2016年01月16日

Akimasa Net
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広島湾岸トレイル(モデル山行記)
武田山~火山~丸山~大茶臼山
(出発:JR大町駅―可部線、帰着:己斐峠(JR西広島駅―山陽本線))

2016年01月16日(土)、広島湾岸トレイル体験登山(第13回)

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〈写真〉火山から雪をかぶった深入山を見る、12時31分
(画面左の最奥に、西中国山地の深入山を見る)

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はじめに

太田川右岸の縦走路である。その周囲は360度団地で囲まれている。古くから住んでいる人や新しい人、様々な個人や団体が、それぞれの思いで山の手入れをされている。

今日はそうした人たちに、大町観音水、大町古墳、ガガラ山、吹き通し、火山そして権現峠でお話を伺う。感謝! 今日一日中マイクを持っての先導があり、これまた感謝!

今日のコース&コースタイムは、各箇所での案内に時間を要したことや一部コース変更があり、参考まで。(大町観音水と大町古墳はコース外)

今日のコース&コースタイム

JR大町駅(10m未満)8:37-大町登山口(20m前後)8:51、8:54-名水分岐(120m台)9:06-大町観音水(110m前後)9:11、9:14-大町古墳(160m台)9:22、9:29-大町コース合流9:29-200m台9:34-武田山分岐(200m台)9:37-カガラ山(212m)9:40、09:51-武田山分岐(200m台)9:56-吹き通し(160m台)10:00-憩いの森分岐10:04(200m台)-展望広場(320m台)10:20、10:26-空堀跡(380m前後)10:37-見張り台(390m台)10:41-武田山(410.5m)10:49、10:57-弓場(390m台)11:03、11:08-鞍部(270m台)11:21-353m11:31-(水越峠、320m台)11:35-350m台11:43-火山(488.0m)12:02、12:33-展望(430m台)12:40、12:45-伴峠12:53-小堀山(399m)13:00-権現峠(350m台)13:05、13:23-石山(420m台)13:34、13:36-送電線鉄塔(426m)13:42-大塚峠(380m台)13:51-湯つぼ跡13:52、13:54-丸山(457.4m)14:03、14:10-送電線鉄塔(356m北側)14:30、14:35-畑峠(320~330m前後)14:41、14:43-大茶臼山(413.0m)14:59-ガードレール越え15:02-展望岩(立石城跡、390m前後)15:06、15:10-己斐峠(190m台)15:36

  • JR大町駅(14分)大町登山口(28分)大町古墳(11分)カガラ山(9分)吹き通し(20分)展望広場(23分)武田山
    小計1時間45分(大町観音水3分を含む、大町登山口3分、大町古墳7分、がガラ山11分、展望広場6分を加えず)
  • 武田山(34分)353m(31分)火山
    小計1時間05分
  • 火山(27分)399m(5分)権現峠(19分)426m(21分)丸山
    小計1時間12分(権現峠18分を加えず)
  • 丸山(20分)送電線鉄塔(356m北側)(6分)畑峠(16分)大茶臼山
    小計49分(送電線鉄塔5分、畑峠車道2分を加える)
  • 大茶臼山(7分)展望岩(26分)己斐峠
    小計37分(展望岩4分を加える)
  • 総合計(全ての時間を含む)
    6時間59分

火山から深入山や恐羅漢山は見えるか

火山山頂で「深入山が見える」と声があがる。指差す方向に雪をかぶったきれいな円錐形が浮かんでいる。「距離30km」との声が続く。よく調べていらっしゃる方のようである。

私がカシミールで改めて検討した結果では、深入山(標高1152.5m、直線距離30.0km、方位316.2度(真北から))となった。

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〈写真〉雪をかぶった深入山を見る、12時31分
(画面左の最奥に、西中国山地の深入山を見る)

この前の体験登山で聞いた話では、西中国山地に今年はほとんど雪がなくて、かろうじて輪カンの練習ができたということだった。その後の冷え込みで少し雪が降ったのだろう。

さて、西中国山地にもう一箇所、東郷山の右奥に雪で白くなった山並みが見える。私は「恐羅漢山」とみた。ところが、2日に一度火山に登っているという地元の方の話では、ここから恐羅漢は見えない、とのこと。

恐羅漢山についても改めて検討してみた。恐羅漢山は、見通しさえ良ければ火山からはっきりと見ることができるはずである(東郷山との角度差17.6度)。参考までに以下まとめてみた。

向山の左肩に、窓ヶ山(710.7m、9km、259.8度)の双耳峰をみる。窓ヶ山のさらに左奥に、大峰山(1039.5m、20.4km、257.9度)の三角錐が美しい。

大峰山から連なる阿弥陀山が、窓ヶ山~向山の右肩に頭を出す。阿弥陀山からさらに右に、東郷山(977.1m、11.8km、281.8度)に向けて尾根が連なる。

窓ヶ山と東郷山の角度差は、約22度である。東郷山からさらに右に、標高800m台の尾根が293度くらいまで続いている(東郷山との角度差は約11度である)。

今日雪山を見たのは、それらの右奥である。

十方山(1318.8m、29.2km、294.1度)又は恐羅漢山(1346.2m、32km、299.4度)である。さらに詳しく検討すると、十方山~恐羅漢山の間に、前三ツ倉や丸子頭が見えるという。

十方山は、東郷山の尾根の右奥にかろうじて頭をのぞかせる程度と考えられるので、今日はっきりと姿を現していたのは恐羅漢山で間違いないだろう。写真にうまく撮れなくて残念である。

注1) 方位は真北からの数値。ところで、広島地方では磁北は約7度くらい西偏している。つまり、真北からの数値に7を加えると、磁北からの方位(角度)になる。
注2) 方位角が約10度の差とは、人差し指と中高指でピースサインを作って、腕を前方に突き出したときの角度。
注3) 方位角が約2度の差とは、人差し指だけを突き出したときの指の幅。

JR大町駅~登山口

武田山は、JR(可部線)やアストラムラインの最寄り駅から歩くことのできる山である。今日はJR大町駅から概ね西向きに登山口を目指す。(GPS軌跡参照)

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〈写真〉JR大町駅近くから武田山を望む、8時39分

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〈写真〉町並みをぬって登山口を目指す、8時44分
(前方に武田山を見る)

大町登山口(標高90m前後)である。

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〈写真〉大町登山口、8時49分
(車道の右手から取り付く)

登山口~大町観音水~大町古墳~ガガラ山

気持ちの良い疎林を行く。所々にツバキの花が落ちている。ここは照葉樹林帯である。そしてここから距離30km先には、西中国山地(落葉広葉樹林帯)を見ることができる。東アジアを二分する樹林帯を2つとも体感できる非常にぜいたくな空間である。

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〈写真〉気持ちの良い疎林、8時59分

今日は、広島湾岸トレイル(HWT)の正規ルートを外れて、大町観音水を見学することになっているようである。標高120m台で正規ルートの尾根筋を外れ、左手巻道をゆったりと行く。

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〈写真〉大町観音水分岐、9時06分

大町観音水(標高110m前後)を見学する。

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〈写真〉大町観音水、9時13分

大町観音水からほんの少し西向きに行き、南に流れる尾根を北向きに登る。大町古墳(標高160m台)まで登ると、武田山北東面~鞍部(吹き通し)が大きく姿を見せており美しい。

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〈写真〉大町古墳から武田山を見る、9時26分

大町古墳を見る。

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〈写真〉大町古墳、9時29分

大町古墳から、さらに北向きに尾根を行く。

ガガラ山山頂から、武田山~火山を見る。ガガラ山の山頂部では、近年度重なる山火事があり、その後片付けをした結果、現在の展望が得られるようになったという。今では、武田山登山のメインルートになっているようである。皮肉なことである。

ガガラ山から武田山、火山を見る。北側から見ると、武田山が三角形、火山がなだらかに見える。なおGPS軌跡では、ガガラ山の位置は地理院地図の212mではなく、その一つ南側の210m台となっている。

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〈写真〉ガガラ山から武田山、その右奥に火山を見る、9時48分

ガガラ山~武田山

武田山分岐(標高200m台)まで引き返して右折、吹き通し(鞍部、標高160m台)まで下る。地理院地図黒実線のとおり南西向きに下る。

吹き通しは、その昔は北と南を結ぶ交通路だったようである。

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〈写真〉武田山分岐から見る武田山、9時56分

吹き通し(鞍部、標高160m台)手前である。

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〈写真〉吹き通し、9時59分

吹き通しからも南西向きに行く。ほぼ尾根筋を登るものの、武田山山頂まで地理院地図に表示はない。

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〈写真〉10時04分

展望広場(標高320m台)を過ぎ、空堀跡(標高380m前後)、見張り台(標高390m台)そして館跡から武田山山頂(標高410.5m)に達する。

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〈写真〉空堀跡、10時37分

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〈写真〉見張り台、10時41分

武田山山頂(標高410.5m)に達する。

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〈写真〉武田山三角点、10時49分

武田山~火山~権現峠

武田山から火山~丸山~畑峠まで、尾根筋に国土地理院黒破線が表示されており、ほぼほぼそれに従って進む。

山頂部の弓場には、遊具(弓と矢、そして的)が備え付けられている。

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〈写真〉弓場で遊ぶ、11時04分

武田山から一旦大きく下り、登り返して火山山頂(488.0m)に達する。

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〈写真〉火山三角点、11時04分

縦走路の右も左も大団地に囲まれている。火山の先の展望箇所(標高430m台)から、左手(尾根南東面)に開かれた大団地を見下ろす。

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〈写真〉火山南側の大団地、12時43分
(画面右手、送電線鉄塔426m(右)と丸山(左)の間に大茶臼山が頭を出す。それらの左手奥には宗箇山)

権現峠(標高350m台)をほんの少し西向きに下った所に権現神社がある。

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〈写真〉権現神社の真新しい案内板、13時06分

権現峠~丸山~大茶臼山

権現峠から丸山~大茶臼山までは、あまりアップダウンはないので、思った以上に距離を稼ぐことができる。

権現峠のすぐ先(標高420m台)から、今度は尾根右手前方に造成中の団地を見る。

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〈写真〉右前方で宅地造成中、13時34分

丸山三角点(457.4m)に達する。

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〈写真〉丸山三角点、14時03分

畑峠(標高320m前後)で舗装道路に出る。

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〈写真〉畑峠、14時41分

舗装道路に出て左折、東向きにほんの少し舗装道路を歩く。右手に折り返す(標高330m前後)ようにして再び山道に入る。

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〈写真〉大茶臼山取り付き、14時43分
(畑峠から大茶臼山に取り付く)

畑峠(標高330m前後)から大茶臼山(413.0m)まで、尾根筋の境界表示に従って疎林の中を登る。山頂部施設の脇を通り抜けてゆく。

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〈写真〉山頂部の施設横を行く、14時54分

大茶臼山三角点(413.0m)に達する。

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〈写真〉大茶臼山三角点、14時59分

大茶臼山~己斐峠

大茶臼山三角点(413.0m)から南向きに少し行く(地理院地図黒実線)。ガードレールの隙間から車道へ出る。左手施設の横を通り過ぎ、施設角で左折してなおも南向きに下ると展望岩場(標高390m前後)がある。

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〈写真〉大茶臼山三角点から南に行く、15時00分

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〈写真〉ガードレール切れ目から車道へ、15時02分

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〈写真〉施設角を左折する、15時03分

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〈写真〉展望岩場、15時06分

展望岩場から岩場をすり抜けて下り、南向きに地理院地図の境界表示に従って下れば己斐峠である。

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〈写真〉岩場をすり抜けて下る、15時11分

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〈写真〉己斐峠、15時35分

己斐峠からボン・バスでJR西広島駅まで帰り着く。

国泰寺(広島市)

安国寺恵瓊(毛利氏に仕えた外交僧)が現在の広島市中区中町に創建。1978年(昭和53)己斐に移転して現在に至る。大石内蔵助(忠臣蔵)の妻りくの墓がある。内蔵助の遺児大三郎は、赤穂浪士吉良邸討ち入り後、浅野本家(広島藩)に1,500石で召し出され、母りくも広島に同行し同地で没した。

見える山のリスト(火山)

以下、360度の展望が開けると仮定した場合、見える可能性の高い山のリスト。

注1)方位は真北からの数値。ところで、広島地方では磁北は約7度くらい西偏している。つまり、真北からの数値に7を加えると、磁北からの方位(角度)になる。
注2)方位角が約10度の差とは、人差し指と中高指でピースサインを作って、腕を前方に突き出したときの角度。
注3)方位角が約2度の差とは、人差し指だけを突き出したときの指の幅。

番号、山名、標高、直線距離、方位(真北から)
1、火山、487.9m、0km、0度
2、後山権現山、490m、6.7km、8.4度
3、水越山、525.7m、8.6km、13.8度
4、片廻山、682m、16.3km、14度
5、海見山、869.8m、18.2km、14.5度
6、野登呂山、452.7m、4.8km、20.2度
7、堂床山、859.5m、14.8km、22.2度
8、小掛山、815.9m、18.8km、26.1度
9、福王寺山、495.9m、11km、26.8度
10、螺山、474.6m、8.5km、29度
11、備前坊山、789.2m、17km、33.8度
12、押上山、321.1m、6.2km、36.2度
13、権現山、396.8m、4.8km、45.3度
14、534m、534m、7.9km、47.1度
15、阿武山、585.9m、6.5km、48.6度
16、押手山、706.4m、15.5km、53.7度
17、675m、675.2m、11.2km、59.3度
18、白木山、888.9m、15km、60.1度
19、776m、776m、13.2km、61.5度
20、758m、758m、12km、62.2度
21、ガガラ山、212m、2.3km、63.1度
22、中尾山、798m、12.6km、63.2度
23、鬼ヶ城山、736.9m、12.3km、66.9度
24、安駄山、734.8m、19.2km、72.1度
25、高鉢山、705.4m、15.8km、77.4度
26、椎村山、282m、12.8km、79.2度
27、武田山、410.5m、1.3km、80.9度
28、中山、283.5m、13.3km、81.6度
29、木ノ宗山、412.6m、10.4km、84.5度
30、長者山、571m、14.1km、92.9度
31、三本木山、485.9m、11.9km、95度
32、二ヶ城山、482.7m、8km、95.5度
33、曽場ヶ城山、606.7m、22.2km、95.7度
34、鷹の条山、437.7m、10.6km、97.7度
35、藤ヶ丸山、664.9m、11.9km、104度
36、呉娑々宇山、681.7m、11km、108.2度
37、松笠山、374.3m、6.9km、109.3度
38、鉾取山、711.1m、16.6km、114.5度
39、高尾山、424.2m、9.3km、114.7度
40、原山、671.8m、16.8km、119.1度
41、小田山、718.8m、22.2km、120.6度
42、洞所山、641m、16km、123度
43、牛田山、260.6m、5.8km、126度
44、茶臼山、271m、11km、126.9度
45、日浦山、345.3m、12.7km、128.4度
46、城山、592.5m、16.9km、130度
47、金ヶ燈篭山、531.5m、16.8km、136.6度
48、二葉山、189m、6.7km、142.4度
49、灰ヶ峰、736.8m、25.1km、144.2度
50、発喜山、476m、17km、146.5度
51、絵下頭、593m、17.8km、146.9度
52、明神山、502m、16.7km、147.4度
53、黄金山、221.4m、10.9km、151.4度
54、休山、497m、28.3km、152.4度
55、小松尾山、379.3m、18.5km、152.7度
56、上山、391.3m、20.8km、154.8度
57、天狗岩、370m、16.8km、155度
58、天応烏帽子岩山、460m、21.2km、155.2度
59、天狗城山、293m、19.2km、156.1度
60、後火山、455.4m、38.1km、168.1度
61、古鷹山、375.7m、22km、169.2度
62、クマン岳、399.4m、20.7km、171.2度
63、陀峰山、438m、33.7km、174.5度
64、安芸小富士、277.8m、14.9km、177.8度
65、宗箇山、356m、3.1km、178.8度
66、下高山、202.8m、16.9km、180.5度
67、大見山、336.5m、57.3km、181.1度
68、宇根山、541.8m、26.4km、183.2度
69、嵩山、618.3m、61.8km、194度
70、嘉納山、691m、62.3km、196.2度
71、丸山、457.4m、2.1km、203.5度
72、大茶臼山、413m、3.8km、207度
73、弥山、529.6m、22km、208.5度
74、鈴ヶ峰東峰、312m、8.9km、209.5度
75、岩船岳、466.3m、26km、210.7度
76、鈴ヶ峰、320.1m、9km、213.3度
77、経小屋山、596.1m、25.4km、223.4度
78、船倉山、545.5m、19.5km、227.7度
79、極楽寺山、693m、12.9km、236.1度
80、羅漢山、1108.8m、35.4km、252.1度
81、大峰山、1039.5m、20.4km、257.9度
82、窓ヶ山、710.7m、9km、259.8度
83、東郷山、977.1m、11.8km、281.8度
84、十方山、1318.8m、29.2km、294.1度
85、恐羅漢山、1346.2m、32km、299.4度
86、岳山、521.1m、6km、312.5度
87、深入山、1152.5m、30km、316.2度
88、刈尾山、1223.2m、34km、320.3度
89、尻高山、556.2m、8.2km、330.4度
90、荒谷山、630.9m、4.5km、347.6度
91、阿佐山、1218.2m、37.1km、352.5度
92、牛頭山、672.3m、12.7km、357.9度

そのほか

高野賢彦『安芸・若狭 武田一族』新人物往来社 (2006/10)

参考山行記

広島湾岸トレイル(HWT)・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年01月16日)山行記(このページ)
    武田山~火山~丸山~大茶臼山
    (出発:JR大町駅(可部線)、帰着:己斐峠(JR西広島駅―山陽本線))

2016年03月26日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 船倉山トップページ

広島湾岸トレイル(モデル山行記)
めだかの館~船倉山~高見山~高見川沿い
(出発:半目藪バス停(JR宮内串戸駅―山陽本線)、帰着:宮島口桟橋(JR宮島口駅―山陽本線))

2016年03月26日(土)、広島湾岸トレイル体験登山(宮島ルート)・第3回

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〈写真〉めだかの館から船倉山に取り付く、9時19分
(めだかの館に向けて上畑口橋を渡る、広島県道30号廿日市佐伯線)

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はじめに

今日は、いよいよ宮島の対岸まで到達する日である。船倉山(545.6m)~高見山(559m)を登り下りした後、宮島口桟橋まで車道を歩く。なお、今日のコース(宮島ルート・第3回)は天候不良で一度順延になった。そのため、予定どおり実施された第4回(宮島弥山)の方が先に終了している。

さて、船倉山~高見山の山中には送電線が1本あり、南南西/北北東に延びている。今日のコースの多くの部分は、この送電線鉄塔の管理道を使わせていただくことになる。

ところで、数年前(2011年ころ)から「電力各社が保安上の理由(テロ対策だという)から国土地理院へ送電線関連の資料を提供しなくなった」らしい。そのため、国土地理院の電子国土基本図では、送電線や鉄塔が表示できなくなったという。

2016年3月現在の地理院地図(電子国土Web)では、今日の山域の送電線は表示されているのだが、いずれ消えて無くなる日がくるのかもしれない。送電線は里山登山の大切なお供(目印)であり、もし本当ならば残念なことである。

なお、Web作者はこの問題をまだよく理解していないので、間違っている点があるかもしれない。

さて今日のコースは、花こう岩が風化してできた急斜面の山肌は滑りやすいものの、随所で瀬戸内の海や島(宮島弥山など)を眺めながら歩くことができるクールなコースである。

広島湾岸トレイル(HWT)の最初の計画では、船倉山から白糸の滝を下ることにしていたという。それが、地元関係者の色よい返事が得られず、高見山ルートに変更したとのことである。ルートの変更によって、大野鉱山跡が見学できるなど正解だったのではないだろうか。

疑問点:高見川林道の地蔵橋(標高約110m)左岸たもとに地蔵堂と旧陸軍省標石があったはずなのだが、今日(2016/03/26)は見つからなかった。見逃したはずはないのだが、土石流でつぶされたか。

今日のコース&コースタイム

半目藪バス停(70m台)9:19-めだかの館9:20、9:31-左折9:35-右折9:36、9:38-左折9:41-左折9:47-右折9:49-送電線鉄塔(No.1、140m前後)9:49、9:55-送電線鉄塔(No.2、280m前後)10:12-送電線鉄塔(No.3、330m台)10:18-送電線鉄塔(No.4、400m前後)10:29-分岐(右へ)10:34-送電線鉄塔(No.5、450m前後)10:36-右へ10:47-大野権現山方面分岐(左へ、520m前後)10:48-船倉山(545.6m)10:50、11:00-主尾根外れる(白糸の滝・高見山標識、530m台)11:04-白糸の滝分岐(480m前後)11:09-左折11:11-沢(480m台)11:11-ピーク(570m前後)11:26-高見山(559m)11:39、12:11-右折(470m台)12:21-送電線鉄塔(410m)12:27-375m手前右折12:32-大野鉱山本坑跡(300m前後?)12:40、12:41ー大野鉱山跡(300m前後?)12:43-沢(250m台)12:47-ナメラ滝(240m前後)12:50-沢(180m前後、右岸→左岸)12:56-選鉱所跡分岐(170m前後)12:57ー開けた場所(90m台)13:07、13:15-林道入口(40m台)13:22-高速道路(広島岩国道路)13:24-左折13:32-右折(山陽新幹線)13:40-左折13:51-JR山陽本線踏切13:58、14:05-国道2号線14:05、14:08-宮島口桟橋14:13

半目藪バス停(1分)めだかの館(18分)送電線鉄塔No.1(17分)No.2(6分)No.3(11分)No.4(7分)No.5(14分)船倉山
小計1時間31分(めだかの館11分、送電線鉄塔No.1・6分を含む)
船倉山(9分)白糸の滝分岐(2分)沢(15分)570m台ピーク(13分)高見山
小計39分
高見山(10分)375m手前(15分)沢(20分)開けた場所(7分)林道入口
小計1時間11分(開けた場所8分を含む)
林道入口(10分)左折(8分)新幹線(18分)JR山陽本線・国道2号線(5分)宮島口桟橋
小計51分(JR線路踏切、国道交差点など7分を含む)

総合計4時間54分(全ての時間を含む)
(船倉山10分、高見山32分を加える)

バス停~めだかの館~取付口

半目藪バス停(県道30号線)で下車する。地理院地図(電子国土Web)の標高73m付近である。車道をほんの少し西向きに行き、上畑口橋で御手洗川右岸に渡る。すぐに右折して”めだかの館”の敷地内(駐車場)に入る。(地理院地図の黒実線のとおり)

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〈写真〉上畑口橋を渡る、9時19分

敷地内はもちろん私有地である。速やかに通り抜けるようにしよう。今日は、関係者の方がいらっしゃったので、御挨拶をしてミーティング等の時間を頂く。

その後、船倉山の取り付き口に向かう。まず、建物の南側を西向きに進む。

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〈写真〉めだかの館を通り抜けていく、9時31分
(画面右上には、四季が丘団地が一段高く見えている)

山裾を西向きに行く。

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〈写真〉山裾を行く、9時32分

暗い林内をなおも西向きに行く。

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〈写真〉暗い林内を行く、9時33分

御手洗川右岸沿いを行く。西向きである。

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〈写真〉御手洗川の右岸、9時34分

取付口

小さな沢(標高70m台)を通り越す。左折して、左岸を南向きにほんの少し登る。すぐ北西に向きを変え、標高90m台まで少し登る。つまり小刻みに折り返して登る。

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〈写真〉左折地点、9時37分
(画面中央には、すぐ先の右折地点と登り道(北西向き)が見えている)

やがて、今日一日のお供である送電線の下を通り(見上げても見えないかも)、地理院地図黒実線とぶつかるあたり(標高90m台)で左折する。

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〈写真〉左折して南西向きに登る、9時40分

谷筋を南西向きに標高140m台まで登る。あくまでも谷筋を行くので、地理院地図黒破線からは離れてゆく。

標高140m台で折り返すように左折(北東向き)すると、ほとんど平坦な幅広の良い道となる。

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〈写真〉幅広の平坦な良い道、9時47分

第1鉄塔・・第5鉄塔~船倉山

ほとんど平坦な幅広の良い道を送電線のすぐ下(標高130m台)まで行き、右折して登ると今日最初の送電線鉄塔(標高140m台)である。

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〈写真〉第1鉄塔、9時50分
(船倉山(545.6m)は、送電線の北側(画面の右外側)になる。見えているピークは、461m峰だろうか)

南西向きに尾根筋を追って登る。谷筋を行く送電線よりは西側を登ることになる。つまり、送電線に沿う形の地理院地図黒破線からは離れて登る。

標高240m前後で左に向きを変え、南向きに谷筋を登るようになる。

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〈写真〉谷筋を南向きに登る、10時08分

標高280m前後で、再び送電線鉄塔(及び地理院地図黒破線)と合流する。

その後は、ほぼ地理院地図黒破線沿いに登り、461m峰の西側で尾根に乗る。おおまかには南西向きに登る。

その間、第3鉄塔(標高330m前後)を経て、標高360m台までは尾根筋を行く。その後、谷筋に入り第4鉄塔(標高400m前後)に至る。なお、第4鉄塔(標高400m前後)の手前では、地理院地図黒破線から大きく外れて、谷筋の巻道を行く箇所がある(標高380~400m)。

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〈写真〉第4鉄塔(標高400m前後)手前の巻道、10時27分
(地理院地図黒破線からは、大きく東~南に外れている)

461m峰の西側(標高450m前後、地理院地図黒破線の分岐あたり)で尾根に乗る。

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〈写真〉461m峰の西側で尾根に乗る、10時34分

標高450m前後の地理院地図黒破線の分岐から、短い黒破線沿いに西向きの尾根に入る。地理院地図黒破線の表示はすぐになくなり、その後、高見川沿いの林道まで地理院地図の登山道表示は全く無い状態となる。

さて、標高470m台の小コブを越えると、尾根は南西向きに変わる。引き続き尾根筋を登る。

標高510m前後の地点に分岐があり、右(西向き)に行く。左は船倉山(545.6m)の東側を巻く踏み跡であろう。

標高520m前後で、右に大野権現山への縦走路を分け、左折して南向きに登れば船倉山(545.6m)山頂である。

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〈写真〉船倉山三角点(545.6m)、10時50分

船倉山からの展望を楽しむ。

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〈写真〉船倉山から宮島を見る、10時52分

船倉山~570m台~高見山

570m台(右手前)~559m(左奥、高見山)に向けて急下る。

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〈写真〉左奥に高見山を見る、11時06分

白糸の滝分岐(標高480m台)を右に取り、北向きに行く。すぐに良い道を前方に見送り左折(おおまかには西向き)する。すぐに沢(標高480m台)を渡る。

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〈写真〉高見山方面に向けて左折する、11時11分

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〈写真〉沢を渡る、11時11分

尾根筋を行き、570m台ピークを乗り越えて、高見山(標高559m)に至る。

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〈写真〉高見山から宮島を見る、11時39分

高見山~林道入口~宮島口桟橋

高見山から一気に高見川沿いまで下る。花こう岩の風化した真砂土は滑りやすい。慎重に下る。

まずは、高見山山頂から東南東に流れる尾根筋を標高470m台まで下る。送電線に向かって下る形となる。

標高470m台からは、南に流れる支尾根を375mの方向に下る。地理院地図では、送電線に沿って、送電線の西側を下る形になっている。

しかしながら、標高410m台で送電線鉄塔の真下をくぐってゆく。地理院地図の送電線表示は明らかに間違っている。

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〈写真〉経小屋山の方角に急下る(標高400m台)、12時29分

375m表示付近の送電線鉄塔を正面に見て、その手前で右折して尾根筋を離れる。そして、高見川支流のある右谷を下ってゆく。

さて、尾根筋で右折後、大きく右に回り込むと右手前方に岩肌の高見山が荒々しい。

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〈写真〉右手前方に高見山を見上げる(標高370m前後)、12時32分

大野鉱山の坑道跡を2箇所(上と下)見る。標高300m~320m前後の地点で、両者の標高差は20m程度あるはずだが、今日のGPS軌跡はその差をうまく拾っていない。

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〈写真〉大野鉱山本坑跡(標高300~320m前後の地点)、12時41分

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〈写真〉ズリ石が積まれた急坂を下る、12時42分

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〈写真〉大野鉱山跡、12時43分

中尾根状態の岩尾根を下ると高見川(標高300m台)である。

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〈写真〉高見川はもうすぐ下である、12時47分

高見川右岸を下る。標高250m前後から地理院地図では林道表示となっているが、現在では車は通れそうもない。沢(標高180m前後)を渡ってしばらく行くと、林道は車で通ることのできる状態となる。

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〈写真〉沢を渡る(標高180m前後)、12時56分

林道を出ると、前方に自動車専用道路が見える。

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〈写真〉林道を出たところ、13時22分

ゆったりと歩いて宮島口桟橋に至る。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年03月26日)山行記(このページ)
    めだかの館~船倉山~高見山~高見川沿い
    (出発:半目藪バス停(JR宮内串戸駅―山陽本線)、帰着:宮島口桟橋(JR宮島口駅―山陽本線))

広島湾岸トレイルの周辺を歩く

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観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース(2016/02/06)

Akimasa Net
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広島湾岸トレイル(モデル山行記)
観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース~速谷神社
(出発:中地上バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:速谷神社前バス停(広電廿日市市役所前(平良)―広島電鉄宮島線)

2016年02月06日(土)、広島湾岸トレイル体験登山(宮島ルート)・第1回

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〈写真〉極楽寺本堂、11時44分

  • 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2016年02月06日)モデルコース
    なおその後、広島湾岸トレイルの正規ルートとしては、今回の速谷コースを放棄して平良コースをそのまま宮島サービスエリアまで下ることになった。
  • コース詳細解説 ⇒ Akimasa Net(2017年01月21日)山行記
  • 前回の山関係者向け体験会(2016年2月06日)山行記も含めてまとめる形をとった。なお、前回の速谷コースは放棄して、平良コースをそのまま宮島サービスエリアまで下っている。

このページの目次です

はじめに

広島湾岸トレイル(HWT)では、いよいよ鈴ヶ峰から宮島に向けて延伸コース(宮島コース)の体験登山が始まった。

まずは、鈴ヶ峰(八幡登山口)から極楽寺山である。その極楽寺山に登るのにどこから取り付くか、HWTでも様々な角度から検討されたようである。

当初の有力案は、佐伯運動公園から登る倉重コースだったようである。鈴ヶ峰(八幡登山口)から西へ少しばかり住宅地を歩けば山道に入ることができる。

倉重コースで山頂部尾根に乗り、旧陸軍省標石などを観察しながら、極楽寺山頂693mを経て極楽寺・展望台661mに至り、瀬戸内の多島美を堪能して平良コースを下るルートは悪くない。

しかし最終的には、佐伯運動公園よりもずっと南西側から取り付く観音コースと決まった。地元関係者のアドバイスも受け入れながら、昔からの参道である観音コースを選択したとのことである。

今日のコース&コースタイム

中地上バス停(10m前後?)9:22-石内川土手9:24、9:30-右岸へ9:36-大通り(右折)9:42-植物公園分岐(20m台)9:59-右折(70m台)10:13-公園(トイレ、160m台)10:27、10:35-山陽自動車道(200m台)10:40-観音登山口(250m前後)10:48、10:50-休憩(400m台)11:07、11:09-展望(450m前後)11:14、11:15-山頂部(660m台)11:42-展望台(661m)11:45、12:15-駐車場(階段下、650m台)12:20-右折12:22-極楽寺山693m12:24、12:27-駐車場(階段下、650m台)12:30-展望台横12:34-仁王門12:38-仁王門下(右折、620m台)12:39、12:40-613m横12:47-原コース分岐(570m台)12:51-518.4m三角点12:57-展望岩(460m前後)13:05、13:07-速谷神社分岐(330m台)13:18、13:19-267m西側13:32-速谷登山口(170m台)13:44、13:49-山陽自動車道(80m台)14:01-バス停(70m台)14:10(250m前後)10:48、10:50-休憩(400m台)11:07、11:09-山頂部(660m台)11:42-展望台(661m)11:45、12:15-駐車場(階段下、650m台)12:20-右折12:22-極楽寺山693m12:24、12:27-駐車場(階段下、650m台)12:30-展望台横12:34-仁王門12:38-仁王門下(右折、620m台)12:39、12:40-613m横12:47-平良分岐(570m台)12:51-518.4m三角点12:57-展望岩(460m前後)13:05、13:07-速谷神社分岐(330m台)13:18、13:19-267m西側13:32-速谷登山口(170m台)13:44、13:49-山陽自動車道(80m台)14:01-速谷神社前バス停(70m台)14:10

  • 中地上バス停(14分)大通り(31分)右折(27分)観音登山口
    小計1時間26分(ミーティング6分、トイレ休憩8分を加える)
  • 観音登山口(17分)急登り一段落(33分)山頂部(3分)極楽寺・展望台(9分)極楽寺山693m
    小計1時間04分(休憩2分を加える、展望台30分を除く)
  • 極楽寺山693m(7分)展望台横(5分)仁王門下(17分)518.4m三角点(21分)速谷神社分岐(25分)速谷登山口
    小計1時間17分(仁王門下1分、速谷神社分岐1分を加える)
  • 速谷登山口(12分)山陽自動車道(9分)速谷神社前バス停
    小計21分
  • 総合計4時間48分(全ての時間を含む)
    (観音登山口2分、極楽寺・展望台30分、極楽寺山3分、速谷登山口5分を加える)

中地上バス停~観音コース登山口

鈴ヶ峰と極楽寺山の中継地点のバス停は、中地上バス停である。JR五日市駅(山陽本線)北口から山田団地行きバスに乗る。

中地上バス停から、バス通りをほんの少し南に戻り右折すると、西前方に土手(石内川)が見えている。コンクリートの階段で土手に上がる。簡単なミーティング、ストレッチをして出発する。

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〈写真〉石内川の土手から見る極楽寺山、9時29分

石内川沿いの土手上の簡易歩道は車が通ることなく、ゆったりと歩くことができる。途中には、私も時々お世話になっている登山専門ショップがある。

カモの親子が川の流れに身を任せている。石内川はやがてすぐ隣に並行して流れる八幡川に吸収される。八幡川の河口部及びその周辺は、広島県内有数のカモ類などの越冬地である。

石内川の左岸~右岸を南向きに下り、西広島バイパス(高架、国道2号線)の北側の大通りに右折して入る。西広島バイパスと並行して走る大通りに沿って、西~南西方向にひたすら歩く。

極楽寺山の取り付き地点が遠くなっており、長距離の舗装道歩きを強いられるのは致し方ない。標高差がそれほどないのがわずかな救いであろう。

途中で、国土地理院地図(電子国土Web)では道が途切れている箇所がある。しかし既に立派な道路ができあがっておりそのまま進む。

観音台団地の南の方角にある角地で右折する。最初少し狭い道路であるが、やがて幅広の道路に合流する。五日市観音西小学校を右手に見ながら、北西向きに登山口を目指して登る。

右折してから登山口まで、標高差180mくらいの舗装道歩きが足にこたえる。

五日市観音西小学校を過ぎると、極楽寺登山道入口という趣きのあるりっぱな道標がある。その先には、あじさい寺として有名な観音寺(広島市佐伯区)がある。高速道路(山陽自動車道)の下をくぐり抜けると登山口はもうすぐである。

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〈写真〉極楽寺登山道入口という趣きのある道標、10時25分

観音登山口~極楽寺~極楽寺山693m

観音登山口(標高250m前後)には、極楽寺山登山口(造幣局登山部)という立派な標識が二つある。新しい道標は、2013年ころ設置されたもののようである。

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〈写真〉道標:極楽寺山登山口(造幣局登山部)、10時47分

この造幣局とは、当然ながら独立行政法人造幣局(広島支局)のことであろう。広島造幣局(通称)は広島市佐伯区五日市中央(コイン通り)にあって、花のまわり道(主に八重桜)でも有名である。

その隣にある五日市中学校は我が母校である。中学1年で陸上部に入部したてのころは、造幣局のグラウンドを借りて練習することが多くあった。適度に草の生えたグラウンド周辺がヒザに優しいということであったのかもしれない。

観音コースは、取り付きからいきなりの急登である。標高400m台で一服できる地点まで、標高差150m(尾根筋)を一気に北西向きに登る。山頂部まで地理院地図(電子国土Web)に表示は何もない。(丁石、200mごと標識がある)

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〈写真〉観音コースは、取り付きからいきなりの急登である、10時54分

登山道は、一服地点(標高400m台)からさらにそのまま北西向きに登り、標高450m辺りで左に振って西向きに尾根筋を登る。傾斜は多少緩やかとなり、左手には樹間越しに瀬戸内の海を見ることができる。宮島の大鳥居も見えているようである。

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〈写真〉あと0.2kmの標識、11時34分
(観音コースの全長は1.2kmとのこと、0.2kmごとに標識があるものの、各標識間の距離はかなりアバウトで、ばらつきがある)

粉雪がふわふわと降ってくる。最後の急なジグにかかると線香の匂いが漂ってくる。山頂部(標高660m台)の阿弥陀堂裏側に登り着く。道標は全くない。清々しい。

本堂を右手前方に見て左折、阿弥陀堂の正面に回りこみ、その少し先の極楽寺・展望台(661m)で昼食とする。なお、阿弥陀堂の扉は閉ざされており、阿弥陀如来大仏を拝むことはできなかった。

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〈写真〉極楽寺・展望台(661m)から弥山を見る、12時07分
(宮島の大鳥居も見えているようである)

かすむ天気ではっきりしないものの、ずっと左手には、灰ヶ峰~休山~江田島―古鷹山も見えているようである

気温は低い。陽の光が暖かく心地よい。昼食後、極楽寺山頂上693mを目指す。

極楽寺山頂部(標高500m以上)は寺有林で、全国的にも屈指のモミ自然林として知られている。

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〈写真〉モミ自然林の中を行く、12時16分

途中の道端には雪が残っている。

駐車場角に山頂までの急な木段がある。今日はそこを登ることなく、山頂西面の巻き道(蛇の池方面)を行き、途中から右折して山頂に至る。

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〈写真〉駐車場角に山頂までの急な木段がある、12時20分

山頂には東屋があるものの、樹間のわずかな展望もかすんでほとんどない。早々に退散する。

極楽寺のことなど

極楽寺は、高野山真言宗別格本山である。行基が開山(731年)、後に弘法大師が開眼したとされる。毛利元就によって本堂が再興(1560年)された。麓には同じ真言宗の正覚院がある。また、宮島の大聖院は、真言宗御室派の大本山の寺院である。

以上、それぞれの住職(極楽寺)、名誉住職(正覚院)及び座主(大聖院)は、廿日市高校(現・広島県立廿日市高等学校)で私の先輩・後輩にあたる。

廿日市高校は昨年(2015年)創立100週年を迎えた。昨年11月には記念祝賀会も催され、廿日市高校創立100周年記念事業実行委員長の山本浩二さん(ミスター赤ヘル、昭和40年卒)の名前で、創立記念誌が届けられたばかりである。

極楽寺山~仁王門~三角点(518.4m)

極楽寺山山頂693mから平良コースを下る。

極楽寺山山頂693mから、まずは先ほどパスした急な木段を下る。駐車場横まで下りて左折し、元来た道を極楽寺・展望台(標高661m)まで引き返す。そのまま趣きのある石段を下り、仁王門をくぐって仁王門下(標高620m台)までさらに石段を下る。

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〈写真〉仁王門下の丁石、12時39分
(登山道の至る所に丁石がある)

仁王門下にはりっぱな登山道がある。仁王門を背にして、左手は屋代コース(五日市)である。今日は右手の平良コース(廿日市)を行く。

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〈写真〉仁王門下から仁王門を見上げる、12時39分

なおここで、極楽寺山693mの下にある駐車場の横から、自然林の中を遊歩道が延びており、仁王門前後の階段を通ることなく平良コースに合流することができる。

仁王門下からほんの少し北西向きに行き、その後南向きに下る。山頂部ではゆったりと下る。ほぼ地理院地図のとおりと考えて良いが、613m峰は通過せずその東面を巻いて行く。その分なおのことゆったりとした登山道となっている。

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〈写真〉平良コースをゆったりと下る、12時50分

原コース分岐は、標高570m台にある。地理院地図(電子国土Web)の分岐点(標高600m前後)とは少し異なる位置にある。

原コース分岐からさらに南に下ると、三角点(518.4m)である。ここの三角点では、周辺部を刈り取って三角点を見やすくしたようである。

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〈写真〉三角点(518.4m)、12時57分

ところで、三角点(518.4m)の前後の地理院地図黒破線は、三角点の真上を通っている。しかし、今日のGPS軌跡は地理院地図黒破線のわずかに西を下り、三角点(518.4m)手前で少し左に振って三角点の横に至っている。

三角点(518.4m)から先では少し右に振って、再び地理院地図黒破線のわずかに西を下っている。

三角点(518.4m)~速谷コース分岐

三角点から先では傾斜がきつくなる。大岩の間をぬって下る箇所もある。

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〈写真〉大岩の間をぬって下る、13時03分

ところで、平良コースの表示(地理院地図黒破線)が標高390m台から下で消えてしまっている。

手持ちの古い二万五千分1地形図・廿日市(平成12年4月1日発行)を改めて確認すると、当然ながらずっと下の西広島バイパス(国道2号線)付近までしっかりとした記載がある。

それに対して、標高500m前後から地理院地図黒破線が南東向きに下っている。従来の平良コースよりも東側である。

このルートは、先ほどの古い二万五千分1地形図・廿日市には記載がない。

しかし、極楽寺百回登山(超マニアックなルートマップ)で確認すると、荒蒔コースという今まで聞いたことがない(全くノーマーク)のルートが、高速道路(山陽自動車道)を通り抜けて、左方SA(西広島バイパス、国道2号線)まで下っている。

また、標高390mくらいから、今度は南西向きに地理院地図黒破線が下っている。その先は、今日今から下る速谷コース登山口から北に向けて延びる黒実線につながっている。つまり、速谷コースの北側である。

このルートは、先ほどの古い二万五千分1地形図・廿日市には記載がない。極楽寺百回登山(超マニアックなルートマップ)にも記載がない。

確かに速谷コース分岐まで下る途中の右横に踏み跡らしきものがあったが、それが該当するかどうかは定かでない。

速谷コースを下る

注:広島湾岸トレイルの正規ルートとしては、その後、速谷コースを放棄して平良コースをそのまま宮島サービスエリアまで下ることになった。

地理院地図黒破線に記載がなくても、表参道である平良コースそのものが消えてなくなるわけではない。

明瞭な登山道に従って、速谷コース分岐(標高330m台)に至る。りっぱな石柱(右速谷神社、左廿日市町)が建っている。

速谷コースは、右(南西向き)に踏み込みすぐに南向きの尾根に乗る。平良コースは、そのまま直進して左手の尾根(~225m峰)を南南東向きに下る。

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〈写真〉速谷コース分岐の石柱、13時19分
(分岐から右手・南西向きに踏み込む)

さて速谷コースは、標高300m台で267m峰の尾根(南西向き)に乗り、267m峰手前の250m台鞍部に至る。ここまでの間、落ち葉の厚いじゅうたんに足を滑らせないようにしながら慎重に下る。

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〈写真〉落ち葉の厚いじゅうたんに足を滑らせないようにしながら慎重に下る、13時21分

267m峰手前から右手の沢を下る。幾度となく渡渉する。

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〈写真〉滑りやすい丸太の上を行く、13時36分

標高200m付近から右手尾根を乗り越えるようにして速谷登山口(車道、地理院地図黒実線)に至る。

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〈写真〉速谷コース取り付き、13時49分

速谷登山口~速谷神社前バス停

速谷登山口からは、地理院地図黒実線~道路標示に従って速谷神社前バス停まで下る。途中で高速道路(山陽自動車道)の下をくぐり抜ける。

次の折敷畑山はどの山か、探りながら写真を何枚か撮った。しかし、今まで一度も登ったことがなく、まだコースも検討していなかったので確信はない。

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〈写真〉折敷畑山、14時29分
(速谷神社前バス停から速谷神社の向こうに折敷畑山を見る)

速谷コースについて

極楽寺百回登山さん(超マニアックなルート図が秀逸)は、2005年ころに初めてこのコースを通っているはずである。その後幾度となく手入れをしたが、通る人も少なく、夏場は特にすぐ荒れ放題になる、という意味のことを書いていたように記憶している。

今日実際に通過(私は2回目、初回2008/11/23も荒れていた)してみて、ここを維持管理するのは大変だろうなというのが実感である。

なお、速谷コースをやり過ごして平良コースをそのまま高速道路(山陽自動車道)まで下り、宮島SAを経て速谷神社周辺部(折敷畑山取り付き地点)に至るコースも考えられる。

ただしこの場合、多少距離(舗装道部分)は長くなるだろう。それでも時間的にはあまり変わらないはずである。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年02月06日)山行記(このページ)
    観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース
    (出発:中地上バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:速谷神社前バス停(広電廿日市市役所前(平良)―広島電鉄宮島線)
    注:速谷コースはその後放棄。

広島湾岸トレイルの周辺を歩く

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速谷神社~折敷畑山~四季が丘団地(2016/02/11)

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 折敷畑山⇒極楽寺山トップページ

広島湾岸トレイル(モデル山行記)
速谷神社~折敷畑山~四季が丘団地
(出発:速谷神社(JR宮内串戸駅―山陽本線)、帰着:半目藪バス停(JR宮内串戸駅―山陽本線))

2016年02月11日(木・祝)、広島湾岸トレイル体験登山(宮島ルート)・第2回

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〈写真〉折敷畑山古戦場跡(標高400m台コブ)、10時41分
(旧陸軍省標石がある。陸軍輸送港域第ニ区標石(昭和15年6月10日)第54号である)

折敷畑山(おしきばたやま)

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はじめに

折敷畑山(おしきばたやま)は、厳島合戦(日本三大奇襲の一つ)の前哨戦があったとされる山である。以前から気にはなっていが、まだ一度も登ったことがなかった。

その位置すら不確かで、前回極楽寺山からの下山途中でも、次回の折敷畑山はどこかきちんと特定することなくやり過ごしてしまった。

折敷畑山は、野貝原山719.2mの山頂部(のうが高原、ホテル廃墟あり)から南に流れる尾根上にあり、その南東面には宮園上、四季が丘団地がある。

つまり、鈴ヶ峰から宮島口(宮島の対岸)に至るには、極楽寺山、折敷畑山(~野貝原山)、そして船倉山(~大野権現山)の三つの尾根を乗り越えていくことになる。

なお、折敷畑山には地理院地図の登山道表示はほとんどない。しかし、よく踏まれた山道が続いており、要所要所で現在位置を確認しながら進めば、何ら問題はないであろう。

今日のコース&コースタイム

速谷神社境内(80m台)9:19-速谷神社鳥居9:22-陽光台北道路(70m台)9:25-(さくらのおか公園)-高速道路下(山陽自動車道、90m台)9:35-登山口(90m台)9:38-送電線鉄塔(140m台?)9:44-右分岐あり(250m台?)10:02、10:07-展望(野貝原山を見る、290m台)10:16-三角点(365.5m)10:30-古戦場跡(400m台)10:41、10:47-折敷畑山(445m)10:58、11:00-古戦場跡(400m台)11:10、11:52-左折(鞍部、280m台)12:05-送電線鉄塔横(220m台)12:14-右前方へ(直進道あり、150m前後)12:23-水道施設?(130m台)12:26-四季が丘小学校西側(130m前後)12:29、12:38-右折(100m台)12:43-県道30号線(80m台)12:50-半目藪バス停(70m前後)12:54

  • 速谷神社・鳥居(16分)登山口(24分)分岐あり(23分)三角点(11分)古戦場跡(11分)折敷畑山
    小計1時間36分(分岐5分、古戦場跡6分を加える)
  • 折敷畑山(10分)古戦場跡(13分)左折(9分)送電線鉄塔横(15分)四季が丘小学校西側(16分)バス停
    小計1時間03分(古戦場跡42分、小学校横9分を除く)
  • 総合計3時間32分(全ての時間を含む)
    (折敷畑山2分、古戦場跡42分、小学校横9分を加える)

速谷神社~陽光台団地~登山口

JR宮内串戸駅集合。適当なバス便がなく、タクシーにて速谷神社へ。速谷神社境内にて2班に分かれて準備体操をして出発する。

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〈写真〉速谷神社、9時22分

速谷神社前から南西の方角に、民家の間をぬって地理院地図(電子国土Web)の黒実線に沿ってゆく。

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〈写真〉民家の脇を通り抜けていく、9時24分

陽光台北側の自動車道に入り、西向きに行く。

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〈写真〉陽光台北側の道路を西向きに行く、9時25分

高速道路(山陽自動車道)にぶつかり、その下をくぐり抜ける。

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〈写真〉高速道路(山陽自動車道)の下をくぐり抜ける、9時35分

登山口~三角点~折敷畑山

高速道路の側道を南西に少し行くと、右手に登山口がある。

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〈写真〉側道脇の登山口から西向きに入る、9時37分

登山口から、簡易舗装道(地理院地図黒実線)がジグで上がっており、それに従う。やがて地道となり、気持ちの良い雑木林の中を西北西向きに行く。

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〈写真〉気持ちの良い尾根筋を行く、10時23分

分岐あり(230m前後)で西向きの尾根に乗る。これから先、右手前方に時々見える野貝原山山頂部のホテル廃墟が、だんだんと大きく見えるようになる。

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〈写真〉365.5m三角点、10時30分

折敷畑山古戦場跡(標高400m台コブ)には、旧陸軍省標石がある。

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〈写真〉折敷畑山古戦場跡(案内板)、10時41分
(旧陸軍省標石がある。陸軍輸送港域第ニ区標石(昭和15年6月10日)第54号である)

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〈写真〉折敷畑山古戦場跡(案内板)、10時47分

折敷畑山445mピークは、古戦場跡(案内板、標高400m台コブ)から北西の方角に尾根を追っていった所にある。展望は全くない。

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〈写真〉折敷畑山、10時57分

折敷畑山~四季が丘団地~バス停

折敷畑山445mピークからの展望は全くない。折敷畑山古戦場跡(標高400m台コブ)まで戻って昼食にする。

古戦場跡(標高400m台コブ)からの展望も決して良いとは言えない。雑木を透かして、極楽寺山の尾根(平良コース)や宮島、そして船倉山(~大野権現山)の尾根が見えているようである。

昼食後、折敷畑山古戦場跡からおおまかには南向きに下る。地理院地図の登山道表示はない。最初に一箇所急坂があり、鎖が設置してある。

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〈写真〉折敷畑山古戦場跡から南西向きに下る、11時58分

標高300m台手前の鞍部(標高280m台)で左折、標高300m台の東面を巻きながら南東向きに下る。

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〈写真〉標高300m台の東面を巻く、12時06分

標高220m前後から、地理院地図に登山道が示されている。それよりもほんの少し北東の尾根筋を下る。送電線鉄塔管理道や黒折集落への下山道が多少入り乱れているが、基本的には真っすぐ下る。

標高150m前後で、地理院地図の登山道が二手に分かれている。ここは真っすぐ行かず、右側の黒破線に従って右手前方へ下る。

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〈写真〉右手前方に向けて下る、12時23分

水道施設?の側を通り抜けて下る。

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〈写真〉水道施設? 12時25分

水道施設?の側を通り抜けると、四季が丘団地の北側の道路に出。左手(東側)には四季が丘小学校(廿日市市立)がある。

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〈写真〉四季が丘団地の北側の道路に出る、12時28分

四季が丘小学校の西隣の公園(トイレあり)で全員揃って整理体操をして一応解散。四季が丘小学校前の道路を東向きに行き、突き当りで右折して南下、広島県道30号廿日市佐伯線まで下り、バス停に至る。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年02月11日)山行記(このページ)
    速谷神社~折敷畑山~四季が丘団地
    (出発:速谷神社(JR宮内串戸駅―山陽本線)、帰着:半目藪バス停(JR宮内串戸駅―山陽本線))
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大元コース~駒ヶ林~宮島弥山~大聖院コース(2016/03/05)

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 宮島弥山・岩船岳トップページ

広島湾岸トレイル(モデル山行記)
大元公園~大元コース~駒ヶ林~宮島弥山~大聖院コース
(出発帰着:宮島桟橋(宮島側)、JR宮島口駅―山陽本線(本土側))

2016年03月05日(土)、広島湾岸トレイル体験登山(宮島ルート)・第4回

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〈写真〉厳島神社境内の反橋、別名:勅使橋、9時36分
(重要文化財の橋の中で最古の橋と言われている。2014年12月19日(平成26年)、明治44年以来の解体修理が完了した)

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宮島は法的に厳しく管理され保護されている

「宮島町は全島が文化財保護法に基づく特別史跡および特別名勝厳島、また、自然公園法に基づく瀬戸内海国立公園に指定されています。
こうした法律による保護・開発規制により、宮島の文化財・自然は今日もなお良好に保存され」ています。

『宮島の自然』地形・地質編(宮島町教育委員会発行、1994年3月刊)"まえがき"から「」内引用。Web作者注:旧・佐伯郡宮島町=現・廿日市市宮島町(広島県)。なお、公用文の表記としては、「および⇒及び」とすべきなのかもしれません。

それはさておき、私としては、宮島(厳島)の自然環境は法的に厳しく管理され保護されているという事実を念頭に置きつつ、今後も引き続き宮島での山歩きを楽しみたいと考えています。

弥山原始林内の登山道は三本しかない

何はともあれ、宮島弥山の登山道は、広島県が登山道として管理している谷筋の三本しかない

紅葉谷コース、大聖院コース、そして大元コースである。いずれも国指定の天然記念物「瀰山原始林」(昭和4年12月17日指定、1929年)の中を行く石段の多いルートである。

弥山原始林はユネスコ世界文化遺産「厳島神社」の構成資産の一つである。そして、弥山原始林の範囲は弥山山頂部までほぼ達している。したがって、宮島弥山に登ることは世界文化遺産「厳島神社」の中を歩くことでもある。

弥山登山道三本以外は歩いてほしくない

さて、弥山原始林の中の尾根筋、すなわち弥山直登尾根(四宮コース)と駒ヶ林尾根(多宝塔コース)にも明瞭な踏み跡がある。石段がないので昔から好んで歩かれてきたルートである。

そのうちの弥山直登尾根では、2008年7月、何者かがコース上の248か所に赤色塗料を吹き付けるという事件が起きたことがある。

それらを受けて、広島県自然環境課長の話として「生態系の保護を考えると特に重要な地域。県管理ルートのほかは登山してほしくない」との中国新聞記事(2008年10月8日付け)が載っている。(Web作者注:県管理ルート=上記三本の登山コースのこと)

同記事では、弥山登山道三本以外の記述は、「増刷や再版時に削除してもらうよう出版社などに要請していく」とした関係当局の方針が出されたことも報じている。(注:関係当局=県と市の教育委員会、農林、観光などの関係部署と環境省の17人)

オーバーユースなどで、弥山原始林に悪影響が及ぶことを懸念したものと思われる。

行政にはリーダーシップを発揮してほしい

ただし、これらの要望なり要請が、一般市民にどれだけ周知徹底されているのか、私にはよく分からない。ただ一箇所、弥山山頂から弥山直登尾根を下る所に通行禁止の柵及び立て札があることを知っているのみである。

とは言うものの、地元のオピニオン紙である中国新聞社発行の登山書籍で、県管理ルート以外の駒ヶ林尾根コースを積極的に活字にしていることについては、私は残念に思っている。赤色塗料事件以降に書かれた本である(『ちゅうごく山歩き』2013年6月刊)。

また最近では、山の記録を楽しく共有できるWeb上のコミュニティ「ヤマレコ」が公開10周年(2015年10月30日)を迎えている。そして、爆発的な勢いで登録件数を増やしている。2016年3月16日夜の閲覧での登録件数は、〈記録740,372件、写真20,146,010枚〉となっている。

宮島に関する登録も当然多くある。上記の要望(歩いてほしくない)や要請(書いてほしくない)に関わりなく、その記録は日々増え続けている。

行政はどう考えているのか、どうしたいのか。環境への配慮からほんとうに立入禁止にしたいのかどうか、一般市民にきちんとその根拠を示した上で理解を求める努力をすべきであろう。

弥山原始林以外の宮島国有林における規制について

さて、宮島のほとんど全島を国有林(宮島国有林)が占めており、それらの管理道として踏み跡程度の歩道が付けられている。そのような歩道のことを、関係者の間では既設歩道と言っている。

宮島国有林を管理している広島森林管理署が2008年度に策定した国有林野施業実施計画図には、宮島全島の既設歩道が記載されている。また、弥山登山道三本も同様に記載されている。しかしながら、弥山原始林の中を行く尾根筋(弥山直登尾根と駒ヶ林尾根)の踏み跡は記載されていない。

「宮島太郎の会」では、広島森林管理署から入林許可を得た上で、既設歩道の修理・清掃活動(ボランティア活動)を行っている。2016年現在、宮島を一周する海岸線及び岩船岳(標高466.3m)~御床山(標高364m)~厳島聴測照射所跡(標高230m台前後)~あての木浦などで整備を終えている。Web作者注:厳島聴測照射所跡=以前は宮島砲台跡とされていた旧日本軍施設跡

なお、国有林への入林(入山)については、一般市民が「登山や森林浴など森林レクリエーションを目的とする場合、事前の入林手続きが不要」(近畿中国森林管理局Webなど)とされている。

これは、宮島国有林内の既設歩道を歩く場合も同様で、何の許可も必要ない。ただし、宮島国有林内を歩くことに関しては、全て自己責任で国は一切保障等の責を負わないと明記されている。
参考:「宮島太郎の会が入林許可取得」(ボランテアとしての修理・清掃活動、原文のまま)、広島県山岳連盟広報誌「もみじ118号」pp.3-4.(2013年8月20日発行)。

今日のコース&コースタイム

広島湾岸トレイル体験登山(宮島ルート)・第3回の船倉山(2016/02/27)は、雨で3月26日に順延となった。今日は、その体験登山第4回として予定されていた宮島弥山に予定どおり(船倉山よりも先に)登った。

不消霊火堂(きえずのれいかどう)

宮島桟橋9:22-大元公園(記録なし)-大元公園9:51-左岸に渡る(10m足らず)9:54-大元コース取り付き9:57-右岸に渡る(30m台)9:59-五町(110m台)10:09-史蹟名勝石柱10:12-巨大石の上部(150m台)10:17、10:24-休憩(380m台)10:51、10:56-祠10:57-天然記念物地域境界標第四號(鞍部470m台)11:08-駒ヶ林分岐(460m台)11:14-駒ヶ林(509m)11:20、12:10-駒ヶ林分岐(460m台)12:15-大聖院コース分岐(鞍部430m前後)12:22-仁王門12:22-石仏12:23-御山神社分岐(460m前後)12:28-水掛地蔵堂12:29-西回り登り口(480m台)12:31、12:33-弥山本堂(東回り登り口、480m台)12:34-二十四丁12:42-弥山三角点(529.7m)12:43、13:02-弥山本堂、不消霊火堂13:07、13:11-大聖院コース分岐(鞍部430m前後)13:19-旧道崩落13:25-第二堰堤(360m台)13:28-一枚岩崩落13:35-第一堰堤(60m前後)14:06-大聖院山門(10m台)14:12-大聖院14:17、14:38-大聖院参道14:40-林家住宅14:42-宮島桟橋15:04

  • 宮島桟橋(推定18分)大元公園(6分)大元コース登山口(20分)大岩(44分)鞍部(6分)駒ヶ林分岐(6分)駒ヶ林
     小計1時間58分(大元公園推定11分、大岩7分を加える)
  • 駒ヶ林(5分)駒ヶ林分岐(7分)大聖院分岐:仁王門近く(9分)西回り登山口(1分)弥山本堂・不消霊火堂:東回り登山口(9分)弥山
     小計33分(西回り登山口2分を加える)
  • 弥山(5分)弥山本堂(8分)大聖院分岐(53分)大聖院入口(5分)大聖院
     小計1時間15分(不消霊火堂4分を加える)
  • 大聖院(2分)大聖院入口(24分)宮島桟橋
     小計26分
  • 総合計5時間42分(全ての時間を含む)
    (駒ヶ林50分、弥山19分、大聖院21分を含む)

弥山登山道は三本のみである

弥山登山道は三本のみである。紅葉谷コース、大聖院コース、そして大元コース(いずれも谷筋のコース)である。これらのコースは、広島県によって登山道として管理されている。

それに対して、弥山直登尾根と駒ヶ林尾根(いずれも尾根筋のコース)にも明瞭な踏み跡があるものの、登山道としての管理はなされていない。広島県としては、「登山してほしくない」との意向を示している(前述)。

それらを踏まえた上で、広島湾岸トレイル(HWT)として、それらのうちのどのルートを採用するかについては種々検討されたようである。

従来から折にふれて配布されているHWT作成の地図を見ると、大元コースと紅葉谷コースを採用しているようである。聞いてみると、登り〈大元コース〉で下り〈紅葉谷コース〉ということであった。

ただし最近では、三本とも正式なルートとして取り扱い、それらの中から自由に登り下りのコースを選択してもらえば良い、との考え方に傾いているとも聞いている。私はその意見に賛成である。

大元コースを登る

宮島桟橋から厳島神社方面に向かう。厳島神社の裏側(南側)に回り込み、宮島ロープウエイ(紅葉谷コース)を左に分けて西向きに行く。

大聖院(大聖院コース)を左に分け、海岸道路(車道)を西向きに行く。大願寺、宮島水族館(みやじマリーン)を経て大元公園に至る。大元公園で、地理院地図(電子国土Web)の黒破線に沿って左折(南向き)する。

なお、海岸道路(車道)は大元公園から多々良を経て、宮島自然植物実験所(広島大学付属)まで続いている。しかし、その先に車の通れる道路はない。つまり、宮島の海岸を車で一周することはできない。

ただし最近(2016年現在)、シダに埋もれていた宮島南西部海岸沿いの踏み跡が、宮島太郎の会のボランティア活動によって整備し直された。

その結果、車道のない宮島南西部の海岸沿いを歩いて一周することができるようになっている。(宮島自然植物実験所~室浜砲台跡)~御床浦~あての木浦~革篭崎(こうござき)~青海苔浦と続くルートである。

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〈写真〉、大元神社手前、9時50分
(海岸道路を左折したところ、画面中央右に大元神社が見えている)

宮島(厳島)は、周囲約30km(面積約30平方km)の小さな島である。「厳島が本土と分離して島になったのは、海面上昇の歴史からみると約6000年前ころ」とされている。(『宮島の自然』地形・地質編、p.9)

宮島は、本土側と同じく照葉樹林帯(常緑広葉樹林帯)に属しながら、独特の景観を示している。

例えば、「南方系のミミズバイと針葉樹のモミが、同所で海岸部に見られることは、宮島以外ではまずお目にかかることのできない特異な現象とされている。ミミズバイは、広島などでは海岸沿いの暖かい場所にごく稀(まれ)に見られる。これに対して、モミは本来、海抜500m前後の急傾斜地に見られる植物である」。(山本明正『細見谷渓畔林と十方山林道』p.34)

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〈写真〉、モミの大木の中を南向きに行く、9時53分
(大元公園内、海抜はまだ10mに満たない)

大元川を左岸に渡る。ほぼ地理院地図の黒破線どおりである。その後、黒破線よりも川沿い近くを行くようになる。

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〈写真〉大元川を左岸に渡る、9時54分

大元コース登山口(標高20m台)、と一応しておこう。

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〈写真〉大元コース登山口、9時54分

大元川を再び右岸に渡る(標高30m台)。その手前が小広場になっておりベンチもある。
地形図黒破線は、ここからしばらくは、そのまま大元川左岸をさかのぼっており、実際に踏み跡も続いている。ここで左折せず(大元川右岸に渡らず)、踏み跡を追ってそのままずっと左岸を南向きに行くと、峠を乗り越して多々良林道(黒破線あり)に至る。岩船岳登山口である。

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〈写真〉大元川を再び右岸に渡る手前、9時58分

町石を追って石段の登山道を登る

右岸に渡り、標高70m前後までさかのぼった地点で、再び地理院地図黒破線に合流する。ただし、この地点で実際に右から踏み跡が来ているのかどうかは確認できない。それはともかく、その後は、多少位置関係が離れることがあるものの、登山道は地形図黒破線に沿って南~南南東向きに登る。

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〈写真〉弥山登山お決まりの石段、10時05分
(地形図黒破線と再び合流する手前、標高70m前後)

丁石(町石)を見る。1丁(約109m)ごとの町石が、弥山山頂部の二十四町まで続いている。(参考:「町石について」宮島弥山倶楽部・弥山登山道「町石」紹介ページ)

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〈写真〉五町、10時05分
(標高110m前後)

史跡名勝弥山原始林の石柱。

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〈写真〉史跡名勝弥山原始林の石柱、10時12分
(標高120m台)

標高150m台の地点、小尾根中央に巨大石が居座っており、進路を邪魔している。長さ約20m、高さ約8mの中粒斑状の花こう岩である。(『宮島の自然』地形・地質編、p.115)

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〈写真〉巨大石が進路を妨げている、10時17分
(写真右手下⇒手前⇒左手上にへ向けて、大岩の東面を回り込むようにして登る)

急な石段で高度を稼げば山頂部は近い。

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〈写真〉急な石段を踏ん張って登る、11時01分

やがて、駒ヶ林(標高509m)西の大断崖に至る(写真なし)。断崖の長さ約200m、中央部での高さ約80mという。(『宮島の自然』地形・地質編、p.115)

弥山山頂部の歩道を行く(1)

駒ヶ林南西の鞍部(標高470m台)に登り着くと、石柱「天然記念物地域境界標第四號」がある。実は、国指定の天然記念物「弥山原始林」の正確な範囲について、私はまだよく知らない。きちんと調べておく必要があるだろう。

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〈写真〉石柱「天然記念物地域境界標第四號」、11時08分
(駒ケ林南西側の鞍部、標高470m台にある)

駒ケ林南西側の鞍部(標高470m台)から仁王門(標高430m台)を経て、弥山本堂(標高480m台)そして獅子岩駅(ロープウエイ終点駅、標高430m台)までは、弥山山頂部を結ぶ比較的平坦な歩道が整備されている。(ほぼほぼ地理院地図黒破線のとおりである)

今日の大元コース(登り)や大聖院コース(下り)と紅葉谷コース、そして宮島ロープウエイコースもこの山頂部歩道(標高430m前後~480m台)に登りついた後、そこからさらに駒ケ林(標高509m)や宮島弥山(標高535m、三角点529.7m)を目指すことになる。

駒ヶ林に登る

さて今日は、駒ヶ林南西側の鞍部(標高470m台)から、弥山山頂部の歩道をしばらく東向きに行く。駒ヶ林(標高509m)の南東の地点(標高460m台)で、左に折り返すようにして駒ヶ林に取り付く。

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〈写真〉弥山山頂部の歩道、11時14分
(左手の石段を登ると駒ケ林である)

駒ヶ林(標高509m)の山頂は岩台となっており、5枚の岩でできているようである。

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〈写真〉駒ヶ林の岩台から弥山を見る、11時22分
(弥山の右奥に小黒神島を見る)

駒ヶ林山頂の一番南側の岩台から岩船岳(写真中央一番奥)を見る。

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〈写真〉駒ヶ林の岩台から岩船岳を見る、11時23分
(左手前は502m峰である。弥山~奥の院~502m峰から岩船岳まで縦走することができる)

弥山山頂部の歩道を行く(2)

駒ヶ林から、登ってきた道をそのまま下る。弥山山頂部の歩道に左折して入り、東向きに行く。弥山仁王門手前の鞍部(標高430m前後)に至る。

弥山仁王門は、2004年の台風18号により倒壊してしまった。2012年に再建工事が始まり、同年10月28日、落慶法要が執り行われた。

仁王門手前(西側)の鞍部を左折(北向き)すると大聖院コースである。右折(南向き)して下ると奥の院に至る。

今日は、仁王門手前の鞍部から前方に見える仁王門をくぐって、そのまま弥山山頂部の歩道を行く。そして、弥山まで登ってここまで引き返し、大聖院コースを下った。

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〈写真〉弥山仁王門手前の鞍部から仁王門を見る、12時22分

仁王門手前の鞍部から、弥山山頂部の歩道を東~南東向きに行く。御山神社分岐を右に分け、水掛地蔵堂の前を通り、弥山西回りコースの登り口に至る。

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〈写真〉石の彫り物、12時23分
(仁王門をくぐったすぐ先)

弥山西回りコースの登り口では、弥山山頂から大人数が次々と下りてきている。「第15回視覚障害者全国交流登山大会in広島」の皆様方だという。参加者約200名とのこと、サポーターも含めると数百人規模になるのだろう。

とてもその通過は待っておれない。西回りコースを左に見送って、そのまま弥山山頂部歩道を東向きに弥山本堂まで行く。時間にしてわずか1分前後の距離である。

弥山に登る

弥山本堂前、不消霊火堂横から東回りコースで弥山に登る。

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〈写真〉弥山本堂前から、東回りコースで弥山山頂に取り付く、12時34分
(画面の外側、左に不消霊火堂、右に弥山本堂がある)

弥山展望台から岩船岳を見る。左手前は502m峰である。駒ヶ林から見るよりも一層両者が重なり合っている。

弥山三角点(標高529.7m)は、弥山山頂の平面上にある。そして、弥山山頂(標高535m)は、三角点横にある大岩の頂とされている。国土地理院が、2005年10月、この大岩を自然石と認めて弥山の標高を修正したからである。(中国新聞記事、2005/10/08付)

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〈写真〉弥山展望台から岩船岳を見る、12時47分
(画面左の大岩の頂が弥山の山頂である。三角点はその手前、大勢の人の足元にある)

弥山三角点(529.7m)を改めて確認する。

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〈写真〉弥山三角点(529.7m)、13時01分

回りにはまだ全国交流登山大会の参加者がたくさんいて、グループごと順番に出発をしている。西回りコースを下っているようである。

とてもその間を縫って下ることはできないと判断して、登ってきた東回りコースをそのまま下ることにする。そして、不消霊火堂横から山頂部歩道を引き返す。おおまかには西向きである。

大聖院コースを下る

仁王門をくぐり抜け、仁王門下の鞍部から大聖院コース(北向き)を下った。

大聖院コースは、台風14号(2005年9月)による土石流で不通になったことがある。復旧工事が行われ、通行止めが解除されたのは、2008年10月1日(平成20年)であった。

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〈写真〉修復された大聖院コースを下る、13時25分

大聖院の上部まで下ってきた。白糸川2号砂防堰堤の上部付近である。「(白糸川下流部の)護岸は崩落した自然石などを使って庭園風に再生」されている(中国新聞記事、2008年9月27日付)。

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〈写真〉第二堰堤の上部、14時05分
(堰堤は、土石流で流された岩を使って造られている)

大聖院の山門前に至る。

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〈写真〉大聖院の山門、14時12分

大聖院山門前から滝小路を見る。

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〈写真〉大聖院山門前から滝小路を見る、14時40分

久しぶりに商店街を通って桟橋まで戻る。

2016年02月11日(木・祝)、広島湾岸トレイル・宮島ルート(第2回)「速谷神社~折敷畑山~四季が丘団地」で痛めた右"ふくらはぎ"はほぼ完治、ほっと胸をなでおろす。

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なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。

2016年05月07日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 呉市音戸町(倉橋島)

広島湾岸トレイル(モデル山行記)
音戸大橋~古観音山~瀬戸島山~早瀬大橋
(出発:音戸市民センターバス停(JR呉駅―呉線)、帰着:流田バス停(JR呉駅))

2016年05月07日(土)、広島湾岸トレイル体験登山(瀬戸ルート)・呉第4回

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〈写真〉古観音跡(標高220m台)から音戸漁港を見下ろす、10時15分
(画面左手に、音戸大橋(手前)と第二音戸大橋(奥)を見る)

このページの目次です

今日のコース&コースタイム

音戸市民センターバス停8:53-海岸道路左折(山側へ)8:55-酒屋横8:58-左手へ(階段)9:04-展望9:08-梵潮寺9:13、9:34-取付き9:36-林道9:49-尾根に乗る9:55、9:59-古観音跡10:13、10:24-古観音山10:32、10:33-展望箇所10:43、10:47-林道に出る10:51-林道から入る10:57-瀬戸島山11:22、11:34-林道に出る11:36-昼食11:40、12:10-林道分岐12:43-毘沙門堂取付き12:44-毘沙門堂12:49、12:53-毘沙門堂取付き12:57-林道復帰12:58-早瀬大橋を見る13:19-早瀬大橋分岐13:52-海岸道路13:56-早瀬大橋バス停13:57-流田バス停14:19

  • バス停(20分)梵潮寺(21分)尾根(22分)古観音山(18分)林道(25分)瀬戸島山(2分)林道
    小計2時間10分(尾根に乗る4分、古観音跡11分、古観音山1分、林道移動6分(休憩含む)を含む、梵潮寺21分、瀬戸島山12分を加えず)
  • 林道(37分)毘沙門堂分岐(58分)海岸道路
    小計1時間35分(昼食30分くらい、毘沙門堂往復15分を加えず)
  • 海岸道路(23分)バス停
    小計23分(途中コンビニタイム含む)
  • 総合計5時間26分(全ての時間)
    (梵潮寺21分、瀬戸島山12分、昼食30分くらい、毘沙門堂往復15分を加える)

JR呉駅前~倉橋島(音戸町)

JR呉駅待合室(8:10)に集合後、8:25発の倉橋島線(波多見経由)のバスに乗車して、「音戸市民センター」バス停で下車する。

音戸大橋を渡って倉橋島に入ったバスは、音戸町の海岸通りを南向きに行く。今日降車する音戸市民センターバス停(倉橋島方面)は海岸寄りにある。

バス停~梵潮寺

音戸市民センターバス停(倉橋島方面)で降りて道路を渡り、道路沿いに少し引き返す(北向き)。音戸市民センターバス停(音戸大橋~呉方面)を通り過ぎ、少し行ってから左手山側(西向き)に入る。
今日の尾根筋の取付きとなる梵潮寺を目指して細い道を縫ってゆく。

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〈写真〉音戸市民センターバス停(音戸大橋~呉方面)、8時54分
(海岸通りを北向きに少し引き返しているところ)

海岸通りのバス停(音戸大橋~呉方面)を通り過ぎた辺りで左折、山に向けて(西向き)狭い路地をすり抜けていく。前回もおじゃました趣きのある酒屋さんの板塀沿いに、ほぼ西向きに山に登る。地理院地図(電子国土Web)の黒実線に沿う形となる。

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〈写真〉趣きのある酒屋さんの板塀、8時58分

狭い道路をそのまま登る。

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〈写真〉道なりに左手へ、9時00分

標高40m台で狭い車道を右に分け、やや左手(南西向き)に狭いコンクリートの階段を登る。地理院地図黒実線は続いている。

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〈写真〉車道を右に見送り、やや左手に入る、9時04分
(右手車道の向こうには集落が見えている)

コンクリートの階段があり登る。

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〈写真〉コンクリートの階段、9時05分

やがて道なりに、標高50m前後のやや平坦な道(地理院地図黒実線)をほぼ南~南西向きに行く。

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〈写真〉山沿いの平坦な道、9時10分

梵潮寺~取付き地点

梵潮寺のいわれなど地元の方に解説していただく。この地には、平家落人の末裔を名乗る家が多いという。

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〈写真〉梵潮寺碑、9時14分

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〈写真〉平家落人の墓、9時33分
(この近くに分散していた墓を一箇所に集めたという。本堂向かって左手の山際にある)

梵潮寺山門をくぐり、集落まで南向きに少し下る。

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〈写真〉梵潮寺山門、9時34分

梵潮寺山門下には、小さなため池がある。

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〈写真〉梵潮寺山門下のため池、9時35分

梵潮寺山門下のため池の回りを、南~西~北と時計回りに回り込む。

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〈写真〉ため池の西側を北向きに行く、9時36分

取付き地点~尾根に乗るまで

梵潮寺南西面の谷(右岸)を西~北西向きに登る。地理院地図黒破線に沿う形となる。

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〈写真〉梵潮寺南西面の谷を登る、9時38分

やがて踏み跡は西向きとなる。そしてその後(標高90m前後)、やや南向きとなる地理院地図黒破線から離れてそのまま西向きに登る。この後、地理院地図の表示は全くなくなる。

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〈写真〉斜面を登る、9時41分

標高120m前後でほぼ北に向きを変え、標高130m台で林道を横切る。古観音山の尾根直下(南東面)の林道である。

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〈写真〉林道を横切り階段に取り付く、9時49分

林道を横切ってからもほぼ北向きに登り、標高160m台で尾根に乗る(9時55分)。

尾根筋を行く(古観音山~瀬戸島山)

南西向きの尾根筋をゆったりと行く。地理院地図にその表示は全く無い。しかしながら、地元の方々のご努力で最近踏み跡が再整備されたとのこと、迷うような箇所は無い。
また、各展望地点では見通しを良くするため、適宜樹木を伐採していただいたようである。なおこの付近は、昔は耕して天に至る畑だったものが、近年樹木が茂る状態となったようである。

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〈写真〉尾根筋を、おおまかには南西向きに行く、9時59分

古観音跡(標高220m台)からの展望が良い。

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〈写真〉古観音跡、10時13分
(音戸漁港南側の山並み)

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〈写真〉音戸漁港を見下ろす、10時15分
(画面左手、音戸大橋(手前)、第二音戸大橋(奥)を見る)

古観音山(標高246m)からの展望も良い。

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〈写真〉古観音山(標高246m)、10時32分

尾根上の小灌木を縫ってゆく。

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〈写真〉尾根上の踏み跡、10時42分

標高240m前後からの展望も素晴らしい。広島市街地方面が開けている。

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〈写真〉展望(標高230m台)、10時45分

一旦、林道(地理院地図黒実線)に出る(標高220m台)。

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〈写真〉山道から林道に出る、10時51分

林道カーブを左手(西向き)に約20m歩き、再び山道に入る。

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〈写真〉林道から山道へ入る、10時57分

ちょっとしたヤブを登る。急登箇所にはロープも設置してある。

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〈写真〉ヤブを登る、11時02分

瀬戸島山(339.1m三角点)に至る。ヤブの中である。

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〈写真〉339.1m三角点、11時23分

瀬戸島山(339.1m)の南側(標高310m台)で、林道(地理院地図黒実線)が尾根を横切っており、そこに向けて下る。コンクリートの階段の上に落葉が堆積しており滑りやすい。

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〈写真〉林道まで、滑りやすい階段を慎重に下る、11時34分

林道(地理院地図黒実線)を左手(南西向き)に少し行く。

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〈写真〉林道を行く、11時38分

林道をひたすら歩く

林道脇で昼食。昼食後は、林道(地理院地図黒実線)をただひたすら歩くことになる。(自動車はほとんど通らない、ただし、ゼロではないので注意は必要)
まずは、尾根を左手にして、330.8m三角点の先(標高300m台)までゆったりと行く(ほとんど高低差はない)。

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〈写真〉昼食後は、林道をひたすら歩くことになる、12時10分

標高300m台地点から、林道(地理院地図黒実線)は西に向きを変え、大きく曲がりくねりながら海岸近くまで下る。

毘沙門堂(標高331m)に立ち寄る

途中で、毘沙門堂(標高331m)に寄り道をする。
331m北側で、1本南側の林道に入り(標高290m台)、折り返すようにして登る。尾根筋を行くと、毘沙門堂(標高331m)が有り、少し展望が開ける。

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〈写真〉毘沙門堂取付き、12時44分

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〈写真〉毘沙門堂取付き道路を登る、12時44分

早瀬瀬戸を見ながら下る

毘沙門堂(標高331m)から引き返し、元の林道に左折して合流し、北~西向きに曲がりくねりながら下る。

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〈写真〉林道を下る、13時10分

やがて、右手前方樹間に早瀬大橋が見え隠れするようになる。
林道から、そのまま地理院地図の道路表示に入る。道路は、北~南向きと大きく蛇行しながら西向きに早瀬の瀬戸に向けて下る。

標高50m台で道路は南向きとなり、右手早瀬瀬戸と並行して、標高50m前後を行く。

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〈写真〉早瀬瀬戸を行く貨物船、13時38分

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〈写真〉右手前方に早瀬大橋が大きい、13時40分

早瀬大橋を渡って江田島へ帰るグループと別れ、海岸道路に向けて下る。

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〈写真〉海岸道路に向けて下る、13時54分

海岸道路を行く

海岸道路に出て右折(北向き)すれば、早瀬大橋バス停(山側)である。

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〈写真〉、13時57分

JR呉駅方面は北の方角である。この一つ先(北向き)の流田バス停手前にコンビニエンスストアがある。そのコンビニに立ち寄り、そのまま流田バス停まで歩く。

今日も一日無事に終わった。山道の整備をしていただいた地元の方々、先導役を努めていただいた方々に感謝!!

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデル山行記

  • Akimasa Net(2016年05月07日)山行記(このページ)
    音戸大橋~古観音山~瀬戸島山~早瀬大橋
    (出発:音戸市民センターバス停(JR呉駅―呉線)、帰着:流田バス停(JR呉駅))
  • Akimasa Net(2016年04月23日)山行記
    休山~日佐護山~高烏山(三津峰山)~「音戸の渡し~音戸町内探訪」
    (出発:JR呉駅―呉線、帰着:音戸市民センターバス停(JR呉駅)

2016年06月04日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 江田島市トップページ

広島湾岸トレイル(モデル山行記)
古鷹山~クマン岳
(出発:小用港、帰着:切串港)

2016年06月04日(土)、広島湾岸トレイル体験登山(瀬戸ルート)・江田島第4回

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このページの目次です

今日のコース&コースタイム

小用港8:36-路地に入る8:39-林道合流8:43-小用港から1km8:46-林道古鷹線(起点、70m台)8:50、9:01-古鷹山登山口(80m台)9:05-左折(150m前後)9:15-支尾根横切る9:23-沢横切る9:26-支尾根に向けて右折(200m前後)9:39-展望(230m台)9:44、9:46-反射板(330m前後)10:00-右分岐有り10:02-尾根に乗る(340m台小ピーク)10:03-古鷹山三角点(375.7m)10:21-岩場10:31-古鷹山山頂(394m)10:40、10:46-361m峰10:59-林道(古鷹山取付き)11:11-林道(クマン岳取付き)11:14-(帆立岩分岐11:25-帆立岩11:27、11:29-帆立岩分岐11:30)-クマン岳(399.5m)11:43、12:16-展望(320m台)12:36-右折(277m峰手前、260m台)12:51-登山口(80m台)13:07-集落(左へ)13:18-切串港13:27

  • 小用港(14分)林道古鷹線・起点(4分)古鷹山登山口
    小計29分(ミーティング11分を含む)
  • 古鷹山登山口(10分)左折(24分)支尾根に向けて右折(24分)340m台小ピーク
    小計58分
  • 340m台小ピーク(18分)古鷹山三角点(19分)古鷹山
    小計37分
  • 古鷹山(13分)361m峰(12分)林道(11分)帆立岩分岐(13分)クマン岳
    小計57分(林道移動3分、帆立岩展望往復5分を加える)
  • クマン岳(35分)右折(16分)クマン岳登山口(20分)切串港
    小計1時間11分
  • 総合計4時間51分(全ての時間を含む)
    (古鷹山6分、クマン岳33分を加える)

小用港~大規模林道~古鷹山登山口

今日の取付き口(古鷹山)は、古鷹山~クマン岳の東側を行く林道にある。小用港からおおむね北西の方角である。

まず、小用港旅客ターミナルの北側にある郵便局(江田島小用簡易局、小用二丁目)の前を通り、国道487号を北西に渡る。

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〈写真〉小用港旅客ターミナル前の広場、8時36分
(北東の方角、画面中央奥に絵下山を見る)

国道487号を渡り、国道に沿ってほんの少し北東に行くと、左手(西北西向き)に路地が延びておりそこに入る。この路地は、入口付近は地理院地図では道路表示となっている。しかし、途中から黒実線に変わる。

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〈写真〉路地を行く、8時40分

黒実線に沿って北西向きに登ると、やがて右手下から良い道(地理院地図の道路表示)が延びてきている。合流してそのまま北西向きに登る。
この良い道のことを大規模林道と言ってよいのであろうか。
古鷹山~クマン岳の東面を行く大規模林道(1985年3月開通、総延長8,349m)は、古鷹山大火(1978年6月1日発生1,000ヘクタール焼失)後の防火帯として建設されたものだという。(大規模林道の正式な起点がどこなのかはよく分からない)

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〈写真〉広い道に合流する、8時43分

標高70m台付近で、大規模林道が真西から北東向きに大きくカーブをしている。西からは、地理院地図黒実線が延びてきて合流している。そして、ここに林道古鷹線起点(平成10年度県単独整備事業)の標識がある。

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〈写真〉林道古鷹線起点、8時50分
(画面右前方(北東向き)へ、地理院地図の道路標示、左横(西向き)へ黒実線が延びている)

先週(5月28日)は、江田島町江南から小用一丁目を経て、上記の地理院地図黒実線に沿って山越えをした。そして、この林道古鷹線起点に至った。そのルートが、広島湾岸トレイル(HWT)の正式ルートである。つまり今日は、その続きとしてここから正式ルートを歩くことになる。
林道古鷹線の起点(標高70m台)から、大規模林道を少し登ると登山口(標高80m台)である。
登山口である左手壁面には、簡易林道小用線(昭和57年度施行)の標識が打ち込んである(昭和57年=1982年)。大規模林道は1985年3月の開通だという。この辺りの林道名については、今現在どのように表記するのが正しいのかよく分からない。

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〈写真〉古鷹山取り付き、9時04分
(左手壁面に階段が有る)

古鷹山登山口~古鷹山主尾根

この登山口から古鷹山主尾根(340m台小ピーク)に乗るまで、登山道表示(地理院地図)は無い。
まず、登山口(標高80m台)から、左手壁面に沿って南向きに折り返して登る。

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〈写真〉折り返して壁面に取り付く、9時05分

壁面を登り終えると、すぐに北西向きに支尾根を登るようになる。
標高150m前後で、北向きの薄い踏み跡を見送り、左へ180度折り返して南向きに登る。

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〈写真〉左へ180度折り返す(標高150m前後)、9時15分

折り返し地点から、古鷹山主尾根の南面をおおまかには西向きに巻いてゆく。標高は、150m~200mくらいである。

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〈写真〉古鷹山主尾根の南面を巻いてゆく、9時20分

標高200m前後から、支尾根をおおまかには北向きに登る。標高230m台からの展望良好。

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〈写真〉展望(標高230m台)、9時44分

反射板(標高330m前後)を過ぎ、右手に分岐(標高330m前後)を見て尾根(340m台小ピーク)に乗る。
この分岐から北東方向の248m峰を経て下れば、今日取り付いた林道の上部(ソロプチスミストの森登山口)に至るはずである。

主尾根(340m台~375.7m三角点~古鷹山394m~361m峰)

尾根筋を大まかには北西向きに、340m台小ピーク~375.7m三角点~古鷹山394m~361m峰を経て、一旦林道に下りる。おおまかには、地理院地図の黒破線のとおりである。

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〈写真〉古鷹山三角点(標高375.7m)、10時21分

三角点(標高375.7m)を過ぎ、標高330m前後付近(鞍部近く)で、左に奥小路下山道(海上自衛隊方面)を分ける。
前方(山頂部)から勢いの良い掛け声が聞こえてくる。海上自衛隊第1術科学校の生徒さん達の訓練登山であろうか。続々と分厚い胸をした生徒さんが駆け下りてくるのとすれ違う。コチラは逆に岩場をすり抜けて登る。

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〈写真〉岩場を登る、10時31分

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〈写真〉古鷹山山頂394mの表示板、10時42分

古鷹山山頂394mから361m峰を経て林道まで、北西向きに尾根筋を下る。

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〈写真〉古鷹山山頂からの下り、10時47分
(画面右奥361m峰のさらに右奥にクマン岳(標高399.5m)が大きい。画面中央の最奥は、大原山345mである)

林道~クマン岳

地理院地図を見ると、林道を横切って、そのままクマン岳(標高399.5m)へ登山道が延びている。しかし実際には、クマン岳の取付き口は林道を東向きに少し行った所にある。

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〈写真〉林道まで下る、11時10分
(右手に古鷹山登山口が有る。クマン岳登山口は、林道を東向きに少し行った地点、人が集まっている辺りにある)

林道から左手北向きに取付き、北向きに尾根筋を登る。地理院地図の黒破線よりは、多少東側を登っている。

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〈写真〉クマン岳登山口、11時14分

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〈写真〉まばゆいばかりの緑の中を登る、11時16分
(少しお疲れ?)

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〈写真〉標高300m台からクマン岳を見る、11時19分
(画面左側の大岩は、帆立岩か)

帆立岩(標高320m台)からの展望が素晴らしい。

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〈写真〉帆立岩(標高320m台)からの展望、11時29分

クマン岳で昼食。展望も素晴らしい。

クマン岳~クマン岳登山口~切串港

クマン(399.5m)岳からもおおむね北向きに下る。岩場が有り、気が抜けない。
277m峰手前の鞍部(標高260m台)で右折(東向き)、支尾根の南側斜面を下る。岩場が続き、気が抜けない。登山口(標高80m台)まで、おおまかには地理院地図黒破線のとおりである。

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〈写真〉岩場が続く、12時56分

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〈写真〉疎林の中を下る、13時06分

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〈写真〉クマン岳登山口、13時11分

そのまま東向きに黒実線に沿って下る。江田島町切串三丁目の集落に入り、車道表示に向けて左折して入り(標高20m台)、そのまま切串港まで北向きに下る。

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〈写真〉絵下山の方角に下る、13時13分
(絵下山の位置は、画面一番奥の山並み、左側)

天気予報では時間がたつにつれて雨の確率が高かった。実際少しぱらついたものの、本降りになる前に体験会最終回(全26回)は無事終了した。

エニシダ

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年06月04日)山行記(このページ)
    古鷹山~クマン岳
    (出発:小用港、帰着:切串港)
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三入~備前坊山~小掛山~可部峠(2016/10/15)

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三入~備前坊山~小掛山~可部峠
(出発:山倉グラウンド(JR可部駅―可部線)、帰着:可部冠山登山口(JR可部駅―可部線))

2016年10月15日(土)、広島湾岸トレイル・踏査&整備(第9回)、7名

このページの目次です

はじめに

広島湾岸トレイルの一般体験会は、一部雨にたたれながらも、数多くの参加者を得て順調に進んでいる。私たちはその先回りをして、ルートの再踏査&整備を行っている。そして、今日の山行記も道標を中心にまとめてみた。

なお、登山口~可部峠~中倉峠間は、来る11月6日開催の「可部連山トレイルランinあさきた」のコースの一部となっている。そのための整備がされているようで、私たちの歩行で気になるような箇所はほとんどなかった。

今日は、整備のため、以下の区間で時間が余分に掛かっている。
・渡渉地点から尾根に取り付いて第四鉄塔まで、約1時間。
・備前坊山~中倉峠まで、10分以上。
・その他、中倉峠上部のルート探索あり。

今日のコース&コースタイム

山倉グラウンド(140m台)8:59-石垣の角(170m前後)9:03-祠(210m前後)9:14-渡渉地点9:23-第一鉄塔(370m台)9:41-503m東10:13-540m台10:19-570m前後10:37-第二鉄塔(590m台の東、580m台)10:46-第三鉄塔(590m前後)11:03-第四鉄塔(590m台)11:20-686m峰11:56-備前坊山(789.2m)12:29、12:58-左折(770m台)13:01-作業13:01、13:10-林道13:31-中倉峠(630m台)13:34(道迷い分岐確認)13:53-711m峰14:02-三本松(690m台)14:06-あせびの丘(650m台)14:22-山車展望台(775m峰)15:01、15:06-小掛山(816.0m)15:28-小掛湿原(765m)15:38-大掛・小掛別れ(780m台)15:41-イワカガミ展望台(780m台)15:46-可部山岳会展望台(730m台)15:58、15:59-可部峠(650m台)16:09、16:12-しるべ石(490m台)16:33-登山口(370m台)16:47

山倉グラウンド(24分)渡渉地点(18分)第一鉄塔(32分)503m東(33分)第二鉄塔(17分)第三鉄塔(17分)第四鉄塔(36分)686m峰(33分)備前坊山
 小計3時間30分
備前坊山(36分)中倉峠(9分)711m峰(20分)あせびの丘・650m台(39分)山車展望台・775m峰(22分)小掛山
 小計2時間30分(中倉峠上部探索など19分、山車展望台5分を加える)
小掛山(10分)765m(3分)大掛山分岐(28分)可部峠(35分)登山口
 小計1時間19分(可部峠3分を加える)

総合計7時間48分
 (備前坊山29分を加える)

山倉グラウンド~林道~第一鉄塔~503m峰

山倉グラウンド(安佐北区三入七丁目、標高140m台)から、地理院地図の表示に従って、503m峰まで登る。地図の表示と実際の位置(GPS軌跡)が多少ずれる場合があるものの、地図を見ながら歩くのに何ら差し障りはない。

白木山を望む

〈写真〉山倉グラウンドから白木山を望む、8時55分

林道を行く

まず、山倉グラウンド(標高140m台)から、道路表示(二重線)に従って北向きの山道に入る。車の通行は可能かもしれないが、かなり荒れている。

山倉グラウンドから取り付く

〈写真〉山倉グラウンドから北向きの山道に入る、8時59分

道路表示(二重線)はすぐに北東向き(標高150m台)となり、標高170m前後で右手前方に立派な石垣を見る。道路表示(二重線)は、この石垣の角で右折している。つまり、石垣を左手にする形となる。

湾岸トレイルは、ここで右折すること無く、そのまま北東向きに進む。つまり、石垣を右手にする形となる。なおここから、地理院地図表示は黒破線に変わる。

立派な石垣を見る

〈写真〉立派な石垣を右手にして進む、9時03分
(道路表示(二重線)はこの石垣の角で右折している)

黒破線は、すぐに北向き(標高190m台)となり、谷筋を登る。標高210m台で、左手に祠を見る。

祠

〈写真〉祠、9時14分

標高230m前後で、右岸から左岸に渡る。

渡渉する

標高260m前後で、右に少し振って右谷に入り、北東向きに少し行く。前方に林道を見送って左折、川を左岸から右岸に渡る(標高260m台)。

渡渉地点

〈写真〉渡渉地点、9時22分
(左岸から右岸に渡る)

渡渉後、尾根に取り付き、ほんの少しずつ左手(西向き)に振られながら、503m峰まで登る。

第一鉄塔(送電線鉄塔)

503m峰に登る途中に送電線鉄塔(標高370m台)があり、良い目印となる。

第一鉄塔手前

〈写真〉第一鉄塔手前、9時41分

送電線鉄塔の少し上に、マーク「S」(ある書籍による表示、標高380m前後)がある。本来は、送電線鉄塔の位置を示しているはずだが、少しずれてマーキングしているのかもしれない。

マーク「S」

〈写真〉マーク「S」、9時45分

503m峰の南側(標高480m台)で、少し右に振れて北向きとなる。枝道が有り、行くべき方向をしっかりと見定めて進む。

503m峰の南側

〈写真〉503m峰の南側、10時07分、10:06-10:11
(右に振って北向きとなる)

503m峰

503m峰(ピーク右折点)の位置は、GPS軌跡で見ると、地理院地図の503峰よりもわずかばかり東側となる。

503峰

〈写真〉503峰、10時13分
(503峰を一度通り過ぎた後で引き返して確認する)

503峰で右折して北東向きとなる。

503m~送電線鉄塔(3本)~686m~備前坊山

503m峰から〈北東〉向きの尾根に乗り、小さなアップダウンをこなしてゆく。ここからしばらくの間は、地理院地図の登山道表示は無い。なお、この尾根の北西面に送電線が走っており、後ほど幾つかの送電線鉄塔のそばを通ってゆくことになる。

送電線鉄塔(見えない)

540m台コブを越えて、なおも北東向きに進む。小さな鞍部を越えて、小尾根斜面を登り尾根に乗る。尾根上には、地理院地図の黒破線(送電線鉄塔管理道だろう)が南から登ってきている。その少し東側を標高570m前後まで北上する。

マーク「K」(ある書籍による表示、標高570m前後)がある。

マーク「K」

〈写真〉マーク「K」、10時37分
(ここから西へ少し行くと、送電線鉄塔があるという。気が付かなかった)

マーク「K」(標高570m前後)で右折、東向きに進み、尾根に乗る。尾根上には、地理院地図の黒破線(これも送電線鉄塔管理道だろう)が南から登ってきている。尾根上の黒破線からは少し外れて、東側斜面のきれいな道を巻いて登る。

この送電線が走る南西/北東尾根では、基本的には尾根筋を行く。所々で東側にきれいな巻道があり、その場合には巻道を優先させるとよい。

第二鉄塔(送電線鉄塔)

590m台の東側(標高580m台)で、この尾根に沿って走る送電線鉄塔(第二鉄塔)にぶつかる。なお今日は、実際に目で確かめた送電線鉄塔のみ、順番に第一・・・第四鉄塔と番号を付けている。

第二鉄塔手前

〈写真〉第二鉄塔手前、10時45分、10:46-10:53
(第二鉄塔の右をすり抜けてゆく)

第二鉄塔のすぐ先に、マーク「J」(ある書籍による表示、標高580m台)がある。

マーク「J」

〈写真〉、マーク「J」、10時50分、10:46-10:53

第三鉄塔(送電線鉄塔)

第二鉄塔から、同じ送電線の鉄塔(第三鉄塔、第四鉄塔)の下を通ってゆく。地理院地図の黒破線(鉄塔管理道)のとおりである。

標高590m前後で、第三鉄塔にぶつかる。

第三鉄塔手前

〈写真左〉第三鉄塔手前、11時02分、11:03-11:05
(第三鉄塔の右をすり抜けてゆく)

第三鉄塔から、600m台コブの南面を北東向きに巻いてゆく。

600m台コブの南面を巻く

〈写真〉600m台コブの南面を北東向きに巻いてゆく、11時12分

第四鉄塔(送電線鉄塔)

標高590m前後で、第四鉄塔にぶつかる。送電線鉄塔をくぐり抜けると、南から北向きに延びる黒破線(地理院地図)に従って、左(北向き)に振られる。

第四鉄塔手前

〈写真〉第四鉄塔手前、11時20分
(第四鉄塔の下をくぐり抜けて、左手に振られる)

686m峰

第四鉄塔(標高590m前後)から北向きに延びる黒破線は、すぐに北東に向きを変え、その先で表示が消えてしまう。

踏み跡は、そのまま北東向きに尾根を追って686m峰に至る。

686m峰から、やや北に振って北北東向きに尾根を登る。標高730m台に、サカエ石がある。昔の村境を示したものという。

サカエ石

〈写真〉サカエ石、12時16分

備前坊山(789.2m)

備前坊山三角点

〈写真〉備前坊山三角点、12時29分、12:29-12:58

安佐北里山マスターズ

〈写真〉備前坊山(安佐北里山マスターズ)、12時30分
(標高789.4mは、現在では789.2mに改算されている。訂正必須)

備前坊山~中倉峠

備前坊山(789.2m)

備前坊山を過ぎ、そのまま北北東向きに下ると、尾根は東に向きを変える。

湾岸トレイルは、ここから中倉峠(標高630m台)を目指して下る。そのため、ここで左折して、北西向きの支尾根(安佐北区/北広島町の境界線)に入る。

尾根上には、シカ除けネットが張ってある。そのネットを右手にして下る。多少茂っている場合には、臨機応変にそこを避けながら下る。

シカ除けネット

〈写真〉シカ除けネット、13時11分
(支尾根上のシカ除けネットを右手にして下る)

中倉峠(標高630m台)-道迷い

中倉峠(林道)の上部で、境界線の東側にぶれてしまった。ほぼ北向きにそのまま下ると、右手下に見えるはずの(前回見た)KDDIの電波塔跡広場を見ること無く、林道まで下ってしまった。

当然、中倉峠(標高630m台)よりも東側(標高620m台)で林道に出たことになる。そこで、西向きに林道を少し登り中倉峠に至る。

中倉峠(13:34-13:53)

中倉峠に下る最後の分岐点を間違えている。この分岐点については、手元の資料ではどこにも記載がない。前回体験登山(2015/12/05)と違うコースを、全くのノーマークで通過してしまった。その位置はどこなのか、疑問点は解消しておかなければならない。

地理院地図をよくよく見ると、ほんの小さな尾根が中倉峠の上部で分岐しており、今日は、右側の小さな尾根をそのまま下ったらしいと検討がついた。中倉峠に直接下りるためには、二つあるほんの小さな尾根を右から左に乗り換える必要があったのだ。

登り返して確かめる。

備前坊山から下る踏み跡は、標高680m前後で、境界線尾根(北北西向き)を離れて、右(北向き)に振られる。そして標高660m台で、今度は左に振られ、左前方にある小さな谷を越えて、左の境界線尾根に乗り換える。

左前方に下る

〈写真〉左折点:左前方に下る、13時45分
(ごく小さな谷を越えて、尾根を右から左に乗り換える)

そのまま下ると、右手下にKDDIの電波塔跡広場を見ながら、中倉峠に下る。

中倉峠

〈写真〉中倉峠、13時51分
(小掛山ルート、標識:南原峡、畑、標識:小掛山、備前坊山)

中倉峠~可部峠

登山口~可部峠~中倉峠間は、来る11月6日開催の「可部連山トレイルランinあさきた」のコースの一部となっている。

711m峰

急坂

〈写真〉中倉峠から711m峰に登る途中の急坂、13時58分
(「可部連山トレイルランinあさきた」の標識)

711m峰

〈写真〉711m峰、14時02分
(標識:大光尾尾根)

711m峰、

〈写真〉711m峰、14時02分
(標識:⇐中倉峠)

711m峰、

〈写真〉711m峰、14時02分
(ある書籍による標識)

三本松(標高690m台)

三本松には、確かにマツが3本ある。

三本松

〈写真〉三本松、14時05分
(「可部連山トレイルランinあさきた」の標識)

三本松

〈写真〉三本松、14時05分

標高630m台

630m台

〈写真〉630m台、14時11分
(「可部連山トレイルランinあさきた」の標識、スタート⇒堂床山⇒可部峠経由で14km地点)

アセビの丘(標高650m台)

アセビの丘

〈写真〉アセビの丘、14時22分

標高620m前後

ごぼう谷分岐

〈写真〉ごぼう谷分岐、14時31分

ごぼう谷分岐の標識

〈写真〉ごぼう谷分岐の標識、14時31分
(標識:可部峠、中倉峠)

ごぼう谷分岐

〈写真〉ごぼう谷分岐、14時31分
(気持ちのよい縦走路が延びている)

山車展望台(775m峰)

山車展望台

〈写真〉山車展望台、15時06分

小掛山(816.0m)

小掛山

〈写真〉小掛山、15時28分

小掛山

〈写真〉小掛山三角点、15時28分

小掛山

〈写真〉小掛山、15時28分
(南原戸主会によるテーピング)

小掛湿原(標高765m)

小掛湿原

〈写真〉小掛湿原、15時38分

大掛小掛分れ(標高780m台)

大掛小掛分れ

〈写真〉大掛小掛分れ、15時41分

イワカガミ展望台(標高780m台)

イワカガミ展望台

〈写真〉イワカガミ展望台、15時46分
(海見山が大きい)

可部山岳会展望台(標高730m台)

可部山岳会展望台

〈写真〉可部山岳会展望台、15時59分
(可部山岳会創立50周年記念登山道・展望台)

のぞき岩

〈写真〉のぞき岩、16時04分

可部峠(標高650m台)

可部峠を見下ろす

〈写真〉可部峠を見下ろす、16時08分

可部峠

〈写真〉可部峠、16時09分
(この地域は、季節によっては留山となっている)

可部峠~可部峠登山口

可部峠

可部峠

〈写真〉可部峠、16時09分
(石見街道一里塚跡)

可部峠

〈写真〉可部峠、16時09分
(標識:「丸押、南原峡」、「可部冠山・堂床山、小掛山・中倉峠」)

可部峠

〈写真〉可部峠、16時10分

左分岐(標高530m前後)

左分岐

〈写真〉左分岐、16時30分
(左折して進む。地理院地図の黒破線をショートカットする形になる)

右折点手前(標高500m台)

右折点手前

〈写真〉右折点手前、16時32分
(左側の掘れた道を進む)

しるべ石(標高490m台)

しるべ石

〈写真〉しるべ石、16時33分
(上記写真のすぐ後で、右折したところにある)

橋片側落下地点(標高400m前後)

橋片側落下地点

〈写真〉橋片側落下地点、16時41分

崩落地点

崩落地点

〈写真〉崩落地点、16時44分

可部峠登山口(標高370m台)

可部峠登山口

〈写真〉可部峠登山口、16時47分

無事、日没までに歩き切る。

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可部峠~可部冠山~堂床山(2016/11/03)

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可部冠山~堂床山
(出発:可部冠山登山口、帰着:南原峡駐車場(JR可部駅―可部線))

2016年11月03日(木・祝)、広島湾岸トレイル・踏査&整備(第10回)

2016年11月06日(日)予定
可部連山トレイルランinあさきた(第4回)

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〈写真〉トレイルラン応援横断幕「爽快ランを楽しもう」、12時44分
(アセビに覆われた堂床山山頂にて)

このページの目次です

はじめに

可部連山トレイルランinあさきた(第4回)が、来る11月6日(日)に開催される。全国20都府県から約530名が参加予定ということである。

コース上の堂床山~可部冠山~小掛山は、広島湾岸トレイル(全長約300㎞)の一部として、広島湾岸トレイル協議会でも整備活動をしている地域である。

前回そして今日の踏査&整備では、同協議会としてトレイルラン上の踏査を行なった。非常によく整備されたコースであり、気持ちよく歩かせていただいた。感謝!!

なお当日は、広島湾岸トレイル協議会からも、救護係として15名前後がコース上に展開する予定になっている。当日の天候次第では、絶好のコンディションで選手を迎えることができそうである。

今日の踏査は、車複数台使用。
なお諸般の事情により、今回の山行記完成は遅れる見込み。

今日のコース&コースタイム

可部冠山登山口(370m台)9:01-しるべ石(490m台)9:22-左折山道9:23-可部峠(650m台)9:54-可部冠山(735.6m)10:10-西冠山(721m)分岐10:34-明神ダムを見る(660m前後)10:57-堂床山(859.6m)11:59、12:44-右折(660mくらい)12:56-左折(650m前後)13:02-加賀津の滝13:50-南原峡駐車場(250m台)14:08

未完

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北阿武山~阿武山~権現山(2016/12/03)

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北阿武山~阿武山~権現山
(出発:柳瀬キャンプ場入口(JR可部駅―可部線)、帰着:JR緑井駅―可部線)

2016年12月03日(土)、広島湾岸トレイル・踏査&整備(第12回)

毘沙門堂:緑井毘沙門天本堂

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今日のコース&コースタイム

柳瀬キャンプ場入口8:54-(267号)-右折9:03-柳瀬大橋-左折(177号)9:06-登山口9:17、9:25-左折9:54-尾根に乗る(220m)9:57-休憩(230m台)9:58、10:04-休憩(320m台)10:21、10:24-休憩(430m前後)10:32、10:38-休憩(500m前後)10:49、10:51-北阿武山(534.0m)10:53、10:56-520m台11:07-鞍部(460m台)11:30-520m台11:42-休憩(550m前後)11:52、11:56-阿武山(585.9m)12:00、12:58-鳥越峠(280m台)13:38-306m13:40-320m台13:46-340m台13:50-東屋(390m台)14:02、14:04-道路14:08、14:11-権現山(396.8m)14:14、14:19-(西回り)-里見の丘14:35、14:39-毘沙門堂14:43、14:51-鳥居14:59-右折15:14-JR緑井駅15:25

  • 柳瀬キャンプ場入口(23分)登山口
     小計23分
  • 登山口(32分)尾根(56分)北阿武山(1時間04分)阿武山
     小計2時間35分(北阿武山3分を加える)
  • 阿武山(40分)鳥越峠(36分)展望台・権現山
     小計1時間16分
  • 権現山(24分)毘沙門堂(8分)鳥居(26分)JR緑井駅
     小計1時間06分(毘沙門堂8分を加える)
  • 総合計6時間31分(全ての時間を含む)
     (登山口8分、阿武山58分、権現山5分を加える)

なお、午後6時から一般体験会参加者との交流会。

2016年01月11日体験会(山関連団体対象)のコースタイムと比較して

今日も登山口からガレ場を注意しながら登る。しっかりしたペースだと思ったが、前会体験会(今年1月)の方が早い。

尾根~北阿武山では、倒木処理を行いながら進む。当然、体験会よりは遅くなっている。北阿武山~阿武山は、ほとんど作業をすることなく進む。ところが、体験会よりも大幅に時間が掛かっている。今日の急斜面は、体験会の時よりは滑りやすい状態だったかもしれない。また、今日の緩斜面は、ゆったりしたペースだったことは確かである。

阿武山~権現山は、広島湾岸トレイルの方針に従って、あくまでも尾根筋(古い踏み跡)を追って行く。乾いた落ち葉が何層にも積もっており、特に鳥越峠までの下りでは幾度となく足をすくわれる。

前回体験会(今年1月)の阿武山からの下りでは、尾根東面に2002年冬に付けられたジグザグの遊歩道を下った。展望を楽しみ、ゆったり下ったにもかかわらず、今日よりは時間が短い。

阿武山~鳥越峠は、今では一般的には遊歩道を利用すべきと考える。次回体験会(一般対象)では、遊歩道を下ることになるだろう。

未完

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ガガラ山~武田山~火山~丸山~大茶臼山(2016/12/17)

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ガガラ山~武田山~火山~丸山~大茶臼山
(出発:JR大町駅―可部線、帰着:己斐峠(JR西広島駅―山陽本線))

2016年12月17日(土)、広島湾岸トレイル・踏査&整備(第13回)

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〈写真〉JR大町駅前から武田山を見る、8時29分

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はじめに

太田川右岸の縦走路である。その周囲は360度団地で囲まれている。

今日は、広島湾岸トレイルの設定コースどおりに歩いた。ただし、GPS軌跡欠落有り(JR大町駅~火山)。

さて、今日もまた標識中心の写真コレクションとなった。
近い将来、広島湾岸トレイル独自の道標を設置する夢に向けて!

今日のコース&コースタイム

整備活動があるとはいうものの、全体的にゆったり目。ただし、丸山の先でシダが茂っており、そこでは時間を取られる。その先は日没との勝負、駆け足で大茶臼山を越えて下る。

JR大町駅(10m未満)8:34-大町登山口(20m前後)8:44-大町コース合流9:09-武田山分岐(200m台)9:18-カガラ山(212m)9:21、09:30-武田山分岐(200m台)9:33-吹き通し(160m台)9:42-展望広場(320m台)10:04、10:11-郭跡10:20-空堀跡(380m前後)10:22-見張り台(390m台)10:26、10:28-武田山(410.5m)10:32、10:50-弓場(390m台)10:56-火山(488.0m)12:29、13:03-展望(430m台)13:11-伴峠13:20、13:23-小堀山(399m)13:28-権現峠(350m台)13:36、13:43-石山(420m台)13:56、14:03-送電線鉄塔(426m)14:11-大塚峠(380m台)14:19-湯つぼ跡14:22-丸山(457.4m)14:35、14:41-送電線鉄塔(356m北側)15:33-畑峠(320~330m前後)15:38、15:40-大茶臼山(413.0m)15:55、15:58-ガードレール越え16:00-展望岩(立石城跡、390m前後)16:03-己斐峠(190m台)16:26

  • JR大町駅(10分)大町登山口(34分)武田山分岐(3分)ガガラ山
    小計47分
  • ガガラ山(3分)武田山分岐(9分)吹き通し(22分)展望広場(28分)武田山
    小計1時間02分
  • JR大町駅~ガガラ山~武田山
    小計1時間58分(ガガラ山9分を加える)
  • 武田山(1時間39分)火山
    小計1時間39分
  • 火山(25分)399m(8分)権現峠(28分)426m(24分)丸山
    小計1時間25分(権現峠7分を加えず)
  • 丸山(52分)送電線鉄塔(356m北側)(5分)畑峠(15分)大茶臼山
    小計1時間14分(畑峠車道2分を加える)
  • 大茶臼山(5分)展望岩(23分)己斐峠
    小計28分
  • 総合計7時間52分(全ての時間を含む)
    (武田山18分、火山34分、権現峠7分、丸山6分、大茶臼山3分を加える)

JR大町駅~登山口

武田山には、JR(可部線)あるいはアストラムラインの大町駅(10m未満)から歩いて登ることができる。駅からロータリーに降りると、左手前方に武田山を見る。

ロータリー前の車道(歩道付き)を左に入る(南西向き)。少し行くと道路は右にカーブする(北西向き)。その手前から武田山を見ることができる。大通りにぶつかり信号を渡る。地道をそのまま北西向きに進む。

別の地道と交差する四差路を左に入る(南西向き)。広島県道36号(安川通り)を渡り、左手に大町郵便局(広島県)を見てしばらく行くと武田山登山口(20m前後)である。

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〈写真〉、8時29分

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〈写真〉、8時35分

登山口~ガガラ山

登山口から、西~北へ小尾根を追って登る。

道路が左にカーブする角の右手に、取付きの階段がある(20m前後)。登山口階段を登り、西向きに簡易歩道(地理院地図の黒実線)を行く。

すぐに左手尾根に取り付き、西向きに登る。尾根道は登るほどに右手(北向き)に振れる。

武田山分岐(200m台)を左手に分けて、なおもしばらく進むとガガラ山(212m)である。武田山分岐前後にのみ、地理院地図の表示(黒破線)がある。

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〈写真〉、8時44分

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〈写真〉、8時45分

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〈写真〉、8時47分

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〈写真〉、9時00分

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〈写真〉、9時03分

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〈写真〉、9時09分

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〈写真〉、9時10分

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〈写真〉、9時17分

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〈写真〉、9時22分

ガガラ山~武田山分岐~武田山

ガガラ山(212m)から、平たん路を武田山分岐(200m台)まで少し引き返して右折する。武田山に向けて(南西向き)一旦鞍部に下る。吹き通し(160m台)である。

武田山分岐から鞍部手前までは、地理院地図(黒実線)に従う。その後、武田山山頂(410.5m三角点)まで、地理院地図の表示はない。ただし、主尾根に沿って南西向きに登ればよい。左右の細かいブレは気にしない。

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〈写真〉、9時37分

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〈写真〉、9時42分

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〈写真〉、9時42分

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〈写真〉、9時42分

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〈写真〉、9時47分

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〈写真〉、10時11分

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〈写真〉、10時19分

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〈写真〉、10時19分

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〈写真〉、10時20分

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〈写真〉、10時20分

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〈写真〉、10時22分

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〈写真〉、10時28分

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〈写真〉、10時28分

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〈写真〉、10時30分

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〈写真〉、10時30分

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〈写真〉、10時30分

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〈写真〉、10時34分

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〈写真〉、10時46分

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〈写真〉、10時47分

武田山~水越峠~火山

武田山(410.5m三角点)から火山(488.0m三角点)までは、地理院地図(黒破線)に従い、ごくおおまかには西向きの尾根筋を行く。

武田山から西向きに下り、弓場で遊んだりしながら、一旦鞍部(270m台)まで下る。そのまま進むと、353m峰(黒谷山)の北側に登りつく。

353m峰(黒谷山)の北側で、支尾根を右手に見て左折する(南西向き)。353m峰(黒谷山)~(地図上の水越峠、320m台)~350m台まで、そのまま南西向きに行く。

350m台前後で、道なりに右に振れて西向き(やや北寄り)となる。その先の小さな鞍部(340m台)まで下り、その後一気に火山まで登る。

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〈写真〉、10時50分

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〈写真〉、10時53分

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〈写真〉、10時53分

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〈写真〉、10時53分

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〈写真〉、10時55分

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〈写真〉、10時56分

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〈写真〉、11時11分

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〈写真〉、12時29分

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〈写真〉、12時30分

火山~権現峠~丸山

火山(488.0m三角点)から丸山(457.4m三角点)までは、ごくおおまかには南西~南向きに尾根筋を行く。地理院地図(黒破線)から外れることはほとんどない。

火山(488.0m)から権現峠(350m台)まで、南西向きに下る。小コブ(360m台)~伴峠(350m台)~399m峰(小堀山)~小コブ(380m台)を経て、権現峠(350m台)に至る。

権現峠のすぐ手前の小コブ辺り(380m台)で、尾根筋は、南西向きからやや左手に振れて南を向く。そしてそのまま、南向きに権現峠(350m台)まで下り、その後420m台(石山)~426m峰(観音山、送電線鉄塔)~大塚峠(380m台)~丸山(457.4m)まで登り返す。

丸山の反射板が撤去されていた。

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〈写真〉、13時11分

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〈写真〉、13時20分

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〈写真〉、13時38分

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〈写真〉、13時55分

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〈写真〉、14時11分

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〈写真〉、14時19分

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〈写真〉、14時22分

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〈写真〉、14時35分

丸山~畑峠~大茶臼山

丸山(457.4m三角点)から大茶臼山(413.0m三角点)までは、ごくおおまかには南西向きに尾根筋を行く。途中の畑峠(自動車道、320m前後)までは、地理院地図に表示(黒破線)がある。

ただし、畑峠手前の356m峰(その北側に送電線鉄塔)の北側(370m台)では、尾根筋の黒破線(地理院地図)よりも東側の斜面を行く。日当たりが良く、シダが生い茂っている。

356m峰付近では、地理院地図(黒破線)のとおり行く。したがって、今度は尾根を左手にして西斜面を下る。(356峰よりも西側をゆったりと行く)

自動車道(320m前後)に出て、自動車道を左手(東向き)に少し行くと、畑峠(330m前後)である。道路反対側から、大茶臼山(413.0m三角点)に取り付く。

畑峠の西側から分岐する車道が大茶臼山の先まで延びている。その車道の東側に沿う形で、尾根筋の踏み跡を追って登る。

畑峠(330m前後)から、西~北西~南向きに登り、大茶臼山(413.0m)に至る。なお途中までは、地理院地図の境界線表示に従う形となる。大茶臼山山頂部には諸施設が点在している。

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〈写真〉、15時33分

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〈写真〉、15時33分

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〈写真〉、15時38分

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〈写真〉、15時38分

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〈写真〉、15時40分

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〈写真〉、15時49分

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〈写真〉、15時55分

大茶臼山~展望岩~己斐峠

大茶臼山(413.0m三角点)から南向きに下れば、己斐峠(自動車道、200m台)のやや東側(190m台)で自動車道に降り立つ。

まず最初に、大茶臼山(413.0m三角点)の南側にある展望岩(立石城跡、390m前後)まで少し下る。この展望岩までのルートが少し分かりにくい。以下のとおりである。

大茶臼山三角点の南側にある建物を東側から回り込み、簡易舗装の車道に出る。車道を南向きに下ると、途中に右手ガードレールの切れ目があり、外の細い道に出る。そのまま先に進むと、石垣があり、それに沿って左折する。ここを直進すると五月が丘団地である。

石垣を回り込んで南向きに少し下ると、展望岩(立石城跡、390m前後)がある。

展望岩から南に下ると、左手に己斐団地への下山道分岐がある。そのまま真っすぐ南向きに突き進む。

分岐を過ぎ、南向き(やや西より)に一気に己斐峠付近(自動車道、190m台)まで下る。道路反対側には国泰寺がある。バス停(己斐峠)は、道路に沿って左手(東側)にほんの少し下がった所にある。バス便は土・日の日中は30分間隔で運行。

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〈写真〉、15時58分

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〈写真〉、15時59分

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〈写真〉、16時00分

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〈写真〉、16時00分

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〈写真〉、16時01分

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〈写真〉、16時03分

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〈写真〉、16時07分

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〈写真〉、16時26分

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

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広島湾岸TRAILRUN 2022/広島湾岸トレイルを舞台にした国際ウルトラトレイルランニングレース(2022年9月24日~25日)

【広島湾岸TRAILRUN 2022】(2022年9月24日~25日)

広島湾岸ウルトラトレイルランレース説明会(2017/02/10)から5年半の時を経て、ついに、広島湾岸TRAILRUN 2022(2022/09/24)が開催されました。

本ページの目的は、以下のとおりです。
“関係者向けに行われた上記説明会(2017/02/10)の約束事であった、「一般登山者や環境への配慮を」の項を記録として残しておくこと”

参考)本ページ作者のWeb:
広島湾岸トレイルを歩く(Akimasa Net)
プライベートページですが、広島湾岸トレイルのコース状況に関する資料が豊富です。ご参考になさってください。

注)なお、当Web作者は、本大会とは直接利害関係を有しておりません。公式情報は、以下にてご確認ください。

公式Web(広島湾岸トレイルラン):http://wangantrailrun.com

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広島湾岸ウルトラトレイルランレース説明会(2017/02/10)

2017年2月10日(金)18:00~19:30
広島西区民文化センター(広島市西区横川新町)
定員60人、参加費無料
主催:一般社団法人ITADAKI(頂)

注)この記事は、【広島湾岸TRAILRUN 2022】(2022年9月24日~25日)開催のため、ごく初期に行われた関係者向け説明会(2017/02/10)の様子について、当Web作者が一聴衆の立場でまとめたものです。主催者からは、当Web作者の責任において公表することの了解を得ています。
注)当日説明のコース概況などは、本番【広島湾岸TRAILRUN 2022】(2022年9月24日~25日)とは異なっています。

説明会開催の趣旨

説明会の趣旨について、事前に配布されたチラシでは次のように述べています。

4市5町にまたがる陸路全長289.1km(広島コース129.5km 累積標高10,000m以上)の世界でも類を見ない都市隣接周回型の広島湾岸トレイルを舞台に、国際的なウルトラトレイルレース開催構想について説明会を開催します。国内でも多くの大会プロデュースに関わり、国際的に活躍するプロトレイルランナー奥宮俊祐氏も参加し、実際に湾岸トレイルコースを走った感想や、レース開催の目的、課題などについて説明します。(説明会チラシより)

主催者:一般社団法人 頂 ITADAKI(広島市西区)

ITADAKI(頂)は、2016年9月23日(平成28)設立の一般社団法人(構成員4名)で、主にスポーツを通じて地域活性化を図ることを目的としています。

当日主催者側の参加者は以下3名の方々です。分かりやすい説明と、会場からの質問に誠実に答える姿勢に好感が持てました。

代表理事・豊饒光邦(ぶにゅう・みつくに)さん
理事・木原秋比古(きはら・あきひこ)さん
非常勤理事・奥宮俊祐(おくのみや・しゅんすけ)さん

ITADAKIは、「トレイルランレース開催実現のために必要な全ての業務を行う」としています。具体的な内容については、HP top>>about(組織概要)参照。

ITADAKIが企画・運営するレースは、広島・山口のほか、高知、埼玉そして北海道にもあります。これには、奥宮さん(埼玉県在住)のご両親が高知・広島のご出身ということも関係しているようです。

プロトレイルランナー:奥宮俊祐(FunTrails代表)

奥宮俊祐(おくのみや・しゅんすけ)さんは、自分自身がプロのトレイルランナーとして、国内外の大会で活躍するだけでなく、中四国地区におけるレースのコース設計やエイド(救護・連絡拠点)アドバイスなど全面的にレースをプロデュースしています。また、上記の高知、埼玉そして北海道の大会では、FunTrails代表として大会そのものを主催しています。


(広島湾岸トレイルランコースを試走する奥宮さん、広島市安佐南区、広島湾岸トレイルラン実行委員会掲載許可済み)

広島湾岸トレイルの魅力

広島湾岸トレイル(広島コース129.5km)の魅力について、奥宮さんは自ら試走した感想を次のように語っています。

  • コース上でほぼ常に海を見ながら走ることができる楽しいコースである
  • 低山の連続にもかかわらずアップダウンが激しく、累積標高一万メートルを超えるタフなコースである
  • 都市隣接周回型で、エイド(救護・連絡拠点)が設置しやすいコースである

通常のトレイルランは、距離約30㎞前後、参加人数500~1,000人規模で行われています。そして今、国際的には、距離100kmを越えるウルトラトレイルランに注目が集まっているようです。

日本初の100マイルトレイルランである「ウルトラトレイル・マウントフジ」(2012年初回開催、距離約165km、累積標高約7,500m)には、海外から40の国と地域の選手が約1,400人も参加しています。また、奥宮代表のFunTrailsが主催する「FTR100k Round 秩父&奥武蔵」(2015年初回開催)は、首都圏初のウルトラトレイルレースとして人気急上昇中です。

「広島湾岸ウルトラトレイルランレース」(仮称)は、新たなウルトラトレイルランとして注目を集めそうです。

一般登山者や環境への配慮を

当日配布資料によると、「トレイルランニングとは、登山やハイキングに利用されるトレイル(山道)を走る欧米発祥のスポーツで、近年日本でも爆発的に人気が出ています」。「30代~40代の参加者が多く、女性の割合も増えてきています」とのことです。

当日説明会の参加者からは、主として次のような懸念が示されました。それに対する主催者側の回答と併せてまとめておきます。

質問:一般ハイカーとのトラブルを防ぐこと、さらには環境への負荷をできる限り少なくすることに対して、どのような対策を取る予定でしょうか。

回答1:例えば、一般ハイカーを背後からいきなり追い抜いて、びっくりさせることのないようにします。ランナーに対して、まずは一声掛けて、その上で歩いて追い抜くことを周知徹底します。

回答2:環境への配慮としては、大会前後で環境モニタリングを行い、大会開催の影響をチェックします。ランナーに対しては、コース(登山道)を外れて草木の中を走ることのないよう指導します。

私なりの感想では、主催者としては、国定公園・特別天然記念物である「秋吉台カルスト」TRAILRUNの成功や、そのほかの事例でノウハウを得ているとして、意識の高いランナーのみをエントリーさせることについて自信を示した形になりました。

レース開催の意義と課題

トレイルランを開催することよる宿泊代などの経済効果は大きいようです。昔ながらの埋もれた古道を復活させる意義も忘れることはできません。しかしながら、大会を成功に導くためには、何と言っても地域住民や地権者あるいは行政機関や関連団体などとの調整が欠かせません。課題は山積しています。

奥宮さんによれば、今まで経験したことのない困難を伴うだろうとのことです。しかし、それを予感しつつ困難に立ち向かう強い意欲を示して当日の説明会は終了しました。

主催者側からは、「広島湾岸トレイル協議会が主催する月2回の整備活動への積極的な参加を予定しています」と伺っています。今後、広島湾岸トレイルのコース上で共に活動することも多くなることでしょう。

最後に、広島湾岸トレイルのコースを走る「広島湾岸ウルトラトレイルランレース」(仮称)の成功を心から祈念いたします。(参加人数3,000名を目指して!)

【重要】以下は、全て過去記事(準備段階の記事)です

コースマップなどを含めて、本大会とは異なる点が幾つもあります。

2020年「9月に国際トレイルラン」中国新聞記事(2020年3月26日付け)
「登山道などを駆けるアウトドアスポーツ「トレイルラン」の国際大会が9月20~22日、広島、呉両市で開かれることが決まった」。⇒延期決定(2020/05/21)

主催者には、今後とも新型コロナウイルスの感染状況を正確に判断して、その都度、適切な措置を講ずることを期待いたします。

大会の正式名称は「広島湾岸TRAILRUN 2020」。4月にも出場者の募集を始める予定とのこと。コース概要は、上記新聞記事によれば以下のとおり。


(広島湾岸トレイルラン実行委員会掲載許可済み)

「スタート地点は呉ポートピアパーク(呉市)。絵下山(広島市安芸区)を経て北上し、安佐北区の可部連山と呼ばれるエリアで折り返して南下。竜王公園(西区)や太田川放水路沿いを走り、ハノーバー庭園(中区)に設けるフィニッシュ地点に向かう」。

総距離125km、標高差8,600m(新聞記事の間違いを実行委に確認訂正済み)、トップランナーのタイム約17時間前後と予想。

広島湾岸トレイルラン(途中経過)

広島湾岸トレイルのコースを走る「広島湾岸ウルトラトレイルランレース」(仮称)は、当初(2017年2月)、2019年5月の開催を目指して準備活動を開始したことが公表されました。しかしその後、諸般の事情から開催日は延期となっていました。

2019年12月時点:2020年9月連休中の開催に向けて最終調整中。

2019年6月末時点:出発(呉市二河球場)~帰着(広島市西区田方一丁目 行者山太光寺)で、広島湾岸トレイルのコースを使用する予定。実施日は、2019年5月から2020年3月下旬に変更となり、さらに現在(2019年6月末時点)は、2020年中の開催に向けて最終調整中。

コース難易度:2019年4月に5名で試走(完走3名)、距離121㎞で40時間を要した。

プレ大会(広島湾岸TRAILRUN EAST 47K)

2020年3月22日(日)に開催することを決定した。ただし、その後中止と決定。
(広島湾岸TRAILRUNより、2019/12/04 20:00開催発表有り)

⇒プレ大会中止
2020年2月28日(金)実行委員会より発表済み(下記専用ページ)
(新型コロナウイルス感染症が拡大している状況に配慮したため)

プレ大会(広島湾岸TRAILRUN EAST 47K)専用ページ
http://wangantrailrun.com/east/

広島湾岸トレイルラン・参考山行記

広島湾岸トレイルランは、基本的には広島湾岸トレイルのコースを使用している。しかしながら、平成30年7月豪雨(2018年7月)によって山域が広範囲にわたってかなり痛めつけられたため、やむなくコース変更となっている箇所が幾つかある。参考山行記の一つとして下記が挙げられる。

広島湾岸トレイルを歩く「ひろしま百山」(Akimasa Net)より

2003年03月21日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 白木山トップページ

JR中深川駅~中尾山(798m)~白木山(西尾根、602m付近往復)~JR白木山駅
(出発:JR中深川駅、帰着:JR白木山駅―芸備線)

2003年03月21日(金)、単独

はじめに

2003年03月21日(金)、単独
白木山+(602m~336.8m三角点尾根)往復
JR中深川駅~鉄塔巡視路~758m~798m(中尾山)~776m~743m~白木山~押手山分岐ケルン~602m(白木山まで登り返す)~白木山~538m(五合目)~JR白木山駅、(出発JR中深川、帰着JR白木山-芸備線)

ただし、登山道歩行の前後に一般道路をかなり歩いている
(歩き始めたのはJR下深川、歩き収めはJR狩留家)

白木山~押手山~桧山集落縦走の予定ででかける。登山道取り付きをどこにするか、多少もたついたが無事白木山に至り、山頂から北西に向かう尾根に乗る。しかし、押手山分岐(ケルン)で右折すべき所を直進して、そのまま602m~336.8m三角点尾根を追ってゆく。602mピークから下山してみようと気まぐれで思いついたのだ。ところが地形図記載の登山道が不明で、白木山山頂まで登り返す。疲労困憊。

訂正(2016/09/20)
今日は、白木山から西に張り出した尾根の602m峰目指して下った。ただし、602m峰まで至らず、白木山まで登り返したと思われる。なぜならば、602m峰手前にあるはずの桐原林道(の支道)まで下っていないからである。602m峰については、2015年11月21日(土)鬼ヶ城山~白木山を参照。

今日のコースタイム:
JR下深川~JR上深川まで行き、JR中深川まで戻る(三篠川散策)
 小計1時間22分
JR中深川(15分)登山口(1時間03分)第4鉄塔
 小計1時間18分
第4鉄塔(37分)758m(24分)798m(27分)743m(27分)白木山
 小計2時間02分(休憩を含む)
白木山(48分)602m下(1時間20分)白木山
 小計2時間08分
白木山(1時間07分)JR白木山(30分)JR狩留家
 小計1時間37分
総合計8時間45分(昼休憩1時間を除く)

JR下深川8:40-(JR上深川)-JR中深川10:02、10:07-登山口10:22-第1鉄塔10:44-第2鉄塔10:52-第3鉄塔11:12-第4鉄塔11:25-758mピーク12:02、12:09-798mピーク付近12:33-743mピーク13:00-白木山13:27、14:27-602mピーク下15:15-白木山16:35、16:40-登山口17:40-JR白木山17:47、17:55-(一般道路)-JR狩留家18:25

前々から白木山にもう一度登ってみようと考えていた。朝の支度に手間取り一列車乗り過ごす。広島駅に着いてみれば芸備線に列車が待っている。下深川行きである。予定していた白木山駅まで行く列車はすでに発車している。下深川から中深川まで歩いて前回と同じルートを登ることにする。

下深川から早春の陽光を真正面から浴びて三篠川をさかのぼる。水鳥やその他様々な鳥達に出会う。調子に乗って上深川まで歩いてしまった。ここから鬼ヶ城山を経て白木山へ至るルートもあるようだがよくはわからない。中深川まで引き帰すことにする。

中国電力鉄塔管理道を使わせていただく。大きな荷物をしょった人に追い抜かれる。山頂近くになると早くも下山して来る人とすれ違うようになる。単独の男性が多い。そのうち20人位の団体さんと行き違う。ただしこの時は頂上直下で西側斜面にもう一本設けられた道を登っていて直接すれ違うことはなかった。

ところで二万五千分一地形図では”中深川”で表示されている登山道が、その北の”可部”では消えてしまっている。この付近は林道も錯綜しており注意が必要だろう。

頂上にも多くの人がいる。単独の人、グループの人それぞれの一時を過ごしている。頂上からはほぼ360度の景観を楽しむことができる。呉娑々宇山、大茶臼山、阿武山、羅漢山などの山名があちこちで飛び交っている。天気は快晴、大きな雲はないが遠くは少し霞む。

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押手山方面に下ってみることにする。前回は道を誤って林道に入ってしまった。山頂から北に向かうと、成る程すぐ右に道が付いているようだ。これが林道へ通ずる道で前回間違えて道であろう。

複雑な表情をした女性と出会う。さてはトイレの邪魔をしたのかな。そうではなくて道がわからなくなったという。女性だけ4人くらいのパーティのようだ。林道に行きたいという。意味がよくわからなかったが、この道を下るなどは余程のことだ。「ひろしま百山」で紹介されているが、あまり通る人はいないだろう。

頂上まで戻って白木山駅へ下ってはどうかとアドバイスすると、林道に車を置いてあるのでどうしてもそこまで行かなければ行けないという。どこから入ったかと聞くと狩留家からだという。狩留家から向原を廻って白木山東側の林道に入ることができるのだろうか。

女性の言うにはとにかくこの道の方角で間違いはないという。ならば頂上で右へ行くべきを真っ直ぐ下ってしまったものであろう。地図を示して説明するとそうするというので戻っていった。無事車までたどり着ければよいが。

さて、押手山に向かうつもりが、つい調子に乗って真っ直ぐに突っ込んでしまう。赤テープがありいい道である。途中で赤テープはなくなったが、真新しい切り株と木屑が続いている。二万五千分一にもルートは記されている。しかし602mピークから下る段になってどうにも道が分からなくなった。山頂まで引き帰す。

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少し休んでから、白木山駅を目差して下る。県内屈指の急な登山道である。標高差800m以上を一気に下る。3合目下までは西日を樹間から直接浴びる。駅につくまで明かりに何の問題もなかった。未踏破の登山道を無事下りきってほっと一息つく。

駅の手前で広島方面の電車が出ていったのが見えた。後少し待つことになるなと思っていたら、駅に着いてみれば1時間30分も電車がないというではないか。クールダウンのつもりで1駅2駅歩いてみることにする。

狩留家駅を過ぎて湯坂口まで来たときに、少し暗くなったかなと感じ始めたので狩留家駅に引き帰す。ここ始発(折返し)の電車があり当初予定より20分くらい早めの電車に乗って帰ることができた。

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後日追加:

二万五千分1地形図(国土地理院、平成9年(1997年)6月1日発行)には、602mから穴郷集落に向けて、336.8m三角点左右の谷を通って2本の登山道が下りている。しかし、<地形図閲覧サービス(試験公開)ウォッちず>国土地理院HPでは、このうち、穴郷林道(穴郷集落からみて右谷)に下る登山道は表記されていない。

「広島市の山を歩く(下巻)」P138によれば、”602mから左に超急な植林尾根の手入れ道を下る・・・・・下部は馬の背尾根になって穴郷林道の「ゴミ捨て注意」の掲示板やカーブミラーのところに下る。”となっている。地形図記載ルート(谷沿い)の<左手>尾根を下るようだ。

なお、同書P237-8には、”以前からある道は(602mから)さらに直進して次の左に落ちる急尾根を下り、穴郷林道のヘアピンカーブの所にある二段堰堤の右に下る。・・・・・(穴郷林道の下り口で見る限り)まだ使えそうな感じだ”となっている。元々の山道は、地形図記載ルート(谷沿い)ではなくて、その<右手>尾根に付いていたのかも知れない。

さらに同書P137には、穴郷から左谷(336.8m三角点北側)のバラス林道を登り、352mのさらに先まで谷を詰めて、”(そこから)右上に取り付く。道はないが植林山の木が大きく下がすいているので、木をつかんで急斜面を超急登。尾根道に上がるが当然ここに印は一切ない”となっている。

尾根上の位置としては、押手山分岐ケルン(推定標高810m台)の下方で、標高760m台付近のようだ。なお同書では、地形図記載の602m~352m間については何も述べていない。


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2012年04月15日

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2012年04月15日(日)、ブナ森やぶこぎクラブ(会員外参加)

焼杉山に幻の三角点を求めて、残雪の広島・島根県境尾根を行く
水越峠手前取付~旧羅漢山手前~焼杉山
(出発帰着:二軒小屋)

焼杉山三等三角点

〈写真左〉焼杉山三等三角点
(白杭の向かって左手に頭を出す)

追記:下記Web発見
焼杉山、ブナの巨樹と三角点。:YMD特設ブログ所 – BIGLOBEウェブリブログ
s.webry.info/sp/nrck-ymd.at.webry.info/201604/article_2.html
焼杉山三角点発見(2016年4月25日13時11分(平成28))

このページの目次です

はじめに

西村保夫さん(ぶな森会)のお誘いを受けて、ここ数年、年1回のペースで広島県境の尾根を歩いている。今回は、そのシリーズ第5回目である。

はじめに

集合場所の二軒小屋に、約束の時刻である8時30分までには、昨年と同じメンバー5名が全員そろい出発の準備を完了する。

今日も前回(宮島:20120401MYJ)に引き続いて、GPSロガー(HOLUX M-241)を使ってみた。うまく行っていたはずだった。しかし、データの保存に失敗してしまった。どうやら、最後の詰めで操作方法を誤ったらしい。

最近、GPS(GARMIN Geko 201)を使うようになり、行動記録をノートに書くことをあまりしなくなっていた。今日も同様にほとんどアナログの記録を取っていない。

結局、今日の記録は、デジカメ(Exif)情報のみとなってしまった。したがって、事前にデジカメの時刻合わせを行っていたとは言うものの、上記コースタイムはかなりあいまいである。

今日の焼杉山から細見谷(十方山林道)への下山ルートには、今思い出してもよく分からない部分がある。それをはっきりとさせることができなくてほんとうに残念である。

今日のコース&コースタイム

二軒小屋8:30-十方山登山口9:12、9:13-恐羅漢山取付き9:15、9:35-標高1240m台10:46、10:55-広島・島根県境尾根合流11:05-ケンノジキビレ11:24-1201m11:47-焼杉山三角点12:00、13:10-大ブナ(4m30㎝)13:21-ブナ13:29-十方山林道14:22、14:35-恐羅漢山取付き15:19-(ショートカット、十方山登山口通らず)-二軒小屋15:56

総合計約6時間(三角点での昼食などを除く)

焼杉山で幻の三角点発見す

焼杉山の三角点は、果たして現在も存在するのか?
幾人もの人たちが挑戦して果たせなかった夢を、今日私たちは達成することができた。

ところで、冒頭の写真に写っている小さな横断幕を作ってきたのは、Tさんである。三角点をめでたく発見した場合「◯」と、そうでない場合「✕」の二通りを用意するという気合の入れ方である。

道理で・・・。焼杉山山頂部で白杭を見つけるなり、Tさんは手持ちの薄い木板(30㎝四角くらい)を持ち出し、勢いよく残雪(深さ約30㎝くらい)を掘り始める。そして、次には、まわりの雪を携帯のこぎりで小さなブロックに切り分けながら、探索の範囲を広げていった。

それでも三角点を確認することはできず、昼食のため一旦作業を中断する。そしてその後、Iさんも加わり作業を再開する。

雪を取り除く範囲を広げながら、地面をストックで突いて行く。すると、明らかに固いものに突き当たったような音がする場所がある。ついに幻の三角点発見か?

そのあたりの雪を全部取り除いてみると、四角い石の塊(標石)が地面から少しだけ頭を出している。そしてその上には、青みを残したままのササがからみついている。

そのササを刈り取ると、三角点の南面(ほぼ真南を向いている)に「三等」(三角点)の文字をはっきりと認めることができる。焼杉山三角点(三等)で間違いない。

焼杉山・三角点(1225.2m)の位置を詳しく検討してみる

焼杉山の三角点は、焼杉山の山頂部にあることは確かである。しかし、焼杉山のピークではなく、ピークから少し下がった位置にあった。

焼杉山三角点の位置について、国土地理院地形図(二万五千分1)からは、どのように読み取ることができるであろうか。詳しく検討してみよう。

まず、焼杉山のなだらかな山頂部をみると、1220m等高線が丸く閉じている。その形を見ると、南北に細長く延びており、北側部分の方が少し膨らんでいる。通常はこのような場合、その膨らんだ部分にピークがあるとみて間違いない。(大ブナのあたり)

画像の説明

〈写真〉焼杉山山頂部の大ブナ
周囲には青ザサが残っている。なお、残雪量は周辺部よりも少ない。

改めて焼杉山三角点の位置を地形図で確認すると、1220m等高線の北側の膨らみよりは、ほんの少し南側へ行った位置にある。つまり、この三角点は、北側にあるピークよりもほんの少し標高が低い位置にあると推測できる。

今まで多くの人が、1220m等高線で囲まれた北側部分にあるピークで三角点を探していたようである。そして、積雪期(あるいは残雪期)には、その大ブナの近くに三角点が埋もれているものとして、実際に確認することなくやり過ごしてきたようでもある。しかし、そこに三角点は存在しない。

さて、地形図をもう一度詳しくみてみると、焼杉山1220m等高線で囲まれた部分の中央部を、広島・島根県境尾根が南北に走っている。そして、三角点はそのラインからほんの少しだけ、広島県側に外れているようにもみえる。(後日注:三角点の所在地は島根県益田市)

焼杉山はヤブ山で、雪の積もった時期以外は歩くのも困難とされている。そうした中で、夏場に尾根を追っていく場合には、三角点の位置を示す白杭さえも、大藪の中に埋もれて発見するのがむつかしかったとも考えられる。

参考山行記紹介

以下で、三つの山行記(厳冬期、無雪期そして残雪期)を簡単に紹介してみることにしょう。

1)厳冬期

参考:日本山岳会創立100周年国内登山(中央分水嶺踏査)

2005年2月13日、天候晴れ
恐羅漢山~旧羅漢山~焼杉山(本地点より引き返す)~恐羅漢山(出発帰着:牛小屋高原)
この周辺は無雪期には藪がひどく歩行困難。従って積雪期に入山してスキー又はワカンで踏査した。参加者2名、総歩行時間(休憩時間を除く)6時間20分

焼杉山三角点の位置と保存状態
(東経132度7分24.7秒、北緯34度34分9.0秒)
積雪3mのため未確認

山行報告書から抜粋(Web作者にて整理)

上記の分水嶺踏査では、GPSを携行していたものと思われる。その数値が、日本測地系(日本測地系TOKYO)のものか、あるいは世界測地系(日本測地系2000(Japanese Geodetic Datum2000))のものかどうかは不明である。

日本測地系と世界測地系の誤差について、焼杉山のある二万五千分1地形図「野入」で検討してみた。

平成11年6月1日(1999年)発行の地形図「野入」で、図郭の四隅には世界測地系(平成14年4月1日から適用)の経緯度数値が併記されている。(以下、カッコ内世界測地系である)

左上:東経132度0分(131度59分51秒1)、北緯34度35分(34度35分11秒6)
右上:東経132度7分30秒(132度7分21秒)、北緯34度35分(34度35分11秒6)
左下:東経132度0分(131度59分51秒1)、北緯34度30分(34度30分11秒6)
右下:東経132度7分30秒(132度7分21秒)、北緯34度30分(34度30分11秒6)

これをみると、当地域においては、日本測地系に対して世界測地系の数値は、経度で-8秒9~-9秒0、緯度で+11秒6の誤差があることが分かる。

参考までに、焼杉山三等三角点・村杉(むらすぎ)の緯度経度(世界測地系)は以下のとおりである。 ― 後述

北緯 34°34′28″.5057(山岳会表示から、約+19.5秒)
東経132°07′07″.2719(山岳会表示から、約-17.4秒)

日本測地系に置き換えるならば、焼杉山三角点の経緯度(概略)は以下のようになる。

北緯34度34分16秒9(山岳会表示から、約+7.9秒)
東経132度7分16秒3(山岳会表示から、約-8.4秒)

日本山岳会の数値は、世界測地系あるいは日本測地系の数値とも異なっている。かなりの誤差を含んでいるものと思われる。

一般財団法人 日本デジタル道路地図協会Web
解説1世界測地系と日本測地系の違い
(2015/11/30参照)

「日本測地系に対して世界測地系の数値が、経度で-5秒~-18秒程度、緯度で+7秒~+17秒程度、文字通り全国にわたって一様な傾向で滑らかに変化します」(引用)。

2)無雪期

参考:yamaarukiさん(2004/05/08山行記)

頂上の尾根は先月登った京ツカ山の頂上と同じように背丈を越える笹で埋まっている。登る人がないのか目印ひとつ見かけなかった。山頂で1時間余り三角点を探したが見つからない。頂上付近の稜線上を何度も往復して見たのだが発見できなかった。時間切れで下山した。次回の楽しみにしよう。

山歩きの履歴/「山歩きのページ」”Kさん”より引用

“K”さんが歩いた当時、もしかして、白杭はきちんと立っていなかったのではないだろうか。点の記(下記参照)によれば、焼杉山の三角点における最も新しい調査は、2009年(平成21)秋に行われている。今から2年半前のことである。今日、割と新しく見えた白杭は、その時設置されたものかもしれない。

3)残雪期

参考:yamanonunya.web.fc2.comさん(2006/05/03山行記)

天候、晴れ、残雪多し
二軒小屋~(十方山林道)~ケンノジ谷~焼杉山
例年遅くまで残雪が残っている所ですが、今年は特に多い。
ケンノジ谷に入り、谷が二分する所で真ん中の尾根を登りました。杉林の中は、たいした藪こぎも無く、簡単に登れます。
登りきった所から、北の方向にGPS頼りに三角点があると思われる所にたどり着きました。
そこには、すでに目印のテープがありました。
ヤブの中を這いずり回るようにして三角点を探してみましたが
見つかりませんでした。残念!
笹が背丈ほどもあるので、バンザイをして十方山方面を写しました。
下山は残雪をつたって、谷筋を下る。
地図

「焼杉山/ヤブ山情報」の項から抜粋(Web作者にて整理)

「山歩きのページ」や「中央分水嶺踏査」から1年少したったころの山行記である。ただし、ここでも実際に三角点を確認はできていない。そして、白杭も見ていないようである。

点の記を閲覧する(Web上にて)

国土地理院は、地球上の位置の基準を定めるために、国家基準点(三角点や水準点)を整備(国土交通省国土地理院ホームページより)している。

点の記とは、国家基準点(三角点、水準点)ごとに、点名、所在地、設置年月日、選点者、観測者、そこに至る順路と略図等を記載したもの(剱岳点の記コーナー/日本測量協会ホームページより)である。

点の記は、Web上の基準点成果閲覧サービス(国土地理院)で見ることができる。

基準点成果閲覧サービス(国土地理院)を立ち上げる
ユーザー登録(国土地理院の個人認証システム変更あり、2011年10月31日より)
基準点検索入口→同意する(検索画面へ)→ログイン
索引図(全国)から、広島→三段峡(野入)を選択する
焼杉山の三角点1225.2mが表示される縮尺に変更する
配点図>>「基準点数」の中の「表示」をクリックする
画面上にある三角点(複数個の場合あり)の位置が、地図上に別途表示される
配点図>>「地図操作」の中の「選択」をクリックする
別途表示された三角点の位置でダブルクリックする
基準点詳細が表示される
その中に「点の記」(PDFファイル形式)があれば、ファイルを開いて閲覧できる

焼杉山三等三角点(点名・村杉)

焼杉山の三角点について、「点の記」で確認すると以下のようになっている。

基準点コード:TR35132608901
等級種別:三等三角点
冠字選点番号:知第15号
基準点名:村杉(むらすぎ)

北緯 34°34′28″.5057
東経132°07′07″.2719

選点(及び設置)の日付は、明治28年9月26日(同10月9日)となっている。所在地(平成の合併後)は、島根県益田市匹見町匹見ロ336番7である。そして、最も新しい基準点現況調査が行われたのは、平成21(2009)年11月7日である(翌年2月10日に調製)。

改めて点の記をみると、三角点の位置を示す見取り図が添付されている。その図には、三角点を囲む数本の等高線(単位不明)と、三角点から数mの距離にある立ち木3本(具体的な樹木名表記あり)の位置関係が示されている。そこに大ブナは当然含まれていない。

点の記の見取り図を見れば、GPSがなくても、ピンポイントで三角点の位置を確認できるかもしれない。地形図(二万五千分1)で三角点のおおまかな位置を推測しておき、その上でさらに点の記を見ることができれば、鬼に金棒であろう。

三角点の情報提供者:広島県山岳連盟の登山教室の方々

焼杉山の三角点について、今日の私たちは、単純に山頂部のピークを中心に探し回ればよいとしか考えていなかった。

もちろん、各種の資料を読み込み「地形図」は持参していた。しかし、平坦な山頂部で、事前に三角点のおおよその位置を推測できていたわけではない。三角点がピークにないことには、現地で初めて気が付いた。また、最終的な位置決めに、GPSを駆使できたわけではない。

ましてや、「点の記」に関しては全くの迂闊であった。Web上で、過去に何度か点の記を見たことはある(その当時から要ユーザー登録)。しかし、今回は全く意識していなかった。山行記をまとめる過程で初めて、基準点成果閲覧サービス(国土地理院)の仕組みが変わったことを知ったくらいである。

さて、今日の私たちに幸運をもたらしてくれたのは、今日山中で出会った広島県山岳連盟の登山教室の方々である。

彼らは、前日御境(国道488号)から五里山系に取付いて、一泊しながら県境尾根を旧羅漢山~恐羅漢山に向けて登っている途中であった。したがって、すでに、私たちが今から目指している焼杉山を通ってきている。

それに対して、私たちは旧羅漢山手前から県境尾根に乗り、ケンノジキビレに向けて下っていた。焼杉山はその先にある。

では、山中での出会いを再現してみよう。

前方から人声が聞こえてきた。こんな雪山で・・・もしかして山岳連盟の・・・と思う間もなく、前方の背丈を没するササ藪の中から、リーダーのAさんをはじめ男女数名のパーティが現われた。やっぱり・・・

実は、Aさんとこちらのメンバーが顔見知りで、昨日今日のおおまかな行動予定を把握していたのである。Aさんとは私も面識があり、芸北山中でも二度ほどお会いしたことがある。

しばし歓談、別れ際に「焼杉山の三角点を見つけておいたから」との情報がもたらされた。

だからこそ、私たちは焼杉山のだだっ広い山頂部に着くなり、周囲を見渡して「赤テープ」を探し周り、ピークからやや下がった位置に白杭を見つけることができたのである。

もっとも、彼らは雪を掘り返して三角点を実際に見つける努力はしていなかった。そこで、私たちが雪を取り除いて三角点を確認した。

今日のコースを振り返る

今日の目標である焼杉山は、広島・島根県境尾根にある。この付近の県境尾根は、両県の最高峰である恐羅漢山1346.4mから旧羅漢山1334mを経て焼杉山1225.2mあたりまで、ほぼ南向きに連なっている。そして、この尾根の広島県側の谷を走っているのが十方山林道である。

今日はまず、十方山林道の起点である二軒小屋(標高約800m)から林道を南西の方向に進む。すぐに雪を踏む状態となる。やがて、左に十方山登山口(シシガ谷コース、標高960m台)を分けて右に振る。ほんの少し先で、水越峠(標高990m台)よりも手前の右手に、旧羅漢山~恐羅漢山への取付き口がある(標高960m台)。

取付きからすぐに、右手の小さな沢を渡る。そして、そのまま尾根筋を北西に登る。夏道のルートである。旧羅漢山1334mの手前にある小コブ1271mより少し下(標高1250m台)まで登り、左に振って広島・島根県境尾根に合流する。

そのまま県境尾根を南西~南向きに行き、ケンノジキビレ(1160m台)~1201mのゆるやかなアップダウンをこなして、焼杉山1225.2mに至る。

画像の説明

〈写真〉1201mから焼杉山へ向けて、一旦やや下る

焼杉山では、幻の三角点を発見する。

画像の説明

〈写真〉焼杉山三角点付近から、細見谷の向こうに、内黒峠~十方山縦走路を見る

 参考:写真の画面左、手前尾根の向こうに1166m(内黒峠はその後ろに隠れる)、その右前に彦八の頭1511.9m、画面中央やや左手前に大きく丸子頭1236.3m。画面右端は十方山1326m、その左奥に奥三ツ倉1320m台がある。なお、十方山の三角点1318.9mは、十方山1326mの右奥に見えているのか?

さて、今日の下山コースでは、県境尾根をしばらく南向きに行き、左に振って、細見谷(広島県側)の十方山林道に向けて直接下った(往路下山の予定を変更)。山頂で検討したルートよりも右に振れながら下り、細見谷渓畔林の北東端あたりに降り立つ。途中で大ブナを何本か見た。

画像の説明

〈写真〉山頂直下の大ブナ(胸高周囲4m30㎝)

後は、水越峠(標高990m台)を越えて二軒小屋まで、十方山林道をひたすら歩く。

画像の説明

〈写真〉残雪の十方山林道
芽吹きにはまだ早い

今日は、ほぼ全行程で雪を踏んで歩いた。ところが、春先の雪はかなりゆるんでおり、各人が随所で雪を踏み抜く場面が多数あった。時には膝まで、あるいは片足一本がすっぽり埋まるほど落ち込むこともあった。しかし、幸いなことに誰もけがをすることはなかった。

全員無事で二軒小屋に帰り着き(午後4時ころ)、大いに達成感を味わう。次回は五里山?・・

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『幻の焼杉山三角点を求めて~広島・島根県境尾根を行く~』

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2016年05月01日

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ひろしま百山(私の踏跡)>> 十方山トップページ

十方山林道
二軒小屋~水越峠~渓畔林入口手前、往復
(出発帰着:二軒小屋)

2016年05月01日(日)、長男、小4(兄)、年長(弟)

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〈写真〉大荒れの十方山林道、11時28分

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はじめに

久しぶりの十方山林道である。長男が宮島へ行こうと言ってきたのでそのつもりにしていたら、年長(幼稚園)さんまで付いてくるという。そうなると宮島での行動範囲は限られる。つまり、あまり面白くない。そこで、いっそのこと十方山林道を歩いてみることにした。

今日の様子

長男たちが車で自宅まで迎えに来てくれた。同行は、長男に加えて小学4年生と年長(幼稚園)さんである。小学4年は私より強い。年長さんは気まぐれ、どこまで歩いてくれることやら。

長男の車で、高速道を通ることなく五日市~湯来温泉~道の駅"来夢とごうち"(中国自動車道、戸河内インター出口)と行き、三段峡入口を通り過ぎ、大規模林道経由で二軒小屋に至る。

二軒小屋駐車場から歩く。

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〈写真〉二軒小屋の広い駐車場、10時12分
(右手の車道を登れば、恐羅漢山である)

二軒小屋から200~300m先までは舗装されている。舗装が切れる手前に一軒家(別荘的な使用)があったが火事で焼けてしまった。

舗装が切れると、以前は右手山側から幾箇所も山崩れがあったものだ。それらはコンクリートで塗り固めるなどの処置がされていた。そして、その辺りまでは林道にも土が入り、押し固められており歩きやすい。ただし、所々で倒木が林道を塞ぐようになる。

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〈写真〉壁面が荒れている、10時33分

十方山登山口(シシガ谷コース)を左手に見送り(11時16分)、その少し先で、恐羅漢山登山口(~旧羅漢山~恐羅漢山)を右に見送ると、水越峠はもうすぐ先である。

この水越峠の前後で、倒木が次々と林道の上に覆いかぶさっている。四輪駆動車でも通り抜けることは不可能だろう。

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〈写真〉水越峠の手前辺り、11時29分

倒木はほとんどスギである。この辺りでは宮崎のスギを植林したと聞いたことがある。

西中国山地(広島・島根・山口県境)は、西日本の豪雪地帯最西南端に当たっている。私の経験でも、「水越峠の前後では、林道上にまだ20~30cmの雪が残っていた(2006/05/05、長男同行)」ということがあった。

温暖な宮崎のスギは湿った重い雪には耐えられなかったのかもしれない。倒れた時期が分からないので断定はできないが。

水越峠を越えた先で、道路の小さな窪みにオタマジャクシ(体長2cmくらいで小さい)が何百匹も群がって泳いでいた。すでに死んだのもいる。このうちの何匹かでもカエルになることができるだろうか。

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〈写真〉道路上の水たまりに無数のオタマジャクシ、11時29分
(水越峠を越えた辺り)

倒木が多数あり四輪車が入ることができないので、バイクはともかく、四輪車に踏み潰される可能性は少ないだろう。

ところで、バイクはなんとか吉和西まで通り抜けることができるのだろうか。舗装が切れた少し先で、私たちの後ろから追い抜いていったバイクが1台あった。そして、私たちが二軒小屋に帰り着くまで一緒になることはなかった(引き返してくることはなかった)。

二軒小屋に至る途中の「来夢とごうち」(道の駅)前後では、山肌は濃淡のある緑がまだら模様になっており美しい。

だから、本当は渓畔林入口まで行って新緑を楽しみたかった。しかし、帰りの時間を計算して12時で昼食(12時28分くらいまで)にした。渓畔林入口の少し手前である。日の光が直接当たると暑い。日陰を選んで弁当を広げる。

林道はというと、表面の土が流水で削り取られて深く掘れた箇所が目立つ。細見谷渓谷(細見谷川下流部)のそばで建設途中に放棄された下山林道のように、十方山林道もこれから自然に帰っていくことになるのかもしれない。

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〈写真〉渓畔林入口手前、12時29分
(林道の路面が流水で深くえぐられている)

何はともあれ無事歩くことができた(二軒小屋14時02分)。長男の家に車を置き、我が家まで電車で移動して夕食とする。

Wireless GPS Logger(HOLUX M-241)の調子が前回山行から良くない。今日も電池(単3乾電池1本)を入れてスイッチONにするのだが、画面が乱れて、いつまでたっても準備OKとならない。結局今日はログを取れずじまいで終わった。

ここのところ、本体のメモリが一杯になり上書きを繰り返していたためだろう。メモリを消去してみたら、準備段階での画面の乱れもなくなった。次回はうまくいくだろう。

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2005年04月17日

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ひろしま百山(私の踏み跡)>> 三原竜王山トップページ

大峰山~竜王山、縦走
(出発帰着:佛通寺)

2005年04月17日(日)、単独

はじめに

2005年04月17日(日)、単独
大峰山~竜王山(龍王山)
(出発帰着:佛通寺)

2005年04月15日(金)中国新聞記事
三原・龍王山、タムシバ満開、月末まで白い彩り
数年に一度の花付きの良さだという。 昨年秋にあいついだ台風による強風で弱った木が、子孫を残すためがんばっているらしい。

佛通寺からの縦走路があるというので歩いてみた。帰りは、国道486号線から旧道の県道50号線(本郷久井線)に入り、佛通寺まで下った。

今日のコースタイム:
佛通寺バス停(10分)登山口(55分)林道広場(21分)大峰山
 小計1時間30分(途中休憩を加える)
大峰山(51分)八坂峠(1時間11分)竜王山
 小計2時間02分
竜王山(17分)鞍部(19分)御調八幡宮
 小計36分
御調八幡宮(1時間05分)県道50号線(43分)佛通寺バス停
 小計1時間48分
総合計6時間03分(途中休憩を全て加える、ただし昼食タイム47分を除く)

佛通寺バス停9:07-登山口(第3駐車場)9:17-林道横断9:20-林道横断9:34-林道横断9:41-林道横断10:03-林道広場10:12、10:16-大峰分かれ10:32-大峰山10:37、10:43-大峰分かれ10:39-道標(大峰山0.7km、峠バス停3.3km)10:50-小コブ10:56-鞍部11:00-尾根右折11:02-462m11:10-440m台11:15-440m台南側11:20-430m台(峠バス停1.2km)11:27-八坂峠11:32-登山口11:34-急登一段落11:38-北東尾根に乗る11:51-展望岩場570m台12:02、12:06-左折12:10-590m台12:13-ベンチ12:22、12:25-630m台12:26-鞍部12:30-600m台12:32-鞍部12:34-東屋12:41-竜王山12:43、13:30-奥の院分岐13:33-鞍部13:47-御調八幡宮14:06、14:09-(国道486号線)-高速道路下14:22-インターまで2km標識14:31-インター入口14:54-高速道路下15:10-県道50号線15:14-ヘアピンカーブ15:44-馬の背林道分岐15:49-佛通寺バス停15:57

佛通寺バス停から、仏通寺川を左手に見てさかのぼり、第三駐車場(登山口)にいたる。登山口からは中国自然遊歩道の標識にしたがって進む。しばらくして林道を横切り、沢音を右に聞きながら行く。次に林道を横切る頃、サクラ吹雪の歓迎を受ける。落石防止用金網を右手にして進み、もう一度林道を横切る。

道標には、佛通寺1.3km、大峰山2.0kmとある(佛通寺~大峰山間3.3kmと3.5kmの道標が混在しているようだ)。なお、登山口の「御調八幡宮~仏通寺ルート案内図(10.9km)」では、両者の距離は、3.1kmとなっている。

ここからしばらくは、左手に沢、右手に林道を見ながら行く。やがて林道は右へ蛇行して別れる。登山道はその後、何度か沢を渡り返しながら登る。再び林道を横切り上に向かうと、もう一度林道と出会う。

ここが林道広場だ。道標には、佛通寺2.7km、大峰山0.6kmとある。南に見える491mの東側に、生口島、佐木島、岩城島あたりが見えているようである。ソフト上は、その後に、四国の山々(東赤石山、西赤石山など)が入るという。

左折して林道を横切り大峯山の方角を向く。しばらくして、今日のお目当てのタムシバ(一本だけ)を見ながら、最後に急登をこなすと大峰分かれである。ここから大峰山頂までは0.3km、緩やかな登りだ。なお、山頂からの展望は全くない。

大峰分かれまで引き返し、八坂峠への下りにかかる。大峰分かれを過ぎて前方に海をみる。道が右から左に巻き、前方に竜王山を見るようになる。やがて尾根に乗って木段を急下る。木段も登山道を守るためにはやむを得ないか。それにしても多すぎる。大峰山周辺で1300段、竜王山周辺で3000段あるという。

476mのかなり下を右から巻きながら下り鞍部に至る。そのまま小尾根まで登り、右折して尾根上を行く。左手前方に竜王山が美しい。山肌に白い斑点がいっぱい見えているようだ。タムシバだろう。

462mの道標は、大峰山2.0km、八坂峠1.2km。ここからコブをいくつかこなしながら下る。所々で前方に竜王山をみる。最後のコブを越えると木段の急下りとなり、前方から自動車の音が聞こえてくるようになる。

峠から車道を少し北へ行くと、右手に駐車場があり数台の車が止まっている。そういえば、今日はここまでの山道では誰一人会っていなかった。みんな竜王山へ登っているのだろう。

登山口の道標に、竜王山2.2kmとある。急登を終わると、竜王山2.0km。古い山道が消えかけている。510m台を右(南)から巻いて(竜王山1.7km)、稜線鞍部に至る。

その先の展望岩場570m台で、大峰山の左右(160度~320度位)が展望できる。やがて道は左折(竜王山1.2km)し、竜王山の方角を向く。ここに至るまでは、左手前方に高い山が見え隠れしてしており、それが竜王山だ。

590m台で竜王山まで0.8km。アセビが咲いている。右向こうの山肌にタムシバ、そして鳥の鳴き声がにぎやかだ。登りの木段にかかり頭上にタムシバ。ベンチ手前で、竜王山まで600m、ベンチの先のピークを越えて、木段を急下る。

台状のちょっとしたピーク600m台の前後が鞍部廊下になっている。頭上のタムシバに迎えられ、最後の木段を登りきると展望東屋がある。瀬戸内海に向けて大きく展望が開ける(展望図未検討)。そこから緩やかに登れば竜王山山頂だ。

今日の竜王山は盛況だったようだ。竜王山登山中に下山中のパーティと幾組もすれ違った。山頂で北へ下る人たちも何人か見送った。

山頂での展望は全くない。三角点測量用の鉄塔があり、階段を登れば展望が期待できそうだ。しかし、鉄骨が錆付いており立ち入り禁止となっている。登る人もいるらしいが、展望は手前の東屋と変わらないという。

昼食後、東屋まで少し下り展望図を作成する(未整理)。13時13分頃、飛行機が目の前を左から右へ飛んでいった。広島空港に着陸する態勢をとっていたのだろう。知識がなくて識別記号等何も確認できていない。

東屋から再び山頂に戻り、最後の一人として山頂を後にする。最初なだらかに下り、奥の院分岐を過ぎた辺りから、木段を急下る。タムシバは北側の方が多かったのではなかったか(昨年の小田山)。手で触れる位置に咲いているのもあったが、すっきりとした白色が保たれている花は少なかった。

幅広の整備されすぎた道を鞍部まで下る。鞍部の道標には、直進御調坂、右大谷とある。ここから木段の大下りで、ちょっとした修行をしいられる。下りきると、御調八幡宮、そして"やはた川自然公園"だ。サクラは満開を過ぎている。大勢の花見客の頭上を花吹雪が舞っている。

ここからロード。距離は10km位だろうか。2時間を予定する。県道50号線に入れば明らかに下りとなる。ところがそこに至るまでの国道486号線は、逆にわずかながら登りとなっており少しこたえた。

しかし、県道50号線の下りはすばらしい。迂回路ができたために、こちらに回る車は全くいない。点々と咲いているヤマザクラ、そしてツツジを独り占めしてのんびり下る。といっても、今日の行き足は止められない。総計6時間で大峰山~竜王山コースを行って帰ってきた。

なお、実はこの辺りの地形図はまだ用意していなかった。そこで、山旅倶楽部の地図を打ち出して使ってみた。緯度経度各線や磁北線を入れることができて便利だ。印刷すると縮尺にわずかな狂いがでるが、実用には差し障りない。プリンターのせいか等高線が少し不鮮明なのが難点といえば難点だ。

2002年04月27日

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堂床山~可部冠山、縦走
南原峡から登り、下りは西冠山から明神ダム経由

2002年04月27日(土)、単独

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はじめに

2002年04月27日(土)、単独
堂床山~可部冠山縦走
南原峡から登り、下りは西冠山から明神ダム経由

広島市最北部の山、可部冠山へ出かける。山頂では360度の展望が得られ大満足。今日のコースでは明神ダムを時計回りに一周する。二万五千分1地形図は、出発帰着点の「可部」、堂床山~可部冠山縦走では「飯室」、「琴谷」そして「佐々井」の3枚で合計4枚用意した。この4枚のそれぞれの四隅の一角のみが必要となるので、事前に地図を合成しておくべきであった。

今日のコースタイム:
第一明神橋(11分)加賀津の滝(1時間03分)道標(28分)堂床山
 小計1時間42分
堂床山(1時間07分)西冠山(12分)可部冠山
 小計1時間23分(休憩含む)
可部冠山(28分)可部峠、長助茶屋跡往復
可部冠山(13分)西冠山(36分)トンネル入口(32分)第一明神橋
 小計1時間21分
総合計5時間10分(大休止以外の休憩をすべて含む)

駐車場8:20-第一明神橋8:23-加賀津の滝8:34-ササ出現9:01-道標9:37-堂床山山頂10:05、10:21-道標10:34-佐々井地図に交換11:00-西冠山11:28、11:32-可部冠山11:44、12:56-可部峠13:03、長助茶屋跡見学-可部冠山13:24-西冠山13:37-分岐13:50-林道13:55-冠山登山口標識14:09-車道トンネル入口14:13-加賀津の滝14:35-第一明神橋14:45

第一明神橋

南原ダムを過ぎ上南原橋を渡って左折、約200mで左手に第一明神橋がある。車一台がやっと通れる程度の橋を渡ったところに駐車場がある。しかし現在は工事中で、臨時の駐車スペースは、橋を渡らずアスファルト道をさらに約100m進んだところにある。

河東碧梧桐の句碑、加賀津の滝など

第一明神橋(標高約250m)から西に進むと河東碧梧桐の句碑がある。さらに第二明神橋を渡り直進すると加賀津の滝。滝の手前の急な石の階段、さらに赤い手すりの階段を上がる。登りきると平坦な道があり石采の滝に通じるという。堂床山への標識はこれを少し行ったところにあるのだろうか。今日はせっかちにも階段が終わった所の左手にある岩尾根(急登)にすぐに取り付いてしまう。

尾根筋では所々左右(後方)が展望できる。見えているのは備前坊山や可部冠山への縦走路であろうか。ネジキの芽吹きはまだか。ウグイスの谷渡りが長く響き渡る。

唐突に現れた道標(標高約650mくらい)の所で後ろを振り返る。東正面に備前坊山(90度)、その後、左右に山並が続く。南東の方角には白木山(140度)、その左肩に見え隠れして続いているのは金明山~鷹ノ巣山あたりだろうか。
注:方位はすべて磁北からの角度

道標からしばらく右へ巻き道を行く。ブナ、モミなど(自信ありません)の大木の疎林が続くが、「ひろしま百山」にいうイバラに悩まされることはない。下草が刈りとってあるからだろう。

堂床山

頂上は一等三角点として整備されており国土地理院の新しい標柱が立っている。しかし、展望は全くない。頂上から北(338度)と西(234度)に道がある。北側の急坂を下り冠山への縦走路に入る。なお、西は綾が谷へ通じる道である。

堂床山~西冠山

縦走路は最初ほぼ真北に向かう。標高差約200mを一気に下った後、685m、682mピークを含む小ピークをいくつか越えていく。その後大きく東へ振れて西冠山に至る。西冠山手前で右手に明神ダムが見え隠れしてくると、その向こうに堂床山と縦走路(前半部分)が望める地点がある。

可部冠山

可部冠山からは360度の展望が楽しめる。

まず左手奥は大掛山に至る稜線が美しい。正面左に備前坊山。その右奥には左から白木山、呉娑々宇山、絵下山と順番に折り重なりながら続く。

備前坊山の左後ろに多くの山が見える。鷹の巣山・カンノ木山を含む方角である。白木山の左肩にわずかにのぞいているのは安駄山だろうか。呉娑々宇山の左肩にもピークが一つのぞく。

白木山の右裾手前に高松山がすっぽりはまり込む。その右奥は太田川左岸の二ヶ城山、松笠山であろう。太田川の流れをはさんで阿武山。そしてその右手前に堂床山が大きい。

北は海見山、その右奥に猿喰山である。堂床山と海見山の間に佐伯郡北部から芸北にかけての山々がたくさん見える。見えるべき山はすべて見えているのだろう。

スケッチをしておこうと思ったが、余りに多くの山が連なっているのであきらめた。指標となる山がわからないので、前後左右の関係を整理して書けないのだ。もっともこれからはこれらの地域にも進出するつもりなので、そのうち少しはわかるようになるだろう。

なお、瀬戸内の島影もうっすらと見えているが、牛田山、黄金山あたりから向こうは霞んではっきりしない。

可部峠、長助茶屋跡

可部峠から長助茶屋跡を見学して戻る。

西冠山から南原峡へ下る

そして、西冠山から南原峡へ下る。わざわざ戻ってきたのは、冠山の展望がよいポイントがあるとガイドブックに書いてあったからである。そこを過ぎしばらく行くと、明神ダムの方角に支尾根がある。そして近道と書いた小さな標識があった。深いササの中を5分で林道(未舗装)に出る。

注:通常はもうしばらく主尾根を下って、石采の滝・加賀津の滝、南原峡への道標を見て舗装道路に下るのが正解であろう。

しばらく下ると舗装林道にぶつかる。左に下っていくとトンネル(通行止め)である。トンネルの右手に道がある。再び山道に入ってほっとする。沢沿いの道をどんどん下る。中国電力の管理道であろう。沢側に石を積んだりしてよく整備されている。

ただし、道なりに下ると最後の所で道が無くなり、がけを降りるようになる。下りきった所が加賀津の滝の下である。(途中で石采の滝に下りて向岸に渡る道はなかったような?)

朝通った道を逆にたどって、明神ダム一周レースの終了である。

全コースの至る所でミツバツツジの花びらが道に落ちていた。西冠山下山道で白い花びらが目の前に落ちてきた。道にもたくさん落ちている。見上げるとヤマザクラの花が少し残っていた。リョウブの葉(黄緑)も出ていた。新緑の中でオゾンを一杯吸い込む。


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2004年05月05日

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宗箇山、往復(Aコース~Bコース)
(出発帰着:三滝寺)

2004年05月05日(水)、EIKO、KEN

広島南アルプス縦走路:
武田山~(水越峠)~火山~(権現峠)~丸山~(畑峠)~大茶臼山~(己斐峠)~柚木城山~(草津沼田道路)~鬼ヶ城山~(道行地蔵)~鈴ヶ峰

はじめに

宗箇山往復(Aコース~Bコース)
(出発帰着:三滝寺)

ケンちゃん、山へ行こう。ウンいいよ、というので、KENは我が家にお泊りとなった。朝7時過ぎには起きて、もう気分は登山モードである。予期しない返事(最近振られてばかり)に行き先を考え直した。

今日のコースタイム:
三滝寺(37分)送電線鉄塔(27分)奥畑分岐(14分)宗箇山
 小計1時間18分
宗箇山(16分)展望岩(12分)大原山分岐(16分)三滝寺
 小計44分
総合計2時間02分(昼食タイム1時間09分を除く)

三滝寺9:28-山道9:40-分岐(左へ)9:56-右折9:59-鉄塔10:05-高峠山分岐10:13-小ピーク10:18-小ピーク10:31-奥畑分岐10:32-小ピーク10:38-宗箇山頂上10:46、11:55-展望岩12:11-長束分岐12:18-(すぐに鉄塔、小ピーク)-ピーク12:20-長束、大原山分岐12:23-12:39登山口

宗箇山はなかなか趣のある山である。木段等の人工物はほとんどない。それでいてよく整備された適度の広さの道が続いている。登山道途中では、落ち葉を掃き清めている人たちがいた。感謝!感謝!

登山道に入る。水が多い。滝がある。トンボがたくさん飛んでいる。デジカメでもうまく写すことができた。薄茶色の細長い羽が透けて見える。KENが調べてくれるだろうか。昆虫は得意らしい。

”枯山水の日本庭園を思わせる竹林の道”(広島の山へ行こう)を行く。全体にゆるやかなコースだ。道がどんどん西を向いていく。以前下りた(2000年 10月29日)コースとは違っているようだ。二万五千分1地形図にある西回りの登山道のようだ。ほんとうは急坂を登るつもりだったのだが、結局はこちらの大回りだがゆるやかなコースで良かったのではないだろうか。

鉄塔のところで白い花房をたくさん下げた高木が何本かあった。種名同定は検討課題。登山道はほとんど樹木に覆われている。直射日光をあびる箇所はほとんどない。心地よい木漏れ日の中を行く。

途中で、大茶臼山へ至る道を左へ分ける。のぞきこむと転がり落ちそうな急坂である。2000年10月29日にJR新井口~鈴ヶ峰~大茶臼山(実働4時間)を縦走した後にあえぎながら登った道のようだ。

クヌギの幼木あり。ちょっと左手に展望の開ける箇所では、火山のふもとの大団地造成の様子を見る。セミの鳴き声を聞きながら頂上に着く。快晴の天気、単独者、家族連れ、グループ登山、今日も多くの人たちに会う。

頂上からは、広島市街地のビル一つ一つが同定できる。基町クレドや新設のタワーマンションなど。広島平和公園にある広島平和記念資料館が見える。その向こうの100m通りには色とりどりのテントが張ってある。フラワーフェスティバルのパレードは残念ながら通っていなかった。空には遊覧飛行だろうか。セスナが一機、頂上よりも低い位置からちょっと高い位置まで旋回飛行をしている。

下りは岩だらけの急坂である。KENはうまくこなしてくれた。ほとんど下りきったところで水浸しの登山道を下る。”クワッ、クワッ”、蛙の鳴き声が聞こえる。EIKOが確かめにいったがよくはわからなかったようだ。

次はもっときつくてもいい、KENはそう約束をして帰っていった。車に弱いのが気がかりだ。遠出をするのはしんどいかもしれない。

ニセアカシア(ハリエンジュ)


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2004年09月26日

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権現山~阿武山
(出発:JR緑井駅、帰着:JR七軒茶屋駅―可部線)

2004年09月26日(日)、単独

はじめに

2004年09月26日(日)、単独
権現山~阿武山
(出発JR緑井、帰着JR七軒茶屋-可部線)

午後から雨が降るかもしれないというので、あまり遠くに出かける気にならなかった。JRで行ける近場で、しかもまだ展望図がない山として、再び権現山~阿武山に登る。阿武山の〈よく整備された〉登山道がどんなものかという興味もあった。

今日のコースタイム:
JR緑井(24分)団地ため池(15分)本堂(10分)駐車場(18分)権現山
 小計1時間20分(休憩を含む)
権現山(21分)鳥越峠(20分)小鞍部(29分)阿武山
 小計1時間10分(権現山、展望台での休憩29分を除く)
阿武山(30分)鳥越峠(24分)登山口(25分)JR七軒茶屋
 小計1時間19分
総合計3時間49分(権現での展望時間、阿武山での休憩を除く)

JR緑井9:01-団地入口、ため池9:25、9:30-仁王門9:36-本堂9:45、9:50-駐車場分岐10:00、10:03-権現山10:21、10:32-展望台10:36、10:54-登山道入口10:58-鞍部11:00-小ピーク11:02-小ピーク11:08-306m手前鞍部11:08-鳥越峠11:11-なだらかピーク11:17-(古い山道)-木段11:22-小鞍部11:31-(古い山道)、木段きつい-休憩11:35、11:40-急登一段落11:48、11:51-貴船神社11:58-阿武山12:00、13:06-平坦部小ピーク13:23-鳥越峠13:36-登山口14:00-JR七軒茶屋14:25

JR緑井駅に降り立つ。北にこれから目差す権現山~阿武山、北東に先週登った白木山を見る。駅から北西の方角にある小さな山(92.4m三角点)の西側を北に向かう。一本西に行きすぎたようだが、最後は無事毘沙門天参道に乗る。

ため池からは太田川の左右岸と瀬戸内の海を見る。向かって左手、山裾ぎりぎりに呉娑々宇山。右手は武田山~火山。

本堂参拝後、大黒天の横から〈東廻り遊歩道〉に入る。山道を行き一旦尾根を乗り越えて車道と接した後、再び尾根上の山道を権現山山頂目差して登る。山頂からしばらく展望を楽しんだ後、阿武山に向かう。

権現山ピーク下には、「生活環境保全林整備事業(権現山憩いの森)-広島県広島地域事務所農林局」という銅版のりっぱなハイキングコース案内図が掲げてある(阿武山も含まれる)。

その横の390m台ピーク(展望台、東屋あり)からもう少し景色を楽しむ。西~北の方角に安佐北の山々があり、その向こうには芸北の山々も見えているようである。(カシミール展望図作成予定)

車道から再び山道に入り鳥越峠~阿武山をめざす。山道に入るとすぐに"よく整備された"登山道となる。小さめの砂利を敷き詰めた上に木屑を固めた絨毯が敷いてある。山道だから勾配があるのは当然だが、でこぼこした箇所は一つもない。ローラーできれいに固めた平坦な道が続く。谷側には立派な手摺が付けてある。金をかけてるな。

元の登山道は、ほぼ尾根上についている。それに対して、ジグザグの登山道をわざわざ新しく付け直しているのだ。工事完了直後は、そのジグザグが太田川沿いからよく見えていたものだ。工事のためにかなり木々を痛めたのだろう。今では再び枝葉が繁って遠くからは見えないようだ。

しかし、新しい登山道も安泰ではない。台風で大木が倒れこんだり、法面が崩れたりしている箇所がある。これからも金をかけ続けなければ維持できないかもしれない。

古い登山道を歩いてみる。尾根上を行く直登がきつい。確かに木段が痛んでいる箇所がある。しかし、少しづつ手直ししながら使用すれば、維持費はあまりかからないのではないだろうか。それに何といってもこちらの方が風情がある。

阿武山山頂からは太田川左岸(東側)の展望が開ける。ひとしきり展望を楽しんだ頃、教官をリーダーとする学生の集団(12~3人)がやってきた。大学のゼミ仲間だろうか。山で若い人を見る機会は少ない。皆で楽しんでいるようだ。結構なことである。

阿武山から北を目差して縦走することも考えていた。目の前に縦走路入口は見えている。しかし、遂に踏み込まなかった。天気予報では昼から(これから)雨が降るというし、何といっても台風による倒木が多すぎる。特別興味を引くコースではないのでパスする。

鳥越峠から太田川方面に下る。国道まで出て南へ行きすぎてJR七軒茶屋まで引き返す。今日もよく汗をかいた。しかし、タオルを絞っても水滴は落ちてこない。先週(白木山)は3回くらいタオルを絞って、その度に水滴が滴り落ちたものだ。この一週間で季節は確実に秋に向かっている。


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2001年03月03日

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ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 白木山トップページ

JR中深川駅~中尾山798m~白木山~桧山林道~桧山集落~国道54号
(出発JR中深川駅―芸備線、帰着バス停大林-国道54号)

2001年03月03日(土)、単独

はじめに

2001年03月03日(土)、単独
JR中深川駅~中尾山(798m)~白木山~桧山林道~桧山集落
JR中深川~鉄塔巡視路~758m~798m(中尾山)~776m~743m~白木山~林道~桧山集落~大林バス停、(出発JR中深川駅―芸備線、帰着大林バス停-54号線)

白木山~押手山~桧山集落縦走の予定ででかける。しかし、白木山山頂から北に向かう尾根をはずれて、何気なく<右手>の林道に入ってしまった。結局、桧山までそのまま林道を下り、国道54号線大林バス停まで歩いた。

JR中深川08:35-登山口(ロスタイム15分)09:25-第5番目鉄塔10:26-758mピーク10:50-白木山12:00、3時間25分
白木山12:30-林道12:55-白木分かれ13:55-国道54号線大林バス停14:55、2時間25分、バスにてJR可部へ


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2004年07月03日

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久地冠山
(出発帰着:野間平発電所)

2004年07月03日(土)、単独

はじめに

2004年07月03日(土)、単独
久地冠山
(出発帰着:野間平発電所)

そろそろ今年も十方山へ、と思って予定していたのだが出遅れる。ホームグラウンドの鈴ヶ峰(広島市西区)から見える山の一つで、近場にある久地冠山に急遽変更。二万五千分1地形図(飯室)とコンパス、それに「あさきた里山いちばん」を手に飛び出す。

広島地方は今年一番の暑さだった。日差しはもちろん夏そのもの、山の中で直射日光を浴びることはほとんどないものの、全身汗でびしょぬれになってしまった。ポケットの手帳もぐちゃぐちゃになる。 全くの一人旅、ただし宇賀峡側でチェーンソーの音。山仕事中の人がいるのだ。

今日の久地冠山で、広島県西部の冠山5座(吉和冠山、中野冠山、湯来冠山、可部冠山、久地冠山)すべてを登ったことになる。

今日のコースタイム:
野間平発電所(56分)鉄塔1(30分)鉄塔2(16分)久地冠山
 小計1時間58分(全ての休憩を含む)
久地冠山(11分)鉄塔2(17分)鉄塔1(29分)野間平発電所
 小計57分
総合計2時間55分(山頂での休憩33分を除く)

野間平発電所13:23-展望13:44-分岐、鉄塔管理道13:59-分岐13:59-展望岩場14:07、14:13-第一鉄塔14:19-(途中休憩14:34、14:40)-ピークを左から巻く14:44-小ピーク14:46-第二鉄塔14:49、15:05-久地冠山15:21、15:54-第二鉄塔16:05-第一鉄塔16:22-分岐16:30-分岐16:34-堰堤16:41-沢渡る16:43-野間平発電所16:51

野間平発電所の左を施設に沿って真っ直ぐ登り尾根に取り付く。ほんとうは発電所横にある小さな案内図に書いてあるとおり、斜め左へ入っていかなければいけなかったのだ。

「あさきた里山いちばん」だけの文章ではちょっと分かりにくい。それに、この本の地図(久地冠山の項)に示された登山道の角度はかなりデタラメである。これに対して、"こういち"レポートは出色の出来である。GPSトラック付のコースガイドは大変分かりやすい。ところが今日はそれを参考にさせてもらっていない。もったいないことをした。

野間平発電所施設上部で道に花が落ちている。見上げるとネムノキの花が満開だ。下山後改めて駐車場所から見上げると、かなり大きな木で全体がピンクに染まっている。行き帰りの道路脇でも花盛りのネムノキをたくさんみた。

さて、尾根筋にはわずかに踏み跡がありそれに沿って登る。やがてちょっと平らな箇所を過ぎると、左手から道が上がってきており合流する。これが正規のルートである鉄塔管理道だろう。塹壕のように掘れてはいるが、しっかりした道だ。一安心する。

太陽が正面向かってほんのわずかに左から差してくる。展望岩に着く。北の方角に山影は見えるがよくは分からない。やがて第一鉄塔に着く。本串山に向けて送電線が延びる。本串山の右奥に水越山、(太田川をはさんで)その右隣りには尖がり帽子の後山権現山。

道が崩落している箇所がある。慎重に通り過ぎる。今日は久しぶりに”海人の藻塩”を持参した。少しづつなめながら進む。少し身体がだるい。座り込んで小休止。 普段は座り込んで休むことはあまりしない。登山スタイルを夏山モードに切り替える季節が再びやってきたようだ。

第二鉄塔のすぐそばまで来た。しばらく前から雨の音がしている。木立の中から鉄塔の方をみると、やはり雨が降っている。傘が必要なくらい降っている。しかし、木立の中で雨に濡れることはない。それくらい木が繁っている。

正面に冠山の急なピークを見上げる。標高差あと100m位のはずだ。ここで引き返すかどうか。しばらく待ってみることにする。やがて雨がやんだ。オカトラノオが咲く草地をかき分けて前に進む。

ところで、第二鉄塔は展望もよい。本串山の左に滝山、牛頭山など。右に水越山、後山権現山など。西南西の方角に、宇賀峡をはさんで対峙する663.5m三角点が大きい。その右奥に笹ヶ丸山が見える。さらに右奥には、十方山、恐羅漢山などが見えるはずだが雲の中である。

雨模様の中を、山頂でわずかばかりの展望を楽しむ。雷が遠くでゴロゴロ鳴っており下山を急ぐ。鉄塔管理道をそのまま堰堤まで下り、左折して沢沿いを行く。ドクダミが咲いている。イノシシよけの電線が道に沿って張ってある。電線は、道の右側に張ってあるかと思えば今度は左側というように、時々張る位置を変えている。その度に電線をまたいで行く。電線にはどれくらいの電流が流れているのだろうか。感電するんだろうか。

太田川沿いに何台かの車が止まっている。鮎つりをしている人が見える。太田川の水がいつまでもきれいであってほしいと願う。

注:第2鉄塔から第1鉄塔を越えてその向こう(本串山の方角)の鉄塔まで、ほぼ一直線のはずである。山旅倶楽部の地形図ではそのように表記してある。ところが、二万五千分1地形図(飯室、平成13年7月1日発行)では、第1鉄塔のところで少し内側に屈折している。地形図が間違っているのだろうか。登山道の表記が間違っていることは別に珍しくもない現象だが。

国土地理院の地形図では、第2鉄塔の標高が少し高くなり、冠山により近づいた地点になる。そして、カシミール展望図を描くと国土地理院の地形図上の位置の方がなんとなくしっくりする。機会があれば現地で一度検討してみたい。

注:ドック入りしていたデジカメが修理から戻ってきたので持って行く。 修理報告書によると不具合の現象は以下の通りで、部品を一部交換、正常動作確認、となっている。

カメラ起動時に焦点があっていない。ズームインさせていくと焦点は合うが、そこからズームアウトさせていくと再び焦点が合わなくなっていく。シャッターボタンの半押しで焦点をあわせようとしても合わない。部品交換(鏡胴セット、バッテリーカバーASSY) 、正常動作確認。

実際に山で使った感じでは、焦点を合わせる時にレンズの動く音が少し大きく、何か引っかかっているようでもある。焦点は合っている。


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2002年07月20日

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一兵山家山 ~ 中野冠山、縦走
(出発帰着:ロッジ・サイオト前)

2002年07月20日(土)、単独

はじめに

2002年07月20日(土)、単独
一兵山家山~中野冠山縦走
(出発帰着:ロッジ・サイオト前)

2002年06月01日(土)羅漢山山頂でごいっしょになった方々とノベリ山(939.7mピーク)で全く偶然に再会した。最近は芸北方面を意識的に登っているというお話であったので、これからもニアミス、ドッキングが起きそうである。

今日のコースタイム:
ロッジ・サイオト(35分)来尾峠
来尾峠(19分)939mピーク手前(10分)第二ピーク(14分)一兵山家山
 小計48分(峠から山頂まで、休憩含む)
一兵山家山(44分)ノベリ山(52分)中野冠山
 小計1時間56分(休憩を含む)
中野冠山(27分)ロッジ・サイオト前
総合計4時間44分
 (県境探索分および全ての休憩を含む)

ロッジ・サイオト前9:44-来尾峠10:19、10:25-939mピーク手前10:44、10:49-939mピーク10:50-第二ピーク10:59-一兵山家山頂上11:13、11:21-933mピーク11:34、11:37-ノベリ山(939.7m)12:05、12:25-冠山手前鞍部12:50-中野冠山山頂13:17-(県境北西尾根探索13:49-14:01)-中野冠山山頂出発14:01-ロッジ・サイオト前14:28

深夜から明け方前にかけて激しい雨の音を夢うつつに聞く。今週はダメかなと思ったが一応Yahoo天気予報でピンポイント情報を調べると、どちらかと言えば芸北地方の方が降水確率は少ないようだ。自宅の窓から見る空も明るくなってきたので出かけることにする。

現地では曇り空、先に冠山に登って一兵山家山まで縦走した後で舗装道路を歩いて帰ってくるか、それとも先に舗装道路を済ませて、一兵山家山→冠山にするか、ちょっと考えた。午後からもっと晴れるかもしれない。展望が良いという冠山を後回しにすることにした。

来尾峠から冠山までずっと島根県境を歩くことになる。「続・ふるさとの山歩き」によれば、かつてはササやイバラに悩まされる山道であったのを地元の人々が整備されたのだという。足元の道を覆うものは何もない。気持ち良く通らせていただく。

稜線上には真新しい木製の棒(測量用か?)が間隔を置いて打ち込まれている。棒の先はくさび型に削られ先端には釘が打ち込まれているものもある。この道は県境の管理道としても大切な道なのであろう。

さて、来尾峠からの登りはマツの大木が多い。939mピーク手前で左手に展望が開ける。左手前方に目指す冠山(磁北から230度、実際は229度くらいか)、その右側は縦走路途中のピークであろうか。左手(東側)にも多くの山々が重なっている。さらに東側手前に目をやると、高杉山~夫婦岩山~井屋山にかけての稜線が美しい。

この時には大展望は冠山でと簡単に考えていたので、ちょっとしたスケッチを描いただけで先へ進んだ。(後述するように、冠山での展望がえられなかったので、今日の行程の中で広島県側に開けた展望はここだけになってしまった)

カシミール3Dで遊んでみた。
冠山の右手に見えるのは刈尾山~掛津山である。スケッチにもきちんと描いているがその時は気にもしていない。左手に、恐羅漢山、深入山、十方山と続いている。これらの山もきちんと同定しながらは見ていない。正面左手奥から、高杉山~夫婦岩山~井屋山に至る稜線が続き、その右奥には、天上山、大峯山などが並ぶ。

一兵山家山では島根県側に展望が開ける。頂上から東側20~30mの所まで切り開いた個所があり(測量のため?)、東に天狗石山が大きく、北側に島根の山々が重なる。

ノベリ山(939.7mピーク)に至る。先着2人組の方が食事中である。どちらからというので、車をロッジに止めて来尾峠まで歩いたと答える。じゃあ自分たちはその横に止めたんだ。そして冠山から先に登ってきたという。話しているうちに、どこかで会ったような、と思っていると、相手の方から羅漢山でお会いしましたねと声がかかる。奇遇である。

最近は芸北方面が多いそうだ。この前は掛頭山に行ったという。毛無山~安佐山にも行きたくて偵察に行ったそうだ。毛無山登山口はわかったが安佐山登山口(安佐山橋あたり)がどうもはっきりしない(どこに車を置くのが一番いいのかわからない)という。この前そこを通ったので覚えているままをお教えする。前方に見えている天狗石山~高杉山にも興味があるようだ。

天候はあまり回復する兆しがない。前方の山の頂上にも雲がかかってくるようになった。先を急ぐことにする。別れ際に、冠山からの展望は最高、冠山からこの縦走路に入る下りで良く滑ったのでこちらからの登りはきついだろうとのアドバイスをいただく。

途中で何度かシャワーがあった。しかし緑の回廊を行く身に直接雨があたることは無かった。冠山最後の登りは確かにきつい。山頂手前まで約20分間あえぎにあえいだ。汗がだらだら流れ落ちてくる。拭うタオルをしぼるとそこからも水滴が落ちてくる有様である。水分を摂る。とり過ぎないようにしようと思ってもついつい飲みすぎてしまう。残りの行程を考えつつ自制する。

頂上に着いてすぐ正面に見えるはずの恐羅漢山をさがす。あれが・・・と確認するまもなくガスに覆われる。一度晴れそうになったが再びガスってきて360度の視界は閉ざされてしまった。残念だがあきらめる。

駐車場に帰り着くと確かに横に車が一台止まっている。あの人達の車だろうか。お互いにほぼ同じ時間に出発して、廻るコースが逆なだけだからもうすぐ車道を歩いて下りてくるだろう。帰り支度をゆっくり目にしながら待ってみることにする。

しばらくして車道に二人の方の姿が現れた。無事下山の挨拶をした後、我がHPのURLを所望されたので紙に書いてお渡しする(さっき山で会ったときHPの話をしていたのだ)。天狗石山~高杉山はいつですかと聞かれたので、来週にでもと答える。彼らは8月後半に7~8名での登山を計画しているようだ。機会があればいつかごいっしょさせていただくということで別れる。私のホームグラウンド近くにお住まいのようである。電子メールをいただけるとありがたいですね。


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2003年10月18日

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中野冠山 ~ 一兵山家山、縦走
(出発帰着:ロッジ・サイオト前)

2003年10月18日(土)、単独

はじめに

2003年10月18日(土)、単独
中野冠山~一兵山家山縦走
(出発帰着:ロッジ・サイオト前)

昨年ガスってせっかくの360度展望を楽しむことができなかった。今年秋晴れの続く中で再挑戦、去年と逆廻りで最初から目的の山をめざす。天候はやや曇り、直射日光をそれ程あびることなくまずまずの展望を得て満足する。

今日のコースタイム:
ロッジ・サイオト(58分)中野冠山
 小計58分
中野冠山(54分)ノベリ山(1時間03分)一兵山家山
 小計1時間57分
一兵山家山(42分)来尾峠(40分)ロッジ・サイオト
 小計1時間26分(休憩を含む)
総合計4時間36分(冠山展望およびノベリ山昼食を合計2時間として差し引く)

ロッジ・サイオト前9:54-せまい尾根10:30、10:35-中野冠山10:52、12:30-鞍部12:45-小ピーク12:49-小ピーク12:54-小ピーク12:59-872m13:04-鞍部13:08-小ピーク13:20-ノベリ山(939.7m三角点)13:24、13:54-鞍部14:01-小ピーク14:06-ゆるい鞍部14:37-小ピーク14:40、またすぐ登る-933m14:48、急な下り-(小ピーク2つ)-一兵山家山14:57、15:04-鞍部15:12-小ピーク15:20-小ピーク15:22-ピーク15:30-来尾峠15:46、15:50-ロッジ・サイオト前16:30

前回は登山口を見落としてそのまま来尾峠に至り、そこから中野冠山へ戻ってくるコースを取ったため、その間に天候が悪化して展望のチャンスを逃してしまった。前回の下山口が今日の登山口だ。さっそく取り付く。

最初に出迎えてくれたのは、ミゾソバである。足元に点々と続く赤い実はツルアリドオシか、シキミやガマズミ?の赤い実もある。アキノキリンソウはすでに終りか、上のほうが少し白くなっている。リンドウもある。ウメバチソウは最後の最後で一輪、それも少しいたんでいた。

山頂では、後から到着したご夫婦1組に写真をたのまれてシャッターを押す。それまでに肝心の展望図はかなりくわしく描けた。しかしこれと写真、カシミール展望図がなかなか一致しない。一週間寝かせておいたのだが、昨日山行分の恐羅漢山を先に作成したため再び時間がなくなった。したがってまずは一部分だけ詳細展望図を追加する。

さて、当日はあわよくば天狗石山まで行ってやろうかと考えていたので先を急ぐ。縦走コース最大の難関は中野冠山の下りであろう。晴天続きでも粘土質で実に滑りやすい。登山道左側によって、笹を4~5本づつしっかりにぎりしめながらゆっくりと下る。特に山頂附近ほど傾斜がきついようである。

コースの最初から最後まで高杉山(ユートピアサイオトスキー場)がお友達である。冠山登り途中で振り向けば高杉山、縦走路では始めは右前方、ついで真横になり、そしてやや後ろの位置に高杉山が見え隠れする。最後は、高杉山の方角に下っていく。

来尾峠4時前着、天狗石山往復の時間はない。そのまま車道を下る。


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2002年05月25日

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湯来冠山、往復
(出発帰着:湯来温泉)

2002年05月25日(土)、EIKO

このページの目次です

はじめに

昨日から絶好の天気である。朝起きると今日も快晴、見とおしもまずまずである。張りきって出かける。湯来温泉(標高260m)からの標高差約740mを登る。

今日のコースタイム

湯来温泉(15分)登山口(24分)祠(55分)稜線上(1時間)湯来冠山
 小計2時間36分(頂上からさらに行った展望地まで)
湯来冠山(38分)稜線分岐(37分)祠(14分)登山口(10分)湯来温泉
 小計1時間41分(頂上からさらに行った展望地から)
総合計4時間17分(大休止1時間02分を除く)

湯来温泉8:45-登山道(林道)入口9:00-林道終点(水道施設タンク)9:08-祠9:24-稜線上分岐10:19湯来冠山11:19-展望地11:21、12:23-湯来冠山12:25稜線上分岐13:03-祠13:40-林道13:49-登山道(林道)入口13:54-湯来温泉14:04
(注:祠-下りからは一人で先行)

コース概略

良く手入れされた杉の植林の中を主稜線を目差して沢沿いに登る。石垣が積まれて段々になっている個所がある。昔集落のあった場所のようである。今ではそこにも杉が植えられている。祠があり、その上部では登山道を水が流れている。

稜線上では、南側はスギ、ついでヒノキの植林が続く。このあたりの杉には手が廻らないのだろうか。枝打ちがされてなくてちょっと荒れている。北側に雑木林の葉っぱが目にまぶしい。頂上が近づくとブナの大木も目に付くようになる。

頂上も含めて登山道で直接日光にあたることはほとんどない。したがって、展望は南側はもちろんのこと北側でも全く無い。しかし、頂上から北へちょっと行った所で北側が伐採されており、素晴らしい展望が得られる。


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2001年11月04日

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往路:吉和冠山(ウシオ谷~クルソン谷、クルソン岩経由)
復路:松の木峠(冠高原)
(出発帰着:潮原温泉)

2001年11月04日(日)、単独

はじめに

吉和冠山
往路:ウシオ谷~クルソン谷(クルソン岩経由)
復路:松の木峠(冠高原)
(出発帰着:潮原温泉)

往路にて、クルソン岩(国体コース)分岐からクルソン岩往復。

今日のコースタイム:
潮原温泉(7分)登山口、鉄橋(40分)クルソン谷分岐(20分)クルソン岩(国体コース)分岐(10分)クルソン岩(55分)吉和冠山頂上
 小計2時間12分
吉和冠山頂上(1時間50分)松の木峠
 小計1時間50分
総合計4時間42分(車道40分を加える、昼休憩40分を除く)

潮原温泉(標高630m)9:18-登山道入口、鉄橋9:25-クルソン谷分岐10:05-クルソン岩(国体コース)分岐10:25-クルソン岩10:35-クルソン岩(国体コース)分岐へ戻る11:00-冠山頂上11:30 、冠山12:10-松の木峠(標高780m)14:00-(車道6km)-潮原温泉(標高630m)14:40

登山口につくまでに一時降雨あり、雨を心配しながら曇天のなかを登る。 クルソン岩(国体コース)分岐からクルソン岩を往復する。クルソン岩ではかすんでおり展望なし。

頂上真近になってほとんど雨が落ちてきそうな雰囲気となる。下山してきた人に「さっきほんの一瞬晴れた。あともう少しだからがんばって!」とはげまされ、ここまできたら頂上を踏んで帰るだけでよしと気合を入れなおす。

頂上はかなりの人数である。しばらくして天候が少し回復、頂上北側の懸崖から十方山方面の紅葉を楽しむ。そこに陣取って食事をしていた中高年男女グループから 、”今年は赤が少ないね”という声があがる。見える範囲はツキノワグマの生息地である。

松の木峠コースは、黒い粘土質の土の上に落ち葉が乗っており滑りやすい。アップダウンもある。


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2002年06月08日

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往路:吉和冠山(ウシオ谷~クルソン谷、クルソン岩経由)
復路:松の木峠(冠高原)
(出発帰着:潮原温泉)

2002年06月08日(土)、単独(グループ)

はじめに

吉和冠山
往路:ウシオ谷~クルソン谷(クルソン岩経由)
復路:松の木峠(冠高原)
(出発潮原温泉、帰着松の木峠)

山頂でいっしょになったご夫婦2組(呉と山口の方)とオオヤマレンゲを見て冠高原方面へ下山する。どちらも御主人が昔鳴らした杵柄でここ数年ごいっしょに山歩きをされているようである。

楽しい会話をしながらの下りで前回(一人旅)よりも時間短縮だったのは驚きである。山口の方に潮原まで車で送ってもらう。呉の方には私のHPを紹介してしまった。いつかどこかでお会いできるといいですね。

今日のコースタイム:
潮原温泉(15分)登山口、鉄橋(26分)クルソン谷分岐(19分)クルソン岩近道分岐(12分)クルソン岩(40分)吉和冠山頂上
 小計2時間10分(休憩を含む)
吉和冠山頂上(25分)寂地山分岐(1時間12分)松の木峠
 小計1時間37分
総合計3時間47分(大休止1時間15分を除く)

潮原温泉(標高630m)8:35-登山口8:55-クルソン谷分岐9:21-クルソン岩近道分岐9:40、9:50-クルソン岩10:02、10:05- 吉和冠山頂上10:45-12:00前後-寂地山分岐12:25頃-展望12:40-松の木峠13:37(標高差、約710m)

前回と同じく潮原温泉から歩く。登山口までで色々な花に出会い楽しくなる。登山口につく直前で1台の車が追い越して行く。その車の同乗者であろう、ちょうど山支度を始めた女性と軽く挨拶をして鉄橋を渡り入山。

山は緑がきれいである。ウシオ谷では道を少しコンクリートで固めた個所があるが、クルソン谷に入るともうそのような人工物は何もない。適度な勾配の緑のトンネルを登る。

クルソン岩分岐(近道)という標識があった。行ってみることにする。ほぼ真南に向かう直登である。きつい。ほんとうに近道なんだろうか。前回はもう少し上の方のなだらかな道からクルソン岩を往復して山頂に向かったように思う。それでもコースタイムは今日と同じくらいのはずである。

山頂では10数名による大宴会の真っ最中、三角点を気にすることなくそのまま直進して懸崖に至る。宴会の声が懸崖まで聞こえる。先着組みが去り一人になった懸崖で、カシミール3Dで打ち出しておいた展望図を広げる。

ひととおり展望を楽しんだころ、後続組みが続々到着、いっしょに弁当を広げる。ゴルフより山歩きが一番という山口のご夫婦、オオヤマレンゲが一輪咲いているという場所の情報を仕入れているので行ってみたいという呉のご夫婦、登山口で挨拶をかわしたご夫婦は、私と同じようにクルソン岩まで直登してきつかったという。

オオヤマレンゲが咲いているのは、松の木峠方面へ少し下ったところらしい。山口のご夫婦はいつもは潮原方面から登るが、今日は松の木峠に車を置いてきたという。山口の男性が、松の木峠からは高速道路並のりっぱな登山道だったという話をしている。

それに対して、呉の女性は、「ふるさとの山歩き」にはブッシュ気味でお勧めでない書き方をしているという。松の木峠コースは、私が初めての冠山(去年)で下山に使った道である。アップダウンはあるけどしっかりした道だという話をしていたら、そばにいたベテランさんが国体で整備したんだと教えてくれた。

昼食後、山口、呉のご夫婦と私の5人がなんとなくいっしょになってオオヤマレンゲ探索に出かける。ウツギがたくさん咲いている所からちょっと林の中に入るらしい。まもなく目差す花を発見する。周囲にはガクウツギ(ユキノシタ科アジサイ属だと思う)がたくさん咲いていた。ウツギという情報であったが、スイカズラ科のものではなかったのだろう。後日注:ヤブデマリ(スイカズラ科)の間違い?

それぞれ写真を2~3枚づつ撮った。さて、山頂まで引き返すかこのまま松の木峠まで下山するか決めなければいけない。呉の人は私の車の真横に止めてきたらしい。通常なら山頂まで戻って往路下山が順当なところである。松の木峠~潮原温泉(約6km位の舗装道路)は通常は全然歩く気になれない。

山口の人が、ここは良い道だからこのまま下りましょう。下山したら車で送りますと、呉の人を誘っている。お宅もどうですかと誘われたのでお言葉に甘えて5人いっしょに下山をした。途中の稜線では南側にカラマツ(だという)、北側にブナとはっきりすみわけができており美しい。

途中、展望のよい個所があり、ほぼ真南の方角に鬼ヶ城山、その向こうに先週登った羅漢山を認める。あれが羅漢山のはずだというと山口の女性がレーダードームが見えるという。目の悪い私にはうらやましい限りである。

などなど、和気あいあいと楽しく下山をする。


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2003年06月14日

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吉和冠山(ウシオ谷~クルソン谷)、往復
(出発帰着:潮原温泉)

2003年06月14日(土)、単独

はじめに

吉和冠山(ウシオ谷~クルソン谷)
(出発帰着:潮原温泉)

週末はずっと雨のはずが金曜日は晴れて真夏日となった。天気予報によると、土曜日も広島では雨の降る確率の方が低くなっている。一年ぶりに吉和冠山に出かけてみることにする。お目当てはオオヤマレンゲである。もし雨が降ってくれば傘をさして歩こう。

今日のコースタイム:
潮原温泉(19分)登山口、鉄橋(29分)クルソン谷分岐(35分)クルソン岩(国体コース)分岐(34分)吉和冠山頂上
 小計2時間04分(休憩を含む)
吉和冠山頂上(27分)クルソン岩(国体コース)分岐(30分)クルソン谷分岐(19分)登山口(14分)潮原温泉
 小計1時間34分(休憩を含む)
総合計4時間09分(オオヤマレンゲ探索含む、頂上での休憩30分除く)

潮原温泉7:43-登山口8:02-沢8:10-沢8:21、8:23-クルソン谷分岐8:31、8:38-沢8:50-クルソン岩近道分岐8:56-分岐?9:05-沢9:08-クルソン岩(国体コース) 分岐9:13-沢9:26-左折して登り9:30-吉和冠山9:47、10:17-(オオヤマレンゲ探索)-吉和冠山10:48-クルソン岩(国体コース)分岐11:15、11:19-沢11:22-分岐?11:24-クルソン岩近道分岐11:31、11:33-沢11:37-クルソン谷分岐11:49-登山口12:08-潮原温泉12:22

目的地に向かう車道の両側は、道路沿いや山側にクリの花が満開である。帰り道で民家のそばのクリの木を写す。足元にはドクダミ、それとゲンノショウコ?往路ではその他、ヤマボウシを3本見つける。 友和小学校横に忠魂碑。

車道途中でほんの少し降ってきた雨はクルソン谷で本降りとなった。しかし、頂上直下の急登も道はジグザクについており、傘をさしての登り下りもそれ程気にはならな い。

頂上に着いて、まずは山頂三角点から懸崖に至り前方を見据える。左手広高山の右奥に赤谷山、そして大神ヶ岳の烏帽子姿が登山意欲をそそる。正面には春日山、そして恐羅漢山あたりが雲の流れに見え隠れしている。右手で何とか分かるのは女鹿平山くらいである。といったところを確認するまもなく一瞬にして全体が雲で覆われてしまった。なお見える範囲は、290度~磁北0度~100度くらいである。

続いて、オオヤマレンゲ探索に出かける。松ノ木峠に向かってしばらく行くとえらく貧相な林となる。道を間違えたのかと不安になり角度を確認して安心する。

オオヤマレンゲは山道の側に2輪咲いていたが、残りはほとんど蕾の状態であった。まだ時期が早いのだろうか。"こういち"レポートによれば、山頂付近でコマユミ・ヤブデマリの花が見られる頃、オオヤマレンゲも花を開き始める。(ただし)オオヤマレンゲの最盛期はこれらより少し遅れる、とある。山頂付近にヤブデマリ?の白い花がこぼれんばかりに咲いている箇所があった。

さて、オオヤマレンゲは山道を少し入ったところにも2~2輪見つけたが、すでに踏み跡らしき道ができつつあったのであえて踏み込まなかった。山道にはホオノキもかなりあったが花は見つけられなかった。(広島市内のタイサンボクには大きな花がたくさんついている)

帰り道では5名くらいのパーティ2組、単独者2名、男女カップル1組と出会った。皆それぞれに傘を持ったり雨具を着込んだりしている。山口の人も多いようである。単独行の人にオオヤマレンゲを見て来たかと聞かれた。やはり皆さんお目当てはオオヤマレンゲだろうか(サラサドウダンはまったく分からなかった) 。登山口下流で、川床に白い花が枝いっぱいに垂れ下がっている木を見つける。アサガラ(オオバアサガラ)?

落葉広葉樹の葉もすでに夏のものである。実際に体に当たる雨は降ってくる雨の何分の一しかない。雨降りの中をほとんど濡れることなく森林浴を楽しむ。


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2004年06月12日

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吉和冠山(ウシオ谷~クルソン谷)、復路は、クルソン岩経由
(出発帰着:潮原温泉)

2004年06月12日(土)、単独

はじめに

吉和冠山(ウシオ谷~クルソン谷)
復路は、クルソン岩経由
(出発帰着:潮原温泉)

一年ぶりの冠山である。お目当てはオオヤマレンゲ、一輪いいのを写せて満足する。サラサドウダンは今まで見たことがなく、今回も期待はしていなかった。今年はすでに咲き終わったのかもしれない。

途中からデジカメが不調でピントがうまく合わなくなった。よく分からないながら、ガチャガチャいじくって何とかオオヤマレンゲをものにした。しかし、どうしてもピントが合わない場合があり、その他撮影できた枚数は余り多くない。

雨上がりの天気に展望を期待したが思ったほどではなかった。それでも今までよりはきちんと観察できた(→カシミール展望図へ) 。翌13日(日)は超快晴、自宅から似島、経小屋山がくっきりと見える。2日連続でもう一度と考えはしたが、体力を考えて断念する。

今日のコースタイム:
潮原温泉(22分)登山口、鉄橋(30分)クルソン谷分岐(46分)クルソン岩(国体コース)分岐(32分)吉和冠山頂上
 小計2時間16分(休憩を含む)
吉和冠山頂上(31分)クルソン岩(国体コース)分岐(14分)クルソン岩(11分)クルソン岩近道分岐(12分)クルソン谷分岐(20分)登山口(16分)潮原温泉
 小計1時間55分(休憩を含む)
総合計4時間33分(オオヤマレンゲ探索22分含む、その他頂上50分除く)

潮原温泉9:52-登山口10:14-沢渡る(木橋)10:23-沢渡る(木橋)10:33-クルソン谷分岐10:44-沢11:00-クルソン岩近道分岐11:05-クルソン岩(国体コース)分岐11:30、11:36-小ピーク11:39-沢11:50-吉和冠山12:08 、12:30-(オオヤマレンゲ探索)-吉和冠山12:52、13:20-沢13:42-小ピーク13:48-クルソン岩(国体コース)分岐13:51-(クルソン岩へ)-小ピーク13:56-小ピーク13:59-本線分岐14:01-クルソン岩14:05、14:16-クルソン岩近道分岐14:27-沢14:31-クルソン谷分岐14:39-橋14:46-橋14:48-橋14:53-国体コース分岐14:57-登山口14:59-潮原温泉15:15

いつものように潮原温泉からクルソン谷を登る。登山口に至るまでにフタリシズカ発見。その他、ウツギ、コアジサイなど。登山口には数台の車が止まっている。すでに何組かが入山しているようだ。

登山道に入るとひんやりとした風が通る。雨上がりの山道は少しぬかるんでいる箇所もある。ほどなくして帽子のひさしから汗がしたたり落ちはじめる。湿度は少し高いのか。

大きな赤茶色のカエルが目の前を跳ねていく。かなり寸胴の体型をしている。しばらくして今年生まれたばかりと思われる子カエルがその後を追っていった。

クルソン谷分岐の上方で、犬を連れたカップルを追い抜く。その後で、男性1人に追い抜かれる。登りで行き逢ったのはこの方々のみのはず。帰りは全くの一人旅となった。登山口直前で犬連れのカップルを再び追い抜く。そのすぐ後で、植物観察のグループを追い抜く。

吉和冠山の登山コースはいくつかある。山頂では多くの人といっしょになった。しかし、コース上では適度にバラけており、静かな山行を楽しむことができて満足する。

デジカメで写真を撮っている時に、追い抜いていった男性から”何かめずらしいものがあるんですか”と尋ねられた。いや、帰ってから調べるんだけど、半分以上は分からないままです、と答える。この男性は、登山口手前の林道を歩いている時にバイクで追い越していった人だ。こちらが登山口に着いた時、ちょうど山支度をしていた。

この男性とはオオヤマレンゲが咲いているところでもいっしょになった。オオヤマレンゲのそばに咲く満開のヤブデマリを指して、この花は何ていうんですかと聞いてくる。ヤブデマリと答える。冷や汗が流れる。

ヤブデマリは今が満開のようだ。こぼれんばかりの花が横に大きく伸びた枝いっぱいに付いている。そしてそのそばで、オオヤマレンゲの蕾が多くみられた。登山者から”さっきよりも開いている”という声があがる。

日があたると開くのか、時間と共に開くのか。それはともかく、登山道のすぐそばに一輪咲いており、登山道から外れて中に踏み込むことなく、無事デジカメに収めることができた。

山頂にはサラサドウダンの花がたくさん落ちている。登山者の一人が片手にいっぱい集めた花びらを見せてくれた。少し赤みが強いようである。去年は6月10日に来たけれども(開花には)少し早かったので、今日(12日)にしたのだという。今年は早くも終わってしまったのだろうか。

QJYつうしん第1号、平成7年6月24日(2週間前咲き始め、今日もOK)
QJYつうしん第67号、平成9年6月20日(昨年に続いて全くダメ)
"こういち"レポート、2004年6月5日(2年間裏年が続いてさっぱり、今年まずまず)

来年は、サラサドウダン目当てに、6月初めから毎週通ってみようかな。

クルソン岩から急坂を下る。前々回(2002年06月08日)ここを登ってきつい思いをしたことがある。どんなに大変かと思ったが、ほとんど両手を使うほどのこともなく下りきる。

登山口近くの国体コース分岐にある木橋にロープがかけてあり、ワイヤーで吊るしたような格好になっていた。橋が腐って通行困難ということなのであろうか。コース上にあるその他いくつかの木橋も傷みがひどくなっているようだ。元々この登山道は誰が管理しているのだろう。何らかのお手伝いができないだろうか。

ミズタビラコ
コバノフユイチゴ Rubus pectinellus (バラ科 キイチゴ属)
ヤマグワ Morus bombycis (クワ科 クワ属)
スイカズラ


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2005年04月29日

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吉和冠山(ウシオ谷~クルソン谷)、往復
(出発帰着:潮原温泉)

2005年04月29日(金)、単独

はじめに

吉和冠山(ウシオ谷~クルソン谷)
(出発帰着:潮原温泉)

今年は西中国山地の山をできるだけ多く歩いてみたい。当然、山口県、島根県との県境を越えて向こう側も対象となる。手始めに、吉和冠山~寂地山(山口県)を選んだ。

今までは4月中に西中国山地に入ったことはない。カタクリ目当てで歩いてみることにした。先週宮島で聞いた情報によれば、今週末が一番見ごろだろうということだった。その時話題になった白いカタクリにも出会えるかもしれないし。

吉和冠山から寂地山方面に少し行きかけた所に、カタクリの小群落があった。寂地山までこうしたカタクリロードが続いているのだろう。期待に胸膨らませて下り始める。

体調があまりよくないようだ。ここまでのコースタイムとしては、特に遅いということもないのだが。寂地山まで往復3時間(参考コースタイム)は少しきつそうだ。一応、今日のお目当てのカタクリはたくさん見たことだし、寂地山は次の機会にまわし、冠山山頂に戻って昼食をとることにする。しかし、大勢の人達のおしゃべりに圧倒されてしまい、そのまま早々に下山した。(昼食は下山後)

滞在時間は短かったが、ミヤマカタバミ(花)、エイザンスミレ(花)、ニシノヤマタイミンガサ(大きな葉)、エンレイソウ(花)、タチカメバソウ(花)など、多くの植物と出会えて大満足。

今日のコースタイム:
潮原温泉(18分)登山口(31分)クルソン谷分岐(41分)クルソン岩(国体コース)分岐(40分)吉和冠山
 小計2時間13分(途中休憩を加える)
吉和冠山(30分)クルソン岩(国体コース)分岐(11分)クルソン岩近道分岐(13分)クルソン谷分岐(19分)登山口(14分)潮原温泉
 小計1時間27分
総合計3時間40分(山頂展望、カタクリ探索時間28分を除く)

潮原温泉8:43-登山口(鉄橋)9:01-沢渡る(木橋)9:20-沢渡る(木橋)9:22-クルソン谷分岐9:32、9:35-クルソン岩(国体コース)分岐10:16-小ピーク10:22-沢(水あり)10:31-沢(水なし)10:33-分岐10:56-吉和冠山10:56-懸崖10:58、11:11-吉和冠山11:12-(カタクリ探索)-吉和冠山11:24-沢(水あり)-小ピーク11:49-クルソン岩分岐(国体コース)11:54-クルソン岩分岐12:05-沢(水量多し)12:09-クルソン谷分岐12:18-国体コース分岐12:35-登山口12:37-潮原温泉12:51

登山道に入り、スギ人工林のなかを左手に渓流を見ながら、ゆったりと登り始める。時々聞こえてくる鳥の鳴き声が美しい。所々日のあたる場所では、ミヤマカタバミの花が開いている。

クルソン谷分岐でエイザンスミレをみる。クルソン谷に入ってもスミレの列は、ミヤマカタバミの白い花と共に続く。種類はタチツボスミレ、スミレサイシンなどだろう("こういちレポート"参照)。ニシノヤマタイミンガサが大きな葉を広げて、どこまでも続いている。

うしろから追い抜いていった男性が、真剣に花の写真を撮っているのに追いついた。タチカメバソウだと教えていただき、自分も写真に収める。本当はその時は名前がよく聞き取れなくて、これも"こういちレポート"で確認したのだ。エンレイソウが花をつけている。これも初めて見る花だ。

国体コース分岐手前で、左手から右手にかけてゆるい傾斜になっている所を行く。ウグイスの谷渡りが澄み渡る。クルソン谷分岐から6~7人のグループと前後しながら登っていた時のことだ。 ウグイスの谷渡りは大勢の人数が通過する時によく聞くように思う。

やがて、一旦平坦部に至り、正面(276度)樹間の向こうに冠山を見る。今までこの辺りで山頂を見ることがあっただろうか。芽吹きが始まったばかりの樹間が透けて見える。国体コース分岐でブナの古木をみる。ここから上では何本かのブナ大木を見ることができる。

小ピークを越えて谷を左から巻きながら、ゆったりと行く。やがて登山道は左折して、ふたたび正面に冠山(259度)をみる。途中でクルソン岩の尾根が見え、クルソン岩(94度)も樹間にはっきりと確認できる。

最後の急登だ。木の根をしっかりと踏ん張って登る。ツツピーツツピー、そしてウグイスの谷渡り。人の話し声も聞こえてきて頂上は近い。その山頂三角点を通り越して、いつものように懸崖に至る。

残念ながら見通しはあまりよくない。正面に十方山がわかりやすい。その左奥に五里山~恐羅漢山、両者の間にあるはずの刈尾山~掛頭山は確認していない。左手広高山の右向こうに大神ヶ岳を含む稜線が美しい。この辺りが今年特に目標としている山域だ。

十方山右奥の毛無山~阿佐山もあやしい。市間山~立岩山、女鹿平山の向こうがうっすらと見えている。その右に小室井山があり、さらにひょっとすると海が見える方角まで樹間が透けている。ただし今日のもやもやの中では何も確認できない。

大神ヶ岳右下の方角の林道に数台の車が止まっているのが見える。小川谷コース登山口だろうか。今年行ってみたいコースの一つだ。廿日市市吉和支所で鍵を借りて林道に入るのだという。"こういちレポート"記載の登山口(GPS軌跡)をみると、このコースの登山口は、角度としては冠山~広高山の間にあるとなっている。車が見えているのは、もう少し下流域(日本海側)かもしれない。

山頂からの下りで、小枝に黄色い花(クロモジ?)、沢(水あり)を過ぎて、行きで見逃した白い花を付けた木、その他キブシの花や、カエデ類にも小さな花を見つける。

人工スギ林に至るまで、登ってくる人と途切れることなくすれ違う。スギといえば、山頂下の小ピーク下からクルソン岩国体コース分岐、クルソン岩直登分岐下にかけて天然林があり、ほのかに木の香りを漂わせている。

下山道では全身に日の光を浴びる。木々はまだ芽吹いたばかりである。冠山の登山シーズンは始まったばかりだ。今年はこれからも何回か通うことになるだろう。魅力あふれる山である。

追伸:現地での行き帰りに山肌を眺めると、薄い緑から濃い緑まで、樹木一本毎に芽吹きの色が異なっており斑模様が美しい。藤の花が満開だ。先週宮島で今年始めて見てから、週半ばには甲越峠(呉娑々宇山)でも見かけるようになっていた。

平成の大合併によって、冠山のある佐伯郡吉和村は廿日市市となった。また島根県美濃郡匹見町が益田市と合併したため、瀬戸内海(廿日市市)と日本海(益田市)が県境を接する2つの市によって結ばれることになった。私の学生時代、父が益田市に転勤となった。家財道具を送り出して、広島バスセンターから益田に向かった。岩国経由で約4時間かかったように記憶している。


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2007年08月16日

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吉和冠山(ウシオ谷~クルソン谷)、往復
(出発帰着:冠山登山口鉄橋)

2007年08月16日(木)、長男

はじめに

吉和冠山(ウシオ谷~クルソン谷)
(出発帰着:冠山登山口鉄橋)

長男が、一緒に山に行きたいというので、お盆休みに予定を入れた。いつもはお互いの休日が合わないので、なかなかいっしょに出かける機会を作ることができない。山行は今回が二回目である。前回の十方山林道(ガラガラに荒れている)には参ったらしく、登山靴をきちんと準備してきてくれた。ただ、長ズボンがGパンだったのはうかつだった。長ズボンとだけ言っておいたので、少し歩きにくい思いをさせたかもしれない。

登山口鉄橋9:27-木橋9:41-小休止9:43-木橋9:46-クルソン谷分岐9:55、10:00-休憩10:09、10:16-沢渡る10:17-クルソン岩近道分岐10:21-休憩10:31、10:35-クルソン岩(国体コース)分岐10:40-休憩(急坂手前)10:55、11:01-吉和冠山三角点11:19-懸崖11:20、12:10-吉和冠山12:11-急下り終わる12:24-クルソン岩(国体コース)分岐(時刻不明)-小休止12:40-クルソン岩近道分岐12:51-沢渡る12:55-クルソン谷分岐13:00、13:13-登山口鉄橋13:37

今日のコースタイム:
登山口(28分)クルソン谷分岐(40分)クルソン岩(国体コース)分岐(39分)吉和冠山
 小計1時間52分(クルソン谷分岐5分加える)
吉和冠山(49分)クルソン谷分岐(24分)登山口
 小計1時間26分(クルソン谷分岐13分加える)
総合計3時間18分(山頂部移動2分、昼食時間50分を除く)

一昨日(2007年8月14日)は次弟と瀬戸滝からセト谷(十方山)に入った。そして、三つ倉の少し上から瀬戸谷南尾根コースを下った。時間的には南尾根コース全体の半分少々だろう。ただ、その下りが少しきつく感じてしまった。

今日の予定は、長男と孫(長女の長男11歳)の3人で登るつもりだった。十方山の瀬戸谷南尾根コースを登ってみたいと考えたけれども、2人ともどれくらい歩けるか検討がつかない。そこで、途中の三つ倉から十方山を眺めることができれば、それでよしとしていた。ところが、残念ながら孫には直前に逃げられてしまった。

長男と2人ということになれば、あまり気遣いをする必要もないので、予定通り十方山を目差せばよいところであるが、一昨日の疲れ方、はからずも下見となったコースのタフさ加減から少し躊躇してしまった。

また、昨日は還暦記念同期会(高校)で、一次会に続いて、陸上部のメンバーその他と二次会にも行って楽しい時間を過ごした。よせばよいのにアルコールを口にした。嫌いではないのでついつい飲みすぎることになる。朝起きると体調は万全とは言えない。という訳で、久しぶりに吉和冠山に登ってみることにした。

今日のコース(潮原温泉~ウシオ谷~クルソン谷)は、吉和冠山登山コースのメインルートといってよいだろう。コース紹介は、「ひろしま百山」中国新聞社(1998年)に詳しい。肉体的精神的にも十方山よりは軽めで、コース全体にメリハリがあって面白い。

最初、ウシオ谷に沿って林道をゆったりと行く。クルソン谷に入ると、自然林の中を登る。一息登ったところで傾斜は緩やかとなり、自然林を楽しみながら足を休めることができる。最後にブナの大木などが出迎えてくれる急坂を登りきれば三角点、そこを通り越して懸崖に至れば、正面に十方山の大きな山塊をみることができる。

いつもは、潮原温泉から登山口の方へ少し入って、中国縦貫道の陸橋下の空きスペースに駐車させてもらっている。今日は少しズルをして、登山口まで車を入れた。

すでに車が3台入っている。駐車できないかな、と考えていると、先着して準備をほぼ終わった女性3人が、ここに停めなさいと、鉄橋に近い位置を指差している。そのスペースに車を入れると、他のどの車の移動にも差し障りはなさそうである。我々も準備を終わり次第、件の女性陣(リーダー格の男性1人あり)を追いかける。

最初は、しばらくすると追いつき追い越した。ところが、長男が長いコンパスを生かして大股でどんどん行くのに対して、私のペースが上がらない。手綱を引き締めるので大変だ。そのうち、何とクルソン岩分岐前後で、女性陣に追いつかれてしまった。山頂での休憩をごいっしょして、下山でも追いついたり抜かれたりしつつ、結局、最後にクルソン谷分岐で休憩を入れなかった女性陣に置いてゆかれてしまった。

山頂では、レモンの蜂蜜漬けをご馳走になった。おいしかった。ありがとうございます。聞くともなく話を聞いていると、百名山もかなり登っている方々らしい。ツアーに参加したり単独の場合もあるのかもしれないが、山慣れしている。 女性の中の一人がいう。私も息子を強引に連れて山に行くことがあるけれども、最後には息子さんの方がバテルとも。恐るべし、中年女性パワー。

さて、私の体調もクルソン岩分岐を過ぎた辺りから続く緩斜面で上向いてきた。 最後の急斜面では、私が先頭に出て快調なペースで登りきる。長男は少しバテタか。足が上がらなくなったといっている。下りでは腰にきたようだ。体力はある方だと思うが、歩き慣れた者には勝てないということだろう。

それはともかく、連日の猛暑の中、直射日光は当らないとはいえ、気温はかなり高めのようだ。大汗をかきながら、自然林の中で楽しい1日を過ごすことができた。

追伸:山頂三角点~懸崖の北西斜面にかなりはっきりとした踏み跡が急下っている。確か、懸崖の北側に回り込んだり、小川谷へ下ることができるコースのはずである。いつか行ってみたいコースの一つだ。

吉和冠山、十方山ともに、廿日市市吉和(旧・佐伯郡吉和村)の山である。旧・佐伯郡の中で全国的に知られた山といえば、宮島があるだけだ。しかし、「安芸の国佐伯郡の山々」だけでも、今後とも飽きることはなさそうである。

なお、冠山登山口に至る林道途中左側で、林道魚切線開設工事(西潮原工区)が行われている。標識をみると、平成17年度水土保全林整備事業・林道魚切線(廿日市市)となっている。どこに向けて延びていくのであろうか。気になるところではある。

冠山からの展望検討
カシミール展望図、一部追加


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