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観音コース~極楽寺山~平良コース途中~宮島サービスエリア~速谷神社
(出発:観音台入口バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:JR宮内串戸駅―山陽本線)
2017年01月21日(土)、広島湾岸トレイル・踏査&整備(第15回)
〈写真〉JR新井口駅から鈴ヶ峰を望む、8時18分
(降雪の範囲は、標高50m以上くらいだろうか)
- 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2017年01月21日)
- モデル山行記(参考コースタイム有り) ⇒ Akimasa Net(2016年02月06日)山行記
- コース詳細解説 ⇒ Akimasa Net(2017年01月21日)山行記(このページ)
前回の山関係者向け体験会(2016年2月06日)山行記も含めてまとめる形をとった。なお広島湾岸トレイルの正規コースとしては、前回までの速谷コースを放棄して、平良コースをそのまま宮島サービスエリアまで下ることになった。
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はじめに
ここのところ何年来かの大寒波が襲来している。昨日も夕方から吹雪、今日の登山が危ぶまれた。しかしながら、天気予報では一時小康状態を保つ見込み、参加者全員が定刻前には集合、バスで出発地点に向かう。
なお翌日は、ひろしま男子駅伝(天皇盃 全国都道府県対抗男子駅伝競走大会(第22回))である。幸いにも天候は穏やかであった。長野が3年ぶり7度目V、そして広島(8位以内入賞目標)は26位と敗れ去った。
観音台入口バス停~観音登山口
今日は、前回体験会の八幡東~観音台間(五日市町内の車道)は省略することになっている。したがって、JR五日市駅南口バス停で、東観音台団地行き(広島電鉄)バスに乗車して、観音台入口バス停で下車する。
バス停は、五日市観音西小学校の西角にある。バスを降り、ほんのわずかに南に戻り、右折して、北西向きに車道を登る。
〈写真〉バス停から登山口を目指す、9時25分
極楽寺登山道入口という趣きのあるりっぱな道標(中国自然歩道)がある。車道に並行した歩道を行きたいが、雪がある。車道をそのまま登る。
〈写真〉極楽寺登山道入口という趣きのある道標、9時30分
坪井公園(トイレ有り)で山支度、それぞれにスパッツや軽アイゼンを付け、自己紹介を終えて出発する。
〈写真〉坪井公園の手前、9時31分
公園の先には、あじさい寺として有名な観音寺(広島市佐伯区)がある。
〈写真〉観音寺の手前、9時45分
(あじさい寺として有名である)
高速道路(山陽自動車道)の下をくぐり抜けると登山口はもうすぐである。
〈写真〉高速道路(山陽自動車道)の手前、9時49分
〈写真〉高速道路の向こう側、9時52分
(なおも北西向きに行く)
観音コースを登る
観音登山口(標高250m前後)には、極楽寺山登山口(造幣局登山部)という立派な標識が二つある。新しい道標は、2013年ころ設置されたもののようである。
この造幣局とは、当然ながら独立行政法人造幣局(広島支局)のことである。広島造幣局(通称)は広島市佐伯区五日市中央(コイン通り)にあって、花のまわり道(主に八重桜)でも有名である。
その隣にある五日市中学校は我が母校である。中学1年で陸上部に入部したてのころは、造幣局のグラウンドを借りて練習することが多くあった。適度に草の生えたグラウンド周辺がヒザに優しいということであったのかもしれない。
〈写真〉観音コース登山口、9時59分
(広島造幣局の道標有り)
観音コースは、取り付きからいきなりの急登(前回体験会の感想)である。標高400m台で一服できる(前回体験登山の感想)地点まで、標高差150m(尾根筋)を一気に北西向きに登る。山頂部まで地理院地図(電子国土Web)に表示は何もない。(丁石、200mごと標識がある)
〈写真〉途中の緩斜面を行く、10時23分
今日は雪、それなりのペースで登るので、急坂はあまり気にならない。また、丁石や200mごと標識も全てをきちんと把握することはできなかった。
登るほどに積雪量が増してくる。雪が締まり、キュキュと鳴く。
〈写真〉道標:あと0.6km、10時36分
登山道は、標高400m台からさらにそのまま北西向きに登り、標高450m辺りで左に振って西向きに尾根筋を登る。傾斜は多少緩やかとなり、左手には樹間越しに瀬戸内の海を見ることができるようだ。宮島の大鳥居も見えるというが、今日は、樹間に廿日市の街並みらしきものを確認したのみ。
観音コースの全長は1.2kmとのこと、0.2kmごとに標識がある(前回体験登山)ものの、各標識間の距離はかなりアバウトで、ばらつきがあるようだ。
〈写真〉丁石、11時00分
雪の中をなおも登る。
〈写真〉雪の中を行く、11時00分
〈写真〉雪の中を行く、11時02分
〈写真〉雪の中を行く、11時11分
(頭の上から何度も雪をかぶる)
最後に急なジグをこなすと、極楽寺山頂部(標高660m台)の阿弥陀堂裏側に登り着く。道標は全くない。気持ちが良い。
極楽寺山山頂部
極楽寺は、高野山真言宗別格本山である。行基が開山(731年)、後に弘法大師が開眼したとされる。毛利元就によって本堂が再興(1560年)された。なお、阿弥陀堂には阿弥陀如来大仏が安置されている。
極楽寺山の麓には同じ真言宗の正覚院がある。また、宮島の大聖院は、真言宗御室派の大本山の寺院である。
〈写真〉極楽寺本堂、11時18分
極楽寺山頂上693mを目指して、北西向きに簡易車道を行く。
極楽寺山頂部は瀬戸内海国立公園に含まれている。寺社林が半分以上を占め、全国的にも屈指のモミ自然林として知られている。
〈写真〉モミ自然林の中を行く、11時23分
駐車場角に山頂までの急な木段がある。
〈写真〉駐車場角の道標:極楽寺まで0.3km、11時26分
(極楽寺山頂693mまで、後300mという意味である)
今日もその木段を登ることなく、山頂西面の巻き道(蛇の池方面)を行き、途中から右折して山頂に至る。
〈写真〉山頂西面の巻き道、11時28分
山頂には立派な東屋があるものの、樹間わずかにあるはずの展望も雪で全く分からない。早々に退散する。
〈写真〉極楽寺山頂部は一面の雪、11時33分
〈写真〉早々に退散する、11時36分
山頂部から、先ほどパスした雪の階段を慎重に下り、再び駐車場角まで下る。
極楽寺本堂、阿弥陀堂まで戻り、鐘突き堂横の展望台東屋で昼食。眼下には、瀬戸の海が霞んでいる。長居する理由も無く早々に下り支度をする。
平良コースを下る
仁王門に向けて、最初の石段が急である。趣きのある石段(前回体験会感想)は、幸いなことに角が少し鋭角に作られている。雪に埋もれたその角に足を掛けながら慎重に下る。
〈写真〉鐘突き堂横の石段上部、12時18分
〈写真〉石段を慎重に下る、12時19分
途中で仁王門をくぐり、さらに石段を仁王門下(標高620m台)まで下る。
仁王門下にはりっぱな登山道がある。仁王門を背にして、左手は屋代コース(五日市)である。今日は右手の平良コース(廿日市)を行く。西~南向きに下ることになる。尾根筋を行く表参道である。
〈写真〉仁王門を見上げる、12時23分
〈写真〉仁王門下の丁石、12時23分
〈写真〉仁王門下の道標、12時23分
〈写真〉仁王門下の道標、12時24分
なおここで、極楽寺山693mの下にある駐車場の横から、自然林の中を遊歩道が延びており、仁王門前後の階段を通ることなく平良コースに合流することができる。
仁王門下からほんの少し北西向きに行き、その後南向きに下る。山頂部ではゆったりと下る。ほぼ地理院地図のとおりと考えて良いが、613m峰は通過せずその東面を巻いて行く。その分なおのことゆったりとした登山道となっている。
〈写真〉平良コースをゆったりと下る、12時32分
原コース分岐は、標高570m台にある。地理院地図(電子国土Web)の分岐点(標高600m前後)とは少し異なる位置にある。
〈写真〉原コース分岐、12時36分
(原コース分岐を右に分けて下る)
〈写真〉丁石、12時40分
原コース分岐からさらに南に下ると、三角点(518.4m)である。この三角点前後の地理院地図黒破線は、三角点の真上を通っている。
しかしながら、GPS軌跡(前回体験登山共)は地理院地図黒破線のわずかに西を下り、三角点(518.4m)手前で少し左に振って三角点に至っている。そして、三角点から先では少し右に振って、再び地理院地図黒破線のわずかに西を下っている。
〈写真〉、12時43分
三角点から先では傾斜がきつくなる。大岩の間をぬって下る箇所もある。
〈写真〉大岩のある展望箇所、12時49分
平良コースの表示(地理院地図黒破線)が消えてしまった
ところで、平良コースの表示(地理院地図黒破線)が標高390m台から下で消えてしまっている。
手持ちの古い二万五千分1地形図・廿日市(平成12年4月1日発行)を改めて確認すると、当然ながらずっと下の西広島バイパス(国道2号線)付近までしっかりとした記載がある。
それに対して、標高500m前後から地理院地図黒破線が南東向きに下っている。従来の平良コースよりも東側である。
このルートは、先ほどの古い二万五千分1地形図・廿日市には記載がない。
しかし、極楽寺百回登山(超マニアックなルートマップ)で確認すると、荒蒔コースという今まで聞いたことがない(全くノーマーク)のルートが、高速道路(山陽自動車道)を通り抜けて、左方SA(西広島バイパス、国道2号線)まで下っている。
また、標高390mくらいから、今度は南西向きに地理院地図黒破線が下っている。その先は、速谷コース登山口から北に向けて延びる黒実線につながっている。つまり、速谷コースの北側である。
このルートは、先ほどの古い二万五千分1地形図・廿日市には記載がない。極楽寺百回登山(超マニアックなルートマップ)にも記載がない。
確かに速谷コース分岐まで下る途中の右横に踏み跡らしきものがあった(前回体験登山で確認)が、それが該当するかどうかは定かでない。
〈写真〉道標、13時04分
〈写真〉丁石、13時04分
〈写真〉、13時05分
速谷神社コースを諦めた
地理院地図黒破線に記載がなくても、表参道である平良コースそのものが消えてなくなるわけはない。
明瞭な登山道に従って、速谷コース分岐(標高330m台)に至る。りっぱな石柱(右速谷神社、左廿日市町)が建っている。
速谷コースは、右(南西向き)に踏み込みすぐに南向きの尾根に乗る。平良コースは、そのまま直進して左手の尾根(~225m峰)を南南東向きに下る。
〈写真〉速谷神社分岐、13時10分
前回体験登山までは、HWT協としては、速谷コースを速谷神社に至るコースとして設定していた。
しかしながら、その速谷コースは、私には一般的なコースとして認め難く、前回の体験登山の感想を次のようにまとめていた。結局同様の趣旨で、速谷コースを諦めることになった。つまり、平良コース~宮島サービスエリア経由で速谷神社へと変更になった。
〈写真〉宮島サービスエリアに向けて下る、13時30分
速谷コースについて(前回体験登山の山行記)
極楽寺百回登山さん(超マニアックなルート図が秀逸)は、2005年ごろに初めてこのコースを通っているはずである。その後幾度となく手入れをしたが、通る人も少なく、特に夏場はすぐ荒れ放題になる、という意味のことを書いていたように記憶している。
今日実際に通過(私は2回目、初回2008/11/23も荒れていた)してみて、ここを維持管理するのは大変だろうなというのが実感である。
なお、速谷コースをやり過ごして平良コースをそのまま高速道路(山陽自動車道)まで下り、宮島SAを経て速谷神社周辺部(折敷畑山取付き地点)に至るコースも考えられる。
ただしこの場合、多少距離(舗装道部分)は長くなるだろう。それでも時間的にはあまり変わらないはずである。
宮島サービスエリア~速谷神社
〈写真〉宮島サービスエリア、13時37分
〈写真〉速谷神社、14時32分
未完
参考山行記
広島湾岸トレイル・モデルコース
- Akimasa Net(2016年02月06日)山行記
観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース
(出発:中地上バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:速谷神社前バス停(広電廿日市市役所前(平良)―広島電鉄宮島線)
注:速谷コースはその後放棄。