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2013年06月23日

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宮島自然植物実験所~室浜砲台跡~大江浦~(引き返して)一部海岸を歩く
(出発帰着:宮島桟橋)

2013年06月23日(日)、長男、小1(兄)

大潮の干潮

〈写真〉大潮の干潮、14時01分
(今日は大潮である。宮島の対岸の大野(本土側)にも、大きな干潟が出現し、多くの人が潮干狩りをしているのが見える)

  • 宮島自然植物実験所〜御床浦〜あての木浦(2014/11/23)
    この地域の決定版は、2014年11月23日山行記です。今日(2013/6/23)の山行記も含めて、過去の山行記中の不明瞭(不正確)な点を訂正しながらまとめています。コース概況(GPSルート図リンク)もあります。
  • 宮島の海岸線歩き
    2013/05/23(あての木浦~江ノ尻浦~長浦~須屋浦~下谷浦~御床浦~大川浦~大江浦)

はじめに

長男、孫と宮島の西海岸(一部)を歩く。

今日は大潮である。
満潮9:00(潮位 333cm)、同22:01(同 387cm)
干潮3:18(潮位 111cm)、同15:28(同 -6cm)

ただし、これは広島港のデータ。厳島港では、これより多少時間が早まると予想される。(宮島観光協会ホームページ参照)

前回(2013/05/23)の大潮では、宮島最南端近くのあての木浦まで、海岸近くの山道を行った。そしてそこから、宮島の西海岸(あての木浦~御床浦~大江浦)を歩いて帰ってきた。

今日は、さらにそこから、厳島神社までの海岸(大江浦~室浜~多々良~大元公園~大鳥居)が歩けるのかどうか探索するつもりであった。

それともう一つ、御床山~御床浦の間の登山道がどうなっているか知りたくて、宮島桟橋から岩船岳を乗り越えて御床山に至り、そこから御床浦に下るつもりでいた。

長男と一緒に行く予定(今年夏の富士登山トレーニング)にしていたら、孫(小1男)も行きたいと言う。予定を変更せざるを得ない。御床山の探索は次回に回して、今回は海岸歩きだけにする。

まずは、海岸道路を宮島自然植物実験所まで行き、状況に応じて、室浜砲台跡(室浜海岸)あるいは、その先の前回敗退地点の大江浦から、海岸を歩いて帰ることにする。

予定した海岸をすべて歩くことはできなかった。途中で引き返した箇所もあったが、KANは全行程(約19.2km)を歩き切ってくれた。

今日のコース&コースタイム

宮島桟橋8:31-大鳥居横8:40、9:01-大元公園9:16-多々良10:06-宮島自然植物実験所10:36-室浜砲台跡10:40、10:47-岩船岳展望11:16ー大江川11:25-大江浦(砂浜を少し北に行く)昼食11:32、12:05-(海岸を行く)-敗退地点12:28、12:42-(引き返す)-大江川13:09-(海岸沿いの山道を行く)-岩船岳展望13:23-海岸エスケープ道分岐13:31-敗退地点上部(標高30mくらい)13:40-室浜砲台跡14:12-室浜海岸(下室浜)14:15-(海岸を行く)-多々良川(石組みの堰)15:02-(船止まり)-多々良林道始点15:18-(海岸道路を行く)-船着き場16:04-(海岸を行く)-大鳥居16:14、16:21-(対岸に上がる)-宮島桟橋16:36

  • 宮島桟橋(24分)大元公園(50分)多々良(30分)宮島植物実験所
     小計1時間44分(大鳥居横21分を除く)
  • 宮島植物実験所(4分)室浜砲台跡(38分)大江川
     小計49分(砲台跡7分を加える)
  • 大江川(30分)引き返し地点(27分)大江川
     小計57分(昼食33分、敗退地点14分を除く)
  • 大江川(1時間03分)室浜砲台跡(3分)室浜海岸(1時間03分)多々良
     小計2時間09分
  • 多々良(46分)綱の浦(10分)大鳥居(15分)宮島桟橋
     小計1時間18分(大鳥居7分を加える)
  • 総合計8時間05分(すべての時間)
     (大鳥居横21分、昼食33分、敗退地点14分を加える)

みやじまトライアスロン大会

みやじまトライアスロン大会

〈写真左〉みやじまトライアスロン大会のスタート直後、9時00分
(大鳥居沖で、2隻の本部船の間をスタートした選手たち。上空には報道機関のヘリが三機ホバリングしている)

今日は、「はつかいち縦断みやじま国際パワートライアスロン大会」の開催日である。宮島口(私たちの集合時間、午前8時)でも、ボランティアの方たちの一団が、それぞれの持ち場に散って行った。中国新聞記事(2013年6月24日付)によると、当日は「ボランティア約2千人が運営を支え」たという。(以下、同社新聞記事を参考にした)

大会は、スタート地点の厳島神社大鳥居沖から「2.5kmを泳いで対岸の大野地域に渡り、バイク55km、ラン20km(リレーの部22km)の計77.5km(同79.5km)」で争われた。

スタート地点(廿日市市宮島町)は、もちろん海抜0m。そこから、西中国山地(広島・島根・山口県境)の同市吉和に向けて、バイク最高点の標高約850m、ラン最高点の標高約900mを行くという過酷なレースである。

なお、今日の優勝タイムは、男子(34歳)3時間51分56秒、女子(42歳)4時間9分14秒で、「ともに大会新記録だった」。

午前9時のスタートを見送る

スタートは午前9時、スイムで始まる。私たちは、JR宮島航路で宮島に渡り、大鳥居横の参道に陣取った。そこでは、大太鼓が打ち鳴らされ気分を高揚させている。

スイムのコースは、私なりにまとめると、「厳島神社大鳥居沖から、宮島海岸に沿って西向きに行き、多々良手前の大黒岩沖から、対岸の大野(アクアネット桟橋、JR山陽本線前空駅の東北東)に渡る」となっている。(大野上陸、先頭通過予定時刻9:37、関門時刻10:25)。

今日の私たちの予定コースの沖合を行く形となる。

午前9時のスタートを見届けて、私たちも出発した。

厳島神社を左から迂回している間に、トップグループはすでに前の方に行ってしまったらしい。私たちは、最後尾の選手を追う形で、海岸道路(自動車道)を多々良方面に向かった。

時折展望の開ける箇所から沖合を見ると、黒いウェットスーツを着た選手が見え隠れしている。

「7回目のことしは過去最多の739人が出場」(今年から国際大会として公認)。「個人は出場439人のうち409人、リレーは100組中93組が完走した」という。スイムでは全員泳ぎ切っただろうか。

大江浦まで順調に達する

KANは良く歩いている。植物実験所に至る海岸道路(自動車道)で、カニを見つけたりしながら、ちゃんと歩いている。

自動車道は、植物実験所で行き止まりである。実験所の向こうの室浜砲台跡から先は、完全な山道となる。砲台跡で、もう少し先まで行くかと問えば行くと答えたので、そのまま山道に入り、大江浦まで行って海岸を引き帰すことにする。

室浜砲台跡

〈写真右〉室浜砲台跡、10時42分
(室浜砲台(跡)には、二連一組の砲台が二組あった)

大江浦手前の山道で、今日予定していた岩船岳を遠方にとらえる。海岸部を見下ろすと、潮はまだ引いていない。大江浦で昼食を取りながら、海岸を引き帰すための潮待ちをすれば、ちょうど良い時刻になりそうである。

大江浦手前

〈写真上〉大江浦手前、11時16分
(まだ潮は引いていない。画面左上奥は岩船岳)

大江川まで行き、先日来の雨で増水した川を一旦渡り、少し下流で渡り返す。水量が多く、KANは父親が抱っこして渡す。大江浦の砂浜を北に少し行って昼食をとる。KANが自分でおむすびを握り、卵焼きを作り、ウインナーまで焼いてきたらしい。

室浜めざして北に向かう(敗退)

昼食後、室浜をめざして海岸を北に向かう。ここの海岸は、あての木浦~御床浦~大江浦に比べると、多少岩場が多いように感じる。しかし、歩くのに何の不自由もない。途中でシカやタヌキを見たりしながら、出足は順調だった。

大江浦の北側

〈写真左〉大江浦の北側、12時19分
(海岸線を順調に歩いている)

ところが、小さな鼻先(273mと102mの中間点西側)で、行く手をはばまれてしまった。(12時半ころ)

潮待ち(干潮15時半ころ)すれば、通ることができるようになるのかどうか、確証はない。なにしろ、潮汐データを自分で計算しているわけではないので、宮島の干満について正確なデータは持っていない。また、潮位がどの程度の時に、ここが通過可能なのかも分からない。

行く手をはばまれる

〈写真右〉小さな鼻にぶつかる、12時27分
(もう少し潮待ちをすれば、通れるだろうか)

長男が前方を確かめると、向こう側は切り立った岩場になっているという。そして、こちら側の上部に切れかかったロープがあるものの、エスケープルートが存在するのかどうか分からないという。

安全で確実なのは、KANを連れて元来た道を引き返すことであろう。多少歩く距離が長くはなるが、今の状態なら歩いてくれそうである。引き返すことにする。

後日注:メル友から貴重な情報をいただいた。

ここを通過することのできる具体的な潮位(㎝)と、ある時刻における潮位の計算式(天文学に基づく数式、EXCEL計算式)である。今日の場合で言えば、後1時間程度の潮待ちが必要だったようである。

また、ここのエスケープルートについてもご教示いただいた。後日(2013/06/30)、海岸沿いの山道で標識らしきものを確認した。

ところで、今日はここから引き返したため、その先にあるはずの"内侍岩"は見ずじまいになってしまった。後日のお楽しみである。

大江浦~室浜砲台跡の山道を帰る

再び大江川の水につかりながら、山道に入る。大江川の少し手前で、海岸から疎林に入れば、少しだけショートカットできそうだったが、道迷いを恐れて回り道をした。

山道を引き返しながら海岸を見下ろすと、潮が引いて干潟が急速に広がっているのが分かる。

大江浦~須屋浦

〈写真上〉帰途振り返り、大江浦~大川浦~御床浦~須屋浦を望む、13時23分
(潮が一段と引いて、広範囲の干潟が出現しつつある。画面左上奥は、岩船岳)

展望を楽しんでしばらく行くと、左手の海岸に向けて小道が下りている。273mのほぼ真西(標高10m台)である。ここを知っておれば、先程の敗退地点から南に250m程度引き返して、すぐ山道に合流できたかもしれない。今後のために覚えておきたいポイントの一つであろう。

それはともかく、ゆっくりとしたペースながら、しっかりとした足取りで順調に進む。海岸に目をやると、対岸の大野にも大きな干潟(二万五千分1地形図表示あり)が出現しており、多くの人が潮干狩りをしているのが見える。宮島と本土との間の水道(大野瀬戸)は、幅200~300mといった感じである。(このページのトップ画面参照、14時01分)

室浜砲台跡の近くまで帰り着く。砲台跡周辺では道が錯綜しているが、植物実験所の道しるべが要所要所にあり助かる。少し遠回りをしながら再び砲台跡を確認して、下室浜の海岸に至る。

下室浜から多々良まで、再び海岸を歩く

下室浜から多々良まで、再び海岸を行く。

干潟を行く

〈写真右〉大きな干潟を行く、14時20分
(本土側の経小屋山が、せまい水道の向こうに大きく見えている)

大川浦から多々良まで、宮島でも多くの人が出て貝を掘っている。ただし、いずれも、仕事として掘っているような雰囲気がある。

また、ほとんどの場合、船外機で沖合から乗り着けているようである。いくつもの船外機が、潮の引いた干潟の上に取り残されている。宮島の山道からアプローチするよりは、ずっと簡単なことは確かである。

ところで、これらの干潟には縄張りがあるのだろうか。どこを見ても、文字どおりロープのようなもので区画整理されているようである。ある区画では、泥の干潟にきれいな砂を入れて、何かをまいている人がいる。稚貝を養殖しているのかもしれない。

宮島の干潟

〈写真左〉多々良川左岸沖の干潟、14時55分
(干潟を整備している人たちがいる。対岸の大野(本土側)は、すぐ手の届きそうな所にある)

多々良から海岸道路を行き、綱の浦から一直線に大鳥居をめざす

多々良で海岸道路(自動車道)に上がる。水路から上がったため、そのすぐ先にある"げんこつ岩"は、海岸道路から樹間越しに見ることになった。これも、"内侍岩"同様、後日のお楽しみとしておこう。

綱之浦隧道を出た所(大元隧道の手前)で海岸を見ると、大鳥居までずっと干潟が続いているのが分かる。またまた海岸に下りて、大鳥居まで一直線に歩く。

厳島神社大鳥居

〈写真右〉干潮の大鳥居、16時20分
(外国人観光客も多い)

少し潮が上げて来ており、大鳥居沖で潮干狩りをする人はほとんどいなくなっている。対岸に上がり、赤ちゃんを連れたシカを見る。

富士山挑戦

今年の夏は、長男と一緒に富士山に登ることにしている。前回(2010/07/12、7合目雨天敗退)のリベンジである。山小屋は世界遺産登録騒ぎ前から予約している(昨日2013/06/22、登録正式決定)。

KANも富士山に登りたいと言う。しかしながら、今日だけの実績では何とも言えない。今年秋には宮島弥山(三角点529.8m)の展望台が完成するだろうから、来年は弥山頂上まで登り、さらにその次の年に、十方山(三角点1318.9m、標高差約800m)を登って、合格ならば、三年後の小4(10歳)で連れて行ってやると約束をする。それまで、こちらも体力を維持しておかなければならない。

今日は、雨の確率40%(正午)ではあったが、帰途で宮島松大汽船を下りた時、ほんのちょっとぱらついたのみ。気温は終日低めの曇りで、山歩きには好都合であった。久しぶりに宮島口から広電に乗る。

宮島松大汽船

〈写真右〉帰りの宮島松大汽船にて、16時50分
(富士山に登るのはいつのことであろうか)

何はともあれ無事下山、全員揃って我が家で夕食、今日の一日に感謝。

宮島本発売(アマゾンKindle版)2018年1月17日刊

『孫と歩く~ユネスコ世界文化遺産の島・厳島~』

宮島のトピックス満載です。
なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。

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三滝寺~宗箇山~大茶臼山~広電己斐団地(2017/04/29)

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宗箇山~大茶臼山~広電己斐団地
(出発:JR三滝駅―可部線、帰着:己斐上五丁目(JR西広島駅―山陽本線))

2017年04月29日(土)、長男、小5(兄)、小1(弟)

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〈写真〉大茶臼山から、石畳の急坂を己斐団地に向けて下る、13時29分
(最近は、あまり歩かれていないようである)

はじめに

2017年01月07日(土)、孫一人と一緒に武田山~火山~丸山を歩いた。本当は大茶臼山まで行くつもりだったが、丸山で孫がスタミナ切れを起こしてしまった。丸山でどこからどう下るか迷ったが、結局、丸山からほぼ平坦な山道を大茶臼山取付き(畑峠)まで行くことにした。そしてそこから、大茶臼山に登ることなくそのまま車道を下った。

最後の車道(下りのみ)がきつかったと後で孫がいう。せめて畑峠の手前から、宗箇山手前までの山道を下れば、距離ももう少し短く足腰には楽だったかもしれない。今日は気になっていたそのコースを、宗箇山から大茶臼山に向けて歩いてみた。

『ひろしま百山』中国新聞社(1998年)「宗箇山」の項では、宗箇山について、次のように述べている。

「宗箇山は、別名を植松山という。広島が生んだ茶道宗箇流の開祖上田宗箇が城内上屋敷からの借景として赤松を植え、松は宗箇松、山は宗箇山と称するようになった」。(同書p.90)

植松山は私は聞いたことがない。宗箇山については、宗箇(そうこ)山=三滝(みたき)山として、道標ごと書籍ごとに表記はバラバラである。

なお、新年度となり、二人はそれぞれ新一年生と五年生になった。

今日のコース&コースタイム

JR三滝駅8:35-三滝寺参道入口8:57-宗箇山取付き9:06-三滝9:08、9:10-堰堤(120m前後)9:13-右谷へ(130m台)9:20-木橋(左岸から右岸へ、160m台)9:26-右折り返し(180m前後)9:31-左折(尾根に乗る、200m前後)9:35-休憩(200m台)9:36、9:41-送電線鉄塔(230m台、地理院地図よりは上)9:47-高峠山分岐(250m台)9:52-トラバース道(左前方へ、260m台)9:57-大茶臼山・丸山分岐(330m台)10:12-休憩10:20、10:23-宗箇山(356m)10:25、10:35-大茶臼山分岐(330m台)10:44-大茶臼山を見る(250m台)10:54-車道(鍬投げ峠、210m台)11:07-(車道)-建物入口11:11-(休憩道迷い1~2分)-登山口11:14-大茶臼山~武田山縦走路(宗箇山分岐、350m台)11:47-送電線鉄塔(356mの北東)11:48、12:18-畑峠(12:23~12:24、310~320m台)-大茶臼山(413.0m)12:44、12:53-展望岩(380m台)12:59-己斐峠分岐(左前方へ)13:03-右へ振る(220m台)13:36-崩落地点(200m前後)13:40-砂防ダム(160m台)13:47-道路(登山口140m台)13:51-バス停広電己斐団地入口(110m前後)14:06

  • JR三滝駅(31分)宗箇山取付き(29分)尾根に乗る(17分)高峠山分岐(20分)大茶臼山・丸山分岐(13分)宗箇山
    小計1時間50分
  • 宗箇山(9分)大茶臼山・丸山分岐(23分)鍬投げ峠(7分)大茶臼山・丸山取付き口(33分)縦走路(1分)送電線鉄塔(5分)畑峠(1分)畑峠(20分)大茶臼山
    小計1時間39分(送電線鉄塔30分を加えず)
  • 大茶臼山(6分)展望岩(4分)己斐峠分岐(37分)崩落地点(11分)登山口(15分)バス停
    小計1時間13分
  • 総合計5時間36分(全ての時間を含む)
    (宗箇山10分、送電線鉄塔30分、大茶臼山9分を加える)

JR三滝駅~三滝寺

今日と次回(2017年05月03日)で、結局は、西区やまなみハイキングルート(鈴ヶ峰~宗箇山(三滝山)縦走コース)をほぼ忠実に歩くことになった。

『ひろしま百山』では、「JR山陽本線横川駅から西広島駅へ出るコース」を紹介している。

「横川駅北口の前の道を左(西)にとる。太田川堤防わきの道に着き、三滝橋を渡って踏切を越え直進する。そして、誓願寺の前を過ぎると新広島八十八ヵ所霊場の一つ三滝寺の参道である」。(同書p.90)

今日の私たちは、横川駅でJR可部線に乗り換えて、一駅先の三滝駅まで行った。したがって、JR三滝駅前から北西に行き、すぐにぶつかる道路を右折(左折すると三滝橋)して、北西向きに三滝寺に向かう。

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〈写真〉JR三滝駅、8時35分
(太田川放水路のすぐそば(右岸)である)

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〈写真〉三滝寺へ向かう道を行く、8時38分
(ごくおおまかには北西向きに行く)

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〈写真〉誓願寺の前を行く、8時44分
(向かって右手に道なりに進む)

「(三滝寺)一帯は、春はサクラ、初夏はツツジ、秋の紅葉と四季を通じ、市民の憩いの場として親しまれている」(同書p.90)。今日も周りにはツツジがきれいに咲いている。

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〈写真〉三滝寺参道、8時57分

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〈写真〉三滝寺参道、9時00分
(参道の両脇には、様々な石仏や歌碑、慰霊碑などが並んでいる)

登山道入口~尾根に乗る(Aコースを行く)

『ひろしま百山』や「西区やまなみハイキングルート」で紹介されている登山コース(下記)は、Bコースというようである。ただし、近年の土砂崩れで通行止めとなっている。

「本堂にお参りした人は、入り口近くまで戻り、多宝塔を右に見ながら奥へ向かうと、やがてササが道を覆う山道となる。しばらく登ると長束への鞍部に出る。ササから解放されて、風の通り抜ける尾根となる。ここからが急登。ひと汗かくころには宗箇山頂上に達する」。(同書p.90)

今日は、参道の一番奥から、そのまま左手山道に取り付き、Aコース(Bコースよりも西側)を登る。

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〈写真〉Aコース(山道に取り付く)、9時07分
(参道一番奥から左手に入る)

すぐに滝がある。『ひろしま百山』p.91によれば、「三滝寺由来の梵音の滝、霊明の滝、駒ヶ滝の三滝がある」という。この滝がそのうちのどれか分からない。

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〈写真〉堰堤がある、9時13分
(北西向きの谷を行く。地理院地図黒破線のとおりである)

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〈写真〉堰堤を越えてゆく、9時15分

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〈写真〉北西向きの谷を行く、9時20分

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〈写真〉西向きの谷を行く、9時28分
(左手・西向きの谷(左谷)に入り、地理院地図黒破線どおり行く。竹林が続いている。タケノコの季節である)

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〈写真〉左折地点、9時32分

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〈写真〉里山整備まちづくり学校の敷地を右に見る、9時32分
(連絡先は、西区地域起こし推進課となっている)

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〈写真〉尾根を右手にして、巻き道を南向きに行く、9時32分

尾根に乗る~高峠山分岐~大茶臼山・丸山分岐~宗箇山

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〈写真〉尾根に乗ってほんの少し行った所、9時36分
(右折して尾根に乗る。尾根上には黒破線表示があり、それに従って北西向きに行く)

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〈写真〉送電線鉄塔、9時47分

『ひろしま百山』「宗箇山」の項では、宗箇山~高峠山~小茶臼山~JR西広島駅について、次のように書いている。(同書p.90-91)

「(宗箇山からの)下りは、南へ延びる尾根道を進もう。すぐ左手に三滝へ下る分岐、さらに20~30メートル先の畑へ下る急坂の分岐がある。送電用の高圧線を過ぎて高峠(たかとうげ)山」(237.4m)に着く。左右が開けて見晴らしの良い岩に到着する」。以下、JR西広島駅までの詳しい進路説明が有る。注:高峠山237.0m(2014年改算)

今日の私たちは、尾根上の高峠山分岐から、上記とは逆向きに宗箇山を目指す。上記記述にはよく分からない点が幾つかあるものの、尾根を追って、北~東へと向かえば間違いなく宗箇山に着く。

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〈写真〉三叉路、9時52分
(高峠山方面を左に分けて、右手尾根上を北上する。ここにも「D」マーク有り)

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〈写真〉左手の巻き道を行く、9時57分

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〈写真〉木漏れ日の樹間を行く、10時02分

大茶臼山・丸山分岐を左手に分けて直進する。後ほど、ここまで引き返してきて、急坂を下ることになる。

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〈写真〉大茶臼山・丸山分岐、10時11分

宗箇山山頂

宗箇山山頂に着く。
『ひろしま百山』「宗箇山」の項では、宗箇松について次のように書いている。「現在の宗箇松は三代目だが、枯れ死状態になっている。立て札があって、その由来を詳しく紹介してある」(同書p.90)。

同書発行の年に、4代目に植え替えられたようである。

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〈写真〉4代目宗箇松、10時27分
(標柱の側面には、平成10年11月29日と書かれている。1998年である)

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〈写真〉宗箇山山頂の道標、10時27分
(Bコースは工事中で通行止め、山本方面にも踏み跡があるようだが、よくは分からない)

大茶臼山・丸山分岐~鍬投げ峠~畑峠~大茶臼山

宗箇山で10時半、昼食には早いというので、もう少し歩くことにする。
宗箇山から尾根筋を引き返し、大茶臼山・丸山分岐を右折して、急坂を下る。

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〈写真〉大茶臼山・丸山分岐から急坂を下る、10時47分

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〈写真〉急坂の途中、10時54分
(眼下に見えるのは己斐が丘病院だろう。病院後方の送電線鉄塔まで登り返し、画面一番左端の大茶臼山を目指すことになる)

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〈写真〉鍬投げ峠、11時07分
(一旦車道まで下る)

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〈写真〉鍬投げ峠、11時08分

車道を北西向きに少し下る。己斐上に向けて、南向きに下る車道を左に分けて、建物駐車場内を北上する。大茶臼山・丸山取付き口が有り、北向きに沢沿いをさかのぼる。地理院地図の表示は無い。

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〈写真〉大茶臼山・丸山取付きの道標、11時10分

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〈写真〉大茶臼山・丸山取付き口、11時20分

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〈写真〉尾根を巻いてゆく、11時33分
(やがて、登山道は西向きとなり、武田山~火山~丸山~大茶臼山縦走路尾根を右手にして、小さな谷や支尾根を巻いてゆく。送電線鉄塔表示の北側に沿う形となる)

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〈写真〉縦走路分岐、11時47分
(縦走路に合流して尾根筋を南下する)

356m北東の送電線鉄塔で昼食。

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〈写真〉送電線鉄塔から宗箇山を見る、12時09分

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〈写真〉畑峠に向かう、12時21分
(昼食後、小1元気回復、先頭を切って走る)

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〈写真〉畑峠(丸山取付き口)、12時23分

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〈写真〉畑峠、12時23分
(車道を左手・南東向きに移動する)

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〈写真〉畑峠(大茶臼山取付き口)、12時24分

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〈写真〉大茶臼山三角点、12時45分
(大茶臼山取付き口から、まずは南東向きに登る。やがて山頂部に達し、諸施設を右左に見ながら、尾根筋を三角点に至る)

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〈写真〉大茶臼山道標、12時46分
(標高413.0mと正しく書き改められている)

大茶臼山~展望岩~己斐峠分岐~己斐上五丁目

大茶臼山三角点から展望岩を経て、己斐上五丁目に向けて超下る。

参考:後日、ヤマレコGPS軌跡を検討したところでは、このコースは、現在では全くと言っていいほど歩かれていないようである。

標高200mくらいの地点には崩落個所もある。登山口には「山腹崩壊のため、通行禁止(西区役所維持管理課)」の表示有り。ただし、山頂部や己斐峠分岐には何の表示も無い。

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〈写真〉車道に入る、12時54分
(三角点南側の建物側壁を左から回り込む。車道(地理院地図二本線)に入り、南下する)

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〈写真〉ガードレールの切れ目から外に出る、12時55分

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〈写真〉そのまま道路擁壁に沿って南下する、12時56分

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>〈写真〉石垣に沿って左折する、12時56分
(直進すれば、五月が丘に向けて下る)

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〈写真〉石畳の急坂、12時58分
(この後、己斐上五丁目に向けて、石畳の急坂が繰り返し現れる)

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〈写真〉展望岩(立石城跡)、12時59分

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〈写真〉岩場を下る、13時00分

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〈写真〉岩場を下る、13時00分
(前の写真の位置からちょっと右に振っている。柚木城山~315m峰~鬼ヶ城山~鈴ヶ峰縦走路を見る。その奥に宮島が入る)

己斐峠分岐に至る。途中の至る所に「己斐峠通行止め、代替ルート無し」という意味の表示を見てきた。今日(2017/04/29)現在の様子が全く分からない。己斐峠を避けて、己斐上五丁目に向けて下ることにする。

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〈写真〉己斐峠分岐、13時03分
(己斐峠分岐を右に分けて、左前方に下る)

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〈写真〉石畳の急坂、13時29分
(この後、何度も何度も同じような急坂を下る)

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〈写真〉崩落地帯有り、13時40分
(ここから谷の左岸に渡る)

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〈写真〉簡易歩道を下る、13時45分

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〈写真〉砂防堰堤、13時47分

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〈写真〉栄晃院、13時50分

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〈写真〉大茶臼山登山口、13時51分
(山腹崩壊のため、通行禁止(西区役所維持管理課)の表示有り。先ほど通った己斐峠分岐(下山口)には何の表示もなかったはずだが・・・)

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〈写真〉大茶臼山登山口全景、13時52分

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〈写真〉大茶臼山を見上げる、13時57分

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〈写真〉広電己斐団地入口バス停、14時09分

今日も無事歩き切った。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

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大元谷左岸コース~青海苔浦~(養父崎浦~山白浦)往復~大砂利(2014/02/23)

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大元谷左岸コース~岩船岳縦走路(先峠〜陶晴賢碑分岐)~青海苔浦~(養父崎浦~山白浦)往復~青海苔浦~大砂利
(出発:宮島桟橋、帰着:大砂利)

2014年02月23日(日)、単独

阿多田島

〈写真〉阿多田島を望む、10時07分
(瀬戸内の多島美、養父崎東の崎の尾根手前)

  • 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2014年02月23日)無し

宮島最西南端部の既設歩道の再整備状況について、その都度まとめています。トピックスもからめた内容になっていますので、時系列でご覧いただければ幸いです。(2013年秋~14年春)

はじめに

最近、青海苔浦~養父崎浦~山白浦(宮島の東海岸)で、かつて存在したはずの既設歩道を再整備しようというボランティア活動(宮島太郎の会:山本拓志・代表)が続けられている。2013年10月~2014年3月まで各月3日ずつ実施(予定)されており、私も今までに昨年10月と今年2月の2回参加した。

ボランティアに参加して、先週の段階で青海苔浦から山白浦まで歩けることは分かっている。さらに、山白山~御床山の尾根までは、数年前に整備したことがあるという。そこで今日は、次のような宮島南西部一周コースを考えたが、あえなく敗退した。

青海苔浦から養父崎浦~山白浦(東海岸)を経て、山白山241m~御床山364m~(岩船岳)の尾根を乗り越し、あての木浦~御床浦~広島大学植物実験所~多々良(西海岸)と回る予定で出かける。

何とか山白浦まで無事たどり着き、そこから山白川左岸に取り付いたものの、大藪で前進かなわず引き返す。帰りの山白浦~養父崎浦~青海苔浦で疲労困憊、青海苔浦~大砂利までの車道をやっとの思いで歩き通し、大砂利ゲートでギブアップ。

今日のコース&コースタイム

宮島桟橋6:41-(干潮、浜を渡る)-大元公園6:55-大元コース分岐7:02-(大元谷左岸コース)-前峠7:42-多々良林道(岩船岳縦走路入口)7:54、7:57-先峠(青海苔浦乗越、岩船岳縦走路)8:09-岩船岳を見る8:15-(ロスタイムあり)-三ツ丸子分岐(海軍省標石)8:44-陶晴賢碑分岐8:46-青海苔浦方面歩道8:51-牛馬道分岐9:15-水道施設9:16-青海苔浦(養父崎浦方面入口)9:24、9:34-大バナ上(標識)9:55-養父崎東の崎10:17-ワイヤー10:19-浜近く(浜に出てみる)10:22-養父崎浦(浜に出る、時間不明)10:25ころ-道迷い(浜に出る10:38-浜に出る10:45)-養父崎浦(浜から再び山道へ入る)10:57-沢(養父崎浦神社の北方向)11:00-分岐(左に下る)11:12-尾根11:20-大岩(山白山を見る)11:25-小尾根(74m南側)11:39-山白浦(神社東側の浜11:51-神社西側の浜11:55)-山白川左岸に取り付く12:23-ヌタ場12:27-前進断念12:31-山白浦12:35-小尾根(74m南側)12:51-分岐(右へ)13:18-沢(養父崎浦神社の北方向)13:27、13:33-養父崎浦(浜に出る13:34、浜から入る13:38)-浜近く13:41-ワイヤー13:45-養父崎東の崎13:47-大バナの上(標識)14:11-青海苔浦(養父崎浦方面入口)14:39-(車道)-大砂利ゲート15:53

  • 宮島桟橋(14分)大元公園(47分)前峠(27分)先峠
    小計1時間28分
  • 峠(37分)陶晴賢碑分岐(5分)青海苔浦方面歩道(24分)牛馬道分岐(9分)青海苔浦
    小計1時間15分
  • 宮島桟橋~青海苔浦(養父崎浦方面取り付き口)
    2時間43分

干潮にて大鳥居横をショートカットして時間短縮。しかしながら、先峠から陶晴賢碑分岐(岩船岳縦走路上)までは、通常15~20分程度のところを今日は37分かかってしまった。途中の大幅なロスタイムなどを勘案すると、宮島桟橋~青海苔浦間を2時間30分でも可能かもしれない。

青海苔浦~養父崎浦~山白浦:

  • 青海苔浦(21分)大バナ上(22分)養父崎東の崎(8分)養父崎浦
    小計51分
  • 養父崎浦(浜歩き4分)浜から再び山道に入る(27分)尾根(19分)小尾根・74m南(16分)山白浦(神社西側の浜)
    小計1時間30分(養父崎浦での道迷い含む)

山白浦~養父崎浦~青海苔浦:

  • 山白浦(59分)養父崎浦(1時間01分)青海苔浦
    小計2時間04分(養父崎浦の浜歩き4分を含む)
  • 山白川沿い探索(敗退)、往復12分
    青海苔浦(1時間14分)大砂利

養父崎浦で浜を歩く箇所があることを知らなかったため、行きでは大幅なロスタイムあり。それを差し引けば、青海苔浦、養父崎浦、山白浦間は、それぞれ約1時間といったところであろう。

注:1回目のボランティアは、作業初日に参加して、青海苔浦~「大バナ」の北辺りまでで引き返した。2回目は、養父崎浦に船で上陸して、そのまま山に入り、山白浦に向けて途中まで作業をして、まだ整備されていないシダの道を山白浦まで下った。つまり、私自身は養父崎浦手前から養父崎浦までは歩いた経験がなかった。(作業後に提供された軌跡入りのGoogle航空写真には、この浜歩きが記されているが、見逃している)

  • 総合計9時間12分(全ての時間を含む)

今日の行動

JR山陽本線、朝の下り一番列車でJR宮島口6:20着。車内放送では、次の宮島便は7時5分とのこと。改札口を出て小走りに宮島口桟橋に向かう。朝の一便6:25発に飛び乗る。

船(乗船時間約10分)を降りると夜は完全に明けようとしている。しばらく前の寒波は去り、今日は午前午後とも降水確率ゼロ%。絶好の山行日和である。途中で見上げる空には雲一つない。快晴である。心置きなく探検が楽しめそうである。

大元公園から大元谷左岸コースを行き、順調に先峠(青海苔浦乗越、岩船岳縦走路)に登りつく。岩船岳縦走路を岩船岳方面に少し行く。歩道の路肩が崩れている個所がいくつもあり、かなり荒れてきた感じを受ける。今日は、途中でしなくてもよい道草をして、大幅なタイムロス。

陶晴賢碑分岐(岩船岳縦走路)から、左手の谷に向けてジグで下る。谷底で小さな水流を左岸に渡り、青海苔浦まで下る歩道に入る。青海苔川の右岸・左岸と渡り返しながら下り、牛馬道分岐を右に見て、水道施設の横を通り抜けると、青海苔浦はもうすぐである。

養父崎浦方面の入り口は、青海苔浦の浜の北側(青海苔川の右岸)にある。ちなみに、青海苔浦の浜に下りる踏み跡は、ここからさらに少し下って、道路が青海苔川を渡った所(左岸)にある。

さて今日は、養父崎浦方面に向けて、きれいな歩道に踏み込む。青海苔浦の西側で、疎林の中を左右に細かく振られながら進むと、やがて左手下に青海苔浦の白浜と青い海を見るようになる。よく踏まれたきれいな歩道が、青海苔浦を巻くように続いている。

歩道は、やがて東側の海を見渡せる海岸沿いの高巻き道となる。ほんとうにきれいな平坦で歩きやすい踏み跡である。

なおその後、途中の小さな谷では、疎林の中を行く箇所もいくつかある。例えば「大バナ」の北では、疎林の中、小さな谷を山の方に一旦さかのぼり(北西の方向)、しばらくして左折、急坂を登って(64mピーク付近)、再び海岸沿いの高巻き道を行く。

ちなみに、大潮の時には、この辺りの海岸そのものを歩くことができる。「大バナ」は、海岸沿いの岩場の難所である。

さて、養父崎浦に近づくと、一度浜近くを行く。さらに少し行くと養父崎浦の浜(養父崎浦神社の北東側の浜)に出る。そこから、しばらく砂浜を歩き、養父崎浦神社のある岩場よりも手前で、再び山の中に入る。

今日は、この砂浜歩きが途中にあることを知らなくて、浜近くの疎林を行ったり来たりして、大幅なタイムロス。

養父崎浦から再び山に入った歩道は、西に向けて行く。小さな沢(養父崎浦神社の北方向)を渡り、標高80m前後で尾根に乗る。そして、その尾根上を南西に海に向けて下る。標高20~30mくらいで再び西に向かい、やがて左手の小さな浜(小浜)近くまで下りる。

そのまま西に向かうと、超急坂が待っている。74mピークのある小尾根である。この小尾根の途中では、両手を使ってよじ登り、標高70mくらいの地点で尾根に達する。

前回(先週)私が参加した作業は、この尾根途中までで終了した。その尾根を越え、さらに西向きに、太ももまで埋まるシダを押し分けながら海に向かって下る。

山白浜神社の東側の浜に出る。神社下の南側の岩場を伝って、神社の西側の浜に入る。山白川が流れ込んでいる浜である。(帰りは、浜から崖をよじ登り、神社裏の歩道を行く)

さて、いよいよここからが今日の本番。軽く昼食をとり、勇んで山白川左岸の林の中に突っ込む。しかし、足元に昔整備された歩道が見えはするが、シダに小灌木がからみつき、前に進むことができない。これでは、山白山~御床山の尾根にたどり着くことはとうてい困難だろう。早々に撤退する。

帰りの歩道では、山白浦~養父崎浦までのアップダウンで完全に疲労困憊。何とか養父崎浦~青海苔浦から大砂利まで歩き通したものの、大砂利ゲートで歩みを止めた。そこから宮島桟橋まで、車で約20分、徒歩では少なくとも約2時間、今日の状態では2時間30分以上かかったかもしれない。

宮島東海岸の既設歩道を整備すれば、大潮の時の海岸線歩きのエスケープルートになる、と考えたこともあったが、それはちょっと甘いだろう。とは言うものの、瀬戸内の多島美を眺めながらの海岸沿いの高巻き道はすばらしい。

今年3月のボランティア(宮島太郎の会)の日程も決定(私も参加申し込み済)している。前回試みられた船で直接現地に向かう方法が取られるとのこと。山白浦に上陸し、養父崎浦方面に向けて、74mピークのある小尾根までのシダを刈るのが主な作業になるであろう。

あるいは、逆に西向きに前進して、革篭崎(宮島最西南端)方面のルートを新たに見つけることができるであろうか。楽しみである。

宮島本発売(アマゾンKindle版)2018年1月17日刊

『孫と歩く~ユネスコ世界文化遺産の島・厳島~』

宮島のトピックス満載です。
なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。

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宮島自然植物実験所~大江浦~大川浦手前、往復(2015/02/15)

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広島大学宮島自然植物実験所~大江浦~大川浦手前、往復
(出発帰着:広島大学宮島自然植物実験所)

2015年02月15日(日)、宮島太郎の会・ボランティア(8回目)

  • 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2015年02月15日)無し
  • 大江浦手前、整備
    大江浦の向こうの小さな峠、整備

宮島太郎の会・ボランティア参加(宮島最西南端部の既設歩道の再整備状況)については、その都度まとめています。トピックスもからめた内容になっていますので、以下にて時系列でご覧いただければ幸いです。(2013年秋~2015年冬)

はじめに

宮島太郎の会(山本拓志・代表)による宮島最西南端部の既設歩道の探索と再整備計画は、いよいよ今年度(2015年3月末)中に完了の見通しが立ってきた。私も都度ボランティアで参加をしている。本日(日曜日)は山本代表その他私を含めて計3人での作業となった。

今後の予定では、3月中旬の土日を整備に当て、3月下旬には整備完了のお披露目が行われるそうである。ところが、3月は私は宮島に渡れそうにない。残念だが仕方ない。4月以降、機会をみてゆっくり歩いてみたいと思っている。

今日の概況

宮島桟橋7時30分集合、代表の車で、宮島西海岸の簡易舗装道を宮島自然植物実験所に向かう。植物実験所からは山道を徒歩で大江浦に向かう。今日は実験所からすぐに海岸部に入り浜を少し歩く。そして、室浜砲台跡の向こうの小さな峠に向けて山道に入る。

大江浦に至る道中は、先日の作業で必要に応じて草が刈ってある。今日は、大江浦に下る最後の峠付近から大江川に向けて、整備を行う。大江浦で昼食をとり、午後は、大江川の向こうの峠の前後をきれいに刈り込む。

GPS不調にてLOGなし。

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養父崎浦~山白浦間の修理・清掃活動(2014/02/16)

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養父崎浦~山白浦間の修理・清掃活動
(出発:養父崎浦、帰着:山白浦、廿日市港から船で直接往復)

2014年02月16日(日)、宮島太郎の会・ボランティア(2回目)

  • 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2014年02月16日)無し
山白浜神社

〈写真〉山白浜神社、15時12分
(山白浜神社:宮島桟橋から最も遠くにある神社)

宮島太郎の会・ボランティア参加(宮島最西南端部の既設歩道の再整備状況)については、その都度まとめています。トピックスもからめた内容になっていますので、以下にて時系列でご覧いただければ幸いです。(2013年秋~2015年冬)

はじめに

宮島島内の海岸部(約30㎞)を一周する車道は存在しない。宮島桟橋から延びる道路は、西海岸では広島大学植物実験所まで、そして東海岸では、青海苔浦(ただし一般車は、その途中の大砂利まで)で行き止まりとなっている。

しかしながら、海岸道路のない南西部を行く踏み跡が、かつて存在していたことは間違いない。そして、そこを歩くことができれば、宮島島内の海岸部を一周することができる。

さて今日は、養父崎浦から山白浦途中までの既設歩道にて、歩行の妨げとなる倒木・雑木・雑草の片付け・枝打ち・刈払を行う。

広島修道大学ワンダーフォーゲル部『旅鳥』p.122-128)の項がある。

そこでは、宮島桟橋から反時計回りで、御床浦を通って、長浦~あての木~養父崎浦~青海苔浦(それぞれ詳細な図入り)と回り、包が浦を経て桟橋まで戻る島内一周コースを紹介している。

30数年前に宮島で山火事が起きる前のことである。

なお、実は『旅鳥』は、随分前に古本屋で買って持っていた。しかしながら、宮島についてこんなに詳しく書いてあることには全く気付かないでいた。

今日の朝、出発前に山本拓志(宮島太郎の会・代表)さんが言うには、「知人からこんな本(『旅鳥』のこと)があるから読んでみては」と渡されて、中を見てびっくりしているところだという。

家に帰ってからさっそく確認した。同書では、山行ルート解説本文(pp.10-246)のうち、「安芸の宮島」として実に20ページ(pp.112-131)をさいている。その中に、前述の「安芸の七浦めぐり」(7ページ分)がある。

今後、宮島はもちろんのこと、今までの私の山行を振り返りながら、精査してみようと考えている。

ところで、この『旅鳥』(1973年11月初版)は、1966年からの7年間に刊行された前著(全三巻)をもとに、「旅鳥」総集編として企画・編集されたものという。その7年間とは、ちょうど団塊の世代の先頭が入学し、最後尾が卒業する時期に当たるであろう。ワンゲル活動最盛期の貴重な記録である。

なお、10年後の改訂版『旅鳥』(1983年11月刊)では、「宮島」の項は6ページ(pp.120-125)となり、宮島海岸部一周コースは、ばっさり削除されている。

宮島南西部の開拓農家が次々と離農したことにより、周辺の踏み跡が消失していった結果かもしれない。

現在の状況

宮島太郎の会(山本拓志・代表)は、現在ではシダや小灌木に埋もれてしまった宮島南西部の既設歩道を、もう一度きちんと歩ける状態にしようと活動を続けている。砲台跡(広島大学植物実験所の敷地内)から御床浦を経て、あての木浦まではすでに完了している。

山本代表の最近の目標は、東海岸の車道終端部である青海苔浦を起点として、養父崎浦~山白浦から、宮島最南端の革篭崎を回り、あての木浦までの既設歩道で、修理・清掃活動を行うことである。ここが完了すれば、再び宮島島内の海岸部を歩いて一周することができるようになる。

そのために募集されたボランティアに今年も参加した。前回(2013年10月13日山行記・参照)に引き続き2回目である。

昨年10月・11月・12月(計9日間)で、青海苔浦~養父崎浦間は完了している。今年最初の予定は、1月・2月・3月(計9日間)で、養父崎浦~山白浦間を完了させることである。

去年末の情報では、養父崎浦~山白浦間は踏み跡の痕跡さえ見つかっていないということだった。しかし、今年1月の作業で、途中までは確実なルートが見つかり、さらにその先の山白浦まで、何とか歩ける状態だという。

移動手段に船を使う

作業起点の青海苔浦までは、宮島桟橋から1時間30分以上かかる。内訳は、宮島桟橋から大砂利まで車で約20分、そこから青海苔浦まで車道を徒歩で約1時間20分くらいである。

また、作業が進むにつれて、作業起点が青海苔浦から養父崎浦、さらには山白浦に向けて、どんどん遠くなってきている。それにつれて、作業開始地点までの往復時間が今まで以上にかかるようになってきた。つまり、実質的な作業時間が大幅に減少してきた。

宮島桟橋を出発帰着とした場合、養父崎浦までは、宮島桟橋から2時間30分以上、山白浦から桟橋まで引き返すには、3時間30分近くかかるものと思われる。(もちろん、宮島桟橋~大砂利間は車で約20分として)

今回は、ご縁があって、廿日市港から船で養父崎浦に渡していただき、そこから山白浦途中まで作業をして、帰りは同じ船で山白浦から廿日市港に戻ってきた。乗り降りの時間を含めて、片道1時間ちょっとであった。

今回の渡船によって、少なくとも3時間以上の時間的余裕が生まれているはずである。(9時半前出港、17時半前帰港)

今日の作業

船に全員(今日の参加者10名)が一度に乗ることはできず、1班・2班に分かれて乗船した(一つの船が往復)。私は第2班(後発)である。

養父崎浦に上陸して現場に到着すると、先発隊の作業が進んでおり、後ろから行く私は、今日は鋸ではなく、鎌を持って、エンジン付刈払機の後ろをくっついて歩き、刈り取られたシダなどを清掃しながら進んだ。

第2班の作業は、山白浦手前の小尾根に取り付いて、しばらく登った地点で終了した。そこから尾根を越え(二万五千分1地形図、74mの南側)、太ももまで埋まるシダをかき分けながら、山白浦まで下った。

眼前に阿多田島

話は前後するが、今日の昼食は、養父崎神社の西側にある尾根上でとった。東日本では記録的な大雪の影響が残るなかで、温かい日差しを浴びながら、瀬戸内の多島美を楽しんだ。眼前には、能美島、大黒神島、そして阿多田島がある。遠くには柱島も見えているようである。

阿多田島の沖合海上では、先月(2014年01月15日)、海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」と釣り船「とびうお」が衝突して、船長と釣り客1名が死亡(2名救助)した。心の中で黙とう。

おわりに

山白浦から山白川をさかのぼり、あての木~御床山~(岩船岳)の尾根に至る既設歩道は、数年前に、宮島太郎の会によって整備されている。山本代表の話では、それ以来歩いていないので断言はできないが、今でも歩ける「はず」だと言う。つまり、一部山側を歩くとは言え、このルートを使えば、今日現在でも、宮島の海岸部を一周することができる、と言うことになる。

山白浦からの取り付き地点を山本代表から教えてもらい、入口を確認した。近々歩いてみたい。

最後に、今日のメンバーは、前回ご一緒した方に加えて、初めてお会いする方も多かった。それぞれ魅力的な方々ばかりである。いずれ、3回目の参加をすることになるであろう。

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宮島のトピックス満載です。
なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。

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山白浦~養父崎浦手前(2014/03/16)

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山白浦~養父崎浦手前
(出発:宮島桟橋、帰着:宮島口桟橋近く)

2014年03月16日(日)、宮島太郎の会・ボランティア(3回目)

  • 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2014年03月16日)無し
    山白浦周辺の既設歩道整備

宮島太郎の会・ボランティア参加(宮島最西南端部の既設歩道の再整備状況)については、その都度まとめています。トピックスもからめた内容になっていますので、以下にて時系列でご覧いただければ幸いです。(2013年秋~2015年冬)

はじめに

最近、青海苔浦~養父崎浦~山白浦(宮島の東海岸)で、かつて存在したはずの既設歩道を再整備しようというボランティア活動(宮島太郎の会:山本拓志・代表)が続けられている。

2013年10月~2014年3月まで各月3日ずつ実施(予定)されており、私も今までに昨年10月と今年2月の2回(2日)参加した。今日は3回目の参加である。

2月の段階で、青海苔浦から養父崎浦を経て、山白浦手前にある74mピーク尾根まで整備が終わっている。そして、その尾根から山白浦まで歩けることも分かっている。

ただし、74mピーク付近東側の登りが、あまりにもきつくて不評であった。雨でも降れば、這い上がることすらできないかもしれない。これでは、楽しい宮島一周(安芸の宮島七浦巡り)にはならないだろう。

付近を探索の結果、74mピークの海岸寄りを巻いて行くルートがあることが分かった。そこで、2月の段階でやり残した74mピーク付近の尾根から山白浦へ向けて下るルートは、手つかずのまま放置することになった。

その代わりとして、海岸寄りの巻道を整備することになり、さっそく昨日(土曜日)から、山白浦側から一つ東の小さな浜(小浜)方面に向けて、草刈作業が始まったようである。

さて今日は、山白浦周辺の既設歩道にて、歩行の妨げとなる倒木・雑木・雑草の片付け・枝打ち・刈払を行う。

今日も船で山白浦に上陸する

今日も船を出してもらった。廿日市港から3人、宮島桟橋から6人が、別々の船で渡った。私は宮島桟橋組に入った。

天気は良い。波も穏やかと思ったが、東海岸に入るとがぶり始めて、潮が船の先端から飛び込んでくるのでかなり海水で濡れてしまった。一時は前進をあきらめて、途中で浜に上がり道路を歩く覚悟をしたが、船頭さんの腕で何とか山白浦に上陸した。

廿日市港組は、少し大回りをして大野瀬戸(西海岸)を通り、革篭崎(宮島最西南端)をかわして山白浦に回り込んだのだそうだ。やはり革篭崎を回った辺りから波が高くなったという。

という訳で、廿日市港組が先着して作業を進めていた。

今日の作業

今日の作業は、山白浦側から東側の小浜方面に向けて進められた。私は例によって、エンジン付刈払機で刈られたシダなどを鎌で整理して回った。

小浜までの作業が今日中に完了する見通しが立ち、午後からは、逆方向の革篭崎目指してルート探索をする組に入った。

山白浦~革篭崎ルートは、実は2月の作業後、メンバーの一人が単独で探索に入り、標高50~80mくらいで、割と平坦で歩きやすいルートのあることを確かめていた。ただし、疎林の中を行くので展望はない、とのことであった。

そして、それよりも標高の低い地点に、もう一本のルートがあるらしいことも確認していた。

今日はそのルートを探ってみることになった。山白浦からの取り付き地点から先は、完全にシダで覆われている。背丈ほどもあるシダを鎌で少し刈ってみると、確かに山側が切り取られた良い道が続いているようである。

エンジン付刈払機は、二台とも午前中の作業現場で、午後も引き続き使われている。こちらは鎌などを使って、頭から埃をかぶりながら手作業で少しずつ進む。花粉症の人ならばとても我慢できそうにないくらいの埃である。

とは言うものの、海側の展望が良く、期待の持てるコースである。今日は適度なところで切り上げる。なお、小浜までのルートは完了したようである。

一人の若者が現れる

午後3時過ぎに作業を終了して、全員が疎林の中で休んでいると、一人の若者がひょっこりと現れた。

宮島桟橋から西海岸を経て、革篭崎を回ってきたらしい。地下足袋らしきものを履いている。ルートは定かでないが、海岸線の岩場を伝ってきたようである。

地図とコンパスは持っていないという。ここ(山白浦)から東海岸沿いに、今開通したばかりのルートを記した地図を持たせて送り出した。宮島航路の最終便は22時14分があるはずなので、遅くともそれまでには帰り着くだろう。それにしても、やや無謀な感がある。

そのほか

宮島桟橋組は、帰りには大野瀬戸回りで本土側に着岸してもらった。

革篭崎めざして作業は進む

後日、4月の作業案内(3日間)が来たので、その中の一日に申し込んだ。山白浦から革篭崎に向けて作業を進めることになっている。

今回は、前回手作業で探りを入れたルートに、2台のエンジン付刈払機を投入して行くので、作業は前回よりははかどるだろう。当日、革篭崎まで達することができるかどうか楽しみである。

ところで、山白浦から山白川沿いをさかのぼり、岩船岳~御床山~山白山~革篭崎の尾根に至るルートは、数年前に宮島太郎の会によって一度整備されたものの、その後再び荒れてしまったようである。(参考:2014年02月23日山行記、そのほかプライベート情報)

同会では、この箇所に再び手を付けるよりも先に、まずは山白浦~革篭崎~あての木浦のルートを優先して整備するとしている。

デジカメを列車内に置き忘れた

ところで当日の朝、宮島口に向かう列車の中で、デジカメの日付時刻を確認していたところ、そのまま座席の上に置き忘れてしまった。宮島に渡ってから気付いた。

JRに問い合わせをすると、忘れ物情報を集約する場所があるというので、そちらに電話した。私の乗った列車は岩国行で、岩国駅できちんと保管してあるという。

今日取りに行くかと問われたので、ちょっと難しいと答えた。忘れ物はその後広島駅に送られるという。仕事が終わるのがいつも夜になるので取りにいく時間がないと答えると、広島駅南口の総合案内所で午後8時以降でも受け取り可能にしておくとのことで、親切に対応していただいた。なお、着払いで送ってもらう方法もあるようだった。

それにしても、感謝!感謝!

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『孫と歩く~ユネスコ世界文化遺産の島・厳島~』

宮島のトピックス満載です。
なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。

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山白山周回(革篭崎~あての木浦~山白川沿い~山白浦)2014/04/20

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山白山周回(革篭崎~あての木浦~山白川沿い~山白浦)
(出発:革篭崎、帰着:山白浦、宮島桟橋から船で移動)

2014年04月20日(日)、宮島太郎の会・ボランティア(4回目)

宮島太郎の会・ボランティア参加(宮島最西南端部の既設歩道の再整備状況)については、その都度まとめています。トピックスもからめた内容になっていますので、以下にて時系列でご覧いただければ幸いです。(2013年秋~2015年冬)

はじめに

宮島太郎の会(山本拓志・代表)では、青海苔浦~養父崎浦~山白浦(宮島の東海岸)から、さらに先の革篭崎(宮島最西南端)を回って"あての木浦"(西海岸)まで、かつて存在したはずの既設歩道を再整備する作業を進めており、その都度ボランティアを募っている。

このコースが完成すれば、宮島を歩いて一周することが可能となり、陸から安芸の宮島七浦巡りをすることができるようになる。非常に楽しみな試みである。

作業は、2013年10月~2014年3月まで各月3日ずつ行われた。その結果、青海苔浦から養父崎浦を経て、山白浦までの整備はほぼ完了した。私も昨年10月、今年2月・3月の3回、それぞれ一日ずつボランティアで参加した。

今後も作業は継続して行われることになっており、4月・5月で山白浦~革篭崎(宮島最西南端)~あての木浦まで目途をつけたいとのことである。

今日4月20日は、そのためのルート探索として、船で内革篭の浜に運んでもらい、そこから、あての木浦まで歩けることを確認した。そしてその後、岩船岳466.6m~御床山364m~山白山241m~革篭崎に至る尾根(宮島の背骨)を乗り越して、山白川の流れる谷を下り山白浦の海岸に至った。

予定では、そこから革篭崎まで整備をしながら一周して帰るつもりであった。しかし、尾根から山白浦まで、予想以上の大藪で大幅に時間を食ってしまった。そのため、山白浦から革篭崎まで歩くことは断念した。迎えの船は山白浦に回ってもらった。

メンバーは、山本代表を含む男性4名。昨年10月、私が初めてこのボランティアに参加した時ご一緒した方々である。

革篭崎から"あての木浦"まで歩く

宮島桟橋(宮島港第三桟橋)から船に乗る。今日の降水確率は40%、乗船前から少しパラついていたが、船に乗っている間に、小雨ながらも本降り状態となる。ただし、船を降りるころにはほとんど止んでくれた。したがって、今日一日の行動の中で、雨に打たれることはなかった。

さて、内革篭の浜で船を降り、目印に導かれて疎林の中に入る。昨日の段階で、山白浦から革篭崎に向けて、少し作業が行われたようである。そして、この革篭崎の浜まで歩けることを確認したようである。目印は昨日付けておいたものという。

ただし、山白浦~革篭崎ルートは、見晴らしのよい海岸ルートではなく、それよりも少し標高の高い疎林の中を行くルートとのこと。私たちが前回3月に、山白浦から少しばかり取り付いた海岸ルートは、途中で断崖絶壁を行くようになり断念した模様。

さて疎林の中では、所々で小型ブルで造ったらしい幅広の平坦な道を認める。昭和40年代、松枯れを処分するため、ブルドーザーが宮島全島を縦横に走り回っていた時期があったようである。

可部島を見下ろす海沿いの道に出る。昔のよく踏まれた道が残っている。再び疎林に入り、小さな谷をいくつか越えて行く。

あての木浦に近づくと、戦後の開拓農地がある。しかし、今ではすべて離農している。敷地周囲のコンクリート柱と錆びついた有刺鉄線のみが残っている。そこを避けて海側から回り込む。

小さな浜に出る。桃の木である。すぐ向こうには、あての木浦が見えている。しかし、その途中に潮が入り込んでおり、浜続きに歩くことはできない。

再び山側に入り、浜のふちに沿って崖上の平坦な踏み跡を行く。適度な所で汽水湖を飛び越え、あての木の浜に出る。

あての木桜で昼食とする

「あての木桜」で昼食をとることにする。

あての木浦の浜を北向きに行き、右手、御床山~岩船岳に至る踏み跡に入る。途中で、左手に御床浦方面への踏み跡を分けてしばらく行くと、大きな山桜が立っている。これが「あての木桜」である。

花びらは地面にたくさん落ちているものの、花は木にはほとんど残っていない。葉桜である。

宮島桟橋9:40ころ、内革篭9:10ころ、あての木浦11:40ころ、あての木桜11:55ころ

尾根を越え、山白浦に向けて下る

昼食後、御床山~山白山の尾根(厳島の背骨)に登る。その尾根を左手に行けば、御床山~岩船岳である。今日は、この尾根を右手の山白山側に少し行く。160m台のピークを乗り越した辺りの鞍部から、左手の谷に向けて山白川目指して下る。

この尾根から山白川沿いを山白浦に至るコースは、宮島太郎の会で数年前に一度整備した、ということであった。しかし、目印は「無い」、道は「無い」。時には肩まであるシダを押し分けて下る。男性4人でなければ、とても下ることはできなかったであろう。

わずか数年で、ここまで繁るものか。宮島の自然の勢いを見せつけられた思いである。御床山~山白山の尾根から山白浦に下るルートは、しばらく封印する以外にないであろう。

私は、このコースを山白浦から登って、あての木浦を目指そうとしたことがある(20014年2月23日山行記)。ただしその時は、山白浦のすぐ上で、大藪につかまり断念した。今日の経験で、そうした計画を立てること自体無謀であったことがよく分かる。すぐに引き返して正解であった。

さて今日は、迎えの船に山白浦まで来ていただき、引き潮の岩場(山白浜神社の西側の崖下)から船に乗る。そして、今回も本土側まで運んでもらった。

あての木桜12:30ころ、尾根12:55ころ、山白浦15:10ころ

今日の結論

今日の探索を含めて、山白浦~革篭崎~あての木浦を歩くことができる、ということが分かった。

山白浦~革篭崎間は、今の状態でも1時間あれば歩けるという。革篭崎~あての木浦間も、もちろん整備をすれば1時間以内で歩けるであろう。ただし、今日歩いた感じでは、後1~2回往復してルートそのものをきちんと確認する必要があると思われる。

いずれにしても、宮島一周歩行に一応の目途が立ったことになる。今後の作業が楽しみである。

iPhoneを登山用GPSに(DIY GPSを使ってみた)

カシミール3Dで読み込んだ地形図をiPhoneに取り込んで、今日初めて携行した。DIY GPS(アプリの一つ)を立ち上げてその地図をみると、かなり正確に現在位置を示してくれた。使えそうである。

なお、またしてもGPSロガー(HOLUX M-241)の取扱いを間違えて、今日のログを残すことができなかった。

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山白浦~革篭崎~あての木浦(2014/05/18)

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山白浦~革篭崎~あての木浦
(出発:山白浦、帰着:あての木浦、宮島桟橋から船で移動)

2014年05月18日(日)、宮島太郎の会・ボランティア(5回目)

  • 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2014年05月18日)
    山白浦~革篭崎までの整備状況を確認
    革篭崎からあての木浦に向けて作業実施

宮島太郎の会・ボランティア参加(宮島最西南端部の既設歩道の再整備状況)については、その都度まとめています。トピックスもからめた内容になっていますので、以下にて時系列でご覧いただければ幸いです。(2013年秋~2015年冬)

はじめに

今日の作業予定は、革篭崎から”あての木浦”に向けてルートを確保することである。そのために、まずは宮島桟橋から船で山白浦に上がり、革篭崎まで歩いてその間の整備状況(ほぼ完了)を確かめた。このコースを歩くのは私自身は初めてである。展望はほとんどないものの、歩きやすいコースで満足。

船で山白浦に上がる

8:40宮島桟橋集合予定、時間前に予定人員がそろい、隣の宮島第三桟橋に歩いて向かう。今日もそこから船を出していただく。(メンバー:男5人、女1人)

山白浦から西革篭まで歩く

9:20前後、山白浦着(山白川が流れ込む山白浜神社の西側の浜)。浜に降り、身支度を整えて、さっそく疎林の中に入る。山白浜神社の裏を行く道が整えられている。昨日の作業で、革篭崎までほぼ整備が終わったということであった。

山白川の河口あたりで、一旦浜に出る。そこから先で再び疎林の中に入り、割と平坦で歩きやすい道を行く。残念ながら展望はほとんどない。標高は、50mよりやや高めであろうか。

山白山から南に張り出す尾根に至る。9:46、前方に展望が開け、革篭崎と可部島を見る。尾根上には山白山に向けて、かすかに踏み跡らしきものがあるようにも見える。ただし、先達の山行記(革篭崎~山白山、インターネット情報)によれば、この辺りには踏み跡すらなかったと書いてあったような記憶がある。

革篭崎を往復する

尾根を乗り越し、西革篭の浜に向けて下る。山白浦~革篭崎は、20~25分で歩けそうである。予想外に近い。

せっかくなので革篭崎を往復してくることにする。革篭崎までの尾根上には、はっきりとした踏み跡がある。10:00前後、平坦な岬の先端部が落ち込んで崖になっている地点に達する。見下ろすと、青い海の中に岩が積み重なっているのが見える。大潮の干潮時には、そうした岩場を歩いて行くのであろう。いつかきっと歩いてみたい。

西革篭から"あての木浦"に向けて作業開始

10:11、西革篭の浜まで戻り、デポしてあったエンジン付き刈払機などを回収、あての木浦に向けて今日の作業に入る。

最初は疎林の中を行く歩きやすい道である。やがて、可部島が見えるようになると、日が当たる山道となり、宮島名物シダとの戦いが始まる。エンジン付き刈払機でシダに覆われた急坂を刈り登る。あるいはシダの中に埋もれたショートカット道を刈り取って行く。

全体の3~4割くらいの地点まで進んだであろうか。適度なところで切り上げ、あての木浦に向かう。シダを押し分けて進み、ふたたび疎林の中に入る。

小谷を少しさかのぼる箇所があったりして、多少分かりにくい。前回一度歩いているとは言うものの、自信が持てない箇所がいくつもある。もう少し道しるべがほしい感じがする。

あての木浦から迎えの船に乗る

あての木手前で、海の方に下り桃の木浜に出る。潮が引いている。そこで今日は前回とは異なり、そのまま隣の"あての木浦"まで浜伝いに行く。待ち合わせ時間の16:30より少し前に迎えの船が来て、宮島口桟橋近くまで渡していただく。

次回作業は、お盆明けの土・日・月とのこと。

8月中に、あての木浦まで完了するかどうか、ともかくまた参加することなるだろう。

今日も"DIY GPS"を試してみた

iPhoneに今日のメンバーの一人が作成した地図画像を取り込んでおいた。そして、現地でDIY GPS(アプリの一つ)を立ち上げてみた。地図には、山白浦~革篭崎~あての木浦間の直近の作業ルートが表示してある。

この地図そのものは正確ではあるが、緯度経度がはっきりとは分からなかったので、画像の四隅の緯度経度は二万五千分1地形図とにらめっこをしながら推測した。その分、現在位置には多少の狂いを生じた。ただし差分を勘案すれば、現在位置を大まかに確認するのに何の不足もない。

前回は、事前にカシミール3Dで作成した地理院地図(国土地理院)の画像を取り込んでおいた。その場合、地図の四隅の緯度経度は、カシミール3Dが自動的に正確に読み取ってくれた。したがって、iPhoneのGPSの誤差分しか狂いは生じなかった。つまり、極めて正確に現在位置を示してくれた。

iPhoneとDIY GPSがあれば、様々な地図を取り込んで使うことができそうである。

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宮島自然植物実験所~御床浦~あての木浦、往復(2014/11/23)

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宮島西海岸(モデル山行記)
広島大学宮島自然植物実験所~御床浦~あての木浦、往復
(出発帰着:広島大学宮島自然植物実験所)

2014年11月23日(日)、宮島太郎の会・ボランティア(6回目)

  • 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2014年11月23日)
  • 植物実験所~あての木浦、陸路コース再確認
    あての木浦から南側(革篭崎方面)の山側ルート探索
    須屋浦ルート(新発見)の確認及び海岸ルート探索

今日の記録は、宮島太郎の会・ボランティア参加(宮島最西南端部の既設歩道の再整備状況)の全8回分をまとめた形になっています。

各会ごとの記録は、その都度下記URLにてまとめています。(2013年秋~2015年冬)
トピックスもからめた内容になっていますので、ぜひ時系列でご覧ください。

はじめに

宮島を一周する車道は存在しない。宮島桟橋から時計回りに東海岸を行く車道は、途中で鷹ノ巣砲台跡をかすめて大砂利から青海苔浦に至る。ただし一般車両は大砂利で通行止めとなる。桟橋から西海岸を行く車道は、多々良から広島大学植物実験所に至り、そこで行き止まりとなる。なお同実験所の敷地内には室浜砲台跡がある。注:宮島自然植物実験所(広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所)。

宮島太郎の会(山本拓志・代表)では、宮島最西南端部にかつて存在したはずの既設歩道の探索と再整備を行っている。そこを歩くことができるようになれば、陸路で宮島七浦巡りも可能となる。潮加減と相談しながら海岸歩きと組み合わせれば、バリエーションは広がり、より楽しい山旅(海旅)になるだろう。

七浦神社(1.杉の浦神社、2.鷹の巣浦神社、3.腰細浦神社、4.青海苔浦神社、5.山白浜神社、6.須屋浦神社、7.御床浦神社)。七浦神社のほかにも次のような神社がある(長浜神社、包ヶ浦神社、父養崎神社、大元神社)。参照『宮島の自然 ― 地形・地質編』宮島町教育委員会編(1994年),p.123.

宮島太郎の会では、2014年春までに青海苔浦~養父崎浦~山白浦~革篭崎のルート整備を完了した。また、革篭崎~あての木浦も、あての木近くで検討を要する箇所はあるものの通行可能となっている。これによって、すでに確認済みの、あての木浦~御床浦~大川浦~大江浦~宮島自然植物実験所を含めて、宮島島内を一周することが可能となっている。ただしこの場合でも、須屋浦神社には下谷から海岸歩きでしか行くことはできなかった。

この秋(2014年11月)、同会では須屋浦ルートの存在を確認したという。これも以前から各種の地図でその存在が示唆されていたルートで、あての木浦~(下谷)~御床浦ルートよりもさらに西側のコースである。今日は帰路でこのルートを歩くことになった。山道を行くだけでほんとうに七浦巡りができるのだろうか。期待に胸が膨らむ。

いずれにしても、宮島太郎の会の現在の目標は、2014年度中(2015年3月末)ですべての整備を完了することにある。今後もボランティアで参加する機会が何度かあるだろう。

今日の行動

2014年6月以降、梅雨、熱中症回避、広島大雨土砂災害などで一時中断していた宮島一周の修理清掃ボランティア活動が11月から再開された。今日の作業予定は、あての木浦から南側(革篭崎方面)で、汽水湖をかすめずに少し山側に入ったルートを探索することである。 今日は、山本代表との二人旅である。あての木浦までの行き帰りで多くのことを学んだ。

大潮の干潮の時は、あての木浦から広大まで海岸を歩くことができる。今日は、往路ではほとんど陸路を歩いた。帰路は、あての木浦から下谷までは、適宜山道(須屋浦ルートを含む)を歩き、下谷から先はほとんど海岸を歩いて帰った。

宮島西海岸の車道を行く

宮島自然植物実験所まで西海岸の車道を行く

宮島桟橋から、西海岸沿いに自動車通行可能な簡易舗装道が延びている。道路は、宮島水族館(みやじマリン)、大元公園さらに多々良を経て、終端部の広島大学植物実験所に至る。その先は行き止まりである。宮島桟橋〜広大は、車で15〜20分、徒歩では最も早くて1時間程度、普通は1時間15分くらいである。

宮島自然植物実験所から御床浦まで

宮島自然植物実験所7:57-室浜砲台跡7:59-岩船岳を望む8:29-大江浦分岐8:35、8:37-大江川8:38-峠8:43、8:53-大川浦分岐9:02-ダンゴ岩9:10-海岸線探索(往復)9:21、9:27-御床浦手前の崖9:35-御床浦9:36

宮島自然植物実験所から御床浦までは、基本的には海岸線に沿って付けられた山道を行く。

宮島自然植物実験所から、そのまま前に進んで敷地内の歩道を歩き、室浜砲台跡に至る。

室浜砲台跡

〈写真〉室浜砲台跡、2013年5月23日
(現在では、植物実験所の所有となっている)

砲台跡から先は完全な山道となる。砲台跡を正面に見て左折し、102mピーク(標高はいずれも地理院地図による)の方角に登る。標高50m付近で右折して既設歩道に入る。同102mピークの西側で地理院地図の黒破線に乗り、そこからほぼ黒破線に沿う形で御床浦まで南下する。標高が50mを超えることはほとんどない。

大江川手前に絶好のビューポイントあり

大江川手前に絶好のビューポイントがある。左手奥に岩船岳、右手前方に瀬戸内の海、干潮の時には牡蠣ヒビの列が並ぶ。絵になる光景である。

岩船岳

〈写真〉大江浦手前から見る岩船岳(左奥)、2013年5月23日
(海岸線に沿って、大江浦、大川浦、御床浦、下谷浦、須屋浦を見る)

しばらく進んで大江浦分岐まで下る。(大江浦分岐の正確な位置は、地理院地図よりはほんの少し北側である)。参考:大江浦分岐では、そこから東向きに黒破線が延びている。黒破線の先を右手によじ登ると岩船岳縦走路に乗ることができる。

大江川~大川(小さな峠を二つ越えて行く)

大江浦分岐は大江川のすぐ手前にある。そこから大江川を左岸に渡り、川沿いに少し下る。黒破線よりも手前(東寄り)で左折し、小さな峠道を登る。標高20m台の峠から、左手奥に岩船岳を見る。その先でもう一つの小さな峠を越えて下れば、大川浦分岐である。(大川浦分岐の正確な位置は、地理院地図よりもやや南側である)。

参考:大川浦分岐から南東の方角に黒破線が上がっている。牛馬道である。その昔、牛馬が荷駄を運んだ道なのであろう。牛馬道は、大川越え(岩船岳縦走路)を乗り越し、青海苔浦上部(標高70mくらい)まで下っている。そこから青海苔川沿いの道に合流して下れば、東海岸の青海苔浦に出る。

大川の先で「ダンゴ岩」に向けてよじ登る

大川浦分岐から疎林の中に入り、大川を渡る。少し左手の方へ斜面をよじ登る箇所がある。さらにしばらく行くと、きれいな踏み跡が右手前方に延びている。黒破線(標高20m台)のやや上側である。以前はそこにしっかりとした道が付いていたものと思われる。しかしながら、現在ではその先は繁っており前には進めない。

左手斜面を見上げると大岩があり、「ダンゴ岩」という名前が付けられている。その岩を左に見て、標高50mくらいまでよじ登る。そこから右手に少し巻きながら黒破線の位置までゆったりと下り、再び海を見ながら岬の先端を回り込むと御床浦は近い。

ダンゴ岩

〈写真〉ダンゴ岩、9時10分
(ダンゴ岩を左手にして急斜面を登る)

御床浦手前の崖を下る

御床浦に入る手前には崖があり、そこを急下らなければならない。そこには以前からロープがあった。しかしその場所は、今では繁っておりロープは使えない。その隣に新たな踏み跡ができておりそこを下る。今日は崖の回避方法として、崖の少し手前から海岸に下りて、海岸線を歩いてみようと考えた。海岸まで下りて確かめると、潮が満ちており歩けそうにない。やむなく登り返して山道を進み、崖を下る。

崖を下って御床浦に入る。御床浦の東端で、ちょうど黒破線(標高10mくらい)の位置である。浜のすぐそばなので、海岸歩きのエスケープ地点として利用できそうである。また、陸路で下谷方面から御床浦を通り抜ける場合には、この浜近くの崖を登る以外ないので、だだっ広い御床浦で道迷いした場合でも、この一点を目指せば分かりやすいだろう。

御床浦を行く

御床浦9:36-最初の農園跡9:45-古い道標あり(左折)9:49-門扉(右折)9:51-御床山既設歩道(左折)9:57-長浦(江ノ尻浦)方面分岐(右折)10:02

御床浦から"あての木浦"にかけては、戦後入植した開拓農地が続いている。ただし、かなり以前から、そこに住む人はいなくなっている。そうした農園跡や廃屋の間をぬって、ポイントごとに右左折を繰り返して行く。

最初の農園跡にぶつかる

御床浦に降り立つと、ほぼ黒破線の位置である。そこから西向きに、黒破線のやや南側の疎林の中を行く。やがて沢を渡り、なおも行くと、左手に最初の農園跡を見る。その位置は、御床浦神社の南東方向(標高20mくらい)である。

最初の農園跡

〈写真〉最初の農園跡、9時45分
(農園跡にぶつかり、フェンスに沿って前に進む)

御床浦神社のほぼ南側で左折する

農園跡のフェンス沿いに、標高20m台の小さな丘を越え、西向きにさらに行くと再び黒破線(標高10m台)に乗る。その位置は、御床浦神社のほぼ南側である。御床浦神社の南側に、西から切れ込んだ小さな谷筋にあたる。そこに古い道標があり左折する。なおここから先、下谷までは黒破線は参考にならない(終始黒破線よりも山側を行く)。

古い道標

〈写真〉古い道標で左折、9時49時分
(御床浦神社のほぼ南側で左折する)

門扉にぶつかり右折する

古い道標を左折して、標高20mの等高線に沿う形で南南東に少し行く。すぐに門扉にぶつかる。

門扉

〈写真〉門扉にぶつかる、9時51分
(門扉にぶつかり右折する)

門扉にぶつかり右折、31mピークを通って南南西に行く。31mピークを過ぎたあたりで、左手に石積みの壁が続いており、海岸の方向から良い道が上がってきている。道路の両側には、りっぱな石組みの側溝がある

長い石組み

〈写真〉長い石垣、9時56分
(石垣に沿って、画面左から右に行く。きれいな道路があり横切る。)

御床山に向けて良い道があり左折する

31mピークを乗り越して良い道を横切ると、一つ南の小谷(沢)に出て、御床山既設歩道(標高20m付近)にぶつかる。この既設歩道は、地理院地図に表示はない。しかし、御床山(標高364m)から中腹の145mピーク【北】側を通り、北西に流れる小谷に沿って御床浦の海岸(31mピークの西側)まで良い道が付いている。

御床山既設歩道

〈写真〉御床山既設歩道にぶつかる、2013年5月23日
(左折して既設歩道をさかのぼる)

地理院地図に記載の黒破線は、御床山中腹の145mピーク【南】側から下谷浦(御床浦と須屋浦の間)まで表示されている。ただし、この黒破線の先をたどって御床山に登ることができるかどうかは不明である。御床山へ通じる良い道は、先ほど述べたように、この黒破線の北にある。

長浦(江ノ尻浦)方面に向けて右折する

長浦(江ノ尻浦)方面分岐点は、御床山既設歩道を南東の方角に標高30m台まで少し登った所にある。そこには、御床山に向かって左手に農園跡がある。そこを右折して、下谷から長浦(江ノ尻浦)方面を目指す。

長浦(江ノ尻浦)方面

〈写真〉長浦(江ノ尻浦)方面分岐、10時08分
(御床山既設歩道から長浦を目指す)

参考:私は以前に何度もこの地点を通ったことがある。そしてその度に道迷いを起こしていた。その理由の多くが、この分岐点よりも海側で既設歩道の南側に踏み込み、疎林の中の岩だらけの踏み跡と格闘したのが原因である。ここは素直に、歩きやすい既設歩道に入って少しさかのぼり、標高30m台地点(分岐点)に至るのが正解である。

なお帰途は、この既設歩道に入って石垣が切れるあたりまで下り、そこから北北東に踏み込んで、31mピークを越えて行けばよい。

下谷を通り抜ける

長浦(江ノ尻浦)方面分岐10:10-大きなポリタンク10:19-切り通し10:22-下谷浦分岐(下谷川右岸)、須屋浦ルート取り付き確認(往復)10:24、10:28-右折10:31-(廃屋通過、芝状態)-ダム湖(10:42、10:46)-須屋浦ルート分岐(10:54、10:56)-新しい農園10:57

御床山既設歩道の長浦(江ノ尻浦)方面分岐から、南西向きに行き下谷川にぶつかる(下谷浦分岐)。川にぶつかり左折して右岸を行く。しばらくして、須屋山の東側の谷間を、須屋川に沿って南~南西に下り長浦(江ノ尻浦)に至る。

地理院地図の黒破線を横切る

長浦(江ノ尻浦)方面分岐から、標高40m台の小さな丘の東側を南西向きに行く。やがて、その丘の南側で前方に小さな尾根(標高20m台)を見る。

斜面

〈写真〉小さな尾根(標高20m台)手前、2013年5月23日
(南向きに一旦小さな谷まで下り、そこから標高20m台の小さな尾根斜面を駆け上がる)

小さな尾根を越えると、左手(御床山の方向)から右手(海岸の方向)に向けて、踏み跡が下ってきており、ぶつかる。地形図黒破線の標高20m台地点であり、そこに大きなポリタンクがある。

この黒破線は、御床山中腹の145mピーク【南】側から、下谷浦(御床浦と須屋浦の間)まで記載されている。ただし、そこがきちんと歩けるかどうかは不明である。

斜面

〈写真右〉大きなポリタンク、2013年5月23日
(ポリタンクのそばを通り抜け、右折して(黒破線上を)海側にほんの少し行き、すぐに左折してさらに南下する)

切り通しを経て下谷川に至る

良い道を横切って南向きに行く。すぐ西に向きを変えて、標高20m台の切り通しを行く。切り通しはぬかるんでおり、立派なヌタ場ができあがっている。ここ数年、イノシシが宮島全島を荒らしまくっている。

切り通し

〈写真〉切り通し、10時22分
(切り通しには大きなヌタ場がある)

下谷川の河口に、須屋浦ルートの取り付き口がある

ヌタ場の先に下谷川(下谷浦分岐)があり、その右手向こうに海を見る。そのまま川を渡ると左岸に須屋浦ルート(新発見)の取り付き(下谷浦側)がある。そこから須屋浦神社手前の海岸まで、山道を行くことができるという。今日は帰路で、須屋浦神社の向こう側(長浦側)から、ルートを確認しながら帰ってくることにする。そこで、一旦取り付き地点を確認して引き返す。

話を元に戻すと、切り通しを越えて下谷川にぶつかり(下谷浦分岐)、左折して下谷川の右岸を南東方向に行く。良い道が御床山364mの方角に延びている。適度な所で右折して、須屋山東側の谷間に入り、長浦に向けて南下する。右折せずそのまままっすぐ進んだ場合、その先がどうなっているのかは不明である。

廃屋のそばを通り抜ける

長浦に向けて右折してすぐに廃屋のそばを通る。左手前方に一段駆け上がると、シカが草をきれいに食べつくして芝状態になっている。そのまま左手前方に通り抜ける。

廃屋

〈写真右〉廃屋、2013年5月23日
(シカの仕業だろう。芝生のようにきれいである)

須屋川沿いにダム湖出現

廃屋の先で、下谷川を右岸から左岸に渡る。そのまま少し登って標高40m台を越えると、長浦(江ノ尻浦)に向けて下る黒破線に乗る。その先(須屋山の南東、標高20m台)の地点にダム湖が出現しており前に進めない。進行方向の左手斜面に、新たな踏み跡が付けられておりそれに従う。ダム湖下流部から須屋山方向を見ると、崖が30mくらいの範囲で崩落しているのが分かる。広島大雨土砂災害(2014/08/20)時のものである。

須屋川の河口付近に、須屋浦ルートの取り付き口がある

ダム湖からそのままさらに下り、黒破線から離れてその西側を行く。標高20mくらいの地点で左折して東向きに行く。ここを左折せず、やや右手前方に行き、岬の突端を巻いて北西向きに行くのが新発見の須屋浦ルート(江ノ尻浦側の取り付き)である。帰路で通ることにする。

長浦(江の尻浦)からあての木浦へ

須屋浦ルート分岐10:56-新しい農園(海岸探索、10:57~11:00)-江の尻浦(海岸歩き、11:08~11:12)-あての木浦11:24

新しい農園を見る

須屋浦ルート分岐で左折すると、すぐ左手に真新しい門扉ができている。古い住人が再び農園に手を入れ始めたのであろう。門扉から海岸(長浦)に向けてきれいな道ができている。以前からあったものが雑木に隠れていたのを整備したものと思われる。

江ノ尻浦の汽水湖を見学する

門扉の前を通り過ぎて沢を渡り、南向きにあての木浦をめざす。今日は、途中で山道から海岸(江ノ尻浦)に出て、汽水湖の山側(東側)を歩く。注:この辺りの浜は、長浦ではなく江ノ尻浦と名付けられている。

江ノ浦の汽水湖

〈写真〉江ノ尻浦の汽水湖、11時17分
(ちゃんと海水が入ってくれているだろうか)

汽水湖南端で再び山道に合流すると、ここにもヌタ場がある。小さな峠を越えて、あての木浦に至る。右折すれば、海岸の浜辺はすぐそこにある。左折すれば、あての木桜のそばを通り、いわゆる砲台跡(太平洋戦争末期の厳島聴測照射所跡)から御床山を経て岩船岳に至る。

あての木浦にて

あての木浦周辺部探索

あての木浦から南側の革篭崎方面のルートはほぼ確定している。通行可能である。ただし、あての木浦周辺部で、海岸寄りの汽水湖をかすめずに少し山側に入ったルートがあればそれを採用したい。山本代表の考えである。

あての木浦で昼食後、廃屋の間をぬってルートを探索したものの、思わしい結果とはならなかった。翌日は強力メンバーが二人参加するとのことで、そちらに任せて、今日は帰路で須屋浦ルート(私は初)を確認しつつ帰ることにする。

親戚が御床浦の農園の関係者

作業を切り上げて、あての木浦の浜に出る。そこで、親戚が御床浦に農園を持っており、その親戚は現在も島外から通っているという方と出会う。

小さなヨットが海岸にあったので尋ねると、そのヨットで海を渡ってきたという。メインセール(ジブセールはない)に、aqu@museと書いてあったと思うので、アクアミューズ141セーリングカヌーだろう。2.5人乗りということであった。黒神島や子黒神島にも渡ることがあるという。宮島を楽しむには最適の大きさだという。カートップで一人で積み下ろしができるらしい。

その方の話では、数年前は、サルの大群があての木浦を取り囲むようにして、威嚇の声をあげることがあり怖かったという。ここ数年、日本モンキーセンター(愛知県犬山市)の責任で、宮島全島に広がってしまったサルを捕獲しているはずだが、全頭捕獲は難しいだろう。私も何回かサルを見たことがある。

その方の話では、新月の夜、シカの大集団が浜辺を疾走するのを何回か見たことがあるという。浜辺を行くので足音が全く聞こえず、それは神秘的な光景だという。

須屋浦ルートを初めて通る

あての木浦12:57-江ノ尻浦13:04-新しい農園13:16-須屋浦ルート取り付き13:17-長浦13:40-(浜歩き)-山に入る13:48-浜に出る14:03-須屋浦神社(14:07、14:16)-下谷川左岸14:43-須屋浦ルート取り付き14:45

あての木浦から(下谷)~御床浦に至る右折分岐点(須屋川を渡った地点)で、やや左手を直進して岬を回り、海岸沿いの山道を行く。長浦で海岸に出て平根(宮島最西端)の手前まで浜を歩き、北向きに山を越えると須屋浦神社に至る。その後、再び山道を西向きに行くと下谷である。ただし、もしかすると須屋浦神社の東側の海岸は、大潮のときは海岸線を歩くことができないかもしれない。

あての木浦~江ノ尻浦~長浦~須屋浦~下谷浦

あての木浦から、行きと同様に、40m台小ピークの東側の小さな峠を越えて行く。峠を越えた所から、往路と同様に山道をはずれて、汽水湖のそばを通り浜を歩く。小さな崖手前で山道に入り、須屋川を渡って須屋浦ルート取り付き口に至る。

取り付き口からきれいな踏み跡が続いている。道なりに進み、長浦の長い砂浜の東寄りで、浜に下りて砂浜を歩く。42mピーク手前で再び山道に入り、42mピークの東側の鞍部を北向きに越えて行く。

長浦から再び山道へ

〈写真〉長浦から再び山道へ、13時48分
(42mピーク東面の小さな峠を越えて行く)

峠を越えてから、今度は海岸沿いの山道をさらに北向きに行き、須屋浦神社のある谷の一つ手前で浜に下りる。

須屋浦神社手前の浜

〈写真右〉大きな砂州の付け根に下りる、14時03分
(特徴的な山肌をした箇所である)

左手前方に大きく張り出した砂州を越えて、須屋浦神社に至る。

須屋浦神社

〈写真右〉須屋浦神社
厳島・七浦巡り(御島めぐり)・第六社

須屋浦神社から少し浜を歩き、再び山道に入る。シダが繁る箇所があるものの、歩行は可能である。山道を下り下谷川左岸に至る。下谷川を少しさかのぼると、午前中に通った陸路にぶつかる。つまりそこが、須屋浦ルート(今来た道)の取り付き口となる。

下谷から海岸歩きを楽しむ

下谷川左岸14:43-須屋浦ルート取り付き14:45-御床浦神社(15:03、15:08)-烏帽子岩15:11-大川浦15:31-大江浦(15:40、15:49)-堰(16:01、16:11)-内侍岩16:15-内室浜16:25-宮島自然植物実験所16:30

須屋浦ルートの取り付き口を確認するため、下谷川左岸を少しさかのぼる。取り付き口を確認して川を下り、海岸に出て広大まで歩く。途中の堰を越えることができず、小尾根を乗り越す。

下谷浦~大川浦~大江浦~下室浜

下谷川河口部

〈写真〉下谷川河口部、14時49分
(須屋浦ルート取り付き口を確認して、海岸に向かう)

下谷川河口部から北向きに行き、御床浦神社の西~南に切れ込む小谷を越える。神社前の岩台の下まで潮が満ちている。

御床浦神社

〈写真〉御床浦神社、15時04分
厳島・七浦巡り(御島めぐり)・第七社

御床浦神社を過ぎ、御床浦神社の一つ東側の小谷の左岸に、烏帽子岩がある。潮が引いており、烏帽子岩の全体が見えている。ここからは、三つ丸子山や岩船岳を見ることができる。

烏帽子岩

〈写真〉烏帽子岩、15時12分
(岩の左奥に三つ丸子を見る)

その先の御床浦東端の崖手前では、山道に入ることができるだろう。その先の崖を回った所にも、山道に上がる取り付きがある。(往路参照)

大川浦から大江浦を越えていく。大江川の少し上流部では山道に入ることができる。(往路参照)

大江川河口部

〈写真〉大江川、15時44分
(河口から少しさかのぼれば、山道に入ることができる)

今日は、273mピークの西北西にある堰を越えることができなかった。潮位が80㎝以下でないと通過できないのだという。堰の最先端部に立って向こう側を見ると、海の中に小石があり、そこを足場にして、向こうの壁に飛び着くことができるかもしれない。しかし今日は、体力的に無理と判断して、次の手段を考える。

この堰の最も安全な回避策は、そこから大江浦の方に少し引き返して、山道に入ることだという。エスケープルートがあるのだ。(参照:2014年12月21日山行記)

私は以前に、この堰で引っかかり、さらに大江浦まで引き返したことがある。そして、大江川の左岸を少しさかのぼり、右岸に渡って山道に入った。(参照:2013年06月23日山行記)

さて今日は、この堰の究極の回避方法を教えていただいた。堰のある小尾根を乗り越すのである。まずは、花崗岩が風化して真砂土状態になった小尾根に這い上がる。この時、そこにあるロープは信頼がおけないので、つかんではいけないと教えられた。

小尾根の上から、反対側に、今度はしっかりしたロープが設置してあり、それをつかんで中間地点まで下りる。そしてそこで、2本目のロープに持ち替えて浜まで下るのである。2本目のロープの周りは繁っており、ザックにからんでくるので、それを振りほどきながら下るのに、ちょっと苦労をした。

なお、この小尾根をそのまま登れば、山道に至るという。

越えることのできない堰

〈写真〉堰の最先端部に立って向こう側を見る、16時03分
(越えることのできない堰があった)

堰を越えて少し行くと、広大(室浜)手前の30m台ピークの南西の浜に内侍岩を見る。

内侍岩

〈写真〉内侍岩、16時15分

室浜川手前(左岸)に沿ってさかのぼり、室浜砲台跡近くを通って広大に帰り着く。

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『孫と歩く~ユネスコ世界文化遺産の島・厳島~』

宮島のトピックス満載です。
なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。

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宮島自然植物実験所~御床浦~あての木浦、往復(2014/12/21)

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広島大学宮島自然植物実験所~御床浦~あての木浦、往復
(出発帰着:広島大学宮島自然植物実験所)

2014年12月21日(日)、宮島太郎の会・ボランティア(7回目)

宮島太郎の会・ボランティア参加(宮島最西南端部の既設歩道の再整備状況)については、その都度まとめています。トピックスもからめた内容になっていますので、以下にて時系列でご覧いただければ幸いです。(2013年秋~2015年冬)

はじめに

宮島太郎の会(山本拓志・代表)による宮島最西南端部の既設歩道の探索と再整備計画は、いよいよ今年度(2015年3月末)中に完了の見通しが立ってきた。私も都度ボランティアで参加をしている。本日(日曜日)は山本代表と二人きりの予定であった。しかし、前日土曜日の作業が雨で中止となり、スライドで参加する方々があり、結局男4人・女1人での作業となる。

今日のコース&コースタイム

宮島桟橋7:31-宮島自然植物実験所7:48、8:03-大江浦分岐8:40、8:44-大川浦分岐8:59-御床浦9:31-最初の農園9:41-古い道標あり(左折)9:45-門扉(右折)9:47-御床山既設歩道(左折)9:52-長浦(江ノ尻浦)方面分岐(右折)9:57、9:59-大きなポリタンク10:08-切り通し10:10-下谷浦分岐(左折)10:13-右折10:16-廃屋(芝状態)10:18、12:05-下谷川(右岸から左岸へ)12:09-ダム湖12:15-江ノ尻浦分岐(左折)12:26-新しい農園12:30、12:44-江ノ尻浦(浜に出る)12:50-山道12:58-あての木浦13:06、14:47-あての木浦(浜に出る)14:50-あての木浦北の岬14:52-(山道に入る)-江ノ尻浦分岐15:07-廃屋(芝状態)15:27-下谷浦分岐15:31-下谷浦(浜に出る)15:34-御床浦神社15:47-大川16:10-休憩16:12、16:16-大江川16:23-大江川北の堰手前(山道へ)16:31−山道合流16:33-分岐(直進)16:47-下室浜(浜に出る)16:50-山道に入る16:54-宮島自然植物実験所16:59

  • 宮島自然植物実験所(37分)大江浦分岐(15分)大川浦分岐(32分)御床浦(26分)長浦(江ノ尻浦)方面分岐(14分)下谷浦分岐(26分)江ノ尻浦分岐(26分)あての木浦
    小計2時間56分(大江浦4分、長浦方面分岐2分、作業1時間47分、途中休憩14分を除く)
  • あての木浦(20分)江ノ尻浦分岐(24分)下谷浦分岐(16分)御床浦神社(23分)大川(13分、途中休憩4分あり)大江川(36分)宮島自然植物実験所
    小計2時間12分

行きはほぼ山道を歩く。江ノ尻浦で浜に出て、汽水湖の山側を行く。帰りは、あての木浦の浜に出て海岸を歩き、江ノ尻浦から山道に入る。下谷川河口で再び浜に出て、大江川北の堰手前まで浜を歩く。そこから山道を帰る。下室浜手前で山道を外れ、下室浜に出て、ほんの少し浜を歩いて山道に入る。室浜砲台跡の近くを通って、宮島自然植物実験所に帰り着く。

下谷川右岸の整備

宮島自然植物実験所まで車1台で移動して、そこから現地まで歩いて往復する。やはり船がないと、実際の作業時間は大幅に制限される。

午前中の作業は、下谷川右岸の整備である。廃屋(芝状態)に荷物を下ろし、その前後の草を刈る。廃屋手前の踏み跡(北西~南東方向)では、北東側に昔設置された金網が続いており、それが既設歩道側に倒れこんでいる。その既設歩道の部分と屈折点から廃屋(芝状態)まで適度な幅を確保する。

その次は、廃屋(芝状態)の先(北北東~南南西方向)である。下谷川手前までの区間を整備して簡単に昼食を済ませる。なお帰途、この場所(廃屋)に御床小屋といった小さな木札が取り付けられているのに初めて気づく。今日のメンバーの誰も知らないという。最近のもののようである。ただしこの場所は、御床浦ではなく下谷浦とした方が正しいであろう。

あての木浦から南側(革篭崎方面)の整備

あての木浦に着く。右に行けば、あての木浦の浜に出る。左に行くと、御床山を経て岩船岳に登ることができる。今日はこの分岐点から、そのまま真っ直ぐ南に草を刈り、あての木浦の汽水湖の山側辺りまで整備を進めた。前回(11月23日)は、汽水湖よりももっと山側にルートがあるかどうか探索したのだが、結局は今日のルート(汽水湖沿い)に決定したようである。

次回は、船の手配に良い感触が得られているようである。何とか春までに作業を完了したいものである。

ヤマレコにおんぶ

最近の私の山行記では、ルート図(GPS)は、ヤマレコに間借りして表示している。今回もそのようにしていると、しばらくして、「最近出会ったかも」というような項目が現れて(今回初めてそのような機能があることに気づいた)、suganomatsuさんの山行記が紹介されていた。当日、あての木浦の浜でお見かけした方である。大変な健脚である。

yamareco.com/modules/yamareco/detail-563054.html

そのほか

宮島全体が湿っている。切り通しはぬかるんで歩行困難。切り通しでは南側に新たに付けられた踏み跡を行く。

今日の帰途では、潮の引いた海岸の浜を歩いた。海岸部は、粘土質の黒い泥で歩きにくくなっている。山本代表によれば、ここ数年で急速に環境が悪化している模様。

宮島でイノシシが大繁殖しているようである。帰り道で、牡蠣ヒビの中を走り抜けるウリ坊を3頭見た。最近の中国新聞記事(2014年7月28日付け)に、宮島沖の海を泳ぐイノシシの写真が載っていたことがある。宮島島内でイノシシが飽和状態になり、島外に逃げ出すものもでてきたのでは、というようなコメントが付いていた。

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ガガラ山~武田山~火山~丸山~畑峠(2017/01/07)

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武田山~火山~丸山
(出発:JR大町駅―可部線、帰着:己斐ヶ丘病院下(JR西広島駅―山陽本線))

2017年01月07日(土)、小4(兄)

20170107-111309.jpg

〈写真〉武田山山頂部の弓場で遊ぶ、11時13分

はじめに

昨年(2016/11/13)、孫二人を連れて宮島弥山に登った(大元コース)。下りは、年長さんを家族に預けて(ロープウエー乗車)、小4と二人きりで下った(かや谷コース~包ヶ浦自然歩道(博打尾))。先頭を歩かせたらかなり早い。

もっときついコースを、二人きりで歩いてもよいと言うので、広島湾岸トレイル(HWT)のコースを今日一緒に歩くことにした。

HWTの体験会一日分を想定してみた。JR大町駅からガガラ山を往復して武田山に登り、火山~丸山を経て、大茶臼山から己斐峠までを視野に入れて歩き始める。

小4は、最初から先頭を切って身軽に登っていく。時々後ろからブレーキをかける。順調に武田山~火山を乗り越してゆく。昨年の山関連団体対象の体験登山のペースとほぼ同じである。

後は、丸山~大茶臼山まで登れば、己斐峠(バス便有り)までの急坂も大丈夫だろうと、丸山に至るまでは考えていた。しかしその考えは甘かった。丸山で急に元気がなくなった。

さてここからどう下るか。できるだけ体力を消耗しないコースを選択しなければならない。

このまま進んで畑峠から大茶臼山に登っても、その後の己斐峠までの急坂は下れないかもしれない。大塚峠まで引き返し、そこから春日野団地まで下ればバス停がある。しかし、まだ一度も歩いたことがない。地形図をみる限り、大塚峠からの下り口が急坂のようである。

このまま畑峠の手前まで進んで、宗箇山分岐を下るのが良いかもしれない。しかしこのコースも随分と前に一度歩いたきりで、どんなコースだか全く覚えていない。

結局、最近二度ばかり歩いており、ほぼ平坦で歩きやすいコースであることが分かっている丸山から畑峠まで山道を行く、そしてそこから、車道を己斐ヶ丘病院~大迫団地に向けて下りることにした。車道まで出れば、いざという時は車も呼べるだろう。大回りだが、山中に取り残される危険性は一番少ない。

己斐ヶ丘病院を越えて、しばらく下った地点で休んでいると、近くで畑仕事を終えたおばさまが親切にも声を掛けてくださり、JR西広島駅まで送っていただいた。

その方も多少歩かれるようである。広島湾岸トレイルの活動をしていることをお話しさせていただいた。もしも新聞などで記事が目に留まることがあれば、読んでいただけることでしょう。今日はほんとうにありがとうございます。

なお、丸山から一番近いバス停としては、畑峠から西側の広島市立大学方面に下るのが良かったかもしれない。

今日のコース&コースタイム

JR大町駅(10m未満)9:11-大町登山口(20m前後)9:26-水場分岐(120m台)9:36-大町観音水(120m前後)9:39、9:41-大町古墳(160m台)9:49、9:52-武田山分岐(200m台)9:59、10:00-カガラ山(212m)10:03、10:08-武田山分岐(200m台)10:11-ツツジの丘道標10:13-吹通し(160m台鞍部)10:16、10:18-憩いの森分岐(200m台)10:22-展望広場(320m台)10:36、10:41-郭跡(370m台)10:48-空堀跡(380m前後)10:49-見張り台(390m台)10:53-犬通し(400m台)10:56-武田山(410.5m)10:58、11:04-東山本登山口分岐(390m台コブ、黒破線有り)11:08-弓場(390m台)11:10、11:17-東山本登山口分岐(鞍部270m台、黒破線有り)11:29-353m(一歩踏み込んで展望)11:38-水越峠(320m台鞍部)11:42-春日野分岐(350m台コブ、地形図表示無し)11:48-火山(488.0m)12:07、12:27-展望(430m台)12:33-380m台分岐往復(12:40、12:42)-伴峠(350m台)12:46-小堀山(399m)12:51-権現峠(350m台)12:57、13:01-石山(420m台岩峰)13:11、13:18-送電線鉄塔(426m)13:24-広島市立大学分岐(400m台先端部)13:28-13:31-大塚峠(380m台鞍部、春日野下バス停分岐、黒破線有り)13:31-(湯つぼ跡)-丸山(457.4m)13:43、13:53-宗箇山分岐(350m台、鉄塔手前)14:10-送電線鉄塔(356m北側)14:11-畑峠(330m前後)14:18~14:18、14:21-己斐ヶ丘病院前14:39-乗用車ピックアップ地点14:43、14:46

  • JR大町駅~ガガラ山~武田山
    小計1時間47分(ガガラ山5分を加える)
  • JR大町駅(15分)大町登山口(水場経由33分)武田山分岐(3分)ガガラ山
    小計52分(武田山分岐1分を加える)
  • ガガラ山(3分)武田山分岐(5分)吹き通し(18分)展望広場(17分)武田山
    小計50分(吹き通し2分、展望広場5分を加える)
  • 武田山~火山~丸山
    小計2時間39分(火山20分を加える)
  • 武田山(31分)地図上の水越峠(25分)火山
    小計1時間03分(弓場7分を加える)
  • 火山(19分)鞍部(11分)権現峠(23分)426m(19分)丸山
    小計1時間16分(権現峠4分を加える)
  • 丸山~畑峠~今日の終点
    小計50分(畑峠3分を加える)
  • 丸山(18分)送電線鉄塔(356m北側)(7分)畑峠・大茶臼山登山口
    小計25分
  • 畑峠(18分)己斐ヶ丘病院(4分)今日の終点
    小計22分
  • 総合計5時間32分(全ての時間を含む)
    (武田山6分、火山20分、丸山10分を加える)

JR大町駅~登山口

取付き口までは、2016/12/17参照。

途中で地道十字路を左折すべき所で直進、広島県道36号(安川通り)にぶつかり、左に折り返して安川通りに入る。そのまま大町郵便局手前の信号まで戻り、右折して登山口までやや登る。多少のロスタイム有り。

登山口~ガガラ山(212m)

取付き口から、落葉した疎林を行く。尾根筋をずっとそのまま追ってゆけば、ガガラ山である。広島湾岸トレイル(HWT)のコース設定はそのとおりになっている。

しかし今日は、尾根を左から巻くコースに入り、大町観音水を一口頂いてから、尾根まで登る。尾根には大町古墳があり、武田山が左前方にどっしりとした姿を現す。

20170107-093640.jpg

〈写真〉水場分岐(標高70m台)、9時36分

20170107-094940.jpg

〈写真〉大町古墳(110m台)、9時49分

大町古墳から尾根筋を行く。右手から大町コースを吸収する。やがて、武田山分岐があり、左手に武田山方面を分けて進むと、ガガラ山(標高212m)である。

ただし、ガガラ山と一般的に称している展望箇所は、地理院地図(電子国土Web)のガガラ山212mではない。展望箇所(通称212m)から、さらに北の方角に樹木におおわれた小さなコブが見える。そこが、ガガラ山212mである。展望箇所は、その一つ手前のピーク(210m台)になる(こちらの方が少し高い感じはするが・・・)。

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〈写真〉ガガラ山から武田山を見る、10時04分
(北側から見る武田山の山頂部は、三角形に見える。逆に、右奥の火山(写真には写っていない)の方が、平べったく見える)

ガガラ山(212m)~武田山(410.5m)

ガガラ山から南に少し引き返し、武田山方面へ右折して下る。「ツツジの丘」道標が立っている。直進すれば、尾根筋をそのまま「吹通し」まで下る。落ち葉が滑りやすいコース(2016/12/17)である。気が抜けない。

ここで、左から巻きながら下ると良い道が付いている。地形図黒破線に完全に沿って、簡単に「吹通し」(標高160m台鞍部)まで下ることができる。

HWTは、通常はあくまでも尾根筋を行くことにこだわっている。しかし、ここは巻き道を行くとしている。安全性を考えた場合、HWTのコース設定(巻き道)で正解だろう。

なお、通称「吹通し」のことを、目薬峠とも言うそうである。確か、武田山北面の集落で目薬を創り、それを武田山南面の集落に売りさばくために通ったのが、この「吹通し」だと言うことであった。

HWTコース全般にわたって、山名・地名などを分かりやすく一覧表示したものを作成する必要があるだろう。今爆発的な勢いで山行記(その多くがGPS軌跡付き)の登録が増えている「ヤマレコ」との整合性も図る必要が出てくるだろう。

武田山中腹の展望広場(320m台)手前で小さなジグが続く。きれいな足場が造られている。ここに限らず、HWTのコース上で、様々な団体・個人が整備活動を続けている。感謝!!

また、このコースの東面には「ファミリーコース」が設けられているようである。体力的にしんどい方やお子さんでも楽しめるだろう。

武田山(410.5m)~水越峠(標高320m台鞍部)~火山(488.0m)

武田山で展望を楽しんだ後、西向きに火山を目指す。武田山山頂部では、岩場をすり抜けてもよいし、ほんのちょと回り道をすれば、楽に”西向き”の縦走路に入ることができる。

武田山山頂部では、”南向き”の尾根に乗って、祇園方面へ登山道(東山本登山口)が下っている。火山は、あくまでも”西向き”の縦走路を行く。

弓場で遊ぶ。小4は腕を肩の後ろまで引けなくて、矢があまり飛ばない。

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〈写真〉弓場で遊ぶ、11時13分

武田山から一気に下り、火山まで登り返す。火山までの登りが、今日のコースの中では一番きつい。小4は快調なペースで飛ばす。付いてゆけない。久しぶりに息を切らす。

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〈写真〉火山山頂、12時08分

HWTコースの特徴の一つが、今から行く先を見通せる箇所が多いことである。火山山頂から、大茶臼山~鈴が峰縦走路を見る。

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〈写真〉火山山頂から、12時09分
(画面左手前に丸山、その右奥に大茶臼山、さらにその右奥に鈴が峰。それらの奥に宮島が入るはずである)

火山(488.0m)~権現峠(標高350m台)~丸山(457.4m)

火山(488.0m)から、伴峠(標高350m台)~小堀山(399m峰)~権現峠(標高350m台鞍部)~石山(標高420m台岩峰)~送電線鉄塔(標高426m)~大塚峠(380m台鞍部)を経て、丸山(457.4m)に至る。

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〈写真〉春日野団地を見下ろす、12時29分
(火山の下から、住宅が建設中の大団地を見る)

武田山~大茶臼山~鈴が峰は、道標のとおりに進めばまず間違いは無い。しかし、所々で判断に迷う箇所がある。

火山からの下りで、標高380m台(伴峠350m台鞍部手前)に分岐がある。尾根は左手・南西を向いているように見える。古い道しるべがあり、それも左手を指している。

しかし、右手・南向きにも良い道が下っている。しかも鮮やかな黄色テープが手招きをしている。

一応右手・南向きに踏み込んでしばらく下り、縦走路尾根から外れていることを確かめて引き返した。

私は個人的には、山で「他人の土地に」道標やテープ、あるいはピンクのひらひらを付けることは落書きと同じであると考えている。

統一した道標あるいはワッペンのようなものを付けることができればよいのかもしれないが、平成の世となり地権者を確認してそれぞれ了解を得ることは絶望的な状況となっている。

したがって今では、道標や書き込みは、正しいもの間違っているものも含めて、現在あるものを全て写真に撮り、それを並べたコース紹介図を作ることを考えている。

そして今日もせっせとデジカメのボタンを押しまくった。

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〈写真〉不明朗な分岐、12時39分

伴峠(標高350m台鞍部)のことを、地元では三田峠と言うらしい。ここでも、地名の整合性を図る必要がありそうだ。

HWTコースの特徴の一つが、今通ってきた山を見通せる箇所が多いことである。石山から振り返ると火山が大きい。その右に武田山があり、火山~武田山間に阿武山が見える。

武田山の後ろに白木山系があり、白木山も頭を出している。阿武山~武田山の一番後ろが押手山であろう。また、火山左手奥にも、あさきた里山マスターズの山々が見えているはずである。

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〈写真〉石山から振り返る、13時13分
(石山、標高420m台岩峰から来た道を振り返る)

丸山(457.4m)~畑峠(標高330m前後)~自動車道

さて、「はじめに」で書いたとおり、小4がスタミナ切れを起こしたため、畑峠を経て自動車道を己斐まで下ることにした。

畑峠までのなだらかな道は、それなりのスピードで歩いてくれてホッとした。後で聞くと、車道の下りが一番きつかったようである。

再挑戦

縦走路を歩く場合のエスケープルート確認は欠かせない。春日野団地から登っていろいろ確かめてみたい。小4も一緒に来ると言うので、早速2月に予定を入れた。

年長さんが「僕は留守番で寂しかった」と言う。年長さん用に別メニューを計画して、これも2月に予定を入れた。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

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紅葉谷コース~宮島弥山~大聖院コース(2015/09/20)

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紅葉谷~紅葉谷コース~宮島弥山~大聖院コース
(出発帰着:宮島桟橋)

2015年09月20日(日)、長男、小3(兄)、年中(弟)

JR船上から見る大鳥居

〈写真〉JR船上から見る大鳥居、9時17分

はじめに

長男と孫二人(小3と年中組、ともに男児)で宮島に登った。宮島桟橋からの往復約10km、小3は余裕、年中組はかろうじて歩き切った。

宮島は、広島湾岸トレイルの延伸ルートの終端部に当たっている。宮島弥山の正式な登山道三本のうちの2本を登り下りする設定になっているようである。少なくとも紅葉谷はそれに含まれている。後一本は、大聖院コースか大元コースのいずれかである。

今日登り下りしたのは、宮島弥山の正式な登山道のみである。標識どおり行けば間違いない。コースは地理院地図に表示されている。GPSデータはそれとは多少ずれているが、初めての登山でも特に問題となることはないだろう。観光客も含めて大勢が登り下りしていた。

弥山山頂の展望台は完成していたものの、売店がなかった。新聞に何かその辺りの理由は出ていただろうか。

今日のコース&コースタイム

宮島桟橋9:30-ロープウエイ下の分岐10:03-海軍省標石10:23-紅葉谷分岐11:08、11:13-弥山本堂11:29、11:37-弥山11:45、12:30-仁王門12:49、12:54-砂防堰堤(1号)13:04-展望(320m台)13:10、13:14-ベンチ13:25、13:32-白糸の滝入り口(80m台)13:46-滝宮神社13:47-砂防堰堤(2号)13:54-大聖院入り口13:59-宮島桟橋14:28

  • 宮島桟橋(33分)ロープウエイ分岐(1時間05分)紅葉谷分岐(16分)弥山本堂(8分)弥山
    小計2時間15分(紅葉谷分岐5分、弥山本堂8分を加える)
  • 弥山(19分)仁王門(16分)展望(45分)大聖院(29分)宮島桟橋
    小計1時間58分(仁王門5分、展望4分を加える)
  • 総合計4時間58分(全ての時間を含む)
    (弥山45分を加える)

宮島口桟橋集合

9時に待ち合わせて、9時過ぎのJR宮島航路で宮島に渡る。シルバーウィークである。大勢の観光客で船の3階まで席が埋まっている。右舷デッキにもすでに人が並んでいる。JR航路は大鳥居大接近サービスをするため、右舷側に航路を大きく膨らませる。皆さんよくご存知である。

紅葉谷コースを登る

宮島桟橋から南西向きに行き、大鳥居を見て厳島神社の横を通り、ロープウエイ乗り場方面に向かう。大勢の観光客があり早足で歩くことはできない。ゆったりとロープウエイ乗り場の近くまで行く。ロープウエイでは整理券が配られている。

ロープウエイ乗り場手前から右に折れて山道に入る。

紅葉谷コース取り付き付近

〈写真左〉紅葉谷コース取り付き付近、10時06分

小3が飛ばす。年中組が付いていく。「僕4歳?えらいね・・・」と声がかかる。これは行けるかなと思ったが、紅葉谷分岐のかなり手前でペースダウン。父親に手を引かれてようやく分岐までたどり着く。

紅葉谷コース分岐鞍部

〈写真上左〉紅葉谷コース分岐鞍部、11時10分

小3は元気に先着、私も続く。

紅葉谷コース分岐鞍部

〈写真左〉紅葉谷コース分岐鞍部、11時08分

そしてその後も、4人で一緒にスタートしては遅れて到着するという状態を繰り返す。

消えずの霊火堂

〈写真左〉消えずの霊火堂、11時30分

それでもそれほどの遅れもなく山頂に到着、そして昼食。

弥山山頂で昼食

〈写真左〉弥山山頂で昼食、11時50分
(新展望台から写す)

宮島(弥山)は広島湾岸トレイルのゴール

広島湾岸トレイル(HWT)の現在の帰着点は、鈴ヶ峰(西峰三角点)となっている。取り付きは、広島市佐伯区八幡東(ちょっと離れて、JR山陽本線五日市駅あり)である。ただし、そこからの延伸ルートが、極楽寺山~宮島(弥山)へ延びる予定である。つまり最終的には、弥山が広島湾岸トレイルの西端となる。

宮島弥山からの超展望

弥山の新展望台にて、観光客から感嘆の声が上がる。「この展望だけで満足だ! 来た甲斐があった!」。

今日出かけるときは、雲一つない快晴、今は薄雲があるものの、よく晴れている。四国方面が見えないのが残念なくらいで、西中国山地をはじめ、見えるべき山はほとんど見えているようである。

宮島弥山の山頂からは、360度の超展望が得られる。そして、広島湾岸トレイルの全コース(延伸コース含む)のほとんどすべてを見ることができる。

広島湾岸トレイル

〈写真上〉広島湾岸トレイルを見る、11時53分

絵下山(約78度)は、似島右端の奥である。烏帽子岩山(約90度)は、江田島左端の奥である。烏帽子岩山~絵下山の稜線がしっかりと見通せる。発喜山の尾根は手前の明神山の陰に隠れるか。

金ヶ燈篭山(約72度)~鉾取山(約68度)の稜線が、安芸小富士277.8m(似島)の左右奥にしっかりと見通せる。
高城山(約56度)は、黄金山の左奥である。

広島市街地の右奥に、呉娑々宇山を見る。藤ヶ丸山(約54度)は、呉娑々宇山のすぐ右奥、三本木山(約50度強)は、呉娑々宇山の左裾である。

広島市街地の左奥に、二ヶ城山(太田川左岸)を見る。木ノ宗山(約46度)は、二ヶ城山の右奥である。

鬼ヶ城山(約42度)~白木山(約41度)は、太田川放水路の左岸奥に大きく見える。押手山は手前の稜線に隠れるか。

海のすぐ向こうに、太田川右岸沿いの阿武山(約33度)~武田山(約31度)~大茶臼山(約28度強)~鈴ヶ峰東峰(27度強)~鈴ヶ峰西峰(約25度)が折り重なる。その後ろには、備前坊山(約31度)・・・螺山(28度前後)が入る。

阿武山(約33度)は、宗箇山(平らな山頂部)のほぼ真後ろである。

備前坊山(約31度)は、武田山(約31度)のほぼ真後ろ(やや左奥)~可部冠山(たぶん見えず)~堂床山(約26度)は、鈴ヶ峰西峰(約25度)のやや右奥である。

福王寺山~螺山(28度前後)は、鈴ヶ峰東峰(27度強)~大茶臼山(約28度強)の後ろに入る。

注:方位は真北からの度数。

大聖院コースを下る

昼食後、弥山山頂から西向きの石段に取り付いて下る。年中組は元気回復、石段を飛び降りながら下る。

仁王門

〈写真左〉仁王門、11時50分

仁王門下の鞍部から北向きに下る。年中組は再び父親に手をつながれる。「石段いやだ、いやだ、と言い続けている」。下る程にペースダウンしていく。

白糸川1号砂防堰堤

〈写真左〉白糸川1号砂防堰堤の右岸を下る、13時05分

砂防堰堤2号

〈写真左〉白糸川2号砂防堰堤、13時52分
(砂防堰堤の向こうに大聖院を見る)

大聖院入り口の人力車

〈写真左〉大聖院入り口の人力車、13時59分

大聖院からもペースは上がらず、身動きがとれない程の観光客の波の中を、超スローペースで歩く。それでも自分の脚で桟橋まで歩き切った。

なお、厳島神社拝観の待ち行列が大鳥居横まで続いていた。

次回はどこへ?

宮島口からJRに乗り、我が家へ直行して夕食。皆元気回復、二人ともまた山に行きたいという。西中国山地も含めて適当な山を考えておこう。長男は広島湾岸トレイル構想に興味を示している。同トレイルの体験登山(全14回シリーズ、第2回まで既に終了)に連れて行ってやろうかな。

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宮島のトピックス満載です。
なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。

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観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷神社(2017/01/21)

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観音コース~極楽寺山~平良コース途中~宮島サービスエリア~速谷神社
(出発:観音台入口バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:JR宮内串戸駅―山陽本線)

2017年01月21日(土)、広島湾岸トレイル・踏査&整備(第15回)

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〈写真〉JR新井口駅から鈴ヶ峰を望む、8時18分
(降雪の範囲は、標高50m以上くらいだろうか)

  • 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2017年01月21日)
  • モデル山行記(参考コースタイム有り)Akimasa Net(2016年02月06日)山行記
  • コース詳細解説 ⇒ Akimasa Net(2017年01月21日)山行記(このページ)
    前回の山関係者向け体験会(2016年2月06日)山行記も含めてまとめる形をとった。なお広島湾岸トレイルの正規コースとしては、前回までの速谷コースを放棄して、平良コースをそのまま宮島サービスエリアまで下ることになった。

はじめに

ここのところ何年来かの大寒波が襲来している。昨日も夕方から吹雪、今日の登山が危ぶまれた。しかしながら、天気予報では一時小康状態を保つ見込み、参加者全員が定刻前には集合、バスで出発地点に向かう。

なお翌日は、ひろしま男子駅伝(天皇盃 全国都道府県対抗男子駅伝競走大会(第22回))である。幸いにも天候は穏やかであった。長野が3年ぶり7度目V、そして広島(8位以内入賞目標)は26位と敗れ去った。

観音台入口バス停~観音登山口

今日は、前回体験会の八幡東~観音台間(五日市町内の車道)は省略することになっている。したがって、JR五日市駅南口バス停で、東観音台団地行き(広島電鉄)バスに乗車して、観音台入口バス停で下車する。

バス停は、五日市観音西小学校の西角にある。バスを降り、ほんのわずかに南に戻り、右折して、北西向きに車道を登る。

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〈写真〉バス停から登山口を目指す、9時25分

極楽寺登山道入口という趣きのあるりっぱな道標(中国自然歩道)がある。車道に並行した歩道を行きたいが、雪がある。車道をそのまま登る。

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〈写真〉極楽寺登山道入口という趣きのある道標、9時30分

坪井公園(トイレ有り)で山支度、それぞれにスパッツや軽アイゼンを付け、自己紹介を終えて出発する。

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〈写真〉坪井公園の手前、9時31分

公園の先には、あじさい寺として有名な観音寺(広島市佐伯区)がある。

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〈写真〉観音寺の手前、9時45分
(あじさい寺として有名である)

高速道路(山陽自動車道)の下をくぐり抜けると登山口はもうすぐである。

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〈写真〉高速道路(山陽自動車道)の手前、9時49分

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〈写真〉高速道路の向こう側、9時52分
(なおも北西向きに行く)

観音コースを登る

観音登山口(標高250m前後)には、極楽寺山登山口(造幣局登山部)という立派な標識が二つある。新しい道標は、2013年ころ設置されたもののようである。

この造幣局とは、当然ながら独立行政法人造幣局(広島支局)のことである。広島造幣局(通称)は広島市佐伯区五日市中央(コイン通り)にあって、花のまわり道(主に八重桜)でも有名である。

その隣にある五日市中学校は我が母校である。中学1年で陸上部に入部したてのころは、造幣局のグラウンドを借りて練習することが多くあった。適度に草の生えたグラウンド周辺がヒザに優しいということであったのかもしれない。

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〈写真〉観音コース登山口、9時59分
(広島造幣局の道標有り)

観音コースは、取り付きからいきなりの急登(前回体験会の感想)である。標高400m台で一服できる(前回体験登山の感想)地点まで、標高差150m(尾根筋)を一気に北西向きに登る。山頂部まで地理院地図(電子国土Web)に表示は何もない。(丁石、200mごと標識がある)

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〈写真〉途中の緩斜面を行く、10時23分

今日は雪、それなりのペースで登るので、急坂はあまり気にならない。また、丁石や200mごと標識も全てをきちんと把握することはできなかった。

登るほどに積雪量が増してくる。雪が締まり、キュキュと鳴く。

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〈写真〉道標:あと0.6km、10時36分

登山道は、標高400m台からさらにそのまま北西向きに登り、標高450m辺りで左に振って西向きに尾根筋を登る。傾斜は多少緩やかとなり、左手には樹間越しに瀬戸内の海を見ることができるようだ。宮島の大鳥居も見えるというが、今日は、樹間に廿日市の街並みらしきものを確認したのみ。

観音コースの全長は1.2kmとのこと、0.2kmごとに標識がある(前回体験登山)ものの、各標識間の距離はかなりアバウトで、ばらつきがあるようだ。

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〈写真〉丁石、11時00分

雪の中をなおも登る。

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〈写真〉雪の中を行く、11時00分

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〈写真〉雪の中を行く、11時02分

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〈写真〉雪の中を行く、11時11分
(頭の上から何度も雪をかぶる)

最後に急なジグをこなすと、極楽寺山頂部(標高660m台)の阿弥陀堂裏側に登り着く。道標は全くない。気持ちが良い。

極楽寺山山頂部

極楽寺は、高野山真言宗別格本山である。行基が開山(731年)、後に弘法大師が開眼したとされる。毛利元就によって本堂が再興(1560年)された。なお、阿弥陀堂には阿弥陀如来大仏が安置されている。

極楽寺山の麓には同じ真言宗の正覚院がある。また、宮島の大聖院は、真言宗御室派の大本山の寺院である。

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〈写真〉極楽寺本堂、11時18分

極楽寺山頂上693mを目指して、北西向きに簡易車道を行く。
極楽寺山頂部は瀬戸内海国立公園に含まれている。寺社林が半分以上を占め、全国的にも屈指のモミ自然林として知られている。

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〈写真〉モミ自然林の中を行く、11時23分

駐車場角に山頂までの急な木段がある。

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〈写真〉駐車場角の道標:極楽寺まで0.3km、11時26分
(極楽寺山頂693mまで、後300mという意味である)

今日もその木段を登ることなく、山頂西面の巻き道(蛇の池方面)を行き、途中から右折して山頂に至る。

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〈写真〉山頂西面の巻き道、11時28分

山頂には立派な東屋があるものの、樹間わずかにあるはずの展望も雪で全く分からない。早々に退散する。

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〈写真〉極楽寺山頂部は一面の雪、11時33分

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〈写真〉早々に退散する、11時36分

山頂部から、先ほどパスした雪の階段を慎重に下り、再び駐車場角まで下る。

極楽寺本堂、阿弥陀堂まで戻り、鐘突き堂横の展望台東屋で昼食。眼下には、瀬戸の海が霞んでいる。長居する理由も無く早々に下り支度をする。

平良コースを下る

仁王門に向けて、最初の石段が急である。趣きのある石段(前回体験会感想)は、幸いなことに角が少し鋭角に作られている。雪に埋もれたその角に足を掛けながら慎重に下る。

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〈写真〉鐘突き堂横の石段上部、12時18分

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〈写真〉石段を慎重に下る、12時19分

途中で仁王門をくぐり、さらに石段を仁王門下(標高620m台)まで下る。
仁王門下にはりっぱな登山道がある。仁王門を背にして、左手は屋代コース(五日市)である。今日は右手の平良コース(廿日市)を行く。西~南向きに下ることになる。尾根筋を行く表参道である。

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〈写真〉仁王門を見上げる、12時23分

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〈写真〉仁王門下の丁石、12時23分

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〈写真〉仁王門下の道標、12時23分

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〈写真〉仁王門下の道標、12時24分

なおここで、極楽寺山693mの下にある駐車場の横から、自然林の中を遊歩道が延びており、仁王門前後の階段を通ることなく平良コースに合流することができる。

仁王門下からほんの少し北西向きに行き、その後南向きに下る。山頂部ではゆったりと下る。ほぼ地理院地図のとおりと考えて良いが、613m峰は通過せずその東面を巻いて行く。その分なおのことゆったりとした登山道となっている。

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〈写真〉平良コースをゆったりと下る、12時32分

原コース分岐は、標高570m台にある。地理院地図(電子国土Web)の分岐点(標高600m前後)とは少し異なる位置にある。

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〈写真〉原コース分岐、12時36分
(原コース分岐を右に分けて下る)

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〈写真〉丁石、12時40分

原コース分岐からさらに南に下ると、三角点(518.4m)である。この三角点前後の地理院地図黒破線は、三角点の真上を通っている。

しかしながら、GPS軌跡(前回体験登山共)は地理院地図黒破線のわずかに西を下り、三角点(518.4m)手前で少し左に振って三角点に至っている。そして、三角点から先では少し右に振って、再び地理院地図黒破線のわずかに西を下っている。

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〈写真〉、12時43分

三角点から先では傾斜がきつくなる。大岩の間をぬって下る箇所もある。

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〈写真〉大岩のある展望箇所、12時49分

平良コースの表示(地理院地図黒破線)が消えてしまった

ところで、平良コースの表示(地理院地図黒破線)が標高390m台から下で消えてしまっている。

手持ちの古い二万五千分1地形図・廿日市(平成12年4月1日発行)を改めて確認すると、当然ながらずっと下の西広島バイパス(国道2号線)付近までしっかりとした記載がある。

それに対して、標高500m前後から地理院地図黒破線が南東向きに下っている。従来の平良コースよりも東側である。

このルートは、先ほどの古い二万五千分1地形図・廿日市には記載がない。

しかし、極楽寺百回登山(超マニアックなルートマップ)で確認すると、荒蒔コースという今まで聞いたことがない(全くノーマーク)のルートが、高速道路(山陽自動車道)を通り抜けて、左方SA(西広島バイパス、国道2号線)まで下っている。

また、標高390mくらいから、今度は南西向きに地理院地図黒破線が下っている。その先は、速谷コース登山口から北に向けて延びる黒実線につながっている。つまり、速谷コースの北側である。

このルートは、先ほどの古い二万五千分1地形図・廿日市には記載がない。極楽寺百回登山(超マニアックなルートマップ)にも記載がない。

確かに速谷コース分岐まで下る途中の右横に踏み跡らしきものがあった(前回体験登山で確認)が、それが該当するかどうかは定かでない。

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〈写真〉道標、13時04分

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〈写真〉丁石、13時04分

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〈写真〉、13時05分

速谷神社コースを諦めた

地理院地図黒破線に記載がなくても、表参道である平良コースそのものが消えてなくなるわけはない。

明瞭な登山道に従って、速谷コース分岐(標高330m台)に至る。りっぱな石柱(右速谷神社、左廿日市町)が建っている。

速谷コースは、右(南西向き)に踏み込みすぐに南向きの尾根に乗る。平良コースは、そのまま直進して左手の尾根(~225m峰)を南南東向きに下る。

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〈写真〉速谷神社分岐、13時10分

前回体験登山までは、HWT協としては、速谷コースを速谷神社に至るコースとして設定していた。

しかしながら、その速谷コースは、私には一般的なコースとして認め難く、前回の体験登山の感想を次のようにまとめていた。結局同様の趣旨で、速谷コースを諦めることになった。つまり、平良コース~宮島サービスエリア経由で速谷神社へと変更になった。

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〈写真〉宮島サービスエリアに向けて下る、13時30分

速谷コースについて(前回体験登山の山行記)

極楽寺百回登山さん(超マニアックなルート図が秀逸)は、2005年ごろに初めてこのコースを通っているはずである。その後幾度となく手入れをしたが、通る人も少なく、特に夏場はすぐ荒れ放題になる、という意味のことを書いていたように記憶している。

今日実際に通過(私は2回目、初回2008/11/23も荒れていた)してみて、ここを維持管理するのは大変だろうなというのが実感である。

なお、速谷コースをやり過ごして平良コースをそのまま高速道路(山陽自動車道)まで下り、宮島SAを経て速谷神社周辺部(折敷畑山取付き地点)に至るコースも考えられる。

ただしこの場合、多少距離(舗装道部分)は長くなるだろう。それでも時間的にはあまり変わらないはずである。

宮島サービスエリア~速谷神社

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〈写真〉宮島サービスエリア、13時37分

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〈写真〉速谷神社、14時32分

未完

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年02月06日)山行記
    観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース
    (出発:中地上バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:速谷神社前バス停(広電廿日市市役所前(平良)―広島電鉄宮島線)
    注:速谷コースはその後放棄。

広島湾岸トレイルの周辺を歩く

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未分類

速谷神社~折敷畑山~四季が丘団地(2017/02/04)

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 極楽寺山トップページ

速谷神社~折敷畑山~四季が丘団地
(出発:速谷神社(広電廿日市市役所前駅―広島電鉄)、帰着:四季が丘団地(JR廿日市駅―山陽本線まで歩く))

2017年02月04日(土)、広島湾岸トレイル・踏査&整備(第16回)

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〈写真〉折敷畑古戦場跡(標高400m台コブ)、10時59分
(旧陸軍省標石がある。陸軍輸送港域第ニ区標石(昭和15年6月10日)第54号である)

  • 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2017年02月04日)
  • モデル山行記(参考コースタイム有り)Akimasa Net(2016年02月11日)山行記
  • コース詳細解説 ⇒ Akimasa Net(2017年02月04日)山行記(このページ)
    前回の山関係者向け体験会(2016年2月11日)山行記も含めてまとめる形を取っている。

はじめに

折敷畑山(おしきばたやま)は、厳島合戦(日本三大奇襲の一つ)の前哨戦があったとされる山である。

折敷畑山は、野貝原山(719.2m)の山頂部(のうが高原、ホテル廃墟あり)から南に流れる尾根上にあり、その南東面には宮園上、四季が丘団地がある。

つまり、鈴ヶ峰から宮島口(宮島の対岸)に至るには、極楽寺山、折敷畑山(~野貝原山)、そして船倉山(~大野権現山)の三つの尾根を乗り越えていくことになる。

なお、折敷畑山には地理院地図の登山道表示はほとんどない。しかし、送電線鉄塔管理道が続いており、要所要所で現在位置を確認しながら進めば、何ら問題はないであろう。

今日のコース&コースタイム

速谷神社境内(80m台)-速谷神社鳥居8:59-陽光台北道路(70m台)9:04-(さくらのおか公園)-高速道路下(山陽自動車道、90m台)9:12-登山口(90m台)9:15、9:16-送電線鉄塔(180m台)9:24-分岐合流(230m台)9:41、9:50-右分岐(250m台)9:52、10:01-展望(野貝原山を見る、300m前後)10:08-三角点(365.5m)10:36-古戦場跡(400m台)10:58、12:05-折敷畑山(445m)12:16、12:20-古戦場跡(400m台)12:27、12:31-左折(鞍部、280m台)12:53、12:57-送電線鉄塔横(220m台)13:17-右前方へ(直進道あり、150m前後)13:32-駐車場(130m台)13:34、-四季が丘小学校西側の公園(130m前後)

以下のコースタイムは、2016/02/11体験会(山関連団体用)のものを転記した。

  • 速谷神社・鳥居(16分)登山口(24分)分岐あり(23分)三角点(11分)古戦場跡(11分)折敷畑山
    小計1時間36分(分岐5分、古戦場跡6分を加える)
  • 折敷畑山(10分)古戦場跡(13分)左折(9分)送電線鉄塔横(15分)四季が丘小学校西側の公園(16分)半目藪バス停
    小計1時間03分(古戦場跡42分、小学校横9分を除く)
  • 総合計3時間32分(全ての時間を含む)
    (折敷畑山2分、古戦場跡42分、小学校横9分を加える)

速谷神社(はやたに・じんじゃ)

広電廿日市市役所前(平良)駅(広島電鉄宮島線)に集合する。(廿日市:はつかいち)

当駅には、旧駅名の平良が副名として付けられている。広電廿日市駅の一つ宮島口よりの駅であり、近くには、廿日市市役所、「はつかいち文化ホールさくらぴあ」がある。

駅前から、広島電鉄・原線(廿日市市役所前駅発 川末行)のバスに乗り、速谷神社前で下車する(所要時間約11分)。

速谷神社~陽光台団地~登山口

速谷神社の鳥居前から、速谷神社を右手にして、南西の方角に民家の間をぬっていく。地理院地図(電子国土Web)の黒実線に沿う形となる。

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〈写真〉速谷神社前、2016/02/11(9時01分)

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〈写真〉速谷神社前の路地に入る、9時01分
(右手には、廿日市警察署平良駐在所がある)

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〈写真〉民家の間をぬってゆく、9時02分
(左手、平坦な道を行く)

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〈写真〉民家の間をぬってゆく、9時03分
(送電線鉄塔の方向に、左手の道路を真っすぐに行く。道路は南向きとなる)

陽光台北側の自動車道に右折して入り、西向きに行く。道路右手には、さくらのおか公園や陽光台配水池がある。

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〈写真〉陽光台北側の道路に右折して入る、9時04分

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〈写真〉陽光台北側の自動車道を西向きに行く、9時07分

高速道路(山陽自動車道)にぶつかり、その下をくぐり抜ける。左折して、高速道路の側道を南西向きに少し行くと、右手に登山口がある。

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〈写真〉高速道路(山陽自動車道)の下をくぐり抜ける、9時11分

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〈写真〉高速道路の側道を南西向きに行く、9時13分
(右前方に登山口が見えている)

登山口~三角点~折敷畑古戦場跡

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〈写真〉側道脇の登山口から西向きに入る、9時15分

登山口から、簡易舗装道(地理院地図黒実線)がジグで上がっており、それに従う。やがて、地理院地図の表示は無くなり地道(送電線鉄塔管理道)となる。管理道は右に振られて、西向きに気持ちの良い雑木林の中を行く。

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〈写真〉送電線鉄塔の下を行く、9時24分
(変電所のほぼ真北にある送電線鉄塔である)

送電線鉄塔を過ぎてしばらくすると、尾根を右手にして、西向き(やや北)に進むようになる。標高220mくらいの地点で、左に振られて南西向きとなる。

標高230m前後で尾根(南西/北東)に乗る。尾根上には管理道があり、合流して左手に進む(南西向き)。

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〈写真〉尾根に乗る(標高230m前後)、9時42分
(尾根上には、右手後方(画面右)から左手前方(画面左)に管理道が付いている)

三角点(365.5m)に至るには、この尾根の一つ北側の尾根に乗らなければならない。そのため、標高250m台まで進んだ地点で、右折して北向き(やや西)に行く。

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〈写真〉右折地点(標高250m台)、9時59分
(前方に良い道を分けて、右折する)

一つ北側の尾根に乗って、おおまかには西向きに、三角点(365.5m)を経て、古戦場跡(標高400m台コブ)に至る。

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〈写真〉野貝原山山頂部のホテル廃墟を見る(標高300m前後)、10時08分
(写真画面の右側後方)

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〈写真〉365.5m三角点、10時36分

折敷畑古戦場跡(標高400m台コブ)には、旧陸軍省標石がある。

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〈写真〉折敷畑古戦場跡、10時59分
(旧陸軍省標石がある。陸軍輸送港域第ニ区標石(昭和15年6月10日)第54号である)

今日はここで昼食とする。

古戦場跡(標高400m台コブ)からの展望は決して良いとは言えない。葉を落とした雑木を透かして、極楽寺山の尾根(平良コース)や宮島、そして船倉山(~大野権現山)の尾根が見えている。

折敷畑山445mピーク

昼食後、折敷畑山445mピークを往復してくる。

折敷畑山445mピークは、古戦場跡(案内板、標高400m台コブ)から北西の方角に尾根を追っていった所にある。山頂部では、西側斜面から右手に巻いて登る。

山頂での展望は全くない。なお、折敷畑山445mピークから野貝原山(719.2m)に至るルートがあるようだ。

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〈写真〉折敷畑山、12時19分

折敷畑古戦場跡~四季が丘団地

折敷畑古戦場跡から、おおまかには南向きに尾根を下る。地理院地図の登山道表示はない。最初に一箇所急坂があり、鎖が設置してある。

南~南西向きに下り、標高300m台手前の鞍部(標高280m台)に至る。鞍部では、正面の小コブ(標高300m台)に取り付くことなく、左手に行き、小コブの東面を巻きながら南東向きに下る。

ここの巻き道では、今日も羊歯(しだ)が濃い。道路上の羊歯(しだ)を少しばかり刈らせていただく。羊歯(しだ)の先は対生しており、切った茎の方を先にして飛ばすと、両側の葉が翼となって良く飛ぶ。面白い。

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〈写真〉標高300m台手前の鞍部、12時55分(12:53~12:57)

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〈写真〉標高300m台の東面を巻く、2016/02/11(12時06分)
(2017年の今日もシダが濃かった)

巻き道が終わると、そのままほぼ南東向きの尾根を下る。

標高220m前後から下では、地理院地図に登山道が示されている。そこから、送電線鉄塔管理道や黒折集落への下山道が多少入り乱れてくるが、基本的には南東向きの尾根筋を真っすぐに下る。

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〈写真〉四季が丘団地に向けて下る(標高170m前後)、13時29分

標高150m前後で、地理院地図の登山道(黒破線)が二手に分かれている。そのまま尾根筋を行けば、展望台があるようだ。四季が丘団地に下るには、ここは真っすぐ行かず、右側の黒破線に従って右手前方へ南向きに下る。

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〈写真〉四季が丘団地に向けて、右手前方に下る(標高150m前後)、13時32分
(左手尾根筋を行けば、展望台があるようだ。画面左は展望台ピストン組)

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〈写真〉砂防水路、2016/02/11(12時25分)
(砂防水路を渡ると、右手に広い駐車場がある)

駐車場から南向きに下る(地理院地図黒実線)と、四季が丘団地北側の道路に出る。左手(東側)には四季が丘小学校(廿日市市立)がある。小学校西隣の公園にはきれいなトイレがある。

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〈写真〉四季が丘団地の北側の道路に出る、2016/02/11(12時28分)

交流会

夕方からJR廿日市駅前の居酒屋で交流会。時間がたっぷりあり、廿日市市内のあちこちを見学しながら、会場まで歩く。今日も一日、有意義な時間を過ごすことができた。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年02月11日)山行記
    速谷神社~折敷畑山~四季が丘団地
    (出発:速谷神社(JR宮内串戸駅―山陽本線)、帰着:半目藪バス停(JR宮内串戸駅―山陽本線))
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めだかの館~船倉山~高見山~高見山川沿い(2017/02/19)

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 船倉山トップページ

めだかの館~船倉山~高見山~高見山川沿い
(出発:半目藪バス停(JR宮内串戸駅―山陽本線)、帰着:宮島口桟橋(JR宮島口駅―山陽本線))

2017年02月19日(日)、広島湾岸トレイル・踏査&整備(第17回)

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〈写真〉地蔵堂、14時18分
(高見川林道の地蔵橋(標高約110m)南詰め東側にある。
そして、その左脇に旧陸軍省標石がある。
広島湾要塞第三地帯標石(第5号)、明治32年6月建立である)

はじめに

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〈写真〉船倉山(545.9m、右端)の南山麓より(2009/09/19撮影)

(高見川ルートで船倉山に至るには、高見川左岸の375m~559m~570m台尾根(中央白雲の下のピーク群)をミニ縦走でつないで行く。このように、船倉山の周辺にはほぼ同じ高さで、しかも船倉山よりも高い山が連なっており同定がむつかしい。なお、白い建物は、船倉山の左下の木陰に隠れている)

今日の山行記の記述は、前回の山関係者向け体験会(2016年3月26日)山行記も含めてまとめる形をとった。

船倉山~高見山の山中には送電線が1本あり、南南西/北北東に延びている。今日のコースの多くの部分は、この送電線鉄塔の管理道を使わせていただくことになる。

ただし、送電線鉄塔の位置(つまり送電線)は、国土地理院地図(電子国土Web)とは微妙に異なることが多い。そうしたことも頭に入れて、地形図を楽しみながら歩くことは安全登山のためにも必要なことだろう。(当然、今日のコース上でも微妙なズレがある)

さて、今日のコースは、花こう岩が風化してできた急斜面の山肌は滑りやすいものの、随所で瀬戸内の海や島(宮島弥山など)を眺めながら歩くことができるクールなコースである。

広島湾岸トレイル(HWT)の最初の計画では、船倉山から白糸の滝を下ることにしていたという。それが、地元関係者の色よい返事が得られず、高見山ルートに変更したとのことである。ルートの変更によって、大野鉱山跡が見学できるなど正解だったのではないだろうか。

参考:大野鉱山跡については、過去の山行記「船倉山(高見川ルート)」(2009/09/13)で集中的にまとめている。その中では、関連事項として、地蔵堂と旧陸軍省標石についても、藤下憲明さん(郷土史家)の教えを請いながら、より正確と思われる情報をまとめている。

参考:高見川林道の地蔵橋(標高約110m)左岸たもとに地蔵堂と旧陸軍省標石がある。しかし、前回(2016/03/26)は見つからなかった。見逃したはずはないのだが・・・土石流でつぶされたか、と心配していたが、今日無事であることを確かめた。

今日のコース&コースタイム

半目藪バス停(70m台)9:21-(上畑口橋を渡る)-めだかの館入口9:24、9:32-(めだかの館敷地内)-左折9:40-右折9:43-左折(地理院地図黒破線)9:52-左折9:59(150m前後)-右折10:02-送電線鉄塔(No.1、140m前後)10:03-送電線鉄塔(No.2、280m前後)10:24、10:34-送電線鉄塔(No.3、320m台)10:40、10:42-送電線鉄塔(No.4、400m前後)10:52、10:55-461m分岐(450m台、右へ)10:58-送電線鉄塔(No.5、450m前後)11:02、11:03-大野権現山方面分岐(右手へ、510m前後)11:12、11:16-大野権現山方面分岐(左へ折り返す、520m前後)11:17-船倉山(545.6m)11:25、12:05-主尾根外れる(白糸の滝・高見山標識、530m台)12:09-白糸の滝分岐(480m前後)12:13、12:18-左折12:19-沢(480m台)12:19-ピーク(570m前後)12:34、12:38-高見山(559m)12:48、12:59-右折(470m台)13:09-送電線鉄塔(410m)13:15、13:23-375m手前分岐13:28-375m鉄塔(13:30、13:33)往復-375m手前分岐(左折)13:35-大野鉱山本坑跡(300m前後?)13:43、13:45ー大野鉱山跡(300m前後?)13:50-沢(250m台)13:56-ナメラ滝(240m前後)-沢(180m前後、右岸→左岸)14:10-選鉱所跡分岐(170m前後)14:11ー開けた場所(90m台)14:21-林道入口(40m台)14:28-高速道路(広島岩国道路)14:32-左折14:40-右折(山陽新幹線)14:49-左折15:00-JR山陽本線踏切15:06-国道2号線15:07、15:09-宮島口桟橋15:14

以下では、参考のため前回コースタイム(2016年3月26日)を示す。

  • 半目藪バス停(1分)めだかの館(18分)送電線鉄塔No.1(17分)No.2(6分)No.3(11分)No.4(7分)No.5(14分)船倉山
    小計1時間31分(めだかの館11分、送電線鉄塔No.1・6分を含む)
  • 船倉山(9分)白糸の滝分岐(2分)沢(15分)570m台ピーク(13分)高見山
    小計39分
  • 高見山(10分)375m手前(15分)沢(20分)開けた場所(7分)林道入口
    小計1時間11分(開けた場所8分を含む)
  • 林道入口(10分)左折(8分)新幹線(18分)JR山陽本線・国道2号線(5分)宮島口桟橋
    小計51分(JR線路踏切、国道交差点など信号待ち7分を含む)
  • 総合計4時間54分(全ての時間を含む)
    (船倉山10分、高見山32分を加える)

バス停~めだかの館~取付口

半目藪(はんめやぶ)バス停(県道30号線)で下車する。地理院地図(電子国土Web)の標高73m付近である。車道をほんの少し西向きに行き、上畑口橋で御手洗川右岸に渡る。すぐ左手に、”めだかの館”の敷地(駐車場)入口がある。

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〈写真〉上畑口橋を渡る、2016年3月26日(9時19分)

めだかの館の敷地内を通り抜けてゆく(地理院地図黒実線のとおり)。敷地内はもちろん私有地である。広島湾岸トレイルでは、所有者の方の了解を得て通らせていただいている。速やかに通り抜けるようにしよう。

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〈写真〉めだかの館の敷地内に入る、9時32分

建物の南側を西向きに進む。

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〈写真〉めだかの館を通り抜けていく、2016年3月26日(9時31分)
(画面右上には、四季が丘団地が一段高く見えている)

途中で左手の山裾に移動して、なおも西向きに行く。

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〈写真〉左側の山裾を西向きに行く、2016年3月26日(9時32分)

暗い林内をなおも西向きに行く。

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〈写真〉暗い林内を行く、2016年3月26日(9時33分)

御手洗川右岸沿いを行く。西向きである。

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〈写真〉御手洗川の右岸、2016年3月26日(9時34分)

取付口

小さな沢(標高70m台)を通り越す。左折して、左岸を南向きにほんの少し登る。すぐ北西に向きを変え、標高90m台まで少し登る。つまり小刻みに折り返して登る。

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〈写真〉左折地点、2016年3月26日(9時37分)
(画面中央には、すぐ先の右折地点と登り道(北西向き)が見えている)

やがて、今日一日のお供である送電線の下を通り抜け(見上げても見えないかも)、地理院地図黒実線とぶつかる辺り(標高90m台)で左折する。

なお、この黒実線は、御手洗川左岸の県道30号線から延びてきている。つまり、この黒実線(道路)を通れば、県道から楽に取り付くことができる。しかし、所有者の了解を得ることができず、広島湾岸トレイルとしては、ここを通ることを断念した経緯がある。

さて、地理院地図はここから黒破線となる。私たちは、それに従って送電線西側の谷に入る。

ところで、今日は前回とは違い、左折地点手前に伐採した木材の集積基地のようなものが造られている。集積基地の右から回り込んで左折、谷筋に入る。そして、谷筋を南西向きに、ほんの少しの間、地理院地図黒破線に沿って行く。

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〈写真〉左折して南西向きに登る、9時54分

その後、地理院地図黒破線から離れ、あくまでも谷筋を登る。

標高140m台で折り返すように左折(北東向き)すると、ほとんど平坦な幅広の良い道となる。

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〈写真〉幅広の平坦な良い道、9時59分

第1鉄塔・・第5鉄塔~船倉山

ほとんど平坦な幅広の良い道を送電線のすぐ下(標高130m台)まで行き、右折して登ると今日最初の送電線鉄塔(第1鉄塔、標高140m台)である。

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〈写真〉第1鉄塔(標高140m台)の手前、10時02分
(船倉山(545.6m)は、送電線の北側(画面の右外側)になる。見えているピークは、461m峰だろうか)

第1鉄塔(標高140m台)から、南西向きに尾根筋を追って登る。つまり、谷筋を行く送電線よりは西側を登ることになる。したがって、送電線に沿う形の地理院地図黒破線からは離れて登る。

標高240m前後で左に向きを変え、南向きに小さな谷筋を登るようになる。

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〈写真〉谷筋を南向きに登る、10時19分

標高280m前後で、再び送電線鉄塔(第2鉄塔及び地理院地図黒破線)と合流する。

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〈写真〉第2鉄塔(標高280m前後、第1鉄塔を見下ろす)、10時25分(10:24~10:34)

その後は、ほぼ地理院地図黒破線沿いに登る。

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〈写真〉第3鉄塔(標高320m前後)、10時42分(10:40~10:42)

第3鉄塔(標高320m前後)から、地理院地図黒破線に従って、標高360m台までは尾根筋を行く。そして、その後もしばらく、地理院地図黒破線に従って右に振る。つまり、谷筋に入っていく。

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〈写真〉第4鉄塔、第5鉄塔を見上げる(標高380m前後)、10時48分

標高380mくらいから標高400mまでの間では、地理院地図黒破線から東~南に大きく外れて、谷を巻いていく。

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〈写真〉第4鉄塔(標高400m前後)手前の巻道、2016年3月26日(10時27分)
(地理院地図黒破線から大きく外れて、谷を巻いてゆく)

標高400m前後で、再び地理院地図黒破線と合流する。南向きにほんの少し行くと、すぐに第4鉄塔(標高400m台)がある。

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〈写真〉第4鉄塔(標高400m台)10時52分(10:52~10:55)

第4鉄塔(標高400m前後)から、地理院地図黒破線に従って、小尾根を南向きに登る。そして、461m峰の西側(標高450m前後、地理院地図黒破線の分岐辺り)で尾根に乗る。

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〈写真〉461m峰の西側で尾根に乗る、2016年3月26日(10時34分)

標高450m前後の地理院地図黒破線の分岐から、短い黒破線沿いに西向きの尾根に入る。地理院地図黒破線の表示はすぐになくなり、その後、高見川沿いの林道まで地理院地図の登山道表示は全く無い状態となる。

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〈写真〉第5鉄塔(標高450m台)、11時03分(11:02~11:03)

第5鉄塔(標高450m台)の先で、標高470m台の小コブを越えると、尾根は南西向きに変わる。引き続き尾根筋を登る。

標高510m前後の地点に分岐があり、右手前方(西向き)に行く。左は船倉山(545.6m)の東側を巻く踏み跡であろう。

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〈写真〉分岐を右にゆく(標高510m前後)、11時13分(11:12~11:16)
(大野権現山方面の縦走路に入ることになる)

標高520m前後で、北西向きの大野権現山方面の縦走路を右手前方に見送って、鋭角に左折、南向きに少し登ると船倉山(545.6m三角点)である。

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〈写真〉分岐を左にゆく(標高520m前後)、11時17分
(大野権現山方面の縦走路を右手前方に見送る)

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〈写真〉船倉山三角点(545.6m)、12時04分(11:25~12:05)

船倉山にて昼食。展望を楽しむ。

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〈写真〉船倉山から宮島を見る、2016年3月26日(10時52分)

船倉山~570m台~高見山

白糸の滝分岐(標高540m台)を右に取り、主尾根を南東向きに下る。

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〈写真〉白糸の滝分岐(標高540m台)、12時06分
(右手、白糸の滝方面に下る)

白糸の滝分岐(標高530m台)を右に取り、尾根西面を南西向きに下る。

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〈写真〉白糸の滝分岐(標高530m台)、12時09分
(右手、白糸の滝方面に下る)

570m台(右手前)~559m(左奥、高見山)に向けて急下る。

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〈写真〉左奥に高見山を見る(標高500m前後)、2016年3月26日(11時06分)

白糸の滝分岐(標高480m台)で、白糸の滝方面を左に分けて、右手北西向きに行く。

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〈写真〉白糸の滝分岐(標高480m台)、12時13分(12:13~12:18)
(左:白糸の滝方面、右:高見山方面)

すぐに良い道を前方に見送り、左折(おおまかには西向き)する。

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〈写真〉高見山分岐(標高480m台)、12時18分
(左:高見山方面)

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〈写真〉高見山方面に向けて左折する、2016年3月26日(11時11分)

すぐに沢(標高480m台)を渡る。

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〈写真〉沢を渡る(標高480m台)、2016年3月26日(11時11分)

尾根筋を行き、570m台ピークを乗り越えて、高見山(標高559m)に至る。

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〈写真〉高見山から宮島を見る、2016年3月26日(11時39分)

高見山~林道入口~宮島口桟橋

高見山から一気に高見川沿いまで下る。花こう岩の風化した真砂土は滑りやすい。慎重に下る。

まずは、高見山山頂から東南東に流れる尾根筋を標高470m台まで下る。送電線に向かって下る形となる。

標高470m台からは、南に流れる支尾根を375mの方向に下る。地理院地図では、送電線に沿って、送電線の西側を下る形になっている。

しかしながら、標高410m台(尾根筋)で送電線鉄塔を左真横にして通り抜ける。地理院地図の送電線表示は明らかにズレている。

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〈写真〉送電線鉄塔(標高410m台)、13時15分(13:15~13:23)
(地理院地図とは多少ズレて、送電線鉄塔の真横を下る)

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〈写真〉経小屋山の方角に急下る(標高400m台)、13時27分

375m表示付近の送電線鉄塔を正面に見て、その手前(標高380m前後)で右折して尾根筋を離れる。その前に、送電線鉄塔まで往復してくる。展望が良い。

さて、尾根筋で右折後、大きく右に回り込むと右手前方に岩肌の高見山が荒々しい。

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〈写真〉右手前方に高見山を見上げる(標高370m前後)、13時34分

尾根筋を離れて、高見川支流のある右谷を下ってゆく。

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〈写真〉急坂を下る(標高330m前後)、13時39分

大野鉱山の坑道跡を2箇所(上と下)見る。標高300m台の地点で、両者の標高差は20m程度あるはずだが、今日もまたGPS軌跡はその差をうまく拾っていない。磁石の影響などがあるのだろうか。

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〈写真〉大野鉱山本坑跡(標高300m台)、13時45分(13:43~13:45)

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〈写真〉ズリ石が積まれた急坂を下る、2016年3月26日(12時42分)

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〈写真〉大野鉱山跡(標高310m台???)、13時50分
(なぜか、下方部にある鉱山跡の方が、標高が高くなってしまう)

中尾根状態の岩尾根を下り切ると高見川(標高300m台)である。

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〈写真〉高見川はもうすぐ下である、13時55分

高見川右岸を下る。標高250m前後から地理院地図では林道表示となっているが、現在では車は通れそうもない。沢(標高180m前後)を渡ってしばらく行くと、林道は車で通ることのできる状態となる。

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〈写真〉沢を渡る(標高180m前後)、14時10分

地蔵堂の左脇に旧陸軍省標石を見る。前回(2016年3月26日)見逃しており、どうなったのか心配だったが、今までどおり無事であることを確認できて安心する。

地蔵堂は、地蔵橋(標高約110m)の南詰め(林道入口側)の東側にある。その左脇に旧陸軍省標石がある。

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〈写真〉地蔵堂(標高110m台)、14時18分

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〈写真〉陸軍省標石(標高110m台)、14時18分

標石の文字はつぶれており「陸軍省」の部分しか読めない。藤下憲明「広島県文化財ニュース」によれば「広島湾要塞第三地帯標石(第5号)、明治32年6月建立」である。

「大野瀬戸に設置された室浜砲台(Web作者注、船倉山対岸の宮島北西海岸)からの距離2250間(4095m)の区域線上に建立されたものである」という。

林道を出ると、前方に自動車専用道路(広島岩国道路)が見える。

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〈写真〉林道を出たところ、14時31分

ゆったりと歩いて宮島口桟橋に至る。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年03月26日)山行記
    めだかの館~船倉山~高見山~高見川沿い
    (出発:半目藪バス停(JR宮内串戸駅―山陽本線)、帰着:宮島口桟橋(JR宮島口駅―山陽本線))

広島湾岸トレイルの周辺を歩く

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大元コース~宮島弥山~かや谷コース~包ヶ浦自然歩道(博奕尾)(2016/11/13)

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 宮島弥山・岩船岳トップページ

大元コース~宮島弥山~かや谷コース~包ヶ浦自然歩道(博奕尾)
(出発帰着:宮島桟橋(宮島側)、広電宮島口駅―広島電鉄(本土側))

2016年11月13日(日)、小4(兄)、年長(弟)

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〈写真〉宮島大鳥居横にて、9時39分

今日のコース&コースタイム

宮島桟橋9:27-大鳥居横9:39、9:40-大元公園9:59、10:02-岩船岳分岐10:12-四町10:22-弥山原始林石柱10:32-大岩10:38-十二町10:53-岩模様(ウサギ)11:11-岩屋大師11:36-天然記念物指定地域境界標第四号11:40、11:41-駒ヶ林分岐11:49-鞍部分岐(大聖院コース)11:59-仁王門12:00、12:05-御山神社分岐12:13-弥山西回り分岐(階段下)12:18、12:20-弥山12:30、13:14-弥山本堂13:23-鞍部分岐(紅葉谷コース)13:32-獅子岩駅13:38-榧谷駅13:54-302m峰手前(左へ下る)14:17-包ヶ浦分岐(自然歩道)14:26-ベンチ14:30、14:33-博打尾14:37-紅葉谷分岐14:38-(尾根筋を行く)-145m峰14:42-左折点(直進)14:51-引き返す14:54-右折して下る14:59-自動車道15:03-海岸道路15:08-宮島桟橋15:11

  • 宮島桟橋(32分)大元公園(10分)岩船岳分岐(26分)大岩(58分)岩屋大師(4分)弥山山頂部遊歩道
    小計2時間13分(大元公園3分を加える)
  • 弥山山頂部遊歩道(8分)駒ヶ林分岐(10分)大聖院コース分岐(14分)御山神社分岐(5分)階段下(10分)宮島弥山
    小計49分(階段下2分を加える、仁王門5分を含む)
  • 宮島弥山(9分)弥山本堂(9分)紅葉谷コース分岐(6分)獅子岩駅
    小計24分
  • 獅子岩駅(16分)榧谷駅(23分)302m峰手前(9分)包ヶ浦分岐(12分)紅葉谷分岐
    小計1時間(展望ベンチ3分を含む)
  • 紅葉谷分岐(13分)左折点(4分)自動車道(5分)海岸道路(3分)宮島桟橋
    小計33分(道迷い8分を加える)
  • 総合計(全ての時間を含む)
    5時間44分(山頂部遊歩道1分、弥山44分を加える)
  • 宮島桟橋(大元コース)宮島弥山、3時間03分
  • 宮島弥山(カヤ谷コース)宮島桟橋、1時間57分

今日の様子

広島湾岸トレイル協議会では、今年(2016年03月05日・土)、広島湾岸トレイル体験登山「宮島ルート」第4回として、「大元コース~大聖院コース」を歩いている。

さて、長男が年末まで大阪に長期出張中である。孫二人を預かって宮島へ行くことになった。小4と年長さんである。昨年(2015年09月20日)も「紅葉谷コース~大聖院コース」を長男も含めて四人で歩いており、歩けることは分かっていた。

しかし、今回は紅葉の季節である、大勢の人出が予想される。山道への取付きは少し遠くなるが、人気(ひとけ)の少ない大元コースを登ることにした。

宮島桟橋から〈南西〉に向かう。

海に浮かぶ大鳥居横を通り、厳島神社の裏に回り込み、宮島水族館(みやじマリン)を目指す。水族館前を通り過ぎると大元公園である。

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〈写真〉厳島神社裏から大鳥居を見る、9時46分
(能舞台は修復中であろうか、鉄骨が組まれているようである)

大元公園から山道に入る。モミの大木が続く中を行く。

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〈写真〉モミの大木の中を行く、10時05分
(照葉樹林帯にもかかわらず、海岸近くにモミが自生している)

岩船岳縦走路分岐がある。

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〈写真〉岩船岳分岐、10時12分
(このまま大元川左岸(画面右手)を遡れば、前峠~多々良林道を経て先峠で岩船岳縦走路に乗る。今日の大元コース(弥山)は、ここで左へ入り、小さな橋を渡って大元川右岸を遡る)

途中で、国指定の天然記念物「弥山原始林」の範囲を示す石柱が、下部と上部に1本ずつ建っている。つまり、知らず知らずのうちに「弥山原始林」の真っただ中を登るという、実にぜいたくな時間を過ごせる場所となっている。植物が分かればもっと楽しめるだろう。

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〈写真〉天然記念物「弥山原始林」の範囲を示す石柱、10時32分
(ここから山頂部遊歩道にかけて、弥山原始林の範囲である)

なお、宮島弥山に登るルートとしては、紅葉谷コース、大聖院コース、そして大元コースの三本がある。いずれも「弥山原始林」の中の谷筋を行くコースである。石段が辛いものの、弥山原始林を守るためには致し方ないだろう。

その他、弥山原始林の中の尾根筋を行くルートもあるが、行政としては、環境保全の観点から「登ってほしくない」としている。ところが、地元有力新聞社の記事(書籍)でそれらのコースが紹介されている。石段が無く、歩きやすいのは確かである。

宮島(厳島)の自然・文化は、過去から続く各種の規制によって守られてきたという経緯がある。弥山原始林の中を行く宮島登山道の維持管理については、国、広島県及び廿日市市当局並びにマスコミや一般市民を含めた合意作りが必須であろう。

さて、大元コースの石段は、登るごとにその傾斜がきつくなってゆく。

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〈写真〉十五町付近の急な石段、11時15分
(石段は登るごとに厳しさを増してゆく)

やっと弥山山頂部遊歩道に登り着く。

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〈写真〉弥山原始林石柱、11時41分
(弥山山頂部遊歩道の始まりである)

遊歩道はアップダウンがあるものの、駒ヶ林分岐~大聖院コース分岐鞍部~仁王門~御山神社分岐~弥山西回り分岐~弥山本堂(弥山東回り分岐)~紅葉谷コース分岐鞍部~獅子岩駅(ロープウエー終点駅)と気持ちの良い道が続く。

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〈写真〉仁王門、12時04分
(手前鞍部には、大聖院コース下り口がある)

さて年長さんは、登るほどにペースが遅くなり、なんとか弥山山頂に登り着いたものの、そこでギブアップ。別途、宮島ロープウエーで登ってきた母親や私の妻と一緒に下りることになった。

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〈写真〉宮島弥山三角点、13時02分
(宮島弥山12:30~13:14)

身軽になった私と小4は、弥山本堂に向けて下り、途中で紅葉谷コースを左下に分け、獅子岩駅(ロープウエー終点駅)まで下る。ここまでは観光客と一緒である。

弥山本堂から獅子岩駅までは、簡易舗装道となっている。獅子岩駅からは山道を行く。

まず、ロープウエー〈北西側〉の尾根を、榧谷駅(かやだに、中間駅)まで北東向きに下る。

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〈写真〉ビューポイント、13時48分
(画面右下にロープウエーを見る)

次に、榧谷駅の下をくぐって、ロープウエー〈東側〉の尾根を北向きに302m峰手前まで下る。

302m峰手前から左手に下り、包ヶ浦自然歩道(紅葉谷~包ヶ浦間)まで下る。

自然歩道の分岐道標は、「包ヶ浦自然公園、弥山登山」となっている。行政で設置したものであろうか。今日の登りでたくさん目にした道標と同じデザインである。

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〈写真〉包ヶ浦自然歩道の分岐、13時48分
(画面左:包ヶ浦方面、正面:宮島弥山へ)

さて、この分岐で包ヶ浦自然歩道に左折して入り、博打尾の案内看板を過ぎ、左手に下ると紅葉谷駅(ロープウエー始発駅)近くまで下ることができる。

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〈写真〉博打尾案内板手前のベンチ、14時31分
(宮島大鳥居を見下ろす。潮が引いて大勢の人が鳥居まで歩いているようである)

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〈写真〉博打尾案内板、14時37分
(日本三大奇襲戦の一つといわれる厳島合戦について説明している)

今日は、博打尾の案内看板から、そのまま尾根筋上にある幅広の踏み跡を追って、なおも北向きに行く。途中で左折・右折して北向きに行く。地理院地図黒実線のとおりである。

あと少しで杉ノ浦~宮島桟橋間の黒実線に至るという地点で、道はシダの中に消えてしまった。このシダをかき分けて進む気にはならない。それに、この時点で桟橋よりも東側に大きくずれ込んでいる。

少し引き返し、桟橋方向(西北西)に向いている幅広の踏み跡をたどって下る。地理院地図に表示はないものの、左手下に道路(地理院地図二重線)が見え隠れしており、安心して下る。道路に出た後は、道路標識に従い宮島桟橋〈東側〉に至る。

観光客はもちろんのこと、登山者ともほとんど会うことなく宮島桟橋に帰り着く。

なお、宮島桟橋~博打尾間には、市街地を通り抜けて行き来できる道があるようだが、私はいまだにそれを知らない。

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『孫と歩く~ユネスコ世界文化遺産の島・厳島~』

宮島のトピックス満載です。
なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。

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2002年06月29日

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荒谷山
(出発帰着:長楽寺側の団地最奥登山口)

2002年06月29日(土)、単独

はじめに

2002年06月29日(土)、単独
荒谷山
(出発帰着:長楽寺側の団地最奥登山口)

土日の両日とも雨の予報。あきらめて朝起きてみると、夜の内に雨が少し降ったようではあるが曇天、ひまわりの画像でも雨雲は四国、九州南部のみ。芸北(県北部)の方が雨の確率は低いようだが、遠くまで出かけて降っていてもつまらないし、登山途中で降られるとこれまたつらい。近くでまだ登ったことのない山へ出かけることにする。

今日のコースタイム:
登山口(31分)不動院(22分)南峰(17分)荒谷山山頂
 小計約1時間20分(休憩含む)
荒谷山山頂(16分)南峰(14分)不動院分岐(17分)登山口
 小計約50分(休憩含む)
総合計3時間49分
 昼食27分、探索タイム1時間02分等をすべて含む

登山口10:32-石灯篭10:53、10:55-鐘楼10:58-水場11:00-不動院11:03、11:08-第一展望岩11:24、11:33-南峰11:39、11:45-(南峰西尾根探索)-南峰12:47、12:50-第二展望岩13:02-荒谷山山頂13:07-第二展望岩13:13、13:40-小ピーク13:48-南峰13:50-不動院分岐14:04-登山口14:21

登山口東側に真新しい団地が造成されており分譲中である。その分、取りつき口が少し分かりにくくなっているが二万五千分1図を持っておればそれ程迷うこともないだろう。

不動院までは昔の参道といった雰囲気の道を行く。ただし木製の階段は山道が崩れるのを防ぐためであろうがちょっと残念である。不動院からは急登である。この急坂を登り詰めたところが二万五千分1図によると571mピークである。

ひろしま百山では、ここはただの”小ピーク”として記載しており、”ここからなだらかな尾根道を低木をかき分けながら進むと”571mピーク(南峰)に達するとしている。"こういち"さんのレポート写真では、南峰には表示板があるのみ、としているがその表示版はどこにも見当たらなかったので、その表示板がどちらのピークに掛かっていたか確認できない。いずれにしても、ひろしま百山の地図に表示された571mピークの位置および本文記載内容には疑問が残る。

ここを書きかえるとするならば以下のようになる。

荒谷山は東西に平行して走る二本の山稜が、南北に伸びる短い山稜で結ばれるという地形的に珍しい山である。・・・・・ふるさとの山歩き、より
H型をした地形の南側の付け根を南峰と呼ぶようだ。荒谷山は北側になり三角点が設置されている。

不動院から急坂を登り詰めると稜線上に出る。荒谷山の尾根と平行して東西に走る南側の尾根である。二万五千分1図を見ると571mの表示がある。ここから稜線上をやや右手に行くとやがてほぼ真東を向く。ほんの2~3分で小ピーク(南峰)である。ここから左手(北側)の尾根に入り一旦鞍部まで下る。その後ゆるやかな気持ちのよい登りをこなすと荒谷山山頂である。

571mピークから左手ヤブの中に下っていく道がある。南峰から西に延びる稜線上を小さなアップダウンを繰り返しながら下って行く道である。赤テープはあるがかなりのヤブ道である。広島自動車道(高速道路)まで下ることができるのかもしれないが途中で引き返したのでよくはわからない。

南峰から右手に道らしきものがある(左手は荒谷山方面)。ロープが張ってありここには入ってはダメよとなっているので最近ではあまり通る人もないのであろう。見た目にもあまりはっきりしない道である。

雨模様の天気で常に空を気にしながらの行動であったが、幸い雨雲が厚くなることもなく下山したときには薄日がさす程であった。ただし蒸し暑い。久しぶりに上半身汗だくになった。
展望個所

登山口:武田山、火山が大きい
石灯篭:鈴ヶ峰、極楽寺山あたりか(とすれば、宮島も見えるはずだが)
不動院:武田山・火山~大茶臼山~鈴ヶ峰、宮島も見えるという
第一展望岩:南側が少し開ける
南峰:展望なし
第二展望岩:阿武山~権現山、武田山~火山
展望地点:宮島(ただし下山道で右手前方の木間)
荒谷山山頂:大茶臼山

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2015年12月05日

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広島湾岸トレイル(モデル山行記)
三入~備前坊山~小掛山~可部峠
(出発:山倉グラウンド(JR可部駅―可部線)、帰着:可部冠山登山口(JR可部駅―可部線))

2015年12月05日(土)、広島湾岸トレイル体験登山(第8回)

はじめに

備前坊山~小掛山
(出発:山倉グラウンド、帰着:可部冠山登山口(JR可部駅―可部線))

歩行距離:約13.6km

日の短い中、歩行時間短縮のため、JR可部駅を出発帰着点としてタクシーを利用した。

今日(第8回)と次回(第9回)の体験コースでは、可部連山(堂床山~可部冠山~小掛山~備前坊山)を中心に、可部山岳会のご努力で整備活動が続けられている。感謝!

特に、可部山岳会創立50週年記念登山道として整備された「可部峠~小掛山~中倉峠」(2011年春完成)は、以前は通行困難とされていたルートである。感謝!感謝!

なお、イワカガミ展望台、山車展望台や三本松などの名称も同山岳会によるもののようである。そして、それらにはそれぞれ意味があり、三本松には確かにマツが三本あるとのこと(インターネット情報)。

今日のコース&コースタイム

三入七丁目グラウンド8:45(140m台)-林道(開発跡、170m台)8:51-祠9:00(210m前後)-尾根に取り付く(250m台)9:13-第一鉄塔(370m台)9:31、9:37-503m東9:52-540m台10:02-第二鉄塔(580m台)10:20-第三鉄塔(590m前後)10:25-第四鉄塔(590m台)10:29-686m峰10:52-備前坊山(789.2m)11:23、11:53-左折(770m台)11:56-中倉峠(630m台)12:11、12:14-711m峰12:28-三本松(690m台)12:30-あせびの丘(650m台)12:54、12:57-山車展望台(775m峰)13:41、13:48-小掛山(816.0m)14:08、14:10-小掛湿原(765m)14:20-大掛・小掛別れ(780m台)14:25-イワカガミ展望台(780m台)14:29-可部山岳会展望台(730m台)14:42-可部峠(650m台)14:53、14:56-しるべ石(490m台)15:16-登山口(370m台)15:30

山倉グラウンド(28分)取り付き(18分)第一鉄塔(15分)503m東(28分)第二鉄塔(32分)686m峰(31分)備前坊山
 小計2時間38分(第一鉄塔6分を加える)
備前坊山(18分)中倉峠(14分)711m峰(26分)あせびの丘・650m台(44分)山車展望台・775m峰(20分)小掛山
 小計2時間15分(中倉峠3分、あせびの丘3分、山車展望台7分を加える)
小掛山(10分)765m(5分)大掛山分岐(28分)可部峠(34分)登山口
 小計1時間20分(可部峠3分を加える)
総合計6時間45分
 (備前坊山30分、小掛山2分を加える)

山倉グラウンド~林道~第一鉄塔~503m

今日の出発点(標高140m台)は、山倉グラウンド(広島市安佐北区三入七丁目)である。日の短い中、歩行時間を短縮するため、JR可部駅からタクシーを利用して距離を稼ぐ。

白木山を望む

〈写真左〉山倉グラウンドから白木山を望む、8時45分

出発地点で班分け(3班)をして出発。今日の班分けは点呼等のための便宜上のもので、20数名が一団となって行動することになる。

出発地点から、地理院地図の道路表示(実際には未舗装の林道)のとおり、ほぼほぼ〈北〉向きに進む。その後、黒実線から黒破線に従って沢沿いを北上する。

林道沿いの大きな石垣

〈写真左〉林道沿いの大きな石垣、8時51分

林道脇の祠

〈写真左〉林道脇の祠、9時00分

右の谷に入ってすぐの所(標高250m台)で、沢を渡り尾根に取り付く。

沢を渡って尾根に取り付く

〈写真左〉沢を渡って尾根に取り付く、9時13分

ここの尾根の傾斜はきつい。地理院地図の黒破線に従って今日一番の急登をこなす。送電線鉄塔(第一鉄塔、標高370m台)からの展望が良い。

なお今日のコースは、2つの三角点(備前坊山と小掛山)を通過していく。しかし、この2山の山頂からの展望はほとんど得られない。

第一鉄塔からの展望

〈写真左〉第一鉄塔からの展望、9時34分

今日のコースは急坂が多く、また小さなアップダウンの回数も多い。平坦部では、脚を休めながらゆったりと行く。送電線鉄塔から503m峰東までもほぼ〈北〉向きで、地理院地図の黒破線に従う。

ほっと一息

〈写真左〉ほっと一息、9時48分

503m~送電線鉄塔(3本)~686m~備前坊山

503m東で〈北東〉向きの尾根に乗り、小さなアップダウンをこなしてゆく。地理院地図に表示はない。

やがて、590m台の東側(標高580m台)で別の送電線の鉄塔(第二鉄塔)にぶつかる。そして、その同じ送電線の鉄塔(第三鉄塔、第四鉄塔)の下を通ってゆく。地理院地図の黒破線(鉄塔管理道)のとおりである。

ここで、第三鉄塔(標高590m前後)は、間違いなく地理院地図の黒破線上にある。ところが送電線の位置は、それよりもやや離れた位置にある。地理院地図が間違っているものと思われる。

緩やかな尾根を行く

〈写真左〉緩やかな尾根を行く、10時23分
(第二鉄塔と第三鉄塔の間の尾根である)

第四鉄塔の位置は、600m台の東(標高590m台)である。

第四鉄塔

〈写真左〉第四鉄塔、10時29分

第四鉄塔の少し先から、再び地理院地図の表示はなくなる。ただし、そのまま尾根を追って〈北東〉向きに行く。

やがて、686m峰手前から、右手(東側)の谷向こうに備前坊山から南南東に流れる支尾根を見るようになる。686m峰を越えて、その支尾根と標高760mくらいで合流すれば、備前坊山(789.2m)はもうすぐである。

備前坊山は疎林に囲まれて展望はない。樹間わずかに山並を見る。地図とコンパスを合わせれば、白木山が見えているようである。

備前坊山三角点

〈写真左〉備前坊山三角点、11時22分

備前坊山~中倉峠~711m~あせびの丘(標高650m台)

備前坊山のすぐ先で、〈北東〉向きの尾根は〈北西〉に向きを変える。備前坊山から先も、地理院地図に登山道の表示はない。

ただし、備前坊山の北から小掛山~可部峠~可部冠山の向こうまでの尾根筋は、広島市(安佐北区)と山県郡(北広島町)の境界となっている。

尾根筋には、境界線(地理院地図に表示あり)に沿う形できれいな踏み跡が付いている。可部山岳会の整備地域である。

備前坊山の北から、〈北西〉向きに尾根筋を下りに下る。

中倉峠手前

〈写真左〉中倉峠手前、12時09分
(右下に見える空き地は、撤去された電波塔跡のようである)

中倉峠(標高630m台)には、随分と古びた休憩所がある。

中倉峠を見下ろす

〈写真左〉中倉峠を見下ろす、12時10分

今日のコースは、一度下ったらまた登り返さないと、次へは進めない。711mに向けて、そのまま〈北西〉向きに登り返す。

中倉峠からの急登

〈写真左〉中倉峠からの急登、12時13分

711mから、尾根は〈北北東〉向きとなる。三本松(標高690m台)その他の小コブを越えて、あせびの丘(標高650m台)に至る。

あせびの丘(標高650m台)から樹間に山を見る。進行方向にある山車展望台(775m峰)だろう。その奥にある小掛山(816.0m)はその陰に隠れているようである。

あせびの丘(標高650m台)~山車展望台(775m峰)~小掛山

尾根筋の登山道は、あせびの丘(標高650m台)から一旦〈南〉に向かい、その後、西から〈北西〉に向き直して進む。途中の山車展望台(775m峰)を経て小掛山(816.0m)に至る。

尾根筋の登山道は、よく整備されており歩きやすい。ただし、細かな方向転換や小さなアップダウンもあるので、地図とコンパスによる現在位置の確認が欠かせない。読図の面白さを味わえるコースである。

さて、急登をこなして山車展望台(775m峰)に登ると展望が開ける。前方に堂床山、後方に備前坊山、備前坊山の後ろに白木山がわずかに頭を出している。

備前坊山を見る

〈写真左〉山車展望台から備前坊山を見る、13時42分
(備前坊山(画面右側)の平坦な山頂部に、白木山がわずかに頭を出す)

小掛山からの展望は期待できない。

小掛山三角点

〈写真左〉小掛山三角点、14時07分

小掛山~イワカガミ展望台(780m台)~小掛湿原(765m)~可部峠

小掛山(816.0m)から可部峠(650m台)まで下りには違いない。しかし細かなアップダウンがいくつもあり、疲れた脚にはこたえる。

さて、小掛山(816.0m)から、〈西〉向きに小掛湿原(765m)まで下り、そのまま〈西〉向きに少し登ると大掛山分岐(780m台)である。

ところで、広島湾岸トレイル(HWT)から頂いた地図では、765m峰と表記されている。しかし、地理院地図で改めて確認すると、765mの位置は、尾根ではなくて鞍部(小掛湿原のある位置)となっている。

大掛山分岐(780m台)から、尾根筋は〈南西〉(可部冠山~堂床山の方向)を向く。少し下ってからイワカガミ展望台(780m台)に登ると、右手前方に海見山が大きい。

可部山岳会展望台(730m台)からは、可部冠山、堂床山をしっかりと見ることができる。

堂床山の懐に可部冠山

〈写真左〉堂床山の懐に可部冠山を見る、14時42分
(堂床山(画面中央)の左懐に可部冠山の鋭い山頂部が入る。それらの左奥に阿武山を見る)

可部峠~登山口

可部峠(標高650m台)から登山口(370m台)に向けて一気に下る。

可部峠

〈写真左〉可部峠、14時54分

可部峠からの下り

〈写真左〉可部峠からの下り、14時57分

しるべ石

〈写真左〉しるべ石、15時16分

可部冠山登山口

〈写真左〉可部冠山登山口、15時32分

帰りも登山口からJR可部駅までタクシーを予約した。予約時間には余裕を持って間に合ったので、タクシーはまだ来ていない。

ところで、登山口まで幅広のきれいな舗装道路が登ってきている。しかし、この登山口までタクシーが上がってきてくれるだろうか。もしかして、少し下の南原峡駐車場で待っていることはないだろうか。

ここでじっと待つより下まで歩く方が確実だろう。そうして歩いている途中で、登ってくるタクシーと無事行き合い、JR可部駅に帰着した。

可部連山トレイルランinあさきた

広島湾岸トレイル(HWT)は安全に歩くスポーツを目指している。これに対して、トレイルランという山中を走る競技があり、各地で盛んに行われるようになっているようだ。

この可部連山でも、この秋(2015年11月8日)、「第3回可部連山トレイルランinあさきた」が実施されたという。今日の体験コース上には、その時の標識テープの中で未回収のものがあり、今日の体験会に参加した安佐北区役所の関係職員の方が回収して歩いていた。

トレイルランの立場で言えば、今日の体験コースの中では、最初の送電線鉄塔までの急坂を除けば、適度な勾配であるという。ザックを背負って歩いてもずり落ちそうな急坂がその他いくつもある。そこを走るわけだから大したものである。

トレイルランのための清掃活動をしたりして、登山道が随分ときれいになったという。歩くトレイルと走るトレイルラン、うまく共存できることを願う。

『細見谷渓畔林と十方山林道』

NHK総合テレビで、細見谷が紹介された。最近では、一人で西中国山地に入る機会は全くなくなってしまった。広島県が「細見谷林道」建設を断念(2012年1月19日)して以降、豊かな自然がそのまま残っているのをテレビで見て感激!

2015年12月6日(日)7:45~7:59
NHK総合テレビ
さわやか自然百景「西中国山地 細見谷」
www.nhk.or.jp/sawayaka/contents/program/2015/12/2015_1206_hosomi.html

私は、既存未舗装の十方山林道(細見谷林道)を拡幅舗装化して大規模林道(後の緑資源幹線林道)に組み込むという国の施策に自然保護の立場から反対した。

参考:細見谷渓畔林と十方山林道(Akimasa Net)
https://hyakuzan.akimasa21.net/hosomidani-frontpage/

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未分類

2015年12月12日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 可部冠山トップページ

広島湾岸トレイル(モデル山行記)
可部冠山~堂床山
(出発帰着:南原峡駐車場(JR可部駅―可部線))

2015年12月12日(土)、広島湾岸トレイル体験登山(第9回)

はじめに

可部冠山~堂床山
(出発帰着:南原峡駐車場(JR可部駅―可部線))

日の短い中、歩行時間短縮のため、JR可部駅からタクシー利用。帰りは、自家用車組にJR可部駅まで便乗させていただいた。なお途中でGPS不調、記録がなく推定タイム区間あり。

今日のコース&コースタイム

南原峡駐車場(250m台)8:58-第一明神橋8:58-可部冠山登山口(370m台)9:27、9:31-分岐(右へ、440m前後)9:44-しるべ石(490m台)9:53-左折9:54-可部峠(650m台)10:22、10:29-可部冠山(735.6m)10:41、10:45-西冠山(721m)北側11:02-明神ダムを見る(660m前後)11:20-682m峰(推定)11:34-685m峰(堂床山を見る)11:52、11:57-堂床山(859.6m)12:21、12:51-右折(660mmくらい)13:05-左折(650m前後)13:10-鉄製階段上部(340m台)13:44-加賀津の滝13:47、13:53-第二明神橋(250m前後)13:59-南原峡駐車場(250m台)14:00

南原峡駐車場(29分)可部冠山登山口(22分)しるべ石(29分)可部峠(12分)可部冠山
 小計1時間43分(登山口4分、可部峠7分を加える)
可部冠山(17分)西冠山北側(推定32分)682m(推定18分)685m(推定24分)堂床山
 小計1時間36分(685m推定5分を加える)
堂床山(19分)左折(37分)加賀津の滝(7分)南原峡駐車場
 小計1時間09分(加賀津の滝6分を加える)
総合計5時間02分(すべての時間)
 (可部冠山4分、堂床山30分を加える)

南原峡駐車場~しるべ石

南原峡駐車場(標高250m台)から第一明神橋を渡って左折、川沿いに車道(舗装道)を冠山登山口(標高370m台)まで、〈北東〉向きにさかのぼる。国土地理院地図の車道マーク~黒実線。

第一明神橋

〈写真〉第一明神橋、8時58分

冠山登山口手前で、左に明神ダム管理道を分ける。

明神ダム管理道分岐

〈写真〉明神ダム管理道分岐、9時24分

冠山登山口から山道に取り付く。

可部冠山登山口

〈写真〉可部冠山登山口、9時31分

冠山登山口から沢の左岸を行く。おおまかには〈北〉向きである。

沢の左岸を行く

〈写真〉沢の左岸を行く、9時37分

標高420mくらいの地点で右岸に渡る。右岸沿いをほんのわずかに北上、標高430mくらいの地点で折り返して少しばかり南下、その後再び〈北〉を向き尾根筋を登る。

尾根のやや西側を登り、しるべ石のある小さな峠を越える。ここまで、ほぼ地理院地図の黒破線のとおりである。

小さな峠手前

〈写真〉小さな峠手前、9時53分

しるべ石

〈写真〉峠手前にある”しるべ石”を振り返る、9時53分

しるべ石~可部峠~可部冠山

しるべ石のある小さな峠を越えた辺りで、左手尾根に取り付き〈西〉向きに登る。

しるべ石近くの峠から

〈写真〉しるべ石近くの峠から尾根に取り付く、9時54分

尾根に乗って、すぐに南~〈北西〉向きになり、そのまま尾根を登る。やがて、左手にある可部冠山の南東~東~北東面を〈北〉~〈北西〉向きに巻き上げ、可部峠(標高650m台)に至る。ここまで、地理院地図の黒破線のとおりである。

可部峠

〈写真〉可部峠、10時22分

可部峠(標高650m台)から急坂をすこしがんばれば、可部冠山(735.6m)である。360度の展望が開ける。広島湾岸トレイルのコースも確認することができる(後日、まとめ)。

可部冠山三角点

〈写真〉可部冠山三角点、10時41分

堂床山

〈写真〉画面右に堂床山が大きく、その左裾奥(画面中央)に阿武山を見る。

可部冠山~西冠山北側~堂床山

可部冠山(735.6m)からは、明神ダムの北~西側を、〈西南西〉~〈南〉向きに行く。途中には急坂も多く気が抜けないコースである。また小さなアップダウンも多くあり、読図を真剣にやるには適している。なお、行く手右側に海見山を見る。

可部峠~可部冠山から堂床山途中までは、広島市(安佐北区)と山県郡(北広島町)の境界尾根となっている。そしてその後も、堂床山に向けて同じ尾根を追っていく。

穏やかな尾根筋

〈写真〉緩斜面をゆったりと行く。尾根筋は急斜面と緩斜面の繰り返しである、11時16分

南原発電所は、明神ダム(上池)と南原ダム(下池)の間で水を循環させながら水力発電を行う揚水式発電所である。そして、明神ダム(上流)、南原ダム(下流)ともにロックフィル形式のダムとなっている。

明神ダム

〈写真〉明神ダムを見下ろす、11時20分

682m峰手前の急坂にロープが設置してある。「第3回可部連山トレイルランinあさきた」(2015年11月8日)のために整備されたものだという。

682m手前の急坂

〈写真〉682m峰手前の急坂、11時30分

682m峰手前から、尾根は〈南〉向きとなり、685m峰からは冬枯れの樹間越しに堂床山を見る。

685m峰

〈写真〉685m峰、樹間越しに堂床山

最後に、粘土質の滑りやすい急坂を登れば堂床山(859.6m)である。

堂床山一等三角点

〈写真〉堂床山三角点、12時21分

堂床山~加賀津の滝~南原峡駐車場

堂床山山頂で昼食。気温が下がってきて寒さを感じるようになる。雪になりそうな雲行きである。出発時間を早めて下山を開始する。

堂床山の山頂部はアセビの木が多い。白木山に比べると木が大きく背が高いようである。そのアセビの林に踏み込み、〈北東〉向きの尾根に乗る。なお、堂床山からの下りは、地理院地図に表示はない。

堂床山山頂部

〈写真〉堂床山山頂部、12時51分

山頂部の登山道

〈写真〉山頂部の登山道を行く、12時53分

日本山岳会のメンバーが、ほぼ全員ダブルストックを用意している。いつもはストックを使用する人はほとんどいない。しかし堂床山からの急下り、さすがに安全面を考えればストック使用が妥当との判断であろう。

右折箇所

〈写真〉右折箇所(直進不可)、13時05分

水平道(右折地点、標高660mくらい)を行く。ほぼ〈南〉向きである。

水平道

〈写真〉水平道を行く、13時08分

水平道から左折(標高650m前後)して、〈西〉向きに張り出した尾根筋の急坂を慎重に下る。

急坂を下る

〈写真〉急坂を下る(この後もっと急な岩場あり)、13時10分

後ろから若者が数名、私たちの側を走り下っていった。先ほど堂床山山頂で話をした高陽高校登山部の生徒さんたちである。ほとんど空荷とはいえ、ストックも持たず、落ち葉の堆積した岩場を飛ぶように下っていった。

若さがうらやましい。私は2回滑ってころんだ。

鉄製の手すりが付いた階段まで下れば、急坂との闘いも終わりである。加賀津の滝を見学して、沢を飛び石で対岸に渡り、南原峡駐車場まで今日も全員無事に帰り着く。

鉄製の手すりが付いた階段上部

〈写真〉鉄製の手すりが付いた階段上部、13時44分

加賀津の滝

〈写真〉加賀津の滝、13時48分

第二明神橋

〈写真〉第二明神橋、13時59分

南原峡駐車場

〈写真〉南原峡駐車場、14時00分
(出発点の第一明神橋は、画面左奥である)

『細見谷渓畔林と十方山林道』

先週の体験登山で、自著を一冊所望された。今日朝、用意した一冊をお渡ししたところ、堂床山山頂でサインをお願いされた。面映ゆいがご要望にお応えした。

私は、既存未舗装の十方山林道(細見谷林道)を拡幅舗装化して大規模林道(後の緑資源幹線林道)に組み込むという国の施策に自然保護の立場から反対した。

参考:細見谷渓畔林と十方山林道(Akimasa Net)
https://hyakuzan.akimasa21.net/hosomidani-frontpage/

NHK総合テレビで、細見谷が紹介された。最近では、一人で西中国山地に入る機会は全くなくなってしまった。広島県が「細見谷林道」建設を断念(2012年1月19日)して以降、豊かな自然がそのまま残っているのをテレビで見て感激!

2015年12月6日(日)7:45~7:59
NHK総合テレビ
さわやか自然百景「西中国山地 細見谷」
www.nhk.or.jp/sawayaka/contents/program/2015/12/2015_1206_hosomi.html

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観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース(2016/02/06)

Akimasa Net
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広島湾岸トレイル(モデル山行記)
観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース~速谷神社
(出発:中地上バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:速谷神社前バス停(広電廿日市市役所前(平良)―広島電鉄宮島線)

2016年02月06日(土)、広島湾岸トレイル体験登山(宮島ルート)・第1回

20160206-114408.jpg

〈写真〉極楽寺本堂、11時44分

  • 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2016年02月06日)モデルコース
    なおその後、広島湾岸トレイルの正規ルートとしては、今回の速谷コースを放棄して平良コースをそのまま宮島サービスエリアまで下ることになった。
  • コース詳細解説 ⇒ Akimasa Net(2017年01月21日)山行記
  • 前回の山関係者向け体験会(2016年2月06日)山行記も含めてまとめる形をとった。なお、前回の速谷コースは放棄して、平良コースをそのまま宮島サービスエリアまで下っている。

はじめに

広島湾岸トレイル(HWT)では、いよいよ鈴ヶ峰から宮島に向けて延伸コース(宮島コース)の体験登山が始まった。

まずは、鈴ヶ峰(八幡登山口)から極楽寺山である。その極楽寺山に登るのにどこから取り付くか、HWTでも様々な角度から検討されたようである。

当初の有力案は、佐伯運動公園から登る倉重コースだったようである。鈴ヶ峰(八幡登山口)から西へ少しばかり住宅地を歩けば山道に入ることができる。

倉重コースで山頂部尾根に乗り、旧陸軍省標石などを観察しながら、極楽寺山頂693mを経て極楽寺・展望台661mに至り、瀬戸内の多島美を堪能して平良コースを下るルートは悪くない。

しかし最終的には、佐伯運動公園よりもずっと南西側から取り付く観音コースと決まった。地元関係者のアドバイスも受け入れながら、昔からの参道である観音コースを選択したとのことである。

今日のコース&コースタイム

中地上バス停(10m前後?)9:22-石内川土手9:24、9:30-右岸へ9:36-大通り(右折)9:42-植物公園分岐(20m台)9:59-右折(70m台)10:13-公園(トイレ、160m台)10:27、10:35-山陽自動車道(200m台)10:40-観音登山口(250m前後)10:48、10:50-休憩(400m台)11:07、11:09-展望(450m前後)11:14、11:15-山頂部(660m台)11:42-展望台(661m)11:45、12:15-駐車場(階段下、650m台)12:20-右折12:22-極楽寺山693m12:24、12:27-駐車場(階段下、650m台)12:30-展望台横12:34-仁王門12:38-仁王門下(右折、620m台)12:39、12:40-613m横12:47-原コース分岐(570m台)12:51-518.4m三角点12:57-展望岩(460m前後)13:05、13:07-速谷神社分岐(330m台)13:18、13:19-267m西側13:32-速谷登山口(170m台)13:44、13:49-山陽自動車道(80m台)14:01-バス停(70m台)14:10(250m前後)10:48、10:50-休憩(400m台)11:07、11:09-山頂部(660m台)11:42-展望台(661m)11:45、12:15-駐車場(階段下、650m台)12:20-右折12:22-極楽寺山693m12:24、12:27-駐車場(階段下、650m台)12:30-展望台横12:34-仁王門12:38-仁王門下(右折、620m台)12:39、12:40-613m横12:47-平良分岐(570m台)12:51-518.4m三角点12:57-展望岩(460m前後)13:05、13:07-速谷神社分岐(330m台)13:18、13:19-267m西側13:32-速谷登山口(170m台)13:44、13:49-山陽自動車道(80m台)14:01-速谷神社前バス停(70m台)14:10

  • 中地上バス停(14分)大通り(31分)右折(27分)観音登山口
    小計1時間26分(ミーティング6分、トイレ休憩8分を加える)
  • 観音登山口(17分)急登り一段落(33分)山頂部(3分)極楽寺・展望台(9分)極楽寺山693m
    小計1時間04分(休憩2分を加える、展望台30分を除く)
  • 極楽寺山693m(7分)展望台横(5分)仁王門下(17分)518.4m三角点(21分)速谷神社分岐(25分)速谷登山口
    小計1時間17分(仁王門下1分、速谷神社分岐1分を加える)
  • 速谷登山口(12分)山陽自動車道(9分)速谷神社前バス停
    小計21分
  • 総合計4時間48分(全ての時間を含む)
    (観音登山口2分、極楽寺・展望台30分、極楽寺山3分、速谷登山口5分を加える)

中地上バス停~観音コース登山口

鈴ヶ峰と極楽寺山の中継地点のバス停は、中地上バス停である。JR五日市駅(山陽本線)北口から山田団地行きバスに乗る。

中地上バス停から、バス通りをほんの少し南に戻り右折すると、西前方に土手(石内川)が見えている。コンクリートの階段で土手に上がる。簡単なミーティング、ストレッチをして出発する。

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〈写真〉石内川の土手から見る極楽寺山、9時29分

石内川沿いの土手上の簡易歩道は車が通ることなく、ゆったりと歩くことができる。途中には、私も時々お世話になっている登山専門ショップがある。

カモの親子が川の流れに身を任せている。石内川はやがてすぐ隣に並行して流れる八幡川に吸収される。八幡川の河口部及びその周辺は、広島県内有数のカモ類などの越冬地である。

石内川の左岸~右岸を南向きに下り、西広島バイパス(高架、国道2号線)の北側の大通りに右折して入る。西広島バイパスと並行して走る大通りに沿って、西~南西方向にひたすら歩く。

極楽寺山の取り付き地点が遠くなっており、長距離の舗装道歩きを強いられるのは致し方ない。標高差がそれほどないのがわずかな救いであろう。

途中で、国土地理院地図(電子国土Web)では道が途切れている箇所がある。しかし既に立派な道路ができあがっておりそのまま進む。

観音台団地の南の方角にある角地で右折する。最初少し狭い道路であるが、やがて幅広の道路に合流する。五日市観音西小学校を右手に見ながら、北西向きに登山口を目指して登る。

右折してから登山口まで、標高差180mくらいの舗装道歩きが足にこたえる。

五日市観音西小学校を過ぎると、極楽寺登山道入口という趣きのあるりっぱな道標がある。その先には、あじさい寺として有名な観音寺(広島市佐伯区)がある。高速道路(山陽自動車道)の下をくぐり抜けると登山口はもうすぐである。

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〈写真〉極楽寺登山道入口という趣きのある道標、10時25分

観音登山口~極楽寺~極楽寺山693m

観音登山口(標高250m前後)には、極楽寺山登山口(造幣局登山部)という立派な標識が二つある。新しい道標は、2013年ころ設置されたもののようである。

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〈写真〉道標:極楽寺山登山口(造幣局登山部)、10時47分

この造幣局とは、当然ながら独立行政法人造幣局(広島支局)のことであろう。広島造幣局(通称)は広島市佐伯区五日市中央(コイン通り)にあって、花のまわり道(主に八重桜)でも有名である。

その隣にある五日市中学校は我が母校である。中学1年で陸上部に入部したてのころは、造幣局のグラウンドを借りて練習することが多くあった。適度に草の生えたグラウンド周辺がヒザに優しいということであったのかもしれない。

観音コースは、取り付きからいきなりの急登である。標高400m台で一服できる地点まで、標高差150m(尾根筋)を一気に北西向きに登る。山頂部まで地理院地図(電子国土Web)に表示は何もない。(丁石、200mごと標識がある)

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〈写真〉観音コースは、取り付きからいきなりの急登である、10時54分

登山道は、一服地点(標高400m台)からさらにそのまま北西向きに登り、標高450m辺りで左に振って西向きに尾根筋を登る。傾斜は多少緩やかとなり、左手には樹間越しに瀬戸内の海を見ることができる。宮島の大鳥居も見えているようである。

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〈写真〉あと0.2kmの標識、11時34分
(観音コースの全長は1.2kmとのこと、0.2kmごとに標識があるものの、各標識間の距離はかなりアバウトで、ばらつきがある)

粉雪がふわふわと降ってくる。最後の急なジグにかかると線香の匂いが漂ってくる。山頂部(標高660m台)の阿弥陀堂裏側に登り着く。道標は全くない。清々しい。

本堂を右手前方に見て左折、阿弥陀堂の正面に回りこみ、その少し先の極楽寺・展望台(661m)で昼食とする。なお、阿弥陀堂の扉は閉ざされており、阿弥陀如来大仏を拝むことはできなかった。

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〈写真〉極楽寺・展望台(661m)から弥山を見る、12時07分
(宮島の大鳥居も見えているようである)

かすむ天気ではっきりしないものの、ずっと左手には、灰ヶ峰~休山~江田島―古鷹山も見えているようである

気温は低い。陽の光が暖かく心地よい。昼食後、極楽寺山頂上693mを目指す。

極楽寺山頂部(標高500m以上)は寺有林で、全国的にも屈指のモミ自然林として知られている。

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〈写真〉モミ自然林の中を行く、12時16分

途中の道端には雪が残っている。

駐車場角に山頂までの急な木段がある。今日はそこを登ることなく、山頂西面の巻き道(蛇の池方面)を行き、途中から右折して山頂に至る。

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〈写真〉駐車場角に山頂までの急な木段がある、12時20分

山頂には東屋があるものの、樹間のわずかな展望もかすんでほとんどない。早々に退散する。

極楽寺のことなど

極楽寺は、高野山真言宗別格本山である。行基が開山(731年)、後に弘法大師が開眼したとされる。毛利元就によって本堂が再興(1560年)された。麓には同じ真言宗の正覚院がある。また、宮島の大聖院は、真言宗御室派の大本山の寺院である。

以上、それぞれの住職(極楽寺)、名誉住職(正覚院)及び座主(大聖院)は、廿日市高校(現・広島県立廿日市高等学校)で私の先輩・後輩にあたる。

廿日市高校は昨年(2015年)創立100週年を迎えた。昨年11月には記念祝賀会も催され、廿日市高校創立100周年記念事業実行委員長の山本浩二さん(ミスター赤ヘル、昭和40年卒)の名前で、創立記念誌が届けられたばかりである。

極楽寺山~仁王門~三角点(518.4m)

極楽寺山山頂693mから平良コースを下る。

極楽寺山山頂693mから、まずは先ほどパスした急な木段を下る。駐車場横まで下りて左折し、元来た道を極楽寺・展望台(標高661m)まで引き返す。そのまま趣きのある石段を下り、仁王門をくぐって仁王門下(標高620m台)までさらに石段を下る。

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〈写真〉仁王門下の丁石、12時39分
(登山道の至る所に丁石がある)

仁王門下にはりっぱな登山道がある。仁王門を背にして、左手は屋代コース(五日市)である。今日は右手の平良コース(廿日市)を行く。

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〈写真〉仁王門下から仁王門を見上げる、12時39分

なおここで、極楽寺山693mの下にある駐車場の横から、自然林の中を遊歩道が延びており、仁王門前後の階段を通ることなく平良コースに合流することができる。

仁王門下からほんの少し北西向きに行き、その後南向きに下る。山頂部ではゆったりと下る。ほぼ地理院地図のとおりと考えて良いが、613m峰は通過せずその東面を巻いて行く。その分なおのことゆったりとした登山道となっている。

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〈写真〉平良コースをゆったりと下る、12時50分

原コース分岐は、標高570m台にある。地理院地図(電子国土Web)の分岐点(標高600m前後)とは少し異なる位置にある。

原コース分岐からさらに南に下ると、三角点(518.4m)である。ここの三角点では、周辺部を刈り取って三角点を見やすくしたようである。

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〈写真〉三角点(518.4m)、12時57分

ところで、三角点(518.4m)の前後の地理院地図黒破線は、三角点の真上を通っている。しかし、今日のGPS軌跡は地理院地図黒破線のわずかに西を下り、三角点(518.4m)手前で少し左に振って三角点の横に至っている。

三角点(518.4m)から先では少し右に振って、再び地理院地図黒破線のわずかに西を下っている。

三角点(518.4m)~速谷コース分岐

三角点から先では傾斜がきつくなる。大岩の間をぬって下る箇所もある。

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〈写真〉大岩の間をぬって下る、13時03分

ところで、平良コースの表示(地理院地図黒破線)が標高390m台から下で消えてしまっている。

手持ちの古い二万五千分1地形図・廿日市(平成12年4月1日発行)を改めて確認すると、当然ながらずっと下の西広島バイパス(国道2号線)付近までしっかりとした記載がある。

それに対して、標高500m前後から地理院地図黒破線が南東向きに下っている。従来の平良コースよりも東側である。

このルートは、先ほどの古い二万五千分1地形図・廿日市には記載がない。

しかし、極楽寺百回登山(超マニアックなルートマップ)で確認すると、荒蒔コースという今まで聞いたことがない(全くノーマーク)のルートが、高速道路(山陽自動車道)を通り抜けて、左方SA(西広島バイパス、国道2号線)まで下っている。

また、標高390mくらいから、今度は南西向きに地理院地図黒破線が下っている。その先は、今日今から下る速谷コース登山口から北に向けて延びる黒実線につながっている。つまり、速谷コースの北側である。

このルートは、先ほどの古い二万五千分1地形図・廿日市には記載がない。極楽寺百回登山(超マニアックなルートマップ)にも記載がない。

確かに速谷コース分岐まで下る途中の右横に踏み跡らしきものがあったが、それが該当するかどうかは定かでない。

速谷コースを下る

注:広島湾岸トレイルの正規ルートとしては、その後、速谷コースを放棄して平良コースをそのまま宮島サービスエリアまで下ることになった。

地理院地図黒破線に記載がなくても、表参道である平良コースそのものが消えてなくなるわけではない。

明瞭な登山道に従って、速谷コース分岐(標高330m台)に至る。りっぱな石柱(右速谷神社、左廿日市町)が建っている。

速谷コースは、右(南西向き)に踏み込みすぐに南向きの尾根に乗る。平良コースは、そのまま直進して左手の尾根(~225m峰)を南南東向きに下る。

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〈写真〉速谷コース分岐の石柱、13時19分
(分岐から右手・南西向きに踏み込む)

さて速谷コースは、標高300m台で267m峰の尾根(南西向き)に乗り、267m峰手前の250m台鞍部に至る。ここまでの間、落ち葉の厚いじゅうたんに足を滑らせないようにしながら慎重に下る。

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〈写真〉落ち葉の厚いじゅうたんに足を滑らせないようにしながら慎重に下る、13時21分

267m峰手前から右手の沢を下る。幾度となく渡渉する。

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〈写真〉滑りやすい丸太の上を行く、13時36分

標高200m付近から右手尾根を乗り越えるようにして速谷登山口(車道、地理院地図黒実線)に至る。

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〈写真〉速谷コース取り付き、13時49分

速谷登山口~速谷神社前バス停

速谷登山口からは、地理院地図黒実線~道路標示に従って速谷神社前バス停まで下る。途中で高速道路(山陽自動車道)の下をくぐり抜ける。

次の折敷畑山はどの山か、探りながら写真を何枚か撮った。しかし、今まで一度も登ったことがなく、まだコースも検討していなかったので確信はない。

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〈写真〉折敷畑山、14時29分
(速谷神社前バス停から速谷神社の向こうに折敷畑山を見る)

速谷コースについて

極楽寺百回登山さん(超マニアックなルート図が秀逸)は、2005年ころに初めてこのコースを通っているはずである。その後幾度となく手入れをしたが、通る人も少なく、夏場は特にすぐ荒れ放題になる、という意味のことを書いていたように記憶している。

今日実際に通過(私は2回目、初回2008/11/23も荒れていた)してみて、ここを維持管理するのは大変だろうなというのが実感である。

なお、速谷コースをやり過ごして平良コースをそのまま高速道路(山陽自動車道)まで下り、宮島SAを経て速谷神社周辺部(折敷畑山取り付き地点)に至るコースも考えられる。

ただしこの場合、多少距離(舗装道部分)は長くなるだろう。それでも時間的にはあまり変わらないはずである。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年02月06日)山行記(このページ)
    観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース
    (出発:中地上バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:速谷神社前バス停(広電廿日市市役所前(平良)―広島電鉄宮島線)
    注:速谷コースはその後放棄。

広島湾岸トレイルの周辺を歩く

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速谷神社~折敷畑山~四季が丘団地(2016/02/11)

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 折敷畑山⇒極楽寺山トップページ

広島湾岸トレイル(モデル山行記)
速谷神社~折敷畑山~四季が丘団地
(出発:速谷神社(JR宮内串戸駅―山陽本線)、帰着:半目藪バス停(JR宮内串戸駅―山陽本線))

2016年02月11日(木・祝)、広島湾岸トレイル体験登山(宮島ルート)・第2回

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〈写真〉折敷畑山古戦場跡(標高400m台コブ)、10時41分
(旧陸軍省標石がある。陸軍輸送港域第ニ区標石(昭和15年6月10日)第54号である)

折敷畑山(おしきばたやま)

はじめに

折敷畑山(おしきばたやま)は、厳島合戦(日本三大奇襲の一つ)の前哨戦があったとされる山である。以前から気にはなっていが、まだ一度も登ったことがなかった。

その位置すら不確かで、前回極楽寺山からの下山途中でも、次回の折敷畑山はどこかきちんと特定することなくやり過ごしてしまった。

折敷畑山は、野貝原山719.2mの山頂部(のうが高原、ホテル廃墟あり)から南に流れる尾根上にあり、その南東面には宮園上、四季が丘団地がある。

つまり、鈴ヶ峰から宮島口(宮島の対岸)に至るには、極楽寺山、折敷畑山(~野貝原山)、そして船倉山(~大野権現山)の三つの尾根を乗り越えていくことになる。

なお、折敷畑山には地理院地図の登山道表示はほとんどない。しかし、よく踏まれた山道が続いており、要所要所で現在位置を確認しながら進めば、何ら問題はないであろう。

今日のコース&コースタイム

速谷神社境内(80m台)9:19-速谷神社鳥居9:22-陽光台北道路(70m台)9:25-(さくらのおか公園)-高速道路下(山陽自動車道、90m台)9:35-登山口(90m台)9:38-送電線鉄塔(140m台?)9:44-右分岐あり(250m台?)10:02、10:07-展望(野貝原山を見る、290m台)10:16-三角点(365.5m)10:30-古戦場跡(400m台)10:41、10:47-折敷畑山(445m)10:58、11:00-古戦場跡(400m台)11:10、11:52-左折(鞍部、280m台)12:05-送電線鉄塔横(220m台)12:14-右前方へ(直進道あり、150m前後)12:23-水道施設?(130m台)12:26-四季が丘小学校西側(130m前後)12:29、12:38-右折(100m台)12:43-県道30号線(80m台)12:50-半目藪バス停(70m前後)12:54

  • 速谷神社・鳥居(16分)登山口(24分)分岐あり(23分)三角点(11分)古戦場跡(11分)折敷畑山
    小計1時間36分(分岐5分、古戦場跡6分を加える)
  • 折敷畑山(10分)古戦場跡(13分)左折(9分)送電線鉄塔横(15分)四季が丘小学校西側(16分)バス停
    小計1時間03分(古戦場跡42分、小学校横9分を除く)
  • 総合計3時間32分(全ての時間を含む)
    (折敷畑山2分、古戦場跡42分、小学校横9分を加える)

速谷神社~陽光台団地~登山口

JR宮内串戸駅集合。適当なバス便がなく、タクシーにて速谷神社へ。速谷神社境内にて2班に分かれて準備体操をして出発する。

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〈写真〉速谷神社、9時22分

速谷神社前から南西の方角に、民家の間をぬって地理院地図(電子国土Web)の黒実線に沿ってゆく。

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〈写真〉民家の脇を通り抜けていく、9時24分

陽光台北側の自動車道に入り、西向きに行く。

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〈写真〉陽光台北側の道路を西向きに行く、9時25分

高速道路(山陽自動車道)にぶつかり、その下をくぐり抜ける。

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〈写真〉高速道路(山陽自動車道)の下をくぐり抜ける、9時35分

登山口~三角点~折敷畑山

高速道路の側道を南西に少し行くと、右手に登山口がある。

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〈写真〉側道脇の登山口から西向きに入る、9時37分

登山口から、簡易舗装道(地理院地図黒実線)がジグで上がっており、それに従う。やがて地道となり、気持ちの良い雑木林の中を西北西向きに行く。

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〈写真〉気持ちの良い尾根筋を行く、10時23分

分岐あり(230m前後)で西向きの尾根に乗る。これから先、右手前方に時々見える野貝原山山頂部のホテル廃墟が、だんだんと大きく見えるようになる。

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〈写真〉365.5m三角点、10時30分

折敷畑山古戦場跡(標高400m台コブ)には、旧陸軍省標石がある。

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〈写真〉折敷畑山古戦場跡(案内板)、10時41分
(旧陸軍省標石がある。陸軍輸送港域第ニ区標石(昭和15年6月10日)第54号である)

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〈写真〉折敷畑山古戦場跡(案内板)、10時47分

折敷畑山445mピークは、古戦場跡(案内板、標高400m台コブ)から北西の方角に尾根を追っていった所にある。展望は全くない。

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〈写真〉折敷畑山、10時57分

折敷畑山~四季が丘団地~バス停

折敷畑山445mピークからの展望は全くない。折敷畑山古戦場跡(標高400m台コブ)まで戻って昼食にする。

古戦場跡(標高400m台コブ)からの展望も決して良いとは言えない。雑木を透かして、極楽寺山の尾根(平良コース)や宮島、そして船倉山(~大野権現山)の尾根が見えているようである。

昼食後、折敷畑山古戦場跡からおおまかには南向きに下る。地理院地図の登山道表示はない。最初に一箇所急坂があり、鎖が設置してある。

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〈写真〉折敷畑山古戦場跡から南西向きに下る、11時58分

標高300m台手前の鞍部(標高280m台)で左折、標高300m台の東面を巻きながら南東向きに下る。

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〈写真〉標高300m台の東面を巻く、12時06分

標高220m前後から、地理院地図に登山道が示されている。それよりもほんの少し北東の尾根筋を下る。送電線鉄塔管理道や黒折集落への下山道が多少入り乱れているが、基本的には真っすぐ下る。

標高150m前後で、地理院地図の登山道が二手に分かれている。ここは真っすぐ行かず、右側の黒破線に従って右手前方へ下る。

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〈写真〉右手前方に向けて下る、12時23分

水道施設?の側を通り抜けて下る。

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〈写真〉水道施設? 12時25分

水道施設?の側を通り抜けると、四季が丘団地の北側の道路に出。左手(東側)には四季が丘小学校(廿日市市立)がある。

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〈写真〉四季が丘団地の北側の道路に出る、12時28分

四季が丘小学校の西隣の公園(トイレあり)で全員揃って整理体操をして一応解散。四季が丘小学校前の道路を東向きに行き、突き当りで右折して南下、広島県道30号廿日市佐伯線まで下り、バス停に至る。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年02月11日)山行記(このページ)
    速谷神社~折敷畑山~四季が丘団地
    (出発:速谷神社(JR宮内串戸駅―山陽本線)、帰着:半目藪バス停(JR宮内串戸駅―山陽本線))
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大元コース~駒ヶ林~宮島弥山~大聖院コース(2016/03/05)

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 宮島弥山・岩船岳トップページ

広島湾岸トレイル(モデル山行記)
大元公園~大元コース~駒ヶ林~宮島弥山~大聖院コース
(出発帰着:宮島桟橋(宮島側)、JR宮島口駅―山陽本線(本土側))

2016年03月05日(土)、広島湾岸トレイル体験登山(宮島ルート)・第4回

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〈写真〉厳島神社境内の反橋、別名:勅使橋、9時36分
(重要文化財の橋の中で最古の橋と言われている。2014年12月19日(平成26年)、明治44年以来の解体修理が完了した)

宮島は法的に厳しく管理され保護されている

「宮島町は全島が文化財保護法に基づく特別史跡および特別名勝厳島、また、自然公園法に基づく瀬戸内海国立公園に指定されています。
こうした法律による保護・開発規制により、宮島の文化財・自然は今日もなお良好に保存され」ています。

『宮島の自然』地形・地質編(宮島町教育委員会発行、1994年3月刊)"まえがき"から「」内引用。Web作者注:旧・佐伯郡宮島町=現・廿日市市宮島町(広島県)。なお、公用文の表記としては、「および⇒及び」とすべきなのかもしれません。

それはさておき、私としては、宮島(厳島)の自然環境は法的に厳しく管理され保護されているという事実を念頭に置きつつ、今後も引き続き宮島での山歩きを楽しみたいと考えています。

弥山原始林内の登山道は三本しかない

何はともあれ、宮島弥山の登山道は、広島県が登山道として管理している谷筋の三本しかない

紅葉谷コース、大聖院コース、そして大元コースである。いずれも国指定の天然記念物「瀰山原始林」(昭和4年12月17日指定、1929年)の中を行く石段の多いルートである。

弥山原始林はユネスコ世界文化遺産「厳島神社」の構成資産の一つである。そして、弥山原始林の範囲は弥山山頂部までほぼ達している。したがって、宮島弥山に登ることは世界文化遺産「厳島神社」の中を歩くことでもある。

弥山登山道三本以外は歩いてほしくない

さて、弥山原始林の中の尾根筋、すなわち弥山直登尾根(四宮コース)と駒ヶ林尾根(多宝塔コース)にも明瞭な踏み跡がある。石段がないので昔から好んで歩かれてきたルートである。

そのうちの弥山直登尾根では、2008年7月、何者かがコース上の248か所に赤色塗料を吹き付けるという事件が起きたことがある。

それらを受けて、広島県自然環境課長の話として「生態系の保護を考えると特に重要な地域。県管理ルートのほかは登山してほしくない」との中国新聞記事(2008年10月8日付け)が載っている。(Web作者注:県管理ルート=上記三本の登山コースのこと)

同記事では、弥山登山道三本以外の記述は、「増刷や再版時に削除してもらうよう出版社などに要請していく」とした関係当局の方針が出されたことも報じている。(注:関係当局=県と市の教育委員会、農林、観光などの関係部署と環境省の17人)

オーバーユースなどで、弥山原始林に悪影響が及ぶことを懸念したものと思われる。

行政にはリーダーシップを発揮してほしい

ただし、これらの要望なり要請が、一般市民にどれだけ周知徹底されているのか、私にはよく分からない。ただ一箇所、弥山山頂から弥山直登尾根を下る所に通行禁止の柵及び立て札があることを知っているのみである。

とは言うものの、地元のオピニオン紙である中国新聞社発行の登山書籍で、県管理ルート以外の駒ヶ林尾根コースを積極的に活字にしていることについては、私は残念に思っている。赤色塗料事件以降に書かれた本である(『ちゅうごく山歩き』2013年6月刊)。

また最近では、山の記録を楽しく共有できるWeb上のコミュニティ「ヤマレコ」が公開10周年(2015年10月30日)を迎えている。そして、爆発的な勢いで登録件数を増やしている。2016年3月16日夜の閲覧での登録件数は、〈記録740,372件、写真20,146,010枚〉となっている。

宮島に関する登録も当然多くある。上記の要望(歩いてほしくない)や要請(書いてほしくない)に関わりなく、その記録は日々増え続けている。

行政はどう考えているのか、どうしたいのか。環境への配慮からほんとうに立入禁止にしたいのかどうか、一般市民にきちんとその根拠を示した上で理解を求める努力をすべきであろう。

弥山原始林以外の宮島国有林における規制について

さて、宮島のほとんど全島を国有林(宮島国有林)が占めており、それらの管理道として踏み跡程度の歩道が付けられている。そのような歩道のことを、関係者の間では既設歩道と言っている。

宮島国有林を管理している広島森林管理署が2008年度に策定した国有林野施業実施計画図には、宮島全島の既設歩道が記載されている。また、弥山登山道三本も同様に記載されている。しかしながら、弥山原始林の中を行く尾根筋(弥山直登尾根と駒ヶ林尾根)の踏み跡は記載されていない。

「宮島太郎の会」では、広島森林管理署から入林許可を得た上で、既設歩道の修理・清掃活動(ボランティア活動)を行っている。2016年現在、宮島を一周する海岸線及び岩船岳(標高466.3m)~御床山(標高364m)~厳島聴測照射所跡(標高230m台前後)~あての木浦などで整備を終えている。Web作者注:厳島聴測照射所跡=以前は宮島砲台跡とされていた旧日本軍施設跡

なお、国有林への入林(入山)については、一般市民が「登山や森林浴など森林レクリエーションを目的とする場合、事前の入林手続きが不要」(近畿中国森林管理局Webなど)とされている。

これは、宮島国有林内の既設歩道を歩く場合も同様で、何の許可も必要ない。ただし、宮島国有林内を歩くことに関しては、全て自己責任で国は一切保障等の責を負わないと明記されている。
参考:「宮島太郎の会が入林許可取得」(ボランテアとしての修理・清掃活動、原文のまま)、広島県山岳連盟広報誌「もみじ118号」pp.3-4.(2013年8月20日発行)。

今日のコース&コースタイム

広島湾岸トレイル体験登山(宮島ルート)・第3回の船倉山(2016/02/27)は、雨で3月26日に順延となった。今日は、その体験登山第4回として予定されていた宮島弥山に予定どおり(船倉山よりも先に)登った。

不消霊火堂(きえずのれいかどう)

宮島桟橋9:22-大元公園(記録なし)-大元公園9:51-左岸に渡る(10m足らず)9:54-大元コース取り付き9:57-右岸に渡る(30m台)9:59-五町(110m台)10:09-史蹟名勝石柱10:12-巨大石の上部(150m台)10:17、10:24-休憩(380m台)10:51、10:56-祠10:57-天然記念物地域境界標第四號(鞍部470m台)11:08-駒ヶ林分岐(460m台)11:14-駒ヶ林(509m)11:20、12:10-駒ヶ林分岐(460m台)12:15-大聖院コース分岐(鞍部430m前後)12:22-仁王門12:22-石仏12:23-御山神社分岐(460m前後)12:28-水掛地蔵堂12:29-西回り登り口(480m台)12:31、12:33-弥山本堂(東回り登り口、480m台)12:34-二十四丁12:42-弥山三角点(529.7m)12:43、13:02-弥山本堂、不消霊火堂13:07、13:11-大聖院コース分岐(鞍部430m前後)13:19-旧道崩落13:25-第二堰堤(360m台)13:28-一枚岩崩落13:35-第一堰堤(60m前後)14:06-大聖院山門(10m台)14:12-大聖院14:17、14:38-大聖院参道14:40-林家住宅14:42-宮島桟橋15:04

  • 宮島桟橋(推定18分)大元公園(6分)大元コース登山口(20分)大岩(44分)鞍部(6分)駒ヶ林分岐(6分)駒ヶ林
     小計1時間58分(大元公園推定11分、大岩7分を加える)
  • 駒ヶ林(5分)駒ヶ林分岐(7分)大聖院分岐:仁王門近く(9分)西回り登山口(1分)弥山本堂・不消霊火堂:東回り登山口(9分)弥山
     小計33分(西回り登山口2分を加える)
  • 弥山(5分)弥山本堂(8分)大聖院分岐(53分)大聖院入口(5分)大聖院
     小計1時間15分(不消霊火堂4分を加える)
  • 大聖院(2分)大聖院入口(24分)宮島桟橋
     小計26分
  • 総合計5時間42分(全ての時間を含む)
    (駒ヶ林50分、弥山19分、大聖院21分を含む)

弥山登山道は三本のみである

弥山登山道は三本のみである。紅葉谷コース、大聖院コース、そして大元コース(いずれも谷筋のコース)である。これらのコースは、広島県によって登山道として管理されている。

それに対して、弥山直登尾根と駒ヶ林尾根(いずれも尾根筋のコース)にも明瞭な踏み跡があるものの、登山道としての管理はなされていない。広島県としては、「登山してほしくない」との意向を示している(前述)。

それらを踏まえた上で、広島湾岸トレイル(HWT)として、それらのうちのどのルートを採用するかについては種々検討されたようである。

従来から折にふれて配布されているHWT作成の地図を見ると、大元コースと紅葉谷コースを採用しているようである。聞いてみると、登り〈大元コース〉で下り〈紅葉谷コース〉ということであった。

ただし最近では、三本とも正式なルートとして取り扱い、それらの中から自由に登り下りのコースを選択してもらえば良い、との考え方に傾いているとも聞いている。私はその意見に賛成である。

大元コースを登る

宮島桟橋から厳島神社方面に向かう。厳島神社の裏側(南側)に回り込み、宮島ロープウエイ(紅葉谷コース)を左に分けて西向きに行く。

大聖院(大聖院コース)を左に分け、海岸道路(車道)を西向きに行く。大願寺、宮島水族館(みやじマリーン)を経て大元公園に至る。大元公園で、地理院地図(電子国土Web)の黒破線に沿って左折(南向き)する。

なお、海岸道路(車道)は大元公園から多々良を経て、宮島自然植物実験所(広島大学付属)まで続いている。しかし、その先に車の通れる道路はない。つまり、宮島の海岸を車で一周することはできない。

ただし最近(2016年現在)、シダに埋もれていた宮島南西部海岸沿いの踏み跡が、宮島太郎の会のボランティア活動によって整備し直された。

その結果、車道のない宮島南西部の海岸沿いを歩いて一周することができるようになっている。(宮島自然植物実験所~室浜砲台跡)~御床浦~あての木浦~革篭崎(こうござき)~青海苔浦と続くルートである。

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〈写真〉、大元神社手前、9時50分
(海岸道路を左折したところ、画面中央右に大元神社が見えている)

宮島(厳島)は、周囲約30km(面積約30平方km)の小さな島である。「厳島が本土と分離して島になったのは、海面上昇の歴史からみると約6000年前ころ」とされている。(『宮島の自然』地形・地質編、p.9)

宮島は、本土側と同じく照葉樹林帯(常緑広葉樹林帯)に属しながら、独特の景観を示している。

例えば、「南方系のミミズバイと針葉樹のモミが、同所で海岸部に見られることは、宮島以外ではまずお目にかかることのできない特異な現象とされている。ミミズバイは、広島などでは海岸沿いの暖かい場所にごく稀(まれ)に見られる。これに対して、モミは本来、海抜500m前後の急傾斜地に見られる植物である」。(山本明正『細見谷渓畔林と十方山林道』p.34)

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〈写真〉、モミの大木の中を南向きに行く、9時53分
(大元公園内、海抜はまだ10mに満たない)

大元川を左岸に渡る。ほぼ地理院地図の黒破線どおりである。その後、黒破線よりも川沿い近くを行くようになる。

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〈写真〉大元川を左岸に渡る、9時54分

大元コース登山口(標高20m台)、と一応しておこう。

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〈写真〉大元コース登山口、9時54分

大元川を再び右岸に渡る(標高30m台)。その手前が小広場になっておりベンチもある。
地形図黒破線は、ここからしばらくは、そのまま大元川左岸をさかのぼっており、実際に踏み跡も続いている。ここで左折せず(大元川右岸に渡らず)、踏み跡を追ってそのままずっと左岸を南向きに行くと、峠を乗り越して多々良林道(黒破線あり)に至る。岩船岳登山口である。

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〈写真〉大元川を再び右岸に渡る手前、9時58分

町石を追って石段の登山道を登る

右岸に渡り、標高70m前後までさかのぼった地点で、再び地理院地図黒破線に合流する。ただし、この地点で実際に右から踏み跡が来ているのかどうかは確認できない。それはともかく、その後は、多少位置関係が離れることがあるものの、登山道は地形図黒破線に沿って南~南南東向きに登る。

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〈写真〉弥山登山お決まりの石段、10時05分
(地形図黒破線と再び合流する手前、標高70m前後)

丁石(町石)を見る。1丁(約109m)ごとの町石が、弥山山頂部の二十四町まで続いている。(参考:「町石について」宮島弥山倶楽部・弥山登山道「町石」紹介ページ)

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〈写真〉五町、10時05分
(標高110m前後)

史跡名勝弥山原始林の石柱。

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〈写真〉史跡名勝弥山原始林の石柱、10時12分
(標高120m台)

標高150m台の地点、小尾根中央に巨大石が居座っており、進路を邪魔している。長さ約20m、高さ約8mの中粒斑状の花こう岩である。(『宮島の自然』地形・地質編、p.115)

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〈写真〉巨大石が進路を妨げている、10時17分
(写真右手下⇒手前⇒左手上にへ向けて、大岩の東面を回り込むようにして登る)

急な石段で高度を稼げば山頂部は近い。

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〈写真〉急な石段を踏ん張って登る、11時01分

やがて、駒ヶ林(標高509m)西の大断崖に至る(写真なし)。断崖の長さ約200m、中央部での高さ約80mという。(『宮島の自然』地形・地質編、p.115)

弥山山頂部の歩道を行く(1)

駒ヶ林南西の鞍部(標高470m台)に登り着くと、石柱「天然記念物地域境界標第四號」がある。実は、国指定の天然記念物「弥山原始林」の正確な範囲について、私はまだよく知らない。きちんと調べておく必要があるだろう。

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〈写真〉石柱「天然記念物地域境界標第四號」、11時08分
(駒ケ林南西側の鞍部、標高470m台にある)

駒ケ林南西側の鞍部(標高470m台)から仁王門(標高430m台)を経て、弥山本堂(標高480m台)そして獅子岩駅(ロープウエイ終点駅、標高430m台)までは、弥山山頂部を結ぶ比較的平坦な歩道が整備されている。(ほぼほぼ地理院地図黒破線のとおりである)

今日の大元コース(登り)や大聖院コース(下り)と紅葉谷コース、そして宮島ロープウエイコースもこの山頂部歩道(標高430m前後~480m台)に登りついた後、そこからさらに駒ケ林(標高509m)や宮島弥山(標高535m、三角点529.7m)を目指すことになる。

駒ヶ林に登る

さて今日は、駒ヶ林南西側の鞍部(標高470m台)から、弥山山頂部の歩道をしばらく東向きに行く。駒ヶ林(標高509m)の南東の地点(標高460m台)で、左に折り返すようにして駒ヶ林に取り付く。

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〈写真〉弥山山頂部の歩道、11時14分
(左手の石段を登ると駒ケ林である)

駒ヶ林(標高509m)の山頂は岩台となっており、5枚の岩でできているようである。

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〈写真〉駒ヶ林の岩台から弥山を見る、11時22分
(弥山の右奥に小黒神島を見る)

駒ヶ林山頂の一番南側の岩台から岩船岳(写真中央一番奥)を見る。

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〈写真〉駒ヶ林の岩台から岩船岳を見る、11時23分
(左手前は502m峰である。弥山~奥の院~502m峰から岩船岳まで縦走することができる)

弥山山頂部の歩道を行く(2)

駒ヶ林から、登ってきた道をそのまま下る。弥山山頂部の歩道に左折して入り、東向きに行く。弥山仁王門手前の鞍部(標高430m前後)に至る。

弥山仁王門は、2004年の台風18号により倒壊してしまった。2012年に再建工事が始まり、同年10月28日、落慶法要が執り行われた。

仁王門手前(西側)の鞍部を左折(北向き)すると大聖院コースである。右折(南向き)して下ると奥の院に至る。

今日は、仁王門手前の鞍部から前方に見える仁王門をくぐって、そのまま弥山山頂部の歩道を行く。そして、弥山まで登ってここまで引き返し、大聖院コースを下った。

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〈写真〉弥山仁王門手前の鞍部から仁王門を見る、12時22分

仁王門手前の鞍部から、弥山山頂部の歩道を東~南東向きに行く。御山神社分岐を右に分け、水掛地蔵堂の前を通り、弥山西回りコースの登り口に至る。

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〈写真〉石の彫り物、12時23分
(仁王門をくぐったすぐ先)

弥山西回りコースの登り口では、弥山山頂から大人数が次々と下りてきている。「第15回視覚障害者全国交流登山大会in広島」の皆様方だという。参加者約200名とのこと、サポーターも含めると数百人規模になるのだろう。

とてもその通過は待っておれない。西回りコースを左に見送って、そのまま弥山山頂部歩道を東向きに弥山本堂まで行く。時間にしてわずか1分前後の距離である。

弥山に登る

弥山本堂前、不消霊火堂横から東回りコースで弥山に登る。

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〈写真〉弥山本堂前から、東回りコースで弥山山頂に取り付く、12時34分
(画面の外側、左に不消霊火堂、右に弥山本堂がある)

弥山展望台から岩船岳を見る。左手前は502m峰である。駒ヶ林から見るよりも一層両者が重なり合っている。

弥山三角点(標高529.7m)は、弥山山頂の平面上にある。そして、弥山山頂(標高535m)は、三角点横にある大岩の頂とされている。国土地理院が、2005年10月、この大岩を自然石と認めて弥山の標高を修正したからである。(中国新聞記事、2005/10/08付)

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〈写真〉弥山展望台から岩船岳を見る、12時47分
(画面左の大岩の頂が弥山の山頂である。三角点はその手前、大勢の人の足元にある)

弥山三角点(529.7m)を改めて確認する。

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〈写真〉弥山三角点(529.7m)、13時01分

回りにはまだ全国交流登山大会の参加者がたくさんいて、グループごと順番に出発をしている。西回りコースを下っているようである。

とてもその間を縫って下ることはできないと判断して、登ってきた東回りコースをそのまま下ることにする。そして、不消霊火堂横から山頂部歩道を引き返す。おおまかには西向きである。

大聖院コースを下る

仁王門をくぐり抜け、仁王門下の鞍部から大聖院コース(北向き)を下った。

大聖院コースは、台風14号(2005年9月)による土石流で不通になったことがある。復旧工事が行われ、通行止めが解除されたのは、2008年10月1日(平成20年)であった。

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〈写真〉修復された大聖院コースを下る、13時25分

大聖院の上部まで下ってきた。白糸川2号砂防堰堤の上部付近である。「(白糸川下流部の)護岸は崩落した自然石などを使って庭園風に再生」されている(中国新聞記事、2008年9月27日付)。

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〈写真〉第二堰堤の上部、14時05分
(堰堤は、土石流で流された岩を使って造られている)

大聖院の山門前に至る。

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〈写真〉大聖院の山門、14時12分

大聖院山門前から滝小路を見る。

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〈写真〉大聖院山門前から滝小路を見る、14時40分

久しぶりに商店街を通って桟橋まで戻る。

2016年02月11日(木・祝)、広島湾岸トレイル・宮島ルート(第2回)「速谷神社~折敷畑山~四季が丘団地」で痛めた右"ふくらはぎ"はほぼ完治、ほっと胸をなでおろす。

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三入~備前坊山~小掛山~可部峠(2016/10/15)

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ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 備前坊山⇒可部冠山トップページ

三入~備前坊山~小掛山~可部峠
(出発:山倉グラウンド(JR可部駅―可部線)、帰着:可部冠山登山口(JR可部駅―可部線))

2016年10月15日(土)、広島湾岸トレイル・踏査&整備(第9回)、7名

はじめに

広島湾岸トレイルの一般体験会は、一部雨にたたれながらも、数多くの参加者を得て順調に進んでいる。私たちはその先回りをして、ルートの再踏査&整備を行っている。そして、今日の山行記も道標を中心にまとめてみた。

なお、登山口~可部峠~中倉峠間は、来る11月6日開催の「可部連山トレイルランinあさきた」のコースの一部となっている。そのための整備がされているようで、私たちの歩行で気になるような箇所はほとんどなかった。

今日は、整備のため、以下の区間で時間が余分に掛かっている。
・渡渉地点から尾根に取り付いて第四鉄塔まで、約1時間。
・備前坊山~中倉峠まで、10分以上。
・その他、中倉峠上部のルート探索あり。

今日のコース&コースタイム

山倉グラウンド(140m台)8:59-石垣の角(170m前後)9:03-祠(210m前後)9:14-渡渉地点9:23-第一鉄塔(370m台)9:41-503m東10:13-540m台10:19-570m前後10:37-第二鉄塔(590m台の東、580m台)10:46-第三鉄塔(590m前後)11:03-第四鉄塔(590m台)11:20-686m峰11:56-備前坊山(789.2m)12:29、12:58-左折(770m台)13:01-作業13:01、13:10-林道13:31-中倉峠(630m台)13:34(道迷い分岐確認)13:53-711m峰14:02-三本松(690m台)14:06-あせびの丘(650m台)14:22-山車展望台(775m峰)15:01、15:06-小掛山(816.0m)15:28-小掛湿原(765m)15:38-大掛・小掛別れ(780m台)15:41-イワカガミ展望台(780m台)15:46-可部山岳会展望台(730m台)15:58、15:59-可部峠(650m台)16:09、16:12-しるべ石(490m台)16:33-登山口(370m台)16:47

山倉グラウンド(24分)渡渉地点(18分)第一鉄塔(32分)503m東(33分)第二鉄塔(17分)第三鉄塔(17分)第四鉄塔(36分)686m峰(33分)備前坊山
 小計3時間30分
備前坊山(36分)中倉峠(9分)711m峰(20分)あせびの丘・650m台(39分)山車展望台・775m峰(22分)小掛山
 小計2時間30分(中倉峠上部探索など19分、山車展望台5分を加える)
小掛山(10分)765m(3分)大掛山分岐(28分)可部峠(35分)登山口
 小計1時間19分(可部峠3分を加える)

総合計7時間48分
 (備前坊山29分を加える)

山倉グラウンド~林道~第一鉄塔~503m峰

山倉グラウンド(安佐北区三入七丁目、標高140m台)から、地理院地図の表示に従って、503m峰まで登る。地図の表示と実際の位置(GPS軌跡)が多少ずれる場合があるものの、地図を見ながら歩くのに何ら差し障りはない。

白木山を望む

〈写真〉山倉グラウンドから白木山を望む、8時55分

林道を行く

まず、山倉グラウンド(標高140m台)から、道路表示(二重線)に従って北向きの山道に入る。車の通行は可能かもしれないが、かなり荒れている。

山倉グラウンドから取り付く

〈写真〉山倉グラウンドから北向きの山道に入る、8時59分

道路表示(二重線)はすぐに北東向き(標高150m台)となり、標高170m前後で右手前方に立派な石垣を見る。道路表示(二重線)は、この石垣の角で右折している。つまり、石垣を左手にする形となる。

湾岸トレイルは、ここで右折すること無く、そのまま北東向きに進む。つまり、石垣を右手にする形となる。なおここから、地理院地図表示は黒破線に変わる。

立派な石垣を見る

〈写真〉立派な石垣を右手にして進む、9時03分
(道路表示(二重線)はこの石垣の角で右折している)

黒破線は、すぐに北向き(標高190m台)となり、谷筋を登る。標高210m台で、左手に祠を見る。

祠

〈写真〉祠、9時14分

標高230m前後で、右岸から左岸に渡る。

渡渉する

標高260m前後で、右に少し振って右谷に入り、北東向きに少し行く。前方に林道を見送って左折、川を左岸から右岸に渡る(標高260m台)。

渡渉地点

〈写真〉渡渉地点、9時22分
(左岸から右岸に渡る)

渡渉後、尾根に取り付き、ほんの少しずつ左手(西向き)に振られながら、503m峰まで登る。

第一鉄塔(送電線鉄塔)

503m峰に登る途中に送電線鉄塔(標高370m台)があり、良い目印となる。

第一鉄塔手前

〈写真〉第一鉄塔手前、9時41分

送電線鉄塔の少し上に、マーク「S」(ある書籍による表示、標高380m前後)がある。本来は、送電線鉄塔の位置を示しているはずだが、少しずれてマーキングしているのかもしれない。

マーク「S」

〈写真〉マーク「S」、9時45分

503m峰の南側(標高480m台)で、少し右に振れて北向きとなる。枝道が有り、行くべき方向をしっかりと見定めて進む。

503m峰の南側

〈写真〉503m峰の南側、10時07分、10:06-10:11
(右に振って北向きとなる)

503m峰

503m峰(ピーク右折点)の位置は、GPS軌跡で見ると、地理院地図の503峰よりもわずかばかり東側となる。

503峰

〈写真〉503峰、10時13分
(503峰を一度通り過ぎた後で引き返して確認する)

503峰で右折して北東向きとなる。

503m~送電線鉄塔(3本)~686m~備前坊山

503m峰から〈北東〉向きの尾根に乗り、小さなアップダウンをこなしてゆく。ここからしばらくの間は、地理院地図の登山道表示は無い。なお、この尾根の北西面に送電線が走っており、後ほど幾つかの送電線鉄塔のそばを通ってゆくことになる。

送電線鉄塔(見えない)

540m台コブを越えて、なおも北東向きに進む。小さな鞍部を越えて、小尾根斜面を登り尾根に乗る。尾根上には、地理院地図の黒破線(送電線鉄塔管理道だろう)が南から登ってきている。その少し東側を標高570m前後まで北上する。

マーク「K」(ある書籍による表示、標高570m前後)がある。

マーク「K」

〈写真〉マーク「K」、10時37分
(ここから西へ少し行くと、送電線鉄塔があるという。気が付かなかった)

マーク「K」(標高570m前後)で右折、東向きに進み、尾根に乗る。尾根上には、地理院地図の黒破線(これも送電線鉄塔管理道だろう)が南から登ってきている。尾根上の黒破線からは少し外れて、東側斜面のきれいな道を巻いて登る。

この送電線が走る南西/北東尾根では、基本的には尾根筋を行く。所々で東側にきれいな巻道があり、その場合には巻道を優先させるとよい。

第二鉄塔(送電線鉄塔)

590m台の東側(標高580m台)で、この尾根に沿って走る送電線鉄塔(第二鉄塔)にぶつかる。なお今日は、実際に目で確かめた送電線鉄塔のみ、順番に第一・・・第四鉄塔と番号を付けている。

第二鉄塔手前

〈写真〉第二鉄塔手前、10時45分、10:46-10:53
(第二鉄塔の右をすり抜けてゆく)

第二鉄塔のすぐ先に、マーク「J」(ある書籍による表示、標高580m台)がある。

マーク「J」

〈写真〉、マーク「J」、10時50分、10:46-10:53

第三鉄塔(送電線鉄塔)

第二鉄塔から、同じ送電線の鉄塔(第三鉄塔、第四鉄塔)の下を通ってゆく。地理院地図の黒破線(鉄塔管理道)のとおりである。

標高590m前後で、第三鉄塔にぶつかる。

第三鉄塔手前

〈写真左〉第三鉄塔手前、11時02分、11:03-11:05
(第三鉄塔の右をすり抜けてゆく)

第三鉄塔から、600m台コブの南面を北東向きに巻いてゆく。

600m台コブの南面を巻く

〈写真〉600m台コブの南面を北東向きに巻いてゆく、11時12分

第四鉄塔(送電線鉄塔)

標高590m前後で、第四鉄塔にぶつかる。送電線鉄塔をくぐり抜けると、南から北向きに延びる黒破線(地理院地図)に従って、左(北向き)に振られる。

第四鉄塔手前

〈写真〉第四鉄塔手前、11時20分
(第四鉄塔の下をくぐり抜けて、左手に振られる)

686m峰

第四鉄塔(標高590m前後)から北向きに延びる黒破線は、すぐに北東に向きを変え、その先で表示が消えてしまう。

踏み跡は、そのまま北東向きに尾根を追って686m峰に至る。

686m峰から、やや北に振って北北東向きに尾根を登る。標高730m台に、サカエ石がある。昔の村境を示したものという。

サカエ石

〈写真〉サカエ石、12時16分

備前坊山(789.2m)

備前坊山三角点

〈写真〉備前坊山三角点、12時29分、12:29-12:58

安佐北里山マスターズ

〈写真〉備前坊山(安佐北里山マスターズ)、12時30分
(標高789.4mは、現在では789.2mに改算されている。訂正必須)

備前坊山~中倉峠

備前坊山(789.2m)

備前坊山を過ぎ、そのまま北北東向きに下ると、尾根は東に向きを変える。

湾岸トレイルは、ここから中倉峠(標高630m台)を目指して下る。そのため、ここで左折して、北西向きの支尾根(安佐北区/北広島町の境界線)に入る。

尾根上には、シカ除けネットが張ってある。そのネットを右手にして下る。多少茂っている場合には、臨機応変にそこを避けながら下る。

シカ除けネット

〈写真〉シカ除けネット、13時11分
(支尾根上のシカ除けネットを右手にして下る)

中倉峠(標高630m台)-道迷い

中倉峠(林道)の上部で、境界線の東側にぶれてしまった。ほぼ北向きにそのまま下ると、右手下に見えるはずの(前回見た)KDDIの電波塔跡広場を見ること無く、林道まで下ってしまった。

当然、中倉峠(標高630m台)よりも東側(標高620m台)で林道に出たことになる。そこで、西向きに林道を少し登り中倉峠に至る。

中倉峠(13:34-13:53)

中倉峠に下る最後の分岐点を間違えている。この分岐点については、手元の資料ではどこにも記載がない。前回体験登山(2015/12/05)と違うコースを、全くのノーマークで通過してしまった。その位置はどこなのか、疑問点は解消しておかなければならない。

地理院地図をよくよく見ると、ほんの小さな尾根が中倉峠の上部で分岐しており、今日は、右側の小さな尾根をそのまま下ったらしいと検討がついた。中倉峠に直接下りるためには、二つあるほんの小さな尾根を右から左に乗り換える必要があったのだ。

登り返して確かめる。

備前坊山から下る踏み跡は、標高680m前後で、境界線尾根(北北西向き)を離れて、右(北向き)に振られる。そして標高660m台で、今度は左に振られ、左前方にある小さな谷を越えて、左の境界線尾根に乗り換える。

左前方に下る

〈写真〉左折点:左前方に下る、13時45分
(ごく小さな谷を越えて、尾根を右から左に乗り換える)

そのまま下ると、右手下にKDDIの電波塔跡広場を見ながら、中倉峠に下る。

中倉峠

〈写真〉中倉峠、13時51分
(小掛山ルート、標識:南原峡、畑、標識:小掛山、備前坊山)

中倉峠~可部峠

登山口~可部峠~中倉峠間は、来る11月6日開催の「可部連山トレイルランinあさきた」のコースの一部となっている。

711m峰

急坂

〈写真〉中倉峠から711m峰に登る途中の急坂、13時58分
(「可部連山トレイルランinあさきた」の標識)

711m峰

〈写真〉711m峰、14時02分
(標識:大光尾尾根)

711m峰、

〈写真〉711m峰、14時02分
(標識:⇐中倉峠)

711m峰、

〈写真〉711m峰、14時02分
(ある書籍による標識)

三本松(標高690m台)

三本松には、確かにマツが3本ある。

三本松

〈写真〉三本松、14時05分
(「可部連山トレイルランinあさきた」の標識)

三本松

〈写真〉三本松、14時05分

標高630m台

630m台

〈写真〉630m台、14時11分
(「可部連山トレイルランinあさきた」の標識、スタート⇒堂床山⇒可部峠経由で14km地点)

アセビの丘(標高650m台)

アセビの丘

〈写真〉アセビの丘、14時22分

標高620m前後

ごぼう谷分岐

〈写真〉ごぼう谷分岐、14時31分

ごぼう谷分岐の標識

〈写真〉ごぼう谷分岐の標識、14時31分
(標識:可部峠、中倉峠)

ごぼう谷分岐

〈写真〉ごぼう谷分岐、14時31分
(気持ちのよい縦走路が延びている)

山車展望台(775m峰)

山車展望台

〈写真〉山車展望台、15時06分

小掛山(816.0m)

小掛山

〈写真〉小掛山、15時28分

小掛山

〈写真〉小掛山三角点、15時28分

小掛山

〈写真〉小掛山、15時28分
(南原戸主会によるテーピング)

小掛湿原(標高765m)

小掛湿原

〈写真〉小掛湿原、15時38分

大掛小掛分れ(標高780m台)

大掛小掛分れ

〈写真〉大掛小掛分れ、15時41分

イワカガミ展望台(標高780m台)

イワカガミ展望台

〈写真〉イワカガミ展望台、15時46分
(海見山が大きい)

可部山岳会展望台(標高730m台)

可部山岳会展望台

〈写真〉可部山岳会展望台、15時59分
(可部山岳会創立50周年記念登山道・展望台)

のぞき岩

〈写真〉のぞき岩、16時04分

可部峠(標高650m台)

可部峠を見下ろす

〈写真〉可部峠を見下ろす、16時08分

可部峠

〈写真〉可部峠、16時09分
(この地域は、季節によっては留山となっている)

可部峠~可部峠登山口

可部峠

可部峠

〈写真〉可部峠、16時09分
(石見街道一里塚跡)

可部峠

〈写真〉可部峠、16時09分
(標識:「丸押、南原峡」、「可部冠山・堂床山、小掛山・中倉峠」)

可部峠

〈写真〉可部峠、16時10分

左分岐(標高530m前後)

左分岐

〈写真〉左分岐、16時30分
(左折して進む。地理院地図の黒破線をショートカットする形になる)

右折点手前(標高500m台)

右折点手前

〈写真〉右折点手前、16時32分
(左側の掘れた道を進む)

しるべ石(標高490m台)

しるべ石

〈写真〉しるべ石、16時33分
(上記写真のすぐ後で、右折したところにある)

橋片側落下地点(標高400m前後)

橋片側落下地点

〈写真〉橋片側落下地点、16時41分

崩落地点

崩落地点

〈写真〉崩落地点、16時44分

可部峠登山口(標高370m台)

可部峠登山口

〈写真〉可部峠登山口、16時47分

無事、日没までに歩き切る。

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可部峠~可部冠山~堂床山(2016/11/03)

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可部冠山~堂床山
(出発:可部冠山登山口、帰着:南原峡駐車場(JR可部駅―可部線))

2016年11月03日(木・祝)、広島湾岸トレイル・踏査&整備(第10回)

2016年11月06日(日)予定
可部連山トレイルランinあさきた(第4回)

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〈写真〉トレイルラン応援横断幕「爽快ランを楽しもう」、12時44分
(アセビに覆われた堂床山山頂にて)

はじめに

可部連山トレイルランinあさきた(第4回)が、来る11月6日(日)に開催される。全国20都府県から約530名が参加予定ということである。

コース上の堂床山~可部冠山~小掛山は、広島湾岸トレイル(全長約300㎞)の一部として、広島湾岸トレイル協議会でも整備活動をしている地域である。

前回そして今日の踏査&整備では、同協議会としてトレイルラン上の踏査を行なった。非常によく整備されたコースであり、気持ちよく歩かせていただいた。感謝!!

なお当日は、広島湾岸トレイル協議会からも、救護係として15名前後がコース上に展開する予定になっている。当日の天候次第では、絶好のコンディションで選手を迎えることができそうである。

今日の踏査は、車複数台使用。
なお諸般の事情により、今回の山行記完成は遅れる見込み。

今日のコース&コースタイム

可部冠山登山口(370m台)9:01-しるべ石(490m台)9:22-左折山道9:23-可部峠(650m台)9:54-可部冠山(735.6m)10:10-西冠山(721m)分岐10:34-明神ダムを見る(660m前後)10:57-堂床山(859.6m)11:59、12:44-右折(660mくらい)12:56-左折(650m前後)13:02-加賀津の滝13:50-南原峡駐車場(250m台)14:08

未完

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北阿武山~阿武山~権現山(2016/12/03)

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北阿武山~阿武山~権現山
(出発:柳瀬キャンプ場入口(JR可部駅―可部線)、帰着:JR緑井駅―可部線)

2016年12月03日(土)、広島湾岸トレイル・踏査&整備(第12回)

毘沙門堂:緑井毘沙門天本堂

今日のコース&コースタイム

柳瀬キャンプ場入口8:54-(267号)-右折9:03-柳瀬大橋-左折(177号)9:06-登山口9:17、9:25-左折9:54-尾根に乗る(220m)9:57-休憩(230m台)9:58、10:04-休憩(320m台)10:21、10:24-休憩(430m前後)10:32、10:38-休憩(500m前後)10:49、10:51-北阿武山(534.0m)10:53、10:56-520m台11:07-鞍部(460m台)11:30-520m台11:42-休憩(550m前後)11:52、11:56-阿武山(585.9m)12:00、12:58-鳥越峠(280m台)13:38-306m13:40-320m台13:46-340m台13:50-東屋(390m台)14:02、14:04-道路14:08、14:11-権現山(396.8m)14:14、14:19-(西回り)-里見の丘14:35、14:39-毘沙門堂14:43、14:51-鳥居14:59-右折15:14-JR緑井駅15:25

  • 柳瀬キャンプ場入口(23分)登山口
     小計23分
  • 登山口(32分)尾根(56分)北阿武山(1時間04分)阿武山
     小計2時間35分(北阿武山3分を加える)
  • 阿武山(40分)鳥越峠(36分)展望台・権現山
     小計1時間16分
  • 権現山(24分)毘沙門堂(8分)鳥居(26分)JR緑井駅
     小計1時間06分(毘沙門堂8分を加える)
  • 総合計6時間31分(全ての時間を含む)
     (登山口8分、阿武山58分、権現山5分を加える)

なお、午後6時から一般体験会参加者との交流会。

2016年01月11日体験会(山関連団体対象)のコースタイムと比較して

今日も登山口からガレ場を注意しながら登る。しっかりしたペースだと思ったが、前会体験会(今年1月)の方が早い。

尾根~北阿武山では、倒木処理を行いながら進む。当然、体験会よりは遅くなっている。北阿武山~阿武山は、ほとんど作業をすることなく進む。ところが、体験会よりも大幅に時間が掛かっている。今日の急斜面は、体験会の時よりは滑りやすい状態だったかもしれない。また、今日の緩斜面は、ゆったりしたペースだったことは確かである。

阿武山~権現山は、広島湾岸トレイルの方針に従って、あくまでも尾根筋(古い踏み跡)を追って行く。乾いた落ち葉が何層にも積もっており、特に鳥越峠までの下りでは幾度となく足をすくわれる。

前回体験会(今年1月)の阿武山からの下りでは、尾根東面に2002年冬に付けられたジグザグの遊歩道を下った。展望を楽しみ、ゆったり下ったにもかかわらず、今日よりは時間が短い。

阿武山~鳥越峠は、今では一般的には遊歩道を利用すべきと考える。次回体験会(一般対象)では、遊歩道を下ることになるだろう。

未完

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ガガラ山~武田山~火山~丸山~大茶臼山(2016/12/17)

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ガガラ山~武田山~火山~丸山~大茶臼山
(出発:JR大町駅―可部線、帰着:己斐峠(JR西広島駅―山陽本線))

2016年12月17日(土)、広島湾岸トレイル・踏査&整備(第13回)

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〈写真〉JR大町駅前から武田山を見る、8時29分

はじめに

太田川右岸の縦走路である。その周囲は360度団地で囲まれている。

今日は、広島湾岸トレイルの設定コースどおりに歩いた。ただし、GPS軌跡欠落有り(JR大町駅~火山)。

さて、今日もまた標識中心の写真コレクションとなった。
近い将来、広島湾岸トレイル独自の道標を設置する夢に向けて!

今日のコース&コースタイム

整備活動があるとはいうものの、全体的にゆったり目。ただし、丸山の先でシダが茂っており、そこでは時間を取られる。その先は日没との勝負、駆け足で大茶臼山を越えて下る。

JR大町駅(10m未満)8:34-大町登山口(20m前後)8:44-大町コース合流9:09-武田山分岐(200m台)9:18-カガラ山(212m)9:21、09:30-武田山分岐(200m台)9:33-吹き通し(160m台)9:42-展望広場(320m台)10:04、10:11-郭跡10:20-空堀跡(380m前後)10:22-見張り台(390m台)10:26、10:28-武田山(410.5m)10:32、10:50-弓場(390m台)10:56-火山(488.0m)12:29、13:03-展望(430m台)13:11-伴峠13:20、13:23-小堀山(399m)13:28-権現峠(350m台)13:36、13:43-石山(420m台)13:56、14:03-送電線鉄塔(426m)14:11-大塚峠(380m台)14:19-湯つぼ跡14:22-丸山(457.4m)14:35、14:41-送電線鉄塔(356m北側)15:33-畑峠(320~330m前後)15:38、15:40-大茶臼山(413.0m)15:55、15:58-ガードレール越え16:00-展望岩(立石城跡、390m前後)16:03-己斐峠(190m台)16:26

  • JR大町駅(10分)大町登山口(34分)武田山分岐(3分)ガガラ山
    小計47分
  • ガガラ山(3分)武田山分岐(9分)吹き通し(22分)展望広場(28分)武田山
    小計1時間02分
  • JR大町駅~ガガラ山~武田山
    小計1時間58分(ガガラ山9分を加える)
  • 武田山(1時間39分)火山
    小計1時間39分
  • 火山(25分)399m(8分)権現峠(28分)426m(24分)丸山
    小計1時間25分(権現峠7分を加えず)
  • 丸山(52分)送電線鉄塔(356m北側)(5分)畑峠(15分)大茶臼山
    小計1時間14分(畑峠車道2分を加える)
  • 大茶臼山(5分)展望岩(23分)己斐峠
    小計28分
  • 総合計7時間52分(全ての時間を含む)
    (武田山18分、火山34分、権現峠7分、丸山6分、大茶臼山3分を加える)

JR大町駅~登山口

武田山には、JR(可部線)あるいはアストラムラインの大町駅(10m未満)から歩いて登ることができる。駅からロータリーに降りると、左手前方に武田山を見る。

ロータリー前の車道(歩道付き)を左に入る(南西向き)。少し行くと道路は右にカーブする(北西向き)。その手前から武田山を見ることができる。大通りにぶつかり信号を渡る。地道をそのまま北西向きに進む。

別の地道と交差する四差路を左に入る(南西向き)。広島県道36号(安川通り)を渡り、左手に大町郵便局(広島県)を見てしばらく行くと武田山登山口(20m前後)である。

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〈写真〉、8時29分

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〈写真〉、8時35分

登山口~ガガラ山

登山口から、西~北へ小尾根を追って登る。

道路が左にカーブする角の右手に、取付きの階段がある(20m前後)。登山口階段を登り、西向きに簡易歩道(地理院地図の黒実線)を行く。

すぐに左手尾根に取り付き、西向きに登る。尾根道は登るほどに右手(北向き)に振れる。

武田山分岐(200m台)を左手に分けて、なおもしばらく進むとガガラ山(212m)である。武田山分岐前後にのみ、地理院地図の表示(黒破線)がある。

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〈写真〉、8時44分

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〈写真〉、8時45分

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〈写真〉、8時47分

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〈写真〉、9時00分

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〈写真〉、9時03分

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〈写真〉、9時09分

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〈写真〉、9時10分

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〈写真〉、9時17分

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〈写真〉、9時22分

ガガラ山~武田山分岐~武田山

ガガラ山(212m)から、平たん路を武田山分岐(200m台)まで少し引き返して右折する。武田山に向けて(南西向き)一旦鞍部に下る。吹き通し(160m台)である。

武田山分岐から鞍部手前までは、地理院地図(黒実線)に従う。その後、武田山山頂(410.5m三角点)まで、地理院地図の表示はない。ただし、主尾根に沿って南西向きに登ればよい。左右の細かいブレは気にしない。

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〈写真〉、9時37分

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〈写真〉、9時42分

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〈写真〉、9時42分

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〈写真〉、9時42分

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〈写真〉、9時47分

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〈写真〉、10時11分

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〈写真〉、10時19分

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〈写真〉、10時19分

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〈写真〉、10時20分

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〈写真〉、10時20分

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〈写真〉、10時22分

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〈写真〉、10時28分

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〈写真〉、10時28分

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〈写真〉、10時30分

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〈写真〉、10時30分

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〈写真〉、10時30分

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〈写真〉、10時34分

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〈写真〉、10時46分

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〈写真〉、10時47分

武田山~水越峠~火山

武田山(410.5m三角点)から火山(488.0m三角点)までは、地理院地図(黒破線)に従い、ごくおおまかには西向きの尾根筋を行く。

武田山から西向きに下り、弓場で遊んだりしながら、一旦鞍部(270m台)まで下る。そのまま進むと、353m峰(黒谷山)の北側に登りつく。

353m峰(黒谷山)の北側で、支尾根を右手に見て左折する(南西向き)。353m峰(黒谷山)~(地図上の水越峠、320m台)~350m台まで、そのまま南西向きに行く。

350m台前後で、道なりに右に振れて西向き(やや北寄り)となる。その先の小さな鞍部(340m台)まで下り、その後一気に火山まで登る。

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〈写真〉、10時50分

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〈写真〉、10時53分

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〈写真〉、10時53分

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〈写真〉、10時53分

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〈写真〉、10時55分

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〈写真〉、10時56分

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〈写真〉、11時11分

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〈写真〉、12時29分

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〈写真〉、12時30分

火山~権現峠~丸山

火山(488.0m三角点)から丸山(457.4m三角点)までは、ごくおおまかには南西~南向きに尾根筋を行く。地理院地図(黒破線)から外れることはほとんどない。

火山(488.0m)から権現峠(350m台)まで、南西向きに下る。小コブ(360m台)~伴峠(350m台)~399m峰(小堀山)~小コブ(380m台)を経て、権現峠(350m台)に至る。

権現峠のすぐ手前の小コブ辺り(380m台)で、尾根筋は、南西向きからやや左手に振れて南を向く。そしてそのまま、南向きに権現峠(350m台)まで下り、その後420m台(石山)~426m峰(観音山、送電線鉄塔)~大塚峠(380m台)~丸山(457.4m)まで登り返す。

丸山の反射板が撤去されていた。

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〈写真〉、13時11分

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〈写真〉、13時20分

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〈写真〉、13時38分

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〈写真〉、13時55分

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〈写真〉、14時11分

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〈写真〉、14時19分

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〈写真〉、14時22分

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〈写真〉、14時35分

丸山~畑峠~大茶臼山

丸山(457.4m三角点)から大茶臼山(413.0m三角点)までは、ごくおおまかには南西向きに尾根筋を行く。途中の畑峠(自動車道、320m前後)までは、地理院地図に表示(黒破線)がある。

ただし、畑峠手前の356m峰(その北側に送電線鉄塔)の北側(370m台)では、尾根筋の黒破線(地理院地図)よりも東側の斜面を行く。日当たりが良く、シダが生い茂っている。

356m峰付近では、地理院地図(黒破線)のとおり行く。したがって、今度は尾根を左手にして西斜面を下る。(356峰よりも西側をゆったりと行く)

自動車道(320m前後)に出て、自動車道を左手(東向き)に少し行くと、畑峠(330m前後)である。道路反対側から、大茶臼山(413.0m三角点)に取り付く。

畑峠の西側から分岐する車道が大茶臼山の先まで延びている。その車道の東側に沿う形で、尾根筋の踏み跡を追って登る。

畑峠(330m前後)から、西~北西~南向きに登り、大茶臼山(413.0m)に至る。なお途中までは、地理院地図の境界線表示に従う形となる。大茶臼山山頂部には諸施設が点在している。

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〈写真〉、15時33分

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〈写真〉、15時33分

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〈写真〉、15時38分

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〈写真〉、15時38分

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〈写真〉、15時40分

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〈写真〉、15時49分

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〈写真〉、15時55分

大茶臼山~展望岩~己斐峠

大茶臼山(413.0m三角点)から南向きに下れば、己斐峠(自動車道、200m台)のやや東側(190m台)で自動車道に降り立つ。

まず最初に、大茶臼山(413.0m三角点)の南側にある展望岩(立石城跡、390m前後)まで少し下る。この展望岩までのルートが少し分かりにくい。以下のとおりである。

大茶臼山三角点の南側にある建物を東側から回り込み、簡易舗装の車道に出る。車道を南向きに下ると、途中に右手ガードレールの切れ目があり、外の細い道に出る。そのまま先に進むと、石垣があり、それに沿って左折する。ここを直進すると五月が丘団地である。

石垣を回り込んで南向きに少し下ると、展望岩(立石城跡、390m前後)がある。

展望岩から南に下ると、左手に己斐団地への下山道分岐がある。そのまま真っすぐ南向きに突き進む。

分岐を過ぎ、南向き(やや西より)に一気に己斐峠付近(自動車道、190m台)まで下る。道路反対側には国泰寺がある。バス停(己斐峠)は、道路に沿って左手(東側)にほんの少し下がった所にある。バス便は土・日の日中は30分間隔で運行。

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〈写真〉、15時58分

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〈写真〉、15時59分

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〈写真〉、16時00分

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〈写真〉、16時00分

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〈写真〉、16時01分

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〈写真〉、16時03分

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〈写真〉、16時07分

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〈写真〉、16時26分

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

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広島湾岸TRAILRUN 2022/広島湾岸トレイルを舞台にした国際ウルトラトレイルランニングレース(2022年9月24日~25日)

【広島湾岸TRAILRUN 2022】(2022年9月24日~25日)

広島湾岸ウルトラトレイルランレース説明会(2017/02/10)から5年半の時を経て、ついに、広島湾岸TRAILRUN 2022(2022/09/24)が開催されました。

本ページの目的は、以下のとおりです。
“関係者向けに行われた上記説明会(2017/02/10)の約束事であった、「一般登山者や環境への配慮を」の項を記録として残しておくこと”

参考)本ページ作者のWeb:
広島湾岸トレイルを歩く(Akimasa Net)
プライベートページですが、広島湾岸トレイルのコース状況に関する資料が豊富です。ご参考になさってください。

注)なお、当Web作者は、本大会とは直接利害関係を有しておりません。公式情報は、以下にてご確認ください。

公式Web(広島湾岸トレイルラン):http://wangantrailrun.com

広島湾岸ウルトラトレイルランレース説明会(2017/02/10)

2017年2月10日(金)18:00~19:30
広島西区民文化センター(広島市西区横川新町)
定員60人、参加費無料
主催:一般社団法人ITADAKI(頂)

注)この記事は、【広島湾岸TRAILRUN 2022】(2022年9月24日~25日)開催のため、ごく初期に行われた関係者向け説明会(2017/02/10)の様子について、当Web作者が一聴衆の立場でまとめたものです。主催者からは、当Web作者の責任において公表することの了解を得ています。
注)当日説明のコース概況などは、本番【広島湾岸TRAILRUN 2022】(2022年9月24日~25日)とは異なっています。

説明会開催の趣旨

説明会の趣旨について、事前に配布されたチラシでは次のように述べています。

4市5町にまたがる陸路全長289.1km(広島コース129.5km 累積標高10,000m以上)の世界でも類を見ない都市隣接周回型の広島湾岸トレイルを舞台に、国際的なウルトラトレイルレース開催構想について説明会を開催します。国内でも多くの大会プロデュースに関わり、国際的に活躍するプロトレイルランナー奥宮俊祐氏も参加し、実際に湾岸トレイルコースを走った感想や、レース開催の目的、課題などについて説明します。(説明会チラシより)

主催者:一般社団法人 頂 ITADAKI(広島市西区)

ITADAKI(頂)は、2016年9月23日(平成28)設立の一般社団法人(構成員4名)で、主にスポーツを通じて地域活性化を図ることを目的としています。

当日主催者側の参加者は以下3名の方々です。分かりやすい説明と、会場からの質問に誠実に答える姿勢に好感が持てました。

代表理事・豊饒光邦(ぶにゅう・みつくに)さん
理事・木原秋比古(きはら・あきひこ)さん
非常勤理事・奥宮俊祐(おくのみや・しゅんすけ)さん

ITADAKIは、「トレイルランレース開催実現のために必要な全ての業務を行う」としています。具体的な内容については、HP top>>about(組織概要)参照。

ITADAKIが企画・運営するレースは、広島・山口のほか、高知、埼玉そして北海道にもあります。これには、奥宮さん(埼玉県在住)のご両親が高知・広島のご出身ということも関係しているようです。

プロトレイルランナー:奥宮俊祐(FunTrails代表)

奥宮俊祐(おくのみや・しゅんすけ)さんは、自分自身がプロのトレイルランナーとして、国内外の大会で活躍するだけでなく、中四国地区におけるレースのコース設計やエイド(救護・連絡拠点)アドバイスなど全面的にレースをプロデュースしています。また、上記の高知、埼玉そして北海道の大会では、FunTrails代表として大会そのものを主催しています。


(広島湾岸トレイルランコースを試走する奥宮さん、広島市安佐南区、広島湾岸トレイルラン実行委員会掲載許可済み)

広島湾岸トレイルの魅力

広島湾岸トレイル(広島コース129.5km)の魅力について、奥宮さんは自ら試走した感想を次のように語っています。

  • コース上でほぼ常に海を見ながら走ることができる楽しいコースである
  • 低山の連続にもかかわらずアップダウンが激しく、累積標高一万メートルを超えるタフなコースである
  • 都市隣接周回型で、エイド(救護・連絡拠点)が設置しやすいコースである

通常のトレイルランは、距離約30㎞前後、参加人数500~1,000人規模で行われています。そして今、国際的には、距離100kmを越えるウルトラトレイルランに注目が集まっているようです。

日本初の100マイルトレイルランである「ウルトラトレイル・マウントフジ」(2012年初回開催、距離約165km、累積標高約7,500m)には、海外から40の国と地域の選手が約1,400人も参加しています。また、奥宮代表のFunTrailsが主催する「FTR100k Round 秩父&奥武蔵」(2015年初回開催)は、首都圏初のウルトラトレイルレースとして人気急上昇中です。

「広島湾岸ウルトラトレイルランレース」(仮称)は、新たなウルトラトレイルランとして注目を集めそうです。

一般登山者や環境への配慮を

当日配布資料によると、「トレイルランニングとは、登山やハイキングに利用されるトレイル(山道)を走る欧米発祥のスポーツで、近年日本でも爆発的に人気が出ています」。「30代~40代の参加者が多く、女性の割合も増えてきています」とのことです。

当日説明会の参加者からは、主として次のような懸念が示されました。それに対する主催者側の回答と併せてまとめておきます。

質問:一般ハイカーとのトラブルを防ぐこと、さらには環境への負荷をできる限り少なくすることに対して、どのような対策を取る予定でしょうか。

回答1:例えば、一般ハイカーを背後からいきなり追い抜いて、びっくりさせることのないようにします。ランナーに対して、まずは一声掛けて、その上で歩いて追い抜くことを周知徹底します。

回答2:環境への配慮としては、大会前後で環境モニタリングを行い、大会開催の影響をチェックします。ランナーに対しては、コース(登山道)を外れて草木の中を走ることのないよう指導します。

私なりの感想では、主催者としては、国定公園・特別天然記念物である「秋吉台カルスト」TRAILRUNの成功や、そのほかの事例でノウハウを得ているとして、意識の高いランナーのみをエントリーさせることについて自信を示した形になりました。

レース開催の意義と課題

トレイルランを開催することよる宿泊代などの経済効果は大きいようです。昔ながらの埋もれた古道を復活させる意義も忘れることはできません。しかしながら、大会を成功に導くためには、何と言っても地域住民や地権者あるいは行政機関や関連団体などとの調整が欠かせません。課題は山積しています。

奥宮さんによれば、今まで経験したことのない困難を伴うだろうとのことです。しかし、それを予感しつつ困難に立ち向かう強い意欲を示して当日の説明会は終了しました。

主催者側からは、「広島湾岸トレイル協議会が主催する月2回の整備活動への積極的な参加を予定しています」と伺っています。今後、広島湾岸トレイルのコース上で共に活動することも多くなることでしょう。

最後に、広島湾岸トレイルのコースを走る「広島湾岸ウルトラトレイルランレース」(仮称)の成功を心から祈念いたします。(参加人数3,000名を目指して!)

【重要】以下は、全て過去記事(準備段階の記事)です

コースマップなどを含めて、本大会とは異なる点が幾つもあります。

2020年「9月に国際トレイルラン」中国新聞記事(2020年3月26日付け)
「登山道などを駆けるアウトドアスポーツ「トレイルラン」の国際大会が9月20~22日、広島、呉両市で開かれることが決まった」。⇒延期決定(2020/05/21)

主催者には、今後とも新型コロナウイルスの感染状況を正確に判断して、その都度、適切な措置を講ずることを期待いたします。

大会の正式名称は「広島湾岸TRAILRUN 2020」。4月にも出場者の募集を始める予定とのこと。コース概要は、上記新聞記事によれば以下のとおり。


(広島湾岸トレイルラン実行委員会掲載許可済み)

「スタート地点は呉ポートピアパーク(呉市)。絵下山(広島市安芸区)を経て北上し、安佐北区の可部連山と呼ばれるエリアで折り返して南下。竜王公園(西区)や太田川放水路沿いを走り、ハノーバー庭園(中区)に設けるフィニッシュ地点に向かう」。

総距離125km、標高差8,600m(新聞記事の間違いを実行委に確認訂正済み)、トップランナーのタイム約17時間前後と予想。

広島湾岸トレイルラン(途中経過)

広島湾岸トレイルのコースを走る「広島湾岸ウルトラトレイルランレース」(仮称)は、当初(2017年2月)、2019年5月の開催を目指して準備活動を開始したことが公表されました。しかしその後、諸般の事情から開催日は延期となっていました。

2019年12月時点:2020年9月連休中の開催に向けて最終調整中。

2019年6月末時点:出発(呉市二河球場)~帰着(広島市西区田方一丁目 行者山太光寺)で、広島湾岸トレイルのコースを使用する予定。実施日は、2019年5月から2020年3月下旬に変更となり、さらに現在(2019年6月末時点)は、2020年中の開催に向けて最終調整中。

コース難易度:2019年4月に5名で試走(完走3名)、距離121㎞で40時間を要した。

プレ大会(広島湾岸TRAILRUN EAST 47K)

2020年3月22日(日)に開催することを決定した。ただし、その後中止と決定。
(広島湾岸TRAILRUNより、2019/12/04 20:00開催発表有り)

⇒プレ大会中止
2020年2月28日(金)実行委員会より発表済み(下記専用ページ)
(新型コロナウイルス感染症が拡大している状況に配慮したため)

プレ大会(広島湾岸TRAILRUN EAST 47K)専用ページ
http://wangantrailrun.com/east/

広島湾岸トレイルラン・参考山行記

広島湾岸トレイルランは、基本的には広島湾岸トレイルのコースを使用している。しかしながら、平成30年7月豪雨(2018年7月)によって山域が広範囲にわたってかなり痛めつけられたため、やむなくコース変更となっている箇所が幾つかある。参考山行記の一つとして下記が挙げられる。

広島湾岸トレイルを歩く「ひろしま百山」(Akimasa Net)より

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2012年04月15日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡) >> 恐羅漢山トップページ

2012年04月15日(日)、ブナ森やぶこぎクラブ(会員外参加)

焼杉山に幻の三角点を求めて、残雪の広島・島根県境尾根を行く
水越峠手前取付~旧羅漢山手前~焼杉山
(出発帰着:二軒小屋)

焼杉山三等三角点

〈写真左〉焼杉山三等三角点
(白杭の向かって左手に頭を出す)

追記:下記Web発見
焼杉山、ブナの巨樹と三角点。:YMD特設ブログ所 – BIGLOBEウェブリブログ
s.webry.info/sp/nrck-ymd.at.webry.info/201604/article_2.html
焼杉山三角点発見(2016年4月25日13時11分(平成28))

はじめに

西村保夫さん(ぶな森会)のお誘いを受けて、ここ数年、年1回のペースで広島県境の尾根を歩いている。今回は、そのシリーズ第5回目である。

はじめに

集合場所の二軒小屋に、約束の時刻である8時30分までには、昨年と同じメンバー5名が全員そろい出発の準備を完了する。

今日も前回(宮島:20120401MYJ)に引き続いて、GPSロガー(HOLUX M-241)を使ってみた。うまく行っていたはずだった。しかし、データの保存に失敗してしまった。どうやら、最後の詰めで操作方法を誤ったらしい。

最近、GPS(GARMIN Geko 201)を使うようになり、行動記録をノートに書くことをあまりしなくなっていた。今日も同様にほとんどアナログの記録を取っていない。

結局、今日の記録は、デジカメ(Exif)情報のみとなってしまった。したがって、事前にデジカメの時刻合わせを行っていたとは言うものの、上記コースタイムはかなりあいまいである。

今日の焼杉山から細見谷(十方山林道)への下山ルートには、今思い出してもよく分からない部分がある。それをはっきりとさせることができなくてほんとうに残念である。

今日のコース&コースタイム

二軒小屋8:30-十方山登山口9:12、9:13-恐羅漢山取付き9:15、9:35-標高1240m台10:46、10:55-広島・島根県境尾根合流11:05-ケンノジキビレ11:24-1201m11:47-焼杉山三角点12:00、13:10-大ブナ(4m30㎝)13:21-ブナ13:29-十方山林道14:22、14:35-恐羅漢山取付き15:19-(ショートカット、十方山登山口通らず)-二軒小屋15:56

総合計約6時間(三角点での昼食などを除く)

焼杉山で幻の三角点発見す

焼杉山の三角点は、果たして現在も存在するのか?
幾人もの人たちが挑戦して果たせなかった夢を、今日私たちは達成することができた。

ところで、冒頭の写真に写っている小さな横断幕を作ってきたのは、Tさんである。三角点をめでたく発見した場合「◯」と、そうでない場合「✕」の二通りを用意するという気合の入れ方である。

道理で・・・。焼杉山山頂部で白杭を見つけるなり、Tさんは手持ちの薄い木板(30㎝四角くらい)を持ち出し、勢いよく残雪(深さ約30㎝くらい)を掘り始める。そして、次には、まわりの雪を携帯のこぎりで小さなブロックに切り分けながら、探索の範囲を広げていった。

それでも三角点を確認することはできず、昼食のため一旦作業を中断する。そしてその後、Iさんも加わり作業を再開する。

雪を取り除く範囲を広げながら、地面をストックで突いて行く。すると、明らかに固いものに突き当たったような音がする場所がある。ついに幻の三角点発見か?

そのあたりの雪を全部取り除いてみると、四角い石の塊(標石)が地面から少しだけ頭を出している。そしてその上には、青みを残したままのササがからみついている。

そのササを刈り取ると、三角点の南面(ほぼ真南を向いている)に「三等」(三角点)の文字をはっきりと認めることができる。焼杉山三角点(三等)で間違いない。

焼杉山・三角点(1225.2m)の位置を詳しく検討してみる

焼杉山の三角点は、焼杉山の山頂部にあることは確かである。しかし、焼杉山のピークではなく、ピークから少し下がった位置にあった。

焼杉山三角点の位置について、国土地理院地形図(二万五千分1)からは、どのように読み取ることができるであろうか。詳しく検討してみよう。

まず、焼杉山のなだらかな山頂部をみると、1220m等高線が丸く閉じている。その形を見ると、南北に細長く延びており、北側部分の方が少し膨らんでいる。通常はこのような場合、その膨らんだ部分にピークがあるとみて間違いない。(大ブナのあたり)

画像の説明

〈写真〉焼杉山山頂部の大ブナ
周囲には青ザサが残っている。なお、残雪量は周辺部よりも少ない。

改めて焼杉山三角点の位置を地形図で確認すると、1220m等高線の北側の膨らみよりは、ほんの少し南側へ行った位置にある。つまり、この三角点は、北側にあるピークよりもほんの少し標高が低い位置にあると推測できる。

今まで多くの人が、1220m等高線で囲まれた北側部分にあるピークで三角点を探していたようである。そして、積雪期(あるいは残雪期)には、その大ブナの近くに三角点が埋もれているものとして、実際に確認することなくやり過ごしてきたようでもある。しかし、そこに三角点は存在しない。

さて、地形図をもう一度詳しくみてみると、焼杉山1220m等高線で囲まれた部分の中央部を、広島・島根県境尾根が南北に走っている。そして、三角点はそのラインからほんの少しだけ、広島県側に外れているようにもみえる。(後日注:三角点の所在地は島根県益田市)

焼杉山はヤブ山で、雪の積もった時期以外は歩くのも困難とされている。そうした中で、夏場に尾根を追っていく場合には、三角点の位置を示す白杭さえも、大藪の中に埋もれて発見するのがむつかしかったとも考えられる。

参考山行記紹介

以下で、三つの山行記(厳冬期、無雪期そして残雪期)を簡単に紹介してみることにしょう。

1)厳冬期

参考:日本山岳会創立100周年国内登山(中央分水嶺踏査)

2005年2月13日、天候晴れ
恐羅漢山~旧羅漢山~焼杉山(本地点より引き返す)~恐羅漢山(出発帰着:牛小屋高原)
この周辺は無雪期には藪がひどく歩行困難。従って積雪期に入山してスキー又はワカンで踏査した。参加者2名、総歩行時間(休憩時間を除く)6時間20分

焼杉山三角点の位置と保存状態
(東経132度7分24.7秒、北緯34度34分9.0秒)
積雪3mのため未確認

山行報告書から抜粋(Web作者にて整理)

上記の分水嶺踏査では、GPSを携行していたものと思われる。その数値が、日本測地系(日本測地系TOKYO)のものか、あるいは世界測地系(日本測地系2000(Japanese Geodetic Datum2000))のものかどうかは不明である。

日本測地系と世界測地系の誤差について、焼杉山のある二万五千分1地形図「野入」で検討してみた。

平成11年6月1日(1999年)発行の地形図「野入」で、図郭の四隅には世界測地系(平成14年4月1日から適用)の経緯度数値が併記されている。(以下、カッコ内世界測地系である)

左上:東経132度0分(131度59分51秒1)、北緯34度35分(34度35分11秒6)
右上:東経132度7分30秒(132度7分21秒)、北緯34度35分(34度35分11秒6)
左下:東経132度0分(131度59分51秒1)、北緯34度30分(34度30分11秒6)
右下:東経132度7分30秒(132度7分21秒)、北緯34度30分(34度30分11秒6)

これをみると、当地域においては、日本測地系に対して世界測地系の数値は、経度で-8秒9~-9秒0、緯度で+11秒6の誤差があることが分かる。

参考までに、焼杉山三等三角点・村杉(むらすぎ)の緯度経度(世界測地系)は以下のとおりである。 ― 後述

北緯 34°34′28″.5057(山岳会表示から、約+19.5秒)
東経132°07′07″.2719(山岳会表示から、約-17.4秒)

日本測地系に置き換えるならば、焼杉山三角点の経緯度(概略)は以下のようになる。

北緯34度34分16秒9(山岳会表示から、約+7.9秒)
東経132度7分16秒3(山岳会表示から、約-8.4秒)

日本山岳会の数値は、世界測地系あるいは日本測地系の数値とも異なっている。かなりの誤差を含んでいるものと思われる。

一般財団法人 日本デジタル道路地図協会Web
解説1世界測地系と日本測地系の違い
(2015/11/30参照)

「日本測地系に対して世界測地系の数値が、経度で-5秒~-18秒程度、緯度で+7秒~+17秒程度、文字通り全国にわたって一様な傾向で滑らかに変化します」(引用)。

2)無雪期

参考:yamaarukiさん(2004/05/08山行記)

頂上の尾根は先月登った京ツカ山の頂上と同じように背丈を越える笹で埋まっている。登る人がないのか目印ひとつ見かけなかった。山頂で1時間余り三角点を探したが見つからない。頂上付近の稜線上を何度も往復して見たのだが発見できなかった。時間切れで下山した。次回の楽しみにしよう。

山歩きの履歴/「山歩きのページ」”Kさん”より引用

“K”さんが歩いた当時、もしかして、白杭はきちんと立っていなかったのではないだろうか。点の記(下記参照)によれば、焼杉山の三角点における最も新しい調査は、2009年(平成21)秋に行われている。今から2年半前のことである。今日、割と新しく見えた白杭は、その時設置されたものかもしれない。

3)残雪期

参考:yamanonunya.web.fc2.comさん(2006/05/03山行記)

天候、晴れ、残雪多し
二軒小屋~(十方山林道)~ケンノジ谷~焼杉山
例年遅くまで残雪が残っている所ですが、今年は特に多い。
ケンノジ谷に入り、谷が二分する所で真ん中の尾根を登りました。杉林の中は、たいした藪こぎも無く、簡単に登れます。
登りきった所から、北の方向にGPS頼りに三角点があると思われる所にたどり着きました。
そこには、すでに目印のテープがありました。
ヤブの中を這いずり回るようにして三角点を探してみましたが
見つかりませんでした。残念!
笹が背丈ほどもあるので、バンザイをして十方山方面を写しました。
下山は残雪をつたって、谷筋を下る。
地図

「焼杉山/ヤブ山情報」の項から抜粋(Web作者にて整理)

「山歩きのページ」や「中央分水嶺踏査」から1年少したったころの山行記である。ただし、ここでも実際に三角点を確認はできていない。そして、白杭も見ていないようである。

点の記を閲覧する(Web上にて)

国土地理院は、地球上の位置の基準を定めるために、国家基準点(三角点や水準点)を整備(国土交通省国土地理院ホームページより)している。

点の記とは、国家基準点(三角点、水準点)ごとに、点名、所在地、設置年月日、選点者、観測者、そこに至る順路と略図等を記載したもの(剱岳点の記コーナー/日本測量協会ホームページより)である。

点の記は、Web上の基準点成果閲覧サービス(国土地理院)で見ることができる。

基準点成果閲覧サービス(国土地理院)を立ち上げる
ユーザー登録(国土地理院の個人認証システム変更あり、2011年10月31日より)
基準点検索入口→同意する(検索画面へ)→ログイン
索引図(全国)から、広島→三段峡(野入)を選択する
焼杉山の三角点1225.2mが表示される縮尺に変更する
配点図>>「基準点数」の中の「表示」をクリックする
画面上にある三角点(複数個の場合あり)の位置が、地図上に別途表示される
配点図>>「地図操作」の中の「選択」をクリックする
別途表示された三角点の位置でダブルクリックする
基準点詳細が表示される
その中に「点の記」(PDFファイル形式)があれば、ファイルを開いて閲覧できる

焼杉山三等三角点(点名・村杉)

焼杉山の三角点について、「点の記」で確認すると以下のようになっている。

基準点コード:TR35132608901
等級種別:三等三角点
冠字選点番号:知第15号
基準点名:村杉(むらすぎ)

北緯 34°34′28″.5057
東経132°07′07″.2719

選点(及び設置)の日付は、明治28年9月26日(同10月9日)となっている。所在地(平成の合併後)は、島根県益田市匹見町匹見ロ336番7である。そして、最も新しい基準点現況調査が行われたのは、平成21(2009)年11月7日である(翌年2月10日に調製)。

改めて点の記をみると、三角点の位置を示す見取り図が添付されている。その図には、三角点を囲む数本の等高線(単位不明)と、三角点から数mの距離にある立ち木3本(具体的な樹木名表記あり)の位置関係が示されている。そこに大ブナは当然含まれていない。

点の記の見取り図を見れば、GPSがなくても、ピンポイントで三角点の位置を確認できるかもしれない。地形図(二万五千分1)で三角点のおおまかな位置を推測しておき、その上でさらに点の記を見ることができれば、鬼に金棒であろう。

三角点の情報提供者:広島県山岳連盟の登山教室の方々

焼杉山の三角点について、今日の私たちは、単純に山頂部のピークを中心に探し回ればよいとしか考えていなかった。

もちろん、各種の資料を読み込み「地形図」は持参していた。しかし、平坦な山頂部で、事前に三角点のおおよその位置を推測できていたわけではない。三角点がピークにないことには、現地で初めて気が付いた。また、最終的な位置決めに、GPSを駆使できたわけではない。

ましてや、「点の記」に関しては全くの迂闊であった。Web上で、過去に何度か点の記を見たことはある(その当時から要ユーザー登録)。しかし、今回は全く意識していなかった。山行記をまとめる過程で初めて、基準点成果閲覧サービス(国土地理院)の仕組みが変わったことを知ったくらいである。

さて、今日の私たちに幸運をもたらしてくれたのは、今日山中で出会った広島県山岳連盟の登山教室の方々である。

彼らは、前日御境(国道488号)から五里山系に取付いて、一泊しながら県境尾根を旧羅漢山~恐羅漢山に向けて登っている途中であった。したがって、すでに、私たちが今から目指している焼杉山を通ってきている。

それに対して、私たちは旧羅漢山手前から県境尾根に乗り、ケンノジキビレに向けて下っていた。焼杉山はその先にある。

では、山中での出会いを再現してみよう。

前方から人声が聞こえてきた。こんな雪山で・・・もしかして山岳連盟の・・・と思う間もなく、前方の背丈を没するササ藪の中から、リーダーのAさんをはじめ男女数名のパーティが現われた。やっぱり・・・

実は、Aさんとこちらのメンバーが顔見知りで、昨日今日のおおまかな行動予定を把握していたのである。Aさんとは私も面識があり、芸北山中でも二度ほどお会いしたことがある。

しばし歓談、別れ際に「焼杉山の三角点を見つけておいたから」との情報がもたらされた。

だからこそ、私たちは焼杉山のだだっ広い山頂部に着くなり、周囲を見渡して「赤テープ」を探し周り、ピークからやや下がった位置に白杭を見つけることができたのである。

もっとも、彼らは雪を掘り返して三角点を実際に見つける努力はしていなかった。そこで、私たちが雪を取り除いて三角点を確認した。

今日のコースを振り返る

今日の目標である焼杉山は、広島・島根県境尾根にある。この付近の県境尾根は、両県の最高峰である恐羅漢山1346.4mから旧羅漢山1334mを経て焼杉山1225.2mあたりまで、ほぼ南向きに連なっている。そして、この尾根の広島県側の谷を走っているのが十方山林道である。

今日はまず、十方山林道の起点である二軒小屋(標高約800m)から林道を南西の方向に進む。すぐに雪を踏む状態となる。やがて、左に十方山登山口(シシガ谷コース、標高960m台)を分けて右に振る。ほんの少し先で、水越峠(標高990m台)よりも手前の右手に、旧羅漢山~恐羅漢山への取付き口がある(標高960m台)。

取付きからすぐに、右手の小さな沢を渡る。そして、そのまま尾根筋を北西に登る。夏道のルートである。旧羅漢山1334mの手前にある小コブ1271mより少し下(標高1250m台)まで登り、左に振って広島・島根県境尾根に合流する。

そのまま県境尾根を南西~南向きに行き、ケンノジキビレ(1160m台)~1201mのゆるやかなアップダウンをこなして、焼杉山1225.2mに至る。

画像の説明

〈写真〉1201mから焼杉山へ向けて、一旦やや下る

焼杉山では、幻の三角点を発見する。

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〈写真〉焼杉山三角点付近から、細見谷の向こうに、内黒峠~十方山縦走路を見る

 参考:写真の画面左、手前尾根の向こうに1166m(内黒峠はその後ろに隠れる)、その右前に彦八の頭1511.9m、画面中央やや左手前に大きく丸子頭1236.3m。画面右端は十方山1326m、その左奥に奥三ツ倉1320m台がある。なお、十方山の三角点1318.9mは、十方山1326mの右奥に見えているのか?

さて、今日の下山コースでは、県境尾根をしばらく南向きに行き、左に振って、細見谷(広島県側)の十方山林道に向けて直接下った(往路下山の予定を変更)。山頂で検討したルートよりも右に振れながら下り、細見谷渓畔林の北東端あたりに降り立つ。途中で大ブナを何本か見た。

画像の説明

〈写真〉山頂直下の大ブナ(胸高周囲4m30㎝)

後は、水越峠(標高990m台)を越えて二軒小屋まで、十方山林道をひたすら歩く。

画像の説明

〈写真〉残雪の十方山林道
芽吹きにはまだ早い

今日は、ほぼ全行程で雪を踏んで歩いた。ところが、春先の雪はかなりゆるんでおり、各人が随所で雪を踏み抜く場面が多数あった。時には膝まで、あるいは片足一本がすっぽり埋まるほど落ち込むこともあった。しかし、幸いなことに誰もけがをすることはなかった。

全員無事で二軒小屋に帰り着き(午後4時ころ)、大いに達成感を味わう。次回は五里山?・・

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『幻の焼杉山三角点を求めて~広島・島根県境尾根を行く~』

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2016年05月01日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏跡)>> 十方山トップページ

十方山林道
二軒小屋~水越峠~渓畔林入口手前、往復
(出発帰着:二軒小屋)

2016年05月01日(日)、長男、小4(兄)、年長(弟)

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〈写真〉大荒れの十方山林道、11時28分

はじめに

久しぶりの十方山林道である。長男が宮島へ行こうと言ってきたのでそのつもりにしていたら、年長(幼稚園)さんまで付いてくるという。そうなると宮島での行動範囲は限られる。つまり、あまり面白くない。そこで、いっそのこと十方山林道を歩いてみることにした。

今日の様子

長男たちが車で自宅まで迎えに来てくれた。同行は、長男に加えて小学4年生と年長(幼稚園)さんである。小学4年は私より強い。年長さんは気まぐれ、どこまで歩いてくれることやら。

長男の車で、高速道を通ることなく五日市~湯来温泉~道の駅"来夢とごうち"(中国自動車道、戸河内インター出口)と行き、三段峡入口を通り過ぎ、大規模林道経由で二軒小屋に至る。

二軒小屋駐車場から歩く。

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〈写真〉二軒小屋の広い駐車場、10時12分
(右手の車道を登れば、恐羅漢山である)

二軒小屋から200~300m先までは舗装されている。舗装が切れる手前に一軒家(別荘的な使用)があったが火事で焼けてしまった。

舗装が切れると、以前は右手山側から幾箇所も山崩れがあったものだ。それらはコンクリートで塗り固めるなどの処置がされていた。そして、その辺りまでは林道にも土が入り、押し固められており歩きやすい。ただし、所々で倒木が林道を塞ぐようになる。

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〈写真〉壁面が荒れている、10時33分

十方山登山口(シシガ谷コース)を左手に見送り(11時16分)、その少し先で、恐羅漢山登山口(~旧羅漢山~恐羅漢山)を右に見送ると、水越峠はもうすぐ先である。

この水越峠の前後で、倒木が次々と林道の上に覆いかぶさっている。四輪駆動車でも通り抜けることは不可能だろう。

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〈写真〉水越峠の手前辺り、11時29分

倒木はほとんどスギである。この辺りでは宮崎のスギを植林したと聞いたことがある。

西中国山地(広島・島根・山口県境)は、西日本の豪雪地帯最西南端に当たっている。私の経験でも、「水越峠の前後では、林道上にまだ20~30cmの雪が残っていた(2006/05/05、長男同行)」ということがあった。

温暖な宮崎のスギは湿った重い雪には耐えられなかったのかもしれない。倒れた時期が分からないので断定はできないが。

水越峠を越えた先で、道路の小さな窪みにオタマジャクシ(体長2cmくらいで小さい)が何百匹も群がって泳いでいた。すでに死んだのもいる。このうちの何匹かでもカエルになることができるだろうか。

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〈写真〉道路上の水たまりに無数のオタマジャクシ、11時29分
(水越峠を越えた辺り)

倒木が多数あり四輪車が入ることができないので、バイクはともかく、四輪車に踏み潰される可能性は少ないだろう。

ところで、バイクはなんとか吉和西まで通り抜けることができるのだろうか。舗装が切れた少し先で、私たちの後ろから追い抜いていったバイクが1台あった。そして、私たちが二軒小屋に帰り着くまで一緒になることはなかった(引き返してくることはなかった)。

二軒小屋に至る途中の「来夢とごうち」(道の駅)前後では、山肌は濃淡のある緑がまだら模様になっており美しい。

だから、本当は渓畔林入口まで行って新緑を楽しみたかった。しかし、帰りの時間を計算して12時で昼食(12時28分くらいまで)にした。渓畔林入口の少し手前である。日の光が直接当たると暑い。日陰を選んで弁当を広げる。

林道はというと、表面の土が流水で削り取られて深く掘れた箇所が目立つ。細見谷渓谷(細見谷川下流部)のそばで建設途中に放棄された下山林道のように、十方山林道もこれから自然に帰っていくことになるのかもしれない。

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〈写真〉渓畔林入口手前、12時29分
(林道の路面が流水で深くえぐられている)

何はともあれ無事歩くことができた(二軒小屋14時02分)。長男の家に車を置き、我が家まで電車で移動して夕食とする。

Wireless GPS Logger(HOLUX M-241)の調子が前回山行から良くない。今日も電池(単3乾電池1本)を入れてスイッチONにするのだが、画面が乱れて、いつまでたっても準備OKとならない。結局今日はログを取れずじまいで終わった。

ここのところ、本体のメモリが一杯になり上書きを繰り返していたためだろう。メモリを消去してみたら、準備段階での画面の乱れもなくなった。次回はうまくいくだろう。

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2005年04月17日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 三原竜王山トップページ

大峰山~竜王山、縦走
(出発帰着:佛通寺)

2005年04月17日(日)、単独

はじめに

2005年04月17日(日)、単独
大峰山~竜王山(龍王山)
(出発帰着:佛通寺)

2005年04月15日(金)中国新聞記事
三原・龍王山、タムシバ満開、月末まで白い彩り
数年に一度の花付きの良さだという。 昨年秋にあいついだ台風による強風で弱った木が、子孫を残すためがんばっているらしい。

佛通寺からの縦走路があるというので歩いてみた。帰りは、国道486号線から旧道の県道50号線(本郷久井線)に入り、佛通寺まで下った。

今日のコースタイム:
佛通寺バス停(10分)登山口(55分)林道広場(21分)大峰山
 小計1時間30分(途中休憩を加える)
大峰山(51分)八坂峠(1時間11分)竜王山
 小計2時間02分
竜王山(17分)鞍部(19分)御調八幡宮
 小計36分
御調八幡宮(1時間05分)県道50号線(43分)佛通寺バス停
 小計1時間48分
総合計6時間03分(途中休憩を全て加える、ただし昼食タイム47分を除く)

佛通寺バス停9:07-登山口(第3駐車場)9:17-林道横断9:20-林道横断9:34-林道横断9:41-林道横断10:03-林道広場10:12、10:16-大峰分かれ10:32-大峰山10:37、10:43-大峰分かれ10:39-道標(大峰山0.7km、峠バス停3.3km)10:50-小コブ10:56-鞍部11:00-尾根右折11:02-462m11:10-440m台11:15-440m台南側11:20-430m台(峠バス停1.2km)11:27-八坂峠11:32-登山口11:34-急登一段落11:38-北東尾根に乗る11:51-展望岩場570m台12:02、12:06-左折12:10-590m台12:13-ベンチ12:22、12:25-630m台12:26-鞍部12:30-600m台12:32-鞍部12:34-東屋12:41-竜王山12:43、13:30-奥の院分岐13:33-鞍部13:47-御調八幡宮14:06、14:09-(国道486号線)-高速道路下14:22-インターまで2km標識14:31-インター入口14:54-高速道路下15:10-県道50号線15:14-ヘアピンカーブ15:44-馬の背林道分岐15:49-佛通寺バス停15:57

佛通寺バス停から、仏通寺川を左手に見てさかのぼり、第三駐車場(登山口)にいたる。登山口からは中国自然遊歩道の標識にしたがって進む。しばらくして林道を横切り、沢音を右に聞きながら行く。次に林道を横切る頃、サクラ吹雪の歓迎を受ける。落石防止用金網を右手にして進み、もう一度林道を横切る。

道標には、佛通寺1.3km、大峰山2.0kmとある(佛通寺~大峰山間3.3kmと3.5kmの道標が混在しているようだ)。なお、登山口の「御調八幡宮~仏通寺ルート案内図(10.9km)」では、両者の距離は、3.1kmとなっている。

ここからしばらくは、左手に沢、右手に林道を見ながら行く。やがて林道は右へ蛇行して別れる。登山道はその後、何度か沢を渡り返しながら登る。再び林道を横切り上に向かうと、もう一度林道と出会う。

ここが林道広場だ。道標には、佛通寺2.7km、大峰山0.6kmとある。南に見える491mの東側に、生口島、佐木島、岩城島あたりが見えているようである。ソフト上は、その後に、四国の山々(東赤石山、西赤石山など)が入るという。

左折して林道を横切り大峯山の方角を向く。しばらくして、今日のお目当てのタムシバ(一本だけ)を見ながら、最後に急登をこなすと大峰分かれである。ここから大峰山頂までは0.3km、緩やかな登りだ。なお、山頂からの展望は全くない。

大峰分かれまで引き返し、八坂峠への下りにかかる。大峰分かれを過ぎて前方に海をみる。道が右から左に巻き、前方に竜王山を見るようになる。やがて尾根に乗って木段を急下る。木段も登山道を守るためにはやむを得ないか。それにしても多すぎる。大峰山周辺で1300段、竜王山周辺で3000段あるという。

476mのかなり下を右から巻きながら下り鞍部に至る。そのまま小尾根まで登り、右折して尾根上を行く。左手前方に竜王山が美しい。山肌に白い斑点がいっぱい見えているようだ。タムシバだろう。

462mの道標は、大峰山2.0km、八坂峠1.2km。ここからコブをいくつかこなしながら下る。所々で前方に竜王山をみる。最後のコブを越えると木段の急下りとなり、前方から自動車の音が聞こえてくるようになる。

峠から車道を少し北へ行くと、右手に駐車場があり数台の車が止まっている。そういえば、今日はここまでの山道では誰一人会っていなかった。みんな竜王山へ登っているのだろう。

登山口の道標に、竜王山2.2kmとある。急登を終わると、竜王山2.0km。古い山道が消えかけている。510m台を右(南)から巻いて(竜王山1.7km)、稜線鞍部に至る。

その先の展望岩場570m台で、大峰山の左右(160度~320度位)が展望できる。やがて道は左折(竜王山1.2km)し、竜王山の方角を向く。ここに至るまでは、左手前方に高い山が見え隠れしてしており、それが竜王山だ。

590m台で竜王山まで0.8km。アセビが咲いている。右向こうの山肌にタムシバ、そして鳥の鳴き声がにぎやかだ。登りの木段にかかり頭上にタムシバ。ベンチ手前で、竜王山まで600m、ベンチの先のピークを越えて、木段を急下る。

台状のちょっとしたピーク600m台の前後が鞍部廊下になっている。頭上のタムシバに迎えられ、最後の木段を登りきると展望東屋がある。瀬戸内海に向けて大きく展望が開ける(展望図未検討)。そこから緩やかに登れば竜王山山頂だ。

今日の竜王山は盛況だったようだ。竜王山登山中に下山中のパーティと幾組もすれ違った。山頂で北へ下る人たちも何人か見送った。

山頂での展望は全くない。三角点測量用の鉄塔があり、階段を登れば展望が期待できそうだ。しかし、鉄骨が錆付いており立ち入り禁止となっている。登る人もいるらしいが、展望は手前の東屋と変わらないという。

昼食後、東屋まで少し下り展望図を作成する(未整理)。13時13分頃、飛行機が目の前を左から右へ飛んでいった。広島空港に着陸する態勢をとっていたのだろう。知識がなくて識別記号等何も確認できていない。

東屋から再び山頂に戻り、最後の一人として山頂を後にする。最初なだらかに下り、奥の院分岐を過ぎた辺りから、木段を急下る。タムシバは北側の方が多かったのではなかったか(昨年の小田山)。手で触れる位置に咲いているのもあったが、すっきりとした白色が保たれている花は少なかった。

幅広の整備されすぎた道を鞍部まで下る。鞍部の道標には、直進御調坂、右大谷とある。ここから木段の大下りで、ちょっとした修行をしいられる。下りきると、御調八幡宮、そして"やはた川自然公園"だ。サクラは満開を過ぎている。大勢の花見客の頭上を花吹雪が舞っている。

ここからロード。距離は10km位だろうか。2時間を予定する。県道50号線に入れば明らかに下りとなる。ところがそこに至るまでの国道486号線は、逆にわずかながら登りとなっており少しこたえた。

しかし、県道50号線の下りはすばらしい。迂回路ができたために、こちらに回る車は全くいない。点々と咲いているヤマザクラ、そしてツツジを独り占めしてのんびり下る。といっても、今日の行き足は止められない。総計6時間で大峰山~竜王山コースを行って帰ってきた。

なお、実はこの辺りの地形図はまだ用意していなかった。そこで、山旅倶楽部の地図を打ち出して使ってみた。緯度経度各線や磁北線を入れることができて便利だ。印刷すると縮尺にわずかな狂いがでるが、実用には差し障りない。プリンターのせいか等高線が少し不鮮明なのが難点といえば難点だ。