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2006年07月15日

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那須登山道~十方山、往復
(出発帰着:那須集落上部)

2006年07月15日(土)、単独

はじめに

2006年07月15日(土)、単独
十方山往復、那須登山道
那須集落(林道風小屋線終端)~藤十郎1200m台~前三ツ倉1312m~奥三ツ倉1320m台~十方山(出発帰着: 那須集落上部)

2003年(平成15年)地元の人によって、登山道が整備しなおされた。終始樹林帯の中を行くコースだ。風はほとんど通らず、多量の汗をかく。水分補給量1リットル。そうした中で、途中の急登でも、なんとなく足が動くようになった感じがして嬉しくなる。とはいうものの、帰りの奥三ツ倉までは多少しんどい。

コースタイム:
林道終点(24分)尾根取り付き(42分)1050m前後(26分)藤十郎
 小計1時間32分
藤十郎(27分)前三ツ倉(17分)奥三ツ倉(10分)論所(11分)十方山
 小計1時間12分(前三ツ倉7分加える)
十方山(30分)前三ツ倉(9分)藤十郎(44分)林道終点
 小計1時間26分(藤十郎3分加える)
総合計4時間10分(行き2時間44分、帰り1時間26分、昼食60分を除く)

林道終点9:01-作業小屋9:05-標識(右折304度)9:09-沢9:13-沢渡る(水あり)9:16-20度-支尾根突端9:20-242度-341度9:23-303度9:24-十方山分岐221度9:25-263度9:33、9:38-右から巻く-尾根に乗る281度9:45-スギ林9:48~49-256度急登-一段落(右手に尾根みえる)9:55、10:02-1050m前後227度10:07-197度10:09-210度10:12-204度10:15-1120m台小コブ10:17-229度10:22-214度10:26-199度10:29-藤十郎1200m台 280度10:33-小コブ240度10:36-小コブ10:39-小沢(水あり)10:43-248度10:46-269度登る10:49-255度10:55-230度10:58-小コブ10:59-248度-前三ツ倉1312m(縦走路)176度11:00、11:07-226度下る11:08-鞍部217度11:11-234度登る-一旦草原212度11:14-再び潅木181度11:15-草原(中三ツ倉?)、平166度11:17-右手ほんの少し高い11:20-240度11:22-奥三ツ倉1320m台11:24-262度下る11:25-234度11:29-200度11:32-論所 249度11:34-沢222度11:37-277度11:40-217度11:42-十方山11:45、12:45-論所12:52-奥三ツ倉13:00-前三ツ倉13:15-沢13:19-藤十郎13:24、13:27-クマの糞13:28-左手尾根拡がる13:30-休憩(スギ林に向う)13:43、13:49-わずかに左13:52-巻き道(左から)13:52-尾根13:55-分岐13:59-沢14:02-沢沿い外れる14:04-左分岐14:05-左へ14:07-林道終点14:11

十方山登山口(那須コース)は、那須集落上部の"林道風小屋線"終点にある。中国自動車道(戸河内インター)から国道191号を三段峡方面に向う。途中の明神橋で柴木川(太田川合流点付近)を渡り、 右に広島県道252号(恐羅漢公園線、内黒峠~二軒小屋方面)を分けて広島県道296号(吉和戸河内線)に入り、太田川左岸をさかのぼる。

打梨発電所(中国電力)を川向こうに見て500mほど行き、右手の那須集落に入ってどんどん登る。そのまま那須集落の中を沢沿いに通り抜けて、右手の林道風小屋線(標高600m台)に入る。地形図の黒線(舗装、幅員4m)に沿って大きくうねりながら高度を稼いでゆく。林道終点部は、地形図よりももっと延びており、北から大きく回りこんで、かつての作業道(地形図点線)に接する地点(標高690m前後)で行き止まりとなる。そこには、乗用車が十分旋回できるスペースがある。林道終点で、彦八の頭1151.9mを323度に見る。

注:2006年7月現在、広島県道296号(吉和戸河内線)には道路工事中の箇所があり、戸河内側から那須に行くことはできない。那須に行くには、反対の吉和側から瀬戸谷入口コース登山口の前を通って回り込まなければならない。なお、戸河内~吉和の移動には、国道186号(島根県江津市~広島県大竹市)を使う。もちろん中国自動車道(戸河内インター~吉和インター)もある。

林道終点右端をほんの少し沢の方に下りて、昔の作業道(地形図点線)に乗る。左手に沢音を聞きながらゆったりと行く。作業小屋を過ぎ、標識(標高730m 前後)にしたがってやや右(北側)に振る。すぐに、地形図点線から離れて北側を西北西の方角に進むようになる。つまり、一本北側の沢を右手にしながら、ゆるい尾根を巻いてゆく。小さな沢に入って中尾根状態のところを少し登り、きれいな槇道を等高線に沿ってゆるやかに巻き上げてゆく。小尾根突端を巻いて、なおも槇道は延びる。

標識(標高820m前後)で槇道を見送り左折、ゆるい小尾根に向けて直登(221度)する。標高940m前後で地形図点線の尾根に乗る。1050m前後に向けて、急登を2回程繰り返す。急登が終わると、なだらかな登りを左に回りこむようにして、1120m台コブ~藤十郎1200m台に向う。その後も終始尾根筋を外さずに、前三ツ倉1312mで縦走路に乗り、十方山をめざす。

1050m前後~1120m台コブは、地形図点線よりかなり東側を登る。1120m台以降は、カエル、セミの大合唱でクマ鈴の音も完全にかき消されてしまう。1120m台コブから藤十郎に向けて、地形図点線のやや東をほぼ尾根に忠実に登る。藤十郎手前で地形図点線ほどは蛇行しない。

藤十郎からもほぼ尾根を追ってゆく。ササが刈ってありありがたい。前方からカッコー、カッコーの鳴き声。小岩を3つ程通り過ぎて、前三ツ倉1312mで内黒峠縦走路に合流する。縦走路合流点は地形図点線とは異なっている。昔の登山道表示がそのまま残っているのであろう。

前三ツ倉1312mから、一旦鞍部に下って登り1300m台に乗る。そこからほぼ尾根に忠実に奥三ツ倉1320m台に至る。"奥三つ倉は樹林の中の平坦な峯であるが、最高所に岩塊があるので位置確認は容易である。"(西中国山地P103)

前三ツ倉、中三ツ倉、奥三ツ倉の位置表示は、「西中国山地」、「ひろしま百山」あるいはその他資料によってまちまちであり、周辺にあるどの集落の呼称を採用するかによって、同一資料中においてすら矛盾点を含む内容となっている。当Webにおける表記では、前三ツ倉1312m(2006年現在の那須登山道分岐点)、奥三ツ倉1320m台(最高点に岩塊あり)とする。そして、中三ツ倉はあえて表記しない。(注:2006年6月以前の当Web山行記の内容はまだ訂正していない)

奥三ツ倉から、論所と呼ばれる鞍部(掘割り)を通って十方山に至る。この間もほぼ尾根筋をいく。十方山の方角から、多少左右に振れながら進み、チマキザサ-アカモノ群落の平坦な草原に躍り出る。

十方山に着くと、先着の男性が一人。さっき立岩貯水池横を歩いているところを追い抜いた人ではなかろうか。声をかけるとやはりそうだった。大谷川を登りつめてきたという。ザイル等完全装備だ。聞けばそれ程無理しなくても歩けるという。でも奥三段峡あたり(で修行をしてからの方)がよいと勧められた。

続いて、女性陣到着。引率のインストラクターは、近々テレビ番組に登場するらしい。聞くともなしに聞いていると、雨具の選び方など、参考になる意見を述べていらっしゃる。山の展望の話は出なかったようだ。ちょっと期待していたのだが。

十方山からの展望は、抜群とまではいえないが楽しめた。刈尾山の左奥に大佐山、右奥に深入山。天狗石山、阿佐山あたりまで見えているようだ。天上山、東郷山ははっきりしている。鈴ヶ峰がほんのりと見えている。阿弥陀西の右手前に湯来冠山、大峯山の左手前に小室井山、その後ろは弥山~502mだろう。ただし、大黒神山との区別はつかない。大峯山~西大峯の右手前は河平連山。女鹿平山の右奥から、羅漢山、鬼ヶ城山、そして吉和冠山がきれいに並ぶ。寂地山のずっと手前に黒ダキ山。千両山の右奥は安蔵寺山だろう。などなど。

2006年7月15日、9:06:32、ホタルブクロ
2006年7月15日、14:36:12、ヒメユリ
2006年7月15日、14:38:44、オオバギボウシ

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2003年05月24日

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往路:内黒峠縦走路
復路:内黒峠縦走路~藤本新道~恐羅漢公園線
初めて内黒峠縦走路に踏み込む。復路では、途中で藤本新道(初)に下りて、県道(恐羅漢公園線)を登り返す。
(出発帰着:内黒峠)

2003年05月24日(土)、単独

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はじめに

2003年05月24日(土)、単独
十方山(内黒峠縦走路)往復:
往路:内黒峠縦走路
復路:内黒峠縦走路~藤本新道~広島県道252号恐羅漢公園線
(出発帰着:内黒峠)

内黒峠から十方山を目指す。往復7時間のロングコースである。途中誰にも出会わなかった。念願のコースで新緑を独り占めにしてただひたすら歩く。なお、復路では途中で二軒小屋へ下り、車道を歩いて内黒峠へ登り直した。

今日のコースタイム

内黒峠(56分)彦八ノ頭(58分)丸子頭(1時間04分)十方山
 小計3時間09分(途中休憩を加える)
十方山(43分)丸子頭(18分)藤本新道分岐(22分)車道(45分)内黒峠
 小計2時間11分(途中休憩を加える)
総合計5時間20分(昼食タイム48分をのぞく)

内黒峠8:55-小ピーク9:04-小ピーク9:09-ピーク9:14-1166mピーク9:28-鞍部9:37-1151.9m(彦八ノ頭)9:51、9:58-鞍部(カサゴヤキビレ、水場)10:14-小ピーク(二軒小屋分岐)10:24-1152m10:37-小ピーク10:49-丸子頭10:56、11:00-小ピーク11:06-小ピーク11:20-1312m(前三ツ倉)11:31-鞍部11:35-小ピーク(中三ツ倉)11:40-ピーク(奥三ツ倉)11:44-鞍部(論所)11:55-十方山12:04、12:52-丸子頭13:35-1152m13:46-二軒小屋分岐13:53-車道(林道)14:15、14:18-内黒峠15:03

内黒峠から縦走路に入る

内黒峠に向かう林道沿いにはフジの花。峠に着くとカッコーやウグイスの鳴き声。登山道で最初に出迎えてくれた白い花はチゴユリか。ユキザサの群落もある。しばらく行くと、白くて小さな花が木に咲いている。コース上ではほとんど展望はないが、ブナやナツツバキなどの自然林が気持ちよい。

  • シルバ・コンパスを落とす

彦八ノ頭を過ぎるとしばらくは平坦で、やがて、カサゴヤキビレに向かって下る。左手(248度)に1152mピークが見える。その右奥に丸子頭があるはずだが見えていなかったのかな。右手には恐羅漢山(296度)がある。しばらく下ってコンパスを落としたことに気がつく。斜面を引き返すと足元からヤマバトが驚いて飛び出す。こちらの方がびっくりして思わず声を上げた。

  • 多くの動植物に出会う

その他多くの動植物に出会えて楽しい。藤本新道分岐を過ぎたあたりで登山道前方を小動物が向こうへ走っていった。イタチの仲間だろう。しばらくすると右後方からキツツキのドラミングが聞こえてくる。

1152mピークを過ぎると平坦な開けた場所となる。チョウが一頭(と数えると教わったことがある)飛んでいる。羽の真ん中は薄紫色の筋、後端は茶色、デジカメで撮ってやろうとしたら笹藪の中にひらひらと舞い込んでしまった。

2頭目が目の前に現れた。こんどは少し激しい飛び方をしている。顔すれすれをかすめていった。攻撃してきたのだろうか。さらに3頭目を見る。復路同じ場所を通りかかると、足元から同じ種類の蝶が飛び立った。心なしか元気がない。午後は活動が鈍るのだろうか。

前三つ倉を過ぎたあたり(往路)で足元の石に小さなチョウ(黒紫色)を見つける。すぐに飛び立って逃げてしまった。

奥三つ倉にブナの大木がある。クマの爪あとのようなものが横二列についていた。どれも古いもので新しいのはなかったようだ。

奥三つ倉から十方山へ至る道は、三角点に向かってほぼ一直線についている。二万五千分1地形図は間違っている。なおこの登山道を頂上の方から見ると、「ちょっとお花を摘みに行くのにちょうどよい道」に見えるらしい。

十方山山頂のにぎわいと展望

頂上には6組のカップル。それぞれご夫婦、友人同士といった雰囲気である。帰るころまでには同じくらいの人数が入れ替わったようだ。話し声が聞こえる。こっちの道は恐羅漢山へ行く道。あそこに見えるのはたぶん旧羅漢山(広島県で一番標高が高くて恐羅漢山より1m高い)で、恐羅漢山はここからは見えないだろう。安芸冠はあれでその右が寂地、それらの左奥に羅漢山があるはず等、ベテランさんが聞かれるままに答えているようだ。

奥三ツ倉と市間山の間に<天上山>、市間山と立岩山(1135m)の間に<東郷山>、立岩山(1135m)と立岩山の間に<湯来冠山>、立岩山と960mの間に<大峯山>をかろうじて確認する。その他の細かいところまでは同定できない。

その他見えていたのは、吉和冠山、安蔵寺山、焼杉山、旧羅漢山あたりか。十方山最高点(1328m)の右奥には砥石郷山が見えるが、丸子頭~前三つ倉~奥三つ倉の向こう側は全くわからない。

復路は途中から藤本新道を下る

  • 藤本新道とは

復路は途中から藤本新道に入り、二軒小屋を目指して一直線に下った。二軒小屋付近から十方山へのショートカットがあるとは聞いていたのだが、取り付き口が今ひとつわからずにいた。藤本新道は、内黒峠縦走路の下山口に設置された説明板によれば、平成11年6月に地主さんの好意で開設されたという。

今から約4年前に開かれた新道である。いくらなんでもまだ荒れてはいないだろう。ここから下って確認しておこう。下った後、内黒峠まで車道(アスファルト道)を登ることを考えるとちょっと躊躇したが思い切って下ることにした。二軒小屋~十方山~恐羅漢山~二軒小屋の周回コースを想定してのことである。

  • 藤本新道の取りつき口を確認する

尾根筋をはずさずに作られた登山道の出口は、二軒小屋から内黒峠側へ500~600m登った地点であった。大きな木に赤テープが二本巻いてあるだけでその他の標識はない。

県道恐羅漢公園線を上る

さて、車道をしばらく登ると、道路脇にトチノキの老木があり花が満開である。樹冠がきれいに整った大木に“円錐花序”が多数“直立”した様は圧巻である。この前行った細見谷にあるトチノキの群落も満開だろうか。

なお、落とした磁石(シルバ・コンパス)は見つからなかった。同じシルバの“鏡付き”をリュックに忍ばせておいたので以後はそれを使った。しばらく前に買ったが使いこなせなくてそのままにしておいたものだ。角度誤差0.5度単位ということであったが成る程正確に測れるようである。

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2003年08月10日

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1)十方山(藤本新道~内黒峠縦走路)
2)シシガ谷コース~十方山林道(ワサビ田まで)、往復
まず十方山に登り、その後、十方山林道に降りて渓畔林を堪能する
(出発帰着:二軒小屋)

2003年08月10日(日)、単独

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はじめに

2003年08月10日(日)、単独
十方山(藤本新道~内黒峠縦走路)から
十方山林道(ワサビ田まで)往復
(出発帰着:二軒小屋)

夏の細見谷に行ってみたい。しかし普通車でこの谷沿いの林道(十方山林道)は走れない。二軒小屋から徒歩往復が常識的なところであろう。だが十方山にも登ってみたい。ということで二軒小屋から十方山を目指し、十方山頂上からシシガ谷を下って細見谷に至る。最初は瀬戸谷から十方山を乗り越えて往復することを考えていた。体力的には無謀というものであろう。

今日のコースタイム

二軒小屋(42分)稜線上(28分)丸子頭(55分)十方山
 小計2時間05分
十方山(51分)シシガ谷登山口(44分)下山橋(33分)ワサビ田
 小計2時間12分(昼食24分を除く)
ワサビ田(24分)下山橋(45分)シシガ谷登山口(29分)二軒小屋
 小計1時間42分(途中休憩を加える)
総合計6時間08分(十方山展望、下山橋昼食、1時間07分を除く)

二軒小屋8:47-登山口8:56-小ピーク9:05-小ピーク9:11-小ピーク9:19-稜線上9:29-ピーク途中9:35、9:42-(1152mピーク)-鞍部9:45-丸子頭9:57-小ピーク10:03-鞍部10:07-(振り返れば展望)-小ピーク10:13-1312m(前三ツ倉)10:18-鞍部10:22-奥三ツ倉10:30-鞍部(論所)10:42-十方山10:52、11:35-シシガ谷登山口12:26、12:30-下山橋13:14、13:38-ワサビ田14:11、14:20-下山橋14:44-シシガ谷登山口15:29、15:33-二軒小屋16:02

台風一過の藤本新道を登る

台風一過、一日置いて十方山を目指す。広い二軒小屋駐車場に先客はたったの一台。身支度を整え、県道を内黒峠に向かって少し引き返し、取り付き口に至る。最初から急登である。ササをつかんでよじ登る。

台風による雨水をたっぷり吸い込んだ登山道は下りにはとても使えそうにない。それでも登るほどに適度な勾配となり、左手樹間に見え隠れする内黒峠からの稜線を見ながら登っていく。稜線に近づくと鈴の音に混じって人の話し声がする。内黒峠方面から登ってくる人がいるようだ。

内黒峠縦走路で男性3人組といっしょになる

稜線に入っても休まず登り続ける。それでも鈴の音はさらに近づいてくる。休憩を入れてやり過ごそうとするが、追いついてきた男性3人組も同じところで休憩。

ここまで1時間45分で来たという。二軒小屋ショートカット道やシシガ谷コースなどよく通っているようである。お菓子を2つもらってお先に失礼する。その後は鈴の音は聞こえなかった。こちらのペースが幾分上がり気味だったようだ。

十方山山頂からの展望

頂上では台風一過の青空とまではいかないが見通しのよい天気に満足する。丸子頭の右後方は苅尾山~掛頭山であろうか。その回りの山も見えている。東の方角、遠くに海見山のピークが高い。南東の方角に鈴ヶ峰も見えている。その右後方には峠島が海に浮かぶ。小室井山後方に宮島・弥山その他が見えているようである。羅漢山、鬼ヶ城山、吉和冠山が一直線上に並ぶ。十種ヶ峰も見えているようである。

シシガ谷コースを下る

シシガ谷コースは石が多いから捻挫など注意が必要と先ほどの人に教えてもらっていた。成る程、石も多いが木の根も張っている。至るところに水が流れており川の中を歩いているのかと錯覚するような場所もある。

滑らないように慎重に下る。登り1時間弱、下り30分余りと教えてもらっていたが50分以上かかった。自然味あふれるコースである。

十方山林道を歩く(ワサビ田往復)

いよいよ十方山林道を歩く。あまり勾配がないとはいえやはり坂道である。登りではそれなりにきつい。またシシガ谷登山口から二軒小屋方面にかけてかなり荒れている。太陽の光は林道の西側からまともに当たっているが、樹木の途切れた場所以外で直接日の光を浴びることはない。時々心地よい風が通り抜ける。

林道の水溜りでチョウが3~4頭づづ水を吸っている。こうした光景を林道のあちこちで見かけた。近づくと飛び立つが何だか弱々しい。中には車に轢かれたようなのがいる。羽を一杯に広げたまま死んでいるのがいた。広島の自然と昆虫/広島県蝶類図鑑/神垣 健司さんの図鑑で調べると、ミヤマカラスアゲハによく似ている。

カメラを提げて一人で歩いている人、数人のグループ、釣り人、オフロードバイクに車、というように細見谷に入り込む人の数は相変わらず多いようだ。

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2006年07月22日

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恐羅漢公園線~内黒峠~内黒峠縦走路~藤本新道
内黒峠付近周遊
(出発帰着:二軒小屋)

2006年07月22日(土)、単独

はじめに

2006年07月22日(土)、単独
内黒峠付近周遊:
恐羅漢公園線~内黒峠縦走路~藤本新道
二軒小屋~県道252号(恐羅漢公園線)~内黒峠縦走路(内黒峠990m前後~彦八の頭1151.9m~二軒小屋分岐、丸子頭1236.3m登り途中(1152m)手前の1070m台)~(藤本新道)~県道252号~二軒小屋 (出発帰着:二軒小屋)

連休明けにストレスから体調をくずして一日仕事を休んだ。リハビリを兼ねて軽めの調整をする。広島県道252号(恐羅漢公園線、戸河内~内黒峠~二軒小屋)が道路工事中で通行止めだという。どの様な状況なのか知りたくて、二軒小屋から歩いてみることにした。そして、内黒峠から十方山縦走路に入り、途中から二軒小屋に下った。予定通りのコースをゆったりと歩くことができて満足。

コースタイム:
二軒小屋(1時間27分)内黒峠
 小計1時間27分
内黒峠(40分)1166m(34分)彦八の頭1151.9m(21分)カサゴヤキビレ(4分)藤本新道分岐
 小計1時間43分(1166m4分を加える)
藤本新道分岐(31分)県道252号線(9分)二軒小屋
 小計40分
総合計3時間58分
 (内黒峠8分を加える、二軒小屋分岐25分は除く)

二軒小屋9:54-恐羅漢橋9:56- 沢10:02-沢トチノキ10:03-カーブミラー10:11-沢・水なし10:16-沢・水あり・ヘアピン10:20-道幅拡大10:20過-再び狭くなる10:33 -沢・水あり10:51-道幅拡大11:01-展望台11:15-内黒峠11:21、11:29-267度11:30-ブナ11:36-尾根やや左から238度11:37-なだらか283度11:39-小コブ1060m台254度11:40-少し登り261度11:47-なだらか1110m前後11:48-266度11:49-左へ振る222度1130m台11:51-1140m台コブ11:54-269度下る-正面に1166m11:55-鞍部1110m台217度11:58-256度12:06-1166m12:09、12:13 -170度-正面・前三ツ倉216度12:16-急な下り口12:24-鞍部232度12:29-再び樹林12:32-276度12:34-222度12:36-なだらかピーク1120m台12:38-前方にピーク12:39-鞍部1110m台12:41-やや右から巻く212度12:43-180度12:44-彦八の頭 (1151.9m)240度12:47- 小コブ1150m台263度12:49-下る248度12:52-下る途中261度12:54-鞍部・沢13:01-下る294度13:02-310度13:04-237度13:05-左手開ける13:07-カサゴヤキビレ13:08 -265度13:09-二軒小屋分岐(小コブ1070m台)13:12、13:37-305度13:38-22度13:40-32度急下る13:42-彦八の頭102度13:45-358度13:47-踊り場13:48-342度下る13:50-小コブ13:54-280度13:55-323度13:56-354度13:38-小コブ336度14:00-355度14:02-急下る14:03-322度14:06-県道252号線14:08-二軒小屋14:17

十方山登山口(内黒峠縦走路)は、広島県道252号(恐羅漢公園線、戸河内~内黒峠~二軒小屋)の内黒峠にある。中国自動車道(戸河内インター)から国道191号を三段峡方面に向う。途中の明神橋で柴木川(太田川合流点付近)を渡り、すぐに右折すれば県道252号に入る。なお、ここを右折せずそのまま直進すれば、広島県道296号(吉和戸河内線)となり、太田川左岸をさかのぼって十方山登山口(那須入口や立岩貯水池)に至る(ただし、2006年7月現在、戸河内側は通行止め)。

注:2006年7月現在、252号線の戸河内側も通行止めというので、191号をそのまま益田方面に向かう。深入山を右手にやりすごし、道戦峠手前の小板で左折して二軒小屋をめざす。この小板~二軒小屋間が、緑資源幹線林道の戸河内・吉和区間(大朝・鹿野線)のうち、すでに供用を開始した部分ということになる 。そして、未開通部分が二軒小屋~吉和西工事区間であり、既存の十方山林道(未舗装)を拡幅舗装化(一部舗装のみ、一部新設)する計画が実行に移されようとしている。

二軒小屋から内黒峠までは、"道路工事中注意"だが乗用車の通過は可能。しかし、沢側に向けて崩落箇所が2~3箇所あり、谷側からの落石防止のため、コンクリートブロックの壁を作っている箇所がある。

二軒小屋~内黒峠の道路脇にヤマジノホトトギスが多い。ヒヨドリバナの花が一株から数個出ており、花ごとに数頭ずつのチョウが吸蜜活動中、何種類かまじっているようだ。道路わきに水溜りがあり、のぞきこむとオタマジャクシが泳いでいる。その上には、横からのびた小枝に白い綿状のものがついている。カエルの卵だろうか。

登るにつれて、左の展望が開けてくる。後の方から、恐羅漢山~砥石郷山、聖山~高岳、刈尾山~掛頭山、そして深入山だ。刈尾山の左奥に、鷹巣山も見えているようだ。前方に、サバの頭1073.0m~1068m~内黒山1082mをみて内黒峠に達する。 聖山~高岳間には、弥畝山961mの東にある空山(960m~1036.0m)辺りが見えている。平らな峠の南側にも山並が見えるが、きちんとは同定していない。

内黒峠からの登りも今日は足が軽い。所々にあるブナを楽しみながら、目的の下山口 (藤本新道)に達する。昼食後急下って、再び二軒小屋上部の恐羅漢公園線に帰り着く。


内黒峠最高点から西側の樹間をのぞきこむと、"加藤武三之碑"が見える。十方山縦走路は碑の前を通って延びている。その右横には、内黒峠避難所が草の中に埋もれている。最初は、植林帯で草が少し被った道を行く。やがて、少しの間ブナ帯がある。一旦植林帯に戻るが、その後再びブナ等があらわれて気持ちのよい縦走路が続く。登山道は稜線に沿って付けられている。だから、地形図点線の通りと思ってほぼ間違いない。ただし、地形図点線よりも忠実に尾根を追っていくので、実際にはもっと細かく左右に振られることがある。

11:58鞍部に下る手前で、ウグイスの谷渡り(警戒音)が長く続く。鞍部のナツツバキはすでに終わりだろうか。道に花が落ちているものの、見上げても花は見つからない。ブナの森から左後を振り返ると、市間山の左、手前に鍋山871.0m、後に東郷山977.4m辺りか。

12:16正面216度に、前三ツ倉を見る。丸子頭はそれよりも約18度右にあり、樹間に隠れるようだ。前三ツ倉の右奥(約6度)に、十方山1328mがのぞくかもしれない。しかし、写真には写っていない。前三ツ倉の左手前(約2度)から右へ彦八の頭~1120m台が樹冠すれすれに大きく見えている。12:24急な下り口で、恐羅漢山283度、正面に彦八の頭209度を見て、やがて鞍部に達する。

なだらかピーク1120m台途中で振り返ると1166mピークが見える。左へ振りながらピークに達し、少し下って登り、彦八の頭に達する。やや右から巻いているのか、三角点は確認していない。

12:54カサゴヤキビレに向けて下る途中の進路261度の右に恐羅漢山293度、左前方に1152m(246度)を見る。そのさらに左奥(約10度)に丸子頭が見える。ただしここでの方位測定には多少誤差があるかもしれない。さらに下る。この時、地形図点線よりもやや南を下っているようだ。

鞍部・沢を渡って、1060m台の小さなベロを右から巻き気味に下り、カサゴヤキビレに至る。そのわずか手前で、左手に展望が少し開ける。わずかに頭をのぞかせているのは市間山か。その右には、藤十郎1200m台~前三ツ倉1312mの那須登山道があり、そのさらに右手前には、内黒峠縦走路すぐ先のピーク1152mから南南東に流れる尾根が大きい(ピークは行く手の樹間に隠れるようだ)。

カサゴヤキビレから少し登って、右手の藤本新道と合流する。昼食後、藤本新道を下った。まず、内黒峠縦走路から北西の支尾根に向って拡がる植林帯に入る。ややあって、標高1070m前後から右に振り急下る。その後、右手上方に彦八の頭を102度に見て、標高1000m前後で、こんどは左に振る。下るにつれて急下りとなり、ササをつかんでずり落ちる。 取り付き地点は、標高850mラインが252号両端の崖マークと接する地点である。"Kさん"のGPS軌跡2005/4/23は、252号手前で標高差50m以上を右に振っているようだが、あくまでも尾根を追って林道上に下り立った。 (下記訂正あり)

2006/08/13訂正:
「藤本新道への取り付きは、二軒小屋から県道252号に入っておよそ10分くらい登った地点にある。二つ目の沢(トチノキあり)を越えて少し行った所で、標高850mラインが県道252号山側の崖マークと接する辺りから、さらに100m(地形図で4mm)位の所だ。登山口に立つと、やや右手尾根の方が高いように感じる。」

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2006年08月05日

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藤本新道~内黒峠縦走路~十方山~シシガ谷コース
(出発帰着:二軒小屋)

2006年08月05日(日)、単独

はじめに

2006年08月05日(日)、単独
十方山周遊(藤本新道~内黒峠縦走路~シシガ谷コース)
二軒小屋~県道252号(恐羅漢公園線)~(藤本新道)~内黒峠縦走路(藤本新道分岐~丸子頭1236.3m~前三ツ倉1312m~奥三ツ倉1320m台)~十方山~シシガ谷コース~十方山林道~二軒小屋 (出発帰着:二軒小屋)

二軒小屋から県道252号を内黒峠の方に少し上がり、藤本新道を登って内黒峠~十方山縦走路に乗る。県道は二軒小屋側も通行止め表示があり、二軒小屋のすぐ上に重機が入って道路工事中であった。実は今朝、明神橋側から内黒峠に上がれないか様子を見るために立ち寄ったが、相変わらず交通止め表示があり、小板から大回りをして二軒小屋に至ったのだった。

コースタイム:
二軒小屋(10分)藤本新道取付き(43分)内黒峠縦走路(35分)丸子頭(34分)前三ツ倉(27分)十方山
 小計2時間59分(取付5分、縦走路7分、丸子頭10分、前三ツ倉8分含む)
十方山(46分)沢(18分)シシガ谷登山口(44分)二軒小屋
 小計1時間59分(沢6分、登山口5分含む)
総合計4時間58分(十方山1時間04分を除く)

二軒小屋8:54-沢(トチノキ)9:01-藤本新道取り付き9:04、9:09-173度9:16-小コブ158度-なだらか9:23-登り146度9:24-96度9:26-境界杭9:27-166度9:30-150度9:31-165度9:33-大岩9:35-ブナ2本9:38-180度なだらか9:38-193度9:41-206度9:43-223度9:46-194度9:48-162度9:49-140度9:51-縦走路(二軒小屋分岐)9:52、9:59-小コブ10:01-10度10:09-218度10:12-1152m244度10:14-鞍部10:16-200度10:20-1150m台小コブ10:21-登り221度10:23-なだらか186度10:27-登り218度10:29-丸子頭10:34、10:44-1312mを見る170度10:45-136度10:49-前方1230m台を見る10:50-鞍部10:52-1230m台10:56-倒木179度10:58-登り200度11:01-振り返る11:03-164度11:10-1280m前後11:11-前三ツ倉11:18、11:26-奥三ツ倉11:36-論所11:44-十方山11:53 、12:57-319度-10度13:00-少し登る13:04-下る86度-62度13:08-少し平42度-スギ林13:16-右、沢音13:20-324度13:22-348度13:32-358度13:33-26度13:40-少し幅広13:41-沢13:43、13:49-小沢またぐ13:50-沢離れる290度13:52-木橋(朽ちる)13:55-小沢またぐ13:56-シシガ谷登山口14:07、14:12-左へ振る14:24-左に滝、コンクリート橋14:27-二軒小屋14:56

藤本新道に取り付き、快調に内黒峠縦走路に乗る。ササが刈ってあり、その後の縦走路で迷うところはない。1152mピーク付近では、左へゆっくり振られながら、ほんの少しづつ高度が上がっているようだ。最後にピークとなり、進路を変えて鞍部に向って下る。鞍部を越えて少し登る頃、前方が開けて那須登山道尾根を見る。ヤマバトがササの中で動く。ドキリとする。やがて、右前方の樹間に丸子頭を見る。

登山道は丸子頭三角点から外れている。ササやぶの中に三角点を探して踏み込んでみた。初めての試みだ。三角点は、100m位(地形図で4mm)ササの中に入った地点にあり、そこはササが途切れているというのだが分からなかった。ササが途切れているという所まで怖くて踏み込めなかったのだ。

丸子頭を過ぎ、所々で草原状態となり展望が開ける。とはいっても、前方の展望が開けるだけだ。1230m台~1280m台~前三ツ倉の右奥に十方山という位置関係で、その都度見えるピークが少しづつ異なっている。なお、11:03振り返りでは、丸子頭の左奥に恐羅漢山、右奥に1166m~砥石郷山、さらにその右奥に、刈尾山などが見えている。

十方山に着いてみると誰もいなかった。草原のずっと向こうに、瀬戸谷コースから男性一人がこちらに向っているのが見える。太陽が雲に隠れたり出たりしている。直接日の光に当たるとさすがに暑い。展望はあまり良くない。

丸子頭の右奥に刈尾山。市間山の左奥に天上山、右奥の東郷山ははっきりしない。立岩山の右奥に湯来冠山がはっきりと頭を出している。日の平山の右奥に大峯山~西大峯がうすい。女鹿平山の右奥の羅漢山は分からない。黒ダキ山、沼長トロ山の左奥に、吉和冠山が霞んでいる。五里山左奥に頭を出しているのは安蔵寺山か。その他、島根県境の山を見る。

シシガ谷へ下る。ササやぶの中を潅木の中に向けて、地形図点線に沿って行く。ややあって少し登っていることに気づく。1310m台から、最初は奥三ツ倉の方角に下る。すぐに少し左に振って前三ツ倉の方角に下るようになり、少し平らな湿地帯から杉林へと入っていく。その後は、木の根、石ころや倒木などでガラガラの道を下る。神経が参る。

13:33足場が少し落ち着く。少し下って石ころだらけの少し幅広の道となり、やがて沢に接する。冷たくてきれいな水で顔を洗う。 しばらく沢沿いに行き、やがて沢が右下に分かれるようになると十方山林道は近い。そのころやっと安心して歩ける状態の道となった。

十方山林道(未舗装)は、ここから二軒小屋にかけて荒れ放題だ。大雨、大雪で林道上を流れた水が路面を深くえぐっている。場所によっては50~60cm位も掘れている。見ると底に埋木がある。ていねいに何回も修理をしながら使ってきた証拠であろう。ところが、今となっては工事着工(拡幅舗装化)を前にして無駄な努力はしないということかもしれない。二軒小屋手前では、大雪で屋根が落ち家全体が傾いた一軒屋の後片付けをしていた。その人の話では、8月着工と聞いているという。なお、途中に倒木が1本あり、それの片付けも行われる様子がない。当然、車での通行はできない。

一軒屋の手前にあるコンクリート橋で、ミヤマカラスアゲハが十数頭、一斉に飛び上がった。そばの水溜りで給水中だったのを驚かせたようだ。ふたたび地面におりてくるまでしばらく待ってみようとしたがダメだった。興奮しているのだろうか、あたりを激しく飛び回り続けるだけだった。

次のコンクリート橋で、同じように十頭前後のミヤマカラスアゲハが給水中のところを手前で発見する。ゆっくりと静かに近づき写真を何枚も撮る。その時、後で物音がした。振り返ると、男性が一人近づいてきている。こちらの様子が分かったようでしばらくの間待っていただいた。

十方山~シシガ谷~二軒小屋よりも、十方山~内黒峠縦走路~藤本新道~二軒小屋の方がよほど歩きやすい。時間的にもあまり変わりはない。

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2004年07月17日

Akimasa Net
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1)十方山(内黒峠縦走路)
2)シシガ谷コース~十方山林道(下山橋の少し先まで行き引き返す)
3)二軒小屋~県道・恐羅漢公園線
まず十方山に登り、その後、十方山林道に降りて渓畔林を楽しむ。二軒小屋まで戻り、アスファルト道(恐羅漢公園線)を少し登ったところで地元の人の車に便乗。
(出発帰着:内黒峠)

2004年07月17日(土)、単独

はじめに

2004年07月17日(土)、単独
十方山 (内黒峠縦走路)~シシガ谷コース~十方山林道(下山橋の少し先まで)往復~二軒小屋まで戻り、内黒峠に向けて少し登る
(出発帰着:内黒峠、ただし二軒小屋の少し上から地元の方の車に便乗)

十方山林道に行きたい。山頂からの展望も楽しみたい。という訳で、今回は内黒峠~十方山~シシガ谷~十方山林道往復~二軒小屋~(車道)~内黒峠を予定した。

ほぼ計画通りに歩いた。十方山林道をずっと下って目標地点の少し手前で引き返す。また、二軒小屋から10分程度内黒峠に向けて登った地点で、地元の人の車に同乗させていただく。

コースタイム:
内黒峠(55分)彦八ノ頭(1時間09分)丸子頭(1時間01分)十方山
 小計3時間11分(途中休憩を加える)
十方山(46分)シシガ谷登山口(47分)下山橋(12分)引き帰し地点
 小計1時間45分
引き帰し地点(10分)下山橋(43分)シシガ谷登山口(28分)二軒小屋
 小計1時間25分(途中休憩を加える)
総合計6時間42分(十方山山頂54分除く、内黒峠への登り約10分加える)

内黒峠9:03-小コブ9:12-コブ9:18-1140m台9:21-鞍部9:30-1166m9:36、9:40-鞍部9:52-1151.9m(彦八ノ頭)9:58-鞍部10:00-1150m台10:05、10:10-コブ10:11-コブ10:12-鞍部10:20-コブ10:23-鞍部(カサゴヤキビレ)10:29-コブ(二軒小屋分岐)10:34、10:39-コブ10:40-1152m10:48-コブ10:56-コブ11:03-1236.3m(丸子頭)11:07、11:13- コブ(倒木)11:21-コブ11:23-コブ11:32-1312m(前三ツ倉)11:40-鞍部11:44-小ピーク(中三ツ倉)11:48-1320m台(奥三つ倉)11:54-鞍部(論所)12:07-十方山12:14、13:08-沢沿い13:38-シシガ谷登山口(十方山林道)13:54、13:59-水越峠14:05-下山橋14:41-西側小さな滝14:53、15:04-下山橋15:14-水越峠15:50-シシガ谷登山口15:57、16:01-二軒小屋16:29、16:37-(途中から車)-内黒峠16:56(コースタイム基準点を再検討した、2005年05月22 日)

全行程に渡って直射日光を浴びる機会はほとんどない。しかし、夏本番、帽子のひさしからは汗が垂れてくる。デジカメを構えて花を撮ろうとすると、カメラの上に汗が落ちてくるものだからこまってしまう。

内黒峠から"加藤武三之碑"を左に見て縦走路に入る。ホタルブクロの出迎えを受ける。その後、足元にはヤマアジサイ、目の上にはノリウツギが途切れることなく続く。ヤマジノホトトギスを見つける。ヤマジノホトトギスは二軒小屋~内黒峠の道路脇でも見た。こちらは今まで見たことがないほど茎が長くて違和感があった。しかし、どちらも花被片は平開している。

所々で白い花が落ちている。さてはナツツバキか、辺りを見回すとリョウブによく似たまだら模様の木肌の大木がある。見上げても花はなかなか見つけられない。 これではデジカメで撮りたくてもどうしようもない。

論所手前でやっと一輪写すことができた。十方山林道でも同じように道に落ちている花はあったが樹上の花は発見できなかった。ただ単に目が悪いからだけかもしれない。"こういち"レポート( 昨年2003年07月27日付)には、"まだ咲き初めでつぼみが多いナツツバキ"とある。

今日もたくさんのチョウを見た。ヒヨドリバナ、ヤマジノホトトギスやオカトラノオなどで吸蜜活動をしている。ヒョウモン、モンシロチョウ、キチョウなど。ヤマキマダラヒカゲが羽を閉じてササの葉に止まっているところをアップできた。

十方山林道でミヤマカラスアゲハを10頭前後みた。いずれも単独で行動しており、林道水溜りでの吸水活動は見られなかった。最後の最後に一頭、林道上で羽を広げて死んでいるのを発見する。いずれにしても昨年(2003年08月10日)ほどの数は見られない。時期が少し早いのだろうか。

さて、内黒峠~十方山縦走路からの展望はほとんどない。途中で、恐羅漢山方面が少し望める程度である。しかし、緑濃い山道は気持ちが良い。十方山手前で少しササが被る箇所がある。 ただし、歩行に差しさわりがある程ではない。手入れに感謝して通過する。

十方山山頂には誰もいなかった。すぐ後で10人前後のファミリー登山隊と男女3人組が相次いで到着(瀬戸谷コース)。

丸子頭の右奥に、大佐山、刈尾山~掛頭山がある。その右奥には、大江高山が見えているようだ。前三つ倉の左奥に高杉山があり、深入山との間に三瓶山も見えているようだ。(展望図をもう少しくわしく作図する必要があるだろう)

天上山、東郷山、大峯山ははっきりと見える。白木山、灰ヶ峰あたりはうっすらとしている。瀬戸内方面の展望は、鈴ヶ峰、安芸小富士の後に、休山~三峰山や倉橋島がうっすらと見える。石鎚山までは見えない。

小室井山の向こうに宮島が見える。周りからも、あれが宮島だという声が上がる。しかしたぶん、宮島の後に見える大黒神島の双耳峰も含めて、宮島が見えると言っている可能性がある。宮島(弥山)や駒ヶ林は、小室井山の向こうにわずかに頭を出しているにすぎない。

羅漢山、鬼ヶ城山、吉和冠山がくっきりと並ぶ。鬼ヶ城山~吉和冠山の間に山影がほんのりと見えているようでもある。由布岳など九州の山が見えるとされる方角である。はたしてどうであろうか。

シシガ谷のガラガラ道を下る。前回よりも山道を流れる水量は少ないようだ。ところが、油断していてうっかりと泥沼に右足を踏み込んでしまう。

十方山林道を下る。道の両脇には、ある程度の間隔を置いて赤テープがぶら下げられており、道路には標識が埋め込まれている。そして、それにも赤テープがつけてある。 水越峠の南側では、去年(の秋)までは見なかった光景だ。下山橋手前に測量部隊がいた。十方山林道の舗装化のための準備は着々と進められているようである。

下山橋の少し先まで行った所で、残り時間を考えて引き返すことにする。二軒小屋から内黒峠に向けて歩いている時に、地元の人の車に乗せてもらう。

林業関係の人であろうか。山をよく歩いている人のようだ。十方山林道の拡幅舗装化について賛否両論あることもよくご存知である。自分としては、林道に貴重種はあまり見かけないが、ブナを始めとする多くの樹木が混在する自然度の高さはすばらしい、いっそのこと林道を車両通行止めにした方が理にかなっているはず。 それにしても、自然保護運動の人はみんな車で来るけど、歩いてくる人はいないな等、なかなかするどい。

クマには何度も遭遇しており、今まで事故は起きていないという。人間が熊を怖がるのは当たり前だが、相手のクマだってヒトが怖いはずであり、いきなり鉢合わせしないかぎり大丈夫だろうということだ。 クマに敬意を表して、静かにその場を立ち去る態度を示すことが肝要のようだ。なお、十方山にもクマを放獣しているということだった。

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2005年05月21日

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内黒峠縦走路、往復
内黒峠縦走路を初めて完全に往復する
(出発帰着:内黒峠)

2005年05月21日(土)、単独

はじめに

2005年05月21日(土)、単独
十方山往復、内黒峠縦走路
内黒峠~彦八ノ頭1151.9m~丸子頭1236.3m~1312m(前三ツ倉、那須分岐)~十方山(出発帰着:内黒峠)

これからしばらくは、桑原良敏著「西中国山地」を片手に、十方山周辺を重点的に歩いてみたいと考えている。私が十方山に初めて登ったのは2001年秋のことで、それ以来昨年秋までに6度登っている。瀬戸谷から3回、二軒小屋(藤本新道)から1回、そして内黒峠からの縦走路2回だ。

ただし、内黒峠から、行き帰りとも縦走路を歩いたことはまだなかった。そこで今年初めての十方山は、内黒峠から縦走路を往復してみることにした。

体力に不安を感じながら歩き始める。2005年04月29日(金)吉和冠山から寂地山へ向かうつもりが、冠山山頂近くのカタクリをみてさっさと下山してしまった。2005年05月14日(土)黒ダキ山では、山道に取り付いてすぐにバテテしまい、同行者に引っ張り上げてもらった。

今日も出足は不調だ。下肢の血管に血が流れていないような"だるさ"を感じて、まるで足が上がらない。これでは十方山(片道3時間以上)まではとても無理かな、と思いつつ登っていると、1166m手前の鞍部あたりで足が軽くなってきた。そしてその後はいつになくハイペースとなり、特に、復路は考えられないような短時間で戻ってきた。

もともと登りには弱い体質だ。駅伝をやっていたころ坂道(登り)を任されたことはほとんどない。登山スタイルとしては、50分-10分、45分-15分といったインターバルよりも、極端にいえば、5分登ってしんどければ数秒休むという位の気持ちで、水分をしっかり取りながら、特に登り始めはゆったりと入る必要がでてきたようだ。

その日その時の体調に、好不調の波が大きくなっているのだろう。これからの人生、なるべく多くの時間を自然の中で過ごすことができるよう、気力・体力そして技術力と相談しながら、安全で楽しい山行を心がけてゆきたいものだと考えている。

今日のコースタイム:
内黒峠(57分)彦八ノ頭(46分)丸子頭(54分)十方山
 小計2時間44分(丸子頭休憩7分を加える)
十方山(39分)丸子頭(32分)彦八ノ頭(37分)内黒峠
 小計1時間55分(丸子頭3分、彦八ノ頭4分を加える)
総合計4時間39分
 (十方山、昼食・展望1時間44分を除く)

内黒峠9:05-小コブ9:14-1140m台9:25-鞍部9:29-1166m9:35、9:38-鞍部(ワル谷キビレ)9:47-1120m台9:53-1151.9m(彦八ノ頭)10:02-鞍部(沼地)10:08-(さらに下る)-鞍部(カサゴヤキビレ)10:14-小コブ(二軒小屋分岐)10:18、10:22-1152m10:30-鞍部10:32-小コブ10:36-小コブ10:43-丸子頭10:48、10:55-(鞍部)-コブ11:02-コブ11:13-コブ11:18-1312m(前三ツ倉、那須分岐)11:20-小ピーク(中三ツ倉)11:26-1320m台(奥三ツ倉)11:32-鞍部(論所)11:39-十方山11:49、13:33-論所13:36-奥三ツ倉13:45-前三ツ倉13:54-丸子頭14:12、14:15-1152m14:23-二軒小屋分岐14:29- カサゴヤキビレ14:31-沼地14:36-彦八ノ頭14:47、14:51-1120m台11:55-ワル谷キビレ15:00-1166m15:11-1140m台15:18-内黒峠15:28

十方山からの展望はすばらしいの一言につきる。今日は快晴の天気、遠くはややかすんだ状態であったが、逆にラインのつながりや前後関係を確認するには適しており、やっと何とかそれぞれの山の位置関係が分かるようになってきた。

刈尾山~掛頭山の右奥に、大江高山がはっきりと分かる。深入山の真後ろに中野冠山がしっかりと見え、その左右には、冠山を含む県境稜線がはっきりとしている。京太郎山、三瓶山もほんのりうっすらと見えている。

奥三つ倉の右裾に龍頭山、そこから右へ頭が3つ、4つ並んでいる。一番右端は猿喰山、その左奥は津々羅山あたりだろう。猿喰山右手前の盛り上がりが、大丸峯で、そのさらに右手前の三角形775mから、天上山の方角へラインが長く連なる。

海見山の右奥に、うっすらと山並が見える。大土山、岳山あたりだろうか。堂床山の右上奥に、天神嶽・・・カンノ木山~鷹ノ巣山がうっすらと見えている。堂床山の左下、天上山に向かう方角のラインの向こうに、滝山の三角形が大きい。堂床山の右下から、牛頭山~本串山が流れる。本串山の後に福王寺山がはっきりしている。

天上山左側では、天上山手前のラインが大きく、その後に天上山のラインが見える形となる。そして、天上山左奥に、白木山山系が大きい。白木山の左裾奥には、大谷山、金明山あたりも見えているようだ。白木山手前で、天上山のラインの向こうに、490m~水越山526.0mが頭を二つ並べている。二つの頭の間にあるはずの高松山までは分からない。

天上山右上奥で、白木山系は終わり、その右奥に高鉢山がうっすらと見える。天上山のラインのすぐ上に、尻高山がほんのわずかに頭を出している。そしてそこから流れるラインが、天上山のラインのほんのわずか後に見えているようだ。

阿武山は、天上山の右真横、そのさらに右横に、荒谷山がある。荒谷山の下から、(中源峠)~712m~829.9m・・・東郷山977.4mがせり上がる。武田山は、市間山のほんのわずかに左奥、694.9m・・・829.9mの間にはまり込む。武田山の手前懐には、姫路峠南南西511mも見える。

阿武、荒谷、武田の後を呉娑々宇山系が走り、右の鉾取山系につながる。小田山がポコンと頭を出しているのがうっすらと分かる。東郷山の右上奥が、野呂山(膳棚山)、さらに絵下山、灰ヶ峰、休山~三津峰山と連なっているのが、うっすらと確認できる。

その手前に海があり、鈴ヶ峰の双耳峰、峠島、安芸小富士がほんのりとした中でしっかりと確認できる。阿弥陀山の右奥に古鷹山、阿弥陀西の右奥に極楽寺山、そのさらに右には、能美島、そして倉橋島(岳浦山)がうっすらと見える。

小室井山の左奥に、大黒神島の双耳峰がうっすらと、しかし輪郭がはっきり見えている。その手前に小さく見えるコブが、実は弥山(宮島)なのだ。少し右には502m峰も見えているようだ。もちろん岩船岳は見えない。

周防大島は、大峯山右奥の大見山あたりがぼんやり見える程度。嘉納山は見えないようだ。

948.4m(湯来)の右奥に、傘山、傘山の右手前に、上勝成山~下勝成山、そして、それらの一番後に大竹の山々がそれぞれ青いラインをしっかりと示している。また、948.4mの左右奥には、河平連山の主峰と0号峰があるようだが、はっきりとは同定できない。

羅漢山のレーダードームが出っ張っているのが肉眼でも確認できる。その左横に山影、すわ九州か?帰って写真を確認すると、ピークは女鹿平山の真後辺りで高さも足りない。物見ヶ岳693.0m(玖珂)周辺(展望図未記入)と思われる。

正面に、羅漢山、鬼ヶ城山、吉和冠山、寂地山、そして額々山が美しい。これからは、その手前の黒ダキ山や沼長トロ山のラインにも目が行きそうである。990m台~黒ダキ山の尾根が見える。尾根は右手、1142mに延びるが、途中の部分はだだっ広い十方山山頂の向こうにかくれている。このコースを通って十方山に登ることは不可能ではないらしい。一度は挑戦してみたいものだ。

千両山の左奥に、莇ヶ岳、弟見山、右奥に、安蔵寺山などを見る。それら手前の大神ヶ岳のラインははっきりしない。十種ヶ峰の三角錐が美しい。左手前に青野山、そのずっと後ろに花尾山、そして右手前に燕岳1078.7m(石谷)-展望図未記入(一位ヶ岳のずっと手前)-を従えて堂々としている。

半四郎山左奥に、形のいい独立峰が見える。方角、山の形から高山532.8m(須佐)で間違いない。


登山口ではカッコウが出迎えてくれる。ブナ林のなか、急登をなんとかこなして縦走路に取り付く。ウグイスの谷渡りが響き渡る。ワル谷キビレ手前で、長いものが道を横切っている。よくみるとヘビだ。頭は右手草むらの中に隠れている。おそるおそる尻尾の方から回りこむと、するすると前進して草むらに消えた。

1120m台手前で、右側のヤブがガサガサと大きな音をたてて揺れた。びっくりして固まっていると、ガサっと音がして遠ざかっていった。もしかしたらクマかもしれない。

カサゴヤキビレに向けて下る途中で、向こうから単独男性が登ってくるのに出会う。その人は、下を向いて一生懸命登っている最中だ。こちらには直前まで気づかない。ほんとうにびっくりさせてしまった。

その方がいうには、「十方山から1時間30分でここまで来てしまった。片道4時間と聞いていたが、どうなっているんだろう 」。自前の行程図を作成して持参されているようだ。私がここまで1時間05分だから、あと1時間30分位で大丈夫でしょうと答える。

彦八の頭と1166mの登りがきついだろうと思って答えたのだが、考えてみれば最後に内黒峠に向けて下るわけだから、十方山~内黒峠は基本的には下りということになる。

1312m(前三ツ倉、那須分岐)を通過していると、左から男性2人組が登ってくるのが見えた。十方山山頂で、那須からの道はどうですかと聞くと、おもしろいけど高低差がある、花を楽しみにしていたが少なかった、という感想であった。なお、那須9時30分発とのこと。

復路は特に何も考えずひたすら歩いた。

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2006年09月24日

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シシガ谷コース~十方山~内黒峠縦走路
(出発帰着:二軒小屋)

2006年09月24日(日)、単独

はじめに

2006年09月24日(日)、単独
十方山周遊、シシガ谷コース~十方山~内黒峠縦走路
二軒小屋~十方山林道~シシガ谷コース~十方山~内黒峠縦走コース(奥三ツ倉1320m台~前三ツ倉1312m~丸子頭1236.3m~彦八の頭1151.9m)~内黒峠990m台~県道252号(恐羅漢公園線)~二軒小屋
(出発帰着:二軒小屋)

前回雨天敗退したコースを歩く。シシガ谷コース(登り)を歩いたことで、十方山の通常登山道4つの全てを登り下りしたことになる。なお、内黒峠縦走コース(帰り)は歩きに徹している。その中で、彦八の頭以降はかなり飛ばしている。

二軒小屋8:23-シシガ谷コース登山口8:58、9:04-十方山10:15、11:29-奥三ツ倉11:44-前三ツ倉11:53-丸子頭12:10、12:18-1152m12:26-藤本新道分岐12:32-キビレ12:40-彦八の頭12:48、12:52-1166m13:10-内黒峠13:26、13:29-二軒小屋14:10

二軒小屋8:23-シシガ谷コース登山口8:58、9:04-沢離れる9:10右から回り込む-沢上部へ9:13-沢渡る9:16-林道終点9:18-水場9:21-なおも「平」-水場地帯を離れる9:25-右へ沢を離れる、スギ林へ-傾斜きつくなる9:35-岩だらけ、苔のついた岩の上を歩く-沢音すぐ左から聞こえる9:39(167度)-休憩9:46、9:53-沢音消える9:57(194度)-やや平9:59(213度)-自然林、足元の岩場に水あり-草地に木の根が張る10:01(187度)かなり平-沼地に足を取られる10:04-右へ回る、登る-丸子頭88度10:08-小コブ10:10-小鞍部10:12-十方山10:15

今日のコースタイム:
二軒小屋(35分)登山口(1時間11分)十方山
 小計1時間52分(登山口6分を含む)
十方山(24分)前三ツ倉(17分)丸子頭(14分)藤本新道分岐(16分)彦八の頭(18分)1166m(16分)内黒峠
 小計1時間57分(丸子頭8分、彦八の頭4分を加える)
内黒峠(41分)二軒小屋
 小計41分
総合計4時間33分(十方山1時間14分除く、内黒峠3分加える)

大規模林道着工間近の二軒小屋だが、前回と特に変わったことはない。ゆったり歩いてシシガ谷登山口に達する。シシガ谷コースは何回か下ったことがある。しかし、ここから登るのは初めてだ。十方山の通常登山道は4本あり、これ が最後に経験する登りということになる。

シシガ谷コースは、十方山に一番手軽に登ることができるコースだ。しかし、十方山林道が荒れて車での通行ができなくなっており、二軒小屋から歩く人は少ないようだ。登山道自体はそれ程きついということもない。取り付きから1時間と少々で頂上に到達する。(詳細は後日)

前日は絶好の天気の中で休日出勤。チャンスを逃したかと思われたが、今日もよい天気に元気を出して登る。ところが、登るにつれて少し曇ってきたようだ。山頂に着くと、見通しはまずまずながらクリアーではない。

大江高山がかすんでいる。三瓶山はよく分かる。鷹ノ巣~カンノ木の輪郭が分かる。滝山の尖がりがはっきりしている。立岩山の向こうに大黒神島があり、その懐に弥山がほんの少し頭を出している。阿蔵寺山がはっきりしている。青野山の右奥に十種ヶ峰が美しい。高山532.8m(須佐)も見えている。

「お父さんなら2時間だ」という声がする。親子連れだろうか。お父さんが息子に話しかけている。そのそばで、「今日は2時間45分」という声がする。中年女性のグループだ。人それぞれに楽しめるペースがあり、それにしたがって行動するのが一番だ。

帰りの内黒峠コースは飛ばしてみた。今現在の体力を確認するためだ。アップダウンがあるとはいえ、基本的には下りのコースだ。木の根に足を取られないように気をつけて進む。彦八ノ頭への登りが少しきつかった。

内黒峠で一人の男性に追いつく。内黒峠からサバの頭(あたま)に登る人あり、言葉を交わす。 サバの頭もいつかは行ってみたいピークだ。内黒峠から自動車道をゆったり下って二軒小屋に帰り着く。

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2006年08月13日

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下山林道(下山橋、雨量観測局、東終端部)~ウシロヤマ谷~三つ倉ピーク~十方山南尾根コース~十方山~シシガ谷コース
(出発帰着:二軒小屋)

2006年08月13日(日)、次弟

はじめに

2006年08月13日(日)、次弟
下山林道~十方山南尾根コース~十方山~シシガ谷コース

二軒小屋~十方山林道~下山林道(下山橋、雨量観測局、林道東終端部)~ウシロヤマ谷~三つ倉1030m台ピーク(十方山南尾根コース)~十方山~シシガ谷コース~十方山林道~二軒小屋
(出発帰着:二軒小屋)

十方山林道(細見谷林道)の下山橋から延びる下山林道終点が、瀬戸谷南尾根コースから300m程度の近くまで来ているという。行ってみたくなり以前から計画をしていた。次弟に話すといっしょに行こうというのでトライすることにした。

順調に下山林道の東終端部に至り昼食をとる。そこに思いもかけず一人の男性が現われてアドバイスを受ける。直接ブッシュを横切るのは大変だ。この辺りは色々試したが、急がば回れで、この沢を下り、(左から流入する)2本目の沢を登って最後にひと踏ん張りすれば、瀬戸谷南尾根コース標高1000m地点に出るという。

教えを受けた2本目の沢を通り過ぎてしまったようだ。結局、三つ倉から西に落ちる尾根に取り付き、潅木の中を小枝をつかんで這い上がる。三つ倉ピークですでに疲労困憊、その後は十方山~シシガ谷をよれよれになって乗り越して下り、十方山林道を出発点 の二軒小屋に向ってただただ歩くのみ。

コースタイム:
二軒小屋(30分)シシガ谷登山口(40分)下山橋
 小計1時間13分(シシガ谷登山口3分加える)
下山橋(54分)峠(1時間02分)林道終点
 小計2時間05分
林道終点(10分)ウシロヤマ谷(30分)本命の沢(16分)尾根取り付く(1時間04分)三つ倉
 小計2時間00分
三つ倉(17分)標高1010m台(57分)十方山
 小計1時間14分
十方山(1時間)シシガ谷登山口(38分)二軒小屋
 小計1時間38分
総合計8時間55分(下山橋4分、林道終点32分、十方山9分加える)

二軒小屋8:30-一軒屋8:37-シシガ谷登山口9:00、9:03-水越峠9:10-下山橋9:43、9:47-対面に山278度10:02-峠10:41、10:50-雨量観測局(分岐あり)10:53-11:11繁ってくる-バーノキビレ分岐11:00-やや登る11:28-沢11:31-尾根張り出し11:34-沢11:38-右横ピーク292度?(492,033)11:43-廃車11:45-沢コンクリートで固める11:50-終点(508,097)三ツ倉 150度11:52、12:24-沢(ウシロヤマ谷)小滝の下12:34-沢(これが本命)13:04-尾根に取り付く13:20-(向こうのカラ沢へ)-再び尾根へ14:02-三つ倉(休憩あり)14:24-小ピーク14:35-1010m台14:41-小岩1080m台コブ14:50-1130m 台14:58、15:04-草原15:10-草原15:23-右折15:25-十方山15:38、15:47-湿地帯15:57-スギ林16:00-沢(休憩あり)16:22-シシガ谷登山口16:47-二軒小屋17:25

最初からかなり早いペースだ。しかし、弟がペースメーカーになり、順調に足が前に出る。 十方山林道(細見谷林道)の水溜りでは、ミヤマカラスアゲハが飛び交い露払いをしてくれる。

下山橋から下山林道に入る。少なくとも峠までは乗用車で入れる状態で歩きやすい(もちろん鎖がかかっており、車は入ることができない)。峠の向こうで、雨量計の横に踏み跡が 南西に向ってついている。 黒ダキ山方面に延びる下山林道の分岐道だろうか。ここも一度は探検してみたいものだ。

バーのキビレから流れ落ちる沢を通り過ぎると、道はかなり荒れてくる。それでもコンクリートできちんと手当てした箇所があったり、バスが乗り捨ててあったりして驚かされる。林道は、地形図に記載された場所からもう少し先に延びている。

林道終点の場所は、ウシロヤマ谷右岸尾根の標高950~970m位の地点だ。950mラインが大きく南に張り出した地点の北北東にある小さな尾根突端部辺りになる。ここからどう攻めるか検討しているところへ上記男性があらわれた。この辺りを随分と歩いている方のようで、地形図には自分なりの覚えがたくさん記入されていた。

その地形図を見ながら教えていただいたコースをまとめると、ウシロヤマ谷を下り、最初の沢、すなわち標高880m位で左に入る沢は、ブッシュがきつすぎるのでやり過ごす。そして、2本目の沢、すなわち標高840~850mを左に入って登れば標高1000m地点にポンと出る。最後にちょっとヤブがある程度で楽なコースだという。言い残してその方は藪の中に消えた。

その方がガサゴソと藪の中を動く音がしなくなる頃、さっそく我々もその方を追って急斜面を下り、ウシロヤマ谷におりる。多少左へ巻きながら下りたように思う。沢まで下りると左手(上流)に小滝があった。斜面を下りる途中でソバナが一杯咲いていたがパスをする。ウシロヤマ谷の沢をどんどん下る。先程の人の沢靴の跡だろう、岩の上に点々と濡れた靴跡がついている。左手にきれいな沢が現われる。この沢が本命の沢だった可能性が高い。しかし、これを1本目と考えてやり過ごす。最初の1本にはまるで気がつかなかった 。

やがて、黒々とした淵が現われ前進をはばむ。バーのキビレから流れ込む沢(右手にあるはず)はまだ見ていない。したがって、大ビラメノタキの少し上あたりだったのだろう。やむなく左へ高巻く (後で調べると、西中国山地P.106にも大ビラメノタキは左岸を高巻く、とある)。しかし黒い岩は上のほうに延びており、なかなか突端まで至らない。やっと上部に達すると右手がやや低い。下りてみると小さな涸沢(ウシロヤマ谷支流 の一つ)だった。しばらくそのまま登る。岩場が現われ左に巻いて行くと、再び先程の尾根に乗る。そして、そのまま尾根を這い上がり三つ倉遭難碑 ピーク1030m台に達する。とりあえず正規の登山道に出てほっとするが、疲労困憊。この時点で瀬戸谷南尾根コースのちょうど半分しか登っていない。今日はこれから十方山を乗り越すしかないのだ。

三つ倉ピークを下って狭い廊下を行くと、すぐに登りとなる。左下には沢、その向こうに支尾根がみえる。短い距離を登りきる手前、推定標高1000m付近に踏み跡があり、その沢とつながっているようだ。ここが今日の本命だった沢上部で間違いない。もしウシロヤマ谷出会いからの遡上にかかる時間を45分とするならば、今日は1時間近く余分な時間(と労力)をかけたことになる。

注:Kさんの軌跡(2005年06月12日)、瀬戸谷南尾根→下山林道終点
瀬戸谷南尾根の標高1010m台から、南南西に延びる尾根を下り、途中から右に振って上記1本目の沢に入り、ウシロヤマ谷に出てから登り、下山林道終点に這い上がっている。「(尾根を西に下り)北側の小谷へ出て、谷を下ってウシロヤマ谷へ出た。ウシロヤマ谷を400mほど登るとピンクのテープがある。そこから踏み跡をトラバースして、50mほどで林道終点に出る。ウシロヤマ谷にある林道の分岐点に出るには、十方山登山道をもう少し登って、次の尾根から直接分岐へ降りた方が、距離も短くて薮も少ないようだ。」

その後も、体力温存と水分補給量を慎重に考えながら、よれよれになって十方山を乗り越す。十方山からは丸子頭~藤本新道の方が楽だと思うのだが、シシガ谷を下るという弟の意見にしたがった。シシガ谷であれば、十方山からとにかく下るのみであり、日没も考えて出来るだけ早く一般道に達するためにも正解だろう。

二軒小屋手前には、一軒屋のご主人がこれから10日間泊り込みで作業をするというので、各種道具を積み込んだ車の整理をしていた。朝、十方山林道で男女2人を追い抜いた。その他は山中の男性以外だれとも出会わなかった。写真を撮る余裕はあまりなかった。しかし、イワタバコに再び出会えて満足。十方山草尾根はカワラナデシコ通りとなっていた。季節は確実に移り変わっている。

真夏日、水分摂取量2リットルでトイレは二軒小屋に帰りついてからの1回のみ。行動中は一度も用を足していない。汗でポケットに入れていた手帳がふやけてしまった。牛小屋高原の自動販売機でジュースを2本買う。

帰りに恐羅漢公園線の表示をみると、4トン車以上走行不可、となっている。行ってみることにする。内黒峠を越えて、途中で落石のため通行止めの表示があるものの、そのまま戸河内側に抜けることができた。大規模林道を大回りするよりは、 15分以上時間短縮となっているはずだ。なお、戸河内側の表示は相変わらず通行止め。工事は完了したわけではない。道路工事が休みの日とそうでない時では状況が変わる可能性がある。

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2006年09月02日

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十方山南尾根コース(三つ倉の少し上まで)~下山林道(東終端部、雨量観測局、西終端部)~十方山南西尾根~黒ダキ山~下山林道(細見谷渓谷沿い)
(出発帰着:瀬戸谷入口駐車場)

2006年09月02日(土)、単独

はじめに

2006年09月02日(土)、単独
十方山南尾根コース(三つ倉の少し上まで)~下山林道(東終端部、雨量観測局、西終端部)~十方山南西尾根~黒ダキ山~下山林道(細見谷渓谷沿い)

十方山南尾根コース途中~下山林道~黒ダキ山
駐車場~(十方山南尾根)~三つ倉1030m台~ウシロヤマ谷支流~ウシロヤマ谷~下山林道(東終端部、十方山雨量観測局、西終端部)~十方山南西尾根~黒ダキ山~下山林道(細見谷渓谷沿い)~立野キャンプ場~ 駐車場(出発帰着:瀬戸谷入口駐車場)

下山林道東終端部~十方山南尾根間(直線距離、約350m)のルートを確かめたくて、2006年8月13日(日)に引き続き再挑戦する。この間のルートについては、先達の中でさまざまな細かいバリエーションが紹介されている。しかし今日は、先日果たせなかったルートをまずは忠実にたどってみることにした。ただし、たどるルートは先日とは反対で、十方山南尾根からウシロヤマ谷に入ることにした。なぜならば、出発地点を先日と同様に二軒小屋とすると、アプローチ開始まで距離が長すぎてバテてしまいそうだ、と感じたからだ。

十方山南尾根のアタックポイント(標高1000m付近)に至るルートとしては、二軒小屋~シシガ谷コースで十方山を乗り越して行く方法も考えられる。しかし、このルートも距離は長い。そこで、瀬戸谷入口駐車場から南尾根コースを直接登ることにした。ただし、そうなると駐車場までどうやって帰ってくるかが問題となる。そこで、下山林道を東終端部~雨量観測局~西終端部まで行き、そこから十方山南西尾根に這い上がって、黒ダキ山経由で帰る方法を思いついた。以前から、下山林道には地形図に記載のない西分岐があるというので気になっていたコースだ。上記をつなげば、瀬戸谷を反時計回りで一周する形のコースとなる。

コースタイム:
駐車場(31分)瀬戸滝分岐(43分)三つ倉(13分)標高1000m前後
 小計1時間27分
標高1000m前後(31分)ウシロヤマ谷出合(29分)小滝の下(9分)下山林道東終端部
 小計1時間09分
下山林道東終端部(27分)バーノキビレ分岐(33分)十方山雨量観測局(23分)下山林道西終端部
 小計1時間23分(雨量観測局33分は加えず)
下山林道西終端部(34分)十方山南西尾根1120m台(14分)黒ダキ山分岐
 小計48分
黒ダキ山分岐(24分)黒ダキ山(38分)下り分岐(28分)下山林道
 小計1時間43分(黒ダキ山10分、下り分岐3分を加える)
下山林道(47分)立野キャンプ場(21分)駐車場
 小計1時間08分
総合計8時間41分
 (全ての休憩時間を含む、すなわち標高1000m6分、下山林道東終端部8分、十方山雨量観測局33分、下山林道西終端部3分、黒ダキ山分岐7分、下山林道(黒ダキ山取付)6分を含む)

駐車場8:37-瀬戸滝分岐8:42-巻き道8:56-標高700m表示8:59-太い木9:01、9:05-支尾根突端9:06-支尾根9:08-涸沢9:08-瀬戸滝分岐9:08-小滝上部9:13-岩場9:18-沢渡る9:22-尾根乗越9:26-再び尾根9:29-小さなコブ左から巻く-尾根9:38、9:42-三つ倉9:51-鞍部9:59-小ピーク10:01-標高1000m前後10:04、10:10-(ウシロヤマ谷支流)-ウシロヤマ谷出合10:41-小滝の下11:10-下山林道東終端部11:19、11:27-廃車11:32-バーノキビレ分岐11:54-十方山雨量観測局12:27、13:00-下山林道西終端13:23、13:26-尾根筋13:40-十方山南西尾根1120m台14:00-小コブ14:06-下る14:10-小コブ14:12-小コブ14:13-黒ダキ山分岐14:14、14:21-仏石14:31-黒ダキ山14:45、14:55-小々コブ14:58-1040m台15:05-展望15:06-鞍部15:10-1040m台(ピーク15:15-展望15:16-ピーク(吸殻いれ)15:23)-990m台鞍部、平坦15:28-下り分岐15:33、15:36-左へ振る15:50-下山林道(細見谷渓谷上部)16:04、16:10-立野キャンプ場16:57-駐車場17:18

9月となり渡る風はさわやかで心地よい。とはいうものの気温はかなり高めのようだ。汗が滴り落ち水分摂取量は多い。ちょっと足が重たいか。それでも順調に 三つ倉を通過して標高1000m前後のポイントに至る。

ポイントから見下ろすと、ササ原の中に踏み跡のようなものが沢に向って付いている。その少し下には川床も見えているようだ。まずは、ササ原の急坂をササをつかんでずり落ちる。慎重に下りればまったく危険はない。ほどなく川床に足がつく。水が染み出て荒い砂地が濡れている。その他、古い倒木や小石があるものの、先日情報をいただいた方のいうように歩くのに何の問題もなさそうだ。少しほっとする。時々黒いナメラ状の岩場があり水と一緒に滑ってしまった。それでも順調にウシロヤマ谷に合流する。

ウシロヤマ谷出合いから振り返っても、きれいな砂地は見えない。先日見た左手のきれいな沢とはどの沢のことだったのだろうか。ちょっとした疑問を残してウシロヤマ谷を右手(北)にさかのぼる。この沢は小岩だらけである。そしてブッシュに岩場と多少歩きにくい。ほんとうに先日はここを下ったのだろうか。気になって改めてコンパスを取り出すと北を指しており間違いはない。やがて少し歩きやすい箇所が出てきて、その先に小滝がある。ここで間違いない。

左手(右岸)斜面を見ると、先日斜めにずり落ちた跡が浮かび上がって見えているようだ。小潅木をしっかりとにぎって左上に這い上がる。しばらくして上を見ると空が見える。何となく横に一直線に広がっている ようだ。たぶん林道で間違いないだろう。左手に針葉樹がポツポツ生えている手前を、上に向って一気に這い上がると、そこは先日ブッシュに飛び込んだ地点だった。ドンピシャリと林道に上がることが出来てまずは一安心する。 もしうまくいかなかった場合には、先達が書き残している各ルートをさぐりながら、南尾根コースに戻るつもりにしていたのだ。

下山林道東分岐を十方山雨量観測局まで歩いて昼食後、下山林道西分岐に入る。地形図には記載がなく心配だった。しかし、非常に繁っており歩きにくいとはいうものの、目の前の黒ダキ山1084.7mがどんどん近づいてきて勇気付けられる。さて終端部からどうするか。"Kさん"のGPS軌跡は、十方山南西尾根 1142mの西南西にある1120m台に向けて這い上がっている。(下山林道西終端部:1120m台から南東に流れ落ちる支尾根の標高約1020m地点)

終端部から右上を見上げるとすごいブッシュだ。一瞬気後れしてしまう。それでもここを突破しなければ帰ることはできない。気合を入れてササ藪の中の小潅木をつかみ、目の前のブッシュを肩で押しのけるようにして這い上がる。しばらくして、尾根に乗っていることがはっきりとわかる頃、ブッシュは背丈ほどのササだけに変わり少し歩きやすくなる。見上げると空が見えるものの先は遠そうだ。一歩一歩確実に登る以外にない。稜線1120m台に登りつく。東北東の方角に隣のもう少し高いピーク1142mがあるはずだが良くわからない。

稜線上にはササ原の中に色あせたピンクテープが所々あり良い目印になる。全体的にほぼ下りであり、腰まであるササ原の足元にかすかに見える踏み跡を追って行く。しばらくして、黒ダキ山分岐1100m台に至る。

黒ダキ山分岐から黒ダキ山を経て下山林道(細見谷渓谷沿い)に至るまで、夏場に繁ったササと小潅木で歩きにくい。ただし、踏み跡をたどれば、ルートをたどるのに何の問題もない。なお、黒ダキ山の稜線上で、下山林道へ下山する地点(右折)にあった無粋な通せんぼ(長いピンクテープ)は無くなっていた。もちろん、ここを直進するルートも考えられるが、踏み跡はないはずだ。注意が必要だろう。

今日最後の下山林道(細見谷渓谷沿い)を通って帰る。出口の橋の上には通行止めのロープが張ってあった。瀬戸谷上部を周回する今日のコースをもう少し整備してみると、面白いルートになるかもしれない。ともかく、先回と今日で下山林道のすべてを歩いたことになり大満足。

2007年08月14日

Akimasa Net
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瀬戸滝~セト谷~右谷~ウシロヤマ谷~ウシロヤマ谷支流~三つ倉
(出発帰着:瀬戸谷入口駐車場)

2007年08月14日(火)、次弟

はじめに

2007年08月14日(火)、次弟
十方山:
瀬戸滝~セト谷~右谷~ウシロヤマ谷~ウシロヤマ谷支流~三つ倉(瀬戸谷南尾根コース)

ウシロヤマ谷には過去2度入っている。1度目(2006年8月13日次弟)は、下山林道(東終端部)からウシロヤマ谷に入り、大ビラメの滝上部まで下り、三つ倉(瀬戸谷南尾根コース)から派生する尾根を這い上がった。2度目は、瀬戸谷南尾根コースを三つ倉からさらに少し登り、ウシロヤマ谷支流に入り、ウシロヤマ谷を経て下山林道(東終端部)に抜けた(2006年9月2日単独)。今日は、大ビラメの滝付近をきちんと確認したくて、下から登ってみることにした。

瀬戸谷入口駐車場8:08-瀬戸滝8:22-(アライ川)-左岸を登りきる(下の滝の頭)8:31-木馬道跡8:36-右屈折8:54-カツラ谷分岐8:58-小沢2本9:15-左へ振る9:19-(右岸高巻く、急下る)-右谷・左谷分岐(右谷へ)9:24-左岸に石列(木馬道跡?)9:27-キジヤ原付近9:38(右へ振る23度)-踏跡左岸へ9:48-すぐ再び沢へ-左岸に石積み9:53-岩ゴロゴロ10:15-大ビラメの滝10:47-ウシロヤマ谷分岐11:00-三つ倉からの尾根突端12:10、12:19-ウシロヤマ谷支流出合い12:23-瀬戸谷南尾根1000m前後12:54、12:57-三つ倉下13:05、13:34-尾根乗越13:46-瀬戸滝分岐14:00-標高700m表示14:03-瀬戸滝分岐14:14-瀬戸谷入口駐車場14:19

瀬戸谷の関門である瀬戸滝について、桑原良敏「西中国山地」P.105は次のように説明している。

「瀬戸滝は水量が多く、上・下二段になっているが、滝の下からは、上の滝は見えない。下の滝は三十数メートル、上の滝はやや小さく、十数メートルあると思われる」。

瀬戸谷へはどこから入ればよいのであろうか。種々の資料は、瀬戸滝の横の懸崖をよじ登るとして、取り付き方を簡単に示している。しかし、瀬戸滝の前に立ち周囲をいくらながめ回しても、その滝の横をよじ登ることなどとてもできるようには思われない。

まさに、桑原(同書P.105)のいう心理状態そのままである。

「(十方山東面には三本の谷があるが)、その中で広葉樹林に覆われた最も長い谷が瀬戸谷である。谷は扇状に広がっており、その要に当る部分に瀬戸滝という関門があって、滝の横の懸崖をよじ登らないと奥へ入れないため、一般の人々にはあまり知られていない。この谷の東側の尾根の上を、十方山の登山路が通っているので、鬱蒼とした天然林に覆われた谷を見降し、入ってみたいと思っても情報不足のため、ためらっているといった状態と思われる」。

さて、具体的な取り付き方は、次の通りである(同書P.105)。

「滝を越す取り付きは、左岸に<アライ川>の谷が落ちているので、これに入り、<アライ川右岸>の岩と草つきの急斜面を登る。ここはいつも湿っていて滑り易く、草つき部分は手がかりがなく、滑ると危険である」。

瀬戸滝の渕左岸に向けて、アライ川が流れ込んでいる。瀬戸滝展望台からそのアライ川へ下りる。岩のゴロゴロしたところを北に少しさかのぼると、左手右岸に踏み跡らしきものがある。しかし、壁はほぼ垂直に切り立っている。本当にここを登るのだろうか。不安にかられながら、草の根をしっかりとつかんで、斜め左に這い上がる。左手を見下ろすと怖い。とても一人では挑戦でき そうにない。

下の滝の頭まで上がると、やや平坦な踏み跡があり、すぐに木馬道跡に出る。木馬道跡は、右手後方にも続いている。「山歩き2005/06/19」(Kさん)によると、「ほかに瀬戸滝上部に出る道は、アライ川左岸の上に踏み跡があり、アライ川を300mほど登ると、右岸に渡り、トラバース道が尾根を越えて、瀬戸滝上の谷へ出る」という。このトラバース道が木馬道のことかどうかは分からない。

木馬道跡は左手前方にのびており、それに従ってセト谷右岸に渡る。道はかなり崩れており、踏み跡がなんとなくわかる程度である。時には崩れた所を避けて、かなり高巻く箇所もある。一旦左岸に渡る箇所があったが、その先は歩くことが困難で、河原を歩いてゆく。

いよいよ大ビラメの滝にさしかかる。桑原(同書P.106)は、次のように書いている。「瀬戸滝より平凡な渓が続いているが、やがて谷が右へ廻った所に、二メートル位の小滝があり、その上の奥がゴルジュになっている。三~四メートルの小滝と細長い渕が、二段になって続いている。ここを<大ビラメの滝>という。(中略)二つの渕とも左岸を高巻くが、潅木もあり危険と言う程の場所ではない」。

また、Kさん(山歩き2005/06/19)は次のように書いている。「三ツ岩手前で、左岸の踏み跡がなくなり、踏み跡終点に石積が残っている。この辺りまで木馬道があったようだ。連続する大岩を通り、ゴルジュの先にオオビラメの滝がある。小滝が二つ連続している。昔、大イワナを何度か見たが、魚の影はなかった。左岸を渡り、上下二段の滝の上へ出た。その先で谷は分岐し、右はウシロヤマ谷。ウシロヤマ谷を詰めると、十方山登山道に出る。分岐の右岸に石積みが残っている」。

今日の我々は、ここを通過する(左岸を高巻く)のに、少し時間がかかっているのかもしれない。それと、どういう訳か、ウシロヤマ谷11:00に入って、三つ倉の尾根落ち口 12:10までものすごく時間がかかっている。<左岸をかなり高巻いて、小谷を2本越えていった>。ここは、高巻くことなく通過できるのだろうか。

四苦八苦しながら、昨年(2006年8月13日)の見覚えある地点にたどり着く。上流から見下ろして、左手左岸に黒い岩壁(三つ倉からの尾根突端)があり、そのやや下流右手にも岩盤がある。

精神的にかなり疲れてしまった。今日はここまでで断念することにした。ウシロヤマ谷支流を、逆にさかのぼることにする。十方山南尾根コース にはいあがり、その尾根を三つ倉経由で下ろうというのだ。

ウシロヤマ谷支流は、去年一人で下って(2006年9月2日)勝手は分かっている。ただし、去年ウシロヤマ谷出合いまで下って振り返ったとき、ほとんど支沢があるとは気づかないような状態に見えた。ここからの距離はそんなにないはずだ。慎重に右手を注意しながら登り、無事ウシロヤマ谷支流へ向けて右折する。歩きやすい沢を行き、最後はササをつかんで右によじれながら、登山道上に這い上がる(標高1000m弱)。

三つ倉下(標高1030m弱)まで下る。といっても、一旦下って少し登らなければならないので、標高はほとんど変わらない。昼食後、一気に下る。途中で若者に追い抜かれる。長いコンパスで滑るように下っていった。帰り着くと、その彼が再びザックを背負っている。聞けば、せっかくだから瀬戸滝を見学して来るという。遊歩道を行けば、通行止めの跡もきれいになっているから大丈夫だという話をする。我々が今朝通ってきたコースのことだ。間違いはない。

今日の予定は、ウシロヤマ谷をあくまでもさかのぼり、十方山登山道に出るルートを確認して、十方山を往復して帰ってくることにしていた。それが、思いの他時間がかかったので、途中でウシロヤマ谷支流に入り、山頂を踏むことなく引き返すことになった。「山歩き」のKさんは、いつも一人でどんな歩き方をしているのだろう。改めて驚かされる一日となった。なお、仕事でお世話になっている方が急にお亡くなりになり、お通夜(18時)に参列する。

イワタバコ、2007年8月14日、10:08:58
モミジガサ、2007年8月14日、12:27:42
カリガネソウ、2007年8月14日、12:30:32
ミズタマソウ、2007年8月14日、12:32:30
ホツツジ、2007年8月14日、13:05:48

追伸:2007年08月18日(土)
今日、膝頭とその少し上辺りが、日焼けした時の皮膚のように、少しひび割れてきた。実は、14日山行当夜、膝から太腿にかけて皮膚が赤く染まっていたのだ。当日は長ズボンをはいていた。そして、瀬戸谷で直射日光に当る場所はほとんどなかった。それでも、日焼けをしていたということだろうか。16日(木)には、国内最高気温が74年ぶりに更新され、熊谷(埼玉県)と多治見(岐阜県)では40.9度を記録するという異常な猛暑が全国的に続いている。ひょっとすると、紫外線の量も桁外れに多くなっているのではないだろうか。地球が壊れ始めたのだろうか。心配だ。

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2001年11月11日

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十方山南尾根コース、往復
はじめての十方山である
(出発帰着:瀬戸谷入口駐車場)

2001年11月11日(日)、単独

はじめに

2001年11月11日(日)、単独
十方山(南尾根コース)、往復
(出発帰着:瀬戸谷入口駐車場)

今日のコースタイム:
登山口(30分)水場(30分)三つ倉1030m台(57分)十方山頂上
 小計1時間57分(実登850m)
十方山(1時間)瀬戸滝分岐(25分)瀬戸滝上部経由、登山口
 小計1時間25分
総合計3時間22分(十方山43分を除く)

登山口(標高520m)10:00-水場10:30-五合目(三つ倉1030m台ピーク下)11:00-十方山11:57、12:40-瀬戸滝分岐13:40-瀬戸滝 上部-登山口14:05

スピード違反です。どこか体調が狂ってるんでしょうか。通常は、登り2時間30分~3時間、下り2時間くらい、合計5時間(昼食タイムは除く)としてもよいくらいでしょう。

金曜日の段階では、昨日土曜日登山の予定にしていたが仕事の段取りが悪くて見送った。もしかしたら雨かもしれないからとあきらめていたのに予想に反して晴れてしまった。あきらめきれない気持ちが残る。

今日日曜日はどうだろうか。朝起きたのが8時前、寝過ごした。天気は快晴、雲一つない。さっそく飛び出すが駐車場はすでにいっぱいであった。相当の人数が入山している模様。予想通り何組もの人を追い抜いたりいっしょになったりする。広い頂上もお弁当を広げる人でいっぱいである。

頂上についてしばらくしてから少し雲と風がでてきたが、それほど寒さも感じない快晴である。近くの吉和冠山(先週登山)は言うに及ばず、この1年ちょっとで登ってきた広島市近郊の山々が手に取るように見える。また、瀬戸内海はおろか雲の上に四国・石鎚山系から西へ延びる山々が浮かんでいる。振り返るとこちらは日本海、沖に浮かぶ小島は見島(萩市)だろうか。

頂上手前では木々はすっかり葉を落としていた。

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2002年11月16日

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十方山南尾根コース、往復
雪のため、内黒峠縦走路(未登)を今回もあきらめる
(出発帰着:瀬戸谷入口駐車場)

2002年11月16日(土)、単独

はじめに

2002年11月16日(土)、単独
十方山(南尾根コース)、往復
(出発帰着:瀬戸谷入口駐車場)

先週、先々週と十方山を目指したが雪のため予定を変更した。今週は寒さも少しゆるみ加減で無事頂上に立つことができた。ただし、ここのところ目標にしていた内黒峠からのコースは残雪が心配で今回もあきらめた。

コースタイム:
駐車場(32分)水場(43分)三ツ倉下(49分)十方山頂上
 小計2時間04分
十方山頂上(45分)三ツ倉下(28分)水場(25分)駐車場
 小計1時間38分
総合計3時間42分(昼休憩1時間27分を除く)

駐車場9:11-瀬戸滝分岐(下)9:16-瀬戸滝分岐(上)9:38-水場9:43-稜線に乗る9:59-左手開ける10:07-前方に十方山10:19-小ピーク10:23-三ツ倉 下10:26-鞍部10:31-小ピーク10:36-雪を踏む10:53-笹原11:03-遭難碑11:06-十方山頂上11:15、12:42-遭難碑12:53-小ピーク13:12-鞍部13:22-三ツ倉 下13:27-稜線を外れる13:50-水場13:55-瀬戸滝分岐(上)14:04-瀬戸滝分岐(下)14:16-駐車場14:20

内黒峠コースは、先週見た雪の状態を考えると、今でも全コース雪を踏みながら歩かなければならないかもしれない。それに普段から登山者の少ないコースのようである。今回は最初から瀬戸谷コースに決めて家を出る。こちらなら登山者も何人かはいるだろう。

駐車場に着く手前で、どこかで見たような小型ジープが前を走っている。その車と駐車場までいっしょに入った。すでにマイクロバスや乗用車が数台止まっており10人近くが登山支度をしている。車の主がその人達に何かパンフレットを配って注意を呼びかけている。やはりそうだ。「日本ツキノワグマ研究所」の方で、この方が米田さんなのだろうか。

注意点の一つに、ごみを出さずに持って帰ってほしい、というのがあった。このあたりはクマの生活領域である。当たり前のことだけれども皆で気をつけたいものである。

ここ(標高520m)から十方山頂上まで標高差約800mくらいだ。途中で一旦下る個所があるので実登約850m位になるだろうか。決して楽な山ではない。山頂部の笹原まで出てしまえばあとは楽だが、その手前が一番きつい。

登り始めから水場までがその次にきつい。水場の前後でちょっとした岩場を通るが、そこを除けば三ツ倉まではゆるい登りや平坦な稜線が続く。後半に備えてゆったりと登ろう。なお、最初に瀬戸滝を廻ると本線にもどる登りがきつくなりすぎる。滝見物は下山の方がよいだろう。(今回滝はパスした)

ツアーの人達(マイクロバス)の前に出て歩き始める。途中で単独者2名がそれぞれ下山してくるのとすれ違う。7~8人のパーティに追いつき追い越した。頂上に着いてみれば誰もいない。それでも12時頃までには大勢の人達でいっぱいになった。

登る途中で雪の上を10分位歩いた。その前後も雪解けで道がぬかるんでいる個所があった。頂上には雪は無かったが地面は少し湿っていた。風が少しある。少し寒い。去年のような天気、展望(2001年11月11日)という訳にはいかなかったが 、かなり満足できる時間を過ごすことができた(各展望図参照)。

十方山最高点1328mピークの奥に、恐羅漢山~<砥石郷山>、さらにその奥に、<聖山>~<高岳>縦走路が入る。ただし、恐羅漢山はピークの陰に隠れて見えない。(旧羅漢山がピーク左手奥に見える)

そしてピーク右手には、今回も断念した内黒峠から十方山へ至る縦走路が大きい(丸子頭~前三つ倉~奥三つ倉)。その奥に芸北の山や比婆山方面あるいは大山まで見えるというのだが、今回は全く検討をしていない。立ち木の影響を考えたときどこまで見えるのであろうか。次回の楽しみである。

深入山の真後ろ、山頂すれすれに中野冠山(未記入)があるはずだが、実際に見えるかどうかは不明である。

奥三つ倉の右肩に<龍頭山>がある。その右に猿喰山~海見山~<堂床山>に至る稜線を認める。その手前にもう一つはっきりとした稜線がある。大丸峯の位置に三角形のピークを見たがどうであろうか。その他、阿佐北の山々の多くが見えているはずであるがほとんど山名を省いている。

手前大きな稜線のピークが市間山である。その左右それぞれ奥に<天上山>と<東郷山>がわかりやすい。天上山左奥のピークが<白木山>であろう。東郷山右奥に、<野呂山>(膳棚山)と<灰ヶ峰>のピークがかすむ。

<東郷山>の右奥に、<野呂山>(膳棚山)と<灰ヶ峰>、さらにその右に続く休山~三津峰山がうっすらと見える。それらの手前は海である。海の向かって左手前に我が<鈴ヶ峰>、右手前に阿弥陀山があり、その左肩に<安芸小富士>の三角錐が美しい。<古鷹山>もうっすらと確認できる。

鈴ヶ峰は双耳峰であることまではっきりとわかる。これだけ大きく見とおせるということは、逆に鈴ヶ峰から十方山を捕らえることは非常に簡単ということになる。(鈴ヶ峰310参照)

<東郷山>からは大きな肩が海の方へ張り出し(850m、869.8m三角点、860m台、810m台、の各ピーク)、窓ヶ山はその陰に隠れる(582mピークは、窓ヶ山稜線上のもの)。

なお、手前稜線上の立岩山(1135.0m三角点)も良い指標となる。

手前稜線上の立岩山(1091.4m三角点)を確認する。真後ろに<小室井山>があり、さらにその後ろが<弥山>(宮島)である。

しかし、ちょうど後ろにある大黒神島のピークと重なり、しかも大黒神島がかなり大きく頭を出す。したがって、いつも見ている弥山~駒ヶ林で作る双耳峰ははっきりしないはずである。今日見た双耳峰は大黒神島のものである可能性が高い。

宮島の左には、倉橋島、東西の能美島が複雑に重なり合っており同定はかなり難しい。

立岩山の右奥に<大峯山>が大きくわかりやすい。西大峯に加えて、大峯山右手前の北大峯まで見える。湯来冠山は確認しなかった。

市間山~立岩山と続いた稜線は、860.5m三角点で終了する。位置は、<大峯山>と女鹿平山の中間地点(角度)である。

この三角点の後ろに、中国自動車道の下り車線側に沿って南西に走る稜線がある。926.3m三角点(吉和インター付近)、859m、大槇山、968mの各ピークである。さらにその後ろに、篠原山、青笹山、板敷山がごつごつと連なっている。

これらの左手奥、<上勝成山>~<下勝成山>の位置に山影を認める。その左隣に三角形の頭を出しているのは、<傘山>で間違いないだろう。

南南西の方角に<吉和冠山>がありその姿はすぐにそれと分かる。吉和冠山と女鹿平山との間に、<羅漢山>と<鬼ヶ城山>がある。これら3山はほぼ一直線上に並んでいるのである。なお大分の山については確認できるほどの天気ではなかった。

登ってきた方角右手を見ると、京ツカ山~五里山にかけての稜線が大きい。五里山左手には、千両山、大神ヶ岳などを含む山塊が入り、千両山を頂点として大きく羽を広げたように見える。その千両山右手奥に安蔵寺山が大きくはっきり分かる。左手奥にもうっすらと山影を認める。弟見山、莇ヶ岳の方角である。

近くに座っていた男性が、あれは間違いなく”十種ヶ峰(とくさがみね)”だという。京ツカ山~五里山中間点ピークの後方で、安蔵寺山から右手に流れる稜線とその隣の稜線とでできる谷間に、大きな三角形の山が頭を出しているのがはっきりと分かる。

十種ヶ峰で間違いないだろう。驚いたことに、その左右には、遠く山口県西海岸近くの山まで見通せるという。

十方山最高点1328mピークの奥に、旧羅漢山~恐羅漢山~<砥石郷山>が入る。恐羅漢山はピークの陰に隠れて見えない。(砥石郷山の位置はピーク右手奥になる)

2002年11月16日山行記の一部として(未修正)

登ってきた方角右手を見ると、京ツカ山~五里山にかけての稜線が大きい。五里山左手には、千両山、大神ヶ岳などを含む山塊が入り、千両山を頂点として大きく羽を広げたように見える。その千両山右手奥に安蔵寺山が大きくはっきり分かる。左手奥にもうっすらと山影を認める。弟見山、莇ヶ岳の方角である。

近くに座っていた男性が、あれは間違いなく”十種ヶ峰(とくさがみね)”だという。京ツカ山~五里山中間点ピークの後方で、安蔵寺山から右手に流れる稜線とその隣の稜線とでできる谷間に、大きな三角形の山が頭を出しているのがはっきりと分かる。

十種ヶ峰で間違いないだろう。驚いたことに、その左右には、遠く山口県西海岸近くの山まで見通せるという。

2002年11月16日山行記の一部として(未修正)

十方山最高点1328mピークの奥に、旧羅漢山~恐羅漢山~<砥石郷山>が入る。恐羅漢山はピークの陰に隠れて見えない。(砥石郷山の位置はピーク右手奥になる)

2002年11月16日山行記の一部として(未修正)、未記入:佐田岬半島

市間山~立岩山~日の平山と続いた稜線は、860.5m三角点で終了する。位置は、<大峯山>と女鹿平山の中間地点(角度)である。

この三角点の後ろに、中国自動車道の下り車線側に沿って南西に走る稜線がある。926.3m三角点(吉和インター付近)、859m、大槇山、968mの各ピークである。さらにその後ろに、篠原山、青笹山、板敷山がごつごつと連なっている。

これらの左手奥、<上勝成山>~<下勝成山>の位置に山影を認める。その左隣に三角形の頭を出しているのは、<傘山>で間違いないだろう。

今後のために奥三つ倉方面を探索しておこうと歩き始めたが、完全に雪を踏んで歩かなければならない状態ですぐに引き返した。ただしかなりの足跡(人間のものと思われる)はついていた。内黒峠や水越峠を行き来した人達のものであろうか。それとも何か獲物でも探しに行ったか。

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2004年11月13日

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十方山南尾根コース、往復
那須ルート(再整備)を行きたかったのだが・・・
(出発帰着:瀬戸谷入口駐車場)

2004年11月13日(土)、単独

はじめに

2004年11月13日(土)、単独
十方山(南尾根コース)、往復
(出発帰着:瀬戸谷入口駐車場)

十方山に始めて登ったのは、2001年11月11日のことで、この時は瀬戸谷ルートを登った。その時の山頂からの大展望は忘れられない。四国の石鎚山や日本海の見島(萩市)まで見えたのだ。その後、内黒峠ルート(2003年05月24日)、水越峠への下り(2003年08月10日)などを楽しんできた。

最近、那須ルートが再整備されたらしいとの情報を得た。今回はそのルートを登ってみたかったのだが諸般の事情で出遅れた。那須~瀬戸谷を周回するとなると、なにせ一人旅のことゆえ、どこを出発点にするにせよ、一般道を7~8km歩いて元の位置に戻らなければいけない。次回の楽しみにとっておくことにしよう。

今日のコースタイム:
瀬戸谷登山口(27分)瀬戸滝分岐(18分)尾根(33分)三ツ倉ピーク
 小計1時間21分(途中休憩を加える)
三ツ倉ピーク(19分)大岩ピーク(24分)ササ原(11分)十方山
 小計54分
十方山(26分)大岩ピーク(12分)三ツ倉下
 小計38分
三ツ倉下(13分)尾根(15分)瀬戸谷分岐(18分)瀬戸谷登山口
 小計46分

登り、2時間17分(全ての休憩を加える)
下り、1時間24分
総合計3時間45分(駐車場所往復4分を加える、山頂大休止1時間49分除く)

出発10:16-登山口10:18-瀬戸滝分岐(下)10:23-標高700m10:39-支尾根突端10:43-瀬戸滝分岐(上)10:45、10:48-小滝(左手)10:51-沢渡る(水場)10:52-沢渡る(水なし)11:02-尾根乗り越す11:06、11:09-立岩貯水池をみる11:13-左を巻く11:20-尾根に乗る11:25-(左を巻く)-右前方十方山11:27-標高1000m11:36-三ツ倉ピーク下(5合目)11:37-三ツ倉遭難碑1030m台11:39、11:41-コブ11:47-少し登って平11:50-なだらか尾根11:56-だらだら登り11:58-大岩のあるピーク横12:00-平な場所標高1130m位12:09-コブ12:10-結構登る12:20-ゆったり登る12:23-笹原に出る12:24-右へ振る12:25-十方山12:35、14:24-遭難碑14:31-標高1100m14:48-大岩14:50-急下り終わり14:53-細い廊下14:55-三ツ倉下鞍部14:58-三ツ倉ピーク下(5合目)15:02-右へ巻く15:05ー尾根15:10-尾根15:12-尾根乗り越える15:15-沢渡る(水なし)-足場悪い下り15:21-沢渡る(水場)15:28-標高800m15:29-瀬戸滝分岐15:30-支尾根回り込む15:33-瀬戸滝分岐15:44-登山口15:48-帰着15:50

駐車場はすでに満杯、歩いて2分程度先の林道脇に車を止める。さっそく身支度を整えて登り始める。しばらくは尾根の東側をゆったりと行く。傾斜はだんだんきつくなり、尾根に乗ったところで瀬戸滝分岐を左に分けて右の急登を行く。やがてゆるやかな巻き道となり滝の音が聞こえてくる。

瀬戸滝からの道と合流して"カラ谷"に入る。小さなナメラ滝を見たり、ちょっとした岩場をこなしながら高度をかせぎ、934mピークを左手に見て主尾根を少し乗り越す。そのまま進んで、左手に尾根、右下にダム湖を見ながら狭い廊下に至る。

廊下を渡り、左からゆるやかに巻き上げて支尾根突端をまわり、一旦尾根に乗る。左へ少し下がり、もう一度尾根に乗ると、せまい尾根で両側が見える。右手十方山と市間山の谷間には、椎谷山~牛ヶ首山、龍頭山が見えているようである。そして、すぐに5合目(三ツ倉1030m台ピーク下)に至る。

現在の登山道はそのまま三ツ倉を右から巻いて直進する。三ツ倉ピークに向けて踏み跡が見える。今回初めて遭難碑のある三ツ倉に登ってみた。遭難碑は十方山に正面を向けて立てられていた。

三ツ倉から急下って廊下を渡り、緩急を繰り返しながら登る。登るにつれて木々の背丈が低くなっていく。最後に急登してササ原にでる。後は駆けるようにして山頂を目差す。

下山中の男女4人パーティから"60人目"と声がかかる。山頂で人数を数えてきたものと思われる。山頂に大勢の人が立っているのが見える。帰り支度をしているのかと思ったら、みんなで回りの山を展望している最中だった。

グループ毎に様々な地図を広げている。二万五千分1、二十万分1などがあるようだ。それにインターネットから・・・という声も聞こえる。ひょっとして私の"カシミール展望図"もその中に入っていたかな。実際にはまだそのような光景を目撃したことはないが。

私のカシミール展望図(十方山の部)は、今回かなりしっかりしたものに作り直しつつある。山行の友としてお役にたてるかも。

少し風がある。しかしそれ程寒さを感じることはない。小春日和のなかで、結局は防寒具をつけることもなく、十方山山頂で1時間49分の大休止を楽しむ。気がつけばいつの間にか、私を含めた単独者3名のみが取り残されていた。61番目に登ってきたと思われる人物をただ一人残して下山する。

山頂近くの木々はすっかり葉を落としている。下方部分でも紅葉は既に終わったおり、たくさんの落ち葉が登山道に積もっている。乾いた落ち葉に足を滑らせないように気をつけて下る。

下山口で車を待っている様子のグループがいる。複数の車を使って那須コースからの周回してきたのだろうか。皆の顔は立岩ダムの方を向いている。

2004年11月13日(土)山行記の一部として

十方山最高点1328mピークの奥に、(恐羅漢山)~<砥石郷山>、さらにその奥に、<聖山>~<高岳>縦走路が入る。ただし、恐羅漢山はピークの陰に隠れる。

そしてピーク右手には、内黒峠から十方山へ至る縦走路が大きい(丸子頭~前三つ倉~奥三つ倉~論所)。その奥に、ソフト上は比婆山方面あるいは大山まで見えるという 。しかしながら、手前縦走路上(前三つ倉~奥三つ倉)の樹木にはばまれて、毛無山・阿佐山・・・大山、吾妻山・比婆山を見ることはできない。

2004年11月13日(土)山行記の一部として

<天上山>の左側一つ手前の稜線 (721.7m~690m台~655.5m~766.1m・・・802m)が大きく、その後に、・・・780m~927m~天上山972.6mを見る。

稜線の一番底の向こうに、<牛頭山>~660m~580.9m三角点~590m台~本串山~525m縦走路をみる。その左奥に、<堂床山>~可部冠山~備前坊山がある。堂床山の右奥に、<天神嶽>・・<カンノ木山>~<鷹ノ巣山>が青くはっきり見える。 海見山(前図)~堂床山の後にもうっすらと山並を認める。ただし同定まではできない。

天上山左奥に、押手山~<白木山>~776m~798m~鬼ヶ城山、そして758mが広い裾野を広げている(各鉄塔までは確認できていない)。白木山の奥に、<鎌倉寺山>・・安駄山~763m~<高鉢山>がうっすらと見える。ただし、763mの三角は小さいがはっきりしている。さらにその奥にも山並が連なるが、同定までには至らない。

鍋山871.0m:市間山東北東

2004年11月13日(土)山行記の一部として

南南西の方角に<吉和冠山>がありその姿はすぐにそれと分かる。吉和冠山と女鹿平山との間に、<羅漢山>と<鬼ヶ城山>がある。これら3山はほぼ一直線上に並んでいるのである。なお大分の山については確認できるほどの天気ではなかった。

黒ダキ山縦走路:
990m台~黒ダキ山1084.7m~(屈折点)~1142m~(下山林道)~十方山

2004年11月13日(土)山行記の一部として

丸子頭の右奥に、<刈尾山>~<掛頭山>をみる。そのさらに右奥には、<大江高山>の青いゴツゴツがみえている。鷹巣山~<大佐山>が、山頂の立ち木を透かして見えているようだ。大佐山は、笹原を少し東に踏み出せばしっかりと見ることができる。 丸子頭の左奥、砥石郷山はきちんと見ていない。

2004年11月13日(土)山行記の一部として

前三つ倉の左奥に、<深入山>が草原の頭を出す。その真後ろに、<中野冠山>がある。
広島・島根県境:大平山(862.8m三角点)~小カブリ山(916m )~中野冠山~(一兵山家山)~920m台~939m~(来尾峠)~981.7m三角点~<天狗石山>~(三ツ石山1163.4m~西ドウゲン1217m~阿佐山1218.2m)。

天狗石山の左懐に<高杉山>があり、夫婦岩山(1042m)~井屋山(1013.5m三角点)へと連なる。

京太郎山(826.9m三角点)が中野冠山・・天狗石山の間に見えている。三瓶山はどうもはっきりしない。なお、手前縦走路の樹木の影響で、天狗石山右手の三ツ石山(1163.4m三角点)より右側は見えないようである。そして深入山あたりも見えるのは山頂部分のみである。

○○さんと来ると、隠岐島が見えると言い出すのでこまってしまう。そんな話し声が聞こえてきた。大満寺山は見えないことは確かだ。しかし、ソフト上は、鼻高山の左手奥に山影を認める。この中に隠岐島が含まれているのかもしれない。

松原山716.4m

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2008年04月12日

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2008年04月12日(土)、グループ
広見林道~コアカ谷~京ツカ山
(出発帰着:甲佐家屋敷跡)

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はじめに

2008年04月12日(土)、グループ
五里山系:
広見林道~コアカ谷~京ツカ山
(出発帰着:甲佐家屋敷跡)

参考資料

  • 西村保夫さん山行記(2008年4月12日)
    「心に山と故里ありて」6年ぶりの京塚山三角点
  • 桑原良敏著「西中国山地」溪水社(初版1982年)五里山p.114-116

京ツカ山、五里山を始めとする県境主稜は平坦な山頂を持つ山々である。三角点のある京ツカ山1129.4m峯(Web作者注-1129.7mの誤記?)も小さな丘に過ぎないので、これらの山頂を目的に登るという人はほとんどいない。積雪期にスキー・ツアーに出かけたり、残雪期に吉和中津谷より〈オサカエ〉に出て、主稜を恐羅漢山までの縦走ルートとして通っているようである。無雪期は一面のササと潅木のヤブである。(中略)〈オサカエ〉から〈ボーギのキビレ〉まで独りで縦走するには、かなりの体力と気力が必要である。

桑原良敏「西中国山地」p.115

〈京ツカ山〉の三等三角点を踏んでみたいという人は、細見谷から〈トリゴエ谷〉を登降するのが最も容易である。広見側からは〈コアカ谷〉を登降するのがよかろう。この谷は樹林に覆われておりササが少ない。

桑原良敏「西中国山地」p.116

なお、上記谷名を記した図版原本を、桑原夫人のご快諾を得て、自著「細見谷渓畔林と十方山林道」各ページで転載させていただいている。

今日のコースタイム

甲佐家屋敷跡(26分)広見林道取り付き口(1時間11分)トチノキ(1時間35分)トチノキ(34分)稜線
 小計3時間46分
稜線(12分)トリゴエ谷鞍部(13分)京ツカ山
 小計25分(三角点探索7分を除く)
京ツカ山(35分)コアカ谷源頭
 小計35分
コアカ谷源頭(1時間25分)トチノキ(1時間12分)広見林道取り付き口(21分)甲佐家屋敷跡
 小計2時間58分
総合計8時間10分
 (稜線5分、三角点探索7分、京ツカ山山頂14分を加える、昼食46分を除く)

甲佐家屋敷跡6:44-作業小屋6:56-コアカ谷7:10-渡渉作業7:32-出合7:37-小休止7:47-アシウスギ8:19-トチノキ8:21-小休止8:44、8:55-少し平になる9:11-右岸植林帯9:13-沢伏流9:22-岩の下轟音9:29-ジェット騒音9:31-平部分、右手小谷9:33-小休止9:38、9:42-トチノキ9:56-恐羅漢山を見る10:18-稜線10:30、10:35-トリゴエ谷鞍部10:47-山頂部11:00-三角点発見11:07、11:21コアカ谷源頭11:56、12:42-左から谷13:12-植林帯13:20-右下へ13:23-小休止13:30、13:40-トチノキ14:07-アクシデント14:25-右手沢あり14:41-広見林道15:19甲佐家屋敷跡15:40

広島組集合

西村保夫さん(山毛欅の森の詩)から、五里山系ヤブ漕ぎのお誘いを受け、同行(記録係として)させていただくことになった。

西村さんとは、細見谷・小型サンショウウオ観察会&調査(2002年8月10日)でご一緒しながらすれ違って以来、山の中や勉強会等で幾度となくニアミスを繰り返し、その度にメール交換をするというお付き合いが続いていた。今日やっと念願がかない、いわゆるオフ会となった訳である。

西村さんの他に、谷本さん(装備担当)、奥本さんが加わり、西村さんの車に同乗して、国道186号沿いの旧吉和村大向(美濃木神社-地形図記号あり-の横)から林道大向長者原線に入る。この林道は、2007年春に全線開通したりっぱな舗装道路となっている。オセキガ峠(標高920m台)を越えて下ると、同じく国道186号の旧吉和村中津谷から北西に延びる国道488号と合流(標高820m前後)する。

今日は、この488号がここまでの区間で道路崩壊のため通行止めになったため、林道大向長者原線に迂回したのであった。ただし、通常の場合でも、ここまでは狭い国道488号を無理して通るよりも、この林道を通ったほうがよほど快適である。

さて、国道488号に合流して概ね北をめざす。すぐ右に十方山林道を分けて進み、御境(おさかえ、標高960m台)を越えると、広見川に向かって急傾斜の山腹を斜めに下って行く。三桁国道の典型、実に狭い道路である。対向車が来たらどうやってすれ違うのだろうか。とても自分では運転できそうもない。

道路右手の山側斜面は、切り取ることもできない程の急斜面となっている。反対側の谷を見ると、この道路には石を積み上げて造っている箇所がいくつもあることが分かる。

甲佐家屋敷跡(島根組合流)

国道488号は、広見川合流点まで下る(標高620m台)と、その広見川に沿ってさらに下るため鋭角に左折する。道路右側に駐車スペースがあり、ここを今日の出発点とする。

ヘアピンカーブの内側には、甲佐家屋敷跡の石碑が建っている。広見地区のこの地に屋敷を構えていた関係者が記念に建てたものである。広見地区は、かつて林業で栄え最盛期には80戸が暮らしていたという。しかし、サンパチ豪雪(昭和38年、1963年)を境に離村が相次ぎ、昭和45年に消滅した。

旧広見小学校校舎跡(廃屋)が、国道488号をもう少し下った所に今でも残っている。この校舎は、恐羅漢山スノーボーダー男性7人遭難事件(2008年2 月3日~5日)で、彼らが二晩を過ごし命拾いをした場所として有名になっている。後日の中国新聞記事によれば、その時の焚き火跡も黒く残っているという。

さて、出発地点で、田中幾太郎先生と同行女性一人が島根側から加わり、今日のパーティ合計6名が勢揃いする。田中先生(益田市在住)は、元中学校理科教師であり、ツキノワグマ研究家でもある。田中先生には、我が著「細見谷渓畔林と十方山林道」P.049で、御著「いのちの森・西中国山地」光陽出版社(1995年)から引用させていただいた。その他、十方山 ・細見谷大規模林道問題に関する勉強会等でお教えいただいた事柄をいくつか書き込んでいる。

広見林道からコアカ谷へ入る

今日の当初の予定は、「二軒小屋~十方山林道~マゴクロウ谷~ボーギのキビレ(横川越)~分水嶺(広島島根県境)~京ツカ山」であったが、マゴクロウ谷の水量が多く渡渉困難であろうとして、反対側のコアカ谷から登ることになった。

リーダーは田中先生である。出発にあたって少しお言葉があり、その後、田中先生を先頭に広見林道(未舗装)を北東に向かう。途中左手のヒノキ林の中に、石組みの平な面が段々に続いており、その中の一つに「中の本家屋敷跡」の石碑が建っている。広見地区の住居跡である。ヒノキは、住民が離散した後に植林されたもののようである。

作業小屋を過ぎ、左手に半四郎山登山口を分けて進み、コアカ谷にかかる小赤谷橋(昭和43年10月竣工)を渡ると、標高は690m前後となる。「山歩き」のKさんは、2005年5月8日の山行(イビセン谷…ヨコガ谷…コアカ谷…京ツカ山)で、コアカ谷を登っている。GPS軌跡によれば、ほとんど沢の中を進んでいるようである。

さて我々は、コアカ谷右岸の少し尾根状になった場所に踏み込む。潅木の中を少し行くと、炭焼きの石組みが残っていた。今までも幾つか見たことのあるものと同じで、直径数mにわたって地面を少し掘り下げ石で囲んだものである。

しばらくして右手に進み、水量豊富な沢に近づいた。その後、歩きやすい方の沢岸を行くために、何度か渡渉を繰り返した。渡りにくいところでは、河原の石を置き直したり、木を切って杖の代わりにしたり、長い枝を川に渡して手摺り代わりにしたりと、田中先生はよく切れるノコギリを使って大忙しである。70歳に手が届く年齢になって益々お元気な田中先生であった。

コアカ谷は、左横に844mピークを見るころから一層傾斜がきつくなり、山頂手前からやや緩やかとなる。小休止の度に振り返ると、半四郎山が大きく、その左奥に向半四郎、右奥に広見山、そして最後には、旧羅漢山そしてその後に本羅漢(恐羅漢山)までも頭を出すようになる。

コアカ谷は伐採されている。時々潅木が行く手をさえぎるものの、通行に著しい困難をきたすことはない。そうした中で、トチノキの大木が2本残っていた。左手844mピーク下の標高概略800m(幹周り4m57cm)、標高1070m付近(幹周り5m00cm)の2本である。いずれも左岸にある。

上のトチノキには、小穴(空洞-ウロ)が空いており、顔を近づけると冷たい風が吹き下ろしてくるのが分かる。ちょうどクマが冬眠するのによさそうな空洞である。しかし、穴の位置が低すぎる(地上1m以下)のでクマが入ることはないだろうという。なお、トチノキは今まであまり材として重要視されることがなかったため、この辺りで巨樹として残るのはトチノキが多いそうである。

小休止8:44で進行方向173度。左手に小さな沢があり、左手尾根はヒノキ+スギ植林帯となっている。出発後、右岸に渡り雪の側を上がる。左岸に移り、やがて雪を踏んで歩くようになり、沢は雪の下にもぐって伏流水となる。しばらくすると、岩の下から轟音が聞こえてくるようになる。伏流水が流れる音である。それらにまじって、空からはジェット戦闘機のものらしい爆音も聞こえる。米軍の演習は西中国山地で行われることが多い。

右手小谷9:33(標高950~960mくらい)は、一本西の谷であるジョシ谷へ至るものである。左へもほんの小さな谷が分かれているように見える。稜線下で水が少し流れている箇所がある。手に一滴づつ溜めて飲む。うまい。その側で、バイケイソウ(コバイケイソウ?)がある、と一人が指差して言う。

我が著「細見谷渓畔林と十方山林道」P.144-152では、堀啓子「十方山林道周辺の植物」(『峠』No43:88-96、広島山稜会(2007.3.31))を、広島山稜会および森と水と土を考える会のご了解を得て転載している。(注:峠-たおと読む)

その中のリストに、バイケイソウが記載されている。「山に咲く花」山溪ハンディ図鑑2、山と溪谷社(1996年)P.470-471では、分布は北海道、本州(中部地方以北)となっている植物である。上記本では、コバイケイソウの分布域についても全く同じ記載内容となっている。ただし、私には両者を識別する能力はない。

広島・島根・山口三県境付近は、西中国山地の中心であり、また日本列島の尾てい骨という表現もされている。北に連なる植物の中には、この地域が分布の南西限となっているものも多い。

クマの皮はぎも見た。大きなスギの木の胴周り半分くらいが、高さ1m以上に渡って、するどい爪で引っ掻かれている。蜜を吸うためのものだという。我が著「細見谷渓畔林と十方山林道」P.110では、「植えてから20~30年物が被害に遭いやすいというが、もともとクマは針葉樹には興味がなかったはずなのだが」としている。 しかし、クマは針葉樹の蜜にはかなり興味を示すようである。

縦走路~京ツカ山三角点(往復)

稜線には、見上げる沢のやや右手を這い上がった。標高1140mくらいの位置だろう。そこから230度に丸いピークを見る。1158mである。めざす京ツカ山1129.7mは、その右手前にあるはずだが、現在位置より少し低く藪の向こうに隠れている。

稜線上では、チュウゴクザサが密集している。その中を一列になって押し進む。やや右手へ回り込んで、左へ巻き込みながらゆるやかに下ると、トリゴエ谷の鞍部に至る。ミズナラの高い木が何本もあり、見上げるとクマ棚、そしてまたクマ棚、まさにクマの採食場(楽園)である。帰りの登山道上では、小さな黒いクマの糞も見つけた。昨秋のものが雪の下で保存されていたものという。体重50~60kgくらいのクマのものだろう、あまり大きなクマではないともいう。

京ツカ山山頂部に至る。京ツカ山には五里山系唯一の三角点がある。ここまで来たら、何はともあれ、その三角点の石柱を見つけなければ。ところが、あたり一面の藪である。しかも、山頂部はだだっ広い。どこが一番標高が高いかも定かでない。それでも粘って、やっと三角点を見つけることができた。縦走路上近くにある松の木の南西方向になる。

三角点から数メートル離れた所に標識がある。社団法人日本山岳会創立100周年記念事業の一つである「中央分水嶺踏査」時のものだという。京ツカ山付近の調査は2005年3月20日に行われており、報告書によると、京ツカ山の三角点は「積雪2mのため未確認」とある。GPSで確認した位置にプレートを付けたもののようである。GPSには数メートルの誤差があるとされている。その意味では、非常に正確に歩いていることになる。

昼食は、コアカ谷源頭にあたる標高1140m台の小ピークまで引き返してとった。装備係の谷本さんが鎌を取り出し、ササを刈って皆の坐る場所を確保する。実は、翌日曜日は雨が降りそうだということで、予定を一日繰り上げた。うす雲はあるものの晴天、寒さを感じることはない。360度の大展望のなかで、ゆったりとした時間が流れていく。予定変更は大正解であった。

カシミール展望図を描くならば、京ツカ山よりもこちらの方がよい。吉和冠山、寂地山、額々山などの広島・島根・山口三県境付近(日本列島の尾てい骨)をはじめ、いつまでいても見飽きない風景が広がっている(展望図未作成)。冠山の左裾稜線上には、クルソン岩が飛び出してはっきりと見えている。そして、北東から南東にかけて、眼前には、細見谷の向こうに十方山~十方山南西尾根が大きい。

コアカ谷左岸尾根を下る

下山開始、雪を踏んで下る。雪が緩んできたせいか、足を踏み抜く回数が多くなってきた。ほとんど全員が踏み抜いている。深いときには膝まで埋まってしまう。 雪の下は小さな岩海状態になっているようである。足を痛める危険性が高い。西側の尾根に逃げて下る。下の大トチノキの所で再び沢へ下りる。

途中アクシデントがあり、西村さんが三角巾を取り出す。左手首の骨折かもしれない。谷本さんがノコギリで適当な長さに木を切り、負傷者の左手に添えて西村さんが包帯をまく。奥本さんには、歩き始めてまもなく、帽子のつばなどに貼る虫除けシールを分けてもらった。皆さん用意がいい。

私はいつもの無手勝流である。今回は、ヤブ漕ぎということで、スパッツ、軍手必須の連絡をいただいていた。スパッツは、普段全く付けることはない。登山前の装着から手間取ってしまった。締め付け器具の使い方を間違えていたのだ。歩き始めて2時間くらい経って、やっとそのことに気がついたという始末である。

そうした私に、帰りの車の中で、来春3月に同じメンバーで二軒小屋から登りましょうとお誘いを受けた。ヤブが雪の下に埋まる時期の方が歩きやすいのだそうである。一日楽しませていただいた上にありがたいお話である。

西村さんには、我が著「細見谷渓畔林と十方山林道」P.119でご登場いただいている。そして、その我が著をホームページで大きくご紹介いただいている。西村さんにも「山毛欅の森の詩」ブナの森出版(2003年)があり、互いの著書を交換している。

十方山・細見谷大規模林道問題を考える

帰り道、十方山林道の吉和西側を見るため、車を止めてもらい、皆で歩いた。
2006年11月に着工(拡幅舗装工事)した部分は既に完成している。きれいに舗装され、超急斜面の法面には茶色の土が吹き付けてある。草の種がいっしょに吹き付けてあるはずだが、うまく付くだろうか。コンクリート壁にはなっていないようだが、大雨などで崩れることはないのだろうか。

実は、林道の拡幅舗装工事は、入口からしばらく入って右に曲がった所から始められている。したがって、入口からは工事の実態がよく見えないようになっている。また、廿日市市ホームページ内「緑資源幹線林道事業」のページでは、今日現在でも、〈平成18年度吉和西側3.7キロと二軒小屋側3.8キロの拡幅部分の一部に工事着手予定〉となっており、工事が実際に着手されたことを市民に広報することさえ怠っている。

緑資源機構は廃止と決まっているはずだが、細見谷大規模林道工事は、まだ中止と決まった訳ではない。大規模林道工事そのものはどこへ行くのであろうか。今後の動向を注意深く見守る必要があるだろう。

田中先生は、「十方山林道(細見谷林道)は地道(未舗装)のまま残した上で、通行止めにして、自然観察などで活用すべき」との持論を改めて強調された。そのとおりだと思う。森と水と土を考える会では、今年も各種のイベントでそのことを訴えていく予定にしている。

田中先生には、細見谷のことを始め、今日一日を通して多くのことを教えていただいた。上記文章中では、その都度お名前を明記していない箇所も多く含まれている。

コアカ谷とは、小赤谷(小さな赤い谷)であり、その昔このあたりに鹿が多かったころ、その鹿を捕まえて解体するときに出た赤い血を意味するという ことも教えていただいた。鹿鉾 (しかほこ)という道具が使われており、田中先生の30歳台のころには、古老からそうした話を直接聞く機会もあったそうである。

そして、大赤谷とは、かつての匹見・吉和往還のうち、ボーギのキビレ(横川越)に至る匹見側の谷をいう。田中青年が幾度となく通ったその道も今はほとんど消失しているらしい。

広島・島根県境のこの辺りの尾根には踏み跡すらない。もちろん道標もない。歩ける人が歩ける時に歩いて楽しめる自由な空間があるだけである。細見谷大規模林道工事が中止になり、この辺り全体が保護地区になったとしても、入山規制をするといったことはしないでほしい。

白神山地は世界遺産登録後、入山規制をめぐって意見の対立が続いている。広島・島根県境のこの地域は、入山規制などしなくても入れる人しか入らない山域である。 遊歩道などつけることなくこのままの状態で残して、クマの楽園(サンクチュアリー)として静かに見守ってやることが一番と考える。

安芸国佐伯郡の山々

中四国地方の百名山は、大山(鳥取)、石鎚山(愛媛)、そして剣山(徳島)の三座しかない。西中国山地は、百名山(深田久弥)のみならず、二百名山(深田クラブ)にも入らず、さらに三百名山(日本山岳会)からももれている。それでも人々をひきつけてやまない何かがある。

広島・島根県境尾根は、私が今最も関心を持っている「安芸国佐伯郡の山々」(瀬戸内海から西中国山地まで)に含まれていることに改めて気が付いた。そこで、分水嶺ヤブ漕ぎ個人登山をやってみたくなった。少しづつ進めば何とかなるだろう。

こうして、今日また一つ楽しい思い出が加わり、夢を広げることのできた有意義なオフ会であった。感謝!!

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2008年03月29日

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神峰山(大崎上島)
(出発帰着:かもめ館)

2008年03月29日(土)、EIKO

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はじめに

2008年03月29日(土)、EIKO
神峰山(大崎上島)
(出発帰着:かもめ館)

2008/05/01中国新聞記事
国土地理院読み方を変更
「しんぽうざん」から「かんのみねやま」へ

紫雲丸事故
かつて四国高松港沖で紫雲丸事故が起き、修学旅行中であった木江南小学校(現・木江小学校)の児童・教師も多数遭難死した。
(「宇高連絡船・紫雲丸(団塊の世代一代記)Akimasa.Net」)

今日のコースタイム

出発(38分)七合目展望台(37分)石鎚神社(10分)神峰山
 小計1時間33分(七合目2分、石鎚神社6分含む)
神峰山(11分)石鎚神社(21分)七合目展望台(30分)帰着
 小計1時間02分
総合計2時間35分(山頂部53分除く)

かもめ館10:56 -展望11:25、11:30-ベンチ11:30-七合目展望台11:34、11:36-小コブ巻く11:42-竹原方面開ける11:44- 展望台まで400m11:49-休憩11:50、11:54-平らな部分11:56-首なし地蔵11:57-水地蔵(この奥)11:58-石鎚神社12:13、12:19-神峰山12:29、13:22-展望台13:28、13:32- 石鎚神社13:33-小コブ巻く13:50-七合目展望台13:54-ベンチ13:58-コンクリート道14:16-神社14:20-登山口14:22-かもめ館14:24

木江港交流倶楽部「かもめ館」に駐車する

竹原~大崎上島(垂水・白水)フェリー、山陽商船株式会社で、竹原から乗船して白水で下船する。現地をめざす。西海岸から東海岸に移り、少し南下する。木江港交流倶楽部「かもめ館」があり、駐車スペースがある。

金剛寺境内から登る

かもめ館から北へ少し歩いて戻ると、頭上に金剛寺がある。階段を登ると境内である。みると金剛寺とかもめ館の塔の間に歩道橋がついている。ここを行き来することができるらしい。

さて、境内の右横から手摺のついた簡易歩道を行く。しばらくすると、落ち葉が分厚く堆積した山道となる。クヌギ、コナラ。そこを越えると、まさ土の両側にコシダが多い。

登るほどに展望が開け、振り返ると瀬戸の海が美しい。山頂部は常に左手谷側の向こうに見えている。つまり、山頂へは、右手尾根から左へ回り込む形となる。

石鎚神社展望台まで登れば、後は平坦な山道である。石鎚神社をほんの少し行ったところにある展望台のながめもすばらしい。四国がうっすらとみえる。石鎚など雪をかぶっているようだ。しまなみ海道もみえる。

五百羅漢の石仏の表情を楽しみながら、山頂に達すると、ほぼ360度の展望である。登山マップ「神峰山へ登ろう」大崎上島町観光協会によれば、115の島々が展望できます、となっている。

紫雲丸事件

薬師山(大三島)手前の海上を、同型船同士がすれ違っている。互いに左舷と左舷を向き合わせてすれ違っている。右側通行である。かつて四国高松港沖で紫雲丸事故が起き、修学旅行中であった木江南小学校(現・木江小学校)の児童・教師も多数遭難死した。金剛寺の下、自動車道脇には天祐丸溺死者追悼碑もある。

大崎上島は、昔から海上交通の要衝として栄えた島である。観光スポットとして、海と島の歴史資料館「大望月邸」がある。昔栄えた造船業やみかん産業はすたれ、最近では、長島にある中国電力・大崎発電所(2000年運転開始)が新しい産業に加わっている。山頂部からは、長島大橋や大崎発電所の白い巨大煙突を見ることができる。

フェリーの便数が少ない

翌日雨の中を、呉まで島伝いに帰ろうとして、フェリーで大崎下島に渡った。そこから、豊島まで橋を渡り、上蒲刈島までのフェリーに乗ろうとしたが、便数があまりにも少なく時間的に待てない。大崎上島経由で竹原まで戻った。

紫雲丸記念館(木江小学校)や御手洗(大崎下島)など、いつか時間を作ってゆったりと見て回りたいものである。・・・EIKOのデジカメを使用した。時間が少しずれているようだ。

2008年05月18日

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吉和西~十方山林道(新設部分など)
所属会による植物調査
(吉和西側から入る)

2008年05月18日(日)、森と水と土を考える会

はじめに

2008年05月18日(日)、森と水と土を考える会
十方山林道植物調査
(吉和西側から入る)

京都から講師の先生をお迎えする。
前日は、魅惑の里宿泊(バンガロー)。先着して、先生たちの到着を待つ。
先生に直接お目にかかるのは初めてである。自著「細見谷渓畔林と十方山林道」に対して、「良い仕事をされました」といっていただき、ほっとする。カワセミソウ(カラー写真)を取り込んだ名刺をいただく。

当日は、ムラサキケマン?から始まり、講師の先生をはじめ、目の肥えた猛者の集まりがフル活動。いつもの山行とは違って、植物調査の醍醐味を 味わいつつ、多大な成果を目の当たりにすることができて大満足。

標高およそ840m地点、コナラ、ミズナラ、イヌブナ混在
祠では、ツガの大木、立ち枯れ
標高およそ730m地点、ウスギヨウラク(花あり)、ダイセンミツバツツジ、バイカツツジ混在
ウバユリvsオオウバユリ、遺伝子レベルでは差がない。DNAレベルでも差がないとの研究成果発表あり?

川沿いでは様々な鳥が鳴いている。今日参加の姉妹が、名前を確認しあっている。どの様にして覚えるのかと聞けば、よく知った人について行き、何回も確認をしながら覚えるのが一番だという。CD-ROMもあるけれども、関東で作られているものがほとんどで、関西の場合と比べると、夏鳥と冬鳥が逆転したりして同じ鳥でも鳴き方が異なる場合があったりするらしい。また、方言というのもあるという。

実際に川面を飛ぶ鳥も見た。そのなかに、真黒で大きな鳥がいた。この辺りには、カラスもいるという。

十方山林道の工事完了部分をみる。法面は、ほとんど草1本生えていないといってもいい状態である。5月の半ばを過ぎて、これはいったいどうしたことだろうか。よくよく見ると、法面に被せた金網が浮き上がっている。想像するに、雪解け水で土が流されてしまったもののようである。

当地では、法面に外国産の植物を生育させる予定だったという。現地に存在しない種類の植物を持ち込むことは、決して好ましいことではない。そこで、在来種を植えつけたそうである。ところが、その作業をしたのは冬前である。懸念されたとおり、雪解け水で種(たね)はすべて流されてしまった可能性がある。

広島山稜会50年誌に二口協賛する。一冊贈呈していただけるだろう。
自著「細見谷渓畔林と十方山林道」お二人にお買い上げいただく。

以上、今回は概略のみ。

2008年06月01日

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二軒小屋~十方山林道(ワサビ田まで)、往復
春の十方山林道ウォーキング
(出発帰着:二軒小屋)

2008年06月01日(日)、森と水と土を考える会

はじめに

2008年06月01日(日)、所属会
十方山林道ウォーキング
(二軒小屋~ワサビ田、往復)

最後尾(下山橋往復):
二軒小屋10:08-十方山登山口(シシガ谷コース)10:46-下山橋11:50、13:17-水越峠13:55-十方山登山口14:02-一軒屋跡14:29-二軒小屋14:36(ただし、ほぼ全員、下山橋の先のワサビ田往復)
参考:先頭のワサビ田着は12時とのこと

二軒小屋(38分)十方山登山口(1時間04分)下山橋、小計1時間42分
下山橋(45分)十方山登山口(34分)二軒小屋、小計1時間19分

所属会(森と水と土を考える会)公募の林道ウォーキング。朝8時に広島駅新幹線口集合、予定よりすこし遅れて出発する。西風新都経由で高速にのり、戸河内インターから大規模林道を経て二軒小屋に着く。当地での参加者を含めて総勢31名(内、会員6名)となる。

簡単な体操を行った後、出発する。最後尾を担当することになり、落ちこぼれのないように気を配る。最後尾の2名と下山橋に着いてみると、すでに皆ワサビ田に向けて出発した後だった。ここで昼食として、皆の帰りを待つことにする。

最後尾のお一人に聞いてみると、家の周りを毎日1時間歩いているという。それでも、この十方山林道はやはり普通の道ではない。ガラガラの道を歩くには、普段から登山靴を履いて山に登っている人でないときついのかもしれない。

それ程現代人の脚力は落ちているということでもあるだろう。公募の際には、登山靴を履いて、普段から近くの山に登っていること(たとえば鈴ヶ峰、1時間程度)といった目安が必要かもしれない。

さて、一軒屋は取り壊したのだろうか。更地になっていた。炭があたり一面に散らばっているようだ。黒く焼けた木材が積んである。出火だろうか。 なお、その少し先まで舗装が完了している。

十方山登山口(シシガ谷コース)だけでなく、旧羅漢山登り口にも同じような新しい道標が設置されていた。旧羅漢山登り口に道標?

最後尾には、二軒小屋で飛び入り参加の会員さんが付き、草花の解説をしていただく。クロタキカズラ、ササバギンラン、オククルマムグラ、カマツカ、イヌガンソク、オヒョウ、ハクウンボクなどなど。オシダは当地のリストにはない? キウイフルーツがあるという。誰かが種を持込んだか。

今日は、円滑な人の流れをつくることに徹する。次回(秋の部予定)も参加したいという声が多かったという。嬉しい限りである。

以下、後日追加:
「森と水と土を考える会」2008年6月8日176号
原戸会長の報告によれば、
火事は5月25日の昼間、けが人はなかったとのこと
今日の参加者のなかには、「林道工事が気になって細見谷を歩いてみたかったという方が多い。ワサビ田の修復の為、無許可で細見谷を改変したという新聞記事の切抜きを示して怒っている参加者も居る」と書かれている。

2008年5月23日付中国新聞記事
重機で河床を改変、吉和の細見谷川
サンショウウオ姿消す

ワサビ田の修復(田の倒木撤去や取水口の土砂除去)をするため、市の許可を得ることなく、河原や河床の石を重機で移動させたのだという。当地域は、国定公園第二種特別地域に指定されており、無許可で土地の形状変更を行うことはできないとされている。

上記原戸会長の報告によれば、「(当日見た)ワサビ田は荒れ果てていた。殆どワサビは残っていない。(中略)細見谷のワサビ田は5年ほど前まで、全て放置されていた所だ。管理が難しい場所なのだろう」という。

後日追加:
恐羅漢山周辺の新しい道標は、恐羅漢山スノーボーダー男性7人遭難事件(2008年2月3日~5日)を受けて設置されたもののようである。2008年5月という日付が記載されている同じ形式の道標が、この付近一帯にいくつも設置されている。

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2008年08月11日

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2008年08月11日(月)、単独
牛小屋高原~恐羅漢山~夏焼峠
(出発帰着:牛小屋高原)

はじめに

2008年08月11日(月)、単独
牛小屋高原~恐羅漢山~夏焼峠
(出発帰着:牛小屋高原)

恐羅漢山登山

今日の予定は、旧羅漢山から北西~西へ流れる尾根 (旧羅漢山~カマノキビレ~ジョシのキビレ)を下り、三本栃や広見林道との位置関係を確かめることとしていた。

最初こそ調子が良かったものの、すぐにバテてしまい、なんとか恐羅漢山に這いあがる。そこから旧羅漢山を往復する気力すら湧かず、恐羅漢山からの展望を楽しんでそのまま下る。

下りは夏焼峠経由とした。恐羅漢山~夏焼峠をとおして歩くのは、初めての恐羅漢山2001年11月17日(恐羅漢山~夏焼峠~砥石郷山)以来である。(台所原~管理林道~稜線~夏焼峠は幾度か歩いている)

今日のコースタイム:
牛小屋高原(29分)地蔵(35分)恐羅漢山
 小計1時間07分(地蔵3分を加える)
恐羅漢山(39分)夏焼峠(22分)牛小屋高原
 小計1時間02分(夏焼峠1分を加える)
総合計、2時間09分
 (恐羅漢山1時間19分を除く)

牛小屋高原9:16-第1リフト9:27、9:29-(樹林帯)-再びゲレンデ9:33(樹林帯抜ける)-第2リフト横9:37-ジグ登りきる9:41-地蔵9:45、9:48-(樹林帯)-休憩9:53、9:58(ブナ手前)-休憩10:00、10:04(ウリハダカエデ)-涸れ沢10:09、10:11-登りきる10:16-国設スキー場分岐10:17-稜線分岐10:18-台所原分岐10:22-恐羅漢山10:23、11:42-牛小屋高原分岐11:46-管理林道分岐12:08、12:10-夏焼峠12:21、12:22-牛小屋高原12:44

牛小屋高原で、車の温度計は24度を示している。渡る風にはすでに秋の香りただよう、といえばおおげさだが、冷たく気持ちよい。しかし、直射日光は刺すように痛い。

ゲレンデは順調に登った。と思われたが、後でコースタイムを比較すると、第2リフト横から上ですでにペースが落ちている。ゲレンデ最上部の地蔵で少し休み、樹林帯に入る。風は吹くものの、尾根の西側やや下を行く登山道まで吹き降ろしてはこない。

地蔵からはゆったりとした道が延びている。それにもかかわらず、休憩を2回とる。ブナの大木手前と、あと1回は、ウリハダカエデが登山道上で根曲がりをおこしている所に腰掛けて休んだ。その後、涸れ沢を越え、小さな尾根を乗り越えて行く辺りがきつい。

やっと急坂を登りきり、国設スキー場分岐を過ぎ、稜線に乗る。ところが、いつまでたっても台所原分岐がこない。たった3~4分の距離なのに。完全に出来上がってしまったようだ。

上半身びしょ濡れ、ズボンは腰まわりはいうに及ばず、膝頭周辺が汗で湿っているのにはびっくりした。

恐羅漢山展望記

恐羅漢山からは、かなり遠くまで見通せるようだ。少し霞む天気で、そのため反って山並の重なり具合がよく分かる。即座に展望派に鞍替えをする。

今日はよく見たと思ったが、恐羅漢山展望図(Akimasa.Net)2005年05月28日(土)の方がずっとよく見えていたようだ。ただし、聖山~高岳の方角の木を切ったのだろうか。今日は、高岳のさらに左側が、以前よりもよく見えているように感じた。(その部分は未検討)

広島・島根県境尾根

恐羅漢山(広島・島根県境)から、登ってきた方角の右手を見下ろすと、砥石郷山がある。その左横奥に、聖山~高岳(恐羅漢山から続く広島・島根県境尾根)の二つの山が大きい。聖山~高岳の右横奥(砥石郷山の左奥)には、苅尾山の双耳峰が美しい。 砥石郷山の右奥に、深入山(1105mコブ付き)がある。

角度としては、左から右へ、高岳(3)、聖山(2)、苅尾山(5)、砥石郷山(1)、深入山(4)の順番(カッコ内は、恐羅漢山からの距離、近い順)である。そして、それらの後ろを、広島・島根県境尾根が延びている(鷹巣山~大佐山~大潰山~雲月山~中野冠山~一兵山家山~天狗石山 ~阿佐山)。

鷹巣山:高岳~聖山の奥にあるピーク
大佐山:聖山の右奥で一番高いピーク
大潰山:大佐山・・苅尾山のほぼ中間点
・左手前には、二川キャンプ場北側998.4mの小尾根がある
・右裾奥には、雲月山から中野冠山に至る尾根(882mなど)が見える
・その位置は、苅尾山の肩(1212m~1050m台)の上である
・その尾根の後ろに、大江高山が入る
(苅尾山の左奥、苅尾山とほぼ同じ高さ)
雲月山:大潰山より左の位置、大佐山と大潰山のほぼ中間点に頭を出す
中野冠山:苅尾山右奥(砥石郷山の右奥)の盛り上がり、右ピーク
一兵山家山:苅尾山右奥(砥石郷山の右奥)の盛り上がり、左ピーク
・これらの奥(わずかに左奥)に、三瓶山が入る
天狗石山:砥石郷山・・深入山のほぼ中間点
・984.9mピーク(苅尾山の東南東、橋山川の向こう)の左奥
・このピークほんのわずか左奥に三石山(1163.4m)、天狗石山の右
・天狗石山手前(わずか右前)に高杉山があり、区別がつきにくい
阿佐山:深入山北北西のコブ(1105m)の後ろ
・阿佐山は右後ろ、西ドウゲン(1217m)は左後ろ

今日は、大江高山、三瓶山を見ることはできなかった。
天狗石山、阿佐山も山並をかろうじて認める程度。

高岳のほぼ真後ろ(わずか左奥)に、金木山を見る。金木の右奥(高岳の右奥でもある)に、島ノ星山470.1m(都野津)が今日もうっすらと見えているか。

阿佐山~畳山~熊城山~櫛山~桶佐毛山~椎谷山~牛ヶ首山

深入山の右に、向山(1065.8m)がある。そのさらに右には、サバの頭(1073m、三角形)~内黒山が延びる。向山の右後ろに、大箒山があり、その稜線が向山をすっぽり覆って裾野を広げ、さらにサバの頭の上から内黒山の上まで延びているように見える。それらの山並のさらに後ろを、阿佐山から続く尾根(畳山~熊城山~櫛山~桶佐毛山~椎谷山~牛ヶ首山)が走る。

畳山:深入山の右横上
熊城山:940mピーク(向山左奥)の左奥
・940mは、大箒山近くのピークで、ポコンと高く盛り上がって見える
櫛山:940m・・向山の後ろ、やや940m寄り
桶佐毛山:向山のほぼ真後ろ(ほんの少し左奥)
椎谷山:向山・・サバの頭のほぼ中間点(特徴のある三角錐)
牛ヶ首山:サバの頭の右奥上のピーク

牛ヶ首山の右横に、龍頭山(第3列)がうっすらと続いて見える。その位置は、サバノ頭~1068m(第1列)でできる谷間の向こうである。龍頭山の右前、 1068mの真後ろに、五輪山(第3列)のラインが新たに入る。同じ山並の右手には、大丸峯~775mの三角形が二つ見える。大丸峯の位置は、内黒山の左奥、775mは、内黒山のほぼ真後ろ(ほんの少し右奥)である。それらの手前(第2列)のライン(大箒山から続いているように見える)は、内黒山の上から 1166m左まで延びる(百々山や正教山が、内黒山~1166mの間に入る)。

大丸峯の右奥、内黒山のほぼ真後ろ(やや左奥)に海見山~片廻山があるはずだが、霞の中に消える。

内黒峠~十方山縦走路

内黒山の右手前に、1166mピークが大きく、そこから十方山に向けて縦走路が延びる。1166mを過ぎ、いったんワル谷キビレに下る。そして、彦八の頭を越えて、もう一度下る。カサゴヤキビレである。その後、1152m~小コブ(1150m台)を経て丸子頭~前三つ倉まで少しづつ登る。そこからいったん少し下り、奥三つ倉~(論所)~十方山(1328m)に至る。十方山三角点は1328mの後ろとなり見えない。
・1166mは、内黒峠~十方山縦走路の最初のピークであり、その中腹には、広島県道252号(恐羅漢山公園線、内黒峠~二軒小屋)が見えている。

1166mの真後ろは、堂床山かそれともそのさらに後ろの鷹ノ巣山まで見えているのか。1166m~彦八の頭の間(ワル谷キビレ)の向こうに、戸河内インター東側の尾根(721.7mなど)。彦八の頭の真後ろの山並は同定できない(久地冠山、笹ヶ丸山などのはず)。彦八の頭の右奥に、天上山が大きくせりあがる。その左裾奥に頭を出すのは、阿武山か。丸子頭の左奥に市間山がある。市間山の尾根が丸子頭に覆いかぶさり、その左裾は1152m~丸子頭の上をはっている。1152m右の小コブ(1150m台)のわずかに右奥(市間山尾根1030mの左奥)に東郷山を見る。東郷山の懐には、天上山から続く尾根が長く延びている。

十方山(1328m)と旧羅漢山の間に、板敷山、女鹿平山、羅漢山などが見えているようである。吉和冠山は、そのさらに右手で樹木に隠れるか。(前三つ倉から右は、樹木がうるさい)

子ども連れの若い男性に会う

ほぼ展望を楽しみ終わったころ、若い男性が子ども(6歳)を連れて登ってきた。写真を頼まれお手伝いをする。この辺りの山は初めてのようである。冠山は?と聞かれた。たぶん見えないはずと答えた。 この山行記を書いている途中で、以前、「樹間に吉和冠山を見たと書いたことがあったかもしれない」と思い直した。いつかもう一度確認してみよう。

彼らは夏焼峠から登って来たという。風は冷たく日が当らないので涼しかったがマムシを5匹も見たという。ゲレンデ直登コースではどうだったですかと聞かれた。マムシは1匹も見ていないと答える。もっとも目が悪いせいだろう。夏焼峠までの下りでも、1匹も見つけることはできなかった。

夏焼峠に下る途中で、件の道標がたっていた。現在位置:早手のキビレ(台所原40分、夏焼けのキビレ15分、恐羅漢山頂50分)。もしやと思い、帰りに二軒小屋から恐羅漢公園線に入ってみた。やはり道標があった。現在位置:藤本新道登山口(十方山頂3時間10分、二軒小屋10分)。恐羅漢山でお話をした男性は、例の恐羅漢山スノーボーダー遭難事件の時に、一番最初に彼らに接触したグループに近い人だった。興味深い話をいくつか聞いた。

2008年08月31日

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十方山林道観察会
(二軒小屋~下山橋の少し先、往復)

2008年08月31日(日)、広島医療情報研究会

はじめに

2008年08月31日(日)、広島医療情報研究会
十方山林道観察会
(二軒小屋~下山橋の少し先、往復)

私は、「森と水と土を考える会」ともう一つ「広島医療情報研究会」に参加している。この度、その会主催の学術講演会(9月20日)において、自著を語る「細見谷渓畔林と十方山林道」という演題で1時間講演をさせていただくことになり、事前に細見谷を知ってもらうための観察会を実施した。

平成20年度広島医療情報研究会学術講演会
日時:平成20年9月20日(土)午後4時30分より
場所:KKRホテル広島
広島市中区白島町19-65
TEL:082-221-3736

開会16:30
一般演題16:40~
自著を語る「細見谷渓畔林と十方山林道」

特別講演18:00~
脳と身体と環境
東京大学大学院薬学系研究科准教授
池谷裕二先生

今日のコースタイム:
二軒小屋(45分)シシガ谷登山口(59分)下山橋(17分)引き返し地点
 小計2時間09分(十方山登山口5分、下山橋3分を加える)
引き返し地点(14分)下山橋(49分)シシガ谷登山口(38分)二軒小屋
 小計1時間41分
総合計3時間50分(昼食47分を除く)

二軒小屋9:37-十方山登山口(シシガ谷コース)10:22、10:27-水越峠10:37-下山橋11:26、11:29-昼食11:46、12:33-(引き返す)-下山橋12:47-渓畔林終端12:56-9号橋13:17-水越峠13:28-旧羅漢取りつき13:34-十方山登山口13:36-舗装道14:01-二軒小屋14:14

広島駅新幹線口近くにて待ち合わせ、午前8時過ぎに車1台(4名)で出発。広島インターから高速に入り、戸河内インターで下りる。国道191号を北上、三段峡(左手)、深入山(右手)をやり過ごし、小板から大規模林道(城根~二軒小屋)に入り、二軒小屋駐車場をめざす。

現地をまったく知らない人がどんな反応を示すか、興味を持ちながら案内をする。まずは舗装済の部分である。二軒小屋駐車場横では7m幅あるのではないだろうか。近代林業は重機を必要とするとはいえ、これ程の道幅は必要ないのでは。未舗装林道でこんなにすばらしい所があるのならば、残しておいてウォーキングのための道路に使ってはどうか。などなど、様々な感想が出た。すべては9月20日の講演にかかっている。よりわかりやすい内容にするために利用させていただくことにする。

最長老は65歳男性、みなさん普段は歩きなれていらっしゃらない。歩き始めの状態をみて、最初はどうなることかと心配した。下山橋からワサビ田まで足を延ばしたかったが、途中でササを切り開いて河原が見えるようになっている箇所があり、そこで食事とした。そのころには、体の状態も安定してきており、もう少し先(ワサビ田)まで行けたかもしれないが、帰りのこともあり、適度に切り上げてよかったのではないかと思う。

河原では、みなさん靴を脱ぎ裸足になって冷たい水の感触を楽しんでいた。所属会(森と水と土を考える会)関連の観測では、10月で水温8度Cの記録が残っている。夏場では何度くらいだろうか。寒暖計を持ってくるつもりだったのを忘れてしまった。

なお、件の道標について、あらためで確認しておくと次のとおりである。十方山登山口(シシガ谷コース)が獅子ヶ谷登山口とあるのは良いとしても、旧羅漢山~恐羅漢山取り付きが水越峠登山口とあるのはあまりピンとこない。

現在位置:獅子ヶ谷登山口
十方山頂1時間20分、水越登山口すぐ、二軒小屋駐車場55分
現在位置:水越峠登山口
恐羅漢山頂1時間45分、細見谷方面(矢印のみ)、獅子ヶ谷すぐ

日曜日の林道は、オフロードバイク(そして、釣り人のバイク)の天下である。行き逢ったのは、ほとんど午前中で10台前後。3台くらいのグループもあるが、単独車が圧倒的に多いようである。

今日の山行記はここまで。

2008年10月12日

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第14回薬用植物シンポジュウム in 広島
植物資源調査と野外観察会
(出発帰着:サンピアゆき)

2008年10月12日(日)、単独

はじめに

2008年10月11日(土)~12日(日)、単独
第14回 薬用植物シンポジュウム in 広島
広島の牧野富太郎・三上幸三さんの米寿を祝って
-未来の富太郎と三上さんを囲んで-

2008年10月12日(日)、単独
植物資源調査と野外観察会(第2日目)

9:00~
観察場所:佐伯区湯来町東郷山
一般市民(参加費500円、先着申込み50名)

シンポジュウム世話人 広島大学薬学部付属薬用植物園 神田博史(こうだ)
会場設営その他 広島市植物公園 世羅徹哉

主催:広島大学薬学部 共催:広島市植物公園 後援:(社)日本植物園協会/日本生薬学会/(社)広島県薬剤師会/中国新聞社/NHK広島放送局/(株)中国放送/国公立大学付属薬用植物園長会議

サンピアゆき集合(8:30開場)、班編成の後、車に乗り合わせて現地(恵下谷)に向かう。13時ころサンピアゆき帰着、昼食後、各講師の講評をいただいて解散。三上さんも元気に参加された。次弟も参加していた。少し前にお世話になった方にご挨拶。ホームページでリンクを張らせていただいている方(Maさん)に初めてお目にかかる。

ウスギヨウラク、ヒサカキ、ウラジロ、コアジサイ、バイカツツジ、コガクウツギ、カンアオイ、クロモジ、ササユリ、コバノガマズミ、タマゴケ、コウヤコケシノブ、ビロードイチゴ、アキチョウジ(しそ科、茎が四画)、ヒヨドリバナ、ノコンギク、ハナイカダ、ヤマアジサイ、カビゴケ、ミツバウツギ、ミズヒキ、フユイチゴ、ヤマノイモ(対生)、キバナアキギリ(日本のサルビア)、アキノタムラソウ、アブラチャン、コアカソ、ヒカゲヒメツツジ、シラゲヒメジソ、サツマイナモリ、コッコウハグマ、アクシバ、スノキ、ショウジョウバカマ、ミヤマカンスゲ、イヌトウバナ、トウゲシバ、ヌスビトハギ、サカキ、オオキジノオ、シラネセンキュウ、オオサンショウソウ、シシガシラ、クロタキカズラ、ウリノキ、クサアジサイ(互生)、ハンショウヅル、ホソバタブ(芽がずんぐり)、コウヤミズキ、ケヤキ、ササクサ、シロヨメナ、クマヤナギ、マムシグサ、ホウノキ、ヤマジノホトトギス、カエデドコロ、ノコンギク、ナガバノモミジイチゴ、ミヤマアシボソ、アラカシ、オオオナモミ、ヨシノアザミ?、ジャケツイバラ、シラヤマギク、アキノキリンソウ、ドクダミ、シラネセンキュウ、モミ、ツガ、タンナサワフタギ(黒い実)、ノブキ(よくがある、ねばる)、ゲンノショウコ、ヒカゲイノコズチ、ウスバヒョウタンボク、ヤブコウジ、ツルリンドウ、ムカゴイラクサ(互生)、ツリフネソウ、アオミズ、アカネ、ナンバンハコベ、アブラガヤ、アケボノソウ、オカトラノオ、リンボク、カエデドコロ、サルトリイバラ、ウスゲクロモジ(光沢なし、葉大きい)、ママコナ、ヤマグルマ、ウラジロガシ、コウヤミズキ(実が垂れ下がる)、ノリウツギ、ホツツジ、タムシバ(コブシと比較)、カキラン、モミ(巨樹)、(帰路)、オトコエシ

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2008年04月26日

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2008年04月26日(土)、単独
恐羅漢山~台所原~〔カメイ谷(33曲り、亀井谷奥橋)~鳥越~中ノ川山〕周回~台所原~管理林道~夏焼峠
(出発帰着:牛小屋高原)

はじめに

2008年04月26日(土)、単独
恐羅漢山~台所原~カメイ谷
牛小屋高原~立山ゲレンデ~恐羅漢山~台所原~カメイ谷(33曲り、亀井谷奥橋)~亀井谷林道~鳥越(岩倉山分岐)~中ノ川山~台所原~管理林道~稜線~夏焼峠~牛小屋高原
(出発帰着:牛小屋高原)

注:2008年10月25日山行記による注釈の最新版は11月14日付け

先日、広見林道を歩いた折に、半四郎山登山口の標識を見た。「山歩き」の”Kさん”は、広島県側から県境尾根を越えて、広見山~半四郎山を登って帰ってきている。できることならば自分でもそうしてみたい。何せ、国道488号で広見林道へ入ることは自分にはできそうもないから。

ただし、その為には、恐羅漢山~旧羅漢山の向こう側である旧匹見町の土地勘が必要となる。今日はその第一弾として、〈台所原~33曲り~カメイ谷〉のルートを確認してみることにした。

カメイ谷は以前一度、台所原の向こうで上から少しのぞいたことがある。2006年08月20日(日)広島山稜会、恐羅漢山~(台所原)~管理林道~夏焼峠 (出発帰着:牛小屋高原)のことである。その時には、台所原から踏み込んですぐに左手の小谷を急下り、川筋が見える位置まで下って引き返した。

さて、広島県側から出発してカメイ谷を下(亀井谷奥橋)から登るとすれば、〈中ノ川山近く~鳥越(岩倉山手前)~亀井谷林道~亀井谷奥橋〉ルートを取ることになる。 ここで問題となるのは、カメイ谷をうまくさかのぼれたとして、もしも、33曲りの取り付きがわからなければ、広島県側に帰って来ることはできなくなってしまうことである。そこで今日は、33曲りの落ち口だけでも確認できればよしとして、まずは台所原 ~33曲りルートでカメイ谷に下ってみようと考えた。

首尾よく33曲りからカメイ谷に入ることができたので欲が出てきた。カメイ谷を亀井谷奥橋まで下り、そこから亀井谷林道をさかのぼって、〈岩倉山往復~中ノ川山~台所原〉経由で帰ってこようとしたのだ 。しかし、体力的にはかなりきついものとなり、結局、岩倉山はパスした。

今日のコースタイム:

牛小屋高原(25分)地蔵(27分)恐羅漢山
 小計52分
恐羅漢山(40分)台所原(29分)33曲り(13分)カメイ谷(58分)亀井谷奥橋
 小計2時間20分
亀井谷奥橋(54分)鳥越手前登山口(32分)1086m(32分)縦走路(4分)中ノ川山(24分)台所原
 小計2時間38分(縦走路休憩12分を含む、鳥越往復4分を除く)
台所原(10分)中之甲林道広場(28分)管理林道終端(13分)縦走路(11分)夏焼峠(23分)牛小屋高原
 小計1時間31分(管理林道終端3分、縦走路3分を加える)
総合計7時間51分(全ての行動時間)
 (恐羅漢山8分、亀井谷奥橋18分、鳥越往復4分を加える)

牛小屋高原9:29-地蔵9:54-縦走路10:16-恐羅漢山10:21、10:29-アシウスギ10:45-台所原11:09-第一突端11:15-第二突端11:20-第三突端11:32-33曲り11:38-カメイ谷11:51-石垣(右岸)11:57-左岸小谷12:01-石垣(右岸)12:03- 小谷(左岸)12:18-広見入口(左岸)12:32-堰堤(左岸)12:34-右岸に小滝(タズガエキ?)12:39-亀井谷奥橋12:49、13:07-屈折点13:17-屈折点13:34-天杉・恐羅漢登山口14:01-鳥越14:03-天杉・恐羅漢登山口14:05- 小コブ14:16、14:24-1086m14:37- 平坦部14:42-小コブ14:44-小コブ14:45-平坦部14:47-小コブ14:51(前方に縦走路をみる)-右折ピーク14:56(すぐ左から谷せまる)-小コブ15:00-小コブ(高い)15:03(左下に谷が沿っている)-縦走路15:09、15:21-中 ノ川山15:25-台所原15:49-管理林道入口15:59-管理林道終端16:27、16:30-縦走路16:43、16:46-夏焼峠16:57-牛小屋高原17:20

恐羅漢山:

時雨れている。雨傘をさし立山ゲレンデを登り始める。足元にはショウジョウバカマが多い。登りはじめてしばらくの間、右手尾根の樹林帯を行く。再びゲレンデに出て、リフトを過ぎ樹林帯に達する。地蔵がなくなっている?、台座しか見当たらない。いつの間にか雨は止んでいる。振り返ると、内黒山~サバの頭などが見える。

地蔵から樹林帯に入り、右手に尾根をほんの少し見上げる位置関係となる。小さな沢をみて右折、すぐに左折する。左手谷の向こうに雪をみる。ふたたび右折 して尾根を乗り越える。しばらく右手に谷をみて登る。やがて左折して同じ尾根に乗り直しゆったりと登る。縦走路まで登りつき左折、台所原への下りを右に分けて進み、恐羅漢山山頂に立つ。 見通しはあまり良くない。

山頂から引き返し、すぐ左折して台所原に向けて下る。急な坂道を気をつけながら下る。ササが刈ってあり歩きやすい。感謝。ブナ、ブナの連続。木々はまだ完全には芽吹いていない。正面右手、樹間の向こうに中 ノ川山、左手にカメイ谷の空を見ながら下る。下るほどに斜面はなだらかとなる。タムシバをみる。

33曲り:

台所原三差路(990m台平坦部)まで下る。まっすぐ行けば中ノ川山~天杉山、右折すれば中之甲林道である。今日めざすカメイ谷33曲りへは、中ノ川山方面へほんの少し行って、踏み跡を左へ入るはずである。しかし、この三差路を左折した方角に、ササを乱雑に踏みつけた跡がついている。つられて入り込む。

しばらく胸までのササをかきわけて進むと、踏み跡がはっきりしてくる。中ノ川山から南へ流れ落ちる尾根突端まで、ほんの少し登り気味となっている。尾根を巻き、概ね西を目指して少しずつ下るトラバース道を行く。細い踏み跡がササの中に続いている。左手はカメイ谷の急斜面である。足を踏み外さないように慎重に進む。途中で極小さな尾根突端をさらに2度通り越す。

33曲りは、カメイ谷782m(地形図表示)に向けて、南西に流れ落ちる支尾根上に付けられている。最高点は標高おおよそ900m前後の地点であろう。昔よく踏んだと思われる道が小刻みに付けられている。

カメイ谷落ち口手前で、右手の沢沿いに降りたため、最後は数メートルくらい垂直に滑り落ちるはめになってしまった。小枝を次々に持ち替えて重い体を支え、難を逃れた。33曲りの取り付きは、カメイ谷右岸に小谷(沢)をみて、さらにほんの少し登った地点 (標高790m台)になる。(この記述は間違い、下記参照)

後日注:当日の山行記では、33曲りの取り付きを、カメイ谷右岸に沿って標高790m台まで登った地点としている。すなわち、 取り付きはカメイ谷右岸そのものにあるとしている(当日は未確認のまま)。それを、2008年10月25日山行記にもとづいて、この"小谷(沢) 右岸に沿って少し登った地点(標高820m付近)"に訂正する。

33曲り~アマスギ谷は次のようになる。
「33曲りの取り付きは、カメイ谷右岸に流れ落ちる小谷(沢)を少しさかのぼった所にある。つまり、33曲りからカメイ谷に入るには、33曲り終端 (標高820mくらい)で小谷(沢)を左岸から右岸に渡り、その谷(沢)にそって少し下る。そこ(標高800mくらい)で右折してカメイ谷右岸の踏み跡に入る。しばらくして、いったんカメイ谷左岸に渡りすぐ右岸に渡りかえす。そのまま下ると、やがてアマスギ谷(沢)が 右手から落ちてくる」

以下、当日の山行記に戻る。

カメイ谷:

カメイ谷を下る。幾度か渡渉を繰り返すものの、踏み跡がありそれに従えば亀井谷奥橋まで下ることはそれほど難しいことではない。途中で幾つもの石垣をみる。 こんな奥まで人の手が入っていたのかと驚かされる。

カメイ谷(右岸)に降り立ち、左岸に渡ってすぐ右岸に渡り返すと、幅広の平坦な道があり踏み跡が付いている。木馬道の跡であろうか。整備すれば4トントラック走行可能なくらいの幅がある。立野から延びる下山林道(黒ダキ山取り付き)よりはずっと歩きやすい。 (書き換えなし、ルートは当日そのまま)

途中でかなり川床から高い位置を行く。アマスギ谷(沢)を越えてしばらく狭い道になるが、再び道は広がる。やがて沢へ下り立つ。川の中を行く。左岸に渡る。左岸もかなり高巻く地点がある。

踏み跡が左岸の河原近くまで下りてくる。ブナの木に「広見入口」と彫り込まれてあるのを見つける。ジョシ谷(ジョシのキビレ)入口である。少し下流部に堰堤(左岸)がある。ジロタのものであろう。対岸(右岸)にはイヨキリ滝を見るはずである。小滝を一つ見たが、イヨキリ滝かどうかきちんと確認していない。

この辺りからは、渡渉を繰り返すものの、高低差はあまりなく、河原の側を歩いて亀井谷奥橋(右岸たもと、標高580m台)に着く。橋の左手奥(カメイ谷左岸)には、カズラガ谷(沢)が見える。

亀井谷林道(岩倉山):

亀井谷林道を登る。乗用車でも走行可能な状態である。しかし、鳥越峠は遠い。行けども行けどもキビレにたどりつかない。やっとの思いで最高点に達する。左手、岩倉山へ至る稜線をみると、踏み跡もよく分からない。時間も押してきたことだし、即座にパスとする。なお、林道を登り始めた地点で、南側に春日山を見る。

中ノ川山:

鳥越のやや手前右手に「天杉山・恐羅漢山入口」と赤字で書いた小さな標識がある。(島根県)教育委員会のものである。おそらく昭和57年の島根国体のときに整備されたものであろう。野田の原あたりで見るものと同じである。

取り付きから、天杉山~(中ノ川山)~恐羅漢山縦走路までササが刈ってあり、歩くのに困難はない。感謝!。振り返ると、真後ろに岩倉山がある。前方を見る。登るにつれて正面左手に縦走路が見えてくる。しかし、遠い。距離がある。行けども行けども、稜線が逃げ水のように逃げていく。

途中で不安になってコンパスを当てる。地形図に落とすと間違いはない。進行方向は一本道の支尾根に乗っている。途中の標高970m~1020mくらいで、尾根を左手上に見るトラバース道があるものの、それでも、間違って孫尾根に入ることはありえない。

その後も、地形図では平坦にしか見えないピークをいくつも越えて、やっと縦走路に着く。登りついたのは、中ノ川山1170.2mの北にある1160m台ピークのわずかに南側である。中ノ川山まで数分の距離であるが、しばらく休んで中ノ川山に向かう。

途中経過(参考):小コブ14:16には、リョウブ、マツ 。高木を見上げると、クマ棚、そしてクマ棚。出発して右へトラバース、小さいがブナ、ブナの連続である。しばらくして、エンレイソウをみる。

中ノ川山から台所原への下りで、雪のためか倒木多し。ヘビを見る。下るほどにカメイ谷から強風が吹き上げてくる。朝も強い風を受けた。今日一日吹き続けていたようである。なお、台所原までササが刈ってある。またまた感謝。

管理林道(その他):

台所原三差路に帰り着く。左折して進めば中之甲林道広場に達する。踏み跡はしっかりしており迷うことはない。広場で一息ついて管理林道に入る。管理林道で道路脇に雪を見る。終端部で水筒に水を汲む。あと少しの行程とはいえ、水がたっぷりとあるのは心強い。

管理林道終端部から稜線までは古い踏み跡を登る。小さな木段が崩れかかっている部分もあるが、趣のある登山道である。縦走路に入り、左折してしばらくはやや登りになるがなんとかこなす。そこから夏焼峠まで、そしてさらに牛小屋高原までの下りは慎重にゆっくり下る。

牛小屋高原のトイレ前スペースは、「牛小屋高原ふれあい広場」として、「ここはみんなで利用する広場です。テント等の設営、たき火、自動車の乗り入れをしないでください。広島県」となっている。この冬からの措置であろうか。気温が下がってきたようである。寒気を感じて着替えを急ぐ。

ミズナラ分岐、小尾根突端(第1,2,3)、33曲り、右下清流をのぞきこむ、右下清流、左岸の谷、うしろを振り返る、石垣、右岸へ、ゴルジュ右岸高巻く平坦な道あり4トン車通行可能 、沢渡る、踏み跡はなおも続く道幅せまい車通れそうにない、すぐに沢に合流、道途切れる川の中、ふたたび道振り返る、右岸から左岸へ左岸も上に延びている 、広見入口、右側滝あり、渡渉繰り返す、堰堤がすぐ下にある(南側)、長く左岸続く、ゴルジュ(左岸高い位置を行く)、すぐに右岸小滝あり、適度に渡渉繰り返す 水量多く靴濡れる、亀井谷奥橋

カメイ谷という新たなルートを手に入れることができて大満足。

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2008年06月07日

Akimasa Net
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2008年06月07日(土)、単独
十方山林道~旧羅漢山(匹見側探索)~恐羅漢山~牛小屋高原
(出発帰着:二軒小屋)

はじめに

2008年06月07日(土)、単独
十方山林道~旧羅漢山(匹見側探索)~恐羅漢山~牛小屋高原
(出発帰着:二軒小屋)

2008年04月26日(土)に引き続いて、恐羅漢山~旧羅漢山の向こう側である旧匹見町の土地勘を得るため、広見林道に向けて旧羅漢山から少しだけ踏み込んでみた。時間があまりなくて、途中から引き返す。次回は、広見林道側から登ってみることにしよう。

2008/08/24追記:
6月7日(この山行記)のコースは、旧羅漢山から北西~西へ流れる尾根上(旧羅漢山~カマノキビレ~1155m~ジョシのキビレ)をカマノキビレまで下り、さらに左手のハゲノ谷(左谷)へ入って数分下った地点、すなわち小さな沢12:41から引き返している。

カマノキビレのある尾根上を追って下ったものと思っていたのだが、大失態である。二万五千分1地形図もコンパスも出さず、何も考えずに下っている。反省することしきりである。

カマノキビレから向こうの尾根上はササヤブ状態で、見たところ踏み跡すらなさそうである。(旧羅漢山から下る踏み跡にしたがうと、 カマノキビレからそのままハゲノ谷左谷へ下っていく)

今日のコースタイム:
二軒小屋(40分)十方山登山口(2分)旧羅漢山登り口
 小計42分
旧羅漢山登り口(16分)稜線上1090m台(33分)1271m(20分)旧羅漢山
 小計1時間09分
旧羅漢山~広見林道方面往復、下り28分、上り37分
 小計1時間17分(最下点休憩12分を含む)
旧羅漢山(25分)恐羅漢山
 小計25分
恐羅漢山(38分)牛小屋高原(28分)二軒小屋
 小計1時間06分
総合計5時間14分
 (旧羅漢山登り口5分、旧羅漢山18分、旧羅漢山2分、恐羅漢山10分の各休憩を全て含む)

二軒小屋9:59-一軒屋跡10:07-十方山登山口(シシガ谷コース)10:39-旧羅漢山登り口10:41、10:46-稜線上(1090m台)11:02-休憩11:11、11:14-平坦部11:16-小コブ(右折)11:21-1271m11:35-旧羅漢山11:55、12:13-(広見林道へ向けて下る)- 小さな沢(下山途中、引き返す)12:41、12:53-旧羅漢山13:30、13:32-恐羅漢山13:57、14:07-スキー場へ(右折)14:11- 国設スキー場分岐14:13-地蔵14:26-リフト14:31-リフト14:38-牛小屋高原14:45-スキー場最下点15:01-二軒小屋15:13

十方山林道:

カエルがいたるところで鳴いている。さて、十方山林道舗装済箇所の法面はほとんど芽吹いていない。「細見谷に大規模林道はいらない」(広島フィールドミュージアム会長:金井塚務さん)2008/05/20によれば、以下のようなことが考えられるという。

斜面を掘削して林道を拡幅し、新たな法面には、掘削前に収集した腐葉土に含まれる埋土種子を利用して、原植生を復活させるというものであった。
しかしこの工法には、検討委員会の委員からも、ほとんど成功する可能性は無いとの指摘を受けていた。もちろん我々もそう主張していた。
もし、機構側がいうように、これで原植生が復活できるのであれば、前もって実験をして、そうしたことが可能であることを証明すれば澄むことである。
数年間の実験で結果を得ることができるのであるのだから。
しかしそれすらしないで、環境に配慮した工法などと意味のない言葉を弄して強行した責任は大きい。
急勾配の岩盤に3センチの厚さで、埋土種子を吹き付けてみたものの、わずか一月ほどで雪や霜、雨などに洗われて、かなりの部分が剥落してしまった。
辛うじて残った部分も、極度の乾燥が災いしてか、ほとんど発芽していない。
地下水が湧出している近くにフキが一株だけ芽吹いているだけだ。
もともとこの付近は、コナラ、クリの林分であるから、乾燥に弱い堅果類の種子は残存していない。

林道沿いでも、少しづつ植物に目が行くようになってきた。下を向いて歩く癖が付き始めたようだ。さて、一軒屋は取り壊したのか、黒く焼けたような柱がかたづけてある。出火したのだろうか。
後日追加:
「森と水と土を考える会」2008年6月8日176号
原戸会長の報告によれば、
火事は5月25日の昼間、けが人はなかったとのこと

十方山登山口(シシガ谷コース)、旧羅漢山登り口ともに新しい道標が立てられている(2008年6月1日には設置されていた)。聞けば、恐羅漢山スノーボーダー男性7人遭難事件(2008年2月3日~5日)という道迷い事件を受けて設置されたもののようである。2008年5月という日付が記載されている同じ形式の道標を、今日下山するまでその外いくつも見た。

この事件って、ほんとうに道迷いだったのかな。彼らの予定としては、恐羅漢山~旧羅漢山(広島・島根県境尾根)から十方山林道に下って恐羅漢山に帰るつもりだった。しかし、雪が少ないから面白くないというので、旧羅漢山から本来ならばやや左手に行くべきを、右に下っていってスノーボーを楽しんだ後に、いざ稜線まで登り返そうとしたら、その体力が残っていなかったということなのではないだろうか(広見林道や旧広見小学校跡のことも、きちんと頭の中にあったのでは)。

それはともかく、十方山林道~旧羅漢山~恐羅漢山に道標設置? 旧羅漢山登山口も恐羅漢山北側の台所原下り口も、わかる人が歩きたいとき歩くコースということでよいのではと考える。

旧羅漢山:

取り付いてから、小さな沢を渡り中尾根状態のところを登る。しばらくの間きつい。それを過ぎると、かなり平坦な部分になるが、そこがまた長い。小コブ11:21でやや右に振るころ、風がとおり気持ちがよい。キツツキのドラミングが聞こえる。足元の草むらには、オククルマムグラが多い。そして、道は真っ青(つまり鮮やかな緑色)の紅葉の葉っぱが落ちて絨毯のようになっている。種の同定は後日。

旧羅漢山には、いくつかのグループが先着している。オオヤマレンゲの季節だったか。2008年05月25日(日)吉和冠山ですれ違った人が、あと1~2週間(で開花するのでは)、と言っていたのを思い出す。一つのグループは、空荷で何か探索に行ったようだ。ハエが多い。黄色のザックに特に集中している。黄色が好きだと聞いたことがあるが、どうだろう。

岩場から展望を楽しむ。一応写真だけは撮っておいた。中味の検討は後日。

広見林道方面:

旧羅漢山山頂の件の道標には、「広見林道1時間35分」とある。そして、矢印を見れば、山頂の岩場に向かって右手に行くようである。このコースについて、事前にある人に聞いたところ、雪のころ通ったことはあるが、夏期にきちんとしたコースがあるかどうかよく分からないという返事であった。今日こうして道標に書いてある以上は、踏み跡くらいはあるだろう。道標に感謝して、コンパスを合わせ下りにかかる。

きちんとした道がある。よく踏まれている道である。しかし、面白みがない。スギ・ヒノキの植林が続き少し荒れている。それでも、足元にはユキザサが点々と続いており楽しませてくれる。

出発が遅くなっており、あまり時間に余裕はない。昨日は夜の部があり少し飲んでいる。無理をせず引き返すことにする。その前に食事をしておこうとしたが、ハエがあまりにも多すぎてまともに食べておれない。おむすび一つで帰り支度をする。登りはそれほど急でもない。これならば、広見林道から登ってくることができるだろう。

恐羅漢山:

旧羅漢山~恐羅漢山の平坦部は、小湿地帯が続いておりぬかるんでいる。植林帯はここまではあがってこない。まわりは自然林のままで気持ちがよい。今どこにいるのか一瞬わからなくなるような空間である。

恐羅漢山山頂には誰もいない。ただ、ここでもハエ(アブ?)が多い。多いというよりは、ちょっと油断すると体中に群がってくる感じだ。展望もそこそこに退散する。

稜線を北に少し行き、右折して立山尾根に下る。何度も登ったことのあるコースだが、下るのは初めてである。思ったより急勾配なのに改めて気がついた。時間さえあれば、稜線をもう少し北へ行き、夏焼峠経由でゆったり下るのがよいだろう。さて、稜線を右折してすぐに、件の道標が新設されており、国設スキー場5分とある。横には以前から気になっていた踏み跡がついている。

牛小屋高原から車道をゆったりと下り二軒小屋に帰り着く。広見林道~三本栃~旧羅漢山は、次回の楽しみにとっておくことにしよう。出発点の広見林道まで、狭い道を通って車をまわせるだろうか。それが心配だ。

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2008年07月13日

Akimasa Net
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2008年07月13日(日)、単独
牛小屋高原~恐羅漢山~旧羅漢山、往復
加えて、旧羅漢山から匹見側探索、完全なピストン
(出発帰着:牛小屋高原)

はじめに

2008年07月13日(日)、単独
牛小屋高原~恐羅漢山~旧羅漢山、往復
加えて、旧羅漢山から匹見側探索、完全なピストン
(出発帰着:牛小屋高原)

2008年04月26日(土) 、2008年06月07日(土)に引き続いて、恐羅漢山~旧羅漢山の向こう側である旧匹見町の土地勘を得るため、旧羅漢山から北西~西へ流れる尾根に踏み込んでみた。夕方、長男が来るというので、十分時間がとれず途中から引き返す。

2008/08/24追記:
7月13日(この山行記)のコースは、旧羅漢山から北西~西へ流れる尾根上(旧羅漢山~カマノキビレ~1155m~ジョシのキビレ)をカマノキビレまで下り、左手のハゲノ谷(左谷)に入ってさらに下っている。小さな沢(6月7日引き返し地点)11:12の数分前にカマノキビレを通過している。

もしも、7月13日(この山行記)引き返し地点の小さな木橋11:42から、さらに下っていれば数分でハゲノ谷の林道終端部に達する。林道をゆったり下ると、約10分程度で広見林道と合流する。

カマノキビレのある尾根上を追って下ったものと思っていたのだが、大失態である。二万五千分1地形図もコンパスも出さず、何も考えずに下っている。反省することしきりである。

カマノキビレから向こうの尾根上はササヤブ状態で、見たところ踏み跡すらなさそうである。(旧羅漢山から下る踏み跡にしたがうと、 カマノキビレからそのままハゲノ谷左谷へ下っていく)

今日のコースタイム:
牛小屋高原(26分)地蔵(22分)恐羅漢山(22分)旧羅漢山
 小計1時間20分(地蔵4分、恐羅漢山6分を加える)
旧羅漢山(26分)沢・前回引き返し地点(25分)木橋
 小計、下り56分(途中休憩5分を加える)
木橋(41分)沢・前回引き返し地点手前(34分)旧羅漢山
 小計、登り1時間20分(途中休憩5分を加える)
旧羅漢山(24分)恐羅漢山(20分)地蔵(17分)牛小屋高原
 小計1時間08分(恐羅漢山5分、地蔵2分を加える)
総合計5時間20分
 (旧羅漢山5分、木橋26分、旧羅漢山5分を加える)

牛小屋高原9:21-第1リフト9:33-第2リフト9:42-地蔵9:47、9:51-尾根越える10:02-稜線上10:09-恐羅漢山10:13、10:19-旧羅漢山10:41、10:46- 小さな沢(前回引き返し地点)11:12、11:17-荒れた岩場抜ける11:28-小さな木橋11:42、12:08-(引き返す)-休憩12:28、12:32-伏流水12:41-休憩12:49、12:54- 小さな沢(前回引き返し地点)12:55-旧羅漢山13:28、13:33-恐羅漢山13:57、14:02-台所原分岐(直進)14:04-稜線上分岐(右折)14:07-地蔵14:22、14:24-第2リフト14:28-第1リフト14:33-牛小屋高原14:41

はじめに:

出発地点までの道中、ネムノキの花が満開である。中国地方は、梅雨明け宣言のないまま夏本番を迎えたような暑さが続いている。それでも、牛小屋高原まで登ると、車設置の温度計は21度を示している。ただし、これで涼しいかといえばそうではない。湿度が高いこともあるだろう。歩き始めてすぐに大汗をかく。

今日用意した水分は2リットル。総合計5時間余りの行動時間ですべて飲み切った。例年よりも少し摂取のスピードと一回当りの量を多くしてみた。その分、疲れ方が少なかったのだろうか。最後まで、体は順調に動いてくれた。ただし、汗の量も半端ではなかった。下着、上着ともにびしょ濡れになり、かなり重量が増した。

恐羅漢山~旧羅漢山:

さて、牛小屋高原からゲレンデを直登である。第一リフトの手前で上を見上げると、第二リフトにかけて登山者が三々五々列をなして登っているのが見える。

地蔵(ゲレンデ最上部)の少し上で、樹間の登山道に坐っている男性に追いついた。お先に失礼する。すると、少し行った地点の登山道真中に「先に行っている・・・・」とのメモ書きが置いてある。少し疲れているように見えたさっきの方に対する伝言だろうか。恐羅漢山までに追いついた一組や山頂にいた別のパーティからは、特に何も声はかからなかった。

旧羅漢山まで行く。旧羅漢山の山頂岩に木の梯子が立てかけてあったと思うが、なくなっている。その向こうの岩陰に何人か休んでいるようだ。

旧羅漢山~カマノキビレ~(ジョシのキビレ):

すぐ広見林道方面に向けて下山にかかる。全体的に、スギ植林帯をゆったりと下る。前回引き返し地点の手前に、きれいな肌をしたナツツバキがある。登山道上には白い花が落ちている。頭上を見上げるが花は見つけられなかった。

しばらくすると、伏流水がうなっているのが聞こえる。荒れた岩場を抜けて、沢を行ったり来たり蛇行しながら下ると水音が聞こえるようになる。左右に少し大きな沢があるようだ。中尾根状態のところを下り、木橋(今日の最下点)に至る。その先にも、左手樹間に小道が続いている。

今日はどこまで下ったのか:

ところで、その木橋はいったいどこの地点になるのか。今日のコースタイムでは、旧羅漢山から、下り56分(登り1時間20分)だった。旧羅漢山山頂の標識では、広見谷林道1時間35分となっている。「山歩き」 の"Kさん"によれば、広見林道終点まで、下り35分(登り1時間05分)である。

"Kさん"のコースタイム:
2004/11/20(下り)、8:30旧羅漢山、9:05広見林道終点、9:30広見山登山口。2005/6/25(登り)、15:35ハゲの谷、16:10三本栃、16:35広見林道終点、17:00尾根分岐、17:40旧羅漢山。

広見林道終点1030m前後とすると、旧羅漢山との標高差約300m。今日は、広見林道終点くらいまで下っているはずだが、そうすると途中の「カマのキビレ」が分からない。「カマのキビレ」では90度左に振れているが・・・

なお、「髭じじーの山便り!」には、2006年10月16日山行記(広見林道~旧羅漢山往復)がある。

髭じじーさんのコースタイム:
10:55~11:20広見山山頂、12:09広見山林道 広見山登山口830mに下山、12:40~13:00三本栃、13:18~13:20旧羅漢山への登山道へ、13:56~14:30旧羅漢山山頂、14:51三本栃分岐、そのまま4分下ると広見林道終点、15:18広見山登山口。

旧羅漢山~恐羅漢山:

さて、旧羅漢山へ帰り着く手前から雷の音を聞く。山頂の岩場に人がいるようだ。「雷が来るから早くしなさい」。岩場で子供をせかす声が聞こえる。こちらも下山を急ぐ。 恐羅漢山のゲレンデまで下ったとき、下から男女2人組が登ってくるのとすれ違う。頂上で雷は鳴っていたかと聞かれて、「ええ」と答える。ほんとうは、もう少し東側の内黒山あたりかもしれなかったが、雷の鳴る中を登るのは多少とも危険を伴うことにかわりはないだろう。

次回は、十方山林道の吉和西入口から、国道488号~広見林道~旧羅漢山~十方山林道と歩いてみることにしよう。もしルートがわからなければ、元来た道を引き返す以外にないけれども、広見林道~旧羅漢山にきちんとした登山道があることは確かなようだから大丈夫だろう。

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2008年07月19日

Akimasa Net
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2008年07月19日(土)、単独
国道488号~広見林道、探索
(出発帰着:林道大向長者原線)

はじめに

2008年07月19日(土)、単独
国道488号~広見林道、探索
(出発帰着:林道大向長者原線)

十方山林道の吉和側出口付近から、国道488号~広見林道~旧羅漢山~十方山林道と一周する予定で、広見林道~旧羅漢山の探索を試みる。しかし、広見林道から分岐する予期しない枝道を発見、いつもの悪い癖が出て探索した結果、あえなく敗退。旧羅漢山に取り付くことなく、広見林道を引き返す。そして、帰りの山中 (国道488号)で大雨に打たれたが、その時はアスファルト道を歩いており、足元がしっかりしていたのは幸いであった。

今日のコースタイム:
出発点(38分)御境(1時間18分)甲佐家屋敷跡
 小計1時間59分(御境3分を加える)
甲佐家屋敷跡(40分)枝道分岐(35分)甲佐家屋敷跡
 小計1時間15分(つまり、広見林道行き40分、帰り35分)
枝道探索
 小計1時間00分
 (出発前休憩10分、登り21分、休憩16分、下り13分)
甲佐家屋敷跡(1時間26分)御境(38分)帰着点
 小計2時間14分
総合計6時間42分
 (甲佐家屋敷跡7分+7分を加える、すべての行動時間)

出発点8:56-国道488号8:58-十方山林道9:00-コンクリート橋9:07-判城橋9:15-送電鉄塔管理道分岐あり9:18-車道(草つき)あり9:30-御境9:34、9:37-廃小屋10:09-新山谷上橋10:36-甲佐家屋敷跡10:55、11:02-(広見林道)-右分岐あり11:42、11:52-(分岐林道に入る)-鋭角左折地点12:13、12:29-(引き返す)-広見林道12:42-甲佐家屋敷跡13:17、13:24-新山谷上橋13:49-御境15:00-十方山林道15:33-林道大向長者原線15:35-帰着点15:38

林道大向長者原線:

車で、国道186号の旧吉和村大向(美濃木神社の横)から、林道大向長者原線に入り、オセキ峠まで登ってそのまま向こうに下る。国道488号合流地点手前に駐車して歩き始める。

国道488号を歩く:

出発地点から国道488号まで下って右折、掘割りまで少し登って下ると、正面に十方山林道を分ける。国道488号は、そのやや左手を行き、わずかに下ると今度は御境まで登りとなる。三坂山(左分岐)や五里山(右分岐)への分岐はこの道だろうかと、今後のことを考えながら登る。

国道488号最高点の御境(標高960m台)で雨が落ちてくる。ここから14.7km区間は大雨時通行止めの区間である。ちょっといやな雰囲気にさせられたが、やがて雨は止んだ。アスファルトの狭い道を下り始めると、「うーわーお、うーわーお」という動物の鳴き声が聞こえる。 今までもたまに聞いたことのある鳴き声だが、いかにも気持ちが悪い。

廃小屋を過ぎて、左手に尾根をみる。その後、新山谷上橋(しんやまたにかみはし)手前で、左下に匹見の谷を見下ろす。道路はわりとゆったりとした勾配である。これならば登りでもそれほどきつくはないだろう。道幅も思ったほど狭くはない。車の離合が不可能ということはなさそうである。

御境から1時間30分足らずで、広見林道の始点である甲佐家屋敷跡(標高620m台)まで下ることができた。曲がりくねった道だとはいえ、直線距離約4kmだから当たり前か。 出発地点から合計3時間近くをみていたので少し余裕ができた。

広見林道を行く:

甲佐家屋敷跡から歩いて広見林道へ入る。この林道は車で通行可能である。しかし、車を回せる箇所はあまりない。ここから歩くのが気分的にはすっきりするだろう。

雨が降ってきて雨具をつける。途中、半四郎山登山口の標識が分からなかった(帰りでも見逃した)。前回(2008年4月12日のコアカ谷~京ツカ山)の取り付き地点を通り越し、なおも前に進む。雨があがって、日が差してくる。途中で、ボウギのキビレ(横川越)に至る沢はこれかな、という箇所で目をこらしたが、踏み跡らしきものは分からなかった。 (後日注:2008年7月27日山行記参照)

ナメラ谷の林道:

甲佐家屋敷跡から40分くらい歩いた地点で、右の旧羅漢山側に林道が上がっている。細かいバラスを敷いてローラーがかけてある。白いきれいな道には、轍の跡一つない。悪い癖が出て踏み込んでしまった。右手の谷側には、木材で補強がしてあり、崩落を防いでいる。4トントラックが上がりそうなりっぱな道である。そして超急勾配である。部分的には、恐羅漢山のゲレンデと同じくらいの勾配がある。

左上に小尾根が見える地点まで登った。小尾根に登りつけば、何かしらの情報が得られると思われたが、疲れた。汗と水分摂取量が多すぎる。ギブアップ。今日の予定はすべて取りやめ。ここから、元来た道を引き返すことにする。なお、林道と枝道の分岐点は、標高750m前後と思われるが、くわしくは検討していない。 (後日注:2008年7月27日山行記参照)

広見林道~国道488号:

広見林道を甲佐家屋敷跡まで戻り、さらに、そこから国道488号をさかのぼる。国道488号の登りはゆったりしている。時間的にも下りと大差なかった。途中で雨が落ちてくる。道路の上を樹木が覆っており、雨粒はほとんど落ちてこない。それでも道路上は暗くなって来て、対向車がライトをつけて下りてくるようになる。(行き帰りとも、数台の車と出会う)

道路上では、ニホンヒキガエルと何匹も出くわした。こちらが気付かずに、足で踏みつけそうになろうとどうしようと、まったく動く気配がない。車に轢かれたのを2匹もみた。

道路の真中にいた大きなやつが、車に轢かれたらかわいそうだからと思って、お尻をつっついても反応しない。もう一度つっつくと前足を伸ばして頭を挙げ、ようやく道端へ跳ねて行った。

雷鳴轟く豪雨の中を行く:

遊び心を出しながらのんびり登っている間はよかった。そのうち、雨がきつくなり再び雨具をつける。やがて雷が聞こえるようになる。突然目の前が光った、と思った瞬間、バリバリバリーと大音響。落雷ではなかったようだ。ほっとする。

ますます激しくなる雨の中を必死で登った。左へカーブする地点が見える度に、御境の道路標識のようなものが見える。まさか、幻覚ではないだろう。雨しぶきでよく見えない眼鏡越しに、前を見据えてひたすら登る。

御境通過の前30分、後15分くらいがもっとも激しかった。御境で乗用車1台とすれ違った。運転している人は、土砂降りの雨の中を歩いているヒトを発見してびっくりしたのではないだろうか。その御境では、登りついた後、ほとんど休むことなくそのまま下った。

帰着地点で、幸い雨はほとんどやみ、着替えをスムースに行うことができた。連日の猛暑の中、気流が激しく乱れた結果だろう。下界でもすさまじい豪雨だったようだ。

次回は、車で甲佐家屋敷跡まで下り、広見林道をどこまでも突っ込んでみることにしよう。そこから、旧羅漢山方面を探索するもよし、広見山~半四郎山に登るもよしである。

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2008年07月27日

Akimasa Net
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広見林道~旧羅漢山、途中まで探索(往路下山)
(出発帰着:甲佐家屋敷跡)

2008年07月27日(日)、単独

はじめに

2008年07月27日(日)、単独
広見林道~旧羅漢山、途中まで探索(往路下山)
(出発帰着:甲佐家屋敷跡)

広見林道から旧羅漢山をめざして途中まで登った。

甲佐家屋敷跡から広見林道に入り、広見川に沿ってゆったりと行く。やがて、右屈折点があり、広見川とわかれて登る林道を終端部まで行く。そこからさらに登り、旧羅漢山から北西~西へ流れる尾根(旧羅漢山~カマノキビレ~1155m~ジョシのキビレ)にカマノキビレで取り付く。しばらくその尾根を登り、旧羅漢山をめざしたものの、出発時間が遅かったことと雷鳴のため、途中から往路下山した。

この尾根は、旧羅漢山から2度ほど、途中まで下ったことがある。

ただし、 2008年06月07日(土)にカマノキビレまで下っていたのかどうか不明である。また、2008年07月13日(土)には、カマノキビレを通り越してそのまま尾根を下ったものと思われるが、詳細は不明である。

旧羅漢山、"カマノキビレ~1155m~ジョシのキビレ"、そして広見林道の位置関係をはっきりさせるため、次回は再び牛小屋高原~恐羅漢山から攻めてみよう。

2008/08/24追記:
前2回 (6月7日、7月13日)とも、旧羅漢山から北西~西へ流れる尾根上(旧羅漢山~カマノキビレ~1155m~ジョシのキビレ)をカマノキビレまで下っている。そしてそこから左手のハゲノ谷(左谷)へ入って下り、途中から引き返していることがやっと理解できた。

カマノキビレから向こうの尾根上はササヤブ状態で、見たところ踏み跡すらなさそうである。(旧羅漢山から下る踏み跡にしたがうと、 カマノキビレからそのままハゲノ谷左谷へ下っていく)

カマノキビレまで、旧羅漢山から下り25分程度である。

小さな沢(6月7日引き返し地点)は、カマノキビレから数分下った地点である。また、小さな木橋(7月13日引き返し地点)は、カマノキビレから約30分程度下った地点にある。小さな木橋からさらに下って行けば、数分でハゲノ谷の林道終端部に達する。林道をゆったり下ると、約10分程度で広見林道と合流する。

7月27日(3回目の訪問、ただしこの時は広見林道から登っている)には、6月7日(初回)の引き返し地点を登り下りしているにもかかわらず、そのことに気付いていない。7月13日 (2回目)に下って登り返したハゲノ谷(左谷)についても同様に何も気付いていない。

なお、7月27日(この山行記)引き返し地点から旧羅漢山まで、あと20分くらいの登りが残っているだけであった。

今日のコースタイム:
甲佐家屋敷跡(25分)小赤谷橋(18分)ナメラ谷の林道分岐(37分)右折点(広見川離れる)(47分)広見林道終端部
 小計2時間09分(ナメラ谷の林道分岐2分を加える)
広見林道終端部(6分)ハゲノ谷左谷分岐(16分)尾根に乗る(16分)引き返し地点
引き返し地点(8分)尾根分岐(9分)左谷分岐(4分)広見林道終端部
 小計、登り38分、下り21分
広見林道終端部(24分)左折点(広見川合流)(22分)ナメラ谷の林道分岐(10分)小赤谷橋(17分)甲佐家屋敷跡
 小計1時間20分(左折点4分、ナメラ谷の林道分岐3分を加える)
総合計4時間38分(すべての行動時間)
 (行きの林道終端部3分、引き返し地点7分を加える)

甲佐家屋敷跡10:52-広見川に小滝10:55-小谷橋(左岸から右岸へ)10:57-コンクリート橋10:59-作業小屋11:05-最後の石垣11:07-おしどり橋(右岸から左岸へ)11:13-小赤谷橋11:17-コンクリート橋 (オオアカ谷)11:25、11:27-右分岐(ナメラ谷の林道)11:35、11:37-コンクリート橋11:43-コンクリート橋(左岸から右岸へ)11:47-コンクリート橋(右岸から左岸へ)11:56-右手、小沢あり12:00-コンクリート橋(左岸から右岸へ)12:04、12:10-恐羅漢山標識12:14-(右折)-休憩12:33、12:38-左手が沢から尾根に変わる12:43-休憩12:43、12:55- 広見林道終端部13:01、13:04-沢に下りる (ハゲノ谷左谷分岐)13:10-涸れ沢渡る(右岸から左岸へ)13:22-沢渡り返す13:24-尾根に乗る13:26-尾根120度13:32-尾根180度13:38-倒木13:42、13:49-(引き返す)-右前方に匹見の山々13:51-尾根外れる(右分岐)13:57-ハゲノ谷(左谷)分岐あり14:06-右前方へ-尾根に流れ込む14:09-広見林道終端部14:10-カナカナ大合唱14:25-広見川沿い(左折点)14:34、14:38-ハゲノ谷分岐14:41- カナカナ大合唱やむ14:50-左分岐(ナメラ谷の林道)15:00、15:03-小赤谷橋15:13-甲佐家屋敷跡15:30

はじめに:

甲佐家屋敷跡から広見林道をさかのぼり林道終端部に至る。その位置は、ハゲノ谷左谷上部である。さらにそこから北東に登り、旧羅漢山から北西~西へ延びる尾根に乗る。そこがカマノキビレ(標高1130m台)のようである。この尾根は、前回、前々回と旧羅漢山から途中まで下った尾根であることは間違いない。しばらくその尾根を登って、明らかに見覚えのある地点に至るころ、遠くに雷鳴を聞くようになりそのまま往路下山する。

さて今日は、前回旧羅漢山からこの尾根を下った時の最下点にあった木橋を見ることはなかった。おそらく木橋の位置は、今日の尾根合流点(カマノキビレ)よりもさらに〈下った〉地点であると思われる。前回は、尾根上をひたすら下った結果、カマノキビレを通り越してしまったのだろう。

ところが今日は、今日通った道、すなわち 、カマノキビレからハゲノ谷左谷へ下る道以外の道を見つけることはできなかった。つまり、カマノキビレからそのまま尾根上を下るはっきりした道があるかどうかは、今日は分からなかった。

一種の道迷い状態にあることは間違いない。前回、前々回ともいいかげんに歩きすぎている。もう一度、旧羅漢山からこの尾根を上り下りして、時間距離を把握する必要があるだろう。その時いっしょに、ハゲノ谷左谷の三本栃も見学したいものである。広島県側(恐羅漢山)から下るか、島根県側(広見林道)から登るか、それが問題だけれども。 やはり、出発地点は牛小屋高原かな。国道488号を車で走るのは緊張するから。

広見林道を行く:

甲佐家屋敷跡(標高620m台)から歩いて広見林道に入る。この林道は、最初広見川に沿ってゆったりとさかのぼる(地形図黒実線から黒破線へ)。林道はやがて右折点(標高830m台)に達し、そこから広見川と分かれて東へ登り(地形図黒破線)、林道終端部(標高1040m台)に至る。

甲佐家屋敷跡から林道終端部まで、終始車1台が通行可能な道幅がある。なお、林道終端部の位置は、地形図よりももう少し延びており、完全に小尾根に乗った地点と思われる。

広見林道では、途中で幾度か広見川を渡る。左岸から右岸へ、そして右岸から左岸へ、その度に小さなコンクリート橋を渡る。その他、林道上には、東側の旧羅漢山~焼杉山~京ツカ山や、西側の広見山~半四郎山~向半四郎山から広見川に流れ落ちる沢にかけられた橋がいくつかある。

広見川と広見林道は、ともに二万五千分1地形図にきちんと表示されている。したがって、橋や沢の位置もはっきりと分かるので、現在位置の確認には不自由しない。

林道上の取り付き位置を確認する:

甲佐家屋敷跡から歩き始めてすぐに小谷橋を渡る。半四郎山登山口は、その次の橋手前(標高640m前後)にある。沢 (シロワラビ谷)右岸沿いに北に向けて踏み跡が延びている。右手前方の山(ボーギのキビレ西側あたり)をみると、みごとな針葉樹が続いている。

2008年4月12日には、コアカ谷(標高680m台)にかかる小赤谷橋の右岸からコアカ谷をさかのぼり、京ツカ山を目指した。その橋近くの林道上でミヤマカラスアゲハが2頭吸水をしている。

次のオオアカ谷(標高710m台)にさしかかり、沢にかかる橋の手前山側をみると、茶色の円筒形をした陶器製の吸殻入れがある。「火の・・・」と読める。そして、その側には踏み跡がある。これが、ボーギのキビレ(横川越)に至る古道であろう。前回は、まるで見当違いの場所をさがしていたようだ。

さらに行くと、右手(東側)にナメラ谷(標高750m前後)が開けている。前回見た新設?林道は、その谷の右岸尾根(999mピークあり)をトラバースぎみに登っている。 広見林道がこの枝道を分ける手前でヒトの声がする。広見川の岩場で釣り人が声を掛け合っているようだ。獲物は何だろうか。

広見林道をさらに進み、広見川にかかる橋や広見川に流入する沢にかかる橋をいくつか越えて、標高820m台に達する。コンクリート橋を渡った右手(南東)に轍の跡がある。ハゲノ谷の林道(地形図黒実線)のようだ。この上流(左谷)にあるという三本栃は次回探検することにしよう。

広見川から離れて登る:

広見林道は、ハゲノ谷から少し北東へ行った地点で、大きく右折(東側)して広見川から離れ、ハゲノ谷(左谷)西側の尾根をめざして登る。この尾根は、旧羅漢山から西へ流れる尾根(~カマノキビレ~1155m~ジョシのキビレ) が南西に張り出した枝尾根(始点ピークは1155m)にあたっている。

右折点手前の林道上に、小さな木製の新しい道標が付けられている(「旧羅漢山・恐羅漢山2.6km」)。右屈折点から、傾斜が少しきつくなった林道を登る。途中で振り向くと、樹間越しに見る広見山がだんだん遠くなる。左手にはトイシ谷が大きく落ち込んでおり、林道左手が尾根に変わると(標高1000m前後)、林道終端部は近い。

林道終端部(標高1040m台)は、小尾根にほぼ乗った地点になっている。そこから10度の位置に見えるピークは、旧羅漢山から西へ流れる尾根(カマノキビレ~1155m~ジョシのキビレ)の1155mやや西側のものであろうか。

カマノキビレをめざす:

林道終端部から、北向きに小尾根に取り付く。この小尾根は、繰り返しになるが、旧羅漢山から西へ流れる尾根(旧羅漢山~カマノキビレ~1155m~ジョシのキビレ)が南西に張り出した枝尾根(始点ピークは1155m)であり、その東側にはハゲノ谷(左谷)がある。

林道終端部から取り付いてすぐ尾根に乗り、ほんの少し尾根上を行き、やがてハゲノ谷(左谷)へ向けてトラバース気味に行く。沢と接するようになるころ、右手に踏み跡が谷を下りているのを発見する。三本栃へ至るものであろうか。

60度で、ハゲノ谷(左谷)の広い平坦部を行く。樹林帯の小道にヤマジノホトトギスがたくさん咲いている。途中で、水音のする涸れ沢を渡り、再び渡り返す。要するに、沢の大部分で右岸を行くことになる。

30度で左手尾根に乗る。カマノキビレ(標高1130m台)である。

旧羅漢山に向けて少し登る:

カマノキビレから、尾根上を90度・・・120度~180度で、旧羅漢山に向けて登る。草は繁っているが、前回旧羅漢山から往復したのと同じ景色である。やがて、見覚えのある倒木のある地点に達する。

ここから旧羅漢山まで、それほどの距離はないと思われたが、今日の出発時間はあまりにも遅く、また遠くに雷鳴が聞こえてくるようになり、引き返すことにする。

この地点はどの辺りか。そして、カマノキビレから旧羅漢山まで、どのくらいの時間距離となっているのか、次回は再び牛小屋高原~恐羅漢山~旧羅漢山から攻めてみよう。

帰途に着く:

林道終端部から下る途中で、カナカナの大合唱が始まり、広見川沿いにしばらく行くまで続く。小赤谷橋を通過するころ、小雨がぱらついてくる。しかし、雨具をつけるほどのこともなく甲佐家屋敷跡まで帰り着く。なお、帰りの林道(広見川沿い)は少し飛ばしている 。

帰りの国道488号で本降りの雨となる。山沿い一帯で広範囲に降ったようである。なお、国道488号で行き帰りとも対向車がなかったのは幸いであった。

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2008年08月24日

Akimasa Net
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2008年08月24日(日)、単独
牛小屋高原~恐羅漢山~旧羅漢山、往復
加えて、旧羅漢山~広見林道、往復
(出発帰着:牛小屋高原)

はじめに

2008年08月24日(日)、単独
牛小屋高原~恐羅漢山~旧羅漢山、往復
加えて、旧羅漢山~広見林道、往復
(カマノキビレ~ハゲノ谷左谷~ハゲノ谷の林道~広見林道(広見川沿い~終端部まで登る)~カマノキビレ)、(出発帰着:牛小屋高原)

旧羅漢山~広見林道

旧羅漢山の道標、現在位置(旧羅漢山頂)
恐羅漢山頂25分、水越峠60分、広見谷林道1時間35分
(Web作者注:ハゲノ谷を下り、広見川沿いまでの時間と思われる)

やっと、旧羅漢山と広見林道の時間・位置関係が分かった。今日のコースは以下のとおりである。

まず旧羅漢山から北西~西へ流れる尾根(旧羅漢山~カマノキビレ~1155m~ジョシのキビレ)をカマノキビレまで下り、そこから左手のハゲノ谷(左谷)に入る。

しばらく行くと、広見林道終端部に至る踏み跡を右に分ける。そのまま、まっすぐどんどん下ると大きな木橋(ハゲノ谷の川)があり、それを渡るとハゲノ谷の林道が左手に延びている。林道は、ハゲノ谷の川の右岸に沿って付けられており、その林道を少し下ると広見林道にぶつかる。

右折して広見林道に入り、広見川を左手にしながら林道屈折点まで少し登る。そこで右折して、広見川と分かれて登る広見林道を終端部まで行く。そこから、枝尾根(始点は、カマノキビレから同じ尾根上を西側に少し行ったところの1155m)に取り付いていったん尾根に乗り、その後トラバース気味に行くと、ハゲノ谷(左谷)の踏み跡にぶつかる。先ほど下った道である。そこを左折して、こんどは逆に登るとカマノキビレである。

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旧羅漢山から下った今まで2回のコース(6月7日、7月13日)は、いずれもカマノキビレを通り越して、ハゲノ谷(左谷)に入っていたことがようやく理解できた。

まず、カマノキビレまで、旧羅漢山から下り20分前後である。

小さな沢(6月7日引き返し地点)は、カマノキビレから数分下った地点である。また、小さな木橋(7月13日引き返し地点)は、カマノキビレから約30分程度下った地点にある。小さな木橋からさらに下って行けば、数分でハゲノ谷の林道終端部に達する。林道をゆったり下ると、約10分程度で広見林道と合流する。

カマノキビレ~広見林道は、下り1時間あれば十分だろう。

7月27日(3回目の訪問、ただし、その時は広見林道から登っている)には、6月7日(初回)の引き返し地点を登り下りしているにもかかわらず、そのことに気付いていない。7月13日 (2回目)に下って登り返したハゲノ谷(左谷)についても同様に何も気付いていない。

カマノキビレから向こうの尾根上はササヤブ状態で、見たところ踏み跡すらなさそうである。(旧羅漢山から下る踏み跡にしたがうと、 カマノキビレからそのままハゲノ谷左谷へ下っていく)

今日のコースタイム:
牛小屋高原(25分)地蔵(22分)恐羅漢山
 小計49分(地蔵2分を加える)
恐羅漢山~旧羅漢山往復
 行き21分、帰り20分
旧羅漢山(22分)カマノキビレ(34分)小さな木橋(6分)木橋、ハゲノ谷の林道終端部(10分)広見林道合流点
 小計1時間18分(カマノキビレ3分、木橋3分を加える)
広見林道合流点(5分)右屈折点(31分)広見林道終端部
 小計51分(ただし、屈折点での小休止15分を含む)
広見林道終端部(6分)ハゲノ谷左谷(16分)カマノキビレ(30分)旧羅漢山
 小計52分
恐羅漢山(18分)地蔵(14分)牛小屋高原
 小計32分
総合計5時間39分(すべての行動時間)
 (恐羅漢山7分、旧羅漢山7分、広見林道終端部7分、旧羅漢山9分、恐羅漢山6分の各休憩をすべて加える)

牛小屋高原8:35- 第一リフト8:44-第二リフト横8:54-地蔵9:00、9:02-涸れ沢9:13-急登終わり9:18-国設スキー場分岐9:19-縦走路9:20-台所原分岐9:23-恐羅漢山9:24、9:31-旧羅漢山9:52、9:59- 倒木10:13-カマノキビレ10:21、10:24-小さな沢10:27-広見林道終端部に至る踏み跡分岐10:33- 水音10:42-小さな木橋10:58-ハゲノ谷(右谷)の沢渡る11:02-木橋(ハゲノ谷の林道終端部)11:04、11:07-広見林道11:17-屈折点11:22、11:37-広見林道終端部12:08、12:15-ハゲノ谷(左谷)12:21-小さな沢12:30-カマノキビレ12:37- 倒木12:44-倒木くぐる12:50-旧羅漢山13:07、13:16-恐羅漢山13:36、13:42- 台所原分岐13:43-立山尾根コース分岐13:46-地蔵14:00-第二リフト横14:03-第一リフト14:08-牛小屋高原14:14

恐羅漢山~旧羅漢山:

気温17~20度C(出発時、帰着時)、ここのところ朝晩はかなり涼しくなってきた。とはいうものの、今にも雨粒が落ちてきそうな天気である。実際、一日中驟雨(しゅうう)に見舞われた。蒸し暑く汗をかく。

恐羅漢山の登りは快調である。前回(8月11日)バテた時よりもペースは早い。地蔵からの自然林を楽しむ余裕もあった。恐羅漢山では、全く展望はなかったものの、割とゆったり目の休憩をとり、旧羅漢山に向かう。

恐羅漢山の道標、現在地(恐羅漢山頂)
旧羅漢山頂25分、夏焼けのキビレ55分

カマノキビレ~広見林道終端部への分岐:

旧羅漢山から広見林道方面に向けて下る。しっかりした踏み跡があり、それに従う。下草が雨で濡れており、ズボンがすぐにびしょ濡れになる。上半身にも草木が当り、汗とまじって湿る。

カマノキビレ(標高1130m台)からハゲノ谷に入る。ここで、カマノキビレから先の尾根上に踏み跡は見当たらない。旧羅漢山から下る踏み跡に従うと、カマノキビレからそのままハゲノ谷(左谷)へ向けて下っていく。

ハゲノ谷を下るにつれて、右手の枝尾根(1155mから南へ流れる)との標高差が次第に大きくなり、約10分程度下ると、逆に標高差があまりなくなってくる。そして右手に、広見林道終端部に至る踏み跡(トラバース道)を認める(標高1070m台付近と思われる)。

なお、広見林道終端部は右手枝尾根上(標高1040m台)にあり、分岐~林道終端部は数分の距離である。今日はこの後、ハゲノ谷を広見林道(広見川沿い)まで下って、林道終端部まで登り返し、この分岐まで戻ってきた。

三本栃を見逃して下る:

広見林道終端部への分岐を右に分けて、植林帯のハゲノ谷をそのまま下る。途中に三本栃があるはずだが分からない。谷の右岸か左岸かさえも事前に確認していない。またまたいいかげんなことである。

2008年7月13日山行記には、この辺りの踏み跡の状況について、次のように書いている。

「しばらくすると、伏流水がうなっているのが聞こえる。荒れた岩場を抜けて、沢を行ったり来たり蛇行しながら下ると水音が聞こえるようになる。左右に少し大きな沢があるようだ。中尾根状態のところを下り、 木橋(今日の最下点)に至る。その先にも、左手樹間に小道が続いている」

三本栃の位置は、種々の情報を総合すると、標高960m前後で大きな岩がごろごろしている所の左岸らしい。標高差を勘案すると、広見林道終端部に至る踏み跡分岐(標高1070m台付近)から下り15分程度の所であり、小さな木橋(標高890m前後)まではさらにそこから下って10分程度ということになる。

標高については私の推定であり、かなりの誤差を伴うと思われる。しかしながら、三本栃があるのは、"広見林道終端部に至る踏み跡分岐と小さな木橋の間"であり、どちらかというと木橋の方に近いということは間違いなさそうである。

「山歩き」"Kさん"のコースタイム:
2004/11/20(下り)、8:30旧羅漢山、9:05広見林道終点、9:30広見山登山口。2005/6/25(登り)、15:35ハゲの谷、16:10三本栃、16:35広見林道終点、17:00尾根分岐、17:40旧羅漢山。

Web作者注:"Kさん"は、三本栃から直接広見林道終点(終端部)に至るルートを歩いていらっしゃる。しかし、私が見る限り、林道終端部とハゲノ谷を直接つなぐ箇所は、ササヤブに覆われており踏み跡は見当たらなかった。

広見林道まで下る:

小さな木橋では、左手から流れ落ちる小さな沢を越える。沢は、右手を流れるハゲノ谷左谷の沢に合流している。その沢(ハゲノ谷左谷の沢)の左岸に付けられた小道を行くと、標高920mくらいで、左からもう一つ沢(ハゲノ谷右谷)が合流している。そこを超えて行くと、すぐに丸太を組んだ木橋に達する。

ハゲノ谷の林道終端部(標高860m台)である。その木橋を渡り、ハゲノ谷の沢の右岸に付けられたゆったりとした林道(地形図黒実線)を行くと、約10分程度で広見林道(標高820m台)に達する。旧羅漢山から1時間18分であった。

広見林道(広見川沿い~終端部)~ハゲノ谷左谷:

右折して広見林道に入り、右屈折点(標高930m台)まで行く。そこを右折して、広見川と分かれて登る広見林道を終端部(標高1040m台)まで登り返す。

2008年7月27日山行記には、林道終端部からの状況(登り)について、次のように書いている。

「林道終端部から、北向きに小尾根に取り付く。この小尾根は、繰り返しになるが、旧羅漢山から西へ流れる尾根(旧羅漢山~カマノキビレ~1155m~ジョシのキビレ)が南西に張り出した枝尾根(始点ピークは1155m)であり、その東側にはハゲノ谷(左谷)がある。

林道終端部から取り付いてすぐ尾根に乗り、ほんの少し尾根上を行き、やがてハゲノ谷(左谷)へ向けてトラバース気味に行く。沢と接するようになるころ、右手に踏み跡が谷を下りているのを発見する。三本栃へ至るものであろうか」

かなりな急斜面を行くトラバース道はせまく、踏まれているとはいえ慎重にならざるを得ない。しばらく我慢して行くと、やがて先ほど下ったハゲノ谷左谷の踏み跡にぶつかり左折して登る。

ハゲノ谷左谷~カマノキビレ~旧羅漢山:

カマノキビレで尾根に乗り、旧羅漢山まで登り返す。広見林道終端部から旧羅漢山まで52分、カマノキビレからは30分の登りであった。

旧羅漢山山頂大岩の中段に、一人の中年男性が取り付いてよじ登ろうとしている。しばらく前から、大岩の梯子はなくなって1本の棒が残っているだけである。下では仲間の男性がはやしたてる。男性は、無事大岩に登りポーズをとった後、岩から下りる。岩の中段まで、そして地面までと2回の大ジャンプである。その強い足腰がうらやまし~。

大団体が恐羅漢山方面からやってきた。県山岳協会のバスツアーのようである。先頭のリーダーが、この辺りは迷いやすくて・・・と、今来た道に加えて広見林道方面と十方山林道方面にルートがあることを説明している。別の一人が、ここら辺りから十方山まで道標を建てたといっている。

今日登り下りした広見林道方面は、島根県に属している。道標はほとんどない。自分の力量と相談しながら歩く楽しみがある。

旧羅漢山~恐羅漢山:

大団体がすべて登りきった後、大岩ジャンプの男性を含む男性4人組みの後を追って恐羅漢山まで帰り着く。少し日が差してきた。しかし、展望図を描くほどの見通しはない。しばらく休んで、お先に失礼する。

下山を開始してすぐに、一人の男性が空荷で登ってくるのとすれ違った。カメラを取りに上がってきたのかなと思ったら、やはりそうだった。件の男性陣が恐羅漢山山頂でデジカメの忘れ物を見つけて確保していたのだ。

カメラを取り戻した男性に、すごいスピードで追いつかれたので道をゆずった。後ろから見ていると、立山尾根コースの岩場をストックもなしに、滑るように下っていく。その強い足腰とバランス感覚がうらやまし~。

下では仲間が待っていた。30人程度の団体さんのようである。しばらくして私も追いつき後をついて行く。「ゆっくり目ですから、先に行かれますか」と最後列のカメラを取り返した男性に聞かれた。 リーダーのようだ。

しかし、この人数の団体さんの横を通り抜けるには足場が悪すぎる。地蔵手前の少し平坦な箇所まで下れば、何とかなるだろうけど。人前で転んだりするところを見られたくなくて、「いえ、大丈夫です」と答える。そうこうするうちに、すぐ小休止が入り、そばをすり抜けさせていただく。

三本栃は見逃したが、広見林道~旧羅漢山の位置関係がはっきりして満足。この秋は、カメイ谷~ジョシのキビレ~広見林道を狙ってみよう。

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2008年09月27日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡) >> 広見山恐羅漢山トップページ

2008年09月27日(土)、単独
牛小屋高原~恐羅漢山~旧羅漢山、往復
加えて、旧羅漢山~広見林道、ジョシのキビレ分岐、往復
(出発帰着:牛小屋高原)

はじめに

2008年09月27日(土)、単独
牛小屋高原~恐羅漢山~旧羅漢山、往復
加えて、旧羅漢山~広見林道、ジョシのキビレ分岐往復
(カマノキビレ~ハゲノ谷左谷~三本栃~ハゲノ谷の林道~広見林道~ジョシのキビレ分岐往復~広見林道終端部まで登る~カマノキビレ)、(出発帰着:牛小屋高原)

2008年9月20日(土)、平成20年度広島医療情報研究会学術講演会
自著を語る「細見谷渓畔林と十方山林道」
1時間の講演が終わり、原稿作りからやっと解放された。
そこで、再びカメイ谷に焦点を当てて歩き始める。

まず、前回2008年08月24日(日)に見逃した「三本栃」、そして、カメイ谷への手がかりとして、ジョシのキビレ分岐および広見山取り付きを確かめるため、前回と同じく、牛小屋高原~恐羅漢山~旧羅漢山コースで挑戦した。

旧羅漢山~広見林道との往復では、下りはカマのキビレからハゲノ谷左谷に入り、登りは広見林道終端部経由とした(前回と同じ)。

秋風が吹いている。気持ちはよいが汗はとまらない。それでも快調に予定どおりのコースを歩くことができた。恐羅漢山~旧羅漢山までは、少し飛ばし気味。三本栃への下りも前回などよりは早い。広見林道~林道終端部~旧羅漢山まではそれなりにゆったり登っている。旧羅漢山~恐羅漢山からの下りは、ゆったりと距離をかせぐために夏焼峠回りで下った。

- コース概況は、前回分など参照 -

今日のコースタイム:
牛小屋高原(23分)地蔵(20分)恐羅漢山
 小計46分(地蔵3分を加える)
恐羅漢山~旧羅漢山
 行き18分、帰り22分
旧羅漢山(15分)カマノキビレ(26分)三本栃(5分)小さな木橋(4分)木橋、ハゲノ谷の林道終端部(8分)広見林道合流点
 小計1時間06分(三本栃8分を加える)
広見林道合流部(4分)右屈折点(1分)広見山登山口へ戻る
 小計9分(屈折点周辺・・・トイシ谷水流探索4分を加える)
広見山登山口~ジョシのキビレ分岐周辺部
 行き17分、帰り15分、(昼食その他、+18分あり)
広見山登山口(1分)右屈折点(30分)広見林道終端部
 小計40分(ただし、屈折点での小休止9分を含む)
広見林道終端部(5分)ハゲノ谷左谷(11分)カマのキビレ(34分)旧羅漢山
 小計50分(ヒトと情報交換、数分を含む)
恐羅漢山(34分)夏焼峠(19分)牛小屋高原
 小計53分
総合計6時間58分
ただし、以下の休憩すべてを含む
(恐羅漢山14分、23分、旧羅漢山8分、10分、広見山登山口1分、林道終端部6分)

牛小屋高原9:49-第1リフト9:56、10:00-第2リフト横10:06-地蔵10:12 、10:15-涸れ沢10:25-急坂登りきる10:29-国設スキー場分岐10:30-縦走路10:31-台所原分岐10:34-恐羅漢山10:35、10:49-旧羅漢山11:07、11:15- カマのキビレ11:30-沢11:33-林道終端部分岐10:38-沢10:52-三本栃10:56、12:04-小さな木橋12:09-沢渡る12:11-木橋(林道)12:13-広見林道12:21-屈折点12:25-(広見川探索)-広見山登山口に戻る(沢渡る)12:30-支沢渡る12:33-本流渡る12:37- (ジョシのキビレ分岐、通り越す)-本流渡る12:47-(昼食)-ジョシのキビレ分岐に戻る13:05-沢渡る13:15-支沢渡る13:18-広見山登山口(沢渡る)13:20、13:21-屈折点13:22、13:31-林道終端部14:01、14:07- ハゲノ谷左谷分岐14:12-涸れ沢14:19-カマのキビレ14:23-ヒトに出会う14:40前後-旧羅漢山14:57、15:07-恐羅漢山15:29、15:52-台所原分岐15:53-牛小屋高原分岐15:56-管理林道分岐16:16-夏焼峠16:26-牛小屋高原16:45

三本栃:

前回同様、ハゲノ谷左谷を下る。植林帯の途中で荒れた部分がある。そこを下ると、岩場が連続する所があり、そのすぐ左上に三本栃がある。「目が悪く」ても、普通は見逃すことはないだろう。三本栃から下は、再び植林帯の歩きやすい踏み跡が続いている。

旧羅漢山からカマのキビレまで、20分前後。カマのキビレで尾根を外れてハゲノ谷左谷に入り、約25~30分下ると三本栃、そこからさらに約10分下ると、ハゲノ谷の林道終端部に至る。広見林道へは、ハゲノ谷の林道をさらに約10分程度歩く、という位置関係にある。

広見山登山口~ジョシのキビレ分岐:

電子国土をみると、ハゲノ谷出合(標高820m台)から北では、広見林道は破線で表示されている。林道は、屈折点(標高830m台)で右折して、トイシ谷左岸上部を東向きに登ってゆく。終端部まで車が上がれそうな状態が続いている。

広見川の表示(水色の線)は、ハゲノ谷出合の手前で消えている。しかし、その上流部(ミチガ谷)にも豊富な水流が北向きに続いており、幅広の作業道(もう一本の破線表示)が川に沿って付けられている。

広見山登山口は、この2本の破線分岐点にある。つまり、広見林道屈折点手前約70~80m(標高830m台)の地点である。そこでトイシ谷の水流を渡り、ミチガ谷(広見川本流)左岸に接する(2本の川の合流地点となっている)。広見山に取り付くには、ミチガ谷に沿って(破線を)北西へさかのぼってゆく。

登山口から少し登り、右から流れ込む支流(標高840m台)を越え、さらに、本流を左岸から右岸(標高880m台)に渡る。標高920m台で、今度は右岸から左岸に渡る。作業道は、向きを西に変えて真っ直ぐ延びている。その先に広見山取り付きがあるはずである。なお、川を渡る直前、右手ヤブの中にジョシのキビレに至る踏み跡(電子国土、北東へ延びる破線)がある。

ヒトに会う:
旧羅漢山へ登り返している途中で、一人の男性と出会った。広見林道~カメイ谷~33曲り~台所原~恐羅漢山~旧羅漢山と回って、下山途中だという。地形図をビニールグッズに格納している。広見林道~カメイ谷の状況を聞く。次回にでも挑戦できそうに思えてきた。感謝。 なお、旧羅漢山~カマのキビレに至る尾根上の倒木は少し整理されたようである。

残すのは、思い出と写真のみ:
恐羅漢山に帰り着くと、「581恐羅漢山」の登頂記念プレートがぶら下がっている。何と今日の日付である。恐羅漢山山頂には、「山野草を守りましょう!」(○○クラブ)というプレートも最近設置(2008年7月29日付け)されたようだ。私は、これらのいずれも落書きの類と考えている。

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2008年10月25日

Akimasa Net
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2008年10月25日(土)、Ha夫妻、次弟
広見林道~ジョシのキビレ~ジョシ谷~カメイ谷~33曲り~台所原~恐羅漢山~旧羅漢山~カマのキビレ~三本栃~広見林道
広見林道~ジョシのキビレ~ジョシ谷~カメイ谷、初登破
(出発帰着:広見林道-広見山登山口付近)

はじめに

以下のコース記述では、最新版地形図である"地図閲覧サービス「ウオッちず」(Web上にて試験公開)"を参照しています。

広見林道~ジョシのキビレ分岐~ジョシのキビレ~ジョシ谷~カメイ谷~33曲り~台所原~恐羅漢山~旧羅漢山~カマのキビレ~三本栃~広見林道

ジョシのキビレ~カメイ谷を突破すること、そして、Ha君との同行山行という二つの懸案事項を同時に果たすことができて大満足。 また、次弟の持つGPSの威力を、改めて思い知らされることになった山行であった。地図(国土地理院地形図)とコンパスのみで、現地の地形をどこまで読みきることができるか、今後の課題である。

今日のコースタイム:

広見山登山口近く(20分)ジョシのキビレ分岐(12分)ジョシのキビレ(37分)ジョシ谷(32分)カメイ谷
 小計1時間49分(ジョシ谷8分を含む、広見山方面探索23分は加えず)
カメイ谷(52分)33曲り(14分)登りきる(26分)台所原(60分)恐羅漢山
 小計2時間43分(33曲り取り付き2分、台所原9分を含む)
恐羅漢山(25分)旧羅漢山
 小計25分
旧羅漢山(23分)カマのキビレ(32分)三本栃(27分)広見林道
 小計1時間22分
広見林道(3分)広見山登山口近く
 小計3分
総合計7時間29分
(広見山方面探索23分、恐羅漢山39分、旧羅漢山5分を加える)
(出発帰着:広見林道の広見山登山口近く)

広見林道(広見山登山口)7:48-ジョシのキビレ分岐8:08-(広見山方面探索、ロスタイム23分)-ジョシのキビレ分岐8:31-ジョシのキビレ8:43-ジョシ谷9:20、9:28-カメイ谷(左岸)10:00-右岸へ10:21-アマスギ谷10:28-小さなケルン(左岸へ10:39-右岸へ10:43)-小谷(沢)に接する10:48-33曲り取り付き10:52、10:54-登りきる11:08-台所原11:34、11:43-台所原分岐(稜線上)12:41-恐羅漢山12:43、13:22-旧羅漢山13:47、13:52-カマのキビレ14:15-広見林道終端部分岐14:24-三本栃14:47-小さな木橋14:55-木橋(林道終端部)15:01、15:03-(ハゲノ谷の林道)-広見林道15:14-広見林道(広見山登山口)15:17

甲佐家屋敷跡から広見林道:

広見林道(島根県)の始点は、国道488号が鋭角に曲がる地点(標高620m台)にある。そのヘアピンカーブの内側には、"甲佐家屋敷跡"という石碑が建っている。広見集落のこの地に屋敷を構えていた関係者が記念に建てたものであり、ここに昭和45年(1970年)まで民家があったことを伝えている。

そこから数百メートル下った地点に、旧広見小学校校舎跡がある。広見集落は、かつて林業で栄え最盛期には80戸が暮らしていたという。しかし、サンパチ豪雪(昭和38年、1963年)を境に離村が相次ぎ過疎化した。1970年の広見小学校廃校に伴い、最後の7戸が移転して廃村となったのである。

なお、この校舎は、恐羅漢山スノーボーダー男性7人遭難事件(2008年2月3日~5日)で、彼らが二晩を過ごし命拾いをした場所として有名になっている。

甲佐家屋敷跡(標高620m台)から北へ延びる広見林道(地形図黒実線、途中から黒点線)は、〈右〉屈折点(標高830m台)からトイシ谷左岸上部を東向きに登ってゆく。終端部(標高1040mくらい)まで車が上がれそうな状態が続いている。

広見林道から旧羅漢山へ:

旧羅漢山に登るには、広見林道終端部から踏み跡をたどってハゲノ谷(左谷)上部に入り、カマのキビレで旧羅漢山から北西~北に流れる尾根に乗る。その尾根の上には、しっかりとした踏み跡が旧羅漢山山頂まで続いている。

広見林道経由で旧羅漢山に取り付くルートはもう一つある。広見林道屈折点やや手前(標高820m台)からハゲノ谷の林道(地形図黒点線)に入り、ハゲノ谷(左谷)の植林帯にある踏み跡を登るものである。

植林帯の中で、三本栃を右手に見て登ると、やがて左から林道終端部経由の踏み跡が下りてきて合流する。後は上記コースと同一のルートをたどることになる。今日は旧羅漢山から三本栃コースを下った(後述)。

広見山登山口~ジョシのキビレ分岐:

広見林道(黒点線)の屈折点手前約70~80m(標高830m台)から、もう1本の地形図黒点線が北向きに延びている。広見山へ至る小道である。これら2本の黒点線の分岐点を広見山登山口としている。そして、そこは広見川上流部の2本の川の合流点となっている。

広見山に取り付くには、まず広見山登山口からトイシ谷の水流を渡り、ミチガ谷(広見川本流)左岸に接する。そして、その川に沿って付けられた幅広の作業道を北西へさかのぼってゆく。ジョシのキビレ分岐(標高920m台)は、その途中の右手ヤブの中にあり、そこで沢を渡ると、ジョシのキビレに至る踏み跡(地形図黒点線)が北東へ延びている。

今日は、広見山登山口付近から歩き始めた。登山口(標高830m台)でトイシ谷(小さな沢)を渡り、ミチガ谷(広見川本流)に沿って登る。右から流れ込む支流(標高840m台)を越え、さらに、本流を左岸から右岸(標高880m台)に渡る。

標高920m台で、今度は右岸から左岸に渡る。西に向きを変えた作業道(広見山登山道)は、少し先で植林帯の中に入っていく。

気持ちよく歩いていたが、どうもおかしい。よい道が山の方に向かっている。広見山に至る道であろう。そして、沢はどっちになるのだろう。ジョシのキビレ分岐(標高920m台)は沢の側にあるはずだ。

登りすぎではないか。明らかに、先日探索して確かめてあったジョシのキビレ分岐を通り越している。引き返すことにして、左岸から右岸に渡り直す。さらに、ジョシのキビレ分岐まで下る。標高960m台まで登っていたようだ。

ジョシのキビレ分岐~ジョシのキビレ:

先日確かめておいた地点で、地図とコンパスを取り出す。角度を合わせるのだが、いざ踏み込もうとするとどうもしっくりこない。次弟がGPSを取り出して、さらにもう少し戻った地点だという。

ジョシのキビレ分岐は、北西に延びてきた作業道が西へ向きを変える地点にある。まずは、現在地点で作業道の方位を確認すべきであった。その上で、ジョシのキビレに至る谷の角度を見なければ、行くべき谷を探すことはできない。先日の探索、今日の行動共に失敗である。結局GPSの威力に頼ることになった。

ジョシのキビレ分岐を確定して、沢を右岸から左岸に渡る。北東の方角に角度を定め、荒れた谷にわずかに残る踏み跡らしきものを追って行く。奥さんの目がよい。先頭を代わってもらうことにする。すると、その動きに体が付いてゆけない。さすがは、つい最近ご夫婦で、剣山~三嶺縦走(山小屋泊)ツアーに参加されただけのことはある。

谷を登り上部に空が見えるようになるころ、やや右手(とはいっても地形図黒点線よりは北西)を登っていたルートは、最後に、ヤブを刈った道に沿って左に振られ、ジョシのキビレ(標高1000m台鞍部)にドンピシャで登りつく。

ジョシのキビレ~ジョシ谷:

ジョシ谷は、ジョシのキビレ(標高1000m台鞍部)の東にある1090mから北へ流れ落ちる尾根の向こう側(東側)にある。今日の予定は、ジョシのキビレから、まずその尾根を西から東へ越えて行き、ジョシ谷(右谷)の標高820mくらい地点で合流して、そこからカメイ谷(標高640m前後)まで下ろうというのである。

ジョシのキビレ(鞍部)の向こう側(北側)もササが刈ってある。やや左手からほんの少し右へ巻き込むようにして下り、大ブナを見る。大ブナの側をずり落ちると、再びササが刈ってある。 そのルート(トラバース道)をたどって、尾根の西側から東側へ回り込むことができる。標高850m付近で尾根突端を回り込み、東南東の方角に滑り降りるとジョシ谷である。

基本的には北東の方角に下るが、尾根の形は単純ではない。トラバース道では、ほぼ真西まで振られる箇所もある。ササが刈ってなければ自力でルートをたどることができるかどうか怪しい。

尾根西側には、小さな谷がジョシのキビレから北北東に流れ落ちている。 そして、標高740~50m付近でジョシ谷に合流している。また、この小谷のさらに一つ西側にも小谷(ナメラ谷)がある。

「山歩き」"Kさん"の2005年5月14日山行記では、トラバース道に入らず、まっすぐに小谷を下っている。「キビレから少し下ると周囲4.2mのブナの大木がある。キビレから降りる小谷を下った。すぐにジョシ谷へ回るトラバース径が残っているが、茂っている」。

国土地理院地形図によれば、今日下ったジョシ谷(右谷)は、標高780m前後でジョシ谷の本谷(左谷)と合流するはずであるが、まったくのノーマークであった。なお、ジョシ谷に付けられている地形図黒点線のルートは、ジョシ谷上部では実際には存在しないようである。後日訂正:ジョシ谷の本谷は、左谷(地形図黒点線が延びている谷)ではなく、右谷である。

したがって、今日とは逆にジョシ谷をさかのぼり、旧羅漢山から流れ落ちる尾根に至る場合には、適当な地点でジョシのキビレへのトラバース道に入る(今日 と同じルートをさかのぼる)のが最も確実な方法といえるだろう。

なにはともあれ、ブナ大木の下からジョシ谷合流点近くまで、ササを刈った尾根北西面の快適な道からながめる大自然を満喫しながら下る。大満足。なお、紅葉がこれより標高が低い地点よりも少ないように思える。むしろ、青一色の広い谷を眺めてうっとりするといった感じである。ササ刈りをしていただいた方に感謝。何の奉仕もしていないのに申し訳ないような気持ち。

ジョシ谷~カメイ谷:

ジョシ谷左岸の踏み跡を下る。途中で二箇所悪いところがあるものの、踏み跡にしたがえば何の問題もない。標高820mくらいから640m前後(カメイ谷)まで、リズム良く下ることができる。

カメイ谷合流部(寺床)は、少し平坦な場所が広がっている。どちらに進もうか考えたが、本流手前で右手上流部へ素直に登る。"広見入口"と立ち木に掘り込んだ有名な道しるべは見つけることができなかった。

ところで、ここ(広見入口)からジョシ谷をさかのぼる場合には、谷の入口を見つけるのに多少迷うことがあるかもしれない。それでも、地図とコンパスで角度を合わせれば問題はないだろう。

また、今日はジョシ谷を上から下へ歩いたわけだが、支谷(沢)は何ら気にもとめず、とにかく下へ下へと下っている。ここを逆に登った場合、 谷の分岐で迷うことなく、うまく目的の谷(沢)をたどって行くことができるだろうか。さらに、ジョシのキビレに至る分岐(トラバース道入口)を見つけることができるだろうか。一度ジョシ谷を下から登って確かめてみたいものである。

カメイ谷~33曲り取り付き:

カメイ谷にも踏み跡があり、数度の渡渉を繰り返しながらさかのぼる。まずは、ジョシ谷合流点(寺床)から左岸の踏み跡をたどる。しばらくして右岸に渡り、右手から流れ落ちるアマスギ谷(標高720mくらい)の水流を渡る。

アマスギ谷の前後には、河原から少し高い位置に幅広の平らな部分が続いている。木馬道の跡と思われる。その他、石組も幾つか見られ、この地にかつて人の手が入っていたことをうかがわせている。

アマスギ谷を越えてしばらく行き、いったん左岸に渡りすぐ右岸に渡り返す。やがて、右岸から小谷(沢)が落ちてくる(標高800mくらい)。その沢の〈右岸〉にそって少しさかのぼり、水流を越えると、そこが33曲りの取り付き(標高820m台)である。

33曲り、取り付きから登りきるまで:

沢を越えた地点から、道はカメイ谷と並行には行かず上に登り始める。実はそこで初めて、ここが33曲りの取り付きであることに気付いた。

というのは、初めてのカメイ谷(2008年4月26日)では、今日とは反対に、台所原から33曲りを下ってきて、この小谷(沢)の〈左岸〉にぶつかっている。そしてそこを渡ることなく、その沢の側を強引にずり落ちて、いったんカメイ谷の河原まで降りてしまっていた。

そして、その時の山行では、その後で33曲り取り付きについて改めて確認することなくやりすごしている。したがって、取り付きの位置は不正確なままとなっていた。今日はその点を確かめようと思っていたのだ。それが、カメイ谷〈右岸〉の踏み跡から、すんなり33曲りに入ってびっくりといった感じである。

33曲りは、さきほどの小谷の左岸小尾根を登っている。台所原~中ノ川山(1070.2m三角点)~(天杉山)の尾根の1070m台あたりから南西~西南西に流れ落ちる支尾根上である。

取り付き(標高820m台)から、小刻みに折り返すジグをゆっくりと登る。足元にはササが繁っており、前回よりも歩きにくいように感じる。それでもササの背丈は低く、踏み跡をたどるのにそれほどの苦労はいらない。33曲りと聞けば、なにやらむつかしそうな印象を受けるが、それほど気にすることはない。

さて、登りの途中で、次弟がこれで約三分の一登ったという。どうしてかと聞くと、10回折り返したからだという。10/33という訳である。しかし、そこからカメイ谷を見下ろすと、前回、33曲り上部からカメイ谷を見下ろした時と同じくらいの高度差に感じる。そして、まもなく33曲りを登りきる(標高約900m)。折り返しの回数は十数回だろう。

台所原までトラバース道をゆく:

33曲りの小尾根と、台所原~中ノ川山(1070.2m三角点)の尾根でできる谷をトラバースして行く。時に少しきつい登りがあるものの、全体的には勾配はゆるやかである。(標高約900mから1020m前後まで登る)

ただし、ササがきつい。膝上まであるササを左手でつかんで払いのけ、右下の谷へ足を踏み外さないように慎重に行く。踏み跡の上にもササが生えている箇所がある。足を滑らせないように神経を使う。

前方からカメラを提げた男性が一人でこちらへ向かってくる。下まで(カメイ谷)どれくらいかかるかと聞かれた。1時間くらいと答える。どこから来たのだろう。軽装だったように思える。あまり疲れた様子もない。中之甲林道終端部(台所原の向こう)まで車で入ったのかもしれない。

さて、尾根突端(標高1020m前後)を回り込むと、やや下って台所原(標高1000m台)に着く。台所原手前は、背丈が没するほどのササ原である。それをきれいに刈ってあり、そこ以外に歩きようがない。

む? 今まで台所原から33曲り方面に向けて、こんなにきれいにササが刈ってあるのを経験したことはない。カメイ谷方面には2回ばかり踏み込んでいるが、いずれの場合も踏み跡らしき箇所を見つけて、ササヤブを強引にかき分けて突撃している。

今回は、四方が整備されたお陰で、ミズナラの大木のところがきれいな十字路になっている。そして、ここにも件の道標が設置してあり、広島・島根県境に帰って来たことを実感する。今日はここまで島根県側を歩いてきた。道標はほとんど見ていない。私は、その静かな山が好きである。

道標の表示を今日のコースに当てはめて補足すると、現在地:台所原、左折:中ノ川山~天杉山方面(時間表示なし)、直進:中ノ甲・聖湖方面(時間表示なし)、右折:恐羅漢山頂(60分)である。

台所原~恐羅漢山:

台所原(標高1000m台)で小休止の後、恐羅漢山(標高1346.4m)に向けて登る。西中国山地のなかでも最もブナ林の美しい場所の一つである。しかし、勾配はそれなりにある。途中で行き逢った男性3人組から、ここの登りはきついからとエールが入る。

先頭を切っているものの少し辛い。自分のペースで適当に休憩を入れる。それでも稜線(標高1330m台)に近づいたころ、十分に1時間以内で登る目処がたってきた。もっとも、最後にキノコ観察の時間を取ったので、恐羅漢山山頂までちょうど1時間かかった。

件の道標表示と同じ時間である。件の道標は、通常は割とゆっくりめのコースタイムになっている。ただし、恐羅漢山の登り60分は少しきついだろう。それを行程の最後に登って楽にクリアーしているのだから、今日のメンバーは強い。

とはいっても、私はキノコ観察には加わらず、立ち休憩のまま動けなかった。ここまで他の3人はほとんど水分を取らず、汗もかいていないのに、私だけ汗びっしょり。水分摂取量は、曇り空の暑くもなく寒くもない状態としては多い。

恐羅漢山:

山頂には、10人くらいの一団、その他の小パーティ、そして山頂に私たちと相前後して到着した男性などでにぎやかである。この男性は、Ha夫妻の知り合いの方のようである。先日の剣山~三嶺縦走でもご一緒だったらしい。昼食後、持参のミルでひいたばかりのコーヒーをごちそうになる。おいしい。

聞けば、10人のメンバーをカメイ谷(亀井谷奥橋あたりか)に降ろし、牛小屋高原に車を回して先着したとのこと。これからそのメンバーを迎えて鍋料理が始まるようだ。

なんという偶然か。そのメンバーは、完全に私たちの後を追って来ていることになる。予定所用時間は3時間半だという。私たちは、カメイ谷(広見入口)から恐羅漢山まで2時間43分だった。亀井谷奥橋から歩くとすれば、少なくとも20分以上は余分にかかるだろう。

簡単に展望写真を撮った後で、お先に失礼して旧羅漢山に向かう。

恐羅漢山~旧羅漢山:

恐羅漢山と旧羅漢山との鞍部を平太小屋原という。小湿地帯である。カメイ谷から33曲りを行かず、そのまま上流をつめると平太小屋原に至ることができるという。「山歩き」"Kさん"2005年5月14日山行記。いつかは歩いてみたいものである。

途中で、割と高年齢のグループとすれ違って挨拶をする。旧羅漢山山頂にも、台所原~恐羅漢山を登って来たという元気なご夫婦。皆さん年とともに元気になるといったところでしょうか。

旧羅漢山~カマのキビレ~三本栃~広見林道:

旧羅漢山山頂にある件の道標に少し補うとすれば、

旧羅漢山の道標、現在位置(旧羅漢山頂)
恐羅漢山頂25分(山頂大岩に向かって、右手斜め後ろに行く)
水越峠60分(同様に、左手斜め後ろ)
広見谷林道1時間35分(同様に、右手斜め前)
(Web作者注:ハゲノ谷を下り、広見川沿いまでの時間と思われる)

旧羅漢山から三本栃まで、ポイントごとに特徴がなく現在位置を確認しづらい。今日も三本栃手前で、すでにそこを行過ぎたのではないかと不安になり、行きつ戻りつして時間をロスした。そこで、おおよその時間配分を書いておく。

旧羅漢山~広見林道、1時間30分以内
旧羅漢山~カマのキビレ、20~25分
カマのキビレ~広見林道終端部分岐、10分以内
カマのキビレ~広見林道終端部分岐~三本栃、25~30分
三本栃~小さな木橋、10分以内
小さな木橋~ハゲノ谷の林道、6分程度
ハゲノ谷の林道~広見林道、10分強

旧羅漢山から北西~西へ流れる尾根(旧羅漢山~カマのキビレ~1155m~ジョシのキビレ)を下る。植林帯のなかのしっかりした踏み跡は、カマのキビレで尾根をはずれ、左手のハゲノ谷(左谷)に入る。

なおここで、カマのキビレ(鞍部、標高1130m台)は、左屈折点をもう少し直進した所にあると思われる。しかし、その少し手前(標高1140m台)でブッシュに直進をはばまれる。そのため、旧羅漢山から踏み跡を追って下ると、自然にハゲノ谷に入っていくようになる。(当山行記では、左屈折点をカマのキビレそのものとして表示することにする)

谷を下り、右手尾根が少しづつ高く見えるようになり、その後逆に尾根との高低差があまりなくなってきたころ、右手に広見林道終端部に至る踏み跡分岐(標高1070mくらい)をみる。

谷をそのまま下ると、少し道が荒れた部分が続き、やがて左手に三本栃(標高950mくらい)をみる。その後、道は落ち着きを取り戻し、小さな木橋(2本の水流の合流点、標高870mくらい)を渡り、左から流れ落ちるハゲノ谷(右谷)の流れを越えて下ると、大きな木橋(ハゲノ谷の川、標高860m台)がある。

木橋を渡ると、ハゲノ谷の林道が左手に延びている。林道は、ハゲノ谷の川の右岸に沿って付けられており、その林道を少し下ると広見林道(標高830m台)にぶつかる。

右折して広見林道に入り、広見川を左手にしながらしばらく行くと、広見山登山口(標高830m台)に帰り着く。

(参考)広見林道屈折点(標高830m台)から林道終端部まで登り、そこから踏み跡をたどって旧羅漢山に登ることができる。
今日の出発帰着点の広見山登山口から考えると、まず広見林道を屈折点まで少し登る。そこで右折して、広見川(実際にはトイシ谷の流れ)と分かれて登る広見林道を終端部(標高1040m台)まで行く。そこから、枝尾根(始点は、カマのキビレから同じ尾根上を西側に少し行ったところの1155m)に取り付いて 、いったん尾根に乗り、その後トラバース気味に行くと、ハゲノ谷(左谷)の踏み跡にぶつかる。今日下った道である。そこを左折して、こんどは逆に登るとカマのキビレである。植林帯の踏み跡をたどれば旧羅漢山に登りつく。

先日旧羅漢山北側であった人のGPS軌跡
デジカメの日付が1日狂っている
マクロモード、オン・オフ

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2009年04月05日

Akimasa Net
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2009年04月05日(日)、グループ
恐羅漢山~旧羅漢山(往復)~恐羅漢山~夏焼峠
春の新雪を踏んでゆく
(出発帰着:牛小屋高原)

はじめに:

4月1日に西中国山地では雪が降り、深入山の山焼きまつり(きょう5日の予定)は一週間順延となった。そして、一週間後の12日に悪天候の場合には、お祭りは中止になるという。

昨日4日の広島市内は雨。現地はどのような状況になっているのであろうか。ちょっとした不安をかかえながら、予定どおり恐羅漢山1346.4m(広島・島根両県最高峰)に向かう。

春爛漫、現地に向かう沿道には満開の桜、そして見上げる山には山桜。ぽかぽか陽気のなかで、現地の山肌は芽吹き前の微妙な色合いをみせて光輝く。思わぬ新雪を踏みながら、儲けものの一日を過ごせて大満足。
(メンバー:Oy夫妻、Ogさん、私)

参考:
「西中国山地国定公園指定40周年・春を呼ぶ深入山山焼きまつり」
順延となった4月12日(日)が悪天候の場合は中止
(あきおおたナビ、広島県山県郡安芸太田町観光協会より)

今日のコースタイム:
牛小屋高原(37分)地蔵(48分)恐羅漢山
 小計1時間25分
恐羅漢山~旧羅漢山
 行き43分、帰り39分
恐羅漢山(50分)夏焼峠(37分)牛小屋高原
 小計1時間27分
総合計4時間14分(行動時間のみ)
(その他、恐羅漢山21分、旧羅漢山14分、恐羅漢山38分を加えず)

牛小屋高原9:33-第1リフト9:44、9:46-第2リフト横9:54-地蔵10: 10-右折10:34-急坂登りきる10:44-縦走路10:48-恐羅漢山10: 58、11:19-旧羅漢山12:02、12:16- 恐羅漢山12:55、 13:33-牛小屋高原分岐12:38-管理林道分岐14:13-夏焼峠14:23-牛小屋高原15:00?

深入山をみながら現地をめざす:

広島駅新幹線口で、Oy夫妻にOgさんと私を拾っていただく。中国縦貫道の戸河内インターで降りた車は、国道191号を益田方面めざして進む。その途中右手に深入山がある。山頂部にはわずかに白いものがみえている。しかし国道から見る限り、来週の山焼きにさしさわりはなさそうである。

小板で左折して大規模林道に入る。沿道に白いものが残るものの、車の通行にさしさわりがある訳ではない。順調に牛小屋高原の駐車場に至る。

山支度~尾根筋まで:

山支度にかかる。ここで、普段は持参することすらないスパッツを付ける。もちろん雪道対策である。手元にもう一つあったスパッツをOgさん用に持ってきた。ところが、Ogさんの分は向きを後ろ前反対に付けたようである。どうもおかしいという奥さんのご指摘を受け、恐羅漢山~旧羅漢山の鞍部で付け直す。自分用の分で前日に金具の締め方を予習してきたくらいだから、申し訳のないことをしてしまった。

さて、若いOgさんが先頭を切って登る。スキー場を直登するこのコースはきつい。こちらが置いて行かれそうになる。奥さんがほんのちょっと遅れ気味か。私が先頭になり、雪の坂道でステップをきざんで登る。

自分のペースに落とせて心地よいリズムである。地蔵から上で、尾根を右手にして行く辺りは、体調によってゆったり行ける時もあれば、ものすごく急坂に感じることもある。今日は足もとに気をつけながら余裕を持って歩く。途中、根曲がりの木をいくつかまたぎ、いつかここですでにバテて座り込んだな、とか思い出す。

右折を2回繰り返し尾根を乗り越える。そして、ほんの小さな沢のなかの岩場を登る。足をひねらないよう慎重に登れば、すぐ平坦部に至る。右に行き、右手の夏焼峠から登ってくる道に合流して左へ行く。帰りは夏焼峠へ下ろうと心に決める。

台所原をあきらめる:

山頂わずか手前の右手に台所原へ下りる道がある。少し踏み込んで観察してみた。私以外は恐羅漢山は初めてである。雪の降る前には、台所原~管理林道コースで、ブナなどの大木をたっぷり味わってもらおうと考えていたのだ。

しかし、踏みこんですぐに台所原まで下ることはあきらめた。Oy夫妻は、昨年の9月ころから山歩きをしている。いつもスパッツを付けており、はからずも雪道を歩く経験もしている。若いOgさんは昔からサッカーをやっているので体力はありそうだ、とはいうものの山歩きの経験は全くない。いずれにしても雪山を歩くメンバーではない。

恐羅漢山から旧羅漢山に向かう:

恐羅漢山からの眺めはすばらしい。先日はおそらく当地も雨だっただろう。雨上がりのなかで、割と遠くまで見えている。皆に喜んでもらえてうれしい。

さて、台所原に下らないとすれば、これからどうするか。時間的・体力的には少し物足らなさが残っているように思える。そこで、件の道標である。旧羅漢山まで25分となっている。25分ならばと奥さんも賛成する。(件の道標は、昨年の恐羅漢山スノーボーダー遭難事件を受けて、恐羅漢山周辺に設置された)

雪のなかの足跡を追って南向きに行く。しかし、途中で足跡は消えてしまった。そこから引き返したようである。後は新雪(積雪量約30cmくらい)のなかを行くのみである。下りは良いが、鞍部に至って行き詰まる。だだっ広い平地の中でどちらへ行くべきか判断がつかない。

幸いにも天気はよくて安定している。そして、一番木々の葉っぱが落ちている時期である。樹間越しに、なんとなく旧羅漢山の方角がわかる。しっかりと目をこらし、行くべきルートを見定める。ほどなく登りにかかり、その上にもルートが続いているようにみえる。これで一安心だ。途中で引き返すことなく旧羅漢山に登りつく。地図とコンパスを出すことはなかった。しかし、本来は一度でも出して見ておくべきであろう。

旧羅漢山で若いOgさんが山頂大岩の上にあがる。大岩に登る梯子はいつのころからか壊れている。この度は、壊れた梯子のそばに、岩の上まで突き出す長さの1本の木が置いてある。小枝を適度な長さを残して切ってあるので手がかり(足がかり)になるようである。

彼はすごい展望に感激している。山頂大岩の西側にまわりこめば、広見山など島根側の展望が開ける岩場があったはずである。ところが雪の中に岩がゴロゴロしている。足場がわからなくて踏み込むことなくあきらめる。

春爛漫、山肌は微妙な色合いに染まる:

恐羅漢山に帰り着く手前で、改めて内黒峠~十方山の縦走路全体を観察する。大きな谷の向こうに、芽吹き前の山肌が何ともいえない微妙な色合いで輝いている。Oyさんによれば、光線の向き、加減が変わったから、行きとはまた違った雰囲気で楽しめるという。

ところで、今回初めての同行山行を恐羅漢山と決めたのは、Oy夫妻は県外の山を歩く機会が多いので、地元広島・島根両県の最高峰である恐羅漢山をぜひ知っておいてほしいと考えたからである。

最初この時期に恐羅漢山と決めた時、枯れ木ばかりの時期に満足してもらえるだろうかと内心は心配になっていた。しかし、雪というおまけを抜きにしても、自然はそこにあるだけで圧倒的な存在感を示している。後は素直にそれを楽しむだけである。

恐羅漢山に帰り着くと、さらに空気は澄み遠くまで見とおせるようになった。鷹ノ巣山~カンノ木山辺りも見えているようである。今日はいつもと違って展望図を描くことはしなかった。しかし、写真は撮ってあるので、あとでゆっくり検討することにしよう。

恐羅漢山~夏焼峠へ下る:

恐羅漢山に帰り着き昼食をとっている間にも、雪がとけて水浸しの部分ができている。気温は高くほとんど無風状態で絶好のコンディションである。

夏焼峠に向けて北向きに下る。北向きだから日はあまり当たらないかというとそうでもない。それだけ斜面がゆるやかということだろう。進むほどに雪がとけて地肌が出ている部分が増えてくる。

粘土質の上に堆積した落ち葉で滑るのを防ぐため、少し脇を歩いたり、笹を手に持って下ったりと色々工夫をしてみる。それでも滑る。ストックを持たないOgさんが二度ばかり尻もちをついた。「下りがこんなにしんどいとは」、彼の感想である。サッカーのよいトレーニングになったことだろう。

夏焼峠への下りは、下るほどに周りの木々の背は低くなっていく。左手には、樹間越しに中ノ川山~天杉山の稜線をみる。台所原から続くブナなど自然林の美しい山々である。体力を見極めた上で、いつかご案内してみたい場所である。

無事夏焼峠に下り立てば雪は消えている。あとは遊歩道をゆったりと牛小屋高原まで下るだけ。4月初旬に新雪を踏んで歩くという思わぬ展開に大満足。皆さんに喜んでいただけて大満足。