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2005年05月21日

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内黒峠縦走路、往復
内黒峠縦走路を初めて完全に往復する
(出発帰着:内黒峠)

2005年05月21日(土)、単独

このページの目次です

はじめに

2005年05月21日(土)、単独
十方山往復、内黒峠縦走路
内黒峠~彦八ノ頭1151.9m~丸子頭1236.3m~1312m(前三ツ倉、那須分岐)~十方山(出発帰着:内黒峠)

これからしばらくは、桑原良敏著「西中国山地」を片手に、十方山周辺を重点的に歩いてみたいと考えている。私が十方山に初めて登ったのは2001年秋のことで、それ以来昨年秋までに6度登っている。瀬戸谷から3回、二軒小屋(藤本新道)から1回、そして内黒峠からの縦走路2回だ。

ただし、内黒峠から、行き帰りとも縦走路を歩いたことはまだなかった。そこで今年初めての十方山は、内黒峠から縦走路を往復してみることにした。

体力に不安を感じながら歩き始める。2005年04月29日(金)吉和冠山から寂地山へ向かうつもりが、冠山山頂近くのカタクリをみてさっさと下山してしまった。2005年05月14日(土)黒ダキ山では、山道に取り付いてすぐにバテテしまい、同行者に引っ張り上げてもらった。

今日も出足は不調だ。下肢の血管に血が流れていないような"だるさ"を感じて、まるで足が上がらない。これでは十方山(片道3時間以上)まではとても無理かな、と思いつつ登っていると、1166m手前の鞍部あたりで足が軽くなってきた。そしてその後はいつになくハイペースとなり、特に、復路は考えられないような短時間で戻ってきた。

もともと登りには弱い体質だ。駅伝をやっていたころ坂道(登り)を任されたことはほとんどない。登山スタイルとしては、50分-10分、45分-15分といったインターバルよりも、極端にいえば、5分登ってしんどければ数秒休むという位の気持ちで、水分をしっかり取りながら、特に登り始めはゆったりと入る必要がでてきたようだ。

その日その時の体調に、好不調の波が大きくなっているのだろう。これからの人生、なるべく多くの時間を自然の中で過ごすことができるよう、気力・体力そして技術力と相談しながら、安全で楽しい山行を心がけてゆきたいものだと考えている。

今日のコースタイム:
内黒峠(57分)彦八ノ頭(46分)丸子頭(54分)十方山
 小計2時間44分(丸子頭休憩7分を加える)
十方山(39分)丸子頭(32分)彦八ノ頭(37分)内黒峠
 小計1時間55分(丸子頭3分、彦八ノ頭4分を加える)
総合計4時間39分
 (十方山、昼食・展望1時間44分を除く)

内黒峠9:05-小コブ9:14-1140m台9:25-鞍部9:29-1166m9:35、9:38-鞍部(ワル谷キビレ)9:47-1120m台9:53-1151.9m(彦八ノ頭)10:02-鞍部(沼地)10:08-(さらに下る)-鞍部(カサゴヤキビレ)10:14-小コブ(二軒小屋分岐)10:18、10:22-1152m10:30-鞍部10:32-小コブ10:36-小コブ10:43-丸子頭10:48、10:55-(鞍部)-コブ11:02-コブ11:13-コブ11:18-1312m(前三ツ倉、那須分岐)11:20-小ピーク(中三ツ倉)11:26-1320m台(奥三ツ倉)11:32-鞍部(論所)11:39-十方山11:49、13:33-論所13:36-奥三ツ倉13:45-前三ツ倉13:54-丸子頭14:12、14:15-1152m14:23-二軒小屋分岐14:29- カサゴヤキビレ14:31-沼地14:36-彦八ノ頭14:47、14:51-1120m台11:55-ワル谷キビレ15:00-1166m15:11-1140m台15:18-内黒峠15:28

十方山からの展望はすばらしいの一言につきる。今日は快晴の天気、遠くはややかすんだ状態であったが、逆にラインのつながりや前後関係を確認するには適しており、やっと何とかそれぞれの山の位置関係が分かるようになってきた。

刈尾山~掛頭山の右奥に、大江高山がはっきりと分かる。深入山の真後ろに中野冠山がしっかりと見え、その左右には、冠山を含む県境稜線がはっきりとしている。京太郎山、三瓶山もほんのりうっすらと見えている。

奥三つ倉の右裾に龍頭山、そこから右へ頭が3つ、4つ並んでいる。一番右端は猿喰山、その左奥は津々羅山あたりだろう。猿喰山右手前の盛り上がりが、大丸峯で、そのさらに右手前の三角形775mから、天上山の方角へラインが長く連なる。

海見山の右奥に、うっすらと山並が見える。大土山、岳山あたりだろうか。堂床山の右上奥に、天神嶽・・・カンノ木山~鷹ノ巣山がうっすらと見えている。堂床山の左下、天上山に向かう方角のラインの向こうに、滝山の三角形が大きい。堂床山の右下から、牛頭山~本串山が流れる。本串山の後に福王寺山がはっきりしている。

天上山左側では、天上山手前のラインが大きく、その後に天上山のラインが見える形となる。そして、天上山左奥に、白木山山系が大きい。白木山の左裾奥には、大谷山、金明山あたりも見えているようだ。白木山手前で、天上山のラインの向こうに、490m~水越山526.0mが頭を二つ並べている。二つの頭の間にあるはずの高松山までは分からない。

天上山右上奥で、白木山系は終わり、その右奥に高鉢山がうっすらと見える。天上山のラインのすぐ上に、尻高山がほんのわずかに頭を出している。そしてそこから流れるラインが、天上山のラインのほんのわずか後に見えているようだ。

阿武山は、天上山の右真横、そのさらに右横に、荒谷山がある。荒谷山の下から、(中源峠)~712m~829.9m・・・東郷山977.4mがせり上がる。武田山は、市間山のほんのわずかに左奥、694.9m・・・829.9mの間にはまり込む。武田山の手前懐には、姫路峠南南西511mも見える。

阿武、荒谷、武田の後を呉娑々宇山系が走り、右の鉾取山系につながる。小田山がポコンと頭を出しているのがうっすらと分かる。東郷山の右上奥が、野呂山(膳棚山)、さらに絵下山、灰ヶ峰、休山~三津峰山と連なっているのが、うっすらと確認できる。

その手前に海があり、鈴ヶ峰の双耳峰、峠島、安芸小富士がほんのりとした中でしっかりと確認できる。阿弥陀山の右奥に古鷹山、阿弥陀西の右奥に極楽寺山、そのさらに右には、能美島、そして倉橋島(岳浦山)がうっすらと見える。

小室井山の左奥に、大黒神島の双耳峰がうっすらと、しかし輪郭がはっきり見えている。その手前に小さく見えるコブが、実は弥山(宮島)なのだ。少し右には502m峰も見えているようだ。もちろん岩船岳は見えない。

周防大島は、大峯山右奥の大見山あたりがぼんやり見える程度。嘉納山は見えないようだ。

948.4m(湯来)の右奥に、傘山、傘山の右手前に、上勝成山~下勝成山、そして、それらの一番後に大竹の山々がそれぞれ青いラインをしっかりと示している。また、948.4mの左右奥には、河平連山の主峰と0号峰があるようだが、はっきりとは同定できない。

羅漢山のレーダードームが出っ張っているのが肉眼でも確認できる。その左横に山影、すわ九州か?帰って写真を確認すると、ピークは女鹿平山の真後辺りで高さも足りない。物見ヶ岳693.0m(玖珂)周辺(展望図未記入)と思われる。

正面に、羅漢山、鬼ヶ城山、吉和冠山、寂地山、そして額々山が美しい。これからは、その手前の黒ダキ山や沼長トロ山のラインにも目が行きそうである。990m台~黒ダキ山の尾根が見える。尾根は右手、1142mに延びるが、途中の部分はだだっ広い十方山山頂の向こうにかくれている。このコースを通って十方山に登ることは不可能ではないらしい。一度は挑戦してみたいものだ。

千両山の左奥に、莇ヶ岳、弟見山、右奥に、安蔵寺山などを見る。それら手前の大神ヶ岳のラインははっきりしない。十種ヶ峰の三角錐が美しい。左手前に青野山、そのずっと後ろに花尾山、そして右手前に燕岳1078.7m(石谷)-展望図未記入(一位ヶ岳のずっと手前)-を従えて堂々としている。

半四郎山左奥に、形のいい独立峰が見える。方角、山の形から高山532.8m(須佐)で間違いない。


登山口ではカッコウが出迎えてくれる。ブナ林のなか、急登をなんとかこなして縦走路に取り付く。ウグイスの谷渡りが響き渡る。ワル谷キビレ手前で、長いものが道を横切っている。よくみるとヘビだ。頭は右手草むらの中に隠れている。おそるおそる尻尾の方から回りこむと、するすると前進して草むらに消えた。

1120m台手前で、右側のヤブがガサガサと大きな音をたてて揺れた。びっくりして固まっていると、ガサっと音がして遠ざかっていった。もしかしたらクマかもしれない。

カサゴヤキビレに向けて下る途中で、向こうから単独男性が登ってくるのに出会う。その人は、下を向いて一生懸命登っている最中だ。こちらには直前まで気づかない。ほんとうにびっくりさせてしまった。

その方がいうには、「十方山から1時間30分でここまで来てしまった。片道4時間と聞いていたが、どうなっているんだろう 」。自前の行程図を作成して持参されているようだ。私がここまで1時間05分だから、あと1時間30分位で大丈夫でしょうと答える。

彦八の頭と1166mの登りがきついだろうと思って答えたのだが、考えてみれば最後に内黒峠に向けて下るわけだから、十方山~内黒峠は基本的には下りということになる。

1312m(前三ツ倉、那須分岐)を通過していると、左から男性2人組が登ってくるのが見えた。十方山山頂で、那須からの道はどうですかと聞くと、おもしろいけど高低差がある、花を楽しみにしていたが少なかった、という感想であった。なお、那須9時30分発とのこと。

復路は特に何も考えずひたすら歩いた。