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2004年07月17日

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ひろしま百山(私の踏跡)>> 十方山トップページ

1)十方山(内黒峠縦走路)
2)シシガ谷コース~十方山林道(下山橋の少し先まで行き引き返す)
3)二軒小屋~県道・恐羅漢公園線
まず十方山に登り、その後、十方山林道に降りて渓畔林を楽しむ。二軒小屋まで戻り、アスファルト道(恐羅漢公園線)を少し登ったところで地元の人の車に便乗。
(出発帰着:内黒峠)

2004年07月17日(土)、単独

このページの目次です

はじめに

2004年07月17日(土)、単独
十方山 (内黒峠縦走路)~シシガ谷コース~十方山林道(下山橋の少し先まで)往復~二軒小屋まで戻り、内黒峠に向けて少し登る
(出発帰着:内黒峠、ただし二軒小屋の少し上から地元の方の車に便乗)

十方山林道に行きたい。山頂からの展望も楽しみたい。という訳で、今回は内黒峠~十方山~シシガ谷~十方山林道往復~二軒小屋~(車道)~内黒峠を予定した。

ほぼ計画通りに歩いた。十方山林道をずっと下って目標地点の少し手前で引き返す。また、二軒小屋から10分程度内黒峠に向けて登った地点で、地元の人の車に同乗させていただく。

コースタイム:
内黒峠(55分)彦八ノ頭(1時間09分)丸子頭(1時間01分)十方山
 小計3時間11分(途中休憩を加える)
十方山(46分)シシガ谷登山口(47分)下山橋(12分)引き帰し地点
 小計1時間45分
引き帰し地点(10分)下山橋(43分)シシガ谷登山口(28分)二軒小屋
 小計1時間25分(途中休憩を加える)
総合計6時間42分(十方山山頂54分除く、内黒峠への登り約10分加える)

内黒峠9:03-小コブ9:12-コブ9:18-1140m台9:21-鞍部9:30-1166m9:36、9:40-鞍部9:52-1151.9m(彦八ノ頭)9:58-鞍部10:00-1150m台10:05、10:10-コブ10:11-コブ10:12-鞍部10:20-コブ10:23-鞍部(カサゴヤキビレ)10:29-コブ(二軒小屋分岐)10:34、10:39-コブ10:40-1152m10:48-コブ10:56-コブ11:03-1236.3m(丸子頭)11:07、11:13- コブ(倒木)11:21-コブ11:23-コブ11:32-1312m(前三ツ倉)11:40-鞍部11:44-小ピーク(中三ツ倉)11:48-1320m台(奥三つ倉)11:54-鞍部(論所)12:07-十方山12:14、13:08-沢沿い13:38-シシガ谷登山口(十方山林道)13:54、13:59-水越峠14:05-下山橋14:41-西側小さな滝14:53、15:04-下山橋15:14-水越峠15:50-シシガ谷登山口15:57、16:01-二軒小屋16:29、16:37-(途中から車)-内黒峠16:56(コースタイム基準点を再検討した、2005年05月22 日)

全行程に渡って直射日光を浴びる機会はほとんどない。しかし、夏本番、帽子のひさしからは汗が垂れてくる。デジカメを構えて花を撮ろうとすると、カメラの上に汗が落ちてくるものだからこまってしまう。

内黒峠から"加藤武三之碑"を左に見て縦走路に入る。ホタルブクロの出迎えを受ける。その後、足元にはヤマアジサイ、目の上にはノリウツギが途切れることなく続く。ヤマジノホトトギスを見つける。ヤマジノホトトギスは二軒小屋~内黒峠の道路脇でも見た。こちらは今まで見たことがないほど茎が長くて違和感があった。しかし、どちらも花被片は平開している。

所々で白い花が落ちている。さてはナツツバキか、辺りを見回すとリョウブによく似たまだら模様の木肌の大木がある。見上げても花はなかなか見つけられない。 これではデジカメで撮りたくてもどうしようもない。

論所手前でやっと一輪写すことができた。十方山林道でも同じように道に落ちている花はあったが樹上の花は発見できなかった。ただ単に目が悪いからだけかもしれない。"こういち"レポート( 昨年2003年07月27日付)には、"まだ咲き初めでつぼみが多いナツツバキ"とある。

今日もたくさんのチョウを見た。ヒヨドリバナ、ヤマジノホトトギスやオカトラノオなどで吸蜜活動をしている。ヒョウモン、モンシロチョウ、キチョウなど。ヤマキマダラヒカゲが羽を閉じてササの葉に止まっているところをアップできた。

十方山林道でミヤマカラスアゲハを10頭前後みた。いずれも単独で行動しており、林道水溜りでの吸水活動は見られなかった。最後の最後に一頭、林道上で羽を広げて死んでいるのを発見する。いずれにしても昨年(2003年08月10日)ほどの数は見られない。時期が少し早いのだろうか。

さて、内黒峠~十方山縦走路からの展望はほとんどない。途中で、恐羅漢山方面が少し望める程度である。しかし、緑濃い山道は気持ちが良い。十方山手前で少しササが被る箇所がある。 ただし、歩行に差しさわりがある程ではない。手入れに感謝して通過する。

十方山山頂には誰もいなかった。すぐ後で10人前後のファミリー登山隊と男女3人組が相次いで到着(瀬戸谷コース)。

丸子頭の右奥に、大佐山、刈尾山~掛頭山がある。その右奥には、大江高山が見えているようだ。前三つ倉の左奥に高杉山があり、深入山との間に三瓶山も見えているようだ。(展望図をもう少しくわしく作図する必要があるだろう)

天上山、東郷山、大峯山ははっきりと見える。白木山、灰ヶ峰あたりはうっすらとしている。瀬戸内方面の展望は、鈴ヶ峰、安芸小富士の後に、休山~三峰山や倉橋島がうっすらと見える。石鎚山までは見えない。

小室井山の向こうに宮島が見える。周りからも、あれが宮島だという声が上がる。しかしたぶん、宮島の後に見える大黒神島の双耳峰も含めて、宮島が見えると言っている可能性がある。宮島(弥山)や駒ヶ林は、小室井山の向こうにわずかに頭を出しているにすぎない。

羅漢山、鬼ヶ城山、吉和冠山がくっきりと並ぶ。鬼ヶ城山~吉和冠山の間に山影がほんのりと見えているようでもある。由布岳など九州の山が見えるとされる方角である。はたしてどうであろうか。

シシガ谷のガラガラ道を下る。前回よりも山道を流れる水量は少ないようだ。ところが、油断していてうっかりと泥沼に右足を踏み込んでしまう。

十方山林道を下る。道の両脇には、ある程度の間隔を置いて赤テープがぶら下げられており、道路には標識が埋め込まれている。そして、それにも赤テープがつけてある。 水越峠の南側では、去年(の秋)までは見なかった光景だ。下山橋手前に測量部隊がいた。十方山林道の舗装化のための準備は着々と進められているようである。

下山橋の少し先まで行った所で、残り時間を考えて引き返すことにする。二軒小屋から内黒峠に向けて歩いている時に、地元の人の車に乗せてもらう。

林業関係の人であろうか。山をよく歩いている人のようだ。十方山林道の拡幅舗装化について賛否両論あることもよくご存知である。自分としては、林道に貴重種はあまり見かけないが、ブナを始めとする多くの樹木が混在する自然度の高さはすばらしい、いっそのこと林道を車両通行止めにした方が理にかなっているはず。 それにしても、自然保護運動の人はみんな車で来るけど、歩いてくる人はいないな等、なかなかするどい。

クマには何度も遭遇しており、今まで事故は起きていないという。人間が熊を怖がるのは当たり前だが、相手のクマだってヒトが怖いはずであり、いきなり鉢合わせしないかぎり大丈夫だろうということだ。 クマに敬意を表して、静かにその場を立ち去る態度を示すことが肝要のようだ。なお、十方山にもクマを放獣しているということだった。