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2008年06月07日

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2008年06月07日(土)、単独
十方山林道~旧羅漢山(匹見側探索)~恐羅漢山~牛小屋高原
(出発帰着:二軒小屋)

このページの目次です

はじめに

2008年06月07日(土)、単独
十方山林道~旧羅漢山(匹見側探索)~恐羅漢山~牛小屋高原
(出発帰着:二軒小屋)

2008年04月26日(土)に引き続いて、恐羅漢山~旧羅漢山の向こう側である旧匹見町の土地勘を得るため、広見林道に向けて旧羅漢山から少しだけ踏み込んでみた。時間があまりなくて、途中から引き返す。次回は、広見林道側から登ってみることにしよう。

2008/08/24追記:
6月7日(この山行記)のコースは、旧羅漢山から北西~西へ流れる尾根上(旧羅漢山~カマノキビレ~1155m~ジョシのキビレ)をカマノキビレまで下り、さらに左手のハゲノ谷(左谷)へ入って数分下った地点、すなわち小さな沢12:41から引き返している。

カマノキビレのある尾根上を追って下ったものと思っていたのだが、大失態である。二万五千分1地形図もコンパスも出さず、何も考えずに下っている。反省することしきりである。

カマノキビレから向こうの尾根上はササヤブ状態で、見たところ踏み跡すらなさそうである。(旧羅漢山から下る踏み跡にしたがうと、 カマノキビレからそのままハゲノ谷左谷へ下っていく)

今日のコースタイム:
二軒小屋(40分)十方山登山口(2分)旧羅漢山登り口
 小計42分
旧羅漢山登り口(16分)稜線上1090m台(33分)1271m(20分)旧羅漢山
 小計1時間09分
旧羅漢山~広見林道方面往復、下り28分、上り37分
 小計1時間17分(最下点休憩12分を含む)
旧羅漢山(25分)恐羅漢山
 小計25分
恐羅漢山(38分)牛小屋高原(28分)二軒小屋
 小計1時間06分
総合計5時間14分
 (旧羅漢山登り口5分、旧羅漢山18分、旧羅漢山2分、恐羅漢山10分の各休憩を全て含む)

二軒小屋9:59-一軒屋跡10:07-十方山登山口(シシガ谷コース)10:39-旧羅漢山登り口10:41、10:46-稜線上(1090m台)11:02-休憩11:11、11:14-平坦部11:16-小コブ(右折)11:21-1271m11:35-旧羅漢山11:55、12:13-(広見林道へ向けて下る)- 小さな沢(下山途中、引き返す)12:41、12:53-旧羅漢山13:30、13:32-恐羅漢山13:57、14:07-スキー場へ(右折)14:11- 国設スキー場分岐14:13-地蔵14:26-リフト14:31-リフト14:38-牛小屋高原14:45-スキー場最下点15:01-二軒小屋15:13

十方山林道:

カエルがいたるところで鳴いている。さて、十方山林道舗装済箇所の法面はほとんど芽吹いていない。「細見谷に大規模林道はいらない」(広島フィールドミュージアム会長:金井塚務さん)2008/05/20によれば、以下のようなことが考えられるという。

斜面を掘削して林道を拡幅し、新たな法面には、掘削前に収集した腐葉土に含まれる埋土種子を利用して、原植生を復活させるというものであった。
しかしこの工法には、検討委員会の委員からも、ほとんど成功する可能性は無いとの指摘を受けていた。もちろん我々もそう主張していた。
もし、機構側がいうように、これで原植生が復活できるのであれば、前もって実験をして、そうしたことが可能であることを証明すれば澄むことである。
数年間の実験で結果を得ることができるのであるのだから。
しかしそれすらしないで、環境に配慮した工法などと意味のない言葉を弄して強行した責任は大きい。
急勾配の岩盤に3センチの厚さで、埋土種子を吹き付けてみたものの、わずか一月ほどで雪や霜、雨などに洗われて、かなりの部分が剥落してしまった。
辛うじて残った部分も、極度の乾燥が災いしてか、ほとんど発芽していない。
地下水が湧出している近くにフキが一株だけ芽吹いているだけだ。
もともとこの付近は、コナラ、クリの林分であるから、乾燥に弱い堅果類の種子は残存していない。

林道沿いでも、少しづつ植物に目が行くようになってきた。下を向いて歩く癖が付き始めたようだ。さて、一軒屋は取り壊したのか、黒く焼けたような柱がかたづけてある。出火したのだろうか。
後日追加:
「森と水と土を考える会」2008年6月8日176号
原戸会長の報告によれば、
火事は5月25日の昼間、けが人はなかったとのこと

十方山登山口(シシガ谷コース)、旧羅漢山登り口ともに新しい道標が立てられている(2008年6月1日には設置されていた)。聞けば、恐羅漢山スノーボーダー男性7人遭難事件(2008年2月3日~5日)という道迷い事件を受けて設置されたもののようである。2008年5月という日付が記載されている同じ形式の道標を、今日下山するまでその外いくつも見た。

この事件って、ほんとうに道迷いだったのかな。彼らの予定としては、恐羅漢山~旧羅漢山(広島・島根県境尾根)から十方山林道に下って恐羅漢山に帰るつもりだった。しかし、雪が少ないから面白くないというので、旧羅漢山から本来ならばやや左手に行くべきを、右に下っていってスノーボーを楽しんだ後に、いざ稜線まで登り返そうとしたら、その体力が残っていなかったということなのではないだろうか(広見林道や旧広見小学校跡のことも、きちんと頭の中にあったのでは)。

それはともかく、十方山林道~旧羅漢山~恐羅漢山に道標設置? 旧羅漢山登山口も恐羅漢山北側の台所原下り口も、わかる人が歩きたいとき歩くコースということでよいのではと考える。

旧羅漢山:

取り付いてから、小さな沢を渡り中尾根状態のところを登る。しばらくの間きつい。それを過ぎると、かなり平坦な部分になるが、そこがまた長い。小コブ11:21でやや右に振るころ、風がとおり気持ちがよい。キツツキのドラミングが聞こえる。足元の草むらには、オククルマムグラが多い。そして、道は真っ青(つまり鮮やかな緑色)の紅葉の葉っぱが落ちて絨毯のようになっている。種の同定は後日。

旧羅漢山には、いくつかのグループが先着している。オオヤマレンゲの季節だったか。2008年05月25日(日)吉和冠山ですれ違った人が、あと1~2週間(で開花するのでは)、と言っていたのを思い出す。一つのグループは、空荷で何か探索に行ったようだ。ハエが多い。黄色のザックに特に集中している。黄色が好きだと聞いたことがあるが、どうだろう。

岩場から展望を楽しむ。一応写真だけは撮っておいた。中味の検討は後日。

広見林道方面:

旧羅漢山山頂の件の道標には、「広見林道1時間35分」とある。そして、矢印を見れば、山頂の岩場に向かって右手に行くようである。このコースについて、事前にある人に聞いたところ、雪のころ通ったことはあるが、夏期にきちんとしたコースがあるかどうかよく分からないという返事であった。今日こうして道標に書いてある以上は、踏み跡くらいはあるだろう。道標に感謝して、コンパスを合わせ下りにかかる。

きちんとした道がある。よく踏まれている道である。しかし、面白みがない。スギ・ヒノキの植林が続き少し荒れている。それでも、足元にはユキザサが点々と続いており楽しませてくれる。

出発が遅くなっており、あまり時間に余裕はない。昨日は夜の部があり少し飲んでいる。無理をせず引き返すことにする。その前に食事をしておこうとしたが、ハエがあまりにも多すぎてまともに食べておれない。おむすび一つで帰り支度をする。登りはそれほど急でもない。これならば、広見林道から登ってくることができるだろう。

恐羅漢山:

旧羅漢山~恐羅漢山の平坦部は、小湿地帯が続いておりぬかるんでいる。植林帯はここまではあがってこない。まわりは自然林のままで気持ちがよい。今どこにいるのか一瞬わからなくなるような空間である。

恐羅漢山山頂には誰もいない。ただ、ここでもハエ(アブ?)が多い。多いというよりは、ちょっと油断すると体中に群がってくる感じだ。展望もそこそこに退散する。

稜線を北に少し行き、右折して立山尾根に下る。何度も登ったことのあるコースだが、下るのは初めてである。思ったより急勾配なのに改めて気がついた。時間さえあれば、稜線をもう少し北へ行き、夏焼峠経由でゆったり下るのがよいだろう。さて、稜線を右折してすぐに、件の道標が新設されており、国設スキー場5分とある。横には以前から気になっていた踏み跡がついている。

牛小屋高原から車道をゆったりと下り二軒小屋に帰り着く。広見林道~三本栃~旧羅漢山は、次回の楽しみにとっておくことにしよう。出発点の広見林道まで、狭い道を通って車をまわせるだろうか。それが心配だ。