2001年06月10日

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船倉山~おむすび岩
(出発:JR宮島口駅、帰着:JR大野浦駅―山陽本線)

2001年06月10日(日)、単独

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今日のコース&コースタイム

JR宮島口09:43-(大野東小学校方面)-林道入口10:17-登山道入口10:37-川を渡る10:50(この手前、頂上まで後80分標識)-375mピーク11:15-559mピーク11:41-船倉山12:24、12:43-明石方面分岐13:25-烏帽子山三角点(631.4m)13:51-岩場14:35、14:55-おむすび岩15:10-ベニマンサク湖15:35-大野自然観察の森入口15:55-車道をひたすら下る(7~8km)-JR大野浦17:10

  • JR宮島口駅(34分)林道入口(58分)375m(26分)559m(43分)船倉山
    小計2時間41分
  • 船倉山(42分)明石分岐(26分)烏帽子山(44分)岩場(15分)おむすび岩
    小計2時間27分(岩場休憩20分を含む)
  • おむすび岩(25分)ベニマンサク湖(20分)大野自然観察の森入口
    小計45分
  • 大野自然観察の森入口(1時間15分)JR大野浦駅
  • 総合計7時間08分

今日の様子

船倉山までは、「2001年06月02日」と同一コースである。今回は、船倉山から大野権現山までの縦走を試みる。途中、ほとんど展望はなく藪漕ぎ状態のところもある。

おむすび岩にたどり着いた時点で体力の限界を感じる。目的の大野権現山(たぶんここから50~60分)を前にして下山、その後JR大野浦まで徒歩で下る。

今日の記録はこれだけ。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年03月26日)山行記
    めだかの館~船倉山~高見山~高見川沿い
    (出発:半目藪バス停(JR宮内串戸駅―山陽本線)、帰着:宮島口桟橋(JR宮島口駅―山陽本線))

広島湾岸トレイルの周辺を歩く

2001年07月07日

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大野権現山~おむすび岩
(出発帰着:大野自然観察の森)

2001年07月07日(日)、単独

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はじめに

ここのところ、体調を崩したり雨続きだったりその他の予定と重なったりして、山歩ができないでいた。今日の天気予報は雨だったがどうも降る気配はなさそうだ、というので、ちょっと足慣らしに出かけることにする。場所は、前回(2001年06月10日)途中敗退した山。但し登山口までは車を使いちょっとだけ(かなり)ずるをする。

今日のコース&コースタイム

大野自然観察の森駐車場(標高450m)11:37-(ベニマンサク湖北岸)-登山口11:55-おむすび岩分岐12:21-大野権現山(標高699.5m)12:41、13:07-おむすび岩分岐13:25-おむすび岩(標高667m)13:52、14:13-(ベニマンサク湖)-大野自然観察の森駐車場14:53

  • 駐車場(18分)登山口(26分)おむすび岩分岐(20分)大野権現山
    小計1時間04分
  • 大野権現山(18分)おむすび岩分岐(27分)おむすび岩
    小計45分
  • おむすび岩(40分)駐車場
    小計40分
  • 総合計2時間29分
    (大野権現山26分、おむすび岩21分を除く)

今日の様子

大野権現山~おむすび岩までのミニ縦走を楽しむ。ベニマンサク湖からは、大野権現山、そしておすび岩そのものも肉眼で確認できる。

今日の記録はこれのみ。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年03月26日)山行記
    めだかの館~船倉山~高見山~高見川沿い
    (出発:半目藪バス停(JR宮内串戸駅―山陽本線)、帰着:宮島口桟橋(JR宮島口駅―山陽本線))

広島湾岸トレイルの周辺を歩く

2004年10月23日

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大野権現山~おむすび岩
(出発帰着:大野自然観察の森)

2004年10月23日(土)、単独

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はじめに

朝起きると、安芸小富士がくっきりと見える。最初は、十方山で展望図を再確認してみようと考えた。しばらくしてもう一度外を見ると、少し山の輪郭がぼけてきたようだ。遠くまで出かけてあまり成果がでないのも面白くない。

近場で、季節の花ベニマンサクが気になっていた大野権現山に行き先を変更する。天気そのものは上々だ。大野権現山の展望図はまだ作っていない。今日の天気ならば、少なくとも近距離の展望図は十分に描けるだろう。お花と展望、一石二鳥狙いという訳だ。

今日のコース&コースタイム

大野自然観察の森駐車場9:26-(ベニマンサク探索)-登山口10:00-おむすび岩分岐10:29-大野権現山10:47、11:58-(西側探索)-大野権現山12:07-おむすび岩分岐12:20-おむすび岩12:51、13:56-登山口(ベニマンサク湖)14:19-(ベニマンサクの小径散策)14:22、14:35-駐車場14:43

  • 駐車場(34分)登山口(29分)おむすび岩分岐(18分)大野権現山
    小計1時間21分
  • 大野権現山(13分)おむすび岩分岐(31分)おむすび岩
    小計44分
  • おむすび岩(23分)ベニマンサク湖(11分)駐車場
    小計34分(ベニマンサクの小径散策13分を除く)
  • 総合計3時間01分
    (大野権現山山頂探索9分、ベニマンサクの小径散策13分を含む)
    (大野権現山展望1時間11分、おむすび岩展望1時間05分を除く)

今日の様子

船倉山、大野権現山には、初期のころ3回連続で登った。

最初(2001年06月02日)は船倉山、次週(2001年06月10日)は、船倉山~大野権現山縦走を試みたが、体力の限界を感じて、おむすび岩から下山。その次の山行(2001年07月07日)で、大野権現山~おむすび岩ルートを確認した。

今日は雲ひとつない快晴。多少汗をかきながら行動する。遠くは少し霞んでいる。それでもかなり遠くまで見通せて満足のいく展望図を描くことができた。そして、ベニマンサクの花も無事デジカメに収めることができた。花が多いのか少ないのか、紅葉がきれいなのかどうかは、よく分からない。

何度となく襲ってきた台風によって緑の葉っぱがたくさん登山道に落ちている。それでも大木が倒れて道を塞ぐことはない。おむすび岩分岐~大野権現山は、ピークを外れて南側を巻くように道が付けられている。おむすび岩分岐~おむすび岩はほぼ稜線上をいく。いずれも適度な幅のある気持ちのよい登山道である。

中年カップル、グループ登山など、多くの人と行き交う。手軽に登れて展望良し、大野権現山は良い山だ。ベニマンサク湖から“おむすび岩”を直接めざした場合、最後の急登が少し辛いだろう。まず大野権現山に登って、それから“おむすび岩”までミニ縦走を楽しむのがよかろう。多少のアップダウンはあるが、あまり気にはならない。

ベニマンサク湖畔には、若い人たちや家族連れも多い。孫の手を引く爺婆、娘に手を引かれる爺婆など、様々な人たちがいる。小春日和の平和な一日だった。(夕方午後5時56分ころ、新潟県中越地震発生)

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年03月26日)山行記
    めだかの館~船倉山~高見山~高見川沿い
    (出発:半目藪バス停(JR宮内串戸駅―山陽本線)、帰着:宮島口桟橋(JR宮島口駅―山陽本線))

広島湾岸トレイルの周辺を歩く

2009年09月19日

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高見山~船倉山
高見川ルートから登り、白糸の滝ルートを下る
(出発帰着:JR前空駅―山陽本線)

2009年09月19日(土)、単独

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はじめに

旧・大野鉱山の坑道口跡観察や559mからの展望確認をしながら、船倉山に達する。復路は、白糸の滝ルートを下った。しかし、今回も白糸の滝は見学せず。

なお、大野鉱山跡については、先週の山行記(2009年09月13日)に今日の記録と一緒にまとめた。

参考資料

今日のコース&コースタイム

JR前空8:39-新幹線高架下8:53-高見橋8:59-広島岩国道路高架下9:03-林道入口9:06-左分岐あり9:09-砂防ダム9:14-左分岐あり9:16-地蔵堂9:18-林道終端部9:24-選鉱所分岐9:27-すぐ右岸に渡る9:28-堰堤9:33、9:42-右下に"なめら滝"、左分岐あり9:44-小さな沢、左から9:45-堰堤、左前方に分岐、右折する9:46-石積みを見る(多少時間をとる)-河原(出会い)9:49、9:55-石積みの平檀10:00-支流下り口左(坑道口)10:01、10:05-坑道口10:11-尾根10:22、10:26-第2鉄塔10:31-(クモの巣きょうも多し)-第3鉄塔分岐10:41、10:46-小コブ10:47-小コブ10:48-休憩10:54、10:57-小ピーク登りつく11:00-559m(高見山)11:04、11:16-左分岐あり11;26-570m台11:30、11:32-(急下る)-鞍部11:36-小コブ11:37-(急下る)-沢(沢音心地よい)11:44-分岐(左矢草林道)右船倉山へ11:46-分岐(直進、白糸の滝)左船倉山へ11:48-鞍部11:50-小コブ11:53-分岐(右送電鉄塔管理道、第4鉄塔)左へ11:56-小コブ11:57-分岐(直進、大野権現山)左へ11:59-船倉山12:00、13:08-本道13:09-送電鉄塔管理道分岐13:11-白糸の滝分岐13:18-ロープ設置13:35-コンクリート階段13:42-コンクリート車道13:46-コンクリート橋(左岸から右岸へ)13:59-海の見える杜美術館14:02-広島岩国道路高架下14:15-永慶寺川14:21-三叉路14:32、14:34-高見橋14:38-新幹線高架下14:44-JR前空15:00

  • JR前空駅(27分)林道入口(18分)林道終端部(3分)選鉱所跡分岐(22分)出会い(27分)送電鉄塔管理道尾根、第1鉄塔分岐(5分)第2鉄塔(10分)第3鉄塔分岐(18分)559m(14分)570m台(12分)沢(16分)船倉山
  • 船倉山(10分)白糸の滝分岐(24分)コンクリート階段(39分)永慶寺川(17分)高見橋(22分)JR前空駅
  • 往路3時間21分(出会い6分、尾根4分、第3鉄塔分岐5分、559m12分、570m台2分をそれぞれ加える)
  • 復路1時間52分
  • 総合計5時間13分(船倉山1時間8分を除く)

大野鉱山跡の坑道口を確認して、縦走路尾根にあがる

今日もJR前空駅を出発点とする。順調に林道高見線に入り、高見川沿いをさかのぼる。出会いでは、高見川本流に対して右手上から支流が流れ込む。川床の岩盤が赤褐色に見える。

中尾根を登り、右谷支流上部で大野鉱山跡の坑道口を二つ見学する。これでやっと大野鉱山の全体的な配置図が頭に入ってきた。なお、大野鉱山跡については、先週の2009年09月13日の中で、今日の記録と一緒にまとめた。

縦走路尾根にあがり、右に第1鉄塔を分けて左折、559m(高見山)をめざす。第2鉄塔、第3鉄塔分岐あたりの急坂で、とたんに足があがらなくなる。朝、家を出る時には秋風が吹いていたとはいえ、直射日光はまだ強い。

559m(高見山)で先週分の展望図補完

559mで先週分の展望図を補完する。570m台の右奥に船倉山(545.9m)を確認する。船倉山の山腹には真砂土のジグ道が見えている。船倉山の真南、右肩やや下に第4鉄塔をみる。登山道は、第3鉄塔分岐~559m~570m台~船倉山というように、送電線の左手を大きくふくらんで行く形となる。

考えてみれば、ここまで登ればすでに船倉山よりも高い位置になっている。ここから、船倉山~烏帽子岩山~おむすび岩~大野権現山へ至る道は、標高550m前後から700m足らずまでの縦走路である。

559m~570m台~船倉山

559mからの急下りをこなして登り返せば570m台である。先週はここから引き返した。今日はもちろん前に進む。急坂を下る、下る。

平坦部に至り、左に矢草林道を分けて右折、しばらくして小さな沢を渡る。白糸の滝の上流部分である。ここでも川床は赤褐色になっている。そしてすぐに、白糸の滝に至る分岐を右前方に分けて左折する。

少し登ると、右に第4鉄塔管理道を分けて、左へ行く。さらに行き、直進する大野権現山縦走路を分けて、左の草むらに踏み込むと船倉山山頂である。東側に数歩行くと、小さな展望岩がある。広島市街地~宮島までの海側の景色がすばらしい。

白糸の滝に向けて下る

帰りは、白糸の滝を見学するつもりで、先ほどの白糸の滝分岐まで戻り、左折して小尾根を下る。かなり急坂である。踏み跡はあるが、小さな岩場の連続で気を使う。しばらくして足元がコシダに埋まるようになり、いっそう気を引き締める。

崩落個所がありロープが設置してある。この場所は、初めての船倉山(2001年06月02日)で今日と全く同じコースを下った時、怖い思いをしたところである。感謝!!

水音が一瞬近づいたと思ったのだが、いつまでたっても尾根の上を行く。そのうち平坦な林道に出て階段を行くようになる。ここまで降りると、さすがに白糸の滝(地形図では標高300mくらいか)の位置よりも標高が低いのではないだろうか。

分岐点も標識もなかった。見逃したはずはないのだが。また次の機会にでもと、いつものお気楽な感じで白い建物まで下る。
 

林道戸石川線~王舎城~白糸の滝~船倉山山頂(白糸の滝ルート)

林道戸石川線は王舎城(A-17)を過ぎて一旦舗装道終点となるが、白糸の滝への分岐手前で再び舗装道となり、登山道が階段となる手前まで続いている。階段手前まで車で進入可能と思われる。
白糸の滝は分岐から約100m先にあり、落差は十分であるが水量は少ない(A-18)。
階段が終わるとシダの多い登山道となり、尾根を急登すると、上述の分岐点(Web作者注、左:570m台~559mを経て高見川、右:船倉山)へ至る。分岐手前の西側の谷底には滑ら滝が見える。
この付近の山に共通することだが、日当たりのよい南側斜面にはシダやサルトリイバラが繁茂しやすい。このルートが維持できているのは、かなりの人が登っているという証である。林道終点から船倉山山頂まで1時間程度。

廿日市の山々/Naさん

白い建物を下る

白い建物まで下ると、音楽フェスティバルの準備中?である。広場にテントを張り特設ステージが設置されている。女性ボーカルが練習中?である。

係りの人が二人で会場(自家用車)整理をしている。そのうちの女性の方から「もしもし、下まで行かれるのでしたら、2時10分にバスが出ますよ」と声をかけていただく。こちらは今日は歩くのに専念したいのでご好意だけいただくことにする。

西国街道を行く

少し遅れて出発したらしいバスに追い越される。バスは永慶寺川左岸に渡り、向こうの山裾をわずかに登って行く。宮島口に行くのであろう。

ここからは、今日の出発点のJR前空駅よりも、宮島口の方が近いであろう。しかし、登りが得意でない私はそれを嫌って、永慶寺川の右岸に沿って下り、高見橋から元来た道をJR前空駅に向かうことにした。

途中で、一里塚跡を示す石碑があった。この道は西国街道の一部だったのだ。今日初めて気がついた。帰ってから確認すると、一里塚の他にもいくつか史跡があるらしい。いつか西国街道もていねいに歩いてみたいものである。

今日は大野鉱山跡の坑道口を確認できたことで満足。西国街道についても再認識できたし。ほんとうは、心の中では大野権現山まで縦走して、JR大野浦駅まで降りることも考えていた。しかし、そのためには体調を整えなくては。いつまでも現役で山野を駆けまわるために。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年03月26日)山行記
    めだかの館~船倉山~高見山~高見川沿い
    (出発:半目藪バス停(JR宮内串戸駅―山陽本線)、帰着:宮島口桟橋(JR宮島口駅―山陽本線))

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三滝寺~宗箇山~大茶臼山~広電己斐団地(2017/04/29)

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宗箇山~大茶臼山~広電己斐団地
(出発:JR三滝駅―可部線、帰着:己斐上五丁目(JR西広島駅―山陽本線))

2017年04月29日(土)、長男、小5(兄)、小1(弟)

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〈写真〉大茶臼山から、石畳の急坂を己斐団地に向けて下る、13時29分
(最近は、あまり歩かれていないようである)

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はじめに

2017年01月07日(土)、孫一人と一緒に武田山~火山~丸山を歩いた。本当は大茶臼山まで行くつもりだったが、丸山で孫がスタミナ切れを起こしてしまった。丸山でどこからどう下るか迷ったが、結局、丸山からほぼ平坦な山道を大茶臼山取付き(畑峠)まで行くことにした。そしてそこから、大茶臼山に登ることなくそのまま車道を下った。

最後の車道(下りのみ)がきつかったと後で孫がいう。せめて畑峠の手前から、宗箇山手前までの山道を下れば、距離ももう少し短く足腰には楽だったかもしれない。今日は気になっていたそのコースを、宗箇山から大茶臼山に向けて歩いてみた。

『ひろしま百山』中国新聞社(1998年)「宗箇山」の項では、宗箇山について、次のように述べている。

「宗箇山は、別名を植松山という。広島が生んだ茶道宗箇流の開祖上田宗箇が城内上屋敷からの借景として赤松を植え、松は宗箇松、山は宗箇山と称するようになった」。(同書p.90)

植松山は私は聞いたことがない。宗箇山については、宗箇(そうこ)山=三滝(みたき)山として、道標ごと書籍ごとに表記はバラバラである。

なお、新年度となり、二人はそれぞれ新一年生と五年生になった。

今日のコース&コースタイム

JR三滝駅8:35-三滝寺参道入口8:57-宗箇山取付き9:06-三滝9:08、9:10-堰堤(120m前後)9:13-右谷へ(130m台)9:20-木橋(左岸から右岸へ、160m台)9:26-右折り返し(180m前後)9:31-左折(尾根に乗る、200m前後)9:35-休憩(200m台)9:36、9:41-送電線鉄塔(230m台、地理院地図よりは上)9:47-高峠山分岐(250m台)9:52-トラバース道(左前方へ、260m台)9:57-大茶臼山・丸山分岐(330m台)10:12-休憩10:20、10:23-宗箇山(356m)10:25、10:35-大茶臼山分岐(330m台)10:44-大茶臼山を見る(250m台)10:54-車道(鍬投げ峠、210m台)11:07-(車道)-建物入口11:11-(休憩道迷い1~2分)-登山口11:14-大茶臼山~武田山縦走路(宗箇山分岐、350m台)11:47-送電線鉄塔(356mの北東)11:48、12:18-畑峠(12:23~12:24、310~320m台)-大茶臼山(413.0m)12:44、12:53-展望岩(380m台)12:59-己斐峠分岐(左前方へ)13:03-右へ振る(220m台)13:36-崩落地点(200m前後)13:40-砂防ダム(160m台)13:47-道路(登山口140m台)13:51-バス停広電己斐団地入口(110m前後)14:06

  • JR三滝駅(31分)宗箇山取付き(29分)尾根に乗る(17分)高峠山分岐(20分)大茶臼山・丸山分岐(13分)宗箇山
    小計1時間50分
  • 宗箇山(9分)大茶臼山・丸山分岐(23分)鍬投げ峠(7分)大茶臼山・丸山取付き口(33分)縦走路(1分)送電線鉄塔(5分)畑峠(1分)畑峠(20分)大茶臼山
    小計1時間39分(送電線鉄塔30分を加えず)
  • 大茶臼山(6分)展望岩(4分)己斐峠分岐(37分)崩落地点(11分)登山口(15分)バス停
    小計1時間13分
  • 総合計5時間36分(全ての時間を含む)
    (宗箇山10分、送電線鉄塔30分、大茶臼山9分を加える)

JR三滝駅~三滝寺

今日と次回(2017年05月03日)で、結局は、西区やまなみハイキングルート(鈴ヶ峰~宗箇山(三滝山)縦走コース)をほぼ忠実に歩くことになった。

『ひろしま百山』では、「JR山陽本線横川駅から西広島駅へ出るコース」を紹介している。

「横川駅北口の前の道を左(西)にとる。太田川堤防わきの道に着き、三滝橋を渡って踏切を越え直進する。そして、誓願寺の前を過ぎると新広島八十八ヵ所霊場の一つ三滝寺の参道である」。(同書p.90)

今日の私たちは、横川駅でJR可部線に乗り換えて、一駅先の三滝駅まで行った。したがって、JR三滝駅前から北西に行き、すぐにぶつかる道路を右折(左折すると三滝橋)して、北西向きに三滝寺に向かう。

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〈写真〉JR三滝駅、8時35分
(太田川放水路のすぐそば(右岸)である)

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〈写真〉三滝寺へ向かう道を行く、8時38分
(ごくおおまかには北西向きに行く)

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〈写真〉誓願寺の前を行く、8時44分
(向かって右手に道なりに進む)

「(三滝寺)一帯は、春はサクラ、初夏はツツジ、秋の紅葉と四季を通じ、市民の憩いの場として親しまれている」(同書p.90)。今日も周りにはツツジがきれいに咲いている。

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〈写真〉三滝寺参道、8時57分

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〈写真〉三滝寺参道、9時00分
(参道の両脇には、様々な石仏や歌碑、慰霊碑などが並んでいる)

登山道入口~尾根に乗る(Aコースを行く)

『ひろしま百山』や「西区やまなみハイキングルート」で紹介されている登山コース(下記)は、Bコースというようである。ただし、近年の土砂崩れで通行止めとなっている。

「本堂にお参りした人は、入り口近くまで戻り、多宝塔を右に見ながら奥へ向かうと、やがてササが道を覆う山道となる。しばらく登ると長束への鞍部に出る。ササから解放されて、風の通り抜ける尾根となる。ここからが急登。ひと汗かくころには宗箇山頂上に達する」。(同書p.90)

今日は、参道の一番奥から、そのまま左手山道に取り付き、Aコース(Bコースよりも西側)を登る。

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〈写真〉Aコース(山道に取り付く)、9時07分
(参道一番奥から左手に入る)

すぐに滝がある。『ひろしま百山』p.91によれば、「三滝寺由来の梵音の滝、霊明の滝、駒ヶ滝の三滝がある」という。この滝がそのうちのどれか分からない。

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〈写真〉堰堤がある、9時13分
(北西向きの谷を行く。地理院地図黒破線のとおりである)

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〈写真〉堰堤を越えてゆく、9時15分

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〈写真〉北西向きの谷を行く、9時20分

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〈写真〉西向きの谷を行く、9時28分
(左手・西向きの谷(左谷)に入り、地理院地図黒破線どおり行く。竹林が続いている。タケノコの季節である)

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〈写真〉左折地点、9時32分

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〈写真〉里山整備まちづくり学校の敷地を右に見る、9時32分
(連絡先は、西区地域起こし推進課となっている)

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〈写真〉尾根を右手にして、巻き道を南向きに行く、9時32分

尾根に乗る~高峠山分岐~大茶臼山・丸山分岐~宗箇山

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〈写真〉尾根に乗ってほんの少し行った所、9時36分
(右折して尾根に乗る。尾根上には黒破線表示があり、それに従って北西向きに行く)

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〈写真〉送電線鉄塔、9時47分

『ひろしま百山』「宗箇山」の項では、宗箇山~高峠山~小茶臼山~JR西広島駅について、次のように書いている。(同書p.90-91)

「(宗箇山からの)下りは、南へ延びる尾根道を進もう。すぐ左手に三滝へ下る分岐、さらに20~30メートル先の畑へ下る急坂の分岐がある。送電用の高圧線を過ぎて高峠(たかとうげ)山」(237.4m)に着く。左右が開けて見晴らしの良い岩に到着する」。以下、JR西広島駅までの詳しい進路説明が有る。注:高峠山237.0m(2014年改算)

今日の私たちは、尾根上の高峠山分岐から、上記とは逆向きに宗箇山を目指す。上記記述にはよく分からない点が幾つかあるものの、尾根を追って、北~東へと向かえば間違いなく宗箇山に着く。

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〈写真〉三叉路、9時52分
(高峠山方面を左に分けて、右手尾根上を北上する。ここにも「D」マーク有り)

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〈写真〉左手の巻き道を行く、9時57分

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〈写真〉木漏れ日の樹間を行く、10時02分

大茶臼山・丸山分岐を左手に分けて直進する。後ほど、ここまで引き返してきて、急坂を下ることになる。

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〈写真〉大茶臼山・丸山分岐、10時11分

宗箇山山頂

宗箇山山頂に着く。
『ひろしま百山』「宗箇山」の項では、宗箇松について次のように書いている。「現在の宗箇松は三代目だが、枯れ死状態になっている。立て札があって、その由来を詳しく紹介してある」(同書p.90)。

同書発行の年に、4代目に植え替えられたようである。

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〈写真〉4代目宗箇松、10時27分
(標柱の側面には、平成10年11月29日と書かれている。1998年である)

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〈写真〉宗箇山山頂の道標、10時27分
(Bコースは工事中で通行止め、山本方面にも踏み跡があるようだが、よくは分からない)

大茶臼山・丸山分岐~鍬投げ峠~畑峠~大茶臼山

宗箇山で10時半、昼食には早いというので、もう少し歩くことにする。
宗箇山から尾根筋を引き返し、大茶臼山・丸山分岐を右折して、急坂を下る。

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〈写真〉大茶臼山・丸山分岐から急坂を下る、10時47分

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〈写真〉急坂の途中、10時54分
(眼下に見えるのは己斐が丘病院だろう。病院後方の送電線鉄塔まで登り返し、画面一番左端の大茶臼山を目指すことになる)

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〈写真〉鍬投げ峠、11時07分
(一旦車道まで下る)

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〈写真〉鍬投げ峠、11時08分

車道を北西向きに少し下る。己斐上に向けて、南向きに下る車道を左に分けて、建物駐車場内を北上する。大茶臼山・丸山取付き口が有り、北向きに沢沿いをさかのぼる。地理院地図の表示は無い。

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〈写真〉大茶臼山・丸山取付きの道標、11時10分

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〈写真〉大茶臼山・丸山取付き口、11時20分

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〈写真〉尾根を巻いてゆく、11時33分
(やがて、登山道は西向きとなり、武田山~火山~丸山~大茶臼山縦走路尾根を右手にして、小さな谷や支尾根を巻いてゆく。送電線鉄塔表示の北側に沿う形となる)

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〈写真〉縦走路分岐、11時47分
(縦走路に合流して尾根筋を南下する)

356m北東の送電線鉄塔で昼食。

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〈写真〉送電線鉄塔から宗箇山を見る、12時09分

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〈写真〉畑峠に向かう、12時21分
(昼食後、小1元気回復、先頭を切って走る)

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〈写真〉畑峠(丸山取付き口)、12時23分

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〈写真〉畑峠、12時23分
(車道を左手・南東向きに移動する)

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〈写真〉畑峠(大茶臼山取付き口)、12時24分

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〈写真〉大茶臼山三角点、12時45分
(大茶臼山取付き口から、まずは南東向きに登る。やがて山頂部に達し、諸施設を右左に見ながら、尾根筋を三角点に至る)

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〈写真〉大茶臼山道標、12時46分
(標高413.0mと正しく書き改められている)

大茶臼山~展望岩~己斐峠分岐~己斐上五丁目

大茶臼山三角点から展望岩を経て、己斐上五丁目に向けて超下る。

参考:後日、ヤマレコGPS軌跡を検討したところでは、このコースは、現在では全くと言っていいほど歩かれていないようである。

標高200mくらいの地点には崩落個所もある。登山口には「山腹崩壊のため、通行禁止(西区役所維持管理課)」の表示有り。ただし、山頂部や己斐峠分岐には何の表示も無い。

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〈写真〉車道に入る、12時54分
(三角点南側の建物側壁を左から回り込む。車道(地理院地図二本線)に入り、南下する)

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〈写真〉ガードレールの切れ目から外に出る、12時55分

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〈写真〉そのまま道路擁壁に沿って南下する、12時56分

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>〈写真〉石垣に沿って左折する、12時56分
(直進すれば、五月が丘に向けて下る)

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〈写真〉石畳の急坂、12時58分
(この後、己斐上五丁目に向けて、石畳の急坂が繰り返し現れる)

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〈写真〉展望岩(立石城跡)、12時59分

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〈写真〉岩場を下る、13時00分

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〈写真〉岩場を下る、13時00分
(前の写真の位置からちょっと右に振っている。柚木城山~315m峰~鬼ヶ城山~鈴ヶ峰縦走路を見る。その奥に宮島が入る)

己斐峠分岐に至る。途中の至る所に「己斐峠通行止め、代替ルート無し」という意味の表示を見てきた。今日(2017/04/29)現在の様子が全く分からない。己斐峠を避けて、己斐上五丁目に向けて下ることにする。

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〈写真〉己斐峠分岐、13時03分
(己斐峠分岐を右に分けて、左前方に下る)

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〈写真〉石畳の急坂、13時29分
(この後、何度も何度も同じような急坂を下る)

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〈写真〉崩落地帯有り、13時40分
(ここから谷の左岸に渡る)

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〈写真〉簡易歩道を下る、13時45分

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〈写真〉砂防堰堤、13時47分

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〈写真〉栄晃院、13時50分

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〈写真〉大茶臼山登山口、13時51分
(山腹崩壊のため、通行禁止(西区役所維持管理課)の表示有り。先ほど通った己斐峠分岐(下山口)には何の表示もなかったはずだが・・・)

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〈写真〉大茶臼山登山口全景、13時52分

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〈写真〉大茶臼山を見上げる、13時57分

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〈写真〉広電己斐団地入口バス停、14時09分

今日も無事歩き切った。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

2004年11月06日

Akimasa Net
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大茶臼山
古田山315m~柚木城山~己斐峠
(出発:広電古江駅、帰着:広電西広島駅―広島電鉄)

2004年11月06日(土)、単独

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はじめに

古田山~柚木城山~己斐峠

先日(2004年11月03日)は、鈴ヶ峰~鬼ヶ城山~柚木城山~大茶臼山を歩いた。ところがいい加減に歩いたせいで、コースタイムの基準点がうまくおさまらない。特に陸軍省標石を2本確認したのに、そのうち1本の位置が定まらない。

そこで確認のため、縦走路のなかで「古田山~柚木城山~己斐峠」部分をもう一度歩いてみることにした。なお、この鈴ヶ峰~大茶臼山縦走コースに途中から登るのは今回が初めてである。(2004年11月03日分に訂正を加えた)

今日のコース&コースタイム

広電古江07:15-西広島バイパス陸橋07:23-広島学院校門前07:28-三輪明神07:32-(沢沿い探索、堰堤07:40)-三輪明神07:45-登山口07:47-鉄塔07:50-畑(トタン囲い)07:55-太田川を望む07:59-右折08:04-コブ08:08-尾根08:10-古田山(315m)08:13-(山頂探索08:21~08:30)-右折08:32-(下る~平坦)-左折08:34-鞍部08:36-コブ左折288度08:39-鞍部08:42-右左折(32度~344度)-鉄塔08:48-コブ08:49-鞍部08:50-振り返れば展望08:51-平坦65度08:53-鉄塔08:56、8:58-(コブ)-柚木城山分岐09:02-柚木城山09:03、09:06-分岐へ戻る09:07-鉄塔管理道分岐09:08-鞍部09:11-なだらかピーク09:12-(下る)-大茶臼山を見る09:14-鉄塔(送電線交差-展望良し)09:17、09:22-コブ09:23-鉄塔09:27-279m09:30-鉄塔09:32-正面に大茶臼山09:35-車道(己斐峠西側)09:43-己斐団地入口09:59-沼田分かれ10:07-広電西広島10:32

広電古江(19分)広島学院登山口(26分)古田山(標高315m)
 小計45分(沢沿い探索13分は最後に加える)
古田山(18分)鉄塔(8分)鉄塔(4分)分岐(1分)柚木城山
 小計33分(古田山休憩探索17分を除く、途中休憩2分を含む)
柚木城山(1分)分岐(10分)展望鉄塔(5分)鉄塔(3分)279m?(2分)鉄塔(11分)車道(己斐峠西側)
 小計37分(途中休憩5分を含む、柚木城山3分は最後に加える)
己斐峠西側(49分)広電西広島
 小計49分
総合計3時間17分

今日の様子

古田山(標高315m)登山口は、二万五千分1地形図によれば、広島学院の校地を西から北へ回りこんだところにあるはずだ。広電(広島電鉄)古江駅から、たまたまいっしょになった広島学院生徒(中学生かな)二人と、相前後しながら学校までの坂道を行く。 途中できれいな鳥をみる。生徒の一人が街中でめずらしい鳥を見るのが好きだなどと相手に話しかけている。

学院の西側に三輪明神があり、そこから沢沿いに道があったので、堰堤まで探索をしてみた。それより上部に道があるかどうかまでは分からなかった。

三輪明神まで戻り、学院の北を行く。右手から上がってくる道に出会い、そのまま古い木段を尾根に沿って登る。鉄塔からは、かすかに太田川が見える。しかし、朝靄にけむってはっきりしない。

送電線鉄塔を過ぎて道は左へ振れる。自然な感じのよい登山道で、所々木の根が張り出して階段を作っている。出発時には吐く息が白かった。気温はまだあまり上がっていないはずだが汗の量が多い。

トタン囲いの畑から道は右に振れる。左手横に見える尾根筋は鬼ヶ城山であろうか。太田川を望む位置で左折、やがて右折して平坦な道を行き、そして少し登る。小さなコブに至り、右手やや高く尾根を見る。登山道はその南側を巻いているようだ。再び尾根に乗った位置で右手後方を確認すると、尾根筋の道は廃道になっているようだ。

古田山(標高315m)の山頂部は、南北に細長く平坦になっている。なお、古田山という山名は、mjobinさんの提唱名であり、山道を登りきってすぐのところからの見晴らしが良い。

宗箇山から太田川、太田川の向こうに、二ヶ城山、松笠山、牛田山が折り重なり、その向こうに呉娑々宇山がうっすらと見えている。その少し右に黄金山があり、その右上から太陽が顔を出している。海側では、安芸小富士、鈴ヶ峰、極楽寺山がなんとか分かる程度で、その後の宮島はほとんどかすんでいる。

そこから1分ほど行ったところに、陸軍省標柱がある。山頂平坦部の北側で、地図上の315m地点か、またはほんの少し過ぎた辺りだ。まわりの展望はなく潅木に囲まれている。

315mを下りきると、平坦なやせ尾根が北北西に延びており、そこに割と広い登山道が付けられており歩きやすい。鞍部には古い峠越えの道跡がある。そして、塹壕のように掘れた道を登ると鉄塔に至る。展望はほとんどない。

柚木城山への登りにかかる。振り返れば315mピークが見える(170度)箇所がある。登りの途中に鉄塔があり西北西側をみる。極楽寺山の右奥に、大峯山~阿弥陀山、窓ヶ山~向山の向こうに、東郷山がかろうじて見えている。それらの少し右側に見えているのは、笹ヶ丸山だろうか(磁北352度)。

鉄塔を出発してすぐに小さなコブがあり、それを越えると柚木城山分岐に至る。縦走路は山の北西を巻いて走っている。分岐を右に登ると、山頂からわずかに太田川沿いが展望できる。ただし今日の天気は、先ほどよりももやっており、見えるのは黄金山や市内の高層ビル、あるいは 元宇品のホテル等のみである。

再び縦走路に戻り、次のピークも巻いて下る。なだらかピークを過ぎて下りにかかる。右手前方に大茶臼山が見えてきて鉄塔に至る。ここでは2本の送電線が交差しており、展望も良い。

極楽寺山の左奥、大野権現山の尖がりをかすかに認める。極楽寺山の右は、窓ヶ山~向山である。極楽寺山~窓ヶ山の後に、大峯山~阿弥陀山がかすんでいる。窓ヶ山~向山の向こうに、東郷山が顔を出している。

己斐峠まではあと2本の送電線鉄塔がある。鉄塔と鉄塔の間に279mピークがあるはずだが、はっきりした位置は特定できていない。そしてその辺りにイノシシの”ぬた”があり、先日見た泥水はどろんこの土に変わっていた。

車道(己斐峠西側)に向けて急坂を下る。大きなホオノキの葉がいっぱい落ちている箇所がある。武田山まで縦走しようかとも思ったが地図を持ってきていない。なんとなく気が乗らなくて予定通り己斐峠から下る。

2004年11月03日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 鈴ヶ峰大茶臼山トップページ

鈴ヶ峰312m~鬼ヶ城山~柚木城山~大茶臼山
(出発:JR新井口駅、帰着:JR西広島駅―山陽本線)

2004年11月03日(水)、単独

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はじめに

鈴ヶ峰~鬼ヶ城山~柚木城山~大茶臼山縦走
憩いの森登山口~鈴ヶ峰~鬼ヶ城山・鈴が峰公園分岐~道行地蔵~鬼ヶ城山~草津沼田道路~315m(古田山)~柚木城山分岐~己斐峠~大茶臼山~大岩~己斐上五丁目

新潟からの客人を西広島空港まで送っていくことになり、どのみち出発は遅くなることは分かっていた。芸北にも行きたいが、時間がないと気がせいてしまって楽しくない。いっそのこと自宅から歩いて大茶臼山まで行き、展望図を描くことにしよう。

大茶臼山の展望図はいままで描く気はなかったのだが、展望のよい大岩があったことを思い出し、そこの展望図も一つほしくなったのだ。(なお、コースタイム基準点を2004年11月06日山行で確認したものに修正した)

西広島空港07:40-新潟空港08:55
CRJ200/ボンバルディアCRJ200 (ジェイ・エア仕様=200ER)
史上初の50人乗りジェット・コミューター機

今日のコース&コースタイム

JR新井口駅09:19-井口台中学校(鈴ヶ峰憩いの森入口)09:35 、09:40-堰堤09:52、09:54-沢09:55-折り返し10:00-沢分岐(あと300m)10:07-鈴ヶ峰10:15、10:37- 鈴が峰公園分岐10:40-平地コブ10:45-鉄塔10:53-分岐10:55-道行地蔵10:58- コブ11:00-鉄塔横11:06-コブ11:07-奇岩、巨石11:09、11:11-鬼ヶ城山(陸軍省標柱)11:15、11:20- 金属製階段ロープ11:22-鉄塔11:27-鉄塔11:34-(舗装道)-鉄塔11:40-突き当たり11:42-下山口(草津沼田道路料金所近く)11:52-登山口11:58- 階段終了12:02-右手分岐12:15-小ピーク12:17-鞍部12:19、12:21-小ピーク12:23-左手分岐12:24-315m12:28、12:38 -陸軍省標柱12:39-鉄塔12:50-小ピーク12:52-鉄塔12:57-柚木城山分岐12:59- (次の分岐左へ下る13:02-鉄塔13:06-分岐戻る13:12)-鞍部13:14-ピーク13:15-鉄塔(送電線交差-展望良し)13:18、13:45-鉄塔13:48-279m?13:49-鉄塔13:52-下山口(己斐峠 西側)14:00-登山口(廃屋)14:05-山腹右折14:12-石畳14:15-石畳終わり14:23-石畳14:25-稜線左折14:28-マイクロウェーブ14:29-大岩14:32、15:27- 分岐左直進15:39-下山口(己斐上五丁目3)15:47-JR西広島駅16:24

  • JR新井口駅(16分)憩いの森登山口(40分)鈴ヶ峰
     小計56分
  • 鈴ヶ峰(21分)道行地蔵(17分)鬼ヶ城山三角点(32分)草津沼田道路
     小計1時間15分(途中休憩を含む)
  • 草津沼田道路(30分)315m(21分)柚木城山分岐(9分)展望鉄塔(3分)鉄塔(1分)279m?(3分)鉄塔(8分)己斐峠西側
     小計1時間25分
     (315m休憩10分を含む、鉄塔探索ロスタイム10分は最後に加える)
  • 己斐峠(29分)マイクロウェーブ(大茶臼山)
     小計29分
  • マイクロウェーブ(23分)下山口(37分)JR西広島
     小計1時間00分
  • 総合計5時間21分
    (ただし、草津沼田道路附近下山口~登山口移動6分を加える、そして、鈴ヶ峰展望22分、展望鉄塔昼食27分、大岩展望55分を除く)

今日の様子

小春日和だ。鈴ヶ峰は相変わらず人が多い。ただし展望は今ひとつ。鈴ヶ峰登山口附近に白い小さな花が多くある。名前はまだ分からない。アキノキリンソウは、このような低い登山道にも多いのだろうか。よくみかけた。コウヤボウキも多い。道迷いをしたおかげでリンドウを一輪見つけた。

久しぶりに鬼ヶ城山方面に向かう。山歩きを再開した2000年に集中的に4回ほど登った山だ。鈴ヶ峰北側の急坂は、改めてこれが広島市内かと思うほど自然が残っておりうれしい。

鬼ヶ城山山頂で、"奇岩、巨石"を楽しみ北へ向かうと、鬼ヶ城山三角点があり再測量中のようだ。うっかりしていた。今まで"奇岩、巨石"がある位置が鬼ヶ城山三角点だと勝手に思い込んでいた。三角点など確認したこともないのに。なお、三角点附近で陸軍省標柱を見つける。

しっかりした道が北へ延びる。途中で階段やロープが用意してある箇所がある。その先で、肩からマウンテンバイクを降ろして乗ろうとしている人の後姿が目に入った。自転車に乗ることのできない箇所では肩に担いで移動するのだろう。

以前に、丸山~大茶臼山で登山道にタイヤの跡がついていたのを思い出す。なお、牛田山や絵下山ではMTB走行禁止らしい。そしてこのすぐ後で、上下黒のランニングタイツ姿の親子とすれ違う。

道はやがて細い舗装道となり、折り返してみごとな竹林を抜けると、草津沼田道路沿いの下山口に至る。縦走路次の登山口は、草津沼田道路料金所の東側になる。

のり面の急なコンクリートの階段を登る。二万五千分1に記載の登山道よりは一つ南の尾根になる。(マウンテンバイク関連のHPに、地形図上の道を下りたと思われる記載がある。ただし崖上の細い道で危険ともある。)

階段より上の山道は荒れている。以前通ったときには、クモの巣がたくさん張っていたが、季節が遅いのかクモの巣に悩まされることはなかった。しかし、10年前の台風で倒れた木々が転がっている。

やがて、古田台ヒルズから北東に延びる尾根道に乗る。315mピークが近づくにつれて道もよくなり、コブを2つ越えてそのまま315mに達する( 登山道の付き方が地形図と少し違う)。山頂からは展望が開ける。

315m山頂には陸軍省標石があり、陸軍東一六、陸軍輸送港域第一〇〇?と彫られている。このあたりからきれいな山道となり、鳥の鳴き声を多く聞く。茶色をした小動物が走り去る。しかし、しっかりと観察できたわけではない。
(315m~己斐峠縦走路の概要は、2004年11月06日山行記の方がくわしい)

己斐峠から大茶臼山を目指す。マイクロウェーブから南へ少し下った地点に大岩があり展望が良い。汗をかいたので上半身裸になり服と下着を乾かす。展望はなかなかすばらしい。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年01月23日)山行記
    己斐峠~柚木城山~鬼ヶ城山~鈴ヶ峰~八幡東
    (出発:己斐峠(JR西広島駅―山陽本線)、帰着:八幡東(JR五日市駅―山陽本線))

2000年11月03日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 武田山大茶臼山トップページ

武田山~火山~丸山~大茶臼山
(出発:JR下祇園駅―可部線、帰着:五月が丘団地バス停~JR西広島駅―山陽本線)

2000年11月03日(金)、単独

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今日の様子

JR下祇園-武田山410m-火山-丸山-大茶臼山、実働4時間
その後、五月が丘団地へ下る-(バス)-JR西広島
大茶臼山413mより今日歩いた行程を振り返る(写真あり)
JR下祇園→武田山(右端、三角形の阿武山の手前)→火山(マイクロウエーブの右側)→丸山(中央)→大茶臼山

今日の情報は以上のみ。

参考(カシミール展望図)
武田山の元ファイル:hyakuzan/view/takeda_view.htm

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

2003年01月25日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 武田山大茶臼山トップページ

武田山~火山~丸山~大茶臼山
(出発:JR下祇園駅―可部線、帰着:団地バス停~JR西広島駅―山陽本線)

2003年01月25日(土)、単独

このページの目次です

はじめに

武田山~火山~丸山~大茶臼山縦走

寝過ごした。どこに行くともはっきり決めていたわけではないが、遅い時間から出発するには近くの方が良い。それと初期のころ登った山で山行記のしっかりしたものを書いてなく、展望図のない山ということで武田山とした。山城と史跡めぐりを加えてのんびり往復するつもりであったが、結局は展望を求めて大茶臼山まで歩いてしまった。

今日のコース&コースタイム

JR下祇園11:22-憩いの森11:44-分岐(馬返し手前)12:01-御門跡12:14、12:20-武田山頂上12:30、13:05-水越峠13:16-小ピーク13:23-小ピーク13:30-火山13:48、14:17-岩場14:21-小ピーク14:36-鞍部14:37-小ピーク14:49-小ピーク14:52-権現峠14:54-420m台ピーク15:09-送電線鉄塔15:20-小ピーク15:28-小ピーク15:35-丸山15:38-送電線鉄塔15:52-畑峠15:57-大茶臼山頂上16:08、16:18-ボンバス車庫裏16:35-(歩く)-JR西広島17:15
西区己斐上5丁目56

JR下祇園(22分)憩いの森(46分)武田山
小計1時間08分
武田山(11分)水越峠(32分)火山
小計43分
火山(37分)権現峠(44分)丸山
小計1時間21分
丸山(19分)畑峠(11分)大茶臼山
小計30分
大茶臼山(17分)団地バス停(40分)JR西広島
小計57分
総合計、約5時間(武田山、火山での展望時間分を53分として除く)
JR下祇園~大茶臼山、4時間46分
実働3時間42分(+武田山35分、火山29分)

憩いの森から武田山に登る

真砂土の登山道は深くえぐられているところがある。一番深いところでは胸まであるだろう。しかし木段等はほとんどない。自然のままで気持ちのよい山である。かと言って危険な個所には竹で柵がしてあったりと人の手が程よく入っている。

武田山からの縦走路途中で登山道にしゃがみこんで作業をしている一人の男性がいた。何をしているのかと思ったら、登山道に足場をけずっているのだった。このような人たちによって登山道が整備されているのだろう。感謝感謝である。

さて、武田山頂上で大茶臼山から歩いて来たという男性に会った。開口一番、あれが宗箇山ですかという。途中で会った人が今から宗箇山に行くと言っていたので気になったようだ。武田山は初めてだが、かなりあちこち歩いているらしい。

その人といっしょに白木山、高鉢山、呉娑々宇山と見ていくうちに、曽場ヶ城山~水ヶ丸山が見えているという。山の形で分かる、つい最近登ったばかりだというのだ。20万分1で確認すると確かにその通りだ(ただし、家に帰って確認すると水ヶ丸山のピークそのものは見えていないようである)。

火山から深入山をみる

武田山からは芸北方面は見えない。火山まで行ってみることにする。火山から雪で真っ白くなった深入山ドームを見ることができて感激する。先週に続いて二週連続である。

なお、火山の南斜面で大規模団地を造成中である。火山から南に少し下った大岩(縦走路上)からその様子がよく見える。発破作業などのため、権現峠やその手前(武田山側)から祇園方面へは通行止めである。そこから下りるならば反対側の沼田方面ということになる。

さて、火山からは深入山より北側は樹木にさえぎられてよく見えない。さらに先まで行ってみることにする。420m台ピークまで行って振りかえると荒谷山の左右まで全て確認できる。ここに至ってやっと360度の展望(位置、角度は少しづつ異なるが)を得て満足する。

縦走路はアップダウンがありかなりきつい。特に火山をはさんで権現峠までがきつく、その後の丸山(反射版あり)、大茶臼山(マイクロウェーブ)にかけてはどちらかというと平坦な道である。丸山への登りで太陽が樹間から真正面に見え始めた。先を急ぐ。大茶臼山からの下りは、石を敷き詰めた急坂ですべりやすい。

よく雪の降るシーズンだが今日も小春日和、あちこちで登山者と出会った。

武田山展望記

<白木山>、安駄山~<高鉢山>、長者山~藤ヶ丸山~(呉娑々宇山)と続く。呉娑々宇山の稜線一番北側手前に<木ノ宗山>があり、その向こうに東広島の山<虚空蔵山>が頭を出す。長者山の右手前に<二ヶ城山>があり、その後ろに、<曽場ヶ城山>~(水ヶ丸山)の稜線が見える。ただし水ヶ丸山そのものは見えない。見えているのは稜線途中の652mピークである。

<呉娑々宇山>から海に向かって稜線が流れ、その向こうに<鉾取山>~原山~洞所山~城山~金ヶ燈篭山がはっきりと分かる。呉娑々宇山の右手前に松笠山が見える。城山~金ヶ燈篭山手前に牛田山、後ろに熊野の山(石嶽山、三石山~観音山)がある。ただし熊野の山は今日ははっきりしない。一番後ろは、<野呂山>(膳棚山)、<灰ヶ峰>である。

海側に<絵下山>、<天狗岩>があり、その手前に黄金山、後ろに休山がある。なお小田山は確認できていない。

<倉橋島火山>(倉橋島)、<古鷹山>~クマン岳(江田島)、<安芸小富士>(似島)、宇根山と砲台山(西能美島)から阿多田島までよく見える。その後ろに山口県大島(鯛峰、大見山、嵩山~嘉納山~文殊山)がうっすらと、しかし輪郭ははっきり見える。

武田山~火山~丸山~<大茶臼山>~柚木城山~315m~(鬼ヶ城山)~鈴ヶ峰大縦走路を見る。<宗箇山>と鈴ヶ峰の間に<弥山>がある。同じく宮島の岩船岳そのものは見えないようである。

武田山~火山~丸山~<大茶臼山>~柚木城山~(鬼ヶ城山)~鈴ヶ峰大縦走路を見る。
丸山の右側後方に、<船倉山>~おむすび岩~(大野権現山)の稜線を見る。その右手前に<極楽寺山>がある。火山の左肩にのぞくのは<羅漢山>である。

参考(カシミール展望図)
武田山の元ファイル:hyakuzan/view/takeda_view.htm

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

2007年06月09日

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武田山~火山~丸山~大茶臼山
(出発:JR下祇園駅―可部線、帰着:己斐峠バス停-ボンバス~JR西広島駅―山陽本線)

2007年06月09日(土)、単独

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はじめに

武田山・火山~丸山~大茶臼山縦走

5月後半から行っていた「細見谷渓畔林と十方山林道」の校正(初校)がやっと6月4日(月)に終了した(山行は3週連続でお休み)。久しぶりに出かけられそうである。ところが、金曜日夜の天気予報では、土曜日は雨。朝起きると、夜中まで少し降った模様である。日曜日登山に頭を切り替えていると、窓の外に少しづつ青空がのぞいて来た。出かける気になる。といって、芸北で降られても面白くない。4年ぶりに武田山~大茶臼山を歩いてみることにした。このコースならば、どこからでも下山(エスケープ)できるから。

今日のコースタイム

JR下祇園10:25-地道10:33-武田山憩いの森 10:45-登山道10:51-11:06尾根に乗る-御門跡11:16-城跡11:21-弓場跡分岐(右へ)11:25-火山分岐(右へ)11:26-武田山410.9m11:27、11:40-すぐ分岐(右へ)-左後に小道あり11:43-鞍部380m台11:44-東山本下山口(鞍部すぐ上)11:44-390m台11:46-弓場跡(観音堂分岐)11:47-少々コブ11:49-左手後にトラバース道分岐(馬場跡に至る)11:56-水越峠(東亜ハイツ、立専寺分岐)270m台11:58-300m台小コブ12:01-353m手前(東亜ハイツ分岐)12:10、12:13-地図上の水越峠320m台(平和台東・高取分岐)12:18-350m台(堀切、ひょうたん岩入口)12:23-鞍部340m台12:26-小コブ400m前後12:35-440m台コブ(平和台墓苑コース分岐)12:40-火山488.3m12:46、13:08-八畳岩13:13-アストラム大原分岐13:18-鞍部350m台13:20-360m台13:21- 鞍部350m台(右踏み跡うすい、左踏み跡消失)13:22-399m13:26-380m台(大岩ピーク)13:30-権現峠13:32-420m台(大岩ピーク)13:44-426m(送電鉄塔)13:49-少々コブ(推定400m台)13:53-400m台13:55-鞍部380m台(左右に踏み跡、廃道)13:56-440m台(大岩ピーク)-左分岐あり?14:09-丸山457.6m(反射板あり)14:10-小コブ420m台14:14-小コブ410m台14:18-336m(送電鉄塔)14:25-畑峠310m台14:30-最初の施設14:41-大茶臼山413.2m14:46-(探索3~4分)-車道14:50-ガードレール右外へ15:51-展望岩14:56、15:21-分岐を右へ(左・広電団地)15:26-左の尾根へ15:40-右へ振る15:42-バス停己斐峠15:46

JR下祇園(20分)憩いの森(42分)武田山
小計1時間02分
武田山(18分)水越峠(20分)地図上の水越峠(28分)火山
小計1時間06分
火山(24分)権現峠(38分)丸山
小計1時間02分
丸山(20分)畑峠(16分)大茶臼山
小計36分
JR下祇園~大茶臼山、小計4時間21分
(武田山13分、火山22分加える)

大茶臼山~己斐峠
小計35分(展望岩25分加えず)
総合計4時間56分
(大茶臼山展望岩25分含まず)

4年ぶりの武田山

4年ぶりの武田山山中には、道標がかなり増えている。武田山・火山を中心に、道標や登山道の整備をしている人たちのグループによるもののようだ。個人的な好みを言えば、道標はもう少し小ぶりの方が好きである。とはいうものの、道はよく踏まれており、気持ちのよい一日を過ごさせていただいたことに感謝。武田山~大茶臼山~鈴ヶ峰は、その周囲全体が360度にわたっていくつもの団地で削り取られてしまっている。最後まで都会に残された貴重なオアシスとして大切にしたいものである。

コースタイム比較検討

前回2000年11月03日(金)のコースタイムと比べると、武田山まで(前回1時間08分)はほぼ同じ、武田山~火山は、前回(43分)が極端に早くなっている。そのかわり、今回の火山~丸山は、前回(1時間21分)よりもかなり早い。丸山~大茶臼山は、前回(30分)の方が早い。

なお、2000年11月03日(金)で、同じコースを実働4時間としている。しかし、山行開始初期の頃の記録であり、詳しいコースタイムは分からない。したがって、JR下祇園 ~大茶臼山を4時間ちょうどで走破したのかどうかは、不明である。ただし、今日はその4時間を意識していたことは確かである。今日歩いた感じでは、休憩も含めて4時間はかなり厳しい設定だろう。 (参考:2007年06月16日、武田山~大茶臼山~鈴ヶ峰東峰)

さて、コースタイムの割合は、前回よりも今日の方がバランスがとれていると思われる。JR下祇園 ~武田山 、武田山~火山、火山~丸山ともに1時間+アルファといったところだろう。それにしても、武田山から火山への下り、登りはきつい。また、火山~丸山間の移動距離は大きく、その間にいくつものピークがある。地形図で現在位置を確認できない場合、まだかまだかという気になって疲れが倍加しそうだ。丸山~大茶臼山間はほぼフラットで歩きやすい。最後に畑峠から少し登り、山頂部のアンテナ群をダラダラとやり過ごしながら南下して行く。今日は火山~丸山間は少し飛ばしている。最後に大茶臼山の登りではバテテている。

水越峠の位置について

武田山~火山縦走路途中にある水越峠について、守田さん(山歩きと山野草のページ管理人)は、「国土地理院発行の1/25,000図では、ひとつ西側の鞍部を水越峠としていますが、今ではこの場所が水越峠として定着しています」として、353m手前の鞍部を水越峠としている。確かに、標識もそのようになっている。

今日は、その水越峠で失敗をした。地図上にある水越峠手前の353mを、峠の向こうにある400m台ピークと取り違えたのである。どう見ても、行く道は左折なのに、地形図では右折になっている。コンパスを当てるとまるで角度が合わない。それにしても、右折する道は真北へ延びている。これは絶対に間違っている。位置の確認も不確かなまま、左折して進む。当然ながら、コンパスは相変わらず合わない。火山手前の400m台ピークに至って、やっと現在位置を確信することができた。アップダウンのきつい火山東斜面で、余分な疲れ方をしてしまった。(今迄何といい加減に歩いていたことか)

太田川右岸の”武田山~大茶臼山~鈴ヶ峰”縦走路は、いつの頃からか”広島「南アルプス」”と呼ばれるようになっている。名前の響きと共に、実働8時間以上かかるタフなコースは、一度は挑戦してみたい対象として頭から離れることはなかった。だから、今日も一応は、最終地点として鈴ヶ峯を想定して行動している。

大茶臼山のルート復活

ただし、今日は出発が遅れたことと、大茶臼山で余力がなくなっていると感じたので、無理をしなかった。日没までには時間があり、少しでも前に進んで、途中の適当な所で下山すればよいとも考えたが、大茶臼山~己斐峠に新しい登山道ができた(復活した)というので、それを確かめるため展望岩でゆっくりと休んだ。展望岩には、ゼミの教官と学生さんらしい男女数名が先着していた。

この展望岩は、山頂部アンテナ群の南にある建物に、車道から取り付いて建物の外側を左に回り込み、少し下ったところにある。広電己斐団地に下るルートの途中になる。

「ひろしま百山」p.88でも、己斐峠~大茶臼山ルートを紹介している。今日下ったコースとは別のもので、山頂部アンテナ群から西へ、五月が丘へ至るコースを少し行った所を左折して下る。同書によれば、「この登山道は特有の形をしたブロックを敷き詰めた所が多く、急坂でもある」と書いている。ブロックを敷き詰めた形が板チョコによく似ているので、チョコレートコースと呼ばれていることを最近知った。名前の響きに反して、落ち葉で滑りやすく、無粋な登山道であることは間違いない。

己斐峠へ向けて下る新しい登山道は、展望岩を下ったところから、広電己斐団地分岐を左に分けて、右手尾根に沿って付けられていた。「ひろしま百山」よりも一つ東の尾根になるだろう。踏み始め(踏みなおし)の小道は、急ではあるがふかふかして気持が良い。あのコンクリートブロックの登山道では、とても登り下りする気になれない。そうした思いもあって古道復活となったのだろう。よいルートを付けていただいたことに感謝。

己斐峠の取り付き地点を確認しておこう。バス停己斐峠(国泰寺前)からほんの少し己斐峠に向けて登ったところに手摺があってそれに沿って登って行くとよい。少しの間、ゴミが投げ捨ててあったりして汚いが、その上はほんとうに気持ちのよい林間コースである。

今日登山道で多く見られた花は、ツツジとササユリだった。

武田山展望記

太田川右岸縦走路(火山~丸山~大茶臼山~柚木城山~鬼ヶ城山~鈴ヶ峰)方面をみる。柚木城山右奥に、鈴ヶ峰が見えているようだ。

火山~丸山の間に、極楽寺山の尾根が入る。火山の左奥に、羅漢山の三角形をみる。丸山の右奥に、傘山、船倉山~おむすび岩~(大野権現山)をみる。極楽寺山の後に、野貝原山のごく一部が見えるというが、分からない。

宗箇山の真後ろは海である。縦走路と宗箇山の間に、宮島をみる。山頂部平らな部分の右上に、阿多田島、左肩奥に、大奈佐美島をみる。それらの後にあるはずの、周防大島(嘉納山など)、皇座山、琴石山などは、霞んで形が分からない。

峠島の後に、江田島(古鷹山など)、その右奥に、東能美島(陀峯山)、倉橋島(岳浦山)が折り重なってうっすらと見えている。なお、766mは、佐田岬半島(今日は見えない)。

傘山もうっすらと見えているようである。

なお、722mは、野貝原山の一部(今日は区別できていない)

鉾取山系のうしろに、<野呂山>678.9m~728.6m~膳棚山839.4mを見る。それらの間に、石嶽山が、ほんの少し頭を出している。鉾取山そのものは、呉娑々宇山山系の右肩奥に、へばりつくようにほんの少し頭を出している。

曾場ヶ城山が、二ヶ城山の左奥にわずかに頭を出す。二ヶ城山の右奥に、620m~650m(水ヶ丸山縦走路途中)をみる。-未完-

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

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大元谷左岸コース~青海苔浦~(養父崎浦~山白浦)往復~大砂利(2014/02/23)

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大元谷左岸コース~岩船岳縦走路(先峠〜陶晴賢碑分岐)~青海苔浦~(養父崎浦~山白浦)往復~青海苔浦~大砂利
(出発:宮島桟橋、帰着:大砂利)

2014年02月23日(日)、単独

阿多田島

〈写真〉阿多田島を望む、10時07分
(瀬戸内の多島美、養父崎東の崎の尾根手前)

  • 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2014年02月23日)無し

宮島最西南端部の既設歩道の再整備状況について、その都度まとめています。トピックスもからめた内容になっていますので、時系列でご覧いただければ幸いです。(2013年秋~14年春)

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はじめに

最近、青海苔浦~養父崎浦~山白浦(宮島の東海岸)で、かつて存在したはずの既設歩道を再整備しようというボランティア活動(宮島太郎の会:山本拓志・代表)が続けられている。2013年10月~2014年3月まで各月3日ずつ実施(予定)されており、私も今までに昨年10月と今年2月の2回参加した。

ボランティアに参加して、先週の段階で青海苔浦から山白浦まで歩けることは分かっている。さらに、山白山~御床山の尾根までは、数年前に整備したことがあるという。そこで今日は、次のような宮島南西部一周コースを考えたが、あえなく敗退した。

青海苔浦から養父崎浦~山白浦(東海岸)を経て、山白山241m~御床山364m~(岩船岳)の尾根を乗り越し、あての木浦~御床浦~広島大学植物実験所~多々良(西海岸)と回る予定で出かける。

何とか山白浦まで無事たどり着き、そこから山白川左岸に取り付いたものの、大藪で前進かなわず引き返す。帰りの山白浦~養父崎浦~青海苔浦で疲労困憊、青海苔浦~大砂利までの車道をやっとの思いで歩き通し、大砂利ゲートでギブアップ。

今日のコース&コースタイム

宮島桟橋6:41-(干潮、浜を渡る)-大元公園6:55-大元コース分岐7:02-(大元谷左岸コース)-前峠7:42-多々良林道(岩船岳縦走路入口)7:54、7:57-先峠(青海苔浦乗越、岩船岳縦走路)8:09-岩船岳を見る8:15-(ロスタイムあり)-三ツ丸子分岐(海軍省標石)8:44-陶晴賢碑分岐8:46-青海苔浦方面歩道8:51-牛馬道分岐9:15-水道施設9:16-青海苔浦(養父崎浦方面入口)9:24、9:34-大バナ上(標識)9:55-養父崎東の崎10:17-ワイヤー10:19-浜近く(浜に出てみる)10:22-養父崎浦(浜に出る、時間不明)10:25ころ-道迷い(浜に出る10:38-浜に出る10:45)-養父崎浦(浜から再び山道へ入る)10:57-沢(養父崎浦神社の北方向)11:00-分岐(左に下る)11:12-尾根11:20-大岩(山白山を見る)11:25-小尾根(74m南側)11:39-山白浦(神社東側の浜11:51-神社西側の浜11:55)-山白川左岸に取り付く12:23-ヌタ場12:27-前進断念12:31-山白浦12:35-小尾根(74m南側)12:51-分岐(右へ)13:18-沢(養父崎浦神社の北方向)13:27、13:33-養父崎浦(浜に出る13:34、浜から入る13:38)-浜近く13:41-ワイヤー13:45-養父崎東の崎13:47-大バナの上(標識)14:11-青海苔浦(養父崎浦方面入口)14:39-(車道)-大砂利ゲート15:53

  • 宮島桟橋(14分)大元公園(47分)前峠(27分)先峠
    小計1時間28分
  • 峠(37分)陶晴賢碑分岐(5分)青海苔浦方面歩道(24分)牛馬道分岐(9分)青海苔浦
    小計1時間15分
  • 宮島桟橋~青海苔浦(養父崎浦方面取り付き口)
    2時間43分

干潮にて大鳥居横をショートカットして時間短縮。しかしながら、先峠から陶晴賢碑分岐(岩船岳縦走路上)までは、通常15~20分程度のところを今日は37分かかってしまった。途中の大幅なロスタイムなどを勘案すると、宮島桟橋~青海苔浦間を2時間30分でも可能かもしれない。

青海苔浦~養父崎浦~山白浦:

  • 青海苔浦(21分)大バナ上(22分)養父崎東の崎(8分)養父崎浦
    小計51分
  • 養父崎浦(浜歩き4分)浜から再び山道に入る(27分)尾根(19分)小尾根・74m南(16分)山白浦(神社西側の浜)
    小計1時間30分(養父崎浦での道迷い含む)

山白浦~養父崎浦~青海苔浦:

  • 山白浦(59分)養父崎浦(1時間01分)青海苔浦
    小計2時間04分(養父崎浦の浜歩き4分を含む)
  • 山白川沿い探索(敗退)、往復12分
    青海苔浦(1時間14分)大砂利

養父崎浦で浜を歩く箇所があることを知らなかったため、行きでは大幅なロスタイムあり。それを差し引けば、青海苔浦、養父崎浦、山白浦間は、それぞれ約1時間といったところであろう。

注:1回目のボランティアは、作業初日に参加して、青海苔浦~「大バナ」の北辺りまでで引き返した。2回目は、養父崎浦に船で上陸して、そのまま山に入り、山白浦に向けて途中まで作業をして、まだ整備されていないシダの道を山白浦まで下った。つまり、私自身は養父崎浦手前から養父崎浦までは歩いた経験がなかった。(作業後に提供された軌跡入りのGoogle航空写真には、この浜歩きが記されているが、見逃している)

  • 総合計9時間12分(全ての時間を含む)

今日の行動

JR山陽本線、朝の下り一番列車でJR宮島口6:20着。車内放送では、次の宮島便は7時5分とのこと。改札口を出て小走りに宮島口桟橋に向かう。朝の一便6:25発に飛び乗る。

船(乗船時間約10分)を降りると夜は完全に明けようとしている。しばらく前の寒波は去り、今日は午前午後とも降水確率ゼロ%。絶好の山行日和である。途中で見上げる空には雲一つない。快晴である。心置きなく探検が楽しめそうである。

大元公園から大元谷左岸コースを行き、順調に先峠(青海苔浦乗越、岩船岳縦走路)に登りつく。岩船岳縦走路を岩船岳方面に少し行く。歩道の路肩が崩れている個所がいくつもあり、かなり荒れてきた感じを受ける。今日は、途中でしなくてもよい道草をして、大幅なタイムロス。

陶晴賢碑分岐(岩船岳縦走路)から、左手の谷に向けてジグで下る。谷底で小さな水流を左岸に渡り、青海苔浦まで下る歩道に入る。青海苔川の右岸・左岸と渡り返しながら下り、牛馬道分岐を右に見て、水道施設の横を通り抜けると、青海苔浦はもうすぐである。

養父崎浦方面の入り口は、青海苔浦の浜の北側(青海苔川の右岸)にある。ちなみに、青海苔浦の浜に下りる踏み跡は、ここからさらに少し下って、道路が青海苔川を渡った所(左岸)にある。

さて今日は、養父崎浦方面に向けて、きれいな歩道に踏み込む。青海苔浦の西側で、疎林の中を左右に細かく振られながら進むと、やがて左手下に青海苔浦の白浜と青い海を見るようになる。よく踏まれたきれいな歩道が、青海苔浦を巻くように続いている。

歩道は、やがて東側の海を見渡せる海岸沿いの高巻き道となる。ほんとうにきれいな平坦で歩きやすい踏み跡である。

なおその後、途中の小さな谷では、疎林の中を行く箇所もいくつかある。例えば「大バナ」の北では、疎林の中、小さな谷を山の方に一旦さかのぼり(北西の方向)、しばらくして左折、急坂を登って(64mピーク付近)、再び海岸沿いの高巻き道を行く。

ちなみに、大潮の時には、この辺りの海岸そのものを歩くことができる。「大バナ」は、海岸沿いの岩場の難所である。

さて、養父崎浦に近づくと、一度浜近くを行く。さらに少し行くと養父崎浦の浜(養父崎浦神社の北東側の浜)に出る。そこから、しばらく砂浜を歩き、養父崎浦神社のある岩場よりも手前で、再び山の中に入る。

今日は、この砂浜歩きが途中にあることを知らなくて、浜近くの疎林を行ったり来たりして、大幅なタイムロス。

養父崎浦から再び山に入った歩道は、西に向けて行く。小さな沢(養父崎浦神社の北方向)を渡り、標高80m前後で尾根に乗る。そして、その尾根上を南西に海に向けて下る。標高20~30mくらいで再び西に向かい、やがて左手の小さな浜(小浜)近くまで下りる。

そのまま西に向かうと、超急坂が待っている。74mピークのある小尾根である。この小尾根の途中では、両手を使ってよじ登り、標高70mくらいの地点で尾根に達する。

前回(先週)私が参加した作業は、この尾根途中までで終了した。その尾根を越え、さらに西向きに、太ももまで埋まるシダを押し分けながら海に向かって下る。

山白浜神社の東側の浜に出る。神社下の南側の岩場を伝って、神社の西側の浜に入る。山白川が流れ込んでいる浜である。(帰りは、浜から崖をよじ登り、神社裏の歩道を行く)

さて、いよいよここからが今日の本番。軽く昼食をとり、勇んで山白川左岸の林の中に突っ込む。しかし、足元に昔整備された歩道が見えはするが、シダに小灌木がからみつき、前に進むことができない。これでは、山白山~御床山の尾根にたどり着くことはとうてい困難だろう。早々に撤退する。

帰りの歩道では、山白浦~養父崎浦までのアップダウンで完全に疲労困憊。何とか養父崎浦~青海苔浦から大砂利まで歩き通したものの、大砂利ゲートで歩みを止めた。そこから宮島桟橋まで、車で約20分、徒歩では少なくとも約2時間、今日の状態では2時間30分以上かかったかもしれない。

宮島東海岸の既設歩道を整備すれば、大潮の時の海岸線歩きのエスケープルートになる、と考えたこともあったが、それはちょっと甘いだろう。とは言うものの、瀬戸内の多島美を眺めながらの海岸沿いの高巻き道はすばらしい。

今年3月のボランティア(宮島太郎の会)の日程も決定(私も参加申し込み済)している。前回試みられた船で直接現地に向かう方法が取られるとのこと。山白浦に上陸し、養父崎浦方面に向けて、74mピークのある小尾根までのシダを刈るのが主な作業になるであろう。

あるいは、逆に西向きに前進して、革篭崎(宮島最西南端)方面のルートを新たに見つけることができるであろうか。楽しみである。

宮島本発売(アマゾンKindle版)2018年1月17日刊

『孫と歩く~ユネスコ世界文化遺産の島・厳島~』

宮島のトピックス満載です。
なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。

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宮島自然植物実験所~大江浦~大川浦手前、往復(2015/02/15)

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広島大学宮島自然植物実験所~大江浦~大川浦手前、往復
(出発帰着:広島大学宮島自然植物実験所)

2015年02月15日(日)、宮島太郎の会・ボランティア(8回目)

  • 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2015年02月15日)無し
  • 大江浦手前、整備
    大江浦の向こうの小さな峠、整備

宮島太郎の会・ボランティア参加(宮島最西南端部の既設歩道の再整備状況)については、その都度まとめています。トピックスもからめた内容になっていますので、以下にて時系列でご覧いただければ幸いです。(2013年秋~2015年冬)

このページの目次です

はじめに

宮島太郎の会(山本拓志・代表)による宮島最西南端部の既設歩道の探索と再整備計画は、いよいよ今年度(2015年3月末)中に完了の見通しが立ってきた。私も都度ボランティアで参加をしている。本日(日曜日)は山本代表その他私を含めて計3人での作業となった。

今後の予定では、3月中旬の土日を整備に当て、3月下旬には整備完了のお披露目が行われるそうである。ところが、3月は私は宮島に渡れそうにない。残念だが仕方ない。4月以降、機会をみてゆっくり歩いてみたいと思っている。

今日の概況

宮島桟橋7時30分集合、代表の車で、宮島西海岸の簡易舗装道を宮島自然植物実験所に向かう。植物実験所からは山道を徒歩で大江浦に向かう。今日は実験所からすぐに海岸部に入り浜を少し歩く。そして、室浜砲台跡の向こうの小さな峠に向けて山道に入る。

大江浦に至る道中は、先日の作業で必要に応じて草が刈ってある。今日は、大江浦に下る最後の峠付近から大江川に向けて、整備を行う。大江浦で昼食をとり、午後は、大江川の向こうの峠の前後をきれいに刈り込む。

GPS不調にてLOGなし。

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なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。

2014年01月12日

Akimasa Net
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大元谷左岸コース~岩船岳縦走路~陶晴賢碑往復~奥の院~弥山~紅葉谷コース
(出発帰着:宮島桟橋)

2014年01月12日(日)、単独

陶晴賢碑

〈写真〉陶晴賢碑、13時05分
(「高安原 陶晴賢敗死之所」、碑は青海苔川左岸の既設歩道から少し山側に入った疎林の中にひっそりと建っている)

  • 先峠(岩船岳縦走路)~陶晴賢碑
    直接登る:2013/09/22、直接下る:2013/10/20
  • 陶晴賢碑分岐(岩船岳縦走路)~陶晴賢碑
    初めて下る:2003/06/07、往復:2009/03/20

このページの目次です

今日のまとめ

厳島神社横を通り、海岸道路を大元公園まで行く。大元谷左岸コースをさかのぼり、前峠を経て多々良林道まで一旦下る。林道を横切り、先峠(青海苔浦乗越)まで登り返す。岩船岳縦走路に入り、岩船岳方面に少し行く。陶晴賢碑分岐から青海苔浦方面に向けて下り、陶晴賢碑を往復して再び岩船岳縦走路まで戻る。岩船岳縦走路をさらに先峠まで戻り、そのまま502mを経て、奥の院まで下る。奥の院から御山神社横を経て、山頂部歩道まで登る。弥山本堂方面に少し行き、弥山巡り(西回り)で弥山三角点に達する。新しい展望台に登る。その後、弥山巡り(東回り)で、弥山本堂まで下り、山頂部歩道を、しし岩駅(宮島ロープウエー)方面に行きかける。かや谷尾根コース~包ヶ浦自然歩道(博打尾)~紅葉谷へ下ろうとしたのである。しかし、しし岩駅に至るまでもなく、紅葉谷コース分岐を過ぎた辺りで疲れを感じて、分岐まで引き返し、紅葉谷コースを下る。

今日のコース&コースタイム

宮島桟橋10:57-大元公園11:17-大元川左岸コース分岐11:23-前峠山尾根12:04-前峠12:06、12:10-多々良林道(岩船岳縦走路取り付き口)12:22-先峠(青海苔浦乗越)12:35、12:39-三ツ丸子分岐(海軍省標石)12:52-陶晴賢碑分岐(岩船岳縦走路)12:54-青海苔浦方面歩道(青海苔浦川左岸)13:00-陶晴賢碑入口標識13:02-陶晴賢碑標識13:03-陶晴賢碑13:04、13:07-陶晴賢碑入口標識13:08-陶晴賢碑分岐(岩船岳縦走路)13:18、13:33-三ツ丸子分岐(海軍省標石)13:36-先峠(青海苔浦乗越)13:53、13:57-502m14:20、14:24-奥の院上部分岐14:32-奥の院14:37-分岐を右折14:39-多々良林道上部合流14:42-多々良林道終端部(大砂利方面下山口)14:45-御山神社方面分岐14:51-御山神社下15:01-山頂部歩道15:02、15:03-弥山巡り(西側)15:06-弥山15:15、15:29-弥山本堂15:37-紅葉谷分岐15:46-しし岩駅方面15:49-紅葉谷分岐15:52-奥紅葉谷橋16:26-宮島桟橋16:46

  • 宮島桟橋(20分)大元公園(49分)前峠(25分)先峠
    小計1時間38分(前峠4分を加える)
  • 先峠(15分)陶晴賢碑分岐(10分)陶晴賢碑(11分)陶晴賢碑分岐(20分)先峠
    小計1時間14分(陶晴賢碑3分、陶晴賢碑分岐15分を加える)
  • 先峠(23分)502m(13分)奥の院(25分)弥山山頂部歩道(12分)弥山
    小計1時間18分(502m4分、弥山山頂部歩道1分を加える)
  • 弥山(17分)紅葉谷分岐(34分)奥紅葉谷橋(20分)宮島桟橋
    小計1時間11分(しし岩方面往復6分を除く)
  • 総合計5時間49分(全ての時間を含む)
    (先峠4分、先峠4分、弥山14分、しし岩方面6分を加える)

前回の反省

過日、先峠(青海苔浦乗越)から青海苔浦方面に向けて、直接谷沿いの踏み跡を下ったことがある(2013年10月20日)。その時、右手の陶晴賢碑分岐(岩船岳縦走路)から下ってくる踏み跡との合流地点を見逃してしまった。

そして、そのすぐ下流の「陶晴賢碑入口」標識も見逃してしまい、実際に見たのは、そのさらに少し下の「陶晴賢碑」標識であった。

当日のその後は、そのまま青海苔川沿いの歩道を下り、青海苔浦(東海岸)手前で右手の牛馬道に入った。そして、岩船岳縦走路(大川越えのすぐ近く)まで登り返し、大川浦~宮島植物実験所(西海岸)を通って宮島桟橋まで帰った。

したがって、青海苔浦に至る歩道を、きちんと下ったことは間違いない。しかし、どこで陶晴賢碑分岐(岩船岳縦走路)から下ってくる踏み跡と合流したのか、その位置関係がわからず多少不安になっていた。

今日の歩み

今日は、先峠からしばらく岩船岳縦走路を行き、陶晴賢碑分岐から左手の谷に向けて下った。そして、青海苔川の小さな水流を渡って左岸の歩道に入った。

そこから青海苔浦に向けて歩道を少し下り、「陶晴賢碑入口」標識、「陶晴賢碑」標識を見て、左手(東側)の疎林の中に入り、「陶晴賢碑」そのものを確認した。

今日は、「陶晴賢碑」周辺部から、下って来た道をそのまま引き返して先峠まで戻った。そしてそしてそこから、502m~奥の院を経て、弥山に登った。

弥山展望台(一応完成)

弥山展望台は一応完成しており、観光客にも開放されている。3階は屋上になっており、今までのように登ることができる。建設中に外から見たときは、屋上に人は入れないのかと思ったが、そうではなかった。

なお、テーブルのある2階部分(中国新聞記事で写真が紹介されたことあり)は、安全性の検査がまだ終わってないとのことで、ドアは閉ざされたままになっていた。1階の売店も、まだ営業はしていなかった。

弥山直登尾根コースの取り付き付近は、立ち入り禁止となっている。もしかすると、このまま登山禁止の措置が取り続けられるのかもしれない。ちょっと気懸りである。

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養父崎浦~山白浦間の修理・清掃活動(2014/02/16)

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養父崎浦~山白浦間の修理・清掃活動
(出発:養父崎浦、帰着:山白浦、廿日市港から船で直接往復)

2014年02月16日(日)、宮島太郎の会・ボランティア(2回目)

  • 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2014年02月16日)無し
山白浜神社

〈写真〉山白浜神社、15時12分
(山白浜神社:宮島桟橋から最も遠くにある神社)

宮島太郎の会・ボランティア参加(宮島最西南端部の既設歩道の再整備状況)については、その都度まとめています。トピックスもからめた内容になっていますので、以下にて時系列でご覧いただければ幸いです。(2013年秋~2015年冬)

このページの目次です

はじめに

宮島島内の海岸部(約30㎞)を一周する車道は存在しない。宮島桟橋から延びる道路は、西海岸では広島大学植物実験所まで、そして東海岸では、青海苔浦(ただし一般車は、その途中の大砂利まで)で行き止まりとなっている。

しかしながら、海岸道路のない南西部を行く踏み跡が、かつて存在していたことは間違いない。そして、そこを歩くことができれば、宮島島内の海岸部を一周することができる。

さて今日は、養父崎浦から山白浦途中までの既設歩道にて、歩行の妨げとなる倒木・雑木・雑草の片付け・枝打ち・刈払を行う。

広島修道大学ワンダーフォーゲル部『旅鳥』p.122-128)の項がある。

そこでは、宮島桟橋から反時計回りで、御床浦を通って、長浦~あての木~養父崎浦~青海苔浦(それぞれ詳細な図入り)と回り、包が浦を経て桟橋まで戻る島内一周コースを紹介している。

30数年前に宮島で山火事が起きる前のことである。

なお、実は『旅鳥』は、随分前に古本屋で買って持っていた。しかしながら、宮島についてこんなに詳しく書いてあることには全く気付かないでいた。

今日の朝、出発前に山本拓志(宮島太郎の会・代表)さんが言うには、「知人からこんな本(『旅鳥』のこと)があるから読んでみては」と渡されて、中を見てびっくりしているところだという。

家に帰ってからさっそく確認した。同書では、山行ルート解説本文(pp.10-246)のうち、「安芸の宮島」として実に20ページ(pp.112-131)をさいている。その中に、前述の「安芸の七浦めぐり」(7ページ分)がある。

今後、宮島はもちろんのこと、今までの私の山行を振り返りながら、精査してみようと考えている。

ところで、この『旅鳥』(1973年11月初版)は、1966年からの7年間に刊行された前著(全三巻)をもとに、「旅鳥」総集編として企画・編集されたものという。その7年間とは、ちょうど団塊の世代の先頭が入学し、最後尾が卒業する時期に当たるであろう。ワンゲル活動最盛期の貴重な記録である。

なお、10年後の改訂版『旅鳥』(1983年11月刊)では、「宮島」の項は6ページ(pp.120-125)となり、宮島海岸部一周コースは、ばっさり削除されている。

宮島南西部の開拓農家が次々と離農したことにより、周辺の踏み跡が消失していった結果かもしれない。

現在の状況

宮島太郎の会(山本拓志・代表)は、現在ではシダや小灌木に埋もれてしまった宮島南西部の既設歩道を、もう一度きちんと歩ける状態にしようと活動を続けている。砲台跡(広島大学植物実験所の敷地内)から御床浦を経て、あての木浦まではすでに完了している。

山本代表の最近の目標は、東海岸の車道終端部である青海苔浦を起点として、養父崎浦~山白浦から、宮島最南端の革篭崎を回り、あての木浦までの既設歩道で、修理・清掃活動を行うことである。ここが完了すれば、再び宮島島内の海岸部を歩いて一周することができるようになる。

そのために募集されたボランティアに今年も参加した。前回(2013年10月13日山行記・参照)に引き続き2回目である。

昨年10月・11月・12月(計9日間)で、青海苔浦~養父崎浦間は完了している。今年最初の予定は、1月・2月・3月(計9日間)で、養父崎浦~山白浦間を完了させることである。

去年末の情報では、養父崎浦~山白浦間は踏み跡の痕跡さえ見つかっていないということだった。しかし、今年1月の作業で、途中までは確実なルートが見つかり、さらにその先の山白浦まで、何とか歩ける状態だという。

移動手段に船を使う

作業起点の青海苔浦までは、宮島桟橋から1時間30分以上かかる。内訳は、宮島桟橋から大砂利まで車で約20分、そこから青海苔浦まで車道を徒歩で約1時間20分くらいである。

また、作業が進むにつれて、作業起点が青海苔浦から養父崎浦、さらには山白浦に向けて、どんどん遠くなってきている。それにつれて、作業開始地点までの往復時間が今まで以上にかかるようになってきた。つまり、実質的な作業時間が大幅に減少してきた。

宮島桟橋を出発帰着とした場合、養父崎浦までは、宮島桟橋から2時間30分以上、山白浦から桟橋まで引き返すには、3時間30分近くかかるものと思われる。(もちろん、宮島桟橋~大砂利間は車で約20分として)

今回は、ご縁があって、廿日市港から船で養父崎浦に渡していただき、そこから山白浦途中まで作業をして、帰りは同じ船で山白浦から廿日市港に戻ってきた。乗り降りの時間を含めて、片道1時間ちょっとであった。

今回の渡船によって、少なくとも3時間以上の時間的余裕が生まれているはずである。(9時半前出港、17時半前帰港)

今日の作業

船に全員(今日の参加者10名)が一度に乗ることはできず、1班・2班に分かれて乗船した(一つの船が往復)。私は第2班(後発)である。

養父崎浦に上陸して現場に到着すると、先発隊の作業が進んでおり、後ろから行く私は、今日は鋸ではなく、鎌を持って、エンジン付刈払機の後ろをくっついて歩き、刈り取られたシダなどを清掃しながら進んだ。

第2班の作業は、山白浦手前の小尾根に取り付いて、しばらく登った地点で終了した。そこから尾根を越え(二万五千分1地形図、74mの南側)、太ももまで埋まるシダをかき分けながら、山白浦まで下った。

眼前に阿多田島

話は前後するが、今日の昼食は、養父崎神社の西側にある尾根上でとった。東日本では記録的な大雪の影響が残るなかで、温かい日差しを浴びながら、瀬戸内の多島美を楽しんだ。眼前には、能美島、大黒神島、そして阿多田島がある。遠くには柱島も見えているようである。

阿多田島の沖合海上では、先月(2014年01月15日)、海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」と釣り船「とびうお」が衝突して、船長と釣り客1名が死亡(2名救助)した。心の中で黙とう。

おわりに

山白浦から山白川をさかのぼり、あての木~御床山~(岩船岳)の尾根に至る既設歩道は、数年前に、宮島太郎の会によって整備されている。山本代表の話では、それ以来歩いていないので断言はできないが、今でも歩ける「はず」だと言う。つまり、一部山側を歩くとは言え、このルートを使えば、今日現在でも、宮島の海岸部を一周することができる、と言うことになる。

山白浦からの取り付き地点を山本代表から教えてもらい、入口を確認した。近々歩いてみたい。

最後に、今日のメンバーは、前回ご一緒した方に加えて、初めてお会いする方も多かった。それぞれ魅力的な方々ばかりである。いずれ、3回目の参加をすることになるであろう。

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山白浦~養父崎浦手前(2014/03/16)

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山白浦~養父崎浦手前
(出発:宮島桟橋、帰着:宮島口桟橋近く)

2014年03月16日(日)、宮島太郎の会・ボランティア(3回目)

  • 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2014年03月16日)無し
    山白浦周辺の既設歩道整備

宮島太郎の会・ボランティア参加(宮島最西南端部の既設歩道の再整備状況)については、その都度まとめています。トピックスもからめた内容になっていますので、以下にて時系列でご覧いただければ幸いです。(2013年秋~2015年冬)

このページの目次です

はじめに

最近、青海苔浦~養父崎浦~山白浦(宮島の東海岸)で、かつて存在したはずの既設歩道を再整備しようというボランティア活動(宮島太郎の会:山本拓志・代表)が続けられている。

2013年10月~2014年3月まで各月3日ずつ実施(予定)されており、私も今までに昨年10月と今年2月の2回(2日)参加した。今日は3回目の参加である。

2月の段階で、青海苔浦から養父崎浦を経て、山白浦手前にある74mピーク尾根まで整備が終わっている。そして、その尾根から山白浦まで歩けることも分かっている。

ただし、74mピーク付近東側の登りが、あまりにもきつくて不評であった。雨でも降れば、這い上がることすらできないかもしれない。これでは、楽しい宮島一周(安芸の宮島七浦巡り)にはならないだろう。

付近を探索の結果、74mピークの海岸寄りを巻いて行くルートがあることが分かった。そこで、2月の段階でやり残した74mピーク付近の尾根から山白浦へ向けて下るルートは、手つかずのまま放置することになった。

その代わりとして、海岸寄りの巻道を整備することになり、さっそく昨日(土曜日)から、山白浦側から一つ東の小さな浜(小浜)方面に向けて、草刈作業が始まったようである。

さて今日は、山白浦周辺の既設歩道にて、歩行の妨げとなる倒木・雑木・雑草の片付け・枝打ち・刈払を行う。

今日も船で山白浦に上陸する

今日も船を出してもらった。廿日市港から3人、宮島桟橋から6人が、別々の船で渡った。私は宮島桟橋組に入った。

天気は良い。波も穏やかと思ったが、東海岸に入るとがぶり始めて、潮が船の先端から飛び込んでくるのでかなり海水で濡れてしまった。一時は前進をあきらめて、途中で浜に上がり道路を歩く覚悟をしたが、船頭さんの腕で何とか山白浦に上陸した。

廿日市港組は、少し大回りをして大野瀬戸(西海岸)を通り、革篭崎(宮島最西南端)をかわして山白浦に回り込んだのだそうだ。やはり革篭崎を回った辺りから波が高くなったという。

という訳で、廿日市港組が先着して作業を進めていた。

今日の作業

今日の作業は、山白浦側から東側の小浜方面に向けて進められた。私は例によって、エンジン付刈払機で刈られたシダなどを鎌で整理して回った。

小浜までの作業が今日中に完了する見通しが立ち、午後からは、逆方向の革篭崎目指してルート探索をする組に入った。

山白浦~革篭崎ルートは、実は2月の作業後、メンバーの一人が単独で探索に入り、標高50~80mくらいで、割と平坦で歩きやすいルートのあることを確かめていた。ただし、疎林の中を行くので展望はない、とのことであった。

そして、それよりも標高の低い地点に、もう一本のルートがあるらしいことも確認していた。

今日はそのルートを探ってみることになった。山白浦からの取り付き地点から先は、完全にシダで覆われている。背丈ほどもあるシダを鎌で少し刈ってみると、確かに山側が切り取られた良い道が続いているようである。

エンジン付刈払機は、二台とも午前中の作業現場で、午後も引き続き使われている。こちらは鎌などを使って、頭から埃をかぶりながら手作業で少しずつ進む。花粉症の人ならばとても我慢できそうにないくらいの埃である。

とは言うものの、海側の展望が良く、期待の持てるコースである。今日は適度なところで切り上げる。なお、小浜までのルートは完了したようである。

一人の若者が現れる

午後3時過ぎに作業を終了して、全員が疎林の中で休んでいると、一人の若者がひょっこりと現れた。

宮島桟橋から西海岸を経て、革篭崎を回ってきたらしい。地下足袋らしきものを履いている。ルートは定かでないが、海岸線の岩場を伝ってきたようである。

地図とコンパスは持っていないという。ここ(山白浦)から東海岸沿いに、今開通したばかりのルートを記した地図を持たせて送り出した。宮島航路の最終便は22時14分があるはずなので、遅くともそれまでには帰り着くだろう。それにしても、やや無謀な感がある。

そのほか

宮島桟橋組は、帰りには大野瀬戸回りで本土側に着岸してもらった。

革篭崎めざして作業は進む

後日、4月の作業案内(3日間)が来たので、その中の一日に申し込んだ。山白浦から革篭崎に向けて作業を進めることになっている。

今回は、前回手作業で探りを入れたルートに、2台のエンジン付刈払機を投入して行くので、作業は前回よりははかどるだろう。当日、革篭崎まで達することができるかどうか楽しみである。

ところで、山白浦から山白川沿いをさかのぼり、岩船岳~御床山~山白山~革篭崎の尾根に至るルートは、数年前に宮島太郎の会によって一度整備されたものの、その後再び荒れてしまったようである。(参考:2014年02月23日山行記、そのほかプライベート情報)

同会では、この箇所に再び手を付けるよりも先に、まずは山白浦~革篭崎~あての木浦のルートを優先して整備するとしている。

デジカメを列車内に置き忘れた

ところで当日の朝、宮島口に向かう列車の中で、デジカメの日付時刻を確認していたところ、そのまま座席の上に置き忘れてしまった。宮島に渡ってから気付いた。

JRに問い合わせをすると、忘れ物情報を集約する場所があるというので、そちらに電話した。私の乗った列車は岩国行で、岩国駅できちんと保管してあるという。

今日取りに行くかと問われたので、ちょっと難しいと答えた。忘れ物はその後広島駅に送られるという。仕事が終わるのがいつも夜になるので取りにいく時間がないと答えると、広島駅南口の総合案内所で午後8時以降でも受け取り可能にしておくとのことで、親切に対応していただいた。なお、着払いで送ってもらう方法もあるようだった。

それにしても、感謝!感謝!

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山白山周回(革篭崎~あての木浦~山白川沿い~山白浦)2014/04/20

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山白山周回(革篭崎~あての木浦~山白川沿い~山白浦)
(出発:革篭崎、帰着:山白浦、宮島桟橋から船で移動)

2014年04月20日(日)、宮島太郎の会・ボランティア(4回目)

宮島太郎の会・ボランティア参加(宮島最西南端部の既設歩道の再整備状況)については、その都度まとめています。トピックスもからめた内容になっていますので、以下にて時系列でご覧いただければ幸いです。(2013年秋~2015年冬)

このページの目次です

はじめに

宮島太郎の会(山本拓志・代表)では、青海苔浦~養父崎浦~山白浦(宮島の東海岸)から、さらに先の革篭崎(宮島最西南端)を回って"あての木浦"(西海岸)まで、かつて存在したはずの既設歩道を再整備する作業を進めており、その都度ボランティアを募っている。

このコースが完成すれば、宮島を歩いて一周することが可能となり、陸から安芸の宮島七浦巡りをすることができるようになる。非常に楽しみな試みである。

作業は、2013年10月~2014年3月まで各月3日ずつ行われた。その結果、青海苔浦から養父崎浦を経て、山白浦までの整備はほぼ完了した。私も昨年10月、今年2月・3月の3回、それぞれ一日ずつボランティアで参加した。

今後も作業は継続して行われることになっており、4月・5月で山白浦~革篭崎(宮島最西南端)~あての木浦まで目途をつけたいとのことである。

今日4月20日は、そのためのルート探索として、船で内革篭の浜に運んでもらい、そこから、あての木浦まで歩けることを確認した。そしてその後、岩船岳466.6m~御床山364m~山白山241m~革篭崎に至る尾根(宮島の背骨)を乗り越して、山白川の流れる谷を下り山白浦の海岸に至った。

予定では、そこから革篭崎まで整備をしながら一周して帰るつもりであった。しかし、尾根から山白浦まで、予想以上の大藪で大幅に時間を食ってしまった。そのため、山白浦から革篭崎まで歩くことは断念した。迎えの船は山白浦に回ってもらった。

メンバーは、山本代表を含む男性4名。昨年10月、私が初めてこのボランティアに参加した時ご一緒した方々である。

革篭崎から"あての木浦"まで歩く

宮島桟橋(宮島港第三桟橋)から船に乗る。今日の降水確率は40%、乗船前から少しパラついていたが、船に乗っている間に、小雨ながらも本降り状態となる。ただし、船を降りるころにはほとんど止んでくれた。したがって、今日一日の行動の中で、雨に打たれることはなかった。

さて、内革篭の浜で船を降り、目印に導かれて疎林の中に入る。昨日の段階で、山白浦から革篭崎に向けて、少し作業が行われたようである。そして、この革篭崎の浜まで歩けることを確認したようである。目印は昨日付けておいたものという。

ただし、山白浦~革篭崎ルートは、見晴らしのよい海岸ルートではなく、それよりも少し標高の高い疎林の中を行くルートとのこと。私たちが前回3月に、山白浦から少しばかり取り付いた海岸ルートは、途中で断崖絶壁を行くようになり断念した模様。

さて疎林の中では、所々で小型ブルで造ったらしい幅広の平坦な道を認める。昭和40年代、松枯れを処分するため、ブルドーザーが宮島全島を縦横に走り回っていた時期があったようである。

可部島を見下ろす海沿いの道に出る。昔のよく踏まれた道が残っている。再び疎林に入り、小さな谷をいくつか越えて行く。

あての木浦に近づくと、戦後の開拓農地がある。しかし、今ではすべて離農している。敷地周囲のコンクリート柱と錆びついた有刺鉄線のみが残っている。そこを避けて海側から回り込む。

小さな浜に出る。桃の木である。すぐ向こうには、あての木浦が見えている。しかし、その途中に潮が入り込んでおり、浜続きに歩くことはできない。

再び山側に入り、浜のふちに沿って崖上の平坦な踏み跡を行く。適度な所で汽水湖を飛び越え、あての木の浜に出る。

あての木桜で昼食とする

「あての木桜」で昼食をとることにする。

あての木浦の浜を北向きに行き、右手、御床山~岩船岳に至る踏み跡に入る。途中で、左手に御床浦方面への踏み跡を分けてしばらく行くと、大きな山桜が立っている。これが「あての木桜」である。

花びらは地面にたくさん落ちているものの、花は木にはほとんど残っていない。葉桜である。

宮島桟橋9:40ころ、内革篭9:10ころ、あての木浦11:40ころ、あての木桜11:55ころ

尾根を越え、山白浦に向けて下る

昼食後、御床山~山白山の尾根(厳島の背骨)に登る。その尾根を左手に行けば、御床山~岩船岳である。今日は、この尾根を右手の山白山側に少し行く。160m台のピークを乗り越した辺りの鞍部から、左手の谷に向けて山白川目指して下る。

この尾根から山白川沿いを山白浦に至るコースは、宮島太郎の会で数年前に一度整備した、ということであった。しかし、目印は「無い」、道は「無い」。時には肩まであるシダを押し分けて下る。男性4人でなければ、とても下ることはできなかったであろう。

わずか数年で、ここまで繁るものか。宮島の自然の勢いを見せつけられた思いである。御床山~山白山の尾根から山白浦に下るルートは、しばらく封印する以外にないであろう。

私は、このコースを山白浦から登って、あての木浦を目指そうとしたことがある(20014年2月23日山行記)。ただしその時は、山白浦のすぐ上で、大藪につかまり断念した。今日の経験で、そうした計画を立てること自体無謀であったことがよく分かる。すぐに引き返して正解であった。

さて今日は、迎えの船に山白浦まで来ていただき、引き潮の岩場(山白浜神社の西側の崖下)から船に乗る。そして、今回も本土側まで運んでもらった。

あての木桜12:30ころ、尾根12:55ころ、山白浦15:10ころ

今日の結論

今日の探索を含めて、山白浦~革篭崎~あての木浦を歩くことができる、ということが分かった。

山白浦~革篭崎間は、今の状態でも1時間あれば歩けるという。革篭崎~あての木浦間も、もちろん整備をすれば1時間以内で歩けるであろう。ただし、今日歩いた感じでは、後1~2回往復してルートそのものをきちんと確認する必要があると思われる。

いずれにしても、宮島一周歩行に一応の目途が立ったことになる。今後の作業が楽しみである。

iPhoneを登山用GPSに(DIY GPSを使ってみた)

カシミール3Dで読み込んだ地形図をiPhoneに取り込んで、今日初めて携行した。DIY GPS(アプリの一つ)を立ち上げてその地図をみると、かなり正確に現在位置を示してくれた。使えそうである。

なお、またしてもGPSロガー(HOLUX M-241)の取扱いを間違えて、今日のログを残すことができなかった。

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『孫と歩く~ユネスコ世界文化遺産の島・厳島~』

宮島のトピックス満載です。
なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。

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山白浦~革篭崎~あての木浦(2014/05/18)

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ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 宮島弥山・岩船岳トップページ

山白浦~革篭崎~あての木浦
(出発:山白浦、帰着:あての木浦、宮島桟橋から船で移動)

2014年05月18日(日)、宮島太郎の会・ボランティア(5回目)

  • 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2014年05月18日)
    山白浦~革篭崎までの整備状況を確認
    革篭崎からあての木浦に向けて作業実施

宮島太郎の会・ボランティア参加(宮島最西南端部の既設歩道の再整備状況)については、その都度まとめています。トピックスもからめた内容になっていますので、以下にて時系列でご覧いただければ幸いです。(2013年秋~2015年冬)

このページの目次です

はじめに

今日の作業予定は、革篭崎から”あての木浦”に向けてルートを確保することである。そのために、まずは宮島桟橋から船で山白浦に上がり、革篭崎まで歩いてその間の整備状況(ほぼ完了)を確かめた。このコースを歩くのは私自身は初めてである。展望はほとんどないものの、歩きやすいコースで満足。

船で山白浦に上がる

8:40宮島桟橋集合予定、時間前に予定人員がそろい、隣の宮島第三桟橋に歩いて向かう。今日もそこから船を出していただく。(メンバー:男5人、女1人)

山白浦から西革篭まで歩く

9:20前後、山白浦着(山白川が流れ込む山白浜神社の西側の浜)。浜に降り、身支度を整えて、さっそく疎林の中に入る。山白浜神社の裏を行く道が整えられている。昨日の作業で、革篭崎までほぼ整備が終わったということであった。

山白川の河口あたりで、一旦浜に出る。そこから先で再び疎林の中に入り、割と平坦で歩きやすい道を行く。残念ながら展望はほとんどない。標高は、50mよりやや高めであろうか。

山白山から南に張り出す尾根に至る。9:46、前方に展望が開け、革篭崎と可部島を見る。尾根上には山白山に向けて、かすかに踏み跡らしきものがあるようにも見える。ただし、先達の山行記(革篭崎~山白山、インターネット情報)によれば、この辺りには踏み跡すらなかったと書いてあったような記憶がある。

革篭崎を往復する

尾根を乗り越し、西革篭の浜に向けて下る。山白浦~革篭崎は、20~25分で歩けそうである。予想外に近い。

せっかくなので革篭崎を往復してくることにする。革篭崎までの尾根上には、はっきりとした踏み跡がある。10:00前後、平坦な岬の先端部が落ち込んで崖になっている地点に達する。見下ろすと、青い海の中に岩が積み重なっているのが見える。大潮の干潮時には、そうした岩場を歩いて行くのであろう。いつかきっと歩いてみたい。

西革篭から"あての木浦"に向けて作業開始

10:11、西革篭の浜まで戻り、デポしてあったエンジン付き刈払機などを回収、あての木浦に向けて今日の作業に入る。

最初は疎林の中を行く歩きやすい道である。やがて、可部島が見えるようになると、日が当たる山道となり、宮島名物シダとの戦いが始まる。エンジン付き刈払機でシダに覆われた急坂を刈り登る。あるいはシダの中に埋もれたショートカット道を刈り取って行く。

全体の3~4割くらいの地点まで進んだであろうか。適度なところで切り上げ、あての木浦に向かう。シダを押し分けて進み、ふたたび疎林の中に入る。

小谷を少しさかのぼる箇所があったりして、多少分かりにくい。前回一度歩いているとは言うものの、自信が持てない箇所がいくつもある。もう少し道しるべがほしい感じがする。

あての木浦から迎えの船に乗る

あての木手前で、海の方に下り桃の木浜に出る。潮が引いている。そこで今日は前回とは異なり、そのまま隣の"あての木浦"まで浜伝いに行く。待ち合わせ時間の16:30より少し前に迎えの船が来て、宮島口桟橋近くまで渡していただく。

次回作業は、お盆明けの土・日・月とのこと。

8月中に、あての木浦まで完了するかどうか、ともかくまた参加することなるだろう。

今日も"DIY GPS"を試してみた

iPhoneに今日のメンバーの一人が作成した地図画像を取り込んでおいた。そして、現地でDIY GPS(アプリの一つ)を立ち上げてみた。地図には、山白浦~革篭崎~あての木浦間の直近の作業ルートが表示してある。

この地図そのものは正確ではあるが、緯度経度がはっきりとは分からなかったので、画像の四隅の緯度経度は二万五千分1地形図とにらめっこをしながら推測した。その分、現在位置には多少の狂いを生じた。ただし差分を勘案すれば、現在位置を大まかに確認するのに何の不足もない。

前回は、事前にカシミール3Dで作成した地理院地図(国土地理院)の画像を取り込んでおいた。その場合、地図の四隅の緯度経度は、カシミール3Dが自動的に正確に読み取ってくれた。したがって、iPhoneのGPSの誤差分しか狂いは生じなかった。つまり、極めて正確に現在位置を示してくれた。

iPhoneとDIY GPSがあれば、様々な地図を取り込んで使うことができそうである。

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宮島自然植物実験所~御床浦~あての木浦、往復(2014/11/23)

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宮島西海岸(モデル山行記)
広島大学宮島自然植物実験所~御床浦~あての木浦、往復
(出発帰着:広島大学宮島自然植物実験所)

2014年11月23日(日)、宮島太郎の会・ボランティア(6回目)

  • 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2014年11月23日)
  • 植物実験所~あての木浦、陸路コース再確認
    あての木浦から南側(革篭崎方面)の山側ルート探索
    須屋浦ルート(新発見)の確認及び海岸ルート探索

今日の記録は、宮島太郎の会・ボランティア参加(宮島最西南端部の既設歩道の再整備状況)の全8回分をまとめた形になっています。

各会ごとの記録は、その都度下記URLにてまとめています。(2013年秋~2015年冬)
トピックスもからめた内容になっていますので、ぜひ時系列でご覧ください。

このページの目次です

はじめに

宮島を一周する車道は存在しない。宮島桟橋から時計回りに東海岸を行く車道は、途中で鷹ノ巣砲台跡をかすめて大砂利から青海苔浦に至る。ただし一般車両は大砂利で通行止めとなる。桟橋から西海岸を行く車道は、多々良から広島大学植物実験所に至り、そこで行き止まりとなる。なお同実験所の敷地内には室浜砲台跡がある。注:宮島自然植物実験所(広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所)。

宮島太郎の会(山本拓志・代表)では、宮島最西南端部にかつて存在したはずの既設歩道の探索と再整備を行っている。そこを歩くことができるようになれば、陸路で宮島七浦巡りも可能となる。潮加減と相談しながら海岸歩きと組み合わせれば、バリエーションは広がり、より楽しい山旅(海旅)になるだろう。

七浦神社(1.杉の浦神社、2.鷹の巣浦神社、3.腰細浦神社、4.青海苔浦神社、5.山白浜神社、6.須屋浦神社、7.御床浦神社)。七浦神社のほかにも次のような神社がある(長浜神社、包ヶ浦神社、父養崎神社、大元神社)。参照『宮島の自然 ― 地形・地質編』宮島町教育委員会編(1994年),p.123.

宮島太郎の会では、2014年春までに青海苔浦~養父崎浦~山白浦~革篭崎のルート整備を完了した。また、革篭崎~あての木浦も、あての木近くで検討を要する箇所はあるものの通行可能となっている。これによって、すでに確認済みの、あての木浦~御床浦~大川浦~大江浦~宮島自然植物実験所を含めて、宮島島内を一周することが可能となっている。ただしこの場合でも、須屋浦神社には下谷から海岸歩きでしか行くことはできなかった。

この秋(2014年11月)、同会では須屋浦ルートの存在を確認したという。これも以前から各種の地図でその存在が示唆されていたルートで、あての木浦~(下谷)~御床浦ルートよりもさらに西側のコースである。今日は帰路でこのルートを歩くことになった。山道を行くだけでほんとうに七浦巡りができるのだろうか。期待に胸が膨らむ。

いずれにしても、宮島太郎の会の現在の目標は、2014年度中(2015年3月末)ですべての整備を完了することにある。今後もボランティアで参加する機会が何度かあるだろう。

今日の行動

2014年6月以降、梅雨、熱中症回避、広島大雨土砂災害などで一時中断していた宮島一周の修理清掃ボランティア活動が11月から再開された。今日の作業予定は、あての木浦から南側(革篭崎方面)で、汽水湖をかすめずに少し山側に入ったルートを探索することである。 今日は、山本代表との二人旅である。あての木浦までの行き帰りで多くのことを学んだ。

大潮の干潮の時は、あての木浦から広大まで海岸を歩くことができる。今日は、往路ではほとんど陸路を歩いた。帰路は、あての木浦から下谷までは、適宜山道(須屋浦ルートを含む)を歩き、下谷から先はほとんど海岸を歩いて帰った。

宮島西海岸の車道を行く

宮島自然植物実験所まで西海岸の車道を行く

宮島桟橋から、西海岸沿いに自動車通行可能な簡易舗装道が延びている。道路は、宮島水族館(みやじマリン)、大元公園さらに多々良を経て、終端部の広島大学植物実験所に至る。その先は行き止まりである。宮島桟橋〜広大は、車で15〜20分、徒歩では最も早くて1時間程度、普通は1時間15分くらいである。

宮島自然植物実験所から御床浦まで

宮島自然植物実験所7:57-室浜砲台跡7:59-岩船岳を望む8:29-大江浦分岐8:35、8:37-大江川8:38-峠8:43、8:53-大川浦分岐9:02-ダンゴ岩9:10-海岸線探索(往復)9:21、9:27-御床浦手前の崖9:35-御床浦9:36

宮島自然植物実験所から御床浦までは、基本的には海岸線に沿って付けられた山道を行く。

宮島自然植物実験所から、そのまま前に進んで敷地内の歩道を歩き、室浜砲台跡に至る。

室浜砲台跡

〈写真〉室浜砲台跡、2013年5月23日
(現在では、植物実験所の所有となっている)

砲台跡から先は完全な山道となる。砲台跡を正面に見て左折し、102mピーク(標高はいずれも地理院地図による)の方角に登る。標高50m付近で右折して既設歩道に入る。同102mピークの西側で地理院地図の黒破線に乗り、そこからほぼ黒破線に沿う形で御床浦まで南下する。標高が50mを超えることはほとんどない。

大江川手前に絶好のビューポイントあり

大江川手前に絶好のビューポイントがある。左手奥に岩船岳、右手前方に瀬戸内の海、干潮の時には牡蠣ヒビの列が並ぶ。絵になる光景である。

岩船岳

〈写真〉大江浦手前から見る岩船岳(左奥)、2013年5月23日
(海岸線に沿って、大江浦、大川浦、御床浦、下谷浦、須屋浦を見る)

しばらく進んで大江浦分岐まで下る。(大江浦分岐の正確な位置は、地理院地図よりはほんの少し北側である)。参考:大江浦分岐では、そこから東向きに黒破線が延びている。黒破線の先を右手によじ登ると岩船岳縦走路に乗ることができる。

大江川~大川(小さな峠を二つ越えて行く)

大江浦分岐は大江川のすぐ手前にある。そこから大江川を左岸に渡り、川沿いに少し下る。黒破線よりも手前(東寄り)で左折し、小さな峠道を登る。標高20m台の峠から、左手奥に岩船岳を見る。その先でもう一つの小さな峠を越えて下れば、大川浦分岐である。(大川浦分岐の正確な位置は、地理院地図よりもやや南側である)。

参考:大川浦分岐から南東の方角に黒破線が上がっている。牛馬道である。その昔、牛馬が荷駄を運んだ道なのであろう。牛馬道は、大川越え(岩船岳縦走路)を乗り越し、青海苔浦上部(標高70mくらい)まで下っている。そこから青海苔川沿いの道に合流して下れば、東海岸の青海苔浦に出る。

大川の先で「ダンゴ岩」に向けてよじ登る

大川浦分岐から疎林の中に入り、大川を渡る。少し左手の方へ斜面をよじ登る箇所がある。さらにしばらく行くと、きれいな踏み跡が右手前方に延びている。黒破線(標高20m台)のやや上側である。以前はそこにしっかりとした道が付いていたものと思われる。しかしながら、現在ではその先は繁っており前には進めない。

左手斜面を見上げると大岩があり、「ダンゴ岩」という名前が付けられている。その岩を左に見て、標高50mくらいまでよじ登る。そこから右手に少し巻きながら黒破線の位置までゆったりと下り、再び海を見ながら岬の先端を回り込むと御床浦は近い。

ダンゴ岩

〈写真〉ダンゴ岩、9時10分
(ダンゴ岩を左手にして急斜面を登る)

御床浦手前の崖を下る

御床浦に入る手前には崖があり、そこを急下らなければならない。そこには以前からロープがあった。しかしその場所は、今では繁っておりロープは使えない。その隣に新たな踏み跡ができておりそこを下る。今日は崖の回避方法として、崖の少し手前から海岸に下りて、海岸線を歩いてみようと考えた。海岸まで下りて確かめると、潮が満ちており歩けそうにない。やむなく登り返して山道を進み、崖を下る。

崖を下って御床浦に入る。御床浦の東端で、ちょうど黒破線(標高10mくらい)の位置である。浜のすぐそばなので、海岸歩きのエスケープ地点として利用できそうである。また、陸路で下谷方面から御床浦を通り抜ける場合には、この浜近くの崖を登る以外ないので、だだっ広い御床浦で道迷いした場合でも、この一点を目指せば分かりやすいだろう。

御床浦を行く

御床浦9:36-最初の農園跡9:45-古い道標あり(左折)9:49-門扉(右折)9:51-御床山既設歩道(左折)9:57-長浦(江ノ尻浦)方面分岐(右折)10:02

御床浦から"あての木浦"にかけては、戦後入植した開拓農地が続いている。ただし、かなり以前から、そこに住む人はいなくなっている。そうした農園跡や廃屋の間をぬって、ポイントごとに右左折を繰り返して行く。

最初の農園跡にぶつかる

御床浦に降り立つと、ほぼ黒破線の位置である。そこから西向きに、黒破線のやや南側の疎林の中を行く。やがて沢を渡り、なおも行くと、左手に最初の農園跡を見る。その位置は、御床浦神社の南東方向(標高20mくらい)である。

最初の農園跡

〈写真〉最初の農園跡、9時45分
(農園跡にぶつかり、フェンスに沿って前に進む)

御床浦神社のほぼ南側で左折する

農園跡のフェンス沿いに、標高20m台の小さな丘を越え、西向きにさらに行くと再び黒破線(標高10m台)に乗る。その位置は、御床浦神社のほぼ南側である。御床浦神社の南側に、西から切れ込んだ小さな谷筋にあたる。そこに古い道標があり左折する。なおここから先、下谷までは黒破線は参考にならない(終始黒破線よりも山側を行く)。

古い道標

〈写真〉古い道標で左折、9時49時分
(御床浦神社のほぼ南側で左折する)

門扉にぶつかり右折する

古い道標を左折して、標高20mの等高線に沿う形で南南東に少し行く。すぐに門扉にぶつかる。

門扉

〈写真〉門扉にぶつかる、9時51分
(門扉にぶつかり右折する)

門扉にぶつかり右折、31mピークを通って南南西に行く。31mピークを過ぎたあたりで、左手に石積みの壁が続いており、海岸の方向から良い道が上がってきている。道路の両側には、りっぱな石組みの側溝がある

長い石組み

〈写真〉長い石垣、9時56分
(石垣に沿って、画面左から右に行く。きれいな道路があり横切る。)

御床山に向けて良い道があり左折する

31mピークを乗り越して良い道を横切ると、一つ南の小谷(沢)に出て、御床山既設歩道(標高20m付近)にぶつかる。この既設歩道は、地理院地図に表示はない。しかし、御床山(標高364m)から中腹の145mピーク【北】側を通り、北西に流れる小谷に沿って御床浦の海岸(31mピークの西側)まで良い道が付いている。

御床山既設歩道

〈写真〉御床山既設歩道にぶつかる、2013年5月23日
(左折して既設歩道をさかのぼる)

地理院地図に記載の黒破線は、御床山中腹の145mピーク【南】側から下谷浦(御床浦と須屋浦の間)まで表示されている。ただし、この黒破線の先をたどって御床山に登ることができるかどうかは不明である。御床山へ通じる良い道は、先ほど述べたように、この黒破線の北にある。

長浦(江ノ尻浦)方面に向けて右折する

長浦(江ノ尻浦)方面分岐点は、御床山既設歩道を南東の方角に標高30m台まで少し登った所にある。そこには、御床山に向かって左手に農園跡がある。そこを右折して、下谷から長浦(江ノ尻浦)方面を目指す。

長浦(江ノ尻浦)方面

〈写真〉長浦(江ノ尻浦)方面分岐、10時08分
(御床山既設歩道から長浦を目指す)

参考:私は以前に何度もこの地点を通ったことがある。そしてその度に道迷いを起こしていた。その理由の多くが、この分岐点よりも海側で既設歩道の南側に踏み込み、疎林の中の岩だらけの踏み跡と格闘したのが原因である。ここは素直に、歩きやすい既設歩道に入って少しさかのぼり、標高30m台地点(分岐点)に至るのが正解である。

なお帰途は、この既設歩道に入って石垣が切れるあたりまで下り、そこから北北東に踏み込んで、31mピークを越えて行けばよい。

下谷を通り抜ける

長浦(江ノ尻浦)方面分岐10:10-大きなポリタンク10:19-切り通し10:22-下谷浦分岐(下谷川右岸)、須屋浦ルート取り付き確認(往復)10:24、10:28-右折10:31-(廃屋通過、芝状態)-ダム湖(10:42、10:46)-須屋浦ルート分岐(10:54、10:56)-新しい農園10:57

御床山既設歩道の長浦(江ノ尻浦)方面分岐から、南西向きに行き下谷川にぶつかる(下谷浦分岐)。川にぶつかり左折して右岸を行く。しばらくして、須屋山の東側の谷間を、須屋川に沿って南~南西に下り長浦(江ノ尻浦)に至る。

地理院地図の黒破線を横切る

長浦(江ノ尻浦)方面分岐から、標高40m台の小さな丘の東側を南西向きに行く。やがて、その丘の南側で前方に小さな尾根(標高20m台)を見る。

斜面

〈写真〉小さな尾根(標高20m台)手前、2013年5月23日
(南向きに一旦小さな谷まで下り、そこから標高20m台の小さな尾根斜面を駆け上がる)

小さな尾根を越えると、左手(御床山の方向)から右手(海岸の方向)に向けて、踏み跡が下ってきており、ぶつかる。地形図黒破線の標高20m台地点であり、そこに大きなポリタンクがある。

この黒破線は、御床山中腹の145mピーク【南】側から、下谷浦(御床浦と須屋浦の間)まで記載されている。ただし、そこがきちんと歩けるかどうかは不明である。

斜面

〈写真右〉大きなポリタンク、2013年5月23日
(ポリタンクのそばを通り抜け、右折して(黒破線上を)海側にほんの少し行き、すぐに左折してさらに南下する)

切り通しを経て下谷川に至る

良い道を横切って南向きに行く。すぐ西に向きを変えて、標高20m台の切り通しを行く。切り通しはぬかるんでおり、立派なヌタ場ができあがっている。ここ数年、イノシシが宮島全島を荒らしまくっている。

切り通し

〈写真〉切り通し、10時22分
(切り通しには大きなヌタ場がある)

下谷川の河口に、須屋浦ルートの取り付き口がある

ヌタ場の先に下谷川(下谷浦分岐)があり、その右手向こうに海を見る。そのまま川を渡ると左岸に須屋浦ルート(新発見)の取り付き(下谷浦側)がある。そこから須屋浦神社手前の海岸まで、山道を行くことができるという。今日は帰路で、須屋浦神社の向こう側(長浦側)から、ルートを確認しながら帰ってくることにする。そこで、一旦取り付き地点を確認して引き返す。

話を元に戻すと、切り通しを越えて下谷川にぶつかり(下谷浦分岐)、左折して下谷川の右岸を南東方向に行く。良い道が御床山364mの方角に延びている。適度な所で右折して、須屋山東側の谷間に入り、長浦に向けて南下する。右折せずそのまままっすぐ進んだ場合、その先がどうなっているのかは不明である。

廃屋のそばを通り抜ける

長浦に向けて右折してすぐに廃屋のそばを通る。左手前方に一段駆け上がると、シカが草をきれいに食べつくして芝状態になっている。そのまま左手前方に通り抜ける。

廃屋

〈写真右〉廃屋、2013年5月23日
(シカの仕業だろう。芝生のようにきれいである)

須屋川沿いにダム湖出現

廃屋の先で、下谷川を右岸から左岸に渡る。そのまま少し登って標高40m台を越えると、長浦(江ノ尻浦)に向けて下る黒破線に乗る。その先(須屋山の南東、標高20m台)の地点にダム湖が出現しており前に進めない。進行方向の左手斜面に、新たな踏み跡が付けられておりそれに従う。ダム湖下流部から須屋山方向を見ると、崖が30mくらいの範囲で崩落しているのが分かる。広島大雨土砂災害(2014/08/20)時のものである。

須屋川の河口付近に、須屋浦ルートの取り付き口がある

ダム湖からそのままさらに下り、黒破線から離れてその西側を行く。標高20mくらいの地点で左折して東向きに行く。ここを左折せず、やや右手前方に行き、岬の突端を巻いて北西向きに行くのが新発見の須屋浦ルート(江ノ尻浦側の取り付き)である。帰路で通ることにする。

長浦(江の尻浦)からあての木浦へ

須屋浦ルート分岐10:56-新しい農園(海岸探索、10:57~11:00)-江の尻浦(海岸歩き、11:08~11:12)-あての木浦11:24

新しい農園を見る

須屋浦ルート分岐で左折すると、すぐ左手に真新しい門扉ができている。古い住人が再び農園に手を入れ始めたのであろう。門扉から海岸(長浦)に向けてきれいな道ができている。以前からあったものが雑木に隠れていたのを整備したものと思われる。

江ノ尻浦の汽水湖を見学する

門扉の前を通り過ぎて沢を渡り、南向きにあての木浦をめざす。今日は、途中で山道から海岸(江ノ尻浦)に出て、汽水湖の山側(東側)を歩く。注:この辺りの浜は、長浦ではなく江ノ尻浦と名付けられている。

江ノ浦の汽水湖

〈写真〉江ノ尻浦の汽水湖、11時17分
(ちゃんと海水が入ってくれているだろうか)

汽水湖南端で再び山道に合流すると、ここにもヌタ場がある。小さな峠を越えて、あての木浦に至る。右折すれば、海岸の浜辺はすぐそこにある。左折すれば、あての木桜のそばを通り、いわゆる砲台跡(太平洋戦争末期の厳島聴測照射所跡)から御床山を経て岩船岳に至る。

あての木浦にて

あての木浦周辺部探索

あての木浦から南側の革篭崎方面のルートはほぼ確定している。通行可能である。ただし、あての木浦周辺部で、海岸寄りの汽水湖をかすめずに少し山側に入ったルートがあればそれを採用したい。山本代表の考えである。

あての木浦で昼食後、廃屋の間をぬってルートを探索したものの、思わしい結果とはならなかった。翌日は強力メンバーが二人参加するとのことで、そちらに任せて、今日は帰路で須屋浦ルート(私は初)を確認しつつ帰ることにする。

親戚が御床浦の農園の関係者

作業を切り上げて、あての木浦の浜に出る。そこで、親戚が御床浦に農園を持っており、その親戚は現在も島外から通っているという方と出会う。

小さなヨットが海岸にあったので尋ねると、そのヨットで海を渡ってきたという。メインセール(ジブセールはない)に、aqu@museと書いてあったと思うので、アクアミューズ141セーリングカヌーだろう。2.5人乗りということであった。黒神島や子黒神島にも渡ることがあるという。宮島を楽しむには最適の大きさだという。カートップで一人で積み下ろしができるらしい。

その方の話では、数年前は、サルの大群があての木浦を取り囲むようにして、威嚇の声をあげることがあり怖かったという。ここ数年、日本モンキーセンター(愛知県犬山市)の責任で、宮島全島に広がってしまったサルを捕獲しているはずだが、全頭捕獲は難しいだろう。私も何回かサルを見たことがある。

その方の話では、新月の夜、シカの大集団が浜辺を疾走するのを何回か見たことがあるという。浜辺を行くので足音が全く聞こえず、それは神秘的な光景だという。

須屋浦ルートを初めて通る

あての木浦12:57-江ノ尻浦13:04-新しい農園13:16-須屋浦ルート取り付き13:17-長浦13:40-(浜歩き)-山に入る13:48-浜に出る14:03-須屋浦神社(14:07、14:16)-下谷川左岸14:43-須屋浦ルート取り付き14:45

あての木浦から(下谷)~御床浦に至る右折分岐点(須屋川を渡った地点)で、やや左手を直進して岬を回り、海岸沿いの山道を行く。長浦で海岸に出て平根(宮島最西端)の手前まで浜を歩き、北向きに山を越えると須屋浦神社に至る。その後、再び山道を西向きに行くと下谷である。ただし、もしかすると須屋浦神社の東側の海岸は、大潮のときは海岸線を歩くことができないかもしれない。

あての木浦~江ノ尻浦~長浦~須屋浦~下谷浦

あての木浦から、行きと同様に、40m台小ピークの東側の小さな峠を越えて行く。峠を越えた所から、往路と同様に山道をはずれて、汽水湖のそばを通り浜を歩く。小さな崖手前で山道に入り、須屋川を渡って須屋浦ルート取り付き口に至る。

取り付き口からきれいな踏み跡が続いている。道なりに進み、長浦の長い砂浜の東寄りで、浜に下りて砂浜を歩く。42mピーク手前で再び山道に入り、42mピークの東側の鞍部を北向きに越えて行く。

長浦から再び山道へ

〈写真〉長浦から再び山道へ、13時48分
(42mピーク東面の小さな峠を越えて行く)

峠を越えてから、今度は海岸沿いの山道をさらに北向きに行き、須屋浦神社のある谷の一つ手前で浜に下りる。

須屋浦神社手前の浜

〈写真右〉大きな砂州の付け根に下りる、14時03分
(特徴的な山肌をした箇所である)

左手前方に大きく張り出した砂州を越えて、須屋浦神社に至る。

須屋浦神社

〈写真右〉須屋浦神社
厳島・七浦巡り(御島めぐり)・第六社

須屋浦神社から少し浜を歩き、再び山道に入る。シダが繁る箇所があるものの、歩行は可能である。山道を下り下谷川左岸に至る。下谷川を少しさかのぼると、午前中に通った陸路にぶつかる。つまりそこが、須屋浦ルート(今来た道)の取り付き口となる。

下谷から海岸歩きを楽しむ

下谷川左岸14:43-須屋浦ルート取り付き14:45-御床浦神社(15:03、15:08)-烏帽子岩15:11-大川浦15:31-大江浦(15:40、15:49)-堰(16:01、16:11)-内侍岩16:15-内室浜16:25-宮島自然植物実験所16:30

須屋浦ルートの取り付き口を確認するため、下谷川左岸を少しさかのぼる。取り付き口を確認して川を下り、海岸に出て広大まで歩く。途中の堰を越えることができず、小尾根を乗り越す。

下谷浦~大川浦~大江浦~下室浜

下谷川河口部

〈写真〉下谷川河口部、14時49分
(須屋浦ルート取り付き口を確認して、海岸に向かう)

下谷川河口部から北向きに行き、御床浦神社の西~南に切れ込む小谷を越える。神社前の岩台の下まで潮が満ちている。

御床浦神社

〈写真〉御床浦神社、15時04分
厳島・七浦巡り(御島めぐり)・第七社

御床浦神社を過ぎ、御床浦神社の一つ東側の小谷の左岸に、烏帽子岩がある。潮が引いており、烏帽子岩の全体が見えている。ここからは、三つ丸子山や岩船岳を見ることができる。

烏帽子岩

〈写真〉烏帽子岩、15時12分
(岩の左奥に三つ丸子を見る)

その先の御床浦東端の崖手前では、山道に入ることができるだろう。その先の崖を回った所にも、山道に上がる取り付きがある。(往路参照)

大川浦から大江浦を越えていく。大江川の少し上流部では山道に入ることができる。(往路参照)

大江川河口部

〈写真〉大江川、15時44分
(河口から少しさかのぼれば、山道に入ることができる)

今日は、273mピークの西北西にある堰を越えることができなかった。潮位が80㎝以下でないと通過できないのだという。堰の最先端部に立って向こう側を見ると、海の中に小石があり、そこを足場にして、向こうの壁に飛び着くことができるかもしれない。しかし今日は、体力的に無理と判断して、次の手段を考える。

この堰の最も安全な回避策は、そこから大江浦の方に少し引き返して、山道に入ることだという。エスケープルートがあるのだ。(参照:2014年12月21日山行記)

私は以前に、この堰で引っかかり、さらに大江浦まで引き返したことがある。そして、大江川の左岸を少しさかのぼり、右岸に渡って山道に入った。(参照:2013年06月23日山行記)

さて今日は、この堰の究極の回避方法を教えていただいた。堰のある小尾根を乗り越すのである。まずは、花崗岩が風化して真砂土状態になった小尾根に這い上がる。この時、そこにあるロープは信頼がおけないので、つかんではいけないと教えられた。

小尾根の上から、反対側に、今度はしっかりしたロープが設置してあり、それをつかんで中間地点まで下りる。そしてそこで、2本目のロープに持ち替えて浜まで下るのである。2本目のロープの周りは繁っており、ザックにからんでくるので、それを振りほどきながら下るのに、ちょっと苦労をした。

なお、この小尾根をそのまま登れば、山道に至るという。

越えることのできない堰

〈写真〉堰の最先端部に立って向こう側を見る、16時03分
(越えることのできない堰があった)

堰を越えて少し行くと、広大(室浜)手前の30m台ピークの南西の浜に内侍岩を見る。

内侍岩

〈写真〉内侍岩、16時15分

室浜川手前(左岸)に沿ってさかのぼり、室浜砲台跡近くを通って広大に帰り着く。

宮島本発売(アマゾンKindle版)2018年1月17日刊

『孫と歩く~ユネスコ世界文化遺産の島・厳島~』

宮島のトピックス満載です。
なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。

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宮島自然植物実験所~御床浦~あての木浦、往復(2014/12/21)

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広島大学宮島自然植物実験所~御床浦~あての木浦、往復
(出発帰着:広島大学宮島自然植物実験所)

2014年12月21日(日)、宮島太郎の会・ボランティア(7回目)

宮島太郎の会・ボランティア参加(宮島最西南端部の既設歩道の再整備状況)については、その都度まとめています。トピックスもからめた内容になっていますので、以下にて時系列でご覧いただければ幸いです。(2013年秋~2015年冬)

このページの目次です

はじめに

宮島太郎の会(山本拓志・代表)による宮島最西南端部の既設歩道の探索と再整備計画は、いよいよ今年度(2015年3月末)中に完了の見通しが立ってきた。私も都度ボランティアで参加をしている。本日(日曜日)は山本代表と二人きりの予定であった。しかし、前日土曜日の作業が雨で中止となり、スライドで参加する方々があり、結局男4人・女1人での作業となる。

今日のコース&コースタイム

宮島桟橋7:31-宮島自然植物実験所7:48、8:03-大江浦分岐8:40、8:44-大川浦分岐8:59-御床浦9:31-最初の農園9:41-古い道標あり(左折)9:45-門扉(右折)9:47-御床山既設歩道(左折)9:52-長浦(江ノ尻浦)方面分岐(右折)9:57、9:59-大きなポリタンク10:08-切り通し10:10-下谷浦分岐(左折)10:13-右折10:16-廃屋(芝状態)10:18、12:05-下谷川(右岸から左岸へ)12:09-ダム湖12:15-江ノ尻浦分岐(左折)12:26-新しい農園12:30、12:44-江ノ尻浦(浜に出る)12:50-山道12:58-あての木浦13:06、14:47-あての木浦(浜に出る)14:50-あての木浦北の岬14:52-(山道に入る)-江ノ尻浦分岐15:07-廃屋(芝状態)15:27-下谷浦分岐15:31-下谷浦(浜に出る)15:34-御床浦神社15:47-大川16:10-休憩16:12、16:16-大江川16:23-大江川北の堰手前(山道へ)16:31−山道合流16:33-分岐(直進)16:47-下室浜(浜に出る)16:50-山道に入る16:54-宮島自然植物実験所16:59

  • 宮島自然植物実験所(37分)大江浦分岐(15分)大川浦分岐(32分)御床浦(26分)長浦(江ノ尻浦)方面分岐(14分)下谷浦分岐(26分)江ノ尻浦分岐(26分)あての木浦
    小計2時間56分(大江浦4分、長浦方面分岐2分、作業1時間47分、途中休憩14分を除く)
  • あての木浦(20分)江ノ尻浦分岐(24分)下谷浦分岐(16分)御床浦神社(23分)大川(13分、途中休憩4分あり)大江川(36分)宮島自然植物実験所
    小計2時間12分

行きはほぼ山道を歩く。江ノ尻浦で浜に出て、汽水湖の山側を行く。帰りは、あての木浦の浜に出て海岸を歩き、江ノ尻浦から山道に入る。下谷川河口で再び浜に出て、大江川北の堰手前まで浜を歩く。そこから山道を帰る。下室浜手前で山道を外れ、下室浜に出て、ほんの少し浜を歩いて山道に入る。室浜砲台跡の近くを通って、宮島自然植物実験所に帰り着く。

下谷川右岸の整備

宮島自然植物実験所まで車1台で移動して、そこから現地まで歩いて往復する。やはり船がないと、実際の作業時間は大幅に制限される。

午前中の作業は、下谷川右岸の整備である。廃屋(芝状態)に荷物を下ろし、その前後の草を刈る。廃屋手前の踏み跡(北西~南東方向)では、北東側に昔設置された金網が続いており、それが既設歩道側に倒れこんでいる。その既設歩道の部分と屈折点から廃屋(芝状態)まで適度な幅を確保する。

その次は、廃屋(芝状態)の先(北北東~南南西方向)である。下谷川手前までの区間を整備して簡単に昼食を済ませる。なお帰途、この場所(廃屋)に御床小屋といった小さな木札が取り付けられているのに初めて気づく。今日のメンバーの誰も知らないという。最近のもののようである。ただしこの場所は、御床浦ではなく下谷浦とした方が正しいであろう。

あての木浦から南側(革篭崎方面)の整備

あての木浦に着く。右に行けば、あての木浦の浜に出る。左に行くと、御床山を経て岩船岳に登ることができる。今日はこの分岐点から、そのまま真っ直ぐ南に草を刈り、あての木浦の汽水湖の山側辺りまで整備を進めた。前回(11月23日)は、汽水湖よりももっと山側にルートがあるかどうか探索したのだが、結局は今日のルート(汽水湖沿い)に決定したようである。

次回は、船の手配に良い感触が得られているようである。何とか春までに作業を完了したいものである。

ヤマレコにおんぶ

最近の私の山行記では、ルート図(GPS)は、ヤマレコに間借りして表示している。今回もそのようにしていると、しばらくして、「最近出会ったかも」というような項目が現れて(今回初めてそのような機能があることに気づいた)、suganomatsuさんの山行記が紹介されていた。当日、あての木浦の浜でお見かけした方である。大変な健脚である。

yamareco.com/modules/yamareco/detail-563054.html

そのほか

宮島全体が湿っている。切り通しはぬかるんで歩行困難。切り通しでは南側に新たに付けられた踏み跡を行く。

今日の帰途では、潮の引いた海岸の浜を歩いた。海岸部は、粘土質の黒い泥で歩きにくくなっている。山本代表によれば、ここ数年で急速に環境が悪化している模様。

宮島でイノシシが大繁殖しているようである。帰り道で、牡蠣ヒビの中を走り抜けるウリ坊を3頭見た。最近の中国新聞記事(2014年7月28日付け)に、宮島沖の海を泳ぐイノシシの写真が載っていたことがある。宮島島内でイノシシが飽和状態になり、島外に逃げ出すものもでてきたのでは、というようなコメントが付いていた。

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ガガラ山~武田山~火山~丸山~畑峠(2017/01/07)

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武田山~火山~丸山
(出発:JR大町駅―可部線、帰着:己斐ヶ丘病院下(JR西広島駅―山陽本線))

2017年01月07日(土)、小4(兄)

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〈写真〉武田山山頂部の弓場で遊ぶ、11時13分

このページの目次です

はじめに

昨年(2016/11/13)、孫二人を連れて宮島弥山に登った(大元コース)。下りは、年長さんを家族に預けて(ロープウエー乗車)、小4と二人きりで下った(かや谷コース~包ヶ浦自然歩道(博打尾))。先頭を歩かせたらかなり早い。

もっときついコースを、二人きりで歩いてもよいと言うので、広島湾岸トレイル(HWT)のコースを今日一緒に歩くことにした。

HWTの体験会一日分を想定してみた。JR大町駅からガガラ山を往復して武田山に登り、火山~丸山を経て、大茶臼山から己斐峠までを視野に入れて歩き始める。

小4は、最初から先頭を切って身軽に登っていく。時々後ろからブレーキをかける。順調に武田山~火山を乗り越してゆく。昨年の山関連団体対象の体験登山のペースとほぼ同じである。

後は、丸山~大茶臼山まで登れば、己斐峠(バス便有り)までの急坂も大丈夫だろうと、丸山に至るまでは考えていた。しかしその考えは甘かった。丸山で急に元気がなくなった。

さてここからどう下るか。できるだけ体力を消耗しないコースを選択しなければならない。

このまま進んで畑峠から大茶臼山に登っても、その後の己斐峠までの急坂は下れないかもしれない。大塚峠まで引き返し、そこから春日野団地まで下ればバス停がある。しかし、まだ一度も歩いたことがない。地形図をみる限り、大塚峠からの下り口が急坂のようである。

このまま畑峠の手前まで進んで、宗箇山分岐を下るのが良いかもしれない。しかしこのコースも随分と前に一度歩いたきりで、どんなコースだか全く覚えていない。

結局、最近二度ばかり歩いており、ほぼ平坦で歩きやすいコースであることが分かっている丸山から畑峠まで山道を行く、そしてそこから、車道を己斐ヶ丘病院~大迫団地に向けて下りることにした。車道まで出れば、いざという時は車も呼べるだろう。大回りだが、山中に取り残される危険性は一番少ない。

己斐ヶ丘病院を越えて、しばらく下った地点で休んでいると、近くで畑仕事を終えたおばさまが親切にも声を掛けてくださり、JR西広島駅まで送っていただいた。

その方も多少歩かれるようである。広島湾岸トレイルの活動をしていることをお話しさせていただいた。もしも新聞などで記事が目に留まることがあれば、読んでいただけることでしょう。今日はほんとうにありがとうございます。

なお、丸山から一番近いバス停としては、畑峠から西側の広島市立大学方面に下るのが良かったかもしれない。

今日のコース&コースタイム

JR大町駅(10m未満)9:11-大町登山口(20m前後)9:26-水場分岐(120m台)9:36-大町観音水(120m前後)9:39、9:41-大町古墳(160m台)9:49、9:52-武田山分岐(200m台)9:59、10:00-カガラ山(212m)10:03、10:08-武田山分岐(200m台)10:11-ツツジの丘道標10:13-吹通し(160m台鞍部)10:16、10:18-憩いの森分岐(200m台)10:22-展望広場(320m台)10:36、10:41-郭跡(370m台)10:48-空堀跡(380m前後)10:49-見張り台(390m台)10:53-犬通し(400m台)10:56-武田山(410.5m)10:58、11:04-東山本登山口分岐(390m台コブ、黒破線有り)11:08-弓場(390m台)11:10、11:17-東山本登山口分岐(鞍部270m台、黒破線有り)11:29-353m(一歩踏み込んで展望)11:38-水越峠(320m台鞍部)11:42-春日野分岐(350m台コブ、地形図表示無し)11:48-火山(488.0m)12:07、12:27-展望(430m台)12:33-380m台分岐往復(12:40、12:42)-伴峠(350m台)12:46-小堀山(399m)12:51-権現峠(350m台)12:57、13:01-石山(420m台岩峰)13:11、13:18-送電線鉄塔(426m)13:24-広島市立大学分岐(400m台先端部)13:28-13:31-大塚峠(380m台鞍部、春日野下バス停分岐、黒破線有り)13:31-(湯つぼ跡)-丸山(457.4m)13:43、13:53-宗箇山分岐(350m台、鉄塔手前)14:10-送電線鉄塔(356m北側)14:11-畑峠(330m前後)14:18~14:18、14:21-己斐ヶ丘病院前14:39-乗用車ピックアップ地点14:43、14:46

  • JR大町駅~ガガラ山~武田山
    小計1時間47分(ガガラ山5分を加える)
  • JR大町駅(15分)大町登山口(水場経由33分)武田山分岐(3分)ガガラ山
    小計52分(武田山分岐1分を加える)
  • ガガラ山(3分)武田山分岐(5分)吹き通し(18分)展望広場(17分)武田山
    小計50分(吹き通し2分、展望広場5分を加える)
  • 武田山~火山~丸山
    小計2時間39分(火山20分を加える)
  • 武田山(31分)地図上の水越峠(25分)火山
    小計1時間03分(弓場7分を加える)
  • 火山(19分)鞍部(11分)権現峠(23分)426m(19分)丸山
    小計1時間16分(権現峠4分を加える)
  • 丸山~畑峠~今日の終点
    小計50分(畑峠3分を加える)
  • 丸山(18分)送電線鉄塔(356m北側)(7分)畑峠・大茶臼山登山口
    小計25分
  • 畑峠(18分)己斐ヶ丘病院(4分)今日の終点
    小計22分
  • 総合計5時間32分(全ての時間を含む)
    (武田山6分、火山20分、丸山10分を加える)

JR大町駅~登山口

取付き口までは、2016/12/17参照。

途中で地道十字路を左折すべき所で直進、広島県道36号(安川通り)にぶつかり、左に折り返して安川通りに入る。そのまま大町郵便局手前の信号まで戻り、右折して登山口までやや登る。多少のロスタイム有り。

登山口~ガガラ山(212m)

取付き口から、落葉した疎林を行く。尾根筋をずっとそのまま追ってゆけば、ガガラ山である。広島湾岸トレイル(HWT)のコース設定はそのとおりになっている。

しかし今日は、尾根を左から巻くコースに入り、大町観音水を一口頂いてから、尾根まで登る。尾根には大町古墳があり、武田山が左前方にどっしりとした姿を現す。

20170107-093640.jpg

〈写真〉水場分岐(標高70m台)、9時36分

20170107-094940.jpg

〈写真〉大町古墳(110m台)、9時49分

大町古墳から尾根筋を行く。右手から大町コースを吸収する。やがて、武田山分岐があり、左手に武田山方面を分けて進むと、ガガラ山(標高212m)である。

ただし、ガガラ山と一般的に称している展望箇所は、地理院地図(電子国土Web)のガガラ山212mではない。展望箇所(通称212m)から、さらに北の方角に樹木におおわれた小さなコブが見える。そこが、ガガラ山212mである。展望箇所は、その一つ手前のピーク(210m台)になる(こちらの方が少し高い感じはするが・・・)。

20170107-100408.jpg

〈写真〉ガガラ山から武田山を見る、10時04分
(北側から見る武田山の山頂部は、三角形に見える。逆に、右奥の火山(写真には写っていない)の方が、平べったく見える)

ガガラ山(212m)~武田山(410.5m)

ガガラ山から南に少し引き返し、武田山方面へ右折して下る。「ツツジの丘」道標が立っている。直進すれば、尾根筋をそのまま「吹通し」まで下る。落ち葉が滑りやすいコース(2016/12/17)である。気が抜けない。

ここで、左から巻きながら下ると良い道が付いている。地形図黒破線に完全に沿って、簡単に「吹通し」(標高160m台鞍部)まで下ることができる。

HWTは、通常はあくまでも尾根筋を行くことにこだわっている。しかし、ここは巻き道を行くとしている。安全性を考えた場合、HWTのコース設定(巻き道)で正解だろう。

なお、通称「吹通し」のことを、目薬峠とも言うそうである。確か、武田山北面の集落で目薬を創り、それを武田山南面の集落に売りさばくために通ったのが、この「吹通し」だと言うことであった。

HWTコース全般にわたって、山名・地名などを分かりやすく一覧表示したものを作成する必要があるだろう。今爆発的な勢いで山行記(その多くがGPS軌跡付き)の登録が増えている「ヤマレコ」との整合性も図る必要が出てくるだろう。

武田山中腹の展望広場(320m台)手前で小さなジグが続く。きれいな足場が造られている。ここに限らず、HWTのコース上で、様々な団体・個人が整備活動を続けている。感謝!!

また、このコースの東面には「ファミリーコース」が設けられているようである。体力的にしんどい方やお子さんでも楽しめるだろう。

武田山(410.5m)~水越峠(標高320m台鞍部)~火山(488.0m)

武田山で展望を楽しんだ後、西向きに火山を目指す。武田山山頂部では、岩場をすり抜けてもよいし、ほんのちょと回り道をすれば、楽に”西向き”の縦走路に入ることができる。

武田山山頂部では、”南向き”の尾根に乗って、祇園方面へ登山道(東山本登山口)が下っている。火山は、あくまでも”西向き”の縦走路を行く。

弓場で遊ぶ。小4は腕を肩の後ろまで引けなくて、矢があまり飛ばない。

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〈写真〉弓場で遊ぶ、11時13分

武田山から一気に下り、火山まで登り返す。火山までの登りが、今日のコースの中では一番きつい。小4は快調なペースで飛ばす。付いてゆけない。久しぶりに息を切らす。

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〈写真〉火山山頂、12時08分

HWTコースの特徴の一つが、今から行く先を見通せる箇所が多いことである。火山山頂から、大茶臼山~鈴が峰縦走路を見る。

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〈写真〉火山山頂から、12時09分
(画面左手前に丸山、その右奥に大茶臼山、さらにその右奥に鈴が峰。それらの奥に宮島が入るはずである)

火山(488.0m)~権現峠(標高350m台)~丸山(457.4m)

火山(488.0m)から、伴峠(標高350m台)~小堀山(399m峰)~権現峠(標高350m台鞍部)~石山(標高420m台岩峰)~送電線鉄塔(標高426m)~大塚峠(380m台鞍部)を経て、丸山(457.4m)に至る。

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〈写真〉春日野団地を見下ろす、12時29分
(火山の下から、住宅が建設中の大団地を見る)

武田山~大茶臼山~鈴が峰は、道標のとおりに進めばまず間違いは無い。しかし、所々で判断に迷う箇所がある。

火山からの下りで、標高380m台(伴峠350m台鞍部手前)に分岐がある。尾根は左手・南西を向いているように見える。古い道しるべがあり、それも左手を指している。

しかし、右手・南向きにも良い道が下っている。しかも鮮やかな黄色テープが手招きをしている。

一応右手・南向きに踏み込んでしばらく下り、縦走路尾根から外れていることを確かめて引き返した。

私は個人的には、山で「他人の土地に」道標やテープ、あるいはピンクのひらひらを付けることは落書きと同じであると考えている。

統一した道標あるいはワッペンのようなものを付けることができればよいのかもしれないが、平成の世となり地権者を確認してそれぞれ了解を得ることは絶望的な状況となっている。

したがって今では、道標や書き込みは、正しいもの間違っているものも含めて、現在あるものを全て写真に撮り、それを並べたコース紹介図を作ることを考えている。

そして今日もせっせとデジカメのボタンを押しまくった。

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〈写真〉不明朗な分岐、12時39分

伴峠(標高350m台鞍部)のことを、地元では三田峠と言うらしい。ここでも、地名の整合性を図る必要がありそうだ。

HWTコースの特徴の一つが、今通ってきた山を見通せる箇所が多いことである。石山から振り返ると火山が大きい。その右に武田山があり、火山~武田山間に阿武山が見える。

武田山の後ろに白木山系があり、白木山も頭を出している。阿武山~武田山の一番後ろが押手山であろう。また、火山左手奥にも、あさきた里山マスターズの山々が見えているはずである。

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〈写真〉石山から振り返る、13時13分
(石山、標高420m台岩峰から来た道を振り返る)

丸山(457.4m)~畑峠(標高330m前後)~自動車道

さて、「はじめに」で書いたとおり、小4がスタミナ切れを起こしたため、畑峠を経て自動車道を己斐まで下ることにした。

畑峠までのなだらかな道は、それなりのスピードで歩いてくれてホッとした。後で聞くと、車道の下りが一番きつかったようである。

再挑戦

縦走路を歩く場合のエスケープルート確認は欠かせない。春日野団地から登っていろいろ確かめてみたい。小4も一緒に来ると言うので、早速2月に予定を入れた。

年長さんが「僕は留守番で寂しかった」と言う。年長さん用に別メニューを計画して、これも2月に予定を入れた。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

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紅葉谷コース~宮島弥山~大聖院コース(2015/09/20)

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紅葉谷~紅葉谷コース~宮島弥山~大聖院コース
(出発帰着:宮島桟橋)

2015年09月20日(日)、長男、小3(兄)、年中(弟)

JR船上から見る大鳥居

〈写真〉JR船上から見る大鳥居、9時17分

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はじめに

長男と孫二人(小3と年中組、ともに男児)で宮島に登った。宮島桟橋からの往復約10km、小3は余裕、年中組はかろうじて歩き切った。

宮島は、広島湾岸トレイルの延伸ルートの終端部に当たっている。宮島弥山の正式な登山道三本のうちの2本を登り下りする設定になっているようである。少なくとも紅葉谷はそれに含まれている。後一本は、大聖院コースか大元コースのいずれかである。

今日登り下りしたのは、宮島弥山の正式な登山道のみである。標識どおり行けば間違いない。コースは地理院地図に表示されている。GPSデータはそれとは多少ずれているが、初めての登山でも特に問題となることはないだろう。観光客も含めて大勢が登り下りしていた。

弥山山頂の展望台は完成していたものの、売店がなかった。新聞に何かその辺りの理由は出ていただろうか。

今日のコース&コースタイム

宮島桟橋9:30-ロープウエイ下の分岐10:03-海軍省標石10:23-紅葉谷分岐11:08、11:13-弥山本堂11:29、11:37-弥山11:45、12:30-仁王門12:49、12:54-砂防堰堤(1号)13:04-展望(320m台)13:10、13:14-ベンチ13:25、13:32-白糸の滝入り口(80m台)13:46-滝宮神社13:47-砂防堰堤(2号)13:54-大聖院入り口13:59-宮島桟橋14:28

  • 宮島桟橋(33分)ロープウエイ分岐(1時間05分)紅葉谷分岐(16分)弥山本堂(8分)弥山
    小計2時間15分(紅葉谷分岐5分、弥山本堂8分を加える)
  • 弥山(19分)仁王門(16分)展望(45分)大聖院(29分)宮島桟橋
    小計1時間58分(仁王門5分、展望4分を加える)
  • 総合計4時間58分(全ての時間を含む)
    (弥山45分を加える)

宮島口桟橋集合

9時に待ち合わせて、9時過ぎのJR宮島航路で宮島に渡る。シルバーウィークである。大勢の観光客で船の3階まで席が埋まっている。右舷デッキにもすでに人が並んでいる。JR航路は大鳥居大接近サービスをするため、右舷側に航路を大きく膨らませる。皆さんよくご存知である。

紅葉谷コースを登る

宮島桟橋から南西向きに行き、大鳥居を見て厳島神社の横を通り、ロープウエイ乗り場方面に向かう。大勢の観光客があり早足で歩くことはできない。ゆったりとロープウエイ乗り場の近くまで行く。ロープウエイでは整理券が配られている。

ロープウエイ乗り場手前から右に折れて山道に入る。

紅葉谷コース取り付き付近

〈写真左〉紅葉谷コース取り付き付近、10時06分

小3が飛ばす。年中組が付いていく。「僕4歳?えらいね・・・」と声がかかる。これは行けるかなと思ったが、紅葉谷分岐のかなり手前でペースダウン。父親に手を引かれてようやく分岐までたどり着く。

紅葉谷コース分岐鞍部

〈写真上左〉紅葉谷コース分岐鞍部、11時10分

小3は元気に先着、私も続く。

紅葉谷コース分岐鞍部

〈写真左〉紅葉谷コース分岐鞍部、11時08分

そしてその後も、4人で一緒にスタートしては遅れて到着するという状態を繰り返す。

消えずの霊火堂

〈写真左〉消えずの霊火堂、11時30分

それでもそれほどの遅れもなく山頂に到着、そして昼食。

弥山山頂で昼食

〈写真左〉弥山山頂で昼食、11時50分
(新展望台から写す)

宮島(弥山)は広島湾岸トレイルのゴール

広島湾岸トレイル(HWT)の現在の帰着点は、鈴ヶ峰(西峰三角点)となっている。取り付きは、広島市佐伯区八幡東(ちょっと離れて、JR山陽本線五日市駅あり)である。ただし、そこからの延伸ルートが、極楽寺山~宮島(弥山)へ延びる予定である。つまり最終的には、弥山が広島湾岸トレイルの西端となる。

宮島弥山からの超展望

弥山の新展望台にて、観光客から感嘆の声が上がる。「この展望だけで満足だ! 来た甲斐があった!」。

今日出かけるときは、雲一つない快晴、今は薄雲があるものの、よく晴れている。四国方面が見えないのが残念なくらいで、西中国山地をはじめ、見えるべき山はほとんど見えているようである。

宮島弥山の山頂からは、360度の超展望が得られる。そして、広島湾岸トレイルの全コース(延伸コース含む)のほとんどすべてを見ることができる。

広島湾岸トレイル

〈写真上〉広島湾岸トレイルを見る、11時53分

絵下山(約78度)は、似島右端の奥である。烏帽子岩山(約90度)は、江田島左端の奥である。烏帽子岩山~絵下山の稜線がしっかりと見通せる。発喜山の尾根は手前の明神山の陰に隠れるか。

金ヶ燈篭山(約72度)~鉾取山(約68度)の稜線が、安芸小富士277.8m(似島)の左右奥にしっかりと見通せる。
高城山(約56度)は、黄金山の左奥である。

広島市街地の右奥に、呉娑々宇山を見る。藤ヶ丸山(約54度)は、呉娑々宇山のすぐ右奥、三本木山(約50度強)は、呉娑々宇山の左裾である。

広島市街地の左奥に、二ヶ城山(太田川左岸)を見る。木ノ宗山(約46度)は、二ヶ城山の右奥である。

鬼ヶ城山(約42度)~白木山(約41度)は、太田川放水路の左岸奥に大きく見える。押手山は手前の稜線に隠れるか。

海のすぐ向こうに、太田川右岸沿いの阿武山(約33度)~武田山(約31度)~大茶臼山(約28度強)~鈴ヶ峰東峰(27度強)~鈴ヶ峰西峰(約25度)が折り重なる。その後ろには、備前坊山(約31度)・・・螺山(28度前後)が入る。

阿武山(約33度)は、宗箇山(平らな山頂部)のほぼ真後ろである。

備前坊山(約31度)は、武田山(約31度)のほぼ真後ろ(やや左奥)~可部冠山(たぶん見えず)~堂床山(約26度)は、鈴ヶ峰西峰(約25度)のやや右奥である。

福王寺山~螺山(28度前後)は、鈴ヶ峰東峰(27度強)~大茶臼山(約28度強)の後ろに入る。

注:方位は真北からの度数。

大聖院コースを下る

昼食後、弥山山頂から西向きの石段に取り付いて下る。年中組は元気回復、石段を飛び降りながら下る。

仁王門

〈写真左〉仁王門、11時50分

仁王門下の鞍部から北向きに下る。年中組は再び父親に手をつながれる。「石段いやだ、いやだ、と言い続けている」。下る程にペースダウンしていく。

白糸川1号砂防堰堤

〈写真左〉白糸川1号砂防堰堤の右岸を下る、13時05分

砂防堰堤2号

〈写真左〉白糸川2号砂防堰堤、13時52分
(砂防堰堤の向こうに大聖院を見る)

大聖院入り口の人力車

〈写真左〉大聖院入り口の人力車、13時59分

大聖院からもペースは上がらず、身動きがとれない程の観光客の波の中を、超スローペースで歩く。それでも自分の脚で桟橋まで歩き切った。

なお、厳島神社拝観の待ち行列が大鳥居横まで続いていた。

次回はどこへ?

宮島口からJRに乗り、我が家へ直行して夕食。皆元気回復、二人ともまた山に行きたいという。西中国山地も含めて適当な山を考えておこう。長男は広島湾岸トレイル構想に興味を示している。同トレイルの体験登山(全14回シリーズ、第2回まで既に終了)に連れて行ってやろうかな。

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『孫と歩く~ユネスコ世界文化遺産の島・厳島~』

宮島のトピックス満載です。
なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。

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観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷神社(2017/01/21)

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 極楽寺山トップページ

観音コース~極楽寺山~平良コース途中~宮島サービスエリア~速谷神社
(出発:観音台入口バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:JR宮内串戸駅―山陽本線)

2017年01月21日(土)、広島湾岸トレイル・踏査&整備(第15回)

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〈写真〉JR新井口駅から鈴ヶ峰を望む、8時18分
(降雪の範囲は、標高50m以上くらいだろうか)

  • 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2017年01月21日)
  • モデル山行記(参考コースタイム有り)Akimasa Net(2016年02月06日)山行記
  • コース詳細解説 ⇒ Akimasa Net(2017年01月21日)山行記(このページ)
    前回の山関係者向け体験会(2016年2月06日)山行記も含めてまとめる形をとった。なお広島湾岸トレイルの正規コースとしては、前回までの速谷コースを放棄して、平良コースをそのまま宮島サービスエリアまで下ることになった。

このページの目次です

はじめに

ここのところ何年来かの大寒波が襲来している。昨日も夕方から吹雪、今日の登山が危ぶまれた。しかしながら、天気予報では一時小康状態を保つ見込み、参加者全員が定刻前には集合、バスで出発地点に向かう。

なお翌日は、ひろしま男子駅伝(天皇盃 全国都道府県対抗男子駅伝競走大会(第22回))である。幸いにも天候は穏やかであった。長野が3年ぶり7度目V、そして広島(8位以内入賞目標)は26位と敗れ去った。

観音台入口バス停~観音登山口

今日は、前回体験会の八幡東~観音台間(五日市町内の車道)は省略することになっている。したがって、JR五日市駅南口バス停で、東観音台団地行き(広島電鉄)バスに乗車して、観音台入口バス停で下車する。

バス停は、五日市観音西小学校の西角にある。バスを降り、ほんのわずかに南に戻り、右折して、北西向きに車道を登る。

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〈写真〉バス停から登山口を目指す、9時25分

極楽寺登山道入口という趣きのあるりっぱな道標(中国自然歩道)がある。車道に並行した歩道を行きたいが、雪がある。車道をそのまま登る。

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〈写真〉極楽寺登山道入口という趣きのある道標、9時30分

坪井公園(トイレ有り)で山支度、それぞれにスパッツや軽アイゼンを付け、自己紹介を終えて出発する。

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〈写真〉坪井公園の手前、9時31分

公園の先には、あじさい寺として有名な観音寺(広島市佐伯区)がある。

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〈写真〉観音寺の手前、9時45分
(あじさい寺として有名である)

高速道路(山陽自動車道)の下をくぐり抜けると登山口はもうすぐである。

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〈写真〉高速道路(山陽自動車道)の手前、9時49分

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〈写真〉高速道路の向こう側、9時52分
(なおも北西向きに行く)

観音コースを登る

観音登山口(標高250m前後)には、極楽寺山登山口(造幣局登山部)という立派な標識が二つある。新しい道標は、2013年ころ設置されたもののようである。

この造幣局とは、当然ながら独立行政法人造幣局(広島支局)のことである。広島造幣局(通称)は広島市佐伯区五日市中央(コイン通り)にあって、花のまわり道(主に八重桜)でも有名である。

その隣にある五日市中学校は我が母校である。中学1年で陸上部に入部したてのころは、造幣局のグラウンドを借りて練習することが多くあった。適度に草の生えたグラウンド周辺がヒザに優しいということであったのかもしれない。

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〈写真〉観音コース登山口、9時59分
(広島造幣局の道標有り)

観音コースは、取り付きからいきなりの急登(前回体験会の感想)である。標高400m台で一服できる(前回体験登山の感想)地点まで、標高差150m(尾根筋)を一気に北西向きに登る。山頂部まで地理院地図(電子国土Web)に表示は何もない。(丁石、200mごと標識がある)

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〈写真〉途中の緩斜面を行く、10時23分

今日は雪、それなりのペースで登るので、急坂はあまり気にならない。また、丁石や200mごと標識も全てをきちんと把握することはできなかった。

登るほどに積雪量が増してくる。雪が締まり、キュキュと鳴く。

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〈写真〉道標:あと0.6km、10時36分

登山道は、標高400m台からさらにそのまま北西向きに登り、標高450m辺りで左に振って西向きに尾根筋を登る。傾斜は多少緩やかとなり、左手には樹間越しに瀬戸内の海を見ることができるようだ。宮島の大鳥居も見えるというが、今日は、樹間に廿日市の街並みらしきものを確認したのみ。

観音コースの全長は1.2kmとのこと、0.2kmごとに標識がある(前回体験登山)ものの、各標識間の距離はかなりアバウトで、ばらつきがあるようだ。

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〈写真〉丁石、11時00分

雪の中をなおも登る。

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〈写真〉雪の中を行く、11時00分

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〈写真〉雪の中を行く、11時02分

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〈写真〉雪の中を行く、11時11分
(頭の上から何度も雪をかぶる)

最後に急なジグをこなすと、極楽寺山頂部(標高660m台)の阿弥陀堂裏側に登り着く。道標は全くない。気持ちが良い。

極楽寺山山頂部

極楽寺は、高野山真言宗別格本山である。行基が開山(731年)、後に弘法大師が開眼したとされる。毛利元就によって本堂が再興(1560年)された。なお、阿弥陀堂には阿弥陀如来大仏が安置されている。

極楽寺山の麓には同じ真言宗の正覚院がある。また、宮島の大聖院は、真言宗御室派の大本山の寺院である。

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〈写真〉極楽寺本堂、11時18分

極楽寺山頂上693mを目指して、北西向きに簡易車道を行く。
極楽寺山頂部は瀬戸内海国立公園に含まれている。寺社林が半分以上を占め、全国的にも屈指のモミ自然林として知られている。

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〈写真〉モミ自然林の中を行く、11時23分

駐車場角に山頂までの急な木段がある。

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〈写真〉駐車場角の道標:極楽寺まで0.3km、11時26分
(極楽寺山頂693mまで、後300mという意味である)

今日もその木段を登ることなく、山頂西面の巻き道(蛇の池方面)を行き、途中から右折して山頂に至る。

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〈写真〉山頂西面の巻き道、11時28分

山頂には立派な東屋があるものの、樹間わずかにあるはずの展望も雪で全く分からない。早々に退散する。

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〈写真〉極楽寺山頂部は一面の雪、11時33分

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〈写真〉早々に退散する、11時36分

山頂部から、先ほどパスした雪の階段を慎重に下り、再び駐車場角まで下る。

極楽寺本堂、阿弥陀堂まで戻り、鐘突き堂横の展望台東屋で昼食。眼下には、瀬戸の海が霞んでいる。長居する理由も無く早々に下り支度をする。

平良コースを下る

仁王門に向けて、最初の石段が急である。趣きのある石段(前回体験会感想)は、幸いなことに角が少し鋭角に作られている。雪に埋もれたその角に足を掛けながら慎重に下る。

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〈写真〉鐘突き堂横の石段上部、12時18分

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〈写真〉石段を慎重に下る、12時19分

途中で仁王門をくぐり、さらに石段を仁王門下(標高620m台)まで下る。
仁王門下にはりっぱな登山道がある。仁王門を背にして、左手は屋代コース(五日市)である。今日は右手の平良コース(廿日市)を行く。西~南向きに下ることになる。尾根筋を行く表参道である。

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〈写真〉仁王門を見上げる、12時23分

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〈写真〉仁王門下の丁石、12時23分

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〈写真〉仁王門下の道標、12時23分

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〈写真〉仁王門下の道標、12時24分

なおここで、極楽寺山693mの下にある駐車場の横から、自然林の中を遊歩道が延びており、仁王門前後の階段を通ることなく平良コースに合流することができる。

仁王門下からほんの少し北西向きに行き、その後南向きに下る。山頂部ではゆったりと下る。ほぼ地理院地図のとおりと考えて良いが、613m峰は通過せずその東面を巻いて行く。その分なおのことゆったりとした登山道となっている。

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〈写真〉平良コースをゆったりと下る、12時32分

原コース分岐は、標高570m台にある。地理院地図(電子国土Web)の分岐点(標高600m前後)とは少し異なる位置にある。

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〈写真〉原コース分岐、12時36分
(原コース分岐を右に分けて下る)

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〈写真〉丁石、12時40分

原コース分岐からさらに南に下ると、三角点(518.4m)である。この三角点前後の地理院地図黒破線は、三角点の真上を通っている。

しかしながら、GPS軌跡(前回体験登山共)は地理院地図黒破線のわずかに西を下り、三角点(518.4m)手前で少し左に振って三角点に至っている。そして、三角点から先では少し右に振って、再び地理院地図黒破線のわずかに西を下っている。

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〈写真〉、12時43分

三角点から先では傾斜がきつくなる。大岩の間をぬって下る箇所もある。

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〈写真〉大岩のある展望箇所、12時49分

平良コースの表示(地理院地図黒破線)が消えてしまった

ところで、平良コースの表示(地理院地図黒破線)が標高390m台から下で消えてしまっている。

手持ちの古い二万五千分1地形図・廿日市(平成12年4月1日発行)を改めて確認すると、当然ながらずっと下の西広島バイパス(国道2号線)付近までしっかりとした記載がある。

それに対して、標高500m前後から地理院地図黒破線が南東向きに下っている。従来の平良コースよりも東側である。

このルートは、先ほどの古い二万五千分1地形図・廿日市には記載がない。

しかし、極楽寺百回登山(超マニアックなルートマップ)で確認すると、荒蒔コースという今まで聞いたことがない(全くノーマーク)のルートが、高速道路(山陽自動車道)を通り抜けて、左方SA(西広島バイパス、国道2号線)まで下っている。

また、標高390mくらいから、今度は南西向きに地理院地図黒破線が下っている。その先は、速谷コース登山口から北に向けて延びる黒実線につながっている。つまり、速谷コースの北側である。

このルートは、先ほどの古い二万五千分1地形図・廿日市には記載がない。極楽寺百回登山(超マニアックなルートマップ)にも記載がない。

確かに速谷コース分岐まで下る途中の右横に踏み跡らしきものがあった(前回体験登山で確認)が、それが該当するかどうかは定かでない。

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〈写真〉道標、13時04分

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〈写真〉丁石、13時04分

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〈写真〉、13時05分

速谷神社コースを諦めた

地理院地図黒破線に記載がなくても、表参道である平良コースそのものが消えてなくなるわけはない。

明瞭な登山道に従って、速谷コース分岐(標高330m台)に至る。りっぱな石柱(右速谷神社、左廿日市町)が建っている。

速谷コースは、右(南西向き)に踏み込みすぐに南向きの尾根に乗る。平良コースは、そのまま直進して左手の尾根(~225m峰)を南南東向きに下る。

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〈写真〉速谷神社分岐、13時10分

前回体験登山までは、HWT協としては、速谷コースを速谷神社に至るコースとして設定していた。

しかしながら、その速谷コースは、私には一般的なコースとして認め難く、前回の体験登山の感想を次のようにまとめていた。結局同様の趣旨で、速谷コースを諦めることになった。つまり、平良コース~宮島サービスエリア経由で速谷神社へと変更になった。

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〈写真〉宮島サービスエリアに向けて下る、13時30分

速谷コースについて(前回体験登山の山行記)

極楽寺百回登山さん(超マニアックなルート図が秀逸)は、2005年ごろに初めてこのコースを通っているはずである。その後幾度となく手入れをしたが、通る人も少なく、特に夏場はすぐ荒れ放題になる、という意味のことを書いていたように記憶している。

今日実際に通過(私は2回目、初回2008/11/23も荒れていた)してみて、ここを維持管理するのは大変だろうなというのが実感である。

なお、速谷コースをやり過ごして平良コースをそのまま高速道路(山陽自動車道)まで下り、宮島SAを経て速谷神社周辺部(折敷畑山取付き地点)に至るコースも考えられる。

ただしこの場合、多少距離(舗装道部分)は長くなるだろう。それでも時間的にはあまり変わらないはずである。

宮島サービスエリア~速谷神社

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〈写真〉宮島サービスエリア、13時37分

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〈写真〉速谷神社、14時32分

未完

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年02月06日)山行記
    観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース
    (出発:中地上バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:速谷神社前バス停(広電廿日市市役所前(平良)―広島電鉄宮島線)
    注:速谷コースはその後放棄。

広島湾岸トレイルの周辺を歩く

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速谷神社~折敷畑山~四季が丘団地(2017/02/04)

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 極楽寺山トップページ

速谷神社~折敷畑山~四季が丘団地
(出発:速谷神社(広電廿日市市役所前駅―広島電鉄)、帰着:四季が丘団地(JR廿日市駅―山陽本線まで歩く))

2017年02月04日(土)、広島湾岸トレイル・踏査&整備(第16回)

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〈写真〉折敷畑古戦場跡(標高400m台コブ)、10時59分
(旧陸軍省標石がある。陸軍輸送港域第ニ区標石(昭和15年6月10日)第54号である)

  • 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2017年02月04日)
  • モデル山行記(参考コースタイム有り)Akimasa Net(2016年02月11日)山行記
  • コース詳細解説 ⇒ Akimasa Net(2017年02月04日)山行記(このページ)
    前回の山関係者向け体験会(2016年2月11日)山行記も含めてまとめる形を取っている。

このページの目次です

はじめに

折敷畑山(おしきばたやま)は、厳島合戦(日本三大奇襲の一つ)の前哨戦があったとされる山である。

折敷畑山は、野貝原山(719.2m)の山頂部(のうが高原、ホテル廃墟あり)から南に流れる尾根上にあり、その南東面には宮園上、四季が丘団地がある。

つまり、鈴ヶ峰から宮島口(宮島の対岸)に至るには、極楽寺山、折敷畑山(~野貝原山)、そして船倉山(~大野権現山)の三つの尾根を乗り越えていくことになる。

なお、折敷畑山には地理院地図の登山道表示はほとんどない。しかし、送電線鉄塔管理道が続いており、要所要所で現在位置を確認しながら進めば、何ら問題はないであろう。

今日のコース&コースタイム

速谷神社境内(80m台)-速谷神社鳥居8:59-陽光台北道路(70m台)9:04-(さくらのおか公園)-高速道路下(山陽自動車道、90m台)9:12-登山口(90m台)9:15、9:16-送電線鉄塔(180m台)9:24-分岐合流(230m台)9:41、9:50-右分岐(250m台)9:52、10:01-展望(野貝原山を見る、300m前後)10:08-三角点(365.5m)10:36-古戦場跡(400m台)10:58、12:05-折敷畑山(445m)12:16、12:20-古戦場跡(400m台)12:27、12:31-左折(鞍部、280m台)12:53、12:57-送電線鉄塔横(220m台)13:17-右前方へ(直進道あり、150m前後)13:32-駐車場(130m台)13:34、-四季が丘小学校西側の公園(130m前後)

以下のコースタイムは、2016/02/11体験会(山関連団体用)のものを転記した。

  • 速谷神社・鳥居(16分)登山口(24分)分岐あり(23分)三角点(11分)古戦場跡(11分)折敷畑山
    小計1時間36分(分岐5分、古戦場跡6分を加える)
  • 折敷畑山(10分)古戦場跡(13分)左折(9分)送電線鉄塔横(15分)四季が丘小学校西側の公園(16分)半目藪バス停
    小計1時間03分(古戦場跡42分、小学校横9分を除く)
  • 総合計3時間32分(全ての時間を含む)
    (折敷畑山2分、古戦場跡42分、小学校横9分を加える)

速谷神社(はやたに・じんじゃ)

広電廿日市市役所前(平良)駅(広島電鉄宮島線)に集合する。(廿日市:はつかいち)

当駅には、旧駅名の平良が副名として付けられている。広電廿日市駅の一つ宮島口よりの駅であり、近くには、廿日市市役所、「はつかいち文化ホールさくらぴあ」がある。

駅前から、広島電鉄・原線(廿日市市役所前駅発 川末行)のバスに乗り、速谷神社前で下車する(所要時間約11分)。

速谷神社~陽光台団地~登山口

速谷神社の鳥居前から、速谷神社を右手にして、南西の方角に民家の間をぬっていく。地理院地図(電子国土Web)の黒実線に沿う形となる。

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〈写真〉速谷神社前、2016/02/11(9時01分)

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〈写真〉速谷神社前の路地に入る、9時01分
(右手には、廿日市警察署平良駐在所がある)

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〈写真〉民家の間をぬってゆく、9時02分
(左手、平坦な道を行く)

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〈写真〉民家の間をぬってゆく、9時03分
(送電線鉄塔の方向に、左手の道路を真っすぐに行く。道路は南向きとなる)

陽光台北側の自動車道に右折して入り、西向きに行く。道路右手には、さくらのおか公園や陽光台配水池がある。

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〈写真〉陽光台北側の道路に右折して入る、9時04分

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〈写真〉陽光台北側の自動車道を西向きに行く、9時07分

高速道路(山陽自動車道)にぶつかり、その下をくぐり抜ける。左折して、高速道路の側道を南西向きに少し行くと、右手に登山口がある。

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〈写真〉高速道路(山陽自動車道)の下をくぐり抜ける、9時11分

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〈写真〉高速道路の側道を南西向きに行く、9時13分
(右前方に登山口が見えている)

登山口~三角点~折敷畑古戦場跡

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〈写真〉側道脇の登山口から西向きに入る、9時15分

登山口から、簡易舗装道(地理院地図黒実線)がジグで上がっており、それに従う。やがて、地理院地図の表示は無くなり地道(送電線鉄塔管理道)となる。管理道は右に振られて、西向きに気持ちの良い雑木林の中を行く。

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〈写真〉送電線鉄塔の下を行く、9時24分
(変電所のほぼ真北にある送電線鉄塔である)

送電線鉄塔を過ぎてしばらくすると、尾根を右手にして、西向き(やや北)に進むようになる。標高220mくらいの地点で、左に振られて南西向きとなる。

標高230m前後で尾根(南西/北東)に乗る。尾根上には管理道があり、合流して左手に進む(南西向き)。

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〈写真〉尾根に乗る(標高230m前後)、9時42分
(尾根上には、右手後方(画面右)から左手前方(画面左)に管理道が付いている)

三角点(365.5m)に至るには、この尾根の一つ北側の尾根に乗らなければならない。そのため、標高250m台まで進んだ地点で、右折して北向き(やや西)に行く。

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〈写真〉右折地点(標高250m台)、9時59分
(前方に良い道を分けて、右折する)

一つ北側の尾根に乗って、おおまかには西向きに、三角点(365.5m)を経て、古戦場跡(標高400m台コブ)に至る。

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〈写真〉野貝原山山頂部のホテル廃墟を見る(標高300m前後)、10時08分
(写真画面の右側後方)

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〈写真〉365.5m三角点、10時36分

折敷畑古戦場跡(標高400m台コブ)には、旧陸軍省標石がある。

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〈写真〉折敷畑古戦場跡、10時59分
(旧陸軍省標石がある。陸軍輸送港域第ニ区標石(昭和15年6月10日)第54号である)

今日はここで昼食とする。

古戦場跡(標高400m台コブ)からの展望は決して良いとは言えない。葉を落とした雑木を透かして、極楽寺山の尾根(平良コース)や宮島、そして船倉山(~大野権現山)の尾根が見えている。

折敷畑山445mピーク

昼食後、折敷畑山445mピークを往復してくる。

折敷畑山445mピークは、古戦場跡(案内板、標高400m台コブ)から北西の方角に尾根を追っていった所にある。山頂部では、西側斜面から右手に巻いて登る。

山頂での展望は全くない。なお、折敷畑山445mピークから野貝原山(719.2m)に至るルートがあるようだ。

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〈写真〉折敷畑山、12時19分

折敷畑古戦場跡~四季が丘団地

折敷畑古戦場跡から、おおまかには南向きに尾根を下る。地理院地図の登山道表示はない。最初に一箇所急坂があり、鎖が設置してある。

南~南西向きに下り、標高300m台手前の鞍部(標高280m台)に至る。鞍部では、正面の小コブ(標高300m台)に取り付くことなく、左手に行き、小コブの東面を巻きながら南東向きに下る。

ここの巻き道では、今日も羊歯(しだ)が濃い。道路上の羊歯(しだ)を少しばかり刈らせていただく。羊歯(しだ)の先は対生しており、切った茎の方を先にして飛ばすと、両側の葉が翼となって良く飛ぶ。面白い。

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〈写真〉標高300m台手前の鞍部、12時55分(12:53~12:57)

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〈写真〉標高300m台の東面を巻く、2016/02/11(12時06分)
(2017年の今日もシダが濃かった)

巻き道が終わると、そのままほぼ南東向きの尾根を下る。

標高220m前後から下では、地理院地図に登山道が示されている。そこから、送電線鉄塔管理道や黒折集落への下山道が多少入り乱れてくるが、基本的には南東向きの尾根筋を真っすぐに下る。

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〈写真〉四季が丘団地に向けて下る(標高170m前後)、13時29分

標高150m前後で、地理院地図の登山道(黒破線)が二手に分かれている。そのまま尾根筋を行けば、展望台があるようだ。四季が丘団地に下るには、ここは真っすぐ行かず、右側の黒破線に従って右手前方へ南向きに下る。

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〈写真〉四季が丘団地に向けて、右手前方に下る(標高150m前後)、13時32分
(左手尾根筋を行けば、展望台があるようだ。画面左は展望台ピストン組)

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〈写真〉砂防水路、2016/02/11(12時25分)
(砂防水路を渡ると、右手に広い駐車場がある)

駐車場から南向きに下る(地理院地図黒実線)と、四季が丘団地北側の道路に出る。左手(東側)には四季が丘小学校(廿日市市立)がある。小学校西隣の公園にはきれいなトイレがある。

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〈写真〉四季が丘団地の北側の道路に出る、2016/02/11(12時28分)

交流会

夕方からJR廿日市駅前の居酒屋で交流会。時間がたっぷりあり、廿日市市内のあちこちを見学しながら、会場まで歩く。今日も一日、有意義な時間を過ごすことができた。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年02月11日)山行記
    速谷神社~折敷畑山~四季が丘団地
    (出発:速谷神社(JR宮内串戸駅―山陽本線)、帰着:半目藪バス停(JR宮内串戸駅―山陽本線))
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めだかの館~船倉山~高見山~高見山川沿い(2017/02/19)

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 船倉山トップページ

めだかの館~船倉山~高見山~高見山川沿い
(出発:半目藪バス停(JR宮内串戸駅―山陽本線)、帰着:宮島口桟橋(JR宮島口駅―山陽本線))

2017年02月19日(日)、広島湾岸トレイル・踏査&整備(第17回)

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〈写真〉地蔵堂、14時18分
(高見川林道の地蔵橋(標高約110m)南詰め東側にある。
そして、その左脇に旧陸軍省標石がある。
広島湾要塞第三地帯標石(第5号)、明治32年6月建立である)

このページの目次です

はじめに

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〈写真〉船倉山(545.9m、右端)の南山麓より(2009/09/19撮影)

(高見川ルートで船倉山に至るには、高見川左岸の375m~559m~570m台尾根(中央白雲の下のピーク群)をミニ縦走でつないで行く。このように、船倉山の周辺にはほぼ同じ高さで、しかも船倉山よりも高い山が連なっており同定がむつかしい。なお、白い建物は、船倉山の左下の木陰に隠れている)

今日の山行記の記述は、前回の山関係者向け体験会(2016年3月26日)山行記も含めてまとめる形をとった。

船倉山~高見山の山中には送電線が1本あり、南南西/北北東に延びている。今日のコースの多くの部分は、この送電線鉄塔の管理道を使わせていただくことになる。

ただし、送電線鉄塔の位置(つまり送電線)は、国土地理院地図(電子国土Web)とは微妙に異なることが多い。そうしたことも頭に入れて、地形図を楽しみながら歩くことは安全登山のためにも必要なことだろう。(当然、今日のコース上でも微妙なズレがある)

さて、今日のコースは、花こう岩が風化してできた急斜面の山肌は滑りやすいものの、随所で瀬戸内の海や島(宮島弥山など)を眺めながら歩くことができるクールなコースである。

広島湾岸トレイル(HWT)の最初の計画では、船倉山から白糸の滝を下ることにしていたという。それが、地元関係者の色よい返事が得られず、高見山ルートに変更したとのことである。ルートの変更によって、大野鉱山跡が見学できるなど正解だったのではないだろうか。

参考:大野鉱山跡については、過去の山行記「船倉山(高見川ルート)」(2009/09/13)で集中的にまとめている。その中では、関連事項として、地蔵堂と旧陸軍省標石についても、藤下憲明さん(郷土史家)の教えを請いながら、より正確と思われる情報をまとめている。

参考:高見川林道の地蔵橋(標高約110m)左岸たもとに地蔵堂と旧陸軍省標石がある。しかし、前回(2016/03/26)は見つからなかった。見逃したはずはないのだが・・・土石流でつぶされたか、と心配していたが、今日無事であることを確かめた。

今日のコース&コースタイム

半目藪バス停(70m台)9:21-(上畑口橋を渡る)-めだかの館入口9:24、9:32-(めだかの館敷地内)-左折9:40-右折9:43-左折(地理院地図黒破線)9:52-左折9:59(150m前後)-右折10:02-送電線鉄塔(No.1、140m前後)10:03-送電線鉄塔(No.2、280m前後)10:24、10:34-送電線鉄塔(No.3、320m台)10:40、10:42-送電線鉄塔(No.4、400m前後)10:52、10:55-461m分岐(450m台、右へ)10:58-送電線鉄塔(No.5、450m前後)11:02、11:03-大野権現山方面分岐(右手へ、510m前後)11:12、11:16-大野権現山方面分岐(左へ折り返す、520m前後)11:17-船倉山(545.6m)11:25、12:05-主尾根外れる(白糸の滝・高見山標識、530m台)12:09-白糸の滝分岐(480m前後)12:13、12:18-左折12:19-沢(480m台)12:19-ピーク(570m前後)12:34、12:38-高見山(559m)12:48、12:59-右折(470m台)13:09-送電線鉄塔(410m)13:15、13:23-375m手前分岐13:28-375m鉄塔(13:30、13:33)往復-375m手前分岐(左折)13:35-大野鉱山本坑跡(300m前後?)13:43、13:45ー大野鉱山跡(300m前後?)13:50-沢(250m台)13:56-ナメラ滝(240m前後)-沢(180m前後、右岸→左岸)14:10-選鉱所跡分岐(170m前後)14:11ー開けた場所(90m台)14:21-林道入口(40m台)14:28-高速道路(広島岩国道路)14:32-左折14:40-右折(山陽新幹線)14:49-左折15:00-JR山陽本線踏切15:06-国道2号線15:07、15:09-宮島口桟橋15:14

以下では、参考のため前回コースタイム(2016年3月26日)を示す。

  • 半目藪バス停(1分)めだかの館(18分)送電線鉄塔No.1(17分)No.2(6分)No.3(11分)No.4(7分)No.5(14分)船倉山
    小計1時間31分(めだかの館11分、送電線鉄塔No.1・6分を含む)
  • 船倉山(9分)白糸の滝分岐(2分)沢(15分)570m台ピーク(13分)高見山
    小計39分
  • 高見山(10分)375m手前(15分)沢(20分)開けた場所(7分)林道入口
    小計1時間11分(開けた場所8分を含む)
  • 林道入口(10分)左折(8分)新幹線(18分)JR山陽本線・国道2号線(5分)宮島口桟橋
    小計51分(JR線路踏切、国道交差点など信号待ち7分を含む)
  • 総合計4時間54分(全ての時間を含む)
    (船倉山10分、高見山32分を加える)

バス停~めだかの館~取付口

半目藪(はんめやぶ)バス停(県道30号線)で下車する。地理院地図(電子国土Web)の標高73m付近である。車道をほんの少し西向きに行き、上畑口橋で御手洗川右岸に渡る。すぐ左手に、”めだかの館”の敷地(駐車場)入口がある。

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〈写真〉上畑口橋を渡る、2016年3月26日(9時19分)

めだかの館の敷地内を通り抜けてゆく(地理院地図黒実線のとおり)。敷地内はもちろん私有地である。広島湾岸トレイルでは、所有者の方の了解を得て通らせていただいている。速やかに通り抜けるようにしよう。

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〈写真〉めだかの館の敷地内に入る、9時32分

建物の南側を西向きに進む。

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〈写真〉めだかの館を通り抜けていく、2016年3月26日(9時31分)
(画面右上には、四季が丘団地が一段高く見えている)

途中で左手の山裾に移動して、なおも西向きに行く。

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〈写真〉左側の山裾を西向きに行く、2016年3月26日(9時32分)

暗い林内をなおも西向きに行く。

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〈写真〉暗い林内を行く、2016年3月26日(9時33分)

御手洗川右岸沿いを行く。西向きである。

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〈写真〉御手洗川の右岸、2016年3月26日(9時34分)

取付口

小さな沢(標高70m台)を通り越す。左折して、左岸を南向きにほんの少し登る。すぐ北西に向きを変え、標高90m台まで少し登る。つまり小刻みに折り返して登る。

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〈写真〉左折地点、2016年3月26日(9時37分)
(画面中央には、すぐ先の右折地点と登り道(北西向き)が見えている)

やがて、今日一日のお供である送電線の下を通り抜け(見上げても見えないかも)、地理院地図黒実線とぶつかる辺り(標高90m台)で左折する。

なお、この黒実線は、御手洗川左岸の県道30号線から延びてきている。つまり、この黒実線(道路)を通れば、県道から楽に取り付くことができる。しかし、所有者の了解を得ることができず、広島湾岸トレイルとしては、ここを通ることを断念した経緯がある。

さて、地理院地図はここから黒破線となる。私たちは、それに従って送電線西側の谷に入る。

ところで、今日は前回とは違い、左折地点手前に伐採した木材の集積基地のようなものが造られている。集積基地の右から回り込んで左折、谷筋に入る。そして、谷筋を南西向きに、ほんの少しの間、地理院地図黒破線に沿って行く。

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〈写真〉左折して南西向きに登る、9時54分

その後、地理院地図黒破線から離れ、あくまでも谷筋を登る。

標高140m台で折り返すように左折(北東向き)すると、ほとんど平坦な幅広の良い道となる。

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〈写真〉幅広の平坦な良い道、9時59分

第1鉄塔・・第5鉄塔~船倉山

ほとんど平坦な幅広の良い道を送電線のすぐ下(標高130m台)まで行き、右折して登ると今日最初の送電線鉄塔(第1鉄塔、標高140m台)である。

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〈写真〉第1鉄塔(標高140m台)の手前、10時02分
(船倉山(545.6m)は、送電線の北側(画面の右外側)になる。見えているピークは、461m峰だろうか)

第1鉄塔(標高140m台)から、南西向きに尾根筋を追って登る。つまり、谷筋を行く送電線よりは西側を登ることになる。したがって、送電線に沿う形の地理院地図黒破線からは離れて登る。

標高240m前後で左に向きを変え、南向きに小さな谷筋を登るようになる。

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〈写真〉谷筋を南向きに登る、10時19分

標高280m前後で、再び送電線鉄塔(第2鉄塔及び地理院地図黒破線)と合流する。

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〈写真〉第2鉄塔(標高280m前後、第1鉄塔を見下ろす)、10時25分(10:24~10:34)

その後は、ほぼ地理院地図黒破線沿いに登る。

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〈写真〉第3鉄塔(標高320m前後)、10時42分(10:40~10:42)

第3鉄塔(標高320m前後)から、地理院地図黒破線に従って、標高360m台までは尾根筋を行く。そして、その後もしばらく、地理院地図黒破線に従って右に振る。つまり、谷筋に入っていく。

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〈写真〉第4鉄塔、第5鉄塔を見上げる(標高380m前後)、10時48分

標高380mくらいから標高400mまでの間では、地理院地図黒破線から東~南に大きく外れて、谷を巻いていく。

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〈写真〉第4鉄塔(標高400m前後)手前の巻道、2016年3月26日(10時27分)
(地理院地図黒破線から大きく外れて、谷を巻いてゆく)

標高400m前後で、再び地理院地図黒破線と合流する。南向きにほんの少し行くと、すぐに第4鉄塔(標高400m台)がある。

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〈写真〉第4鉄塔(標高400m台)10時52分(10:52~10:55)

第4鉄塔(標高400m前後)から、地理院地図黒破線に従って、小尾根を南向きに登る。そして、461m峰の西側(標高450m前後、地理院地図黒破線の分岐辺り)で尾根に乗る。

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〈写真〉461m峰の西側で尾根に乗る、2016年3月26日(10時34分)

標高450m前後の地理院地図黒破線の分岐から、短い黒破線沿いに西向きの尾根に入る。地理院地図黒破線の表示はすぐになくなり、その後、高見川沿いの林道まで地理院地図の登山道表示は全く無い状態となる。

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〈写真〉第5鉄塔(標高450m台)、11時03分(11:02~11:03)

第5鉄塔(標高450m台)の先で、標高470m台の小コブを越えると、尾根は南西向きに変わる。引き続き尾根筋を登る。

標高510m前後の地点に分岐があり、右手前方(西向き)に行く。左は船倉山(545.6m)の東側を巻く踏み跡であろう。

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〈写真〉分岐を右にゆく(標高510m前後)、11時13分(11:12~11:16)
(大野権現山方面の縦走路に入ることになる)

標高520m前後で、北西向きの大野権現山方面の縦走路を右手前方に見送って、鋭角に左折、南向きに少し登ると船倉山(545.6m三角点)である。

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〈写真〉分岐を左にゆく(標高520m前後)、11時17分
(大野権現山方面の縦走路を右手前方に見送る)

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〈写真〉船倉山三角点(545.6m)、12時04分(11:25~12:05)

船倉山にて昼食。展望を楽しむ。

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〈写真〉船倉山から宮島を見る、2016年3月26日(10時52分)

船倉山~570m台~高見山

白糸の滝分岐(標高540m台)を右に取り、主尾根を南東向きに下る。

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〈写真〉白糸の滝分岐(標高540m台)、12時06分
(右手、白糸の滝方面に下る)

白糸の滝分岐(標高530m台)を右に取り、尾根西面を南西向きに下る。

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〈写真〉白糸の滝分岐(標高530m台)、12時09分
(右手、白糸の滝方面に下る)

570m台(右手前)~559m(左奥、高見山)に向けて急下る。

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〈写真〉左奥に高見山を見る(標高500m前後)、2016年3月26日(11時06分)

白糸の滝分岐(標高480m台)で、白糸の滝方面を左に分けて、右手北西向きに行く。

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〈写真〉白糸の滝分岐(標高480m台)、12時13分(12:13~12:18)
(左:白糸の滝方面、右:高見山方面)

すぐに良い道を前方に見送り、左折(おおまかには西向き)する。

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〈写真〉高見山分岐(標高480m台)、12時18分
(左:高見山方面)

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〈写真〉高見山方面に向けて左折する、2016年3月26日(11時11分)

すぐに沢(標高480m台)を渡る。

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〈写真〉沢を渡る(標高480m台)、2016年3月26日(11時11分)

尾根筋を行き、570m台ピークを乗り越えて、高見山(標高559m)に至る。

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〈写真〉高見山から宮島を見る、2016年3月26日(11時39分)

高見山~林道入口~宮島口桟橋

高見山から一気に高見川沿いまで下る。花こう岩の風化した真砂土は滑りやすい。慎重に下る。

まずは、高見山山頂から東南東に流れる尾根筋を標高470m台まで下る。送電線に向かって下る形となる。

標高470m台からは、南に流れる支尾根を375mの方向に下る。地理院地図では、送電線に沿って、送電線の西側を下る形になっている。

しかしながら、標高410m台(尾根筋)で送電線鉄塔を左真横にして通り抜ける。地理院地図の送電線表示は明らかにズレている。

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〈写真〉送電線鉄塔(標高410m台)、13時15分(13:15~13:23)
(地理院地図とは多少ズレて、送電線鉄塔の真横を下る)

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〈写真〉経小屋山の方角に急下る(標高400m台)、13時27分

375m表示付近の送電線鉄塔を正面に見て、その手前(標高380m前後)で右折して尾根筋を離れる。その前に、送電線鉄塔まで往復してくる。展望が良い。

さて、尾根筋で右折後、大きく右に回り込むと右手前方に岩肌の高見山が荒々しい。

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〈写真〉右手前方に高見山を見上げる(標高370m前後)、13時34分

尾根筋を離れて、高見川支流のある右谷を下ってゆく。

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〈写真〉急坂を下る(標高330m前後)、13時39分

大野鉱山の坑道跡を2箇所(上と下)見る。標高300m台の地点で、両者の標高差は20m程度あるはずだが、今日もまたGPS軌跡はその差をうまく拾っていない。磁石の影響などがあるのだろうか。

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〈写真〉大野鉱山本坑跡(標高300m台)、13時45分(13:43~13:45)

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〈写真〉ズリ石が積まれた急坂を下る、2016年3月26日(12時42分)

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〈写真〉大野鉱山跡(標高310m台???)、13時50分
(なぜか、下方部にある鉱山跡の方が、標高が高くなってしまう)

中尾根状態の岩尾根を下り切ると高見川(標高300m台)である。

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〈写真〉高見川はもうすぐ下である、13時55分

高見川右岸を下る。標高250m前後から地理院地図では林道表示となっているが、現在では車は通れそうもない。沢(標高180m前後)を渡ってしばらく行くと、林道は車で通ることのできる状態となる。

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〈写真〉沢を渡る(標高180m前後)、14時10分

地蔵堂の左脇に旧陸軍省標石を見る。前回(2016年3月26日)見逃しており、どうなったのか心配だったが、今までどおり無事であることを確認できて安心する。

地蔵堂は、地蔵橋(標高約110m)の南詰め(林道入口側)の東側にある。その左脇に旧陸軍省標石がある。

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〈写真〉地蔵堂(標高110m台)、14時18分

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〈写真〉陸軍省標石(標高110m台)、14時18分

標石の文字はつぶれており「陸軍省」の部分しか読めない。藤下憲明「広島県文化財ニュース」によれば「広島湾要塞第三地帯標石(第5号)、明治32年6月建立」である。

「大野瀬戸に設置された室浜砲台(Web作者注、船倉山対岸の宮島北西海岸)からの距離2250間(4095m)の区域線上に建立されたものである」という。

林道を出ると、前方に自動車専用道路(広島岩国道路)が見える。

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〈写真〉林道を出たところ、14時31分

ゆったりと歩いて宮島口桟橋に至る。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年03月26日)山行記
    めだかの館~船倉山~高見山~高見川沿い
    (出発:半目藪バス停(JR宮内串戸駅―山陽本線)、帰着:宮島口桟橋(JR宮島口駅―山陽本線))

広島湾岸トレイルの周辺を歩く

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大元コース~宮島弥山~かや谷コース~包ヶ浦自然歩道(博奕尾)(2016/11/13)

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 宮島弥山・岩船岳トップページ

大元コース~宮島弥山~かや谷コース~包ヶ浦自然歩道(博奕尾)
(出発帰着:宮島桟橋(宮島側)、広電宮島口駅―広島電鉄(本土側))

2016年11月13日(日)、小4(兄)、年長(弟)

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〈写真〉宮島大鳥居横にて、9時39分

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今日のコース&コースタイム

宮島桟橋9:27-大鳥居横9:39、9:40-大元公園9:59、10:02-岩船岳分岐10:12-四町10:22-弥山原始林石柱10:32-大岩10:38-十二町10:53-岩模様(ウサギ)11:11-岩屋大師11:36-天然記念物指定地域境界標第四号11:40、11:41-駒ヶ林分岐11:49-鞍部分岐(大聖院コース)11:59-仁王門12:00、12:05-御山神社分岐12:13-弥山西回り分岐(階段下)12:18、12:20-弥山12:30、13:14-弥山本堂13:23-鞍部分岐(紅葉谷コース)13:32-獅子岩駅13:38-榧谷駅13:54-302m峰手前(左へ下る)14:17-包ヶ浦分岐(自然歩道)14:26-ベンチ14:30、14:33-博打尾14:37-紅葉谷分岐14:38-(尾根筋を行く)-145m峰14:42-左折点(直進)14:51-引き返す14:54-右折して下る14:59-自動車道15:03-海岸道路15:08-宮島桟橋15:11

  • 宮島桟橋(32分)大元公園(10分)岩船岳分岐(26分)大岩(58分)岩屋大師(4分)弥山山頂部遊歩道
    小計2時間13分(大元公園3分を加える)
  • 弥山山頂部遊歩道(8分)駒ヶ林分岐(10分)大聖院コース分岐(14分)御山神社分岐(5分)階段下(10分)宮島弥山
    小計49分(階段下2分を加える、仁王門5分を含む)
  • 宮島弥山(9分)弥山本堂(9分)紅葉谷コース分岐(6分)獅子岩駅
    小計24分
  • 獅子岩駅(16分)榧谷駅(23分)302m峰手前(9分)包ヶ浦分岐(12分)紅葉谷分岐
    小計1時間(展望ベンチ3分を含む)
  • 紅葉谷分岐(13分)左折点(4分)自動車道(5分)海岸道路(3分)宮島桟橋
    小計33分(道迷い8分を加える)
  • 総合計(全ての時間を含む)
    5時間44分(山頂部遊歩道1分、弥山44分を加える)
  • 宮島桟橋(大元コース)宮島弥山、3時間03分
  • 宮島弥山(カヤ谷コース)宮島桟橋、1時間57分

今日の様子

広島湾岸トレイル協議会では、今年(2016年03月05日・土)、広島湾岸トレイル体験登山「宮島ルート」第4回として、「大元コース~大聖院コース」を歩いている。

さて、長男が年末まで大阪に長期出張中である。孫二人を預かって宮島へ行くことになった。小4と年長さんである。昨年(2015年09月20日)も「紅葉谷コース~大聖院コース」を長男も含めて四人で歩いており、歩けることは分かっていた。

しかし、今回は紅葉の季節である、大勢の人出が予想される。山道への取付きは少し遠くなるが、人気(ひとけ)の少ない大元コースを登ることにした。

宮島桟橋から〈南西〉に向かう。

海に浮かぶ大鳥居横を通り、厳島神社の裏に回り込み、宮島水族館(みやじマリン)を目指す。水族館前を通り過ぎると大元公園である。

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〈写真〉厳島神社裏から大鳥居を見る、9時46分
(能舞台は修復中であろうか、鉄骨が組まれているようである)

大元公園から山道に入る。モミの大木が続く中を行く。

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〈写真〉モミの大木の中を行く、10時05分
(照葉樹林帯にもかかわらず、海岸近くにモミが自生している)

岩船岳縦走路分岐がある。

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〈写真〉岩船岳分岐、10時12分
(このまま大元川左岸(画面右手)を遡れば、前峠~多々良林道を経て先峠で岩船岳縦走路に乗る。今日の大元コース(弥山)は、ここで左へ入り、小さな橋を渡って大元川右岸を遡る)

途中で、国指定の天然記念物「弥山原始林」の範囲を示す石柱が、下部と上部に1本ずつ建っている。つまり、知らず知らずのうちに「弥山原始林」の真っただ中を登るという、実にぜいたくな時間を過ごせる場所となっている。植物が分かればもっと楽しめるだろう。

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〈写真〉天然記念物「弥山原始林」の範囲を示す石柱、10時32分
(ここから山頂部遊歩道にかけて、弥山原始林の範囲である)

なお、宮島弥山に登るルートとしては、紅葉谷コース、大聖院コース、そして大元コースの三本がある。いずれも「弥山原始林」の中の谷筋を行くコースである。石段が辛いものの、弥山原始林を守るためには致し方ないだろう。

その他、弥山原始林の中の尾根筋を行くルートもあるが、行政としては、環境保全の観点から「登ってほしくない」としている。ところが、地元有力新聞社の記事(書籍)でそれらのコースが紹介されている。石段が無く、歩きやすいのは確かである。

宮島(厳島)の自然・文化は、過去から続く各種の規制によって守られてきたという経緯がある。弥山原始林の中を行く宮島登山道の維持管理については、国、広島県及び廿日市市当局並びにマスコミや一般市民を含めた合意作りが必須であろう。

さて、大元コースの石段は、登るごとにその傾斜がきつくなってゆく。

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〈写真〉十五町付近の急な石段、11時15分
(石段は登るごとに厳しさを増してゆく)

やっと弥山山頂部遊歩道に登り着く。

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〈写真〉弥山原始林石柱、11時41分
(弥山山頂部遊歩道の始まりである)

遊歩道はアップダウンがあるものの、駒ヶ林分岐~大聖院コース分岐鞍部~仁王門~御山神社分岐~弥山西回り分岐~弥山本堂(弥山東回り分岐)~紅葉谷コース分岐鞍部~獅子岩駅(ロープウエー終点駅)と気持ちの良い道が続く。

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〈写真〉仁王門、12時04分
(手前鞍部には、大聖院コース下り口がある)

さて年長さんは、登るほどにペースが遅くなり、なんとか弥山山頂に登り着いたものの、そこでギブアップ。別途、宮島ロープウエーで登ってきた母親や私の妻と一緒に下りることになった。

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〈写真〉宮島弥山三角点、13時02分
(宮島弥山12:30~13:14)

身軽になった私と小4は、弥山本堂に向けて下り、途中で紅葉谷コースを左下に分け、獅子岩駅(ロープウエー終点駅)まで下る。ここまでは観光客と一緒である。

弥山本堂から獅子岩駅までは、簡易舗装道となっている。獅子岩駅からは山道を行く。

まず、ロープウエー〈北西側〉の尾根を、榧谷駅(かやだに、中間駅)まで北東向きに下る。

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〈写真〉ビューポイント、13時48分
(画面右下にロープウエーを見る)

次に、榧谷駅の下をくぐって、ロープウエー〈東側〉の尾根を北向きに302m峰手前まで下る。

302m峰手前から左手に下り、包ヶ浦自然歩道(紅葉谷~包ヶ浦間)まで下る。

自然歩道の分岐道標は、「包ヶ浦自然公園、弥山登山」となっている。行政で設置したものであろうか。今日の登りでたくさん目にした道標と同じデザインである。

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〈写真〉包ヶ浦自然歩道の分岐、13時48分
(画面左:包ヶ浦方面、正面:宮島弥山へ)

さて、この分岐で包ヶ浦自然歩道に左折して入り、博打尾の案内看板を過ぎ、左手に下ると紅葉谷駅(ロープウエー始発駅)近くまで下ることができる。

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〈写真〉博打尾案内板手前のベンチ、14時31分
(宮島大鳥居を見下ろす。潮が引いて大勢の人が鳥居まで歩いているようである)

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〈写真〉博打尾案内板、14時37分
(日本三大奇襲戦の一つといわれる厳島合戦について説明している)

今日は、博打尾の案内看板から、そのまま尾根筋上にある幅広の踏み跡を追って、なおも北向きに行く。途中で左折・右折して北向きに行く。地理院地図黒実線のとおりである。

あと少しで杉ノ浦~宮島桟橋間の黒実線に至るという地点で、道はシダの中に消えてしまった。このシダをかき分けて進む気にはならない。それに、この時点で桟橋よりも東側に大きくずれ込んでいる。

少し引き返し、桟橋方向(西北西)に向いている幅広の踏み跡をたどって下る。地理院地図に表示はないものの、左手下に道路(地理院地図二重線)が見え隠れしており、安心して下る。道路に出た後は、道路標識に従い宮島桟橋〈東側〉に至る。

観光客はもちろんのこと、登山者ともほとんど会うことなく宮島桟橋に帰り着く。

なお、宮島桟橋~博打尾間には、市街地を通り抜けて行き来できる道があるようだが、私はいまだにそれを知らない。

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『孫と歩く~ユネスコ世界文化遺産の島・厳島~』

宮島のトピックス満載です。
なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。

2001年09月24日

Akimasa Net
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安芸小富士
(出発帰着:似島港)

2001年9月24日(月)、EIKO、KEN

注:用字用語は当時のままです。

はじめに

2001年9月24日(月)、EIKO、KEN
安芸小富士(あきこふじ)278.1m(広島市南区) ○ 快晴、気温高
似島港(海抜0m)11:20-頂上12:30、13:25-似島港14:32

ガイドブックに、”広島湾に浮かぶ小さな「富士山」”とあるように、広島湾沿いの町や山から良く見える格好の「ランドマーク」である。まずは広島港(宇品港)から20分弱の船旅を楽しむ。安芸小富士からの展望も非常によく満足のいく山行となった。

頂上までは大人の足なら60分(下りは40分くらいか)みれば十分であろう。港から防波堤沿いに数十m北へ行き登山口道標を右折、そのままとにかく上に行く。登り始めて10分くらいのところ(81mピーク付近)から林のトンネルを通る。ここの道は真中が膝くらいまで深くえぐれており歩きにくくかなりの急登。尾根道にとりつくとしばらくは緩やかな登りで歩きやすく頂上を目指して北進する(途中156mピーク)。頂上直下は砂肌の滑りやすい急坂(高低差約100m位か?)で、登りよりもむしろ下りに神経を使う。

KEN(保育園、年長組)はよく歩いてくれた。本当に順調に飛ばしていたが最後にちょっと疲れた風に見えたので休息を入れた。しかし、頂上について急に元気が無くなり、ちょっと戻して食事がとれなかった。もう少しペース配分をゆっくりすべきだったかな。ただ、上りも下りも、クモだのカミキリムシだのクワガタだのを見つけては仲良く遊んで過ごしてくれて山歩の目的は果たすことができた。

下りは手をつないでおりた。慎重に下りたせいもあるが登りとほぼ同じだけの時間がかかった。船(14:30発)には2分程間に合わなかった。間に合わせるつもりはなかったのだが、その後の船便まで1時間30分待つことになる。

安芸小富士頂上直下の急坂を下りきった所に、左”けもの道”とある。おそらく似島学園へ下る道である。ここを下れば時間は短くてすみ、似島港14:30-学園前桟橋14:50経由の船(乗り損ねた船)に十分間に合うだろうと考えていたのた。しかし、どう見ても登山道は一気に海岸線まで下っており、今日のメンバーでは危険であると考えてあきらめた。

頂上から下ってきて、81mピークへの分岐点を右折せずまっすぐ行くと、似島港と反対側の海岸線にある少年自然の家近くの展望台に出るらしい(道標があった)。後で似島港にあった観光案内板を見ると、今では一番歩きやすいコースとある。その展望台から学園前桟橋へ15~20分程度らしいのでこちらへ下りるのも一つの方法であっただろう。ただし、学園前桟橋に寄港する便はほとんどないので時間を逃すと大変だ。

似島港からは、北北東から南西の方角の山並みがはっきりと見える。いつも海岸線から背後の山を眺めるときには、前衛の山(JR沿線)に隠れて奥の方の山はあまりよく見えない。しかし、海上にちょっと出ただけで、意外と遠くの山が見えているようだ。地図(20万分の一)を広げていくつかピックアップしたので、これからの登山が楽しみである。もちろん全ての山が海寄りに展望が開けているとは限らないので同定はむつかしいかもしれないが。

カテゴリー
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2002年06月29日

Akimasa Net
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荒谷山
(出発帰着:長楽寺側の団地最奥登山口)

2002年06月29日(土)、単独

はじめに

2002年06月29日(土)、単独
荒谷山
(出発帰着:長楽寺側の団地最奥登山口)

土日の両日とも雨の予報。あきらめて朝起きてみると、夜の内に雨が少し降ったようではあるが曇天、ひまわりの画像でも雨雲は四国、九州南部のみ。芸北(県北部)の方が雨の確率は低いようだが、遠くまで出かけて降っていてもつまらないし、登山途中で降られるとこれまたつらい。近くでまだ登ったことのない山へ出かけることにする。

今日のコースタイム:
登山口(31分)不動院(22分)南峰(17分)荒谷山山頂
 小計約1時間20分(休憩含む)
荒谷山山頂(16分)南峰(14分)不動院分岐(17分)登山口
 小計約50分(休憩含む)
総合計3時間49分
 昼食27分、探索タイム1時間02分等をすべて含む

登山口10:32-石灯篭10:53、10:55-鐘楼10:58-水場11:00-不動院11:03、11:08-第一展望岩11:24、11:33-南峰11:39、11:45-(南峰西尾根探索)-南峰12:47、12:50-第二展望岩13:02-荒谷山山頂13:07-第二展望岩13:13、13:40-小ピーク13:48-南峰13:50-不動院分岐14:04-登山口14:21

登山口東側に真新しい団地が造成されており分譲中である。その分、取りつき口が少し分かりにくくなっているが二万五千分1図を持っておればそれ程迷うこともないだろう。

不動院までは昔の参道といった雰囲気の道を行く。ただし木製の階段は山道が崩れるのを防ぐためであろうがちょっと残念である。不動院からは急登である。この急坂を登り詰めたところが二万五千分1図によると571mピークである。

ひろしま百山では、ここはただの”小ピーク”として記載しており、”ここからなだらかな尾根道を低木をかき分けながら進むと”571mピーク(南峰)に達するとしている。"こういち"さんのレポート写真では、南峰には表示板があるのみ、としているがその表示版はどこにも見当たらなかったので、その表示板がどちらのピークに掛かっていたか確認できない。いずれにしても、ひろしま百山の地図に表示された571mピークの位置および本文記載内容には疑問が残る。

ここを書きかえるとするならば以下のようになる。

荒谷山は東西に平行して走る二本の山稜が、南北に伸びる短い山稜で結ばれるという地形的に珍しい山である。・・・・・ふるさとの山歩き、より
H型をした地形の南側の付け根を南峰と呼ぶようだ。荒谷山は北側になり三角点が設置されている。

不動院から急坂を登り詰めると稜線上に出る。荒谷山の尾根と平行して東西に走る南側の尾根である。二万五千分1図を見ると571mの表示がある。ここから稜線上をやや右手に行くとやがてほぼ真東を向く。ほんの2~3分で小ピーク(南峰)である。ここから左手(北側)の尾根に入り一旦鞍部まで下る。その後ゆるやかな気持ちのよい登りをこなすと荒谷山山頂である。

571mピークから左手ヤブの中に下っていく道がある。南峰から西に延びる稜線上を小さなアップダウンを繰り返しながら下って行く道である。赤テープはあるがかなりのヤブ道である。広島自動車道(高速道路)まで下ることができるのかもしれないが途中で引き返したのでよくはわからない。

南峰から右手に道らしきものがある(左手は荒谷山方面)。ロープが張ってありここには入ってはダメよとなっているので最近ではあまり通る人もないのであろう。見た目にもあまりはっきりしない道である。

雨模様の天気で常に空を気にしながらの行動であったが、幸い雨雲が厚くなることもなく下山したときには薄日がさす程であった。ただし蒸し暑い。久しぶりに上半身汗だくになった。
展望個所

登山口:武田山、火山が大きい
石灯篭:鈴ヶ峰、極楽寺山あたりか(とすれば、宮島も見えるはずだが)
不動院:武田山・火山~大茶臼山~鈴ヶ峰、宮島も見えるという
第一展望岩:南側が少し開ける
南峰:展望なし
第二展望岩:阿武山~権現山、武田山~火山
展望地点:宮島(ただし下山道で右手前方の木間)
荒谷山山頂:大茶臼山

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2015年12月05日

Akimasa Net
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広島湾岸トレイル(モデル山行記)
三入~備前坊山~小掛山~可部峠
(出発:山倉グラウンド(JR可部駅―可部線)、帰着:可部冠山登山口(JR可部駅―可部線))

2015年12月05日(土)、広島湾岸トレイル体験登山(第8回)

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はじめに

備前坊山~小掛山
(出発:山倉グラウンド、帰着:可部冠山登山口(JR可部駅―可部線))

歩行距離:約13.6km

日の短い中、歩行時間短縮のため、JR可部駅を出発帰着点としてタクシーを利用した。

今日(第8回)と次回(第9回)の体験コースでは、可部連山(堂床山~可部冠山~小掛山~備前坊山)を中心に、可部山岳会のご努力で整備活動が続けられている。感謝!

特に、可部山岳会創立50週年記念登山道として整備された「可部峠~小掛山~中倉峠」(2011年春完成)は、以前は通行困難とされていたルートである。感謝!感謝!

なお、イワカガミ展望台、山車展望台や三本松などの名称も同山岳会によるもののようである。そして、それらにはそれぞれ意味があり、三本松には確かにマツが三本あるとのこと(インターネット情報)。

今日のコース&コースタイム

三入七丁目グラウンド8:45(140m台)-林道(開発跡、170m台)8:51-祠9:00(210m前後)-尾根に取り付く(250m台)9:13-第一鉄塔(370m台)9:31、9:37-503m東9:52-540m台10:02-第二鉄塔(580m台)10:20-第三鉄塔(590m前後)10:25-第四鉄塔(590m台)10:29-686m峰10:52-備前坊山(789.2m)11:23、11:53-左折(770m台)11:56-中倉峠(630m台)12:11、12:14-711m峰12:28-三本松(690m台)12:30-あせびの丘(650m台)12:54、12:57-山車展望台(775m峰)13:41、13:48-小掛山(816.0m)14:08、14:10-小掛湿原(765m)14:20-大掛・小掛別れ(780m台)14:25-イワカガミ展望台(780m台)14:29-可部山岳会展望台(730m台)14:42-可部峠(650m台)14:53、14:56-しるべ石(490m台)15:16-登山口(370m台)15:30

山倉グラウンド(28分)取り付き(18分)第一鉄塔(15分)503m東(28分)第二鉄塔(32分)686m峰(31分)備前坊山
 小計2時間38分(第一鉄塔6分を加える)
備前坊山(18分)中倉峠(14分)711m峰(26分)あせびの丘・650m台(44分)山車展望台・775m峰(20分)小掛山
 小計2時間15分(中倉峠3分、あせびの丘3分、山車展望台7分を加える)
小掛山(10分)765m(5分)大掛山分岐(28分)可部峠(34分)登山口
 小計1時間20分(可部峠3分を加える)
総合計6時間45分
 (備前坊山30分、小掛山2分を加える)

山倉グラウンド~林道~第一鉄塔~503m

今日の出発点(標高140m台)は、山倉グラウンド(広島市安佐北区三入七丁目)である。日の短い中、歩行時間を短縮するため、JR可部駅からタクシーを利用して距離を稼ぐ。

白木山を望む

〈写真左〉山倉グラウンドから白木山を望む、8時45分

出発地点で班分け(3班)をして出発。今日の班分けは点呼等のための便宜上のもので、20数名が一団となって行動することになる。

出発地点から、地理院地図の道路表示(実際には未舗装の林道)のとおり、ほぼほぼ〈北〉向きに進む。その後、黒実線から黒破線に従って沢沿いを北上する。

林道沿いの大きな石垣

〈写真左〉林道沿いの大きな石垣、8時51分

林道脇の祠

〈写真左〉林道脇の祠、9時00分

右の谷に入ってすぐの所(標高250m台)で、沢を渡り尾根に取り付く。

沢を渡って尾根に取り付く

〈写真左〉沢を渡って尾根に取り付く、9時13分

ここの尾根の傾斜はきつい。地理院地図の黒破線に従って今日一番の急登をこなす。送電線鉄塔(第一鉄塔、標高370m台)からの展望が良い。

なお今日のコースは、2つの三角点(備前坊山と小掛山)を通過していく。しかし、この2山の山頂からの展望はほとんど得られない。

第一鉄塔からの展望

〈写真左〉第一鉄塔からの展望、9時34分

今日のコースは急坂が多く、また小さなアップダウンの回数も多い。平坦部では、脚を休めながらゆったりと行く。送電線鉄塔から503m峰東までもほぼ〈北〉向きで、地理院地図の黒破線に従う。

ほっと一息

〈写真左〉ほっと一息、9時48分

503m~送電線鉄塔(3本)~686m~備前坊山

503m東で〈北東〉向きの尾根に乗り、小さなアップダウンをこなしてゆく。地理院地図に表示はない。

やがて、590m台の東側(標高580m台)で別の送電線の鉄塔(第二鉄塔)にぶつかる。そして、その同じ送電線の鉄塔(第三鉄塔、第四鉄塔)の下を通ってゆく。地理院地図の黒破線(鉄塔管理道)のとおりである。

ここで、第三鉄塔(標高590m前後)は、間違いなく地理院地図の黒破線上にある。ところが送電線の位置は、それよりもやや離れた位置にある。地理院地図が間違っているものと思われる。

緩やかな尾根を行く

〈写真左〉緩やかな尾根を行く、10時23分
(第二鉄塔と第三鉄塔の間の尾根である)

第四鉄塔の位置は、600m台の東(標高590m台)である。

第四鉄塔

〈写真左〉第四鉄塔、10時29分

第四鉄塔の少し先から、再び地理院地図の表示はなくなる。ただし、そのまま尾根を追って〈北東〉向きに行く。

やがて、686m峰手前から、右手(東側)の谷向こうに備前坊山から南南東に流れる支尾根を見るようになる。686m峰を越えて、その支尾根と標高760mくらいで合流すれば、備前坊山(789.2m)はもうすぐである。

備前坊山は疎林に囲まれて展望はない。樹間わずかに山並を見る。地図とコンパスを合わせれば、白木山が見えているようである。

備前坊山三角点

〈写真左〉備前坊山三角点、11時22分

備前坊山~中倉峠~711m~あせびの丘(標高650m台)

備前坊山のすぐ先で、〈北東〉向きの尾根は〈北西〉に向きを変える。備前坊山から先も、地理院地図に登山道の表示はない。

ただし、備前坊山の北から小掛山~可部峠~可部冠山の向こうまでの尾根筋は、広島市(安佐北区)と山県郡(北広島町)の境界となっている。

尾根筋には、境界線(地理院地図に表示あり)に沿う形できれいな踏み跡が付いている。可部山岳会の整備地域である。

備前坊山の北から、〈北西〉向きに尾根筋を下りに下る。

中倉峠手前

〈写真左〉中倉峠手前、12時09分
(右下に見える空き地は、撤去された電波塔跡のようである)

中倉峠(標高630m台)には、随分と古びた休憩所がある。

中倉峠を見下ろす

〈写真左〉中倉峠を見下ろす、12時10分

今日のコースは、一度下ったらまた登り返さないと、次へは進めない。711mに向けて、そのまま〈北西〉向きに登り返す。

中倉峠からの急登

〈写真左〉中倉峠からの急登、12時13分

711mから、尾根は〈北北東〉向きとなる。三本松(標高690m台)その他の小コブを越えて、あせびの丘(標高650m台)に至る。

あせびの丘(標高650m台)から樹間に山を見る。進行方向にある山車展望台(775m峰)だろう。その奥にある小掛山(816.0m)はその陰に隠れているようである。

あせびの丘(標高650m台)~山車展望台(775m峰)~小掛山

尾根筋の登山道は、あせびの丘(標高650m台)から一旦〈南〉に向かい、その後、西から〈北西〉に向き直して進む。途中の山車展望台(775m峰)を経て小掛山(816.0m)に至る。

尾根筋の登山道は、よく整備されており歩きやすい。ただし、細かな方向転換や小さなアップダウンもあるので、地図とコンパスによる現在位置の確認が欠かせない。読図の面白さを味わえるコースである。

さて、急登をこなして山車展望台(775m峰)に登ると展望が開ける。前方に堂床山、後方に備前坊山、備前坊山の後ろに白木山がわずかに頭を出している。

備前坊山を見る

〈写真左〉山車展望台から備前坊山を見る、13時42分
(備前坊山(画面右側)の平坦な山頂部に、白木山がわずかに頭を出す)

小掛山からの展望は期待できない。

小掛山三角点

〈写真左〉小掛山三角点、14時07分

小掛山~イワカガミ展望台(780m台)~小掛湿原(765m)~可部峠

小掛山(816.0m)から可部峠(650m台)まで下りには違いない。しかし細かなアップダウンがいくつもあり、疲れた脚にはこたえる。

さて、小掛山(816.0m)から、〈西〉向きに小掛湿原(765m)まで下り、そのまま〈西〉向きに少し登ると大掛山分岐(780m台)である。

ところで、広島湾岸トレイル(HWT)から頂いた地図では、765m峰と表記されている。しかし、地理院地図で改めて確認すると、765mの位置は、尾根ではなくて鞍部(小掛湿原のある位置)となっている。

大掛山分岐(780m台)から、尾根筋は〈南西〉(可部冠山~堂床山の方向)を向く。少し下ってからイワカガミ展望台(780m台)に登ると、右手前方に海見山が大きい。

可部山岳会展望台(730m台)からは、可部冠山、堂床山をしっかりと見ることができる。

堂床山の懐に可部冠山

〈写真左〉堂床山の懐に可部冠山を見る、14時42分
(堂床山(画面中央)の左懐に可部冠山の鋭い山頂部が入る。それらの左奥に阿武山を見る)

可部峠~登山口

可部峠(標高650m台)から登山口(370m台)に向けて一気に下る。

可部峠

〈写真左〉可部峠、14時54分

可部峠からの下り

〈写真左〉可部峠からの下り、14時57分

しるべ石

〈写真左〉しるべ石、15時16分

可部冠山登山口

〈写真左〉可部冠山登山口、15時32分

帰りも登山口からJR可部駅までタクシーを予約した。予約時間には余裕を持って間に合ったので、タクシーはまだ来ていない。

ところで、登山口まで幅広のきれいな舗装道路が登ってきている。しかし、この登山口までタクシーが上がってきてくれるだろうか。もしかして、少し下の南原峡駐車場で待っていることはないだろうか。

ここでじっと待つより下まで歩く方が確実だろう。そうして歩いている途中で、登ってくるタクシーと無事行き合い、JR可部駅に帰着した。

可部連山トレイルランinあさきた

広島湾岸トレイル(HWT)は安全に歩くスポーツを目指している。これに対して、トレイルランという山中を走る競技があり、各地で盛んに行われるようになっているようだ。

この可部連山でも、この秋(2015年11月8日)、「第3回可部連山トレイルランinあさきた」が実施されたという。今日の体験コース上には、その時の標識テープの中で未回収のものがあり、今日の体験会に参加した安佐北区役所の関係職員の方が回収して歩いていた。

トレイルランの立場で言えば、今日の体験コースの中では、最初の送電線鉄塔までの急坂を除けば、適度な勾配であるという。ザックを背負って歩いてもずり落ちそうな急坂がその他いくつもある。そこを走るわけだから大したものである。

トレイルランのための清掃活動をしたりして、登山道が随分ときれいになったという。歩くトレイルと走るトレイルラン、うまく共存できることを願う。

『細見谷渓畔林と十方山林道』

NHK総合テレビで、細見谷が紹介された。最近では、一人で西中国山地に入る機会は全くなくなってしまった。広島県が「細見谷林道」建設を断念(2012年1月19日)して以降、豊かな自然がそのまま残っているのをテレビで見て感激!

2015年12月6日(日)7:45~7:59
NHK総合テレビ
さわやか自然百景「西中国山地 細見谷」
www.nhk.or.jp/sawayaka/contents/program/2015/12/2015_1206_hosomi.html

私は、既存未舗装の十方山林道(細見谷林道)を拡幅舗装化して大規模林道(後の緑資源幹線林道)に組み込むという国の施策に自然保護の立場から反対した。

参考:細見谷渓畔林と十方山林道(Akimasa Net)
https://hyakuzan.akimasa21.net/hosomidani-frontpage/

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2015年12月12日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 可部冠山トップページ

広島湾岸トレイル(モデル山行記)
可部冠山~堂床山
(出発帰着:南原峡駐車場(JR可部駅―可部線))

2015年12月12日(土)、広島湾岸トレイル体験登山(第9回)

このページの目次です

はじめに

可部冠山~堂床山
(出発帰着:南原峡駐車場(JR可部駅―可部線))

日の短い中、歩行時間短縮のため、JR可部駅からタクシー利用。帰りは、自家用車組にJR可部駅まで便乗させていただいた。なお途中でGPS不調、記録がなく推定タイム区間あり。

今日のコース&コースタイム

南原峡駐車場(250m台)8:58-第一明神橋8:58-可部冠山登山口(370m台)9:27、9:31-分岐(右へ、440m前後)9:44-しるべ石(490m台)9:53-左折9:54-可部峠(650m台)10:22、10:29-可部冠山(735.6m)10:41、10:45-西冠山(721m)北側11:02-明神ダムを見る(660m前後)11:20-682m峰(推定)11:34-685m峰(堂床山を見る)11:52、11:57-堂床山(859.6m)12:21、12:51-右折(660mmくらい)13:05-左折(650m前後)13:10-鉄製階段上部(340m台)13:44-加賀津の滝13:47、13:53-第二明神橋(250m前後)13:59-南原峡駐車場(250m台)14:00

南原峡駐車場(29分)可部冠山登山口(22分)しるべ石(29分)可部峠(12分)可部冠山
 小計1時間43分(登山口4分、可部峠7分を加える)
可部冠山(17分)西冠山北側(推定32分)682m(推定18分)685m(推定24分)堂床山
 小計1時間36分(685m推定5分を加える)
堂床山(19分)左折(37分)加賀津の滝(7分)南原峡駐車場
 小計1時間09分(加賀津の滝6分を加える)
総合計5時間02分(すべての時間)
 (可部冠山4分、堂床山30分を加える)

南原峡駐車場~しるべ石

南原峡駐車場(標高250m台)から第一明神橋を渡って左折、川沿いに車道(舗装道)を冠山登山口(標高370m台)まで、〈北東〉向きにさかのぼる。国土地理院地図の車道マーク~黒実線。

第一明神橋

〈写真〉第一明神橋、8時58分

冠山登山口手前で、左に明神ダム管理道を分ける。

明神ダム管理道分岐

〈写真〉明神ダム管理道分岐、9時24分

冠山登山口から山道に取り付く。

可部冠山登山口

〈写真〉可部冠山登山口、9時31分

冠山登山口から沢の左岸を行く。おおまかには〈北〉向きである。

沢の左岸を行く

〈写真〉沢の左岸を行く、9時37分

標高420mくらいの地点で右岸に渡る。右岸沿いをほんのわずかに北上、標高430mくらいの地点で折り返して少しばかり南下、その後再び〈北〉を向き尾根筋を登る。

尾根のやや西側を登り、しるべ石のある小さな峠を越える。ここまで、ほぼ地理院地図の黒破線のとおりである。

小さな峠手前

〈写真〉小さな峠手前、9時53分

しるべ石

〈写真〉峠手前にある”しるべ石”を振り返る、9時53分

しるべ石~可部峠~可部冠山

しるべ石のある小さな峠を越えた辺りで、左手尾根に取り付き〈西〉向きに登る。

しるべ石近くの峠から

〈写真〉しるべ石近くの峠から尾根に取り付く、9時54分

尾根に乗って、すぐに南~〈北西〉向きになり、そのまま尾根を登る。やがて、左手にある可部冠山の南東~東~北東面を〈北〉~〈北西〉向きに巻き上げ、可部峠(標高650m台)に至る。ここまで、地理院地図の黒破線のとおりである。

可部峠

〈写真〉可部峠、10時22分

可部峠(標高650m台)から急坂をすこしがんばれば、可部冠山(735.6m)である。360度の展望が開ける。広島湾岸トレイルのコースも確認することができる(後日、まとめ)。

可部冠山三角点

〈写真〉可部冠山三角点、10時41分

堂床山

〈写真〉画面右に堂床山が大きく、その左裾奥(画面中央)に阿武山を見る。

可部冠山~西冠山北側~堂床山

可部冠山(735.6m)からは、明神ダムの北~西側を、〈西南西〉~〈南〉向きに行く。途中には急坂も多く気が抜けないコースである。また小さなアップダウンも多くあり、読図を真剣にやるには適している。なお、行く手右側に海見山を見る。

可部峠~可部冠山から堂床山途中までは、広島市(安佐北区)と山県郡(北広島町)の境界尾根となっている。そしてその後も、堂床山に向けて同じ尾根を追っていく。

穏やかな尾根筋

〈写真〉緩斜面をゆったりと行く。尾根筋は急斜面と緩斜面の繰り返しである、11時16分

南原発電所は、明神ダム(上池)と南原ダム(下池)の間で水を循環させながら水力発電を行う揚水式発電所である。そして、明神ダム(上流)、南原ダム(下流)ともにロックフィル形式のダムとなっている。

明神ダム

〈写真〉明神ダムを見下ろす、11時20分

682m峰手前の急坂にロープが設置してある。「第3回可部連山トレイルランinあさきた」(2015年11月8日)のために整備されたものだという。

682m手前の急坂

〈写真〉682m峰手前の急坂、11時30分

682m峰手前から、尾根は〈南〉向きとなり、685m峰からは冬枯れの樹間越しに堂床山を見る。

685m峰

〈写真〉685m峰、樹間越しに堂床山

最後に、粘土質の滑りやすい急坂を登れば堂床山(859.6m)である。

堂床山一等三角点

〈写真〉堂床山三角点、12時21分

堂床山~加賀津の滝~南原峡駐車場

堂床山山頂で昼食。気温が下がってきて寒さを感じるようになる。雪になりそうな雲行きである。出発時間を早めて下山を開始する。

堂床山の山頂部はアセビの木が多い。白木山に比べると木が大きく背が高いようである。そのアセビの林に踏み込み、〈北東〉向きの尾根に乗る。なお、堂床山からの下りは、地理院地図に表示はない。

堂床山山頂部

〈写真〉堂床山山頂部、12時51分

山頂部の登山道

〈写真〉山頂部の登山道を行く、12時53分

日本山岳会のメンバーが、ほぼ全員ダブルストックを用意している。いつもはストックを使用する人はほとんどいない。しかし堂床山からの急下り、さすがに安全面を考えればストック使用が妥当との判断であろう。

右折箇所

〈写真〉右折箇所(直進不可)、13時05分

水平道(右折地点、標高660mくらい)を行く。ほぼ〈南〉向きである。

水平道

〈写真〉水平道を行く、13時08分

水平道から左折(標高650m前後)して、〈西〉向きに張り出した尾根筋の急坂を慎重に下る。

急坂を下る

〈写真〉急坂を下る(この後もっと急な岩場あり)、13時10分

後ろから若者が数名、私たちの側を走り下っていった。先ほど堂床山山頂で話をした高陽高校登山部の生徒さんたちである。ほとんど空荷とはいえ、ストックも持たず、落ち葉の堆積した岩場を飛ぶように下っていった。

若さがうらやましい。私は2回滑ってころんだ。

鉄製の手すりが付いた階段まで下れば、急坂との闘いも終わりである。加賀津の滝を見学して、沢を飛び石で対岸に渡り、南原峡駐車場まで今日も全員無事に帰り着く。

鉄製の手すりが付いた階段上部

〈写真〉鉄製の手すりが付いた階段上部、13時44分

加賀津の滝

〈写真〉加賀津の滝、13時48分

第二明神橋

〈写真〉第二明神橋、13時59分

南原峡駐車場

〈写真〉南原峡駐車場、14時00分
(出発点の第一明神橋は、画面左奥である)

『細見谷渓畔林と十方山林道』

先週の体験登山で、自著を一冊所望された。今日朝、用意した一冊をお渡ししたところ、堂床山山頂でサインをお願いされた。面映ゆいがご要望にお応えした。

私は、既存未舗装の十方山林道(細見谷林道)を拡幅舗装化して大規模林道(後の緑資源幹線林道)に組み込むという国の施策に自然保護の立場から反対した。

参考:細見谷渓畔林と十方山林道(Akimasa Net)
https://hyakuzan.akimasa21.net/hosomidani-frontpage/

NHK総合テレビで、細見谷が紹介された。最近では、一人で西中国山地に入る機会は全くなくなってしまった。広島県が「細見谷林道」建設を断念(2012年1月19日)して以降、豊かな自然がそのまま残っているのをテレビで見て感激!

2015年12月6日(日)7:45~7:59
NHK総合テレビ
さわやか自然百景「西中国山地 細見谷」
www.nhk.or.jp/sawayaka/contents/program/2015/12/2015_1206_hosomi.html

2016年01月11日

Akimasa Net
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広島湾岸トレイル(モデル山行記)
阿武山~権現山
(出発:発電所前バス停(JR可部駅―可部線)、帰着:JR緑井駅―可部線)

2016年01月11日(月・祝)、広島湾岸トレイル体験登山(第12回)

このページの目次です

今日のコース&コースタイム

発電所前9:43-柳瀬大橋9:43-登山口手前空き地9:58、10:16-登山口10:17-昔の石段10:33-尾根(220m)10:44、10:51-400m前後11:13-534.0m三角点11:32、11:45-520m台11:54-520m台12:13-鞍部12:16-阿武山(585.9m)12:29、13:16-貴船神社13:18-(遊歩道)-梅林小分岐13:27-展望13:28、13:29-山道へ13:40-遊歩道13:42-鳥越峠13:48-謎の石13:51-山道へ13:56-山道へ14:00-道路へ14:05-山道へ14:07-啄木の碑14:22-展望台14:23、14:27-権現山(396.8m)14:27、14:29-東西遊歩道分岐14:29-祠14:38-多宝塔14:46-里見の岩14:49、14:50-緑井毘沙門天本堂14:54、14:57-毘沙門天入口(解散)15:04、15:08-鳥居15:11-踏切15:39、15:42-JR緑井駅15:42

  • 発電所前(16分)登山口
     小計16分(ミーティング等18分を除く)
  • 登山口(27分)尾根(41分)北阿武山(44分)阿武山
     小計2時間12分(尾根7分、北阿武山13分を加える)
  • 阿武山(32分)鳥越峠(35分)展望台・権現山
     小計1時間07分(展望台4分を除く)
  • 権現山(25分)毘沙門天本堂(10分)鳥居(28分)JR緑井駅
     小計1時間03分(本堂3分、解散ミーティング4分、踏切3分を除く)
  • 総合計5時間59分(全ての時間を含む)
     (阿武山47分、権現山2分を含む)

JR可部駅~登山口

今日もJR可部駅(可部線)集合である。

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〈写真〉JR可部駅から北阿武山(太田川右岸)を見る、9時20分

JR可部駅前から飯室行きバスに乗り、発電所前(太田川左岸)で下車する。バス停からほんの少し川沿いにさかのぼり、柳瀬大橋で太田川右岸に渡る。(今日のGPS軌跡は、橋を渡ってしばらく行った地点から開始している)

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〈写真〉柳瀬大橋で太田川右岸に渡る、9時43分

太田川右岸を広島県道177号下佐東線が走っている。上流には安佐動物公園がある。今日は左手下流に向かう。

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〈写真〉太田川右岸を北向きに下る、9時43分

しばらく行くと、太田川は東に向きを変える。安佐北区八木町の鳴地区に入る。

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〈写真〉太田川右岸の鳴地区を行く、9時53分

鳴地区を通り越した辺りの空き地で改めて集合、簡単なミーティング・自己紹介、ストレッチをして班ごと(3班)に出発する。

登山口~北阿武山~阿武山

取り付き地点は、道路がさらに右にカーブする手前である。「権現山一阿武山一太田川ハイキングコース」という標識がある。かなり古いものらしく、一部読めなくなっている。その標識によれば、阿武山山頂まで2.8kmである。

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〈写真〉太田川右岸から阿武山に取り付く、10時16分

最初はゆったりとした疎林の中を行く。

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〈写真〉取り付き地点は、ゆったりとした疎林となっている、10時19分

やがて谷沿いを南向きに登る。この谷でも2014年8月の土石流が発生したのであろうか。谷には大量の小岩が積み重なっている。

谷の右岸を登る。小岩を踏み締めながらの急登である。浮石もあり神経を使う。広島湾岸トレイル(HWT)一番の難所かもしれない。

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〈写真〉小岩を踏み締めながらの急登、10時23分

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〈写真〉小岩を踏み締めながらの急登、10時25分

途中でほんの一部、昔築いたと思われる石段が残っている。

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〈写真〉石の階段、10時33分

標高200mくらいの地点から左手尾根に向かって登る。標高220mくらいの地点で尾根に乗る。尾根に達すると、良い道が付いている。防火帯であろうか、阿武山までずっと良い道が続いている。

なお地理院地図では、標高250m過ぎから谷筋を黒破線が登っている。かつてそこに踏み跡があったのかどうかは分からない。いずれにしても、今日登ったのはその黒破線(谷筋)の東側の尾根である。

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〈写真〉良い道が阿武山まで続く、10時55分

北阿武山手前(標高500m前後)から、北阿武山を越えて阿武山まで、地理院地図黒破線にほぼ沿って尾根筋を行く。

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〈写真〉北阿武山三角点、11時31分

防火帯らしき良い道が阿武山まで続いている。ゆったりと行き、最後の急登をこなせば阿武山である。

阿武山山頂

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〈写真〉阿武山三角点、12時29分
(三角点標石全体が泥はねで汚れている)

阿武山の山頂に、古い道標(権現山~阿武山~太田川ハイキングコース)が建っている。この標識では、阿武山~太田川2,900mである。

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〈写真〉阿武山山頂の道標、12時29分

阿武山から白木山を望む。画面左手前に白木山系の鉄塔群を見る。

776m(標高776m、直線距離6.9km、方位(真北から)73.6度)、758m(758m、5.9km、77.2度)、中尾山(798m、6.5km、77.7度)、そして一番右端は、鬼ヶ城山(736.9m、6.5km、85.3度)である。

中尾山がそれらのほぼ真ん中になる。左奥に、白木山(888.9m、8.7km、68.8度)が一段高い。鬼ヶ城山の右奥は、高鉢山(705.4m、10.5km、94.8度)である。

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〈写真〉阿武山から白木山、高鉢山を望む、12時53分

阿武山~権現山

阿武山から鳥越峠に向けて、南西向きに下る。すぐに貴船神社がある。水の神様だということである。

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〈写真〉貴船神社、13時18分

阿武山から鳥越峠に向けて、南西向きの尾根に地理院地図の黒破線が付いている。2000年(記録なし)にここの木段を初めて登って、実にきつかった記憶がある。

その後、2002年冬にジグザグの遊歩道が、尾根東面に新たに付けられた。階段部分もあるが、ゆったりとした箇所もある。それに何と言っても、ウッドチップ舗装がされており登山者のヒザには優しい作りになっている。

今日はその遊歩道を下ることになった。展望がよいからというのがその理由である。GPS軌跡は、ジグザグの遊歩道をしっかりと捉えている。

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〈写真〉阿武山東面をゆったりと下る、13時21分

展望地(標高500m前後)から権現山を見る。その左奥に、武田山~大茶臼山~鈴ヶ峰までの縦走路があるが、霞んでいるのが残念である。

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〈写真〉展望地から権現山を見る、13時28分
(権現山(画面右手前)の左奥に、武田山~火山を見る。武田山の右奥に丸山、左奥に丸山から鈴ヶ峰までの縦走路を見るが、ほとんど霞んでいる)

阿武山の東山麓は、2014年8月の広島土砂災害で甚大な被害を出した地域である。しかし、山頂部のウッドチップは流されることなく残っている箇所も多い。

それにしても、どうしてこの登山道だけにこのような予算が付いたのだろうか。不思議である。

さて、広島湾岸トレイルは、尾根筋に踏み跡がある限り、本来はそこを行くことになっているようである。今日も遊歩道を外れて、幾度となく山道に入ったりしながら、権現山を目指す。

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〈写真〉石川啄木碑、14時22分
(山頂近くの舗装道を行く)

権現山北東の展望東屋(390m台)に一旦登り、それから権現山三角点(396.8m)に至る。

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〈写真〉権現山三角点、14時27分

権現山~毘沙門天本堂~JR緑井駅

山頂部から西回り遊歩道を下る。本堂まで地理院地図の黒破線にほぼ沿って下る。

途中に「里見の岩」(標高200m台)があり展望が良い。

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〈写真〉里見の岩からの展望、14時49分
(画面中央が武田山である。北側から見る武田山は、山頂部が三角形に見える。武田山の右奥に火山、武田山~火山の間に丸山がわずかに頭を出している)

毘沙門天本堂(標高210m台)は、2014年8月の広島土砂災害で被害を受けたため、現在再建中である。今日は特別に拝観させていただくことができた。

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〈写真〉再建中の毘沙門天本堂、14時54分

毘沙門天参道を下る。

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〈写真〉毘沙門天参道を下る、14時59分

毘沙門天仁王門の横を下る。

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〈写真〉毘沙門天仁王門、15時04分

参道脇の狛犬を見る。

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〈写真〉毘沙門天狛犬、15時02分
(狛虎? 狛猫?)

毘沙門天鳥居をくぐる。

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〈写真〉毘沙門天鳥居、15時11分
(鳥居から参道を振り返る。参道の上を車道が走っている)

鳥居をくぐってそのまま前に進み階段を下る。階段下には遊水地がある。左手の擁壁に沿って南東方向に下る。やがて道なりに南を向き地道に入る。適度な所で左折して東向きに行けば、JR緑井駅である。

南向きに下る途中(標高70m台)で広島市街地を見る。

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〈写真〉広島市街地を見る。15時17分
(広島湾岸トレイルも再び市街地近くまで戻ってきた。画面右奥は、安芸小富士(似島))

見える山のリスト(阿武山)

以下、360度の展望が開けると仮定した場合、見える可能性の高い山のリスト。

注:方位は真北からの数値。ところで、広島地方では磁北は約7度くらい西偏している。つまり、真北からの数値に7を加えると、磁北からの方位(角度)になる。

注:方位角が約10度の差とは、人差し指と中高指でピースサインを作って、腕を前方に突き出したときの角度。
注:方位角が約2度の差とは、人差し指だけを突き出したときの指の幅。

番号、山名、標高、直線距離、方位(真北から)
1、阿武山、585.9m、0km、0度
2、福王寺山、495.9m、5.5km、0.7度
3、堂床山、859.5m、9.5km、4.4度
4、可部冠山、735.5m、11.7km、11.4度
5、大掛山、817.8m、14.2km、11.9度
6、小掛山、815.9m、13km、15.2度
7、備前坊山、789.2m、10.8km、25.1度
8、534m、534m、1.4km、40.6度
9、井原荒谷山、620m、20.3km、54.2度
10、押手山、706.4m、9km、57.4度
11、白木山、888.9m、8.7km、68.8度
12、675m、675.2m、4.9km、73.4度
13、776m、776m、6.9km、73.6度
14、758m、758m、5.9km、77.2度
15、中尾山、798m、6.5km、77.7度
16、鬼ヶ城山、736.9m、6.5km、85.3度
17、高鉢山、705.4m、10.5km、94.8度
18、椎村山、282m、7.9km、104.1度
19、中山、283.5m、8.6km、106.0度
20、長者山、571m、10.5km、118.6度
21、水ヶ丸山、659.8m、17km、120.8度
22、木ノ宗山、412.6m、6.4km、121.0度
23、三本木山、485.9m、8.8km、127.6度
24、坂山、499.4m、14.5km、131.6度
25、高城山、495.6m、11.3km、133.3度
26、鷹の条山、437.7m、8km、135.3度
27、藤ヶ丸山、664.9m、9.8km、137.1度
28、鉾取山、711m、15.2km、137.6度
29、呉娑々宇山、681.7m、9.5km、144.2度
30、二ヶ城山、482.7m、5.9km、148.8度
31、城山、592.5m、17.1km、152.1度
32、高尾山、424.2m、9km、156.2度
33、日浦山、345.3m、13.2km、157.5度
34、金ヶ燈篭山、531.5m、17.8km、158.1度
35、灰ヶ峰、736.8m、26.5km、158.3度
36、茶臼山、271m、11.6km、160.3度
37、休山、497m、30.5km、164.4度
38、松笠山、374.3m、6.8km、165.7度
39、絵下頭、593m、19.8km、165.9度
40、発喜山、476m、19km、166.4度
41、明神山、502m、18.9km、167.4度
42、小松尾山、379.3m、21.1km、170.2度
43、天応烏帽子岩山、460m、23.9km、170.3度
44、上山、391.3m、23.5km、170.3度
45、天狗城山、293m、22km、172.6度
46、天狗岩、370m、19.7km、173.5度
47、後火山、455.4m、41.7km、175.9度
48、黄金山、221.4m、13.9km、178.6度
49、牛田山、260.6m、7.7km、181.0度
50、古鷹山、375.7m、26km、181.7度
51、陀峰山、438m、37.9km、182.5度
52、クマン岳、399.4m、24.8km、184.0度
53、二葉山、189m、9.6km、184.8度
54、大見山、336.5m、61.9km、185.6度
55、宇根山、541.8m、31.3km、191.7度
56、安芸小富士、277.8m、19.7km、192.7度
57、下高山、202.8m、21.8km、193.4度
58、嵩山、618.3m、67.3km、197.2度
59、嘉納山、691m、67.9km、199.2度
60、宗箇山、356m、8.8km、213.0度
61、弥山、529.6m、28.2km、213.0度
62、岩船岳、466.3m、32.3km、214.3度
63、古田山、315m、12.8km、216.2度
64、鈴ヶ峰東峰、312m、15.3km、217.6度
65、柚木城山、339.3m、12.2km、218.0度
66、鈴ヶ峰、320.1m、15.4km、219.7度
67、大茶臼山、413m、10.1km、220.7度
68、武田山、410.5m、5.4km、220.8度
69、ガガラ山、212m、4.3km、220.9度
70、丸山、457.4m、8.4km、222.6度
71、経小屋山、596.1m、31.9km、224.5度
72、船倉山、545.5m、26km、227.9度
73、火山、487.9m、6.5km、228.6度
74、極楽寺山、693m、19.4km、233.6度
75、野貝原山、719.1m、24.1km、235.8度
76、権現山、396.8m、1.7km、237.9度
77、窓ヶ山、710.7m、15km、246.8度
78、羅漢山、1108.8m、41.4km、248.5度
79、東郷山、977.1m、16.6km、263.4度
80、吉和冠山、1338.8m、37.8km、266.0度
81、荒谷山、630.9m、5.8km、270.9度
82、野登呂山、452.7m、3.2km、274.7度
83、十方山、1318.8m、32.4km、283.6度
84、尻高山、556.2m、9.4km、287.7度
85、恐羅漢山、1346.2m、34.7km、289.2度
86、高八山、429.3m、7.3km、289.9度
87、笹ヶ丸山、648m、12.4km、291.5度
88、久地冠山、572.6m、9.4km、297.6度
89、押上山、321.1m、1.4km、299.6度
90、後山権現山、490m、4.5km、301.4度
91、深入山、1152.5m、31km、304.1度
92、刈尾山、1223.2m、34.4km、309.4度
93、本串山、572.4m、8.7km、313.6度
94、滝山、692.4m、12.9km、319.9度
95、水越山、525.7m、4.9km、325.3度
96、牛頭山、672.3m、9.9km、327.5度
97、天狗石山、1191.9m、35.7km、338.2度
98、阿佐山、1218.2m、33.9km、343.4度
99、螺山、474.6m、3.2km、346.5度
100、片廻山、682m、11.6km、355.5度
101、海見山、869.8m、13.3km、358.7度
102、茶臼山、229.3m、2.4km、358.8度