2005年04月09日

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紅葉谷コース~弥山~大元公園コース
(出発帰着:宮島桟橋)

2005年04月09日(土)、EIKO

サクラ

〈写真〉:春爛漫、満開の枝垂桜

春爛漫、満開のサクラを満喫する

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はじめに

宮島桟橋~厳島神社~紅葉谷公園~(紅葉谷川左岸)~紅葉谷分岐(ロープウェイ分岐)~弥山本堂(求聞持堂)~弥山~弥山めぐり(干満岩、大日堂)~仁王門~駒ヶ林分岐~駒ヶ林西大断崖~(大元川右岸)~大元公園~厳島神社~宮島桟橋

春爛漫、満開のサクラを満喫する。久しぶりのアンカー付きで、コースタイムはあくまでも参考。(なお、当日9日が今年のサクラ満開のピークであった)

宮島桟橋9:55-登山口10:31-7号堰堤10:44-海軍省標石10:48-12号堰堤11:11-ロープウェイ分岐11:40-弥山本堂12:01-弥山山頂12:14、13:05-(干満岩、大日堂)-弥山めぐり分岐13:12-(奥の院分岐あり?)-仁王門13:21-駒ヶ林分岐13:29-峠13:39-岩屋大師分岐13:41-駒ヶ林西大断崖13:43-十一丁(石柱)14:08、14:13-八丁14:21-巨大石14:22-大元園地東屋14:38、14:47-大元橋(大元園地内)14:47-大元神社前車道14:56-宮島桟橋15:18

宮島桟橋(36分)登山口(1時間09分)ロープウェイ分岐(21分)弥山本堂(13分)弥山
 登り2時間19分
弥山(16分)仁王門(18分)峠(59分)東屋(31分)宮島桟橋
 下り2時間13分(途中休憩を加える)
総合計4時間32分(昼食タイム51分を除く)

満開のサクラ、春爛漫

宮島行きの連絡船に乗る。船は通常の航路を大きく右に外れて、大鳥居沖をゆっくりと西から東へ進む。波ひとつない満潮(9時58分、大潮-潮位348cm)の海に朱の大鳥居が浮かぶ。バックには満開のサクラと厳島神社。絵になる光景である。

紅葉谷川左岸を登る

ソメイヨシノ、ヤマザクラ、枝垂桜など楽しみながら登山口に至る。ここからコース全般に石段が多い。工事用の車両が2台追い抜いていく。コース下方では石段を組み直す工事が継続して行われている。

左手紅葉谷川を見下ろすと、ナメラ岩の上を水が滑るように流れている。水量はそれ程多くないが傾斜(20度前後)があり沢音が心地よい。堰堤がたくさん設置されており、下から順に、2号、3号、4号、12号などと番号が付けられている。昭和20年(1945年)の枕崎台風による土石流被害の修復工事の一環ということだ。

途中で海軍省標石をみつけた。第68号、大正15年8月とある。残る一面には、"呉要害地帯区域標石"と彫りこんであるはずだが、はっきりとは読めない。ウグイスやその他小鳥の鳴き声。

手摺つきの急階段に至る。今年初めて聞くウグイスの谷渡りが長く響き渡る。登りきれば、ロープウェイ登山道分岐だ。道標には、紅葉谷1.8km、弥山0.7kmとある。このコース上には、同じような道標がたくさん設置されている。弥山まで**kmから0.7kmを差し引けば、ロープウェイ分岐までの残り距離ということになる。

弥山山頂からの展望なし

天気はうす曇状態から青空がのぞくようになり、やがて快晴となった。気温は20度以上だろう。しかし、山頂からの展望は全くダメ。黄砂の影響だろう。駒ヶ林の左奥に経小屋山、さらにその左奥は傘山か。廿日市、五日市の埋立地の後に、野貝原山、極楽寺山がうっすらと見える。広島市街地のビル群がわかる程度で、その後の山は全く見えない。

弥山めぐり~大元谷右岸を下る

干満岩方面から下山にかかる。弥山めぐり分岐を右にとり、仁王門を過ぎて470m台を北から巻いて行くと、駒ヶ林分岐を右に分ける。さらに進むと、左手前方に502m、先峠山402mがあり、その間に351m~岩船岳を見るようになる。

やがて峠を北へ乗り越し、石段の急坂を下りに下る。途中、峠のすぐ下では、駒ヶ林西大断崖に直接手を触れることができる。長さ約200m、中央部での高さ約80mだという。

少し傾斜がゆるやかになり、左手からちょろちょろと沢音が聞こえてくるようになる。小さな尾根筋に乗って標高130m地点まで下ると、正面に巨大石(長さ約20m、高さ約8m)があり道をふさいでいる。岩の向こうには海が見える。登山道はこの巨大石を右から巻く形で下っていく。(二万五千分1地形図では、標高120m地点で右折している)

右からも沢音が聞こえてくるころ、左手でカエル?の大合唱が始まる。傾斜はさらにゆるやかとなり、巨石がごろごろ転がる中(大元岩海)を大元園地東屋に至る。ピンクのサクラが満開で見事。すぐ下の橋で、<岩船岳>登山道が<左岸>沿いに上っている(2005年03月19日通過)のを確認する。

大元公園コース登山道を<弥山>に向かって登る場合、大元川の<右岸>を行く、ということでよいだろう。確かに、大元公園内の散策道路は、よく整備された幅広の大元川下流域の左岸を通っている。しかし、登山道が大元川左岸を行く距離は、二万五千分1地形図で表記されているほど長くはないはずだ。

大鳥居のそばを歩いて渡る

帰りは大鳥居のそばを歩いて渡る。潮干狩りのシーズンが始まったようだ。大潮の干潮(16時09分、潮位9cm)で、大勢の人が大鳥居のずっと向こうまで広がって貝掘りをしている。さすがに鳥居の内側を掘っている人はいない。こちら側は神域なのだ。

今日は最初から最後まで大勢の人に追い越されていった。そうしたなかで、自分たちのペースを守り、ゆったり過ごせた一日に満足する。

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『孫と歩く~ユネスコ世界文化遺産の島・厳島~』

宮島のトピックス満載です。
なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。

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2010年08月01日

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包ヶ浦自然歩道(博打尾)~かや谷コース~弥山~大聖院コース
(出発帰着:宮島桟橋)

2010年08月01日(日)

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はじめに

宮島桟橋~厳島神社~紅葉谷公園~博打尾~包ヶ浦分岐~302m~榧谷駅(かやだに)~獅子岩駅~紅葉谷分岐~弥山本堂(求聞持堂)~弥山~仁王門跡~彌山原始林~大聖院~厳島神社~宮島桟橋(出発帰着:宮島桟橋)

富士山(7/12敗退)で大雨に打たれ、デジカメが曇って写らなくなった。数日放置していたら、湿気がとれてなんとかなりそうな状態になった。しかし、なんとなくレンズがよごれているようだ。細かい火山灰が入ったのかもしれない。

これからの夏場、汗でカメラを湿らせるとまた写らなくなるだろう。それに、今年も沢登り(細見谷渓谷)に誘われていることだし、思い切って、防水デジカメを通販で買った。

最近、近所に家電量販店が一軒増えたのだが、そこの新装開店割引価格よりも約1万円も安かった。安売り競争で日本経済は浮上しないとは思うのだが。

今日は大量の汗をかいたが、防水デジカメはびくともしない。買って正解であった。

今日のコース&コースタイム

宮島桟橋8:57-包ヶ浦分岐登山口(中尾橋)9:27-第3ベンチ9:43、9:47-小岩10:01-尾根(302m南の鞍部)10:10、10:12-かや谷駅10:49、11:08-しし岩駅11:26、11:34-弥山本堂11:54、12:06-弥山12:13、13:36-仁王門跡13:50-東屋14:33-大聖院14:57-(途中でビール)-宮島桟橋15:37

宮島桟橋(30分)登山口(43分)尾根(37分)かや谷駅(18分)しし岩駅(20分)弥山本堂(7分)弥山
 小計3時間16分
 (尾根2分、かや谷駅19分、しし岩駅8分、弥山本堂12分を加える)
弥山(14分)仁王門跡(1時間07分)大聖院(25分)宮島桟橋
 小計1時間46分(途中休憩を除く推定)
総合計5時間02分
 (弥山1時間23分を除く)

今日の山行

御笠浜から厳島神社をみる。右奥のとがった山が駒ヶ林。その左が宮島最高峰の弥山(位置関係から駒ヶ林の方が高いように見える)
20100801-090932.jpg

久しぶりの宮島、酷暑である。

速乾性のシャツとズボンを着用したにもかかわらず、座って立ち上がる度に、お尻の跡が大きく黒ずんでびしょ濡れとなる。

尾根筋からは東の海側の展望が最高。かや谷駅の上部では、眼下にロープウェイも見ることができる。
20100801-111508.jpg

弥山山頂の展望台(2階)は涼しい風が通り気持ちよい。
大休止の後、立ち上がると例によってびしょ濡れの黒いシミ。
外人さんの一団に笑われてしまう。
最上階からの展望はあまりよくない。

山頂展望台から山頂部をみおろす。見えている広場の真ん中に三角点529.8mがある。そして、その向こうにある大岩の頂点が弥山山頂535mである。二万五千分1地形図(国土地理院)にもそのように併記されている。
20100801-132825.jpg

大岩(写真)の右奥は、502m(間違い訂正、2010/10/20)である。そのさらに右奥に岩船岳があり、ここ(弥山)から、奥の院~502m~450m~(陶晴賢碑分岐)~351m~(大川越)~岩船岳へと縦走することができる。

今日は弥山から駒ヶ林へ移動して、そこの尾根を下るつもりであった。しかしながら、日が差すかもしれないと考えて、駒ヶ林に取りつく前に、仁王門跡から大聖院コースの階段を下る。コース途中の白糸の滝はパス、酷暑のなかを少し熱中症気味になりながらも無事下山。

なお、登りではヒトと接することはなかった。下りでは登ってくるカップル、単独者などと行き交う。何人かに追い越されもした。行き帰りともに多少の潮あり。宮島大鳥居は陸から眺めるだけ。

食欲がなく、結局はおにぎりを一口かじっただけ。水2リットル。
宮島桟橋に帰り着く前に缶ビールを飲む。焼きガキ一皿。海を渡ってコーラ1缶。
とはいいつつ、ゆったりとした気分で楽しい一日を過ごせて大満足。
次の宮島はどこ?

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2012年04月01日

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前峠山~先峠山~三ツ丸子山~室浜山~宮島自然植物実験所近く
(出発帰着:宮島桟橋)

2012年04月01日(日)、単独

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はじめに

宮島桟橋~厳島神社~宮島水族館~大元公園~前峠山・423m~前峠~岩船岳登山口(多々良林道)~先峠(青海苔浦乗越)~先峠山・402m~三ツ丸子山・367m~室浜山・199m~広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所近く(海岸道路)~多々良~大元公園~宮島水族館~厳島神社~宮島桟橋(出発帰着:宮島桟橋)

ここのところ宮島の山にあまり登っていない。とは言うものの、宮島にまったく渡っていないかというとそうではない。むしろ、最近は頻回に訪れている。

  • 宮島のさくら・もみじサポート講座

その理由は、昨年度、中国新聞情報文化センター主催の「宮島のさくら・もみじサポート講座」(アルパーク教室)を受講したからである。

講座の主旨は、「宮島のさくら・もみじを守る会」のサポート部隊として、実際に樹木の剪定や施肥を行ったり、あるいは宮島の歴史・文化について座学を受けたりしながら、宮島のサクラとモミジを守ることの意義について理解を深めようとするものである。

講座は、2011年4月から2012年3月まで毎月一度のペース(計12回)で開かれ、私はそれらすべてに参加した。開催場所は、その時々で宮島島内(廿日市市宮島)またはアルパーク教室(広島市西区)だったので、宮島に渡る機会は必然的に多くなった。

なお、学生時代の同期会を、今年秋(2012年11月)に宮島で開催することが決まっている。地元に住む者としての準備があるので、今年度も引き続いて宮島に渡る機会は多くなりそうである。

  • 宮島の宝物

今秋の同期会の宿を選択するにあたって、上記「宮島のさくら・もみじを守る会」の会員さんのアドバイスをいただいた。高校の同期生である。とは言っても、この講座で初めて直接知り合うことになった方である。さらに、この講座の受講生の一人も同じく高校の同期生であることが分かった。

また、数年前には、同じく同期生ながら高校時代は全く面識がなかった方と、Web上で初めて知り合いになったことがある。そしてその後、同期会で実際に顔を合わせて挨拶した後、宮島で再びばったりお会いした。2008年08月03日(日)山行記参照。

その方とは、その後一度だけだが芸北の山(カメイ谷)を一緒に歩いた(彼らご夫婦および私の次弟同行)。それは実に楽しい山行きであった。2008年10月25日(土)山行記参照。なおこの方は、宮島の対岸にある極楽寺山を実に精力的に歩いている。

宮島には何か宝物が埋まっているのだろうか。

今日のコース

多々良林道の右岸尾根を登り、左岸尾根を下る。ガイドブックでは、取り上げられることのないコースである。世界遺産の島でどのように山行を楽しむべきか、あるいは、自然保護のために、踏み込むべきでないエリアを設ける必要はあるのか、など考えはまだまとまっていない。

  • GPSロガーを使ってみる

GPSロガー(Wireless GPS Logger M-241)を初めて本格的に使ってみた。GPSロガーとは、GPSの一種で、ログ(軌跡)をとることに特化した機器である。

標準の設定では、5秒おきにログを取る(緯度経度、高度あるいは方角や時刻を保存する)ようになっているらしい。ファイルの保存形式は、KMZ方式というGoogle Earthで読めるファイル形式である。

帰宅してから、ファイルに関連付けられたGoogle Earthを立ち上げてみた。宮島に渡る船上でログの取得を開始して、宮島島内を歩き回り、再び電車で帰り着くまでの軌跡が、きちんと示されている。したがって、GPSロガーの操作およびデータの保存はうまくいったものと想像がつく。

ところで、このファイルをいつも使っているカシミール3Dで読み込むことはできないものだろうか。そうすれば、もう少しうまくデータを活用することができるだろう。

いろいろ検討したのだが、どうにもうまく行いかない。半ばあきらめかけていたところ、インターネット情報によって、何とすでに(2011年6月)、カシミール3DでKML(KMZ)形式のファイルを読み込むことができるようになっていることが分かった。

その時私がインストールしていたカシミール3Dは、「改訂新版 カシミール3D GPS応用編」(2011年5月刊)に添付のものである。つまり、KML形式対応のほんの少し前のバージョンということになる。

何はともあれ、バージョンアップしてみた。そして、データを読み込む。うまく行く。とりあえず、今日のルートをJPEG形式で図として保存した。

今日のコースタイム

宮島桟橋9:23-大元公園9:44-大元谷コース分岐(9:52、9:56)-前峠山(10:45、10:51)-前峠(11:04、11:05)-岩船岳登山口(多々良林道)(11:16、11:22)-先峠(11:33、11:42)-390m台(11:50、11:52)-先峠山402m(11:56、11:59)-四差路(12:16、12:18)-三ツ丸子山(第1峰)12:34-三ツ丸子山(第2峰)367m(12:38、12:40)-三ツ丸子(第3峰)360m台(展望良、12:43、13:35)-330m台13:42-室浜山199m14:14-実験所裏手14:32-海岸道路(簡易舗装)14:35-門扉14:36-多々良14:52-大元公園(15:18、15:19)-宮島桟橋15:39(写真誤差:写真がGPSよりも1分近く早い?)

宮島桟橋(29分)大元谷コース分岐(49分)前峠山423m(13分)前峠(11分)岩船岳登山口(11分)先峠
 小計2時間10分(途中休憩17分を加える)
先峠(14分)先峠山402m(39分)三ツ丸子山367m(3分)三ツ丸子山西端峰(第3峰、360m台ピーク)
 小計1時間01分(途中休憩5分を加える)
三ツ丸子山・第3峰(7分)330m台(32分)室浜山199m(22分)海岸道路門扉
 小計1時間01分
海岸道路門扉(16分)多々良(26分)大元公園(20分)宮島桟橋
 小計1時間03分(途中休憩1分を加える)
総合計5時間24分
 (三ツ丸子山西端峰での昼食52分を加えず)

前峠山423m

宮島水族館の先まで海岸道路を行き、大元公園に入る。国民宿舎みやじま杜の宿と大元神社の間を南向きに行く。ほどなく大元川左岸に渡り川沿いをさかのぼる。(ここまでは、写真を撮りながらのんびり)

分岐(標高40m前後)に至り、前方に延びる道(大元川左岸コース、岩船岳方面)と左手に行く道(大元谷コース、駒ヶ林方面)をみる。今日は、それらのさらに右手にある分岐に入り、大元谷左岸尾根(多々良林道右岸尾根)を前峠山423mまで登る。

>注:大元神社の西側から、直ちにこの左岸尾根に取りつくことができるようである。

先峠340m台

前峠山423mから前峠(標高330m台)を経て、多々良林道(岩船岳登山口、標高230m台)まで一気に下る。林道を横切ってさらに南向きに行き、今度は逆に登り返して、先峠340m台(岩船岳縦走路)に至る。

今日の探検はここから始まる。

先峠~先峠山402m~三ツ丸子山367m

初めてのコースである。最近、Web上で時々山行記を見かけるようになり、興味を持っていた。

先峠から先峠山に取付き、おおむね西をめざして尾根筋を行く。よく踏まれた道が付いている。先峠山~三ツ丸子山の鞍部では、左手の岩船岳縦走路方面に向けて、りっぱな道が延びており驚かされる。そしてそのすぐ先では、右手の多々良林道方面に踏み跡が下っている。(変則的な四差路)。

思ったよりも良い道が続いていたにもかかわらず、三ツ丸子山への登り(第1峰360m台の手前)で道迷いをしてしまった(右に振り過ぎ)。安全な山行のためには、宮島と言えども地形図とコンパスを常に持ち、ピークと尾根筋の角度を確認しながら進むことが求められる。

「気ままな山登り」さんに会う

三ツ丸子山367m付近にはピークが三つある。その中で、最西端(第3峰、360m台)の展望が最も良い。今日は、そこで先着の「気ままな山登り」ご夫妻(広島県呉市在住)にお会いした。

お二人には、その場で沸かしたコーヒーをごちそうになり、紅葉まんじゅうまでいただいた。山旅で二人旅は最強、これからもお元気でご活躍ください。

国土地理院地形図(古い地形図が出回っている?)

三ツ丸子山367mにはピークが三つある、と先ほど書いた。しかし、国土地理院地形図(2万5千分1)や電子国土を見ると、ピークは、主峰367m(中央ピーク、第2峰)と西峰360m台(第3峰)の二つしかない。

第1峰(東峰、360m台)は、地形図の等高線(10m間隔)で表現できるほどの高低差はないらしく、367m(中央)ピークのある360m等高線に吸収されている。(周囲の山からの観察では、10m以上の高低差はありそうにも見えるのだが・・・)

ところで、三ツ丸子山に三つのピークがあることを示した地図が、宮島桟橋の建物二階事務所で売られているのだという。気ままな山登りさんが使っていらっしゃるのがそれらしい。

それを見せていただくと、三ツ丸子山西端峰(第3峰、360m台)は358mと表記してあるようだ。実際、西端峰の樹木に「三ツ丸子本峰358m」と書かれた木札がつりさげてあった。(Web作者注:主峰はあくまでも367mピークとするのが妥当であろう)

さて、この地図を見ると、宮島島内の小さなピークまで、その多くにきちんと名前が付けられているのがよく分かる。宮島島内では昔から縦横に人が行き来していた名残であろう。であるからこそ、これだけの踏み跡や、さらにはもっと整備された山道が網の目のように張り巡らされているのであろう。

ところで、この山域のインターネット情報と地形図がかみ合わなくて、山行記の内容がよく理解できないことが、これまで何度かあった。インターネット情報の中には、件の地図を参考にした山行記がいくつかあるものと思われる。

インターネットで散見するこれらの山の標高が、現在の地形図(2万5千分1)と異なっているとすれば、その原因を探らざるを得ない。

なんとか件の地図を入手して、手元にある地形図と見比べてみたい。しかしながら、宮島にはよく行くものの、件の事務所は土日が休みで、平日しかその地図は入手できないようである。古い地形図もインターネットで入手できただろうか? 今後の検討課題である。

室浜山199mを経て海岸道路へ

三ツ丸子山で考えていた下山ルートは、三ツ丸子山から北西の330m台まで下って、さらに左手(西)に振る。そして、大江山273mにちょっと寄り道をして、植物実験所近くの海岸道路に降りる、というものであった。

しかし、330m台まで行くと、良い道が正面右手に下っている。それにつられて北向きに下り、小コブを越えながら尾根筋を行き、室浜山199mに至る。

この前後の山道では、シダがきれいに刈ってありよく整備されている。ここらあたり一帯は、宮島自然植物実験所の所有地であり、自然観察のために整備されているのであろう。心の中で感謝して通していただく。

さて、室浜山から右手多々良林道方面は、道悪し(立ち木に表記)というので、左手(西)に振ってさらに尾根筋を下り、植物実験所裏の遊歩道に降りたつ。そこから遊歩道を右手に少し行けば海岸道路(簡易舗装道)に出る。

海岸道路を左に行けば植物実験所である。今日はそちらではなく、右手多々良方面(宮島桟橋方面)に向かう。すぐに実験所の門扉がある。後は宮島桟橋までひたすら歩く。

サクラはまだ蕾、見ごろは来週だろう。リニューアルした宮島水族館や清盛ブームで宮島は大盛況である。今年秋(2012年11月)の同期会ではロープウェイに乗ることはできるだろうか。ちょっと心配になってきた。

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2011年11月26日

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2011年11月26日(土)、ブナ森やぶこぎクラブ(会員外参加)
高井山~三坂山~千両山
(出発帰着:青山林道入り口)

画像の説明

〈写真〉ツチグリ

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はじめに

2011年11月26日(土)、ブナ森やぶこぎクラブ(会員外参加)
広島県側の青山林道入り口(林道・三坂八郎線)から取りつく。出発地点から西向きに進み、広島・島根県境を越えて高井山(島根県益田市)に至る。その後少し引き返して、広島・島根県境尾根を北上(北東方向)する。そして、広島県側の三坂山、千両山に登り、南下して出発点に戻る。時計回りで、おおむね直角三角形を描くコースである。

今日の山行も、昨年2010年04月18日(カメイ谷上部の平太小屋原遡上敗退)に引き続いて、西村保夫さん(ぶな森会)のお誘いを受けて参加させていただいたものである(4回目)。

実は、今春も西中国山地のヤブコギに誘われたけれども、白内障の手術などで山行かなわず残念な思いをしていた。今年はその後も所属会20周年記念誌(森と水と土を考える会)の編集追込みで全く山に入っていなかった。そこに晩秋のお誘いである。急遽、鈴ヶ峰や宮島でトレーニング(山行記は未編集)をして今日に備える。

山行は、一粒で三度おいしい。事前にあれこれ想像をめぐらし、現地でたっぷりと山の空気を味わい、さらに、帰宅してから記録を残すために四苦八苦。なお、次回のヤブコギは焼杉山(来年早春)と早くも決定済み。至福の時を与えてくれる西村さんに感謝!

今日のコース&コースタイム

今日のコースタイム

青山林道入り口(20分)悪い道分岐(18分)県境尾根(50分)高井山
 小計1時間38分(県境尾根10分を加える、その他小休止は行動時間に含める、道誤り往復17分程度は加えず)
高井山(24分)1111m(44分)1109m(1時間11分)釣橋林道
 小計2時間19分(1109m25分を加えず)
釣橋林道(14分)三坂山(12分)釣橋林道
 小計32分(山頂6分を加える)
釣橋林道(23分)千両山(18分)釣橋林道
 小計44分(山頂3分を加える)
釣橋林道(24分)三坂八郎線(6分)青山林道入り口
 小計30分
総合計7時間10分
 (道間違い17分、高井山33分、1109m25分、釣橋林道9分、3分をすべて加える)
 
青山林道入り口8:10-水源の森8:25-行き止まり8:38-分岐まで戻る8:47-県境尾根9:05、9:15-1048m9:22-1111m9:34-高井山10:05、10:38-1111m11:02-1109m横11:46、12:11-3mブナ12:13-大杉12:24-4mブナ12:56-釣橋林道13:22、13:31-三坂山13:45、13:51-釣橋林道14:03-千両山16:26、16:29-林道14:38-釣橋林道14:47、14:50-三坂八郎線(千両橋)15:14-青山林道入り口15:20

高井山

桑原良敏「西中国山地」の登路(広島県側)

広島県側から登るにはハチロウ谷の最奥部大杉谷まで林道があり車が入る。これよりヒノキ、スギの植林地内を県境の1111m独標峯に登り高井山へ続く尾根をたどる。

この尾根の南面のオオズエ谷側は伐採されているが北面は樹林である。ササと灌木のブッシュで難行し、時間がかかる。踏跡はない。

「西中国山地」p.127(復刊版1997年、参考:初版1982年)
なお、引用文には適宜改行を加えた。

今日は、上記林道の入り口(林道・三坂八郎線との分岐)に鎖があり、そこから歩く。なお、時の流れを経て、「西中国山地」の記載内容が、現状(今日の山行記)と細かい点で異なってくるのはむしろ当然のことであろう。

美濃木神社集合

美濃木神社(広島県廿日市市吉和・大向、国道188号沿い)前に集合(7時30分)、車を乗換えて現地をめざす(広島県側5名)。

まず、神社向かって右手の林道・大向長者原線(完全舗装、地形図表示あり)に入り、おおむね北西の方向に行く。やがて国道488号と合流するので、左折して国道488号(舗装)に入りわずかに下る。右手の橋(中津谷川支流の主川)を渡り、そのまま進む。

中津谷川の上流部である八郎川沿いに行く林道・三坂八郎線(舗装、地形図表示あり)である。西南西に向かう林道は、やがて右に直角に折れ、八郎川を離れて北に向かう。

今日の私たちは、その屈折点から西に延びる青山林道(間伐作業道・青山線)を行き、なおも八郎川沿いにさかのぼる。ただし、林道入り口には鎖がかかっており、そこで車を降りて歩く。なお、三坂八郎線をこのまま北に進むと、広島・島根県境尾根を三坂八郎トンネルでくぐって島根県側に出る。

青山林道入り口にて(総勢9名集合)

画像の説明

〈写真左〉間伐作業道・青山線入り口

青山林道入り口では、島根県側の人たち(4名)が待っていてくれた。田中さんご夫婦などである。田中さんは西村さんと親しく、また私たちの会でも大変お世話になっている方(島根県益田市在住、クマ研究家・元中学校理科教師)である。

このあと、道々20周年記念誌の進行状況をお知らせしたり、あるいは今後の若い世代に対する田中さんの思いをお聞きしたりして、楽しい時間を過ごすことができた。

青山林道入り口から歩く

青山林道(未舗装、入り口の標高910m台)は、八郎川の左岸に沿って、ほぼ真西に向かって延びており、車が充分通ることができる良い道である。ただし、林道入り口(林道・三坂八郎線との分岐)には鎖があり、今日はそこから歩く。

途中の標高950m手前左手に「水源の森」標識があり、枝道が1本延びている。全体的にこの近辺では、林道が網の目のように張り巡らされているので、位置確認を十分に行う必要がある。

左手の清流に魚影を確認する。田中さんの解説によれば、ハヤの一種であるアブラバヤで、地元ではタカハヤとかドロバエともいうらしい。そのすぐ後で、ゴギも見た(教えてもらった)。

道間違い

「水源の森」標識を越えてしばらくすると、林道は右に振って〈北西〉の方向を向く。そのまま良い道を進んでいると行き止まりになってしまった(標高980mくらいか)。大杉谷の奥まで林道(良い道)が延びているようである。それはともかく、角度が違う。何の気なしに行き過ぎたようである。引き返す。

林道は、あくまでも西向きに延びる

引き返すと、標高960m台で2本の沢が合流している。改めて地形図(国土地理院)を確認すると、林道は西向きの谷に入っている。桑原概念図でも、ここから林道表記が二本線から一本の黒破線に変わって西向きに延びており、それが1111mの下まで続いている(ただし、概念図では小沢の右岸を行くようになっているが、実際は左岸を行く)。

地形図にしたがって、西向きの林道(標高960m台)に踏み込む。こちらの方は、先ほどだまされた良い道(地形図記載なし)とは異なり、車が通る幅はあるものの茂っている。

ところで、この林道は、地形図上ではそのすぐ先で切れているが、実際にはもう少し先まで延びている。登るほどに倒木があったりして荒れた地点がある。枝道(小谷)がいくつかあるものの、結局は左手に見える1048mピークを巻く形で小谷を行き、林道終端部(標高1000mくらい)に至る。

稜線(広島・島根県境尾根)に這い上がる

林道終端部からは、1048mの西側の小谷を、南向きに稜線まで這い上がる。勾配があり、しかも、踏み跡は定かでないものの、植林帯の疎林で歩くのに差しさわりはない。桑原のいう”ヒノキ、スギの植林地内を県境の1111m独標峯に登り・・・”とはやや異なるコースを歩いたようである。

登りついた地点は、ちょっとした鞍部(標高1020m台)になっており、左手がやや盛り上がっているように見える。地形図には表れない小コブ(同じく標高1020m台)があるのだろう。

  • 守田さん「山歩きと山野草のページ」の場合

今日の私たちは、守田さんの山行記(地図)を参考にして歩いた。
2011/07/10「坊主山~高井山」
2011/09/25「高井山近く(1111m)~三坂山~千両山」

守田さんが、良い道から左手の西に延びる荒れた林道に入り、県境尾根(1111m近く)に登りつくまで、どのように歩かれたのか参考までに抜き出してみた。

林道が右カーブして北に向けて登り始めるところから、西に延びる草ボーボーの荒れた枝道に入る。こちらの方は久しく車が入ったような形跡はなく、スギの倒木で何ヶ所も塞がれていた。林道は何ヶ所も管理道が枝分れするが地形図と照らし合わせて進んでいけばよい。

林道終端から植林谷へと分け入っていく。谷にはところどころにテープが付いている。予定では直登して前方の稜線に出る心算だったが、傾斜が急になってきて我慢できずに左手上方の稜線にかわすことにした。

稜線に出たところにはテープがあった。自分の頭の中では全く適当に歩いた心算だが、それなりのルートを歩いているんだと妙に納得してしまう。稜線に出て尾根道を登っていくと僅か2分で水色の分水嶺のプレートの掛るジャンクションピーク(1111m独標点)に着いた。

さて青山林道から1111mピークに登るルートだが、今回選択したルートは林道終端から稜線に出るまでのルートが少し不明瞭のような気がする。

「水源の森」の標識のところから取り付くのが最も判り易いと思うが稜線歩きに時間がかかるのが難点だ。だから1048m独標点西側の鞍部から県境尾根に乗るのが効率的だろう。林道が網の目のように伸びているので、いろんな選択肢があります。

2011年9月25日山行記
高井山近く(1111m)~三坂山~千両山
(Web作者注:下線および色付けはWeb作者にて挿入)

実は、林道終端部近くで、林道が二股に分かれており、守田さん(桑原概念図の黒破線、西向きに1111mに向けて登る)と私たち(1048mの西側を南向きに登る)の二つのコースが考えられた。私たちは稜線尾根を透かして見て、尾根まで、より楽にたどり着けそうな(標高が低く見える)左手の小谷を登った。

今日の私たちは、上記守田さん記載の「1048m独標点西側の鞍部から県境尾根に乗るのが効率的だろう」の箇所を歩いたことになる。

  • Kさん「山歩きのページ」の場合

Kさんのコースも、守田さん(桑原概念図)と同じである。1111mの近くまで直登している。そしてその後、高井山山頂から南面のオオヅエ谷を降りている。

鎖止めのある間伐作業道青山線を上がった。大杉谷に沿ってスギ林の作業道が続くが道の分岐が幾つかある。最初の分岐を左、水源の森の看板のある次の分岐を右、保安林内作業等許可証が杉に巻いてある分岐を右へ進む。作業道は大杉谷の奥深く入り込んでおり、終点は高度1000mを超えている。終点から水源部の急な谷を100mほど登り、県境尾根を横切ると1111ピークに出る。

2005年10月16日山行記
坊主山~高井山~広高谷~広高山

なお、Kさんの高井山には、その他、2009/12/12「コウイ谷(島根県・三坂側)~高井山~コウイ谷(島根県・三葛側)」もある。いずれのルートも「西中国山地」p.127に記載がある。

稜線沿いに高井山をめざす

稜線から高井山1097.4mをみる。ここから高井山に至るには、右手稜線に沿って、広島・島根県境尾根を1060m台~1111mまで北北西に行き、そこから左に振って、西~南向きに島根県に入り、高井山をめざすことになる。

1111mまでは、比較的せまい尾根の一本道を登る。道迷いの心配はないだろう。ただし、1060m台~1111mのやせ尾根の急坂で少し苦労をする。時々ずり落ちそうになりながら這い上がる。足元にはオオイワカガミが多い。

1111mから高井山1097.4mまでは、幾つかの小ピークを越えて行く。足元にササが茂るものの、踏み跡がしっかりと残っている。そして、先日の雪がまだらに残っている。とはいうものの、その雪を踏むほどの量は残っていない。とけた雪が落ち葉を適度に湿らせてくれており、かえって歩きやすい。

画像の説明

〈写真右〉1111mから高井山に至る尾根、写真は帰り道

この一帯は、田中さんの話では、昭和35年(1960年)ころ皆伐されたのだという。しかし、その後はスギ・ヒノキといった針葉樹の植林はされなかったのであろう。あたり一面に広葉樹が広がり、それらすべてが葉を落として立っている。所々にブナも残っている。

気温は高くないものの、無風快晴である。寒さを感じることもなく日の光が気持ち良い。田中さんいわく。二十年ぶりに来たが、足腰の立つうちにもう一度来てみたい(帰り道でのつぶやき)。田中さんは、私より10歳くらい年上だったか。

帰り道で尾根上にツチグリを発見する。

高井山1097.4m

高井山は、コウイヤマと読む。山頂部には三等三角点があり、その周辺のササが刈ってあった。ところで、どうしてコウイヤマなのだろうか。以下で桑原良敏の解説をみてみよう。(Web作者注:立岩山は地形図では赤谷山となっている)

大神ヶ岳、立岩山の南にミサカ谷をへだてて三等三角点の1097.4m峯がある。地図上では無名の山であるが、三角点は〈光威(コウイ)〉となっている。

この山より南の三葛側へ流れる谷をコウイ谷といい、北の三坂谷へ流下する小谷もコウイ谷と呼ばれているので、周辺の村里で〈コウイ山〉といえばこの山のことだと話は通じる。

点称は〈光威〉だが〈高井〉が正しいと三葛で教えられた。

桑原良敏「西中国山地」p.127
(適宜改行を加えた)

高井山からの展望を楽しむ

高井山山頂からの展望について、桑原は次のように言っている。

山頂はササ原で三角点の周辺のササが刈ってあるが登山者のほとんどない山なので、手入れをしなければヤブに覆われると思われる。

三六〇度の展望は申し分なく、大神ヶ懸崖(タキ)、立岩の懸崖(タキ)がすぐ眼前に眺められる。山頂より見降ろしたヒロコウ谷は立派で奥が深いのに驚かされる。

桑原良敏「西中国山地」p.127
(適宜改行を加えた)

今日私たちと同行している田中さんも、桑原さんに負けず劣らず西中国山地を歩いて来た方である。高井山山頂で、期せずして展望講座が開設された。特に、南~西側は、私にとって未知の世界(島根・山口県境など)であり、非常に興味深く聞くことができた。しかしながら、引き返す時間が気になり、途中で切り上げざるを得なかったのは残念である。

高井山191(005):吉和冠山~小五郎山~安蔵寺山
画像の説明

高井山208(050):小五郎山~白旗山
画像の説明
白旗山1109.2m:手前に二つピーク(左:1101mと右:白旗山)がある。この尾根は、北から南に、1101m~白旗山~1037.3mと延びている。
平家ヶ岳1066.4m:1101mの左肩奥。下記写真は縮小したので分かりにくいが、肉眼でもはっきりととらえることができる。さらにそこから、1037.3mの後ろを通って、水ノ尾山983.4mに至る。
馬糞ヶ岳985.2m:これらの一番後ろに、長野山1015.3m(平家ヶ岳の後ろで見えない)から、時々頭(1000m、990m台)を出しながら、馬糞ヶ岳(これも頭のみ)まで連なる。
大将陣山1022.1m:大将陣山のピークは、小五郎山1161.7mに隠れる。大将陣山南西の990mが、小五郎山の右奥に頭を出している。
城将山826.3m:990mの右裾奥に頭を出す。
城将山の向こうに山影が見えたなら、九州(大分県)である。
〈写真:下〉小五郎山~白旗山~石ヶ岳あたりまで
画像の説明

高井山233(050):白旗山~安蔵寺山
画像の説明
鈴ノ大谷山1036.2m:白旗山~安蔵寺山の中間点に大きな山塊をみせる。弟見山1085.3mがその右奥に大きく、莇ヶ岳1004.2mは左奥に三角形の頭を出す。そしてその尾根は、小峰山929.8m~高岳962.4m~(長野山:白旗山や平家ヶ岳の奥で見えない)へと連なる。
石ヶ岳924.3mが、それらのずっと奥に見える。
荒田山1034.6mが、白旗山の右奥にわずかに頭を出している。
〈写真:下〉1037.3m~白旗山~鈴ノ大谷山~安蔵寺山の左裾あたりまで
画像の説明

広島・島根県境尾根を北東に向かう

1111mまで引き帰し、田中さんたちと別れる

田中さんたち島根組は、最初から私たちとフルに行動を共にする予定ではなかったようだ。高井山から1111mまで帰り着くと、彼らは陽だまりの中で早めの昼食をとる。

後日追加(西村さん情報):
(田中さんたちは)「最後まで同行はせず、高井山までの往復かトンネルから三坂八郎林道に降りるかを現地で判断する」ということになっていたそうである。

私たちは、1111mから県境尾根を北東方向に踏み込んだ。そしてその後、三坂八郎トンネル(地形図記載あり)の上を越えて行き、三坂山、千両山の取り付き(釣橋林道)に至る。

ところで、1111mピークは、3本の尾根が派生する独標である。さきほど展望を楽しんだ高井山へ至る尾根(気持ちの良い広葉樹林帯)は、南西向きである。そして、これから向かう北東方向の県境尾根がある。さらに、今日来た道を帰るには、県境尾根を東向きに行くことになる。

1111mピークの周りには、地図(地形図)とコンパスで角度を測らないと、道迷いを起こしそうな雰囲気が漂っている。お互いに携帯番号を交換して別れる。

読図の訓練には最適のコースを行く

広島・島根県境尾根の植林帯(1111mから北東方向)は、多少荒れているものの歩行困難という程のことはない。ただし、踏み跡はほとんどわからず、所々で見通しが全くきかない箇所もある。その都度、地形図にコンパスを当てて、方向を定める必要がある。ルートが正しければ、やがて馬の背(尾根筋)が現れてほっとする。そうしたことを繰り返しながら前進を続けた。

西村さんは、後ろの田中さんたちが追ってくるかもしれないと気が気ではない。田中さんが、途中まで私たちと同じコースを来れば、どこからでもエスケープできるからと簡単に言っていたからである。

幸いにも、途中で携帯が通じたので、こちらの荒れ具合を報告して、元来た道を帰るように強くすすめた。(後刻、携帯がかかってきて、無事元のコースを帰ったこと(後日、下記のとおり修正あり)、そして、すでに車で移動中との報告があった。電波が届く所まで下りたので電話が通じたのだろう)

後日追加修正(西村さん情報):

(田中さんたちは)実は我々の後を追って、トンネルの半分位の地点(詳細不明)まで行かれたそうです。そしてそこから南向きに下り、青山林道に出られたということでした。この山の植林の凄さを話しておられましたので植林道を降りられたのかも知れません。

地図は持っておられたということですが、西中国山地を知りつくされているだけに、山勘六感に長けた人ですから難なく降りられたようです。

さて、今日の広島組には、日本百名山を夫婦で今年達成した方々一組と、昨年達成した男性一人が参加していた。その男性二人が地形図とコンパスを持って水先案内人を務めている。私も時々声を出した。

男性の一人は、先ほど高井山からながめた鈴ノ大谷山に明日登ると言う。その体力と共に二人の読図の腕も確かである。

例えば、途中のちょっとしたピークである1109mでは、ピークを右手に見ながらピークを外れて登っていること、そしてその左手には、地形図では表現されていない小コブがあることまで把握している。

その小コブ(1109m北隣り、標高1100m台)で昼食とする。樹間北側に大神ヶ岳が大きく、この後のコースでは、位置確認のよい目標となってくれた。

途中の尾根筋で大ブナ、大スギを見る

画像の説明

〈写真左〉
昼食後、すぐ(標高1090mくらい)に胸高周囲3m弱のブナをみる。その横から、大神ヶ岳がのぞいている。

画像の説明

〈写真右〉
続いて、標高1040m台鞍部で大スギ(根元に雪が残っている)を見て、三坂八郎トンネルの上を越える。

画像の説明

〈写真左〉
1132mの先(標高1100m台鞍部)に、今度は4m45㎝の大ブナがあった。なお、県境尾根の荒れ方は、ほぼずっとこのような状態である。

やがて、釣橋林道(標高1110m台)にずり落ちる。ほとんど峠(切り通し)の上といってよい位置である。ほんのわずかに南側だったか。

三坂山・千両山

桑原良敏「西中国山地」p.122(初版発行は1982年)を適宜参考にしながら、以下でまとめてみた。時の流れを経て、周囲の環境は大いに変わっていることを実感する。(記載の順番は、本文どおりではなく、入れ替えた場合あり。漢数字を算用数字に改めた箇所あり。適宜改行あり)

二艘船岩を見る

画像の説明

〈写真右〉
釣橋林道の峠(切り通し)を北に乗り越してすぐの所、右手に二艘船岩がある。船形をした大岩が一つ見える。もう少し下ると二つ並んだ形で見えるというがそこまで行かなかった。

〈二艘船岩〉、〈四艘船岩〉は、(一部略)吉和村では、その名は良く知られているが、実際に見た人は少ない。いずれも1169m独標峯の頂上直下の凹地に、ラグビーボール形の同じ大きさの巨岩(長径5m)が、二つ、四つ、と並んでいる。

二艘船岩は広葉樹林の中にあって、岩上に木が生えているが、四艘船岩は皆伐された小谷にあり、岩上に生えていた木も切られていて痛ましい。吉和村には、この船岩について「出船入船」の伝承が残っている。 桑原p.122

二艘船岩があるのは、1169m(三坂山)の西面(ニソウ谷)であり、四艘船岩は、三坂山の東面(ヨソウ谷)にあるという。四艘船岩は、現在では樹木に覆われて探すのは困難(西村さん談)とのことである。

三坂山(1169m)に登る

釣橋林道の峠の北側(標高1110m台)から、三坂山1169mに取りつく。はじめ東向きに登り、尾根上を東~北東~北、さらにほんの少し西向きに振って頂上に立つ。途中の灌木がうるさく、頂上からの展望もない。

(千両山から)北西にある1169m独標峯までの稜線も楽に歩ける。 桑原p.122

三坂山1169mからの下山途中で、千両山へショートカットするため、小尾根ごとに踏み跡をさがしたがよく分からない。結局は、元来たルートを林道まで下る。同じところを下るだけでも神経を使う。

(この後、林道を使って千両山取りつきまで移動する途中で、三坂山~千両山と続いているであろうと思われる尾根を確認する)

千両山(1175m)に登る

千両山には、西側のツリハシ林道から取りついた。具体的には次のとおりである。

釣橋林道の峠の南側(標高1110m台)から、南下する林道(電子国土では黒破線表示)に対して、南東向きにも林道(同じく黒破線)が延びている。その林道に入り、1120m鞍部まで行く。そこから林道左手の尾根に取りつき、千両山に登った。

「西中国山地」には、ツリハシ林道についての記述はある(下記、釣橋林道~三坂八郎林道を南下する、の項参照)ものの、そこから千両山に登るコースについては何も言及されていない。

同書では、千両山への取りつきについて、北側(ヨソウ谷)と南東側(タジマ谷)の二つのルートを示している。

最高点の1175m独標峯には簡単に登れる。

ヨソウ谷林道の終点より四艘船岩まで小径があり、山頂は目前にある。この山の北面の伐採跡はササもなく自由に歩ける。

山頂からの〈大神ヶ岳〉の眺めは珍しい。西中国山地にもこんな形の山があったかと驚かされる。

東のタジマ谷にも林道があり、驚くほど急であるが車が入る。林道終点より少しばかりヤブをこぐと、1175m独標峯の山頂に出る。 桑原p.122

千両山は、三坂山同様に途中の灌木がうるさく、頂上からの展望もない。わずかに樹間越しに五里山をみる。

〈千両山〉の呼称はかなり広くゆきわたっており、多くの村人から「かつてこの付近の山々が千両で売買されてからの呼称である」と聞かされた。地籍名は「万丈」である。 桑原p.122

かつて、千両の価値があったという山(西村さん談)も、今は三坂山同様にけっして美林とはいえない。

青山林道入り口まで下る

釣橋林道~三坂八郎林道を南下する

千両山に登った後、釣橋林道の峠まで引き換えし、本線を南下した。車が充分通れるような歩きやすい良い道である。やがて、右手から下ってくる林道・三坂八郎線と合流する(千両橋あり)。三坂八郎線に合流後、もう少し南下して、今日の出発点である青山林道入り口に帰り着く。

(千両山の)南のツリハシ谷にも廃道となった林道がありニソウ谷への乗越まで踏跡がある。この乗越より200m位ニソウ谷側へ降りると樹林の中に二艘船岩がある。 桑原p.122

三坂八郎林道は、この山(Web作者注:千両山)より南流するツリバシ谷に架けられた橋を渡っているが、その橋名を〈千両橋〉という。 桑原p.122

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細見谷渓畔林と十方山林道

2010年(平成22)の活動記録

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細見谷大規模林道問題、進展なし
- 湯崎英彦・新広島県知事との直接対話実現せず -

このページの目次です

細見谷大規模林道問題

湯崎英彦・新広島県知事に直接対話を求める

緑資源機構の廃止(2007年度末)に伴い、緑資源幹線林道事業(大規模林道事業)継続の可否は、地方公共団体(北海道および該当県)の判断にゆだねられることになりました。しかし、広島県ではその判断を2008~2009年度と二年連続して先送りしたままです。

そうした中で、広島県知事選挙が昨年実施(2009年11月投票)され、湯崎英彦新知事が誕生しました。湯崎知事は立候補中に、森水の会を含む7団体からの「環境に関するアンケートのお願い」(全候補者に配布)にていねいな回答を寄せてくれました。

湯崎新知事が今後、細見谷大規模林道問題にどのような判断を下すのか注目されます。

ただし、中国新聞記事(2010年1月13日付け)によれば、細見谷など林道事業継承について、広島県は再び判断の先送りをして、2010年度予算の計上は見送られました。

森水の会では、2010年度のはじめに、原戸祥次郎会長名で湯崎新知事との直接対話を求めるお願い文(4/20付け)を提出しました。しかし、広島県林業課から電話はあったものの、「(細見谷大規模林道に関しては)今は検討課題にもなっていないので、知事と話をする理由がない」として、対話の機会を得ることはできませんでした。

なお、2011年度も同様に、予算計上はなされていません。細見谷大規模林道事業(計画延長13.2㎞)は、両端の二軒小屋300m及び吉和西100mで、拡幅舗装化工事が一旦終了(2007年)した後は、手つかずの状態のままになっています。

上関原発建設問題

佐藤正典さんによる講演

今年のはじめ(1/10)、上関原発建設(山口県上関町)をめぐって、「瀬戸内海の生物多様性保全のための三学会合同シンポジウム」(日本生態学会、日本ベントス学会、日本鳥学会)が広島市で開催されました。

「上関周辺海域は、瀬戸内海の本来の自然環境と豊かな生物相が今なお良く残っている」貴重な場所(生物多様性ホットスポット)です。上関原発に関しては、原発に肯定的な生物学者ですら、容認できないとしています。

森水の会の今年の総会(2/14)には、佐藤正典さん(鹿児島大学理学部教授、ゴカイなどの底生生物(ベントス)研究者)をお招きして、上関原発建設問題について勉強しました。

原発では、廃熱を処理するため大量の冷却水を必要とします。日本の原発は、すべて海岸線に沿って立地しており、冷却用に大量の海水を循環させています。

そのため、海水温の上昇等による生態系への悪影響が懸念されています。特に上関では、瀬戸内海という閉鎖された環境の中で、外海とは比べ物にならないくらい影響があると考えられています。

原子力発電の本質的な問題点は、いうまでもなく、放射性物質を原料として用いる点にあります。2011年3月11日に起こった巨大地震(東北地方太平洋沖地震)および大津波によって、福島第一原子力発電所(東京電力)は壊滅的な被害を受けました。

その深刻度はチェルノブイリ(最悪レベル7)以上で、レベル8の新設も検討されているようです。

原発の安全神話は、だれが何のためにどのようにして作り上げたものなのか、被爆国・地震大国日本の一市民として、今一度真剣に考え直す時がきていると言えるでしょう。

2010年11月13日

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JR狩留家駅~高鉢山~安駄山~JR上三田駅
(出発:JR狩留家駅、帰着:JR上三田駅―芸備線)

2010年11月13日(土)、単独

  • 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2010年11月13日)
  • このページの目次です

    はじめに

    ここのところ5回ほど集中して、白木山~押手山~桧山集落縦走を試みた。いずれも、JR白木山駅(芸備線)から登った。標高差約800mの急坂をはい上がると、白木山山頂からは、東の方に大きく尾根が広がっている。高鉢山~安駄山である。

    今日はそこを歩いてみることにした。今までよりも一駅手前のJR狩留家駅で降りて、まずは高鉢山に登る。高鉢山の往復(出発帰着JR狩留家駅)は一度経験がある(2002/12/23)ものの、そこから安駄山までは全く未知の世界である。

    今日のコース&コースタイム

    生ログを載せてみました。(後日破棄、GPX軌跡参照)

    このコースは、ほとんど二万五千分1地形図(黒破線)どおりに付いています。ログの一部がコースをはずれているのは、倒木などで踏み跡が不明な箇所、そして、安駄山の東側で、稜線をはなれて谷へ下る位置を間違えた箇所のみです。(一部ログの乱れがあります)

    ただし一か所だけ、地形図と大きく異なるところがあります。それは、安駄山から上三田に向けた下山口です。

    安駄山の下山口は、地形図の下山口(標高520mくらい)とは異なり、標高570m台小ピーク手前の小鞍部(標高560m台)にあるらしく、標高400mくらいで地形図上のルート(地形図黒破線)と合流するようです。

    今日の私は、実際の登山道とも地形図とも異なるルートを下っています。

    その他、現地にてご確認ください。(画面右上の+ボタンで大縮尺に変化します)

    今日のコースタイム

    JR狩留家駅(29分)谷分岐(37分)支尾根(38分)高鉢山
     小計1時間47分(谷分岐3分を加える)
    高鉢山(37分)高鉢槍(29分)750m台(35分)鞍部(24分)安駄山
     小計2時間18分(高鉢槍10分、750m台3分を加える)
    安駄山(22分)下山口(57分)登山口
     小計1時間19分
    登山口(29分)車道、川沿い(19分)JR上三田
     小計52分(車道(川沿い)4分を加える)
    総合計6時間37分(出発から帰着までのすべての時間)
    (高鉢山10分、安駄山11分を加える)

    JR狩留家駅(標高60m台)8:41-国道渡る8:45-車道横切る8:55-上の車道横切る9:00(高鉢山登山口、標高170~80m)-分岐左へ9:10、9:13-支尾根に乗る9:50ころ-平坦な尾根9:53-右折、左折9:57-やや左手へ10:06-平らな尾根10:12-縦走路分岐10:12-高鉢山10:28、10:38-縦走路分岐10:40-710m台11:03-志和口分岐(小野池)11:05-(鞍部)-高鉢槍11:15、11:25-鞍部11:32-少々コブ11:33-さらに下る-コブ11:40-(ゆるく下る)-鞍部11:42-コブ11:44-ピーク11:50-750m台(三角点のある位置は749.5m)11:54、11:57-小鞍部12:03(右へ志和の里)-(すぐに少々コブ、また下る)-690m台12:07、12:16-せまい尾根12:25(右から回り込む)-鞍部560m12:32(数人のグループ、高校生?)-小コブ12:35-(登り、しんどい、踏み跡不明か所あり)-安駄山12:56、13:07-小コブ13:10-ヒトに会う13:13-急坂終わり13:26-小コブ13:27-(少し下る)-正面に608m13:29-(紅葉現れる)-下山開始13:40-登山道復帰13:54-明瞭な登山道14:02、14:05(シカ威嚇?)-王子製紙社有林14:08-林道14:18-崩れ落ちた橋14:21(左上から沢)-安駄山登山口14:26-(廃車道を下る)-コンクリート橋14:36(左上から沢)-車道横切る14:43-車道(川沿い)14:55、14:59-JR上三田駅15:18

    高鉢山に登る

    JR狩留家駅から登る

    JR狩留家駅(芸備線)から登る。白木山駅の一つ手前の駅である。今日は、ここからずっと、地形図に表示されたルートをたどって行くことになる。

    JR狩留家駅の駅舎正面は西を向いている。時計回りに半周して、東向きに線路を越えて行く。さらに国道を突っ切ってなおもそのまま東向きに登る。小川の右岸を行く簡易舗道である。

    車道を二度ほど横切る。二度目の地点(標高170m~80m)に登山口の標識がある。その上では、なおも沢の右岸を登る。足元はいつの間にか地道に変わっている。

    やがて、直進する沢に対して、小谷が左に分岐している地点(標高240mくらい)に至る。二万五千分1地形図(黒破線)にしたがって左折する。

    そこから上では、倒木や枝打ちされた小枝が散らばり、登山道不鮮明な箇所がある。それでも地形図どおりに行き、踏み跡を追って左から巻きこみ尾根(標高510mくらい)に乗る。

    尾根を進むと、右手には深い谷が見えてくるようになり、のぞきこむと、その谷はすべて植林されていることが分かる。右前方上部に、高鉢山南鋒が一瞬見える箇所がある(磁北から164度)。小灌木の紅い葉、黄の葉が美しい。

    倒木などで踏み跡が鮮明でない箇所があるものの、尾根をはずさずに追って行く。

    主稜線上(標高700m台)に出て右折、ほぼ真南にほんの少し下って登り返すと、高鉢山山頂(705.8m三角点)である。三角点にタッチした後、すぐに引き返して安駄山縦走に向かう。

    高鉢山~安駄山縦走

    高鉢槍(763m)では、360度の展望が開ける

    安駄山に向かう北尾根の途中に、高鉢槍という763mのピークがあり、360度の展望だという。今回初めて知った。その展望を期待して北に向かい、いくつもの小コブを越えて行く。幅広の気持ちよい道が続いている。

    高鉢槍の山頂部は、ススキの原っぱになっている。過去に山火事でも起こしたのだろうか。何本かの木々が立ち枯れている。

    さて、展望は・・・最高。

    西には、鬼ヶ城山~白木山。今来た道を振り返ると、高鉢山~南峰までの稜線、行く先には、750m台ピーク(749.5m三角点)が大きく、その左奥に、安駄山(735.3m)~前安駄山(675m)が連なる。

    ところが、何と今日は「黄砂」である。手前の山よりも向こう側はほとんど見えない。今日の中国新聞記事(2010/10/13)によれば、「(黄砂は)春に飛来することが多く、11月の観測は5年ぶり」で、「14日まで観測が見込まれる」という。

    同新聞記事の言うとおり、「中国内陸部の砂漠で巻き上げられた砂が日本海を越えてきた」ものであろう。地球規模の環境問題を考えるとき、無視できない現象である。

    750m台ピーク(749.5m三角点)を越えて行く

    高鉢槍(763m)の山頂部(安駄山寄り)で、少し道が荒れるものの、その後もよい道が続いている。750m台ピークの前後に、志和口分岐を二つ認めた。かつて踏まれた道があるようだ。なお、749.5m三角点(750m台ピーク近く)を見ることはなかった。コースから外れているのであろう。

    750m台ピーク下りの690m台で、正面(磁北から36度)に安駄山を見る。ここで尾根が二股になっている。左手尾根(北西向き)はややなだらかである。今から行くのは、右手(北東向き)で少し下っている。

    今日は、ほぼ地形図記載のルートのとおりを行く。地図とコンパスを持って確認しながら進めば、間違うことはないだろう。

    安駄山(735.3m)の登りはきつい

    安駄山手前の鞍部(560m)で、男女の若者を含むグループと会った。少し前からヒトの話声がしていたので、たぶん追いつき追いぬいたのだろう。高校の山岳部だろうか。

    安駄山の登りはきつい。その上、だだっ広い山頂部で踏み跡がよく分からなくなってしまった。地図とコンパスを突き合わせて軌道修正をする。安駄山の前後では、稜線はほぼ180度向きを変えている。地図とコンパスを持っていないと不安になるところだろう。

    安駄山から下る

    安駄山の下りは超急坂である

    安駄山から東向き、やや南に振りながら、幅広の登山道をゆったりと下って行く。高鉢山から安駄山を通ってここまで、登山道はほぼ稜線上に付いている。防火帯の意味もあるのか、樹木が適度な幅で切り取られており、気持ちのよい道となっている。

    さて再び、登山道がほぼ真東を向いた所で超急坂が始まる。この超急坂を登ってくる中年男性一人とすれ違う。こんな急坂を登ってくる人がいるんだ。感心することしきりである。

    私は逆に、落ち葉の上を滑り落ちる。途中で、小灌木の緑が目に飛び込んでくるようになる。気持ちがよい。

    さて、主稜線からの下山口はどこだ?

    勾配が落ち着いてきて、570m台のピークを通り過ぎると、紅い葉、黄の葉を付けた樹木を再び目にするようになる。のんびり歩いていると、急に踏み跡が不鮮明になってきた。

    そろそろ下山口が近いはずだが・・・。地形図を見直すと、標高520mくらいから左手(北向き)の谷に向かって、地形図黒破線が付いている。

    520mを過ぎて、さらに少し下ると、そのすぐ先の510m台は、小コブ(地形図上には現れない)になっていた。下山口は、この小コブ手前にあるはずである。しかし、それらしき踏み跡はここまで見当たらなかった。

    さらにその先の鞍部(500m台)を通り過ぎると、再び登り気味となる。そして、踏み跡は完全に分からなくなってきた。前方には608mが大きく姿を現している。

    後日注:

    「広島市の山を歩く(下巻)」地図P.59によれば、安駄山から上三田に向けた下山口は、標高570m台小ピーク手前の小鞍部(標高560m台)にあるようだ。そしてそこから、今日合流した地点付近(下記参照、標高400mくらい)に向けて下るという。

    今日のコースの中では、ここだけが唯一地形図と大きく異なっている。

    そのまま谷に向けて下る

    さて今日の私は、左手(北向き)の谷に向かって下れば、やがて登山道と合流するはずである、と勝手にそう決めて、500m台鞍部付近から、直接谷底に向けて北向きに下って行った。

    小岩だらけの沢を慎重に下る。すでに、稜線から下り始める手前で足をとられ、後ろに転げて背中をしたたかに打ちつけている。一瞬息が止ったものの、幸い歩行に差しさわりはない。

    登山道に合流後(標高400m台)も、ガラガラの石ころだらけの道を下る。その後、登山道は趣きのあるよく踏まれた道となる。

    安駄山登山口は、廃車道上部(標高240m台)にある。その廃車道を下り、やがて集落に至る。一人のお婆さんが、簡易舗装道に降り積もった落ち葉をかき集めている。道路脇には、落ち葉の山がいくつも続いている。落ち葉の道路は滑りやすい。お婆さんに感謝。

    さて、さらに下って三篠川で橋を渡り、右手のJR上三田駅をめざす。上三田駅は今では無人駅、自動販売機で切符を買い、駅のホームまで階段を上がる。何はともあれ、無事電車に乗れて満足。
    (降車時、自動改札口でシャッターが降りてしまった。切符の入れ方が悪かったのか)

    ・・・・・

    デジカメ不調、iPhone電池切れ(山の中では電波を探しまくる?)
    GPS時刻表示デタラメ
    30秒ごとの緯度経度のみ把握できる

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細見谷渓谷遡行:立野キャンプ場~十方山林道(第2回目)(2010/08/22)

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細見谷渓谷遡行(第2回目)
立野キャンプ場~イカダ滝~V字滝~オオリュウズ~山の神(祠)
(出発:立野キャンプ場、帰着:押ヶ峠(十方山林道))

2010年08月22日(日)、Haさん

通過ポイントと写真との位置関係を見直して、2009年版(2009/08/23)を改良し、より正しい山行記になるように書き換えいる。
したがって、本ページ(2010年版)は、2009年版よりもコース説明が的確で写真も豊富である。

このページの目次です

はじめに

今年も昨年(2009/08/23)に引き続き、Haさんのお誘いを受け、真夏の細見谷渓谷(細見谷下流部)を遡行してきた。

事前に防水デジカメを用意して、気力・体力が続く限り写真を撮りまくるつもりでいたのだが、実際には、ほんの10枚程度写しただけで電池切れ?
昨晩きちんと充電しておいたつもりがうまくいっていなかったのだろうか。
以後はHaさんのデジカメに大いに活躍をしてもらった。
(EXIFデータに約4分の遅れがあり、その分ファイル名(時刻表示)を調整した)

  • 桑原良敏『西中国山地』溪水社(復刻版1997年、初版1982年)
  • 山歩きのページ(Kさん)
    http://yamaaruki.sakura.ne.jp/

お二人の記録を参考にしながら、当日の行動について以下にまとめてみた。(時刻表示は概略の数値)

今日のコース&コースタイム

立野7:05~橋7:06~(下山林道)~堰堤上流部から入渓7:13~本格的な遡行開始7:17~右から小さく高巻く7:18~第一のゴルジュ7:35~高巻き取りつく7:38~高巻き頂点7:45ころ~懸垂下降7:54~二人の下降完了8:00~一の谷落ち口(右岸)8:12~第二のゴルジュ、高巻き8:20~高巻き終了8:35~テンガタキ(この時、既に二の谷落ち口まで達していたのか)9:17~二の谷落ち口の滝をみる9:22、9:50~イカダ滝10:14、10:16~ホトケ谷落ち口10:39~V字滝10:49~オオリュウズ11:02、111:04~オオリュウズの頭11:18~(休憩)~休み場(出発)11:40~ロクロ谷落ち口13:46~大堰堤14:13~祠(山の神)14:30すぎ~押ヶ峠15:35

  • 立野(4時間13分)オオリュウズの頭(休み場)
  • オオリュウズの頭(2時間50分)祠
  • 祠(1時間05分)押ヶ峠
  • 総合計8時間30分(昼食22分、途中休憩を全て含む)

立野キャンプ場を出発する

谷の入り口右岸に施設の完備した立野キャンプ場がある。前夜ここに泊り、翌朝谷へ入るが、下流部渓谷を抜けてから、二軒小屋まで行くにしろ、吉和中津谷へ帰るにしても、かなり歩かなければならないので入谷は早いにこしたことはない。

桑原良敏「西中国山地」p.111

私たちは、広島市内某所を午前5時に出発する。
車2台を使用し、一台を十方山林道の押ヶ峠手前まで回す。
昨年と全く同じスケジュールである。


〈写真〉出発地点の立野キャンプ場、7時05分

色とりどりのテントが張られている。
極暑の夏はまだまだ終わらない。
車の温度計は、出発時すでに30度あったのに対して、現地では17度であった。

昨年の細見谷遡行時に、このキャンプ場でお会いした男性に全く偶然再会する。
若者二人入渓準備中(後ですぐに追いつかれる)。

堰堤上部に出る

入口の橋(Web作者注、細見谷川橋:立野キャンプ場西側)より河原に降りる。渓の幅も広く浅い徒渉をくり返して行くと小さな堰堤がある。

桑原良敏「西中国山地」p.111

私たちは、キャンプ場(細見谷川右岸)から細見谷川橋(二万五千分1地形図記載あり)で細見谷川の左岸に渡り、下山林道(地形図黒破線)に入る。
昨年(8月23日)はたくさん咲いていたツリフネソウの花をほとんど見ない。
そのまましばらく林道を行き、堰堤上流部で河原(標高530m台)まで踏み跡に沿って下る。


〈写真〉堰堤上流部、7時14分

何の変哲もない河原となっている。

いよいよ本格的な遡行が始まる

これ(Web作者注、堰堤のこと)を過ぎると渓谷らしくなって、谷は右に曲がる。

桑原良敏「西中国山地」pp.111-112


〈写真〉いよいよ本格的な遡行が始まる、7時18分

私たちは泳がない。
岸辺をへつったり、右岸を小さく巻いたりする。


〈写真〉右岸を小さく高巻く、7時19分


〈写真〉右岸を小さく高巻き、越えていったところ、7時20分

最初は足慣らしである。
2分程度で簡単に越えてゆく。

最初のゴルジュを高巻く

やがて最初のゴルジュにつきあたる。

両岸の岸壁がせまり、長い淵が続いて、その奥に小さな滝が落ちている。この淵の通過は始め右岸を進み、腰から腹部、胸まで浸って左岸に取りつき少しへつって右岸に渡り返すのであるが、盛夏でも水の冷たさはこたえる。以後こんな深場の徒渉はない。

水に入りたくない場合は高まきということになるが、右岸を小さくまくか、少し引き返して左岸を大きく高まくとよい。右岸を大きくまくとガレにつきあたりザイルがないと谷へ降りられなくなる。

桑原良敏「西中国山地」pp.111-112


〈写真〉最初のゴルジュ(Haさん撮影)、7時35分

ゴルジュ手前で若者二人に追いつかれる。
そのまま進むには泳ぐしかない。
彼らは全て泳いで突破するつもりのようだ。

私たちは泳がない。
右岸を高巻いてゆく。


〈写真〉右岸の崖(Haさん撮影)、7時35分


〈写真〉右岸の崖を登る(Haさん撮影)、7時38分


〈写真〉右岸上部を高巻く(Haさん撮影)、7時42分

足元はるか下に細見谷渓谷の流れが見えている。
踏み跡(根曲がりの木をまたいで行く辺り)は細く、一歩間違うと足を踏み外しそうで怖い。

桑原の言う「右岸を小さくまく」ルートはどこにあるのだろうか。
「(昨年の2009/08/23山行記)沢は右手はるか下にみえている。足元がずり落ちそうで高所恐怖症の私にはつらい」。


〈写真〉懸垂下降の準備完了(Haさん撮影)、7時54分

そしてここでは、最後は渓谷に向けてロープで真っ逆さまに下る。

「(昨年の2009/08/23山行記)ロープが設置してあるものの、やや古く少し頼りなさそうである。Haさんが持参のロープを取り出す。彼が下の足場まで下りたことを確認してそれに続く。私の足があと少しで着地するかなと思った瞬間、ロープで身体を大きく振られてしまい、ややあわてる」。

昨年は、Haさん持参のロープと既存の古いロープ(適当な間隔で結び目あり)の2本を持って下った。
今年もHaさんがロープを持参した。
今年はそれだけを使って懸垂下降をした。
懸垂下降をするのは初めての経験である。

まず最初に私、そしてHaさんが二人分のリュックを古いロープに結んで下ろす。
そして最後にHaさんが下りるという段取りで進める。

なお、既存の古いロープは少し長さが足りない。
今年Haさんが設置したロープは下のテラス(岩場)まで十分な長さがあった。
そして、それをそのまま置いてきた。


〈写真〉ロープ降下地点、下流部を見る(Haさん撮影)、8時04分

一の谷落ち口付近を行く

一の谷落ち口付近は転石が多く、見上げると一の谷の小滝が見える。ここは小休止するによい場所である。また左岸の林道よりここへ降りる踏跡がある。

桑原良敏「西中国山地」p.112


〈写真〉一の谷落ち口付近から上流を見る(Haさん撮影)、8時13分

小休止するに適した場所である。
上流部に向けて右折しているのが分かる。

ところで、一の谷落ち口まで下山林道から踏み跡が下っているという。
立野から林道をしばらく行ったところにカーブミラーがあり、そこから下るらしい。
このルートを取れば、第一のゴルジュを通過することなく、細見谷渓谷に下りることができるわけである。
昔の木地師や釣り人が踏み固めた道があるのだろう。

第二のゴルジュを高巻く

本流は更に大きく右へ曲り、第二のゴルジュと長くて深い淵に出会う。両岸の岸壁は手掛かりがなく谷通しに行くには泳ぐ以外どうしようもないが、幸い右岸をかなり高くまく踏跡がある。

以後大体渓の中を歩くことができるが高まく必要の所は右岸を注意すれば踏跡が見つかる。

桑原良敏「西中国山地」p.112


〈写真〉第二のゴルジュ(Haさん撮影)、8時20分

ここも右岸を高巻く(それ程きつくはない)


〈写真〉高巻き終了(Haさん撮影)、8時35分


〈写真〉すぐ先は平たんになっている(Haさん撮影)、8時35分

二の谷落ち口に大滝をみる

やがて左岸、はるか上よりナメラ状の滝〈テンガタキ〉が現われ、50m先の右岸に〈二の谷落ち口の大滝〉が現れる。

桑原良敏「西中国山地」p.112


〈写真〉二の谷落ち口の大滝(Haさん撮影)、9時25分

イカダ滝にぶつかる

左岸よりクロダキノ谷の水流が出ている付近より谷は更に狭くなり、この峡谷の核心部となる。

左岸の水面近くにある足場を伝わって進むと谷は直角に右折し暗くなる。奥に〈イカダ滝〉と深い淵が見える。この滝と淵の通過が峡中の最も困難な所である。昔はここで筏を作り、それにのって滝下まで進み、滝をよじ登ったというので、この名が付けられている。

多くのパーティは渕尻の左岸の崖を登っている。しっかりしたホールドや木の根もあるが岩登りをやったことのない人はザイルで確保してもらった方が安全である。インターハイの時は、ここに縄梯子がセットされていた。

桑原良敏「西中国山地」p.112

この下流部渓谷は昭和五十二年の高校総体(インターハイ)の折、コースとして使われた。十八地点にザイルや縄梯子が固定(フィクス)されたが、現在はその跡も定かでない。

桑原良敏「西中国山地」p.110


〈写真左〉イカダ滝(Haさん撮影)、10時15分

イカダ滝手前でしばし休憩、写真を撮る。

昨年の山行記(2009/08/23)をみると、「イカダ滝は泳がなければいけない、と聞いていた。しかし、淵に大量の砂が流れ込んで浅くなっており、難なく淵の中を歩くことができた」と記している。
ここ10年で著しく環境が変化しているようである。

イカダ滝の右岸を高巻く

この崖(Web作者注、イカダ滝左岸の崖)を登る自信のない場合は、略図(Web作者注、筏滝周辺p.113)の右岸の草付きのガレを登ることになるが手がかりのない急な斜面である。

これも無理だとなるとクロダキノ谷(Web作者注、落ち口は細見谷左岸にある)まで引き返しこの谷を登る。大きな滝があり滝の手前の左岸の急な斜面を灌木につかまりながら登るとよく踏まれた旧道に出会う。

この旧道がクロダキノ谷を渡った所がテント場になっている。樹下のササに覆われた径を、注意して見失わないよう追っていくと、尾根を越し、五回ほどジグザグをえがいて下るとイカダ滝のすぐ上流にあたるホトケ谷落ち口(Web作者注、細見谷左岸)に出る。

桑原良敏「西中国山地」pp.112-113

イカダ滝から右岸を戻り、ガレを登り、踏み跡を降りていくとホトケ谷の落口に出る。そこから下流へ細い水路がイカダ滝へ落ちている。

山歩きのページ(Kさん)2006/8/12山行記

実は、このホトケ谷落ち口まで下山林道から踏み跡が下りている。
つまり、立野から林道経由で直接細見谷渓谷に下りるルートがある。
私は以前にこのルートをたどって、立野からホトケ谷落ち口に至ったことがある。(2006/09/30)

いずれにしても、イカダ滝を突破する方法の一つは、イカダ滝左岸の崖に取りつき、そこをよじ登ることである。
そのためには、いくら淵が土砂で浅くなってきたとはいえ、取りつき地点まで泳がざるを得ない。

私たちは、昨年と同様に右岸を少し戻り高巻くことにした。
登り始めはロープを頼りに直登する。
「後は立ち木を頼りに、ざら場の急な登りを上がった(同行者Haさんの昨年の弁)」。

イカダ滝を乗り越した地点の対面(左岸)にホトケ谷落ち口がある。


〈写真〉ホトケ谷落ち口(Haさん撮影)、10時39分

これ(Web作者注、ホトケ谷落ち口)より本流にV字形に落ちている小滝が見える。

桑原良敏「西中国山地」p.113


〈写真〉この奥にV字滝(Haさん撮影)、10時43分

ホトケ谷落ち口の上流部から写す。

(桑原の言うように)ホトケ谷落ち口から直接V字滝が見えたかどうか、昨年同様に今日もきちんとは確かめていない。
この写真を見る限り見えてはいないようだ。
Haさんも「見えないだろう」と言う。

私が初めて細見谷渓谷をみたのは、2006年09月30日のことである(既述)。
その時には、下山林道(立野出発)から直接ホトケ谷落ち口に向けて下った。

山行記をみると「細見谷本流の岩の上に立つ。右手(下流)の筏滝も左手(上流)のV字滝も見えない」としている。
(Web作者注:右手、左手は、ホトケ谷落ち口(左岸)に向かって立った場合を示している)

V字滝の頭からオオリュウズを高巻く

滝(Web作者注:V字滝)の左岸を登り、滝の頭をすぐ右岸に渡った所に〈オオリュウズ〉を高まく踏跡の取りつきがある。この踏跡はかなり高まくので峡中で一番大きな滝を見ることができないまま滝の頭の河原に出る。

岩登りに自信のある人は〈オオリュウズ〉を登っている。右岸より取り付き、滝の中程で流水をあびながら左岸へトラバースして左岸の壁を登る。残置ハーケンが要所に打ってあるが水量の多い時は難しい。

滝の上はかなり広い転石の多い河原で休むには格好の場所である。これより上流には悪場はなく核心部を抜けた安堵感で、大休止したり、昼食を取ったりするパーティが多い。

桑原良敏「西中国山地」p.113


〈写真〉V字滝(Haさん撮影)、10時51分

V字(2本の水流)の1本しか見えていないようである。
向かって右手(左岸側)にもう一本の小さな水流があったはずなのだが。


〈写真〉V字滝の頭からオオリュウズの水流を堪能(2009/08/23山行記の表現)(Haさん撮影)、11時03分


〈写真〉V字滝の頭からオオリュウズの水流を見る(Haさん撮影)、11時04分

V字滝の頭から右岸を高巻き、オオリュウズの上部を越えて行く。


〈写真〉高巻く途中で、オオリュウズを右下前方に見る(Haさん撮影)、11時09分


〈写真〉オオリュウズの頭から流れ落ちる水流(Haさん撮影)、11時18分


〈写真〉オオリュウズの頭の上流部:お休み処(Haさん撮影)、11時40分

昼食後、出発直前に写す。

オオリュウズの高巻きについて、昨年(2009/08/23)の山行記をみると、「右手に谷底を見ながら滝上部を越え、滝の上流部にずり落ちる。そこが「休み場」になっている。これで今日の核心部分は終わり、ほっと一息つく」としている。

今日は昨年に引き続いて2度目の細見谷渓谷である。
さすがに少し心の余裕がある。

前・中・奥フトウを行く

これから上流は渓の中を歩く。左岸〈マエフトウ谷〉の落ち口は4m位の小滝で少しばかり水が落ちている。〈ナカフトウ谷〉の右岸は転石の多い河原である。〈オクフトウ谷〉を過ぎた所に淵があり、これを過ぎると左岸にササに覆われた平坦な段丘がある。この場所も整備すればテントが張れる。(Web作者注、落ち口はいずれも左岸にある)

桑原良敏「西中国山地」p.113

オオリュウズを過ぎてしばらく進むと、前フトウ谷がある。岩崖を水流が落ちているが、対岸から見ると、谷の様子が見える。前フトウ谷のすぐ先にあるのが中フトウ谷。水量は僅かである。中フトウの先に渕があり、左岸に釣り人が吊るしたロープがある。その先にあるのが奥フトウ谷。

山歩きのページ(Kさん)2006/8/12山行記

昨年の私は、遡行の途中でろっ骨(左側)を骨折した。
そのため、岩場(右岸)をうまく確保できず、やむなく淵を泳いだことがある。
その場所では、今日は左岸を難なく通過した。

オオリュウズを越えてからは、大きく高巻くところはない
。去年一か所、右岸にあったはずだが、今日は記憶にない。
それに対して、後半部分では、左岸を小さく高巻く箇所が多いので、判断に迷った時の参考になるかもしれない。
(後日Web作者注)

昨年(2009/08/23)の山行記では、高巻く箇所を「前半部分(オオリュウズを越えたところの「休み場」まで)で三箇所、後半部分で一箇所、合計四箇所」としている。
今日の山行では、前半部分で4か所あり、昨年の記憶があいまいだったのかもしれない。

それはともかくとして、中フトウの先の淵(左岸)に吊るされたロープ手前で、今日二人目の釣り人と話をした。
ベテランさんである。

以前ならば、上から釣り下がって来る途中で、魚篭が一杯になりこの辺りまで下ることはなかった。
ここ10年でさっぱり釣れなくなった。
それ以前は、泳ぐ魚が見えたものである
。体調50cmくらい(手で示された幅を推定)のゴギが釣れたこともある。
普通に釣れば、表面にいるヤマメが多く釣れる。
ゴギはそれよりも深いところ。
などなど、興味深い話を聞くことができた。

S字ゴルジュを行く

〈カンネワラノ谷〉を過ぎるとS字型になったゴルジュがある。以後谷は開け、平凡な渓谷となる。

桑原良敏「西中国山地」p.113

特別の注意を払って通過していない。

堰堤につきあたる(祠の下)

更に渓を歩いていると堰堤につきあたる。堰堤のすぐ上流に〈押ヶ谷〉が右岸より落ちており、そこに小径があってこれを登ると十方林道の小祠のある所に出る。

桑原良敏「西中国山地」p.113


〈写真〉大堰堤の全面を一様に水が流れ落ちる(Haさん撮影)、14時13分

大堰堤(標高700mくらい)まで来れば後はもう少しである。堰堤左岸をよじ登り、堰堤上部のコンクリートの上を歩いて再び渓谷に入る。難なく河原に下りることができる。それだけ土砂が溜まってしまったのであろうか。

ところで、今日の私は、堰堤左岸を上がった所で行くべき道を見失い、Haさんとはぐれてしまった。

堰堤を上がれば、すぐに山の神(祠)に至る踏み跡があると錯覚してしまったのである。去年のことは全く覚えていない。地図とコンパスを今日は一度も使っていない。

大声を出してHaさんを呼び、さらに笛を吹こうとしたところで迎えが来て、事無きを得た。山道では最後の一歩まで緊張感を保たなければならない。反省することしきりである。

さて、河原をしばらく遡り、最後は、十方山林道の山の神(祠)まで急坂の踏み跡をあえぐ。

さて、帰りをどうするか

横川までは更に三時間歩かねばならない。

吉和へ出るには十方林道を歩くよりか、途中からロクロ谷(Web作者注、細見谷渓谷右岸)へ入り小さな鞍部を越し、セギガ谷の林道に出て、オセキガ峠を越してオオマチ谷の林道を歩いて大向へ出た方が早い。

出発点の立野キャンプ場へ帰るには、オセキガ峠を越し、角兵衛の墓の手前よりヒノ谷の小径を下るとよいが、これは茂っているかも知れない。ヒノ谷には目下入口より林道が作られつつある。

桑原良敏「西中国山地」P.113

昨年の山行記(2009/08/23)を読み返すと、「ロクロ谷、ヒノ谷など、細見谷渓谷の小谷については、「山歩きのページ」"K"さんの各山行記が大いに参考になるであろう。いずれそのうちの一つでも歩いてみたいものである」と記している。しかし残念ながら、年を取ると共に実現の可能性は低くなっている。

押ヶ峠まで帰りつく

祠(山の神)では休憩せずに、そのまま十方山林道を押ヶ峠まで歩いて登る。雨がぱらついてきて、やがて豪雨に変わる。はじめのうちは、どうせ濡れてしまっているからとたかをくくっていたが、あまりの雨足の強さに上着を羽織る。ただし、ズボンまでははかなかった。

それでも体が楽になる。夏でも冬支度、晴れでも雨仕度。山での衣服の管理も非常に大切なことである。(今日の広島市内の最高気温36度、もちろん雨は一滴も降っていない)

ところで、十方山林道沿いの自然はどこまで保たれるのであろうか。基本的には北方系に属する植物が、今年のような酷暑を乗り切ることは可能なのであろうか。少なくとも、人為的な環境破壊によって滅ぼしてしまうことだけは避けたいものである。

さて、今日の山行の前に、Haさんはまたまた何か面白い植物の目星をつけていたらしい。彼はそれを確かめるため帰りの林道で少し寄り道をしてきた。いい写真が撮れただろうか。解説を聞くのが楽しみである。

1年ぶり2度目の細見谷渓谷である。多少足元がふらつくものの去年よりは楽に歩けたように思う。また一つ楽しいページを増やすことができて、Haさん、ほんとうにありがとう。


渓流のせせらぎ、滝の流れ落ちる音に癒される
ヘルメット着用(昨年同様、Haさんから拝借)
今年は、Haさんが脛を打ってしまった。大丈夫だろうか。
枯れた木の葉が散乱、二か所あり
釣り人1、釣りのじゃまにならないよう、ほんの少し待つ
釣り人2、オオリュウズをサルのように跳ね上がるクライマーの話を聞く(世界的レベルの人らしい)

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2010年08月08日

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恐羅漢山:
2010年08月08日(日)、単独
牛小屋高原~恐羅漢山~台所原~33曲がり(手前で引き返す)~台所原~カメイ谷(往復)~台所原~管理林道~夏焼峠~牛小屋高原
(出発帰着:牛小屋高原)

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はじめに

画像リンク切れ有り

カメイ谷には、お盆のころ咲く学術的にも貴重な花があると聞いていた。場所も分かっている。そこで、台所原~33曲がり経由でカメイ谷に下りようと試みた。しかし、33曲がり手前(カメイ谷右岸斜面)のササ原に行く手をはばまれ、あえなく敗退。台所原まで引き返した。

このまま帰るのも面白くない。というので、台所原三叉路の少し恐羅漢山寄りから、直接カメイ谷(標高約950m地点)をめざして下る。下った地点も面白そうだが、今日の目的地はそれよりも下流にある。

実は今年の4月に、台所原から33曲がり経由でカメイ谷に下りて、ここ(標高約950m地点)まで遡ったことがある。その途中に今日目的にしていた場所がある。

しかし、この辺り一帯が歩きにくいルートであることも、その時よく分かっている。今日はそこまで一人で下る気力はない。カメイ谷を一目見ただけで納得、無理をせず引き返すことにする。

今日のコースタイム

牛小屋高原(57分)恐羅漢山(46分)台所原
 小計1時間48分(恐羅漢山5分を加える)
台所原(15分)33曲がり手前(14分)台所原
 小計53分(引き返し地点1分、昼食23分を加える)
台所原(10分)カメイ谷(8分)台所原
 小計29分(カメイ谷11分を加える)
台所原(6分)中ノ甲林道終端部(29分)管理林道終端部(9分)縦走路(13分)夏焼峠(21分)牛小屋高原
 小計1時間32分(中ノ甲林道終端部5分、管理林道終端部3分、早手のキビレ6分を加える)
総合計4時間47分(出発から帰着まですべての時間)
 (台所原1回目5分を加える)

牛小屋高原10:07-第一リフト10:17-第二リフト横-10:28-地蔵10:36-登り切る10:57-国設スキー場分かれ10:58-稜線上10:59-台所原分岐11:02-恐羅漢山11:04、11:09-台所原分岐11:11-台所原11:55、12:00-尾根突端12:10-引き返す12:15、12:16-尾根突端(昼食)12:21-12:44-台所原12:53-(下りで待機)-カメイ谷(標高約950m地点)13:03、13:14-台所原13:22-中ノ甲林道終端部(土場)13:28、13:33-管理林道終端部14:02、14:05-稜線(早手のキビレ)14:14、14:20-夏焼峠14:33-牛小屋高原14:54

恐羅漢山を越えて台所原へ下る

国道191号~大規模林道~二軒小屋経由で牛小屋高原に上がる。何か大会があるらしい。二軒小屋から上の道路に表示板が置いてある。駐車場には車がかなり多い。

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〈写真左〉牛小屋高原登山口

真夏である。当然暑い。しかし、標高差があるので気温が30度を上回ることはないだろう。先週の宮島(8月1日)ほどの汗をかくことはない。水1.5リットル。まずは順調なペースで恐羅漢山に達する。展望はそれほど良くはない。

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〈写真右〉恐羅漢山山頂から、内黒峠~十方山縦走路をみる
恐羅漢山での展望もそこそこに台所原へ下る。下る途中で、10人くらいのパーティ、男女のペアなど、幾人もの人たちとすれ違う。真夏の台所原を登る人たちがいるものなんだ。感心することしきりである。どなたも息一つ切らせていない。話し声さえ聞こえる。すばらしい歩き方である。

ブナなどみごとな落葉広葉樹を楽しみながら台所原に至る。

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〈写真左〉台所原に下る途中

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〈写真右〉台所原に下る途中

台所原から33曲がりを経てカメイ谷へ下る(敗退)

台所原は三叉路になっている。今下りてきた恐羅漢山方面(東向き)、中ノ甲林道方面(北東向き)、そして中ノ川山~天杉山方面(西向き)のそれぞれの踏み跡を確認する。

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〈写真左〉台所原三叉路
ミズナラの大木がある

カメイ谷方面には、この三叉路から踏み込む。しかし、その踏み跡はササ藪の中に消えている。気合いを入れ直して、南西向きに、背丈ほどのササ藪の中に思い切り突っ込む。しばらく格闘していると何とか歩ける状態になる。

その先には良い道がしばらく続いている。尾根突端を二つほど巻いて行く。最初の尾根は、中ノ川山が南向きにカメイ谷に落ち込んでいるもので、地形図でも良く分かる。二番目の尾根は、その尾根から派生する小さなものだから、地形図ではあまり良く分からない。しかし、現地でははっきりとその地形が分かる。

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〈写真右〉クマの爪跡(二番目の尾根突端)

二番目の尾根を巻いて少し行ったところで、再びササが足元を覆うようになる。足元を注意深く探りながら一歩づつ進めばなんとかなるかもしれない。しかし、それをやり続けるだけの気力が出ない。あきらめて引き返すことにする。推定標高970mくらいで、右から左へ、ほぼ水平に小さな谷を巻いていく地点である。

台所原から直接カメイ谷に下りる

台所原まで引き返し、カメイ谷まで直接下った。夏のこの辺りは人気のスポットらしい。谷から登って来るパーティがあり、すれ違うために上で少し待機した。川原に下りると、休憩中の別のパーティがいる。これだけヒトの匂いが漂っていれば、クマは寄り付かないかも。

管理林道~夏焼峠経由で牛小屋高原へ帰りつく

台所原~恐羅漢山を登り返す気力は、今日の私にはない。管理林道経由で帰ることにする。管理林道にも雑草が繁っている。今春4月に通った時には、今でも車で楽に通過できる状態が保たれていると書いたが、ひと夏で状況は変わっている。次春の融雪後は再び歩きやすい状態に戻っているだろうか。

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〈写真左〉管理林道入口

管理林道には直射日光が当たる。しかし、時々雲が上空を覆って日を遮ってくれるので助かる。

管理林道終端部からしばし直登すれば、恐羅漢山~夏焼峠~砥石川山の稜線に出る。後は夏焼峠まで下り、そこからゆったりと牛小屋高原までさらに下るだけである。

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〈写真右〉夏焼峠への下り

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〈写真左〉夏焼峠から牛小屋高原へ

当初の目的は果たせなかったものの、大自然(自然林)の中をゆったりと歩くことができて大満足。

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2009年03月28日

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〈モデル山行記〉
包ヶ浦自然歩道(博打尾)~かや谷コース~宮島弥山~奥の院~(多々良林道)~岩船岳登山口(多々良林道)~前峠~大元谷左岸コース
(出発帰着:宮島桟橋)

2009年03月28日(土)、単独

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はじめに

紅葉谷~博打尾~かや谷駅~獅子岩駅~紅葉谷分岐~弥山本堂~弥山~仁王門跡手前分岐~御山神社~奥の院・仁王門跡コース~奥の院~(多々良林道)~岩船岳登山口(多々良林道)~前峠~大元谷左岸コース~大元公園
(出発帰着:宮島桟橋)

先週、風が強くて下るのをためらった「かや谷コース」(尾根筋)を登ってみることにした。そして、そこから奥の院まで下った。奥の院まで回ったのには訳がある。次の二つを再確認してみたかったのである。

一つは、岩船岳登山口(多々良林道)~前峠コースを、もう一度地形図と照合すること、そしてもう一つは、大元公園上部(大元公園コース、大元谷左岸コースそして前峠山コース)の各登山道分岐点とその周辺の道標にやや分からない点があり、それらを再確認することである。

なお今日は、奥の院から直接多々良林道を下り、岩船岳登山口(多々良林道)に至っている。つまり、奥の院~502m~先峠~岩船岳登山口(多々良林道)は歩いていない。

今日のコース&コースタイム

宮島桟橋9:33-紅葉谷コース分岐9:50-紅葉谷ロープウェイ駅9:53-中尾橋9:56、10:00-ベンチ3つ(10:06、10:09、10:14)-かや谷分岐10:20-尾根(302m南の鞍部)10:31-コブ10:38-コブ肩10:40-左から巻く10:41-小コブ10:44-410m台ピーク10:47-かや谷駅10:53-小コブ10:57-420m台ピーク11:01-しし岩駅11:05、11:08-紅葉谷分岐11:12-弥山本堂11:20、11:22-弥山11:28、12:22-大日堂下12:29-御山神社分岐12:30-御山神社12:32、12:38-奥の院・仁王門跡ルート12:46-奥の院分岐12:52-ヒトに会う12:53、12:58-奥の院13:00、13:01-岩船岳登山口(多々良林道)13:13-前峠13:26、13:34-よい道13:54-堰堤13:57-堰堤14:00-二町14:02-一町14:04-分岐14:05、14:15-「この先行き止まり」表示14:17、14:20-海岸道路14:25-大鳥居14:32-宮島桟橋14:43

  • 宮島桟橋(18分)かや谷コース(博打尾コース)取りつき(31分)尾根(22分)かや谷駅(12分)しし岩駅(12分)弥山本堂(6分)弥山
    小計1時間55分
    (ロープウェイ駅ロスを5分として加える、中尾橋4分、しし岩駅3分、弥山本堂2分を加える)
  • 弥山(10分)御山神社(17分)奥の院(12分)岩船岳登山口
    小計51分(御山神社6分、ヒトに会う5分、奥の院1分を加える)
  • 岩船岳登山口(13分)前峠(31分)大元谷左岸コース分岐(7分)海岸道路(18分)宮島桟橋
    小計1時間30分
    (前峠8分、分岐10分、道しるべ3分を加える)
  • 総合計4時間16分(弥山54分は加えず)

かや谷コースを登る

かや谷コースを行くには、まず、紅葉谷ロープウェイ始発駅(紅葉谷駅)近くから、左手の包ヶ浦自然歩道に入る。博打尾をすぎてしばらく行き、前方の包ヶ浦方面には向かわず右手山道を登る。やがてロープウェイ中間駅(榧谷駅、かやだに)の下をくぐりぬけ、さらに終点駅(獅子岩駅、ししいわ)まで登る。しし岩からは観光客といっしょに歩き、途中で右から登ってくる紅葉谷コースと合流して、弥山本堂を経て弥山山頂に至る。

それでは、宮島桟橋からもう少しくわしく見てみよう。まず、厳島神社の横を通りぬけて紅葉谷に入り、宮島ロープウェイ駅をめざして登る。

かや谷コースの取りつきである中尾橋は、ロープウェイ駅手前で左の車道(うぐいす道)に入ってすぐのところにある。この"うぐいす道"は宮島桟橋に通じているので、桟橋から車道を逆にさかのぼっても中尾橋に至ることができる。20080328-095804.jpg

さて、今日も"うぐいす道"への入り口を行き過ぎて、宮島ロープウェイ駅まで登ってしまった。引き返して左折、北向きに少し行き中尾橋を渡る。中尾橋のたもと、川の右岸によい道がついている。博打尾を通って包が浦に至る包ヶ浦自然歩道である。

中尾橋で少し休んで出発しようとしたところに、10人くらいのパーティが休むことなく自然歩道に入りこん来て、私がその先頭に立たされる形となってしまった。ずいぶんとピッチが速いように感じる。追い立てられるようにして、巻き道を右から左に行き第一ベンチに至る。

その後、第二・第三ベンチを通過するころには、後からの圧力も弱くなり、自分のペースで歩く。が、今日の私はかなりピッチがはやい。302m横から尾根筋に取りついてすぐに3人のパーティを追い抜いた。

このコースの特徴は、尾根からの眺めがよいことである。東の海側の展望を楽しみながら、かや谷駅(ロープウェイ中間駅)の下をくぐり抜け、あっという間に終点のしし岩駅まで登る。20080328-104553.jpg

弥山山頂にて

しし岩駅からは観光客といっしょに歩く。朝の船でいっしょになったロシア系の大きな団体さんと再びいっしょになったようである。もちろん日本人も多い。

弥山山頂にも人が多い。展望台から、あれが大島(周防大島)、あれは柱島という声があがる。今日は、海側よりも山寄りの方がよくみえる。それでも羅漢山、吉和冠山、大峯山などの山名は聞こえてこない。ちょっとさみしい。十方山はかすんでいるのだろうか。私にもよくわからない。

弥山山頂にある三角点の標高は529.8mである。これに対して、二万五千分1地形図には、弥山そのものの標高として535mが併記されている。国土地理院が、三角点(写真の広場中央にみえている)のすぐそばにある大岩(写真正面)の頂上を弥山山頂と認めたためである。

その山頂部で何やら測量をしている人がいる。三角点のそばで大きな白い紙を広げ、三角点に糸を巻きつけて周辺の岩までの距離を測っているようである。大岩の見取り図を作っているのだろうか。道路でよく見かける測量具は使っていないようである。アマチュアの方かもしれない。


〈写真〉弥山山頂、11時32分

御山神社を経て、奥の院まで下る

弥山山頂から弥山めぐりを反時計回りで下る。平坦な登山道にぶつかったところで、三叉路を右折して仁王門跡の方へ少し行く。すぐに左折、仁王門跡を経ずして御山神社経由で奥の院まで下る。

御山神社コースを下るのは3度目だと思うが、今日初めて御山神社に寄ってきた。御山神社は、奥の院へ下る途中で、左手に上がったすぐのところにある。


〈写真〉御山神社、12時33分

御山神社から奥の院の方角を見下ろすと、鳥居の真ん中に奥の院の屋根が小さくみえる。神社と石の鳥居と奥の院が一直線で並ぶ位置に配置されているようである。その真後ろは502mである。神の島宮島には様々な仕掛けが施されているのであろう。

奥の院手前まで下って、左手山道(奥の院への近道)に踏み込んだところで、前方から中年の男性が現れた。ここから岩船岳まではどれくらいかかるだろうか、と聞かれた。ついさっき、奥の院から502mに登ったが、左右の踏み跡のどちらに行けばよいか迷い、左手に行って道がなくなったので引き返して来たという。

502mからは右が正しく、そこから岩船岳は2時間では難しかろうと答える。「ひろしま百山」のコースを前提に行動されたのかもしれないが、具体的に何の資料も持たれていなかったのは残念である。

奥の院~岩船岳登山口~前峠

奥の院から多々良林道(地形図黒破線)を下り、岩船岳登山口(左手)で登山口と反対側にある右手の小さな沢(地形図表記あり)まで下る。

沢を渡り前峠まで登る。問題はその登りである。見通しのよい尾根筋を行く地点で、GPS軌跡は、地形図にわずかに表現されている尾根からは微妙に東へずれている。

そもそも、その尾根の東側の谷は、地形図よりももっと急な谷を形成しているが、そのことが地形図ではまったく表現できていない。10m間隔の等高線では限界があるのかもしれない。

ちなみに、十方山林道拡幅工事(西中国山地)で新設部分として予定されている地域も、深い谷があって工事を実施すれば崩落の可能性が指摘されている。しかし、二万五千分1地形図では、そのことはうまく表現されていない。

それはともかく前峠まで登る。峠には、東向きに「駒ヶ林」という小さな標識(テープ)が木に巻きつけてある。私は、宮島で登山ルート以外を積極的に歩くつもりもないので、今までそこは全く踏み込んだことはなかった。今日は時間が少しあるので(体調もいいので)、そちらへ急坂を少し駆け上がって探索してみた。踏み跡はあるが荒れている。そのままおとなしく引き下がる。

大元公園内の3ルート分岐点

大元谷左岸を大元公園まで下る。最初のベンチ(標高30m台)のところでサクラがきれいに咲いている。右手(東側)から大元橋を渡って人が次々と下りてきている。駒ヶ林の西側を通って下りてくる大元公園コースである。

ふと左手(西側)に踏み込んで振り返ると、掘れた道が今下りてきた大元谷左岸コースと平行についている。前峠山に至る道(尾根道)である。ここは、これら3つのコースの分岐点になっているのである。


〈写真〉岩船岳縦走路分岐、14時07分

この3ルート分岐点(標高30m台のベンチ)について、海岸道路から大元公園に入ってからのコースを再確認(過去のデータも参照)しておこう。

海岸道路から大元公園に入り、公園内の遊歩道を南向きに行く。大元神社を右手にして行くと、道なりに右手の橋で左岸に渡る。公園内にはいくつもの道標がある。左手「大元道、原生林」に対して、右手「弥山登山、駒ヶ林」というのもあり情報は錯綜している。

「駒ヶ林」につられて右手を進むと、「この先行き止まり」と大書した道しるべがあり、強制的に左へ寄せられる。確かにそこから先に延びている踏み跡は、遊歩道から外れているようでもある。道標のとおり歩いた結果にすぎないのだが。

さて、道標「・・・行きどまり」から左に行くと、道標「大元道、原生林」をまっすぐに来た遊歩道にぶつかり、そこからさらに少し南向きに行くと、先ほどのベンチ(分岐点、標高30m台)がある。

ここをまっすぐ行けば、大元谷左岸コース(前峠を経て、岩船岳登山口(多々良林道)に至る)、右手(西側)に入れば前峠山までの尾根道である。左手(東側)に行き大元橋を渡ると広場にベンチがあり、大元公園コースが駒ヶ林西側面に向けて延びている。

つまり、大元橋の位置(大元川の左岸から右岸に渡る位置)は、地形図黒破線よりも標高差約50mくらい手前ということになる。

いずれにしても、標高約30mのポイントとなる地点(ベンチ)までの道標はいい加減すぎる。正しくない方向へ導いておきながら、最後には「この先行き止まり」などと脅しをかけてくる。不愉快極まりない。一度すべての道標を取り払って、的確なものに付け替えるべきである。

大鳥居のそばまで行く


〈写真〉宮島大鳥居、14時31分

今日は大潮だろうか。大鳥居の沖合いまで潮が引いており、観光客が大鳥居まで歩いている。また、大鳥居の外側では大勢の人が潮干狩りを楽しんでいる。(注:大鳥居の内側は神域)

道路にも人があふれている。宮島が元気なのはなによりである。

宮島本発売(アマゾンKindle版)2018年1月17日刊

『孫と歩く~ユネスコ世界文化遺産の島・厳島~』

宮島のトピックス満載です。
なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。

2010年07月24日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏跡)>> 十方山トップページ

内黒峠縦走路~十方山~シシガ谷コース~十方山林道~(二軒小屋)~県道恐羅漢公園線
(出発帰着:内黒峠)

2010年07月24日(土)、単独

このページの目次です

はじめに

2010年7月11日(日)、富士山(須走ルート)に挑戦した。五合目(標高約2000m)から登り、豪雨をついて予定どおり7合目(標高約3000m)の山小屋で一泊した。しかし、翌日も天気は回復せずそのまま下山した。

その時トレーニング不足を痛感し、さっそく7月19日(月)十方山から気合を入れ直す。今日は同じ十方山の内黒峠縦走コースに挑戦する。車でまず国道191号から明神橋を渡る。そして、県道恐羅漢公園線に入り、出発帰着点の内黒峠まで登る。

画像リンク切れ有り

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〈写真左〉加藤武三之碑(西中国山地、内黒峠)

なお富士山でデジカメが水没、今日も7月19日に引き続いてiPhone3GSを使ってみた。

十方山は私のホームグラウンドの一つである。各季節あるいは体調の良いとき悪いときの様々なデータが蓄積されており、現在の状態を知るには格好の山となっている。

ゆっくり歩けばどこまでも行ける(NHKためしてガッテン)、猛暑のなかをゆったりと行く。帰りはちょっと体力に不安を感じて、シシガ谷を下る。そして、十方山林道で二軒小屋に至り、そこから車道を内黒峠まで登り返す。西日をもろにあびる箇所がいくつかありちょっとつらい。それでもバテルことなく帰りつく。

今日のコース、コースタイム

内黒峠(1時間05分)彦八ノ頭(1時間)丸子頭(1時間08分)十方山
 小計3時間16分(丸子頭3分を加える)
十方山(38分)水場(19分)シシガ谷登山口
 小計1時間09分(水場12分を加える)
シシガ谷登山口(35分)二軒小屋(1時間01分)内黒峠
 小計1時間36分
総合計5時間05分
 (シシガ谷登山口4分を加える、十方山48分を加えず)

内黒峠9:49-小コブ9:59-登り一段落10:06-ピーク10:10-彦八1166m10:21、10:29-下り途中右、恐羅漢山、正面左三角点?-鞍部10:39-平らな部分(小ピーク)10:41-登る-彦八の頭1151m10:54-小コブ展望10:56-下る下る-下り途中、恐羅漢山~砥石川、渡る風さわやか、下る下る-水場11:07-下る-前方開ける、前方に行くべき山-下る-開ける11:13-登る-藤本新藤分かれ11:19、11:27-小コブ、登る-コブ11:42-登り途中開ける11:43-小コブ11:48-すぐ登る-丸子頭11:54、11:57-小コブ12:06、前方に〇〇m、登る-振り返れば展望12:11-登って平(小コブ)12:17、前方に藤十郎など-休憩(小コブ)12:21、12:29-那須分岐12:30-開ける12:37-奥三ツ倉12:44、12:47-論所12:55-水場12:58-十方山13:05、13:53-水場14:31、14:43-十方山林道15:02、15:06-災害整地15:24-舗装道15:31-二軒小屋15:41-藤本新藤登山口15:51-休憩16:01、16:05-休憩(振り返れば砥石川)16:24、16:29-公園16:35-内黒峠16:42

参考:最速(2005年05月21日)
内黒峠(57分)彦八ノ頭(46分)丸子頭(54分)十方山
 小計2時間44分(丸子頭休憩7分を加える)
十方山(39分)丸子頭(32分)彦八ノ頭(37分)内黒峠
 小計1時間55分(丸子頭3分、彦八ノ頭4分を加える)

NHKためしてガッテン流登山術

NHKためしてガッテンで登山術をテーマに放映されたという。おそらく中高年を対象とした内容であろう。「膝は110度以上に曲げることなく、小刻みに、鼻歌(演歌)を歌う速度で歩けば、どこまでも歩ける」という趣旨だったと山仲間に教えてもらった。

内黒峠縦走路

酷暑の十方山内黒峠コースをゆったりと行く。それほどの疲れは感じない。水分摂取量もそれ程多くはない。

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〈写真左上〉内黒峠縦走路
〈写真右上〉彦八1166mからの展望(東側):内黒峠縦走路の所々で樹木が刈ってあり、展望が良くなっている箇所がいくつかある。
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〈写真左上〉彦八1166mからの下り途中、右手やや後方に恐羅漢山
〈写真右上〉彦八の頭1151.9mの少し先からの展望(東側)
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〈写真右〉彦八の頭1151.9mからキビレに下る途中、右手やや後方に恐羅漢山~砥石川山
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〈写真左上〉縦走路、藤本新藤分かれの手前
〈写真右上〉丸子頭1236.3m手前からの展望

途中、丸子頭(縦走路上)で、丸子頭三角点方面から縦走路に向かって来る単独男性と行き交う。今日唯一山中で見かけた人物である。「今日は暑いから」といいつつ、縦走路を内黒峠の方に向かわれたが、どこから来てどこへ行くつもりだったのだろうか。
(内黒峠縦走路は、丸子頭三角点から100~200m離れた場所を通過している)

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〈写真左〉振り返れば展望、那須分岐手前の登り

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〈写真右〉那須分岐~奥三ツ倉間の展望箇所(東側)

最後に那須分かれを過ぎて少しペースダウンしたかもしれない。しかし、息を弾ませることなく山頂に立つ。

十方山山頂で展望を楽しむ

十方山には誰もいなかった。日差しは暑いものの少し風があり、少しばかり展望を楽しむ。といってもそれ程遠くまでよく見えているわけではない。

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〈写真左〉吉和冠山などをみる

天上山、東郷山がはっきりしている。瀬戸内海(鈴ヶ峰や安芸小富士)はよく分からない。極楽寺山でさえうっすらとしている。

手前稜線上の日の平山(1091.4m三角点)の後ろに小室井山があり、そのさらに奥に、うっすらと山並が見える。弥山(宮島)である。しかし、一番奥の大黒神島と区別はつかない。ただし、その右横の502m(宮島)ははっきりと分かる。

市間山~立岩山~日の平山と続く稜線の左端(860.3m三角点)、つまり角度からすると、大峯山と女鹿平山の中間地点の奥に、傘山と上勝成山、下勝成山がうっすらと見えている。

女鹿平山の真後ろにうっすらと山並。今日の天気では、まさか九州まで見えているのではあるまい。同様に、鬼ヶ城山の左右の山並もそれほど遠くのものではあるまい。これが山頂より上に見えている場合は話が別である。鬼ヶ城山の山頂より上に見えるのは、祖母山など九州の山だけである。一度は見てみたいものである。

今日は吉和冠山~寂地山がはっきりと見える。その右手前にある五里山系の左奥に、千両山の三角形が裾野を広げており、その左奥に、高井山が頭を出す。それらの左奥は、莇ヶ岳~弟見山である。

五里山系1158mの右奥に十種ヶ峰、その左懐に青野山。

シシガ谷の水場をめざして下る

内黒峠まで、元来た道を帰るかどうか、ちょっと迷った。ちょっと体力的にきついかも。というのでシシガ谷を下ることにする。もちろんそうすると、内黒峠まで帰り着くには、二軒小屋から車道を登り返さなくてはならないのは承知の上である。

シシガ谷は、急坂、湿地帯、そして岩がゴロゴロしており、なかなかに骨の折れるコースである。やっと水場に到着、タオルを水につけて体をふく。気持がよい。

水場からさらに下った所で、木橋が崩れ落ちそうになっている。足を踏み外さないように気を付けて渡る。

十方山林道は相変わらず荒れている

十方山林道は相変わらずの荒れ具合である。岩がゴロゴロしており、所々で大きな段差がついている。四輪駆動車といえども容易には走れないだろう。十方山林道の二軒小屋側には「通行止め」の表示がされている。

とはいうものの、道路の一部ではバラス、あるいは砂をまいたのではないかと思われる箇所もある。これらは、昨日今日の作業ではなさそうだ。

そうこうするうちに、災害整地をしている作業車(ショベルカーなど)と行き交う。そこから下流(二軒小屋にかけて)では、土砂でくぼ地を整地したと思われる作業跡をいくつも見る。今日の作業で行なったものであろう。

県道恐羅漢公園線

二軒小屋から、車道をくねくねと一歩一歩登ってゆく。何箇所かで西日が当たる。予想よりも長時間日にさらされる。ちょっとしんどい、それでも何とか内黒峠まで登り切る。

翌日の筋肉痛もなく、山を歩く体力(筋力)を取り戻せつつあるようで嬉しい。

2010年07月19日

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十方山南尾根コース、往復
(出発帰着:瀬戸谷入口駐車場)

2010年07月19日(月)、単独

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はじめに

2010年7月11日(日)富士山に挑戦した。当日は風雨が強かったものの、何とか七合目の山小屋にたどり着いた。しかしながら、翌朝にかけて夜中暴風雨、翌12日も好天のきざしなく山頂をあきらめてそのまま下山した。

ところで、11日には最後に足が動かなくなり、長男に手をつながれ引っ張り上げてもらった。ここのところほとんど山に行っていなかった。ボクシングで言えばスパーリング、陸上競技では走り込みが圧倒的に足りなかったことが原因の一つと反省しきりである。

来年もう一度必ずチャレンジ、ということで、まずはリハビリをかねて、二軒小屋から十方山林道を歩いてみることにした。

ところが、国道191号は、深入山手前から益田方面通行止めとなっていた。これでは、大規模林道経由で二軒小屋に行くことはできない。少し戻って明神橋から内黒峠を越えて二軒小屋に入ろうかと思ったが、気が変わって十方山に登りたくなった。

県道恐羅漢公園線(内黒峠方面)を右に分けて、そのまま車を前に進める。さらに、那須集落入口を右に分け、立岩ダム湖沿いを吉和方面に向かう。十方山登山口の瀬戸谷入口駐車場にはすでに数台の車が止まっていた。

画像リンク切れ有り

今日のコース、コースタイム

瀬戸谷入口駐車場(36分)水場、滝上部(46分)三つ倉五合目(30分)1120m台(26分)十方山
 小計2時間23分(五合目休憩5分を加える)
十方山(32分)1120m台(27分)三つ倉五合目(29分)水場、滝上部(27分)瀬戸谷入口駐車場
 小計2時間ちょうど(五合目休憩5分を加える)
総合計4時間23分

瀬戸谷入口駐車場8:53-尾根分岐8:59-トラバース道9:14-尾根突端9:21、9:23-滝上部9:29-尾根乗り越す9:47、9:50-再び尾根に乗る10:04-三つ倉五合目10:15、10:20-尾根(左手に小岩あり)10:37、10:40-1120m台10:50-前方に十方山10:54-草原11:04-遭難碑11:07-十方山11:16、11:59-遭難碑12:14-樹林帯12:18-1120m台12:31-尾根(小岩)12:40-三つ倉五合目12:58、13:03-尾根乗り越す13:18、13:21-滝上部13:32-尾根突端13:40-尾根分岐13:55-瀬戸谷入口駐車場13:59

参考:最速(2001年11月11日)
登山口(30分)水場(30分)三つ倉1030m台、五合目(57分)十方山
 小計1時間57分(実登850m)
十方山(1時間)瀬戸滝分岐(25分)瀬戸滝上部経由、登山口
 小計1時間25分

下りはお花観察など

富士山で大雨に打たれデジカメがいかれてしまった。今日は山頂や下りで、iPhone32GSを取り出して撮影してみた。意外ときれいに写るものである(300万画素)。

画像の説明画像の説明画像の説明

画像の説明画像の説明画像の説明

NHKためしてがってんの山歩き

「膝は110度以上曲げない、小刻みに、マタギ歩き」、NHKためしてがってんの山歩きで紹介されたという疲れない歩き方である。鼻歌交じりで演歌でも歌いながら登ると良い、とも言っていたという。

ゆっくりとどこまでも歩ける足腰をもう一度作り上げるために、ともかくもう一度数多く歩いてみよう。

1時間22分かけて五合目(三つ倉遭難碑下)、そこで5分休憩して、その後山頂までを56分で楽に駆け上がる。後半これだけ楽に上がるのは久しぶりである。下りは途中でお花観察など、時間をかけて下る。

最初がきつい

まずは、登山口から尾根分岐まで登る。右前方に瀬戸滝に至るトラバース道があり、そのさらに右手に尾根道が登っている。この最初の尾根道がきつい。ゆったりと行く。

やがて、道はトラバース道となり、左手にセト谷(右手に尾根)を見下ろしながら行く。"命の泉ノ滝"上部の水場を越え、谷の右岸を行く。途中で岩が立ちはだかり、表面がぬれて滑りやすくなっている。

五合目、三つ倉遭難碑ピーク下

谷を詰め尾根を乗り越すと、少し風があたりほっとする。尾根のやや左側(右手に尾根)を登る。順調にゆったりと行く。五合目に着く。前方に十方山が見えているようだ。しかし、展望はほとんどなさそうだ。

最後の登りを踏ん張る

五合目から一旦下る。再び登って尾根に乗る。左手には大岩がある。1120m台の台地まで急登、ここで少し足を休めて再び急登すれば、やがて樹林帯を抜けてササの大草原に登りつく。

右手に振り、遭難碑を左に見て通過、前方の山頂標識を目指してササ原の中を行く。ササ原を行くこと十数分で山頂に達する。

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〈写真上〉ササ原手前の樹林帯(ただし下山時に上から写したもの3箇所、写真左から右へ標高が高くなっている)

展望はなかった

山頂からの展望は良くない。吉和冠山さえ雲の中である。一組のカップルが、吉和冠山はどこかさがしている風だった。あいにくの天気であった。

ボーイスカウト?の一団が山頂に飛び込んでくる。内黒峠方面から来たようである。どこから来たかと聞いたが、よく分からないと言う。断片的な話をつなぎ合わせると、恐らくは、恐羅漢山のふもとの牛小屋高原でキャンプをして、二軒小屋~藤本新藤~内黒峠縦走路で登って来たのであろう。帰りはシシガ谷~二軒小屋のようである。せっかくの機会である。地図とコンパスくらい持たせてみてはどうだろう。

さて山頂でしばらく休んで、ゆったりと下る。下山途中、十種ヶ峰、青野山(島根県)を見る。

なにはともあれ、十方山山頂ササ原手前の急登を楽にこなすことができて満足。行き帰りの途中にネムノキが多い。

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2001年08月12日

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ひろしま百山(私の踏み跡)>> 剣山トップページ(番外編:四国徳島)

剣山、キレンゲショウマ
(出発帰着:見ノ越)

2001年08月12日(日)、EIKO、母、次弟

はじめに

2001年08月12日(日)、EIKO、母、次弟
剣山(つるぎさん)1954.7m(徳島県)
学生時代以来33年ぶり
EIKO、母(大正10年生)、次弟同行
天涯の花 "キレンゲショウマ" を堪能する

「天涯の花」宮尾登美子著、集英社1998年1月
初出、1996年8月25日~97年2月23日(徳島新聞連載)
NHKの土曜ドラマ放映(1999年11月)
山奥の神主夫妻の養女・珠子は遭難しかけたカメラマンの命を救い、運命の恋に――。四国・剣山の四季を背景に描く無垢な命の成長と恋。円熟の筆が清澄な自然と少女の生の輝きを捉えた会心作。内容紹介(集英社)

後日確認修正:1997年2月23日(正)←1997年2月13日(誤)

見ノ越(標高1400m)7:25-行場-頂上11:15(3時間50分)
頂上12:20-見ノ越14:10(1時間50分)

見の越から 、リフト西島駅―刀掛けの松-行場-頂上のコースを行く。母にリフトを使うかと問えば歩くというので、結局、登り下りともリフトには乗らずじまいだった。そして、途中の行場で「キレンゲショウマ」を堪能する。

行場への道は、2~3年前までは登山道として整備されていなかった道である。剣山=登山リフト=お気軽登山、と勘違いしてサンダル、ズック履きで入り込むと、ほんとうに大怪我をし兼ねないルートである。

通常頂上までの所要時間は、見の越→リフト西島駅→頂上の最短ルートを全て歩いた場合、リフト西島駅の前後でそれぞれ1時間づつ合計2時間といったところであろう。 私たちの上記登りのコースタイムは、(キレンゲショウマ見学の)寄り道があるとはいえ、さらに2割増くらいの感じである。

頂上からの下りは、遊歩道でゆったりと下り、御神水(日本名水100選)を味わったりしたが、植生(花)は乏しい。

曇り空のため夏の日差しにやられることもなく、水分摂取量も少なくてすんだ。また、かなりガスっており展望は全くきかなかったが、その分、剣山の花々を鑑賞することに集中できて満足のいく山行であった。
(いつかきっと写真公開予定)

見の越に下山するとまもなく雨模様となり、近くのホテルで入浴する予定を変更して車で即座に貞光(吉野川沿い)まで下ることにする。山道(第7~第1ヘヤピンカーブなど)は雨だったが下界は今年の夏(異常に暑い夏)のままであった。入浴は、吉野川ハイウェイオアシス(高速徳島道内)。

参考:
日本最大のジャンボ登山リフト
見の越-西島間、高低差320m(標高1420m→1740m)
総延長830m、所要時間約15分

広島からの往復は車(1泊2日)、走行距離 648km。
8月11日、自宅8:10-実家など-山陽道-瀬戸大橋-坂出-国道438号(貞光経由)-見の越14:20。
8月12日、見の越14:40-国道438号-美馬ICより徳島道、途中、吉野川ハイウェイオアシス(高速道路内)にて入浴-高松道-瀬戸大橋-山陽道-実家など-自宅21:00

2010年07月11日

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ひろしま百山(私の踏み跡)>> 富士山(番外編:日本百名山)

富士山須走コース
須走口五合目~7合目、敗退
(出発帰着:須走口五合目)

2010年07月11日(日)、長男、Ogさん

補足:
Ogさんのデジカメ、EXIFデータに22分45秒の遅れあり
ファイル名にて修正済み

はじめに

今年7月に富士山に登ることになった。長男に声をかけられその気になった。しかし、諸般の事情で最近は全く山に行っていなかった。トレーニングをしないと・・・というので、諸々の予定に一旦めどをつけて山行再開。ただし、ここのところの雨続きと体調不良?で思うようには歩けなかった。一抹の不安を抱えて出発する。

終日暴風雨、記録はデジカメ少々のみ、途中から水滴で撮影も不能
なおデジカメ3台で時刻表示(EXIFデータ)にばらつきあり、ファイル名(EXIFデータの時刻表示を取り込み)を調整

五合目、標高2,000m
七合目、標高3,090m
今日は3時間半程度かかってしまった
(通常は約3時間といったところであろう)

朝8時過ぎ、広島駅発
12時前、三島駅着
12時30分ころ、レンタカー出発
途中昼食
国道246号から「ふじあざみライン」で須走口五合目駐車場
14時22分ころ着、14時48分出発
登山口、菊屋さん14時52分、15時03分出発、長男ザックカバー
パンフ「富士登山すばしりぐち、静岡県小山町」
雨でパンフがぐちゃぐちゃになってしまった
7合目まで3時間、おかみさんの話し、シイタケ茶
三島着から実際に歩き始めるまで少し時間のかけ過ぎ
そして、広島発をもう少し早めるべきだろう

神社15時07分
樹林帯、雨具(ズボン)を付ける
6合目長田山荘、16時23分着、28分発
ここまで1時間20分かかっている(後日デジカメで確認)
山小屋の人に1時間10分と答えると、少し早いと言われる
ここまで五合目から2㎞、七合目までも2㎞で距離的にはちょうど
中間点、五合目から1時間半が標準とのこと
七合目まで、2時間なら十分だろうとのこと
先のパンフレットによると、この間が極端に早くて、ちょうど1時間
樹林帯
16時46分、右上前方に山小屋(本六合目、瀬戸館)を認める
17時09分、瀬戸館前、41分かかっている、パンフには30分と記載、今までのペースならば30分は妥当なところだろう、疲れている
七合目までは、山小屋にある表示、パンフともに、あと1時間
雨でメガネが濡れる、足元が見えない。溶岩の不規則な段差に気を使い足元がふらつく
とうとう長男に手を引いてもらうことになった
後ろからOgさんがふらつく背中を支えてくれる
やっとの思いで七合目(大陽館)まで這い上がる
到着時刻は記録していない、6時20分くらいかと思ったが、最後のペースダウンを考えると、6時30分着でちょうどではなかろうか。

結局のところ、五合目登山口から3時間半程度かかったことになる。

ずぶぬれ、山小屋の人の指図で、すべての衣類とザックを与えられた大きなビニール袋に放り込む

19時過ぎ、せっかくの豪華な夕食(豚汁食べ放題)も口に入らない

朝4時30分過ぎ、朝食、食欲回復
夜中暴風雨、翌12日も好天のきざしなく、山頂をあきらめて下山

下山後、五合目で登山靴にジェット水流をかけてもらう

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http://www.akimasa21.net/
- 21世紀は環境の世紀 -

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細見谷渓畔林と十方山林道

2009年(平成21)の活動記録

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森と水と土を考える会「20周年記念公演」
- 西中国山地のクマ、なめとこ山の熊 -

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西中国山地ブナの森づくり

中津谷川沿いや猪山の植林地手入れ

「西中国山地ブナの森づくり」をめざして、森水の会では、かつて1996年から三年連続で4回の植林を行いました。ただしそれ以降は、本格的に植林地を拡大することはできませんでした。2003年に、村上造林の社有林に広葉樹を少し植えたことがあるくらいです。(*植林回数再確認)

なんといっても、圧倒的に人手が足りませんでした。そこで、時々補植を行ったり、真夏に下草刈りを行ったりするなど、もっぱら維持管理に努めてきました。今年は、春(5/5)に中津谷川沿いの植林地を見て回り、夏(8/2)に猪山の下草刈りを行いました。

私たちの植林地(中津谷川沿い)にクマ現れる

今春(5/22)、日本森林生態系保護ネットワークの人たちが、金井塚務さんの案内で、細見谷の現地視察を行いました。そして、その帰り道でクマと遭遇しました。なんと、私たちの植林地(中津谷川沿い、1997年4月植林)での出来事です。そのクマの写真(同行した朝日新聞記者撮影)が、翌日の朝日新聞(2009年5月23日付け)に掲載されました。

「森と水と土を考える会」20周年記念公演

田中幾太郎さん(西中国山地のクマ)、林洋子さん(なめとこ山の熊)

森水の会20周年記念公演「西中国山地に関わり続けて」を開催(10/4)しました。内容は、田中幾太郎さんの講演「西中国山地のクマ」と、林洋子さん(クラムボンの会)による薩摩琵琶弾き語り「なめとこ山の熊」(宮沢賢治作)です。

開催前日、林洋子さんを十方山林道にご案内しました。田中幾太郎さんにも同行していただきました。

細見谷大規模林道問題

広島県、事業継続の判断をさらに先送り

独立行政法人・緑資源機構の廃止(2007年度末、2008年3月31日)に伴い、緑資源幹線林道事業(大規模林道事業)は、地方公共団体(具体的には北海道および該当県)の判断により、必要な区間について補助事業(山のみち地域づくり交付金事業)として実施されることになりました。

広島県の判断が求められています。しかし、広島県は昨年(2008年度)同様に、幹線林道計画の未完成区間を引き継ぐかどうかの判断を先送りしたままです。

湯崎英彦・新広島県知事誕生

今年の広島県知事選挙(11/8投票)に際して、森水の会を含む7団体では、「環境に関するアンケートのお願い」を知事選挙立候補者の皆様へ送付しました。

湯崎英彦候補からは、くわしい回答を寄せていただきました。細見谷林道関連の質問に対して、湯崎候補は「・・・広島の宝を積極的に保全するためにどのような対策が考えられるのか鋭意検討したいと考えます」としています。

同選挙の結果、湯崎英彦新知事が誕生しました。藤田雄山(4期16年)氏の後を受けて、どの様なかじ取りがなされるのでしょうか。注意深く見守ってゆきたいところです。

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2004年03月20日

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黒滝山
(出発帰着:”さくら堂”下)

2004年03月20日(土)、EIKO

はじめに

2004年03月20日(土)、EIKO
黒滝山
(出発帰着:”さくら堂”下)

朝出かけようとすると雨がぱらぱら降ってきた。天気予報では午後からはやむようだ。予定通りでかける。家に帰り着くころには青空がひろがる。

今日のコースタイム:
登り、48分
下り、28分
総合計1時間16分

”さくら堂”下10:48-乃木将軍腰掛岩10:52-観音6番10:58-展望所11:08-山頂広場11:27-黒滝山山頂11:36、12:45-”さくら堂”下13:13

現地に着いてもほんの少し雨が降っている。傘をさすほうがじゃまなくらいだ。しかし、ささなければ濡れてしまいそうである。幸いというかなんというか整備の行き届いた山道で傘も苦にはならない。ゆっくり歩いてもあっという間に頂上に着いてしまった。何せ標高7~80mから歩き始めており、JR忠海から歩くことを考えればかなりズルをしている。頂上に着くまでに雨はいつの間にかやんでいた。

前方で英語のにぎやかな話し声を聞きつつ進む。10人前後のファミリー登山隊のようだ。頂上に着いて展望を楽しんでいると、鎖場の方から元気に登ってきた。その他中年男女カップル1組のみ。まもなく桜の季節である。そのころにはにぎわうのであろう。

2003年03月20日(土)中国新聞
広島地方気象台19日発表
観測史上(1953年から)、最も早い「開花宣言」

開花判定の標本木は縮景園(広島市中区上幟町)のソメイヨシノ5本
開花宣言は、5、6輪の開花確認による

芽吹きの季節である。赤紫のツツジの花。ヤシャブシの花が垂れ下がる。ヤマザクラが山頂西側斜面で咲いている。白い小さな花をたくさん付けた常緑樹がある。

黄色い小さな丸い玉をたくさんつけた木があちこちで目立つ。葉の形からマメ科と検討をつけて調べた。フサアカシア(ミモザ)だろう。オーストラリア南東部とタスマニア島原産。空中窒素の固定能力があり(マメ科)、痩せ地でも育つことと、花が美しいことから治山目的で植栽されることがあるという。少し派手目の印象が山の中でみるには違和感がある。

スミレが点々と咲いている。葉の形が違うものがある。種類がいくつかあるのだろう。デジカメのメモリを忘れたのが痛い。データ移動のため別のところで使って戻していなかったのだ。せっかく「植物図鑑・撮れたてドットコム」(リンクの部屋、参照)の会員になったのにもったいないことをした。

山道途中に、平山郁夫画伯が写生(「輝く瀬戸内海」)をした場所があり、現場にはその絵の写真が置いてある。なお、この絵は地元にある忠海高校の講堂の緞帳(創立百周年記念事業)になっているという。

今日は彼岸の中日、農免道路をお墓参りのための車が行き交う。見下ろせばたくさんのお墓である。一千基以上あるという。

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2004年04月03日

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黒滝山~白滝山
(出発帰着:”さくら堂”下)

2004年04月03日(土)、単独

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はじめに

2004年04月03日(土)、単独
黒滝山~白滝山
(出発帰着:”さくら堂”下)

前回登り残したままで気になっていた白滝山に登る。〈南側〉(海側)の黒滝山から登り、白滝山へのミニ縦走を楽しんだ後、龍泉寺旧参道をさらに〈北向き〉に下る。復路は黒滝・白滝〈西側〉の一般車道をひたすら海に向かって〈南向き〉に歩く。途中で忠海八幡神社社叢(国指定天然記念物)見学。

今日のコースタイム:
登山口(41分)黒滝山(60分)白滝山(40分)小泉小学校
小泉小学校(59分)農免道路入口(6分)忠海八幡神社(15分)登山口
総合計4時間49分(すべての時間を含む)

”さくら堂”下11:23-乃木将軍腰掛岩11:31-幸福の鳥居11:40-展望所11:45-観音堂11:54-山頂下広場12:00-黒滝山山頂12:04、12:10-下山道分岐12:17-稜線上12:28、1236-駐車場分岐12:39-車道12:45-駐車場12:52-龍泉寺山門下13:04-展望所13:06-山門下13:08-白滝山13:14-(山頂、山門附近探索)-山門下出発13:45-昼食(13:50~14:00)-堰堤14:10-堰堤14:14-集落14:23-小学校14:30、14:35-峠15:18-農免道路入口15:34、15:39-忠海八幡神社15:45、15:57-農免道路16:09-”さくら堂”下16:12

黒滝山~白滝山を行く

サクラが満開である。植栽のものはもちろんヤマザクラも咲いている。コバノミツバツツジが咲いている。ヤシャブシはすでに薄緑のつややかな葉を広げている。テリハノイバラ、スミレ類など。山は2週間前と違って華やかである。人出も多い。

ウグイスの谷渡りをほんの手の届く距離で聞く。鳥たちがギィーギィーとうるさいくらい鳴き声をたてている箇所がある。春なのだ。しかし、コナラ、クヌギ、アベマキなど雑木の芽吹きはこれからといったところ。山の端を透かしてみれば木々の骨格だけが見えている箇所がある。

白滝山山頂にて

岩肌に彫られた観音像を鑑賞しながら高度をかせぐ。白滝山山頂の八畳岩・摩崖仏やユーモラスな石仏も楽しい。方丈石(八畳岩)に登り360度の展望を楽しむ。西日本は全般的に晴れながら広島は霞む天気なのが惜しまれる。西の空に怪しげな雲があり風が冷たくなってきた。あまりくわしい展望図を描くことなく下山の準備をする。

龍泉寺旧参道を下る

三原市観光協会HPの次の言葉に誘われて、龍泉寺旧参道を下ってみることにした。すなわち「登山口から龍泉寺まで1時間(徒歩)ですが、エノキのほかアベマキやリョウブの巨木、そして季節ごとの野の花を楽しむことのできるとっておきのコースです 」とのこと。

地図にあげられた植物を山頂から順番に書き写すと、コウヤボウキ、アオダモ、ヤマウルシ、リョウメンシダ、タケニグサ、リョウブ、ヤブツバキ、ヒメヤシャブシ、アセビ、ハゼノキ、ヤマハンノキ、エノキ、アカメガシワ、コバノガマズミ、アベマキ、チシャノキとなり、平行して走る車道(市道)沿いには、ヤマモモ、ジャケツイバラが見られるとなっている。

山道がヤブツバキ・ロードであることはよくわかった。赤い花は未だに咲き続けている。しかし、他の種類はわからない。なお道幅はミニ四駆ならば登れそうなほどあり、実際に林業用の車が入っているようである。

山道がかなり不規則に掘り起こされたような箇所があった。イノシシのお仕事であろうか。里に下りるとイノシシよけの電線がいたるところに張り巡らせてある。小さな石仏もあった。両脇にはヒサカキが植えてあり小さな花がたくさん付いていた。

県道59号線を戻る

帰りは県道59号線をひたすら歩いた。ゆるやかな峠越えである。峠を越えてしばらくすると海が見えてくる。少しほっとする。距離にして5~6kmくらいだから、1時間30分もがんばれば大丈夫と思って歩くことにしたのだ。聞いたところでは、同じコースを下山した人が、バスで一旦三原に出て、それからJRで忠海に戻って来たことがあるという。

忠海八幡神社社叢(国指定天然記念物)見学

農免道路入口で地図を確認すると忠海八幡神社(社叢)が近そうである。左手前方にそれらしきこんもりとした林が見える。見当をつけて歩き始める。

国指定天然記念物・忠海八幡神社社叢(昭和11年9月3日指定)
モッコク60本余り(指定当時)が群生する海岸樹叢
クスノキ、ウバメガシ、クスドイゲ、ツルマサキなど

一人の中年女性が落ち葉をかき集めたりして掃除をしている。こうした人々によって森は守られているのであろう。

神社を後にして少し東へ行き、黒滝山観音近道の石柱に導かれて、民家の間を縫うようにして農免道路にあがる。ガイドブック記載の道よりも西側のはずである。

2004年01月31日

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ひろしま百山(私の踏み跡)>> 野呂山トップページ

野呂山(どんどんコース~弘法寺コース)
(出発:JR安芸川尻駅、帰着:JR安登駅―呉線)

2004年01月31日(土)、単独

はじめに

2004年01月31日(土)、単独

野呂山、どんどんコース~弘法寺コース
(出発JR安芸川尻、帰着JR安登-呉線)

膳棚山は怖い山である。一つ間違うと山頂近くの一軒家で放し飼いにしている犬(複数)に噛み付かれる恐れがある。できるだけ近寄らないのが無難である。広い野呂山の頂上に見所はいくつかある。膳棚山方面にだけは二度と行きたくない。

今日のコースタイム:
JR安芸川尻(26分)学校林道入口(49分)防火水槽(28分)岩海入口(29分)車道(10分)十文字ロータリー
 小計2時間22分
十文字ロータリー~膳棚山往復
 小計46分
十文字ロータリーから氷池駐車場へ移動
 小計23分
氷池駐車場~大重岩往復
 小計33分
氷池駐車場~県木の森散策(野呂山東の頂上)
 小計31分
氷池駐車場から弘法寺へ移動
 小計21分
弘法寺(14分)仁王門(40分)三本松公園(33分)国道(20分)JR安登
 小計1時間47分
総合計7時間17分(昼食その他の休憩をすべて含む)

JR安芸川尻9:28-車道9:45-学校林道入口9:54-川を渡る(かぶと岩コース分岐)10:11-川を渡る10:26-林道10:38-防火水槽10:43-堰堤10:48、10:53-岩海入口11:11-車道11:40-十文字ロータリー11:50、11:54-野間神社12:09-膳棚山12:23-十文字ロータリー12:40-国民宿舎野呂高原ロッジ12:54-(自然観察路、氷池)経由-氷池駐車場13:03、13:25-大重岩13:41-氷池駐車場13:58-(県木の森)探索-野呂山東の頂上14:20-氷池駐車場14:29-星降る展望台14:40-弘法寺14:50、14:58-仁王門15:12-馬の背分岐15:27-岩地蔵分岐15:42-三本松公園15:52-国道16:25-JR安登16:45

野呂山は広島市内からも良く見える山である。前から気になっていた山であるが、野呂山頂上はだだっ広くて木々が繁っており、展望は全く期待できないことがわかった。なお、岩海展望台を右に行けば、兜岩展望台(かぶと岩コース)に至るようである。今日はまっすぐに上に向かって登った。

山頂には所々雪が残っており、時には雪を踏んで歩く。氷池(氷が張っていた)の近くでは、野呂山拠点施設整備工事が行われていた。ずいぶんとりっぱな建物(宿泊施設?)ができるようだ。

国民宿舎野呂高原ロッジの裏手にビニールハウスが立ち並んでおり、案内板には、「こちょうらん」と「ばら」の生産・販売・見学、となっている。スピーカーからは、「いつでも夢を」(橋幸夫/吉永小百合)第4回レコード大賞(1962年)などの昔懐かしい歌謡曲が流れていた。

弘法寺からの下りは自然石を組み込んだ石段で趣がある。下り途中で男女ペアに追い抜かれる。 それ程速くも感じないのだが、こちらのペースがあがっていないのだろう。

三本松公園からは東側の細い道をそのまま降りてしまって、中切経由で大回りしながらJR安登駅に着いた。野呂山は山全体に車道が走っており、登山道(自然道)がわかりにくい部分がある。(ただ単に地図読みの力不足がでてしまっただけなのだが)

雪が降ったときとは打って変った小春日和。瀬戸内の島々が霞んでいるのが惜しまれる。里では梅の花、オオイヌノフグリも。

2004年02月08日

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野呂山(かぶと岩コース~弘法寺コース)
(出発:JR安芸川尻駅、帰着:JR安登駅―呉線)

2004年02月08日(日)、単独

はじめに

2004年02月08日(日)、単独
野呂山、かぶと岩コース~弘法寺コース
(出発JR安芸川尻、帰着JR安登-呉線)

先週の「星降る展望台」からの展望は霞んで余りよくなかった。野呂山の展望台にはもう一つ「かぶと岩展望台」というのがあって、どうもこちらの方がメインらしい。カシミール展望図を打ち出してみれば四国の山が相当数見えるようである。天気も良い。張り切って二週連続で出かける。

上り下りともペースは先週より速い。これで登りのコースタイムが「ひろしま百山」と同じ(1時間40分)とは、「ひろしま百山」のこの部分は随分と速いコースタイム設定になっているようだ。なお、このペースなら先週の「どんどんコース」は2時間ちょうどくらい(実際は2時間22分)になるだろう。

今日のコースタイム:
JR安芸川尻(19分)学校林道入口(13分)かぶと岩コース分岐(35分)仏石への道分岐(28分)かぶと岩展望台
 小計1時間41分(休憩を含む)
かぶと岩展望台から弘法寺へ移動
 小計12分
弘法寺(11分)仁王門(34分)三本松公園(32分)国道(8分)JR安登
 小計1時間32分(休憩を含む)
総合計3時間39分(昼食1時間を除く、その他の休憩はすべて含む)

JR安芸川尻10:22-車道10:36-学校林道入口10:41-川を渡る(かぶと岩コース分岐)10:54-5合目11:07-大見山?11:16-6合目11:20-尾根に乗る11:21-仏石への道分岐11:29、11:35-7合目11:37-8合目11:46-ベンチ11:48-桜が谷岩海分岐11:52-9合目11:55-大滑岩分岐11:58-かぶと岩展望台12:03、13:03-弘法寺13:15、13:29-仁王門13:40-馬の背分岐13:50-三本松公園14:14、14:21-国道14:53-JR安登15:01

学校林道入口で、車道を上から一人の男性が前に滑り込んでそのまますいすいと歩を進める。速い。ウグイスの声を聞きながら追いかけるが、すぐに視界から消えてしまった。かなり上で 一緒になった人がこの方のようだ。その後、抜きつ抜かれつといった感じで頂上近くまで行く。

陽光を背に浴びて少し汗をかく。リュックからタオルを取り出していると、暖かいんだか寒いんだか良く分からないですね、と声がかかる。仏石への道分岐で再びいっしょになる。道標は「石仏への道」となっているけれども「仏石」が正しいんですよ、と教えていただく。

呉近郊の人のようだ。夏はアルプスへ遠征するので、若い人についていくためのトレーニング場所として野呂山を活用しているという。かなりの健脚である。 適度に厳しくていい山なんだがマイナーでね、とも。自動車道が多いからですかねと答える。

かぶと岩展望台ではアマチュア無線の人が交信を試みている。パラボラアンテナを3台も設置した本格的なものだ。断続的に交信を続けているようだ。それにしても展望台は寒い。手がかじける。

展望台近くのベンチで食事をしていると、後でガラガラー、シャーと大きな音がする。驚いて振り返るとプロペラ付きの風速計があった。時々強い風が 吹き付ける。

弘法寺へ至る車道には一面に雪が付いている。全般的に先週登った時よりも雪が多い。週半ばに降った雪の量が多かったようだ。一台の車が前進をあきらめてUターンをしている。こちらも滑らないように腰を落として足をしっかりと踏みしめる。

弘法寺から雪を被った四国の山々を見る。来島海峡大橋(第一、第二、第三)も見える。スケッチをしていると男性から話しかけられる。檀家の人だろうか。道の整備、林の整備に精を出している。感謝しつつ雪の石段を下る。雪は仁王門の下まで付いていた。滑らないように慎重に下りる。それでも先週よりペースは速い。

三本松公園から駅へ向かう道は直ぐに分かった。公園南側の車道を越えてさらに南東の方角へ行けばよい。塹壕を掘ったような狭いが自然味あふれる道である。信祖池に着くと山を巻くようにつけられた狭い車道を行く。いきおい余ってそのまま山裾の集落を抜けて国道まで下ってしまった。今日もまた駅まで少し遠回りした。

2002年03月09日

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ひろしま百山(私の踏み跡)>> 熊野の山々

2002年03月09日(土)、単独
石獄山(かけさん)、天狗平(墓地)~萩原(砂防堰堤)
(出発帰着:熊野町民会館)

はじめに

2002年03月09日(土)、単独
石獄山(かけさん)、天狗平(墓地)~萩原(砂防堰堤)
出発帰着、熊野町民会館(標高220mくらい)

通勤途中に南東の方角を眺めると、金ヶ燈篭山の右裾に一つの山が頭を出している。位置は、ちょうど海田越えの延長線上にあたる。先日踏破した三石山(~観音山)とは明らかに違う山だ。今まで気がつかなかったのだろうか。実地に確かめてみたくなった。

石獄山(かけさん)、珍しい読み方にも興味を覚え、この山とねらいを定めて今日もまた"こういち"、mjobinお二人のレポートを持って飛び出す。結局、実際歩いたのはmjobinさんのコースと同じになった。

熊野町民会館10:00-案内板10:10-登山口(墓場)10:18
登山口10:18-支尾根分岐10:23-主尾根10:32-ピーク10:46-ピーク10:56-展望岩場11:00-一枚岩11:04
一枚岩11:16-呉地ダム分岐11:20-石獄山頂上11:28
展望岩往復(片道2~3分)
石獄山頂上11:51-石獄観音11:53-参道入口12:07-車道(堰堤下)12:11-案内板12:17-熊野町民会館12:26

熊野町民会館の門(北東側)を出て右(南)へ折れ、熊野町立中央保育園の前を通って登山口をめざす。途中で道が左右に分岐している。中央の溝をまたいで右側の道を上って行く。しばらく行くと「石獄山」の案内板がある。石か何かで叩きつけられたのかボコボコにされているのが痛々しい。

案内板を真っ直ぐにいっても、案内板のちょっと手前を左折しても、どちらも登山口に至る。今日はまず真っ直ぐに行く。そして、頂上から石獄山観音霊場身代わり大師参道を下って、熊野東中学校裏からここに帰ってくることにする。反時計回りのコースである。

石獄山山頂までは、今日のコースの場合、とにかく最初から最後まで稜線上の道を行くことが肝要である。山道に入って5分で、行く先がトラバースする格好になっている個所がある。稜線上の道が左手についているのでそちらを登る。分岐には荷造り用の白テープがあるにはあるが、そのすぐ先には大きな倒木が見えており、こっちが頂上ですよと誘うにはやや心もとない。

道は少し荒れ気味である。倒木の横をすり抜けたり、くぐったり、またいだりしながら進む。昼前の太陽をやや右前あるいは真正面から受けながら登る。登るにつれて、振りかえると木立の間に熊野の町並みやその向こうの山が見え隠れしている。

展望岩からは、左に灰ヶ峰、中央には三石山の向こうに絵下山が見える。今日は絶好の晴天ではあるが残念ながら春霞がかかっている。さらにその向こうに見えるとされる瀬戸の島々、火山(倉橋島)、陀峯山(能美島)、古鷹山(江田島)などがはっきりしないのは残念だ。

一枚岩から海田越えを望む。双眼鏡でのぞくと、ちょうど一番低くなったところに黄金山がはまり込んでいる。これで間違いない。広島市街地から見えているもう一つの熊野の山は石獄山である。

呉地ダム分岐からは北方向へ少し下る格好になる。もう一度登って石獄観音からの道と合流すると、ここが山頂らしい。稜線上のちょっとした広場にしかすぎず、展望も三角点もないがプレートが2~3枚かかっている。

頂上北側の展望岩から鉾取山系を望む。北から順番に、鉾取山、原山、591mピーク、洞所山、(新峠)、(古峠)、城山、(赤穂峠)、金ヶ燈篭山の全ての山の特徴、峠の位置がしっかりと確認できる。591mピークにある反射版が白く光っている。洞所山の左肩、新峠と古峠の間に呉娑々宇山がわずかにのぞいている。そしてその山並が新峠、古峠間の山並のほんの少し上側に平行して続いているのがわかる。小田山もみえるというが確認はしていない。

下のほうから犬の泣き声が聞こえてくる。ここは里山である。もう春だ。途中で見た木々も芽を膨らませている。松ぼっくりを小さくしたような実(去年のもので黒く枯れている)のそばで緑のみずみずしい新しいのが出ている。

下山道参道は石が多いが、その石に苔がついて趣がある。

出発前の熊野町民会館では、山支度をした中年男女が三々五々会館内に吸い込まれていた。山行の大会でもあるんだろうか。途中、山で会うかなと考えたりしたが、結局今日も山中では誰一人会うことはなかった。

2002年02月24日

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ひろしま百山(私の踏み跡)>> 熊野の山々

2002年02月24日(日)、単独
三石山~観音山、縦走
(安芸郡熊野町~呉市)

はじめに

2002年02月24日(日)、単独
三石山~観音山縦走
(安芸郡熊野町~呉市)

姫白観音堂(登山口)10:00-尾根筋10:15-三石山10:38、10:53-観音山11:13-南ピーク11:30-押込峠11:50-登山口12:24

広島市内から南東の方角を眺めると、左に鉾取山系の最南端、金ヶ燈篭山(海田町・熊野町)、右に一段高く絵下山(矢野町)が並んでいる個所がある。その谷間には、絵下山の左裾後ろに中倉山(矢野町・熊野町・呉市)があり、さらに、その後に野呂山(呉市・川尻町)が平べったく広がる。

どうやら、谷間の一番底にはそれらとはまた別の山影が見え隠れしているようだ。標高は余り高くはない。方角と前後の位置関係からすると熊野町方面の山と思われる。

二日続けて飲み会の後は軽めのメニューとしよう。以前から気になっていたこれらの山を確かめるべく、"こういち"さん、mjobinさんのレポート(熊野町の山々)を全部コピーして飛び出す。まずは三石山~観音山縦走("こういち"レポート)だ。見える角度からしてこれらの山で間違いなしと見当をつける。

4、5日前の寒波がうそのような暖かい日差しの中をウグイスの鳴き声に送られて登山を開始する。最初は観音堂への石段だ。そして登山道に入ると直登である。ややきつい。

三石山山頂からの展望はあまり良くない。しかし、木立の間に広島市街地がよく見える。やはり、広島市内から見えているのはこの山だ。(我が鈴ヶ峯は中倉山の陰になっているのであろうか、確認できない)。

さらに嬉しいことに、雪を被った芸北の山を望むことができた。方角は大茶臼山の左手、東郷山の左肩越しに雪山が見える。地図上の位置関係からすると十方山である。

よりよい展望を求めるならば、山頂から5分くらい行ったところに岩場がある。本庄水源地の大きな水面の上にどっしりと構える絵下山が美しい。西方面の展望もすばらしい。

観音山山頂(大岩あり)からの展望もすばらしく、絵下山から瀬戸内の山々まで一望できる。また、東側には石獄山から灰ケ峰など。しかし、ここまでくると本庄水源地はあまり見えなくなる。広島市街地も絵下山、中倉山の陰になって見通しはきかない。

観音山から南の道は羊歯で覆われていたりして分かりにくい個所が所々ある。しかし、基本的には尾根筋を外さずにいけば間違うことはないだろう。ただし、南ピークからの下り始めはちょっとわかりにくい。少し左にふくれてから右(西)へ90度近く振られる感じである。

下山途中に展望のよい個所があり、今通った道(三石~観音山~南ピーク)を一望できる。

押込峠から登山口までは、車道を30分以上の歩きとなる。

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2004年03月27日

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小田山
(出発帰着:イラスケ)

2004年03月27日(土)、単独

はじめに

2004年03月27日(土)、単独
小田山
(出発帰着:イラスケ)

小田山から北東尾根を下り、林道から笹ヶ峠を経て出発点に戻る。林道北側斜面ではタムシバの白い花を楽しむ。

今日のコースタイム:
イラスケ(28分)第一鉄塔(31分)笹ヶ峠尾根(29分)小田山
 小計1時間28分
展望岩往復
 小計10分程度
小田山(26分)稜線分岐(21分)林道
 小計47分
探索50分(休憩を含む)
 実質的な行動時間は、行き18分、帰り13分
林道(1時間10分)笹ヶ峠入口(6分)笹ヶ峠(26分)イラスケ
 小計1時間42分
総合計5時間31分(展望岩周辺34分を除く、その他探索時間50分を含む)

イラスケ9:09-小ピーク9:29-第一鉄塔9:37-第二鉄塔9:51、9:58-10:08-笹ヶ峠尾根出会10:08-岩場10:21-小田山山頂10:37-展望岩10:55、11:18-小田山山頂11:21-小ピーク11:36、11:44-岩11:47-(下る)-分岐(下り、里山あーと村)12:05-(探索)-12:55-林道12:58-笹ヶ峠入口14:08-笹ヶ峠14:14-車道14:28-イラスケ14:40

県道34号線(矢野安浦線)沿いにある高いクレーンのある工場の東側を北に入り、100~150m行くと右手に「小田山」と書いた小さなプレートがある。 そこの道路反対側に4~5台分の駐車スペースがある。
標識に従い一旦右折して東に向かう。しばらくして北東の方角に延びる尾根に乗り小田山をめざす。自9月25日~至11月15日入山禁止、マツタケ山である。マツは当然のことながらクヌギ・コナラの多い雑木林である。それらにまだ葉はでていない。

登るにつれて後ろを振り返ると展望が開けてくる。送電線の下は展望のよい山道である。野呂山(膳棚山)、灰ヶ峰、石岳山、そして石岳山の右懐に石嶽山が見えてくるようになる。第二鉄塔を過ぎると、やがて道は再び樹林帯に入っていく。

クリの木が目立つようになる。分岐を右折すると急登である。やがて道は右に折れて太陽を真正面から浴びる。汗が流れる。太陽を左手にみるまで廻ると頂上は近い。
小田山山頂でしばらく休んでいると、”こんにちは”と声がかかる。女性一人である。一人旅かな? それにしてもペースが速いなと感じつつお先に展望岩をめざす。途中で北~東側の展望を楽しめる箇所がありスケッチをする。

展望岩でスケッチをしていると、中年男女二人組み到着。件の女性だったのだろうか。よくお顔は拝見しなかった。男性から声がかかる。ここは初めてらしい。しばらくして手洗鉢岩の方へ下って行かれた。左前方下に姿が見えた。すぐ近くのようだ。山頂からでも片道5分みればよいだろう。

小田山山頂から北東に向かう尾根をめざす。"里山あーと村"の標識がかかっている。右側が伐採されて開けた斜面をゆっくりと下る。やがて樹林帯に入る。稜線上をしばらく行って左手(西側)斜面を下る。

一旦沢に下り切ったところで左上を見ると道がついているようだ。右手に下れば、林道まで後ほんの3分程度といった位置である。悪い癖がでた。行ってみたくなる。道なりに登りしばらく行くと、等高線に沿って南西方向に槇道が付いている。笹ヶ峠~小田山に向かう道かもしれない。道をたどってみたがやがて雑木林のなかに消えてしまった。元の場所まで引き返す。おにぎりを一つ食べる。

林道は6m幅くらいの未舗装だがりっぱな道である。等高線に沿うように曲がりくねって付けられており、ほぼ平坦となっている。笹ヶ峠入口に近くなったところで幅がせまくなり少し下り角度が強くなる。林道では植物観察をしたり弁当の残りを食べたりしてゆっくりと過ごす。

林道の北側斜面にはタムシバの白い花がいっぱい咲いている。ヤシャブシは葉が出始めている。ヒサカキの花は雄花も雌花も見た。キブシの花が鈴なりである。その他、マンサク・シキミ・アブラチャンなどもあるはずだがよくわからない。山道全体にヤブツバキをみる。笹ヶ峠からの下りでは山道に点々と赤い花が落ちている。

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2004年04月10日

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天神嶽
(出発帰着:安宿中村谷)

2004年04月10日(土)、EIKO

はじめに

2004年04月10日(土)、EIKO
天神嶽
(出発帰着:安宿中村谷)

快晴、雨の心配はまったくない天気で、のんびりと山行を楽しむことができた。ただ空が霞んでいたのが残念だ。

今日のコースタイム:
八幡神社(33分)ため池(41分)東天神・中天神分岐鞍部(12分)中天神嶽(8分)西天神嶽
 小計2時間07分(全ての休憩を含む)
西天神嶽(25分)分岐鞍部(25分)ため池(20分)八幡神社
 小計1時間18分(全ての休憩を含む)
総合計3時間25分(昼食タイム1時間18分をのぞく)

八幡神社10:55-林道11:17-ため池11:28、11:35-左分岐11:40-鞍部12:16、12:22-大石仏12:28-中天神嶽12:34、12:54-西天神嶽13:02、14:20-(南側巻き道)-中天神嶽14:34-大石仏14:38、14:41-鞍部14:45-分岐15:04-ため池15:10、15:18-林道15:24-林道15:32-八幡神社15:38

神社脇からイノシシ除けのトタンの壁を乗り越えて参道に入る。しばらく行って林道を横切ろうとすると、山仕事をしていた老夫婦から声をかけられる。ここまでで三分の一、あと残り三分の二だという。まだ歩き始めたばかりだが。

平成11年度県単独林道整備事業天神嶽線(豊栄町)
林道は砂利を敷いてローラーをかけてある。これから舗装をするのだろうか。

ため池の土手に植栽されたサクラが満開である。色はほとんど白に近い。土手の中央に立って行く手を見上げると、右に中天神嶽、左に西天神嶽が見える。

ため池のそばに句碑が立っている。
”藍ふかき 神原池に歩をとめて はるかに天神嶽の夫婦岩をみる”
東天神嶽をたたえた歌とのことである。東天神嶽は右手前623mピークの左奥になる。夫婦岩をきちんと確認はしなかった。

参道は登るにつれて少しづつ狭くはなるがよく整備されている。雑木林にクリの木などを見つけながら登る。まだ芽吹いていない木々も多い。足元にはショウジョウバカマが多い。

中天神から西天神にかけての北側斜面にはタムシバ(小葉は見えない)の白い花が目に付く。参道沿いの植栽のものには小葉が一枚づつ、ということはコブシか。ツツジのピンクも美しい。

霞む天気で芸北・備北の山々は全く見えないのが残念だ。山頂の草を刈った後にスミレが点々と咲いている(スミレは参道にも咲いていた)。晴れ上がった空を鷹ノ巣山に向かって真上から飛行機雲が延びていく。

山では誰にも会わなかった。ただし、帰りの中天神嶽で人の話し声を聞いた。大石仏まで降りて振り返ると、大岩の上に立つ男性の姿があった。

QJYつうしん83号(平成9年12月5日)
アカマツ、アザミ類、ウメモドキ、カキラン、コウヤボウキ、コウヨウザン、コタチツボスミレ、サカキ、サクラ、サルトリイバラ、サワギキョウ、シュンラン、ソヨゴ、ツルシキミ、ツルリンドウ、ノイバラ、ハギ、ボダイジュ、ミズゴケ、ヤマラッキョウ、リンドウ

2004年04月18日

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竹林寺篁山
(出発:JR入野駅、帰着:JR河内駅―山陽本線)

2004年04月18日(日)、単独

はじめに

2004年04月18日(日)、単独
竹林寺篁山
(出発JR入野、帰着JR河内-山陽本線)

家の前のケヤキ(植栽)がこの一週間で新しい葉をほぼ出し切った。周りの山の端を見ても箒の先のような殺風景な景色はもうない。薄茶色や薄緑の新緑が美しい。ツツジ咲く参道を超スローペースで歩いてみた。

今日のコースタイム:
JR入野(39分)篁山荘(18分)姫路瀧(28分)城跡分岐(6分)仁王門
 小計1時間31分
鐘楼、篁山山頂、竹林寺境内散策
 小計19分(展望時間、昼食時間を合わせて40分除く)
仁王門(42分)駐車場(43分)河内駅分岐(24分)JR河内
 小計1時間49分
総合計3時間39分

JR入野11:14-団地入口11:35、11:45-篁山荘11:53-ため池12:04-姫路瀧12:11-松ヶ嶽城跡分岐12:39-仁王門12:45-鐘楼12:51、13:15-篁山山頂、竹林寺境内-仁王門13:25、13:44-(車道)-展望場所13:59-駐車場14:26-中間点15:00-河内駅分岐15:09-民家15:17-JR河内15:33

駅から南側の団地をめざして車道を上がる。道路脇にスミレ類の群落あり。草を刈り取った後に生えてきたようだ。適度に人の手が入った環境が適するようである。この後も幾種類かのスミレをみる。例によって、”植物図鑑・撮れたてドットコム”植物写真家いがりまさし作(ひろしま百山リンク)を参考にしてみたが、きちんとした同定までには至らない。

車道脇のフジが満開である。フジは下山した側の出口にもあった。やや寸胴な花序はほぼ一斉に花開いている。つるが木に巻きついた様子を観察できた箇所では左巻きになっていた。ヤマフジということか。

広島女学院前のフジ棚や呉娑々宇山でもフジは満開である。昔はフジのツルは何かと利用されたものだが、現在では手付かずで放ったままになっており、山で見かける数が増えたようだともいわれている。

山道にかかるとツツジのピンクがきれいである。すでに花がほとんど散っているのはコバノミツバツツジであろうか。あちこちで咲く白い花はガマズミである。コバノガマズミでいいのだろう(”山渓ハンディ図鑑5”には色々解説が載っている)。

山道は途中で岩だらけの場所を行く。全体にあまり人工的な細工がしてなくて気持ちのよい道である。だいぶゆっくり歩いたつもりだが1時間30分余で仁王門下に着いた。

鐘楼からの展望は130度~210度くらいで90度もないくらいである。広島空港が見えるというのだが、角度からするとちょっと難しいようにも思える。霞んだ天気の上にほとんど土地勘がないのでどこまで見えているのかはっきりしなかった。

境内を散策する。古刹の雰囲気が漂う。八千代池にショウブ、カキツバタやハスの花咲く初夏のころは華やかになることだろう。車椅子のご老人を介護する家族連れなど人出は多い。

駅からずっと先行していた親子4人組が、仁王門から南の下大内原方面を目差して下っていった。広島空港からリムジンバスで帰るのだろうか。

帰りは河内駅方面へ車道をそのまま下った。途中に展望箇所があり、河内町方面がよくみえるという展望図が掲げてあるのだが、車が3台くらい占拠しており、さらに空いたスペースに大きな犬が繋がれていたので、景色を楽しむどころではなかった。

もう少し下ると左側の山裾の右に鷹ノ巣山、カンノ木山が見える場所がある。両山がうっすらと、しかしはっきり見えている。さらに右には板鍋山(鉄塔多数)も見えている。なかなか感じのいい場所である。車が一台止まって同じように展望を楽しんでいった。

駐車場からは左に折れて古い林道(舗装)を下る。新しい道ができてからはこちらを通る車はないようである。渓流・火の谷川に沿ってのんびり下る。両岸に黄金の花、ヤマブキが満開である。

ヤマフジ、ヤマブキ、コバノガマズミ、カキドオシ、タチツボスミレ、コバノミツバツツジ、ノジスミレ、キケマン、キランソウ、ヤマザクラなど

牧野富太郎は、キケマンは低地や海岸地方にはえるとしている。比婆科学は、広島県にほんとうのキケマンはないかもしれないという。キケマンに似たフウロケマンをよく見かける(果実で区別する)とも書いている。インターネットでは、九州の人たちがフウロケマンをアップしている率が高い(Google検索の上位)。なお牧野本にフウロケマンの項はない。

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2002年12月29日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 虚空蔵山トップページ

虚空蔵山
(出発帰着:JR八本松駅―山陽本線)

2002年12月29日(日)、単独

はじめに

2002年12月29日(日)、単独
虚空蔵山(出発帰着:JR八本松)

今日のコースタイム:
うぐいすが丘団地往復(往路1時間16分、復路1時間05分)
虚空蔵山登山(並滝寺池から34分、うぐいすが丘団地まで37分)
道迷いおよび登山口移動(団地から並滝寺池へ)、46分
総合計4時間23分(山頂での大休止56分以外の休憩を含む)

JR八本松9:51-笹バス停10:45-うぐいすが丘団地終点11:07-(道迷い)-団地出発11:19-(中電鉄塔管理道)-舗装道路11:48-並滝寺池堰堤11:53、11:58-岩場12:14-小ピーク12:26-虚空蔵山頂上12:32、13:28-団地側登山口14:05-笹バス停14:25-磯松中学14:45-JR八本松15:10

JR八本松駅から往復歩いた。帰りの舗装道路では少し飛ばしてみたが往きとあまり時間差はなかった。時速6~7kmと思われる。昔の軍隊でやっていたという8キロ行軍とはどんなものだったのだろう。荷物もかなりしょっているはずだのに。通常では考えられないスピードである。

さて、舗装道路を往復同じ道を歩くのでは面白くないと考え、うぐいすが丘団地側から登って並滝寺池側に下り、並滝寺などを散策して今坂峠経由で帰るコースを考えた。

ところが、うぐいすが丘団地側の登山口を見つけることができなくて、結局、並滝寺へ廻ってから取りつき、うぐいすが丘団地へ下ったので、ロードは行き帰りとも八本松駅~うぐいすが丘団地となってしまった。

さて、うぐいすが丘団地側の登山口は、団地の一番<東側>の道路を上り詰めたところにある。団地に入ってからは、テニスコートを左手に見て進むめば間違いない。そこに団地貯水槽があり、その左手から山道に入る。

二万五千分1地形図には、テニスコートの<西側>を登り詰めたところから入るように道がついている。その通り突っ込んだら途中で道がなくなった。少し引き返して再び山へ入ったら良い道がついている。

ただし方角が違う。地図を見れば送電線の下を山道が走っている。鉄塔管理道路だろう。並滝寺池に向かってついているようだ。団地側の登山口がわからなければ並滝寺池側へ廻る以外にない。舗装道路を歩くのも面白くないのでそのまま管理道路を利用させていただくことにする。

無事、並滝寺池堰堤側から登り始める。しばらくするとかなり急な登りになる。落ち葉を踏んだ足が滑る。周りにはほんの少し雪が残っている。小ピークに達する頃には日陰はあたり一面白くなっていた。ただし頂上までほとんど雪を踏むことはなかった。

頂上および”みはらし大岩”で展望を楽しむ。天候はくもり。大岩は南東の方角を向いており、時折吹き付ける北風で上の方の木々が揺れても、寒さはあまり感じない。しかしながら季節は冬である。硬いつぶつぶの雪が少し降ってきて下山を急ぐことにする。

頂上まで戻り北へ向かう稜線を下る。送電線鉄塔の真横を真っ直ぐ通り抜けてほんの少し行ったところから右へ下る。さすがに北側では雪の上を歩くことになる。鉄塔を越えて今まで雪の上についていた足跡が消えた。下山口を通り越したようだ。引き返す。

下山道は幅は広いが石ころも多く決して歩きやすいとはいえない。ただし人の手が加えられていないので自然のままで気持ちはよい。途中に大きな葉っぱであたり一面が覆われている所が三箇所あった。落ち葉の長さ30~40cm、帰って図鑑でみれば、形はホウノキのようだが、葉脈が葉っぱの縁にくっついている。

下山道途中で、両側にビニールテープを張った個所が続くところがある。”マツタケ”山という事であろうか。その季節には入山しない方がよいのだろう。

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2003年01月12日

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七つ池~曾場ヶ城山~大山峠
(出発帰着:JR八本松-山陽本線)

2003年01月12日(日)、EIKO

はじめに

2003年01月12日(日)、EIKO
曾場ヶ城山:
七つ池~曾場ヶ城山~大山峠
(出発帰着:JR八本松-山陽本線)

天気は快晴、小春日和である。ただしかなり霞んでいる。家から能美島が見えない。電車の窓からは阿武山すら怪しく、白木山はまったく見えなかった。

今日のコースタイム:
JR八本松(21分)登山口(54分)石仏コース分岐(20分)曾場ヶ城跡(9分)曾場ヶ城山頂上(24分)無線基地局(22分)大山峠(21分)国道2号線(16分)JR八本松、
行き1時間44分、帰り1時間23分、総計3時間07分(昼休憩除く)

JR八本松10:51-東広島市八本松ポンプ所11:07-登山口11:12-稜線に乗る11:23?-戦没者供養塔横11:29-小ピーク11:34-小ピーク11:52-三の丸跡12:01-32番石仏(石仏コース分岐)12:06-午の段跡12:10-二の丸跡12:15-曾場ヶ城本丸跡12:26-曾場ヶ城山頂上12:35、13:48-小ピーク14:02-無線基地局14:12-大山峠14:34-国道2号線14:55-JR 八本松15:11

曾場ヶ城山~水ヶ丸山縦走を試みたかったがEIKOが付いてくるという。当然縦走は取り止めである。さて駅から”ため池”を見ながら登山口に至る。しばらく沢沿いを行って急登、稜線上にとりつく。そして、急登してはゆっくり、急登してはゆっくりしながら次第に高度をかせぐ。時々綿の毛みたいなのがある。コウヤボウキだろうか。

戦没者供養塔(みぎす岩)、三の丸跡を過ぎると、やがて32番石仏である。石仏は登山道からちょっと入った所にあり、北側に面しているため少し雪が残っている。登山道に戻ると、そこから先でヤブコウジが地面いっぱいに赤い実をつけている。

午の段(うしのだん)、二の丸跡を行って、31番~28番石仏と出会う。これらの石仏は、八本松八十八石仏の一部であり、JR八本松駅を中心として石仏めぐりコースが整備されているようだ。

二の丸跡を過ぎ、矢竹の林をくぐると少し盛り上がった個所があり道が迂回している。明らかに人工の石積みである。角には小さな古井戸だろうか。石組の遺構を少しばかり掘り下げたところをビニールテープで囲ってある。

曾場ヶ城本丸跡は標高577mという。その位置は、二万五千分1地形図では570m台ピークとなっている個所であろう。そこから少し下って最後の登りをがんばれば曾場ヶ城山607.2m三角点である。最後は待ちきれず一人で先行した。

展望を楽しんだ後、帰りは大山峠へ下りた。旧西国街道が通っていた峠である。

2007年06月23日

Akimasa Net
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七つ池~曾場ヶ城山~水ヶ丸山~下切
(出発:JR八本松駅、帰着:JR瀬野駅―山陽本線)

2007年06月23日(土)、単独

はじめに

2007年06月23日(土)、単独
七つ池~曾場ヶ城山~水ヶ丸山~下切

七つ池~曾場ヶ城山~水ヶ丸山~県道174号(熊野呉線、熊野跡道)下切
(出発JR八本松、帰着JR瀬野-山陽本線)

曾場ヶ城山・水ヶ丸山は、鈴ヶ峰から見ることが出来る。だから、以前からいつか歩いてみたいと考えていた。梅雨らしくない今年の天気ではあるが、この週末は金曜日から引き続いて雨になりそうである。それが、土曜日朝は青空がのぞいて、今日一日持つかもしれない雰囲気になってきた。行ってみることにする。

「あきく魅力マップシリーズ」水ヶ丸山・曽場ヶ城山コース(安芸区役所)
山頂付近のルート図には誤りがある

すなわち、
水ヶ丸山660.2mから北に向かう下山コースは以下のとおり分岐していく。
まず、640m台で曾場ヶ城山縦走路を右に分ける。
そのまま直進すると、636mに至る。尾根分岐である。
笹ヶ峠162度、荒谷260度に向けて、それぞれの尾根を下ることができる。
つまり、
曾場ヶ城山縦走路、あるいは笹ヶ峠コース(そして新谷コース)に入るには、まずは、水ヶ丸山山頂から北に向かう同一コースを行く。

新谷コース:取りつき口、下切登山口

今日のコースタイム:
JR八本松(22分)登山口(46分)石仏コース分岐(8分)曾場ヶ城跡(17分)曾場ヶ城山
 小計1時間33分
曾場ヶ城山(18分)549m(22分)561m(23分)620m台(12分)652m(21分)送電鉄塔(11分)送電鉄塔南側鞍部(31分)笹ヶ峠方面分岐(2分)水ヶ丸山 、小計2時間24分
 (561m3分、笹ヶ峠方面分岐1分加える、620mピーク手前展望岩34分除く)
水ヶ丸山(9分)636m(14分)571m(15分)431m(22分)500m台(5分)514m(7分)480m台(12分)400m台(33分)下切登山口
 小計2時間07分(500m台10分加える)
車道(35分)一貫田交叉点(26分)JR瀬野
 小計1時間01分
総合計8時間10分
 (曾場ヶ城山41分、620mピーク手前展望岩34分、水ヶ丸山24分の内、それぞれ20分と排水処理施設5分(合計1時間05分)を休憩時間として加える。その他の時間(39分)は、総合計(行動時間)に含めず)

JR八本松8:48-東広島市八本松ポンプ所9:07-登山口9:10-(草被る)-稜線に乗る9:20-戦没者供養塔横9:24-小コブ9:32-小コブ9:37-小コブ9:49-三の丸跡9:50-右手山並9:52-32番石仏分岐9:55-石仏巡拝路合流9:56-右手樹間に山並9:57-午の段跡9:58-31番(文殊菩薩)9:59-二の丸跡10:01、30番(阿弥陀如来)、29番(千手観世音菩薩)-矢竹の林10:03-曾場ヶ城本丸跡577m10:04-小コブ10:16-曾場ヶ城山(一ツ城跡)607.2m10:21、11:02-小コブ11:08-鞍部520m台11:12-小コブ11:15-岩場を越える-小コブ11:18-549m(だらだらと行く)11:20-小コブ520m台11:22-右に振って下る、正面238度に561m?-鞍部480m台(左分岐・小倉神社)11:29-小コブ11:32-小コブ11:34-(登りついて平)-左分岐あり11:39-561m(前方樹間に山並)11:42、11:45-山頂部先端11:47-(平坦な道、しばらくして右手呉娑々宇山、その奥に芸北の山々)11:49-一段上がる(前方に縦走路見える)11:52-590m台11:54-(ゆったり下って登る)-登り口11:56-(大岩、左から巻く)-小岩ピーク12:01-大岩展望(360度展望)12:04、12:38-620m台ピーク12:42-鞍部12:48-(さらに下る)-鞍部580m台12:50-652m(前後の岩場、上り下りきつい)12:54-640m台13:00-(小コブ3つ位越えて下る)-送電鉄塔580m前後13:15-(右から巻き下る、粘土質の急坂が滑る)-急下り落ち着く13:24-鞍部520m台13:26-540m台13:32-(小コブ550m台~600m台3つ、13:34、13:38、13:45)-620m台13:48-小コブ610m台13:51-(鞍部600m台)-650m前後分岐(右・笹ヶ峠方面分岐あり)13:57、13:58-水ヶ丸山14:00、14:24-650m前後分岐(右・曾場ヶ城山方面縦走路)直進14:25-636m三差路(右・荒谷、左・笹ヶ峠)14:33-(左側、植林帯)-小コブ610m台14:36-(下り228度)-鞍部540m台14:43-(だらだら登り188度)-571m14:47-(小コブ2つ)-小コブ460m台14:59-(右へやや振る260度)-鞍部431m15:02-小コブ224度15:03-(小コブ255度-登る240度)-480m台15:18-500m台(左・大谷山林道-地形図破線)15:24、15:34-514m15:39-小コブ15:41-(下る312度)-480m台15:46-(急下る229度~264度、イノシシ馬耕)-400m台(右・下切方面へ)15:58-(312度で尾根を行く)-360m台16:06-(シダの道を下る)-シダ終わり16:15-小コブ16:16、小さな葉のシダ道353度-右奥から林道16:29-下切登山口(阿戸農業集落排水処理施設 )16:31、16:36-(熊野呉線174号(熊野跡道))-国道2号(一貫田交叉点)17:11-JR瀬野17:37

広島駅で電車を乗り継ぐ。広島~瀬野間ノンストップ、その後各駅停車となる岡山行の電車であった。瀬野駅まで瀬野川沿いを快調に行く。その先、八本松駅まで一駅にもかかわらず、かなりの時間走っている。 両駅間の距離があることを示している。今日はそこを歩こうというわけである。八本松駅から南に下り、山に取り付いてゆったりと登る。矢竹の林に入る手前で、今日ただ一人出会った方とすれ違う。

雨上がりで見通しは悪くない。曾場ヶ城山山頂で展望を楽しむ。

水ヶ丸山までの縦走路が折り重なって見える。
水ヶ丸山660.2m~580m台送電鉄塔~652m~600m台小ピーク~620m~561m~549m~曾場ヶ城山607.2m。

水ヶ丸山は、一番奥左側の丸いピーク。その右手前、三角形の山頂部が652mである。両者の間に、水ヶ丸山の向こう636mが頭をのぞかせているようでもある。652mの右肩奥に、580m台送電鉄塔をみる。652m~送電鉄塔の間に見えているのは鉾取山である。水ヶ丸山の懐左下に620mがあり、652mの懐には600m台小ピークがある。652mの方角一番手前の丸いピークは561mである。縦走路一番手前の549mは、曾場ヶ城山の立ち木にじゃまされて見えていないかもしれない。

水ヶ丸山の左肩奥に、烏帽子岩山~絵下山をみる。そのさらに左に、小田山が大きい。小田山の右肩に灰ヶ峰がのぞく。その右奥に、岳浦山もみえる。灰ヶ峰~烏帽子岩山の後ろに、周防大島(嘉納山など)がうっすらと見える。それらの手前には、熊野の山々(石岳山、石嶽山、三石山、土岐城山、中倉山など)をみる。小田山の左奥に、野呂山、その左奥に、七国見山をみる。

749m~安駄山の奥にみえるのは加計山か。安駄山~634mの奥には、雉子の目山、津々羅山など。634m~金明山の奥に、ギザギザの山並。その奥に、犬伏山が見えているようである。手前467mの真後ろにうっすらと見えているのは、三瓶山か。その他、鷹巣山、カンノ木山などをみる。なお、北東方向については、もう少しくわしく検討できるだろう。

展望を楽しんだ後、水ヶ丸山に向けて縦走路を行く。松茸山である。随所に原財産区内の各持分境界を示す標識が立っている。秋口のシーズンには、たとえ稜線上の移動だけであっても、入山しない方が賢明かもしれない。展望岩場で特に東側の展望を楽しむ(ただし、くわしくは検討できていない)。

水ヶ丸直下、650m前後の分岐は、このコースを歩く上でのポイントとなる。

水ヶ丸山直下、650m前後分岐:
水ヶ丸山へ向けて、130度~140度で登る
反対側は、笹ヶ峠(および熊野川)方面に向けて、278度でゆったり下る
曾場ヶ城山方面縦走路、上記ルートとほぼ直角に、
360度で繁った小道が急下っている

水ヶ丸山からどこに下りるか、あらかじめ決めてはいなかった。特別の疲れも感じていなかったので、あくまでも尾根を最後まで追って行くことにした。そうすると、JR瀬野まで歩く距離が少し長くなる。それでも、車道は全部で5km程度だろう。ということで、「広島市の山を歩く」(下巻)中国新聞社(2005 年)を参考にして、上記コースを歩き始める。

ところが、コースタイムがまるで合わない。書籍の方が約半分の時間で、どんどん進んでいる。今日の私は特別早くは歩いていないが、遅くもないはずだ。水ヶ丸山~車道間で、私の約2時間(実際に足を動かした時間)に対して、1時間14分は余りにも早いように感じられる。

下山途中、400m台の下りで、フーという動物の息が聞こえたかと思うと、ガサガサと大きな音がして動物が走り去る。イノシシだろう。大声を出して威嚇すると、林の中を激しく走り回る音がして、ちょっと怖い思いをした。

なお、この下山コースは、いわゆる登山道ではない。あくまでも山林作業用の道として考えるべきであろう。感謝の気持で通していただく。

山の中では、ほとんど直射日光に当たることはなかった。道路に下り立つころには空は曇り、そこでも日の光を直接あびることはない。熊野川沿いに吹き上げてくる心地よい風を受けながらゆったりと下る。先週のような異常な疲れは感じない。余裕で歩き通せて満足。

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2007年07月08日

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上瀬野南(奥野原登山口)~曾場ヶ城山縦走路、往路下山
(出発帰着:JR瀬野駅)

2007年07月08日(日)、単独

はじめに

2007年07月08日(日)、単独
上瀬野南(奥野原登山口)~曾場ヶ城山縦走路、往路下山
(出発帰着:JR瀬野)

水ヶ丸山から曾場ヶ城山縦走路に入って急下った所に「一貫田分岐」があり、上瀬野南に下ることができるという。しかしながら、直近2回の山行(2007年 6月23日、30日)ではその地点を確認することなくやり過ごしている。今日はその分岐を確認したくて下から登ってみることにした。

終始尾根筋を行くコースで、登りついた先 (縦走路上の位置)は、水ヶ丸山直下の鞍部600m台から、曾場ヶ城山方面へわずかに登った610m台小コブであった。確かな踏み跡が、ピークのほんのわずか水ヶ丸山寄りに付いている。

なお今日は、そこから水ヶ丸山を往復して縦走路を北に取り、小倉神社に下りて小倉林道を行き、JR八本松に至る予定を組んでいた。しかし、水ヶ丸山にも登ることなく、そのまま往路下山した。

「あきく魅力マップシリーズ」水ヶ丸山・曽場ヶ城山コース(安芸区役所)
山頂付近のルート図には誤りがある

すなわち、
水ヶ丸山660.2mから北に向かう下山コースは以下のとおり分岐していく。
まず、640m台で曾場ヶ城山縦走路を右に分ける。
そのまま直進すると、636mに至る。尾根分岐である。
笹ヶ峠162度、荒谷260度に向けて、それぞれの尾根を下ることができる。
つまり、
曾場ヶ城山縦走路、あるいは笹ヶ峠コース(そして新谷コース)に入るには、まずは、水ヶ丸山山頂から北に向かう同一コースを行く。

新谷コース:取りつき口、下切登山口

今日のコースタイム:
JR瀬野(23分)一貫田交叉点(6分)国際学院大学分岐(4分)緑化公園分岐(7分)寺分川分岐(2分)奥野原登山口
 小計42分
奥野原登山口(55分)370m台(27分)大岩ピーク(14分)一貫田分岐(縦走路)
 小計1時間46分(大岩ピーク10分加える)
一貫田分岐(52分)奥野原登山口(往路下山)
 小計52分
奥野原登山口(16分)一貫田交叉点(24分)JR瀬野
 小計40分
総合計4時間0分(縦走路休憩49分を加えず)

JR瀬野9:11-一貫田交叉点9:34-左折・国際学院大学方面へ9:40-右折(緑化公園分岐)地形図黒実線9:44-右折(寺分川沿い)9:51-奥野原登山口9:53-右折・尾根へ9:57-なだらか尾根200m台10:08-小コブ10:10-370m台10:48-420m台10:57-炭焼き跡11:02-岩場ピーク511m11:15、11:25-530m台11:29-560m台(右から巻く)11:33-曾場ヶ城山・水ヶ丸山縦走路11:39、12:28-511m12:37-炭焼き跡12:42-尾根下りる13:16-お墓13:18-奥野原登山口13:20-一貫田交叉点13:36-JR瀬野14:00

JR瀬野から、瀬野川沿いに国道2号線を東に向い、一貫田交叉点に至る。右折して、熊野川沿いに県道174号熊野呉線を南東に少しさかのぼる。左折して、広島国際学院大学~瀬野川公園に至る道路に入る。すぐに、上瀬野南バス停があり、そのわずかに手前で、右に上がる細い車道(地形図黒実線)に入る。緑化公園に至る道である。

今日は、緑化公園よりは手前で、寺分川にかかる小橋を渡ってすぐに右折、民家の側を寺分川沿いに東へ行く。すぐに簡易車道は突き当たりとなり、地道が真っ直ぐに延びている。奥野原登山口である。ただし、地形図には、民家の記号はあるが、寺分川も道路も表現されていない。それほど細い川と道ということになる。なお、自家用車使用の場合には、車を瀬野川公園に停めて、寺分川まで緑化公園経由で下りてくるという手もあるだろう。

登山口で、お婆さんから声がかかる。「山に行くんかいのおー、草むらの"はみ"に気をつけて行きんさい」。さっき目の前を通ったという。まむしのことである。

登山口(標高約120m)から奥へ、平坦な道が延びており草がかってある。しばらくして、お墓を左にみて平坦な道がさらに延びる。右折して尾根に乗る(標高140m前後)。ここからずっと尾根を追って、曾場ヶ城山~水ヶ丸山縦走路まで登ることになる。地形図黒点線(沢沿い)の南側尾根である。

シダが繁った小道を行く。梅雨の季節、降った雨は乾いていない。下半身のみならず上半身も雨粒で濡れ、汗で濡れる。パンツまで濡れて体が重くなる。なだらか尾根となり、左へ振って65度を向く。標高200m台の地点と思われる。やや行って小コブ10:10があり、右前方上方158度にピークをみる。どのピークかはくわしく検討していない。瀬野川公園の歓声が聞こえる。

急登をこなして、右に振りながらやや平らな部分を行くと、370m台ピークに至る。そこからほぼ真南に登って、水ヶ丸山北方から511mを経て、西北西に流れ落ちる尾根に乗る(420m前後)。 とはいうものの、はっきりと尾根が合流することを確かめてはいない。なお前方には、空が見えるようでもある。また、右側の尾根がほぼ同じ高さに見えている。

炭焼き跡と思われる石積みを越え、岩の間をすり抜けて行く。右手に尾根をみる。そのさらに右には、鉾取山が見えているようである。

岩場ピーク511mに達する。岩陰に”はみ”がもぐりこむのが見えた。まむしは岩の上で日向ぼっこをするという。こうした岩場の夏は気をつける必要があるだろう。

岩場に登りついて左手をみると、水ヶ丸山~曾場ヶ城山縦走路の652m懐に送電鉄塔がはっきりと見える。正面には、すぐ先のピーク、530m台(右)と 560m台(左)が大きい。水ヶ丸山山頂は、530m台の向こうに隠れているようである。それにしても、縦走路までが遠く感じる。そこから水ヶ丸山を往復して、さらに652mを越えて行くのはちょっとしんどそうだ。今日はここまでか。縦走路に登りついて分岐点を確認したら、すぐ往路下山することに決める。

なお652mの左には、虚空蔵山などの西条盆地の山々が見えているようである。また、少し登った地点からは、安駄山、金明山まで見ることができるようである。 ただし、雨上がりとはいえ、すっきりした展望は得られず、かなりもやっている。これも黄砂の影響だろうか。

ここから縦走路までは思いのほか近かった。しかし、水ヶ丸山への急登に挑戦する気にはなれず、予定通り、昼食後往路下山。このルートは、昔から踏まれた 里山の道の一つであろう。多少草がかぶるものの、楽しく上り下りさせていただく。下山後は、幸いにも曇り空となり、ロードで日の光を直接あびることなく元来た道を引き返す。

なお、「広島市の山を歩く(下巻)」中国新聞社(2005年)によると、取り付き口(標高約120m)~縦走路(610m台)の標高差490m/54分(行動時間のみ、休憩含まず)である。

2002年05月18日

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天上山(煤井谷コース)、往復
(出発帰着:天上山林道途中のお宮)

2002年05月18日(土)、単独

はじめに

2002年05月18日(土)、単独
天上山
天上山林道途中のお宮(標高380m)から山頂ピストン(煤井谷コース)

早くも入梅したかのような天気である。朝の天気予報では今日もあまり天気はよくないというが雨の心配もそれ程なさそうだ。ただし、標高7~800mくらいまで雲がかかっており展望は期待できないかもしれない。

ちょっと心配であったが、登るにつれて雲の高さは高くなり、頂上に着いた時には恐羅漢山が少し雲でかくれる程度であった。

なお、駐車場所がよくわからなくて、天上山林道、大草林道を行ったり来たりして時間をロスする。大草林道では草木が左右から迫ってきて自家用車をこするくらいになり引き返す。登山途中の道迷いも含めて時間がなくなり、おとなしくピストンとする。

今日のコースタイム:
登山口(30分)丸木橋(40分)分岐(43分)天上山
 小計2時間35分(ロスタイム30分強および休憩時間を含む)
天上山(42分)分岐(31分)丸木橋(23分)登山口
 小計1時間41分(休憩を含む)
総合計4時間16分(大休止1時間ちょうどを除く)

登山口(お宮)9:53-川を渡る(1回目)10:03-(道迷い)-川を渡る(2回目)10:40-丸木橋10:55-尾根への登り11:05-尾根11:11-稜線分岐11:35、45-林道11:55-岩場12:03、08-天上山山頂12:28
天上山山頂13:28-岩場13:45、14:00-林道14:05-稜線分岐14:10、15-沢14:35-丸木橋14:46-川渡る(1回目)15:02-登山口15:09

コースは最初沢沿いを行く。途中で本流・支流を含めて幾度となく沢を渡るが常に沢から離れることはない。基本的には丸木橋(登山口から約30分)までは本流の右岸、丸木橋からは左岸を行く。登山口からおよそ10分で一旦左岸に渡る個所があるが、そのまま沢沿いに上がって、すぐにもう一度右岸に渡り直すことが肝要である。

今日は一度沢を渡った後、ルートを見失った。沢よりも少し上の方を探索したが当然ながら道は無し。沢を渡って帰ろうかと渡りかけて上流に目をこらすと、何やら沢沿いの道があるようだ。もう一度引き返して沢沿いに行きすぐにまた右岸に渡りなおす。

途中で振りかえると、中年の男女が沢の中の大岩に乗って難渋していた。引き返したかなと思っていたら頂上でいっしょになった。荒れ気味の道ですね(女性)、という感想であった。下山の支度をする少し前のことである。

2002/05/24記
山の中で地図(二万五千分1、坪野)を無くしたので買ってきた。沢沿いの道を確認すると、地図では最初の渡渉地点から上はそのままずっと左岸を行くようになっている。実際とは違っていることになる。(山旅クラブ-インターネットの地図には、そもそもこの山道がついていない)

沢の水量は豊富である。多量の雨が降った後は通らないのが無難であろう。

さて、沢登の後は右手尾根にとりつき天上山から南に延びる稜線を目差す。上り詰めたところが810.7m三角点(右)との分岐である。天上山は左(真北)に向かう。

2002/05/24記
稜線分岐点あたりから、ドカン、ドカンという大きな音が聞こえてくるようになる。前週、東郷山四本杉見学時に同じような音を聞いた。おそらくこの天上山林道工事の音だったのであろう。林道をさらに延長するための工事が進んでいるようである。

林道を横切って、いよいよ天上山への登りにかかる個所は、りっぱな木製の階段に太い手すりがついている。絶対にこの道から外れて歩いてもらっては困るという強い意思が働いており、発破注意の注意書きまである。林道を越えてしばらく行ったあたりで、正午12時ぴったりにその音は鳴り止んだ。

頂上からの展望はすばらしかった。恐羅漢山、十方山など芸北の山々が望める。ガイドブックにいう吉和冠山は立ち木がじゃまをして見えないようだ。見える範囲は、立岩山~大箒山あたりであろう。
カシミール3Dによれば → 天上山(×印で閉じてください)

吉和冠山は、下山途中に前が開けてきた個所や林道から望める。その他、岩場からは東(白木山)から南(東郷山)にかけての展望が素晴らしい。相当向こうまで見えているようである。

道に迷ったとき地図(二万五千分1)をなくしてしまった。先達は言う、地図は2組用意すべし。手に持っていつも使うもの、そして用心のためにザックの中に同じものを入れておくべし、と。反省することしきりである。

ツクバネウツギ属(黄色)?、ジャケツイバラ(林道)

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2002年05月11日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 東郷山トップページ

東郷山、四本杉を見学
国体コースを下ろうとしたが、踏み跡が分からず引き返す
(出発帰着:白井滝手前の空き地)

2002年05月11日(土)、単独

はじめに

2002年05月11日(土)、単独
東郷山の四本杉を見学する
(出発帰着:白井滝手前の空き地)

天気予報では、午前中は雨が残るかもしれない、ということであった。しかし、朝、目がさめると雨はあがっており見とおしも良さそうである。日曜日に出かける予定にしていたが予定を入れ替える。

今日のコースタイム:
駐車場(16分)東郷山登山口(1時間12分)東郷山
 小計1時間28分
東郷山(41分)四本杉(34分)東郷山
 小計1時間25分(休憩を含む)
東郷山(21分)国体コース(30分)東郷山
 小計58分(休憩を含む)
東郷山(33分)東郷山登山口(14分)駐車場
 小計47分
総合計4時間49分(大休止1時間18分以外の休憩を全て含む)

駐車場8:45-白井滝入口8:55-東郷山登山口9:01-階段入口9:14-第一番目鉄塔(送電線用)9:27、9:37-第二鉄塔9:48-第三鉄塔10:01-東郷山頂上10:13、10:19-分岐10:24-倒木10:37-四本杉11:00、11:10-倒木11:24-分岐11:37-東郷山頂上11:44、13:02-(国体コース)-853m13:15-行き止まり?13:23、13:30-(引き返す)-853m13:41-階段下13:46-東郷山頂上14:00、14:05-第三鉄塔14:12-第二鉄塔14:19-第一鉄塔14:26-分岐14:32-東郷山登山口14:38-駐車場14:52

登山口から沢沿いの道を行く。水量が豊富である。分岐点を右折して送電線鉄塔の尾根に取りつく。第二鉄塔~第三鉄塔は巻き気味の道。第三鉄塔で東郷山からの南~南東尾根に乗る。登山道入口までにフジ、ガマズミ。登山道でミツバツツジ、クサイチゴなど。

四本杉に至る道は急な下り坂である。雨でぬかるんだ道は滑りやすい。同じ道を往復するならば、登りの方が断然やさしい。今日の所要時間がそれを証明しており、下りの方が時間がかかっている。

さて、肝腎の四本杉だが、幹割れを防ぐためであろうか、それぞれの幹を金属製のベルトで締め付けられており見るからに痛々しい。

国体コースは、西北西の853mピークから西に延びる尾根道を行くものと思われるが、道はその尾根の途中で笹の中に消えてしまった。その先の林道部分もかなりの距離があるようで手におえないと判断して引き返す。

なお、国体コースは、頂上近くでは木製の階段が急である。階段は少し朽ち始めており、落ち葉が厚く堆積していることと合わせて注意が必要である。階段を下りきると少し傾斜が緩やかになり美しい若葉の疎林が続く。

国体コースへ行ってみたのは、「ひろしま百山」の”北側に雄大な展望が開ける”を期待していたからだ。しかし、北西への下りで確かに北側が見えるのだが若葉の向こうになり見通しは余りなかった。落葉後が良いということなのか、それとももっと下ったところに展望のよい地点があるということなのかわからない。

さて、東郷山頂上に帰り着くと、男女10人程のグループが出発の支度をしていた。メンバーの一人と国体コースを引き返してきたという話をしていたら、リーダーらしき人が”取りあえず行ってみましょう”と気合を入れて国体コースを下山して行った。

この人たちも四本杉を往復してきたようだ。やはり下りよりも登りの方が楽だったと言っていた。そして少々道が途切れたくらいは平気だという。メンバーの中に若者もいたがいわゆる中高年グループだ。とにかく元気のいい人達だった。

頂上ではもう一人、カメラマンに出会った。国体コースへ出発する少し前である。

最初頂上に着いたときにはガスっていて何も見えなかった。四本杉から戻ってくると霧がかかったり晴れたりの繰り返しである。国体コースを引き返して来た時には天気もかなり安定していた。林道(車道)まで下りたころ薄日がさしてくる。

2002年05月02日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 上勝成山トップページ

上勝成山~下勝成山
(出発帰着:芝の広場)

2002年05月02日(土)、単独

はじめに

2002年05月02日(土)、単独
上勝成山~下勝成山、360度の展望を楽しむ

朝、目をさますと絶好の天気である。出かけるしかない。近くて展望がよさそうな山ということで上・下勝成山を選ぶ。そして今日も大正解であった。山頂では風が少しあったものの温かい天気で、360度全開の景色をゆっくりと味わうことができた。

今日のコースタイム:
芝の広場(27分)林道(27分)下勝成山分岐(14分)上勝成山頂上
 小計1時間12分(休憩時間含む)
上勝成山(12分)下勝成山分岐(23分)下勝成山山頂
 小計35分
下勝成山(28分)芝の広場
 小計28分
総合計2時間23分(大休止以外の休憩をすべて含む)

芝の広場9:13-春の森9:26、9:32-秋の森9:40-下勝成山分岐10:07、10:11-上勝成山頂上10:25
上勝成山頂上11:55-下勝成山分岐12:07-展望台12:18、12:23-芝の広場分岐12:27-下勝成山頂上12:30
下勝成山頂上12:38-芝の広場分岐12:40-展望台12:43-第二展望台12:48-春の森との分岐13:05-芝の広場13:06

カシミール3Dを調教(山名をいっぱい登録)して遊んでみよう。

2002年05月03日記
遊んでみた。面白いソフトである。はまりそうである。