2010年11月13日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 高鉢山トップページ

JR狩留家駅~高鉢山~安駄山~JR上三田駅
(出発:JR狩留家駅、帰着:JR上三田駅―芸備線)

2010年11月13日(土)、単独

  • 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2010年11月13日)
  • このページの目次です

    はじめに

    ここのところ5回ほど集中して、白木山~押手山~桧山集落縦走を試みた。いずれも、JR白木山駅(芸備線)から登った。標高差約800mの急坂をはい上がると、白木山山頂からは、東の方に大きく尾根が広がっている。高鉢山~安駄山である。

    今日はそこを歩いてみることにした。今までよりも一駅手前のJR狩留家駅で降りて、まずは高鉢山に登る。高鉢山の往復(出発帰着JR狩留家駅)は一度経験がある(2002/12/23)ものの、そこから安駄山までは全く未知の世界である。

    今日のコース&コースタイム

    生ログを載せてみました。(後日破棄、GPX軌跡参照)

    このコースは、ほとんど二万五千分1地形図(黒破線)どおりに付いています。ログの一部がコースをはずれているのは、倒木などで踏み跡が不明な箇所、そして、安駄山の東側で、稜線をはなれて谷へ下る位置を間違えた箇所のみです。(一部ログの乱れがあります)

    ただし一か所だけ、地形図と大きく異なるところがあります。それは、安駄山から上三田に向けた下山口です。

    安駄山の下山口は、地形図の下山口(標高520mくらい)とは異なり、標高570m台小ピーク手前の小鞍部(標高560m台)にあるらしく、標高400mくらいで地形図上のルート(地形図黒破線)と合流するようです。

    今日の私は、実際の登山道とも地形図とも異なるルートを下っています。

    その他、現地にてご確認ください。(画面右上の+ボタンで大縮尺に変化します)

    今日のコースタイム

    JR狩留家駅(29分)谷分岐(37分)支尾根(38分)高鉢山
     小計1時間47分(谷分岐3分を加える)
    高鉢山(37分)高鉢槍(29分)750m台(35分)鞍部(24分)安駄山
     小計2時間18分(高鉢槍10分、750m台3分を加える)
    安駄山(22分)下山口(57分)登山口
     小計1時間19分
    登山口(29分)車道、川沿い(19分)JR上三田
     小計52分(車道(川沿い)4分を加える)
    総合計6時間37分(出発から帰着までのすべての時間)
    (高鉢山10分、安駄山11分を加える)

    JR狩留家駅(標高60m台)8:41-国道渡る8:45-車道横切る8:55-上の車道横切る9:00(高鉢山登山口、標高170~80m)-分岐左へ9:10、9:13-支尾根に乗る9:50ころ-平坦な尾根9:53-右折、左折9:57-やや左手へ10:06-平らな尾根10:12-縦走路分岐10:12-高鉢山10:28、10:38-縦走路分岐10:40-710m台11:03-志和口分岐(小野池)11:05-(鞍部)-高鉢槍11:15、11:25-鞍部11:32-少々コブ11:33-さらに下る-コブ11:40-(ゆるく下る)-鞍部11:42-コブ11:44-ピーク11:50-750m台(三角点のある位置は749.5m)11:54、11:57-小鞍部12:03(右へ志和の里)-(すぐに少々コブ、また下る)-690m台12:07、12:16-せまい尾根12:25(右から回り込む)-鞍部560m12:32(数人のグループ、高校生?)-小コブ12:35-(登り、しんどい、踏み跡不明か所あり)-安駄山12:56、13:07-小コブ13:10-ヒトに会う13:13-急坂終わり13:26-小コブ13:27-(少し下る)-正面に608m13:29-(紅葉現れる)-下山開始13:40-登山道復帰13:54-明瞭な登山道14:02、14:05(シカ威嚇?)-王子製紙社有林14:08-林道14:18-崩れ落ちた橋14:21(左上から沢)-安駄山登山口14:26-(廃車道を下る)-コンクリート橋14:36(左上から沢)-車道横切る14:43-車道(川沿い)14:55、14:59-JR上三田駅15:18

    高鉢山に登る

    JR狩留家駅から登る

    JR狩留家駅(芸備線)から登る。白木山駅の一つ手前の駅である。今日は、ここからずっと、地形図に表示されたルートをたどって行くことになる。

    JR狩留家駅の駅舎正面は西を向いている。時計回りに半周して、東向きに線路を越えて行く。さらに国道を突っ切ってなおもそのまま東向きに登る。小川の右岸を行く簡易舗道である。

    車道を二度ほど横切る。二度目の地点(標高170m~80m)に登山口の標識がある。その上では、なおも沢の右岸を登る。足元はいつの間にか地道に変わっている。

    やがて、直進する沢に対して、小谷が左に分岐している地点(標高240mくらい)に至る。二万五千分1地形図(黒破線)にしたがって左折する。

    そこから上では、倒木や枝打ちされた小枝が散らばり、登山道不鮮明な箇所がある。それでも地形図どおりに行き、踏み跡を追って左から巻きこみ尾根(標高510mくらい)に乗る。

    尾根を進むと、右手には深い谷が見えてくるようになり、のぞきこむと、その谷はすべて植林されていることが分かる。右前方上部に、高鉢山南鋒が一瞬見える箇所がある(磁北から164度)。小灌木の紅い葉、黄の葉が美しい。

    倒木などで踏み跡が鮮明でない箇所があるものの、尾根をはずさずに追って行く。

    主稜線上(標高700m台)に出て右折、ほぼ真南にほんの少し下って登り返すと、高鉢山山頂(705.8m三角点)である。三角点にタッチした後、すぐに引き返して安駄山縦走に向かう。

    高鉢山~安駄山縦走

    高鉢槍(763m)では、360度の展望が開ける

    安駄山に向かう北尾根の途中に、高鉢槍という763mのピークがあり、360度の展望だという。今回初めて知った。その展望を期待して北に向かい、いくつもの小コブを越えて行く。幅広の気持ちよい道が続いている。

    高鉢槍の山頂部は、ススキの原っぱになっている。過去に山火事でも起こしたのだろうか。何本かの木々が立ち枯れている。

    さて、展望は・・・最高。

    西には、鬼ヶ城山~白木山。今来た道を振り返ると、高鉢山~南峰までの稜線、行く先には、750m台ピーク(749.5m三角点)が大きく、その左奥に、安駄山(735.3m)~前安駄山(675m)が連なる。

    ところが、何と今日は「黄砂」である。手前の山よりも向こう側はほとんど見えない。今日の中国新聞記事(2010/10/13)によれば、「(黄砂は)春に飛来することが多く、11月の観測は5年ぶり」で、「14日まで観測が見込まれる」という。

    同新聞記事の言うとおり、「中国内陸部の砂漠で巻き上げられた砂が日本海を越えてきた」ものであろう。地球規模の環境問題を考えるとき、無視できない現象である。

    750m台ピーク(749.5m三角点)を越えて行く

    高鉢槍(763m)の山頂部(安駄山寄り)で、少し道が荒れるものの、その後もよい道が続いている。750m台ピークの前後に、志和口分岐を二つ認めた。かつて踏まれた道があるようだ。なお、749.5m三角点(750m台ピーク近く)を見ることはなかった。コースから外れているのであろう。

    750m台ピーク下りの690m台で、正面(磁北から36度)に安駄山を見る。ここで尾根が二股になっている。左手尾根(北西向き)はややなだらかである。今から行くのは、右手(北東向き)で少し下っている。

    今日は、ほぼ地形図記載のルートのとおりを行く。地図とコンパスを持って確認しながら進めば、間違うことはないだろう。

    安駄山(735.3m)の登りはきつい

    安駄山手前の鞍部(560m)で、男女の若者を含むグループと会った。少し前からヒトの話声がしていたので、たぶん追いつき追いぬいたのだろう。高校の山岳部だろうか。

    安駄山の登りはきつい。その上、だだっ広い山頂部で踏み跡がよく分からなくなってしまった。地図とコンパスを突き合わせて軌道修正をする。安駄山の前後では、稜線はほぼ180度向きを変えている。地図とコンパスを持っていないと不安になるところだろう。

    安駄山から下る

    安駄山の下りは超急坂である

    安駄山から東向き、やや南に振りながら、幅広の登山道をゆったりと下って行く。高鉢山から安駄山を通ってここまで、登山道はほぼ稜線上に付いている。防火帯の意味もあるのか、樹木が適度な幅で切り取られており、気持ちのよい道となっている。

    さて再び、登山道がほぼ真東を向いた所で超急坂が始まる。この超急坂を登ってくる中年男性一人とすれ違う。こんな急坂を登ってくる人がいるんだ。感心することしきりである。

    私は逆に、落ち葉の上を滑り落ちる。途中で、小灌木の緑が目に飛び込んでくるようになる。気持ちがよい。

    さて、主稜線からの下山口はどこだ?

    勾配が落ち着いてきて、570m台のピークを通り過ぎると、紅い葉、黄の葉を付けた樹木を再び目にするようになる。のんびり歩いていると、急に踏み跡が不鮮明になってきた。

    そろそろ下山口が近いはずだが・・・。地形図を見直すと、標高520mくらいから左手(北向き)の谷に向かって、地形図黒破線が付いている。

    520mを過ぎて、さらに少し下ると、そのすぐ先の510m台は、小コブ(地形図上には現れない)になっていた。下山口は、この小コブ手前にあるはずである。しかし、それらしき踏み跡はここまで見当たらなかった。

    さらにその先の鞍部(500m台)を通り過ぎると、再び登り気味となる。そして、踏み跡は完全に分からなくなってきた。前方には608mが大きく姿を現している。

    後日注:

    「広島市の山を歩く(下巻)」地図P.59によれば、安駄山から上三田に向けた下山口は、標高570m台小ピーク手前の小鞍部(標高560m台)にあるようだ。そしてそこから、今日合流した地点付近(下記参照、標高400mくらい)に向けて下るという。

    今日のコースの中では、ここだけが唯一地形図と大きく異なっている。

    そのまま谷に向けて下る

    さて今日の私は、左手(北向き)の谷に向かって下れば、やがて登山道と合流するはずである、と勝手にそう決めて、500m台鞍部付近から、直接谷底に向けて北向きに下って行った。

    小岩だらけの沢を慎重に下る。すでに、稜線から下り始める手前で足をとられ、後ろに転げて背中をしたたかに打ちつけている。一瞬息が止ったものの、幸い歩行に差しさわりはない。

    登山道に合流後(標高400m台)も、ガラガラの石ころだらけの道を下る。その後、登山道は趣きのあるよく踏まれた道となる。

    安駄山登山口は、廃車道上部(標高240m台)にある。その廃車道を下り、やがて集落に至る。一人のお婆さんが、簡易舗装道に降り積もった落ち葉をかき集めている。道路脇には、落ち葉の山がいくつも続いている。落ち葉の道路は滑りやすい。お婆さんに感謝。

    さて、さらに下って三篠川で橋を渡り、右手のJR上三田駅をめざす。上三田駅は今では無人駅、自動販売機で切符を買い、駅のホームまで階段を上がる。何はともあれ、無事電車に乗れて満足。
    (降車時、自動改札口でシャッターが降りてしまった。切符の入れ方が悪かったのか)

    ・・・・・

    デジカメ不調、iPhone電池切れ(山の中では電波を探しまくる?)
    GPS時刻表示デタラメ
    30秒ごとの緯度経度のみ把握できる