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JR白木山駅~白木山~602m峰尾根~林道~国道52号(2016/09/25)

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白木山~602m峰尾根~林道
(出発:JR白木山駅―芸備線、帰着:桐陽台入口バス停(JR可部駅―可部線))

2016年09月25日(土)、広島湾岸トレイル・踏査&整備(第8回)

  • 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2016年09月25日)
    602m峰前後のルートは、下記の2015年11月21日山行記とは異なっている。
    広島湾岸トレイルのコースとしては、今日(2016年09月25日)の軌跡を採用する。
  • コース全体の詳細山行記 ⇒ Akimasa Net(2015年11月21日)山行記
    ただし、602m峰前後のルートについては、上記の2016年09月25日山行記を採用する。

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はじめに

602m峰の先の林道と山道との関係を2015/11/21体験会の結果と突き合わせて検討した。以下、2015/11/21(第7回体験会)の写真(左側)、2016/09/25(第8回踏査&整備)の写真(右側)である。

広島湾岸トレイルの正規ルートは、「白木山~押手山(引き返す)~押手山手前鞍部~高屋」である。しかしながら、白木山山中の林道では、2年前の「平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害」(2014年8月20日)によって通行困難な箇所が生じた。そのため、当面の代替コースとして、「白木山~602m峰~桐原林道(穴郷林道)」を採用している。

前回体験会では、602m峰の先で、幾度となく林道を横切っていったが、肝心の林道がどのように走っているのか把握できておらず、実際に歩いたルートと地理院地図表示との関係が不明確なままであった。今回の検討結果で下記のとおりほぼ解明できた。

602m峰手前で、初めて林道に出る(標高610m台)

標高610m台(602m峰手前)で、初めて林道に出る。尾根筋の黒破線と南向きの黒破線がぶつかる地点である。

右手(西向き)に良い道(地理院地図黒破線のとおり)が延びている。602m峰の方角である。左手にも良い道があり、今下ってきた小尾根の南面を東向きに延びている。

穴郷林道(桐原林道)の枝ルートがここまで延びてきているようである。地理院地図で確認すると、この林道は、標高490m前後(602m峰の西側)までしか表示されていない。

さて、広島湾岸トレイルは、原則としてあくまでも尾根を追って山道を行く。そこで、標高610m台から再び山道に入り、そのまま西向きに、林道を右下にしてほんの少し(20~30m)行く。

標高610m台

〈写真〉標高610m台の地点で林道に出る、2015/11/21(13時15分)
(林道を横切って、そのまま再び山道に入る)

標高610m台

〈写真〉標高610m台の地点で林道に出る、2016/09/25(12時42分)
(前回体験会写真の位置から数歩前に出て写す。林道に並行して山道があるのが分かる)

ほんの少し山道を歩いて、すぐに元の林道に出る(標高600m台)。そこから、ほんの少しだけ林道をさらに西向きに行くと、林道は左手に振られて下る。その角の右側に、602m峰取付き口がある。前方の人が集まっている辺りである。

標高600m台

〈写真〉ほんの少し山道を歩き、再び林道に出る(標高600m台)、2015/11/21(13:17-13:21)
(前方右側に、602m峰取付き口がある)

602m峰の前後を西向きに行く(やぶ気味である)

602m峰前後は、やぶ気味の山道である。

標高600m台

〈写真〉602m峰の取付き口(標高600m台)。2015/11/21(13:17-13:21)

再び山道に入り、西向きに行く。

602m峰

〈写真〉山道を西向きに行くと、602m峰である。2015/11/21(13時21分)
(602m峰の前後は、やぶになっている)

602m峰の先(標高580m台)で、林道に出る

602m峰を通り抜けて、なおも西向きに尾根を下る。尾根突端で林道に出る(標高580m台)。

尾根に向かって右手を見ると、林道が尾根南面を東向きに延びている。最初に降り立った林道につながるものと思われる。

標高580m台

〈写真〉602m峰西側の尾根突端の林道(標高580m台)。2016/09/25(13時23分)
(尾根の右手を見る)

尾根に向かって左手を見ると、緩やかに林道が下っている。

標高580m台

〈写真〉602m峰西側の尾根突端の林道(標高580m台)。2016/09/25(13時23分)
(尾根左手に林道が下っている)

広島湾岸トレイルの正規ルートは、ここから林道をそのまま集落まで下るように設定している。ただし、昨年の体験会(2015/11/21)では、ここからさらに山道を下っている。

標高580m台

〈写真〉林道を横切って山道に入る(標高580m台)。2015/11/21(13時26分)

602m峰の先(標高580m台)から、東向きの林道を下る

今日の再踏査・整備活動は、標高580台の林道に出た時点でほぼ終了である。ここからは林道の状態(崩落等)の確認をしながら、のんびり下るつもりであった。しかし、途中で本降りの雨となる。

さて林道は、標高580台から602m峰尾根の北面を東向きに下る。そして、標高560m前後で鋭角に左へ折り返し、今度は西向きに下る。

林道左折点

〈写真〉林道左折点(標高560m前後)。2016/09/25(13時27分)

標高560m台

〈写真〉林道左折点(標高560m台)。2016/09/25(13時27分)
(右手(東向き)にも林道が延びている)

西向きの林道を下る(標高560m前後~530m台)

602m峰尾根の北側にある西向きの林道を下る。

標高550m台

〈写真〉西向きの林道を下る(標高550m台)。2016/09/25(13時30分)

前回体験会(2015/11/21)では、この西向きの林道のどこかで、標高580mの尾根突端から下りてきた山道が横切ったはずである。

今日その位置を確認しようとしたが分からなかった。帰宅後、GPS軌跡を分析した結果、この写真の少し先で林道を横切ったようである。

2日分のGPS軌跡を重ね合わせて初めて分かった。

今日通った西向きの林道は、予想よりも西側(標高530m台)まで延びている。

前回体験会(2015/11/21)で通った山道は、標高580m台の尾根突端で林道から山道に入る。この山道は、尾根上を西向きに下り、標高550m台で北に向きを変える。そして、標高540m台で林道を横切っていた(北向き)のである。

前回体験会の写真である。標高540m台で、西向きの林道を南から北へ横切っている。

標高540m台

〈写真〉また林道に出るので、そこからまた山道に入る(標高540m台)。2015/11/21(13時34分)

北東向きの林道を下る(標高530m台~510m前後)

西向きの林道は、標高530m台で、右折して北東に向きを変える。そして、標高510m前後まで北東向きに下る。

林道右折点

〈写真〉林道右折点(標高530m台)。2016/09/25(13時39分)
(ここから北東向きに、小尾根の西斜面を行く)

標高530m台

〈写真〉林道右折点の少し先(標高530m台)。2016/09/25(13時39分)
(右折点の先がちょっと荒れている)

林道最北端部付近(標高510m台)

林道最北端部手前で、林道は北向きの小さな尾根をほんの少し乗り越して、小尾根北東面に出る。

林道最北端部

〈写真〉林道最北端の少し手前(標高510m台)。2016/09/25(13時41分)
(右手から林道が合流して、左手に下る)

林道最北端部

〈写真〉林道最北端の少し手前(標高510m台)。2016/09/25(13時41分)
(右手から合流する林道をのぞいてみる)

前回体験会(2015/11/21)で、最後に林道に出た位置は、この右手から合流してくる林道に入ってすぐのところではなかろうかと思われる。

つまり、前回体験会の写真(下の写真)でいうと、カメラマン(私)の位置の左手から山道を下りてきている。そして、大勢の人たちがいる先頭部分が、林道最北端部になるのではないだろうか。

この写真を写した位置から、林道最北端部までの間の左手で、今日下ってきた林道が合流しているはずである。しかしながら、前回体験会ではその林道を確認してはいない。残念である。

標高510m前後

〈写真〉最後の林道に出る(標高510m前後)。2015/11/21(13:37-13:44)

最初南西向きの林道を道なりに下る(林道最北端部~集落)

前回体験会(2015/11/21)では、標高510m台から先は、超急坂とのことで主催者の判断で林道をそのまま下ることになる。

標高510m前後

〈写真〉北向きの小さな尾根を巻いて、尾根西面に出たところ(標高510m前後)、2015/11/21(13時45分)

林道最北端部(標高510m前後)で北向きの小さな尾根を左に巻いて、尾根西面に出る。林道最北端部周辺及びその下側の南西向き林道で、前回と今回のGPS軌跡に乖離があるものの、同じ林道を歩いたことは間違いない。

林道最北端部

〈写真〉林道最北端部で左へ巻いてゆく。2016/09/25(13時42分)

南西向きの林道は、標高490m前後(602m峰の西側)で、地理院地図・黒実線に接続する。そしてその後は、黒実線にほぼ沿う形で、南南東~西~北西向きに集落まで下る。

2005年02月20日

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木ノ宗山~(二ヶ城山)
(出発:JR上深川駅、帰着:JR玖村駅―芸備線)

2005年02月20日(日)、単独

先週2月12日(2005年)に、二ヶ城山から木ノ宗山方面に向かって歩いた。その木ノ宗山手前にある三田ヶ峠西の、329.4m三角点附近の行程がどうも腑に落ちない。木ノ宗山の展望図作成を兼ねて、もう一度出かけてみることにした。

なお今日の予定では、木ノ宗山から三田ヶ峠を経て二ヶ城山に至り、岩ノ上コースの岩尾根を下って、前々回見かけた矢口丘分岐を探索してみるつもりだった。しかし、途中から冷たい風に加えて雪が降ってきた。もし岩尾根を下るとするならば、真正面から風雪が吹き付けるだろう。それを嫌って、二ヶ城山手前から林道経由で岩ノ上に下りた。

2016/07/10読替え有り
329.4m三角点 → 329.0m三角点(国土地理院の改算による)
岩ノ上分岐 → 三田ヶ峠分岐

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今日のコース&コースタイム

JR上深川9:33-養老橋9:47-登山口9:51-右折189度10:09-正面木ノ宗山10:15、10:17-なだらか10:23-コブ10:34-340m台10:36-岩場10:41-コブ10:45-木ノ宗山10:47、11:09-北分岐あり11:18-史跡入口11:20-広場11:25-三田ヶ峠11:32-わくぐり岩11:34-コブ鞍部11:48-左折11:52-送電鉄塔12:00-329.4m三角点12:06、12:12-コブ12:16-鞍部12:19-コブ12:20-コブ12:24-コブ12:27-コブ12:30-コブ12:34-332m12:37-コブ12:42-コブ12:45-コブ12:47-340m台12:49-岩ノ上分岐12:50、13:11-沢13:19-二ヶ城山登山口13:26-上岩の上跨橋13:36-JR玖村14:11

  • JR上深川駅(18分)登山口(56分)木ノ宗山(22分休憩)
     小計1時間14分
  • 木ノ宗山(23分)三田ヶ峠(34分)329.4m三角点(6分休憩)
     小計57分
  • 329.4m三角点(25分)332m峰(13分)岩ノ上分岐(21分休憩)
     小計38分
  • 岩ノ上分岐(25分)上岩の上跨橋(35分)JR玖村駅
     小計1時間00分
  • 総合計4時間38分(全ての時間)
    (木ノ宗山22分、329.4m三角点6分、岩ノ上分岐21分を加える)

JR上深川駅~木ノ宗山~三田ヶ峠

JR上深川駅から、芸備線南側の白木街道(県道37号)を西に少し戻る。三篠川を左岸から右岸に渡ってすぐに左折、三篠川の土手道に入って南~西向きに行く。以前は舗装されていない趣のある土手だったと記憶しているが、今回通ったときには簡易舗装がされており、ちょっと残念。

養老橋のかなり手前から、川面に沿って吹きつける冷たい西風をまともに受ける。その養老橋で三篠川左岸に渡る。民家のそば、お墓の前を通って登山口に至る。

木ノ宗山の登りは、最初は急登、登るにつれて傾斜は緩やかとなる。

木ノ宗山山頂にて展望図作成中に、白いものが一つふわっと落ちてくる。西から北にかけて雪雲で覆われているようだ。そのうち降ってくるかも知れない。先を急ぐことにする。三田ヶ峠手前で、すこし降ってきた。

三田ヶ峠

木ノ宗山から下りてきて、そのまま二ヶ城山登山口に取り付く。

参考までに、三田ヶ峠から二ヶ城山方面へ向かうには、木ノ宗山から三田ヶ峠へ下りてきた道(二万五千分1地形図記載道)を西に行って、堰堤の左岸にある尾根を登っていく。安佐北区と東区の境界線(二万五千分1地形図)よりも、100m北側になる。

最初少し谷寄りを行き過ぎたようだ。直ぐに修正して尾根に乗ると、きちんとした踏み跡がありそれに従う。登るにつれて風が強く当たるようになり冷たい。振り返っても、三篠川の向こうでさえほとんど分からない。白木山や高鉢山がほんのりと見える程度だ。標高240~50m付近で、二ヶ城山に向かう尾根に乗る。

329.4m三角点

329.4m三角点で、先週の行動を反芻しつつ前に進む。

先週は、尾根筋のどこから高陽町側に下山したのかで混乱してしまった。その原因は、この三角点にある分岐を、それより東北東300mにある安佐北区と東区の境界線表示屈折点(標高約280m)にあるものと錯覚したことによる。そして、実際に高陽町側へ下ったのは三角点からだった(当日山行記参照)。なお、登山道の屈折点は、標高240~250m付近にある(前述)。

それにしても、この329.4m三角点における山道の方角が今ひとつはっきりしない。実測では、木ノ宗山方面と二ヶ城山方面で作る角度は約90度となる。ところが、地形図を見る限りどうしてもそのような鋭角にはならない。もう一度現地に行く必要があるかも。

後日注:329.4m三角点からの踏み跡は、二ヶ城山方面(南西)、三田ヶ峠方面(南東)に付いているので、踏み跡は約90度の角度で屈折している)

岩ノ上分岐~山陽自動車道~JR玖村駅

さて、岩ノ上分岐を過ぎ、送電線鉄塔(341m峰)に近づくころ、降雪が激しくなり前進をあきらめる。岩ノ上分岐まで少し引き返し、林道経由で上岩の上跨橋(山陽自動車道)まで北向きに下る。

さらにそのまま北北西に下り、JR玖村駅に至る。JR安芸矢口駅(ひと駅広島寄り)へ向けて、西向きに山陽自動車道に沿う形で下るよりも、少し近いかなと思ったがほぼ同じ距離だろうか。

2005年02月12日

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二ヶ城山~(木ノ宗山)
(出発帰着:上岩の上跨橋―山陽自動車道)

2005年02月12日(土)、単独

先週確認できなかったマンサク(アテツマンサクだということだ)を求めて、二週連続で二ヶ城山に登る。事前に資料(QJY通信122号)を読み返すと、咲いている場所はあまり広範囲ではないらしい。

どんな具合か心配であったが、無事開花しているところを捉えることができた。林道を右折してしばらく行った堰堤のそばである。しかし、バカチョンカメラには少し距離が遠すぎて、黄色いモヤモヤが写せた程度である。それでも春一番の花(先ず咲く ― マンサク)に満足する。

2016/07/10読替え有り
329.4m三角点 → 329.0m三角点(国土地理院の改算による)
岩ノ上分岐 → 三田ヶ峠分岐

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今日のコース&コースタイム

上岩の上跨橋10:00-(林道)-登山口10:14(188度)-堰堤10:17、10:29-送電鉄塔331m10:34、10:50-コブ10:58-岩場11:01-尾根左折140度11:05-尾根左折146度11:11、11:32-広場11:35、11:37-(142度)-蝦蟇ヶ峠分岐11:40-二ヶ城山11:42、11:55-展望地11:58、12:28-二ヶ城山12:39-コブ馬木分岐12:41-コブ12:44-コブ12:46-440m台12:48-送電鉄塔12:50-発石バス停分岐12:53-コブ13:00-コブ13:01-送電鉄塔341m13:04-岩ノ上分岐(鞍部)13:07-古い峠?13:10-332m?13:26-木ノ宗73度-コブ(木ノ宗79度)13:33-コブ13:38-コブ13:40-329.4m三角点13:44、13:48-送電鉄塔13:59、14:04-合流(20度)14:05-湿地14:08-林道14:13-左折登る、右折-小尾根14:28-団地14:46-(車道)-上岩の上跨橋15:12(注:岩ノ上分岐北北東の332mは、その分岐から13分程度の位置にある。したがって、今日は見逃している。)

  • 上岩の上跨橋(14分)登山口(8分)送電線鉄塔(29分)分岐(2分)二ヶ城山
     小計53分(途中休憩合わせて49分を除く ― 最後まで加えず)
  • 二ヶ城山(25分)341m峰(3分)岩ノ上分岐(37分)329.4m三角点
     小計1時間05分
  • 329.4m三角点(25分)林道(33分)団地(26分)上岩の上跨橋
     小計1時間24分
  • 総合計3時間26分
     (二ヶ城山探訪昼食57分を除く、三角点休憩4分を加える)

林道~送電線鉄塔(331m峰)

沢沿いのマンサクを楽しんだ後、急坂をこなして今日最初の送電線鉄塔(331m峰)に至る。登ってきた道を振り返ると、送電線のやや右側の角度となる。送電線鉄塔から上のコース全般にわたって、西~北の展望が開ける。さすがに先週まで残っていた雪は全くない。

天候は晴れ、寒いがそれ程冷え込むといったこともない。途中で展望のよいポイント(西~北に開ける)ごとに割りと時間をかけて登った。山頂からは、西~北は見えないことが分かっていたからである。 山頂北のビューポイント(西~北に開ける)を知っていたなら、さっさと山頂まで駆け上がったのに、ちょっと残念。

二ヶ城山山頂部からの展望

二ヶ城山山頂から北側にブッシュ気味の踏み跡があり、前回から気になっていた。"こういち"レポートによれば展望箇所があるというので、今回初めて踏み込んでみた。山頂からは2分程度の距離である。

西~北の方角に、雪を頂いた芸北の山々を見ることができる。二ヶ城山山頂と合わせれば、360度の超展望を得ることができて大満足。さっそく、カシミール展望図を新たに作成し直した。

三田ヶ峠西の329.4m三角点から下る

往路下山は面白くない、というので少し考えた。白木山の右手前に木ノ宗山があり、そこに至るまでの尾根が見えている。尾根上に縦走路があることは、今までの山行で分かっている。行くのはいいが、今日は上岩の上跨橋まで戻ってこなくてはいけない。

三田ヶ峠少し手前に、高陽町の方角に分岐があったのを思い出した。三田ヶ峠から西へ、地図上の水平距離約500mの地点だったはずだ。 (そこから高陽町方面へ)下ることができるだろうと簡単に考えて、のこのこと木ノ宗山方面に踏み出す。

途中の馬木分岐と発石バス停分岐をやり過ごし、"岩ノ上"分岐に至る。ここが、今日の出発点(上岩の上跨橋)から延びている林道に下りる道であろう。ここまでは比較的よい道である。

しかし今日は、"岩ノ上"分岐よりももっと先まで行って下ろうというので、さらに先へ進む。道は以前通った時と同じようにかなり荒れている。しかし通れないことはない。

そして、そそっかしくも、「329.4m三角点の先の送電鉄塔管理道に沿って」(注:下段にて訂正有り)下ってしまった。すぐに右手から良い道が下りてきて合流する。これが今日行きたかった分岐から下りてきた道であることは間違いない(とその時は考えた)。

2005年02月20日山行を参考にして訂正:

尾根から高陽町側に下ったのは、329.4m三角点からである。

329.4m三角点から下ったにもかかわらず、それより東北東300mにある安佐北区と東区の境界線表示屈折点(標高280m台)から下ったものと錯覚している。

329.4m三角点から下り、尾根筋の送電鉄塔(三角点北東、標高280m台)の一本下の鉄塔を通って、下山道に合流している。この下山道は、尾根筋の送電鉄塔脇から下りてくる巡視路のはずである。

何のことはない。今日は三角点で道迷いをした格好になっている。三角点から行き着いた送電鉄塔の位置が、尾根よりもかなり下にあったので何となく腑に落ちない気持のまま下山したのだった。

なお、この三角点周辺は、新たな測量のために木々を伐採している。薄暗い樹間にあった三角点の雰囲気はまるで変わっていることに 、2月20日(2005年)に気が付いた。

329.4m三角点~林道~倉掛二丁目

尾根から下りてくる送電鉄塔巡視路に合流し、左折して気持ちよく下っていると林道に出た。この林道は地形図に記載されている。ただし、記載位置よりももっと上流に延びているはずである。

それはともかく、この林道を右に下るならば深川に出ることは出る。しかし、今日の出発地点に戻るには、北へ伸びる尾根に沿ってほぼ360度、 東→北→西と、大きく回り込まなければならない。

そこで近道をすることを考えた。林道を左へ(地形図での記載は途切れている)さかのぼり、適当なところで右手の尾根を越えて、北側へ下りることにした。ところが、事はそう簡単にはいかなかった。尾根の向こうは熊笹の生い茂るブッシュになっていたのだ。

沢沿いにかすかに残る踏み跡を頼りに、クマザサをかき分けイバラに刺されながら下る。途中にはヌタ場のような泥んこの窪みがあった。イノシシなどが通る獣道を下ったのかもしれない。

急坂でひっくり返って二回転したりして、悪戦苦闘の末、団地の上の小さな遊水池に転がり落ちた。場所は「倉掛二丁目38、高陽浄水場の東側」である。

不審者通報があったのか、パトカーがしばらくの間ゆっくりと後ろについてきた。

2005年02月05日

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二葉山~尾長山~牛田山~松笠山~二ヶ城山
(出発:JR広島駅―山陽本線、帰着:JR安芸矢口駅―芸備線)

2005年02月05日(土)、単独

"広島市で最初の春の風物詩、マンサクの花"(QJY通信122号)を求めて、二ヶ城山を目差す。広島駅に着いて芸備線の時刻表をみると、何と次の列車まで1時間近くある。

二ヶ城山まで牛田山~松笠山を通って行ってみよう、というので広島駅から歩き始める。もともと気分が乗れば、松笠山から牛田山~広島駅まで歩いて帰るつもりだったのだ。

さて、肝心のマンサク(アテツマンサク)だが、頂上近くのは咲いていなかった。この山のどこかで咲いているはずだ。もう一度出直すとするか。

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今日のコース&コースタイム

JR広島9:21-広島東照宮9:30-仏舎利塔9:46-天神峠9:52-コブ9:58-尾長山185m10:05、10:08-分岐10:12-山階鳥類研究所10:14-牛田東分岐10:18-送電鉄塔176m10:18-大内越分岐10:19-コブ10:22-コブ岩場10:24-、10:26-コブ10:28-176.0m三角点10:31-中山口分岐10:35-コブ10:37-戸坂南口分岐10:48-牛田山10:58、11:09-戸坂南口分岐11:15-民家11:24-第一病院前バス停11:28、11:31-戸坂中学校入口11:40-戸坂中学校門11:47-松笠山登山口11:51-送電鉄塔11:53-東浄団地分岐11:58-踊り場12:10、12:15-大きな稜線12:16-コブ12:21-松笠山12:25、12:59-蝦蟇ヶ峠登山口13:20-コブ13:26-284m13:32-コブ13:39-コブ13:43-千人塚入口13:48-送電鉄塔13:58-矢口方面分岐14:09-二ヶ城山14:11、14:28-矢口方面分岐14:30-コブ14:35-矢口丘分岐14:37-狭い廊下14:41-送電鉄塔331m14:57、15:03-沢15:10-林道15:17-山陽自動車道15:27、15:30~JR安芸矢口16:01

  • JR広島駅(25分)二葉山(19分)尾長山(23分)三角点(27分)牛田山
     小計1時間37分(途中休憩を加える)
  • 牛田山(19分)バス通り(20分)戸坂中学上登山口(34分)松笠山
     小計1時間16分(途中休憩を加える)
  • 松笠山(21分)蝦蟇ヶ峠(51分)二ヶ城山
     小計1時間12分
  • 二ヶ城山(59分)登山口(31分)JR安芸矢口駅
     小計1時間33分(途中休憩を加える)
  • 総合計6時間40分
     (牛田山11分、松笠山34分、二ヶ城山17分の各休憩を全て加える)

JR広島駅~牛田山

霞む天気で展望はよくない。尾長山を越えて登山道に雪を見るようになる。送電鉄塔を過ぎた所にある岩場から右手をみると、高尾山の向こうに呉娑々宇山、その右に鉾取山が続く。176.0m三角点に至り、目差す牛田山、その右に松笠山をみる。さらに右の呉娑々宇山から、海にかけて、鉾取山、絵下山、江田島など。

牛田山山頂からは、安芸小富士、あるいは鈴ヶ峰~大茶臼山~武田山の後の窓ヶ山のラインがうっすらと見える程度である。大団地の右上に、松笠山(真北から57.7度)が見える。その左奥に、二ヶ城山も頭を出している。先は長いなあー。戸坂南口分岐まで少し引き返し、そこから左折してバス通りまで下ることにする。

牛田山~松笠山

妙齢のご婦人が一人でこちら(牛田山方面)へ向かってくる。だいぶ前に追い越した方だ。一歩一歩確実に前をめざす。さすがは年輪を重ねた歩き方だ。その他にも、牛田山を自分の庭のようにして歩いている人たちがいる。

戸坂南口分岐から、最初はコンクリート製の擬似木段を下る。すぐに沢沿いの道となり、民家を通り抜けて出たところは大きな病院の横であった。バス通りを横切って山の中腹にある中学校をめざす。途中で少年野球団の団員が監督から気合を入れられている。(ハッスルハッスル、気合だアーの大声)

松笠山山頂から、大茶臼山~武田山、大茶臼の右奥、大峯山がほんのうっすら見えている。呉娑々宇山と高尾山の中間点の向こうに、原山の鉄塔(2本)をみる。

山頂に設置された展望図の"河平連山"という文字の部分が、無残にも大きく削り取られている。松笠山から河平連山は見えない。だから展望図の表示が間違っていることは確かなのだが、だからといって悪戯はよくない。手を加えるならば、もっとスマートに修正してほしいものだ。

二ヶ城山が目の前に大きい。その左奥に白木山、右奥に安駄山~高鉢山があり、その右に、鷹の条山、三本木山、長者山が折り重なる。鷹の条山の右奥に森林公園も見えている。それにしても、ここから二ヶ城山まで、まだまだ遠いなー。あの辺りを登るんだなと尾根筋を目で追いつつ気合を入れ直す。

松笠山~二ヶ城山

何はともあれ、まずは松笠山から蝦蟇ヶ峠まで下らなければいけない。頂上から少し引き返して左折のはずだが。来た道には分岐はなかったような。ほんの少し不安を抱えながら引き返すと、赤テープがある。そして雪の上に踏み跡が付いている。時々雪を踏みながら峠まで下る。

蝦蟇ヶ峠から二ヶ城山登山道に取り付くと、かなりの倒木がある。太い幹を切った鋸跡が真新しく、つい最近再整備されたもののようだ。感謝!!

こちら側の登山道はそれ程勾配がない。地図に表示されたコブ、表示されていない幾つかの小さなコブを越えて、ゆったりと登っていく。こちら側をのんびり下るのは良いかもしれない。以前に下った時(2002/03/16)は、木ノ宗山からの縦走でくたびれたのと、千人塚往復で体力を消耗して、少ししんどい思いをした。

二ヶ城山からの展望も霞む。おもしろい展望記にはなりそうにない。ほんとうは展望図を作り直したいのだが今回はパス。

白木山の右手前に木ノ宗山、木ノ宗の右奥に安駄山~高鉢山。さらにその右、呉娑々宇山系の長者山~藤ヶ丸山の後に、曾場ヶ城山~水ヶ丸山が何となく分かる程度。

呉娑々宇山右の高尾山の後に、ほんのりと見えるのは灰ヶ峰のようだ。絵下山の右、天狗城山~天狗岩の後がうっすらと霞んでみえる。

黄金山の左奥に峠島、右奥に安芸小富士までしか見えない。松笠山の右奥に牛田山をみる。仏舎利塔は、松笠山のほぼ真後ろだというが気が付かなかった。牛田山の右奥、鈴ヶ峰から北側は樹木に隠れる。いずれにしても霞む天気で遠くまでは見えない。早々に下りにかかる。

二ヶ城山~上岩の上跨橋(山陽自動車道)~JR安芸矢口駅

二ヶ城山山頂から、来た道を少し引き返し(矢口方面分岐)、送電鉄塔(331m峰)まで北向きの急斜面を下る。狭いやせ尾根の岩場に雪が付いており難渋する。鉄塔からの急坂(144度)には雪はなく助かる。沢沿いの道にヤブツバキが一輪落ちていた。道の両側に雪が残り少し雪を踏む。

林道にぶつかり左折してまっすぐ下ると、墓苑の横を通って上岩の上跨橋(山陽自動車道)に出る。以前ここから登った時は、墓苑横を通らず左(東側)から回り込んだように記憶している。しかし、途中に分岐があるかどうかは気が付かなかった。

JR安芸矢口駅まで歩く。またしても電車(ジーゼル)がない。のんびり待つしかない。

2003年03月08日

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二葉山~尾長山~牛田山、縦走
(出発帰着:JR広島駅―山陽本線)

2003年03月08日(土)、単独

白木山へ登るつもりであった。しかし雨模様である。一応傘は持って出かけていた。太田川放水路から上流を見ても白木山は全く見えない。細かい雨も降ってきたようである。広島駅で途中下車した。牛田山なら傘をさして歩ける。二万五千分1地形図を持っていない分ちょっと面白くないが、道に迷うことはないだろう。

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今日のコース&コースタイム

JR広島7:50-広島東照宮7:57-小ピーク8:10-仏舎利塔8:15、8:22-尾長山8:39、8:45-鉄塔8:53-小ピーク9:02-三角点(176.0m)9:12-小ピーク9:16-小ピーク9:18-小ピーク西を巻く9:30-戸坂南口分岐9:35-牛田山9:46、10:03-展望台10:18-小ピーク10:24-牛田旭二丁目10:45-(早稲田神社)-JR広島11:12

  • JR広島駅(25分)二葉山(17分)尾長山(27分)三角点(34分)牛田山
     小計1時間56分(途中休憩を含む)
  • 牛田山(42分)牛田旭二丁目(27分)JR広島駅
     小計1時間09分
  • 総合計3時間22分(全ての時間を含む)

二葉山

広島東照宮から二葉山を目指す。約500段あるという階段を登る。ただし左右の足で交互に踏みこんでいける高さになっており快調に高度をかせぐことができる。頂上からは海側の展望が良い。

行く手の尾長山の左奥に呉娑々宇山、右奥に鉾取山を見る。黄金山の左に絵下山、右奥は倉橋島である。安芸小富士と宮島の間の海は、牛田山から見るのとほとんど角度は変わらない。宮島より北は木立ちにはばまれる。なお宮島の山頂は雲に隠れる。

尾長山

尾長山から宮島を見ると、さっきまで山頂を覆っていた雲がなくなっている。鈴ヶ峰~大茶臼山~武田山縦走路を見る。後ろの極楽寺山も雪のようだ。鈴ヶ峰~大茶臼山中間点にあたる柚木城山右奥の大峯山は白く霞んでいる。

大茶臼山の左右奥に雪山がある。左側は阿弥陀山、窓ヶ山あたりである。右側は東郷山の大きな山稜であろう。武田山、牛田山の間は樹間にかすむ。

尾長山からは小さなアップダウンを繰り返しながら次第に高度を稼いでいく。途中に環境省山階(やましな)鳥類研究所広島二級ステーション(牛田山)があり、鳥類標識調査をやっているようである。鉄塔から少し上がって振り向くと、絵下山の左奥に灰ヶ峰が見える。今までは雲に隠れて見えなかったのだろう。

三角点

三角点から行く手の牛田山の左奥に大茶臼山~火山を見る。武田山も見えるはずだがよくはわからない。牛田山の右奥には松笠山との間に堂床山~可部冠山が見えているようである。呉娑々宇山、鉾取山、絵下山そして灰ヶ峰も見える。

牛田山手前の巻き道から、尾長山の右奥に安芸小富士、仏舎利塔の右奥に宮島を見る。鈴ヶ峰の後ろに船倉山~大野権現山の稜線をはっきりと認める。牛田山の左肩の向こうに大峯山を見る。

牛田山

尾長山から先はほとんど笠をさすことはなかったが、牛田山頂上で何か白いものが降ってきた。霙(みぞれ)である。最初はパラパラだったが少し経つと激しく降ってきて、北の方はたちまち霞んでしまった。

この間にも元気のいい人たちが数人、思い思いに下から登ってきた。皆さん笠も持たず空荷の軽装である。散歩がてらよく登っていらしゃるようである。

牛田早稲田方面へ下る

牛田山頂上から西に向けて下る。しばらく行くと今まで歩いてきた稜線が左手に見通せるようになる。展望台までは前回(2001年09月09日)と同じである。その後は牛田早稲田方面への標識に従って下ったはずである。見通しがよくて気持ちのよい岩尾根に出る。あまり人は歩いていない道のようであるが迷うほどのことはない。民家の裏に出て、そこからさらに急な坂道を下っていった。

2002年08月16日-2/2

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木ノ宗山(三田ヶ峠)~三角点329.4m、往復
(出発帰着:木ノ宗山憩いの森(三田ヶ峠))

2002年08月16日(金)、単独

鬼ヶ城山(佐伯町)の後、木ノ宗山へ回る。

きょうは鬼ヶ城山(佐伯町)登山で時間が余ったので、以前から気になっていた「木ノ宗山~二ヶ城山」縦走コース確認のためこちらへ回ってもう一登りしてみる。廿日市~広島間1,050円(高速道路通行料)を奮発する。

今年の春(2002/03/16)、深川から木ノ宗山に登り、三田ヶ峠へ下りて二ヶ城山へ縦走しようとした。しかし、三田ヶ峠から二ヶ城山への取り付き口がわからず大回りをしてしまった。その後の現地調査で、木ノ宗山憩いの森に入ってすぐの小さな堰堤の向かって右側を登って行くらしいと見当がついた。今日はそのコースの確認をしようというわけである。

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今日のコース&コースタイム

木ノ宗山憩いの森13:35-小ピーク13:45-稜線上13:51-小ピーク13:53、13:58-鉄塔13:59-三角点14:05、14:15-稜線分岐14:29-木ノ宗山憩いの森14:38

  • 三角点まで、30分
  • 三角点から、23分
  • 合計1時間03分(休憩を含む)

三田ヶ峠~329.4m三角点往復

赤テープ等はあまりないが、基本的には稜線上を行く。道は踏まれておりなんとかなるだろう。ただし、初めての下山道だと少しとまどうかもしれない。かなり下りきって木ノ宗山が林間に見え隠れし始めた頃、一旦左折して小さな尾根を乗り換える形になる。ポイントの一つである。なおその後も木ノ宗山を正面に見据えながら下って行く。

地図上の”三角点~憩いの森”間についている一点鎖線は、広島市東区と阿佐北区の境界線である。登山道とは一致しない。なお、三角点から二ヶ城山方面へは稜線上を通る境界線がそのまま登山道と考えてよいであろう。

稜線上の小ピークから、西側に荒谷山、権現山、阿武山、可部の山々、白木山など。鉄塔では呉娑々宇山と白木山が向き合う。

三角点における考察

二ヶ城山方面、214度
木ノ宗山方面(三田ヶ峠)、82度(ただし、入ってすぐ123度を向く)
したがって、二ヶ城山~木ノ宗山(三田ヶ峠)は約90度の角度がある。前回(2002/03/16)、90度よりも鋭角であると見たのは間違いである。

高陽町方面、350度
前回(2002/03/16)、木ノ宗山(三田ヶ峠)~高陽町を直線と見たのは疑問。
(重要:2005年02月20日山行記で総括)

三角点で蝶を見る。黒色で羽の中ほどに黄色い模様がある。今日鬼ヶ城山(佐伯町)で見た蝶ほど速くはないが、これもかなりのスピードで飛んでいる。

2002年03月23日

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松笠山
(出発:JR戸坂駅、帰着:JR安芸矢口駅―芸備線)

2002年03月23日(土)、EIKO

先週、木ノ宗山~二ヶ城山を縦走して蝦蟇ケ峠へ下りた。その後、時間と体力があれば松笠山に登って戸坂へ下りようかと考えていたが、断念した。今日はその続きである。

ただし今日は極めておとなしく、植物観察を始めてみようかと考えた。すると、山道には至るところで木々の名前を書いた名札が付けてある。こうした処置がほんとうに良いのかどうか判断する力はないが参考になる。

落葉樹は芽吹き始めたものまだのものが混在している。経時的に観察すると面白いのだろう。それにしても今年のサクラは早過ぎる。列車からみるだけでもすでに満開の木が何本かあった。黄金山もピンクの帯で巻かれていた。

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今日のコース&コースタイム

JR戸坂9:10-湯釜古墳分岐9:53-10:03-松笠観音寺10:10、10:26-八畳岩10:35、10:44-大岩10:51-松笠山頂上11:31、12:23-憩いの森12:40-JR安芸矢口13:55

  • JR戸坂駅(43分)湯釜古墳分岐(7分)松笠観音寺
     小計1時間00分(古墳往復10分を含む)
  • 松笠観音寺(9分)八畳岩(47分)松笠山頂上
     小計1時間05分(休息時間を含む)
  • 松笠山(17分)菰口憩いの森(1時間15分)JR安芸矢口駅
     小計1時間32分
  • 総合計3時間53分(昼食タイム52分を除く)

JR戸坂駅~松笠観音寺~八畳岩~松笠山

松笠観音寺境内の巨樹群(スギ、アベマキ、モッコクなど)はすごい。それぞれ樹齢300~400年ということである。ヤブツバキも大きい。その下には赤い花が一杯落ちていてまるで絨毯を敷いたようである。

八畳岩からは、二ヶ城山、呉娑々宇山、そして大茶臼山から阿武山までを望む。大岩からは、牛田、鈴峯の展望が開ける。八畳岩、松笠山間はあまりアップダウンのない歩きやすい道である。

松笠山からの展望

昨日は昼まとまった雨が降った。車が泥だらけになった。黄砂だろう。その黄砂と春霞で頂上からの展望はあまり期待していなかったのだが、予想外にすばらしい景色で感激する。ただし風は冷たい。風速20mくらいで下から吹き上げてくるので、寒さと風圧で立ったまま双眼鏡を構えることができないくらいであった。

2002.03.24(日)中国新聞
今月20日ころ中国北部で発生した黄砂現象は、過去十数年間で最大規模といわれている。NASA(米国宇宙局)の人工衛星「OrvView」によって撮影(21日)された写真では、朝鮮半島や中国北東部は茶色の砂ぼこりに包まれて姿を消している。そしてその砂ぼこりは、日本の本州やさらにその東側の太平洋でも確認される。

「あさきた里山いちばん」でいう。(松笠山山頂からの)展望はあまりない、と。また、「イラストで歩く広島の山へ行こう」でも、温品(ぬくしな)方面の山並が一望でき~、とある。西側の木立ちはつい最近になって切り払ったんだろうか。松笠山山頂からの眺めは上記のごとくで、頂上設置の展望絵図のとおり素晴らしい。
(なお、松笠山山頂は東区だが、北西山麓は安佐北区となる)

菰口憩いの森~JR安芸矢口駅

菰口(こもぐち)憩いの森からは阿武山を正面に見ながら下る。一応中国自然歩道となってはいるが一般の舗装道路である。春近し。道端に青いほんとうに小さな花(タチイヌノフグリ?)が群生している。その間に所々ホトケノザが生えている。サクラは咲きかけだ。人家の庭に植えてあるアセビの花が満開、少し赤みを帯びた花一杯で葉が隠れるくらいに咲いている。

サクラが全国的に狂い咲き(平年より1週間から10日早い)している今日このごろ、季節感を取り戻す山行となった。

「松笠山」2002/03/28記

松笠山山頂からの展望はすばらしいの一言に尽きる。これは、2002年(平成14年)初頭に立ち木の一部を伐採したことによるらしい。それまではあまり展望のよい山ではなかったようだ。

しかしながら、山頂の立ち木を伐採して展望をよくするという行為は、里山の自然を守ることと里山を上手に利用することの接点として、微妙な問題を含んでいると言えよう。少なくとも、伐採の程度はできるだけ小範囲に止めてほしいものである。

さて、松笠山ではサクラの苗木が山道に沿って植えられている。2001年(平成13年)に行われた宝クジ関係の事業のようである。広島県内の里山(雑木林)のどこもかしこも桜並木ではおもしろくなかろうと思うのだが。なお、この時の作業ではブルドーザーが山頂近くまで入ってきて山を痛めつけたという。(今は使っていないのだろうか、林道が頂上直下まで通じている)

松笠山には「NPO法人 松笠山の会」がある。行政その他との連携を取りつつ、”現代版・里山の有効活用”に向けて積極的なリーダーシップを発揮していただけるものと多いに期待をしている。

2002年03月16日

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木ノ宗山~二ヶ城山
(出発:JR上深川駅、帰着:東区温品(バス)JR広島駅)

2002年03月16日(土)、単独

二ヶ城山の項でガイドブックは言う、”北東の山稜は木ノ宗山まで延びるが、一般の人は縦走を控えた方がよい”と。行けるものなら行ってみたい。まず初めにまだ登ったことのない木ノ宗山に登って、それから考えよう。三田ヶ峠(木ノ宗山下山予定地点)~二ヶ城山で距離3km弱、高低差はあまりないようだから道の状態さえ良ければ行けるはずだ。

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今日のコース&コースタイム

JR上深川9:37-登山口9:54-右カーブ10:15-平らな稜線上10:30-10:32岩場-小ピーク10:39-分岐10:40-木ノ宗山10:51、11:08-北分岐あり11:18-史跡入口11:20、11:42-展望園地11:46-三田ヶ峠11:53-福田側登山口12:15-稜線上12:48-329.4m三角点12:50、13:25-332mピーク13:48-岩ノ上分岐13:55-鉄塔(341mピーク)13:58、14:08-鉄塔14:24、14:32-馬木八幡神社分岐14:42-二ヶ城山頂上14:44、-鉄塔14:56-千人塚入口15:02-(千人塚往復)-千人塚入口15:30-蝦蟇ヶ峠(がま)15:58-上温品バス停16:15

  • JR上深川駅(17分)登山口(57分)木ノ宗山頂上
     小計1時間14分
  • 木ノ宗山(23分)三田ヶ峠
     小計45分(史跡往復15分程度を含む)
  • 三田ヶ峠(22分)福田側登山口(35分)三角点329.4m
     小計57分(注:三田ヶ峠~三角点を直進すれば30分以内か)
  • 三角点(33分)鉄塔341mピーク(36分)二ヶ城山頂上
     小計1時間19分(休憩時間を含む)
  • 二ヶ城山(46分)蝦蟇ヶ峠(17分)上温品バス停
     小計1時間31分(千人塚往復28分を加える)
  • 総合計6時間38分(昼休憩35分、その他全ての休憩を含む)

JR上深川駅~木ノ宗山~三田ヶ峠

駅から登山口に至る途中で三篠川(太田川支流)の土手上を歩く。所々で土手に組み込まれた石が顔を出すが、柔らかく気持ちのよい道である。川向こう(目的地)からさかんに鳥の鳴き声が聞こえてくる。

養老橋を渡って民家の手前を左に巻いていく。大きな石でできたお墓がある。苔むしたりっぱなもので墓域も大きく囲ってある。若い夫婦が掃除をしていた。少なくとも明治以前から代々守ってきたものではないだろうか。

登山道は最初かなりの急登である。道が心持ち右にカーブしたかなと思うころまで続く。粘土質ですべりやすい。後は登るにつれて徐々に緩やかになる。

岩場では、樹間に呉娑々宇山、反対側に可部の山を望む。頂上からは、南に呉娑々宇山、高尾山、その右裾に黄金山。南西は二ヶ城山の山裾の向こうに太田川下流域が霞の中に消えてはっきりしない。

木ノ宗山から北分岐まで相当な急坂を下る。史跡入口は広場になっており休息するにはちょうどよい。樹間に東、呉娑々宇山(福田の町)、北、白木山、そして南正面に二ヶ城山を望む。史跡往復時間は15分程度。ここで蝶々にまとわりつかれる。ヒョウモンチョウの一種だと思うけど。(広島県史跡木ノ宗山銅鐸銅剣出土地)

三田ヶ峠~福田側に少し下る

三田ヶ峠には憩いの森ができており案内図がある。そこに二ヶ城山登山口の記載はない。

少し探索してみようかと思ったが、さっさとあきらめて、車道を南向きに福田側へ少し下る。右折して、ニ万五千分1地形図に記載のある登山道に入ろうとするが、入口が見つからない。

注:登山道とは、329.4m三角点と332mピークを結ぶ稜線上(標高300m台)に向けて西向きに登る黒破線。地理院地図(2016/07/10確認)には表示は無い。

しかたがないので、そのまま舗装道路を上がって、白い大きな建物の真裏まで行く。

参考までに、三田ヶ峠から二ヶ城山方面へ向かうには、木ノ宗山から三田ヶ峠へ下りてきた道(二万五千分1地形図記載道)を西に行って、堰堤の左岸にある尾根を登っていく。安佐北区と東区の境界線(二万五千分1地形図)よりも、100m北側になる。

Akimasa Net(2005年2月20日山行記)

半分「やぶこぎ」である

沢(水はない)沿いに所々赤テープが付けてある。行けるところまで行ってみることにする。進行方向が少しづつ右にぶれて行く。とうとう真北を目差すようになる。目的の二ヶ城山はすでに左後の位置になっているはずである。

329.4m三角点に向かっているようだが、赤テープが見当たらなくなった。右手の空がすいて見えるようになったのでブッシュの中を急登してみる。支尾根で道はないがその向こうに木ノ宗山が見えている。一旦沢に下りて素直に真っ直ぐ登ってみる。しばらくして〈尾根筋〉の登山道に出た。

329.4m三角点

三田ヶ峠方面(右)にもしっかりした道がついているようである。そして、左手の方が標高が高くなっている。とりあえずそこまで行って休憩としよう。すると、そこが三角点であった。予想よりも大きく右に振られていたようである。

三角点に着くと、直進する道と左折(下り)の二つの道がある。最初は、直進を二ヶ城山へ至る道、左折を福田側からの登山道と考えたがどうもおかしい。地図をくるくる回して考えた。

左折の道はほぼ真南を向いている。地図上で二ヶ城山へ至る道である。よく見ると樹間右前方に二ヶ城山らしき山が見えている。まちがいない。そして、直進道は高陽町側への下山道であろう。

なお、この三角点において、二ヶ城山、三田ヶ峠へ至る道は直角(90度)よりも鋭角に折れている。登山道は地図に示されている境界線上よりもずれていると考えられる。間違えやすい場所なのであろう。三田ヶ峠側の道には赤テープがいっぱい取りつけられている。

  • 追加資料、三角点における考察:(2002年08月16日)

二ヶ城山方面、214度
木ノ宗山方面(三田ヶ峠)、82度(ただし、入ってすぐ123度を向く)
したがって、二ヶ城山~木ノ宗山(三田ヶ峠)は約90度の角度がある。前回(2002/03/16)、90度よりも鋭角であると見たのは間違いである。

高陽町方面、350度
前回(2002/03/16)、木ノ宗山(三田ヶ峠)~高陽町を直線と見たのは疑問。
(重要:2005年02月20日山行記で総括)

329.4m三角点~二ヶ城山

329.4m三角点から二ヶ城山に向けての登山道はやはり歩きにくい。倒木がありブッシュ気味。赤テープを頼りに進む。最初の送電鉄塔からは、東郷山と阿武山の間を見とおせるが春霞がにくい。東郷山の右肩は天上山、権現山の後は荒谷山であろうか。さらにその奥にほんとうにうっすらと見えるのは雲か山並か。第二鉄塔からは阿武山と白木山の間が見とおせる。その間に見えるのは可部の山々であろう。

二ヶ城山~千人塚~蝦蟇ヶ峠~バス通り

二ヶ城山から蝦蟇ヶ峠に向けてゆったりとした山道を下る。傾斜が緩やかな分、距離はかなり歩くことになる。途中で、千人塚に寄ってみた。二ヶ城落城時の古戦場跡で兵士の死体を埋葬した場所という。石組みの墓らしき跡のそばに、りっぱな”リョウブ”の株立ちがある。往復に要する時間は約20分くらいであるが、かなり下った所にあり疲れた体には登り返すのが大変だった。(登山道から350mという標識あり)。

実はこの後、余裕があれば松笠山へ登って戸坂へ下ろうと考えていた。時間と体力を考えて松笠山は次回順延とする。

蝦蟇ヶ峠からは舗道道路である。年配のご夫婦が登山スタイル(空荷)で登ってくるのとすれ違う。その他、二ヶ城山下山道だったと思うが、右手の分岐から散歩スタイルの老人が一人で歩いてこられたのと行き合う。杖をついていて、こちらは歩くだけで運動になるといった風であった。今日行き会ったのはこの三名の方々のみ。

2001年09月09日

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二葉山~尾長山~牛田山
(出発:JR広島駅、帰着:牛田旭)

2001年09月09日(日)、EIKO

広島駅北側の山塊を尾根伝いに、反時計回りでほぼ3/4周するミニ縦走コース。コース全体、特に尾長山~牛田山間は道幅も広く歩きやすい。ただし、ほとんど林間コースでピーク以外での展望はない。

二葉山(ふたばやま)139m
尾長山(おながやま)185m
牛田山(うしたやま)261.1m

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今日のコース&コースタイム

JR広島駅近くの駐車場9:25-登山口9:35-二葉山(仏舎利塔)10:00-尾長山10:30-牛田山12:35、13:20-牛田旭14:30

  • 総合計、4時間20分(ただし、昼食タイムを除く)

今日の様子

牛田山やその他のピークからは、東に呉娑々宇山(ござそうざん)、西は太田川をはさんで武田山から南に、火山、大茶臼山、北西に目をやると権現山~阿武山など、最近登った山が展望できる。またそれらの山とともにまだ登ったことのない山も。登山意欲をそそられる。海側(宮島、厳島)はかすんで見えず。

再び真夏日汗びっしょりとなる。広島駅近くまでタクシーを利用する。シートが濡れないか気になる。参考:尾長山~牛田山間標準コースタイム60分。ただし、我々と前後して歩いていた若い女性2人組も2時間程度。

2016年07月10日

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広島湾岸トレイル(モデル山行記)
蝦蟇ヶ峠~二ヶ城山~三田ヶ峠
(出発:安芸高校前バス停、帰着:寺分バス停(JR広島駅))

2016年07月10日(日)、広島駅北コース・踏査(第2回)

広島駅の新幹線口(北口、海抜ほぼ0m)から、太田川左岸沿いに山並みが続いている。広島湾岸トレイル最高峰の白木山(888.9m)まで最短で歩くことのできるルートである。

広島駅を降り立った旅人が、そのまま広島湾岸トレイルに入るコースとして面白いのではなかろうか。という訳で、前回(二葉山~尾長山~牛田山~松笠山)と今日(二ヶ城山~木ノ宗山)の2日間で踏査することになった。

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今日のコース&コースタイム

蝦蟇ヶ峠9:48-いこいの場へ(右折、230m台)9:53-いこいの場(240m台展望)9:54、9:56-270m台コブ10:00、10:03-260m台(右分岐有り、惣の谷分岐)10:09、10:16-284m峰10:19-1000m標識(290m台)10:28-送電線鉄塔(390m前後)10:57、11:46-千人塚分岐(左分岐有り、標高400mくらい)10:47-矢口方面(左分岐有り、450m台)11:59、12:07-二ヶ城山(482.8m三角点)12:09、12:51-馬木八幡神社分岐(右分岐有り、460m台)12:55、12:58-440m台コブ13:09、13:17-送電線鉄塔13:20、13:28-登石分岐(右分岐有り、400m前後)13:29、13:33-急坂上部(370m台)13:37、13:42-ヒトに会う13:45、13:49-急坂下・右折地点(350m前後)13:50、13:54-右分岐有り(送電線鉄塔管理道有り、340m台)14:01、14:04-送電線鉄塔(341m峰)14:08、14:11-三田ヶ峠分岐(330m台)14:13、14:21
・・・道迷い引き返す15:01(170m台)・・・
三田ヶ峠分岐(330m台)15:50、15:56-真伏山(340m前後)15:57-332m峰付近16:12、16:21-折敷谷山(標高300m台)16:27、16:32-SP3(16:39、16:42)-三角点(329.0m)16:50、16:54-送電線鉄塔(標高280m前後)17:02-堰堤(130m台)17:28-三田ヶ峠(120m台)17:29

  • 蝦蟇ヶ峠(24分)284m峰(38分)送電線鉄塔(13分)矢口方面分岐(2分)二ヶ城山
     小計1時間17分(惣の谷分岐7分、送電線鉄塔49分、矢口方面分岐8分を除く)
  • 二ヶ城山(4分)馬木八幡神社分岐(15分)登石分岐(8分)急坂下(13分)三田ヶ峠分岐
     小計40分(馬木八幡神社分岐3分、登石分岐4分、急坂下4分、休憩その他31分を除く)
  • 三田ヶ峠分岐(16分)332m峰(29分)329.0m三角点(35分)三田ヶ峠
     小計1時間33分(332m峰付近9分、三角点4分を加える)
  • 総合計6時間12分
    (二ヶ城山42分、三田ヶ峠分岐(2回分)14分、その他全ての時間を加える)
  • その他(道迷い)1時間29分有り

今日は時間切れで、木ノ宗山に取り付くことはできなかった。なお、蝦蟇ヶ峠及び三田ヶ峠とバス停の間は車で送り迎えしていただいた。

登石(のぼりいし)

蝦蟇ヶ峠~二ヶ城山

今日は、前回(二葉山~尾長山~牛田山~松笠山)の続きで、松笠山(三角点374.3m)の東にある蝦蟇ヶ峠(標高220m台)から二ヶ城山(三角点482.8m)に取り付いた。

二ヶ城山までは、おおまかには〈北向き〉の尾根を行く。

尾根筋にはきれいな登山道があり、地理院地図(電子国土Web)の黒破線に沿ってゆけば間違いはない。ただし、今日のGPS軌跡でみる限り、登山道は黒破線よりは全体的に〈西側〉に少し外れている。

なお、インターネット情報(ヤマレコ軌跡図)による登山道は、今日の私のGPS軌跡とほぼ同じ位置にある。つまり、黒破線よりは全体的に〈西側〉に少し外れている。

蝦蟇ヶ峠~いこいの場

蝦蟇ヶ峠(車道)から、最初は〈南向き〉に踏み込む。その後すぐに東~南東向きに登り、いこいの場(標高240m台展望)に至る。なお、道路反対側には、松笠山(三角点374.3m)取付き口がある。

さて、いこいの場手前で大きく右に折り返す箇所があるものの、全体的な行程の中ではほんの小さなブレにしか過ぎない。今日の行程の中には、このように途中で極端に大きく振られる箇所が幾つか有る。常におおまかな方角を確認しながら、そうしたブレに惑わされないことが大切となろう。

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〈写真〉蝦蟇ヶ峠(標高220m台)、9時47分

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〈写真〉いこいの場へ(右折、標高230m台)、9時53分

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〈写真〉いこいの場(標高240m台展望、ほんの小さなコブ)、9時55分

いこいの場~284m~送電線鉄塔(390m前後)

いこいの場から270m台コブまで、ほぼ〈東向き〉に行く。そして、270m台コブから二ヶ城山(三角点482.8m)までは、ごく大まかには〈北向き〉に行く。

284m峰の手前、260m台に右分岐(踏み跡程度)が有る。「ひろしま百山」中国新聞社(1998年)によれば、惣の谷(広島市東区馬木二丁目)に至る分岐である。ただし、現在は地理院地図の表示は何も無い。また、インターネット情報(ヤマレコ軌跡図)でも痕跡すら無い。

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〈写真〉1000m標識(標高290m台、284m峰の先)、10時28分
(同じような標識が200m間隔で続いている)

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〈写真〉送電線鉄塔(標高390m前後)、10時57分
(展望が開ける、大休止)

送電線鉄塔の先に「千人塚分岐」(左分岐有り、標高400mくらい)がある。

過去の私の山行記(2002年03月16日(土)木ノ宗山~二ヶ城山縦走)から、千人塚の部分を抜き出してみよう。

二ヶ城山から蝦蟇ヶ峠に向けてゆったりとした山道を下る。傾斜が緩やかな分、距離はかなり歩くことになる。途中で、千人塚に寄ってみた。二ヶ城落城時の古戦場跡で兵士の死体を埋葬した場所という。石組みの墓らしき跡のそばに、りっぱな”リョウブ”の株立ちがある。往復に要する時間は約20分くらいであるが、かなり下った所にあり疲れた体には登り返すのが大変だった。(登山道から350mという標識あり)。

Akimasa Net(2002年3月16日山行記)

矢口方面・左分岐(450m前後)~二ヶ城山(482.8m)

二ヶ城山(482.8m三角点)は太田川〈左岸〉にあり、太田川側から登ることができる。最寄り駅はJR安芸矢口駅(芸備線)であり、矢口方面分岐(標高450m台)で、二ヶ城山の頂上(482.8m三角点)に至る尾根に合流する。

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〈写真〉矢口方面分岐(左分岐有り、標高450m台)、12時02分
(画面中央、二ヶ城山山頂へ)

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〈写真〉同上、矢口方面分岐(左分岐有り、標高450m前後)、12時05分
(画面中央、矢口方面へ)

地理院地図(電子国土Web)には、二ヶ城山から直接、西~北向きに谷筋を下る黒破線が付いている。インターネット情報(ヤマレコ軌跡図)によれば、ここを歩く人もいるようである。しかし、一般的ではない。

過去の私の山行記(2005年02月12日(土)木ノ宗山~二ヶ城山縦走)から、二ヶ城山山頂部分を抜き出してみよう。

二ヶ城山山頂から北側にブッシュ気味の踏み跡があり、前回から気になっていた。"こういち"レポートによれば展望箇所があるというので、今回初めて踏み込んでみた。山頂からは2分程度の距離である。

西~北の方角に、雪を頂いた芸北の山々を見ることができる。二ヶ城山山頂と合わせれば、360度の超展望を得ることができて大満足。さっそく、カシミール展望図を新たに作成し直した。

Akimasa Net(2005年2月12日山行記)

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〈写真〉二ヶ城山(482.8m三角点)、12時51分
(西の方角を見る。二ヶ城山山頂から直接安芸矢口方面に下る踏み跡もあるようだが、一般的ではない)

二ヶ城山の三角点は、四面泥だらけである。同じ太田川の〈右岸〉で対峙する阿武山の三角点と同様な状態となっている。山頂でご一緒した地元の方の話では、先の豪雨で一番被害の大きかった太田川右岸(阿武山山麓)同様、太田川左岸の豪雨も「すさまじい」ものだったという・・・平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害(2014年8月20日)

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〈写真〉二ヶ城山(482.8m三角点)、12時09分

二ヶ城山~三田ヶ峠

二ヶ城山~三田ヶ峠には、地理院地図(電子国土Web)の登山道表示は無い。ただし、二ヶ城山から三田ヶ峠分岐を過ぎて三田ヶ峠手前まで、おおまかには北に向かう尾根上が広島市安佐北区(西側)と東区(東側)の境界となっており、その境界線を目安に進む。

「北東の山稜(さんりょう)は木ノ宗(きのむね)山まで延びるが、一般の人は縦走を控えた方がよい」。「ひろしま百山」中国新聞社(1998年)

インターネット情報(ヤマレコ軌跡図)によれば、現在では尾根筋をはじめ、左右からもよく登られるコースとなっている。ただし、尾根を追ってゆけばよいとはいうものの、微妙に左右に振れる箇所があり、気の抜けないコースである。

また、地元の方々であろうか、それぞれが思い思いに設置している各種の標識が入り乱れており、かえってスムーズな通行を妨げている。

二ヶ城山(482.8m三角点)~馬木八幡神社・右分岐(460m台)~440m台コブ~送電線鉄塔(410m台)

二ヶ城山(482.8m三角点)から送電線鉄塔(410m台)の先まで、おおまかには〈東向き〉の尾根を行く。

馬木八幡神社・右分岐(標高460m台)がある。インターネット情報(ヤマレコ軌跡図)によれば、南に流れる尾根上に踏み跡が有り、馬木五丁目方面へ下ることができるようである。

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〈写真〉馬木八幡神社分岐(右分岐有り、標高460m台)、12時58分

標高440m台の小さなコブに至る。〈東向き〉の緩やかな尾根が〈南東向き〉に変わり、さらに〈南向き〉の〈支尾根〉となって張り出している。

ここはあくまでも、〈東向き〉の〈主尾根〉を行かなければいけない。一旦、〈北東向き〉(左手前方)に急下り、その後、〈東向き〉に尾根筋を行く。すぐに送電線鉄塔(標高410m台)がある。

ここで〈北東向き〉に大きく振られるが、すぐに〈東向き〉に戻っている。自分が今どの方向に進んでいるのか、惑わされやすい箇所である。

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〈写真〉標高440m台コブの先、13時16分
(左手に急下って、そのまま東向きの尾根を行く。右手南向きの尾根は不可)

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〈写真〉送電線鉄塔(標高410m台)、13時20分

登石・右分岐(400m前後)~急坂(370m台)~送電線鉄塔(341m峰)

標高410m台の送電線鉄塔の先から、次の送電線鉄塔(標高341m峰)の先までは、ほぼ〈北向き〉の尾根を行く。

標高410m台の送電線鉄塔のすぐ先に、登石・右分岐(標高400m前後)がある。インターネット情報(ヤマレコ軌跡図)によれば、南東向きの〈支尾根〉を下り、馬木五丁目方面(登石バス停)へ下ることができるようである。

登石分岐の先(標高390m台)から、主尾根は〈北向き〉となる。

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〈写真〉登石分岐(右分岐有り、標高400m前後)、13時30分
(画面前方は、二ヶ城山山頂方面)

登石分岐のすぐ先(標高370m台)に急坂がある。急坂上部と下部で、右さらに右と振られるが、おおまかには〈北向き〉の尾根筋を外れることはない。

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〈写真〉急坂(ロープ有り、標高370m台)、13時39分
(急坂上部から右折して下る)

急坂を下り切った箇所で、さらに〈右折〉する。振り返ると、足元に小さな石が置いてあるのに気付く。そこには、左・二ヶ城山の矢印がある。

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〈写真〉右折地点(標高350m前後)、13時51分
(急坂を下り切った右折地点で振り返ったところ、足元の石が道標となっている。左折して登る形となる)

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〈写真〉右折地点(標高350m前後)の先、13時54分
(あくまでも、北向きの尾根を追ってゆく)

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〈写真〉右分岐有り(送電線鉄塔管理道入口、340m台)、14時04分
(やや左手前方へ、あくまでも北向きの尾根を外さないように行く)

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〈写真〉送電線鉄塔(標高341m峰)、14時08分

三田ヶ峠分岐(330m台)~真伏山~332m峰~折敷谷山~三角点(329.0m)

341m峰(送電線鉄塔有り)のすぐ先で、尾根が二分する。ここを三田ヶ峠分岐(標高330m台)としておこう。

【重要】道迷い注意点(下記の道迷い参照)

三田ヶ峠分岐(標高330m台)から、そのままやや〈左手〉に下ると、送電線の東側に沿って落合南五丁目(広島市安佐北区)付近に下るようである。

今日は右手の主尾根を追ってゆく。そのためには、三田ヶ峠分岐(標高330m台)から、まずは〈右手〉の真伏山(標高340m台)に登る。

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〈写真〉三田ヶ峠分岐(330m台)、14時20分

三田ヶ峠分岐から、右手の小山を駆け上がると真伏山(標高340m台)である。真伏山の山頂には、標高344.4mとするパウチ製の道標がぶら下がっている。

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〈写真〉真伏山(340m台)、15時57分

332m峰付近で、主尾根は北から北東向きに変わる。

安芸トンネル(山陽自動車道)手前の標高300m台に折敷谷山がある。折敷谷山(小さなコブ)には、標高308.8mとするパウチ製の道標がぶら下がっている。

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〈写真〉折敷谷山(標高300m台)、16時28分

安芸トンネル(山陽自動車道)の上の前後に、SP1(標高302.2m、16時36分)、SP3(標高300.5m、16時40分)といったパウチ製の標識がある。(時刻は今日の通過時刻)

標高表示を小数点以下一桁まで正確に測定できているのであろうか。これらのパウチ製の標識は何らかの調査目的で設置されているのであろうか。

なお、安芸トンネル(山陽自動車道)の上辺りで、登山道が左右に小刻みに振れる箇所がある。大筋は〈北向き〉なので惑わされないようにしたいところである。

三角点(329.0m)~送電線鉄塔(280m前後)~三田ヶ峠取付き(120m台)

三角点(329.0m)から三田ヶ峠取付き(標高130m台)までは、標高差約200mある。意外と標高差があるので侮れない。

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〈写真〉三角点(329.0m)、16時50分

  • 三角点における考察(2002年08月16日)
    二ヶ城山方面、214度
    木ノ宗山方面(三田ヶ峠)、82度
    (ただし、入ってすぐ123度を向く。そしてその後、北東向きに下る)
    高陽町方面、350度

三角点(329.0m)からの下り口では、一旦〈東〉から〈南東〉の方角に踏み込む。そしてすぐに、〈北東〉向きの尾根を送電線鉄塔(標高280m前後)の向こうまで下る。

以前(2002/03/16)、この三角点(329.0m)目指して、やぶこぎをしながら福田方面から登り着いたのはどの辺りだろうか。右手下のやぶに目を凝らしながら下る。一応その時の様子を抜き書きしてみよう。

初めての三田ヶ峠で、木ノ宗山から二ヶ城山を目指した時の山行記である。

三田ヶ峠には憩いの森ができており案内図がある。そこに二ヶ城山登山口の記載はない。

少し探索してみようかと思ったが、さっさとあきらめて、車道を南向きに福田側へ少し下る。右折して、ニ万五千分1地形図に記載のある登山道に入ろうとするが、入口が見つからない。(2016/07/10現在の地理院地図には、この登山道の記載は無い)

(無理やり沢沿いに突っ込む)

右手の空がすいて見えるようになったのでブッシュの中を急登してみる。支尾根で道はないがその向こうに木ノ宗山が見えている。一旦沢に下りて素直に真っすぐ登ってみる。しばらくして〈尾根筋〉の登山道に出た。

Akimasa Net(2002年3月16日山行記)

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〈写真〉送電線鉄塔(標高280m前後)、17時02分

送電線鉄塔をくぐり抜け、同じく標高280m前後で、境界線表示(広島市安佐北区と東区、標高280m台)を右に分ける。標高250mくらいで、前方の219mへ向かう小尾根を見送り、右折して〈東向き〉の尾根を下る。この前後の下りでは、足場が悪いので注意!

右手に谷を見て下るようになると登山口はもうすぐである。堰堤のそばを通り、地理院地図黒実線に沿って下ると、三田ヶ峠手前の取付き口(標高120m台、道路表示有り)である。

なお、三田ヶ峠(標高130m台)そのものは、道路を右手(南向き)に少し登った地点にある。

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〈写真〉堰堤(標高130m台)、17時28分

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〈写真〉三田ヶ峠手前(標高120m台)、17時29分
(左手、わくぐり岩に至る踏み跡がある)

三田ヶ峠取付き口(標高120m台)道路の向こうには、木ノ宗山取付き口も見えている。たった今、単独者が木ノ宗山に登り始めたのが樹間越しに見え隠れしている。地理院地図黒実線が南向きに登っている箇所である。

私たちは途中で探検(道迷い)をしたので、次の木ノ宗山に取り付くことはできなかった。

道迷い

2016年7月10日(三田ヶ峠分岐)

二ヶ城山から木ノ宗山に取り付くには、途中で一旦三田ヶ峠に下りることになる。その三田ヶ峠に二ヶ城山から向かう北向きの尾根は、三田ヶ峠分岐で左右に二分する。

〈右手〉が三田ヶ峠に至る尾根である。今日(2016/07/10)は最初、〈左前方〉の「送電線に沿って北北西向きに尾根筋を下る踏み跡」に入ってそのまま下ってしまった。

その時、三田ヶ峠分岐からほんの数分下った地点(標高310m台)で、2005年2月20日(木ノ宗山~二ヶ城山縦走)に下った林道(地理院地図黒実線)を、しっかりと左に確認しながら下っている。

ただし、あの時のあの林道・・・ということを思い出したのは、しばらく経ってから、この山行記をまとめている途中ではあったが・・・。何はともあれ、2005年の時の様子を書き出してみよう。

注:下記の「岩ノ上分岐」=今日は「三田ヶ峠分岐」と表記している。

(三田ヶ峠から二ヶ城山に向かう途中で)岩ノ上分岐を過ぎ、送電線鉄塔(341m峰)に近づくころ、降雪が激しくなり前進をあきらめる。岩ノ上分岐まで少し引き返し、林道経由で上岩の上跨橋(山陽自動車道)まで北向きに下る。

Akimasa Net(2005年2月20日山行記)

なお、この林道を標高200m台まで下った地点に左分岐があり、ごくおおまかには北向きに登ると、二ヶ城山南西の尾根上にある「矢口方面」分岐(今日通過した分岐)に至る。

この矢口方面~上岩の上跨橋~林道~登山道~矢口方面分岐~二ヶ城山は、インターネット情報(ヤマレコ軌跡図)でも分かるとおり、よく登られているコースである。

2005年2月12日(329.0m三角点)

2005年2月12日、何の情報も持たず、二ヶ城山~三田ヶ峠の尾根から高陽町側(太田川側)に下ってひどい目に会ったことがある。その時の下山開始地点が、三田ヶ峠西の329.0m三角点だったことを、この山行記を整理しながら思い出した。

インターネット情報(ヤマレコ軌跡図)によれば、倉掛二丁目(広島市安佐北区)~329.0m三角点を歩く人がいないわけではなさそうである。ただしその場合でも、329.0m三角点から下る場合には、尾根筋を北に下り標高260m台でやや左に振って、北北東に下っている。(右手にある送電線に接することはない)

参考までに、2005年2月12日の山行記から抜き書きしてみよう。

注:三角点の標高改算、329.4mから329.0mへ(国土地理院2014年)

329.4m三角点から下り、尾根筋の送電鉄塔(三角点北東、標高280m台)の一本下の鉄塔を通って、下山道に合流している。この下山道は、尾根筋の送電鉄塔脇から下りてくる巡視路のはずである。

(途中で、小さな尾根を無理やり乗り越え、団地側に下ろうとして)

沢沿いにかすかに残る踏み跡を頼りに、クマザサをかき分けイバラに刺されながら下る。途中にはヌタ場のような泥んこの窪みがあった。イノシシなどが通る獣道を下ったのかもしれない。

急坂でひっくり返って二回転したりして、悪戦苦闘の末、団地の上の小さな遊水池に転がり落ちた。場所は「倉掛二丁目38、高陽浄水場の東側」である。

Akimasa Net(2005年2月12日山行記)

2015年11月07日

Akimasa Net
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広島湾岸トレイル(モデル山行記)
木ノ宗山
(出発帰着:寺分北バス停(JR広島駅―山陽本線))

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はじめに

広島湾岸トレイル(HWT)として、絵下山~鉾取山(瀬野川左岸)から白木山までをどのように結んだらよいか、さまざまな観点から検討されたのであろう。結果的には、前回と今回の体験登山(第5回、第6回)のコースは、縦走ではなくて幾つかの尾根を横切る形となっている。かなりトリッキーなコース設定である。

前回(第5回)は、JR瀬野駅北口(瀬野川右岸)から、瀬野川右岸の山並み(日浦山~蓮華寺山~高城山)を高城山で越えた。そして次に、呉娑々宇山系の藤ヶ丸山まで登り、そのまま、支尾根の三本木山を経て福田まで下った。

今日(第6回目)は、福田から木ノ宗山(太田川左岸)に登り、北東向きに下って、次(鬼ヶ城山~白木山)の取付き口であるJR上深川駅まで歩いた。

ところで、木ノ宗山は、JR広島駅北口から歩くことのできる山並み(太田川左岸:二葉山~牛田山~松笠山~二ヶ城山~木ノ宗山)の一番北に位置している。

実は今、この太田川左岸沿いの山並みを、広島湾岸トレイル(HWT)に別途組み込む計画が進んでいる。その場合、前回(第5回)の下山口である山陽自動車道側道からJR上深川駅までは、木ノ宗山をパスして一般道路を直行することになる。

今日はその下見も兼ねて、JR上深川駅から山陽自動車道側道を経て、今日の出発地点である寺分北バス停まで歩いて戻った。

今日のコース&コースタイム

JR広島駅新幹線口9:17-寺分北バス停9:51-広場9:57、10:12-登山口(100m台)10:22~10:24-銅鐸銅剣出土地(190m台)10:37、10:41-二ヶ城山分岐(展望、220m前後)10:50、10:59-木ノ宗山(412.7m)11:20、11:55-平坦地12:41-養老橋南詰12:48-白木街道13:01-JR上深川駅13:09、13:25-小河原川左岸13:32-小河原川離れる13:48-山陽自動車道側道13:59-三本木山取付き口14:02、14:05-自動車道陸橋(右折)14:18-寺分北バス停14:30

  • 寺分北バス停(16分)取付き口(15分)銅鐸銅剣出土地(9分)縦走路分岐(21分)木ノ宗山
     小計(1時間14分、広場15分を除く、出土地4分、分岐展望9分を加える)
  • 木ノ宗山(46分)平坦地(28分)JR上深川駅
     小計(1時間14分)
  • JR上深川駅(37分)三本木山取付き口(25分)寺分北バス停
     小計(1時間05分、三本木山取付き口3分を加える)
  • 総合計4時間39分(すべての時間を含む)
     (出発地点近く15分、木ノ宗山35分、JR上深川駅16分を加える)

今日の行程(1)

寺分北バス停で下車、地道のちょっとしたスペースで準備体操をして出発。

寺分北バス停近く

〈写真左〉寺分北バス停近く、10時11分

今日は、木ノ宗山の取付きまで、人一人が歩けるくらいの幅の地道(簡易舗装道)を通り、民家のすぐそばを通って行く。取付き口には、ハイキングコース案内板「木の宗山」(自然と歴史のコース)がある。

木ノ宗山取付き

〈写真左〉木ノ宗山取付き、10時22分

最後は民家の間をすり抜けて行く。

狭い民家の間を行く

〈写真左〉狭い民家の間を行く、10時23分

銅鐸銅剣出土地(190m台)で一服する。

木の宗山銅鐸・銅剣出土地

〈写真左〉木の宗山銅鐸・銅剣出土地、10時40分

今日唯一の三角点(木ノ宗山)である。

木ノ宗山三角点

〈写真左〉木ノ宗山三角点、11時22分

木ノ宗山からの展望

方位は真北からの角度。腕を目の前に突き出し、ピースサインを作れば、2本の指の角度は約10度。人差し指を突き出せば、指の幅の角度は約2度となる。広島湾岸トレイル(HWT)。

北の方角に、白木山山系が大きい。正面に見えるのが鬼ヶ城山737.0m(14.4度)である。HWTのルートである登山道尾根がしっかりと見えている。HWTは、鬼ヶ城山左奥の中尾山798m(10.6度)を経て、右奥の白木山888.9m(21.7度)に至る。いずれのピークにも鉄塔を見る。

(しっかり目視したつもりだが、山頂からの写真がない)

高鉢山705.4m(64度くらい)が大きい。ただし、高鉢山の三角点よりも、右手前に見えるピーク726mの方が高い。高鉢山三角点の位置は、その陰になって見通せないかもしれない。高鉢山の左奥に安駄山734.8m(58.3度)がある。

高鉢山

〈写真左〉高鉢山を見る、11時20分
(高鉢山の左奥には安駄山がある)

東~南に、呉娑々宇山系が大きい。長者山571m(114.9度)~藤ヶ丸山665.0m(163.4度)~呉娑々宇山681.8m(179.3度)~高尾山424.2m(201.1度)である。

呉娑々宇山系

〈写真左〉呉娑々宇山系、11時20分
(呉娑々宇山系、藤ヶ丸山と三本木山を目視したつもりだが、この写真でははっきりしない)

HWTは、藤ヶ丸山665.0m(163.4度)から、支尾根を福田集落まで下る。途中の三本木山485.9m(144.9度)のすぐ南に送電線鉄塔があり良い目印になる。

三本木山の向こう(東側)にもう1本の支尾根がある。さらにその向こうの長者山571m(114.9度)から北の呉娑々宇山系は、手前の樹木に隠れるか。

藤ヶ丸山665.0m(163.4度)の位置は、三本木山485.9m(144.9度)と呉娑々宇山681.8m(179.3度)の中間点やや呉娑々宇山寄りである。三本木山485.9m(144.9度)~藤ヶ丸山665.0m(163.4度)の向こうに、鉾取山711.1m(149.2度)~原山671.9m(155.1度)を見る。

呉娑々宇山681.8m(179.3度)と二ヶ城山482.8m(234.2度)の間に、広島市街地及び瀬戸内の海を見る。黄金山221.5m(206.0度)、安芸小富士277.8m(211.7度)、弥山(宮島)529.7m(225.8度)などである。ただし今日は、弥山ははっきりしなかった。

広島市街地、瀬戸内の海

〈写真左〉広島市街地、瀬戸内の海、11時51分
(呉娑々宇山と二ヶ城山の間に、広島市街地及び瀬戸内の海を見る)

太田川左岸の二ヶ城山482.8m(234.2度)~329.0m三角点(265.1度)の肩の向こうに、太田川右岸の(鈴ヶ峰)~大茶臼山~武田山を見る。

二ヶ城山、大茶臼山~火山~武田山

〈写真左〉二ヶ城山、大茶臼山~火山~武田山、11時21分
(画面中央やや右、二ヶ城山の右肩(329.0m三角点)の向こうに火山を見る。その懐に武田山がすっぽりとはまり込んでいる)

鈴ヶ峰西峰320.1m(241.0度)~鈴ヶ峰312m(239.3度)~~鬼ヶ城山282.4m(241.0度)~柚木城山339.4m(244.2度)~大茶臼山413.0m(250.1度)~丸山457.4m(255.4度)~火山488.0m(264.5度)~武田山410.5m(265.1度)である。

ただし、鈴ヶ峰と鬼ヶ城山は、二ヶ城山482.8m(234.2度)の右裾に隠れるかもしれない。武田山は火山の懐にすっぽりとはまり込んでいる。

太田川右岸上流に、権現山396.8m(288.9度)~阿武山585.9m(301.0度)~534.0m三角点(313.8度)が大きい。

権現山~阿武山

〈写真左〉権現山~阿武山、11時21分
(画面左に火山、右に権現山~阿武山を見る)

福王寺山495.9m(328.3度)、堂床山859.6m(339.5度)、可部冠山735.6m(347.8度)、備前坊山789.2m(356.1度)辺りは、手前の樹木でさえぎられるか。

今日の行程(2)

山頂部から、最初はゆったりと行き、後に急坂となり細かいジグで下る。

山頂部をゆったりと行く

〈写真左〉山頂部をゆったりと行く、12時11分

平坦地へ降り着く。三篠川(太田川支流の一つ)の左岸である。

平坦地へ降り着く

〈写真左〉平坦地へ降り着く、12時44分

養老橋南詰(左岸)。川は向かって右から左に流れている。川の向こうに鬼ヶ城山(第7回体験登山予定)を見る。

養老橋南詰

〈写真左〉養老橋南詰、12時47分

養老橋を渡り、三篠川沿いの堤防をさかのぼり、自動車道に出てJR上深川駅に到着。ここで一旦解散。

その後は、小河原川の川土手を南下して、そのまま山陽自動車道まで登る。車道下をくぐって右折、側道を行き三本木山取付き口(第5回)に至る。

三本木山取付き口

〈写真左〉三本木山取付き口、14時04分

さらにそこから、第5回同様の経路で、出発地点の寺分北バス停まで戻る。

2016年07月02日

Akimasa Net
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広島湾岸トレイル(モデル山行記)
二葉山~尾長山~牛田山~松笠山
(出発:JR広島駅、帰着:安芸高校前バス停(JR広島駅))

2016年07月02日(土)、広島駅北コース・踏査(第1回)

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〈写真〉二葉山平和塔(通称:仏舎利塔)、10時05分
(二葉山山頂部の仏舎利塔、市内からよく見える)

広島駅の新幹線口(北口、海抜ほぼ0m)から、太田川左岸沿いに山並みが続いている。広島湾岸トレイル最高峰の白木山(888.9m)まで最短で歩くことのできるルートである。

広島駅を降り立った旅人が、そのまま広島湾岸トレイルに入るコースとして面白いのではなかろうか。という訳で、今日(二葉山~尾長山~牛田山~松笠山)と次回(二ヶ城山~木ノ宗山)の2日間で踏査することになった。

このページの目次です

今日のコース&コースタイム

広島駅北口9:05-広島東照宮鳥居9:19-朱の鳥居9:28-金光稲荷神社(奥宮)・展望(100m台)9:42-尾根(130m台)高射機銃陣地跡9:47、9:52-分岐9:53-仏舎利塔・二葉山平和塔(139m)9:58、10:06-道路分岐(100mくらい)左へ10:11-尾長天満宮(90m台)10:12-天神公園(80m台)10:17-天神峠(70m台)10:18-天神峠東口コース登山口(100m前後)10:22、10:23-尾長山(180m台)10:38、10:48-航空保安施設(広島西飛行場)10:48-右折(170m台)10:50、10:53-三叉路(尾根道合流、150m前後)10:57-送電線鉄塔(150m前後)11:02-牛田東口・左分岐あり(160m台)11:06-大内越口・右分岐あり(160m台)11:07-176m(送電線鉄塔)西側11:08-(牛田東口・左分岐あり、160m前後)11:09、11:10-2番目の160m台コブ11:15-3番目の160m台コブ11:19-175.9m三角点11:25、11:30-中山口・右分岐あり(160m台)11:34-180m台コブ11:38-ベンチ(130m台)11:47-戸坂南口・右分岐あり(160m台)11:56、11:57-トラバース道・左前方へ(180m台)11:59、12:00-尾根合流12:06(210m台)-西山貝塚(260m台)12:16-牛田山(260.7m)12:16、12:48-尾根道・左手前方へ(210m台)12:53-トラバース道合流(180m台)12:55-戸坂南口へ向けて左折(160m台)12:59-登山口(70m台)13:10-病院前(50m台)13:16-バス通り13:17-東浄団地入口信号(50m台)13:19、13:20-(ため池、50m台)-広い道路(60m台)13:23-道路突き当り・左折(80m台)13:28-戸坂中学校標識(90m台)13:30、13:33-東浄集会所・右折13:37-松笠山登山口(110m台)13:38、13:47-尾根に乗る(210m台)14:06、14:11-休憩(340m台)14:28、14:38-370m台コブ14:41-蝦蟇ヶ峠分岐14:42-松笠山(374.3m)14:45、14:58-蝦蟇ヶ峠分岐15:02-尾根合流・戸坂中学校口近道(350m台)15:06-踏査準備15:11、15:23-芝広場15:36、15:44-車道(蝦蟇ヶ峠、松笠山取付き・二ヶ城山取付き、220m台)15:48、15:51-バス通り16:14-バス停(50m台)16:15

  • 広島駅北口(14分)広島東照宮・鳥居(28分)尾根・高射機銃陣地跡(6分)仏舎利塔
     小計53分(高射機銃陣地跡5分を加える)
  • 仏舎利塔(12分)天神峠(20分)尾長山
     小計32分
  • 尾長山(20分)176m(17分)三角点175.9m(26分)戸坂南口分岐(19分)牛田山
     小計1時間28分(三角点5分、戸坂南口分岐1分を加える)
  • 広島駅北口(53分)仏舎利塔
  • 広島駅北口(1時間33分)尾長山、仏舎利塔8分を加える
  • 広島駅北口(3時間11分)牛田山、尾長山10分を加える
  • 牛田山(11分)戸坂南口分岐(18分)バス通り(21分)松笠山取付き
     小計50分
  • 松笠山取付き(19分)主尾根(17分)休憩地点(4分)蟇ヶ峠分岐(3分)松笠山
     小計58分(尾根に乗る5分、休憩10分を加える)
  • 松笠山(4分)蟇ケ峠分岐(4分)戸坂中学校口近道合流(18分)芝広場(4分)蟇ヶ峠(23分)バス通り(1分)バス停
     小計1時間17分(踏査12分、芝広場8分、蝦蟇ヶ峠3分を加える)
  • 総合計7時間10分
    (牛田山32分、松笠山取付き9分、松笠山13分を含む)

広島駅北口(新幹線口)~二葉山(仏舎利塔、139m)

広島駅北口(新幹線口)から、まずは北の方角の二葉山を目指す。

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〈写真〉広島駅北口から二葉山を見る、9時03分
(広島駅(北口及び南口)は共に現在再開発中である)

二葉山の山麓に広島東照宮がある。御祭神は徳川家康公である。広島浅野藩は外様であるが、徳川家康の三女(振姫)のこし入れ先であったため、東照宮の建造に熱心であった(文末脚注)。

二葉山には、この広島東照宮から取り付く。鳥居をくぐり、唐門への石段を上がると本殿がある。なお、広島東照宮は被爆建物の一つでもある。

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〈写真〉広島東照宮の鳥居前、9時19分

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〈写真〉広島東照宮の唐門、9時20分

本殿前を通り、東側の道路(地理院地図(電子国土Web)の道路表示)に出て少し登ると、朱の鳥居が並んでおり、その中を北向きに登る。山頂まで黒実線が付いている。

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〈写真〉朱の鳥居、9時28分

金光稲荷神社(奥宮)手前で道が二つに別れる。〈右手〉には黒実線が尾根まで続いている。そこを〈左手〉に行くと、金光稲荷神社(奥宮、標高100m台)があり、展望が開ける。

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〈写真〉金光稲荷神社(奥宮、標高100m台)からの展望、9時42分

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〈写真〉金光稲荷神社から、大岩の向かって左手を登る、9時43分

尾根(130m台コブ)に登り着くと、そこは高射機銃陣地跡(第二次世界大戦)である。複数の窪地が有り、それぞれ回りを石垣で固められている。実戦で米軍機を撃ち落とすことはできたのであろうか。

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〈写真〉高射機銃陣地跡、9時46分

尾根沿いに〈西〉へ下れば、太田川左岸の饒津神社に至る。今日は、尾根を〈東〉に向かう。

すぐ先で、右手から登山道(黒破線)が登ってきている。先ほどの金光稲荷神社手前から右手を登ってくる道であろう。きちんとした標識もある。

インターネット情報(ヤマレコ軌跡図)によれば、こちらの黒破線を登るよりも、金光稲荷神社(展望良し)から高射機銃陣地跡(130m台コブ)に登る人のほうが圧倒的に多いようである。

さて、尾根をそのまま東向きに行くと、二葉山(標高139m)に至る。

二葉山(標高139m)には、二葉山平和塔(通称:仏舎利塔)がある(文末脚注)。

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〈写真〉二葉山平和塔(通称:仏舎利塔)、10時05分

二葉山(標高139m)からの展望が良い。

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〈写真〉二葉山からの展望、9時58分

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〈写真〉二葉山からの展望、10時02分

二葉山(139m)~尾長山(180m台)

二葉山山頂部から、東向きに車道(黒実線)を下る。車道は、二葉山(139m)の東面~南面を巻いて下り、そのまま広島駅北口に通じている。

尾長山に至るには、車道の途中(標高100mくらい)で、東向きの分岐(地理院地図黒実線)に左折して入り、天神峠(標高70m台)まで下る。

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〈写真〉二葉山から車道を東向きに下る、10時06分

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〈写真〉車道を前方に見送って左折(東向き)する、10時11分
(標高100mくらい)

天神峠(標高70m台)から、東向きに車道(地理院地図道路表示有り)を登る。標高100mくらいの地点(擁壁有り)で、左折(北向き)して民家の北側に回り込み、黒破線に従って東向きに登る。

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〈写真〉天神峠(標高70m台)、10時18分
(天神峠の向こうに道路が延びている。さらに、その向こうに尾長山を見る)

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〈写真〉尾長山取付き(標高100mくらい)、10時23分
(擁壁に沿って民家の北側に回り込み、東向きに登る)

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〈写真〉尾長山山頂手前からの展望、10時37分
(画面中央左に二葉山・仏舎利塔を見る)

尾長山(180m台)~三角点(175.9m)

尾長山(180m台)山頂部から牛田山に向けた尾根に入るには、インターネット情報(ヤマレコ軌跡図)によれば二つのコースがある。両方ともよく歩かれているようである。

一つ目は、今日私たちが歩いたコースである。

尾長山(180m台)山頂部の道標(牛田山方面)に従って、〈北向き〉に尾根を下る。ただし、地理院地図には何の表示もない。なお、尾根を〈南向き〉に下ると、山根町である。よく歩かれているコース(地理院地図黒破線有り)のようである。

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〈写真〉尾長山山頂部の道標、10時37分

さて、尾長山から北向きに尾根筋を下り、標高170m付近に至る。その先、左手前方の尾根上に踏み跡が続いている。ただし茂っている。たとえそのまま下ることができたとしても、その先は市街地(牛田東)である。

ここ(尾長山の北側、標高170m付近)から牛田山方面に至るには、そこで右に折り返し、尾長山北東面を巻きながらゆったりと下る。

そうすると、標高150m付近で、牛田山方面(北東向き)への尾根道(黒破線)と出会う。その黒破線は南向き(尾長山東面)にも延びている。

この登山道(黒破線)が、尾長山(180m台)山頂部から下ってくるもう一つの登山道である。

つまり、まずは尾長山山頂部から、〈東~南東向き〉の黒破線を標高160m台まで下る。そしてそこで、北に分岐する黒破線に入り北向きに少し進む。そうすると、標高150mくらいで、今日私たちが下ってきた上記のコースと出会う。

なお、地理院地図には、尾長山山頂(標高180m台)から〈北東向き〉に下る黒破線が表示されている。この黒破線は、標高150mより少し下の地点で、牛田山に向けた尾根筋に合流している。しかし、そこに実際に踏み跡があるかどうかはよく分からない。

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〈写真〉標高170m付近、10時52分
(右に大きく屈折する)

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〈写真〉標高150m付近、10時57分
(尾根道への合流地点から後ろを振り返ったところ。右手:今下ってきた道、左手:尾長山から別ルートで下ってくる道)

尾根筋に合流した後は、左右に幾つもの分岐を分けながら進む。ただし、これらの分岐道は周辺の各町からの取付き道となっている。牛田山まではあくまでも尾根を追ってゆけば間違いはない。幅広の山道が一本、ほぼ尾根筋に沿って付いている。

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〈写真〉尾根道をゆったりと行く、10時57分

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〈写真〉、10時59分

176m峰の前後で、幾つもの分岐を見る。また、それらの位置が地理院地図とは必ずしも一致していないようである。「あくまでも尾根筋」を行くならば何ら問題はないはずだが、一応それらの位置関係を整理しておこう。

なお、この付近では、各分岐からの取付き道はあまり歩かれていないようである。(インターネット情報(ヤマレコ軌跡図)より判断)

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〈写真〉送電線鉄塔、11時02分
(標高150m前後で、送電線鉄塔をくぐり抜ける。地理院地図のとおりである)

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〈写真〉牛田東口・左分岐あり(標高160m台)、11時06分
(道標は、登山道が北~北東に振れる辺りにある。ここからの下山道は、地理院地図には表示されていない。ただし、すぐ下で「11時10分地点からの下山道」(地理院地図黒破線)と合流するのかもしれない)

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〈写真〉大内越口・右分岐あり(標高160m台)、11時07分
(分岐(地理院地図黒破線)があり、176m峰の南側に向けて少し登っている(東向き)のが分かる。その先には中山西に向けて下る道が有るのだろう)

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〈写真〉標高176m(送電線鉄塔)西側、11時08分

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〈写真〉牛田東口・左分岐あり(標高160m前後)、11時10分
(明瞭な分岐が有るものの道標は何も無い。その位置は、地理院地図(黒破線)の分岐よりもほんのわずかに手前かもしれない。とは言うものの、この分岐から黒破線に従って下山道があるのだろう。先ほどの「11時06分地点からの下山道」とは途中で合流するのかもしれない)

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〈写真〉3番目の標高160m台コブ、11時19分

三角点(175.9m)からの展望が良い。

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〈写真〉三角点からの展望、11時27分

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〈写真〉三角点からの展望、11時27分

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〈写真〉三角点(175.9m)、11時29分
(展望地のほんの少し北側にある)

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〈写真〉三角点から、瀬戸内側の展望、11時29分
(各所にベンチが設置してあり助かる)

三角点(175.9m)~牛田山(260.7m)

三角点(175.9m)から、なおも北向きに尾根を追ってゆく。やがて尾根は西に振れ、北西向きに牛田山を目指す。今日のコース(尾根)は、東~北~北西と反時計回りに回りながら、右手下の早稲田の町を包み込むような感じで進む。

三角点(175.9m)から牛田山までの間にもいくつかの分岐(地理院地図黒破線)がある。しかしながら、しっかりとした道標は二本しかない。

なお、途中標高200m前後でトラバース道がある。今日はトラバース道を登り、尾根筋を下って引き返した。尾長山の先で尾根道に入ってから牛田山までの間で、複数ルートがあるのはここ一箇所のみである。

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〈写真〉中山口・右分岐あり(標高160m台)、11時34分
(インターネット情報(ヤマレコ軌跡図)では、この分岐道は表示されない。それほど歩かれていないのであろう)

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〈写真〉戸坂南口・右分岐あり(標高160m台)、11時56分
(今日は、牛田山を往復してここまで引き返してから、この分岐道を下った)

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〈写真〉トラバース道を行く(標高190m台)、12時01分

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〈写真〉牛田山(260.7m)三角点、12時47分

牛田山(260.7m)~戸坂南口(標高70m台)

牛田山(260.7m)の次は松笠山(374.3m)である。牛田山から松笠山に取り付くには、一旦市街地まで下らなければならない。そのため、まずは牛田山から尾根筋を少し引き返し、戸坂南分岐(標高160m台)まで下る。

先程、戸坂南分岐(標高160m台)から牛田山(260.7m)までの登りでは、途中トラバース道を通った。しかし、牛田山からの下りでは、尾根筋をそのまま下り途中でトラバース道に合流した。

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〈写真〉尾根道を下る、12時54分
(牛田山から、尾根道をそのまま下る)

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〈写真〉トラバース道に合流する(標高180m台)、12時55分
(右手上からトラバース道が下りてきている)

戸坂南口分岐(標高160m台鞍部)から、戸坂南に向けて〈支尾根〉上を下る黒破線が表示されている(実際に歩くことができるかどうか不明である)。

それに対して今日は、戸坂南口分岐(標高160m台鞍部)から、〈谷筋〉を北東向きに下る。そこには、地理院地図黒破線の表示は無い。ただし、標高100mくらいから下に黒破線が有り、そこに向けて下る。

インターネット情報(ヤマレコ軌跡図)によれば、尾根筋~市街地(戸坂南)間でよく歩かれているのは、この谷筋のコースのようである。

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〈写真〉戸坂南口・左分岐(標高160m台)、12時59分

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〈写真〉谷筋の疎林の中を下る、13時04分

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〈写真〉取付き口は近い、13時09分

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〈写真〉民家まで下りてきた(標高70m台)、13時10分

戸坂南口(標高70m台)~松笠山取付き口(標高110m台)

松笠山の取付き口は、戸坂中学校付近にある。そこまでしばらくは住宅街の中を行く。

牛田山から下山して、戸坂南口(標高70m台)から住宅街の中(地理院地図道路表示)を東~南に行くと、病院の前に出る。その少し先で、芸備線のトンネルの上(標高50m台)を渡ってバス通りに入り、北に少し行く。

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〈写真〉バス通りを北に少し行く、13時17分
(左手下に芸備線が並行して走っている。ちょうどトンネルの出口付近である)

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〈写真〉ため池、13時21分
(バス通りを東に渡り、今日は、ため池の南側を東に行く。ため池の北側を大通りが東向きに登っており、最初からそちらを通っても何ら問題はない)

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〈写真〉大通りを東向きに登る、13時23分

大通りを東向きに登って突き当たり(標高80m台)、同じく広い道路を左手(北向き)に少し登ると、戸坂中学校への案内看板(標高90m台)がある。松笠山登山口の表示もある。

戸坂中学校はここの東側にある。そして、松笠山の取付き口は、戸坂中学校の南側の道路を登り切った地点にある。戸坂中学校の東側(標高160m台)である。

インターネット情報(ヤマレコ軌跡図)でも、みんな戸坂中学校前の道路を登っている。

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〈写真〉戸坂中学校への案内看板(標高90m台)、13時33分
(擁壁には小さな登山案内図も貼り付けてある)

戸坂中学校前の舗装道路を登るのはしんどい。別の取付き口がすぐ近くにある(標高110m前後)というので、そちらから登ることにする。

戸坂中学校への案内看板で右折(東向き)することなく、広い通りをそのまま北向きに登る。

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〈写真〉東浄集会所、13時37分
(集会所の北で右折する)

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〈写真〉突き当りが取付き口である、13時38分
(そばには送電線鉄塔がある)

松笠山取付き口(標高110m台)~松笠山(374.3m)

松笠山取付き口近くには、ハイキングコース案内版はあるものの、ここが登山口といった表示は何も無い。地理院地図の表示も何も無い。

取付き口(標高110m台)から、162mコブの北~東側に回り込み、支尾根上のきれいな踏み跡を〈東向き〉に行く。

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〈写真〉松笠山取付き口(標高110m台)、13時47分
(横に送電線鉄塔がある)

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〈写真〉戸坂中学校の東側から登る主尾根と合流(標高210m台)、14時06分
(主尾根を振り返る)

主尾根の黒破線に沿って〈北向き〉に登る。ただし、標高310mくらいから上では、黒破線の右左に少しブレたりする。とは言うものの、迷う心配はないだろう。

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〈写真〉尾根筋の探索(標高340mくらい)、14時31分
(標高310m~340mくらいまで尾根西側を巻く。標高340mくらいから後ろを振り返ったところ。右手:今登ってきた巻道、左手:尾根筋は途中で行き止まりとのこと)

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〈写真〉松笠山(374.3m)三角点、14時45分

松笠山(374.3m)~蝦蟇ヶ峠(標高220m台)~バス通り

松笠山(374.3m)の南側に、370m台コブがある。そしてそこから、蝦蟇ヶ峠に向けて東~北東向きに支尾根が下っている。その尾根上に黒破線が表示されており、おおまかにはそれに従って下る。

ただし下山道分岐は、松笠山(374.3m)と370m台コブの間の鞍部(標高360m台)にある。したがって今日は、松笠山から鞍部まで引き返して右折、トラバース道を支尾根に向けて下る。

トラバース道はゆったりとしたきれいな道である。インターネット情報(ヤマレコ軌跡図)でも、このルートで蝦蟇ヶ峠に向けて下っている。

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〈写真〉トラバース道(標高360m前後)をゆったりと下る、15時04分

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〈写真〉戸坂中学校口近道の標識(標高350m台)、15時05分
(ここで支尾根上の登山道(黒破線)に合流する。ところで、ここから上の標高370m台に向けて、黒破線どおりの踏み跡はあるのだろうか)

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〈写真〉蝦蟇ヶ峠(松笠山取付き口)、15時48分

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〈写真〉蝦蟇ヶ峠(二ヶ城山取付き口)、15時48分

舗装道路をバス通りまで下る。

脚注:広島東照宮公式ページより

徳川家康公薨去(こうきょ)後33年忌に当る慶安元年(1648)、当時の広島藩主浅野光晟(みつあきら)公(浅野家第四代)によって、広島東照宮は、広島城の鬼門(東北)の方向に当たる二葉山の山麓に造営されました。

光晟公の生母は、家康公の第三女、振姫(ふりひめ)であったことから、祖父家康公の御遺徳を敬慕すると共に、城下町の平和を願って神霊を祀りました。歴代藩主、社領三百石を付し、広島周辺の崇敬を集め、春秋の祭礼の外、家康公薨去後50年に当る寛文6年(1666)以後は、五十年毎に盛大な祭典が行われました。

社殿は、「二葉山山麓に位置し、観望の美麗なるは、毛利氏広島に築城以来、第一のもの」と云われていましたが、昭和20年8月6日の原子爆弾の熱風により、桧皮葺本殿、中門、瑞垣、拝殿は焼失。

現在の社殿は、昭和40年4月、家康公薨去後350年祭を記念して再建されました。

脚注:仏舎利塔案内文より

この広島市二葉山平和塔は、人類の幸福と戦争のない世界の恒久平和を念願し、史上最初の原子爆弾の犠牲者二十数万の冥福を祈り、平和の聖者釈尊の御真骨を奉祀して建立されたものであります。昭和29年4月、日本山妙法寺山主藤井日達聖人により地鎮祭が行われましたが、その後、12年を経て昭和40年、地元の開拓団の方々が、各自の土地の一部を売却して建設資金をつくり、日本山妙法寺や有志の協力により完成し、昭和41年8月5日に落慶式と広島市への寄贈式が行われました。塔内にはインドのネール首相より贈られた仏舎利が一粒、モンゴル仏教徒やセイロン国(現スリランカ国)より贈られた各一粒も併せて奉安されています。正面の仏像は昭和41年5月、セイロン国から贈られたものです。また県市民の平和の願いをこめた祈念石数万個も収納されています。なお、標高139mの山頂のこの地は、半地下式の大型高射砲四門がすえられていたところです。

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銅鐸銅剣出土地~木ノ宗山~上深川(2016/08/27)

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銅鐸銅剣出土地~木ノ宗山~上深川
(出発:寺分北バス停(JR広島駅―山陽本線)、帰着:JR上深川駅―芸備線)

2016年08月27日(土)

広島湾岸トレイル・第6回踏査&整備(12名)&第1回HWT協議会交流会(17名)
踏査整備の後、三篠川近くで交流会を行う。

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広島県道70号(温品通り)~登山口

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〈写真〉寺分北バス停付近(標高70m台)から、広島県道70号(温品通り)の向こう(北方)に木ノ宗山(412.7m三角点)を望む、9時20分
(山陽自動車道・広島東インターの北側)

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〈写真〉広島県道70号を南西に少し戻る、9時25分
(広島市東消防署福田出張所を左手にしてゆく)

今日は適度な所(標高70m台)で早めに右折(北向き)して、地道(地理院地図黒実線)に入る。そして、右左折を繰り返しながら、黒実線に沿って山裾の集落の中を北西に行く。前回体験登山で通った狭い地道とも違うようである。

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〈写真〉右折して地道に入る(標高70m台)、9時27分
(その後、黒実線に沿って、山裾の集落の中で右左折を繰り返す)

登山口~銅鐸銅剣出土地~縦走路展望

登山口まで分かりやすく行くには、バス停から広島県道70号を小さな川の手前まで戻り、右折して自動車道(地理院地図道路表示、二重線)を北向きに登るのが良いだろう。

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〈写真〉登山口(標高100m台)、9時41分
(地理院地図道路表示(二重線)から右前方(黒実線)に入る。標識「木の宗山(自然と歴史のコース)」)

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〈写真〉登山口(標高110m前後)、9時42分
(地理院地図黒実線からさらに右前方(黒実線)に入る。民家の間の細い道をすり抜けてゆく。標識「木の宗山(自然と歴史のコース)」)

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〈写真〉山道に入る(標高120m台)、9時53分

木ノ宗山の中腹では、銅鐸・銅剣が出土している。

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〈写真〉標識「銅鐸出土地へ250m」(標高120m台)、9時54分

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〈写真〉標識「木ノ宗山銅鐸・銅剣出土地」(標高140m台)、10時10分

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〈写真〉縦走路展望(標高270m前後)10時42分(10:32~10:42)
(木ノ宗山を見る。標識「広島県史跡木ノ宗山・銅鐸銅剣出土地、木ノ宗山山頂」)

縦走路~木ノ宗山(412.7m三角点)

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〈写真〉左分岐(標高280m弱)有り、10時45分(10:44~10:49)
(分岐から、きれいな踏み跡が北向きに延びている。北向きの支尾根を右手にして、深川(三篠川沿い)まで下る踏み跡が有るのかもしれない。なお、分岐から少し踏み込んだ所に、境界石が1本立っている)

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〈写真〉倒木を処理する(標高320m台)、11時00分(10:55~11:13)
(大木を縦走路脇へ引きずり落とす)

木ノ宗山(412.7m三角点)からの展望は素晴らしい。昨日夕方雨が降ったため見通しが良くなっている。山頂部にはシャシャンボの大木が有り、わずかながら実を付けている。

いずれ、広島湾岸トレイル全般に渡って、カシミール展望図や植物関係について整理しなければならないだろう。

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〈写真〉木ノ宗山三角点(412.7m)、11時26分(11:26~12:27)

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〈写真〉木ノ宗山山頂、12時01分
(標識「木の宗山413.1m」、三角点の標高については、標高改算例(2014年3月)が多数あり、明治期の測量値からほぼ40cmくらいずつ標高が下がっているので注意が必要である)

木ノ宗山~縦走路~三篠川

木ノ宗山(412.7m三角点)から、尾根筋を三篠川まで下る。

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〈写真〉標識あり(標高390m台)、12時36分
(右分岐有り、小河原川(三篠川支流)に向けて、南向きに下る踏み跡が有るのだろう)

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〈写真〉標識「木の宗山山頂、上深川駅方面」(標高380m台鞍部)、12時38分
(右分岐有り、上記標識から下る踏み跡と合流するのかもしれない)

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〈写真〉標識「木の宗山山頂まで約30分」(標高250m台)、12時50分

平坦部まで下りてくる(標高30m台)と、竹林がある。

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〈写真〉竹林、13時33分

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〈写真〉竹林の中(標高30m台)で、左折(西向き)する、13時33分
(標識「木の宗山」、標識の矢印は、山頂方向を示している。つまり、登山口から東向きに来て、右折(南向き)して竹林を行く)

西向きに草原(くさはら)を抜け、再び疎林の中に入る。

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〈写真〉木ノ宗山登山口(標高30m台)、13時36分
(標識「木の宗山ここから約70分、登山口はこちら」)

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〈写真〉集落手前に立派なお墓がある(画面中央)、13時36分

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〈写真〉三篠川(養老橋南詰、標高30m台)、13時38分
(小さな集落のそばを通り抜けると、三篠川(太田川の支流)である)

広島湾岸トレイル(HWT)協議会交流会(第1回)

今日は、養老橋を渡ってJR上深川駅に向かう前に、HWT協議会交流会(第1回)を行う。

交流会の場所として、三鬼会様のご厚意によって、「楽農小屋」をご提供いただいた。また、とれたての鮎を自家製の炭であぶっていただいた。感謝!

三鬼会とは、鬼ヶ城山に関係する近隣の3つの集落(広島市安佐北区の深川地区)が集まり、登山道の整備などを行っている会とのこと。HWT協議会の団体会員の一員でもある。

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〈写真〉三鬼会「楽農小屋」、13時58分
(小屋のドア近くには、「歓迎!広島湾岸トレイル御一行様、HWT公認休憩所・楽農小屋!」とある)

広島湾岸トレイルは、2016年4月5日(平成28)、多くの団体(個人会員も含む)で協議会を設立し、現在正式オープンに向けて各種活動を行なっている。今日はそうした協議会メンバーの結束を一段と高める一日となった。

なお今日は、大型台風の影響で適度に風があり、また気温もやや低めであった。歩行距離も短く、前回リタイアした二人も含めて全員元気に作業を完了する。

2003年02月01日

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湯坂峠~長者山~ミノコージ峠
(出発:JR狩留家駅―芸備線、帰着:JR上深川駅―芸備線)

2003年02月01日(土)、単独

出発が遅れたのと積雪のため呉娑々宇山まで届かず。
呉娑々宇山からの展望図は次回以降のお楽しみ。

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今日のコース&コースタイム

JR狩留家9:40-国道9:45-林道分岐10:20-湯坂峠10:45-登山口10:50-稜線上11:11-491m11:13-536.6m三角点11:35-山陽道真上11:39-送電線鉄塔12:14-榎ノ山峠分岐12:43、12:48-612.7m三角点13:02-長者山(反射版)13:43、14:05-立石方面分岐14:12-狩留家分岐14:16-岩峰(千畳敷)14:24-555m14:29-送電線鉄塔14:32-ミノコウジ峠14:46-生活道路15:30-JR上深川16:16

  • JR狩留家駅(40分)林道分岐(25分)湯坂峠(5分)登山口
    小計1時間10分
  • 登山口(23分)491m(22分)536.6m(39分)鉄塔
    小計1時間24分
  • 鉄塔(48分)612.7m三角点(41分)長者山
    小計1時間29分
  • 長者山(24分)555m(17分)ミノコージ峠
    小計41分
  • ミノコージ峠(44分)生活道路(46分)JR上深川駅
    小計1時間30分
  • 総合計6時間36分(全ての時間を含む)

今日の様子

今週のターゲットは、ほとんど毎日眺めていながらまだ展望図を描いていない山、呉娑々宇山である。しかも、北側からの超ロングアプローチに挑戦してみることにする。堀啓子さん(広島山稜会)の追っかけだ。

前日の夜から明日は早く起きようと心に誓ったはずだが出遅れた。しかも雪である。少しうかつであった。広島市内とはいえこの辺りの雪の量は海岸線とは比較にならない。週半ばに降った雪は電車が進むにつれて残雪の量を増していく。こうなると登山道にも雪が残っているのは確実である。

電車を下りると駅前の道の中央に雪が残っている。湯坂峠を登るにつれて道が雪で覆われている範囲が広くなる。峠付近ではほとんど全面に雪がついており、時々足が滑る。このような道を軽自動車が登っていく。大丈夫だろうかとこちらが心配になる。

さて、登山口の雪の上にタイヤの跡があり、そこから靴跡が山に向かって付いている。登りと同時に下りも付いているようだ。しかし、その足跡はすぐ先で途絶えてしまった。しばらく踏みこんですぐに引き返したもののようだ。

こちらは雪の中をそのまま進む。雪が被っておりどこがほんとうの登山道かはよくわからない。しかし沢筋にそれらしき道がありたどって進んでいると、途中でそれもわからなくなった。地図では最初から稜線上を行くようになっている。適当な所で右手の稜線らしき所を目差して駆け上がる。

稜線上には確かに登山道がついているようだ。今日はこれ以降、とにかくこの稜線をはずさずに歩くことを心がけた。長者山に至って初めてはっきりとした靴跡を認めたが、そこに至るまで誰一人雪の上を歩いた痕跡はなかった。全くの一人旅、この雪の中をこのマイナーなコースを歩くとはよほどの酔狂というものだろう。

稜線上に靴跡はなかったが、動物の足跡がたくさんついていた。大きいのや小さいの、前後の足をそろえて飛び跳ねたのや、交互に足を出したものなど、様々な動物が入れ替わり立ち代り登山道を利用して移動しているようだ。

今日はたぶん呉娑々宇山まで行くことはできないだろう。これらの動物を道連れにとにかく無心で歩くことを楽しんだ。雪の量は登山靴の表面まで埋まってしまうほどではないが、最初から最後まで雪の上を歩く状態が続いた。

さて時間を巻き戻して、山陽自動車道真上から右手前方、樹間に木ノ宗山のピークが尖がっている。しばらく行くと、前方にこれから行く道が大きい。正面に見えるのは590m台ピーク(612.7m三角点少し手前)である。三角点そのものはピークの右奥に見える。さらにその右奥に長者山(反射版鉄塔)が見える。

さらに少し下ると、右手に船倉山~大野権現山の稜線がはっきり見える。その右手前は二ヶ城山である。少し行って、二ヶ城山~木ノ宗山の後方に大峯山を認める。吉和冠山も見えていた可能性がある。

しばらく行った痩せ尾根から振り向くと、510m台ピークの左奥に白木山があり、さらにその左に見えるのは深入山などの芸北の山々であろうか。

送電線は、二ツ城山~木ノ宗山の方に流れる。その右隣は阿武山である。北~東にかけて、高鉢山や曽場ヶ城山が見える。リョウブの皮がはげて真っ赤な地肌を見せている。

眼前に鉾取山系が見え隠れしはじめると長者山は近い。ザクザク、キュキュキュ、相変わらず雪の上を歩く。石ころがゴロゴロしただらだらの登りを行く。長者山からは、二ヶ城山、木ノ宗山、白木山、高鉢山が見える。

長者山からの下りはかなりきつい。左右の木々に交互につかまりながら、雪の上をずるずると滑っていく。鞍部を過ぎるとやがて岩場の登りである。雪の積もった岩場は手がかり足がかりを見つけにくい。もし滑れば命にかかわる。慎重に登っていく。登りきった所が千畳敷で東広島方面の展望がよい。

さらに登ると555mピークである。行く先の山並みの左手に海を見る。鉄塔前後の南斜面では雪が融けており、踏みこんだ落ち葉が滑る。ミノコージ峠に至れば道は再び雪の中である。

ミノコージ峠から小川原方面に下る。基本的には沢沿いに行くが、倒木だらけの大変な道である。それでも靴跡が一つついている。赤テープを頼りに強引に下りきる。途中で石がゴロゴロした川原の中を歩く。雪の上に少しだけ頭を出している石に足をとられないように気を付けながら行く。なお、今回下深川方面に下ったのは、次回は瀬野方面から登ってやろう(ぴよたレポートの追っかけ)と考えたからだ。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデル山行記

2003年02月09日

Akimasa Net
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高尾山~呉娑々宇山~藤ヶ丸山~立石山~ミノコージ峠
(出発:JR広島駅―山陽本線、帰着:JR瀬野駅―山陽本線)

2003年02月09日(日)、単独

先週、湯坂峠(JR狩留家駅―芸備線)から呉娑々宇山を目差したが、時間切れでミノコージ峠から下山した。今週は高尾山経由で呉娑々宇山に至り、先週予定していたコースを逆に縦走してミノコージ峠を目差した。なお、ミノコージ峠からは先週とは反対側に下山した。

高尾山経由の登山道は、平坦な尾根道あり、岩場あり、展望良しで楽しい道である。今日の天気予報では、昼から晴れで暖かかくなるということだったが、呉娑々宇山頂上での風はさすがに冷たい。しかし、雪が降ったときの冷え込みとは違う。多くのハイカーに出会った。

呉娑々宇山から北側は、地図では緩やかに見えるが実際にはかなりアップダウンがある。展望もあまりよくはないので人気は今一つのようだ。こちら側で出会ったハイカーはただ一人(+犬一匹)である。

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今日のコース&コースタイム

JR広島9:23-(歩く)-みくまり峡森林公園駐車場10:13、10:16-水分神社10:21-分岐(上岡田古墳へ)10:44-岩谷観音跡下石段10:54-(休憩)-岩谷観音跡10:58-岩山(南無阿弥陀仏)11:07-岩山11:15-岩山11:18-高尾山11:19-送電線鉄塔11:39-鞍部(分岐)11:49-分岐11:52-送電線鉄塔11:54-592m(分岐)12:02-バクチ岩12:07、12:12-呉娑々宇山頂上12:22、12:48-道路工事12:57-665m13:08-管理センター分岐13:12-小ピーク13:15-藤ヶ丸山13:28、13:33-山菜の森へ13:37-分岐13:44-立石展望台13:50-527m13:59-小ピーク14:12-立石山(500.4m三角点)14:16-小ピーク14:27-小ピーク14:29-ミノコージ峠14:37-自動車道15:03-(歩く、榎ノ山経由)-JR瀬野15:48

  • JR広島駅(50分)みくまり峡駐車場(42分)岩谷観音跡(21分)高尾山
    小計1時間56分(休憩を含む)
  • 高尾山(20分)鉄塔(23分)592m(5分)バクチ岩(10分)呉娑々宇山頂上
    小計1時間03分
  • 呉娑々宇山(40分)藤ヶ丸山(43分)立石山(21分)ミノコージ峠
    小計1時間49分
  • ミノコージ峠(26分)自動車道(45分)JR瀬野駅
    小計1時間11分
  • 総合計6時間25分(全ての時間を含む)

今日の様子

ぴよたレポート(瀬野から長者山手前稜線へ)の追っかけ、あるいは瀬野からミノコージ峠を経て呉娑々宇山を目差すルートも考えたが、取り付き口がわからなかった場合面白くないので広島側から登ることにした。

JR山陽本線の広島駅から瀬野駅まで歩き通した。広島駅から登山口駐車場まで50分である。距離がないことは初めから分かっていたが思ったよりも楽である。御衣尾川(みそおがわ)に沿って登る。水分(みくまり)神社の石段を上がってすぐの分岐を左に取る。

しばらく行くと、左手尾根に向けて道が分かれる。そちらに行くがあまり良い道ではない。10分少々で先ほどの道と合流する。やがて小ピークがあり、右手前方に高尾山が見える。両側が開けて、安芸小富士から経小屋山、船倉山~大野権現、牛田山が見える。

少し下って分岐(上岡田古墳方面)を過ぎると中国自然歩道として整備された道となる。真砂土が少し固まったような感じの岩場を行く。登るにつれて、江田島、能美島、宮島、大野権現山、牛田山、松笠山から白木山の一部が見えてくる。

高尾山手前の岩場は、先の地震で地盤が緩んだという話も聞いていたが、特に変わったことはなかった。左側にルートを取る。今日の天気は昼から晴れマークでそれを期待しているのだが、相変わらず雲が多い。ただし見とおしはよさそうだ。先を急ぐ。二番目の送電線鉄塔手前で雪を見る。鉄塔付近が少しぬかるんでいる。

バクチ岩から海を見る。雲の下、かなり遠くまで山影が見えている。この展望を呉娑々宇山山頂からも拝めると勘違いして先を急いでしまった。頂上からの展望はあまりよいとは言えない。海側の展望はなんといってもバクチ岩からだ。引き返すことも考えたが、瀬野駅まで歩いてやろうと思っていたので前に進む。

藤ヶ丸山、立石山方面へ踏み出す。呉娑々宇山から約10分くらい行ったところから芸北方面の展望が抜群である。ここまで林道工事が進んでいる。工事のために伐採されて展望がよくなったのだろうか。そうであればちょっと悲しいことだが。

藤ヶ丸山手前から公園化された道となる。森林公園管理センターで管理している道なのであろう。幅広くて真っ直ぐな道で味も素っ気もない。従来の山道と別に作った個所もあるようだ。

山菜の森へ雪を踏みながら木段を下る。立石展望台を越えると再び山道である。すぐの小ピークでホオノキの葉かな?大きな葉っぱがたくさん落ちている。立石山の向こうで稜線東側が樹木で覆われている個所では雪を踏みながら下る。羊歯が足元を覆う個所もある。

ミノコージ峠の雪はすっかり消えている。瀬野方面の下山道を見下ろせば整備された道のようでちょっと安心する。上深川方面に下りざるを得なくなったらどうしよう、先週と同じ苦労はいやだなと思っていたのだ。何の問題もなく下山できてホッとする。

瀬野側の登山道取りつき口(立石川沿いの道路)について書いておく。それはみつぎ団地西側にあり、そこには「長者山」と書いた小さな板切れがある。小さな川が北から流れ込んでいる地点である。そこから側溝に沿って田んぼの中のあぜ道を行き、墓場を東側から回りこむと地道に入る。そのまま上を目差せばよい。なお、ぴよたレポートの立石バス停付近から入る道(長者山の南稜線に出る)は分からなかった。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデル山行記

2001年12月16日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 高城山トップページ

蓮華寺山
(出発:JR安芸中野駅―山陽本線、帰着:JR中野東駅―山陽本線)

2001年12月16日(日)、EIKO

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今日のコース&コースタイム

JR安芸中野10:32-39番地蔵、小ピーク10:56-中心広場11:33、11:53-蓮華寺山頂上12:05、遊歩道をしばらく行って昼食、13:03-瀬野川中学校-JR中野東14:12

  • 駅から頂上まで、1時間10分程度
  • 頂上から駅まで、1時間20分程度
  • 総合計、2時間30分程度(昼食等の休息を除く)

JR安芸中野駅―蓮華寺山(実登、380m)

今日の様子

弘法大師ゆかりの蓮華寺である。山道に置かれたお地蔵さんを1番・2番と順番にクリアしてゆけば、88番目の地蔵さんの上に最初の東屋がある。東側の展望は、鉾取山から絵下山にかけての山塊、さらに西条盆地の山々を望む。

そこからさらに上に行った中心広場にも東屋がある。黄金山の向こうに宮島、そしてそのすぐ左手に似島、西方には鈴ヶ峰、大峯山はもちろん芸北の山々も見える。

頂上には、ここでも旧陸軍省の標石がある。

数日前に今シーズン初めて雪が降った。広島市西部でも標高100mくらいから上が白くなったものである。その雪が山の影ではほんの少しだが残っていた。しかし、今日は日溜りの絶好のハイキング日和。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデル山行記

2002年01月04日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 高城山トップページ

蓮華寺山~高城山、縦走
(出発:JR安芸中野駅、帰着:JR瀬野駅―山陽本線)

2002年01月04日(金)、単独

今年最初の山は、昨年末(12月16日)登り残した山からと、高城山を目差してJR瀬野駅から第一歩を踏み出す。中野七丁目の団地の中を通って進むが倒木だらけ、一応稜線まで達したがその向こうへは行けそうにない。引き返す。二万五千地図では瀬野川東中学校西側から道が付いている。そちらに回るが不明、躾の悪い犬にほえられて敗退。

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今日のコース&コースタイム

JR安芸中野(標高10m)11:45-中心広場12:25(昼食)12:45-蓮華寺山12:53-三角点(428.4m)13:15-鉄塔13:43-高城山14:00、14:10-JR瀬野15:03(最初、JR瀬野駅9時58分)

  • JR安芸中野駅(48分)蓮華寺山(1時間07分)高城山(53分)JR瀬野駅
  • 総合計2時間58分(昼食20分以外の休憩を全て含む)

JR安芸中野駅―蓮華寺山(実登、380m)
蓮華寺山-高城山(実登、200m)

今日最初は、JR瀬野駅から高城山に取り付くが、進路不明、結局JRで二駅戻る。12月16日(2001年)と同じように、JR安芸中野駅からまず蓮華寺山に登り、そこから高城山へ縦走。そしてJR瀬野駅を目差して下山、瀬野側からの登山口を確認した。

ちなみに、JR瀬野駅 → 高城山登山口は以下のとおりであった。

JR瀬野駅を北側(スカイレールみどり口側)に出て線路沿いの道を西(広島方面)に向かう。右手のマンションを通りすぎ、初めての歩道マーク(駅から2~300m)付近を右に入る。突き当りまで登り詰め、さらに団地用に設置された水路脇の階段を登る。分譲墓地の上からは階段(手すり付き)に沿ってその外側(左斜面)の踏み跡を登っていく。以上である。

さて、うす曇りの天気で時々日は差すが全体的に霞んでいる。高城山からの展望は、蓮華寺山からの縦走路の向こうに日浦山さえぼんやり見える程度。日浦山が見えるということは、広島市の海よりでは高城山が見えるだろう。しかし、すこし北側になるとその前に立ちはだかる呉娑々宇山がじゃまして無理かもしれない。

高城山山頂(旧陸軍省標石あり)では下から吹き上げてくる風が強い。風速20m近くあるだろう。ここまで全くの一人旅(結局最後までだれにも会わなかった)、冷たい風に少し恐怖をおぼえる。二日前の雪は北斜面にわずかに残るだけ。一人静かに山歩を楽しむ。時々大きな鳥が驚いて飛び上がる。後には小さな白い羽毛が一つ。

JR瀬野駅のベンチでは風はあまりなく、西に傾いた日の光を暖かく感じつつ電車を待つ。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデル山行記

2002年01月26日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 日浦山⇒高城山トップページ

日浦山(Bルート~Dルート)
(出発帰着:JR海田市駅―山陽本線)

2002年01月26日(土)、単独

諸般の事情で、ここのところ山へ行けずじまい。明日も予定が入ったし。朝起きて、天気予報は雨だがまだ降ってはいない。どこか近くでと考え出かける。

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今日のコース&コースタイム

JR 海田市10:15-登山口10:25-Bルート登山口10:30-中間点標識10:36-11:00日浦山頂上、11:08-ベンチ(頂上まで330m)11:15-畑賀峠11:21-255mピーク(フレシャンヒル)11:26-ベンチ(頂上まで900m)11:30、11:50-観音免公園12:06

  • 駅から頂上まで(Bルート)45分
  • 下り(Dルート)38分、さらに駅まで28分
  • 総合計1時間51分(昼食時間20分などを含まず)

今日の様子

日浦山頂上では、ほんの少し雪模様。小学生くらいの女の子二人が弁当を開いているのに驚く。南西方向の展望は、似の島、鈴ヶ峰まで、南東に鉾取山塊。少し東へ移動して、林越しに北に呉娑々宇山、北東に蓮華寺山から高城山を望む。

日浦山頂上を過ぎて少し硬い雪。255mピークを過ぎて、ヤブツバキの林(トンネル)を通るころ小雨。ベンチからは対面に洞所山を望む。山陽新幹線のトンネル出入口のある山である。雨が気になりコートを着る。その後しばらく下って傘をさす。観音免公園で古墳や大クスノキを観察する。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデル山行記

2015年11月03日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 高城山藤ヶ丸山⇒呉娑々宇山トップページ

広島湾岸トレイル(モデル山行記)
高城山~藤ヶ丸山~三本木山
(出発:JR瀬野駅―山陽本線、帰着:寺分北バス停(JR広島駅―山陽本線))

2015年11月03日(火)、広島湾岸トレイル体験登山(第5回)

三本木山

〈写真左〉三本木山(送電線鉄塔の南側)、13時36分
(三角点はこの少し北側の疎林の中にある)

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はじめに

広島湾岸トレイルとして、絵下山~鉾取山(瀬野川左岸)から白木山までをどのように結んだらよいか、さまざまな観点から検討されたのであろう。結果的には、今回(第5回)と次回(第6回)の体験登山のコースは、縦走ではなくて幾つかの尾根を横切る形となっている。かなりトリッキーなコース設定である。

まず今日(第5回)は、JR瀬野駅北口(瀬野川右岸)から、瀬野川右岸の山並み(日浦山~蓮華寺山~高城山)を高城山で越える。そして次に、呉娑々宇山系の藤ヶ丸山まで登る。そしてそのまま、支尾根の三本木山を経て福田まで下る。

福田は、次の体験登山コース(第6回目)である木ノ宗山(太田川左岸)の取り付き口である。木ノ宗山は、JR広島駅北口から歩くことのできる山並み(太田川左岸:二葉山~牛田山~松笠山~二ヶ城山~木ノ宗山)の一番北に位置している。

今日は、縦走路ではなく各尾根を横切るので、急登り、急下りの連続となる。場所によってはロープを新たに設置する必要もあるだろう。

NHKの取材が入る

今日は広島湾岸トレイル(HWT)に関してNHKの取材が入った。カメラを回して随所でインタビューがあった。後日2回の取材があり、それらをまとめて、報道番組「お好みワイド」(11月10日(火)18:10~19:00)の中で紹介された。

私も最後に写っておりびっくりした。なお、この放映をきっかけに当Webのアクセス数もアップしている。HWTには私のWebを見たという問い合わせもあるという。第11回ロングトレイルフォーラムin広島(11月28日(土)、29日(日))の集客に向けて、少しでも力になればうれしい。

今日のコース&コースタイム

JR瀬野駅8:24(集合8:00、50m台)-右折(北向きに)8:28-階段8:36-階段途中(衣服調整)8:40、8:49-階段終了(150m前後)8:52-343m峰9:36-みどり坂団地分岐(330m台)9:41-高城山分岐10:08-高城山(495.6m)10:08、10:21-縦走路外れる(右折、470m台)10:39-水越峠(360m台)10:57、11:02-電波塔(530m台)11:34、12:07-藤ヶ丸山(665.0m)12:30、12:37-458m西12:53-広島県緑化センター(410m台)12:58~東屋13:03、13:06-大岩展望台(482m峰手前)13:19、13:20-展望良好13:26(480m前後)-三本木山山頂13:36、13:41-三本木山三角点13:41、13:43-三本木山山頂13:44、13:56-展望14:29-取り付き口(山陽自動車道側道、120m台)14:46、14:52-自動車道陸橋(右折)15:05-バス通り15:16-寺分北バス停(70m台)15:16

  • JR瀬野駅(28分)階段終了(45分)343m峰(31分)高城山
    小計1時間44分
  • 高城山(38分)水越峠(32分)電波塔(23分)藤ヶ丸山
    小計1時間36分(水越峠3分を加える、電波塔33分を除く)
  • 藤ヶ丸山(21分)緑化センター(30分)三本木山(33分)展望(17分)取り付き口
    小計2時間09分(緑化センター8分、三本木山20分を加える)
  • 取り付き口(24分)寺分北バス停
    小計24分
  • 総合計6時間52分(全ての時間を加える)
    (高城山13分、電波塔33分、藤ヶ丸山7分、取り付き口6分を加える)

三本木山の山頂はどこだろうか?

2015-11-09 (月) 20:15:16、根本的に文章を見直した。
2015-11-14 (土) 07:24:44、決定稿

広島湾岸トレイル(HWT)は、藤ヶ丸山(665.0m)で呉娑々宇山系の尾根に乗る。そして、藤ヶ丸山から北向きに支尾根を下り、広島県緑化センター・県立広島緑化植物公園第5駐車場(410m台)に至る。緑化センターからさらにそのまま北向きに、三本木山(485.9m三角点)を越えて福田まで下る。

ところで、三本木山の山頂(最高点)はどこだろうか?

地理院地図(電子国土Web)の「三本木山」と表記された場所には、南北に細長く標高450mの等高線が閉じている。そしてその中に、480m台の閉じた等高線が3本並んでいる。南から順に、それぞれ482m峰、480m台、そして485.9m三角点の3つがある。

1番目(最初)の480m台ピーク(482m峰)の、ほんのわずか手前(南側)に「大岩展望台(東屋)」がある。

2番目(真ん中)の480m台の閉じた等高線の一番南側にも展望が開ける岩場がある。実は、先ほどの大岩展望台(東屋)は、あまり展望は良くない。こちらの方が展望が良い。

3番目(最後)の480m台には、送電線鉄塔が立っている。三角点(485.9m)はその〈北側〉の疎林の中にある。送電線鉄塔横からの展望はこのコースで一番である。

さて、地理院地図は、2番目(真ん中)の480m台の位置を中心にして、大きく「三本木山」と表記している。そして、今日の体験登山で頂いた地図では、この2番目(真ん中)の480m台のピークを「三本木山494m」としている。

今日の私のGPS軌跡はどうなっているだろうか。改めて見直してみよう。

すると、2番目(真ん中)の480m台のピーク(HWTの資料では三本木山494m)が、3つ並んだ480m台の中で一番高くなっており、その標高は490m以上あることを示している。

地理院地図で見る限り、この位置に標高490mの等高線は存在しない。しかし、この位置で、地理院地図の標高とGPS軌跡の実測値との誤差が最も大きくなっている。(地理院地図の標高<GPS軌跡の実測値)

結論として、「三本木山の最高点」は2番目(真ん中)の480m台のピークにある。そしてその標高は490m以上である可能性が高い。

2番目(真ん中)の480m台は、三角点の位置(3番目の480m台)から少し離れているとはいえ、この付近の「最高点(ピーク)」であることは間違いない。

ちなみに、この最高点の位置は、地理院地図の黒破線が右(東側)に分岐するわずかに手前(南側)である。

3番目(最後)の480m台に送電線鉄塔が立っている。今日は、送電線鉄塔の北と南を行きつ戻りつしながら、三本木山山頂はどこか考えてみた。

「あさきた里山マスターズ(広島市安佐北区区政振興課)」では、送電線鉄塔の〈南側〉を「三本木山(486.3m)」とした標識を設置している。

この486.3mとは、旧来の二万五千分1地形図で、三本木山の三角点=標高486.3mと表記されている数値を転用したものであろう。しかし、そこに三角点はない。三本木山の三角点(現在の国土地理院表記、485.9m)は、送電線鉄塔〈北側〉の疎林の中にある。

それはともかく、「三本木山の山頂」は、「あさきた里山マスターズ」のとおり、送電線鉄塔〈南側〉のピークでよいと思われる。今日歩いた感覚でも、三角点よりもこちらの方が、ほんの少しばかり標高が高く感じられるからである。また展望も今日のコースでは一番良い。

最後に、「あさきた里山マスターズ」で、山頂の標高に、そこよりも北にある三角点の標高を転用しているのは、明らかに間違っている。ここは正しくは、「三本木山山頂、なお三角点485.9mはこの北側◯◯mのところにあり」とでも注記すべきであろう。

今日の行程

JR瀬野駅北側の道路を西に少し行き、高城山・蓮華寺山登山口で右折(北向き)する。

高城山登山口

〈写真左〉高城山登山口、8時28分
(正面右手に高城山を見る)

小さな川沿いの地道(簡易舗装道)を行く(地理院地図の黒実線)。

簡易舗装道を行く

〈写真左〉簡易舗装道を行く、8時35分
(地理院地図の黒実線)

やがて、ほぼ真っすぐな長い階段(西向き)がある。

階段中間点

〈写真左〉階段中間点、8時43分
(長い階段の途中から今来た道を振り返る)

階段途中で一旦左に折れて少し下り、小広場で衣服調整。そして今度は、手すりの外側に出て、手すりの外側を再び西向きに登る。

階段中間点

〈写真左〉階段中間点、8時46分
(手すりの外側に出て、再び登る)

階段が終わると山道になる。右手には「みどり坂団地」がある。ここから標高差約180mの急坂を少し滑りながら、北西向きに登る。地理院地図に表示はない。

343m手前から、今度は西~南西向きに、高城山~蓮華寺山の縦走路尾根を行く。標高340m前後からは、ほぼ地理院地図の黒破線に沿う形となる。標高450m前後で、一旦地理院地図の黒破線から離れて、そのまま尾根を追って行く。

山頂部で尾根筋(高城山~蓮華寺山縦走路)を行く登山道から離れる。左折して南東向きにほんの少し行くと高城山(495.6m)である。展望はあまりない。

高城山三角点

〈写真左〉高城山三角点、10時08分

高城山山頂には、三角点と並んで旧陸軍省標石がある。

高城山、旧陸軍省標石

〈写真左〉旧陸軍省標石、10時09分
(陸軍輸送港域第ニ区標石(昭和15年6月10日)、第12号)

高城山(495.6m)から今来た道を少し引き返す。尾根筋(高城山~蓮華寺山縦走路)を行く登山道に合流して左折する。尾根筋を南西向きに下る。420m台鞍部付近で地理院地図の黒破線に合流する。

地理院地図の黒破線は、420m台鞍部付近から南西向きに標高470m台まで登り、北に向きを変えて水越峠(360m台)まで下る。広島湾岸トレイルもそれに従って水越峠に下る。水越峠への下りで倒木が目立つようになる。

倒木が多い

〈写真左〉倒木が多い、10時47分
(松枯れが多く、強風で倒れる木も多い)

なお、高城山(495.6m)からそのまま尾根筋を南西向きに行くと蓮華寺山(373.5m)である。途中の水越峠分岐(470m台)から先では、地理院地図の黒破線の表示はなくなる。しかし、蓮華寺山までしっかりとした踏み跡が付いているはずである。

さて、水越峠(360m台)に近づくと、左手にゴルフ場のネット、右手に有刺鉄線で囲まれた狭い踏み跡を下る。水越峠には、高城山~蓮華寺山の北西面を行く自動車道が通っている。JR山陽本線の北(瀬野駅)と南(中野東駅)に通じる道路である。

水越峠

〈写真左〉水越峠、10時57分
(水越峠(自動車道)から、今下って来た高城山取り付き口を見る)

水越峠(360m台)で自動車道を渡ると、右手に藤ヶ丸山の取り付き口がある。急な踏み跡をよじ登って山道に入る。

藤ヶ丸山に取り付く

〈写真左〉藤ヶ丸山に取り付く、11時00分
(水越峠から藤ヶ丸山に取り付く)

先ほどと同じゴルフ場のフェンスを左手にしながら登る。やがて西向きの尾根となり、藤ヶ丸山(665.0m)途中にある電波塔(標高530m台)に登り着く。そこには林道が通じており、両側は石垣で固められている。30名近くの参加者がその石垣に一列に並んで昼食をとる。日の光が心地よい。

電波塔の裏から林道へ出る

〈写真左〉電波塔の裏から林道へ、11時32分
(NTTドコモの施設である)

林道の向こう(西側)から古びた木段(手すりあり)に取り取り付き、藤ヶ丸山(665.0m)目指して登る。

ところで、最近の取り付き地点は、この古びた木段よりも少し左手(南側)にあるという。きちんとした標識がそちらにあるとのことである。

古びた木段に取り付く

〈写真左〉古びた木段に取り付く、12時09分
(かなり昔に整備されたもののようである)

藤ヶ丸山(665.0m)山頂に到着する。藤ヶ丸山の山頂にも、陸軍輸送港域第ニ区標石(昭和15年6月10日)があるはずだった。見逃した。藤下憲明「陸軍輸送港域標石」によれば、標石は折損して上部不明(番号不明)とのことである。

藤ヶ丸山三角点

〈写真左〉藤ヶ丸山三角点、12時33分

藤ヶ丸山(665.0m)から、北向きにひたすら尾根を追って下る。458m西から自動車道に下りて、そのまま北に少し行くと、広島県緑化センター(410m台)の東屋がある。あちこちでイベントが行われている。多くの車と人である。

緑化センター東屋

〈写真左〉緑化センター東屋、12時59分

広島県緑化センター(410m台)から、なおも北向きに三本木山(三角点485.9m)目指して下る。最初の取り付きで、木段にそって登る。この木段はかなり古いものらしく、ちょっと寄りかかっただけで崩れ落ちそうなくらいぐらぐらしている。

緑化センターから三本木山へ

〈写真左〉緑化センターから三本木山へ、13時09分
(北向きに、古びた手すりに沿って行く)

三本木山まで下る。

三本木山

〈写真左〉三本木山(送電線鉄塔の南側)、13時36分
(三角点はこの少し北側の疎林の中にある)

山頂から、白木山、高鉢山などを見る。反対側には、二ヶ城山~(木ノ宗山)、権現山~阿武山などを見る。その後ろには、西中国山地の山々がある。

白木山を見る

〈写真右〉白木山を見る、13時37分
(白木山は、画面一番左手の山である)

権現山~阿武山を見る

〈写真左〉阿武山を見る、13時38分
(阿武山は、画面一番右手の山である。画面中央手前は、二ヶ城山である)

三本木山の三角点(485.9m)は、送電線鉄塔の北側の疎林の中にある。

三本木山三角点

〈写真左〉三本木山三角点、13時41分
(三角点は、送電線鉄塔の北側の疎林の中にある)

三本木山から福田に向けて下る。次回(第6回)の木ノ宗山取り付き地点まで下るため、新たに整備し直したとのことである。シダの生い茂る道を切り開くのは大変だったであろう。

このルートは、一般的にはほとんど歩かれていない。「広島市の山を歩く(下巻)」(2005年)でも紹介されていない。今後とも維持管理には時間を取られるであろう。

三本木山から下る

〈写真左〉三本木山から福田に下る、14時26分
(新たに整備し直したルートである)

三本木山から福田へは、下るほどに傾斜がきつくなる。気の抜けないコースである。
途中に展望地点がある。木ノ宗山の右奥に、鬼ヶ城山~白木山を見る。

三本木山途中の展望

〈写真左〉三本木山途中の展望、14時29分
(木ノ宗山の右奥に、鬼ヶ城山~白木山を見る)

やっと、山陽自動車道の側道まで下って来た。

山陽自動車道の側道

〈写真左〉三本木山取り付き口、14時45分

全員で整理体操をして解散。側道を南西に広島東インター方面に行き、途中で陸橋(大谷橋)を渡って(右折)福田の集落に入る。

地図とコンパスの使い方

私のWebのコンテンツの一つに、「地図とコンパスの使い方 – 中国地方の山100選(私の踏み跡)https://hyakuzan.akimasa21.net/map-compass/ がある。そこに私は次のように書いている。

「2006年04月21日(金)、「登山者のための地図とコンパスの使い方-あなたの方法は間違っている-」成山堂(2003年)の著者横山雄三氏から1通のメールを受け取った。我がHPの「地図とコンパスの使い方」の中に、根本的な考え方の誤りがあるとのご指摘である。それをキッカケにこのページを全面的に書き直すことにした。その間横山氏からは、数度にわたり懇切丁寧なメールでご指導をいただくことができた。ここに感謝申し上げます」。

先日の体験登山(第2回:2015年09月13日(日))の参加者の中に、横山さんをご存知の方がいらっしゃったので、横山さん宛に私の名刺をお渡しいただけるようにお願いをしていた。

今日その方に再びお会いすると、横山さんに名刺を確かにお渡しいただけたこと、横山さんも私のことを覚えていらっしゃったとのこと、お返事をいただいた。うれしい出会いであった。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデル山行記

  • Akimasa Net(2015年11月03日)山行記(このページ)
    高城山~藤ヶ丸山~三本木山
    (出発:JR瀬野駅―山陽本線、帰着:寺分北バス停(JR広島駅―山陽本線))

2016年08月20日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 高城山藤ヶ丸山⇒呉娑々宇山トップページ

高城山~藤ヶ丸山
(出発:JR瀬野駅―山陽本線、帰着:広島県緑化センター第5駐車場)

2016年08月20日(土)、広島湾岸トレイル・踏査&整備(第5回)、9名

20160820-083501.jpg

〈写真〉JR瀬野駅から高城山を見る、8時35分

  • 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(欠落)
  • モデル山行記(参考コースタイム有り)Akimasa Net(2015年11月03日)山行記
  • 道標写真多数有り ⇒ Akimasa Net(2016年08月20日)山行記(このページ)

JR瀬野駅から、「高城山~蓮華寺山」縦走路を乗り越して「(呉娑々宇山)~藤ヶ丸山」に登り、広島県緑化センター第5駐車場まで下った。

極暑(今日の最高気温36.6度、明日の予想最高気温37度)の中で、高城山に取り付いてすぐに二人が相次いでリタイアして下山する。それでも整備作業をしながら前に進む。しかしながら、最初の高城山まで全員の体が重く、藤ヶ丸山を乗り越して緑化センターまで下るのが精一杯だった。

今日予定していたその先の三本木山~福田は、別途実施することになった。

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JR瀬野駅~登山口

JR瀬野駅(標高40m台)8時44分、線路北側の道路を線路に沿って西向きに行く。
高城山~蓮華寺山縦走路に向けて右折(標高40m台)・北向きに行く。

20160820-084816.jpg

〈写真〉高城山・蓮華寺山方面へ、8時48分
(標識「高城山登山口700m・蓮華寺山登山口700m」)

高城山~蓮華寺山縦走路に取り付くので、高城山登山口とは蓮華寺山登山口のことでもある。
高城山取付き(階段下、標高80m台)

20160820-085912.jpg

〈写真〉高城山取付き(階段下)、8時59分
(標識「広島の山を歩く(I)」)
注:I=ローマ字のアイ

高城山登山口(階段途中、標高120mくらい)

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〈写真〉標識「蓮華寺山・高城山登山口」(階段途中)、9時10分(9:07~9:13)

高城山に取り付く(標高150m前後)

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〈写真〉高城山に取り付く(標高150m前後)、9時22分

登山口~高城山

343m峰

20160820-104730.jpg

〈写真〉343m峰、10時47分
(343m峰で、縦走路をそのままの方向に進むと、南向きの支尾根に入ってしまう。ここは、343mピークで右に振って、西向きに尾根筋を行く。ただし、地理院地図とGPS軌跡を突き合わせると、343mピークのほんのわずか手前で右折するようである)

343m峰の西側から、JR瀬野駅の北西斜面に広がる住宅団地「スカイレールタウンみどり坂」に向けて、北向きに踏み跡が下っている。なお、スカイレールとは、JR瀬野駅~みどり坂間を結ぶ短距離新交通システム(ロープウェイとモノレールを組み合わせたようなもの)である。
右手前方に踏み跡(標高320m台鞍部)

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〈写真〉右手前方に踏み跡、10時53分
(その昔はここから下る道があったのだろうか)

スカイレールに向けて分岐有り(標高330m台)

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〈写真〉右手後方に踏み跡、10時59分
(標識「みどり上登山口(スカイレール)、みどり下登山口(瀬野駅)」)

みどり上登山口(スカイレール)方面が、みどり坂団地の上部に至る踏み跡である。地理院地図黒破線(谷沿い)の東側(小尾根上)を北向きに下っているようである。(『広島の山を歩く(下巻)p.28』)
みどり下登山口(瀬野駅)方面は、343m峰を経てJR瀬野駅に至る縦走路(JR安芸中野駅~蓮華寺山~高城山~JR瀬野駅)、つまり今登ってきた方向のことである。
高城山手前の三叉路(標高490m台)
縦走路(JR安芸中野駅~蓮華寺山~高城山~JR瀬野駅)は、高城山の山頂を通っていない。高城山山頂部は、この三叉路から1分足らずの所にある。

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〈写真〉高城山手前の三叉路、11時37分
(標識「みどり団地・瀬野駅方面」 ⇒ 高城山手前~JR瀬野駅方面縦走路)

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〈写真〉高城山手前の三叉路、11時37分
(標識「高城山頂上、蓮華寺山」 ⇒ 高城山手前~蓮華寺山~JR安芸中野駅方面縦走路)

高城山(495.6m三角点)、11:46~12:25

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〈写真〉旧陸軍省標石、11時46分
((陸軍輸送港域第ニ区標石(昭和15年6月10日)、第12号))

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〈写真〉高城山三角点、11時46分

高城山~水越峠

高城山から三叉路(蓮華寺山~高城山縦走路分岐)まで引き返す。左折して、水越峠分岐~蓮華寺山方面に向かう。
「蓮華寺山~高城山縦走コース」の標識有り

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〈写真〉標識「蓮華寺山~高城山縦走コース」、12時30分

水越峠分岐(標高470m台)
尾根筋の縦走路は、水越峠分岐から先へ蓮華寺山(JR安芸中野駅方面)まで延びている。今日はここの水越峠分岐で右折して、水越峠に向けて下る。

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〈写真〉水越峠分岐の標識、12時43分
(標識「水越峠」)

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〈写真〉水越峠分岐の標識、12時44分
(標識「高城山・蓮華寺山」)

ゴルフ場沿いの踏み跡(標高370~380m)
水越峠手前では、ゴルフ場を左手にして下る。

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〈写真〉ゴルフ場沿いの踏み跡、13時14分
(イノシシよけであろうか、地面にまで金網が張ってある。そして、それがめくれあがっている箇所が幾つもあり、靴を引っ掛けやすく危ない)

ゴルフ場越しに藤ヶ丸山を見る

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〈写真〉藤ヶ丸山を見る、13時20分

水越峠(標高360m台)

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〈写真〉水越峠、13時24分
(水越峠の道路側から、今通ってきた踏み跡を振り返る)

水越峠~藤ヶ丸山

藤ヶ丸山登山口(標高360m台)

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〈写真〉藤ヶ丸山登山口、13時39分
(標識「藤ヶ丸山登山口」、道路を北側に少し行った所(道路反対側)に藤ヶ丸山登山口がある。登山口付近は道路の見通しが悪いので、水越峠に降り立ったらすぐに道路反対側に渡っておく方がよい)

電波塔(標高530m台)

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〈写真〉電波塔、14時37分(14:35~14:56)
(標識「水越峠」、電波塔の横をすり抜けて石垣の積まれた道路に出る)

藤ヶ丸山取付き(標高530m台)

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〈写真〉電波塔、14時56分
(電波塔横の道路を少し南に行った所(道路反対側)に取付きがある。標識「藤ヶ丸山」もこちら側にある。前回体験登山では、北側の木段(標識無し)から取り付いた)

標識「水越峠」(標高650m前後)

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〈写真〉標識「水越峠」、15時27分
(「藤ヶ丸山」山頂近くの平坦部に達すると、踏み跡がやや不鮮明となる。所々に標識「水越峠」があるものの、藤ヶ丸山山頂までのコースが分かりにくい)

標識「広島市森林公園」(標高660m台)

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〈写真〉標識「広島市森林公園」、15時42分

藤ヶ丸山(665.0m三角点)、15:43~15:51

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〈写真〉藤ヶ丸山三角点、15時43分

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〈写真〉旧陸軍省標石、15時47分
(陸軍輸送港域第ニ区標石(昭和15年6月10日)、上部破損で号数不明)

藤ヶ丸山~緑化センター

呉娑々宇山~藤ヶ丸山~長者山~立石山縦走路の一部

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〈写真〉縦走路分岐、15時54分
(標識「県木の森へ1000M・山頂へ50M、山菜の森へ1400M」長者山・立石山縦走路)

藤ヶ丸山からほんの少し縦走路を行き、その後北向きの小尾根をひたすら下る。
下山道沿いの標識

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〈写真〉標識、16時04分

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〈写真〉標識、16時07分

広島県緑化センター第5駐車場

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〈写真〉緑化センター第5駐車場、16時17分

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〈写真〉緑化センター第5駐車場、16時19分
(標識「管理事務所・レストハウス、藤ヶ丸山頂900m」、藤ヶ丸山取付き口、つまり、今下りてきたところ)

予定では、道路の左手前方にある東屋の側を通り抜けて、三本木山~福田まで下る予定であったが、体力・時間を考えてここまでとする。
寺分バス停まで送っていただく。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデル山行記

2001年12月01日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 鉾取山トップページ

鉾取山~原山~591m~洞所山~城山~赤穂峠
(出発:JR中野東駅、帰着:JR海田市駅―山陽本線)

2001年12月01日(土)、単独

初めての鉾取山である。端から端まで縦走するつもりだったが、道迷いでロスタイムがあり金ヶ燈篭山までは届かず。

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今日のコース&コースタイム

JR中野東9:00-(ロスタイム15分)-平原橋9:20-平原第一公園を経て、旧調整池9:43-展望(呉娑々宇山を見る)9:58-稜線上10:25-鉾取山11:00-原山11:40-591mピーク12:09、12:40-洞所山13:00-展望(野呂山を見る)-新峠13:20-古峠13:52-展望(海田湾、似島、振り返ると無線塔(原山))-城山14:18-(ロスタイム35分)-赤穂峠(金ヶ燈篭山登山口)15:13、15:30-海田町登山口15:58-(車道)-17:00JR海田市

  • JR中野東駅(43分)旧調整池(42分)稜線上(35分)鉾取山
     小計2時間00分(ロスタイム約15分を含む)
  • 鉾取山(40分)原山(29分)591m(20分)洞所山
     小計1時間29分(591mピーク昼食31分を除く)
  • 洞所山(20分)新峠(32分)古峠(26分)城山(20分)赤穂峠
     小計1時間38分(ロスタイム35分を含まず)
  • 赤穂峠(28分)登山口(1時間02分)JR海田市駅
     小計1時間30分(赤穂峠休憩17分を含まず)
  • 総合計8時間00分(全ての時間を含む)

今日の様子

坂山(499.5m)~鉾取山(711.1m)~原山(671.9m)~591mピーク(天狗防山512m)~洞所山(641.1m)~(新峠)~(古峠)~城山(592.5m)~(赤穂峠)~金ヶ燈篭山(531.6m)、(地理院地図、2015年7月)

鞍部から鉾取山頂上にかけてかなりの急登である。一息つこうと顔を上げると冬の日差しが木々の間から真正面に差し込んでくる。単独者1名。

591mピークでは今日最初の陸軍省標石、展望のない中で昼食。
ピーク海側には電波反射版がある。

新峠、古峠などで相次いで陸軍省標石を発見。

城山からの下り(500m台)では、左折すべき地点で右折して北向きに下ってしまい、404m~320m(地理院地図319.7m、2015年7月再確認)の枝尾根に入ったようだ。途中までは道がついていたが消えてしまう。登り返す。体力消耗。

稜線まで南向きに登り返してしばらく下り、右に振って西日を真正面に受けて進む。

赤穂峠で息を整える。海田側に下山できるかどうか、勝算もなしに中国電力の鉄塔管理道を下る(地図上の道とはずれている)。

2002年02月02日

Akimasa Net
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赤穂峠への登山口(海田側、熊野側)を探る
(出発帰着:JR海田市駅―山陽本線)

2002年02月02日(土)、単独

前回2001年12月01日(土)の道迷い地点(城山-赤穂峠間)の確認と、その時登り残した金ヶ燈篭山に登るため、JR海田市駅から逆に赤穂峠を目差す。しかし登山口がわからず、結局は下記のコースをたどることとなった。今日も金ヶ燈篭山まで届かず。

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今日のコース&コースタイム

JR海田市10:15-畑谷貝塚11:16-三迫川まで戻る11:40-(三迫川沿いを上る)-山道入口11:54-串掛林道11:56-ヘアピンカーブから山道へ12:00-再び林道12:08標識(国信橋4km、矢野峠4km)-林道頂点(金ヶ燈篭山西側)12:28-熊野神社13:25-ゆるぎ観音入口(農道)13:35-登山道入口13:55-鉄塔14:05、14:25-(引き返す)-鉄塔14:37-赤穂峠14:46-鉄塔14:58-鉄塔15:08-二股道、すぐに鉄塔15:20-登山道入口15:33-三迫川、西中央橋手前15:45-JR海田市16:22

  • JR海田市駅(山陽本線)~串掛林道~熊野神社
     小計約2時間30分
  • 熊野神社~赤穂峠~JR海田市駅
     小計約2時間30分

JR海田市駅(山陽本線)を出発する

JR海田市駅(山陽本線)が今日の出発点である。

瀬野川から南に入り三迫川に沿って上る。三迫三丁目で左折して集落を上り詰める。一番上の家まで行くが、前回赤穂峠から下りてきたときとは場所がちょっと違うようだ。ちょうどその家のおば様が挨拶をしてくれたので聞いてみる。すると、

今登ってきた方を指差して、たぶん登山道入口は、あの電信柱を左に行ってあぜ道に沿って行った所だという。また、ずっと向こうに見えている道が串掛林道であると教えてくれた。

お礼を言って、一本南の道を行く。あぜ道の先には畑谷貝塚(石鏃、貝塚出土地)の標識がある。ここのような気がするな、と思ったけれど、青竹を横にして”ここから先はダメよ”状態である。ちょっと中に入ってみるが道はない。青竹の意味はシイタケか何かを栽培しているからかもしれない。

串掛林道を行く

あきらめて下る。途中で2万5千分1地図に表示されている道も探ってみるがよく分からない。結局再び三迫川まで下りて、三迫川沿いの道(中国自然歩道の一部らしい)を上ってみることにする。地図には無いけれど、途中から金ヶ燈篭山への道があるかもしれない。

山道を上り始めるとすぐに串掛林道(舗道)にぶつかる。しばらく林道を歩いて再び山道に入るが、また林道に出る。林道をまたいで山道が上に続いているようだが、ヤブ状態で前には進めそうにない。あきらめて林道をそのまま歩くことにする。

林道の途中には、所々で西から北にかけて展望がある。少しかすんだ天気ではあったが雪をかぶった芸北の山々が見えているようであった。ただし、道というか、道から谷側が汚なすぎる。不法投棄取締り重点地区だそうである。大小様々なゴミが投げ捨てられておりゆっくり景色を鑑賞する気になれない。そこここに監視カメラが備え付けられている。不法投棄をやめましょうというアナウンスまで流れてくる始末だ。

結局、安芸郡熊野町まで歩く

結局、熊野町側まで舗道をひたすら歩いて回り込む。途中に登山道らしきものがいくつかあったが自信を持って登ることのできる道ではなかった。
(後日注:林道頂点つまり海田越えにある金ヶ燈篭山登山口を見逃しています)

熊野神社~ゆるぎ観音~赤穂峠

熊野神社から赤穂峠入口を目差す。農道からゆるぎ観音への道を入り、しばらく行ってからゴミ処理場の向こう側の道(舗道)を上る。登山道入口は道が大きく右にカーブするあたり。谷側に少しスペースがある所。

登山道入口ですぐに道が分岐している。まっすぐ行って左手を登り詰めると鉄塔があった。しかし、その先には道らしきものは見当たらない。さっそく、地図とコンパスで赤穂峠方面(送電線の延びる先)と城山を確認、現在位置を確かめる。今来た道を戻って、さっきの分岐を左手(登山口から登ってきて右手)に行けばいいのだろう。見通しが立ってまずは一安心。見晴らしがいいのでここで昼食にする。

この道はたぶん中国電力管理道であろう。地図上の登山道より常に西側で沢に沿って付いている。そして、赤穂峠では、地図上の登山道と金ヶ燈篭山登り口の間に出る。地図上の登山道は別に存在する、つまり熊野側の登山道入口は別の場所にあることになる。

赤穂峠から海田側に下る

赤穂峠~金ヶ燈篭山の往復だけでも1時間~1時間30分くらいはかかるだろう。金ヶ燈篭山、城山共にパスして直ちに海田町側へ下ることにする。

赤穂峠からの下りも中国電力管理道を行く。海田側には、どう考えてもやはり地図上の道はなさそうだ。最初の2つの鉄塔は、熊野町から赤穂峠を越えてほぼ北へ延びる送電線のものである。3つ目の鉄塔は、それから西へ延びる送電線のものである。(ここの二股は、下から登ってきた場合には、右に進むと赤穂峠である)

登山道入口は、朝迷った畑谷貝塚のほぼ100m南側である。山を下りてふとみると畑谷貝塚という標識らしき白い立て札が見えた。そこは、下から登り詰めてきて人家が無くなったところで、石垣を右に行った田んぼの中のあぜ道である。朝はここを左に行ったらしい。

2002年02月09日

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赤穂峠基点(金ヶ燈篭山手前往復、城山往復)
(出発帰着:ゆるぎ観音)

2002年02月09日(土)、単独

熊野側から赤穂峠に至る道をさぐるため、「筆の里工房」脇の道からゆるぎ観音に至る。今日はここまで車を使用する。駐車場の標高約350mくらいである。なお、またしても金ヶ燈篭山まで届かなかった。

赤穂峠には5本の道が集まる。
鉾取山塊縦走路(北東、城山方面、南西、金ヶ燈篭山方面)
鉄塔管理道(北、海田側、南、熊野側)
熊野側にもう1本(東、ゆるぎ観音方面)

なお、地図に記されている海田-熊野間の赤穂峠越の道は存在しないのではないだろうか。

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今日のコース&コースタイム

ゆるぎ観音8:43-赤穂峠9:00-金ヶ燈篭山手前9:18、9:24-赤穂峠9:33、9:53-城山10:17-赤穂峠10:38-ゆるぎ観音10:54

  • ゆるぎ観音(17分)赤穂峠(16分)ゆるぎ観音
     小計33分
  • 赤穂峠(18分)金ヶ燈篭山手前(9分)赤穂峠
     小計33分(休憩を含む)
  • 赤穂峠(24分)城山(21分)赤穂峠
     小計45分
  • 総合計2時間11分(すべての休憩を含む)

ゆるぎ観音-赤穂峠、実登約100m
赤穂峠-金ヶ燈篭山手前-赤穂峠、実登約150m
赤穂峠-城山-赤穂峠、実登約150m

ゆるぎ観音~赤穂峠~金ヶ燈篭山手前往復

ゆるぎ観音の階段を登りきると、後はごくなだらかな登りが峠の下まで続く。全くのハイキングコースである。

金ヶ燈篭山頂上に近づいたと思われる地点で、倒木がかなりありその先はヤブ状態である。三角点が見当たらないので頂上はまだ先のはずだが、視界がさえぎられておりピークは見えない。はたして頂上まで道がついているのかもわからない。いづれにしても展望は全くないし、あまり興味をそそる山でもないので引き返す。アップダウンの少ない道で往復とも走った。

赤穂峠~城山往復

次は城山だ。こちらはゆったりと登った。登り始めて約12分で道が分岐(標高500m台)している。城山へは、ここを右折して東向きに行く。前回城山から赤穂峠に向けて下った時、ここで左折して南向きに行くべきを、右折して支尾根を北向きに下ろうとしてしまった。

さて、ピーク下の大岩を右側から回りこむと約4分で頂上である。

城山~赤穂峠~ゆるぎ観音

頂上から引き返して約7分くらいのところで左、狐池下山道とあるが実際に使えるかどうかは分からない。北から吹き上げてくる風の音が怖い。

雪がちらつく可能性もあるという天気予報だったはずだが、ゆるぎ観音の駐車場では風はさえぎられ冬の日差しが暖かい。車のドアを開け放して昼食をとる。

2002年02月16日

Akimasa Net
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矢野~金ヶ燈篭山~赤穂峠~ゆるぎ観音~熊野神社
(出発:JR矢野駅―呉線、帰着:中溝バス停→JR海田市駅)

2002年02月16日(土)、EIKO

矢野側から愛宕神社経由で金ヶ燈篭山へ至る道があり、そこから赤穂峠に下ることができるという情報を得て出発。四度目の正直でついに金ヶ燈篭山の三角点にタッチする。今日は例によってアンカー(錨)が重く超スローペースではあったが、これで鉾取山系の全コースを歩いたことになり、満足のいく一日となった。

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今日のコース&コースタイム

JR矢野10:05-矢野東信号10:53-登山道入口11:12-愛宕神社入口11:36-海田越え12:00、12:10金ヶ燈篭山12:45-倒木密集地帯12:58-赤穂峠手前鉄塔13:24、13:56-ゆるぎ観音駐車場14:18-農道(筆の里工房)14:29-熊野神社14:40-中溝バス停14:53

  • JR矢野駅(40分)登山道入口(24分)愛宕神社(24分)海田越え
     小計1時間28分
  • 海田越え(35分)金ヶ燈篭山(13分)倒木密集地帯(26分)赤穂峠
     小計1時間14分(合計2時間42分)
  • 赤穂峠(22分)ゆるぎ観音(22分)熊野神社(13分)中溝バス停
     小計57分(合計3時間39分)
  • 総合計4時間48分(昼食タイム32分とロスタイムを含む)

JR矢野駅から金ヶ燈篭山に取り付くには

全くの偶然ではあるが、今日予定したコースを先週歩いた弟のGPSデータを二万五千分1地図に落としたものを入手。矢野からの道はわかりにくいからあまりお勧めではないが、とにかく愛宕神社を目差して行けばよいという。それから、金ヶ燈篭山の倒木密集地帯も踏破できることを教えてもらう。

JR矢野駅(呉線)からバス通(矢野通り、広島県道34号線)に出るまで、GPSの軌跡をたどって古くて狭い家並みを行く。途中で下の名前が同じ表札が。上も含めて1文字しか違わない。最近は結構同じ名前をみかけるようになった。Gooのフリーメールアドレスなどまず取れないし。ちょっと前は、長時間サスペンスドラマの主役にもなっていた。(閑話休題)

愛宕神社がポイントだ

JR矢野駅から金ヶ燈篭山を目指すには、まずJR矢野駅からバス通りに合流して南向きに行き、適度な所で左折して東向きに愛宕神社を目指せばよいという。

バス通りから、左折して最初登りかけたのは矢野四丁目の道であった。地図で再確認すると、愛宕神社へは矢野六丁目から登っているようだ。バス通りまで一旦下って少し南下する。(後日注:ここの項で矢野としているのは、すべて矢野東のことである)

矢野東という信号があった。ちょうどここくらいではなかろうか。自転車で通りかかったおじさんに教えを請う。やはりそこからだという。突き当たったら右に民家の中のような道を行って・・・・・最後は鉄工所跡から入るという。

最後に、この道が昔の参道だからここから上がっていけばいいんだけど、ほんとうは・・・バス・・・からいくと分かりやすいともいう。

突き当たったところでまた分からなくなった。ちょうど農作業中の中年男性がいたので聞いてみた。道が一本違うという。そこの細い道をまっすぐ(東方向)行くと舗装道路に出る。それを上に行けば良いと指差して教えてくれた。

そのとおりに行くと、今登ってきた道よりもう少しはっきりした舗装道路に出た。そしてしばらく行くと鉄工所跡らしい建物があった。

2009年2月24日追記:
矢野からの登山口は、矢野六丁目10「◯◯工業」という会社の事務所を左折して、途中「矢野東保育所」がある道を詰めればいい、という。
夢人トラバース2007/03/24(土)付より

愛宕神社を通り抜ける

登山道に入って堰堤を右に行くと、すぐに(左)愛宕神社の真新しい立て札。参道は幅広く、苔むした石の山道で趣がある。神社の向こうに少し下ると舗装された林道となる。その先が串掛林道である。突き当たって左折すればすぐに串掛林道最高点(海田越え)である。

海田越え~金ヶ燈篭山

先々週も、JR海田市駅から串掛林道を上がってきて金ヶ燈篭山への登山口をさがしたけれど見つけることができなかった。(このときは、成り行きとはいえ、登山道が実際にあるかどうかも事前に確かめていなかったわけだから実にいい加減である)

さて、金ヶ燈篭山一帯には倒木が少し多い。しかし尾根筋につけられた道は踏み跡もしっかりしており迷うことはないだろう。ただし、倒木密集地帯があるのでそこだけは気をつける必要がある。

場所は金ヶ燈篭山から(下り)10分、赤穂峠から(登り)25分くらいの地点である。ここでは赤テープを頼りに倒木を右へ左へとかわしながら蛇行して進まなければならない。先週は、赤穂峠から金ヶ燈篭山を目差したが、この倒木密集地帯で嫌になって頂上を踏まずに引き返した。

赤穂峠~ゆるぎ観音~安芸郡熊野町

赤穂峠直前の鉄塔で昼食とする。送電線の一方は北北東の呉娑々宇山に向けて延びている。その南には我がホームグラウンド鈴ケ峯が木立の向こうに見え隠れしている。送電線のもう一方は熊野の町へ延びている。その右方向の絵下山は見えているのであろうか。はたまた、左方向の小田山は?

ゆるぎ観音上部の南に面した谷は木々で覆われており鳥の鳴き声が多い。ちょうど、呉娑々宇山の野鳥の森のような感じである。

熊野神社から先で、若い娘さんにバス停までの道案内をしていただく。
バスでJR海田市駅入口まで。

2004年10月02日

Akimasa Net
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坂山~鉾取山~原山~天狗防山、縦走
(出発JR瀬野駅、帰着JR安芸中野駅―山陽本線)

2004年10月02日(土)、単独

坂山は、「広島の里山を歩こう」(南々社2004年)で紹介されている山である。未だ展望図を作成していない鉾取山から、さらに北側へ縦走できるというので興味を持つ。今日は、坂山~鉾取山のコースで展望図も作成する予定で出かける。

鉾取山山頂からの展望はあまり良くなかった。結局、そこから西南西に少し行ったところにある"憩いの広場"(676mピーク、通称みはらし山)からの展望を楽しむ。

さて諸資料で、天狗防山からの下りは荒れ気味とされている。急な下りで気の抜けないコースであるのは確かだが、下りるべき尾根に乗ることさえできれば、それほど難しいコースではない。むしろ、台風の影響で倒木が多くなった原山~591m間の方が気持ちの上ではしんどい。

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今日のコース&コースタイム

JR瀬野09:10-岩棚橋09:18-瀬野幼稚園09:20-登山口09:25-瀬野川第4調整池09:32-坂山・鉾取山標識10:21-稜線鞍部10:31-坂山(499.8m三角点)10:42、11:05-小ピーク11:13-鞍部11:18-小ピーク11:20-みはらし台(514m)11:21-鞍部11:37-なだらかピーク(430m台)11:39-平原橋分岐(鞍部近く)11:46-急登一段落10:56-急登、ヒノキ植林-急登一段落12:06-急登終わり12:19-登り12:21-鉾取山12:33-憩いの広場(676m)12:57、14:20-原山小ピーク14:39-原山14:44-鞍部14:56-鞍部15:09-591m15:19、15:28-小鞍部15:34-林道(天狗防山口)15:38-天狗防山15:44-展望看板15:46-中野駅分岐15:52-右手尾根に乗せる15:56-展望16:03-展望16:14-登山口16:38-JR安芸中野16:56

  • JR瀬野駅(15分)登山口(1時間06分)稜線鞍部(11分)坂山
     小計1時間32分
  • 坂山(16分)みはらし台(25分)平原橋分岐(47分)鉾取山
     小計1時間28分
  • 鉾取山(20分)憩いの広場(24分)原山(35分)591m(16分)天狗防山
     小計1時間44分(591m休憩9分含む、憩いの広場1時間23分除く)
  • 天狗防山(54分)登山口(18分)JR安芸中野駅
     小計1時間12分
  • 総合計5時間56分
     (鉾取山休憩4分を含む、ただし
     坂山、憩いの広場展望時間、計1時間46分を除く)

注(2015/10/04):
標高その他は当時の情報による。
なお、上記の天狗防山通過時刻は、天狗防山512mの位置をきちんと確認したものではない。本来の天狗防山ピークは、天狗防山の取り付きからほんのわずか登った地点のはずである。

広島湾岸トレイル、検討箇所

広島湾岸トレイルマップでは、
瀬野川~坂山の間は、地理院地図黒破線に沿っているものと思われる。
安芸区みりょくマップでは、
459mで尾根に乗り、右手南西方向に坂山を通って行く。
2004年10月02日山行記では、
459m~坂山のどこで尾根に乗ったのか不明

JR瀬野駅(山陽本線)から出発する

JR瀬野駅(山陽本線)を南側に降りると、国道2号線が線路と瀬野川〈右岸〉の間を通っている。その国道をおよそ700mくらい東に行き、岩棚橋で瀬野川〈左岸〉に渡る。

右前方に病院を見ながら坂道を登る。左手の瀬野幼稚園では運動会が行われていた。民家の間の坂道をどんどん登る。登山口からは、神原川(瀬野川水系)に沿って登り、瀬野川第4調整池(広島市水道局)に至る。ここまで舗装道路。

調整池から本格的な山道となる。台風の影響でたくさんの葉っぱが落ちている。途中で小さな沢を何度か渡る。道そのものが川のようになっているところもある。野性味あふれる登山道である。アキチョウジが多い。

坂山から360度の展望を楽しむ

鉾取山手前514mピークの右奥に日浦山、そのさらに右奥に黄金山をみる。日浦山の左側は、514m尾根の樹木にさえぎられるようである。
瀬野川の向こうに、広島短距離交通瀬野線:愛称「スカイレールみどり坂線」をみる。その奥は、呉娑々宇山~長者山である。その右奥に、白木山が入る。
白木山の右は、高鉢山~安駄山~神ノ倉山、鎌倉寺山など。
東に、曾場ヶ城山~水ヶ丸山が大きい。
鉾取山の左奥に小田山、両者の間に膳棚山(野呂山)が入る。

その他の山もなんとか写真には納めてある。後日の検討課題としておこう。

ひと通り展望を楽しんだころ、男性2人組が"北側"から現れる。思わず安芸中野からですかと聞いてしまった。今いる場所がぜんぜん分かっていない愚問だ。答えは当然、"瀬野から"である。ここ(坂山頂上)まで1時間ちょっとだったという。速い。

鉾取山~676mの展望

お先に失礼して鉾取山をめざす。コウヤボウキをみる。鉾取山の登りはきつい。少し登ってはちょっとなだらかという状態を繰り返して頂上に至る。「ひろしま百山」には、「(頂上から)呉娑々宇山、水ヶ丸山方面が良く見える」とあるが、あまり満足のできる状態ではない。

早々と676mピークを目差す。途中の登山道で、大木が倒れて木段の手摺をへし折っている。台風の影響はここでも強く出ている。さて、676mからの展望はすばらしい(リンク先-カシミール展望図へ)。

原山~天狗防山

676mの展望に油断して、ちょっとゆっくりしすぎた。原山~591m~天狗防山ルートで帰りを急ぐ。林道(舗装)に下りてしばらく行って再び山道に入る。原山の無線中継局横から三角点に至り、よく整備された道をゆったりと下る。

ところが、その先が大変である。台風で木々がなぎ倒されている。迂回するためにヤブ漕ぎをしたり、倒木の上を歩いたり、精神的にも肉体的にもかなり疲れる。

やっとの思いで鞍部に至り、そのまま591mまで駆け上がる。途中に木段があり崩れかけている。591mには、陸軍省標石がある。ここから洞所山(標識あり)とは反対の方角へ北向きに下る。標識はなかったように記憶している。

未舗装の林道にたどり着く。原山手前で右手に入る道があり、鎖がかけてあった。その道を下ってくればここに至るはずだ。その林道を右に少し行き、天狗防山口という小さな標識に従って登り始める。

天狗防山の先を左折して下る

天狗防山を気づかないうちに通り越して、錆びついた展望案内板(日浦山方面?展望なし)を過ぎ、ヒノキ林を出ると道が左右に分かれる。ここで、「ひろしま百山」では〈右〉の道を行く、となっている。

小さな道標があり、〈左〉"中野駅へ"、となっている。それに従って槇道を下る。「広島の里山を歩こう!」と同じコースである。道は591mの中腹西斜面を走っているようだ。

しばらくして前方に瀬野川が見えてくるころ、その道を外れて右手尾根(北西に延びる)に乗る。そして、急な下りをくねくねと下る。左手に沢の水音が聞こえてくると、前方に展望が開ける(日浦山280度、似島248度、呉娑々宇山336度)。

今日初めての日の光を左手上から浴びるころ、再び展望の良い場所があり、似島、宮島、日浦山、呉娑々宇山、蓮華寺山、高鉢山などが見える。

下山口では、"広島~東広島間"自動車専用道路を建設中である。下山口がつぶされており、ほんの少しヤブ漕ぎをして、無事生活道路に降り立つ。後は才ノ瀬橋(JR中野東駅近く)に向けて道なりに一直線である。道路工事のため、新たに道が付けられているようである。

訂正(2015/10/04):JR中野東駅→JR安芸中野駅、天狗坊山→天狗防山

2015年09月26日

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広島湾岸トレイル(モデル山行記)
金ヶ燈篭山~城山
(出発:JR矢野駅―呉線、帰着:海田総合公園(JR海田市駅―山陽本線))

2015年09月26日(土)、広島湾岸トレイル体験登山(第3回)

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はじめに

広島湾岸トレイル(HWT)は、絵下山~発喜山(第2回体験登山、2015/09/13)から金ヶ燈篭山(第3回体験登山、今日2015/09/26)~鉾取山につながる。今日は、金ヶ燈篭山~鉾取山の途中まで歩いて海田総合公園に向けて下った。

HWTでは、絵下山(~発喜山)と金ヶ燈篭山(~鉾取山)を結ぶ各ポイントとして、「矢野天神バス停近くの交差点~狐原大師堂~愛宕神社~海田越え」を設定している。したがって今日はそのとおりを歩いた。

ただし、JR矢野駅から直接海田越え(金ヶ燈篭山の取り付き)に行くには、矢野天神バス停(矢野東七丁目)よりも矢野駅寄りにある矢野祇園バス停(矢野東六丁目)付近の交差点から愛宕神社を目指す方が、距離的にも近く、しかも傾斜が楽である。(上記いずれのバス停も、矢野通りにある)

参考(2002年02月16日山行記):
(矢野祇園バス停付近から左折して南東向きに行く)。登山道に入って堰堤を右に行くと、すぐに(左)愛宕神社の真新しい立て札。参道は幅広く、苔むした石の山道で趣がある。神社の向こうに少し下ると舗装された林道となる。その先が串掛林道である。突き当たって左折すればすぐに串掛林道最高点(海田越え)である。

さて、今日まで私は3回連続で体験登山に参加している。広島湾岸トレイル(HWT)の中心となっている日本山岳会広島支部「ロングトレイル研究会」の方々の中に顔見知りも増えてきた。また今日は、HWTの協力団体の方からぜひ一度ご一緒したいとお声掛けを頂いた。さらに、私のWebの内容について疑問点のご指摘もいくつか頂いている。この体験登山は私にとって楽しく学べる場となっている。

今日のコース&コースタイム

今日のコースは、ほぼ地理院地図(電子国土Web)のとおりである。ただし、矢野天神バス停付近~愛宕神社の間の正規ルートは、別途案内書がないと分からないだろう。注:GPS軌跡が新峠からの下り始めで一部乱れた。(ポイントデータ削除予定)

JR矢野駅前(8時15分集合)8:29-矢野ニュータウン上(90m台)8:35、8:38-広島熊野道路(89m)8:39-矢野安浦線・バス通り(60m台)8:45、8:47-(矢野東七丁目)-狐原大師堂(120m台)8:57、9:18-休憩(200m前後)9:31、9:33-分岐(250m台)9:40-展望(260m前後)9:41、9:46-愛宕神社下9:49-愛宕神社(300m台)9:51、10:01-串掛林道(330m台)10:15-海田越え(金ヶ燈篭山登山口、350m台)10:18-510m台10:42、10:47-金ヶ燈篭山(531.6m)10:53、11:00-496m11:22-送電鉄塔横の展望箇所(460m台)11:29、12:06-赤穂峠(450m台)12:07-休憩(580m前後)12:30、12:35-城山(じょうやま、592.5m)12:41-538m12:59-古峠(ふるだお、500m前後)13:04-休憩(490m台)13:07、13:12-566m13:29-新峠(460m台)13:38、13:41-海田総合公園管理棟(190m)14:14

  • 矢野ニュータウン上バス停(19分)狐原大師堂(33分)愛宕神社(17分)海田越え
     小計1時間40分(大師堂21分、愛宕神社10分を加える)
  • 海田越え(35分)金ヶ燈篭山(29分)送電鉄塔(展望)
     小計1時間11分(金ヶ燈篭山7分を加える)
  • 展望(1分)赤穂峠(34分)城山(23分)古峠(34分)新峠(33分)海田総合公園
     小計2時間08分(新峠3分を加える)
  • 総合(すべての時間を含む)
     6時間36分(昼食37分を加える)

海田総合公園~JR海田市駅:海田町町内循環コミュニティバス(ふれあいバス)、料金100円。

JR矢野駅から矢野天神バス停付近の交差点へ

今日の参加者は20数人、あらかじめ2班に班分けされている。

JR矢野駅前から路線バスに乗る。バスは駅前から南向きに矢野ニュータウンに入り、団地内の幹線道路を走り抜ける。

矢野ニュータウン上バス停(矢野南五丁目)にて下車する。前回(第2回体験登山、2015/09/13)、下山口(矢野上登山口)から矢野天神バス停まで下った時に通ったバス停である。

今日も前回と同じく、広島熊野道路を標高89mの交差点で横切って道なりに下り、矢野通り(広島県道34号矢野安浦線、バス通り)の交差点に至る。この交差点から、バス通りに沿って右手(南向き)にほんの少し行くと矢野天神バス停である。

JR各線やバス路線の情報提供が大切

HWTでは、絵下山~発喜山と金ヶ燈篭山の間のポイントとして、矢野天神バス停(矢野通り、広島県道34号矢野安浦線)を定めている。

しかし今日は、JR矢野駅前からバスに乗ったものの、矢野ニュータウン内(矢野ニュータウン上バス停)で下車した。先日(第2回体験登山)下ってきた絵下山登山口(矢野上登山口)の近くである。

この路線は、矢野通り(バス通り)を行くバス路線とは異なるようである。

広電(広島電鉄)バス、路線番号3-3、熊野矢野線
矢野ニュータウン・広島熊野道路 経由 絵下山入口行き
土曜日(祝日を除く)の時刻表
JR矢野駅前8時28分~矢野ニュータウン上8時34分
料金160円(PASPY150円)

広島湾岸トレイル(HWT)の取り付きとしては、JRをはじめ数多くのバス路線が考えられる。地元以外の人たちにもHWTを楽しんでもらうためには、交通網についてきちんと分かりやすく整理した案内が必要であろう。

矢野天神バス停付近から大師堂を目指して登る

今日は、矢野ニュータウン内で下車して、矢野天神バス停近くの交差点まで下る。

矢野天神バス停付近交差点

〈写真左〉矢野天神バス停付近交差点、8時47分
(バス通りの向こうに、団地を上がる道路が見える)

バス通りを横切り向こう側(東側)に渡る。団地(矢野東七丁目)内の自動車道を、道なりに東向きに登ると三叉路がある。三叉路左手の標識に導かれて左折する。

大師堂への道標

〈写真左〉三叉路にある愛宕神社の標識で左へ折れる、8時50分

三叉路角地のお宅に、小さいながらセンスの良い道標がある。今日がお披露目で、持ち主のご好意で設置させてもらったとのこと。広島湾岸トレイルには、各地域の山関連グループが協力参加している。そうした方々と地元及び各自治体とのつながりの中で、よりよいトレイルに成長していくのだろう。

道路はすぐ右に大きくカーブして再び東向きに登る。突き当りを左折して北向きに登ると、道路終端部に狐原大師堂がある。(ここまで、地理院地図に表示あり)

大師堂

〈写真左〉狐原大師堂、8時57分

狐原大師堂から愛宕神社に登る

大師堂で全員そろって自己紹介をした後、一緒に準備運動をして各班ごとに出発する。ここから愛宕神社までは、地理院地図にはほとんど表示がない。

大師堂の向かって右手にも真新しい道標がある。それに従って、北西向きに踏み込む。

民家の脇をすり抜けて行く

〈写真左〉民家の脇をすり抜けて行く、9時18分

地理院地図黒破線と接する地点(110m台)で右折して、東向きに尾根を登る。急斜面では滑りやすい。(地理院地図表示なし)

滑りやすい尾根を登る

〈写真左〉滑りやすい尾根(170m台)を登る、9時29分

少しの展望を得る

〈写真左〉少しばかりの展望を得る(200m前後)、9時32分
(振り返ると、右手に広島市街地、左手の樹冠に絵下山鉄塔・絵下頭を見る)

標高250m台に分岐があり、左手後方から、矢野祇園バス停からの踏み跡(地理院地図に表示あり)が登ってきて合流する。この辺りから串掛林道までは地理院地図に表示がある。注:2002年02月16日山行記は、祇園バス停付近から取り付いている。JR矢野駅から登る場合、その方が距離的に近くて、しかも傾斜が緩やかである。

祇園バス停分岐

〈写真左〉祇園バス停分岐(250m台)、9時40分
(写真は分岐を上から写している。したがって、右手に祇園バス停への踏み跡が下る)

やがて少し展望が開け、石段を登ると愛宕神社である。

愛宕神社の参道石段

〈写真左〉愛宕神社の参道石段を登る、9時49分

愛宕神社からの展望

〈写真左〉海田、広島市街地を見る、9時51分

愛宕神社から金ヶ燈篭山の取り付きへ

愛宕神社から今登ってきた階段を少し下る。左折して神社の南側を東向きに行く。やがて簡易舗装道路となり、クリがたくさん落ちている。イノシシのおこぼれを頂戴する。はぎが満開、ミズヒキロードでもある。(2002/02/16には、今日のコースとは違って、神社の横を通り抜けて向こう側に下ったように記憶している。思い違いかもしれないのだが)

愛宕神社から串掛林道へ

〈写真左〉愛宕神社から串掛林道へ向かう、10時04分

左折して串掛林道へ

〈写真左〉左折して串掛林道に入る、10時14分

串掛林道最高点(海田越え)が金ヶ燈篭山の取り付きとなる。ここから金ヶ燈篭山~城山~古峠~新峠とほぼ尾根筋を追ってゆく。

金ヶ燈篭山に取り付く

〈写真左〉金ヶ燈篭山に取り付く、10時17分
(串掛林道最高地点、標高350m台である)

金ヶ燈篭山三角点

〈写真左〉金ヶ燈篭山三角点、10時52分

二等三角点ではなかったのか?
疑問の声があがる、要確認

ゆったりとした尾根道を行く

〈写真左〉ゆったりとした尾根道を行く、11時11分

今日のコース全般的に、きつい登り、下りがいくつもある。その中で、木漏れ日の中をゆったりと行く。暑い、汗をかなりかく。

赤穂峠展望地

〈写真左〉赤穂峠展望地から城山を望む、12時03分

赤穂峠展望地

〈写真左〉送電鉄塔の側からの大展望、12時29分
(赤穂峠から南西側にわずかに上がった地点からの展望。本日最高の展望である)

熊野側には野呂山も見えている。

カシミール展望図は、本ページの親ページ「鉾取山トップページ」下段に転記してある。なおこの展望を見て思うに、広島湾岸トレイルに呉娑々宇山が含まれていないのは残念である。

城山三角点

〈写真左〉城山三角点、12時40分

城山までに大岩、分岐が一つある。

古峠を越えて新峠に至る

今日の予定では、城山の向こうの尾根道を古峠から新峠まで行って、海田総合公園(運動公園)に下ることになっている。

新峠手前の古峠からも運動公園(西側)に下ることができるという。ただし熊野側(東側)は、道標「熊野初神登山口(荒れ道・危険)」にもあるとおり、あれ道で通行不可だという。(直近のプライベート情報による)

2015/10/02書き換え:
古峠・新峠から熊野側へのルート概況について、通行の可否を間違えて記載していました。この前後の記事のとおり訂正します。

古峠に向けて下る

〈写真左〉古峠に向けて下る急坂、13時03分

古峠と新峠に旧陸軍省標石がある。いずれも、陸軍輸送港域第ニ区標石(昭和15年6月10日)のもので、第6号(古峠)と第7号(新峠)である。なおこのような標石については、藤下憲明氏の資料に詳しい。(2015/09/13山行記参照)

古峠に旧陸軍省標石

〈写真左〉古峠に旧陸軍省標石、13時04分
(陸軍輸送港域第ニ区標石(昭和15年6月10日)第6号)

新峠に旧陸軍省標石

〈写真左〉新峠に旧陸軍省標石、13時39分
(陸軍輸送港域第ニ区標石(昭和15年6月10日)第7号)

新峠にも「熊野初神登山口(荒れ道・危険)」という道標がある。ただし、新峠から熊野側には良い道が付いており、「30分もあれば初神四丁目の登山口」に下ることができるという。(直近のプライベート情報による)

関係者の話として、この道標は付け替えるべきであるとのお考えのようである。

広島湾岸トレイルの全コースについて、道標を全般的に総点検する必要性を感じる。「後◯◯m」などの道標には私は興味がない。必要最低限なポイントを選定して、すっきりと統一感のある道標にしたいものである。

いずれにしても、道標を設置するならば10年先あるいは20年、30年先までも責任を持つ覚悟でやるべきであろう。

新峠から海田総合公園に向けて下る

この道は、かつて海田と熊野を結ぶ峠道だったようである。峠付近では、昔は荷駄でも通ったかと思うようなきれいな道であるが、海田側は下るほどに荒れてくる。(GPSの乱れがあるが未修正)

取り付き道(エスケープルート)としてはいかにも厳しい。途中で、どさっという鈍い音と共に悲鳴が上がる。ここまでで疲れた脚にはこのガレ場は辛い。

広島湾岸トレイルの全コース・全取り付き道について、難易度をランク付けすることによって、初めての人たちが、安心してコース設定ができるような目安を提供する必要があるだろう。

新峠からガレ場を下る

〈写真左〉新峠からガレ場を下る、13時56分

海田総合公園管理棟から洞所山を見る

〈写真左〉海田総合公園管理棟から洞所山を見る、14時16分

その他の話題:
標識、まつたけ山(入ってはいけない、再生の努力の成果はでていない)
二等三角点、三等三角点、絵下山三角点
エスケープルート、取り付き道
ミズヒキ、クリ、イノシシ、アケビ、コシアブラ、タカノツメ
延伸ルート、鈴ヶ峰~極楽寺、街の中を歩く
極楽寺~宮島口、ルート選定の苦労
宮島3本登山道、三つとも採用してほしい

2015年10月03日

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広島湾岸トレイル(モデル山行記)
洞所山~天狗防山~原山~鉾取山~坂山
(出発:海田総合公園(JR海田市駅―山陽本線)、帰着:JR瀬野駅―山陽本線)

2015年10月03日(土)、広島湾岸トレイル体験登山(第4回)

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はじめに

今日は、長男を伴って参加した。仮称「広島湾岸トレイル倶楽部」の将来的会員として、同行を許可していただいた。長男とは、2006年春の連休中の十方山林道をはじめとして、西中国山地の十方山、吉和冠山や焼杉山、あるいは富士山などを一緒に登ってきた。最近では孫たちも加えて、鈴ヶ峰や宮島に登ることもある。広島湾岸トレイルの理解者が一人でも増えればよいなと考えている。

注:三角点写真(未収載)
注:展望記事(未完成)

天狗防山512mの正確な位置はどこだ

天狗防山512mの正確な位置は、後日、2016年08月06日山行記で確定した。

さて今日(2015/10/03)は、ルート途中で天狗防山をピストンする設定になっている。金ヶ燈篭山~鉾取山(~坂山)の縦走路から少し外れた天狗防山に寄り道をする理由は何なのか、興味を持ちながらついて行く。そして、いよいよ天狗防山取り付き地点である。

天狗防山に取り付く

〈写真左〉天狗防山に取り付く、10時50分
(標識は、「↑天狗"坊"山」となっている)

取り付き地点は、ちょっとした広場になっている(標高500m台)。二万五千分1地形図(手持ちのずいぶん古いもの)を広げて一応確認しておく。天狗防山(標高512m)はそこから一登りである。すぐそこだからと思いながら北向きに登り始めたものの、ピークを過ぎてもまだパーティーの前進は止まらない。

結局、最初の510m台ピーク(天狗防山512m)を通り過ぎて、そのまま北向きに、極小さな鞍部の先にある500m台コブまで行ってしまった。

そこには、ずいぶん古い展望案内版があるものの、長年月を経過して全く記載内容を読み取ることはできない(展望もない)。そして驚いたことに、そこが天狗防山512mであることを示した標識「天狗"坊"山」がある。

ここの位置は、天狗防山512m(510m台ピーク)の北側にある500m台のコブである。つまり、この標識は天狗防山512mの位置を取り違えているものと思われる。

広島湾岸トレイル(HWT)から頂いた資料(図版)を改めて検討した。天狗防山512m、そして500m台の「説明文」で下記のように正しく表現されている。
512m:天狗防山512m
500m台:朽ちた古い展望案内板、展望無し

ただし、添付ファイルをダウンロード及び印刷する過程で、四角で囲った中の「説明文」が見えなくなっていたのかもしれない。

ところで、今日の体験登山(第4回)では、500m台まで行き、ここがほんとうにピークなのかな?という疑問を持ったまま、結局は、天狗防山512mピークがどこか実際には確定することなく引き返した。

後刻、今日のGPS軌跡を検討した。地理院地図(電子国土Web)に表記されている天狗防山512mは、上記の取り付き地点(標高500mくらい)からほんの2分足らずの所にある。今日の行き帰りでも全くノーマークで通り過ぎた。

ちなみに、天狗"坊"山の標識は、地理院地図の500m等高線〈北側〉近くにある。つまり、その手前にあるほんのわずかな膨らみ(500m台コブ)を越えて、さらに北向きに、ほんの少しだけ行った地点にある。

さて、改めて私の過去の山行記(2004/10/02)で確認してみた(坂山~鉾取山~原山~天狗防山縦走)。この時は、「天狗防山を気づかないうちに通り越して、錆びついた展望案内板(日浦山方面?展望なし)を過ぎ、ヒノキ林を出ると道が左右に分かれる」としている。(2015/10/04訂正、天狗"坊"山→天狗防山)

ここで、展望案内板のある位置が500m台である。その当時から、ここが天狗防山とする標識はあったのだろうか。その時は気付かず、そのままJR安芸中野駅方面に下っている。

「あきく魅力マップシリーズ」でも、天狗防山の位置を正確に記している。ただし、その位置からすぐに左折してJR安芸中野駅方面に下っているのは、案内地図としてはやや不正確であろう。

より正確には、「天狗防山512m(510m台のピーク)から、北向きに500m台コブ(朽ちた古い展望案内板あり)を過ぎる辺りまで行く。〈左折〉してJR安芸中野駅方面に下る」とするのがよいと考える。

なお、上記マップシリーズでは、〈右折〉した先の記載がないので、現在では右の踏み跡は消失しているのかもしれない。(ただし、地理院地図(電子国土Web)には黒破線が表示されている/2016年5月20日閲覧)

注:ここで〈右折〉した場合について、『ひろしま百山』中国新聞社(1998年)p.175に次のような記述がある。(以下引用)

(略)原山から安芸中野駅へは整備された道を下ると林道に出る。横切って進むと古い案内板があり、ここからヤブ気味の急な下り坂となる。ヒノキ林を出ると、道が左右に分かれる。右の道を行く。竹林から墓地に出て、老人ホームを左に見て工場の間を抜けると、国道2号に下山する。

『ひろしま百山』p.175

私なりに上記を要約すると、原山から591m峰に向けて尾根筋を下る。591m峰手前の鞍部(標高500m台)から、591m峰の南東面を巻くようにしてゆくと、「林道に出る」。つまり、天狗防山手前のちょっとした広場(500m台)で、東向きに林道らしき跡(地理院地図の黒実線)が見える場所に出る。そこから疎林の中を進むと古い案内板があり・・・となる。

最後に、山頂につるした登頂記念の木札などは、すべて落書きのたぐいであるというのが私の持論である。

今日のコース&コースタイム

JR海田市駅前8:00-海田総合公園管理棟(190m)8:26、8:33-登山口(公園内車道最東端部)8:36、8:47-新峠(460m台)9:29、9:32-展望(500m前後)9:37、9:44-総合公園分岐(630m台)10:01-洞所山(641.1m)10:04、10:05-鞍部(530m台)10:17-旧陸軍省標石(550mちょっと)10:20-反射板(580m台)10:27-591m峰(旧陸軍省標石、天狗防山分岐)10:28-原山分岐(530m台)10:36-天狗防山取り付き(500m台)10:41、10:50-天狗防山(512m)10時51分30秒(推定位置)-朽ちた古い展望案内板(500m)10:57、10:59-天狗防山(512m)11時3分40秒(推定位置)-天狗防山取り付き(500m台)11:05-原山分岐(530m台)11:11-鞍部(500m台、鉾取山縦走路の尾根に乗る)11:17-原山(671.9m)11:48-電波塔11:50、11:55-車道に出る(590m台)12:04-車道から再び山道へ(立派な案内版、590m台)12:06-倒木処理(610m台)12:11、12:14-676m峰(憩いの広場、展望良し)12:25、13:02-鞍部(630m台)13:05-鉾取山(711.1m)13:16、13:19-平原登山口分岐13:49-514峰14:15-坂山(499.5m)14:27、14:42-神原登山口分岐(410m台)14:51-広島市水道施設15:27-バイパス工事中15:36、15:41-岩棚橋15:47-JR瀬野駅16:00

  • 海田総合公園(3分)登山口(42分)新峠(32分)洞所山
     小計1時間20分(新峠3分、展望7分を加える、登山口11分は加えず)
  • 洞所山(12分)鞍部(11分)591m峰(8分)原山分岐(5分)天狗防山取り付き(7分)展望案内板
     小計52分(天狗防山取り付き9分を加える)
  • 展望案内板(6分)天狗防山取り付き(6分)原山分岐(6分)尾根鞍部(31分)原山(13分)立派な案内版(19分)676m峰
     小計1時間26分(電波塔5分を加える)
  • 676m峰(14分)鉾取山(30分)平原登山口分岐(26分)514m峰(12分)坂山
     小計1時間25分(鉾取山3分を加える)
  • 坂山(9分)神原登山口分岐(56分)岩棚橋(13分)JR瀬野駅
     小計1時間18分(整理体操など5分を含む)
  • 総合計(全ての時間を含む)
     7時間27分(登山口11分、洞所山1分、展望案内板2分、672m峰37分、坂山15分を加える)

海田総合公園から新峠に登る

JR海田市駅~海田総合公園(管理棟)はバス移動。管理棟の標高は190mである。バス:海田町町内循環コミュニティバス(ふれあいバス)、料金100円。

管理棟前の車道を東向きに行く。左手前方には洞所山が見えている。

海田総合公園管理棟

〈写真左〉海田総合公園前の道路、8時33分

車道が北に向きを変える地点で、全員の自己紹介、準備体操をして2班に別れる。車道を離れて、東向きに進み山道に入る。

取り付きから沢の右岸を登る。すぐに堰堤が二つあり、それらを右手にして登る。堰堤を越えて(標高290m前後)からも、そのまま右岸を行く。

二股に分かれた谷の〈左谷〉を右岸から左岸に移動(標高330m前後)して、南向きに〈右谷〉に入る(標高350mくらい)。その前後からジグ(大小あり)が始まり、右谷の右岸・左岸を行きながら新峠(460m台)まで登る。

新峠~総合公園間は、ガレ場ながらもしっかりした道が付いており、それに従って登り下りすれば、上記のとおり歩けるので何ら問題はない。

地理院地図では、最初の堰堤手前から左岸に沿って黒破線が新峠まで登っている。ただし、この表示は現地の状況を正確には表現していない。

さて、先週の体験登山(第3回)では、最後に新峠から総合公園に下った。このガレ場は疲れた脚にはきつかったが、今日の登りは思ったよりも脚が動いてくれた。今日まで5週連続で歩いており、少しずつ筋力が戻ってきたのかもしれない。うれしい。

新峠から縦走路を洞所山まで登る

新峠(460m台)から北向きに、金ヶ燈篭山~鉾取山(~坂山)の縦走路尾根を登る。きつい登りが何箇所かある。緩斜面ではゆったりと呼吸を整えておこう。

洞所山(641.1m)までの登りでは、地理院地図の境界線に付けられた登山道よりも、やや右手東側を登る。ただし現地では、尾根上にあるしっかりとした踏み跡を行けば間違いはない。

新峠から5分くらいの所に展望箇所がある。

洞所山懐からの展望

〈写真左〉洞所山懐からの展望、9時37分

洞所山手前で、左に海田総合公園への分岐(630m台)を分ける。今日、海田総合公園からの登り始めで確認した洞所山分岐(左折、220m前後)まで下る道である。実際に通ったことのある方の感想では、無理やり切り開いた感じのルートであまり好きになれなかったという。

洞所山から591m峰を目指す

洞所山(641.1m)からそのまま北向きに、591m峰まで尾根を追ってゆく。途中の鞍部(530m台)までの下りがきつい。鞍部を過ぎ、明治期の旧陸軍省標石(550mちょっと)に続いて反射板の横(580m台)まで登れば、591m峰はもうすぐそこである。

旧陸軍省標石

〈写真左〉旧陸軍省標石、10時20分
(591m峰手前、呉要塞区域標石(明治32年6月)第93号)

591m峰にも旧陸軍省標石がある。昭和15年6月のもので古峠、新峠からの通し番号が付いている。なおこのような標石については、藤下憲明氏の資料に詳しい。(2015/09/13山行記参照)

旧陸軍省標石

〈写真左〉591m峰に旧陸軍省標石、10時28分
(陸軍輸送港域第ニ区標石(昭和15年6月10日)第8号)

591mから縦走路を外れて、天狗防山を目指す

金ヶ燈篭山~鉾取山(~坂山)の縦走路尾根は、591m峰で一旦東に向きを変えて原山(671.9m)に至る。

これに対して、広島湾岸トレイル(HWT)の設定では、591m峰からさらに北にある天狗防山(512m)に寄り道をして少し引き返し、591m峰東側の鞍部(500m台)で再び縦走路に合流するようになっている。

今日はHWTの体験登山なので、591m峰で右折(東向き)することなく、さらに北向きに天狗防山(512m)を目指す。591m峰からの下りが今日一番の難所である。少し水分の残った粘土質の斜面は滑りやすい。設置されたロープも使いながら慎重に下る。

591m峰からの下り

〈写真左〉591m峰からの下り、10時33分
(ロープの順番を待つ)

530m台で急坂が一段落する。そこで右手に原山分岐を分けてなおも北向き(北東)に進む。ちなみに、後ほどこの分岐まで引き返し、原山を目指すことになる。

さて、天狗防山手前のちょっとした広場(500m台)に達する。

地理院地図では、この広場まで原山の北側(590m台)から黒実線が延びてきている。広場からその方向(東側)を見ると、確かに車一台が通れるだけの幅があるようにも見える。ただし、今は草ぼうぼうで車の通行はもちろんのこと歩くことも困難と思われる。

天狗防山を往復した後、原山に向かう

天狗防山前後の状況については、前記「天狗防山512mの正確な位置を特定する」参照。

天狗防山のピークはどこか、不確定のまま南向きに引き返す。つまり、天狗防山取り付き(ちょっとした広場、500m台)から591m峰北面の急坂手前(530m台)まで戻る。そしてそこで左折して、591m峰の北東面を南東向きにやや下りながら巻いてゆく。

尾根縦走路までの巻道

〈写真左〉尾根縦走路までの巻道、11時14分
(591m峰の北東面を行く)

591m峰東側の鞍部(500m台)で、金ヶ燈篭山~鉾取山(~坂山)の尾根縦走路に復帰する。そのまま東向きに尾根を登ると、原山三角点(671.9m)である。

原山から鉾取山手前の676m峰(展望)へ

原山三角点(671.9m)から北にほんの少し下ると、巨大電波塔の横(西側、670m台)に出て、空が開ける。前方(北側)にもう一つの電波塔(赤白模様)がある。

原山三角点北側の巨大電波塔

〈写真左〉原山三角点北側の巨大電波塔、11時50分
(その先に、もう一つの電波塔を見る)

赤白模様の電波塔の横(西側)をすり抜けて、北向きに小尾根(山道)を下る。

赤白の電波塔

〈写真左〉赤白の電波塔、11時55分
(電波塔の横をすり抜けてゆく)

山道から車道(600m前後)に出て少し行くと、左手後方に林道(590m台)を分ける。鎖がかかっていたように記憶している。先ほど通った天狗防山取り付き地点(ちょっとした広場)に通じる林道(地理院地図の黒実線)のはずである。

なおも車道を北向きに行くと、すぐに立派な案内板「鉾取山憩いの森」(590m台)がある。新しく付け替えたもののようである。

案内板「鉾取山憩いの森」

〈写真左〉案内板「鉾取山憩いの森」、12時06分
(ここから鉾取山に取り付く)

立派な案内板の右横から再び山道に入り、ゆったりと尾根筋を登る。途中左手に分岐(南回りコース分岐)があるものの、尾根を追って東向き(東北東)に行けば良い。

南回りコース分岐

〈写真左〉南回りコース分岐、12時19分

最後の長い木段を登り切ると676m峰である。

長い木段

〈写真左〉長い木段、12時21分

676m峰の方が、この先の鉾取山(711.1m)よりも展望が良い。ここで昼食とする。

絵下山からの縦走路

〈写真左〉絵下山からの縦走路、12時26分

広島市街地

〈写真上〉広島市街地、12時27分
(広島市街地の向こうに西中国山地まで見通せる。
羅漢山、大峰山、吉和冠山、十方山などがはっきりと見えている)

676m峰から鉾取山を経て坂山(展望)へ

676m峰から東向きに少し下り、鞍部(630m台)から尾根筋を登れば鉾取山(711.1m)である。展望はあまり良くない。三角点の写真を撮るだけで通過する。

三角点のすぐ向こうで、やや左手の「北まわりコース」に入り、北向きに行く。実は、この北回りコース、南回りコースの意味がよく分からなかった。

鉾取山三角点のすぐ先

〈写真上〉鉾取山三角点のすぐ先、13時18分
(鉾取山三角点の先で、北回りコースを行く)

それはともかく、標高650m前後から平原登山口分岐(410m台)まで、尾根筋を下りに下る。過去二度ばかりここを登ったことがあるが、いずれもバテバテだった。なお、この分岐までは、地理院地図に黒破線の表示があり、登山道もほぼそのとおり付いている。

平原登山口分岐からも尾根上に良い道が付いており、それに従って514m峰の先の坂山(499.5m)まで行く。坂山からの展望が素晴らしい。

みどり坂の向こうに白木山

〈写真上〉みどり坂の向こうに白木山、14時09分
(みどり坂の向こうに、鬼ヶ城山~白木山を見る)

坂山から神原登山口分岐を経て瀬野に下る

坂山からも、尾根筋には北東向きに良い道が続いている。459m峰手前の鞍部(神原登山口分岐、410m台)まで行き、左折して下りにかかる。

なお、この神原登山口分岐(410m台鞍部)から459m峰に向けて、北東向きにそのまま良い道が続いているように見える。

「あきく魅力マップシリーズ」(図版)では、「坂山~459m峰~神原登山口」を表示している。つまり、坂山から瀬野に下るルートとして、「459m峰手前の鞍部から下るのではなく、鞍部のさらに先(北東)にある459m峰まで登ってから下る」としている。

ただし、今日歩いた神原登山口分岐(459m峰手前の410m台鞍部)からの下り(北向き)で、右手後方(459m峰方面)から下りてくる道は確認していない。「あきく魅力マップシリーズ」(図版)が間違っている可能性もある。

さて、神原登山口分岐から、北向きに沢を2~3回渡り返しながら下る。疲れた脚にはそれなりにこたえる。

広島市水道施設が近づくと簡易舗装道となる。さらに下ると、バイパス工事中である。バイパスの下をくぐった所で、我が班だけで整理体操をして解散。さらに下って、瀬野小学校を右に見て、岩棚橋で瀬野川を渡る。

国道2号線と並行する旧道を西向きに行き、適度な所で右折、国道2号線の向こう側(北側)のJR瀬野駅に到着する。

2016年07月30日

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金ヶ燈篭山~赤穂峠~城山~古峠~新峠
(出発:JR矢野駅―呉線、帰着:JR海田市駅―山陽本線)

2016年07月30日(土)、広島湾岸トレイル・踏査&整備(第3回)、7名

今日は、愛宕神社手前で整備に手が掛かることは予め予想されていた。ところが、それ以前に、狐原大師堂から分岐までの整備に思わぬ時間が掛かってしまい、作業前半で少々体力を使い果たしてしまった。

このページの目次です

広島県道34号(矢野通り)~狐原大師堂

広島市安芸区矢野地区・・・広島県道34号矢野安浦線(矢野通り、バス通り)の天神交差点(標高60m台)から、東向きに団地の中の車道(地理院地図、二重線)を登る。途中の分岐は左手にとり上を目指して道なりに登る。

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〈写真〉団地内分岐(標高80m前後)で左折(北向き)して道なりに登る、8時52分

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〈写真〉突き当り(標高110m台)で左折(北向き)して登る、8時55分

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〈写真〉狐原大師堂(標高120m台)、8:58~9:06
(地理院地図道路標示(二重線)の終端部である)

狐原大師堂~分岐~愛宕神社

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〈写真〉標識「愛宕神社」(標高120m台)、9時06分
(狐原大師堂の向かって右横から、狭い路地に入る)

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〈写真〉標識「太子堂・愛宕神社」(標高110m台)、9時09分
(右折(東向き)して山道に入る)

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〈写真〉分岐有り(標高250m台)、10時48分
(左の標識「天神バス停25分」、右の標識「祇園バス停30分」、いずれも矢野通りのバス停である。天神バス停方向には、「お太子堂25分」というプラスティック製の標識も掛かっている。前回体験登山では大師堂からここまで22分、今日は1時間42分)

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〈写真〉愛宕神社の鳥居手前(標高250m台)、10時51分

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〈写真〉愛宕神社の石段下(標高250m台)、10時54分

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〈写真〉愛宕神社の石段(標高280m台)、11時03分

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〈写真〉愛宕神社の下(標高290m台)、11時13分(11:07~11:31)
(前回体験登山では分岐からここまで9分、今日は25分。愛宕神社、標高300m台、11:32~12:00)

愛宕神社~海田越え~金ヶ燈篭山

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〈写真〉愛宕神社から、今登ってきた階段を少し下り、東向きに行くと林道に出る(標高300m台)、12時09分

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〈写真〉標識「愛宕神社参道入口」(標高330m台)、12時19分

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〈写真〉海田越え(標高340m台)、12時22分(~12:25)
(標識「金ヶ燈篭山登山口」、標識「安芸アルプス縦走路・金ヶ燈篭登山口」)

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〈写真〉金ヶ燈篭山(531.6m三角点)、13時06分(~13:12)

金ヶ燈篭山~赤穂峠

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〈写真〉分岐?(標高530m前後)、13時26分(13:18~13:27)

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〈写真〉標識「金ヶ燈篭山まで0.3km」(標高530m前後)、13時29分

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〈写真〉標識「金ヶ燈篭山まで0.6km」(標高480m台鞍部)、13時39分

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〈写真〉標識「金ヶ燈篭山まで0.9km」(標高490m台)、13時46分

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〈写真〉標識「金ヶ燈篭山まで1.2km」(標高490m台)、13時56分

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〈写真〉送電線鉄塔(標高460m台)、14時08分
(標識「赤穂峠展望地」、なお、実際の送電線鉄塔の位置は、標高470m等高線のすぐそば、地理院地図の送電線鉄塔の位置は少しずれている)

赤穂峠の標識

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〈写真〉赤穂峠(標高450m台)、14時11分(~14:28)
(標識「金ヶ燈篭山」)

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〈写真〉赤穂峠(標高450m台)、14時11分
(標識「金ヶ燈篭山まで1.4km」、標識「安芸アルプス縦走コース、金ヶ燈篭・城山」)

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〈写真〉〈写真〉赤穂峠(標高450m台)、14時12分
(標識「城山まで1.0km」、標識「海田・城山・ゆるぎ観音・金ヶ燈篭山」、標識「海田三迫バス停・城山」)

赤穂峠~城山~538m峰~古峠

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〈写真〉標識「城山まで0.6km」(標高480m台)、14時39分

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〈写真〉少ピーク(尾根分岐有り、標高500m台)、14時46分
(標識「城山・赤穂峠」)

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〈写真〉標識「城山まで0.4km」(標高500m台)、14時47分

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〈写真〉標識「城山まで0.2km」(標高560m台)、14時56分

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〈写真〉狐池分岐(標高580m台)、14時57分
(標識「赤穂峠・城山」、標識「赤穂峠」)

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〈写真〉狐池分岐(標高580m台)、14時58分
(標識「狐池」)

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〈写真〉城山(592.5m三角点)、15時24分(15:03~15:25)

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〈写真〉城山(592.5m三角点)、15時24分
(標識「城山山頂」)

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〈写真〉小コブ(標高550m台)、15時37分
(ここに、標識「538m」が設置されている。明らかに、この小コブの北側に有る538m峰の位置と間違えている)

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〈写真〉538m峰、15時45分
(標識有り、ここが538m峰である)

古峠の標識

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〈写真〉古峠(標高500m前後)、16時00分
(標識「ここは古峠、熊野初神登山口(荒れ道・危険)」

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〈写真〉古峠(標高500m前後)、16時01分
(標識有り)

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〈写真〉古峠(標高500m前後)、16時01分
(標識「城山、赤穂峠」)

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〈写真〉古峠(標高500m前後)、16時01分
(標識「金ヶ燈篭山、赤穂峠」)

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〈写真〉古峠(標高500m前後)、16時01分
(標識「海田キャンプ場登山口(荒れ道・危険)」)

古峠~566m峰~新峠

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〈写真〉小コブ(標高560m台)、16時21分
(ここに、標識「566m」が設置されている。この小コブのすぐ北側に有る566m峰の位置と間違えていることはないだろうか)

新峠の標識

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〈写真〉新峠(標高460m台)、16時38分(16:36~16:44)
(標識「運動公園1.1km」)

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〈写真〉新峠(標高460m台)、16時38分
(旧陸軍輸送港域第ニ区標石(昭和15年6月10日)第7号。実は今日は第6号(古峠)を見逃してしまった)

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〈写真〉新峠(標高460m台)、16時38分
(標識「ここは新峠、熊野初神登山口(荒れ道・危険)」

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〈写真〉新峠(標高460m台)、16時39分
(標識「城山・新峠、ここは昔は海田への主要道路」)

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〈写真〉新峠(標高460m台)、16時39分
(標識「洞所山・鉾取山、ここは新峠です」)

新峠~海田総合公園

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〈写真〉新峠登山口(標高240m前後)、17時07分

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〈写真〉海田総合公園道路(標高200m前後)、17時11分

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〈写真〉海田総合公園(海抜190m)、17時13分

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〈写真〉海田総合公園管理棟(標高190m台)、17時13分
(巡回バスは既に無く、三迫バス停まで歩く)

2016年08月06日

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洞所山~天狗防山~原山~鉾取山
(出発:海田総合公園(JR海田市駅)、帰着:JR中野東駅) ― 山陽本線)

2016年08月06日(土)、広島湾岸トレイル・踏査&整備(第4回)、7名

天狗防山512mの正確な位置はどこか、私も含めてまだ周りの誰も知らない。今日こそはきちんとその位置を特定しておこう。今日の課題の一つである。

このページの目次です

天狗防山512mの位置を確認する

海田総合公園(標高190m)から東向きに新峠(標高460m台)まで登る。新峠からおおまかには北向きに、洞所山(641.1m三角点)~591m峰の尾根筋を行く。591m峰(昼食)からは、ごくおおまかには北向き(北東向き)に、天狗防山512m手前の小さな広場(標高500m台)まで下る。

天狗防山512mは、小さな広場(標高500m台)から、そのまま北向きに疎林の中に踏み込んで、ほぼ2分足らずの位置のはずである。

小さな広場(標高500m台)から、どこがコブか分からないほどの平坦な道を行く。すると左手に、天狗防山512mの位置を示した標識がぶら下がっている。今回初めて気が付いた。

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〈写真〉天狗防山512m、13時11分

標識には、「N:34°23′00″、E:132°34′58″」と書いてある。「北緯34度23分0秒、東経132度34分58秒」である。

この数値は、世界測地系「日本測地系2000(Japanese Geodetic Datum2000)、平成14年4月1日(2002年)から適用」によるものであることは間違いない。

ちなみに、私が地理院地図(電子国土Web)で読み取った天狗防山512mの緯度経度は、「北緯34度23分00秒40、東経132度34分57秒45」である。

今日見た標識の位置は、天狗防山512mコブのほんの数歩だけ北側に行った位置のようにも思える。

天狗防山の展望地点(標高500m台)

天狗防山512mを確認して、なおも北向きに踏み跡をたどると、件の「朽ちた展望案内図」(標高500m台)がある。その位置を確認すると、地理院地図の閉じた500m等高線上の北側部分辺りである。

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〈写真〉天狗防山山中の朽ちた展望案内図(標高500m台)、13時15分

「朽ちた展望案内図」(標高500m台)のある位置を天狗防山512mとする標識がいくつかぶら下がっている。しかし、今日しっかりと確認したとおり、ここは天狗防山512mではない。

「朽ちた展望案内板」近くの道標の中には、天狗防山512mの512mを消し去ったものがある。いっそのこと、その道標の512mを復活させて、天狗防山512mコブの位置に付け替えていただくわけにはいかないだろうか。

「地図とコンパスを持たなくても安全・安心」に歩ける条件の一つとして、正確な道標の整備が欠かせない。(ただし、当Web作者の立場は、一般道から外れて山道を歩く場合、あくまでも「地図とコンパスは必携」としている)

注:天狗防山周辺の道標の中には、天狗〈坊〉山と誤記したものが散見される。

鉾取山(711.1m三角点)周辺の道標は非常に分かりにくい

鉾取山(標高711.1m)は、鉾取山塊(金ヶ燈篭山~城山~洞所山~原山~鉾取山~坂山)の最高峰である。ただし、2016年8月現在、鉾取山山頂からの展望はほとんど無い。展望の良いのは、鉾取山の南南西にある676m峰である。

『ひろしま百山』中国新聞社(1998年)pp.174-175では、鉾取山山頂部が「公園化」されたことによって展望が良くなったとしている。ただし、今(2016年8月)から20年近く前の記述である。

コース紹介の最寄り駅はJR山陽本線中野東駅で、まずは平原橋を経て縦走路鞍部(平原登山口分岐)まで登る。そしてそこから、急坂の縦走路を鉾取山山頂部まで登るコースを紹介している。(以下引用)

(平原登山口分岐、縦走路鞍部から)鉾取山登山の正念場とも言える急坂が続き、展望もなく一番苦しい所だ。

辺りが開け、公園化された風景に変わると山頂は近い。頂上からの展望は、今までほとんど望めなかったが、山頂から676mピークにかけての公園化により、呉娑々宇山、水ヶ丸山方面が良く見えるようになっている。

山頂から原山方面へ縦走にかかり、676mピークにくると、あたかも空中漫歩のように、絶景が広がり、海田湾、広島市街、宮島、県西部の山々が見渡せる。

『ひろしま百山』pp.174-175

この時の「公園化」とは、「生活環境保全林整備事業(鉾取山憩いの森)」(広島農林事務所)による整備事業のことであろう。この整備事業によって、鉾取山山頂部には、”南まわりコース”や”北まわりコース”といった周回コースも開かれたようである。

しかしながら、2016年8月現在、鉾取山山頂からの展望はほとんど無く、周回コースも荒れているように見える。

原山~676m~鉾取山の縦走路(尾根筋)を行く場合、周回コースを示した各道標を目にする度に、果たしてどちらへ行けばよいのか迷ってしまう。山の中で、曖昧な道標程神経を使うものはない。鉾取山山頂部の道標設置については、関係者の再考を願いたいところである。

なお、鉾取山山頂部のコース概念図は、原山(671.9m三角点)から「676m~鉾取山」へ取り付く自動車道脇に設置してあるりっぱな案内図「生活環境保全林整備事業(鉾取山憩いの森)」(広島県広島農林事務所)でしか確認できない。

注:写真未収載

平原登山口分岐(標高410m台)から下る

8月極暑の中、整備作業に時間がかかり、予定していた鉾取山(711.1m三角点)の先の坂山(499.5m三角点)までは届かなかった。

鉾取山とその北方にある514m峰間の鞍部(平原登山口分岐、標高410m台)から下ることにする。今日のメンバーの中の何人もが、しばらく前のこととはいえ、登ったことのあるルートである。何の疑問もなくエスケープルートに選ぶ。

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〈写真〉平原登山口分岐(標高410m台)から下る、16時45分

ところが、このルートは最近はほとんど歩かれていないのであろう。雑草が生い茂って足元は定かではなく、ガレ場が続く中で穴があいた状態の箇所もある。疲れた足で気軽に踏み込めば、けがをすることは間違いない。

鉾取山山系のエスケープルート(及び取付き)については、もう少しきちんと検討をしておく必要があるだろう。

参考までに、『ひろしま百山』中国新聞社(1998年)p.174では、「道(Web作者仮称:平原登山道)はよく整備されている」と記載している。

(JR山陽本線中野東)駅から平原橋、国道2号を渡ってゆっくり道をのぼっていると、20分もすれば公園に差し掛かる。

さらに、左を巻くようにして小さな社の前を通り過ぎると、やがて旧水道調整池に着き、いよいよ登山道となる。

道はよく整備されている。小川を右に見て、薄暗い杉林の中を一歩一歩進む。かなりの急坂でグングン高度が上がっていく。やがて大きなジグザグの登りとなり、再び小川のせせらぎが聞こえてくる。(中略)昼なお暗い杉林に入ると10分ほどで鞍部(Web作者注:鉾取山縦走路鞍部)に着く。

『ひろしま百山』p.174

2001年11月23日

Akimasa Net
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天狗城山~絵下山~(発喜山)~野間神社~矢野城址
(出発:JR呉ポートピア駅―呉線、帰着:JR矢野駅―呉線)

2001年11月23日(金)、単独


〈写真〉天狗城山から、縦走路はるかかなたに絵下山を見る、10時20分

この冬は、広島市街地から見える山をできるだけ登ってみたいと考えている。その中で、今までにほとんど登っていないのは、JR呉線沿線の山々と海上に浮かぶ島々である。今日は手始めに呉線の山に行こう。というわけで、天狗城山が呉線沿線で初めての山となった。

このページの目次です

今日のコース&コースタイム

JR呉ポートピア駅(呉線)09:21-登山口09:32-階段終了山道へ09:39-大岩09:45-第二展望09:51-岩場抜ける10:04-蛙岩10:09-天狗城山頂上10:12-10:20-中天狗(335m)10:40-小松尾山(379.7m)11:05-子の岳(504m)11:44-絵下山(旧三角点)12:05、12:55-テレビ塔直下(発喜山)道と合流13:15-野間神社13:23-矢野城址13:42-登山道入口14:00-JR矢野駅(呉線)14:42

  • JR呉ポートピア駅(11分)登山口(40分)天狗城山
    小計51分(実登290m)
  • 天狗城山(45分)小松尾山(1時間)絵下山(旧三角点)
    小計1時間45分(実登500m)
  • 絵下山(28分)野間神社(37分)登山口(42分)JR矢野駅
    小計1時間47分
  • 総合計4時間23分(昼休憩50分を除く)

JR呉ポートピア駅~天狗城山(293.0m)~中天狗(330m台)~小松尾山(379.4m)~小屋浦分岐~二艘木峠~市光山(438m)~砥場遊歩道分岐~下じゃくま(460m台)~子の岳(上じゃくま)504m~明神山分岐鞍部~絵下山(2015年7月、標高は地理院地図による)

注:標高その他は当時の情報によるもの有り

天狗城山を登る

天狗城山は「広島の山へ行こう」“中級・海辺編”で紹介されている山である。海岸線から切り立った岩場をよじ登るのはスリル満点である。気を抜くと危険ではあるが、一つ一つのステップは長くはない。確実にこなしていけば、その分一気に高度をかせげる。

頂上直下の蛙岩まで、展望の開けるところでは瀬戸内の海が光る。頂上での展望はあまりない。少し北の大岩に立つ。中天狗(右)→小松尾山(中)→絵下山(左)までの縦走路、そしてその奥にさらに高い山が見える。松を含んだ常緑の中に真っ赤な紅葉が点々と美しい。

今日は完全な一人旅かな、と小春日和の中を存分に楽しみつつ歩いていたら、小松尾山に近づくにつれて人の声が聞こえる。だんだん近づいているようだが、なかなかすれ違わない。頂上で先着4人(男女2人づつ)といっしょになった。こちらが追いかけていたのだ。

小松尾山を越えて行く

私と同じく岩場を登ってきたという。年は私より上と思われるのに。あさっては山口県の山へ行く予定だし、先日は臥龍山、極楽寺山の連チャンをやったという。そして今日は今から絵下山を目差すという。ほんとに元気だ。みかんを一つもらう。おいしい。お先へどうぞと言われて前に押し出される。

小松尾山を下りきると、中国自然歩道にぶつかる。左(小屋浦)か右(二艘木峠)か戸惑ったが、左折してすぐ二艘木峠に至り、立派な案内板を確認する。中国自然歩道は整備された道でほんとうに快適である。ヤマバトだろうか、驚いて羽をばたつかせて走り去る。こちらが驚く。すずめくらいの鳥が木々の間を弱々しく飛び去る。名前はわからない。

絵下山~(発喜山)~野間神社を下る

絵下山頂上からは、広島市街及びその向こうの山が一望に見渡せる。天気が良すぎて霞んでいるのがもったいない。それでも我がホームグラウンド鈴ヶ峰をしっかりと視認する。

今日は本当は、絵下山から明神山(発喜山の西側にある尾根)経由で下りたかった。

そのために、テレビ塔(旧三角点)近くのガードレールの切れ目(絵下山展望台への階段北側)から取り付いたまではよかった。しかしその後、発喜山の左側(西側)を巻いて、そのままどんどん下ってしまった。

明神山に至るには、途中で左折して発喜山の西側にある尾根(つまり明神山)に移らなければならない。結局今日は、「テレビ塔のすぐ裏から発喜山を通って下る尾根道」に合流し、そのまま野間神社を経て矢野に下った。合流地点が、発喜山を通過する前だったのか、あるいは後だったのか定かではない。

後日注:「ひろしま百山」p.189によると、矢野天神コースを登る場合、(絵下山頂手前で)“少し下って鞍部から登りにかかり、明神山への分岐を二度見送って直進すると、急坂の木段となり、空が開けると、テレビ塔の立つ絵下山頂上に着く”となっている。

当日の写真の中から「発喜山送信所」を写したものが出てきた。この位置が発喜山ピークなのかどうか定かでない。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデル山行記