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黒ダキ山(小松原ルート)敗退、細見谷渓谷(イカダ滝、オオリュウズ付近)敗退(2005/11/26)

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1)黒ダキ山(ナガ谷へのトラバース道)敗退
2)細見谷渓谷(イカダ滝、オオリュウズ付近)敗退
下山林道から細見谷渓谷をめざすが、沢のそばまで至ることなく敗退
(出発帰着:立野キャンプ場)

2005年11月26日(土)、単独

このページの目次です

はじめに

今日の目標は「黒ダキ山」であった。

小松原橋からナガ谷左岸尾根を登り、途中から「ナガ谷上部へトラバース気味に降りて、谷を詰めていく」(「西中国山地」桑原良敏著p.109)つもりで出かける。
しかし、途中で倒木が多くあり前進をあきらめる。

キャンプ場まで引き返す。

下山林道を通って、クロダキ谷~ホトケ谷から細見谷渓谷を見学できる場所まで下りるつもりで出発し直す。
しかし、谷の流れを上の方からほんの少し見ることのできる地点で時間切れ、引き返す。

後日注:
翌年秋(2006/09/30)、初めて細見谷渓谷に降り立つ。
そして4年後(2009/08/23)、ついに細見谷渓谷の全コースを歩くことに成功した。
(下記山行記参照)

  • 2009年08月23日(日)、Haさん
    細見谷渓谷遡行:
    立野キャンプ場~イカダ滝~オオリュウズ~山の神(祠)
    (出発立野キャンプ場、帰着押ヶ峠(十方山林道))
  • 2006年09月30日(土)、単独
    細見谷渓谷探索、(下山林道~クロダキ谷~ホトケ谷)往復
    下山林道経由で下る。
    今日(2005/11/26)とほぼ同じコースをたどり、細見谷渓谷(イカダ滝~オオリュウズの間)に降りたつことには成功した。
    ただし、その場から一歩も動くことができず引き返す。
    (出発帰着:立野キャンプ場)

今日のコース&コースタイム

立野キャンプ場8:51~小松原橋9:03~(ナガ谷左岸尾根)~ジグザグ9:12~やや平9:17~分岐9:22~(ナガ谷側トラバース道)~引き返す9:30~分岐9:36~小松原橋9:50~立野キャンプ場10:00、10:05~カーブミラー10:18~沢(10:35、46度、10:38、54度、10:43、40度、10:50、60度)~テンガタキ谷10:54~黒ダキ山登山道取り付き10:58、11:05~大岩?11:13~クロダキ谷支流11:22~(引き返す)~大岩?11:31、11:35~クロダキ谷11:46、11:50~(下流へ)~クロダキ谷小滝手前12:00~尾根12:10、12:16~ササ原の急斜面12:25、12:30~(引き返す)~小尾根出っ張り12:36~尾根12:41~小尾根(沢を見下ろす)12:42~クロダキ谷小滝手前12:46~岩ゴロゴロ12:48~岩12:56~(大岩)~下山林道13:00~黒ダキ山登山道取り付き13:07~キャンプ場13:50

  • 立野キャンプ場(12分)小松原橋(19分)分岐(8分)引き返し地点(6分)分岐(14分)小松原橋(10分)立野キャンプ場
    小計1時間09分
  • 立野キャンプ場(53分)黒ダキ山登山道取り付き(17分)クロダキ谷支流
    小計1時間17分(黒ダキ山登山口7分を加える)
  • クロダキ谷支流(9分)大岩?(11分)クロダキ谷(10分)クロダキ谷小滝手前
    小計38分(大岩?休憩4分、クロダキ谷休憩4分を含む)
  • クロダキ谷小滝手前(25分、尾根休憩6分を含む)ササ原急斜面(16分)クロダキ谷小滝手前
    小計46分(ササ原休憩5分を加える)
  • クロダキ谷小滝手前(2分)岩場取り付き(12分)下山林道(大岩取り付き)
    小計14分
  • 林道大岩取り付き(7分)黒ダキ山登山道取り付き(43分)立野キャンプ場
    小計50分
  • 総合計4時間59分(出発から帰着までの総行動時間)
    二回目出発時、キャンプ場休憩5分も含む

黒ダキ山(小松原橋ルート)敗退

立野キャンプ場入口付近で、細見谷川と吉和川が合流して太田川となる。

立野キャンプ場から、十方山登山口:立岩ダム湖(竜神湖)方面に向けて車道を歩く。


〈写真〉立野キャンプ場入口、8時55分

立岩ダム湖に至る途中で、小松原橋が太田川に架かっている。


〈写真〉小松原橋を見る、9時00分


〈写真〉小松原橋で太田川を渡る、9時01分

小松原橋を渡り切った所(北詰)に、黒ダキ山の取り付き(小松原ルート)がある。


〈写真〉黒ダキ山取り付き口(小松原橋北詰)、9時02分

小松原橋からいきなりの急登だが、朝露がなく小潅木の葉は乾いている。
先週よりは精神的に楽である。

しかし、目的のトラバース道は、先週よりもほんの少し先まで進んだ位置で倒木が多い。
その向こうはどうなっているのか、無理をしてもあまり意味がないのでさっさと引き返す。

なおトラバース道に入ってすぐ9:24に左手奥に見えたのは女鹿平山だろうか。

立野キャンプ場まで引き返す

下山林道から細見谷渓谷のイカダ滝、オオリュウズ付近に下りるルートがあるという(桑原良敏著「西中国山地」筏滝周辺p.113)。

“大岩”から下るらしい。

いつか行ってみたい、というので、「山歩きのページ」(Kさん)のGPS軌跡から探し出して、二万五千分1地形図「野入」に鉛筆で書き込んであった。
そこに行ってみることにする。

立野キャンプ場まで引き返す。

立野キャンプ場から下山林道に入る

立野キャンプ場から下山林道の終点まで探検してみることにする。
そして、林道途中にある“大岩”まで少し引き返し、クロダキ谷~ホトケ谷へ下りるつもりで再出発をする。


〈写真〉立野キャンプ場横の小さな橋で細見谷川左岸に渡り、下山林道に入る、10時06分


〈写真〉細見谷川の対岸にアマゴ養殖場を見る、10時08分


〈写真〉カーブミラー、10時17分
(既に廃道となっている下山林道は荒れている)


〈写真〉テンガタキ谷、10時54分
(黒ダキ山取り付き尾根の東側の谷である)

テンガタキ谷を過ぎ、黒ダキ山登山道取り付きを越えてほんの少し行くと、営林署の赤い吸殻入れがある。
高さ1mくらいの円筒形のはずが「ガレ土」にかなり埋まっている。

下山林道を地形図記載位置(終点)よりもさらに北へ、クロダキ谷支流(85度)まで追っていった。


〈写真〉クロダキ谷支流、11時22分

その先が崩落しているように見える。
しかし、「山歩きのページ」(Kさん)の資料によれば、下山林道はその先のクロダキ谷まで達しているという。
確かに、崩落箇所の向こうも平らな道のように見えた。

桑原良敏「西中国山地」筏滝周辺p.113でも、岩ガレの向こう、クロダキ谷まで林道が延びているようである。

下山林道(正規の下り口より北側)からクロダキ谷に下りる

林道上に“大岩”がある地点まで引き返し、急下ってクロダキ谷に下りた。
道路上には赤テープがあった。
下る途中にもピンクテープがあった。
下りきると、テープを3重に巻いた目印の木があった。

しかし、対岸を目をこらして見ても、尾根の向こうに回り込んで、ホトケ谷右岸に至るような踏み跡は見つからない。
しばらく下から尾根をなめるように見回したがらちはあかない。

こうなったら、クロダキ谷が細見谷に落ち込む辺りを見学して帰ることにしよう。
というので、下流に向かって歩き始める。
水流の両側にヒトが歩くには十分の広さの川岸がありそこをたどって下る。

クロダキ谷のテント場まで下る

クロダキ谷を下る途中で、ピンクテープが左手の尾根(下山林道側)から下りてきている。
クロダキ谷をさらにその先まで少し進むと、小滝になっており簡単には通れそうにない。

ふと右手をみると、ピンクテープが尾根の上までひらひらゆれている。
ここがクロダキ谷から右手尾根にちょっと上がって、尾根の南西面をトラバースしていくコースではなかろうか。
(元々、今日の林道からの下り口がGPS軌跡より北側過ぎると感じてはいたのだが)

ホトケ谷手前から引き返す

ゆれるピンクテープを追って、小尾根に上がり、その先の主尾根を越えて、さらに進む。
ほとんど等高線に沿っている感じである(北西向き)。

やがて、ホトケ谷左岸の一つこちらの尾根のササ原急斜面に出る。
下の方にもテープが揺れている。ここをジグザグに下ってゆくのだろう。

しかし、帰りの時間を考えると時間切れだ。
引き返すことにする。


〈写真〉ササ原の急斜面を引き返す途中、12時32分

上から細見谷の流れだけでも確認できないだろうか。
引き返すために向きを変えて、やや下の方まで下っていくと、川の流れがほんのちょっとだけ見えた。
滝のような状態にはなっていない。
普通の流れだった。

下山林道(正規の下り口)に帰り着く

クロダキ谷まで帰り着き、左に少し上流まで戻ると、右手にピンクテープが揺れている。
岩がゴロゴロした斜面(ちょっとした岩海)を登り、途中の岩をすり抜けて、さらに上がると大岩があった。
もう少しがんばって登り、簡単に下山林道に帰り着く。

後はゆったりと林道を帰るだけである。
キャンプ場に帰り着いてしばらくすると、太陽が山の端に消えた。
午後2時過ぎだった。(平地での日の入りは5時くらいか)

小春日和、キャンプ場からの往復ではジャンパーを脱いで、夏と全く同じ服装で過ごした。
雨や雪の心配なく行動できたおかげで気持にはゆとりがあった。
しかし、時間が足りなかった。
この次は、日照時間が長くなる春の雪解けを待って、もう一度、細見谷渓谷にトライしてみようと考えている。

検討:下山林道からイカダ滝、オオリュウズへ至る道

  • 「山歩きのページ」(Kさん)GPS軌跡、沼長トロ山(2004/04/04)
  • 桑原良敏著「西中国山地」筏滝周辺p.113

立野キャンプ場から、細見谷川を渡って下山林道に入り、おおまかには西~北向きに行く。
途中、黒ダキ山登山道取り付きを右にみて、なおも林道を最西端部手前まで進む。

ところで、下山林道は、細見谷川下流部に沿う形で造られている。
そして、細見谷渓谷への取り付き(標高740m台)は、下山林道が細見谷川から北向きに大きく離れていく地点になる。

つまり、下山林道が、おおまかには西~北向きに大きく曲がって、56度を向く少し手前になる。
ここから 272度くらいでほんの少し尾根状になった所を下る。

“大岩”は林道のすぐ下にあるが、林道からは見えないはずである。
つまり、目標となる大岩は林道上にはない。

そのまま大岩の下にある岩の横もすり抜けて下ると、ちょっとした岩海状態の所を通ってクロダキ谷に下りる。
流れは緩やかで川岸を通ることができる。

左手下流に向けて少し下ると小滝がある。
簡単には進めそうにない。

小滝手前で、クロダキ谷を左岸から右岸に横切り、そのまま正面に見えている尾根の突端を駆け上がる。
角度は299~300度くらいか。
ほんの小さな尾根状の部分を通り越し、そのままクロダキ谷右岸尾根本体に上がる。
黒ダキ山1084.7mから南向きに落ちる尾根の突端部分である。
標高680m台、尾根の方角25度。

そこから336度で尾根南西面を巻いて行く。
地形図ではほとんど表現されない小さな尾根状部分を二つくらい越えて、ホトケ谷手前のササ原急斜面に至る。

下の方にもピンクテープがあるのが見える。
ここからジグザグに下っていくようだ。
ほとんどケモノ道といった感じである。
来春もう一度時間をかけて来てみよう。

桑原良敏「西中国山地」筏滝周辺p.113を確認する

筏滝周辺の略図(及び文章)で、下山林道と細見谷渓谷の各谷(滝)との関係を確認する。
なおこの文章は、細見谷渓谷遡行(出発地点:立野キャンプ場)のために書かれている。
もちろん、細見谷渓谷~下山林道のエスケープルートとしても役立つ。

この崖(Web作者注:イカダ滝)を登る自信のない場合は、略図の右岸の草付きのガレを登ることになるが手がかりのない急な斜面である。

これも無理だとなるとクロダキノ谷(Web作者注、落ち口は細見谷左岸にある)まで引き返しこの谷を登る。大きな滝があり滝の手前の左岸の急な斜面を灌木につかまりながら登るとよく踏まれた旧道に出会う。

この旧道がクロダキノ谷を渡った所がテント場になっている。樹下のササに覆われた径を、注意して見失わないよう追っていくと、尾根を越し、五回ほどジグザグをえがいて下るとイカダ滝のすぐ上流にあたるホトケ谷落ち口(Web作者注、細見谷左岸)に出る。

桑原良敏「西中国山地」pp.112-113

そのほか

キャンプ場に帰り着いて、ジェット機の爆音を2~3回聞く。
上空を見上げると、水平尾翼の両端に、先端が丸くなった垂直尾翼が付いている。
あまり大きくはない。
轟音の後に、キューんという高い金属音が残る。

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下山林道経由で細見谷渓谷(イカダ滝~オオリュウズの間)(2006/09/30)

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下山林道~細見谷渓谷、往復
下山林道経由で細見谷渓谷(イカダ滝~オオリュウズの間)まで下る。
(出発帰着:立野キャンプ場)

2006年09月30日(土)、単独

このページの目次です

はじめに

下山林道~クロダキ谷~ホトケ谷落ち口(細見谷渓谷)を往復する。

細見谷渓谷をどうしても見学したくて、2005/11/26(土)の記憶(敗退)をたどりながら、再び下山林道経由で細見谷渓谷目指して下る。
前回敗退地点から先で、急斜面を思い切って下り、細見谷渓谷(ホトケ谷落ち口)に降り立つ。
ただし、降り立った渓谷の岩場から一歩も動くことができずそのまま引き返す。
そして、ついに4年後(2009/08/23)、細見谷渓谷の全コースを歩くことに成功した(後日談)。

  • 2009年08月23日(日)、Haさん
    細見谷渓谷遡行:
    立野キャンプ場~イカダ滝~オオリュウズ~山の神(祠)
    (出発:立野キャンプ場、帰着:押ヶ峠(十方山林道))
  • 2005年11月26日(土)、単独
    1)黒ダキ山(ナガ谷へのトラバース道)敗退
    2)細見谷渓谷探索(イカダ滝、オオリュウズ付近)
    下山林道から細見谷渓谷をめざすが、沢のそばまで至ることなく敗退
    (出発帰着:立野キャンプ場)

今日のコースタイム

立野キャンプ場9:19~(下山林道)~カーブミラー9:33~黒ダキ山取り付き10:11、10:14~(ロスタイム7~8分)~細見谷渓谷下り口10:30~クロダキ谷10:38~小尾根10:44~ホトケ谷をのぞきこむ10:52~細見谷渓谷11:00、11:15~沢上部11:28-小尾根11:37、12:02~クロダキ谷12:05~細見谷渓谷下り口12:15、12:18~(下山林道)~黒ダキ山取り付き12:26~カーブミラー13:02~立野キャンプ場3:16

  • 立野キャンプ場(52分)黒ダキ山取り付き(8分)細見谷渓谷下り口(8分)クロダキ谷(22分)細見谷渓谷
    小計1時間41分(黒ダキ山取り付き3分、ロスタイム8分加える)
  • 細見谷渓谷(25分)クロダキ谷(10分)細見谷渓谷下り口(8分)黒ダキ山取り付き(50分)立野キャンプ場
    小計1時間36分(細見谷渓谷下り口3分を加える、昼食25分を除く)
  • 総合計3時間57分
    (細見谷渓谷15分を加える、昼食25分を加える)

立野キャンプ場~黒ダキ山取り付き

立野キャンプ場から、下山林道(細見谷渓谷左岸上部沿い)のガラガラ道を行く。
廃道となってかなりの年月が経過した下山林道には潅木が生えており、それらの間をぬって前に進む。
黒ダキ山取り付き(標高720m前後)を右に分けてさらに進む。

桑原良敏「西中国山地」筏滝周辺p.113を確認する

筏滝周辺の略図(及び文章)で、下山林道と細見谷渓谷の各谷(滝)との関係を確認する。
なおこの文章は、細見谷渓谷遡行(出発地点:立野キャンプ場)のために書かれている。
もちろん、細見谷渓谷~下山林道のエスケープルートとしても役立つ。

この崖(Web作者注:イカダ滝)を登る自信のない場合は、略図の右岸の草付きのガレを登ることになるが手がかりのない急な斜面である。

これも無理だとなるとクロダキノ谷(Web作者注、落ち口は細見谷左岸にある)まで引き返しこの谷を登る。大きな滝があり滝の手前の左岸の急な斜面を灌木につかまりながら登るとよく踏まれた旧道に出会う。

この旧道がクロダキノ谷を渡った所がテント場になっている。樹下のササに覆われた径を、注意して見失わないよう追っていくと、尾根を越し、五回ほどジグザグをえがいて下るとイカダ滝のすぐ上流にあたるホトケ谷落ち口(Web作者注、細見谷左岸)に出る。

桑原良敏「西中国山地」pp.112-113

下山林道からの下り口を確認する

標高740m台の地点で、林道左手の細見谷へ向けて下る。
この時、南西に流れる尾根に乗ってそのまま下ってしまった。

目標となる大岩が見当たらないので少しあわてる。
コンパスを取り出すと下る角度が少し違うようである。
林道まで引き返し、落ち着いて地形図にコンパスを当てる。

下山林道からの下り口は、下山林道が西向きから北向きに大きく右折する地点(標高740m台)である。
そこからほぼ真西へ、ほんの小さな枝尾根状になったところを下ると大岩がある。
(上記南西向き尾根の支尾根である)

つまり今日は、最初にほんの少し早めに細見谷へ向けて下りてしまったようである。

クロダキ谷へおりる

大岩の左(南)側を通り抜けて、その下の少し小さい岩を過ぎると、小岩が散乱している場所に至る。
右下にクロダキ谷を見る。
クロダキ谷に下りる前に、クマ除け用の笛を吹く。

クロダキ谷は小さな静かな流れである。
難なく対岸に渡り、小尾根を右上に駆け上がる。
なお、この小尾根は、黒ダキ山1084.7mから南向きに落ちる尾根の突端部分になる。

(下山林道からここまでは、ほぼ西向きに行く)

ホトケ谷落ち口まで下る

尾根を越え、尾根の南西斜面をトラバースして進む(北西向き)。
前回はよく見えたヒラヒラのテープが、色あせてほとんど見えない。

足元の踏み跡を踏み外さないよう慎重に、ホトケ谷を見下ろす位置まで突っ込んで、ホトケ谷の流れを確認する。
そこから左手にホトケ谷に向けて下る(南西向き)。

「西中国山地」P.113や「山歩き」(Kさん)のGPS軌跡を確認すると、ホトケ谷手前の斜面を目一杯使ってジグザグに下るようになっている。
踏み跡もテープもあるようだが、はっきりとは分からない。

大体の見当をつけて強引に下って、ホトケ谷下流部に降り立つ。
細見谷本流が左手すぐに見えている。
岩場を滑らないよう慎重に下って、細見谷本流に至る。
去年買って一度しか履くことのできなかった沢靴が役に立つ。

細見谷渓谷に立つ

細見谷本流(ホトケ谷落ち口)の岩の上に立つ。

これ(Web作者注、ホトケ谷落ち口)より本流にV字形に落ちている小滝が見える。

桑原良敏「西中国山地」pp.112-113

右手(下流)の筏滝も左手(上流)のV字滝も見えない。
ここからどのように進むのだろうか。
沢の中に入るのか、それとも巻き道があるのか。
先達の参考図を見てもよく分からない。

流れる水の量は多く、周りは切り立った崖だ。
その中にただ一人。
恐怖を感じさせる圧倒的な空間である。
結局はその場から一歩も動くことができず引き返した。

なお、参考図(桑原著)では、ホトケ谷に下りることなく直接細見谷に下り立つようになっている。

帰りの登りで確認すると、倒木があって最後の下りで細見谷に向けて下っているのが分からなかったようである。
それにしても、そこをそのまま下りると崖の上に出るように思うのだが、よくは分からなかった。

こうして細見谷渓谷見学の山行は終わった。
いずれ何らかの形でそこを歩いてみたい。
それまで体力の保持をしておかなくては。

今日の草花:ミゾソバ、ツリフネソウ、キバナアキギリなど。

2006年07月08日

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十方山南尾根コース、往復
雨傘をさす
(出発帰着:瀬戸谷入口駐車場)

2006年07月08日(土)、単独

はじめに

2006年07月08日(土)、単独
十方山往復、瀬戸谷南尾根コース

天気予報は雨、予報通り途中で降ってきた。しかし、それ程の強い降りではなく雨傘をさす。往路下山、雨に喜んだのはニホンヒキガエルか。10匹前後出くわした。踏みつけそうになったり、登りで目の前にいたり、その度に驚かせてくれた。従来よりも遅いペースだが、久しぶりの十方山山頂に満足する。

コースタイム:
駐車場(35分)水場(43分)三ツ倉下(29分)1130m台(29分)十方山頂上
 小計2時間36分(水場7分、三ツ倉下4分、1130m台9分を加える)
十方山(30分)1130m台(28分)三ツ倉下(24分)水場(25分)駐車場
 小計1時間49分(三ツ倉2分を加える)
総合計4時間25分(昼休憩40分を除く)

駐車場8:26-右手斜面337度8:30-尾根(瀬戸滝分岐)8:32-左手・瀬戸谷に沿って350度8:34-すぐに尾根-やや平、やや左側8:38-巻き道(左から)8:45-328度、357度、322度-標高700m8:49-小尾根突端780m台(尾根42度)8:53-小尾根突端、小ピーク8:55-涸沢(46度)8:56-瀬戸滝分岐8:57-沢沿い8:58-滝上部岩場、水場9:01、9:08-沢渡る(右手尾根鞍部)9:18-336度9:19-ナツツバキ9:21-尾根乗り越し9:23-934m東、狭い廊下-尾根9:29-尾根9:32-尾根左側336度9:37-尾根9:39-尾根295度9:41-狭い廊下321度-少し登る9:44-五合目(三ツ倉)1030m台9:51、9:55-(鞍部10:00-小コブ10:01)990m台-登り、左下に沢10:04-尾根232度(1010m台)1:06-小岩コブ1080m台10:17-1130m台10:24、10:33-樹林帯抜ける10:39-草原10:49-右折10:51-十方山11:02、11:42-屈折点11:52-昭和59年遭難碑11:53-急下る11:59-坂落ち着く12:05-ここまで平1130m台12:12-右手に沢1120m台12:15-尾根001度?12:19-少し下る222度12:20-小岩コブ12:23-だらだら下る-五合目(三ツ倉)12:40、12:42-尾根12:50-尾根12:52-乗り越し12:53-沢渡る12:58-岩場13:03-滝上部岩場、沢渡る13:06-瀬戸滝分岐13:09-屈折点13:11-尾根下り13:16-瀬戸滝分岐13:27-駐車場13:31

尾根突端に取り付いてすぐに、560m台小コブを31度で右から巻く。尾根に乗ると、前方に瀬戸滝へ向けて平らな道が延びている(通行止め)。右手尾根を登る。ただし、やや左から(瀬戸谷側)から巻いて行く。したがって、二万五千分1地形図の点線上(尾根上)は行かない。

瀬戸滝分岐を過ぎると沢沿いとなり、前方左上に小滝が見えてくる。すぐに滝上部(岩場)を右岸に渡る。この時、右手尾根850m台ピークを107度にみる。推定標高800m前後。さらに登り、右手に尾根鞍部をみて沢を左岸に渡る。やや左336度に振れ、ナツツバキの花を踏みしめながら尾根乗り越しに達する。8:45雷、標高700m付近で左前方から瀬戸滝の音。

934mを右から巻いて尾根に乗る。尾根9:29のやや左を354度でゆったり行く。尾根9:32から、尾根のやや左を294度。9:37推定標高 950m前後。9:39尾根では右手ポコンを巻く。五合目表示からさらに1030m台ピーク(三ツ倉)まで登ると昭和10年遭難碑がある。今日はそのピークは通らず、右から巻いていく。

鞍部から小コブ10:01を通り、狭い廊下をわずかに下る。すぐに登りとなり、左下には沢、その向こうに支尾根がみえる。短い距離を登りきると、左手小尾根が232度で張り出している。推定標高1010m台。

実は「山歩きのページ」"K" さんのGPS軌跡を参考にすると、この小尾根突端部(推定標高950m)まで下山林道が延びて来ているらしい。瀬戸谷登山道からの距離は最短250mしかない。下山林道からせめるか、瀬戸谷登山道からせめるか、いつかは通ってみたいものだ。

小岩1080m台を右から巻いて尾根に達する。その後、1130m台まで左手に沢を見ながら、その向こうの小尾根と平行に進む。1130m台では、その向こうに尾根ごとポコン状態。

1130m台休憩後、左手に尾根が広く拡がる。右手前をみると小コブ一つあり。やがて樹林帯を抜けて、草原に上がり山頂をめざす。途中で、先発の男女6名を追い抜く。草原の中は ササユリ、アザミのオンパレード。

雨の中、展望記。雲がかかったり、その雲がすこし取れたりしながら、近くの山々は意外ときれいに見ることができた。市間山~立岩山~日の平山、市間山の左奥に天上山。女鹿平山、吉和冠山。五里山系。安蔵寺山。その他島根県境。奥三つ倉の左奥に、天狗石山が一瞬見えた。グループの写真撮影をたのまれる。その後すぐに下山された。隣県の方のようだ。吉和冠山~寂地山辺りは下山後すぐに見えるようになった。

雨で帰りを急ぐ。遭難碑を過ぎて樹林帯を急下る。急坂が落ち着くと、再び草原。しばらくは平らな道をゆったりと行く。ここから少し下ると、右手には平坦な尾根が拡がっている。推定標高1120m台で、右手に沢をみる。五合目を過ぎ、どんどん下る。雨が小降りになってくれてうれしい。雨に喜んだのはニホンヒキガエルか。10匹前後出くわした。踏みつけそうになったり、登りで目の前にいたり、その度に驚かせてくれた。

尾根道では、尾根の右手を巻いては尾根に上がってを繰り返す。やがて、乗り越しから沢沿いに下る。瀬戸滝分岐を通り過ぎ、屈折点を曲がると右前方から瀬戸滝の音。雨で滑りやすい道を慎重に無事下りきった。下山途中、山頂近くで親子二人連れとすれ違う。

行き帰りの道には、ネムノキの花。クリの花。

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2006年10月07日

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十方山南尾根コース(瀬戸滝経由、三つ倉まで)
十方山(途中敗退)
(出発帰着:瀬戸谷入口駐車場)

2006年10月07日(土)、単独

はじめに

2006年10月07日(土)、単独
十方山(途中敗退)
駐車場~瀬戸滝~(南尾根コース)~三つ倉~(南尾根コース)~瀬戸滝上部~駐車場(出発帰着:瀬戸谷入口駐車場)

瀬戸内沿岸部は晴れていたが、西中国山地に近づくにつれて時雨模様、十方山林道を歩くか、沼長トロ山(細見谷渓谷南壁)に登るか、迷った。北風が強い。細見谷渓谷南壁にはもろに吹き付けるだろう。十方山林道はもう少し後の紅葉の頃がいい。結局、瀬戸滝付近を見学して十方山に登ることにした。瀬戸滝は、初めての十方山の下りで滝の見える位置まで行って素通りしただけで、一度も滝のそばまでいったことがなかった。

駐車場10:00-瀬戸滝400m10:09-瀬戸の滝10:19、10:27-分岐(右折)10:31-左折登る10:37-78度を向く10:41-沢(カラ谷)渡る10:52-主登山道合流(瀬戸滝分岐)10:54-標高800m10:56-小滝上部10:58-休憩10:59、11:02-尾根乗越11:13-黒ダキ山261度11:16-再び尾根11:26-小コブ11:28-三つ倉11:32、11:54-尾根乗越12:09-小滝上部12:19-瀬戸滝分岐12:22-沢(カラ谷)渡る12:24-分岐(左折)12:35-主登山道合流12:45-駐車場12:49

今日のコースタイム:
駐車場(19分)瀬戸滝(27分)瀬戸滝分岐(38分)三つ倉
 小計1時間32分(瀬戸滝8分を加える)
三つ倉(28分)瀬戸滝分岐(13分)分岐左折(14分)駐車場
 小計55分
総合計2時間49分(三つ倉22分を加える)

瀬戸橋左岸から川沿いに瀬戸滝まで行く。取り付き位置は、瀬戸谷南尾根コースよりもほんの少し立野よりである。入口で一応通行止めとなっているが、瀬戸滝手前に小さな崩落箇所があるものの、全く問題はない。

瀬戸滝までのコースは、いわゆる遊歩道として整備されたもののようである。足元にはコンクリートを流して固めた箇所があり、いくつかある頑丈で大きな木製の橋は、いずれもさらに金属で補強されている。

瀬戸滝上部から瀬戸谷をさらに奥へ入るには、どのように行けばよいのだろうか。「西中国山地」P.105には、「滝を越す取り付きは、左岸に<アライ川>の谷が落ちているので、これに入り、<アライ川右岸>の岩と草つきの急斜面を登る。・・・」となっている。成る程、滝手前の展望台から見ると、向って右手に小さな川が流れている。しかし、対岸の取り付きまではよく分からない。後日の検討課題として先に進む。

瀬戸滝手前の右手斜面に取り付き少し登る。すぐに川の20~30m上を川と平行に走っている小道に出合い、右折して少し下る。やがて、左折する道が付いており、最初は小刻みにジグり、その後、934mから南に流れる尾根を左手に見ながら巻き気味に急登する。右手下にはカラ谷があるはずだ。

カラ谷の手前で尾根を乗り越して、一旦少し下って沢(カラ谷)を渡る。上から男女2人組が下りてくるのが見えた。駐車場から南尾根コースに向けて先発した人達のようだ。瀬戸滝を見て、そのまま下山できるかどうか、という意味のことを聞かれた。通行止め表示があるので心配になったのだろう。川沿いは難なく通れたと伝える。さて、沢から再び少し登ると南尾根コースに合流する。すぐに標高800m表示、そして小滝を越えて登山道は上に延びている。

尾根乗越で北風が強く当たるようになり、雨が少し落ちてくる。十方山方面を見ると、時雨れている。雨はすぐに止んだものの、十方山に登っても展望はまるでなさそうだ。区切り(5合目)のよい三つ倉まで登り、お昼を食べて引き返すことにする。だから、もう少しがんばって登る。

尾根筋で樹間261度に山を見る。黒ダキ山のようだ。尾根筋を左から2度巻いた後で、少し急登して三つ倉(5合目)1030m前後に着く。十方山を見ても展望があるようにはみえない。予定通りここから下ることにする。

瀬戸滝から流れ落ちる川の左岸上部、標高590m~560m位の位置に一本の登山道があるはずだ(地形図の黒点線)。この道は往路でも少し通ったはずだ。それを確かめたくて、再び瀬戸滝方面に向けて下る。瀬戸滝を右下に見る位置で、目的の道に行き当たり左折して下る。

斜面を適度な幅に切り開いた道で歩きやすい道だ。もしかしたら、昔の人が瀬戸滝を越えて瀬戸谷に入るために作った槇道なのかもしれない。下山口の少し手前で尾根に乗る。そこが瀬戸谷南尾根コースとの合流点であり、ここも相変わらず通行止めになっていた。なお、以前に瀬戸滝を見たのも、この槇道の上からで、滝のすぐそばまでは行っていない。

今日は天候が思わしくなくて、十方山山頂まで登る気にならず、途中で下山した。それはそれでいたしかたないことなのだろう。 北アルプスや東日本の海は相当荒れたようだ。

2008年05月06日

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長男初めての十方山である
十方山南尾根コース、往復(復路は瀬戸滝経由)
(出発帰着:瀬戸谷入口駐車場)

2008年05月06日(火)、長男

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はじめに

2008年05月06日(火)、長男
十方山(南尾根コース)往復:
瀬戸谷入口~三つ倉~十方山、往復

長男と休みを合わせて出かける。少し前から5日と6日の二日間を空けて心づもりをしておいたところ、5日の天気予報が雨だというので、6日に出かけることとなった。彼との同行山行は、2007年08月16日の吉和冠山(ウシオ谷~クルソン谷)以来2回目である。

その時と同じく左足に力が入らず、少し苦労をする。特に下りの方が神経を使った。左ひざ関節はもう完治しないのかもしれない。ただし、炎症さえ起こさなければ山行も続けてゆけそうである。なお、長男との初回同行(2006年05月05日)十方山林道は散策のみ(二軒小屋~下山橋)。

コースタイム:

瀬戸谷入口(40分)水場(43分)三つ倉下(27分)1120m台(30分)十方山
 小計2時間25分(三つ倉下5分を加える)
十方山(19分)1120m台(33分)三つ倉下(31分)水場(4分)瀬戸谷分岐(22分)瀬戸滝(15分)瀬戸谷入口
 小計2時間10分(瀬戸滝6分を加える)
総合計4時間35分(十方山45分を加えず)

出発9:05-尾根(瀬戸滝分岐)9:10-水平道9:24、9:29-小尾根廻る9:36-沢9:38-滝9:45-休憩9:54、9:57-沢渡る9:59-尾根乗り越す10:03-(左わずかに下から巻き気味)-尾根10:13-尾根10:20-尾根10:22-三つ倉下10:28、10:33-(下る)-小コブ10:38-(水平道)-標高1000m10:41-(登る)-小コブ10:42-(少し平)-小岩コブ1080m台10:50-1120m台、源頭(すぐに丸い広いピーク、ササ原)11:00-小コブ11:07-登りはじめ11:09-草原11:17-昭和59年遭難碑11:21-十方山11:30、12:15-1120m台(下りきる、右に谷をみる)12:34-尾根に入る12:40-小岩コブ12:46-休憩13:02、13:05-三つ倉下13:07-尾根外れる13:24-岩場13:31、13:34-水場13:38-標高800m表示13:40-瀬戸滝分岐13:42-トラバース道13:56-瀬戸滝14:04、14:10-瀬戸谷入口14:25

前日の雨が上がり、連休最終日ということもあるのだろうか、駐車場にはすでに数台の車が止まっている。準備をすませて歩き始める。息が切れる。長男にゆっくり行くようにうながす。途中で中年男女に追いつかれ追い抜かれた。その背中はだんだんと遠くなり、順調に歩いた三つ倉から先でも、再びその後姿を見ることはなかった。

天気は良く汗をかく。しかし、山頂の風は少し冷たく感じる。気持ちがよい。山頂には様々な人たちがいる。九州のグループもいるようだ。内黒峠往復だといってお先に失礼する単独男性がいる。三原から来たという男性二人と展望談義。十種ヶ峰山頂はさえぎるものがなくて、ほんとうに展望がよいのだという。十方山からながめるその三角錐は美しい。そのうち登って見たい山である。

天気はよいが霞んでいる。しかしそのため、市間山~立岩山の向こうに、天上山と東郷山がかえってはっきりと分かる。白木山、大峯山もかすんでいる。鈴ヶ峰、峠島が何とか分かり、安芸小富士(似島)はあやしい。大黒神島のふところに弥山、その右に502mピークを見る。羅漢山、鬼ヶ城山、吉和冠山~寂地山・額々山がある。安蔵寺山がある。青野山、十種ヶ峰がかすんでいる。焼杉山の向こうに見えるのは、半四郎山~広見山、春日山か。

帰りは瀬戸滝に寄ってみることにした。行きで瀬戸滝分岐に気付かず、ちょっと不安ではあったが、まさか分岐道がなくなることはないだろう。とはいうものの、瀬戸滝分岐道があまり踏まれなくなったのは確かなようだ。急勾配の踏み跡は、落ち葉が堆積しておりすべりやすい。私も一度滑って尻餅をついた。神経を使いながら瀬戸谷につけられたトラバース道まで下る。トラバース道を右にとり、すぐ先から岩場の道をもう一度急下る。気が抜けない。

下山中も何組もの人たちとすれちがった。若い人もけっこういる。長男といっしょに、新緑の中を気持ちよく登り下りすることができて大満足。

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2008年11月03日

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二軒小屋~十方山林道(ワサビ田まで)、往復
日ごろお世話になっているSuさんと渓畔林を歩
(出発帰着:二軒小屋)

2008年11月03日(月)、Suさん

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はじめに

十方山林道ウォーキング:
二軒小屋~水越峠~下山橋~ワサビ田、往復
(出発帰着:二軒小屋)

昨日に続く林道ウォーキングである。かねてご一緒にとお話をしていたSuさんとの同行が実現した。年齢は私より一回り上の方だが、しばらく前に富士山にも登ったことのある足は健在である。割と早足で予定より短時間での往復となった。(昨日とほぼ同じペース)

今日のコースタイム:

二軒小屋(29分)シシガ谷登山口(45分)下山橋(46分)ワサビ田
 小計2時間10分(右手のワサビ田見学を含む)
ワサビ田(24分)下山橋(27分)9号橋(18分)シシガ谷登山口(26分)二軒小屋
 小計1時間39分(下山橋4分を加える)
総合計3時間49分(ワサビ田32分を加えず)

二軒小屋9:03-シシガ谷登山口9:42-下山橋10:27-右手のワサビ田から戻る11:00-ワサビ田11:13、11:45-下山橋12:09、12:13-9号橋12:40- シシガ谷登山口12:58-二軒小屋13:24

Suさんには、拙著「細見谷渓畔林と十方山林道」も読んでいただいている。講演会「自著を語る」にもご出席いただいた。本や話の中だけの十方山林道を、肌で感じ取ることができてご満足いただいたようである。後日、私を写した当日の写真を3枚いただく。

2008年11月02日

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吉和西~十方山林道~二軒小屋
秋の十方山林道ウォーキング
(出発:吉和西、帰着:二軒小屋)

2008年11月02日(日)、森と水と土を考える会

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はじめに

秋の十方山林道ウォーキング:
吉和西~押ヶ峠~七曲~山の神(祠)~カネヤン原~ワサビ田~下山橋~水越峠~二軒小屋
(出発:吉和西、帰着:二軒小屋)

今日のコースタイム

吉和西(29分)押ヶ峠(29分)2号橋(31分)山の神(祠)(43分)ワサビ田
 小計2時間20分(祠8分を加える)
ワサビ田(24分)下山橋(29分)9号橋(10分)水越峠(7分)シシガ谷登山口(29分)二軒小屋
 小計1時間39分
総合計3時間59分(ワサビ田52分を除く)

吉和西10:03-押ヶ峠10:32-1号橋10:50-2号橋11:01ー山の神(祠)11:32、11:40-754m11:54-786m12:07-ワサビ田12:23、13:15-下山橋13:39-9号橋14:08-水越峠14:18- シシガ谷登山口14:25-二軒小屋14:54

森と水と土を考える会の「細見谷と十方山林道」

「森と水と土を考える会」公募の林道ウォーキングの季節がやってきました。今回の企画は、未舗装の十方山林道を端から端(吉和西~二軒小屋)まで約15km歩き通そうというものです。私も主催者側のメンバーとして参加しました。

既存の十方山林道は、広島・島根県境尾根のこちら側にある細見谷(細見谷川)に沿って造られています。この「細見谷と十方山林道」は、大規模林道問題(細見谷林道問題)の舞台となっている場所です。そこでは、既存未舗装(車道幅員3~4m)の十方山林道を拡幅舗装化(一部新設)して、大規模林道(旧・緑資源幹線林道)に組み込もうという工事計画が進んでいます。

「森と水と土を考える会」では、会発足当初から大規模林道問題に取り組んでいます。一般公募による林道ウォーキングは、その一環として初期のころから継続して行っているものであり、最近では、毎年春(新緑)と秋(紅葉)の2回実施しています。

この秋は、より多くの人に、西中国山地に残された最後の秘境であり日本の宝とまでいわれる細見谷の秋を楽しんでいただくことにしました。皆さんと一緒に歩きながら考えてみたかったのです。細見谷のすばらしさ、そして未舗装の十方山林道そのものの価値について。

吉和西(十方山林道入口)

今回の定員は40人(マイクロバス2台)であり、久しぶりの大型公募となりました。朝8時、広島駅新幹線口近くに集合、マイクロバス2台と乗用車(伴走車)1台にて出発。西風新都経由で高速にのり、吉和インターを出て、林道大向長者原線経由で国道488号接続点まで行きます。

バスを降り、国号488号を益田方面に少し歩くと、正面に十方山林道(吉和西側入口)が見えてきます。林道入口で簡単な体操をして歩き始めます。私が先導役です。

林道入口からしばらく歩くと、道は右にカーブしており、そこから約100m程度がすでに拡幅舗装化(平成18年度)されています。その部分では、1メートル程幅員を広げたため法面が大きく削り取られています。参加者から、ほんとうに大丈夫か(崩れたりしないか)と疑問の声があがります。なお、ここは入口からはほとんど見えない位置になります。林道入口からではなくて、どうしてここから工事を始めたのかは分かりません。

大規模林道工事は、まだ止まった訳ではない

大規模林道工事は、これだけで止まった(ストップした)訳ではありません。確かに、大規模林道の工事主体であった独立行政法人「緑資源機構」は、官製談合事件で逮捕者や自殺者を出し、2008年(平成20)4月1日をもって組織は廃止されました。それに伴い、緑資源幹線林道事業は平成19年度をもって廃止となりました。

ところが、その林道事業は、新たに国の「山のみち地域づくり交付金」事業として、地方公共団体を実施主体とする事業へと移行されることになったのです。そして、事業を継続するかどうかは各道県の判断にゆだねられています。

広島県の判断は、今年(2008年)9月末に示される予定になっていました。しかし、中国新聞記事(2008年9月27日付)によれば、その結論は来年2 月ころまで先延ばしされたようです。理由はよく分かりません。同記事は「冨永嘉文農林水産局長が・・・・・市町からの継続要望や厳しい財政状況を踏まえ来年二月ごろに判断する方針を示した」と伝えるのみです。

県において真剣な検討は続けられているのでしょうか。今日の参加者の多くの意見は、工事のための工事が行われ、あとに残るのは環境破壊だけというのではたまったものではない、というものでした。

なお、緑資源機構で実施していた事業の多く(緑資源幹線林道事業以外)は、独立行政法人森林総合研究所(森林農地整備センター)に承継されています。

押ヶ峠~七曲~山の神(祠)

押ヶ峠を越えて、いよいよ細見谷に入ります。ここから(水越峠付近まで)すべて国有林です。そして、ここの国有林では大きな施業計画は何もありません。だから、ここでは大規模な林道は必要ないのです。参加者からも、改めて林道工事反対の声があがります。

やがて七曲にかかり、林道は谷(スキヤドウ)を行ったり来たりしながら、曲がりくねって下ります。昔の作業車輌の登攀能力に合わせた勾配になっているということですが、「ゆるみ」状態にある地盤をたくみにぬって造ってあるという専門家の意見を聞いたことがあります。昔の工事関係者の見識がうかがわれます。

七曲を下りきった山の神(祠)で小休止です。先頭に続いて後続組も続々と到着します。たいした遅れもなく安心しました。実は、七曲にさしかかるころ、先頭のスピードを少しあげました。もっとゆったり行きたかったのですが、そうすると後ろの方がどんどん遅れ気味になってしまいます。

約40人がまとまって一緒に行動するのはちょっとむつかしそうです。本来ならば2~4班に分けて、それぞれリーダーをつけるべきでしょう。かといって、それだけの人数を会員の中からそろえることもむつかしそうです。年とともに体力が落ちてきて、 15kmを通して歩ける人も少なくなっているのが現状です。

山の神(祠)のすぐ下を細見谷川が流れています。左手前方は、細見谷上流部(渓畔林部分)、右手前方は、細見谷下流部(細見谷渓谷-日本百名谷の一つ)です。細見谷渓畔林は、細見谷川両側部分の幅100~200mくらいしか残っていないとはいえ、山の神(祠)から見る細見谷は、スギ・ヒノキの植林帯の中に少しずつ広葉樹が広がっているようです。細見谷にクマのサンクチュアリ(聖域)を作ることは不可能なことではないでしょう。

山の神(祠)~カネヤン原~ワサビ田

山の神(祠)からカネヤン原を通り過ぎ、いよいよ細見谷渓畔林へ入って行きます。樹冠が林道(幅員3m)上部をおおい日の光がさえぎられています。そして、林道上には相変わらず水溜りができています。また、石ころだらけの道は決して歩きやすいとは言えません。

私はここが好きだという参加者の方がいらっしゃいました。車で幾度か通り、歩いてみたかったのだそうです。約15km続く未舗装の十方山林道(地道)は、それだけで価値のあるものだと言えます。

小・中学生あるいは高校生に歩いてもらう訳にはいかないのでしょうか。ただ歩くだけ(運動するだけ)でも価値はあるでしょう。その上に、動植物や地学の勉強を楽しむことができれば、日本の将来をしょって立つ人物が育つことでしょう。

ワサビ田の河原で昼食です。この場所は、種々の媒体で写真が紹介されています。川面をおおう大木の葉も紅葉してきれいに見えます。参加者の方々にも満足してもらえているようです。でも何だかおかしい。あざやかな緑が混ざっているようにも思えるのです。葉っぱが紅葉して落ちるのではなく、枯れて茶色になって落ちているのでしょうか。

世界各地の森林が痛んでいるそうです。酸性雨も原因の一つに数えられています。細見谷の場合も、周辺国の影響を受けている可能性がありそうです。今や環境問題は、一国だけの問題として解決することはできない規模になっています。

ワサビ田~下山橋~水越峠~二軒小屋

昼食後、ワサビ田~下山橋から、水越峠を越えて二軒小屋まで歩きました。二軒小屋側では、約300mくらい拡幅舗装化工事が終わっています。その二軒小屋には、駐車場そばに「林道大朝鹿野線終点幅員7.0m」という標識があります。

この標識は、戸河内~吉和区間の中の、1)城根~二軒小屋工事区間(完成済)と、2)二軒小屋~吉和西工事区間(十方山林道部分)との接点にあります。そして、ここで幅員7.0mとあるのは、大規模林道の一般的な幅員です。

その幅員は、十方山林道を大規模林道化するについては、7mから5m以下に押さえられています。特に、渓畔林部分は原則拡幅せず(3mのまま)となっています。

これらの結論が出された各種検討委員会等の開催にあたって、「森と水と土を考える会」の活動は少なからず影響力を与えたといえます。特に21世紀になってからの各種調査、その中でも植物に関するそれには特筆すべきものがあります。十方山周辺の植物リストは、会が存続する限り、今後とも成長し続けていくことでしょう。

今日は、植物関連では会所属の最強のメンバーを揃えることができました。また、その他全般に渡って、参加者の方々にもきっと満足していただけたものと信じています。

やるっきゃない「20周年誌」

「森と水と土を考える会」(1990年5月発足)は、あと1年半で会発足20周年を迎えます。ここでその足跡を残しておかない手はありません。記憶はいつか消え去ってしまいます。記録に残してこそ、次のステップ(細見谷をいかに保全するか)も踏むことができるというものでしょう。

-完-

ワサビ田:
対岸を見ると、河原の石を並べたスロープが作られている
ブルドーザーを使って無許可で作ったとして問題になっている
そのスロープへ、川の流れが当っている
川の流量が増えてくると、そこに当る水の量も増えてきて、濁り水となるだろう

9号橋(小型サンショウウオ観察地点):
雪虫が舞う、暖冬とはいえ冬は確実に近づいているようだ
休憩を取るものの、トップグループはもう出発の態勢、最後まで元気がよい

2009年05月17日

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吉和西~十方山林道(途中まで)
新設部分の植物調査
(出発帰着:吉和側)

2009年05月17日(日)、森と水と土を考える会

はじめに

十方山林道・植物調査:
吉和側から入る

所属会春の植物調査である
会長、私、Ho(+友人1名)、U、計5名
朝8時広島駅新幹線口集合にて1台で出発
小雨のぱらつく中を、お目当ての植物にも出会えて満足
本降りの雨となり、昼食で切り上げる
488号を引き上げる途中でオシドリの夫婦?
潮原温泉にて入浴
なお、Ho友人がさらに2名現地で合流するはずであったが、行きあわず

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屋代コース~極楽寺境内~蛇の池など探索~後畑峠(2003/05/17)

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屋代コース~極楽寺~663m峰(山頂部尾根縦走路)~牛池~蛇の池~後畑峠
(出発:広電楽々園駅、帰着:広電平良駅)

2003年05月17日(土)、単独

このページの目次です

はじめに

「リュックかついで」(中国新聞社、1980年刊)を古書店で入手した。極楽寺山の項をみれば、野貝原山~極楽寺山縦走路について書かれている。気にはなっていたが 、今まで入手した本では全く触れられていない山域である。

展望図の作成と五日市側登山道の確認をかねて行ってみることにする。書籍とは逆コースで、極楽寺~池めぐり~後畑峠~と行くつもりであった。

今日のコース&コースタイム

広電楽々園(らくらくえん)7:19-屋代第1号トンネル7:45-貴船原横断橋8:16-堰堤8:33-沢を渡る8:45-反射板9:10、9:14-分岐9:18-仁王門9:21-極楽寺9:32、9:50-蛇の池10:08-林道10:34-池10:40-蛇の池11:18-後畑峠11:53、12:00-鉄塔12:05、12:28-後畑峠12:30-湯来分岐12:40-国立原病院分岐13:30-広電平良(へら)14:07、(後日注:林道=牛池林道、池=牛池)

広電楽々園(57分)登山口(1時間16分)極楽寺、小計2時間13分
極楽寺から蛇の池などを周遊して後畑峠へ、小計2時間03分
後畑峠~広電平良、小計1時間14分
総合計5時間48分(その他すべての移動時間、休憩を含む)

広電楽々園~屋代コースを登る

少し早めに家を出る。広島工大横を通って登山口を目指す。少し西側から回り込んでゴルフ場西側に出る。アスファルトのきつい登りが終わって高速道をまたぎ堰堤に達するとようやく地道となる。

崩壊地の谷登り禁止(廿日市市)となっているが、全般的に道はよく整備されており集中豪雨の影響はほとんど残っていない。しかし、極楽寺直下の崩落地はいかんともしがたいか。かなり大規模な土木工事が今も行われており工事中の階段を通してもらう。ここから先は、さらに“よく整備された”遊歩道(りっぱな手摺付)になるようである。アスファルト道路になってしまうのだろうか。

極楽寺山頂部

極楽寺横の展望台にはりっぱなカメラを構えた数人のグループがいる。展望はあまりよくない。天気の回復を待っているのだろうか。それとも目的はハチクマだったか。

ハチクマ、ワシタカ科の猛禽類、広島県レッドデータブック(希少種)
毎年この時期、極楽寺山山頂にある極楽寺周辺で、東南アジアから繁殖地の北日本を目指す群れを見ることができる
例年5月いっぱいで、2000羽以上を確認しているという
中国新聞2003年5月23日付け記事より

魚切ダム方面入口から縦走路を北に行く~牛池林道に出る

蛇の池散策の後、北を目指して急坂を下る。登山道入り口の「魚切ダム・・・」の標識はなくなったのだろうか。土塁まで下って左に行くとすぐに林道である。その先に池がある。これが「水苔の池」だろうか。ここまでは、2001年に通ったのと同じ道である。しかし、ここから蛇の池に帰る取り付き口がわからない。
(後日注:林道=牛池林道)

牛池林道~牛池~蛇の池

林道を極楽寺山方面へ少し登ってみる。遊水池がありそこから西の山に入ると赤テープがある。しかしやがて道はなくなる。地図をたよりに尾根をはずさないようにブッシュ、ブッシュで押し切る。

後日注:遊水池=牛池。登りついた地点は、蛇の池北の690m(地形図表示あり)付近である。

蛇の池~後畑峠~広電平良

蛇の池から舗装道路を後畑峠へ下る。七曲峠に至る山道がこれまたよくわからない。今日はこれまで。鉄塔に取り付き昼食を食べて車道を下る。機会があれば泉水峠(のうが高原)からさぐってみよう。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年02月06日)山行記
    観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース
    (出発:中地上バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:速谷神社前バス停(広電廿日市市役所前(平良)―広島電鉄宮島線)
    注:速谷コースはその後放棄。

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広島電鉄宮内~広島岩国道路~四季が丘横~野貝原入口(明石バス停)(2006/05/27)

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広島電鉄宮内~広島岩国道路~四季が丘横~野貝原入口(明石バス停)
野貝原入口まで歩いたところで雨に降られバスで帰る

2006年05月27日(土)、単独

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山行再開第2回目

近隣の主な山(ひろしま百山)で、しっかりと歩いたことのないのは野貝原山だけだ。その野貝原山から極楽寺山に向けて、縦走路が整備(極楽寺百回登山・百回参拝)されて歩きやすくなっているらしい。陸軍省標石が2本あるともいう。少し本格的な山歩きがしたくなり、未知のコースに挑んでみることにした。しかし、登山口にて降雨、そのままバスに乗って元来た道を下った。

広島電鉄宮内8:05-広島岩国道路8:15-四季が丘南口8:37-四季が丘西口8:53-野貝原入口9:20
総合計1時間15分

今日の様子

どこまで歩けるか、試す意味で電車の駅(標高10m以下)から歩くことにした。四季が丘団地、宮園団地が折敷畑山(おしきばたやま)の南東斜面にあり、その山の向こうに野貝原山山頂部の廃墟を見ながら進む。四季が丘にかかるころ標高20m位、そこから少しづつ高度が増してゆく。その上に、歩いているのは廿日市市(はつかいち~し)を海から山へと貫いている幹線道路(旧津和野街道)だ。路肩に歩行者用のラインはあるが、交通量の多い道路は少々危険だ。四季が丘西口を過ぎて道路を拡幅した箇所があり、歩行者用のスペースがブロックで区別されており束の間ほっとする。

道路脇に折敷畑古戦場跡の説明版をみる。ふとその隣のお宅の玄関前を見ると、陸軍省標石が大切に保管されている。陸軍輸送港域第二区標石第55号、場所は、廿日市市宮内黒折。なお、折敷畑合戦は実際には存在しなかったという説があるそうだ。秋山伸隆著『戦国大名毛利氏の研究』(吉川弘文館)1998年によれば、明石口の合戦と混同されて、別個の戦いが存在したように書き伝えられたのだという。

さて、明石バス停、野貝原入口信号を確認して、さあこれからという時に降雨、バス停のベンチ(屋根付き)に駆け込む。進むかどうか迷う。往路を全て歩いてみようと試みたことによって、道路脇で陸軍省標石を1本見ることができた。この標石は今日の予定には入っていなかったものだ。今日はこれでよしとして、いさぎよくバスにて往路下山。とても再び危険な道路を歩いて下る勇気はでなかった。

旧津和野街道

石見国(島根県)津和野-(柿木)-(六日市)-(宇佐)-(津田)-廿日市、17里(68km)。津和野藩による参勤交代や物資輸送のため使用した街道で、津和野~廿日市をほぼ直線に近いコースで結ぶため有用性が高かった。当時、廿日市の桜尾城西側一帯には津和野藩御船屋敷があり、中継居留地として使用されていた。

翌5月28日(日)、再び野貝原山の予定で出かけたが、雨が落ちてきそうな雰囲気で、電車に乗ることなくそのまま鈴ヶ峰まで歩いて登った。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年02月06日)山行記
    観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース
    (出発:中地上バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:速谷神社前バス停(広電廿日市市役所前(平良)―広島電鉄宮島線)
    注:速谷コースはその後放棄。
  • Akimasa Net(2016年02月11日)山行記
    速谷神社~折敷畑山~四季が丘団地
    (出発:速谷神社(JR宮内串戸駅―山陽本線)、帰着:半目藪バス停(JR宮内串戸駅―山陽本線))

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野貝原入口(明石バス停)~野貝原山~泉水峠~川末(2007/03/03)

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野貝原入口(明石バス停)~野貝原山~泉水峠~川末~JR廿日市駅~広電山陽女子大前駅
(出発:明石バス停、帰着:広電山陽女子大前駅)

2007年03月03日(土)、単独

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はじめに

ここのところ大峯山に集中して登った。参考とした資料の一つに、山田廸孝著「広島百山」さくら印刷出版(1994年)がある。その中の93大峯山(P.244-247)をみると、「昔、私らは呉から来てこの山へ登るときは、廿日市の原までバスで入り、そこから仙水峠を越え、楢原、吉末と歩いて登りにつき、湯来まで出て最終便近いバスに乗り、夜の列車で帰ったものだ」という記述がある。

そして同書には、“かつてのルート仙水峠からみる大峯山”というキャプションのついたすてきな写真が載っている。著者は広島県呉市在住の方であった。

西村さんのWeb「山毛欅の森の詩」の山便り「ふうふう」第119号(平成18年3月1日号)No.3昔の岳人の通った泉水峠を訪ねて、大峯山に登る(2月5日単独行)には、「(上記山田著の記述が)懐かしいキスリングの写真と共にある。カシミールで測定してみると約20㎞(川末から湯来まで:当Web作者注)ある」という記述とともに、自分自身で川末から仙水峠(今は泉水峠と表記)を越えて大峯山に登った山行記が載っている。

ほんとうに懐かしいキスリングの写真である。今時の縦型のナップサックと違って、両横に大きなポケットが付いている。そこにラジウス(登山用携帯コンロ)用の灯油ポリタンクでも入れれば、一層横に角ばって、蟹(カニ)族(狭い所を通過する様がカニの横ばいに似ていることから付けられた)そのものとなる。なお、私はホエーブス(ガソリン仕様)は使ったことがない。

さて、私も廿日市~泉水峠~大峯山~湯来を歩いてみようと考え始めていた。そうした時に、社内のボーリング大会があり、その後の飲み会で一人の若い女性から、行橋~別府間100kmウォークに誘われて、おもわずOKをしてしまった。約束した以上すこし鍛えなくてはなるまい。

という訳で、上を目差す登山とともに、距離を歩くウォーキングにも興味が湧いてきたところである。件の泉水峠は、随分前に一度歩いただけで、どのような場所かも覚えていない。2006年5月に、廿日市~明石~野貝原山~泉水峠~極楽寺山を目指しながら、登山口で雨天敗退したことがある。今日はもう一度このコースを通ってみようと思い挑戦する。

ただし、野貝原入口(明石バス停)まではバスで行くことにした。前回ここを歩いてみて、道路事情が悪く、徒歩では危険だと分かっていたからだ。それでも、天候が定まらず出発を遅らせたことや、泉水峠手前でルートがよく分からなくなったことから時間がなくなり、泉水峠までで縦走をあきらめて下山、廿日市まで歩いた。

うっかりJR廿日市駅の北側に入り込んだら、改札口(南側)との連絡通路が全くない。引き返して大回りするのもめんどうくさくなり、そのまま平行して走る広電(広島電鉄)山陽女子大前駅まで足を延ばした。少しはウォーキングの足しになったことだろう。

今日のコース&コースタイム

明石バス停11:04-林道野貝原線11:08-取り付き11:17-堰堤11:20-(引き返す)-取り付き11:23-一息つく11:39、11:46-少し広い尾根-やや平(尾根332度)推定標高380m-すぐ14度-竹林11:55-樹間に海11:59、12:02(619.2m三角点 276度)推定標高500m-尾根展望12:03-やや平355度推定標高520m、雨ぱらつく-登る12:09-急登12:13-振り返ると左下に集落12:16-小岩の間をぬって這い上がる12:20-雨宿石(推定標高620m)12:23、12:29-円形鏡石12:30-鏡岩12:31-ピラミッド積岩12:33-塔岩12:37、12:46-林道終端部12:52-タイル巨石12:53-高貴人墳墓12:54-小コブ12:59-方位石13:02-野貝原山13:04、13:17-林道終端部13:22-バラス車道13:27-廃墟建物13:38-(行き過ぎる)-北へ入る13:42-別荘地(廃墟)13:51-702m(鉄塔)下13:57、13:59-702m(鉄塔)14:01、14:11-サーキット場14:23-(車道を下る)-右山道へ入る14:31-送電鉄塔管理道表示14:39-車道14:45-泉水峠14:46、15:05-集落を見下ろす15:19-登山口15:30-川末バス停15:39-原病院分岐15:57-高速道路下16:11-西広島バイパス下16:31-JR廿日市16:45-広電山陽女子大前16:53

野貝原山入口(13分)取り付き(32分)竹林(28分)雨宿石(8分)塔岩(6分)林道終端部(12分)野貝原山
 小計1時間54分(雨宿石6分、塔岩9分加える、余分な探検6分加えず)
野貝原山(5分)林道終端部(16分)廃墟建物(23分)702m鉄塔(推定15分)泉水峠
 小計59分(鉄塔10分加えず、余分な探索約20分加えず)
泉水峠(25分)川末登山口(9分)川末バス停(1時間06分)JR廿日市
 小計1時間40分
総合計5時間49分(全ての時間)
 小計で加えなかった時間36分を加える
 野貝原山13分、泉水峠19分休憩を加える
 JR廿日市~広電山陽女子大前8分を加える

明石バス停(野貝原山入口)で下車して北に向う。野貝原山が前方にあり、山頂部のアンテナ群や廃墟群が見える。しばらくして左折、林道野貝原線(御手洗川左岸)に入る。大歳神社を右に見て通り過ぎ、神社裏手で林道を左に見送り、そのまま北に向う簡易舗装道に入る。民家の切れるあたりで左折して、小さなコンクリート橋を渡り、集落の北を通って山道に入る。集落の途切れる辺りまでは、完全に二万五千分1地形図のとおりである。

ここから尾根を追って登る山道(古代参道)は地形図にはない。地形図上に平行して描かれた2本の細線の間の尾根を北に向う。尾根上あるいはやや西側を行く山道は深くえぐれており、塹壕のようだ。

塹壕には乾いた落ち葉が堆積しており足が滑る。時々倒木があり前進を阻まれる。踏み跡に沿って塹壕を這い上がり、尾根上を進もうとすると小潅木がうるさい。ツバキの花が点々と落ちて道を赤く染めている。多少の苦労をしながら登るにつれて、振り返ると南側の山々や海が見えてくるようになる。

雨宿石の下で、小岩の間をぬって這い上がっていると、ウグイスの鳴き声が聞こえてくる。すでにしっかりとしたホーホケキョになっている。雨宿石:弥山164度、岩船岳178度、大野権現山223度、右前方三角点619.2m266度

雨宿石から右折して巻き道コースに入る。右手(南面)は切り立った断崖となっており慎重に進む。円形鏡石、鏡岩、ピラミッド積岩を経て塔岩に至る。瀬戸内の海の眺めがすばらしい。霞む天気の中で、弥山(宮島)左奥に大黒神島の双耳峰がすっぽりと入っている。

岩船岳が船倉山の真後ろにある。より正確には、船倉山は、岩船岳第1ピークと第2ピークの間にある(なお、岩船岳三角点を第3ピークとする)。大野権現山 234度もはっきりしている。天気がよければ、瀬戸の小島がかなりたくさん見えるようである。それらの位置、見える高さをカシミール展望図で検討すれば、塔 岩の位置は正確に測定できるであろう。

塔岩まで南面を巻いた道は、そこから東面に回り込み、ほどなく林道終端部(推定標高660m)に達する。林道にはガードレールまで付いており道幅は広い。林道は、山頂三角点東側の沢の右岸に沿って、345度の方向にやや登り気味に付いている。この林道部分は地形図には記載がなく、北に向うと、地形図に記載された"のうが高原"一周道路(二重細線表示)に接続する。

その前にまずは山頂を目差す。林道終端部を左折して、タイル巨石や高貴人墳墓を通過、山頂三角点から南東に流れる尾根に乗り、方位石を経て山頂に達する。

野貝原山山頂からの展望はほとんど期待できない。葉を落とした樹木の間に、宮島、船倉山~大野権現山を含む106度から258度位の範囲が見えている。葉が繁ってくると展望はほとんどなくなるだろう。

山頂から元来た道を引き返し、林道終端部まで下りる。林道を北に向い、バラスを敷いた"のうが高原"山頂部の車道に行き当たる。その道を右折して東へ行く。途中で道が北向きとなる地点があり、左手西の方角に、美しい西大峯~大峯山を見る。途中でアセビが咲いているのを見ながら廃墟建物に至る。周辺部からよく見える例の薄茶色の建物である(地形図にも建物マークが入っている)。

廃墟建物を右に見て道なりに少し行き過ぎる。引き返して右折、北北東の方角に向い、アンテナ群を右に見て下り、別荘地廃墟を左から巻き込んで、702m(鉄塔)下に至る。中国電力送電鉄塔の表示があり、泉水峠と記された矢印をみて鉄塔まで駆け上がる。送電線の右に、阿弥陀山~東郷山が見えているようである。

鉄塔からの道がまるで分からない。そして、地形図を検討している間に、送電線鉄塔の位置を取り違えてしまった。地形図上で、702mにある鉄塔の位置を、泉水峠すぐ南にある別の鉄塔と見間違えたのだ。見間違えた鉄塔の位置から泉水峠は北側になる。そこで、702mから北東に流れる尾根を、北向きに強引に下ってしまった。

途中で、槙道が左手から下りて来たので合流して下る。そして、カートピスタヒロシマ: KART PISTA HIROSHIMA(地形図では、二重細線の小さな輪になっている)の南側車道(地形図黒実線)に降り立つ。

車道に下りたはいいが、そこから泉水峠への道が分からない。ちょっとだけブッシュを漕げば大丈夫そうだけど、ピンポイントで行き当たるかどうか。以前逆方向に通ったときには、そんなに難しそうな道ではなかったはずだが、その他大勢の中に入り、くっついて歩いただけなので全く記憶にない。

このまま西の楢原まで下って、廿日市~大峯山ウォーキングの予行練習をしてもよいという気持で、車道を下り始める。

しばらくして、右手植林帯の中に道が開けており、探検するつもりで入り込む。道は沢沿いに東へ登っている。やがて、送電鉄塔管理道を示す表示があり、二股に分かれる道の右に入りきれいな道を行くと、車道が右下に見えてきて、元の場所まで帰り着く。そこは広場になっており、よく見るとその奥に切り通しがあり、数歩踏み込むと小さな杭に泉水峠とある。広場は、車道(地形図黒実線 )と泉水峠の最短距離位置にある。

702m鉄塔下で、管理道表示を右(左は鉄塔)に行けば、尾根を通って、広場のわずか手前で車道(地形図黒実線)に出るようである。

泉水峠からは良く踏まれた趣のある古道を下る。ただし最初と最後に小石が多くあり、草鞋履きの足にはさぞかし辛かっただろうと思われる。車道ではひたすら下る。ロング走行に耐えうるスピードはどのくらいか検討するため、あまり早足では歩かなかった。川末登山口~JR廿日市の下り約6kmを1時間15分かかっている。時速4.8kmになるのかな。下り道だから、それ程早いペースでもなかろう。

参考山行記

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  • Akimasa Net(2016年02月06日)山行記
    観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース
    (出発:中地上バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:速谷神社前バス停(広電廿日市市役所前(平良)―広島電鉄宮島線)
    注:速谷コースはその後放棄。
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    速谷神社~折敷畑山~四季が丘団地
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野貝原入口(明石バス停)~野貝原山~泉水峠~(縦走路)~七曲峠(2007/03/17)

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野貝原入口(明石バス停)~野貝原山~泉水峠~(縦走路)~七曲峠
(出発:明石バス停、帰着:広電廿日市駅)

2007年03月17日(土)、単独

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はじめに

懸案の野貝原山~極楽寺山を目差す。しかし、出発やバス乗り継ぎの段取りがまずくて歩き始めるのが遅い時間になってしまった。七曲峠までの尾根歩きを楽しんで下山する。今秋の100kmウォークに備えて、下りとはいえ、登山後1時間49分のロードを加えることができた。

泉水峠から極楽寺山へ向けて、「健脚者向きには、泉水峠からの静かな縦走コースがある」として、「リュックかついで」中国新聞社(1980年)の極楽寺山(下)P.162-3の項で紹介されている。このコースの概略については、「急な長い登りこそないが、稜線上を行くだけに上り下りが多く、後方に見えていた野貝原山の塔が眼前に見えたりするほど、変化のある楽しい尾根歩きが出来る。要所には展望台を作っているので、大峯山や阿弥陀山の山並み、瀬戸内海の展望を心ゆくまで楽しめる」としている。

時代を経て登山道の状況がかなり変化しているためであろう、記述内容によく分からない点もあるが、以下で順次比較検討してみよう。そのほか、「極楽寺山百回登山」(極楽寺山登山記)、「廿日市の山々」で、この地域のバリエーションを豊富に紹介している。(いずれも、「中国地方の山100選」リンク集に収載)

ある方からメールを頂く。これまで私と何回も山中でニアミスを繰り返してきた方である。当日、野貝原山へ川末から登り、泉水峠経由で川末に下りたという。最接近したのは野貝原山山頂で、30分少々私のほうが早かったようである。

今日のコース&コースタイム

明石バス停(標高約210m)9:58-大歳神社10:06-取り付き(標高約280m)10:09-塹壕状態終わり10:25-再びなだらか334度10:31-竹林(10:33-10:37)-尾根に乗る10:39、10:41-登山道右手、岩の尾根10:43-急登10:49-尾根に乗る10:52、10:55-雨宿石11:00-沢と合流11:05-左の沢へ11:08-方位石11:14-野貝原山11:16、11:23-すぐ右折-道路合流11:27、11:30-管理道合流11:33-野貝原山登山道左分岐あり11:35-山頂部廃墟11:46-すぐ左折-702m送電鉄塔下11:58-分岐を左へ12:03-送電鉄塔管理道合流12:06-車道12:07-泉水峠12:09、12:19-694m12:46-(途中省略、休憩8分あり)-700m台13:14-117度を向く13:17-鞍部(650m台)13:21、13:23-660m台のコブ13:24-670m台13:27-鞍部13:28-682m13:29-右手荒れ沢13:36-大沢乗越(630m台)13:37、13:46-厄よけ観音13:50、13:53-(車道)-峠で右折13:56-送電鉄塔(670m台)14:05、14:09-691m14:10-右折道あり(三差路)14:13、14:18-左分岐14:21-左へ駆け上がる14:21-660m台の小コブ14:32-鉄塔管理道14:41-峠乗越(590m台)14:42-送電鉄塔(610m位)14:45-630m台(648m西側)14:49-(途中省略)-汐見山635.7m15:24、15:27-引き返す15:35-七曲峠15:52-極楽寺山分岐16:02-長野ループ(極楽寺山登山口、原コース)16:42-原病院分岐17:00-山陽自動車道下17:08-西広島バイパス下17:25-広電廿日市17:41

野貝原山入口(11分)取り付き(24分)竹林(27分)雨宿石(16分)野貝原山
 小計1時間18分
野貝原山(10分)のうが高原管理道(13分)山頂部廃墟(12分)702m鉄塔下(11分)泉水峠
 小計46分
泉水峠(27分)694m(20分、途中休憩8分を除く)700m台(15分)682m(8分)大沢乗越(4分)
 小計1時間18分(途中休憩8分加える)
大沢乗越(4分)厄よけ観音(13分)691m
 小計24分(厄よけ観音3分、送電鉄塔(670m台)4分加える)
691m(27分、途中休憩5分を除く)峠乗越(7分)630m台(35分)汐見山
 小計1時間14分(途中休憩5分加える)
汐見山(推定6分)七曲峠
 小計6分
七曲峠(1時間08分)原病院分岐(41分)広電廿日市
 小計1時間49分
総合計7時間43分
(野貝原山7分、泉水峠10分、鞍部(630m台)9分、汐見山3分、汐見山南西探索19分を加えた全ての行動時間)

明石バス停~雨宿石

明石バス停から登り、取り付きを過ぎると、すぐに塹壕状態となり乾いた落ち葉を踏んで行く。登山道は、全体的に尾根のほんの少し西側に付けられている。尾根10:39で振り返ると、船倉山182度~大野権現山、左奥に宮島をみる。右奥の619.2m三角点は279度にある。これが尾根10:52まで登ると、三角点は269度となる。その後、小岩の間を急登して、古代参道分岐(雨宿石)に至る。詳しいルート等は、2007年03月03日参照。

雨宿石~(直登)~野貝原山

今日は、ここで右折して古代参道を行く(前回)ことはせずに、真っ直ぐ進んで直登する。

最初、尾根を右手にしてトラバース気味に登る。とはいうものの、急登である。しばらくして、左手の沢と接するようになり、残雪を見る。

やがて沢が二股になっている地点に至る。左の広い沢334度に入る。二万五千分1地形図では、野貝原山719.5m三角点に向けて、ほんの小さな沢が表現されているのが分かる。ただし、踏み跡はわからなかった。

がまんして進むと、右折する踏み跡があり、そこからジグザグに2~3回折り返しながら登ると、南東尾根の「方位石」のところに出る。尾根を北西にほんのちょっと登れば山頂である。

野貝原山~(のうが高原管理道)~泉水峠

今日は、野貝原山山頂から西へ踏み込んで、地形図の黒実線をたどり、のうが高原管理道に下りた。

途中、道路合流11:27で、338度に雪山を見る。十方山であろう。その右手前には湯来冠山も見えている。

管理道に入って東に進むと、右手に野貝原山取り付き(前回の出口)がある。地形図にはなにも表記されていない。すすきが繁っておりわずかに踏み跡があるのみである。踏み跡の先を見通すと、針葉樹が背高く大きく育っており、その間をまっすぐ延びる林道の両側が、壁のように透けて青空が見えている。

今日はそこをやり過ごし、大峯山の遠望を楽しみながら廃墟建物に至る。

廃墟建物正面を過ぎてすぐに左折、山頂部アンテナ群の左(西)側を通り、管理道を北北西に下る。702mピーク近くの送電鉄塔の下で、702mから北東に延びる尾根を左に見ながら、よく整備された道を下る。前回は、702mピークに駆け上がってしまい苦労させられた。

さて、しばらくして、鉄塔管理道を右に分け、左下にサーキット場を見ながら急下る。右から鉄塔管理道が下りてきて合流すると、すぐ車道(黒実線)に下り立つ。車道を右折して進み、広場になったところを右に入ると泉水峠である。(700m台にある送電鉄塔の管理道を直接行き来しても結果は同じである)

泉水峠~700m台ピーク

私:泉水峠から、いよいよ幾つものピーク(コブ)を越えて行く。700m台ピークまでは、基本的に北を目差して進む。登山道の状態にはなんら問題はない。694mを越えて700m台に近づく手前で、ササが多くなり、時には胸までの深さのササの中を登る。ただし、苦労と言えるほどのことでもない。

リュックかついで:「泉水峠から北へ五十分も登ると湿地帯の泉水沼だ。年々、水量は減っているけれども、水ゴケが多く野鳥のさえずりも聞こえる。足元のぬかるみに要注意」。

添付の地図P.160によると、泉水沼は694mと700m台の中間点付近にある(あった?)らしい。ただし、今日は湿地帯というほどの湿地を通った記憶はない。

700m台~682m~大沢乗越

私:700m台ピークから、登山道は右(東)へ大きく向きを変える。まず31度、続いて117度に向けて、右に振りながらなだらかに下る。途中左奥に見えたのは、阿弥陀山であろうか。682mから下る途中で、右手樹間わずかに山影304度を認める。これは大峯山であろうか。やがて前方に瀬戸の海をみるようになり、左から沢が崩落している地点を通り過ぎて 、鞍部(大沢乗越)標高約630mに達する。

リュックかついで:「やがて稜線は北から東方へ急カーブし、伐採されて、なだらかな展望のいい斜面に出る。右手に炭焼き小屋跡を見て鞍(あん)部を乗り越し、ブッシュ気味の尾根を登りきり、そして枯れ松林を下ると大沢乗越に出る。右手の沢沿いの踏み跡を五十分も下ると川末橋に出る」。

今日は、炭焼き小屋跡は見ていない。なお、大沢乗越から南西に向けて踏み跡があるのを確認できる。地形図黒点線に沿って川末まで下山できるようだ。「廿日市市の山々」Naさんの地図にも記載がある。

大沢乗越~厄よけ観音~691m

私:大沢乗越から691mに向けて、踏み跡が駆け上がっているようだ。この尾根筋の登山道とクロスして、未舗装の林道(地形図の黒点線)がある。その林道を北東に下って車道に至ると、道の向こうに「厄よけ観音」がある。そこから車道を北に上がり、峠のところで右折して鉄塔管理道を登り、691mピーク下の送電鉄塔に至る。そこからわずかに登る(216度)と691mピークである。(大沢乗越から直接山に取り付けばここに至るはず)

リュックかついで:乗越から雑木林を登り、やや平らな深い松林をくぐり抜けると、三差路に出会う。

この三差路を左折して登れば691mであろう。しかし、「リュックかついで」は、691mの南面をトラバースしてきて、691mに至ることなく、三差路を右折して下っている。今日の私は、厄よけ観音を見学したので、一旦北側から691mに登り、そこから下りて来て、三差路をそのまま下った(次項参照)。つまり、三差路から先は、再び「リュックかついで」と同じコースをたどっているはずである。

691m~峠乗越~630m台

私:691mからは、一旦南南東に流れる支尾根に乗り、海に向って下る。すぐに右折道(三差路となっている)があり、これが、先程の大沢乗越から主尾根に駆け上がっていた登山道であり、その尾根の南側をトラバース気味に下りてきたところであろう。

今日はそのまま真っ直ぐ178度で下る。右奥前方に野貝原山頂部アンテナ群をみる。しばらく下って左分岐、18度で右手急斜面に落っこちないように、ほぼ平坦な細い踏み跡をたどる。

やがて、道は左へ駆け上がり、いつの間にか主尾根に乗って45度を向き、小コブ(650~60m台)に至る。地形図では、尾根が東南東を向いていることしか表現していない。そして、ここから踏み跡が消えてしまった。地形図で角度を見定め強引に押し下る。左から鉄塔管理道が上がってきており、右折して鞍部(峠乗越)標高590m台まで少し登る。送電線鉄塔(610m位)を過ぎ、平らな630m台奥の東南側にピークがある。

リュックかついで:「(三差路から)右の急な道を五分ほど下ると木標がある。左側のススキの踏み跡をトラバース(横ぎること)気味に行くと、杉林の深い鞍部に着く。さらに植林された踏み跡を登り、峠方面を左眼下に見て下ると峠乗越である」。

今日私が通ったトラバース道のことであろうが、木標、ススキの踏み跡、杉林の深い鞍部という記述についてはよく分からない。

リュックかついで:「(峠乗越から)稜線沿いについている道は行かずに、右手に百メートルも行くと展望のいい尾根筋に出る。川末側が伐採されており、廿日市、五日市の町並みや瀬戸内が望める。川末橋から約三時間、休憩、食事時でもある」。

今日の私は、鞍部近くに下り立って、右手に1~2分登ると稜線上(鞍部)に出た。ここが峠乗越という考え方でよいと思うのだが、「リュックかついで」の記述は微妙に異なっている。

そして実は、691mピークから南に下った“右折道あり14:13”地点には、尾根に沿ってそのまま下ることを阻止するように、通せんぼがしてあった。 「極楽寺山百回登山」グループなどによって、再び開いたルートではあるが、その後あまり踏まれなかったため、危険との判断を示しているのかもしれない。

旧来から、ここのルートを通る場合は、鉄塔管理道を利用させてもらっているようである。 峠乗越から北へ標高約540m台地点まで谷沿いに下り、そこから691m下の送電線鉄塔に向けて登る管理道があるという。

630m台~汐見山635.7m

私:630m台ピークから汐見山を目差して、さらにいくつもの小ピークを越えて行く。右横には、野貝原山山頂部(アンテナ群)から東へ流れる尾根が見える。振り返ると、樹間に今日通ってきた稜線が見える。正面前方に海が見えることもある。谷底の集落は川末であろう。

やがて汐見山に至り、まず陸軍省標石を確認する。そのすぐ先の三角点(635.7m)は、ほとんど地中に埋もれており、かろうじて三角点の文字が見えるにすぎない。これら標識のいずれも、山頂平坦部の西の端にある。

リュックかついで:「ここから稜線伝いに、鉄塔のあるP六三五メートルを経て、急坂を下ると七曲峠の車道に飛び出す」。

汐見山までは、淡々とした稜線が続く。ところで、汐見山635.7mに鉄塔があっただろうか。疑問である。

汐見山~七曲峠

七曲峠を目差して下る。ほんとうはすぐに左折して、北へ流れる支尾根に乗って下らなければならないのを、悪い癖で、道なりに南東に流れる尾根を追って下ってしまった。尾根には非常にいい道がついている。どこまで行けるのだろうか。もしかしたら、389mの近くを通って、その下に記載されている地形図黒実線( 集落から、標高約250m付近まで延びている)まで下ることができるのかもしれない。

今日は、汐見山から南東に向けて8分位下ったところから引き返す。10分少々登り返して、そろそろ汐見山に帰り着いたかと思う頃に、右下にガードレール付きの道路が見えてきて、急下りが始まった。角度を測る。確かに七曲に向けて下っている。汐見山山頂部(東端)をいつの間にか通り越して、下山道に入っていたのだ。結果オーライではあるが、一瞬現在位置を見失ったことに変わりはない。反省すること仕切りである。

七曲峠に下り立つ手前で、右の谷を覗き込むと、数十mありそうな岩壁が垂直に落ち込んでおり、その上部を樹木が覆っている。吸い込まれてしまいそうで、おもわず体が左に傾いてしまった。ここから道路を少し下った地点でも砂防ダムを建設中である。この辺りは思いのほか深い谷となっている。

七曲から極楽寺山までは、車道を行くしかない。以前に極楽寺山から下りて来て、極楽寺分岐から七曲峠に向けて山道を行こうとして、取り付き方さえ分からず敗退したことがあった(2003年05月17日)。道は無いに等しいという。ここにも陸軍省標石があるというので興味はあるが、今日はここで終了としよう。

七曲峠~山陽道

海の向こう、正面向って右に、宮島(弥山)そして駒ヶ林の切り立った岩肌を見ながら下る。大聖院コースの崩落箇所も見えているようである。暖冬の後の春本番前、少し気温は低めとはいえ、穏やかな日差しを浴びてゆったりと下る。

玖島村植林地
原病院分岐に道しるべ

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年02月06日)山行記
    観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース
    (出発:中地上バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:速谷神社前バス停(広電廿日市市役所前(平良)―広島電鉄宮島線)
    注:速谷コースはその後放棄。
  • Akimasa Net(2016年02月11日)山行記
    速谷神社~折敷畑山~四季が丘団地
    (出発:速谷神社(JR宮内串戸駅―山陽本線)、帰着:半目藪バス停(JR宮内串戸駅―山陽本線))

広島湾岸トレイルの周辺を歩く

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平良コース~極楽寺境内~山頂部尾根縦走路~617m北東尾根~中国自然歩道(2001/05/04)

Akimasa Net
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平良コース~極楽寺山頂部~山頂部尾根縦走路(663m~617m)~617m北東尾根~中国自然歩道~佐伯運動公園
(出発:JR廿日市駅、帰着:JR新井口駅 ― JR山陽本線)

2001年05月04日(金)、単独

2001年度(頂上から北のルートを初めて探索)

  • 2001年05月04日(金)、単独
    平良コース~極楽寺山頂部~山頂部尾根縦走路(663m~617m)~617m北東尾根~中国自然歩道~佐伯運動公園
  • 2001年05月01日(火)、単独
    平良コース~極楽寺山頂部~山頂部尾根縦走路(663m~617m)~牛池林道~白河上バス停
  • 2001年03月24日(土)、単独
    平良コース~極楽寺山頂部~陸軍省標石663m峰~小畠2コース~佐伯運動公園

JR廿日市09:25-登山口09:43-高速道路10:00-あと60分標識10:23-あと40分標識10:37-岩場10:42-原分かれ11:01-極楽寺11:15、ここまで1時間50分

出発11:25-693mピーク-魚切ダム方面入り口11:40-林道11:58-右折してしばらく行くと植物公園入り口を斜め右に入る12:00-倉重分かれ12:10(ここまでは、3月24日、5月1日と同じ)

分岐点を大杉方面へ-鉄塔12:12、ここまで47分(合計2時間37分)

出発12:32-下河内別れ12:51右折-鉄塔(電線)に沿って下る-中国自然歩道13:12右へ進む(左に行くと魚切方面のはず)、途中で道が分断された個所あり-登山道入口(運動公園上)14:00、ここで3月24日の下山道(倉重分れ直下)と合流する。ここまで1時間28分(合計4時間5分)

2019/05/07注:ここで下河内別れとは、617m峰(旧陸軍省標石有り)のすぐ北側から617m北東尾根を下る送電線鉄塔管理道の取付き地点を指しているものと思われる。

出発14:00-城山口交差点14:37-井口台中央交差点15:10-JR新井口15:35
ここまで車道を歩くこと1時間35分(合計5時間40分)

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参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年02月06日)山行記
    観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース
    (出発:中地上バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:速谷神社前バス停(広電廿日市市役所前(平良)―広島電鉄宮島線)
    注:速谷コースはその後放棄。

広島湾岸トレイルの周辺を歩く

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観音コース~極楽寺山~観音北(三角点)コース(2004/12/12)

kimasa Net
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観音コース~極楽寺山~663m峰(山頂部尾根縦走路)~観音北(三角点)コース
(出発帰着:広電楽々園駅)

2004年12月12日(日)、単独

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はじめに

「広島市の山を歩く」(上巻)-中国新聞社刊(2004年)を参考にしながら、ゴルフ場の北側、観音台から登って、魚切ダムに至るルートを歩くつもりで出発した。

登りはほぼ予定通り(若干異なる)で極楽寺(661m)に至る。その後も予定通り、極楽寺山(693m)山頂から蛇の池を見学した後、少し引き返して、五日市・廿日市境界線が走る尾根沿いに、北に向かって663m~617mを目差す。

ところが663mを下りきったあたりに、右・観音台の標識があった。携行していた「広島市の山を歩く」(上巻)を読み直すと、その道は消失しているという。しかし、標識はしっかりしている。行ってみることにする。

今日のコース&コースタイム

広電楽々園(らくらくえん)8:00-西広島バイパス8:20、8:28-山陽自動車道8:51-(山道)-車道9:03、9:06-登山口9:07-急登一段落9:18、9:20-木段9:24-尾根に乗る9:29-大岩9:32、9:34-(左へ振る)-あと0.6km-完全に尾根上9:38-あと0.4km9:44-あと0.2km9:57-極楽寺9:59、10:11-693mピーク10:22、10:36-蛇の池10:48-魚切ダム方面入口10:59-コブ11:02-663m11:17、11:20-観音北分岐11:27、11:34-コブ11:38-コブ11:44-コブ11:48-587.2m11:51(昼食)12:00-ピーク手前右折12:21-堰堤12:32-右岸に渡る12:36、12:48-登山口12:55、12:58-バイパス13:18-広電楽々園13:44

広電楽々園(1時間07分)登山口(52分)極楽寺
 小計1時間59分
山頂部、山頂付近、蛇の池など探索
 小計60分
魚切ダム方面入口(18分)663m(7分)観音北分岐(17分)587.2m(32分)堰堤
 小計1時間33分(休憩を含む)
堰堤(23分)登山口(20分)バイパス(26分)広電楽々園
 小計1時間12分(休憩を含む)
総合計5時間44分(全ての休憩を含む)

広電楽々園~観音コース登山口まで

広電楽々園から広島工大上バス停を経て登山口に至る。

途中、西広島バイパス横には、“○○の鉄道モケイ”という大きな看板を掲げた古い建物があり、その脇には電車の実物が置いてある。この建物は、西広島バイパスを走行中の車からもはっきり見ることができる。

山陽自動車道まで、極楽寺山山腹にある反射板を前方に見据えて高度を稼ぐ。山陽自動車道の下は、道なりに行って狭くて暗いトンネルをくぐった。トンネルを抜けてすぐに左手山道に入る。セメント道の上を落ち葉が覆っており、クリがたくさん落ちている。その先で道がなくなり、原っぱを強引に突き抜けると車道に出た。

ほんとうは、ここまで車道を登れば何ということはない。ショートカットをしたようだ。病院北側のバス通り(観音台入口バス停)を登ると、広くて明るいトンネルで自動車道の下をくぐってここに至ることができる(下りで使用)。

観音コース登山口~極楽寺

観音コース登山口は、最後の建物をほんの少し行った左手にある。そこには、「極楽寺登山口、頂上まで1時間、造幣局登山(部?)」というりっぱな標識がある。この標識は、 極楽寺661mにある「極楽寺頂上、標高661米、造幣局登山部」という標識までの間に、登山道途中で200mおきに設置してあったもののようだ。今日は、あと600mから上でのみ確認。

登山道は、最初左手やや沢側を行きながら、やがて尾根に乗って大きく左に振れ極楽寺を目差す(二万五千分1地形図破線南側の尾根道-地形図には表示なし)。頂上近くで、道にツバキの花が二輪。山頂部にたどり着くと、そこは阿弥陀堂の裏手にあたる。標識は全くない。

極楽寺山頂部

展望台からは、霞の中に宮島、似島、太田川あたりが見える程度で、能美島すらはっきりしない。展望台直下のがけ崩れ工事は完了したのであろうか。むき出しになっていた山肌が緑で覆われている。

蛇の池探索後、最高峰693m展望台に向かう。相変わらず霞んでおり展望ははっきりしない(298度~10度位-磁北から)。「ふるさとの山歩き」中国新聞社1992年刊には、“東郷山から十方山、大峯山、吉和の冠山、羅漢山まで一望”とある。後刻、写真等も含めて検討してみたい。前回より木々が伐採されており、東が少しばかり開けているようだ。

魚切ダム方面入口から縦走路を北に行く

魚切ダム方面入口は、693mから蛇の池に下る鞍部の一つ手前のコブにある。ただし標識はない。2001年3回の登山(3月1回、5月2回)で最初は標識を確認したはずだ。しかし次の時には標識は無くなっていた様に思う。入口でコンパスを使っていると、けげんそうな顔をして男女ペアが通り過ぎていった。

陸軍省標石663mの先の鞍部から観音北コースに入る

後日注:観音北(三角点)コースについては、2008年12月6日山行記参照。

663mで陸軍省標石を確認、その先の鞍部(観音北分岐)から右へ入る。分岐にある標識で、観音台方面と表記した横に小さく魚切ダムとあるのは間違いだろう。魚切ダムに行くには分岐を左へ向かう必要がある。(足元に小さく左・植物公園という標識がある方向である)

観音北(三角点)コースは、「広島市の山を歩く」では消失したとされているコースである。引き返すための体力を温存しながら慎重に進む。587.2m三角点を越えてもなお、倒木はあるものの踏み跡はしっかり続いており、結局は今日の出発点の登山口上部にある堰堤まで下りることができた。

リンク集収載の「極楽寺百回登山・百回参拝」の“登山ルート”では、通行可としっかり表示している。しかし、事前にこのWebを検討していなかった。

さて、コースを振り返ると、縦走路から587.2m三角点までは何ということはない。しっかりした道だ。三角点以降は、まず左自然林、右植林の境目を行く。踏み跡や、黄テープ、赤テープを頼りに、時々倒木を避けるために迂回しながら下る。ピーク手前で右手谷間に向けて、槇道を行く。そして堰堤に向かって流れる尾根に乗って下る。

堰堤手前の河原を渡って車道へ出る。そこから上方をみると、沢に沿って真っ直ぐ登る道があるのがわかる。しかしその先は木々に阻まれてどの様な状況かははっきりしない。また、堰堤から左手沢沿いの登山道は取り付き口すらわからない。(以上2本は、二万五千分1地形図に記載されている)

観音コースと合流する

堰堤からしばらく下ると、午前中に取り付いた観音コース登山口に至る。

なお、今回の山行きルートは、山道の登り下りとも二万五千分1地形図に記載の破線とは異なっている。ただし稜線上は境界線そのものを登山道と考えてよいようだ。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年02月06日)山行記
    観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース
    (出発:中地上バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:速谷神社前バス停(広電廿日市市役所前(平良)―広島電鉄宮島線)
    注:速谷コースはその後放棄。

広島湾岸トレイルの周辺を歩く

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平良コース~極楽寺山~北部尾根縦走路~617m北東尾根~中国自然歩道~荒谷林道(2004/12/18)

Akimasa Net
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平良コース~極楽寺山~縦走路(663m、617m)~中国自然歩道~荒谷林道~大杉橋
(出発:JR廿日市駅、帰着:川坂バス停-山陽自動車道下)

2004年12月18日(土)、単独

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はじめに

極楽寺山の大動脈走破を目差す。すなわち、平良コースで山頂部(661m、693m)に至り、さらに北の663m、617mを通過して中国自然歩道に下り、荒谷林道経由で魚切ダムをめざす。途中では、左右から登ってくる枝道を確認しながら進む。

魚切ダム手前の大杉橋(荒谷川)で、ダム(上流部)へ至るルートを見失う。「広島市の山を歩く(上巻)」を改めて確認すると、“開放型堰堤のパイプの間をすり抜けて行く”らしい。今日は深く検討することなく、あっさりと下河内方面に下る(逃げる)。

注釈(2019/05/06)

  • 倉重コース:従来から、倉重谷コースとしていたコース名を改めることにする。
  • 小畠コース:従来から、倉重尾根コースとしていたコース名を改めることにする。
    (さらに、小畠1,2,3に細分化する)
  • 小畠99コース:従来から、倉重”新”谷コースとしていたコース名を改めることにする。
  • それぞれのコースを区別しやすくするためである。

  • 極楽寺山の北側尾根縦走路:極楽寺山から北向きに、663m峰(旧陸軍省標石有り)~倉重下山口~(小畠99下山口~小畠下山口・途中から小畠1,2,3に別れて下る)~617m峰(旧陸軍省標石有り)~大杉集落まで尾根筋を歩くことができる。なお、617m峰のことを小畠山(小畑山)と称するようである。
  • 中国自然歩道:倉重登山口から縦走路尾根の東面を北向きに行く。
  • 牛池林道:縦走路尾根の西側に並行している。
  • 倉重コース:佐伯運動公園上の倉重登山口からごく大まかには西向きに登り、極楽寺山の北側尾根縦走路(倉重下山口)に乗る。尾根を左手(南向き)に行くと、663m峰(旧陸軍省標石有り)を越えて極楽寺山に達する。
  • 小畠コース:617m峰のやや南側(縦走路)から、縦走路尾根の東面を下る(途中から、小畠1,2,3に別れて下る)。送電線鉄塔管理道や槇道などが複雑に絡み合いながら分岐している。最後は、倉重コースあるいは中国自然歩道に合流する。
  • 小畠99コース:倉重下山口の北側(縦走路)から、縦走路尾根の東面を下る。超急坂である。倉重コース途中で合流する。お薦めできない。

なお、各ページ本文の書換えは完璧ではない。

今日のコース&コースタイム

JR廿日市8:10-西広島バイパス8:23、8:25-登山口8:29-鉄塔8:48-広島自動車道8:50-(宮島サービスエリアからの道あり)-左・展望地8:54、9:01-19丁9:08-20丁(あと60分)9:13-速谷神社方面分岐(廃道)9:17-22丁9:20-23丁(右に振る)9:22、9:26-24丁(あと40分)9:28-岩場9:33-26丁(地蔵様)9:34-27丁9:37-518.6m三角点9:42-29丁9:45-原分岐9:50-35丁9:58-仁王門(36丁、五日市分岐)10:01-極楽寺(661m)10:05、10:10-(一願堂)-極楽寺山(693m)10:19、10:26-気象観測装置10:30-魚切ダム方面入口10:31-コブ10:37-コブ10:42-663m10:44-陸軍省標石10:46-小コブ10:48-鞍部(観音分岐)10:53-(土塁)-林道10:54-右手斜め前入る10:57-鞍部(倉重分岐)11:03、11:06-送電鉄塔11:08、11:10-小コブ11:15-コブ11:19-600m台11:22、急下る、次のピーク60度-610m台11:27-617m11:32、11:34-鉄塔11:37、12:13-617m戻る12:14-送電鉄塔そば12:18-中国自然歩道12:55-617m取り付き口13:13、13:26-荒谷林道13:32-標識13:42-大杉橋(荒谷川)13:52、13:58-バス通り14:30-川坂バス停14:36

JR廿日市(19分)登山口(21分)広島自動車道(23分)20丁(29分)三角点(8分)原分岐(11分)仁王門下、五日市分岐(4分)極楽寺
 小計1時間55分
極楽寺(9分)極楽寺山(16分)663m(11分)観音分岐(10分)倉重分岐(26分)617m
 小計1時間22分(途中休憩を加える)
そのまま鉄塔まで足を延ばす
 小計4分(往復の時間、昼食36分を除く)
617m(41分)中国自然歩道(18分)617m取り付き口
 小計59分(参考、通常の下山道を行けば20分少々)
617m取り付き口(6分)荒谷林道(20分)大杉橋(38分)川坂バス停
 小計1時間10分(大杉橋探索6分を含む)
総合計5時間50分
 (上記以外の全ての休憩20分を加える、昼食36分は除く)

平良コースを登る

西広島バイパスを平良第3号トンネルでくぐる。トンネル入口には標識がある。「瀬戸内海国立公園極楽寺山登山口、これより北200m右山道を上る、頂上まで徒歩120分 」

塹壕のように掘れた登山道を入りしばらく行くと、道が少し平坦になり、右手に鈴ヶ峰が見え、やがて正面に山頂部を見るようになる。登山道はこのように急坂と平坦部の繰り返しで、時々降り返っては瀬戸内側の展望を楽しみながら登る。ただし今日の霞む天気で見えるのは、鈴ヶ峰、似島、宮島、経小屋山程度だ。

ちょっとした展望地が登山道をわずか左手に入った所にある。眼下には宮島サービスエリア(広島自動車道)が見えている。そこからこの登山道に向けて道が1本ついており、展望地の少し下で合流している。

平良コース登山道は極楽寺表参道である。道には20丁などと刻まれた石柱が、適度な間隔を置いて極楽寺下の仁王門(36丁)まで配置してある。20丁の所には"あと60分"という標識もある。

20丁を越えてしばらく行った地点に、速谷神社方面分岐がある。りっぱな石柱(右速谷神社、左廿日市町)が建っているが、廃道ぎみである。「極楽寺百回登山・百回参拝」登山ルートでも全く記載はない。(後日追記:2005年になって調査をしたようだ)

三角点手前の岩場が続く辺りが一番つらい。26丁地蔵様あたりで展望を楽しんで一息入れるのがよかろう。三角点を過ぎると、登山道はやや平坦になり少し楽になる。

原からの道を合わせて、613mを右から巻いて平坦な道が続く。原コース取り付き口は、国道433号線長野ループの少し上にある。いきなり104段の急なコンクリート階段になっており、随分前に空荷(運動靴)で登ったにもかかわらず、ばてた思い出がある。

さて、今日は最後に少し登り気味でがんばると、仁王門下で五日市町からの道と合流する。2003年05月17日(土)には、このコースを下から登っている。

極楽寺山頂部

仁王門をくぐって、石段を駆け上れば極楽寺(展望台)である。一週間前よりも霞んでおり、宮島、阿多田島辺りが見える程度。なお、鈴ヶ峰が樹間に確認できた。

極楽寺本堂右手前の阿弥陀堂裏に、観音コース下山口がある。標識はなにもない。2004年12月12日(日)には、このコースをゴルフ場北側から登った。

一願堂を通って直接極楽寺山693mに至る道は通行止めとなっている。近年の台風、集中豪雨で痛んだ区域の養生をしているということだろう。わざわざロープの下をくぐっていくこともなかろう。一願堂見学の後、一旦駐車場まで行き、そこから木段を登って山頂に至る。

山頂からは、憩いの森(蛇の池)方面すぐ後の山が見えるのみ。かなり霞んでいる。

極楽寺山~魚切ダム方面入口から縦走路に入る

山頂から北の方角に木段を下る。左手管理棟への鞍部をまっすぐ行き、気象観測装置のあるコブを過ぎて、また少し膨らんだところがある。蛇の池(左手)に下る鞍部の少し手前の地点だ。

ここが魚切ダム方面入口になる。ただし、標識はまったくない。2001年03月24日(土)にはあった小さな標識を、同じく2001年の5月1日、5月4日には確認できなかったように記憶している。

陸軍省標石(663m、617m)に向かう

魚切ダム方面入口を右手に入って陸軍省標石(663m、617m)に向かう。このコースに向かうのは、2001年の3回、2004年12月12日(日)に続いて5回目だ。所々に倒木がある。しかしそれらを避けて迂回するルート上の木々に、ピンクのテープが新たに巻きつけてありそれに従う。(2004年12月25日(土)にも通った)

陸軍省標石663m

陸軍省標石663mのある位置は、663mピークよりもやや北側で、その先が急下る手前である。陸軍省標石663mからヒノキ植林の中を急下って、610m台鞍部に至る。

610m台鞍部(観音北コース下り口)

610m台鞍部の分岐にある標識には、「極楽寺方面-観音台」、小さく上向き↑で林道、右向き→で魚切 、と付け加えてある。よく見ると、足元には“左・植物公園”という小さな標識もある。

右分岐(観音北コース)は、578.2m三角点を経由して下るルートで、2004年12月12日(日)に ここを下ったことがある(山陽自動車道の少し上で、12月12日当日の登山口である観音コース登山口と合流する)。なお、二万五千分1地形図記載の沢に向かうコースは確認できなかった。

観音北(三角点)コース分岐にある標識で、“観音台”の脇に小さく“魚切”(右向き→)とあるのは間違いだ。魚切ダム方面に至るには、左折して土塁を通り、一旦牛池林道 (水苔の池そば)に出る以外に道はない。

一旦牛池林道に出て、すぐに縦走路尾根に戻る

牛池林道に出て右手にしばらく行き(2分程度)、右斜め前で再び山道に入る。標識はない。2001年(3月1回、5月2回)には”植物公園入口”という小さな標識があったと記憶している。 なお、牛池林道を左へ行くと、水苔の池~牛池に至る。

560m台鞍部(倉重谷コース下り口)

林道から再び山道に入った後、牛池林道と平行して走る尾根で、コブを一つ越えてすぐ鞍部(560m台)に至る。そこに標識があり、まっすぐ稜線上は”大杉”となっている。それとクロスして道がある。右手・倉重谷コース、左手・牛池林道だ。

倉重谷コース下山口から左手前方を見ると、谷が落ち込んで登山道が崩落しているのが分かる。2001年03月24日(土)には、この倉重“谷”コースを佐伯運動公園まで下った。台風、集中豪雨でかなり荒れており、少々危険を伴うコースだとその時は感じた。

(参考:2004年12月23日(木)、再度このコースを下る。2箇所ほど谷側が崩落していたが、注意して通過するのに何の差しさわりもなかった。)

なお、今日のコースでは、観音北コース分岐から一旦牛池林道に出て、すぐに再び山道に入っている。そうではなくて、再び山道に入ることなく、そのまま林道を北に向けて少し下ってきてもよい(6分程度)。

そして、林道が大きく左(北西)に向きを変える地点で、分岐を右折すれば倉重谷コース下山口に至ることができる。林道から約1分程度だ。(参考:2004年12月25日(土)山行記)

今日は倉重谷コース下山口から、さらに北をめざして尾根を行く。少し登ると送電鉄塔がある。鈴ヶ峰~大茶臼山~火山~武田山縦走路をみる。

600m台コブ(倉重の新しい谷コース下り口)

600m台のコブに至る。標識には「極楽寺-魚切ダム」
下山道入口の電力会社標識(黄色)に、運動公園↓と書き加えてある
(参考:2004年12月25日(土)に下った)

610m台コブ(倉重尾根コース下り口)

610m台のコブに至る。標識には「極楽寺-大杉」、真ん中に小さく運動公園↓とある(参考:2004年12月23日(木)、2004年12月25日(土)連続して登った)

陸軍省標石617m

617mにも陸軍省標石を確認する。道標はピークを北にほんの少し下った地点にある。そこには「極楽寺-下河内」、真ん中に小さく運動公園。

下河内に至るには、ここから中国自然歩道まで下り、荒谷林道経由で大きく北から回りこんで荒谷川に至り、川に沿って下る。今日2004年12月18日(土)は、荒谷川まで至って逆にさかのぼり、魚切ダム方面をめざす、予定だった。

617m北東尾根を中国自然歩道まで下る

昼食後、予定通り617mから下山にかかる。少し下って送電鉄塔がありその右側を、赤テープをはずさないように下ったつもりだった。しかし、途中で道がなくなってしまう。右に振れすぎているようだ。しかたがないので、そのまま少しづつ左へ振りながらずり落ちる。 (参考:2004年12月23日(木)、きちんと登ってこの登山道について考察した)

617mから中国自然歩道まで、ブッシュを押し切って下る。41も分かかった。さらに、そこから617m取り付き口まで戻るため、自然歩道を魚切ダム方面に向けて北西に18分歩いた。617m~取り付き口で合計59分かかったことになる。(参考:2001年05月04日(金)には、617mから取り付き口まで21分で下っている)

中国自然歩道~荒谷林道(大杉橋)~下河内へ下る

617mから稜線を西に進むと送電鉄塔がある。下山する前に寄り道をしてそこで昼食をとった。少し霞がとれて、大峯山~阿弥陀山、東郷山、窓ヶ山~向山、武田山~火山~大茶臼山が美しい。残念ながらそれより後までははっきりしない。はるか下に見えているのは、中国自然歩道あるいは荒谷林道だろう。

2001年05月01日(火)には、この送電鉄塔からさらに先に進んで、右・河内方面とあるところを左折して林道へおりてしまい、後畑集落を通って白河上バス停(窓ケ山登山口)に至った。

中国自然歩道を617m取り付きから西に行くと、荒谷林道(セメント道路)にぶつかる。そこから荒谷林道を左に上ると大杉集落だ。今日は林道を北北東に下る。途中、窓ヶ山が前方に大きく、標識には”旧河内峠2.1km”とある。大杉橋から先はあまり気乗りがしなくなり、荒谷川にそって右手の下河内へ下った。

後日注

ほんとうのところは、その先のルートがよく分からなかったため、やむなくそこから下山している(本ページ最初の部分参照)

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年02月06日)山行記
    観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース
    (出発:中地上バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:速谷神社前バス停(広電廿日市市役所前(平良)―広島電鉄宮島線)
    注:速谷コースはその後放棄。

広島湾岸トレイルの周辺を歩く

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極楽寺山の北部尾根縦走路~大杉集落、倉重コース・小畠コース(2004/12/23)

Akimasa Net
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1)中国自然歩道~617m北東尾根~617m峰(山頂部尾根縦走路)~大杉集落~荒谷林道
(出発:佐伯運動公園、帰着:佐伯運動公園上・倉重コース登り口)
2)小畠2コース~山頂部尾根縦走路~倉重コース
(出発:佐伯運動公園上・倉重コース登り口、帰着:佐伯運動公園)

2004年12月23日(木)、単独

このページの目次です

はじめに

今日の予定は次のとおりであった。佐伯運動公園から中国自然歩道を北に行き、陸軍省標石617mに登って牛池林道に下り、アルカディア・ビレッジに至る。そこから登り返して蛇の池、牛池周辺を探索後、小畠コースを下って佐伯運動公園に戻る。

617mピークまでは順調であった。その後、送電線鉄塔を通過して大杉方面に向けて尾根筋を行く。2001年に右・下河内の標識を左へ下りて牛池林道に至ったことがある。今回もその標識があるものとしながら尾根に沿ってどんどん進むと、最後は北を向いて大杉集落の上部で荒谷林道に出てしまった。

荒谷林道~中国自然歩道経由で佐伯運動公園上(倉重コース登り口)まで戻る。そこから小畠2コースを登り、稜線を左に行って、送電線鉄塔下を左折して、倉重コース経由で佐伯運動公園に戻った。

注釈(2019/05/06)

  • 倉重コース:従来から、倉重谷コースとしていたコース名を改めることにする。
  • 小畠コース:従来から、倉重尾根コースとしていたコース名を改めることにする。
    (さらに、小畠1,2,3に細分化する)
  • 小畠99コース:従来から、倉重”新”谷コースとしていたコース名を改めることにする。
  • それぞれのコースを区別しやすくするためである。

  • 極楽寺山の北側尾根縦走路:極楽寺山から北向きに、663m峰(旧陸軍省標石有り)~倉重下山口~(小畠99下山口~小畠下山口・途中から小畠1,2,3に別れて下る)~617m峰(旧陸軍省標石有り)~大杉集落まで尾根筋を歩くことができる。なお、617m峰のことを小畠山(小畑山)と称するようである。
  • 中国自然歩道:倉重登山口から縦走路尾根の東面を北向きに行く。
  • 牛池林道:縦走路尾根の西側に並行している。
  • 倉重コース:佐伯運動公園上の倉重登山口からごく大まかには西向きに登り、極楽寺山の北側尾根縦走路(倉重下山口)に乗る。尾根を左手(南向き)に行くと、663m峰(旧陸軍省標石有り)を越えて極楽寺山に達する。
  • 小畠コース:617m峰のやや南側(縦走路)から、縦走路尾根の東面を下る(途中から、小畠1,2,3に別れて下る)。送電線鉄塔管理道や槇道などが複雑に絡み合いながら分岐している。最後は、倉重コースあるいは中国自然歩道に合流する。
  • 小畠99コース:倉重下山口の北側(縦走路)から、縦走路尾根の東面を下る。超急坂である。倉重コース途中で合流する。お薦めできない。

なお、各ページ本文の書換えは完璧ではない。

今日のコース&コースタイム

佐伯運動公園8:19-中国自然歩道、倉重谷コース登り口8:32-崩落沢8:38-左手(ヒノキ植林)管理道8:44-沢(水あり)8:49-沢8:52-沢8:57-沢(水音大きい)9:03-沢9:09-617m取り付き9:11、9:16(196度)-急登終わり9:19-送電鉄塔9:22、9:26-コブ9:28-コブ9:31-倒木9:35-分岐9:44-送電鉄塔9:47、9:50-617m9:54、9:56-送電鉄塔9:58-ヤブ状態10:11-荒谷林道10:13-中国自然歩道10:37、10:43-617m取り付き10:49-取り付き口?11:10-倉重コース取り付き11:21、11:24-尾根コース分岐11:34-分岐左尾根11:36-大茶臼山78度-岩場11:57-分岐11:58-悪路右へ巻く12:02-稜線上左12:04-良い道と合流12:06-610m台12:13-コブ(左へ振れる)12:22-コブ(倒木)12:24-コブ(急下る)12:25-コブ(急下る)12:26-コブ12:28-600m台(”新”谷コース下山口)12:28-鉄塔12:34、13:13-倉重谷コース下山口13:14-倒木多し13:25-段差下がる13:30-小さな沢渡る13:32-分岐(”新”谷コース)13:33-木橋13:40-小畠山の一枚岩(一段上がる)13:40-尾根コース分岐13:40-中国自然歩道、倉重谷コース 登り口13:52-佐伯運動公園14:05

佐伯運動公園(13分)倉重登山口(39分)中国自然歩道、617m北東尾根(43分)617m峰
 小計1時間35分
617m(17分)大杉集落上部、荒谷林道(24分)中国自然歩道(6分)617m取り付き(32分)中国自然歩道入口(倉重登山口)
 小計1時間25分(途中休憩を加える)
倉重登山口(10分)小畠2コース分岐(23分)岩場(16分)縦走路、小畠コース下山口(運動公園分岐)610m台
 小計49分
610m台(15分)縦走路、小畠99コース下山口(6分)鉄塔(1分)縦走路、倉重コース下山口
 小計22分
倉重コース下山口(19分)小畠99コース取付き(7分)小畠2コース分岐(12分)倉重登山口(13分)佐伯運動公園
 小計51分
総合計6時間07分(全ての休憩を加える、ただし昼食39分を除く)

佐伯運動公園~(倉重コース登り口)~中国自然歩道~617m(縦走路)に至る尾根を登る

佐伯運動公園の上(倉重コース登り口)から中国自然歩道に入り、陸軍省標石617m取り付き口まで北北西に行く。取り付き口からしばらくの急登をこなして、最初の送電線鉄塔に至る。

振り返ると、送電線よりも右側に張り出た尾根にも管理道がある(87度)。しかし、この管理道がそのまま中国自然歩道まで下りているかどうかは疑問だ。中国自然歩道にそのような取り付き口をあるのを見たことは一度もない。

二番目の送電線鉄塔の少し手前の尾根上に分岐がある。振り返ると、来た道はやや谷間で左42度の方角だ。右110度に尾根が流れており、こちらの方が赤テープが多い。2004年12月18日(道迷い)に下ったのは右側のように思われる。

送電線鉄塔のすぐ下で、山道は尾根を外れて、右手の送電線鉄塔に近づき、送電線鉄塔手前で左折して再び尾根に乗る。振り返って上から見下ろすと、登山道は一旦尾根を外れて、左に見える鉄塔の方に少し近づいている形になる。前回2004年12月18日(道迷い)には、ここで既に右に振れていたのだろうか。そして、前々回2001年05月04日(金)は、おそらく左を正しく下っているはずだ。

中国自然歩道:
運動公園に近いほうで2箇所ほど少し荒れている。ただし通行には全く支障なし。2001年には、運動公園側で鎖をして通行止め表示があったように記憶している。今回は何の注意書きもなし。

617m~尾根筋~大杉(荒谷林道)~中国自然歩道を戻ってくる~佐伯運動公園上(倉重コース登り口)

617mからさらに西へ向かう。今日三番目の送電線鉄塔を通過して、大杉方面に向けてヤブ気味の尾根筋を行く。いくら進んでも2001年05月01日(火)の牛池林道分岐はわからない。結局そのまま大杉集落の上部で荒谷林道に出てしまった。

林道を東北東(右)へ下り、さらに、中国自然歩道を南東の方角に戻って、佐伯運動公園上(倉重コース 登り口)まで戻る。

倉重コース登り口~小畠2コースを登る~縦走路を南に行く

このまま帰るのもつまらない。倉重コースを探索してみよう。 登山道に身体を向けて前方を見据えたとたん、目の前に下山中の次弟の姿を発見する。屋代から登って倉重コースを下りてきたという。

倉重コースも踏み跡がしっかりしてきて十分安全に歩けるという。それならば小畠2コースを登って(探索して)、倉重コースを下りてこよう。これから極楽寺山の山頂部まで足を延ばすのはちょっと気がせいてしまう。山頂まで行くのはあきらめることにする。

小畠2コースを行く。最後に道がわからなくなった。獣道に入り込んでしまったのだろうか。それでも無事尾根上の610m台に着く。標識には、「極楽寺-大杉」、真中下向き矢印で小さく運動公園とある。
(参考:2004年12月25日(土)に再度挑戦をした。しっかりした道が最後までついているのを確認する。基本的に尾根上を最後まで行く )

倉重コース下山口のすこし上(北側)にある送電線鉄塔まで移動する。先着の中年男女ペア一組あり、二万五千分1地形図を取り出してくる。見ると観音コースなど各登山道が赤鉛筆、ボールペンで詳細に記入してある。

アルカディアビレッジから回ってきたようだ。魚切ダム入口からこちらも随分と歩きやすくなった、という感想だった。そのとおりだと思う。お互いに持っている情報を交換しあって別れる。その後で北から男性一人通過する。この附近を歩く人も増えてきたようだ。

倉重コースを下る

倉重コースを下る。崩落箇所や倒木があるものの危険ということはない。途中、倒木が折り重なって通行不能となる。しかし、その手前、小畠山の一枚岩という標識の所で 、左手一段上の道に乗り換えて行けばなんの問題もない。堰堤を二つ右に見て登山口に至る。(参考:2004年12月25日(土)小畠99コースを下りてきて、途中でこのコースに合流した)

倉重コース:
稜線からの下り口とそのすぐ下で谷側が崩落している。ただし現在は細いながらもしっかりした踏み跡がついており、注意して通過するのに何の差しさわりもない。また、途中の倒木地帯を迂回する踏み跡が新たにできており、それ程気疲れすることもない。

「広島市の山を歩く」(上巻)-中国新聞社刊(2004年)の”極楽寺山”の項では、最近の実地踏査がなされていないと考えられる箇所が目に付く。

倉重コース登り口から海の方角をみる。安芸小富士の後に、休山~三津峰山がある。安芸小富士と三津峰山の後にもうっすらと山影を認める。石鎚山の方角である。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年02月06日)山行記
    観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース
    (出発:中地上バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:速谷神社前バス停(広電廿日市市役所前(平良)―広島電鉄宮島線)
    注:速谷コースはその後放棄。

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小畠2コース~617m峰~さくらの里~極楽寺山~牛池~小畠99コース(2004/12/25)

Akimasa Net
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倉重登山口~小畠2コース~617m峰(山頂部尾根縦走路)~牛池林道~さくらの里~極楽寺山~牛池~小畠99コース~倉重登山口
(出発帰着:佐伯運動公園)

2004年12月25日(土)、単独

このページの目次です

はじめに

倉重コース、稜線尾根から“さくらの里”方面、そして池巡りコース、それぞれの探索を目的に周遊してみた。

注釈(2019/05/06)

  • 倉重コース:従来から、倉重谷コースとしていたコース名を改めることにする。
  • 小畠コース:従来から、倉重尾根コースとしていたコース名を改めることにする。
    (さらに、小畠1,2,3に細分化する)
  • 小畠99コース:従来から、倉重”新”谷コースとしていたコース名を改めることにする。
  • それぞれのコースを区別しやすくするためである。

  • 極楽寺山の北側尾根縦走路:極楽寺山から北向きに、663m峰(旧陸軍省標石有り)~倉重下山口~(小畠99下山口~小畠下山口・途中から小畠1,2,3に別れて下る)~617m峰(旧陸軍省標石有り)~大杉集落まで尾根筋を歩くことができる。なお、617m峰のことを小畠山(小畑山)と称するようである。
  • 中国自然歩道:倉重登山口から縦走路尾根の東面を北向きに行く。
  • 牛池林道:縦走路尾根の西側に並行している。
  • 倉重コース:佐伯運動公園上の倉重登山口からごく大まかには西向きに登り、極楽寺山の北側尾根縦走路(倉重下山口)に乗る。尾根を左手(南向き)に行くと、663m峰(旧陸軍省標石有り)を越えて極楽寺山に達する。
  • 小畠コース:617m峰のやや南側(縦走路)から、縦走路尾根の東面を下る(途中から、小畠1,2,3に別れて下る)。送電線鉄塔管理道や槇道などが複雑に絡み合いながら分岐している。最後は、倉重コースあるいは中国自然歩道に合流する。
  • 小畠99コース:倉重下山口の北側(縦走路)から、縦走路尾根の東面を下る。超急坂である。倉重コース途中で合流する。お薦めできない。

なお、各ページ本文の書換えは完璧ではない。

今日のコース&コースタイム

佐伯運動公園上9:48-中国自然歩道入口、倉重コース始点9:51-尾根コース分岐(右折)10:01-分岐で尾根を左上へ10:05-送電線下10:12-狭い廊下10:30-尾根610m台10:35、10:39-ピーク10:39-陸軍省標石617m10:44-送電鉄塔10:47-人工林へ入る-牛池林道11:00、11:04-さくらの里方面入口11:07-右手自然林11:13-さくらの里先端部11:22-展望台11:30-さくらの里上端部11:37-分岐(左木段上る)11:43-分岐(右木段下る)11:47-駐車場(左手に蛇の池)11:51-管理棟11:56-(車道)-左手山道探索12:01、12:06-再出発12:06-(左山道入る)-キャンプ場分岐12:09-693m下鞍部12:11-第二駐車場12:15、12:18-極楽寺展望台661m12:21-再び駐車場12:26-極楽寺山693m12:29、12:43-鞍部(左管理棟)12:45-気象観測装置12:48-魚切ダム方面入口(直進)12:50-蛇の池分岐12:51-コブ左折地点12:58(管理棟の方へ少し行って引き返す)12:06-牛池12:19-水苔の池分岐13:24-分岐(観音北コース方面)直進13:25-分岐(直進)13:26-分岐(倉重谷コース方面)13:31、13:33-鞍部(倉重谷コース下山口)13:34-送電鉄塔13:36-コブ13:38-コブ右から巻く13:39-ピーク分岐(倉重”新”谷コース下山口)13:42、13:49-送電鉄塔13:57-谷コース合流14:07-橋14:13-小畠山の一枚岩表示14:14-尾根コース分岐14:14-中国自然歩道、倉重コース登山口14:23-運動公園上14:25

佐伯運動公園上(3分)中国自然歩道入口、倉重コース始点(10分)小畠2コース分岐(34分)縦走路
 小計47分
610m台(5分)617m(3分)送電鉄塔(13分)牛池林道(3分)さくらの里入口(15分)さくらの里東端
 小計43分(途中休憩4分を加える)
さくらの里探索
 小計15分
さくらの里西端(19分)管理棟(14分)第二駐車場(3分)極楽寺展望台
 小計44分(途中探索分5分、および休憩5分を加える)
極楽寺展望台661m(8分)極楽寺山693m(36分)牛池(15分)倉重コース下山口
 小計1時間13分
 (蛇の池周遊探索8分程度を加えている、昼食14分を加える)
倉重コース下山口(2分)送電線鉄塔(6分)縦走路600m台、小畠99コース下山口
 小計8分
小畠99コース下山口(8分)送線電鉄塔(10分)倉重コース合流(7分)小畠2コース分岐(9分)倉重登山口(2分)運動公園上
 小計36分
総合計4時間37分(全ての休憩を加える)

小畠2コースを登る

倉重コース始点から沢沿い(左岸)に登り始める。小畠2コース分岐(小畠山の一枚岩という標識よりも少し手前になる)を右(350度)に行き、やがて尾根に乗って左折(312度)する。右手前には巻き道が延びているようでもある。

しばらくして頭上に送電線をみる。狭い廊下を過ぎ、そのまま尾根に沿って駆け上がる。2004年12月23日(木)には、最後で少し道がわからなくなった。基本的には、尾根をはずさないようにすればよい。倉重コース側に少し迷うような道筋がいくつかある。しかし、本道そのものはしっかりした道である。

縦走路にたどり着いて、この尾根コースを見下ろしてみる。下山口(174度)は、谷向こうにある587.2m三角点の方を向いている。下り始めてすぐに少し左へ振れるはずだ。樹木でよくは見えないが鈴ヶ峰の方角になる。

なお、この小畠コース下山口は、610m台の真のピークよりやや南側のコブのようだ。

縦走路を北へ行く~617m~牛池林道に下りる

縦走路を北向きに行くと陸軍省標石617mがある。そこを越えて西側の送電鉄塔に至る。南西の方角に延びる送電線の下が伐採されている。鉄塔から少し尾根筋を 行き、すぐに伐採された場所に入って下る。送電線の下を通り、左手のみごとな人工林へ突き進む(190度)。

一旦牛池林道へ出る。鉄塔管理道の標識だろうか。No.71と表示してある。参考までに、ここから今とおった植林帯に入るには、角度60度となる。さて、小川に沿って林道を左へ少し行くと 、右手の沢から小川が流れ込んでいる。(林道を右手北向きに下ればアルカディア・ビレッジに至るはず)

牛池林道を上り右折~さくらの里(探索)~蛇の池周辺~極楽寺

小川のところで林道を右折(223度)して沢の左岸を行く。ここもまたみごとな人工林だ。スギ、ヒノキがしっかりと枝打ちされており、切り落とした枝は間隔を置いてきちんと束ねて置いてある。3日前に倉重コース下山口近くの送電鉄塔で会った人の話では、この区間は荒れているということだった。どんなコースか心配だったが杞憂に終わった。

しばらく前からチェーンソーの音が聞こえていた。この槇道のすぐそばで、二人の人が仕事中である。ここは今でも手を入れ続けている植林帯のようだ。そっと感謝して静かに通り過ぎる。

さくらの里に至る。ここからアルカディア・ビレッジまで下りで20分程度のようだ。さて、さくらの里展望台から少しヤブの中に踏み込んで、663.4m後畑四等三角点をさがしたが見つからなかった。憩いの森(蛇の池周辺)を適当に歩きまわり、極楽寺展望台661mに至る。

極楽寺・極楽寺山~(ヤブ漕ぎ)~牛池

極楽寺に登りつくしばらく前から小雨、展望はほとんどない。極楽寺山山頂693mに移動して昼食を済ませ、すぐ下山にかかる。蛇の池北側の690m表示(地形図)地点から牛池をめざす(2003年05月17日にブッシュの中を反対に牛池から登ってきたことがある)。踏み跡がわからない。右手沢に下りそのまま牛池までずり落ちる。

一昨日23日(木)に極楽寺山中でお会いした人によれば、牛池の東側にそって下りる道(二万五千分1地形図記載)があるにはあるが荒れているという。参考のため、牛池堰堤北東角から南をのぞき込んで見た。踏み跡があるようにも見えたがはっきりとは分からなかった。

牛池林道を下る~倉重コース下山口~(縦走路を北に行く)~小畠99コース分岐

牛池林道を下る。観音北コースへの分岐、そのすぐ北で、再び山道に入る地点の分岐をいずれもやり過ごしてそのまま林道を下る。林道が左へ大きくカーブしている地点から山道に入り、倉重コース下山口に至る。 林道からは1分そこそこの距離だ。そして、縦走路を北へ小畠99コース分岐(600m台のコブ)まで移動する。

小畠99コース

小畠99コースはとにかく急下る。かなりしんどい。それでも送電線鉄塔あたりからは少し落ち着いてくる。沢沿いの道と合流した後はゆったりと下る。左岸を少し下ると倒木があり道が塞がれている。その手前に小畠の一枚岩という表示があり、そこで左手一段上の道に乗り換える。すぐに左手尾根コース分岐がある。そこから下はちょっとした尾根道になっており、二万五千分1地形図記載の登山道より少し北側のゆるやかな尾根を下っているようだ。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年02月06日)山行記
    観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース
    (出発:中地上バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:速谷神社前バス停(広電廿日市市役所前(平良)―広島電鉄宮島線)
    注:速谷コースはその後放棄。

広島湾岸トレイルの周辺を歩く

カテゴリー
未分類

魚切ダム方面~中国自然歩道~617m北東尾根~アルカディア・ビレッジ(2005/01/08)

Akimasa Net
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旧河内峠~中国自然歩道~617m峰(山頂部尾根縦走路)~牛池林道~さくらの里~アルカディア・ビレッジ
(出発:河内下原バス停、帰着:アルカディア・ビレッジ-送迎バスにてJR廿日市駅まで)

2005年01月08日(土)、単独

このページの目次です

はじめに

今日の予定は次のとおりであった。旧河内峠を通る中国自然歩道を探索した後、陸軍省標石(617m、663m)を経て山頂部に至り、その後アルカディア・ビレッジへ下る。 極楽寺山山頂部までは、「広島市の山を歩く(上巻)」極楽寺No.3ルートの追っかけということになる。

途中で雪が降り始めたため山頂部はあきらめ、617m~送電鉄塔で尾根を越えてすぐにアルカディア・ビレッジをめざした。とはいうものの、牛池林道をそのまま下るのも面白くないので、さくらの里を経由して下った。これによって、極楽寺山中の主な山道はほぼ歩いたことになるだろう。

今日のコース&コースタイム

河内下原バス停10:38-沢11:02-旧河内峠11:06-沢11:17-荒れた河原11:24-堰堤11:31-中国自然歩道分岐11:54-617m取り付き12:00、12:07-急登終わり12:10-第一送電鉄塔12:12-コブ12:14-(せまい廊下)-コブ12:16-倒木抜ける12:19-分岐12:28-第二送電鉄塔そば12:30-617m下12:36-617m出発12:38-第三送電鉄塔12:39-分岐左へ12:40-人工林12:42-牛池林道12:49-さくらの里分岐右へ12:52-さくらの里先端部13:04-さくらの里東屋13:06、13:24-鉄塔13:27-いやらしい木段(16度)-アルカディア・ビレッジ0.5km13:34-手摺つき木段13:37-アルカディア・ビレッジ13:44

河内下原バス停(28分)旧河内峠(25分)大杉橋・荒谷林道(23分)中国自然歩道(6分)617m取り付き(29分)617m(11分)牛池林道(3分)さくらの里方面分岐(12分)さくらの里東端(2分)東屋(20分)アルカディア・ビレッジ
総合計3時間06分(途中休憩27分-昼食含む-を加える)

電車が遅れてバス(1時間1本)の乗り継ぎに間に合わなかった。家を出るのに手間取ったのと合わせて2時間近くのロスタイム。

河内下原バス停~旧河内峠

バスを降り、車道を湯来町の方へ少し上がって、左手下原橋を渡る。道標には、「←旧河内峠1.3km-窓ヶ山登山口1.7km→」とある。下河内運動広場入口を過ぎて山道に入る。中国自然歩道の大きな案内版が2枚ある。「矢口-極楽寺ルート」と「魚切ダム」だ。そして道標には、「←旧河内峠0.8km-窓ヶ山登山口2.2km→」 、さらに、”倒木の為通行困難、広島県”とも書き加えてある。

「広島市の山を歩く(上巻)」には倒木のことは書かれていない。この本は2年位前の実地踏査を基に書かれているという。そうするとこの倒木は、昨年の台風によるものだろう。どこまで行けるかわからないがゆっくり歩いてみることにする。

旧河内峠までは、左手に時々魚切ダム湖を見下ろしながら、山の斜面を登っていく。山道に入ってすぐに左手谷間に巻き道が崩落している。しばらくすると倒木地帯がありその下をくぐって進む。途中に幾度か気になる箇所があるにはあるが、概して再整備が進んでおり通行困難という程ではない。

旧河内峠~大杉橋(荒谷林道取り付き)

旧河内峠を過ぎると、山の中の沢筋をゆったりと下る。ササが少しかぶっている箇所があるが道に迷うほどのことはない。突然、尾の長いトリが飛び去っていった。もう一羽がその後を追いかけるように飛んでいく。いずれも薄茶色。

右手から沢が流れ込んでくるあたりの手前で、チェーンソーの音がする。音は二箇所から聞こえてくる。一人の人が左手斜面上で作業をしている。もう一人はわからない。作業のじゃまにならないようすばやく通り過ぎる。

一面荒れ果てた河原に出る。1999年の梅雨豪雨で右手の谷から土石流が流れ込んだものだという。今歩いてきた沢を振り返ると、角度316度。荒れた河原を適当に歩いて下り、堰堤に至る。(以上、初踏破)

ここの堰堤は、開放型堰堤というらしい。こげ茶色の太いパイプを前後左右に組み合わせて作ってある。土石流が発生した時、水は流すけれども、大きな岩石はここでしっかり食い止めようというものなのだろう。

荒谷林道~中国自然歩道

大杉橋手前で右側の石垣をよじ登って荒谷林道に上がる。中国自然歩道入口まで短いピッチで足を運ぶ。箱根駅伝の登りとどちらがきついのだろうか。分岐にあるベンチに雪が残っている。(参考:2004年12月18日このルートを逆に下っている)

617m取り付きから樹間に窓ヶ山を確認する(18度)。雪が少し舞ってくる。 先を急ぐ。第二鉄塔まで登ると、降雪が少し多くなり、またたく間に東郷山が見えなくなってしまった。617mピークで降雪がはげしくなり、山頂部への縦走をあきらめてアルカディア・ビレッジ直行へ予定を変更した。(参考:2004年12月23日山行記で、この617m北東尾根コースについて考察を加えている)

617m~牛池林道~さくらの里

617mから西側にわずかに行くと、同じく610m台のコブがあり、第三鉄塔が建っている。そこから大峯山~阿弥陀山を見る。窓ヶ山はほとんど雪雲に隠れている。

鉄塔から坂を下りきって人工林手前で傘を広げる。人工林の中では雪は真上から落ちてくる。さえぎる枝葉がそれだけ少ないということであろう。牛池林道に至り、右折してそのまま林道をアルカディア・ビレッジまで下るのも面白くない。さくらの里経由で行くことにする。(参考:ルートについて詳しくは2004年12月25日山行記)

さくらの里~アルカディア・ビレッジ

さくらの里の芝はほとんど白い雪で覆われている。東屋で昼食後、下りにかかる。アルカディア・ビレッジまでやたらと木段の急坂が続き、無理やりつくった遊歩道という感じがする。雪空で展望についてはよく分からなかった。(初踏破)

アルカディア・ビレッジで入浴後、送迎バスでJR廿日市駅へ出る。山の上は本格的な降雪、下界に下りると雪は降っていなかった。ただし、鈴ヶ峰、広島市内方面は雪雲のなかに霞んでいた。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年02月06日)山行記
    観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース
    (出発:中地上バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:速谷神社前バス停(広電廿日市市役所前(平良)―広島電鉄宮島線)
    注:速谷コースはその後放棄。

広島湾岸トレイルの周辺を歩く

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宮島SA付近~平良コース~極楽寺山~アルカディア・ビレッジ~倉重コース(2007/04/28)

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 極楽寺山トップページ

宮島SAコース敗退~(ヤブ漕ぎ)~平良コース~極楽寺山~国道433号(後畑峠)~陸軍省標石探索~アルカディア・ビレッジ~牛池林道~倉重コース
(出発:広電廿日市市役所前駅、帰着:広島市西区)

2007年04月28日(土)、単独

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はじめに

先週は、芸北でちょっと苦労したので、今週は電車で行ける近場を歩くことにした。極楽寺山西にある陸軍省標石を探しに出かける。

今日のコース&コースタイムタイム

広電廿日市市役所前8:18-西広島バイパス8:33-山陽自動車道8:52-側道取り付き8:58-(引き返す)-側道取り付き9:06-宮島サービスエリア裏9:11-階段9:16-展望台9:35-平良コース9:36-残り20丁9:41-残り14丁10:03-20丁、後40分10:05-地蔵(26丁)10:12、10:15-三角点10:22-原コース分岐10:30-極楽寺10:43、10:53-極楽寺山11:00、11:08-国道433号11:34、11:38-送電鉄塔11:41、11:56-陸軍省標石48号12:14-国道433号12:28、12:35-アルカディア・ビレッジ12:47、12:57-牛池林道13:03-バラス道13:06-分岐13:31-倉重谷コース下山口13:32-左分岐あり13:47-小畠の一枚岩13:52-倉重登山口14:00-栄草原第一号古墳(佐伯運動公園)14:06、14:18-西広島バイパス(倉重川北)14:47-広電鈴峯女子大前北側15:23-帰着15:55

広電廿日市市役所前(45分)宮島サービスエリア(25分)平良コース(46分)三角点(8分)原コース分岐(13分)極楽寺
 小計2時間25分(側道探索8分加える)
 小計1時間50分(推定最短時間、全体で35分程度のロスタイムあり)
極楽寺(7分)極楽寺山(26分)国道433号(18分)陸軍省標石(14分)国道433号(12分)アルカディア・ビレッジ
 小計1時間54分
 (極楽寺山8分、国道433号7分、送電鉄塔15分、国道433号7分加える)
アルカディア・ビレッジ(6分)牛池林道(28分)倉重分岐(1分)倉重下山口(28分)倉重登山口
 小計1時間03分
倉重登山口(35分)西広島バイパス・倉重川北(36分)広電鈴峯女子大前北側(32分)帰着
 小計1時間43分(佐伯運動公園古墳散策12分加えず)
総合計7時間37分
 (極楽寺10分、アルカディア・ビレッジ散策10分、佐伯運動公園12分加える)

山陽自動車道の上り線側道に入る

極楽寺山・平良コースの登山口に至るには、廿日市駅から歩くよりも、さらに一つ西の広電廿日市市役所前(元の平良)の方が、ほんの少し近そうである。という訳で、平良で下りて北西の方向に歩き始める。

適当なところで北に向うべきを、そのまま、野貝原山を前方に見ながら山陽自動車道に至る。「極楽寺山百回登山」の極楽寺山登山コースの中に、山陽自動車道をくぐって右折、宮島サービスエリアを通り過ぎた辺りから左手の階段を上がれば、平良コースに合流するという記述があったのを思い出したので、あまり気にせずやり過ごしたのだ。

山陽自動車道をくぐって右折、高速道路の側道に入る。途中で左手に階段があり探索してみた。もしかして、267mを通って平良コースに合流する山道があるかと思ったが、階段を登り終えてしばらくすると、踏み跡はシダの中に消えてしまった。

宮島SAからヤブを漕ぐ

側道まで引き返し北東に向う。宮島サービスエリアの北側を通り過ぎ、さらに東へ進む。左手に階段がある。前方には、山陽自動車道を跨いでいる陸橋が見えているようだ。平良コースの陸橋で間違いないだろう。左手の階段を登り、その先の踏み跡をたどる。しばらくすると、小尾根上の踏み跡が消えた。周りはシダに小潅木、前にも後にも行けない。登山道はすぐその上にあることは間違いない。強引に押し登って、平良コースからほんの少し西へ入った所にある展望台へドンピシャリで登りつく。(推定標高190m台)

過去の私の記録を見れば、陸橋~展望台はほんの4~5分程度だ。その間で、宮島SAコースが合流しているはずである。今日はその位置より少し上に登りついたことになる。階段の途中で、右から小尾根を巻くように登る道があり、見落としたのだろうか。

家に帰ってから、改めて「極楽寺山百回登山」の登山コースを検討した。

宮島サービスエリア(SA)コース

「サービスエリア上り線の側道を、300mくらい広島方面へ行った突き当たりから107段の階段を上り、平良コースと出会う」となっている。今日登った階段の位置は、突き当りではなかった。それに、階段を登りきれば、すぐに平良コースなのだろうか。平良コースから見たとき、宮島サービスエリア(SA)コースの状態がどの様になっていたか、過日の記憶はない。

なお、同じ日の記録で、JR廿日市~展望まで44分、今日は、広電廿日市市役所前~展望が1時間17分であり、今日の方が距離が短いことを考慮すると、今日は35分程度のロスタイムと考えてよいであろう。

平良コース~極楽寺山693m

平良コースに合流して、しばらくは塹壕状態の割と勾配のきつくない登山道を行く。やがて、岩場をくぐりぬけながら、急登して三角点に至る。天気は晴れ、ただし、見通しはそれ程よくはない。その後、コースは平坦となり、極楽寺661mに達する。極楽寺山といった場合、この極楽寺のある場所 (極楽寺境内)を指して言っている場合が多いようだ。平良コースの、残り○○分も極楽寺を基準にしていると思われる。

極楽寺山693mに至る。左手前方の樹間に大峯山を認める。ここから大峯山を確認したのは初めてである。その右に、阿弥陀山が見えている。手前ピークの右に、東郷山も見えている。

極楽寺山693m~国道433号(後畑峠)~陸軍省標石探索

陸軍省標石を求めて、車道を下り国道433号にぶつかる。廿日市と湯来を結ぶ峠になっている所であり、そこを右に下ればアルカディア・ビレッジ(後畑)である。峠の道向こう右手に踏み跡が登っている。送電鉄塔の管理道であろう。その小道に取り付いてすぐ鉄塔に達する。

送電線左手に沿って、南西の方角に小尾根が延びている。国道433号の北側を七曲峠に向けて走る尾根である。目差す陸軍省標石は、見えている尾根の一番奥のピークにあるはずだ。

植林帯の中に踏み込む。590m台が小コブとなっており、その南面では、ノイバラ、小潅木、倒木が入り乱れて進めない。強引に進むと、トゲがささったり、ツルが足に絡まりつく。先週、脛に付いた擦り傷を押し付けられて、思わずうめき声をあげてしまう。

そこを抜けると、再び踏み跡のない様なある様な道が登っている。ピークかなと思った地点からさらに西へ行ったところに標石が立っていた。平らな山頂部(標高620m台)の西端であった。

国道433号まで引き返す

ここから先も踏み跡は見えない。何も無理をして突き進むほどのことはない。引き返すことにする。ここに至るまでに北側の谷を見下ろすと、日の光が差し込んでおり何だか通りやすそうに見えていた。先達の地図「廿日市市の山々(野貝原山~極楽寺山縦走)」によれば、谷に沿って送電鉄塔管理道と思われる道の記載がある。

標石からやや引き返し、植林帯の中を適当に谷へ向けて下る。谷は広く開けていた。そして、その上を走る送電線の向こう側、植林帯の中にきれいな道が付いている。そこを下って、再び国道433号に至る。先程取り付いた峠から、ほんの100m位北側に下った地点のはずである。

アルカディア・ビレッジまで下る

峠まで登り返し、廿日市側(南)に下っても変化はない。北に下って、アルカディア・ビレッジから牛池林道経由で、極楽寺山北尾根を乗り越して、五日市側に下ることにする。牛池林道上部(牛池周辺)は何度も通ったことがある。ただし、アルカディア・ビレッジから牛池林道に入ったことはまだ一度もない。

アルカディア・ビレッジ~牛池林道~縦走路(倉重下山口):

アルカディア・ビレッジを少し散策した後、地形図で当たりをつけて適当に歩き、牛池林道(地形図黒実線)に入る。林道に入るとすぐに砂利道となり、東の方角へ少しづつ登る。林道が南を向く辺りに、極楽寺山の北側尾根に登る道があるはず、と思いながら歩いていたら、見過ごしたようだ。やがて、右側に”さくらの里”に至る小道をみる。この辺りは一度しか通ったことがない。 その小道が意外と細いのでちょっと驚く。

さて、左折する道を見逃したからといって、あまり差し障りはない。分岐点はあと二つある。南に少しづつ登り、その次の分岐点である倉重下山口との接点を目差す。ここならば、わざわざ尾根を乗り越すことなく、下山口に達することができるので省エネになる。林道が大きく右にカーブする地点手前で、左側の分岐に気をつける。無事分岐を左折して林の中の踏み跡に入り、1分で倉重下山口に至る。この辺りには余計な標識はない。そこが良いところでもある。

倉重谷コースを下る

倉重谷コースで佐伯運動公園まで下り、またしても広島市西区までのんびりと歩いて帰った。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年02月06日)山行記
    観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース
    (出発:中地上バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:速谷神社前バス停(広電廿日市市役所前(平良)―広島電鉄宮島線)
    注:速谷コースはその後放棄。

広島湾岸トレイルの周辺を歩く

2002年11月10日

Akimasa Net
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1)十方山を、またまた雪で敗退
2)帰宅途中で、窓ヶ山に廻る⇒窓ヶ山(2002/11/10)

2002年11月10日(日)、単独

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雪でまたしても初の内黒峠縦走路断念

先週うまくいかなかった内黒峠~十方山を目指すが、再び雪に阻まれて敗退する、。

土曜日は朝方雨、月曜日も雨の予報でその谷間の日曜日に西日本では晴れ間が出て気温も上昇するという。朝目覚めると期待通り北の空が青く晴れあがっており、急いで支度をして出かける。ところが、林道に入って内黒峠に近づくにつれ、除雪された道路脇の雪が深くなる。

今シーズン初めての寒波で、この前の日曜日から降り積もった雪であろう。途中でトラックを先導して走る軽四輪とすれ違う。話によれば上まで十分行ける(ノーマルタイヤで)という。

着いてみれば内黒峠は一面の雪野原である。積雪およそ20cmくらいだろうか。雪に備えた山支度はしていない。今日もまた撤退である。後学のために、二軒小屋駐車場まで突っ込んでみると、水越峠に向けて延びる十方山林道に足跡(轍の跡)一つなかった。(午前9時過ぎ)

林道の帰り道で30台くらいの車とすれ違ったが、スキー板を屋根に積んでいたのはその内の1台だけだった。その他の車は登山目的だったのだろうか。

帰宅途中で、窓ヶ山に登る

十方山の予定を雪で敗退、帰り道で考えた。さて、これからどうするか。展望はあまり良さそうではないが全く見えないわけではない。宮島まで行くか、極楽寺山にするか。今までよく登っていながら展望図のない山を考えて、結局は登山口までの時間を節約する意味で窓ヶ山に決めた。

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2009年08月11日

Akimasa Net
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二軒小屋~十方山林道(祠まで)、往復
初の細見谷(下流部)渓谷遡行に備えて、上流部渓畔林でトレーニング
(出発帰着:二軒小屋)

2009年08月11日(火)、単独

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はじめに

2009年08月11日(火)、単独
十方山林道往復:
二軒小屋~水越峠~下山橋~ワサビ田~カネヤン原~山の神:祠
(出発帰着:二軒小屋)

久しぶりの山行である。ここのところ、天候不順に加えてホームページの入れ替えなどに時間を取られ、全く山に行っていない。そこへ、細見谷渓谷(細見谷川下流部)探索の話が持ち上がった。

足腰を鍛え直しておかなければ、全コースを歩きとおすことはできないだろう。という訳で、まずは細見谷林道(十方山林道)を歩いて、細見谷川上流部の最近の様子を見てみることにした。

今日のコースタイム

二軒小屋(56分)水越峠(43分)下山橋(41分)ワサビ田(44分)祠
 小計3時間18分(下山橋10分、ワサビ田4分を加える)
祠(41分)ワサビ田(21分)下山橋(46分)水越峠(37分)二軒小屋
 小計2時間39分(ワサビ田6分、下山橋8分を加える)
総合計6時間26分(全ての時間、祠29分を加える)
(行き:ゆったり、帰り:ごく普通)

二軒小屋駐車場9:57-(十方山林道)-舗道終わり10:09-十方山登山口(シシガ谷コース)10:35、10:42-(ミヤマカラスアゲハ写真)-旧羅漢山取り付き(恐羅漢山に至る)10:46-水越峠10:53-9号橋11:02-下山橋11:36、11:46ワサビ田12:27、12:31山の神(祠)13:15、13:44-コンクリート壁(滝)13:55-カネヤン原13:59-ワサビ田14:25、14:31下山橋14:52、15:00-9号橋15:30、15:37-水越峠15:46-旧羅漢山取り付き(恐羅漢山に至る)15:52-十方山登山口(シシガ谷コース)15:53-二軒小屋駐車場16:23

先日の豪雨でまたまた道路崩落

二軒小屋までどうやって行こうか。内黒峠は崩落個所があり通行止めになっている。そこで、小板に回り大規模林道を行く。そこでもお決まりの崩落をみる。さらに、二軒小屋から十方山林道を歩き始めてすぐの所でも、法面から舗装道路の上に土砂が崩れ落ちている。この部分は金網で補強をしていたようであるが、その程度で崩落は止められない。今後とも永久に、あちこちで崩れ落ち続けることだろう。

十方山林道の舗装部分が切れる手前には、次のような警告が出ている。

この林道は、この先から国道186号線合流地点まで、路肩の崩壊の恐れや、崩壊箇所が多数あり大変危険なため通行を禁止します。安芸太田町、廿日市市、広島森林管理署

未舗装の部分も荒れている。近ごろ少し歩きやすくなったと思っていたが、がらがらの小石の間の砂が流されて、ゴロゴロしている。細見谷川側の崩落箇所(複数)が大きくなり、通行できるスペースは自動車一台分がやっとだったりする。また、崩落箇所の数が増えたようでもある。

祠では、一本の大きな枯れ木が根元から折れて、林道側へ崩れ落ちている。幸いなことに祠からはほんの少し離れた角度に落ちたため、祠に損傷はなかったようである。しかし、林道のカーブミラーと案内板が下敷きとなりめちゃめちゃに壊れている。

相当強い風雨だったのだろう。林道上のあちこちで、山側から枯れ木がずり落ちたりしている。四輪駆動車でも、今の十方山林道を走りとおすのは難儀なことだろう。もっとも、林業施業の予定が全くない十方山林道核心部(細見谷)では、自動車が入らなければならない必要性も全くない。

真夏の細見谷を行く

真夏の細見谷はさすがに暑い。曇り空で青空が少しのぞく程度だが、汗が落ちる。お茶をたっぷり持っていった。「海人の藻塩」も持った。

それにしても、何となくいつもの年より暑く感じる。細見谷は、北に連なる冷温帯落葉広葉樹林帯の最西南端にあたっている。地球温暖化の影響をもろに受けていることだろう。だからこそなおさら、人の手によってその消滅を手助けすることだけは避けなければならない。

動植物のことなど

くたびれたソバナその他、花はいくつか見たのだが、例によってウェイティングサークルに入っている。いつまでもこのままの状態ではいけない。そろそろ本格的に「細見谷の植物」について勉強を始めなければ。

堀啓子「十方山林道の植物」広島山稜会会報『峠』("たお"と読む)43号(2006年1月~12月)を一つ一つ調べれば何とかなるかも。
(山本明正著「細見谷渓畔林と十方山林道」P.144-152でも引用している)

林道沿いでは、オオハンゴンソウの小群落が点々と続いている。まさにオオハンゴンソウ通りといった感がある。大柄で黄色の目立つこの花はやはり十方山林道にはふさわしくない。こうした外来種の撲滅はどうのようにすればよいのであろうか。

ミヤマカラスアゲハの季節である。しかし、2~3頭が林道上の水たまりで給水するのは見たが、十数頭が乱舞する豪快な場面は見られなかった。

林道上には水たまりがいくつもある。水の中では小さなオタマジャクシが泳いでいる。どんなカエルになるのだろうか。その時までちゃんと水たまりがあればよいが。

ニホンヒキガエルが、ひょっこひょっこと目の前をしんどそうに跳ねていった。この大型ガエルは、いつもは踏みつけられそうになっても何の反応も示さずじっとしているのに、珍しい現象である。

楽しい山行のための体力維持方法

行きはゆっくり目、帰りはごく普通に歩いた。それでも少ししんどかった。久しぶりの山行で脚力が落ちているのは間違いない。たった2か月足らずのブランクだというのに、はっきりと自覚できる。

今後とも山行を楽しむためには、先日、「ためしてガッテン(NHK)」で紹介されていた『スローステップ運動』(踏み台昇降運動)などを検討してみる必要がありそうだ。

なんたって、山行は自分の足二本だけを頼りに山野を駆け巡り、そして無事我が家に帰り着くことを楽しむスポーツだから。

2003年06月21日

Akimasa Net
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小室井山
(出発帰着:もみのき森林公園センター)

2003年06月21日(土)、単独

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はじめに

今週は、土曜日に他の予定が入っていたことと、光ファイバー(Bフレッツ)が不調(開通しない)で、金曜日夜から場合によっては日曜日までかけて悪戦苦闘するつもりでいたので、山行はあきらめていた。ところが、今日(土曜日)の予定は一か月後のものを取り違えていたらしい。そして金曜日夜からのサポート電話は繋がらない。気分治しに山へ行くことにする。

今日のコースタイム

登り1時間33分
下り1時間14分
(頂上での大休止60分を除く)

もみのき森林公園センター10:19-(サイクリングロード)-標高最高点(965.3m)11:02-(MTBコース)-稜線上11:17-1029m付近11:27-小ピーク(1030m台)11:38-小室井山11:52、12:52-(車道)-もみのき森林公園センター14:06

サイクリングロードを反時計まわりに行く

「ひろしま百山」の追っかけ(サイクリングロードを反時計回りに進む)をやるつもりが、最初の尾根道への取り付きを行き過ぎてそのまま進み、(サイクリングロード)標高最高点の少し先から山道に入った。その後の道路と山道の位置関係は2万5千分1地形図の通りである。

モミの木森林公園に至るまでの道中にクリの花は先週同様たくさん咲いている。ヤマボウシは先週より花の数が多いようだ。登山道ではコアジサイが目につく。圧倒的に多いのは紫色だ。

登山道は冬の間クロスカントリースキーのコースとして使用されるもののようである。全般的に緩やかで緑いっぱいの雑木林はそれなりに趣がある。ただし、砂利道(整備しすぎ)が続くのは好きになれない。山頂手前でかなりくたびれたササユリが一輪。

山頂からは、大峯山、羅漢山、鬼ヶ城山、吉和冠山などが望める。しかし、「ひろしま百山」にいう立岩山、十方山はどうも怪しい。十方山などの北側は樹木に完全に阻まれる。

山道の所々に白い花が落ちている。目を上げると5枚の白い花びらを持った清楚な花がぶら下がっている。エゴノキだろうか。同じく白い花のウツギが足元の至る所で満開である。この花の蜜はよほど甘いらしい。何箇所かで様々なチョウが蜜を吸っているのを見た。

下山後、吉和冠山登山口(潮原温泉)に向かった。先週登山口で見たオオバアサガラを確認したかったのだが、花はすでに散ってしまっていた。せめて葉だけでも観察しようとしたが、川底に向かって急斜面であきらめた。時間は2時半前後で冠山からも登山者が続々と下りてくる。道路脇に駐車中の車の数も多くかなりの入山者があった模様。オオヤマレンゲは満開だっただろうか。

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平良、速谷、宮島SAそしてお菊古道の各コース(2008/11/23)

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平良コース(途中まで登る)~速谷コース(下る)~宮島SAコース(登る)~(再び平良コース、下る)~お菊古道コース(下る)
(出発帰着:広電廿日市駅―JR廿日市駅)

2008年11月23日(日)、単独

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はじめに

2週連続(土・日)で東京出張。先週は日帰りに変更となったが、翌日山には行けなかった。今週は、今日の日曜日早くに東京を発つことができた。それでも、お昼過ぎからでは山行は無理と考えていたのだが、寒波後の小春日和に誘われて出かける気になる。

この冬は、極楽寺山の山行ルート図を完成させたいと考えている。その第一弾として、今まで歩いたことのないマイナーな小ルートを確認するつもりで出かける。ほんとうは、極楽寺境内まで上がり、屋代~佐方コースを下ってから、各コースを検討するつもりだった。しかし、時間が押してきて、山頂部に至ることなく5~6合目から速谷コースを下った。

今日のコース&コースタイム

広電廿日市12:27-JR廿日市12:29-西向き12:30-JR線路12:34(道路右端に歩道部分がない)-大きな道路・十字路12:37、12:39-西広島バイパス下り側道12:44-お菊地蔵由来記12:46-平良第2号トンネル12:48-(狭い地道)-自動車道12:50-平良コース登山口(下平良小野地区)12:53-あと110分表示(標高70m前後)12:58-前方に空を見る13:02-お菊古道分岐13:03、13:04-7丁(標高100mくらい)13:05-平な道から再び塹壕-125.6m三角点横13:08-三角点-元に戻る13:11-少々コブ、平らな道、右に大茶臼山-平らなヤセ尾根、再び塹壕13:16-小コブ(標高140m台、右分岐道?あり)13:17-小コブ(標高150m前後、前方に鉄塔上部を見る、自動車道の走行音)-送電鉄塔13:23-山陽自動車道陸橋にかかる13:26-宮島SA分岐13:28-展望台入口13:31-展望台(灰ヶ峰を見る)-本道へ戻る13:34-塹壕、平坦を繰り返す、単独男性多し-平らな道で小コブあり(標高220m 台)13:38、その前後で右手海を見る、江田島、能美島-17丁(標高220m台)、大仏殿まで約2200m13:39-18丁13:41-19丁(右屈折)13:44-男女ペア46分-20丁(標高290mくらい、天明年間?、あと60分)13:49-速谷分岐(登り27度、下り136度、速谷220度、磁北から)13:54、14:01-小コブ(標高260m台)14:07-右手沢へ向かう(267m手前)14:09-沢まで下りる(標高230mくらい)、下り200度(磁北から)14:12-右岸へ14:14-すぐ左岸へ、その左からも水ちょろちょろ-合流14:16-橋(丸太3本)、右岸へ14:17-右手尾根に取り付く(標高210m台)14:18-展望開ける-採土場上部尾根14:25、14:27-尾根を下る、左手の沢筋に踏み跡あり、つぶれている、昔踏んだ?-速谷コース取り付き14:31-自動車道14:36-山陽自動車道14:46-小コブ14:48-ETC専用入口(6時~22時)-五日市31トンネル14:49-五日市30トンネル(山陽道登り口分岐14:53-左カーブ14:56-入口(SA西側)14:58-宮島SA15:00-車止め向こう、左谷で小鳥のさえずり-五日市29 トンネル15:04-階段下(宮島SAコース取り付き)15:08-ブロックを固めた階段-階段上(登りの右屈折点 、宮島SA分岐)15:11、15:12-陸橋15:13-送電鉄塔15:15-右手分岐あり?-左分岐あり15:29-お菊分岐15:29-右手尾根、左手谷、谷の向こうに極楽寺山-立石又兵衛像15:37、15:40-尾根を下る-超下る手前、車道の向こうに経小屋山15:42、15:43-西広島バイパス側道(お菊コース取り付き)15:45、15:46-平良第2号トンネル15:50-平良第3号トンネル15:51-(どうしてこんな近くに2本のトンネルがあるのか)-地道を行く-十字路15:58-JR廿日市16:06-広電廿日市16:08

  • 広電廿日市駅(2分)JR廿日市駅(19分)平良第2号トンネル(5分)平良コース登山口(10分)お菊古道分岐(19分)送電線鉄塔(5分)宮島SA分岐(26分)速谷分岐
    小計1時間27分(お菊分岐1分を加える)
  • 速谷分岐(11分)沢(13分)採土場上部尾根(4分)速谷コース登山口
    小計30分(尾根2分を加える)
  • 速谷コース登山口(15分)山陽自動車道(14分)宮島SA(8分)宮島SAコース登山口(3分)宮島SA分岐(平良コース)
    小計40分
  • 宮島SA分岐(3分)送電線鉄塔(14分)お菊古道分岐(16分)西広島バイパス(4分)平良第2号トンネル(1分)平良第3号トンネル(17分)広電廿日市駅
    小計56分(西広島バイパス1分を加える)
  • 総合計3時間41分(全ての時間を加える)
    (速谷分岐7分、宮島SA分岐1分を加える)

広電廿日市~西広島バイパス

広電廿日市から北向きにJR廿日市駅前まで行く。駅前で左折してしばらく西向きに行き、線路(JR山陽本線)を渡って、そのまま太い道(右手に山)を北西の方角に行く。

西広島バイパスにぶつかり、下り側道を南西に行く。お菊地蔵由来記を左手に見てすぐに、平良第2号トンネルでバイパスをくぐる。平良第3号トンネルのすぐ手前である。(地道をたどれば、ここまでの距離を少し短縮できるかも)

平良2号?平良コース登山口の案内表示があるのは平良3号トンネルではなかったか?だから今日は、平良3号トンネルをくぐって行く予定にしていた。その3号トンネルのこんなすぐそばに、2号トンネルがあるとは今まで全く気付いていなかった。

平良2号トンネルというのは、今日後で探索予定のお菊古道取り付きに至るトンネルのはずである(極楽寺山百回登山ルート図より)。そしてその位置は、廿日市駅方面から西広島バイパスにぶつかって、右手・広島寄りに少し行ったところにあると思い込んでいた。それが、左手・岩国寄りでしかも3号トンネルのすぐそばにあるとは。ルート図を完全に読み間違えていたようである。

何はともあれ、平良2号トンネルをくぐる。車は通れそうにないほど狭い地道を抜けると、すぐに平良3号トンネルをくぐって北西に向かう道に合流する。これら2本の道が合流するかどうかも分からず、全くの山勘で2号トンネルをくぐった結果である。それにしても、こんな近くにトンネルが2本も並行して造られているとは。

平良コース取り付き

すぐに平良コース登山口(下平良小野地区)があり、そこから山道(右折)に入る。これから先、塹壕のように掘れた部分と平坦な道の繰り返しが続いている。標高70m前後に「あと110分」表示がある。塹壕の上から心地よい風が吹いてきて、前方に空を見るようになると、お菊古道右分岐(標高90m台)は近い。

7丁(標高100mくらい)を過ぎて、平な道から再び塹壕になると、125.6m三角点横に達する。塹壕右手に 小さな標識があり、三角点が近くにあることを示している。前からあったものであろうか。今まで気付いたことはない。標識横の塹壕土手に踏み跡が付いており、三角点はそこを駆け上がってすぐのところにある。今まで気にはなっていたのだが、実際に確認するのは今日が初めてである。

山陽自動車道

やがて、送電鉄塔(標高160m台)の横を通り抜け、山陽自動車道の陸橋を渡り、左に自動車道の法面を少し登ると、前方から宮島SAコースが登ってくる。と、書いてはいるが、ほんとうはこの分岐を確認したことは今まで一度もない。

今日も宮島SAコースはどこから登ってくるのか、キョロキョロしながら結局は分からずじまいで、後刻、宮島SAから改めて登ってきて初めて気がついた次第。

宮島SA分岐:平良コースで山陽自動車道の陸橋を渡り、法面を登りきる地点(右屈折点)で前方に足を踏み出す。そこで法面の向こう側をのぞきこむと、急な階段(ブロック製)が登ってきている。これが宮島SAコースである。

宮島SA分岐から3分程度登ると、展望分岐(左折)があり、すぐ先の展望台からは灰ヶ峰方面も見える。展望台から本道へ戻り、相変わらず、塹壕、平坦を繰り返しながら登る。時刻は遅い。すでに皆さん下りモードである。単独中年男性が次々と下りてくる。団体さんが下りてくる。中年男女が下りてくる。

もしかして、「極楽寺山百回登山」管理人様にお会いするかもしれないと、すれ違いざま失礼ながらお顔をじっと観察しながら登る。後日のメールによると、当日は同じ山中ながら別の場所にいらっしゃったようである。

さて、標高220m台の平らな道に小コブがある。その前後で右手に海(江田島、能美島など)を見る。すぐに17丁があり、「大仏殿まで約2200m」とある。続いて、18丁、19丁と登る。20丁(標高290mくらい)には、天明年間?と 彫りこまれている。そして、「あと60分」表示がある。

速谷コースを下る

標高340mくらいに速谷分岐があり、そのことを示す石柱が建っている。コンパスを取り出して登山道に合わせると、登り27度、下り136度でほぼ直角に曲がっている。今日は時間が押してきて、山頂部に至ることなくここから下ることにする。

速谷コースは、左手支尾根(南向き、220度)の踏み跡をたどって下る。踏み跡はやがて右に振られ、西南西の267mをめざして下る。裸地の踏み跡はあまりはっきりとしない。267m手前でさらに右に振って沢まで下りる。その地点の標高は230mくらいで、下流を見ると磁北から200度を向いている。

沢はかなり荒れている。ここ何回かの台風・豪雨で倒された木々がそのままになっている。一度草刈りをした(極楽寺山百回登山、2006年1月)ものの、3年足らずで再び繁ったようである。あまり利用されていないらしい。

沢沿いの踏み跡は、ほぼ右岸についている(一部左岸に渡る)。標高210m台で右手尾根に取り付き、トラバース気味に少し登ると尾根の上に達する。右手を覗き込むと、大きな採土場がある。そこから、お墓が点在する竹林を西向きに下ると、溜池に通じる舗装道路(地形図黒実線)に出る。速谷コース取り付き口である。取りつき口から道路上部(北側)を見上げると、左手に溜池の囲いらしきものが見える。

宮島SAコースを登る

速谷コース取り付き口から南へ少し下れば、右手から国道433号が下りてきて合流する。長野ループから南へ下った地点である。国道をさらに下ると、山陽自動車道にぶつかる。宮島SAへ至るには、広島方面上り車線の側道を北東に行く。宮島SA付近には、いつの間にかETC専用入口(6時~22時)ができている。そのため、側道を行き交う車の量が多く気が抜けない。

宮島SAの横を通り、側道をさらに北東に行く。突き当りから、左手の法面に付けられた階段を登れば平良コースに合流する。その位置は、平良コースの陸橋(山陽自動車道)を南から北に渡り、そこから、西向きに法面を上がった地点である(既述)。

お菊古道コースを下る

平良コースの陸橋(山陽自動車道)を北から南に渡り、125.6m三角点(気付かず通り過ぎる)を過ぎて下ると、やがてお菊古道コース(左斜め前分岐)がある。そちらに入ると、昔よく踏まれたのであろう、しっかりした道が続いている。

気持ちのよい山道が、右手尾根のやや下を通っている。左手には谷が開けている。小鳥のさえずりを聞き、時々極楽寺山(観音北コース三角点587,2m辺りか)を樹間に見る。

六丁、五丁、四丁はお菊古道にある。そして四丁には「立石・・・」と彫りこまれている。立石又兵衛のことであろうか。そのすぐ先に立石又兵衛像(標高 80m台)がある。

像を左手にみて尾根を下ると、西広島バイパス法面に達する。超急坂をロープの助けを借りて慎重に側道まで下る。側道を南西に行き、平良第2号トンネルをくぐってバイパスの南側に抜ける。

適当に地道を選んで、JR廿日市-広電廿日市に帰り着く。小春日和のなか、山中では多くのヒトとすれ違った。ゆったりとした時を過ごせて満足。翌日は雨となった。一回分得をした気分でもある。

なお、今日の東京からの帰り(新幹線)では、新大阪で乗り継いだ。途中の京都で大勢の人が下車していった。連休に加えて、紅葉の真っ盛りだったろうか。山行の帰りの広電も満員であった。宮島の紅葉だろう 。

そのほか

平良3号、トンネル表示が少しずれている(国土地理院地形図)

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年02月06日)山行記
    観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース
    (出発:中地上バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:速谷神社前バス停(広電廿日市市役所前(平良)―広島電鉄宮島線)
    注:速谷コースはその後放棄。

広島湾岸トレイルの周辺を歩く

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平良コース~極楽寺山・牛池周辺探索~屋代・佐方コース(2008/11/29)

Akimasa Net
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平良コース~極楽寺山~牛池~牛池林道~663m峰(山頂部尾根縦走路)~極楽寺境内~仁王門下~屋代・佐方コース
(出発:広電廿日市駅、帰着:広電山陽女子大前駅)

2008年11月29日(土)、単独

このページの目次です

はじめに

極楽寺山第2弾である。

今日の予定は次のとおりであった。平良コースで、前回(速谷分岐)より上をめざし、極楽寺~極楽寺山から牛池~牛池林道をアルカディア・ビレッジまで下る。そこから蛇の池~極楽寺まで登りなおし、屋代・佐方コースを下る、というものである。しかし、牛池で少し雨が落ちてくるようになる。予定を短縮して、663m(縦走路)経由で極楽寺に戻り、予定のコースを下った。

今日のコース&コースタイム

広電廿日市9:14-JR廿日市9:16、9:18-十字路9:25-平良第3号トンネル(西広島バイパス)9:31-平良第2号トンネルからの道合流9:32-平良コース登山口9:35-あと110分表示(標高70m前後)9:39-お菊古道、右分岐9:43-125.6m三角点9:46-小コブ120m台9:47-十丁9:49-塹壕、塹壕終わり-小コブ、右分岐あり(右手鉄塔コース、八ヶ迫池)9:51-左手に分岐9:54-小コブ9:55-送電鉄塔9:56、10:00-極楽寺橋(山陽自動車道)10:01-宮島SA分岐10:03-小コブ10:08-十八丁(標高230mくらい)10:10-十九丁(右屈折、標高260mくらい)10:13-磁北線表示の板10:16-廿丁(あと60分)10:17-左分岐(速谷コース)あり(標高340mくらい)10:21-右折10:25-残り十四丁10:26-樹間に海をみる-廿四丁(あと40分)10:28-小展望10:31-廿六丁、地蔵10:35-展望10:36-廿七丁10:39-岩場終わり10:40-518.4m三角点10:43-廿九丁10:46-三十丁(あと七丁)10:49-左分岐(原コース)あり(あと20分、標高580mくらい)10:51-右手前方樹間に山頂部10:57-大日如来像(標高590mくらい)10:58-三十?丁(右手に少々コブ)11:58分、三十五丁11:00-キャンプ場、左分岐11:02-仁王門下(標高610mくらい)、三十六丁11:02-極楽寺661m11:07、11:15-第二駐車場11:21、11:22-極楽寺山693m11:26、11:27-巻き道合流(左下:管理棟)11:30-小コブ(ベンチあり)11:33-左下:多目的広場11:34、11:35-魚切ダム方面入口11:37-行過ぎる-戻る11:38-牛池分岐(左へ下る)11:42-水音ちょろちょろ11:46-牛池11:49-(右側探索)-戻る11:50-牛池堰堤北西端11:54-(牛池林道に入る)-左分岐(水苔の池)あり12:00-右分岐(山頂部縦走路および観音北コース)に入る12:01-右分岐(山頂部縦走路)に入る、直進:観音北(三角点コース)12:03-コブ12:07-陸軍省標石、663m12:09、12:10-663m12:12-小コブ12:15-鞍部630m台12:17-少々コブ12:18-小コブ650m台(地形図表示)12:21-右分岐(牛池)あり12:23-登りつく12:25-少々コブ12:27-魚切ダム方面入口、分岐を左に行く(右分岐:蛇の池に下る)12:28-右分岐(多目的広場)あり12:29-鞍部、左前方木段は極楽寺山693mへの登り、右分岐(管理棟)あり12:31-極楽寺山ピークの横12:34-第二駐車場12:36-極楽寺展望東屋12:42、13:05-仁王門下13:09-急な階段(眼下にゴルフ場をみる)13:14、13:18-左手上に反射板(右下に東屋)13:23-右分岐あり13:26-右へ13:29-左分岐(尾根すじ)13:31-五日市町17.0km標石13:40-良い道13:43-沢(水流れる)13:46、13:48-ヒトに会う13:55-佐方分岐(標高250mくらい)13:58-地蔵13:59-佐方・五日市分岐14:01-涸れ沢14:03-少々尾根を行く14:07-右後に道が上がる?14:12-佐方橋(山陽自動車道)14:16-簡易舗装終わり14:18-鉄塔横14:23-右へ折り返す14:29-車道 (廿日市市消防本部鉄塔)14:31-西広島バイパスにぶつかる14:40、14:43-側道を北東方面へ探索-引き返す14:50-佐方2号トンネル(西広島バイパス)14:53、14:56-佐方川に沿って下る-広電山陽女子大前15:12

  • 広電廿日市駅(2分)JR廿日市駅(17分)平良コース登山口(21分)送電線鉄塔(21分)速谷コース分岐(30分)原コース分岐(16分)極楽寺
    小計1時間53分(JR廿日市駅2分、送電線鉄塔4分を加える)
  • 極楽寺(6分)第二駐車場(4分)極楽寺山(10分)魚切ダム方面入口(5分)牛池分岐(12分)牛池堰堤北西端
    小計39分(第二駐車場1分、極楽寺山1分を加える)
  • 牛池堰堤北西端(6分)水苔の池分岐(1分)極楽寺山山頂部縦走路分岐(2分)観音北コース分岐(6分)陸軍省標石(2分)663m(9分)650m台ピーク(2分)牛池分岐(5分)魚切ダム方面入口(8分)第二駐車場(6分)極楽寺
    小計48分(陸軍省標石1分を加える)
  • 極楽寺(18分)反射板(23分)沢(10分)佐方分岐(18分)山陽自動車道(15分)車道、廿日市市消防本部鉄塔(9分)西広島バイパス(3分)佐方2号トンネル(16分)広電山陽女子大前駅
    小計2時間07分(沢2分、西広島バイパス付近探索10分、佐方トンネル3分を加える)
  • 総合計5時間58分(全ての時間を含む)
    (極楽寺8分、極楽寺23分を加える)

平良コースを登る

JR廿日市の駅前から、大野権現山や野貝原山を見る。その野貝原山をほぼ正面に見ながら、今日は地道を通って北西に行き西広島バイパスにぶつかる。平良第3号トンネルで西広島バイパスをくぐり、バイパスの北側に出る。そこからなおも北西に少し登り、右手の登山口から民家の横を抜けて山道に入る。

なお、平良第3号トンネルの入口には道しるべがあり、「瀬戸内海国立公園、極楽寺山登山口、これより北200M右山道を上る、頂上まで徒歩120分」とある。

山道に入ってからも道しるべがあり、「あと110分」、「あと60分」、「あと40分」、「あと20分」という表示が続いている。その付け方から推測すると、トンネル入口の道標でいう頂上とは、極楽寺山山頂693mのことではなく、極楽寺境内661mを指しているものと思われる。

それはともかく、登山口から地形図にも表現されている塹壕のなかを行く。塹壕を登りついてやや平になるところで、右後からお菊古道が合流してくる。再び塹壕の中に入ると、125.6m三角点の位置を示す小さな標識が、右手土手に取り付けられている。三角点は、塹壕を右手に駆け上がり、さらに数歩踏み込んだところにある。

再び塹壕を抜けると、平らな道が続き、小コブ120m台を越えてほんのわずかに下る。小コブの向こうの平らな部分に十丁がある。その後も、塹壕~開けた平坦な部分の繰り返しである。

標高140m台にも小コブがある。右手に小道が整備されており、道標杭「鉄塔コース、八ヶ迫池」が打ち込まれている。先週は気が付かなかった(小道には気付いていた)もので、ほんの最近作業をされたのかもしれない。

地形図を改めて取り出してみると、なるほど登山道東側を送電線が走っており、池の記号もある。その池に向けて、下流から取り付き道路?(地形図黒実線)が途中まで延びている。この池が八ヶ迫池であろう。

送電鉄塔(山陽自動車道手前)~極楽寺661m:

やがて送電鉄塔(標高160m台)に達する。小休止をして下着を一枚減らして汗をふいているところに、一人の中年男性が現われ追い抜いていった。今日のペースは決して遅いとは思わなかったのだが、その後再びお姿を拝見することはなかった。

極楽寺橋(山陽自動車道)を越え、今日は展望台(推定標高190m台)をパスする。18、19、20丁とみて順調に行き、速谷分岐(標高340mくらい)に達する。今日はここをやり過ごして上をめざす。標高440m~490mくらいで岩場が続き、その間を次々とすり抜けて登る。岩場の途中で、地蔵を過ぎたところに展望のよい地点(標高460mくらい)がある。

岩場を通り過ぎるとやや平らになり、518.4m三角点がある。しかし、展望はない。とはいっても、ここまで来れば山頂部まで標高差は150mもない。瀬戸内海国立公園の原生林を楽しみながら、ゆったりとした道を行くことができる。

原分岐(標高580mくらい)を左に分けて、道は613mを右からゆったりと巻いてゆく。巻き終わると、向こうの尾根に大日如来像(標高590mくらい)があり、仁王門下(標高610mくらい)まで、これまたゆったりと歩くことができる。

今日は、このわずかに起伏のあるコースを使って、県工の陸上部がトレーニング中であった。613m付近から仁王門下まで、予定はダッシュ5本で残りあと1本とのこと。静かな森の中で、生徒たちの激しい息遣いと、監督の気合が響き渡っていた。

仁王門下から、最初と最後に石段を登れば極楽寺境内(標高661m)である。展望はあまり良くない。直ちに牛池に向かう。

極楽寺山693m~魚切ダム方面入口~縦走路に入る

極楽寺境内を抜けて、奥の院下から第二駐車場に至る。そこから右手木段を登ると、極楽寺山山頂693mである。山頂には東屋があるのだけれども、もともと展望はあまり良くない。今日は先を急いで、向こう側(北向き)の木段を下る。

木段を下り終わった鞍部で、左手後方から駐車場からのトラバース道が合流してくる。同時に左下に管理棟分岐を分けて北向きに行く。小コブ(標高670mくらい)を過ぎて、左に多目的広場分岐を分け、なおも北に行く。

少し盛り上がった地点(標高680mくらい)があり、道がわずかに左に振れて下る。そこが魚切ダム方面入口であり標識はなにも無い。右折して極楽寺山頂部縦走路に入る。(今日、670m台コブに気象観測装置を見なかった。以前確かにあったはず)

縦走路から直接牛池に下る~牛池林道

縦走路に入ってしばらくは平坦な踏み跡があり、やがて超急下るようになる。その下り途中、標高650mくらいの地点(その先の標高640m台鞍部手前)で左に踏み跡がある。最近整備された牛池へのコースである。そこに踏み込み、落ち葉の堆積した踏み跡に目を凝らしながら下る。

取り付きは、地形図黒点線のやや東側と思われる。しかし、踏み跡の方がより北向きに付いているので、両者はすぐにクロスして、実際には地形図黒点線の西側を下るようになる。

足元から水が染み出るようになった地点で、谷の左岸に移動する。水音がチョロチョロと聞こえてくるようになるころ、さらにその隣の谷の左岸に移動する。地形図ではほとんど分からない起伏ではある。

池の南西端近くまで下りたところで右手を探した。しかし、倒木にさえぎられて、池の東側から南側に延びてきているかもしれない地形図黒点線上の踏み跡は、今日も見つけることはできなかった。あきらめて、今までの山行で分かっている池の西側の踏み跡をたどって、池の北側に回りこみ、そこから牛池林道に入った。

参考:牛池の東側は、2007年03月21日に探索したことがある。そのときは、なんとか池の南側に多少踏み込むことができただけであった。そしてそこから、南側の極楽寺山頂部縦走路に向けて強引に駆け上がった。地形図黒点線のわずかに東側と思われる。登りついた地点は、陸軍省標石663m手前(南南西)にある650m台ピークの南西側であった。

当日は、さらにそこから極楽寺山に至る途中で、今日のルートが整備されているのを初めて知り、後刻今日と同様に上からも下っている。しかし、その時も池の東西から延びる踏み跡の南側での接点を見つけることはできなかった。

牛池林道~663m(縦走路)~極楽寺661mに戻る

牛池の北東端が牛池林道の終端部になっている。林道は、そこから北向きに山頂部縦走路の西側を行き、その後、西に折れて下り、後畑(アルカディア・ビレッジ近く)に至る。

今日は牛池林道を通ってアルカディア・ビレッジまで下り、そこから逆に、さくらの里~蛇の池を通って極楽寺展望台まで登り返す(反時計回り)ことを考えていた。

しかし、牛池北側で雨が落ちてきて、予定していたコースをあきらめた。そして、牛池から牛池林道に入ってすぐに右折、山頂部縦走路を南向きに帰ってくる(時計回り)コースを選んだ。

もちろん、今日実際に歩いたコースの方が距離は短い。しかし、歩く距離を短くするためだけならば、いっそのことアルカディア・ビレッジまで下って、そのまま送迎バスに乗ってもよかったのだが、それではあまりにも面白くない。

牛池林道に入って北東の方角に行き、すぐに水苔の池に至る分岐を左に分けて進むと、林道が北(左)に振られる地点がある。そこに右分岐(極楽寺山頂部縦走路および観音北コース)があり踏み込む。土塁の上を行くと、もう一度分岐(直進と右折)があり、右の極楽寺山頂部縦走路に入る。ここで直進は、観音北(三角点)コースである。

後日注:観音北分岐は、土塁上にあるのではなく、縦走路を土塁からほんのわずか南に登った地点にある(2008年12月6日)。したがって、牛池林道から観音北分岐に入るには、まず、牛池林道から東向きに縦走路に入り土塁を通って右折する。そして、「土塁から南向きにほんの少し登った地点」で左折することになる。

さて、土塁のところで右折してすぐに660m台ピーク(陸軍省標石)がある。南向きに663mを越え、鞍部630m台~小コブ650m台(地形図表示)を南西に行く。このコースにはシロモジが多く、登山道にも特徴のある葉っぱがたくさん落ちている。

小コブ650m台の先で、小さな鞍部を越えて登る途中に、先ほど下った牛池への分岐が右手にある。なおも南西の方角に登り、平坦部を行くと魚切ダム方面入口分岐に帰り着く。

魚切ダム方面入口分岐を左に行く。すぐ右に多目的広場分岐を分けて進むと、極楽寺山693m北面の木段下に至る。今回は木段を登らず、右手前方に延びるトラバース道(右下に管理棟分岐を分ける)を行く。山頂の真横まで少し登ると、左手山頂に向けて踏み跡が付いている。そこからトラバース道はゆるやかに下り、第二駐車場に至る。

そこから極楽寺展望東屋まで移動して昼食とする。

屋代コースを下る

極楽寺境内661mから屋代コースを下るには、まず最初に、661mから平良コース(南向き尾根)で仁王門下(標高620mくらい)まで下る。仁王門下によい道がついており、平良コースはそれを右へ行く。

屋代コースは、仁王門下から左(東側)へ下っていく。下る途中で、極楽寺から373mに延びる南東尾根にいったん乗る。その地点には、極楽寺山のふもとからもよく見える反射板(標高540mくらい)がある。

その反射板の前後の登山道は、かなりの間で階段が続いている。なぜならば、近年の台風や豪雨で、登山道が激しく痛めつめられてしまったためである。それらを修復するために、登山道は階段と擬似手摺(コンクリート製)で固められてしまっている。

特に、極楽寺展望台東屋の直下から、南東尾根(極楽寺~373m)南側の沢筋を一気に駆け下った土石流はすさまじかった。このため、仁王門下から反射板までの途中で沢を越える地点には、長い急な階段が取り付けられている。

その階段の標高は580m~600mくらいで、眼下にはゴルフ場がみえている。そして、その正面向こうに安芸小富士(似島)をみることができる。(2003年05月17日に屋代コースを下から登ったときには、まだ工事中であった)

山道はその後、尾根南側の沢に向けて下る。沢まで下る(標高360~370mくらい)と、昔ながらの落ち着いた道が右岸を下っている。途中で、登ってくる一人の男性とすれ違った。これが今日下りで出会った唯一のヒトである。

途中で佐方コースに入り、広電山陽女子大前まで歩く

しばらくして分岐があり、右手佐方コースへ入る。少し下った地蔵のところでは、左手の屋代コースと結ぶ踏み跡がある。そのすぐ下にも、佐方・五日市分岐というのがある。少し古い時代の佐方・屋代コース分岐と思われるが、ヤブに覆われており、屋代方面に通り抜けるのは困難なようだ。

小鳥の鳴き声を左手に聞きながら涸れ沢に至る。スギ植林帯に入り、掘割りを右手にゆったりとした尾根上の部分を行く。全体的には、右手にもう少し大きな尾根があるようだ。

やがて簡易舗装道となり、佐方橋で山陽自動車道を渡って再び山道に入る。最初は右手に谷をみていたが、いつの間にか尾根の上を歩いている。右に折り返し、左手に谷をみて竹林の中を下り、車道に降り立つ。廿日市市消防本部の高い鉄塔が立っている。

道なりに南へ下り西広島バイパスにぶつかる。そこから屋代コースに行くことができるかどうか確かめるために、側道を北東の方角に少し踏み込んでみた。しかし、側道はそのまま自動車道に入り込んでいた。自動車道の側を歩くこともできそうに見えた。しかし、怖くて引き返す。

側道を南西に引き返し、そのままさらに少し下る。佐方2号トンネルで西広島バイパスをくぐり南側に出る。道なりに南東へ行き、佐方川の左岸に沿って広電山陽女子大前まで下る。

そのほか

613m付近のトラバース道は、標高何メートル地点を通っているか
仁王門下の正確な位置は
693m付近の道の付き方は
今日、670m台コブに気象観測装置を見なかった。以前確かにあったはず

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年02月06日)山行記
    観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース
    (出発:中地上バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:速谷神社前バス停(広電廿日市市役所前(平良)―広島電鉄宮島線)
    注:速谷コースはその後放棄。

広島湾岸トレイルの周辺を歩く

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観音北コース~663m峰~極楽寺境内~仁王門下~屋代コース(2008/12/06)

Akimasa Net
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観音北(三角点)コース~663m峰(縦走路)~極楽寺境内~仁王門下~屋代コース
(出発:広電楽々園駅、帰着:広電山陽女子大前駅)

2008年12月06日(土)、単独

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はじめに

極楽寺山第3弾である。今日は予定どおりのコースを歩くことができた。まず、観音北(三角点)コースで、山頂部縦走路に上がる。そして、663m(縦走路)~魚切ダム方面入口を経て極楽寺に至る。その後、仁王門の横を通り抜け屋代コースを下った。

家を出るときから雪がちらつく。登山口までの坂道を登りはじめて山頂部をみると雪で白くなっている。この雪(わずか数センチ)がくせものであった。踏み跡が分からない。足が滑る。手がかじかんで水筒の蓋を開けることもできない。それでも予定どおりのコースをこなして平地部まで下る。

なお、観音北コース取り付きは、標高320mくらいの堰堤であった。今まで考えていた堰堤の一つ上である。したがって、そこから東向きに取り付く沢は、今まで考えていた沢の一つ北側のものである。つまり、「極楽寺山百回登山」のルート図とほぼ同じである。

今日のコースタイム

広電楽々園9:36-広電を渡る9:38-JRを渡る9:39-五観橋9:43-渡って右折9:44-東観音台団地9:51-三宅バス停9:53-広島工大上バス停9:57-西広島バイパスを渡る(鉄道模型のある橋)9:59-ゴルフ場角10:01-田代氏(右折あり)、鈴ヶ峰をみる10:04-ゴルフ場入口バス停10:07-日本アライアンス神学校10:14-山陽自動車道(五日市23号トンネル)10:25-(ヤブ漕ぎ)-車道10:38-観音登山口10:39、出発10:46-簡易舗装切れる10:51-開放堰堤横10:59-(上部探索)-堰堤横に戻る11:06-尾根に乗る(左下に谷をみる)11:12-尾根続く(右下に谷をみる)11:15-尾根(掘れた道、分かりやすい)11:16-巻き道(右上尾根のすぐ下)11:18-左谷下へ踏み跡11:19-400m台鞍部上部11:20-西側の尾根に乗る、幅広の尾根-左横に極楽寺山-尾根右手展望(北風が入る)11:26-平坦部(前後尾根道狭い)11:28-左展望、極楽寺山など11:31、11:41-左折11:43-ゆったり-ピーク11:45-下ってゆったり-登り11:46-ゆったりせまい尾根11:48-登り11:49-登る登る11:51-三角点586.7m11:58-山頂部コブ12:00、風当たる冷たい-急下る、せまい尾根-鞍部12:02-580m台コブ12:03極楽寺山をみる-急下る12:05-少々コブ二つ-せまい尾根-小コブ12:06-登り、道の悪い急斜面12:11-590m台ピーク(展望あり)12:16、12:18-急下る-鞍部12:20-600m台ピーク12:23-鞍部、狭い尾根、登る-610m台ピーク12:27(右下みえるはず)-観音北分岐(山頂部縦走路)12:28-縦走路を土塁まで下り、ふたたび観音北分岐へ戻る12:29-630m台コブ12:34-陸軍省標石12:35-630m台ピーク12:38-急下る-小コブ12:41-鞍部12:42-小コブ12:43-登り、滑る-650m台コブ12:47-右・牛池分岐-魚切ダム方面入口12:54-極楽寺山分岐12:58-(トラバース道)-ピーク下13:01-第二駐車場13:03-極楽寺661m13:10、13:17-仁王門下13:22-探索-仁王門下13:28、13:45-四○○M13:54-反射板13:56-六○○M14:01-八○○M14:08-沢14:16-佐方分岐(標高290mくらい)14:26-ベンチ(能美島などをみる)14:29-舗装道14:35-休憩場(屋代コース登山口)14:36、14:45-山陽自動車道(貴船原横断橋)15:46-竜神釜14:49-ゴルフ場角15:02、15:05-西広島バイパス(屋代第1号トンネル)15:14-広電山陽女子大前15:41

  • 広電楽々園(21分)広島工大上バス停、西広島バイパス手前(4分)ゴルフ場角(24分)山陽自動車道(14分)観音コース登山口
    小計1時間03分
  • 観音コース登山口(13分)観音北コース取り付き堰堤(14分)400m台鞍部の少し上(11分)左展望(17分)三角点586.7m(18分)590m台ピーク(10分)観音北分岐
    小計1時間35分
    (堰堤探索7分を除く、左展望10分、590m台ピーク2分を加える)
  • 観音北分岐(6分)陸軍省標石(19分)魚切ダム方面入口(16分)極楽寺661m
    小計41分
  • 極楽寺661m(5分)仁王門下(11分)反射板(20分)沢(10分)佐方分岐(10分)屋代コース登山口(17分)ゴルフ場角
    小計1時間22分
    (仁王門下探索休憩23分を除く、屋代コース登山口9分を加える)
  • ゴルフ場角(9分)西広島バイパス(27分)広電山陽女子大前
    小計36分
  • 総合計6時間05分(全ての時間を含む)
    観音コース登山口7分、堰堤探索7分、観音北分岐・土塁往復1分、極楽寺661m7分、仁王門下探索休憩23分、ゴルフ場角3分

左展望、極楽寺山などをみる11:31
253度、260度、275度、290度、321度(極楽寺山の山並)
164度宇根山?
古鷹山、能美島、大黒神島

広電楽々園~観音コース登山口まで

広電楽々園から線路沿いに西へ行き、三筋川を渡る。その三筋川沿いを北にさかのぼり、広電、JRの各線路を越えて行く。五観橋西詰の次の角で左折、北西の方角に広島工業大学北側を登る。その後登山口まで、概ね北西の方角に登ることになる。

西広島バイパスを渡る手前に「広島工大上バス停」がある。バス停から少し登り、西広島バイパスの屋代トンネル東側出口付近を陸橋で越える。陸橋を渡る左手前横には、”〇〇の鉄道モケイ”という大きな看板を掲げた古い建物があり、その脇には電車の実物が置いてある。この建物は、西広島バイパス下り車線を走行中の車からもはっきり見ることができる。

西広島バイパスを渡り、ゴルフ場の角で左分岐を分けて直進する。ゴルフ場の北側を登り、ゴルフ場クラブハウス入口を通り過ぎると、すぐに「ゴルフ場入口バス停」があり右折する。病院、学校をやり過ごして左折、バス通りに入り、「観音台入口バス停」の前を通って登り、山陽自動車道「五日市トンネル」西側出口付近に至る。

注:ゴルフ場角を左折すると、ゴルフ場南側を登って、屋代コース(仁王門の下、平良コース36丁に登りつく)登山口に至る。

山陽自動車道をくぐり、なおも簡易舗装の地道(地形図黒実線)を行くと、道路左手に観音コース登山口(標高250mくらい)がある。そこには、「極楽寺登山口、頂上まで1時間、造幣局登山(部?)」というりっぱな標識がある。山頂まで「これより1.2km」(標識あり)である。

なお、今日は上記の説明どおりに「ゴルフ場入口バス停」で右折していない。地道をそのまま真っ直ぐ登っていった。山陽自動車道まで、極楽寺山山腹にある反射板を前方に見据えて高度を稼ぐ。山頂部が雪で白くなっているのが分かる。雪を踏む覚悟を決める。

山陽自動車道の下は、道なりに行って狭くて暗いトンネル(五日市23トンネル)をくぐった。トンネルを抜けて山道(セメント道)に入る。その先で道はなくなり、雑木のなかを強引に突き抜けて原っぱにでる。道路の向こうに建物が見えているが、前に進めない。なんとかススキをかきわけて道路にたどり着く。ここは素直に「観音台入口バス停」前の車道を行くべきであろう。

観音北(三角点)コース、取り付き

観音北(三角点)コースは、沢をはさんで観音コース(西側)と逆の尾根(東側)を登っている。取り付き地点は、観音コース登山口(標高250mくらい)を左に分けて、簡易道(地形図黒実線)を北北西の方角にさらに登った地点(標高320mくらい)である。右手に堰堤が見えるところで沢に踏み込み、堰堤の少し上流で左岸に渡る。

この堰堤は、開放型堰堤といって、太いパイプを組み合わせて作ってあり、土石流が発生した時、水は流すけれども、大きな岩石はここでしっかり食い止める構造になっている。

ところで、以前の山行記(2004年12月12日)では、「(ここには)堰堤がいくつかあり、そのうちのどれが取り付きかさっぱり分からない。背丈以上あるヨシの繁った左岸河原を行きつ戻りつしながら、取り付きをさがす」としている。

今日現地を見ると、雑草が繁ったためなのか、堰堤は一つしか分からなかった。それが、今日の取り付きの目標となる開放型堰堤である。ところが、今日はこれを普通の堰堤と見間違えてしまい、開放型堰堤を探してさらに奥まで踏み込んだ。

やがて、道は荒れてきて沢に向けて踏み跡がある。何の目的かよく分からない人工物があり、沢に沿って踏み跡があるようでもあり、なさそうでもあり。

この時、石を踏み外して滑り、したたかに向こう脛を打ちつけた。後で気が付くと、ズボンまで血が染みとおっていた。以前はこんな所まで踏み込んだ覚えはない。引き返す。件の堰堤を見れば、真中がパイプ製になっている。この堰堤で間違いない。真横からみると、普通よく見かける堰堤の形をしているので気付かなかったのだ。

取り付き~三角点586.7m

堰堤記号(標高約320mくらい)の少し上流で左岸に渡り、右手の尾根に取り付く。左手下に谷を見ながら、尾根を右にして東向きに登る。以前の山行記(2004年12月12日)にある「取り付いてすぐに沢をのぞくと、崩落箇所があるように見えた」という部分は、雪がうっすらとついておりよくは分からない。

登山道そのものは、雪をかぶってはいても踏み跡は分かる。倒木はあるものの通行に困難というほどのことはない。いったん少し尾根に乗り、再び右に尾根をみてトラバース気味に登る。

400m台鞍部のやや北側に登りつく。右手後ろを見ると、鞍部の向こうに420m台ピークがある。左に振って北へ登る。左手の谷向こうに樹間越しに見えるのは極楽寺山辺りであろう。510m台ピークの先の鞍部から右下に町並みが見えているようである。河内南の団地であろうか。

植林帯を登る。雪が付き踏み跡が分かりづらい。じっと目を凝らして前方を眺めると、踏み跡が浮かび上がってくる。それでも分からなくなることもある。

北~西へ振りながら三角点586.7mに達する。三角点のピークは、もともと展望のないすすきの台地になっている。以前よりも繁っただろうか。かなり通りにくくなっている。しかしながら、極楽寺山百回登山(登山ルート地図)「藪化、通行困難(2008年10月)」というほどではなかった。

ところで、三角点のあるのは、580m台東端である。しかし、西端部の方が少し標高が高いようにも感じる。

三角点586.7m~観音北分岐(縦走路)

三角点から西端ピークを通り越して急下り、登るともう一つ580m台ピークがある(以前、そこから663mピークを267度にみている)。その580m台ピークを急下り、小コブを二つ通り過ぎ、右手から尾根が合流してくると、590m台ピークである。ピークを北から巻いて登山道は延びている。ピークに踏み跡があり駆け上ってみる。宮島、極楽寺山などをみる。

590m台ピーク北側を巻いて急下り、登ると600m台ピークである。今日の尾根登りでは、ここの590m台ピーク~600m台ピーク辺りが意外と通りにくく感じた。三角点付近よりも神経を使った。雪道の上り下りが続き、少し疲れがたまってきたせいもあるだろう。

西へ少し下ると、左から登山道(山頂部縦走路、極楽寺山~魚切ダム方面縦走路)が合流してくる。雪であたり一面が白くなっており、思わず進むべき方向を見失いそうな錯覚に陥る。現在位置を確認しておく必要があるだろう。

そこで、縦走路に合流した地点(観音北分岐)から右へわずかに下る。土塁が左折方向、つまり牛池林道に向けて延びているのを確認して、再び分岐点に戻る。観音北分岐は、土塁上にあるのではなく、縦走路を土塁からほんのわずか南に登った地点にあることを再確認する。

観音北分岐(縦走路)~663m(縦走路)~極楽寺661m

観音北分岐から、山頂部縦走路を南向きに極楽寺山の方へ行く。すぐ先の陸軍省標石660m台までがなかなか這い上がれない。かなり疲れてきたようだ。

663mピークを越え、鞍部630m台~小コブ650m台(地形図表示)を南西に行く。登り坂で雪に足を取られて何度もずり落ちる。体力を消耗する。足元をみると雪道に靴の跡がついている。先行者がいるようだ。

小コブ650m台から、小さな鞍部を越えて登る途中に、右手牛池分岐がある。なおも南西の方角に登り、最後に平坦部を行くと魚切ダム方面入口分岐(自然探勝路)である。自然探勝路を左に行き、すぐに多目的広場分岐を右に分けて進むと、極楽寺山693m北面の木段下に至る。

その木段を登らず、右手前方に延びるトラバース道(右下に管理棟分岐を分ける)を行く。山頂の真横まで少し登ると、左手山頂に向けて踏み跡が付いている。そこから、トラバース道はゆるやかに下り第二駐車場に至る。そしてさらに、極楽寺展望東屋まで移動する。

極楽寺661m~仁王門下

極楽寺展望東屋661mで昼食にするつもりだったが寒い。仁王門下まで下りてみることにする。途中の階段を登って来る中年男性一人あり。なお、仁王門の周りはロープで囲ってある。冬期の間、アイゼンを付けた登山者に仁王門をくぐってもらいたくないためだという。なるほど門の真下にはきれいな石が敷いてあり、それを傷つけないようにとの配慮である。

仁王門下まで下ってから、右手の平良コースに踏み込んで、南方面を少しだけ探索する。理由は、電子国土ルート図作成のためである。山頂部登山道が尾根の南側をややトラバースぎみに付いているというイメージがあったので、それを確認したかったのである。

屋代コースを下る

屋代コースの下り(佐方コース分岐まで)については、山行記2008年11月29日付けを参照のこと。

仁王門前後の石段には雪が付いている。そこから下も雪が付いているとなれば、階段の多い屋代コースを下ることはできない。そのときは平良コースを下ることにしよう。仁王門下で昼食後、いつでも引き返す心の準備をしながら、屋代コースを慎重に下りる。

屋代コースは南斜面であり、もともと雪は少なかったようである。順調に下る。山頂部には、(あと山頂まで)四〇〇M、六〇〇M、八〇〇Mを示す真新しい石柱(道標)が設置されていた。先週はなかったはずのものである。

途中、元気の良い男性が一人駆け上がってきた。さらに、女性の二人組が続く。沢までの急坂を無事に下りきり、こんどは、その沢の右岸沿い(沢は見えない)をゆったりと下る。そして、登山口まで下りきる少し手前で左岸に渡る。

登山口では、中国自然歩道の案内地図(矢口・極楽寺ルート)がきれいに書き換えられていた(2008年11月付け)。この辺りを気合を入れて整備し直しているようである。

さて登山口からは、すぐ下にちらっと見えている山陽自動車道を貴船原横断橋で渡り、ゴルフ場の南側に沿ってゴルフ場角(西広島バイパス北側)まで下った。これで今日は、”ゴルフ場北側~三角点586.7m~極楽寺山頂部~仁王門下~ゴルフ場南側”を反時計回りに回って元の位置に戻ってきたことになる。

そこからの帰り道は、今日の朝登ってきたコースを逆に下ればよいだけである。しかし、今日は同じ道を下ることはせずに、ゴルフ場角から少し引き返し、もう一つ南側の屋代、佐方の団地群を抜けて、広電山陽女子大前まで下った。

なお、ゴルフ場角すぐ近くにある79.2m三角点は、ゴルフ場内のグリーンそばにあるらしいが、金網越しにのぞいた限りではよく分からなかった。

電停に帰り着くころ、かじかんだ手もやっと元に戻り、雪がこびり付いて凍りついたズボンの裾も融けて元どおりになった。天気は回復し晴れ間がのぞく。後から登った人は、さぞかし展望を楽しむことができただろう。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年02月06日)山行記
    観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース
    (出発:中地上バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:速谷神社前バス停(広電廿日市市役所前(平良)―広島電鉄宮島線)
    注:速谷コースはその後放棄。

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617m北東尾根~さくらの里~極楽寺山~観音コース(2008/12/20)

Akimasa Net
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中国自然歩道~617m北東尾根~617m峰(縦走路)~牛池林道~さくらの里~極楽寺山~観音コース
(出発帰着:広島市植物公園)

2008年12月20日(土)、単独

このページの目次です

はじめに

極楽寺の仁王門下近くの道標(平良コース、キャンプ場分岐)には、広島市植物公園の地名が入っている。今時、極楽寺から植物公園に回る人などいないと思われるが、極楽寺(仁王門下)~屋代コース~植物公園~荒谷林道は、中国自然歩道「矢口・極楽寺ルート」の一部となっているのである。

極楽寺山第4弾は、広島市植物公園を出発帰着として、中国自然歩道を含むコースを考えてみた。(往路で荒谷林道までの中国自然歩道を行く。ただし、復路の観音コースは中国自然歩道ではない)

まず、植物公園から佐伯運動公園を経て倉重登山口に至る。そして、そこから直接山へ登ることなく、中国自然歩道を通って617m北東尾根取り付き(荒谷林道合流点手前)まで、尾根縦走路の東側斜面を北向きに行く。

次に、尾根に取り付いて617m(縦走路)を越え、尾根反対側の牛池林道を通りアルカディア・ビレッジまで下る。さらに、アルカディア・ビレッジから「さくらの里」経由で極楽寺山頂部まで登り返し、観音コースを下り植物公園まで帰るコースである。

ただし、今日は時間が押してきたため、アルカディア・ビレッジをあきらめ、牛池林道を逆にさかのぼって極楽寺山頂部まで登り、観音コースを下ることにした。

牛池林道まで下りて左手に少し登ると、伐採後の木材積み出し作業中で前に進めない。右横をみると、皆伐で「さくらの里」までのルートは全くわからない。ここから引き返すのも面白くないので、なんとか「さくらの里」まで歩きとおし、後は予定どおりのコースを下った。

極楽寺山百回登山(登山ルート地図)によれば、この区域は「2008年11月現在、植林伐採通行止め」となっている。無理をして通るべきコースではない。

今日のコース&コースタイム

広島市植物公園9:33-佐伯運動公園分岐9:37-窓ヶ山をみる9:51-山陽道陸橋9:52、9:54-佐伯運動公園9:57-古墳10:03-上の駐車場10:06、10:13-中国自然歩道案内板、火葬場-倉重登山口10:16-小さな沢、水なし10:20-オオルリ沢10:23(崩落跡あり)-支尾根越える10:27-涸沢10:28-中国電力管理道あり-右分岐(下河内)10:30-小さな沢、水あり10:34-小尾根、右から回りこむ10:36-小沢10:38-沢、水少々10:41-沢沿いに左へ行く(水音)10:45-風の沢渡る10:48-尾根突端10:53-少し登る、右から巻く、下る-小沢10:54-617m北東尾根取り付き10:56(振り返ると太陽、168度、樹間高井山の上にある)、取り付き216度-出発11:03-急登一段落11:07-太陽正面11:08-第一鉄塔11:10、11:12-小コブ11:13-小コブ11:15-肩11:26-巻き道-第二鉄塔を右下(330度)にみる11:27-やや平11:30-少々コブ11:31-最後の登り-ピーク巻く11:34-617m11:35、11:37-第三鉄塔11:39、11:45-分岐左へ11:46-谷底を下る、右に小さな沢、水音-2トン車は入りそうな作業道-牛池林道11:57-作業中12:00(右折)-自然林12:10-左分岐あり(鉄塔管理道?)12:14-さくらの里12:19-アルカディア・ビレッジ分岐12:20-極楽寺分岐12:26-登りつく、平-少々コブ12:29-分岐ピーク12:30(蛇の池0.2km、管理棟0.4km、さくらの里0.4km)-分岐あり12:31(展望広場0.8km、管理棟0.4km、蛇の池0.1km)-木段登り-小コブ12:33-下り-平ら、ほんの少し登り12:36-少々コブ12:36-下る-分岐12:38(展望広場0.4km、管理棟0.8km、蛇の池0.1km)-木段登る-少々コブ12:40-ややまた登る-魚切ダム方面分岐12:41-下る-分岐、すぐに少々コブ12:42(展望広場0.2km、蛇の池0.3km、多目的広場0.2km)-少し下る、下る-鞍部12:45(展望広場0.1km、蛇の池0.4km、管理棟0.4km)右前方にトラバース道-極楽寺山693m12:50、13:20-第二駐車場13:23-モミ森林-平良コース分岐13:30(左:広島市植物公園、右:廿日市市・原、来た道:キャンプ場)-仁王門下13:31-極楽寺661m13:35、13:41-観音コース下山口13:42-あと0.2km13:48-十一丁13:49-十丁13:49-九丁13:52-尾根右手13:53-あと0.4km13:54-展望ベンチ13:55-落ち着いた尾根13:57-登るご老体14:00-あと0.6km14:01-やせ尾根、尾根を左手にする、右手前に海-左手向こうの尾根をみる14:05-五丁?14:07-あと0.8km14:08-二丁14:18-右手沢沿い14:19-観音登山口14:21-山陽自動車道14:26-一つ休観音(病院前)-観音台入口バス停14:35-五日市高校前バス停14:45-運動公園分岐14:58-広島市植物公園15:02

  • 広島市植物公園(24分)佐伯運動公園(19分)倉重登山口
    小計43分
  • 倉重登山口(40分)617m北東尾根取り付き(32分)617m
    小計1時間19分(尾根取り付き7分を加える)
  • 617m(2分)第三鉄塔(12分)牛池林道(3分)さくらの里分岐(19分)さくらの里・アルカディア・ビレッジ分岐
    小計43分(第三鉄塔6分を加える)
  • アルカディア・ビレッジ分岐(6分)自然探勝路(24分)極楽寺山693m
    小計30分
  • 極楽寺山693m(3分)第二駐車場(7分)平良コース(5分)極楽寺661m
    小計15分
  • 極楽寺661m(1分)観音コース下山口(13分)展望ベンチ(26分)観音コース登山口
    小計40分
  • 登山口(14分)観音台入口バス停(10分)五日市高校前バス停(17分)植物公園
    小計41分
  • 総合計5時間29分(全ての時間を含む)
    (617m2分、極楽寺山30分、極楽寺6分を加える)

広島市植物公園~佐伯運動公園~倉重登山口

広島市植物公園駐車場から、車道を南に少し下り、右折して植物公園の西側を北向きに登る。山陽自動車道の五日市トンネル北東側出口付近を陸橋で渡ると佐伯運動公園である。広い駐車場がある。

運動公園を右手にして北西になおも登る。運動公園上の駐車場近くには、中国自然歩道「矢口・極楽寺ルート」案内図があり、ここでもきれいに修復されていた。(2008年12月6日山行記の屋代コースを下る、参照)

もう少し登ると火葬場がある。入口付近から、建物を隠すため板張りの真っ直ぐな壁が延びている。倉重登山口はその板壁の先にある。

中国自然歩道~617m北東尾根取り付き

倉重コースは、登山口から山に向かっている。今日は、そちらへは行かず、登山口右手の中国自然歩道に踏み込む。中国自然歩道は、最初こそ多少草が被っているが、その先には快適な踏み跡が続いている。幾度となく当地をおそった台風などの爪あとはほどんど残っていない。

まず最初は、谷に向かって下る。勾配が落ち着いてくると、谷を右手にしながら、沢を越え尾根を巻いて少しづつ登って行く。GPSを使ってみたが軌跡が乱れる場面が多くあった。きれいに取れている箇所で、明らかに地形図黒点線からずれていると思われる箇所もある。

しかしながら、右分岐(下河内)が一つあるものの一本道である。迷う心配はない。ただし現在位置を把握するのはなかなか難しい。比較的大きな沢の名前を書いた「道しるべ」が3つあり、現在位置を把握する材料として役立つ。なお、この道標は以前には見たことがないものである。

  • オオルリ沢:280mピーク支尾根手前の沢
  • 涸沢:280mピーク支尾根を越えてすぐの沢
  • 風の沢:388mそばの沢

風の沢を越えると、すぐにこのコース最高点に達する。そして、右前方の樹間の向こうにかすかに山並をみるようになると、617m北東尾根取り付き(標高390mくらい )はもうすぐである。

参考:中国自然歩道は、そこから尾根を巻いて左に鋭角に曲がって下り、荒谷林道に至る。さらに、その先の魚切ダム方面に行くには、まず、荒谷林道を下り大杉橋(荒谷川)から中国自然歩道に入る。そして、旧河内峠を越えて、魚切ダム上部を通り河内下原バス停に至る。(ここで歩く荒谷林道部分は、中国自然歩道に組み入れられているのだろう)

617m北東尾根を登る

この尾根の登り下りについては、2001年05月04日(金)、2004年12月18日(土)、2005年01月08日(土)を参照。

中国自然歩道から、左手の617m北東尾根に取り付き南西に登る。急登である。ここでは、尾根右手の送電鉄塔がよいアクセントとなる。

尾根に取り付き、すぐに太陽を真正面に受けて登るようになる。標高440mくらいに第一鉄塔があり、鉄塔基盤の石垣沿いに手前を左手に巻いて行く。

鉄塔の真横まで登って振り返ると、右手小尾根(磁北から88度)の上の雑木が刈り取ってある。上から下ってきた場合、そこへ向けてまっすぐ下ると後で苦労するだろう。ここを下る場合には、尾根の方角を確認することが大切である。

さて、標高560m台で、コースは右から巻き気味に登るようになる。すぐに第二鉄塔を右下(磁北から330度)にみる。上から下ってくる場合には、いったん鉄塔の方に近づいて下る位置関係になる。

なお、地形図をみると、ここでは登山道と鉄塔との標高差約20mくらいになるが、実際には送電鉄塔の位置は標高560mくらいで、標高差10mくらいではないかと思われる。ただし、そうなるとここで送電線がほんの少し屈折していることになるのだが、実際どうなっているかは分からない(地形図では直線)。

617mピークの北側に登りつき、縦走路に合流する。左手のわずかな高みが617mピークであり、そこまでほんの少し登って陸軍省標石を確認する。その向こう、縦走路南側の踏み跡は意外と狭いように感じる。

617mから牛池林道まで下る

617mから縦走路を西に行くと第三鉄塔がある。大峯山や阿弥陀山がみえる絶好のビューポイントである。先着の男女ペアがあり、彼女もここの場所が好きだという。今日は白河まで行くといって先に腰をあげ、さらに西へ向けて稜線上を下って行った。

すぐ後を追っていくと、私が牛池林道に下りるために、稜線を外れて左下に下っていく地点で、稜線上のかすかな踏み跡に向けて、右前方に苦もなく突っ込んで行かれたようだ。さすがこの辺りを歩きなれていらっしゃるようである。ここでは、明瞭な踏み跡は左下に向いて付いているのである。

さて私は、送電線の走る谷を右手から左手に移動して、その向こうの植林帯に入り込んだ。極楽寺山百回登山(登山ルート地図)では、この谷は「藪化、通行やや困難(2008年3月)」としており心配したが、特に何の問題もなかった。

牛池林道から「さくらの里」に向けて踏み込む

牛池林道に飛び出して、来た方角を振り返ると、植林帯の入口はほとんど分からない。以前にも牛池林道を歩いていて、ここを通り過ごしてしまったことがある。

それはともかく、林道を左へ少し登ると、伐採後の材木を運搬するための作業中である。トラックが林道中央に止まっており前に進めそうにはない。幸い右手に見える踏み跡は、さくらの里に至る道のようである。

一応踏み込んでみると、前方がすべて伐採されており、切り倒した雑木などが地面一杯に敷かれている。行くべき道はまったく分からない。右手に少し登って目を凝らすと、左手下手が通れそうにもみえる。足をくじかないように慎重に木の上を歩いて移動する。

左手の沢左岸まで下ると、元の槇道跡が残っており、そこを南西にさかのぼる。しばらくすると、まだ伐採されていない箇所になり歩きやすくなる。

注意:ただし、極楽寺山百回登山も、「2008年11月現在、植林伐採・通行止め」としている。安易に踏み込むべきコースではない。

槇道を行けば、やがて663.4m三角点南側の「さくらの里」に至る。

「さくらの里」~自然探勝路~極楽寺山693m

「さくらの里」広場の南端にアルカディア・ビレッジ分岐がある。そこから、舗装道(地形図黒実線)をさらに南西の方角に登る。そのまま地形図どおり行けば 林道極楽寺線入口ゲートに達する。

その手前、坂を登りきった小さな峠に「極楽寺山」分岐(標高660m台)があり、左手の未舗装木段を登る。その先は、蛇の池と牛池の間を行く尾根道となっており、落ち葉を踏んで気持ちよく歩くことができる。この道のことを、各種ガイドでは「自然探勝路」といっている。

蛇の池の北側から東側に回り込むこの尾根は、ゆるやかなアップダウンを繰り返しながら、やがて魚切ダム方面入口を経て極楽寺山693mに至る。途中にはいくつかの道標があり、それぞれの場所から右手の蛇の池へ下りることができる。また、それぞれの道標ごとに展望広場(極楽寺山693m山頂)までの距離が示されている。

極楽寺山693m(展望広場)には東屋もあるものの、展望はそれほど開けてはいない。大峯山~阿弥陀山を見ることができる程度である。東郷山も見えるとされるが、樹木に阻まれるようである。

今日は、阿弥陀山の8~10度左に山影を見る。十方山~前三つ倉あたりであろう。そのさらに左は湯来冠山か。いずれの山頂部も、雪があるかどうかまではよく分からない。なお、大峯山の方角に山頂から踏み跡が付いており、山頂部西側につけられたトラバース道の最高地点に至ることができる。

極楽寺山693m~第二駐車場~平良コース~仁王門~極楽寺661m

極楽寺山693mから向こうの木段を下りて第二駐車場に至る。今日は、ここから左手の舗装道をたどって極楽寺661mまで行くことをせず、舗装道の西側下に回りこんで、谷間のモミ大木を鑑賞しながら、いったん平良コースに出た。

平良コースに合流して左をみれば、すぐに仁王門下である。仁王門の横をすり抜けて極楽寺661mに上がる。

極楽寺661m展望

極楽寺661mからの展望を少し楽しむ。小春日和、すこし霞む天気が憎らしい。絵下山の右奥に灰ヶ峰が大きく、両者間の奥に膳棚山(野呂山)も見える。灰ヶ峰と似島(安芸小富士)の間にうっすらと見えているのは、上蒲刈島(七国見山)であろうか。能美島の左奥に倉橋火山が尖がり、両者の間にも島影が見える。中島であろうか。能美島の右手前、絵の島、大奈佐美島のずっと奥に見えているのは、津和地島などであろう。大黒神島の右手前、小黒神島の奥は、柱島、小柱島などであろう。そして、宮島の向こうには周防大島が延びている。

観音コースを下る

観音コース下山口は、阿弥陀堂の裏にある。特に標識はなにもない。最初は幅広の道をジグで急下る。箒をかけて落ち葉を取り除いてあるのだろうか。山頂部では、道の真中に落ち葉はない。

コース上には、(山頂まで)あと○kmを表わす道標がたっている。登山口には「これより1.2km」があり、その他の道標は、山頂部の「あと0.2km」から200mごとに0.8kmまで確認できた。1.0kmは消失したのか見つからなかった。また、昔の石柱があり、山頂下の十一丁から、十丁、九丁とあり、途中は分からず、五丁?そして最後に二丁を発見した。

登山道途中では深い塹壕状態の箇所もあり、昔から地元の人によってよく踏まれた道のようである。取り付き地点までの交通の便は決して良いとはいえず、現在ではあまり利用されているとは思われないのだが。それにしては登山道の状態は非常によい。

と、そのようなことを考えながら下っていると、下から長い竹製の杖を両手に持ったご老体が登ってこられた。今日もこの広い極楽寺山頂部のあちこちで何人ものヒトに出会った。人それぞれの山がある。

観音コース登山口~植物公園

広電楽々園~観音コース登山口までは、2008年12月6日山行記参照。

観音コース登山口から舗装道を南東に下る。山陽自動車道の下をくぐり、病院前の「一つ休観音」を経て観音台入口バス停に至る。ここから、2008年12月6日山行記のコースを前方に分けて左折、概ね北東の方角に行く。大通りを右左折して五日市高校前バス停を通り、植物公園駐車場に帰り着く。植物公園手前では、今日通った佐伯運動公園方面への道を左に分けて直進する。

小春日和のなか、ゆったりと静かに歩き回ることができて満足。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年02月06日)山行記
    観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース
    (出発:中地上バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:速谷神社前バス停(広電廿日市市役所前(平良)―広島電鉄宮島線)
    注:速谷コースはその後放棄。

広島湾岸トレイルの周辺を歩く

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倉重コース~牛池林道探索~617m峰~小畠2コース(2008/12/29)

Akimasa Net
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倉重コース~牛池林道探索~617m峰(縦走路)~小畠2コース(参考・小畠99コース)
(出発帰着:佐伯運動公園(広島市佐伯区))

2008年12月29日(月)、単独

このページの目次です

はじめに

注釈(2019/05/06)

  • 倉重コース:従来から、倉重谷コースとしていたコース名を改めることにする。
  • 小畠コース:従来から、倉重尾根コースとしていたコース名を改めることにする。
    (さらに、小畠1,2,3に細分化する)
  • 小畠99コース:従来から、倉重”新”谷コースとしていたコース名を改めることにする。
  • それぞれのコースを区別しやすくするためである。

  • 極楽寺山の北側尾根縦走路:極楽寺山から北向きに、663m峰(旧陸軍省標石有り)~倉重下山口~(小畠99下山口~小畠下山口・途中から小畠1,2,3に別れて下る)~617m峰(旧陸軍省標石有り)~大杉集落まで尾根筋を歩くことができる。なお、617m峰のことを小畠山(小畑山)と称するようである。
  • 中国自然歩道:倉重登山口から縦走路尾根の東面を北向きに行く。
  • 牛池林道:縦走路尾根の西側に並行している。
  • 倉重コース:佐伯運動公園上の倉重登山口からごく大まかには西向きに登り、極楽寺山の北側尾根縦走路(倉重下山口)に乗る。尾根を左手(南向き)に行くと、663m峰(旧陸軍省標石有り)を越えて極楽寺山に達する。
  • 小畠コース:617m峰のやや南側(縦走路)から、縦走路尾根の東面を下る(途中から、小畠1,2,3に別れて下る)。送電線鉄塔管理道や槇道などが複雑に絡み合いながら分岐している。最後は、倉重コースあるいは中国自然歩道に合流する。
  • 小畠99コース:倉重下山口の北側(縦走路)から、縦走路尾根の東面を下る。超急坂である。倉重コース途中で合流する。お薦めできない。

なお、各ページ本文の書換えは完璧ではない。

倉重登山口からは、山に向かって倉重登山道(倉重コース)が登っている。登山道途中には、右に分岐して各枝尾根を登るコース(小畠2、小畠1、そして小畠99コース)がある。

なお、倉重登山口の右横には、中国自然歩道(2008年12月20日山行記)の入口がある。

今日は、極楽寺山第5弾として、倉重コースを上がり、縦走路の向こうの牛池林道と縦走路との位置関係を確認しながら、617m峰(陸軍省標石、縦走路)まで行って引き返し、途中から小畠コース(小畠2コース)を下った。

予定では、小畠99コースも歩いてみるつもりだったが、実行しなかった。

なお、”小畠山の一枚岩”標識=小畠2コース取り付きに至る左折点のはずだが、今日の山行記では二つのポイントは異なっている。(2019/05/06追記)

注:広島市植物公園から佐伯運動公園を経て倉重登山口に至るまでは、2008年12月20日山行記参照。

今日のコース&コースタイム

佐伯運動公園上10:27-倉重登山口10:31-左下、沢へ分岐あり10:33-中尾根状態10:37-少々コブ(右分岐あり)10:42-小畠山の一枚岩標識10:43-右分岐あり(右岸に渡る)10:44、10:47-右に屈折10:53-少し登る-小さな沢、右岸へ10:57-尾根に乗る11:04-尾根右手トラバース11:08-尾根左手トラバース11:11-尾根横切って左へ11:12-再び尾根右手トラバース-右屈折11:14-山頂部縦走路 (倉重下山口)11:18、11:19-牛池林道(倉重下山口取り付き11:20-観音北(三角点)コース下山口取り付き11:27-右分岐、縦走路に入る11:31)-左に小コブ11:32-倉重下山口11:37-送電鉄塔11:40、11:47-少々コブ11:49-左下、伐採11:50-少々コブ11:51-少々コブ、右分岐あり(倉重”新”谷コース、標高590m台)11:53、11:55-小コブ(標高590m台)11:57-小コブ(標高600mくらい)11:58-急下る手前(標高600mくらい)12:01-(下って登る)-右分岐あり(倉重尾根コース、標高600mくらい)12:05-標高610m台ピーク12:05-急下る手前12:07-陸軍省標石617m12:10、12:29-登りつく12:32-610m台ピーク12:33-左分岐(倉重尾根コース、標高600mくらい)12:34-狭い廊下12:41-道迷い(12:44~引き返す12:51~元の地点12:54)-狭い廊下13:06-送電鉄塔管理道13:08、13:10-小畠山の一枚岩標識(沢近く)13:12、13:13-送電鉄塔管理道分岐(倉重谷・尾根コース分岐)13:14-倉重登山口13:22-佐伯運動公園上13:24

  • 佐伯運動公園上(4分)倉重登山口(12分)小畠山の一枚岩標識(1分)小さな橋を渡る(20分)尾根に乗る(14分)山頂部縦走路(倉重下山口)
    小計51分
  • 山頂部縦走路(倉重下山口)(1分)牛池林道(7分)観音北コース下山口取り付き(4分)引き返して右分岐、縦走路に入る(6分)山頂部縦走路(倉重下山口)
    小計18分
  • 倉重下山口(3分)送電線鉄塔(6分)小畠99コース分岐(10分)小畠コース分岐(5分)陸軍省標石617m峰
    小計33分(送電鉄塔7分、小畠99コース分岐2分を加える)
  • 陸軍省標石617m峰(5分)小畠コース分岐⇒小畠2を下る(24分)送電鉄塔管理道(1分)倉重コースに合流(8分)倉重登山口(2分)佐伯運動公園上
    小計40分(送電線鉄塔管理道2分を加える、道迷い10分、ロスタイム3分は除き最後に加える)
  • 総合計2時間57分(全ての時間を含む)
    (山頂部縦走路(倉重下山口)1分、617m19分、道迷い10分、送電鉄塔管理道2分、ロスタイム3分を加える)

倉重コースを登る

佐伯運動公園上の駐車場から、広島市五日市火葬場を覆い隠す板壁の道を通り抜け倉重登山口に至る。ここから中国自然歩道は右手に行く(2008年12月20日山行記)。今日は、登山口から真っすぐ草むらの踏み跡を追ってゆき、左手に沢音を聞きながら倉重川左岸を登る。

道はやがて中尾根状態となり、右手にもほんの小さな谷が続いている。地形図黒点線よりは北側(沢から少し離れている)を登っているようである。

小畠2コース取り付き

標高330m~40mくらいで、右斜め後に、きれいな鉄塔管理道(小畠2コース取り付きに至る)を分けて少し行き、沢近く(”小畠山の一枚岩”標識)までほんの少し急下る。

沢には石組みの古い堰堤が見える。左手下流部を見ると倒木が折り重なっている。ここでは、元の沢沿いの道が使えなくなったため、沢岸の少し上部(今来た道)へ登山道を付け替えたのかもしれない。

そこからすぐのところで、右手から小さな沢が流れ落ちている。沢の両岸は古い石組みでできており、左岸上流部に踏み跡がある。古い木橋で、その小さな沢の右岸に渡り、その向こうの大きな沢の左岸を行く。地形図黒点線のやや北側である。

小畠99コース取り付き

右左に小さく振れながら行くと、もう一つ小さな沢が右から流れ落ちている。そこに右分岐(小畠99コース、標高400mくらい)がある。その小さな沢を右岸に渡り、小さな尾根を乗り越えると、左手向こうに大きな谷をみるようになる。

大きなジグで右手の尾根(標高470mくらい)に乗る。樹間北側に町並みが見えるようだが、どの辺りを見ているかは全く分からない。その後も大きなジグを繰り返す。尾根上を真っ直ぐ登ることなく、左右に尾根をみながらトラバースぎみに登る。最後は、右手に尾根、左手に深い谷をみながら山頂部縦走路(560m台鞍部、倉重下山口)に至る。

何度か通ったことのあるコースだが、尾根部分とその下の沢部分の記憶は全くなかった。ひょっとして、古い踏み跡復活かなと思ったほどである。

倉重下山口から、牛池林道を探索して縦走路に入り、倉重下山口まで戻る

ところで、山頂部縦走路を魚切ダム方面に行く場合、途中で、必ず一旦牛池林道に出なければならない。つまり、極楽寺山693m~魚切ダム方面入口~陸軍省標石663m(縦走路)~「牛池林道の一部」~陸軍省標石617m(縦走路)~(魚切ダム方面)である。

もう少し詳しくみると、次のようになる。すなわち、極楽寺山693mから北向きに下り、自然探勝路を少し行って魚切ダム方面入口を右折する。陸軍省標石 663mを登り、さらに北向きに下る。観音北(三角点)コースを右に分けてすぐ610m台鞍部の土塁を左に行くと、牛池林道に出る。ここは、林道に出る以外にルートはない。その地点を、牛池林道の「観音北(三角点)コース下山口取り付き」と名付けておこう。

牛池林道(山頂部縦走路の一部として)を歩く

今日は、その辺りの位置関係を確認するため、牛池林道を北から南へ「観音北コース下山口取り付き」まで行って引き返し、倉重下山口(560m台鞍部)まで戻った。

まず、山頂部縦走路(倉重下山口)から牛池林道に出る。林道を左にさかのぼり牛池方面に向かうと、左後ろに縦走路入口(小さな尾根突端)がある。そこに入れば、先程の倉重下山口に帰り着くことができる。

今日は、そこからもう少し牛池方面まで行き、「観音北(三角点)コース下山口取り付き」を確認してから引き返すことにする。

「観音北(三角点)コース下山口取り付き」から牛池林道を引き返し、ほんの小さなコブを越えて少し下る。林道が左へカーブして下る手前、右前方に小さな尾根突端(先程の縦走路入口)があり、踏み跡(縦走路)に取り付く。牛池林道のここの部分が、必ず山頂部縦走路として使われる(ここ以外にルートはない)部分である。

踏み跡(山頂部縦走路)に入る

山頂部縦走路の踏み跡に入ると、右下には深い谷があり植林帯となっている。左に小コブをみて、右からトラバース気味に行く。やがて急下り、左手下に林道が見え隠れするようになると、倉重下山口(560m台鞍部)は近い。

もちろん、途中で山道に入らず林道をそのまま下り、先ほど通ったのと同一のコースを逆向きに行っても倉重下山口に至ることはできる。なお、牛池林道の「倉重下山口取り付き」は、林道が大きく左(北西)へカーブする地点にある。

倉重下山口~陸軍省標石617m峰まで行く

倉重下山口から陸軍省標石617m峰まで、なおも北向きに行く。

倉重下山口から、山頂部縦走路を北向きに少し登ると送電鉄塔があり、右手に展望が開ける。ただし、今日は霞んでおりよくは分からない。その先の標高580m台に小さなコブが並んでおり、それらも越えてゆく。途中で左手下が伐採されており牛池林道まで見下ろすことができる。

小畠99コース下山口

標高590m台にも小さなコブがある。右分岐があり、150度で急下っている。小畠99谷コースである。2004年12月25日山行記では、「小畠99コースはとにかく急下る。かなりしんどい。それでも送電鉄塔あたりからは少し落ち着いてくる」としている。急下るコースで少々危険を感じる。あまりお薦めではない。

さて、590m~600m台にも小コブがある。そして、600m台から少し下って登ると、右分岐(標高600mくらい)がある。小畠コース(あとで下る)である。今日はさらに先の610m台を越えて下り、もう一登りして617m峰の陸軍省標石を確認した。

縦走路は、617m峰から左手前方へ延びていく。また、ピークをほんのわずかに下った所で右折すれば、617m北東尾根コースに至る。(2008年12月20日山行記参照)

小畠2コースを下る

小畠コースは、過去に二度(2004年12月23日、25日)登ったことがある。尾根の下辺りで、道がはっきりせずちょっと苦労した経験がある。今日はそれを上から下った。そして今日も迷った。一般道として扱うのはためらわれるコースである。

さて、小畠コースの下山口は先ほどやり過ごしている。下山口に至るには、617m峰から南向きに縦走路を少し引き返さなければならない。

すなわち、617m峰から少し下り、隣の610m台を越えて600mくらいの地点に至る。そこが小畠コース下山口(左分岐)であり、支尾根上158度(磁北から)に踏み跡が下っている。

最初から小潅木がうるさい。踏み跡がよく分からない。勘を頼りに下っていると、別の方向から少しよい道が現われたりする。そうこうしながら、標高550m~70mくらいでせまい尾根を通り抜けて下る。

その後でまた分からなくなった。標高540mくらいから40m程度ほぼ真南に下ったが、どうもおかしい。道がない。引き返す。ほんの少し東側に移り、南南東に下る。ここからは踏み跡を追ってゆくことができる。(注:小畠1を下りかけて、小畠1,2の分岐点まで登り返し、改めて小畠2を下っている。2019/05/06)

無事、小畠2コースの取付きまで下る。左右によい道(送電鉄塔管理道)が付いており、そこを右折して下る。ここで、無意識に「小畠山の一枚岩標識(沢近く)」まで下ってしまった。少し引き返し、先ほど下ってきた管理道を左前方に分けて右折し、行くべき道(倉重コース)を倉重登山口まで下る。

小畠2コースの取り付きは、倉重登山口から倉重コースを登り、「小畠山の一枚岩」標識より少し手前で、右横の送電鉄塔管理道に入って少し登った左手にある。そして管理道は、小畠2コースを左に分けて、なおもその向こうまでよい道が続いている。

なにはともあれ、無事に出発地点に帰りつくことができた。京都一泊旅行の翌日である。超軽めのコース設定であったが、小春日和のなかを楽しむことができて満足。山中では誰一人お見かけしなかった。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年02月06日)山行記
    観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース
    (出発:中地上バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:速谷神社前バス停(広電廿日市市役所前(平良)―広島電鉄宮島線)
    注:速谷コースはその後放棄。

広島湾岸トレイルの周辺を歩く

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アルカディア・ビレッジ~極楽寺山、往復(2009/01/03)

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 極楽寺山トップページ

アルカディア・ビレッジ~極楽寺山、往復
自然探勝路、探索(林道極楽寺線よりも海側部分)
(出発帰着:アルカディア・ビレッジ)

2009年01月03日(月)、単独

このページの目次です

はじめに

アルカディア・ビレッジ~(さくらの里)~自然探勝路(林道極楽寺線よりも海側部分)~極楽寺山頂部(661m、669m)~自然探勝路(蛇の池の東~北側)~(さくらの里)~アルカディア・ビレッジ

極楽寺山連続第6弾には、アルカディア・ビレッジからの往復コースを選んだ。さくらの里からアルカディア・ビレッジへは一度下りたことがあるけれども、ほとんどコースを覚えていない。 蛇の池周辺の自然探勝路が、自動車道南側(海側)にもありそうなので、そこも一緒に歩くつもりで出かける。極楽寺山山頂部はこれでほとんどすべて歩いたことになる(魚切ダム方面縦走 、再確認を除く)。

今日は再び雪を踏んで歩くことになった。実は昨日、山支度をして自宅を飛び出した。ところが雨で道路が濡れている。極楽寺山頂部を正面に見るころ、再びわずかに降り始めた。そして、山頂部はどんよりとした雲にすっぽりと覆われている。雲のない低地部分にも白いものが見える。山頂部では、雪がまだ降っているのかもしれない。引き返すことにする。

昨日は、箱根駅伝1区で、早稲田大学がトップでタスキを渡すのをみて出かけた。家に帰ってから、5区山登りで東洋大学が驚異的な追い上げをみせて、早稲田大学をかわして往路初優勝する様子をみることができた。

さて今日は、家から南側をみると天気はよさそうである。箱根駅伝では、早稲田大学、東洋大学の一騎打ちが続いている。駅伝に後ろ髪を引かれる思いで出掛ける。

行く先は昨日からアルカディア・ビレッジに決めている。現地まで極楽寺山の南側から登るか北側からにするか迷った。結局北側から行くことにして五日市からさかのぼる。

アルカディア・ビレッジ方面に左折した辺りからだったか、道路に雪が付いている。しまった、無理かもしれない。と思ったが行けるところまで行くつもりで登ると、何とか轍の跡を追えばほとんど雪を踏むことのない状態で、無事アルカディア・ビレッジへ登りつく。

今日のコース&コースタイム

アルカディア・ビレッジ(標高450mくらい)11:00-ベンチ分岐(来た道:ホタル鑑賞水路、右下:冒険広場、行く手:極楽寺山)11:06-小コブ(階段登りきる、標高530mくらい)11:12、11:13-下って太陽正面、左折して右手尾根トラバース-右折11:15-尾根上の木段-11:19~21右左折して再び尾根-11:22木段とぎれる-少々コブ(標高600m 台)11:24-小コブ(標高610m台)11:25-正面左手に663.4mピーク-送電鉄塔11:27、11:31-展望所(標高610m台)11:31、11:36-663.4mを右から巻く-さくらの里西端部11:40、11:41-さくらの里中央道路(標高630mくらい)11:42、11:44-小さな峠(左右に分岐、共に木段あり)11:50、(左分岐へ入る11:51-送電鉄塔11:52-道路に戻る)11:54-林道極楽寺線入口ゲート11:57、11:59-林道極楽寺線-探勝歩道右分岐12:02、12:04-左折12:05-右折12:06-木橋(沢を左岸から右岸へ)12:09-三差路12:11-(右折して左向きに尾根に乗る-展望所12:14、12:44-三差路に戻る)12:46-すぐに木橋を渡る(右岸から左岸へ)12:46-下る-巣丸の滝分岐あり12:51-左折して登る(第一駐車場方面)-天然製生凍豆腐の跡(第一、第二駐車場分岐)12:55、12:58-木段下13:06-展望休憩所(第二駐車場の上)13:08、13:11-第二駐車場(修行大師像、極楽寺山頂693m下)13:14-極楽寺661m13:19、13:49-極楽寺山693m13:55、14:06-合流、左下に分岐あり14:09-小コブ、すぐに左分岐あり-魚切ダム方面入口、右分岐あり14:16-暗部少し手前、左分岐あり14:16-左カーブ登り-小コブ1417-少し下る、やや登る-少々コブ14:19-ほんの少し右へ、ほんの少し下って木段を登る、繰り返し-コブ14:22-木段を下る-鞍部、左分岐あり14:24-木段を登る小コブ14:25-下る-簡易舗装道(右折)14:27-さくらの里(左折)14:32-展望所14:37-分岐左折下る14:50-アルカディア・ビレッジ14:56

  • アルカディア・ビレッジ(31分)展望所(6分)さくらの里(6分)小さな峠、右左折あり(3分)林道極楽寺線入口ゲート
    小計53分(展望所5分、さくらの里2分を加える、送電鉄塔探索4分を除く)
  • 林道極楽寺線入口ゲート(3分)自然探勝路、右分岐入る(7分)三差路(5分)巣丸の滝分岐(4分)凍豆腐の跡分岐(16分)第二駐車場(5分)極楽寺661m
    小計50分(探勝路分岐2分、三差路~展望所往復5分、凍豆腐跡3分を加える)
    (展望所休憩30分を除く)
  • 極楽寺661m(6分)極楽寺山693m(26分)さくらの里(24分)アルカディア・ビレッジ
    小計1時間07分(極楽寺山693m11分を加える)
  • 総合計2時間56分
    (送電鉄塔探索4分、林道極楽寺線入口ゲート2分を加える)
    (展望所休憩30分、極楽寺661m展望30分を除く)

アルカディア・ビレッジ~さくらの里を登る

アルカディア・ビレッジから極楽寺山山頂部に登るには、「さくらの里」を経由して行くことになる。その「さくらの里」までは、「さくらの里」北側の663.4m三角点からアルカディア・ビレッジに流れ落ちる小さな尾根上を登る。途中で、多少右左折してトラバース道を行くこともあるが、基本的には尾根上を行く(木段多し)。

取り付き地点は、もちろんアルカディア・ビレッジであるけれども、細かくは2つのコースがある。第一は、建物の正面玄関を背にして左手駐車場脇から、「ホタル鑑賞水路」を通ってゆくコース、第二は、正面やや右手上の多目的広場から登ってゆくコースである。二つのコースはすぐ上の尾根上で一緒になり、さくらの里を目指して登る。

途中で、送電鉄塔があり、その上が展望所になっている。東郷山、窓ヶ山~向山をみる。それらの後には、雪山も見えているのだが、カシミール3Dが動かず、きちんと同定できない。パソコンが古くなって、メモリ不足の状態になっているのだろう。 将来の検討に備えて、手帳の山並スケッチをしっかりと残しておかなければいけないな。

展望所を越えると、663.4m三角点を右から巻いて行く。コルを越え、「さくらの里」を左下に見下ろしながら、簡易舗装道に入り三差路まで下る。

三差路の左(北東方向)は、「さくらの里」の中を貫く散策道である。なお、その先は行き止まりではあるけれども、槇道が付いており、植林地帯を通って牛池林道に出ることができる。とはいうものの、現在でも植林作業が行われている地域である。安易に踏み込むべきコースではない。

参考:2008年12月20日山行記

さくらの里~林道極楽寺線に至る

三差路を右(南西方向)に取り、舗装道をゆるやかに登ると小さな峠になっており、その先は今度はすこし下りとなる。この峠を横切って左右に分岐があり、それぞれ木段が登っている。

峠の右手(西向き)は、送電鉄塔管理道で鉄塔の先は行き止まりである。左手(東向き)は、蛇の池~牛池の間の小尾根を通って、極楽寺山693mに至る自然探勝路である(今日の帰り道では、ここを逆方向に歩くことになる)。参考:2008年12月20日山行記

さて、峠から舗装道を緩やかに下ると、林道極楽寺線(極楽寺方面自動車道)入口ゲートに至る。

自然探勝路(林道よりも海側部分)を行く

林道極楽寺線に入りわずか左(極楽寺山方面)へ行くと、自然探勝路があり右折して谷を下る。途中で木橋があり、左岸から右岸に渡る。尾根を右手にして下ると三差路があり、右折して展望東屋(標高510m台)に登りつく。

海側に展望があり、それ以外でも、蛇の池の向こう側(自然探勝路、690m・・・極楽寺山693m)が見えているようである。

大黒神島、宮島(弥山、駒ヶ林、岩船岳)から船倉山~大野権現山、野貝原山が大きい。わずかに霞んで見えるが、見通しはかなり良い。大黒神島と宮島の間には柱島と思われる島が見えており、そのはるか上に山並がある。

岩船岳の上に、周防大島(嵩岳~嘉納山~文殊山)が見えているが、そのさらに上に山並がある。四国が見えていることは間違いない。船倉山の左奥には、経小屋山が重なっている。極楽寺661mからの展望が楽しみである。

三差路まで引き返し、右手すぐの木橋で沢を右岸から左岸に渡り、沢沿いを南向きにさらに下る。沢音が聞こえてくるころ、正面に巣丸の滝分岐を分け、左折して東向きの谷に入る。左手に尾根があり、右手に沢音が大きい。地形図を見ると、こちらの谷の方が大きくなっている。

なお、最近GPSを少し使っている。とはいっても、現場では何の役にも立てていない。GPS軌跡を帰宅後に確認するといったいいかげんな使い方をしているからである。そのなかで、ここの三差路の下流部では、GPSの軌跡が地形図谷底(沢筋)右岸を下っている(実際は左岸を下っている)のを発見した。谷底の樹林帯では軌跡にこれくらいの狂いは生ずることがあるのかもしれない。

それはともかく、しばらく東向きに登り、天然製生凍豆腐の跡分岐で右折して、木橋で沢を渡る。尾根に取り付き急な木段を登る。一段ごとの段差が大きく、雪を踏んで登るのは少し神経を使う。

登りついて平坦な尾根に乗り、南東の方角にある展望東屋(標高660m台)を目差す。展望所からは海側に展望が少しある。ただし、樹木に阻まれるため、それ程のものではない。

第二駐車場~極楽寺661m、展望を楽しむ

第二駐車場(修行大師像、極楽寺山頂693m下)まで下り、極楽寺山693mに登ることなく、すぐに極楽寺661m(極楽寺本堂の南側展望東屋)に向かう。はたして展望や、如何に。

四国までまだ見えている。少しじっくり観察しようかな、と思っていると、石鎚山、黒森山、笹ヶ峰など四国の山々の名前が聞こえる。東屋で地面に地図を広げて、ベテランさんが解説をしている声である。

地図は、20万分1地形図を10数枚張り合わせて作ったすぐれものである。地図上には、ポイントとなる山名と見通し線が縦横に引かれている。これは楽しいだろうな。四国まで実際に足を延ばして楽しんでいらっしゃるようである。

さて、宮島左奥の一番上の山並は、佐田岬半島でいいかと聞くと、佐田岬半島は宮島の右奥になるはずだから、ここからは見えない(宮島の右奥は、手前樹木に隠れている)という。二人でストックを当てて確認したので、その場は一応納得したのだが。家に帰ってから確認すると・・・

極楽寺山(カシミール展望図)Akimasa.Netには、次のようにまとめている。(いつも、せっかくの展望図を携行しない悪い癖が裏目に出てしまった)

2003年05月17日山行記の一部として:
宮島の左奥に大黒神島、小黒神島がある。それらのずっと後に、佐田岬半島(壷神山~出石山812m~銅が鳴766.8m三角点~大峰~石神山)や宇和島の山々(高月山、三本杭、鬼ヶ城山)が見えるという。そして、その手前に、周防大島(鯛峰~大見山~佐連山~白木山~嵩岳~嘉納山~文殊山~飯の山)があり、宮島の後を走っている。ただし、岩船岳より西は立ち木に阻まれるようである。(霞む天気でよく確認できない)

今日見た山を確認すると、以下のとおりになる。

灰ヶ峰の右懐奥、豊島
休山~三峰山の上に山並、四国の山々
古鷹山のはるか上に山並、左奥の石鎚山も当然見えているはず
倉橋火山の右奥、中島、
倉橋、能美島の上に山並、四国の山々
小黒神島の奥に、柱島など、
柱島のわずか奥には、周防大島が延びてきている
左奥の鯛峰までは同定できない、しかし、それより奥にも山並
大黒神島の右奥は、やはり佐田岬半島(壷神山)
その右(柱島の奥)は、宇和島の山々(高月山、三本杭、鬼ヶ城山)か
大水無瀬島(三角錐)、その後にも山並、完全に佐田岬半島(出石山812m~銅が鳴766.8m三角点)である
弥山~駒ヶ林の上にも山並?、完全に佐田岬半島(大峰~石神山である
松山はどこ?

極楽寺661mから極楽寺山693m、自然探勝路~さくらの里~アルカディア・ビレッジ

極楽寺661mから第二駐車場まで引き返し、極楽寺山693mのトラバース道を使って山頂に立つ。極楽寺山の西斜面をトラバース道が通っており、その途中でちょっとした峠になっている地点から山頂に向かった。

ここでまたGPSである。極楽寺山693mの位置が、GPS軌跡と地形図とでどうしても合わないのである。どういうことかというと、極楽寺山山頂を南北に走る登山道が693mピークの上を走ってくれないのである。

実際の登山道は、ピークを通っているはずである。それにもかかわらず、GPS軌跡は、ピークのわずかながら西側で、地形図ではちょうど690m等高線を表わす位置を走っている。そのGPS軌跡は、日を変えて何回か取得したものが全てほとんど同じである。山頂部広場(東屋)の東側にもう少し高いピークがあっただろうか。いずれにしても、今後の課題である。

阿弥陀山の左奥に、雪の十方山~前三つ倉を見る。大峯山の右下は、北大峯山であろう。すると、その真後ろの吉和冠山は見えていないのか。

ここからの展望は簡単にすませて、極楽寺山693m北側の木段を下る。そして、自然探勝路を通って蛇の池~牛池の間の小尾根を行き、林道極楽寺線から「さくらの里」に至る簡易舗装道に降り立った。これで、今日は自然探勝路を反時計回りで一周したといってよいだろう。

後は、簡易舗装道を右折して「さくらの里」に至り、左折して山に入る。そして、雪の付いた急な木段を慎重に下り、最後に左手に回りこんで(登りは右手から来た)アルカディア・ビレッジに帰り着いた。

最大約15cmの雪を踏みしめ、ゆったりとした歩きを楽しむことができて満足。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年02月06日)山行記
    観音コース~極楽寺山~平良コース途中~速谷コース
    (出発:中地上バス停(JR五日市駅―山陽本線)、帰着:速谷神社前バス停(広電廿日市市役所前(平良)―広島電鉄宮島線)
    注:速谷コースはその後放棄。

広島湾岸トレイルの周辺を歩く

2009年05月06日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 鈴ヶ峰トップページ

憩いの森~鈴ヶ峰312m、往復
往路:ヒヨドリ園地(堰堤)コース
復路:鈴が峰公園コース~ウグイス園地(東屋)コース
(出発帰着:鈴が峰公園)

2009年05月06日(水)、KANほか

このページの目次です

はじめに

鈴が峰公園~憩いの森~鈴ヶ峰東峰312m~鈴ヶ峰・大茶臼山縦走路~鈴が峰公園方面尾根~(支尾根を下る)~東屋~憩いの森~鈴が峰公園

KAN3歳を目前にしたデビュー戦である。かねて当日実行と決めてあった。ところが前日の夕方突然の雷雨。天気予報では「今日も午前中は雨模様」という ので、前日夜にいったんは延期と決定した。

一夜明けて、本日朝から雨は降らず晴れ間がだんだんと広がっているようだ。急きょ予定を再変更して山行を決行する。

私の車でEIKOと一緒に長男一家3人を迎えに行き、鈴ヶ峰公園から車道を歩いて憩いの森入口まで行くことにする。なお、他の孫たちが、「KAN君を助けていっしょに登る」と準備をしていたのだけれども、前日の延期決定で友だちと遊ぶ約束を入れてしまい不参加。

今日のコース&コースタイム

鈴が峰公園11:07-憩いの森11:20-上の堰堤11:35-屈折点11:44-水場上(鈴ヶ峰山頂まで300m)12:02-ぼけ地蔵12:11-鈴ヶ峰東峰12:21、13:11-鈴が峰公園分岐13:20-?(13:22)-広場13:30-東屋13:36憩いの森13:55-鈴が峰公園14:13

  • 憩いの森から:登り1時間01分、下り44分
  • 鈴が峰公園~憩いの森:行き13分、帰り18分
  • 総合計2時間16分(鈴ヶ峰50分を除く)

KANは思いのほかよく歩いてくれた

KANは思いのほかよく歩いてくれた。憩いの森(標高90m台)から沢の左岸を行き、堰堤を二つ越える。水場で左折、今度は右岸をゆったり登り、やがて右折してさらに沢上部を行く。ウグイス園地(東屋)コースとの合流点で左折、西向きにジグザグに登れば鈴ヶ峰東峰312mの山頂である。雨上がりの空気で見とおしは悪くない。十方山もはっきりと見えている。

昼食後、帰りのコースをどうするか考えた。憩いの森へ下りて鈴が峰公園まで車道を再び歩くのは面白くない。かといって、鈴が峰公園コースの尾根(階段多し)を下るのもしんどい。ということで獣道をたどって東屋まで下り、そこからまた踏み跡をたどって鈴が峰公園上部まで行くことにした。

まず、鈴ヶ峰~大茶臼山縦走路を北東に少し行き、右折して鈴が峰公園コースの小尾根に入る。270m台ピークから右折して海側に枝尾根を下る。KANの手を引き、滑る落ち葉に乗って下る。ウグイス園地(東屋)コースに合流して、階段をそのまま下れば東屋である。東屋から東へ踏み跡をたどれば、鈴が峰公園の上のコンクリート道路に出る。

東屋から東向きにロープのある急坂を下りかけた。手を引くKANが怖がって足を出すのを渋る。しまった、ここは急すぎる。東向きの踏み跡を行くには、東屋から枝尾根をほんの少し南に行ってから東向きに向きを変えて行くのがよい。うっかりしていた。態勢を立て直そうとしたが時すでに遅し。

ぐずるKANを抱っこして、憩いの森~鈴が峰公園の車道を歩く覚悟で、憩いの森へ向けて下った。勢いあまって墓場まで突き抜けてしまった。そこから憩いの森を出て、車道を鈴が峰公園まで再び歩く。KANも歩く。KANが「出来なかった」と悔しがっている。悪いことをしてしまった。またいつか楽しい山行が出来れば・・・。皆して我が家で夕食を食べて帰って行った。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース

  • Akimasa Net(2016年01月23日)山行記
    己斐峠~柚木城山~鬼ヶ城山~鈴ヶ峰~八幡東
    (出発:己斐峠(JR西広島駅―山陽本線)、帰着:八幡東(JR五日市駅―山陽本線))
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2009年06月20日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏跡)>> 十方山トップページ

1)横川越(ボーギのキビレ)、敗退
2)十方山(シシガ谷コース)~内黒峠縦走路~藤本新道
十方山林道から広島・島根県境尾根をめざして敗退、帰り道で十方山へ登る
(出発帰着:二軒小屋)

2009年06月20日(土)、単独

このページの目次です

はじめに

私は以前から、広島・島根県境越えの「十方山林道(マゴクロウ谷)~ボーギのキビレ(横川越)~広見林道(オオアカ谷)」間にかつて存在したという往還に興味を持っていた。

ここを通ることができれば、広見林道に入るのに車で狭い488号を通る必要はなく、広島県側から歩いて入ることができる。恐羅漢山・・・広見山~半四郎山登山など、バリエーションが広がろうというものである。

最近になって、本気でこの峠越えをやってみようかなという気にはなったのだが、しばらくの間決心がつかず、今日まで延び延びにしていた。

旅する巨人・宮本常一、雪の細見谷を行く

旅する巨人・宮本常一が、昭和14年(1939年)11月30日、雪の中を細見谷から広見谷に抜けている。その時通ったのが、安芸・石見国境のボーギのキビレ(横川越)である。

旅する巨人・宮本常一(団塊の世代一代記)「Akimasa Net」
(本ページ最下段からリンクあり)

細見谷を通る十方山林道が完成したのは、1953年(昭和28)であり1959年(昭和34)に再整備されている。その場所に、戦前からしっかりとした踏み跡のあったことが、宮本常一の紀行文でわかる。

紀行文は、「村里を行く」三国書房(1943年)として、その他数編といっしょにまとめて出版されている。現在では、未来社版の宮本常一著作集25「村里を行く」(1977年)で読むことができる。

ボーギのキビレ越え(このページ)は、そのうちの「土と共に」( P.141-231)の一項である「雪の峠」(P.210-212)が該当している。桑原良敏は、その"雪の峠"について、以下のような書き出しに続けてその大部分を引用している。

宮本常一氏は、昭和十四年十一月三十日に横川二軒小屋より水越峠とこの県境の峠を越えて広見へ抜けている。氏の著書「村里を行く」に次のように書かれている。・・・・・(宮本常一著作集25未来社版より)

桑原良敏「西中国山地」(1997年復刊版)溪水社P.079

この峠については、益田市在住のクマ研究家である田中幾太郎さん(元中学校の理科教師)が高校1年生の時(昭和29、1954年)、博物学の先生に連れられて初めて細見谷に入ったルートとして、何回も興味深いお話を聞いている。

宮本常一が通った細見谷については、おぼろげの知識しかなかったのだが、今回改めて"雪の峠"を読み返してみよう。

今日のコースタイム

二軒小屋(1時間16分)下山橋(1分)横川越取り付き
 小計1時間26分(下山橋9分を加える)
横川越取り付き~敗退地点
 登り1時間02分、下り40分
横川越取り付き(3分)下山橋(42分)シシガ谷登山口
 小計45分
シシガ谷登山口(1時間08分)十方山
 小計1時間08分
十方山(32分)那須分岐(23分)丸子頭三角点(18分)藤本新道分岐
 小計1時間18分(那須分岐4分、丸子頭1分を加える)
藤本新道分岐(22分)車道(10分)二軒小屋
 小計32分
総合計7時間56分(すべての時間、横川越取り付き3分、下山橋昼食29分、シシガ谷登山口6分、十方山22分、藤本新道分岐5分をすべて加える)

二軒小屋駐車場8:59-(十方山林道)-舗道終わり9:09-十方山登山口(シシガ谷コース)9:32-旧羅漢山取り付き(恐羅漢山に至る)9:34-水越峠9:40-9号橋9:49-下山橋10:15、10:24-横川越取り付き10:25-10:28-撤退11:30-十方山林道12:10-下山橋12:13、12:42-9号橋13:07-水越峠13:17-シシガ谷登山口13:24、13:30-水場13:47-少々コブ14:33-十方山14:38、15:00-奥三ツ倉15:18-那須分岐(前三ツ倉)15:32、15:36-展望15:44-丸子頭分岐15:57-丸子頭三角点15:59、16:00-丸子頭分岐16:01-1152m16:12-藤本新道分岐16:18、16:23-小コブ16:36、16:38-車道(県道252号・恐羅漢公園線)16:45-二軒小屋駐車場16:55

二軒小屋にて

二軒小屋駐車場に私が車を止めると、それに続いて中年男性が一人、私の横に車で入ってきた。手にしているのは「広島の山へ行こう!」(南々社)だろうか。どちらまで? 恐羅漢山です。というので、そこの道を牛小屋高原まで行けば、そこから登れますよ、とお教えする。すぐに車で登って行かれた。

横川越え取りつき口

二軒小屋から、十方山林道を順調に歩いて下山橋(標高870m台)に至る。下山橋から、林道(細見谷川右岸沿い)をさらにほんのすこし南向きに下ると、右手の広島・島根県境尾根から水流が落ちている。マゴクロウ谷である。ここが県境越えの取り付きとなる。

宮本常一は雪の中を苦労しながら進んでいる。

横川の谷は東北から西南へくい込んでいる。(一部略)
横川から奥、古屋敷、二軒小屋などをすぎて行く。(一部略)
雪は次第に深くなった。(一部略)
村をはずれると雪が急に深くなった。(一部略)
雪の中に杖をたててみると一尺ばかりはある。(一部略)

二軒小屋のはずれから峠の頂上までは十〇町ばかり、それが峠というほどの坂ではなくて平坦に近い谷間の道なのだから、雪がなければ無造作に越えられるのである。

今朝ほどからどうしてもこの峠をこえてみたいと思ったのは峠の名にひかれたからで、傍示峠というのがその名である。傍示というのは境のことで、関西一円に今も未だ用いられている。そしてこれを地名とするところも多い。この傍示は山県郡と佐伯郡の境を指しているものであろう。(一部略)

ようやくにして峠の上に立った。そこからしばらく下り、また登るのである。あたりは栃、楢、欅などの密林で、道は僅かに足をふみたてるほどのものである。雪はもう二尺もあった。

宮本常一著作集25未来社版P.210-211

ここで傍示峠とは水越峠のことであり、氏の思い違いであろう。

桑原は、広島・島根県境の峠のことを「横川の人が〈ボーギのキビレ〉と呼んでいる」のを聞いて、広島県の山県郡と佐伯郡の境の峠(水越峠)のことを「〈傍示峠〉と一般化したのであろう」としている。

ホーシ、ボーシ、ボーギ、ボージは国境や村境の呼称・・・
キビレ、クビレが鞍部、峠を意味する・・・

一般に国境の標示には木柱が使われていた。村人はこれを榜示木とか榜木(ボーギ)と呼んでいた。榜木峠、棒木峠という名の峠はかなりある。

桑原良敏「西中国山地」P.80

さて、マゴクロウ谷右岸に沿って踏み込むと、古びた木製の小さな標識がある。表面には「横川越え?-恐羅漢山、登山口」と書かれているようである。字の部分が浮き上がっており、趣のある「道しるべ」である。

その昔、横川越え(ボーギのキビレ)に登り着くと、向こう側の広見林道に下る道に加えて、県境尾根を恐羅漢山まで行くルートがあったのだろうか。現在ではこの付近の県境尾根は、ササやぶのため夏季はほとんど通行困難とされており、積雪期に山スキーを楽しむ人たちが入るくらいのようである。

マゴクロウ谷を登り、峠手前で敗退

横川越えの昔の道は踏み跡すら全く分からない。ササやぶを漕ぎながら少しづつ登る。見上げる谷の上に空は見えているものの、なかなか近づかない。登っていても全然面白くない。

シビレを切らし、キビレの標高1020m台に対して標高980m付近、高度差あと40~50mの地点で撤退とする。それでも、林道から高度差110mくらい(全体の2/3以上)は登っていたはずである。

第二の峠は杖を二本にして両手に持ってのぼってみた。それでもころげた。元来、一人がやっと歩けるほどの細道で、それがすっかり雪に埋もれた急坂であり、未だ誰も通っていない。地図の上で見ればわずかな距離だけれども峠から次の峠まで二時間もかかったであろう。

宮本常一著作集25未来社版P.211

この第二の峠がボーギのキビレ(横川越え)である。今日の私は、水越峠からボーギのキビレ取り付きまで45分(ただし手前の下山橋で休憩9分あり)。取り付きからキビレまでの登り2/3以上で1時間05分である。

さて今日の私は、峠に至ることなく十方山林道近くまで下る(戻る)。そこから林道に合流するためには、沢の右岸を行かなければならない。ところが、最後に勢いあまってそのまま沢の中を下ってしまった。

前方を見ると、コンクリートで固めた立派なトンネルがある。沢の水を細見谷川まで落とすためのもので、十方山林道の下をくりぬいて造ってある。大人が立って歩くのに十分な大きさがあり、底部の岩盤はむきだしのまま残っている。その岩場ですべらないように気をつけながら、トンネルをくぐり細見谷川まで下る。

河原を左手にほんの少しさかのぼり、下山橋手前で昼食をとる。

シシガ谷を登る

十方山林道を引き返す

昼食後、十方山林道をシシガ谷登山口まで引き返す。途中、渓畔林を過ぎてスギがぽつぽつ出てくるあたりで、中年の男女1組が細見谷川に向かって並んで座っている。

十方山林道はどこですか?と聞かれた。ここはもう十方山林道に入ってます。せっかくなら、もう少し行けばもっとすばらしい所がありますよ、と答えた。

シシガ谷コースに取りつく

シシガ谷コースで十方山へ登る。はじめのうちは傾斜も緩やかで順調に登る。登るにつれて勾配がきつくなる。とたんにあえぎ始める。その辺りでは、いつもだと登山道はぬかるみ状態になっているはずである。

しかしながら、何だか地面が乾いているように感じる。あまりぬかるみに足を取られることなく急斜面を登りきる。ところが、最後の緩斜面で足が前に出ない。足もとのアカモノに励まされながら山頂に着く。

内黒峠縦走路を行く

山頂にはだれもいない。展望写真をさっと撮ってから内黒峠縦走路に入る。丸子頭の向こうから、藤本新道~二軒小屋へ下るつもりでゆったりと行く。

丸子頭三角点に向けてササが刈ってあった

丸子頭に着くとササが刈ってある。三角点まで刈ってあるようだ。行ってみることにする。従来から、丸子頭付近では縦走路は三角点から少し離れており、今までここの三角点を確認したことはない。

以前に1~2度探したことはある。しかし探しきれなかった。今日踏み込んでみると、三角点までは思ったよりも距離があった。以前の探索は全く甘かったようである。

ところで、西中国山地国定公園の中で、こうした小灌木を刈り取る行為はどのような取扱いになっているのであろうか。私としては、幻の三角点であり続けるのも一興かと思うのだが。

丸子頭の道しるべの一部に疑問あり

縦走路まで帰りつくと、白いテープが木に巻きつけてあるのが目に入った。そこには、矢印と地名が書いてある。

今来た方向:丸子頭(間違いない)、丸子頭を背にして、縦走路右手:前三ツ倉(十方山手前の那須登山道分岐のことだろう、間違いない)。

問題は、左手:藤十郎である。藤十郎は、那須登山道分岐から那須方面(左手)に下る途中にある。だからこの道しるべは間違っている。丸子頭分岐で左手(北向き)といえば、今日下山予定にしている藤本新道分岐を経て内黒峠である。

恐羅漢山・十方山周辺では、恐羅漢山スノーボーダー7人遭難事件を受けて、道標網が張り巡らされている。その上さらに、このような混乱を招く"道しるべ"はいたずら書きと何ら変わることはない。もちろん大変有害でもある。

宮島では、道標を統一性のあるものに付け替えるため、具体的な検討を始めたようである。安全で楽しい山行のために、どのような道標をどこにどれくらいの数設置すればよいのか、真剣に検討すべき時期にきているようである。

藤本新道を下り、二軒小屋に帰り着く

それはさておき、この後いっそのこと内黒峠まで行って、県道を二軒小屋に下ってもよいかなと一瞬考えた。ここの縦走路では、内黒峠側の方が自然林が美しいと感じていたからである。しかし、時間不足と判断して実行しなかった。

今日は、目的の横川越えは果たせなかったものの、十方山およびその周辺を気ままに歩き回り楽しめて満足。

未記載:縦走路途中に恐羅漢山などを遠望できる地点あり(写真)

十方山周辺の道標

  • 獅子ヶ谷登山口(十方山林道)
    十方山頂1時間20分、水越登山口すぐ、二軒小屋駐車場55分
  • 水越峠登山口(十方山林道)
    恐羅漢山頂1時間45分、細見谷方面(矢印のみ)、獅子ヶ谷すぐ
  • 十方山頂
    内黒峠3時間20分、獅子ヶ谷登山口60分、瀬戸の滝2時間
  • 奥三ツ倉、標高1322m(内黒峠縦走路)
  • 那須分れ(内黒峠縦走路)
    那須集落1時間30分、内黒峠2時間45分、十方山頂40分
  • 丸子頭、標高1236m(内黒峠縦走路そば)
  • 藤本新道分れ(内黒峠縦走路)
    内黒峠1時間10分、二軒小屋登山口50分、十方山頂2時間10分
  • 藤本新道登山口(県道252号・恐羅漢公園線)
    内黒峠方面(矢印のみ)、十方山頂3時間10分、二軒小屋駐車場10分

草花

ウツギ、コアジサイ、ツルアジサイ?、ショウキラン、アカモノ、ササユリとは違う、ガクアジサイ?、ギンリョウソウ、ホオノキ

2009年11月15日、ついに「ボーギのキビレ」到達

  • 2009年11月15日(日)、グループ
    十方山林道~マゴクロウ谷~ボーギのキビレ(横川越)、往復
    (出発帰着:二軒小屋)