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雲月山(2002/10/05)

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雲月山 一周
(出発帰着:雲月峠広場駐車場)

2002年10月05日(土)単独

はじめに

2002年10月05日(土)単独
雲月山一周 (出発帰着:雲月峠広場駐車場)

雲月峠広場から出発して反時計廻りに一周した。雲月峠広場にはりっぱなトイレ(水洗)があるので便利である。仲の谷~展望台下駐車場間は少し朽ちかけた木段で滑りやすい。登りに使って正解だった。最後の展望台下駐車場~雲月峠広場駐車場間(舗装道路)は、少し登りになるけれども実際に歩いてみるとそれ程距離を感じない。

今日のコースタイム:
雲月峠広場駐車場(58分)雲月山頂上
雲月山頂上(35分)展望台下駐車場(7分)駐車場
総合計1時間40分(大休止1時間06分を除く)

雲月峠広場駐車場11:28-第一ピーク、岩倉山11:45-第二ピーク、高山12:05-雲月山頂上12:26、13:32-鞍部(仲の谷)14:01-展望台下駐車場14:07-雲月峠広場駐車場14:14

歓送迎会翌日である。飲まないと決めていたがついつい飲んでしまった。軽めのメニューで「QJYつうしん」の追っかけをする(時期を合わせる)。まずまずの展望と多くの花に出会えて満足する。

カワラナデシコ、アキノキリンソウ、ヤマラッキョウ、ウメバチソウ、ムラサキセンブリ、ツリガネニンジン、センブリ、マツムシソウ、シラヤマギク、ママコナ、リンドウ、アザミ、その他数種。

広島県側は一面のススキ野原、島根県側は樹林帯とまったく対称的な山である。なお、樹林帯の陰になるのは頂上からの下りでしかも一部分のみである。だから暑い。夏登ると大変だろう。

○○企画で20~30人の団体さんがマイクロバスで入山していた。少し先を歩いていくのがよく見える。食事をしている彼らに頂上で追いついた。彼らが先に出発して下山していくのがこれまたよく見える。バスは展望台下駐車場まで迎えに降りてきたようだ。雲月山は距離は短いが、花が多くあり行く先が見とおせて楽しい山である。

2005年07月16日(土)追加:

後日メール交換をするようになった方から、当日のニアミスについて連絡を受けていた。時間的な経過を追って改めて思い返すと、頂上手前で、団体さんの後を行く男女3人組を追い越した。その中の一人がメールの主のようだ。
(山歩きと山野草のページ、守田さん)

私は頂上で団体さんといっしょに昼食をとった。その方たちは、"山頂は人が多くておまけに暑いので、少し南側に下ったところの登山道脇で食事にする"とHPにある。確かに、山頂にいる私の目の前を通って、その方たちが通り過ぎていった。そして、私が下山しようと心の準備を始めた頃、団体さんの後を追って、私より先に下山して行かれたのが見えた。

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2003年05月10日

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ひろしま百山(私の踏み跡)>> 大潰山

大潰山、林道~傍示峠
(出発帰着:大佐スキー場)

2003年05月10日(土)、単独

はじめに

2003年05月10日(土)、単独
大潰山(出発帰着:大佐スキー場)

ちょっと夜更かしをして寝過ごした。予定していた山(長時間歩行)には行けそうにない。手軽に登れそうで花が見頃という大潰山に変更する。

大佐スキー場10:30-登山口11:14-大潰山頂上11:52、13:02-大佐スキー場13:38

今日のコースタイム:
大佐スキー場(44分)登山口(38分)大潰山(林道経由)
大潰山(36分)大佐スキー場(傍示山経由)
総合計1時間58分

芽吹きの季節である。所々にある針葉樹の濃い緑からうすい緑まで、様々な色調の緑で全山が萌えている。登山口までのんびりと林道を歩く。登山道には階段等の人工物はなにもなく柔らかな大地の感触が楽しめる。

晴天少し汗をかく。人出も多く山頂は完全なオーバーユース。思い思いに樹木の中に分け行って弁当を開いている。このままの状態が続けば、いずれ山頂は丸裸になるかもしれない。

帰りは傍示山に向けてミニ縦走を楽しむ。南面のこちらの方が花の数は多そうである。それとも南に面しているので開花が早いのだろうか。多少ブッシュぎみながら気持ちのよい山道である。満開までにはあと少しといったところであった。

ミツバツツジの雄しべは10本。足元には黄色、うす紫色の小さな花。スミレの仲間がかわいい。

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2002年07月13日

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鷹巣山~大佐山、縦走
(出発帰着:八幡洞門北登山口)

2002年07月13日(土)、単独

はじめに

2002年07月13日(土)、単独

鷹巣山~大佐山縦走
(出発帰着:八幡洞門北登山口)

曇り空である。雨が降るかもしれない。一応の身支度をして出かける。最後にとうとうシャワーを浴びてしまう。行程をよくばってしまったので落ちついて展望を確認することはできなかった。

今日のコースタイム:
登山口(15分)鞍部(19分)八幡三方(24分)県境広場(鷹巣山直下)
 小計1時間07分
県境広場(24分)八幡三方(10分)鞍部(7分)大原山(32分)大佐山頂上
 小計1時間18分(休憩を含む)
大佐山頂上(21分)大原山(3分)鞍部(10分)登山口
 小計41分(休憩を含む)
総合計3時間45分(県境広場での探索時間を含む)

登山口10:00-林道から山道10:05-鞍部(分岐)10:15-八幡三方10:34、43-県境広場11:07(探索)11:35-八幡三方11:59、12:04-鞍部(分岐)12:14-大原山12:21-大佐山頂上12:53
大佐山頂上13:04-大原山13:25-鞍部(分岐)13:28、35-山道から林道14:41-登山口13:45
ただし、ここで大原山とは鞍部からの最初のピーク(1011m)をさす。
(「ひろしま百山」より)

登山口からしばらくは未舗装の林道を行く。やがて右手の山道に入る。鞍部に着いて振り返ると掛津山が大きい。今日の全行程を通じて掛津山~刈尾山(臥龍山)が位置確認のよい目安になってくれる。

あまり天気は良くないのだが鷹巣山方面の探索(大佐山と反対方向)に行ってみることにする。途中でカキツバタの小群落があった。花の真中に一本の線(黄色)が通っている。

八幡三方という小ピークに至る。左掛頭山3.7km、右鷹巣山1.3kmの標識がある。傍には”陸軍省”と書いた標石があり、裏には三〇の文字が(2002年11月02日確認、”二〇”の間違い)。このあたりも戦時制限区域だったのだろうか。来た道を振り返ると樹間左手に大佐山が見える。それともこのピークは手前の大原山(1011m)であろうか。角度を測らなかったので定かではない。

ここから鷹巣山の間はあまり人が通らないのであろう。時には胸の高さまでササが覆っている。しかし、足元までびっしり生えているということでもないので、赤テープを頼りに進めば問題はない。

県境広場から鷹巣山の南を巻いて走る林道(未舗装)に入る。しばらく行くと南側の展望がすばらしい。掛津山~刈尾山(臥龍山)、その右に十方山、砥石川山と並び、聖山~高岳の間に恐羅漢山が入っているようだ。左端に大佐山まで見えていたかどうかはよくわからない。

さて、肝腎の鷹巣山登山口は?よくわからない。県境広場まで引き返す。よくみると、県境広場からこの林道を3~40m位入ったところに、右に鋭角に入っていく道があるようだ。赤テープがついている。山頂往復には30分はかかりそうである。天気があまり良くないことだし大佐山を目差して引き帰すことにする。

"こういち"レポートによれば、林道終点からも登山口があるようである。なお、ぴよたレポートによれば、(鷹巣山山頂は)木々に囲まれていて眺望がほとんどない。

今日は全くの一人旅かなと思っていたら、大佐山の下でご夫婦1組、続いてカメラマン1名とすれ違う。山頂直前で少し雨がパラつく。山頂からの展望はすばらしい。ただし風が強く吹いてきて雨が本降りになりそうなので、いそいで食事をする。今日はオープンサンドである。2枚のうち1枚だけ食べてただちに下山開始。(途中、ササユリの花、ツツジの花の名残り)

下りは走った。木々の下に入れば直接雨に打たれることはない。ただし、下草が濡れているのでその分はズボンが湿って重たくなる。鞍部まで下った頃には雨は上がっていた。

登山口直前の林道で足元に何だか音がしているのに気づく。左手(山側)から流れ落ちた水滴が林道の下を通って右の沢に流れ込んでいる音のようである。

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2002年10月14日

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大佐山(大佐スキー場コース)
(出発帰着:大佐スキー場)

2002年10月14日(月)、EIKO

はじめに

2002年10月14日(月)、EIKO

大佐山(出発帰着:大佐スキー場)
久しぶりにEIKOが予定を合わせるというのでいっしょに出かける。ただしそうなると歩行時間はかなり制限される。芸北県境にあって未登の大潰山に目標を定める。ここなら登り1時間くらいのものだろう。

快晴の天気の中を北北東に進路をとる。多少もやがあり見通しは完璧とは言えないが登山日よりである。現地に着くと林道(水越亀山線)が舗装工事中で通行止めとなっている。休日で工事は中断しており通行可能のようだが、舗装前のきちんとローラーをかけた道を痛めるのも気がひけて引きかえす。

車を大佐スキー場駐車場に入れる。ここから林道登山口までロードするのはEIKOのお気にめさないだろう。そこで傍示峠手前にあると思われる登山口をさがすが見つけることが出来ない。結局、大潰山と道路をはさんで向き合っている大佐山に登ることにする。以前、雨でゆっくり展望を楽しむ間もなく下山した山である。

今日のコースタイム:
登り、1時間36分
下り、46分
総合計2時間19分(昼食タイム、1時間11分をのぞく)

大佐スキー場駐車場10:54-リフト頂上11:43-山道へ12:15-大佐山頂上12:30、13:41-登山口14:27
大佐山にこちら側から登るのは始めてである。さてどこから取りついたらよいのか。スキー場を見上げていると、今まで横で準備をしていた5~6人のパーティがスキー場内の舗装道を上がっていく。地図をみると一本の黒い線がリフトを横切って蛇行しながら走っている。スキー場の管理道路であろう。

今日の登りは基本的にはこの管理道を使った。作業用の小型自動車が走れる幅で作ってあるようだ。スキー場の中を直登するよりも勾配がゆるやかである。林間を行く個所があり直射日光を避けることができる。また植生もスキー場内よりは豊かである。

リンドウ、ヤマラッキョウ、ウメバチソウ、アキノキリンソウ、ママコナ、マツムシソウ、それぞれ、数は少ないが見つけることができた。よもぎが花をつけているのまでデジカメで撮ってしまった。その他名前のわからないのがいくつかある。登るにつれて周囲の山々が顔を出してくる。そんなこんなを楽しみながら頂上に着く。

頂上は思ったよりもせまい。前回登ったときにはもっと広々とした感じがしたのだが記憶とはあいまいなものである。西側の展望を求めて反対側の登山道を少し下っていった。リンドウがいっぱい咲いている。

大潰山側の駐車場(傍示峠より)でサーキットをやっており、その音は大佐山頂上まで響いてきた。

下山途中、山頂近くで草に止まっているチョウを見つけた。指でつまんだら、なんと捕まえることができた。銀白色の羽(10~15mm)に黒の斑が入っている。しばらくして離してやると勢いよく飛んでいった。ゴイシシジミであろうか。

ほとんど山から降りきった所で、スキー場から藪の中に逃げていく”イタチ?”を見つける。尻尾がかなり長い。

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2002年10月12日

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深入山 草尾根コース~林間コース
(出発帰着:いこいの村ひろしま)

2002年10月12日(土)、単独

はじめに

2002年10月12日(土)、単独
深入山(出発帰着:いこいの村ひろしま)

山頂で、臥龍山はどれですかと男性から聞かれた。真北からの方位348度に西偏7度を加えてコンパスをセット、目を上げればそこに大きな<刈尾山>がある。うかつであった。頂上に着けばすぐ目の前にあるというのに、距離感がまったくつかめていない。

刈尾山~<掛頭山>縦走路の向こうに<大佐山>を認める。さらに右へ<大潰山>、<雲月山>(草原の山)と県境の山が連なる。

阿佐山山塊を見る。<中野冠山>~<天狗石山>間に三瓶山を確認する。天狗石山の懐に高杉山がかすんでよくわからない。<阿佐山>の南北双耳峰ははっきりとわかったが、毛無山までは確認しなかった。なお、大江高山は見えた。

畳山はポコンとふくらんでおりよくわかる。しかし、寒曳山は同定できなかった。寒曳山の方角の後ろにも山がある。しかし、それが猿政山、大山なのかどうかはわからない。

熊城山の左肩にうっすらと見えるのは上平山であろうか。たぶん比婆地方の山は今日はまったく見えていないだろう。

椎谷山(三角形がはっきりしている)~牛ヶ首山の稜線の右手前に大箒山が大きい。大箒山の向かって左奥に<龍頭山>、右奥に猿喰山を見る。これらの山の奥、大箒山の真上に山影を認めるがどこかははっきりしない。

956mピーク(大箒山南南東)の右奥にうっすらと見えるピークは、おそらく<カンノ木>~<鷹ノ巣山>であろう。それらの右手前にあるはずの可部冠山や五輪山ははっきりしない。990.6m三角点の左奥に、<大丸峰>、<堂床山>が入り、いずれも山頂部分の輪郭がはっきりとしている。

さらに右の990m台ピークとの間には<白木山>が続く。1014.9m三角点にかけてその奥には多数の山々が連なるが同定できない。

<灰ヶ峰>のピークが大きい。その右に連なるのは、休山~三津峰山であろうか。

道路をはさんで南側の山並みの向こうをながめる。左後ろに<天上山>が大きく、その右奥は<東郷山>である。1065.8m三角点の後ろに<大峯山>と<湯来冠山>が重なり両者の区別ははっきりしない。そして、三角点右奥に<小室井山>が入る。

画面左側、両立岩山の間に板敷山、右に大槇山を認める。板敷山の山頂には鉄塔があるだろうか。何となくそのようなものが見えている。

登山者の頂上での第一声を聞いていると、圧倒的に多いのが”恐羅漢山はどこだ?”である。南西の方角、向真入山の向こうに東側斜面がスキー場となっている高い山があり、それが<恐羅漢山>である。

右手前には<砥石郷山>が丸く見える。向かって左手は<十方山>であり、その左肩には<羅漢山>がのぞく。なお、十方山~恐羅漢山の間にのぞく山塊は、1136.5m三角点(坊主山、二万五千分1安芸冠山の中央上側)付近である。

砥石郷山の右手に、<聖山>~<高岳>縦走路を見る。その向こうは日本海のようだがはっきりしない。高岳の右下に聖湖がはっきりと見える。カシミール図を見ているとおば様族につかまってしまった。パソコンソフトで打ち出したんだと教えてあげた。

下りは林間コースを行く。登りの途中、「いこいの村ひろしま」との分岐点で、そちらから登ってきた人が階段の段差が50cm位あってしんどかった。下りに使うと大変だから下りは林間コースを行くといい、なんて話をしていたのを小耳にはさんでいたのだ。

林間コースは、所々で刈尾山、聖山~高岳、恐羅漢山などを展望しながら樹林帯に入っていく。南西斜面を大きく巻いて作られており、なるほどアップダウンはほとんどなく歩きやすい。しかしながら、小型自動車ならば通れる位の幅があり、無理やり作った林道といった感じで趣に欠ける。また植生(花)は乏しいようだ。

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2003年10月11日

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深入山 草尾根コース ~ いこいの村ひろしま
(出発帰着:いこいの村ひろしま)

2003年10月11日(土)、単独

はじめに

2003年10月11日(土)、単独
深入山(出発帰着:いこいの村ひろしま)

去年に続いてムラサキセンブリ目当てである。デジカメを買い換えたせいか、少しはカメラが扱えるようになったためか、一応満足のいく写真を撮ることができた。頂上での見通しもまずまずで展望図も書いてみた。既存のカシミール展望図を多少追加訂正する必要のある箇所も見つけたが、作業時期は未定としておこう。(展望記は展望図参照のこと)

今日のコースタイム:
いこいの村ひろしま(16分)運動広場登山口
登山口(1時間01分)深入山頂上、草尾根コース
深入山頂上(1時間05分)いこいの村ひろしま
総合計2時間22分(大休止2時間01分を除く)

いこいの村ひろしま9:57-運動広場登山口(南登山口)10:13-振り返ると南登山口10:37-分岐10:56-深入山頂上11:14、 13:15-いこいの村ひろしま14:20

昨年と同じコースを登り、そのまま「いこいの村ひろしま」側へ下りた。登山口で最初に出迎えてくれたのは、ウメバチソウとリンドウである。ウメバチソウは背丈も低く花も小さめだったので写真も撮らずそのままにしておいたら、その後一輪も咲いていなかった。下山後記録としてカメラに収めるため引き返した。

リンドウは今が盛りである。アキノキリンソウは数多く見かけたが、どれも背丈が低く一株毎の花の数も少ないように感じた。時期も過ぎているようである。ヤマラッキョウも多いが、全体が丸くそろった状態のはなかった。ママコナ、アキチョウジは完全に終りできれいな花には出会わなかった。カワラナデシコが山頂に一輪。マツムシソウは一輪もなし。

<展望記>
2003年10月11日(土)

<刈尾山>~<掛頭山>稜線の向こうに<大佐山>を見る。掛頭山の向こうには県境の山々が連なる。その中で、草原の山<雲月山>の頭が小さく丸い。

<大江高山>が遠くにうっすらと見える。<三瓶山>の右肩に女三瓶のピークも確認できる。<高杉山>(ユートピアサイオトスキー場)を認める。天狗石山はその向こうに頭を出すか出さないか位しか見えないようである。

2004年10月17日注記:大江高山が遠くにうっすら見える、ということは、三瓶山はこの時見ていない可能性がある。改めて写真を確認してみると、京太郎山とその東南東の小ピークを見たもののようである。

<阿佐山>から右へ長く続く稜線が走る。その稜線上の畳山が、手前の山の向こうに頭を出す形となる。さらにその後ろに山影を認める。琴引山、大万木山あたりのはずだがはたしてどうであろうか。

(阿佐山)から<熊城山>を越えて稜線が延びる。その向こうに所々頭が出ているのは、上平山、そして大塩山であろう。その後ろは全く見えない。

椎谷山~牛ヶ首山の間に燕岩、火神城山など。その後ろの頭ヶ津古山(椎谷山よりも低い位置)、津々羅山(牛ヶ首山よりも高い位置)などもほんのうっすらと見えている。稜線の右には<龍頭山>、そして右手前に大箒山が大きい。大箒山の右奥の小ピークは、猿喰山、城山のどちらであろうか。

大箒山から右へ稜線がほぼおなじ高さで続く。その後ろに、海見山~<可部冠山>~<堂床山>が見えているようだ。さらに、海見山~可部冠山の奥に見えているのは、カンノ木・鷹ノ巣山だろうか。ちょっと山の高さが低いようにも思える。

海見山の手前に<五輪山>が頭を出す。可部冠山~堂床山の手前には<大丸峰>が姿をみせる。990.6m三角点の右奥に見えるピークは、775mピーク(百々山の東-加計)である。

大箒山から右に流れる稜線上にある990.6m三角点と990m台ピークとの間に、ちょっとした谷間ができており、その向こうに<白木山>がある。白木山からは右へ大きな稜線が張り出す。

白木山右手前のピークは、滝山、<牛頭山>あたりであろう。牛頭山から580.9m三角点を経て本串山(水越山とほぼ重なる)へ至る稜線を見る。本串山左手前のピークは、730.6m三角点(百々山の南東-加計)である。

1014.9m三角点ピークの頭上にほんのりと阿武山を認める。右奥には、鉾取山、呉娑々宇山、小田山あたりの大きなピークがあり、その手前には野登呂山などが頭を出す。それらの右奥は(<荒谷山>-次図)であろう。

<東郷山>の左手前に<天上山>が大きい。東郷山からは右へ、阿弥陀山を経て(大峯山-次図)へ稜線が続く。

<大峯山>の懐に、<湯来冠山>がすっぽりと包まれる。大峯山~西大峯山の手前に灰郷スマモ山がある。 1065.8m三角点右奥にある<小室井山>の三角形はわかりやすい。
(後日注:市間山と見間違えているか)

内黒峠~<十方山>縦走路が目の前に見える。その隣の<恐羅漢山>~<砥石郷山>も大きい。<羅漢山>を双眼鏡でのぞき、白くて丸いドームをかろうじて認める。坊主山も見えている。

<聖山>~<高岳>縦走路を聖湖の左に認める。その奥に見えている山は高山であろうか。日本海までは確認できない。

ムラサキサンブリは今が盛りか。一株の中に、非常にきれいな花びら全開の状態から蕾までそろっている。風が少しあり花が揺れるので写真は撮りにくかったがねばってみた。 背中から”こんにちは”と声がかかる。息を詰めて返事をする。

下山に使った登山道は階段の段差が大きく、成る程歩きにくい。さすがの私でもここを走って下りるような無謀なことはできない。幸いにもこちら側でもムラサキセンブリの群生があり、そして、ブナの大木があり、一本松があり、それらを写真に撮っていたら1時間以上かかってしまった。

頂上には今日も多くの人がいる。刈尾山の方角に下った先にも何組も弁当を広げているのが見える。子供たちを連れて来たかったがどうも車に弱いようだ。

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2004年07月11日

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高岳~聖山、縦走
(出発帰着:樽床ダム(聖湖)駐車場)

2004年07月11日(日)、単独

はじめに

2004年07月11日(日)
高岳~聖山縦走、単独
(出発帰着:樽床ダム(聖湖)駐車場)

雨の土曜日を避けて今日予定を入れる。これからも続く夜の部(アルコール)を考慮して、十方山をあきらめ軽く高岳ピストンと考えた。しかも、QJY通信よろしく一応は定時定点観測である。しかし、終わってみれば何のことはない、聖山経由(高岳~聖山縦走)で帰ってきた。

今日のコースタイム:
駐車場(34分)樽床橋登山口(1時間01分)高岳
 小計1時間35分
高岳(13分)975m(24分)1011.4m(18分)998m(36分)聖山
 小計1時間36分(休憩を含む)
聖山(12分)十文字峠(27分)駐車場
 小計39分
総合計3時間50分(高岳休憩、聖山探索分を除く)

駐車場9:30-(湖畔周遊道路)-樽床橋登山口10:04-登山口10:07-沢離れる10:21-コブ10:28(234度)-コブ10:32(294度)-稜線10:36(325度)-コブ10:43-コブ10:53(351度)-左振れる10:57(296度)-高岳11:05、12:00-鞍部12:08-コブ12:09-コブ12:12-975m12:13-コブ12:15-鞍部12:23-960m台12:25-970m台12:28-1000m台12:30-鞍部12:32-1011、4m12:37、12:42-鞍部12:45-990m台12:49-鞍部12:52-970m台12:54-990m台12:57-鞍部12:59-998m13:00-コブ13:01-鞍部13:03-990m台13:07、13:12-(コブ2~3個)-1000m台13:16-小さな鞍部13:18-コブ13:19-コブ13:20-鞍部13:21-分岐13:33-聖山13:36-展望所13:37、13:39-聖山13:40-分岐13:42-十文字峠13:52-湖畔道路14:15-駐車場14:19

高岳登山口までの湖畔周遊道路でチョウの吸蜜活動を観察する。ヒヨドリバナにアサギマダラ、アザミにキチョウなど。アサギマダラにマーキングはしてなかったようだ。

登山口で先行する男女3人組の後姿を見かける。全行程の2/3くらい行った所で追いつき追い越す。さすがに暑い。汗をかきかき登る。

山頂からの展望は北側が開けていないので360度全開とはいかない。刈尾山(1212mピーク)~掛頭山の美しいラインの左奥に、鷹巣山~大佐山がある。大潰山、三瓶山も見えているようである。

刈尾山の右奥に、984.9m三角点~971.3m三角点~971m~(深入峠)~(1105m)~深入山1153.0mのラインが見える。その後に、熊城山~櫛山~桶佐毛山~椎谷山~牛ヶ首山が見え隠れしているようである。

深入山の左奥に大箒山があり、深入山右奥に見える990m台~1014.9m三角点へと連なる。その後の白木山はほんのわずかに頭を出すだけで見えない可能性の方が高い。

樽床ダムの向こうに向真入山、さらに谷をはさんでその向こうの1064m~1065.8mがはっきりと分かる。それらの右奥に、天上山がうっすらと見える。さらにその右奥に東郷山があるはずだが樹木にはばまれる。

聖山が大きい。真後ろに十方山がわずかに頭を覗かせる。その後に、砥石郷山~恐羅漢山が入る。

前回は聖山~高岳縦走路で約1時間半くらいかかったはずだ。このまま高岳を下りても、下山してから駐車場まで30分は歩かなければいけない。その分を縦走路でかせぐと考えれば、聖山経由で帰っても1時間くらい余分に時間がかかるだけだ。という訳で聖山を目差して縦走路に入る。

出発してほんの5分程で20人以上のグループとすれ違う。聖山登山口で見かけた団体さんだろう。マイクロバスが高岳登山口にあったので、聖山からの縦走だな、どこかで行き逢うなと考えていたのだが、思いのほかペースが早かったようだ。

高岳~聖山縦走路ではほとんど展望は開けない。時々高岳が見える程度である。縦走路は広島・島根県境を行く。鞍部では土塁が築かれているところがある。境界線の役割をはたしているのだろう。

聖山の向こうの展望所から見えるのは恐羅漢山あたりで、それ程広い範囲が見える訳ではない。

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2002年07月07日

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聖山~高岳、縦走
(出発帰着:樽床ダム(聖湖)駐車場)

2002年07月07日(日)、単独

はじめに

2002年07月07日(日)
聖山~高岳縦走、単独
(出発帰着:樽床ダム(聖湖)駐車場)

今日のコースタイム:
樽床ダム(聖湖)駐車場、標高約750m(35分)十文字峠(30分)聖山山頂
 小計1時間05分
聖山山頂(29分)998m(21分)1011.4m(26分)975m(14分)高岳山頂
 小計1時間30分
高岳山頂(29分)渡渉地点(10分)樽床橋登山口(19分)駐車場
 小計58分
総合計3時間39分
 休憩を含む、但し昼食タイム51分を除く

駐車場9:34-林道(未舗装)入口9:39-十文字峠10:09-高岳分岐10:36-聖山山頂10:39
聖山山頂10:45-第1鞍部(約990m)10:57-第1ピーク10:59-(小ピーク)-第2鞍部11:00-第2ピーク11:01-(小ピーク2つ)-第3鞍部11:04-第3ピーク11:05-第4鞍部(約960m)11:12-第4ピーク(998m)11:14-第5鞍部11:15-第5ピーク11:17-(小ピーク)-第6鞍部11:20-第6ピーク手前11:22-第6ピーク11:27-第7鞍部(約950m)11:30-第7ピーク(1011.4m)11:35-第8鞍部11:40-第8ピーク11:44-第9鞍部11:49-第9ピーク11:50-第10鞍部11:53-第10ピーク(975m)12:01-第11鞍部12:04-高岳山頂12:15
高岳山頂13:06-渡渉地点13:25-樽床橋登山口13:45-(湖岸周遊道路)-駐車場14:04

駐車場にはすでに2~3台の車が止まっている。身支度をしている間にも車が入ってくる。今日は人が多いかもしれないな、と思いつつ聖山へ向けて出発した。しかし、山の中で再び人に会ったのは高岳直前であった。

聖山登山口からは未舗装の林道(車の侵入禁止)を行く。幅約3mくらいのゆったりとした登りの道である。十文字峠から本格的な山道に入る。聖山頂上に近づいたところで道は大きく左へ巻いて行き、しばらくして右へ戻す。二万五千分1地図にあるような稜線上を一直線に登って行く道ではない。何かの事情でこのような道をつけることになったのであろう。聖山で唯一展望が開ける場所だという大岩は元の道にあるのだろうか、今日はよくわからず仕舞いとなってしまった。

聖山山頂での展望はない。恐羅漢山、日本海が見えるとされるが一度伐採された木々が再び育ってきたのであろう。

高岳に向けて踏みこんでみる。「ひろしま百山」では”お勧めでない”コースとして強調されている縦走路である。無理な状況になればその場で引き返す覚悟を決めて前進をする。ところが、

聖山~高岳縦走路は快適な道である。”クマ”の問題を抜きにすれば普通の人にも十分に楽しめるコースだ。つい最近も下草の刈りこみを行っていただいたようで、青々としたササが道一面に散らばっている個所が続いていた。しかし、刈り取られたササの量は見た目そんなに多くはない。年間を通じて常時管理をしていただいているということなのであろう。ほんとうにありがたいことである。

縦走路の難関は聖山からの下山道である。標高差120mを一気に下る。道は粘土質で滑りやすい。所々に足がずり落ちた跡がある。それも少し乾いているので、昨日、雨上がりの中で滑ったものかもしれない。私も滑って転んだ。転んだ拍子に眼鏡まで吹っ飛んでしまった。大変なことになった。眼鏡なしでは何も見えないのだ。あせりからか世の中が真っ暗になったようで、あたりが薄暗くなったように感じてしまう。山の斜面に顔をこすりつけるようにして探すこと数分でやっと眼鏡が手に触れた。

鞍部まで下ったところで標高は高岳よりわずかに低い(標高1000m弱)。そして、その後は細かいアップダウンが、これでもかこれでもかとばかりに続く。それにめげることなく、地図上に記載されたピーク(10m以上の高低差あり)や記載がないような小さなピークまで注意深くカウントして歩いてみた。1011.4mピークの次のピークを過ぎれば、道はいよいよ高岳の方を向くはず、と考えながら歩いているとその通りになるなど、地図読みの練習にはぴったりの縦走路かもしれない。

高岳に近づくにつれて帽子のひさしからしずくが垂れてくるようになった。汗である。登山道で直射日光にあたる場所はほとんどないのだが、この日は下界でもかなり暑かったようである。

高岳直下で高岳~聖山縦走路に入ってきた男女3人組みとすれ違った。こともなげに聖山を目差している。やはり、この縦走路はいつも多くの人が通っている道なのであろう。

高岳山頂には先着組が2~3パーティ、後から2組が到着した。いずれも樽床橋登山口から登ってきたようだ。その中で、冬季に高岳~聖山を縦走した人の話を聞くことが出来た。その時はガスっていたが、キツネ(ウサギだったかな)の足跡が稜線上に付いており、それをたどって行くと聖山についたとのことであった。

別の人(単独行)は、さっき掛頭山に登ってきたが物足りなかったので高岳へ登ってきたという。皆さん元気である。

高岳000:鷹巣山~大佐山、大潰山など、遠くに三瓶山も
くわしくは検討できていない。

高岳090:刈尾山~掛頭山、深入山など
北東方向に、刈尾山(臥龍山)~掛津山(掛頭山)の稜線が美しい。その他の方角は、木々の間を右から左から眺めつ透かしつつ観察する形になる。深入山は、刈尾山と(聖山-次図)の中間よりやや刈尾山よりにある。深入山~(十方山-次図)の谷間が呉方面で、その後ろには四国の山々も見えるという。

高岳180:聖山~高岳縦走路の向こうに、砥石郷山~恐羅漢山、十方山など
聖山はほぼ真南の方角である。聖山の右後方に恐羅漢山、左後方に砥石川山、そして聖山の真後が十方山である。南東の方角に四国の山々が沢山見えるというが、石鎚山しか表記していない。

高岳270:十種ヶ峰など山口県の山々、そして日本海(見島)も
くわしくは検討できていない。

高岳を下りきったところで地元の人と登山者が話をしている。刈尾山、美しくていい名前、臥龍山、後から取って付けたような名前、というような会話が聞こえる。桑原良敏著「西中国山地」あたりを元にした話のようである。

五日市~湯来温泉~戸河内の街道沿いでネムノキの花が目立つ。真中が白で外側がピンクの綿毛のようである。

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2007年10月28日

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聖山~高岳、縦走
(出発帰着:樽床ダム(聖湖)駐車場)

2007年10月28日(日)、Si,To さん

はじめに

2007年10月28日(日)
聖山~高岳、縦走、Si,To さん
(出発帰着:樽床ダム(聖湖)駐車場)

Siさん(2007年10月07日、恐羅漢山同行)が三段峡をみたいという。11月3日・4日頃がちょうど紅葉にはよさそうだが、私の東京出張でその週は希望通りには行かない。紅葉は期待できないことを承知で、1週間前の今日出掛ける。

今日のSiさん、高級車がドッグ入りしており、代車のオープンカーで迎えに来てくれた。二人乗りである。さらなる同行者1名あり、20台後半のToさんは別の車で追いかけることとなる。行きこそおとなしかったSiさんは、帰りではちょい悪親爺に変身、屋根をオープンにしてさっそうと走る。車高は低く、音を拾う。スピード感あり。初めての体験に酔う。

今日のコースタイム:
樽床ダム(聖湖)駐車場(37分)十文字峠(27分)聖山
 小計1時間07分(十文字峠3分加える)
聖山(29分)998m(24分)1011.4m(8分)野田の百本松分岐(21分)975m(14分)高岳
 小計1時間41分(1011.4m3分、野田・・分岐2分を加える)
高岳(33分)沢(6分)樽床橋登山口(30分)樽床ダム(聖湖)駐車場
 小計1時間13分(樽床橋登山口4分を加える)
総合計4時間07分(聖山6分加える、高岳53分加えず)

駐車場8:34-十文字峠9:11、9:14-右屈折点手前、休憩9:28、9:30-高岳分岐9:37-聖山9:41、9:47-高岳分岐9:50-990m台鞍部9:59-1000m台コブ2つ(10:01、10:03)-990m台コブ10:09-960m台鞍部10:11-998m ピーク10:16-990m台ピーク10:19-960m台鞍部10:23-980m台ピーク10:30-950m台鞍部10:33-1011.4mピーク10:40、10:43-980m台鞍部10:48-野田の百本松分岐1000m台ピーク10:51、10:53-970m台コブ10:58-950m 台鞍部11:12-975mピーク11:14-休憩11:19、11:22-草原11:25-高岳11:28、12:21-小ピーク12:37-沢12:54-樽床橋登山口13:00、13:04-(湖岸周遊道路)-駐車場13:34

三段峡を歩くつもりであったが、私からの提案で、聖山~高岳縦走に変更する。聖山まで登れば、縦走路では多少のアップダウンがあるものの、それ程きついコースではないこと、ただし、展望があまりないので少しがまんして、最後の高岳からの展望を楽しみにゆっくり行ってもらうことを伝える。

駐車場から湖畔の舗装道路を北北西に行き、聖山登山口の標識に従い左手の林道に入る(二万五千分1地形図通り)。林道はやがて未舗装林道となる。勾配は緩やかで足慣らしには絶好である。

前回の恐羅漢山では、Siさんは最初のゲレンデ急斜面で相当まいったようである。今回も縦走路のアップダウンでは、一人だけ息があがっているのを自覚、ここ1年で10kg近く体重が増えたメタボ(metabolic syndrome)状態を反省することしきりである。

林道で数台の車に追い越された。すべての車が十文字峠を越えて、中之甲林道まで入っていったようである。さて、私たちは、林道を十文字峠までゆったりと登り、林道を見送って右手の山道に入る。二万五千分1地形図の通り、ほぼ尾根を追って少し登れば(途中1箇所左からトラバース)聖山である。

山は初めてのToさんであるが、さすが20台後半、ストライドが延びる。ゆっくりいくようにうながす。最近では聖山山頂からの展望はない。山頂で少し休み、元きた道を少し引き返して、高岳への縦走路に入る。ここで最初の難関が待ち受けている。急坂を滑らないように慎重に下ってゆく。

葉が少し落ちかけた縦走路から、所々山並みを確認することができる。途中で深入山が見えたりする。進むにつれて、高岳の位置が変化するので、地形図のピークと鞍部を勘案しながら現在位置を確認する。1000m台ピーク、998m~990m台~980m台を順調にこなしながら、1011.4m三角点に達する。ここまでで縦走路の半分以上は来ており、その後のアップダウンも緩やかと思われる。ところで三角点、あったのかどうか、今まで確認しているのかどうか、分からない。

1000m台ピークに、野田の百本松(分岐)の標識がある。社団法人日本山岳会中国ブロック、100周年記念事業実行委員会(平成17年9月18日)「西中国山地、聖山分かれ野田の百本松間を地元の協力を得て、分水嶺登山道を復元しました」とある。

2年前に復元された、奥匹見峡までの島根・広島県境尾根登山道を指しているようである。奥匹見峡の樹林帯はすばらしいものがある。紅葉の季節は見ものであろう。一度はここまで歩いてみたいものである。

さて、ここから大きく右に振り、県境尾根の小さなアップダウンをこなして、最後に高岳へ駆け上がる。多少霞がかかっているが大展望が開ける。大満足。

正面に、苅尾山1223.4mが美しい。ただし、山頂部は双耳峰1212mの後に隠れる。その左奥に、掛頭山1126.1mの鉄塔群をみる。それらの左手前に八幡高原の集落が見え、その後に、鷹巣山943.3m~大佐山1069.0mの島根・広島県境尾根を見る。県境尾根は、その右奥にある大潰山 997.3mへと続く。また、掛頭山の左奥には、三瓶山1126.2mを見るか。ただし、山の位置が少し低いようにも感じる。なお、鷹巣山の左の山並みの向こうに、金木山719.8mがほんの少し頭を出している。

苅尾山の右奥、手前の山並みの向こうに、(阿佐山)~熊城山997.5m~櫛山1002m~椎谷山954.2m(三角錐)~牛ヶ首918.8mが連なる。牛ヶ首山の右奥、龍頭山との区別はつかない。深入山1152.7mをこちら側からながめると、1105mが肩のように張り出して見える。その左奥に、大箒山853.2mを見る。

深入山の右奥、手前の山並みの向こうに、白木山があるはずだが分からない。向真入山とサバの頭~内黒山の間の後に、天上山972.6mが高い。天上山とサバの頭の間の後ろに、東郷山がうっすらと見える。内黒山から、彦八の頭、十方山へ山並が連なる。さらに、その右には、恐羅漢山などがあるはずである。しかし、それよりの南~西~北は、今回はくわしく見ていない。

3人連れでペースはどうかと心配した。しかし、案ずることはなかった。一人旅よりも、同行者があるほうが圧倒的にペースが楽になる。今回も、ゆったり目で歩いてはいるが、過去の一人旅と比べてなんら遜色はない。展望記録をくわしく描くのに、少し遠慮する面がでる程度である。

この地域は人も多い。縦走路でも数名のパーティと行き逢った。子供も混じっている。頼もしい限りである。高岳山頂で、私のステッキの先端部分を、後から来たパーティが拾って届けてくれた。聖山で拾ったといって持ってきてくれたのだ。感謝。

最近左ひざを痛めた。ようやくステッキを使う気になり、Siさんの勧めもあり、今回は妻のものを借りて持ってきたのだった。見栄を張るのをやめて、登山道を痛めつけないように気をつけながら、ステッキを使ってゆくべき年齢となったようである。

Siさん、今回も少し息があがったけれども、挑戦意欲は旺盛である。次回の目標はいよいよ十方山と決まった。少しでも体重を落とすことができれば、それだけ楽に登れるだろう。そのつもりでがんばるとの事。結果が楽しみである。

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2005年05月28日

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2005年05月28日(土)、単独
夏焼峠~砥石郷山~(中之甲林道、台所原)~恐羅漢山~夏焼峠
(出発帰着:牛小屋高原)

はじめに:

2005年05月28日(土)、単独
牛小屋高原~夏焼峠~砥石郷山~(中之甲林道、台所原)~恐羅漢山~夏焼峠~牛小屋高原
(出発帰着:牛小屋高原)

台所原のブナ林を目当てに計画を立てる。台所原のブナ林がすばらしいことは、2005年05月14日(土)黒ダキ山の山頂でいっしょになったおば様から聞いており、気になっていたのだ。その時の話では、天杉山のブナも同様にすばらしいということであった。

二つ同時では時間的に無理なように思う。土地勘もないことから、今回は台所原だけを目標にした。なるほど、台所原から恐羅漢山山頂部にかけて、みごとなブナの古木が点在しており、急な登り坂の苦しさをいやしてくれる。

なお今日のコースは、結果的に「広島のブナ林」(南々社)2005年、”恐羅漢山・砥石郷山”P.076の完全な追っかけとなっている。

今日のコースタイム:
牛小屋高原(27分)夏焼峠(19分)1166m(15分)砥石郷山
 小計1時間07分(1166m6分を加える)
砥石郷山(20分)中之甲分岐(29分)中之甲林道(47分)林道終点
 小計1時間40分(林道取り付き4分を加える)
林道終点(6分)台所原、分岐(48分)恐羅漢山
 小計54分
恐羅漢山(20分)1131.8m(11分)夏焼峠(18分)牛小屋高原
 小計49分
総合計4時間52分
 (砥石郷山10分、林道終点12分加える、恐羅漢山1時間13分除く)

牛小屋高原9:39-沢(水あり)9:46-鞍部9:53-尾根9:59-夏ヤケノキビレ10:06-中之甲林道分岐10:09-1166m10:25、10:31-鞍部10:34-小コブ10:35-1180m台10:40-コブ10:41-コブ10:44-鞍部(魔の池)10:45-砥石郷山10:46、10:56-1166m11:07-中之甲分岐11:16-小尾根11:25-最初の折り返し11:34-中之甲林道11:45、11:49-中之甲橋11:50-天杉山取り付き?11:56-林道終点12:36、12:48-(台所原)-乗越12:54-左水平13:21-登山道合流13:41-恐羅漢山13:42、14:55-牛小屋分岐14:58-平坦部15:11-左分岐?15:15-1131.8m15:15-夏ヤケノキビレ15:26-牛小屋高原15:44

天気は上々、牛小屋高原から夏ヤケノキビレを目差す。左手尾根を巻くようにして、小尾根、沢をいくつか越え、少しづづ高度をかせぐ。一旦小尾根に乗ったと思える箇所もあるが、再び右から巻いて行く。チゴユリが咲き始めている。

夏焼峠で一旦尾根を乗り越し、1080m台を右後にみて巻きながら少し下る。中之甲分岐を右折して、砥石郷山に向かう。足元にアカモノが咲き始めている。1166mで展望を楽しんだ後、さらに進む。

砥石郷山手前の小鞍部(魔の池)に水はなく乾いている。それでもカエルの鳴き声が遠くから一つ聞こえている。山頂から田代方面を少し探索する。急坂のササがしっかり刈り取られており、そのまま田代まで下れそうな雰囲気である。

砥石郷山から引き返し、中之甲分岐を右折して下る。しっかりした槇道が斜面を切り取って付けてある。位置としては、アナゴヤ谷から小尾根を一つ越えて、コロバシ谷を下ることになる。1028mピークの南西側である。下るにつれてかえって広葉樹が多くなる。

中之甲林道(未舗装)は、十方山林道と同じ道幅で、勾配は十方山林道より少しきつく、道路の状態は十方山林道より歩きやすい。歩き始めてすぐ右手に、天杉山、野田原の取り付きと思われる踏み跡があった。またの機会の楽しみとしておこう。ヤマヤナギが白い綿毛をいっぱい吹き出している。

林道終点には、"中ノ甲国有林"のりっぱな案内板があり、ちょっとした広場となっている。そこから南西に踏み跡が延びており、台所原の先の小さな乗越で左折して、恐羅漢山の方を向く。なお、ここを右折すれば、33曲りからカメイ谷へ至るようである。

台所原から登山道沿いに、点々とブナの古木が続いている。登山道は、島根・広島県境のやや北側の尾根上につけられている。登り始めから最後まで、ササが幅広く刈り取られており、気持ちよく登ることができる。

今日はここまで昼食をとらずにきた。さすがにしんどい。向こうの尾根からカッコウの鳴き声が聞こえてくる。やがてその鳴き声が真後ろから聞こえるようになり、コダマしている。まわりでは小鳥がうるさいくらいさえずっている。今日もウグイスの谷渡りが、次々と行く手の露払いをしてくれる。稜線までたどりつけば、山頂はすぐ目の前だ。山頂の少し下で初めてユキザサをみる。エンレイソウの花は終わったようだ。

恐羅漢山山頂でやっとヒトに出会う。出発時に牛小屋高原で何組かの登山者を見かけたが、今日はここまで全くの一人旅だった。展望は、海側がかすみの中に消えるものの悪くはない。結局、1時間以上の大休止。

恐羅漢山から夏焼峠に向けて下山する途中、1131.8m三角点手前に左分岐があった。中之甲林道終点から延びている管理林道に至る道のようだ。これを使えば、台所原~恐羅漢山のブナ林をより手軽に楽しむことができそうだ。

三角点手前で振り返ると、恐羅漢山を見ることができる。なお、登山道は三角点の右横を少し巻いているようで、この三角点そのものを確認することはできなかった。

戸河内~内黒峠~二軒小屋に至る車道の側には、アサガラ?そしてトチノキの大木に花が満開。ホオノキの花もみた。そして花をつけたヤマボウシが一本だけあった。また一歩、西中国山地に踏み込んだ一日となり満足。

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2005年06月25日

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2005年06月25日(土)、単独
夏焼峠~中之甲林道~天杉山【敗退】~ホタノコヤ~中之甲林道~中之甲林道広場~管理林道~夏焼峠
(出発帰着:牛小屋高原)

はじめに:

2005年06月25日(土)、単独
天杉山敗退:
牛小屋高原~夏焼峠~中之甲林道~天杉山敗退~ホタノコヤ~中之甲林道~中之甲林道広場~管理林道~夏焼峠~牛小屋高原
(出発帰着:牛小屋高原)

天杉山は、島根・広島両県の県境にある。「中国地方の山100選」中国新聞社2005年刊では、島根県山岳連盟担当の山として、島根県側(匹見町)からの登山道が紹介されている。

すばらしいブナ林があると、先日黒ダキ山(2005年05月14日)でいっしょになったおば様から聞いて気になっていた山だ。しかし、「広島のブナ林」南々社2005年刊には天杉山の名前はない。

天杉山に広島県側から登るコースの一つとして、中之甲林道からホタノコヤの沢(水流豊富)に沿って左岸を行き、天杉山(1173.6m三角点)と野田原の頭(1136m)の間にある鞍部に至るルートが考えられる。参考:「山歩きのページ」(リンクリストにあり)のGPS軌跡。(ただし、かすかに踏み跡を認めるのみ)

しかし今日は、天杉山の東南東尾根に取り付いて遊んでしまい、疲れて前進をあきらめ途中から下山した。そして、下山途中にホタノコヤ左岸の踏み跡を見つけ、そのまま中之甲林道まで下った。植林帯を直登できないこともなかろう、と甘く考えて行動したことが間違いのもとであった。

桑原良敏著「西中国山地」(初版は1982年)”天杉山”P066には、次のように書いてある。

広島県側はヒノキの植林地、島根県側は深い広葉樹で山頂に至る小径も踏跡もない。広島県側の中川谷から登る場合はヒノキの植林地内を登るか、ノイバラの多い伐採地の小谷を登るしかないが、いずれも終始ササと潅木のブッシュからのがれられない。伐採当時は<ホタノコヤ谷>と<アマスギ谷>に挟まれた東尾根を登る小径を利用していたが、現在は消失しているようだ。

すばらしいブナ林までは届かなかった。近日中に再挑戦必至。

なお、第37回島根国体(1982年、昭和57年)山岳競技の縦走コースとして、匹見羅漢~恐羅漢~台所原~中川山~天杉山~三の滝が整備された。そしてその後も、地元の方々によって下草を刈るなどの維持管理がされている。

天杉山縦走路は、ハイキングコース並の快適な登山道となっているようだ。広島県側から天杉山を目差すとすれば、通常は台所原経由ということになるだろう。(島根国体:国引き国体、匹見羅漢:旧羅漢山、恐羅漢:恐羅漢山)

今日のコースタイム:
牛小屋高原(21分)夏焼峠(27分)中之甲林道(3分)中之甲橋(6分)天杉山取り付き
 小計1時間02分(取り付き手前でのロスタイム5分を加える)
天杉山取付(1時間10分)最高点(12分)ホタノコヤ谷(16分)天杉山取付
 小計1時間43分(最高点休憩5分を含む)
 なお、最高点までの行動時間1時間10分のうち、
 休憩が合計20分以上あると思われる。
天杉山取付き(50分)中之甲林道広場(台所原手前)
 小計50分(途中休憩頻回あり)
中之甲林道広場(32分)管理林道終点(11分)稜線上(11分)夏焼峠(17分)牛小屋高原
 小計1時間19分(林道終点3分、縦走路2分、夏焼峠3分を加える)
総合計4時間54分
(天杉山取付での登山前休憩4分加える、昼食37分除く)

牛小屋高原9:44-夏焼峠10:05-砥石郷山分岐10:08-中之甲林道10:32-中之甲橋10:35-天杉山取り付き10:46、10:50-尾根から沢へ11:14-(休憩11:27、11:30)-小尾根11:33、11:37-右へ巻く11:38-(休憩数分)-小尾根11:46、11:55-尾根12:00、12:05-ホタノコヤの沢(水流豊富)渡る12:17-中尾根12:27-ホタノコヤの沢、渡り返す12:27-中之甲林道12:33-中之甲林道終点広場13:23、14:00-カーブミラー(14:10、15、19、23、27、28分)-管理林道終点14:32、14:35-縦走路14:46、14:48-鞍部14:49-1131.8m14:55-夏焼峠14:59、15:02-牛小屋高原15:19

牛小屋高原に着くと、セミの大合唱である。真夏の一日が始まる予感がする。出発前に、ペットボトルの水分をいつもより少し多めに口に含む。

夏焼峠(推定標高1060m台)を乗り越して、中之甲林道(未舗装)に降り立ち(推定標高840m台)、左折して中之甲橋に至る。ここまでは順調に進む。4週間前に歩いたばかりだし、二回目で様子が分かっており気は楽だ。

しかし、天杉山の取り付きをさがすのに、ちょっと苦労をした。中之甲橋を過ぎて直ぐの所に取り付きがあるはず(前回赤テープを見ている)だが見つからない。行きつ戻りつしながらさがす。

取り付きは、中之甲林道を中之甲橋から約300mくらい台所原の方へ行った地点(推定標高870m台)となる。ホタノコヤの沢を一旦通り越してすぐの所で、右手山側の崖が低くなり山の中に楽に入り込めるようになっている。

今日は、そこから右手ホタノコヤの沢沿いに行くべきところを、天杉山の東南東尾根に取り付いて、植林帯の中を登っていった。やがて、立っているだけでずり落ちてしまうような斜面となる。右手の小さな沢へ逃げてなおも登る。その角度(244度)は天杉山より南側を向いていたかもしれない。

しばらく沢をつめて、斜め右上(308度)に駆け上がり、その右の尾根(62度に流れる)に乗る。まわりにはブナが点々としているようだ。さらに右へ巻いて小さな沢を渡り小尾根に乗る。しかし、あいかわらず角度は変わらない。

さらに右手(322度)を見ると、尾根の向こうに空が見えているようだ。もう一回だけ右の尾根に移ってみることにした。尾根に駆け上がると、谷が大きくそのずーっと向こうに沢があるようだ。角度も目差す鞍部の方に向いて逃げている。 これがホタノコヤ谷だろう。

しかし、もうこれ以上登る気力・体力がなくなった。このまま下ろう。尾根を心持ち沢側へ移動しながらずり落ちる。やっと沢に達して向こうをみると、赤テープがあるようだ。沢の左岸に渡り、踏み跡らしき小道を目をこらして探しながら下り、 中之甲林道の取付き地点に戻る。

ホタノコヤ谷の登りについて、今日、鞍部のかなり手前で横から入って下った結果からまとめると次のようになる。中之甲林道から植林帯の中に入ってしばらくすると、右手にあるホタノコヤの沢を飛び石伝いに渡ることのできる地点がある。左岸に渡ると中尾根に踏み跡があり、それに従って登る。そこから先は、沢をかなり高巻く箇所もある。また、赤テープも少しあるにはあるが、踏み跡ともいえないような道が続いている。

途中には、ホタノコヤ(石を積んだ炭焼き釜の跡)があるというが、今日そこを通って下ってきたかどうかは定かではない。

このまま帰るのも面白くない。中之甲林道終点広場(台所原手前)から、管理林道というのを通って、恐羅漢山~夏焼峠縦走路に上がってみることにした。 管理林道の存在は、前回恐羅漢山(2005年05月28日)で初めて知った。しかし、実際に歩いたことはまだ一度もない。

まずは、中之甲林道終点広場まで行き、そこで昼食をとる。今日もカッコウの鳴き声が聞こえる。その他、数種類のトリが鳴いているようだ。

広場の東(恐羅漢山)側から管理林道(未舗装)に踏み込む(推定標高970m台)。入口には鎖がかかっている。しかし、ヒトが通り抜けるのに何の問題もない。

林道は、恐羅漢山の北西斜面にあるいくつかの小尾根をぬうようにして走っている。一部、草が少し被るものの、普通乗用車が十分に走行可能なりっぱな林道だ。途中にはカーブミラーが少なくとも6個設置されている。

管理林道終点手前からほんの少し下りになる。終点(推定標高約1040m)では少し道が広くなっている。始点~終点の推定標高差70m程度? 実際にはもう少しあるようにも感じたが、いずれにしても楽に歩ける道である。

ここから稜線に向けた登山道の取付きは、終点ふくらみの手前右手にある。沢音を右手に聞きながら、小さな中尾根に125度位で取付く。ちょうど縦走路鞍部の方角である。

よく踏まれた登山道だ。登山道が崩れるのを防ぐため、木が埋め込まれて階段状になっている箇所がある。それらの木々はかなり古く、半分朽ちているものもある。 登山道は登るに従いやや右手に振れてくる。

登りついた先(推定標高1120m台)は、縦走路1126mのやや北側、鞍部手前のゆるやかな坂道である。その後は、すぐの鞍部を経て1131.8mピークまでゆったりと登り、夏焼峠まで急下って午前中に通った道に合流する。後は、牛小屋高原までほとんど下りだけだ。

暑い一日だった。中之甲林道、管理林道とも日差しを防ぐものは何もなく、直射日光が容赦なくあたる。これが十方山林道であれば、日中でもほとんど日の光を浴びることはない。なにはともあれ、近日中に再挑戦予定。

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2005年07月18日

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2005年07月18日(月)、講習会
高津川水系、奥匹見峡(三ノ谷)沢登り
(出発帰着:奥匹見峡駐車場)

はじめに:

2005年07月18日(月)、講習会
高津川水系、奥匹見峡(三ノ谷)沢登り
(出発帰着:奥匹見峡駐車場)

アウトドアスポーツ店であるアシーズブリッジ(広島店)に掲載してあった、「アシーズブリッジの山歩き2005年7月の予定」を見て、当店の催し物に今回初めて参加申し込みをする。

沢登りとあったので興味を引いたのだ。予定日は当然表示してあったが、行先未定となっており、直前に奥匹見峡(三の谷)と決まった。偶然にも先日敗退した天杉山の向こう側の谷である。

参加者は広島店6名、福山・尾道店6名だった。お店のコーチが運転する車(8人乗り)2台で現地を往復した。コーチは、ロープを張ったりサポートをしたりと、昼食を食べる時間もない。大変お世話になった。登山後のお風呂は、いこいの村ひろしま(深入山)。広島組の出発は、午前7時15分(定刻)少し前。

事前に、全身ずぶ濡れになると聞かされていた。そして、どんなレベルの山行になり、自分は果たしてついて行くことができるのか不安であった。そこで、今回はカメラも記録もなしと決めて参加する。

ゴム底の沢登り用靴を買った。ヘルメットとハーネスは取りあえずレンタル。奥匹見峡駐車場で、出発前に装備を身につけカラビナも二つ取り付ける。専門用語は全くわからないまま、足腰をのばして準備運動をする。

F1とF2はパスして遊歩道を行く。橋を渡りいよいよ沢に入る。F3・3mから始めたのかな。なにせいっさいの記録がないので定かではない。その上に、F4、F5・2m、F6・斜2m桂滝、F7・5m魚切と続いている。順調にこなして行く。すでに全身水浸しである。

F8・10m小龍頭の滝はパスして、F9・2m姫滝を経て、F10・10m斜、鎧滝に至る。真中にゴツゴツした岩が膨らんでおり、その上を勢いよく水が流れ落ちている。長いロープが張られる。

コーチの一人が挑戦する。何度かずり落ちながら、もう一息のところまで行く。しかし、結局はあきらめて右へ逃げる。右側はだれでも簡単に登れるようになっているのだ。私も2度ほどずり落ちてすぐにあきらめ、右側から登る。なお、ロープにはストッパーがついており、ずり落ちてもすぐに止まるようになっている。

コーチのすぐ後で、参加者の一人が成功するのを見た。ほかに成功した人がいたかどうかは分からない。上にあがると肝心の部分は見えにくいから。順次昼食。観光客2人と写真家3人と行き違う。ナツツバキの花が落ちている。崖にピンクの花が咲いているように見える。ツクシシャクナゲだろうか。

昼食後、F11・2段(2m、3m)に取付く。最初の滝は、手足さえ伸びればなんということはない。ここで女性陣が登れず、左の水流のない地点をよじ登る。若い人が足を出して、足場を作ってやる。

上の段はちょっと手強い。頭からシャワーを浴びながらもたもたしていると、コーチの声が飛ぶ。もう少し下、もう少し下。水流の中を右手で手探りすると、ちょうどよい手懸りがあり、一気に身体を引っ張りあげる。

F12・10m夫婦滝も面白い。二条になった滝のうち左の雄滝(チムニー状)を登る。ここでも長いロープが張られる。前半部分は、両手両足を横に広げて踏ん張れば楽に登れる。

ここで底の水流のある地点まで体が落ち込むと難しくなる。両側の壁が迫っており、両手足では踏ん張れない、そして、よじ登るにも手懸りがなくて苦労する。

後半部分の最初には、階段状になったシートが取り付けられた。そこを乗り越えれば後は簡単だったと思う。

F13・50m大龍頭の滝はもちろん今日の対象ではない。滝をバックに記念撮影をして、遊歩道を下る。

事前に配布されたルート図には、「(大龍頭の滝は)左岸の遊歩道へ巻く。この上にも小滝が続き、県境尾根まで行ける」とあった。いつか確認してみたいものだ。

沢登りそのものが初めての経験であった。滝から流れ落ちる水を頭からいっぱいかぶりながら登攀する醍醐味を始めて味わい、満足のゆく一日であった。下界が30度以上を記録して梅雨明け宣言の出た中で、足が震えるほどの冷たい水はほんとうに気持ちよい。

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2005年07月23日

Akimasa Net
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2005年07月23日(土)、単独
夏焼峠~中之甲林道~ホタノコヤ~(野田原の頭~三の谷上部)往復、天杉山往復~ホタノコヤ~中之甲林道~夏焼峠
(出発帰着:牛小屋高原)

はじめに:

2005年07月23日(土)、単独
牛小屋高原~夏焼峠~中之甲林道~ホタノコヤ~(野田原の頭~三の谷上部)往復、天杉山往復~ホタノコヤ~中之甲林道~夏焼峠~牛小屋高原
(出発帰着:牛小屋高原)

先日敗退の天杉山に向けて、中之甲林道からホタノコヤ谷を登る。なお、先週初めて参加した沢登りには、行く先未定のまましばらく前に申し込みをしていた。それが、全く偶然にも奥匹見峡(三の谷)に決まり、初めての沢登りを堪能したばかりだ。こうして天杉山周辺部に3回連続で通うこととなった。

第37回島根国体(1982年、昭和57年)山岳競技の縦走コースとして、匹見羅漢(旧羅漢山)~恐羅漢山~台所原~中川山~天杉山~三の滝(三の谷・大龍頭の滝)が整備されたという。

この島根・広島県境稜線上から三の谷への取付きが、今でも実際にあるのかどうか確認したくて、野田原の頭の向こうまで足を延ばしてみた。

「三の谷」標識というものがあることは、「中国地方の山100選」中国新聞社(2005年)天杉山P136-7にも記載(地図あり)されている。そしてコースタイムとして、「三の谷」標識960m台~野田原ピーク1136m間は、奥匹見側から登り50分、下り35分となっている。

ところが、地図上の「三の谷」標識の位置と、本文記事が全く合っていない。本文では、標識の位置を988mの南側としており、本文に書かれたコースタイムもそれに合わせたものとなっている。988m(25分)三の谷標識(25分)野田原の頭

今日 、私が確認した「三の谷(奥匹見峡)」標識(地元教育委員会設置)の位置は次のとおりである。匹見側から登ってくる場合、960m台ピークに登りつくわずか手前左側(山側)の木に取り付けられている。

「中国地方の山100選」の地図では、この位置が一つ南側のピーク(同じく960m台)となっており、実際とは少しずれている。また、今日の私のコースタイムは、野田原の頭 ~「三の谷」標識間、行き(下り)1時間、帰り(登り)1時間06分で、上り下りともほぼ同じ時間を要している。

実は、先日の沢登りで配布されたルート図では、大龍頭の滝は、988mと1136m(野田原の頭)の間のすぐ下から流れ落ちるようになっている。これは、「中国地方の山100選」の本文と符合している。 さらに配布資料をみると、「(大龍頭の滝は)左岸の遊歩道へ巻く。この上にも小滝が続き、県境尾根まで行ける」とあった。

ところで、「西中国山地」P069"野田原"には次のような記述がある。(オオリュウズ)両岸の垂壁は高く、所々にツクシシャクナゲが生えていて、花の咲く初夏の頃は探訪者でにぎわう。観光路はここまでであるが左岸の小谷を登って滝の頭に出ると踏跡があり奥へ続いている。渓は平凡になるが、更に奥に<サラサラの滝>、<まぼろしの滝>など最近名付けられた小滝がある。<野田原>の頭である1136m独標峯はこの水流をつめていけばよい。

「西中国山地」P066の地図"天杉山・野田原と岩倉山"をみると、<野田原の頭1136m~988m~「三の谷」標識960m台>の西側で、ロート状になった地形の上部を<のたの原>と表示している。上記の各情報は、この"のたの原"および周辺のどこからでも、三の谷へ下ることができるということを意味しているのだろう。

今日のコースタイム:
牛小屋高原(20分)夏焼峠(23分)中之甲林道(2分)中之甲橋(4分)ホタノコヤ取り付き
 小計53分(夏焼峠4分休憩を加える)
ホタノコヤ取付き(1時間10分)鞍部(14分)野田原の頭(1時間)三の谷標識
 小計2時間32分
三の谷標識(12分)五本寺原分岐?(12分)三の谷標識
 小計44分(さらに北側探索20分を加える)
三の谷標識(1時間06分)野田原の頭(8分)鞍部(26分)天杉山
 小計1時間40分
天杉山(10分)鞍部(32分)中之甲林道(7分)登り口(52分)夏焼峠(19分)牛小屋高原
 小計2時間
総合計8時間05分
(ホタノコヤ取付き登山前休憩5分、天杉山11分を加える、昼食36分除く)

牛小屋高原8:30-夏焼峠8:50、8:54-砥石郷山分岐8:56-中之甲林道9:17-中之甲橋9:19-ホタノコヤ取り付き9:23、9:28-石組み9:39-沢の上20~30m位9:45過ぎ-沢そば9:47-大岩9:53-沢小さくなる10:00-休憩10:10~10:15-石組み10:19-枯れ沢10:25-休憩10:29~10:35-稜線鞍部10:38-野田原の頭1136m10:52、11:00-鞍部11:03-急下る11:05-尾根乗り越す11:12-谷乗り越える11:14-稜線上11:16-谷11:21-鞍部11:23-ピーク11:24、11:31-鞍部11:33-小ピーク11:35-鞍部11:40-988m11:46-鞍部11:51-960m台11:58-「三の谷」標識960m台12:00-鞍部12:07-五本寺原分岐?12:12、12:48-北側へ行く12:57、12:58-(引き返す)-五本寺原分岐?13:08-源流部3~4本の谷13:10~13:12-「三の谷」標識960m台13:20-小鞍部、960m台ピーク13:23-鞍部13:25-988m13:34-鞍部13:36-稜線上13:45-小鞍部13:47-岩場ピーク1000m台13:50、14:00-小鞍部14:01-(1010m台)-鞍部14:02-谷14:11-稜線ピーク14:20-野田原の頭14:26-鞍部14:34-御神木(天然スギ)14:48-休憩14:51~14:57-天杉山15:00、15:11-鞍部15:21-大岩15:38-石積み15:50-中之甲林道15:53-登り口16:00-夏焼峠16:52-牛小屋高原17:11

かなり暑い。出発の準備をしている最中から汗が吹き出てくる。夏焼峠を乗り越え、中之甲林道へ向けて下る。その途中で、草刈をしているお二人に追いつく。帰りに同じコースを逆にたどると、草は中之甲林道に至るまで刈ってあった。

重たい機械を夏焼峠まで持ち上げて、そこから刈り下ったのだろう。ありがたいことだ。この方たち以外では、中之甲橋付近で釣り人二人とすれ違う。それ以外は、ヒトには全く出会わなかった。

中之甲林道から右手の植林地帯に入り、適当な地点でホタノコヤ沢左岸に渡る。そして、これ以降鞍部までずっと左岸を行く。踏み跡がないことはない。しかし、最初から最後までそれを追って行くことはむつかしいだろう。(取付き地点付近については、2005年06月25日(土)参照)

適当に歩きやすい所を選んで登って行くことになる。中尾根状態になった所ではその上を行くとよいようだ。下流部で左岸のかなり上部に少しいい道があるが、登りの途中でそこに取付くには、急坂をよじ登る必要があり得策ではない 。

鞍部の少し下が一番荒れている。新しい倒木があったりして歩きにくい。ここで沢(もう水はない)の方へ踏み跡がついている。 (復路の下りで確認した限りでは、沢の左岸にある中尾根状態の上を歩く方がよいようだ)

荒れ地帯を乗り越えると、目の前にササ原が現われ、その中に点在する小潅木が美しい。肩まであるササを押し分けて少し登れば、簡単に鞍部稜線に達する。

野田原の頭を越え、「三の谷」標識をめざして北に進む。野田原の頭の先では、登山道は稜線を外れて、北側を巻いている箇所も多い。「中国地方の山100選」天杉山P136-7の地図と本文がまるで一致せず、どこまで行けば標識があるのか不明のまま進む。結局、往路では標識を発見することができず、赤テープがいっぱいついている地点に至る。

そこはササで覆われた鞍部で、だだっ広い地形になっている。「ここは五本???」という小さな標識がある。アカゴウ谷の五本寺原(広島県側)へ下ることができるのかもしれない。ここまでで体力を消耗した。昼食にする。昼食後さらに北側にあるピークあたりを探検した。しかし、標識は分からず引き返す。

帰り道で「三の谷」標識をやっと発見する。周りを見渡した限りでは、三の谷に向けた踏み跡などは見当たらない。いつか機会があれば、三の谷を登りつめて確認してみたいものだ。それにしても今日は水分摂取量がかなり多い。先を急ぐことにする。

野田原の頭に帰り着き、そこからの下りは気持ちよく足がでる。しかし、鞍部を越えて天杉山の登りになるともういけない。休み休み登る。御神木を過ぎ、空が見えるようになって、頂上まであと数分かなというところでダウン、6分間座り込んでしまう。

天杉山に何とかたどり着く。しばらく前からキリがでている。展望は全くない。久しぶりに展望図作成と考えたが、これではどうしようもない。体力を消耗しており、帰路のことを考える。

中川山から台所原を通って管理林道に入り、夏焼峠手前の稜線上に至るのが一番高低差が少ないはずだが、ここから台所原までの時間距離の感覚が全くない。キリの中で土地勘のない山道を行きたくない。という訳で、鞍部まで引き返し、ササやぶの中を再びホタノコヤ沢に向けて飛び込む。そして、朝登ったコースを復習しながら下った。

中之甲林道に降り立つ頃、水分(500ml×4)が底を着いた。夏焼峠へ登り始めた地点で沢の水を補給しておいた。そして、その分も少し口に含んだ。水分摂取量から考えても今日はもう限界だろう。

途中で、二度三度座り込んで休憩を取る。夏焼峠に近づくとあまり勾配がなく元気がでてきた。夏焼峠から木の根に足を取られないよう慎重に下って出発地点に帰り着く。

今日のコースの稜線上の森には、ヒトの手が全く加えられていないという。ブナ、その他落葉広葉樹の美しい森を楽しむ。次回はもう少し余裕をもって堪能してみたい。

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2005年10月23日

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2005年10月23日(日)、単独
恐羅漢山~(台所原)~中ノ川山~天杉山~(ホタノコヤ)~中之甲林道~夏焼峠
(出発帰着:牛小屋高原)

はじめに:

2005年10月23日(日)、単独
牛小屋高原~恐羅漢山~(台所原)~中ノ川山~天杉山~(ホタノコヤ)~中之甲林道~夏焼峠~牛小屋高原
(出発帰着:牛小屋高原)

西中国山地は時雨模様だった。それでも山支度を始めた頃にはほとんど雨も止み、歩き始めた時には雨は完全にあがっていた。実は昨日も今日のコースを想定して戸河内IC手前まで来て、同じような雨のため引き返した。そのまま海岸沿いの手近かな山に登って帰ろうかと思ったが、今日の天気回復を信じて一旦荷物を家に入れた。

恐羅漢山の直登にあえぐ。しばらく休んでブナ林を楽しみながら台所原まで下り、中ノ川山から天杉山まで天然林の中を縦走する。2005年07月23日(土) 、初めての天杉山(ホタノコヤ谷経由)でバテバテになり、牛小屋高原までどのコースで帰ろうか迷った末、往路を引き返した(ホタノコヤ谷~中之甲林道~夏焼峠 )。後で受けたアドバイスでは、中ノ川山~台所原~管理林道の方が楽だろう、ということだった。

今日はそのコースを確かめたくて、まず恐羅漢山から台所原に至り、中ノ川山~天杉山縦走路を歩いてみたのだ。さて天杉山からの帰りをどうするか、今日も迷った。同じ道を引き返すのも面白くない、それに台所原~管理林道は前に一度歩いているのでこれまた興味がわかない。というので、またしてもホタノコヤ谷~中之甲林道~夏焼峠経由で帰ることにした。

バテバテだった前回とコースタイムの感触を比べてみたかったのだ。最近では、いくつかのコースを何回か重複して歩くケースも増えている。その時々の天候や体調を思い起こしながら、コースタイムを比べてみるのも楽しい作業となっている。

今日のコースタイム:
牛小屋高原(56分)恐羅漢山
 小計56分
恐羅漢山(38分)台所原(33分)中ノ川山(37分)天杉山
 小計1時間53分(途中休憩を加える)
天杉山(12分)鞍部(31分)中之甲林道(4分)夏焼峠登り口(34分)夏焼峠(19分)牛小屋高原
 小計1時間45分(途中休憩を加える)
総合計4時間40分(恐羅漢山6分を加える、天杉山昼食51分を除く)

牛小屋高原9:08-一つのリフト終点9:17、9:23-リフト終点9:30-地蔵9:38-水流9:52-尾根越える9:55-分岐9:59-台所原分岐10:02-恐羅漢山10:04、10:10-台所原分岐10:11-ロープ下10:16-水流10:19-倒木10:23-尾根を左手に見る10:26-倒木帯10:34-台所原10:48、10:51-コブ10:58-小コブ(1060m台)11:01-なだらかピーク(1080m台)11:05-倒木11:08-マツの木11:12-1146m11:14-鞍部11:15-なだらかピーク(1150m台付近)11:17-少々コブ11:21-中ノ川山11:24、11:26-鞍部11:28-岩倉山分岐(1160m台コブ)11:29-(1150m台を乗り越す)-小コブ11:34-少々コブ11:36-鞍部(1126m)11:39-小コブ11:41-ピーク(1180m台)横11:50-鞍部11:50-涸れ沢2つ11:55、11:57-鞍部11:59-天然スギ12:01-天杉山12:03、12:54-御神木12:58-鞍部13:06-大岩13:21-高巻く道13:25-ホタノコヤ13:28-ホタノコヤ13:34-中之甲林道13:37-夏焼峠登り口13:41、13:46-最後の折り返し13:58-尾根にかかる14:06-尾根乗り越す14:09-ホタノコヤ14:14-夏焼峠14:20-牛小屋高原14:39

少し雨の残る中で支度をする。手先が少し冷たい。一昨日までの陽気とは打って変り、秋を通り越して冬近しと思わせるような天気である。久しぶりの本格的な山歩きだ。スキー場をゆっくりと登る。時々振り返ると、駐車場の車の数が少しづづ増えているようだ。バスも一台入ってきた。さすが広島県一の標高を誇るだけのことはある。人気の山となっている。

ほとんどの人は夏焼峠に向かうようだ。一人だけリフト最終地点を先行する人があり下から見える。スキー場の中は急勾配だ。地蔵を過ぎて尾根を右手に地道を行くころには勾配も緩くなる。山道は自然の石をうまく使って整備してある。歩いていて楽しい。

雪を踏む。落ち葉が滑る。雪は前夜のものだろう。一旦尾根を越える箇所があり、山道を水が流れ落ちて川のようになっている。再び尾根に乗れば縦走路稜線は近い。縦走路分岐を左折してしばらく行き、台所原への下り分岐を過ぎれば山頂はすぐそこだ。

山頂で先行していた方とすれ違う。ガスがかかっている。隣の山はどこも見えない。少し休んで台所原に向かって下る。かなり急な道だ。木の根に足をとられないように慎重に下る。大木が倒れている辺りまで下ると、勾配は少し緩やかになる。

ゆるやかな尾根を左手に見るようになると、やがて前方(333度)に山を見る。中ノ川山だろうか。倒木帯を越えると天然スギがあり、左右の沢音が大きくなる。ササが刈ってあり歩きやすい平坦な道となり、中之甲林道分岐に至る。そのまま真っ直ぐに進むと、途中左手に背丈ほどのササヤブの中に踏み跡らしきものがある。カメイ谷への下りだろうか。

道は徐々に北向きとなり中ノ川山への登りとなる。中ノ川山~天杉山の縦走路は、手入れの行き届いた気持ちのよい山道だ。1080m台のなだらかなピーク付近から、266度の方向、深い谷の向こうに山並を認める。中ノ川山三角点に至る。恐羅漢山が見えているようだが、薄日の中で霧が深くピークは見えない。

鳥越峠分岐を過ぎて、268度に谷を見る位置から右に振って支尾根を乗り越し、再び稜線上を行く。1126m鞍部を越えると、尾根を右手にみて巻きながら標高1500m位をゆったりと行く。やがて、302度に谷をみる。周りはブナブナの連続で美しい。

天杉山で帰り支度の男女3人組と入れ違いになる。山頂からの展望はもともとあまり良くない。それでも天候はやや回復しており、足元のリンドウを踏みつけないように注意しながら、展望を楽しむ。目の前にはコマユミの小さな赤い実がはじけている。

天杉山から北側の下りはかなりの急坂だ。しかも粘土質の登山道が湿っており滑りやすい。かたわらのササを握り締めながら慎重に下る。鞍部手前で、相当な重装備の山男4人とすれ違った。最近ではめずらしい光景だ。

鞍部からササ原をかき分けて、ホタノコヤ谷へ飛び込む。谷は踏み跡が所々にある程度だが、狭い谷であり歩きやすい所を選んで下った。中之甲林道から夏焼峠への道を登る。足が軽い。前回よりはかなり短時間で登りきった。何とか今後とも安全な山歩きができそうな結果にうれしくなる。

牛小屋高原からの帰路は大規模林道を通ってみた。今年夏の台風でかなりやられている。横川トンネルの手前で、沢が二ヶ所抜け落ちている。トンネルの向こうでは、新しく作った法面が崩落している。大規模林道では、こうして完成後も絶え間なく工事を続けることになるのだろう。その工事費は、当然のことながら全て税金から支払われるのだ。

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2005年05月14日

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黒ダキ山(下山林道経由)、往復
初めての黒ダキ山である
(出発帰着:立野キャンプ場)

2005年5月14日(土)、Iさん

はじめに

2005年5月14日(土)、Iさん
黒ダキ山、往復(下山林道経由)
(出発帰着:立野キャンプ場)

リック関係未調整
直リンク:山歩きのページ/山歩きの履歴/"K" さん/黒ダキ山
黒ダキ山~(黒ダキ山登山道)~下山林道2004年06月05日、2004年08月28日
下山林道~(黒ダキ山登山道)~黒ダキ山2003年11月23日、2004年01月03日
(各ページ最下段にGPS軌跡あり)

広島市内在住の"Iさん"という方と同行する機会を得て、十方山の南西に位置する黒ダキ山(1084.7m)に登る。我が山行で、家族あるいは親族以外の方と"個人的に"ごいっしょした経験は今まで全くない。今回が初めてのケースである。 (高松山山頂でご一緒になった方と、そのまま福王寺山に登ったことが一度ある)

登山道にはブナの大木が点々とあり楽しめる。驚いたことに、このマイナーと思われる山の頂上にお二人が先着、昼食中であった。ブナが大好きで歩いていらっしゃるとのこと。話をする中で、西中国山地でブナといえば、天杉山、台所原が第一の景観を誇るという。まだ行ったことのない地名をしっかりと頭に刻み込む。

続けて、この黒ダキ山はどの本でも紹介されていないでしょう、という。思わず、最近刊「広島のブナ林」南々社(2005年)に載っていると答えてしまった。今回山行のきっかけとなった(後述)、桑原良敏著「西中国山地」 溪水社(1997年復刻)の"黒ダキ山"の記述と混同してしまったのだ。

「広島のブナ林」に"黒ダキ山"の項はない。さっそく本屋に行かなければと、先に下山された方には申し訳ないことをした。しかし、ブナ好きの方なので、「広島のブナ林」にはきっと満足されることだろう。間違いゴメンナサイ。

さて、"Iさん"(30代後半)は、日本三大岩稜の内、前穂高北尾根と槍ヶ岳北鎌尾根はすでに踏破されているという。特に北鎌尾根を登って、槍ヶ岳山頂で若い娘さんに拍手で迎えられたのは心の勲章だそうだ。残る剱岳八ッ峰は、部分的には踏破経験あり、通して登られるのも時間の問題だろう。

さすがに力強い歩き方だ。出発点からほぼ平坦な林道は難なくついて行けたのだが、支尾根に取り付いてすぐに私が遅れ気味となり、主尾根手前ではほとんどギブアップ状態となってしまった。"ゆっくり行きましょう"とはげまして、引っ張っていただいた"Iさん"には感謝の言葉もない。

最後には、「また機会をつくりますから、いっしょに行きましょう」とまで言っていただいた。人工林の全くない山域で、新しい体験をした一日であった。

今日のコースタイム:
立野キャンプ場(51分)取り付き口(45分)主尾根(約40分?)黒ダキ山
 小計2時間50分(全ての休憩を加える)
仏石往復
 小計34分(仏石休憩5分を含む)
黒ダキ山(27分)支尾根分岐(27分)取り付き口(47分)立野キャンプ場
 小計1時間41分(細見谷川見学分を12分として除く)
総合計5時間24分
 (昼休憩46分以外の時間を全て加える)

立野キャンプ場9:04-右手沢9:32-右手沢9:36-テンガタキ谷9:48-取り付き口9:55、10:00-コブ10:15-休憩10:21-主尾根10:45(休憩)出発時間?-990m台小コブ11:17-1040m台11:27-展望11:30-鞍部11:36-1040m台前コブ11:40-1040m台後コブ11:44-鞍部11:45-小コブ11:51-黒ダキ山11:54、12:40-鞍部12:45-小コブ12:46(登る)-小コブ12:49-仏石12:50、12:55-黒ダキ山13:14、13:21-小コブ13:23-鞍部13:26-1040m台(コブ13:27(登る)-コブ13:29(大峯山をみる)-コブ13:30)(下る下る)-鞍部13:32-1040m台(コブ13:35-コブ13:37-コブ13:39)(下る下る)-鞍部13:44(平らな登り)-小コブ13:46-支尾根分岐13:48-小コブ13:59-取り付き口14:15-細見谷川(堰堤)寄り道14:58、15:07-林道に戻る15:09-立野キャンプ場15:14

下山林道

立野キャンプ場から下山林道(未舗装)に入る。二万五千分1地形図では黒点線で表されている林道で、現在は廃道となっておりかなり荒れている。では、ヒトは通れないかというとそうでもない。しっかりとした踏み跡がありそれに従う。

下山林道は、幅員3m(4トントラック通行可能)の林道として一旦は整備されたもののようである。林道の谷側を擁壁で固めた箇所がある。ガードレール、カーブミラーまで設置してある。

しかし、現在の荒廃ぶりはすさましい。最初のうちこそ轍の跡かなと思われる痕跡が残っていた。しかしすぐに、山側から土砂が崩れ落ちる、岩石が崩れ落ちる、時にはそれらで完全に林道が塞がれた状態となっていたりする。

林道上や崩れ落ちた岩石の上まで木々が生えて成長している。この林道は今、自然に帰ろうとしているところだ。元々何の目的で作ったのか。税金の無駄遣いの典型といったところだろう。

取りつき口

テンガタキ谷(水流豊富)を過ぎると、林道は左に廻り、更に右折する。ここが黒ダキ山への取り付き口となる(推定標高約720m)。登山道は、テンガタキ谷とクロダキ谷にはさまれた支尾根を登り、主尾根990m台の小コブやや南東側に登りつく。そこからさらに、黒ダキ山、仏石を経て、ロクロ谷の落ち口附近で細見谷川に接し、十方山林道の祠に至るという。

営林署の巡回路なのだそうだ。ここから登山道沿いに、営林署によって赤い円筒状のタバコの吸殻入れがいくつも設置してある。最近全部新しいものに取り替えたのだろうか。高さ1m位、全体を赤く塗って白地で営林署等の文字がくっきり書かれている。りっぱな造りのものだ。山火事は絶対に出してほしくない、という強い願いが込められているのだろう。

支尾根(磁北から358度)取り付き口はザレ場である。しかし、細いロープが設置してあり、ありがたく使わせていただく。支尾根を登り始めてしばらくすると、ブナの大木があらわれ始め、すでにバテ気味の私を励ましてくれる。

しかし体がついてゆかない。同行者に助けられ主尾根まで何とか這い上がる。復路の下りで、改めてかなり急な登りだったんだな、と実感した。

主尾根縦走

美しい小潅木の原っぱで疲れをとり、いよいよ主尾根縦走に入る。ミツバツツジ、ガマズミ、そして赤い花はサラサドウダンか。開花の時期は今でよかったのだろうか。 かなり赤みの強い小さな風鈴が、ヤセ尾根の登山道沿いに鈴なりで続いている。(ベニドウダンに訂正)

足元にはイワカガミ、赤色から白色まで様々な色調の個体があるようだ。目の前にウスギョウラク?の白い花。同行者の気遣いによって、今日のハイライトである主尾根縦走を満喫する。 (後日追加、この山域ではすべてオオイワカガミ)

展望の良いところでは、右手に十方山、左手に吉和冠山、羅漢山、そして大峯山まで見える箇所もあった。なお、女鹿平山左奥の、青笹山・板敷山を湯来冠山と取り違えていた。湯来冠山は、大峯山よりもさらに左手の小室井山(縦走路からは見えない)の陰に隠れる。

黒ダキ山は、日本の渓谷100選の一つ、細見谷渓谷の北側の壁を構成する山塊のピークにあたる。この山域全体に植林はまったく行われていない。広葉樹の若葉がまわりを取り囲み、登山道にはブナの大木が点々と続く。ほんとうに気持ちが良い。

仏石

昼食後、仏石まで行ってみることにした。 行くに従いキツツキのドラミングの音が大きくなってくる。仏石のすぐ向こうから聞こえているようだ。さて、仏石とは、高さ数m、一辺2.5m位の四角柱で、その形がおもしろい。

なお、林道取り付き口から黒ダキ山を経て仏石まで、しっかりとした踏み跡がある。迷うほどのこともあるまい。また、仏石から先もかなり踏まれているようだ。十方山林道・祠までの探検は今後の課題として楽しみにとっておくことにしよう。

往路下山

帰り道、テンガタキ谷の水流で顔をあらう。冷たくてきれいな水が気持ちよい。さらに下って、堰堤上部で細見谷川の河原に降りる。ここまで来ると、細見谷川は再び静かな流れを取り戻している。川面に映る若葉が美しい。白い花をつけた大木がある。名前はわからない。堰堤下の向こう岸に見えるのは、キシツツジだろうか。

堰堤から下をのぞくと、魚が泳いでいるのがよく見える。ウグイとヤマメが見えるとは、同行者"Iさん"の話だ。水深数mはあろうかというのに、すばらしい透明度だ。川面には羽化したムシがたくさん飛び交っている。水面に落ちると魚たちの餌になるそうだ。

桑原良敏著「西中国山地」

私と今日の同行者"Iさん"を結びつけたのは、桑原良敏著「西中国山地」溪水社(1997年復刻)だ。この本は、初版(1982年刊)に引き続いて復刻版も「幻の本」になりつつあり、広島市内の古書店では、定価3500円(税別)の5倍の値付けをしているところもある。

今回、たまたま私が所蔵していた同書2冊のうち一冊を、アマゾンで売りに出して、"Iさん"に買っていただいた。通常の取引ならば、本の受け渡し(郵送)をすればそれでお仕舞いだ。しかし、アマゾンを介した手続きに不都合があり、メールの交換をしているうちに、"Iさん"と私の西中国山地に対する思いの波長が合い、今回同行させていただくことになったのだ。

桑原良敏さん(広島女学院大学名誉教授)、2001年12月04日死去、75歳
(桑原良敏著「西中国山地」は)<地元の古老から聞き書きした谷々の名を刻んだ山の概念図、山名の由来を古文書などから考察した地名考、動植物の分布を記録した博物誌から地形、生物の方言まで収め、登山書としては例を見ない異色の内容>となっている。2001年12月11日(火)付け中国新聞記事「悼記」編集委員・山内雅也より。なお、同書巻頭には、今西錦司が"「西中国山地」に寄す"という一文を贈っている。

小松原橋ルート

今日、黒ダキ山山頂でいっしょになった方は、立岩貯水池の小松原橋から入って来られたようだ。途中では、二抱えも三抱えもあるようなモミの木があったという。イワカガミも我々が今日見たような程度ではなかったという。このコースも実は「西中国山地」で紹介されている。<黒ダキ山周辺の山と谷は(桑原良敏が)最も足繁く通った場所の一つ>(西中国山地P.109)だという。やみつきになりそうだ。

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2005年11月13日

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黒ダキ山(下山林道経由)、往復
(出発帰着:立野キャンプ場)

2005年11月13日(土)、単独

はじめに

2005年11月13日(土)、単独
黒ダキ山、往復(下山林道経由)
(出発帰着:立野キャンプ場)

黒ダキ山は、広島市内在住の"Iさん"という方と初めて同行してバテた思い出の山だ。そして、十方山~十方山林道を周回するためのルートの一つとして魅力的な位置にある山でもある。

周回コースとしては、細見谷渓谷を通過できれば一番都合がよい。しかし、かなり難しい沢のようだ。沢を高巻く道を繋ぎながら通過できるのだろうか。今後の検討課題だ。もう一つの方法として、細見谷渓谷の北側の壁である黒ダキ山を通るコースが考えられる。ここでも黒ダキ山~十方山南西尾根~細見谷渓谷はヤブ山のようで想像がつかない。

"K"さん(山歩きのページ)は、いとも簡単に、しかも幾度となく沢コースや尾根コースをこなしている。しかし、私には経験がない。この度、黒ダキ山の向こうの十方山南西尾根まで探検する気で出かけたが、入山時間が遅くなり断念した。次回以降また工夫をしてみたいと考えている。

今日のコースタイム:
立野キャンプ場(51分)取り付き口(44分)主尾根(32分)黒ダキ山
 小計2時間12分(取り付き口5分を加える、ロスタイム6分は加えず)
黒ダキ山(29分)支尾根分岐(26分)取り付き口(40分)立野キャンプ場
 小計1時間40分(取り付き口5分を加える)
総合計3時間58分(黒ダキ山45分を除く、ロスタイム6分を加える)

立野キャンプ場 9:37-岩場乗り越える9:55-46度振る9:56-ガレ場乗り越える10:00-右手、小さな沢10:05-右手、小さな沢10:08-沢(導管あり)10:12-沢(導管あり)10:21-テンガタキ谷10:23-取り付き口10:28、10:33-忘れ物有り引き返す10:37-取り付き口10:39-急登一段落10:44(20度を向く)-岩場10:46-352度を向く10:48-急登一段落10:50(38度を向く)-小コブ10:52-小コブ10:57-小コブ10:59-小コブ11:02ー休憩11:15~20-主尾根稜線上11:23-990m台小コブ11:27-1040m台11:35-(ヤセ尾根)-展望11:39-小コブ11:40-鞍部11:42-1040m台11:45-鞍部11:49-小コブ11:53-黒ダキ山11:55、12:40-小コブ12:42-鞍部12:44-1040m台(コブ12:46-コブ12:48)-鞍部12:51-1040m台(コブ12:53-コブ12:57-ヤセ尾根展望12:59-コブ13:00)-小コブ13:08-支尾根分岐13:09-132度を向く13:27-大岩13:30-取り付き口13:35、13:40-テンガタキ谷13:42-沢13:45-沢13:55-崩落箇所14:00~14:05-ガードレール、カーブミラー14:09-立野キャンプ場14:20

今日の往復コースは、2005年05月14日(土)に"Iさん"とご一緒した時と全く同じコースである。コース状況について特に変化はない(当日山行記参照)。

林道上は小潅木がうるさい中を行く。10時07分頃、細見谷渓谷上流部の向こうに、十方山南西尾根の最南端近くの925mピークを認める。10時14分頃、186度に女鹿平山を認める。ただし、前面に大きく見えているピークは、女鹿平山やや左手前の1030m台であり、女鹿平山そのものは、そのやや右奥になる。

テンガタキ谷に至るまでに右手に小さな沢をいくつか見るが、水はほとんど流れていない。テンガタキ谷で初めて水流を認める。そこを過ぎて少し南に行き、折り返すと取り付き口である。細見谷渓谷の向こう、右手には、沼長トロ山近くの1023mから東へ連なる壁が見えているようだ。女鹿平山はそれらの左奥(182度くらい)になるだろう。樹間越しではっきりしない。

尾根には最初36度位で取り付き、すぐに小尾根に乗って353度位で登る。途中で忘れ物をしたことに気がつき取り付き口まで戻る。小尾根の二回目の急登が一段落するころ、支尾根に乗り38度を向く。再び急登とややゆったりした部分を繰り返す。時々ササが膝まで繁っているが、踏み跡をたどれば何の問題もない。

登るにつれて、左手前方に黒ダキ山に至る主尾根縦走路を見るようになる。振り返ると、A峰~B峰(沼長トロ山)の左右奥に、吉和冠山や千両山を見る。主尾根に取り付く手前で小休止した。再び登り始めると、だだっ広い稜線上にあっけなく達してしまった。稜線上の往復も前回と何ら変わるところはない。

山頂での展望(カシミール展望図参照)を楽しんで下山途中、1時過ぎに、支尾根分岐手前で単独男性一人と行き交う。「ここは初めて来た、あと何分くらいかかるだろう か」と問われたので、30分程度だろうと答える。

今日は途中で引き返してまた出直すと言うので、十方山がよく見える地点が途中にあり、そこでも満足できるだろうと答えておいた。今日はもうヒトには出会わないだろうと思っていたのに、このマイナーな山がマイナーではなくなりつつあるのだろうか。

2005年05月14日に黒ダキ山山頂でいっしょになった方は、立岩貯水池の小松原橋から入って来られたようだ。今日そのコースを下ってみようかと考えたが、分岐点が分からず素直に往路下山した。

紅葉の時期を過ぎて、尾根上のブナはすべて葉を落としている。林道沿いでは黄色の葉に混じって赤い紅葉が点々としている。地上の落ち葉が乾いて滑る。足をとられないように慎重に行動をした。

個々の区間のコースタイムは前回とあまり変わらない。しかし、黒ダキ山山頂までの所要時間は前回分がかなり長くなっている。休憩時間の違いがその原因のようだ。やはり前回はバテて、動けない時間が長かったということになる。

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2005年11月19日

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黒ダキ山(小松原橋ルート)から(仏石~十方山南西尾根)を往復、帰路は下山林道(細見谷渓谷沿い)に下る
(出発帰着:瀬戸谷入口駐車場)

2005年11月19日(土)、単独

はじめに

2005年11月19日(土)、単独
黒ダキ山(小松原橋ルート)から(仏石~十方山南西尾根)を往復
帰路は下山林道(細見谷渓谷沿い)に下る
(出発帰着:瀬戸谷入口駐車場)

今年春(2005年05月14日)、黒ダキ山でお会いした男性とおば様は、小松原橋から登ってきたという。途中にはイワカガミがいっぱいで、モミの木の大木があったということだった。以前から気になっていたこのコースを登ってみた。そして、 さらに黒ダキ山から仏石を越えて、十方山南西尾根まで探検することができた。

小松原橋は、吉和側から立岩貯水池に至る手前で、細見川を越える所にかかっている。橋の北詰にトチの大木があり、その左横からナガ谷とニイハタ谷に挟まれた尾根に取り付く。

ここから延々と、ナガ谷左岸尾根を追いかけていった。踏み跡はある。しかし、小潅木がうるさくササで覆われた箇所も多い。かなりの悪路だ。あくまでも尾根を追ってゆけば良いとはいうものの、一つのピークから次のピークまでの尾根筋がよく見えない箇所がいくつもある。その度にコンパスで角度を合わせた。("Kさん"「山歩きのページ」2005/3/6参照)

おじ様とおば様はどこを登ったのだろう。そんなに苦労するような道だという口ぶりではなかったのだ。なお、モミの木の大木とは、ツガのことかもしれない。

改めて「西中国山地」(桑原良敏著)P109を読み直すと、「(尾根を登るが)ツガの純林(約730m標高)の中よりナガ谷上部へトラバース気味に降り、この谷のつめまで踏跡が続いている。谷の上部で、右の尾根に取り付いてもよいし、左の尾根にある営林署の見廻り途へブッシュをこいで登ってもよい。」とある。

今日のコースタイム:
駐車場~小松原橋、7分
小松原橋(21分)分岐(47分)882m(43分)914m(33分)縦走路(23分)黒ダキ山(その他、余分な探索8分あり)
 小計3時間00分(分岐1分、914m4分を加える)
黒ダキ山~仏石~十方山南西尾根、往路22分、復路22分
十方山南西尾根探索、11分
黒ダキ山(33分)支尾根分岐(27分)下山林道(35分)立野キャンプ場
 小計1時間37分(林道取り付き2分を加える)
立野キャンプ場(9分)平原橋(8分)駐車場
総合計6時間08分
(小松原橋1分、黒ダキ山11分を加える、昼食時間として26分を除く)

駐車場8:55-小松原橋9:02、9:03-(ナガ谷左岸尾根)-分岐9:24(~探索8分)、9:33-882m10:20-870m台コブ10:25-鞍部10:29-870m台10:32、10:38-鞍部広場10:39、10:45-890m台10:49、10:52-990m台コブ10:58-914m11:03、11:07-910m台11:11-910m台コブ11:14-コブ11:18-最後の登り11:30-縦走路1040m台11:40-鞍部11:49-1040m台コブ11:53~55-前コブ12:00-黒ダキ山12:03、12:14-仏石12:26-十方山南西尾根12:36-(右折)-コブ12:38-セト谷最上部12:39、12:45-黒ダキ山分岐(引き返す)12:47、13:13-仏石13:20-黒ダキ山13:35-鞍部13:42-1040m台コブ複数個(13:44~46)-鞍部13:50-1040m台コブ数個(13:53~13:58)-1040m台コブ14:07-支尾根分岐14:08-下山林道14:35、14:37-立野キャンプ場15:12-平原橋15:21- 駐車場15:29

小松原橋から尾根に取り付く。道路と山側の間に少し隙間があり、木材が渡してあるが、少し腐りかけている。そこを渡ると、いきなりの急登だ。右手のナガ谷には霧がかかっている。小潅木がうるさく、前夜の雨露ですぐに全身びしょぬれになる。

しばらく登ると、尾根上の分岐からナガ谷側へほぼ平坦なトラバース道が続いており、そちらに踏み込むと、やがて道は少し下り気味になる。途中で引き返して尾根筋を登る。なおこの分岐点は、標高690m台地点のやや平坦部分と思われる("Kさん"「山歩きのページ」GPS参照)

急登とやや平らな部分を繰り返しながら高度をかせぐ。9時38分女鹿平山220度。882mに至る手前で、右前方に十方山を認める。882mから次の尾根が分からない。地形図では290度である。コンパスを合わせてその方角に踏み込むと、馬の背状の尾根がそれらしく見えてきて安心する。

882m~914m間の最低鞍部860m台が、ササ原の広場になっており、ブナなどが林立しており美しい。そこから登った小ピーク890m台はマツが多い。310度に下ると馬の背が見えてくる。小コブを越えて登ると914mで、右手前方尾根に加えて、左手横にも小尾根が走っており、稜線に突き上げたような形となる。

今日はあくまでも右手の尾根を追って行く。914mから少し下ったところで、302度の馬の背に乗る。その後もいくつかのピーク(コブ)から馬の背を見つけて前進して、段々に高度をかせぐ。最後は縦走路から張り出す尾根上を274度でよじ登る。

登りついた地点は1040m台の最初のコブ南側で、営林署の赤い吸殻入れ(高さ1m位の円筒形)がある。上から見れば、とてもここから下るなど思いもよらない。後は順調に歩を進めて黒ダキ山に至る。

黒ダキ山から展望を楽しむ。十方山山頂が白く見える。雪だろうか。全般的に先週よりも木の葉が落ちて見通しがよい。市間山~立岩山~日の平山など、最前線の山は360度見えている。その中で、女鹿平山の右奥が一番光が通っている。高照寺山、琴石山、皇座山、氷室山などが見えているようだ。

仏石の方からヒトの話し声が聞こえる。実は尾根を登っている途中、となりの縦走路で人の声がしていたので、入山者がいることは分かっていた。仏石に至る鞍部で帰路の登りにかかる中年男性3人組とすれ違う。ごく普通の人達だ。インターネット情報によって、この山域が知られるようになってきたのだろう。

仏石の向こうで十方山南西尾根に向けた登りにかかると、ササを幅広く刈ってあり歩きやすい。尾根にたどりついて左側の細見谷の方を見ると、腰まであるササの中に踏み跡さえ確認できない。この中を尾根沿いに登り下りするのは精神的に疲れそうだ。

ササは、十方山の方に向けて少し行った地点まで刈り込んである。その向こうの尾根筋は背の低いササで埋まっており、葉っぱが全て落ちて櫛の歯のようになったブナが続いている。見通しのよい今の時期ならば進めなくはなさそうだ。

なお、ササを刈り込んだ立派な道は、そこから谷底(セト谷最上部-左谷)に向けて急下っている。何かの作業道かもしれない。黒ダキ山からここに至るまで、セト谷をのぞきこむと何となく歩けそうな感じがしてくる。何時か瀬戸滝の上流部も歩いてみたいものだ。

一応の観察を済ませて昼食後、帰路に着く。縦走路最終地点から支尾根(下山林道)に下る分岐点に、ピンクのテープが横に3~4m張ってあり通せんぼをしている。先週まではなかったものだ。このテープによって、ここまで尾根筋を下ってきたら、何も考えなくても自然と右の支尾根に入るようになっている。先週までは、ここはポイントの一つとしてちょっとした緊張感を強いられた箇所だった。しかし、こんなに目立つピンクテープが必要かどうかはまた別問題だ。

林道まで下りると、細見谷の上空を雨粒が上流部から下流に向けて激しい勢いで流れ始めた。降られると面白くない。岩がゴロゴロした廃林道を急いで下る。林道上の小潅木も、今日前半のコースに比べればものの数ではない。今日は何せ小潅木、熊ササに行く手を阻まれ、濡れた落ち葉には足をとられて苦戦の連続だった。それだけ自然濃い環境の中で楽しい一日を過ごせて満足。

2006年07月02日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏跡)>> 十方山トップページ

十方山林道(吉和西、新設予定ルート、下山橋)~下山林道最高地点(十方山雨量観測局手前)まで、往復
往路で新設予定ルート探索、復路は既設林道
(出発帰着:十方山林道吉和西口近く)

2006年07月02日(日)、単独

はじめに

2006年07月02日(日)、単独
十方山林道(吉和西、新設予定ルート、下山橋)~下山林道最高地点(十方山雨量観測局手前)まで、往復(帰りは祠経由)

駐車位置までに見た河川はそれぞれいつに増して流量が多く、勢いよく流れている。幸いなことに、歩き始めから雨はほぼ上がる、しかし、林道上には最初から最後まで水が溢れ出て流れている。本流の水量もすごい。いつものワサビ田(撮影地点)では、川の中の岩まで行くことができなかった。林道の横からいくつもの流れが細見谷川に勢いよく落ち込んでいる。その付近では冷気を感じる。爆風が吹きつけているのだ。なお、久しぶりにクマ鈴をつけたが水音にかきけされてしまった。

コースタイム:
駐車場所(6分)十方山林道(22分)押ヶ峠(24分)2号橋(4分)新設道取り付き(1時間03分)カネヤン原
 小計2時間10分(新設道取付、休憩11分を加える)
カネヤン原(34分)ワサビ田(23分)下山橋(56分)下山林道最高点
 小計1時間58分(ワサビ田、休憩5分を加える)
下山橋最高点(43分)下山橋(19分)ワサビ田(26分)カネヤン原(12分)祠
 小計1時間40分
祠(29分)2号橋(24分)押ヶ峠(22分)国道488号(4分)駐車場所
 小計1時間19分
総合計7時間19分(下山橋6分、祠6分を加える、昼食45分を除く)

駐車場所8:56-十方山林道入口9:02-押ヶ峠9:24-展望9:35-1号橋-2号橋9:48-休憩9:52、10:03-小さな沢320度10:06-小尾根10:09-小さな沢238度10:13-沢(水あり)271度10:16-尾根10:27-沢(水あり)303度10:32-尾根10:39-小さな沢342度10:40-尾根 342度、ピンク709番10:42-大きな沢(カネヤン原上ノ谷)10:54-尾根(広葉樹)10:57-十方山林道(カネヤン原少し上)11:06-昆虫類調査中、林道57度11:26-長い直線、左手に氾濫原11:30-沢、林道下を通る、白20番11:33-ワサビ田11:40、11:45-細見谷川の中に堰11:48-長い直線69度11:49-長い直線35度11:52-沢、林道下を通る11:55-すぐ左手に分岐あり-昆虫類調査中11:56-下山橋12:08-沢が下をくぐる12:12-沢が下をくぐる12:20-沢が下をくぐる12:35-下山林道最高点13:04、13:49-前方尾根、左を巻く、沢をまたぐ14:08-左展望14:19-沢14:22-沢、左へヘアピンカーブ14:28-下山橋14:32、14:38-ワサビ田14:57-昆虫類調査15:20-カネヤン原15:23-橋、右手に堰堤15:24-祠15:35、15:41-橋15:44-橋15:47-5号橋15:49-4号橋15:50-3号橋(堰あり)15:59-展望カーブ15:59-2号橋16:10-1号橋16:14-展望16:15-展望16:22-押ヶ峠16:34-十方山林道出口16:56-駐車場所17:00

林道の崩落は徐々に大きくなっているような気がする。通行止めの中に複数の車(釣り人)が入り込んでいる。そろそろ本格的な通行禁止措置が必要かもしれない。

ヤマボウシが満開、大きな枝振りのみごとな個体がいくつかあった。下山林道は少し草が茂るものの歩くのに大きな支障はない。また道路の痛みもほとんどないようだ(ほんの少し、崩落箇所がある)。下山林道の自然は濃い。ヤマバトだろうか、10羽位と遭遇した。おもわず踏みつけそうになって相手を驚かせたり、こちらが驚いたり。

下山林道は、地形図上よりももっと先まで延びており、瀬戸谷登山道にほとんど迫る位置まで達しているらしい。いつかその間を歩いてみたい。こちらから瀬戸谷登山道(尾根筋)を目差す方が、間違いなく進路をつかまえることができるだろう。近いうちに最終点まで歩いてみることにしよう。

下山林道最高点から、瀬戸谷登山道尾根を確認する。三つ倉1030m台ピークもしっかりと認める。それより少し標高の高い地点が、下山林道に最も近い地点のはずだ。一番左奥が十方山だろうか。それらと市間山の谷間に見えるのは、百々山730mとその右奥の滝山、あるいは、それより少し高い位置にあるはずの海見山~片廻山とその右奥の可部冠山のセットのどちらかだろう。かすんでいて、それらの前後関係がよく分からない。市間山~立岩山~日の平山の右奥に、小室井山。最高点から細見谷側を見ると、五里山の左奥に千両山がある。その後の安蔵寺山は見えていないか。大神ヶ岳は頭をのぞかせているようだ。

下山橋12:08-左へ12:11-右へ、沢が林道をくぐる12:12-左へ12:13-左へ12:14-左へ98度12:15-右へ139度12:16-右へ、沢が下をくぐる、ヘアピン12:20-左へ12:22-少し右へ12:23-左へ12:25-左へ12:26-やや右へ12:27-やや左へ、なだらか12:28-左へ143度、前方尾根12:29-左へ12:31-右へ12:32-長い直線191度、沢が下をくぐる12:35-ゆるく右へ12:37-ゆるく左へ12:38-右へ沢渡る12:39-ゆるく左へ12:40-ゆるく右へ12:41-ゆるく左へ12:43-ゆるく左へゆったり12:44-ゆるく右へ12:46-ゆるく左へ、やや長い直線156度12:47-やや右へ12:49-左へ直線183度、尾根(左)12:50-右へ、沢横切る12:51-左へ、すぐやや右12:52-左カーブ、右手向こうに尾根12:54-さらに左へ直線167度、前方尾根12:56-やや右へ12:58-左へ13:01-やや右へ13:03-下山林道最高点13:04

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2007年04月21日

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黒ダキ山~仏石~十方山南西尾根~下山林道~十方山林道(下山橋、山の神、吉和西)
(出発帰着:立野キャンプ場)

2007年04月21日(土)、単独

はじめに

2007年04月21日(土)、単独
黒ダキ山~仏石~十方山南西尾根~下山林道~十方山林道(下山橋、山の神、吉和西)
(出発帰着:立野キャンプ場)

細見谷渓谷を上から眺めるのには、十方山林道のカネヤン原754m北東にあるザザラノタキ950m台が適している。何とか行ってみたいものである。前回は、十方山林道からザザラノタキを眺めてみたが、取り付き口が全くわからない。いっそのこと、黒ダキ山~十方山南西尾根から攻めてみよう、というので今日出かけてきた。しかしながら、途中で敗退。十方山南西尾根を、逆に北東の方向へヤブ漕ぎして、下山林道に出て、十方山林道へ下りる。細見谷渓畔林の落葉広葉樹は、いまだ葉が出ていない。

大回りをして細見谷渓畔林を通って帰る設定に変更したので、当然ながら、夜間歩行を視野に入れなければならなくなった。大向長者原線を通って、国道186 号に出る手前で完全に日が暮れる。そして、立野キャンプ場の手前で懐中電灯を失くしてしまい、かなりのトラブルになったのだが、かろうじて事なきを得た。長男、次弟には、深夜に車まで出してもらい助けてもらった。妻にはほんとうに心配をかけた。自分のキャパ以上の行動のため、判断力が鈍っていたことがその直接の原因である。大いに反省をしているところである。

今日のコースタイム:
立野キャンプ場(51分)黒ダキ山取り付き(42分)主尾根稜線(34分)黒ダキ山
 小計2時間15分(取り付き3分、主尾根5分加える)
黒ダキ山(11分)仏石(12分)十方山南西尾根
 小計23分
十方山南西尾根(黒ダキ山分岐)(22分)1067m(3分)1050m台
 小計25分
1050m台(22分)黒ダキ山分岐(43分)1142m(21分)峠(33分)下山橋
 小計1時間59分
下山橋(40分)カネヤン原(14分)山ノ神(27分)2号橋(23分)押ヶ峠(30分)吉和西
 2時間21分(山ノ神7分加える)
吉和西(26分)お関の墓(10分)角兵衛の墓(1時間01分)国道186号(38分)女鹿平温泉(推定45分)立野キャンプ場
 3時間00分
総合計11時間01分
(黒ダキ山5分、黒ダキ山分岐16分、1050m台12分、下山橋5分加える)

立野キャンプ場9:44-黒ダキ山取り付き10:35、10:38-屈折(右へ)点9:51-小ピーク11:00-タムシバ11:07-急登手前11:16-主尾根11:20、11:25-1040m台11:40、11:42-展望11:43-1040m台(北西の端)11:44-鞍部11:46-1040m台11:48-1040m台西端11:52-鞍部11:53-1050m台コブ11:56-黒ダキ山11:59、12:04-仏石12:15-十方山南西尾根12:27、12:43-1080m台12:48-岩棚13:00-1067m13:05-1050m台13:08、13:20(撤退)-黒ダキ山分岐13:42-1142m14:25-下山林道峠14:46-下山橋15:19、15:24-カネヤン原16:04-山ノ神(祠)16:18、16:25-2号橋16:52-押ヶ峠17:15-吉和西17:45-お関の墓18:11-角兵衛の墓18:21-国道186号19:22-女鹿平温泉20:00前(立野キャンプ場までは、ここから1時間足らずのはず)

立野キャンプ場から、細見谷川下流沿いの下山林道に入る。ボタンネコノメソウ?など、色々な花を見る。このコースでは、下山林道にある黒ダキ山取り付きから、右に屈折する辺りまでが一番きつい。そこから先は、勾配もややゆるやかになる。屈折点のあと、主尾根に登りつくまでに、小室井山、女鹿平山、沼長トロ山前衛、五里山、そして左手前方に、黒ダキ山を見る。

やがて、足元に白い花が点々と落ちているのに気づく。左手の北西面にタムシバをたくさん見るようになる。黒ダキ山をバックに絵になる風景である。ここでもやはり、右手南東面には、タムシバは見当たらないようである。

最後に少し急登りして、主尾根稜線に着く。吉和冠山を見る。その隣は、坊主山だろうか。沼長トロ山も、頭をだしているようである。市間山~立岩山~日の平山も見えている。まだまだ落葉樹に葉はついていない。展望を楽しむにはよい季節である。

主尾根稜線に入る。1040m台に登りついてすぐのピークをほんの少し行ったところに、赤い円筒形の吸殻入れがある。そこから、北東に向けて小さな尾根が張り出している。その尾根は、914m~882mを経て、小松原橋(瀬戸谷南尾根コースの手前)に向けて流れ落ちている。

タムシバが、右手北東斜面にも目に付くようになる。こんどは、十方山をバックに写真を撮る。黒ダキ山でもいい写真が撮れた。仏石を経て十方山南西尾根に乗り、ザザラのタキに向けて 南西方向の1067mを目差す。1067m手前に展望のいい岩棚があり、ホトケ谷を見下ろす向こうに黒ダキ山をみる。しばらく行くと、崖に出る。右から回り込むようだがよく分からない。引き返す。

黒ダキ山分岐まで帰り着き、そのまま北東に進む。登りのブッシュはきつい。ササが背丈ほどあり、それをかき分けて進むが、登山靴にからみついたササを取り払うのに苦労する。下りでは、ササを踏みつけて押し倒すだけである。 登りと下りでは、労力が倍以上違う感じがする。

一生懸命ヤブ漕ぎをするうちに、1142mから右に張り出す尾根に乗ってしまい、 十方山雨量観測局から仏石途中に向けて付けられた林道に出てしまう。峠まで登り、下山林道を西側に向けて下り十方山林道に至る。

十方山林道沿いの落葉広葉樹は、まだ葉を出していない。祠から七曲を淡々と登る。2号橋を過ぎた辺りで、前方にイノシシがこちらを向いているのに気づく。黒くて青光りする毛並みは、ひょっとしてコグマだったろうか。ファーという大声を出すと逃げてくれた。

十方山林道、吉和西口は本格的な工事が始まっている。山側から削り落とした土砂、岩石を、沢側に衝立のように築いた木版で受ける仕組みになっている。切り崩した岩石の上には、ブルドーザーが乗っている。作業員はすでにいない。通行不可能だろう(通行不可の表示あり)。しかし、今日は向こう側まで行かなくてはならない。少し引き返して山越えをする。なお、二軒小屋側も同様に工事が始まっているが、通行は許可してもらえるとのこと(次弟情報)である。

国道488号線を少し行き、左折して全線開通した林道大向長者原線(りっぱな舗装道)に入る。おせきの墓、角兵衛の墓の前を通り過ぎて、どんどん下る。途中で両側に落葉広葉樹のきれいな林がある。薄暮のなかで、様々な鳥達が鳴いている。鳥好きにはたまらない一瞬であろう。

と、ここまでは想定内の行動だったのだが・・・・・

2006年04月30日

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十方山林道(植物調査):
吉和西~林道新設予定ルート~カネヤン原~ワサビ田、往復
(出発帰着:二軒小屋)

2006年04月30日(日)、森と水と土を考える会

はじめに

2006年04月30日(日)、森と水と土を考える会
十方山林道(植物観察)、往復
(吉和西~林道新設予定ルート~カネヤン原~ワサビ田)

十方山林道(細見谷林道)は、平成18年度緑資源幹線林道事業の期中評価の対象となっている。また、5月9日には「細見谷と十方山林道2002」以降の活動記録である「2006年版」が出版されることになっている。そして、さらなる調査を継続するため、2006年最初の調査は、すでに前日から泊りがけで開始されている。豪雪の影響でかなり荒れた林道も、中津谷側から渓畔林部分まで車で通行可能なことが前日の行動で分かっていた。

当日は吉和支所に改めて集合し、 新設部分調査隊と林道周辺調査隊に別れて行動することになる。私はいままで現地を見たことのない新設部分調査隊に入れていただく。 そして、「もぐり弁当」(寿司ご飯)までいただいてしまった。

2号橋付近から山の斜面をショートカットして下り営林署跡に至る。二万五千分1地形図で見る限り、割と平坦な斜面であり、体力的にあまり負担にはならないだろうと考えて参加したのだが、二万五千における標高表示(10m毎)では表れてこないアンジュレーションがかなりきつく、予想よりもハードな山歩きとなってしまった。(謹慎中なのに)

新設部分では、主としてシダ類の勉強をさせていただく。その後で、林道上を合同で歩く間に、細見谷植物リストには記載されていなかったような植物の名前が、いくつか飛び交う。見る人(専門家)の目が魔法の目のように思えてくる。


林道の向き68度、スギ林101度に向けて入る。すぐに尾根、見上げると316度。黄色テープが道幅を示し、赤杭でセンターを示すという。進行方向66度で沢に至る。見上げると323度で雪が残っている。この部分は、パイプを通し、両側は盛り土となる部分だ。<1/1000調査図があれば標高等の位置がもっとはっきり分かるだろう>

No.5505ベニシダ、イワガネゼンマイ、リョウメンシダ、サカゲイノデ、キジノオシダ10:22、タニイヌワラビ10:23、ツクシイヌワラビ 10:25、ヤマソテツ10:28、サカゲイノデ10:30、ベニシダ10:34、10:35、イノデモドキ10:36、方角103度10:39、イノデ 10:40、シシガシラ10:42、ヤマドリゼンマイ10:44、尾根22度、No.5560

トウゲシバ10:50、ヤマドリゼンマイ10:54、進行105度10:58、No.5620、鞍部乗り越える26度11:09、ミヤマウズラ 11:11、ミゾシダ11:14、右手小ピークを巻く、トウゲシバ11:18、進行7度11:25、トラバース、ミヤマイタチシダ、

乗っ越し(見上げれば313度)、急な下り、昼食11:35頃?、標高780mの沢(土管を埋めることになる234度?)コチャルメル、出発、谷 12:11、100度に下る。シシウド12:15、ヤマルリソウ、尾根ピーク、沢下り160度、尾根見上げて345度12:31、下って少し平 12:35、大きな沢(水流)見上げて302度12:41、チャルメルソウ、大きな尾根12:48、向こうはブナ林、ムシカリの白い花が咲く。

営林署跡13:02、営林署跡地には必ずといっていいほどオオハンゴンソウあり、スギナ、ナツトウダイ、林道に出る(スギラン、ネコノメソウ、シュンラン)13:06、スギラン13:26、ヤシャビシャク13:39(木の又に寄生)、スギラン13:54

北東に向って歩いているはずの林道班を車で追いかける。アオベンケイ、ワサビ田14:27、ツリシュスラン(ミズナラの上)、合同で観察を継続しながら営林署跡まで戻る。 倒木についた寄生種を持ち帰ろうとしたところ、専門家から待ったがかかる。その土地には存在しない種であり、人工的に生育範囲を拡大することはよくない、とのこと。花の出る時期には少し早いにもかかわらず、大いに成果の上がった観察会となった。

葉が出ていない時期には、その時期しかみることのできない植物が観察できる。ウグイス鳴く中でかなりの強風あり。なお、オオヤマザクラもあったようだ。そして、2006年5月10日(水)署名記事「細見谷・自然林の林道計画」”人工林である杉林の下にもシダ類など豊かな植物相が育まれていることを初めて知った”。同感である。

2006年07月30日

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十方山林道(カネヤン原~ワサビ田)、往復
(出発帰着:十方山林道吉和西側)

2006年07月30日(日)、ある植物観察グループ

はじめに

2006年07月30日(日)、ある植物観察グループ
十方山林道、往復(カネヤン原~ワサビ田)

十方(じっぽう)のおばちゃん、と最近呼ばれ始めた女性がいる。私の大学の10年先輩で学生時代は生薬学をやっていたそうだ。ここ数年は、十方山の植物調査に積極的にかかわっている。その方から、アッシー君を仰せつかった。レベルの高い人達のグループが十方山林道に入るので、ぜひ参加したいという。そこで、植物音痴の私まで特別に連れて行っていただけることになった。

十数人で車を止めて歩き始めた。ところが、中々前へは進まない。次々と十方山林道(細見谷)初出の植物が現われるのだ。私が初めて植物調査に参加した今年4月の調査でもそうだった。目の肥えた人たちによる調査によって、この地域ではもっともっと多くの植物が発見される可能性が高い。

発見といえば、今日のメンバーの中に、私のWebリンク友達や親・兄弟がお世話になっている方々が何人も含まれていたのには、びっくりしてしまった。今後ともよろしくお願い申し上げます。(Hi、Se、Taさん)

9時30分中津谷集合、国道488号を少し入った辺りの空き地で配車後、カネヤン原の先に駐車。ワサビ田の先まで往復を歩く。(JR新井口、8時前出発)

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2006年11月05日

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吉和西~十方山林道~二軒小屋
秋の十方山林道ウォーキング
(出発帰着:二軒小屋)

2006年11月05日(日)、森と水と土を考える会

はじめに

2006年11月05日(日)、所属会
十方山林道ウォーキング:
吉和西~祠(山の神)~カネヤン原~ワサビ田~下山橋~水越峠~二軒小屋

十方山林道ウォーキング(吉和西から下山橋まで参加)

所属会恒例の行事だ。執筆活動のため欠席のつもりだったが、前日夜、十方のおばちゃんから、「目の肥えた人たちが集まるので、ぜひいらっしゃい」と声がかかる。マイクロバス(28人乗り)の予約電話をすると残念ながらちょうど満杯。

中津谷までマイカーで追いかけて、伴走車(Kさん運転)で十方山林道入口まで送ってもらうことにする。帰りは皆と別れて下山橋から同様にして送り返してもらった。ご足労をかけました。なお、他の一行(体調不良の二人を除いて)は、十方山林道を吉和西から二軒小屋まで約15kmを歩き通した。

広島自然観察会やヒコビア植物観察会の方々も参加されていたようだ。十方のおばちゃんは、今まで同定できていなかった植物の種名を確かめながら歩いている。ホームページ(けいこの花だより・堀啓子作)には、 「ノドに小骨が刺さったような気分」がすっきり!したと書いている。

私はといえば、植物を見てぱっと種名が出てくる(すぐ種名を同定する)のは、必ずしもいいことではない、など含蓄のあることばに感心しながら、その雰囲気を確かめつつ歩くのみ。快晴のなかで深まり行く秋を満喫する。

ウォーキング組と植物観察組に何となく分かれながら、下山林道に至る。途中で金井塚務(広島フィールドミュージアム会長)グループの車数台に追い抜かれる。また、カネヤン原付近の林道中央部では、新しいセンター杭が下流部に向けて何本か打ち込まれていた。マユミの大木がある落葉広葉樹林帯を避けて、「新設部分の設計が変更された」のかもしれない。

どういう訳か、林道脇の水溜りでおたまじゃくしが泳いでいた。下山橋では、先着組より十数分の遅れですんだようだ。Kさんは車で先行しており、暖かい豚汁を作って待っていてくださった。

そこに偶然他のグループから、十方のおばちゃんに声がかかる。これもホームページによれば、「「細見谷の写真展を見ましたヨ」「絶対残して欲しい場所ですネ!」 という熱いエールを頂戴いたしました」とのこと。

その中の一人が今度は私に声をかけてくる。「以前2度ほどお会いしてますね」。名前を聞けば、Aさんではないか。羅漢山2002年06月01日(土)、ノベリ山2002年07月20日(土)と、全く偶然の出会いだった。4度目は最初から同行したいものだ。

さて、二軒小屋には、ゲート用資材が置いてあったそうだ。暖かすぎる秋で、雪が降るまでには少し時間がありそうだ。やはり今年中に工事着手するのだろうか。

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2003年10月25日

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2003年10月25日(土)、単独
1)二軒小屋~牛小屋高原~恐羅漢山~旧羅漢山
2)旧羅漢山~十方山林道(ワサビ田往復)
恐羅漢山を経て十方山林道に入る
(出発帰着:二軒小屋)

はじめに

2003年10月25日(土)、単独
恐羅漢山~旧羅漢山~十方山林道(水越峠~下山橋~ワサビ田まで)、復路は十方山林道を引き返す
(出発帰着:二軒小屋)

またまた細見谷(十方山林道)に行ってみたくなった。前回(2003年08月10日)は十方山に登ってから細見谷に下った。そのときに、十方山から林道へ下りて南へ少し行った所に、恐羅漢山登山口があることを確認しておいた。旧羅漢山から恐羅漢山に至る登山道のはずである。今回はこのルートをたどって、恐羅漢山~旧羅漢山から細見谷に入ってみることにしよう。

今日のコースタイム:
二軒小屋(49分)牛小屋高原(45分)恐羅漢山
 小計1時間34分
恐羅漢山(22分)旧羅漢山(41分)十方山林道(恐羅漢山登山口)
 小計1時間03分
恐羅漢山登山口(38分)下山橋(28分)ワサビ田
 小計1時間26分(昼休憩を含む)
ワサビ田(20分)下山橋(36分)恐羅漢山登山口(32分)二軒小屋
 小計1時間28分
総合計6時間(恐羅漢山頂上46分の内36分を差し引く)

二軒小屋駐車場8:06-(車道)-牛小屋高原8:55-一つのリフト終点9:03-リフト終点9:10-樹林帯9:16-沢(水なし)9:27-稜線上9:35-恐羅漢山9:40、10:26-鞍部10:38-旧羅漢山10:48-小ピーク11:02-沢(水あり)11:27-十方山林道11:29-下山橋12:07、12:27- ワサビ田12:55、13:14-下山橋13:34-水越峠14:06-恐羅漢山登山口14:10-二軒小屋14:42

秋のつるべ落とし、日が暮れ始めたと思う間もなくすぐに灯りが必要となる季節になった。時間的には十分行動可能な距離だが念のためいつもより早めに出発をする。

戸河内インター近くで深い霧に包まれる。右前方を見れば白い太陽が山裾に浮かんでいる。予想通り今日は天気がよくなることだろう。期待を胸に現地を目差す。山道にかかると霧も少しづつ晴れて、歩き始めるころにはすっかり秋晴れの天気である。

車道を登るのはしんどいが単独行動では他に手だてはない。今の時期でも咲いているキク(3~4種類)やアザミ(2種類)、咲き残りのアキノキリンソウが点々と続く。リンドウが一輪、キクバヤマボクチもみつけた。例によってその他少々。

登山口から行く手を見上げる。一昨年取り付き口がわからなくて行きつ戻りつしたが今回はそのようなことはない。上天気に汗が流れる。咲いている花はないようだ。ひたすら上を目差す。

頂上に着くころには遠くが少し霞むようになってきた。北側の空模様は早くも冬のものである。とはいいつつ気温はそれ程下がってはおらず、上着を一枚羽織って展望図作成に入る。スキー場内で追い越した3人組到着、そのあともう一組の男女ペア。帰りの内黒峠では車が10台近く止まっていた。今日はどこも相当な人出だったことだろう。

<砥石郷山>の左奥に、<聖山>~<高岳>縦走路をみる。その後ろは、<鷹巣山>~<大佐山>である。県境の山は、さらに<大潰山>、<雲月山>と続くがかすんでいる。大江高山まではわからない。

砥石郷山のほぼ真後ろ左手は、<刈尾山>である。右後ろに、<中野冠山>、<一兵山家山>が入り、それらの右手前に<高杉山>がある。

<深入山>の左奥に、<阿佐山>の双耳峰をみる。ふところの毛無山までは分からない。阿佐山からは、畳山~<熊城山>~櫛山~桶佐毛山~椎谷山~牛ヶ首山の稜線が走る。稜線の後ろに2~3箇所頭がみえているが、そのさらに後ろまではみえない。

1065.8m三角点の後ろに大箒山の頭がおおきい。日野山は分からない。椎谷山は、1065.8m三角点~サバの頭の後ろ、牛ヶ首山は、サバの頭の右奥である。それぞれの右奥にも山がみえる。<龍頭山>は、サバの頭~1068mの後ろ、<五輪山>は、1068mの真後ろである。

内黒山の左後ろに、<大丸峯>、海見山があり、さらにその後ろまでみえている。<岳山>あたりだろうか。1166mの左奥に、<天神嶽>、<カンノ木山>~<鷹ノ巣山>がみえているようである。その手前に、<堂床山>である。可部冠山ははっきりしない。

<白木山>は、1166m~彦八の頭の間に入る。その左奥に頭が一つのぞいているが、段原山(表記なし)あたりだろうか、それとも、竜王山、大峰山までみえているのだろうか。右奥の二つは、<竹林寺篁山>と<虚空蔵山>であろう。

彦八の頭~(1151.9m三角点)の後ろに、<天上山>が入る。その左肩にのぞくのは、<荒谷山>か。<阿武山>はかなり大きくみえているようである。その後ろを、<呉娑々宇山>系が走る。天上山の右底には、<武田山>~(火山)がのぞいている。武田山の左奥に、<鉾取山>が頭を出す。

旧羅漢山への道は、笹を刈っていただいたりして整備されており、ルートを見誤ることはないだろう。がしかし、見るべき地図そのものを間違ってしまった。旧羅漢山は”三段峡”(二万五千1地形図)の左下に位置する。登山道はその南の”戸河内”に続いているのだが、早々と戸河内の西の”野入”を取り出してしまった。今日予定の十方山林道のほとんどの部分は”野入”に含まれているのだ。

”野入”を見れば、旧羅漢山方向からピークを2つ越えて横川越に至り、そこを左折して十方山林道に下りる道がついている。コンパスの角度がどうしても合わない。どうみても十方山の方角を目差して下っている。しばらくして、地図そのものを取り違えたことに気付く。なおこの登山道は地形図には記されていない。行政境界線よりもやや北側になるはずだ。

枯葉の敷き詰められた石ころだらけの林道を往復した。オフロードバイクやランクルなどそれぞれ5~6台以上行き合わせた。中にはわざわざ窓をあけて挨拶をして下さる方もいる。最近では、「十方山林道の大規模林道化中止を求める署名活動」を、このような方々のグループ各掲示板やその他の方法で広報していただいている。もしかして見ていただいている方かも。

一箇所にあまり長い時間留まる訳にはいかなかったが、十方山林道をそれなりに楽しんだ。今の時期水量は少ないようだが、水は適度に冷たくそしてきれいだ。 ワサビ田のこちら側の河原で見た赤い実は、コマユミとムラサキマユミかな。林道では、モミジガサ、マムシグサ?を見つける。それと旧羅漢山手前にサワフタギの実(瑠璃色)もあった。

"こういち"さんの追っかけになってしまったようだ。インターネットでも調べてみたら、「いしかわ樹木図鑑(石川県林業試験場)」というすばらしい図鑑を発見した。石川県に自生するほぼすべての樹木(430種)の詳細なスケッチがすばらしい。

さて、工事の準備は着々と進められているようである。特に二軒小屋方面では道路中央に点々と鋲が打ち込まれており、道路脇にはりっぱな標識が置いてあったりする。

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2006年11月25日

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吉和西~十方山林道(押ヶ峠探索)
(出発帰着:大向長者原線)

2006年11月25日(土)、単独

はじめに

2006年11月25日(土)、単独
十方山林道、押ヶ峠探索
(出発帰着:大向長者原線)

押ヶ峠の位置がどうもよく分からない。峠は、両側から壁がせまっている所(標高890m台)にあって、その前後には峠より標高の高い地点はないはずだ。それにもかかわらず、二万五千分1地形図(国土地理院)では、峠より北でもう少し高度が上がって標高900m台に乗っている。

もう一つ分からないことがある。押ヶ峠の林道両側に、十方山林道完成を記念する石柱が1本づつ(文面は同じ)立っている。さらにもう1本の木柱があり、そこには昭和三十四年???と書いてある(以前に写した写真で確認)。石柱には、昭和廿八年竣工と書かれており、木柱の昭和三十四年は何を意味するのだろうか。以上二つのことを確かめたくて探索に行く。

それともう一つ。林道工事が始まった(2006年11月21日)のだ。林道入口の表示をみると、平成18年度大朝・鹿野線第8工区開設工事、期間:平成 18年10月19日~3月31日、発注者:独立行政法人緑資源機構広島地方建設部、となっている。帰りに車で二軒小屋まで回ってみた。ほぼ同じ内容で、工事名は「第4工区」となっている。どちらの側も通行止めで、しっかりとしたゲートが設けてある。乗用車の進入は不可能だ。

出発(大向長者原線)9:39-国道488号9:58-十方山林道入口10:00-コンクリート橋(沢)10:05-鉄塔下広場10:11-右手石組み10:15-沢10:17-沢(巣箱)10:21-沢(林道に水みち)10:23-左手西山林業道10:25-押ヶ峠10:27、10:45-小ピーク10:53-小尾根11:02-964m11:19、11:34-小尾根11:41-下の段の小尾根11:48-小ピーク11:51-押ヶ峠11:53-十方山林道入口12:16-大向長者原線(国道488号分岐)12:18-帰着12:37

出発地点(21分)十方山林道入口(27分)押ヶ峠
押ヶ峠(34分)964m(19分)押ヶ峠
押ヶ峠(23分)十方山林道入口(21分)帰着地点
行き48分、帰り44分、964m探索53分
総合計2時間58分(押ヶ峠18分、964m15分を加える)

大向長者原線は、大向側から数年かかって順次舗装化されていた。今日歩いてみると、最後に残っていた国道488号接続地点付近もすでに路盤整備が終わったようだ。後は舗装仕上げにかかるのであろうか。男性作業員が出て、路上の落ち葉をポンプで吸い上げている。女性作業員に声をかけられた。「クマを見たことありますか? この辺りでよく出るそうですよ!!」

押ヶ峠は、間違いなく標高900mラインが両側から一番せばまった地点(標高890m台)にある。二万五千分1地形図では、林道は押ヶ峠から北に向って、標高900m台を通過するようになっているが、明らかに間違っている。峠のほんのすぐ先まで行くと、右手に谷が開けており、林道は谷の左岸をそのまま下っている。

木柱には、昭和三十四年度竣功(広島営林署)と書かれているようだ。石柱の方は、林道開設記念(表)、昭和廿六年四月着工、昭和廿八年十一月竣工、大建木材工業株式会社(裏)となっている。十方山林道が完全に開通したのはいつなのだろうか。

「西中国山地」P.116を見ると、「吉和村の八郎橋よりヤマダチ谷を経て細見谷へ入る十方林道は、昭和二十六年に完成し五里山側の一部を伐採したがそのまま放置され、荒れるにまかされていた。昭和三十年前半に修復され、以後細見谷国有林の大規模な伐採が行われている」となっている。そして、「この林道が細見谷へ越す峠」の名称は、「<押ヶ峠オシガダオ>が正しい」としている。林道は昭和28年(1953年)の11月完成で間違いないだろう(桑原のいう昭和26年は、着工した年である)。

さて、押ヶ峠の位置が定まってくると、峠のすぐ北にあるポコン状態の小ピークが気になってきた。さらに、964mピークは見えているのだろうか、はたして、そこまで行けるのだろうか。少しづつ確かめながら登って、結局、964mに達し、そこから五里山をながめて帰って来た。登るときは、高いほうへ高いほうへとがむしゃらに登った。下る時に角度をはかっておいたので、以下ではそれを登りに置き換えてまとめてみた。

小ピーク(910m台が少しふくらんだ地点):
押ヶ峠から小ピークを24度にみる。逆に小ピークから見下ろすと184度。おそらく上から見下ろして計った角度の方が正確だろう。小ピークから249度に別のピークをみる。千両山1175mのようだ( 正確に地形図上で測ると246度位か)。

小ピークから馬ノ背状を339度で行く。やや左に振って、320度でブナ林の中のササ藪を急登する。向こう側が植林帯の小尾根に出る(標高930m台)。

そのまま、やや平坦な槇道を004度で進む。やや左350度に振る(標高940m台)。右手自然林は小潅木多く前進困難。すぐに左手植林帯に入り、296度で急登する。登り切った所が964mピークである。

194度に見えるのは、吉和冠山か。その右に寂地山などが連なるようだ。245度に千両山、332度に見えるのは五里山1130m台か。ソフト上で検討した結果では、五里山のピーク(343度)そのものは、、手前に張り出した尾根にじゃまされて見えないという。63度に十方山、87度に黒ダキ山も樹間に見えている。

五里山の懐には御境(オサカエ)からの林道がはっきりと見えている。それにしても、964m右手から回り込むようにして、五里山まで尾根が続いているようだ。つまり、964mは五里山から流れる尾根の末端に位置している。ここから五里山までヤブ漕ぎで登ることも可能だろう。いつかきっと五里山は登ってみたい山なのだ。

2006年06月24日

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吉和西~十方山林道(ワサビ田まで)、往復
七曲~ワサビ田の地理的位置関係をくわしく把握したくなり歩いてみた
(出発帰着:林道大向長者原線)

2006年06月24日(土)、単独

はじめに

2006年06月24日(土)、単独
十方山林道往復:
吉和西~祠~カネヤン原~ワサビ田
帰りはパワーウォーキング

七曲~ワサビ田の地理的位置関係をくわしく把握したくなり歩いてみた。雨が降るかも知れないというので覚悟をして出かけるが、薄日がさす天気となり、気持の上でゆとりを持って行動することができた。

林道上には相変わらず水が流れ続けている。その水は澄んでいる。細見谷川の水ももちろんきれいだった。水位は観察時点よりも5cm程度高い時期があったようだ。まわりの岩に濡れた跡が残っていた。

林道入口は"崩落のため"として通行止め、鎖がかけてある。道路の状態は今まで見てきた状態と特に変わりはないと思われる。しかし、実際に歩いてみると、谷側が崩落している箇所もあり、これ以上崩落すれば修復にはかなりの手間がかかりそうだ。

林道の中に一台の車が止まっており、七曲を下る途中で男性二人とすれ違った(入口の鎖は簡単にはずせそうだ)。その他、帰りの押ヶ峠手前でバイク1台に追い抜かれる。二軒小屋側は倒木で今でも車で入ることはできないはずなので、車との遭遇をほとんど考えなくてよく、静かな1日を楽しむことができた。

後日注:七曲りですれ違った男性には後日大変お世話になる

今日のコースタイム:
駐車位置(5分)国道488号(2分)十方山林道(51分)押ヶ峠(43分)1号橋(21分)2号橋
 小計2時間06分(押ヶ峠、休憩4分を含む)
2号橋(48分)祠(24分)カネヤン原(38分)ワサビ田
 小計1時間55分(祠、休憩5分を含む)
ワサビ田(23分)カネヤン原(10分)祠(27分)2号橋
 小計1時間02分(祠、休憩2分を含む)
2号橋(10分)1号橋(11分)押ヶ峠(16分)国道488号(4分)駐車位置
 小計47分(1号橋、休憩6分を含む)
総計5時間50分(昼食33分を除く)

駐車場所9:45(315度)-265度9:48-国道488号9:50-峠9:51-十方山林道入口9:52-コンクリート橋341度9:58-右手に沢70度10:05-送電線下10:06-送電線下10:08-標高850m台(右手に沢131度)10:16-標高880m台(進行方向32度10:20~進行方向71度10:22)-進行62度右沢138度10:28-進行34度右沢153度10:31-進行44度右沢128度10:34-進行44度少し大きい沢135度10:36-進行61度10:39-左分岐、右沢135度10:40-押ヶ峠10:43、10:47-880m台(67 度~61度10:51-324度10:52-360度10:54)-大きく右に振る-126度10:56-大きく左へ10:58-007度11:00-右へ曲がる突端部142度、左沢322度11:01-045度11:08-334度11:10-076度11:12-026度11:14-右手に山見える11:15-展望台11:17、11:27-311度11:28-コンクリート橋(一号橋)11:30-091度11:31-087度11:36-348 度11:38-332度11:40-沢11:41-093度11:43-突端を左へ11:45-026度11:49-2号橋11:51-145度11:51-右屈折11:57-左屈折12:00-083度12:03-右屈折229度12:06-右屈折318度~008度12:08-279度12:14-3号橋12:16-右鋭角(七曲最西端部)12:22-125度12:26-崩落12:29-272度12:30-4号橋12:33-111 度12:37-祠12:39、12:44-左沢340度12:47-左屈折12:50-354度12:52-左沢2本12:56-露岩13:00-コンクリート橋(堰堤)、左沢332度13:01-027度13:03-057度、左沢324度13:05-754m104度13:07-(754m)-カネヤン原13:08-068度左沢330度?-039度13:16-352度13:18-左に道あり13:20-011度13:21-コンクリート橋102度13:23-051度12:28-(786m)-315度13:30-042度13:35-064度13:39-052度13:42-356度13:43-左手沢268度13:44-038度13:45-824m手前(ワサビ田)13:46、14:19-川に倒木14:29-右道あり14:35-カネヤン原14:42-露岩14:44-コンクリート橋14:44-スギ林となる-祠14:52、14:54-4号橋14:57-カーブミラー14:58-コンクリート橋15:03-カーブミラー15:05-3号橋15:08-左屈折展望15:12-右屈折15:17-左屈折15:19-林道新設部分入口15:19-2号橋15:21-崩落、右カーブ、展望15:23-左カーブ15:24-右カーブ15:26ー1号橋?(左屈折)15:31、15:37-展望15:38-押ヶ峠15:48-左鋭角・広場15:57-国道488号16:04-大向長者原線16:05-駐車場所16:08

大向長者原線の駐車場所(標高840m台)からやや下り、国道488号(標高820m位)に合流してほんの少し北西に向かい、854mピーク横から右手十方山林道に入る。十方山林道入口、路肩崩壊のため通行止め、鎖あり。

送電線を一つ(気づかずに)くぐって、コンクリート橋(標高830m位)があり、右手から沢が流れ込んでいる
しばらくして、道路わきの水溜りの上の小枝に、カエルの卵だろうか、白いふわふわがかかっており、それが水溜りにも少し落ちている
もう一つ送電線を(気づかずに)くぐって、右手から沢が流れ込んでいる
同じ送電線のすぐ下を2回続けてくぐる。その間に道路は右に鋭角に曲がる
その付近は広場になっており、山側には崩落が見られる
右手に小さな沢10:16をみる、小石を組み上げた堰がつくられている
右手に小さな沢145度10:22をみる、以下峠に向って少しづづ登る

押ヶ峠の位置訂正あり(下記は間違い)2006年11月25日山行記参照
「押ヶ峠(標高880m台)は、左手964mピーク東の小尾根が落ち込む所にある
峠の先でほんの少し67度~61度に進み、左へ回り込む」

展望台を過ぎて、大きな沢にコンクリート橋(1号橋)11:30がかかり
右に大きく鋭角に曲がる(標高860m位)、橋のそばにサワグルミが垂れ下がる
標高840m台でも右にカーブする所があり、左手上から小滝の連続した沢が右下に落ちている
その先の突端部(標高840m位)を、左に曲がる少し手前に展望箇所あり
この前後に元々からある崩落箇所が続いている

左に曲がって突き当たり(2号橋)が、今まで進んできた北東方向の終端となり
この後、十方山林道は細見谷に向ってジグザグに下って行く
2号橋を過ぎると、右下に折り返した林道が平行して下っているのが見える
その屈折点のほんの少し手前左手から、新道が取り付くようである
屈折点(標高790m台)12:08を回ると、前方上方にさっき通った崩落地点が見見える箇所がある
3号橋(標高780m台)で、上を行く林道ともっとも接近している
屈折点(七曲最西端部)12:22では、右手から沢244度が落ちている
4号橋では、沢285度が左手から落ちている
この沢は、2号橋~3号橋~4号橋の順番で流れ落ちている

祠(標高740m台)は、十方山林道が七曲を下りきった地点で、細見谷側の小丘上にある。764m表示(二万五千分1)と細見谷川をはさんで対峙している。林道建設関係者が安全祈願のため作ったものであろう。十方山林道最下点は、祠から北東へ少し行った所で標高730m位であろう。林道が大きく左へ曲がる手前で、そこまで下りてくると、右手に細見谷川がすぐそこに並んで見える。

カネヤン原から312度にピークが見える。1158m(距離約1km)か?少し距離的に近すぎる感じもする。カネヤン原を過ぎて、ゆったり左へカーブした後、右に曲がる。その直後、コンクリート橋13:23があり、進行方向102度、左手の沢048度となっている。315度13:30のすぐ先で、細見谷川をまたいで倒木がある。右にゆるく振られる地点である。ミヤマカラスアゲハが1頭だけ、林道上の水溜りで吸水をしている。786m付近で左に振れた後、直線的な道路が続く。 ワサビ田は、824m手前で、進行方向012度の崖下になる。

2006年6月24日、9:50:12、コアジサイ
2006年6月24日、9:56:58、ウツギ
2006年6月24日、10:12:02、キク
2006年6月24日、10:12:56、ササユリ
2006年6月24日、10:14:14、ヤグルマソウ
2006年6月24日、14:33:58、ヤマボウシ

2007年04月07日

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吉和西~十方山林道(ワサビ田まで)、往復
林道「大向長者原線」(水土保全林整備事業)が完成
十方山林道は工事準備が進んでおり、林道沿いには板壁設置
(出発帰着:林道大向長者原線)

2007年04月07日(土)、単独

はじめに

2007年04月07日(土)、単独
十方山林道往復:
吉和西~山ノ神(祠)~カネヤン原~ワサビ田

出発(大向長者原線)9:20-国道488号9:24-十方山林道入口9:25-雪を見る9:40-押ヶ峠9:50-展望地10:02-1号橋10:05-2号橋10:19、(探索)、10:41-山ノ神(祠)11:12-カネヤン原11:32、(探索)、11:43-ワサビ田12:29、12:54-カネヤン原13:20-山ノ神(祠)13:33-2号橋14:00、14:06-押ヶ峠14:28-十方山林道入口14:47-帰着(大向長者原線)14:52

今日のコースタイム:
駐車地点(5分)十方山林道入口(25分)押ヶ峠(29分)2号橋(31分)山ノ神
 小計1時間30分
山ノ神(20分)カネヤン原(46分)ワサビ田
 小計1時間06分
ワサビ田(26分)カネヤン原(13分)山ノ神
 小計39分
山ノ神(27分)2号橋(22分)押ヶ峠(19分)十方山林道入口(5分)駐車地点
 小計1時間19分(2号橋6分含む)
総合計5時間32分
 (2号橋付近探索22分、カネヤン原付近探索11分、ワサビ田25分含む)

林道「大向長者原線」(水土保全林整備事業)が完成していた。工事小屋は完全に撤去されており、その跡はきれいに整地されている。去年暮れ、雪が降る前か、あるいは今年雪が少なかったので、3月には工事ができたのかもしれない。アスファルト舗装がされており、削り取った法面には、茶色の土が吹き付けられている。しかるべき植物の種が混合されているのであろう。 (駐車位置:国道488号から大向長者原線を少し入った地点の広場)

十方山林道入口には、ゲートが設けられており、一般車輌は入ることができない。工事期間は、平成18年11月19日~平成19年8月31日となっている。 ゲート脇から林道に入ると、左手の谷側には、木板の壁ができている。安全対策であろう、板の外側(谷側)は、太い丸太で補強されている。林道上では、谷側でも山側でも崩落箇所がいくつかある。フクジュソウを見る。林道右手の北側斜面にわずかに雪が残る。

押ヶ峠を越えて、下っていく。ここでも道路崩落箇所がいくつかある。谷側に一番ひどく落ち込んだ箇所では、乗用車が通るのがやっとの幅しか残っていない。通行車輌の振動でさえ、崩落範囲を広げてしまいそうな状況である。

2号橋付近で、地滑り地形の滑落崖を観察する。コンクリートの擁壁に亀裂が入っている。地滑り下底粘土から湧水が落ちてきて、林道上に水溜りができている。3号橋のすぐ先では、主断層を確認する。祠まで下りて来て、山側を見る。ここにも断層を確認する。

祠から細見谷川上流部に向けて、林道は逆にすこし下り気味になっている。最下点730m台を過ぎるとゆっくりとした登りになり、カネヤン原754m付近で対岸にザザラノタキ(950m台)を見る。 ザザラノタキから、細見谷上流部をよく見ることができる。ただし自分で行ったことはまだない。写真でみたことがあるだけだ。

細見谷上流部を上から見た写真が欲しい。登ってやろうかと考えた。急傾斜だけれども歩けなくはない、植林帯だし、沢から登る手もある、と聞いていたからだ。しかし、対岸から見る限り、取り付きもよくわからない。標高差200mでは、最初から気合を入れておかないと無理だろう。いっそのこと、黒ダキ山経由で上から攻めるのも手かもしれない。その場合でも、ブッシュ覚悟で突っ込む必要がありそうだ。

カネヤン原を過ぎて、細見谷渓畔林に入る。林道と細見谷川をセットで撮ることのできるポイントを探して、さらに上流へ向う。いくつかのポイントがあった。もう少し芽吹いた頃の写真がほしいものである。

林道上の水溜りに、何やらトコロテン状の物体があり、うす透明な物体の中に、黒い粒粒が2列並ぶようにして入っている。粒粒の中には、物体の外にはみ出しているのもある。物体そのものは、直径2cm位の太さのひも状で、曲がりくねっている。

インターネットで探すと、アズマヒキガエル(ニホンヒキガエル亜種)の卵塊の写真があり、説明文もぴったりあっているようだ。今日見たのは、ニホンヒキガエルの卵塊なのではなかろうか。このまま、水溜りが干からびてしまわないうちに、オタマジャクシになってほしいと願わずにはいられない。(2号橋付近の水溜りの写真をよく見ると、そこにも寒天状のヒモが見えるようである)

ワサビ田にて、川面を見る。本流から外れて浅瀬になった箇所があり、よく見ると、水に濡れた小石の上に、多くの虫がいる。カゲロウではなかろうか。その上では、トンボを小さくしたような虫が飛んでいる。 その側に、本流から完全に切り離された水溜りがあり、覗き込むと体長2~3cm位の魚が泳いでいる。細見谷の春は、もうそこまで来ている。

往路復路とも同一コース。帰りは歩きに徹して淡々と歩いた。

十方山からの帰り道、右手の山斜面(北向き)に白いものが沢山浮き上がっている。コブシかタムシバだろうか。もちろん遠くからでは両者の区別はできない。

家に帰ってから、今日付けの「中國新聞」(くらし12面)をみた。野の花ズームアップ(植物研究家・関太郎=廿日市市)シリーズ 、今日の記事の表題は、「タムシバ(モクレン科)」である。

説明文には、「四月上旬に雪かと見まがう真っ白な花が山一面に咲き、よくコブシといわれるが、タムシバである。コブシの葉は幅が広いが、タムシバは葉が細く、花も小さい。花の咲く時期には、両者は見分け難いが、コブシの花の下には小さな葉が一枚ついているので、区別できる」とある。また、「タムシバは本州・四国・九州の特産である」とも。

掲載写真に添えられた説明文には、「廿日市市峠、山一面を真っ白に彩る」とある。今日は、その"峠"を通って帰って来た。そして、 白い花をたくさん見たのは、その峠の前後であった。

2006年05月05日

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二軒小屋~十方山林道(下山橋まで)、往復
末っ子長男と初めての同行山行
(出発帰着:二軒小屋)

2006年05月05日(金)、長男

はじめに

2006年05月05日(金)、長男
十方山林道往復:
二軒小屋~水越峠~下山橋

長男がちょっと前にバイクで二軒小屋から十方山林道に入り込んで、倒木と雪にさえぎられ敗退したという。その彼が細見谷渓畔林を見てみたいというので、再び二軒小屋から今度は歩いて入ることにした。

今年の大雪の影響は前回4月30日(吉和側から入る)ではっきり認識していたが、こちら側ではさらにその影響が強く現われている。スギなどの倒木、土砂崩れがあり、石がゴロゴロした シシガ谷登山道入口までの道はさらに悪路と化したようだ。そして水越峠の前後では、林道上にまだ20~30cmの雪が残っていた。

そうした中を、下山林道までゆっくりと往復することができた。もっと向こうまで、4月30日に歩いた場所まで行けないことはない。しかし、謹慎中の身だ。無理はすまい。それでも、ミヤマカタバミ11:51、フウロケマン12:16、ネコノメソウ12:18、スミレ12:11にヤナギ13:15、その他不明分をふくめて、デジカメでいかにうまく花を撮るか、大小の三脚持参で工夫しながら楽しむことができた。

今日のコースタイム:
二軒小屋(42分)シシガ谷登山口(34分)小型サンショウウオ観察橋(1時間03分)下山橋
 小計2時間25分(シシガ谷登山口6分を加える)
下山橋(32分)小型サンショウウオ観察橋(21分)シシガ谷登山口(33分)二軒小屋
 小計1時間40分(観察橋14分を加える)
総合計4時間05分(昼食タイム49分は加えず)

二軒小屋9:57-沢10:09-倒木10:12-土砂崩れ(コンクリート橋手前)10:16-沢(橋)10:24-シシガ谷登山口 10:39、10:45-恐羅漢山登山口10:47-水越峠 10:59-沢(土管)11:03-小型サンショウウオ観察橋(コンクリート橋)11:19-沢(コンクリート橋)11:29-渓畔林11:35-沢11:38、12:03-堰堤(右奥)12:04-下山橋 12:22、13:11-(引き返す)-渓畔林を抜け出す13:28-定札 (コンクリート橋、沢あり)-杉林13:41-小型サンショウウオ観察橋13:43、13:57-水越峠14:09-シシガ谷登山口 14:18-二軒小屋14:51

出発していきなり地すべり、道はかなり荒れている。しばらくすると一軒家の屋根がずり落ちている。柱も傾いているのかもしれない。豪雪の影響だ。その後もスギの倒木、土砂崩れなどあり、所々に雪が残る。水越峠手前では完全に雪を踏む。バイクの掘った一本の細い道を踏みしめながら行く。それでも、完全に雪を踏んだ状態のままだ。もちろん、四輪車はかなり手前で通行不能となる。雪を踏む箇所は、水越峠を越えて渓畔林に入る手前にもあった。いずれも残雪量20~30cmだ。水越峠の先のカーブ:248度→353度。

小型サンショウウオ観察橋の右手前がきれいに刈り取られている。その他、林道脇に整地の跡がいくつかある。大規模林道化後の待避所作りはすでに始まっているようだ。全体的に空が明るくなったような気がする。木々の芽吹きが遅いせいだけではあるまい。林道を覆っていた樹木が取り払われて、光が入り込んでいる影響がはっきりと出ている。こうして水分が奪われると、湿地としての細見谷渓畔林の特性は失われてしまう。たったこれだけ手を入れただけで、人間でさえ肌で感じる変化が現われている。

行きでシシガ谷登山口までに単独者2人とすれ違う。その後、水越峠の向こうでバイクの2人組みがすれ違いざま、勢いよく障害物を乗り越えていった。帰り道では、四輪車でかなり奥まで入り込んでバーベキューをしている親子を見かけた。タイヤの跡を見れば、障害物を避けるため、谷底へ脱輪するかと思うほど林道の端を通っている。よく恐ろしくないものだと感心してしまう。

といいつつ、最初の曇り空から快晴の天気となり、ゆったりとした時間を過ごすことができて満足する。彼(長男)との休日が合わないのが残念だ。

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2005年05月07日

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二軒小屋~十方山林道(祠まで)、往復
原哲之さん(細見谷保全ネットワーク事務局長)の死を悼みつつ!!
(出発帰着:二軒小屋)

2005年05月07日(日)、単独

はじめに

2005年05月07日(日)、単独
十方山林道往復:
二軒小屋~水越峠~下山橋~ワサビ田~カネヤン原~山の神:祠
(出発帰着:二軒小屋)

「ぼくらの川のブナの森」掲示板によれば、原哲之さん(H.Noriyuki、細見谷保全ネットワーク事務局長)が2005年04月06日(水)亡くなったという (享年41歳)。投稿者:TONARI、投稿日:2005/04/07(Thu) 15:34 No.327

「ぼくらの川のブナの森」のテーマは、"細見谷・広島県十方山Jipposanのブナよ永遠に"である。つまり、十方山林道の大規模林道化中止を求める活動を成功させようとするものである。したがって、Webの内容には、十方山林道の大規模林道化計画の概要、最新のニュースあるいは各種催し物の告知などを含んでいる。

原哲之さんは、このWebの管理を一人でなさっていたようだ。細見谷保全ネットワーク事務局長という立場は、当Webマスターとして最適任者であったと言える。しかし、5年間にわたる闘病生活の最後にあたって更新は滞り勝ちとなり、わずかに掲示板だけが各人交流の場として機能し続けていた。

そうした状況の中で、たまたま今年3月末でWebを移転させなければならない事態となり、幸いなことにボランティアの方によって、移転作業がこの度無事完了したという。十方山林道問題の今後の展開において、我がHomePage(AKIMASA.NET)も相互リンク等によって、ささやかながら貢献したいものと考えている。

思えば私が十方山林道へ足を踏み入れるきっかけをつくってくださったのが原哲之さんであった。2002年08月10日(土)のことである。妻と孫2人の計4人で小型サンショウウオ観察会に参加した。途中で雨が強くなり、会としてその時は渓畔林まで行くことはなかった。

日を改めて、原哲之さんやその他、その時々の主催者の方から、細見谷渓畔林の現地観察会、あるいはシンポジウム等に参加のお誘いをいただき、その結果をレポート形式でMyHomePageにまとめてきた。私のポケットにいくつもの貴重な思い出をつくってくれた原哲之さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。


内黒峠~十方山往復を予定していた。自宅から見る安芸小富士は、雨上がり後で、樹木の一本一本が分かろうかという程見通しがよい。作成済みのカシミール展望図を持ってでかける。十方山頂上からは同定できない位たくさんの山が見えることだろう。期待に胸が膨らむ。

ところが、内黒峠に近づくにしたがって、空はくもり、雨まで降ってきた。昨日からの天候の回復が少し遅れているようだ。雨の中を片道3時間縦走して、展望ゼロでは面白くない。十方山林道トレッキングに切り替え、出発点となる二軒小屋まで移動する。 原さんをしのびつつ、十方山林道を往復一人で歩いてみた。

今日のコースタイム:
二軒小屋(42分)シシガ谷登山口(55分)下山橋(31分)ワサビ田(50分)祠
 小計3時間03分(途中休憩5分を加える、昼食タイム26分は加えず)
祠(39分)ワサビ田(20分)下山橋(45分)シシガ谷登山口(25分)二軒小屋
 小計2時間09分
総合計5時間30分(祠18分を加える、昼食タイム26分は加えず)

二軒小屋9:30-シシガ谷登山口10:12、10:17-水越峠10:24-下山橋11:12-定札11:32-定点観測地点11:43、12:09- 赤土谷標識12:27-祠12:59、13:17-定点観測地点13:56-定札14:05-下山橋14:16- 休憩(スギ数本あり)14:29、14:35-小型サンショウウオ観察橋14:46-水越峠14:54-恐羅漢山登山口14:59-シシガ谷登山口15:01-二軒小屋15:26

-帰りは歩きに徹しています(走ったわけではありません)-

内黒峠から二軒小屋へ下る途中で、ウワミズザクラが満開。"コップ洗いのブラシのような花穂"(山渓ハンディ図鑑3、P534)をたくさん付けている。隣の大トチノキに花はまだみられない。(2003年05月24日トチノキ満開)

今日のコース概略は、二軒小屋からシシガ谷登山口を経て水越峠まで登り、そこから祠手前までゆったりと下り、最後に祠まで少し登る。水越峠を越えてからは、細見谷川に沿っていく。したがって、行きは下り、帰りは登りが主となる。ただし、今日のコースタイムは、帰りでひたすら歩きに徹した分、行きよりも極端に早くなっている。

五里山~恐羅漢山の稜線から、何本もの支谷が細見谷川に向かって落ちている。その谷の多くが豊かな水量の沢となって、未舗装の十方山林道を乗り越え、あるいはその下をくぐって流れ込んでいる。十方山林道の上には今日も水溜りが延々と続き、そこにブナの花芽などが降り積もっている。

クロモジ、キブシが目に付く。オオカメノキの白い花が美しい。花序は両性花のまわりに装飾花がある。ただし、花序に柄があるかどうかなど、きちんと見ていない。 花の形がよく似ているヤブデマリにしては時期が早いと思うのだが(吉和冠山2004年06月12日ヤブデマリ満開)。下山橋でキケマン。

2004年秋の台風は、十方山林道にも大きなダメージを与えたようだ。何となく雰囲気が明るくなっているところがある。川岸や山側の大木が何本も根こそぎ倒されて、空間があいているのだ。

また、川向こうの山肌が高さ20~30mにわたってずり落ちていたり、林道上でも小さな崩落が何箇所か見られる。十方山林道を大規模舗装化した場合、崩落しては修理の繰り返しにならないだろうか。

途中で、車2台を使って移動しながら調査しているグループとすれ違った。帰り道、祠の途中でまたすれ違った。七曲を通って帰るのだろう。大学の研究室かもしれない。何の調査かは分からないが、十方山林道(細見谷)に関する学術調査データを、どんどん集積してもらいたいと切に願うところである。

大規模林道化工事のためと思われる標識が、林道上に点々と設置してあり、工事開始の準備は既に完了しているようだ。ところで、十方山林道へはじめて連れて来てもらったのは、2002年08月10日のことである。その時、小型サンショウウオの観察をした橋のたもとがきれいに刈り取られている。

その他、台風の影響で大木が倒れて空間ができただけでなく、下草や雑木を刈り取ったために、明るく感じるようになった箇所があるような気がする。これも工事開始準備のためだろうか。

ワサビ田では、川向こうで男女一組が仕事中である。その他出合ったのは、行きで植物観察中に背中をバイクが1台行き交う。帰りにバイク5台のグループに追い越される。

ワサビ田の川のそばにスミレが一輪。借り物のデジカメ(400万画素)でうまく撮れた。しかし、その他の植物はマクロ設定をしたのにピンボケ、さらに撮影枚数がすぐに一杯となってしまった。撮りたい景色があり不要なコマを消去しようとしたが、操作方法がわからずほぞをかむ。次週、長男がマクロでの撮り方や印刷方法などを教えてくれるという。

祠の手前で日が差し始める。林道は祠にむけて少し登りとなる。祠は林道左手、細見谷川側のコブの上にある。林道右手山側の崖が崩れて一抱えもある岩が転がり落ちたままになっている。ヤマフジが多い。ツツジはオシベ5本と10本のものがあるようだ。ダイセンミツバツツジもあるということで、種の同定までには至らない。

二軒小屋まで帰り着き、その後すでに開通している大規模林道を通って広島方面に下った。海岸付近の山に比べて、うすくて淡い黄色~緑色がまだまだ強くてきれいだ(花時のコナラの樹冠は青緑色、クヌギは黄色、1週間もすると同系の緑色になり区別がつかなくなる-山渓ハンディ図鑑3、P226-7)。なお、この林道を今の時期に通る車はほとんどなさそうだ。

海岸部附近の山では、点々と、あるいはかなりの範囲がかたまって濃い黄色に染まっている。アラカシの雄花花序が垂れ下がっているのであろうか。今日もまた自然の中で楽しく過ごせた一日であった。

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2007年05月12日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏跡)>> 十方山トップページ

二軒小屋~十方山林道(祠まで)、往復
自著「細見谷渓畔林と十方山林道」(自費出版)2007年秋出版予定の表紙写真を求めて渓畔林を歩く
(出発帰着:二軒小屋)

2007年05月12日(土)、単独

はじめに

2007年05月12日(土)、単独
十方山林道往復:
二軒小屋~水越峠~下山橋~ワサビ田~カネヤン原~山の神:祠
(出発帰着:二軒小屋)

自著「細見谷渓畔林と十方山林道」(自費出版)2007年秋出版予定は、この5月連休前に初校が上がってくるはずであったが、図版のトレースに時間がかかるという理由で、少し予定がずれ込んでいる。

いずれにしても、表紙を飾る写真を用意しなければならない。細見谷川の真中で渓畔林を写したものか、あるいは、細見谷川(渓畔林)と十方山林道が平行して走る構図のどちらかにしたいと考えている。

新緑の季節、今まで当たりをつけていた撮影ポイントを目差して、二軒小屋から往復することにした。

二軒小屋9:29-十方山(シシガ谷)登山口10:08-恐羅漢山登山口10:09-水越峠10:15-9号橋10:25-下山橋10:56-ワサビ田11:33、11:40-カネヤン原12:24-山ノ神(祠)12:40、13:05-カネヤン原13:18-ワサビ田13:50-下山橋14:10、14:15-9号橋14:36-水越峠14:44-十方山(シシガ谷)登山口14:50-二軒小屋15:18

今日のコースタイム:
二軒小屋(39分)シシガ谷登山口(7分)水越峠(41分)下山橋(37分)ワサビ田(44分)カネヤン原(16分)山ノ神
 小計3時間11分(ワサビ田7分加える)
山ノ神(13分)カネヤン原(32分)ワサビ田(20分)下山橋(29分)水越峠(6分)シシガ谷登山口(28分)二軒小屋
 小計2時間13分(下山橋5分加える)
総合計5時間49分(山ノ神25分を加える)

二軒小屋側の林道拡幅舗装化工事(大朝・鹿野線第4工区開設工事、施工:緑資源機構)は、昨年末からすでに始まっている。車輌通行止めである。人は通してもらえるとのことだが、二輪車はダメだろう。今日は工事をやっている様子はない。そのまま静かに通していただく。(吉和西側も車輌通行止め)

重機が入りやすくするため、一軒屋の向こうまで土を入れている。そのさらに向こうは、相変わらずのガラガラ道で何とも歩きにくい。下手をすると足首をひねりそうになってしまう。

十方山林道は荒れている。特に、シシガ谷登山口までと、水越峠を過ぎていくつかのコンクリート橋を渡ったあたりから、下山橋にかけてがひどい。ワサビ田前後では意外と歩きやすい。少し土を入れて整備したのであろうか。山ノ神:祠では、キャタピラの跡がついており土をならしてあった。

細見谷は新緑、若葉の季節である。濃い緑に、薄い緑と様々な色調の木の葉でにぎわっている。写真をとりまくる。表紙くらいは自分の写真でという思いでやってきたが、はたしてその中に使えるのがあるかどうか。

林道上にある沢山の水溜りの中で、オタマジャクシを見つけることができたのは二つだけだった。どちらでも、黒くて小さいオタマジャクシが沢山泳いでいる。何とか元気で育って欲しいものである。

工事が始まってから、林道を走る車はほとんどないはずだ。細見谷上流部は、つかの間の自然を満喫している。というようなことを考えながら帰途に着いたところ、後から車の気配がして、かなりのスピードで追い抜いていった。吉和西の工事現場の内側に置いてあるレンタカーのようである。誰がチャーターしている車か知れないが、林道に優しい走りをしてほしいものである。

ワサビ田からの帰途は歩きに徹した。右ひざの痛みと左太腿に違和感があり、それなりの歩きとなっている。

追記:
横川国有林の真新しい看板(広島森林管理署)
渓畔林から林道まで、倒木を無理やり引きずり出している箇所がある。そのためだろうか、何だか空が明るくなった(日の光が通るようになった)と感じる箇所が増えたようだ。
下山橋下手のマゴクロウ谷落ち口(ボーギのキビレ取り付き)にある「横川越 恐羅漢山登山口」という趣のある道標が、林道から見えるようになっている。
細見谷川の中に深い淵があり、青緑に見える水の深さは数メートルか
20~30cmの魚影を複数認める。

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未分類

2007年08月04日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏跡)>> 十方山トップページ

二軒小屋~十方山林道(祠まで)、往復
大規模林道工事の現場を通り、渓畔林に入る
(ミヤマカラスアゲハ、ニホンヒキガエルなどをみる)
(出発帰着:二軒小屋)

2007年08月04日(土)、単独

はじめに

2007年08月04日(土)、単独
十方山林道往復:
二軒小屋~水越峠~下山橋~ワサビ田~カネヤン原~山の神:祠
(出発帰着:二軒小屋)

二軒小屋9:35-一軒屋9:45-シシガ谷登山口10:13、10:18-水越峠10:25-9号橋10:34、10:36-渓畔林先端部10:47-下山橋11:13-堰堤11:47-ワサビ田11:52、12:00-橋12:20-橋12:23-カネヤン原12:31-橋、支流に堰堤12:34-山の神:祠12:45、13:19-カネヤン原13:31-ワサビ田13:51-下山橋14:09、14:13-渓畔林先端部14:23、14:32-9号橋14:43-水越峠14:52-シシガ谷登山口14:58、15:00-工事現場に戻る15:20-一軒屋15:23-二軒小屋15:32

往路:3時間10分、復路2時間13分、その他、祠休憩34分
総合計:5時間57分(出発から帰着まで、すべての時間を含む)

十方山林道の夏を確かめたくて、二軒小屋を出発地点に選ぶ。二軒小屋では大規模林道工事が始まっている。はたして通してもらえるかどうか、不安をかかえながら歩き始める。

クレーン車などの工事用車輌が道路に何台も並んでいる。作業中の人が何人もいる。どこを通ってよいのか分からない。道路中央が盛り上がっており、その左手の横川川へ土砂が流れ落ちないように木製の板壁がつくってある。そこまで下りて、石ころだらけの所を少しよろけながら、少しづつ前に進む。板壁が川の方に倒れないように、何本もの鎖が道路側との間に張ってある。その下を前かがみになって頭をつっかえながら行く。すぐに難所は抜けて歩きやすくなる。

作業中の人からは特に何も声はかからなかった。一軒屋を過ぎて、しばらく行った辺りで、現場監督らしき人から、「こんにちは」と声をかけられる。登山者は通行不可ということもなく、当初言われていたヘルメット着用を求められることもなかった。しかし、油断すれば足をくじくといった失敗は簡単にやってしまいそうである。完全な自己責任の世界、また多人数が一度に通ることは避けるべきかも。

今日のお目当ては、ミヤマカラスアゲハである。数頭づつ集まって林道上で吸水活動をしているところを、行き帰りで10回以上見かけた。一番数の多い集団では10頭以上が集まっている場合もあった。

9号橋のたもとにウバユリが咲いているのを見ながら、渓畔林へと入っていく。天然スギがポツポツ生えている辺りを抜けると、渓畔林になる。今まで二軒小屋側の渓畔林よりも吉和側の渓畔林の方がすばらしいと思っていたが、下山橋手前(二軒小屋側)にもいいポイントがあることが分かった。

林道沿いには、オオハンゴンソウの大きな黄色の花が目立つ。このままだと、十方山林道がオオハンゴンソウ通りにならないとも限らない。生態系の破壊という観点からはどのように考えればよいのであろうか。このままでよいのか、あるいは何か手を打つべきなのか。

行きの下山橋手前で、何かブルルーという音がする。あわてて笛を吹く。下山林道(下山橋)のゲートの向こうに車が一台止まっていた。営林署関係の車かもしれない。その他、釣り人1人と行き交う。また、何かの調査グループと思われる車が1台、吉和側からやってきた。中年男性の運転する車に若い女性も同乗している。帰路で再びすれ違った。吉和側の林道工事は終わったのだろうか。

山の神:祠まで行って昼食後、パワーウォーキングで帰路を飛ばす。水越峠までは、登りになる。下山橋で少し休み渓畔林の出口付近(自然景観抜群)で休憩。その後は、再び荒れた道になることもあり、ゆったりと歩いて帰る。

それにしても、ニホンヒキガエルというのは人を怖がらないカエルである。今回も一匹が林道上でじっとしている。進行方向右側の轍の中でうずくまっている。私が左側を歩いていなければ、完全に踏み潰しているところだった。

工事現場まで帰ると、今日の作業はまだ終わっていなかった。道路の中に埋められたコンクリートの基礎部分などを見学する。作業員の人が誘導してくれることはもちろんないけれども、好意的な感じで通していただく。

後日、会社で大分100kmウォーキングの参加申し込み書をもらった。以前紹介を受け非常に興味があったので、今年は山登りだけでなくロードの距離もかせいでいた。しかし今年度は、我らが団塊の世代一期生が還暦を迎える年である。同期会などイベントが多く、大分遠征をすれば3週連続でお出かけとなる。残念だけれど、断念せざるを得ないかもしれない。