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2005年07月18日

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2005年07月18日(月)、講習会
高津川水系、奥匹見峡(三ノ谷)沢登り
(出発帰着:奥匹見峡駐車場)

はじめに:

2005年07月18日(月)、講習会
高津川水系、奥匹見峡(三ノ谷)沢登り
(出発帰着:奥匹見峡駐車場)

アウトドアスポーツ店であるアシーズブリッジ(広島店)に掲載してあった、「アシーズブリッジの山歩き2005年7月の予定」を見て、当店の催し物に今回初めて参加申し込みをする。

沢登りとあったので興味を引いたのだ。予定日は当然表示してあったが、行先未定となっており、直前に奥匹見峡(三の谷)と決まった。偶然にも先日敗退した天杉山の向こう側の谷である。

参加者は広島店6名、福山・尾道店6名だった。お店のコーチが運転する車(8人乗り)2台で現地を往復した。コーチは、ロープを張ったりサポートをしたりと、昼食を食べる時間もない。大変お世話になった。登山後のお風呂は、いこいの村ひろしま(深入山)。広島組の出発は、午前7時15分(定刻)少し前。

事前に、全身ずぶ濡れになると聞かされていた。そして、どんなレベルの山行になり、自分は果たしてついて行くことができるのか不安であった。そこで、今回はカメラも記録もなしと決めて参加する。

ゴム底の沢登り用靴を買った。ヘルメットとハーネスは取りあえずレンタル。奥匹見峡駐車場で、出発前に装備を身につけカラビナも二つ取り付ける。専門用語は全くわからないまま、足腰をのばして準備運動をする。

F1とF2はパスして遊歩道を行く。橋を渡りいよいよ沢に入る。F3・3mから始めたのかな。なにせいっさいの記録がないので定かではない。その上に、F4、F5・2m、F6・斜2m桂滝、F7・5m魚切と続いている。順調にこなして行く。すでに全身水浸しである。

F8・10m小龍頭の滝はパスして、F9・2m姫滝を経て、F10・10m斜、鎧滝に至る。真中にゴツゴツした岩が膨らんでおり、その上を勢いよく水が流れ落ちている。長いロープが張られる。

コーチの一人が挑戦する。何度かずり落ちながら、もう一息のところまで行く。しかし、結局はあきらめて右へ逃げる。右側はだれでも簡単に登れるようになっているのだ。私も2度ほどずり落ちてすぐにあきらめ、右側から登る。なお、ロープにはストッパーがついており、ずり落ちてもすぐに止まるようになっている。

コーチのすぐ後で、参加者の一人が成功するのを見た。ほかに成功した人がいたかどうかは分からない。上にあがると肝心の部分は見えにくいから。順次昼食。観光客2人と写真家3人と行き違う。ナツツバキの花が落ちている。崖にピンクの花が咲いているように見える。ツクシシャクナゲだろうか。

昼食後、F11・2段(2m、3m)に取付く。最初の滝は、手足さえ伸びればなんということはない。ここで女性陣が登れず、左の水流のない地点をよじ登る。若い人が足を出して、足場を作ってやる。

上の段はちょっと手強い。頭からシャワーを浴びながらもたもたしていると、コーチの声が飛ぶ。もう少し下、もう少し下。水流の中を右手で手探りすると、ちょうどよい手懸りがあり、一気に身体を引っ張りあげる。

F12・10m夫婦滝も面白い。二条になった滝のうち左の雄滝(チムニー状)を登る。ここでも長いロープが張られる。前半部分は、両手両足を横に広げて踏ん張れば楽に登れる。

ここで底の水流のある地点まで体が落ち込むと難しくなる。両側の壁が迫っており、両手足では踏ん張れない、そして、よじ登るにも手懸りがなくて苦労する。

後半部分の最初には、階段状になったシートが取り付けられた。そこを乗り越えれば後は簡単だったと思う。

F13・50m大龍頭の滝はもちろん今日の対象ではない。滝をバックに記念撮影をして、遊歩道を下る。

事前に配布されたルート図には、「(大龍頭の滝は)左岸の遊歩道へ巻く。この上にも小滝が続き、県境尾根まで行ける」とあった。いつか確認してみたいものだ。

沢登りそのものが初めての経験であった。滝から流れ落ちる水を頭からいっぱいかぶりながら登攀する醍醐味を始めて味わい、満足のゆく一日であった。下界が30度以上を記録して梅雨明け宣言の出た中で、足が震えるほどの冷たい水はほんとうに気持ちよい。