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2005年10月23日

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2005年10月23日(日)、単独
恐羅漢山~(台所原)~中ノ川山~天杉山~(ホタノコヤ)~中之甲林道~夏焼峠
(出発帰着:牛小屋高原)

はじめに:

2005年10月23日(日)、単独
牛小屋高原~恐羅漢山~(台所原)~中ノ川山~天杉山~(ホタノコヤ)~中之甲林道~夏焼峠~牛小屋高原
(出発帰着:牛小屋高原)

西中国山地は時雨模様だった。それでも山支度を始めた頃にはほとんど雨も止み、歩き始めた時には雨は完全にあがっていた。実は昨日も今日のコースを想定して戸河内IC手前まで来て、同じような雨のため引き返した。そのまま海岸沿いの手近かな山に登って帰ろうかと思ったが、今日の天気回復を信じて一旦荷物を家に入れた。

恐羅漢山の直登にあえぐ。しばらく休んでブナ林を楽しみながら台所原まで下り、中ノ川山から天杉山まで天然林の中を縦走する。2005年07月23日(土) 、初めての天杉山(ホタノコヤ谷経由)でバテバテになり、牛小屋高原までどのコースで帰ろうか迷った末、往路を引き返した(ホタノコヤ谷~中之甲林道~夏焼峠 )。後で受けたアドバイスでは、中ノ川山~台所原~管理林道の方が楽だろう、ということだった。

今日はそのコースを確かめたくて、まず恐羅漢山から台所原に至り、中ノ川山~天杉山縦走路を歩いてみたのだ。さて天杉山からの帰りをどうするか、今日も迷った。同じ道を引き返すのも面白くない、それに台所原~管理林道は前に一度歩いているのでこれまた興味がわかない。というので、またしてもホタノコヤ谷~中之甲林道~夏焼峠経由で帰ることにした。

バテバテだった前回とコースタイムの感触を比べてみたかったのだ。最近では、いくつかのコースを何回か重複して歩くケースも増えている。その時々の天候や体調を思い起こしながら、コースタイムを比べてみるのも楽しい作業となっている。

今日のコースタイム:
牛小屋高原(56分)恐羅漢山
 小計56分
恐羅漢山(38分)台所原(33分)中ノ川山(37分)天杉山
 小計1時間53分(途中休憩を加える)
天杉山(12分)鞍部(31分)中之甲林道(4分)夏焼峠登り口(34分)夏焼峠(19分)牛小屋高原
 小計1時間45分(途中休憩を加える)
総合計4時間40分(恐羅漢山6分を加える、天杉山昼食51分を除く)

牛小屋高原9:08-一つのリフト終点9:17、9:23-リフト終点9:30-地蔵9:38-水流9:52-尾根越える9:55-分岐9:59-台所原分岐10:02-恐羅漢山10:04、10:10-台所原分岐10:11-ロープ下10:16-水流10:19-倒木10:23-尾根を左手に見る10:26-倒木帯10:34-台所原10:48、10:51-コブ10:58-小コブ(1060m台)11:01-なだらかピーク(1080m台)11:05-倒木11:08-マツの木11:12-1146m11:14-鞍部11:15-なだらかピーク(1150m台付近)11:17-少々コブ11:21-中ノ川山11:24、11:26-鞍部11:28-岩倉山分岐(1160m台コブ)11:29-(1150m台を乗り越す)-小コブ11:34-少々コブ11:36-鞍部(1126m)11:39-小コブ11:41-ピーク(1180m台)横11:50-鞍部11:50-涸れ沢2つ11:55、11:57-鞍部11:59-天然スギ12:01-天杉山12:03、12:54-御神木12:58-鞍部13:06-大岩13:21-高巻く道13:25-ホタノコヤ13:28-ホタノコヤ13:34-中之甲林道13:37-夏焼峠登り口13:41、13:46-最後の折り返し13:58-尾根にかかる14:06-尾根乗り越す14:09-ホタノコヤ14:14-夏焼峠14:20-牛小屋高原14:39

少し雨の残る中で支度をする。手先が少し冷たい。一昨日までの陽気とは打って変り、秋を通り越して冬近しと思わせるような天気である。久しぶりの本格的な山歩きだ。スキー場をゆっくりと登る。時々振り返ると、駐車場の車の数が少しづづ増えているようだ。バスも一台入ってきた。さすが広島県一の標高を誇るだけのことはある。人気の山となっている。

ほとんどの人は夏焼峠に向かうようだ。一人だけリフト最終地点を先行する人があり下から見える。スキー場の中は急勾配だ。地蔵を過ぎて尾根を右手に地道を行くころには勾配も緩くなる。山道は自然の石をうまく使って整備してある。歩いていて楽しい。

雪を踏む。落ち葉が滑る。雪は前夜のものだろう。一旦尾根を越える箇所があり、山道を水が流れ落ちて川のようになっている。再び尾根に乗れば縦走路稜線は近い。縦走路分岐を左折してしばらく行き、台所原への下り分岐を過ぎれば山頂はすぐそこだ。

山頂で先行していた方とすれ違う。ガスがかかっている。隣の山はどこも見えない。少し休んで台所原に向かって下る。かなり急な道だ。木の根に足をとられないように慎重に下る。大木が倒れている辺りまで下ると、勾配は少し緩やかになる。

ゆるやかな尾根を左手に見るようになると、やがて前方(333度)に山を見る。中ノ川山だろうか。倒木帯を越えると天然スギがあり、左右の沢音が大きくなる。ササが刈ってあり歩きやすい平坦な道となり、中之甲林道分岐に至る。そのまま真っ直ぐに進むと、途中左手に背丈ほどのササヤブの中に踏み跡らしきものがある。カメイ谷への下りだろうか。

道は徐々に北向きとなり中ノ川山への登りとなる。中ノ川山~天杉山の縦走路は、手入れの行き届いた気持ちのよい山道だ。1080m台のなだらかなピーク付近から、266度の方向、深い谷の向こうに山並を認める。中ノ川山三角点に至る。恐羅漢山が見えているようだが、薄日の中で霧が深くピークは見えない。

鳥越峠分岐を過ぎて、268度に谷を見る位置から右に振って支尾根を乗り越し、再び稜線上を行く。1126m鞍部を越えると、尾根を右手にみて巻きながら標高1500m位をゆったりと行く。やがて、302度に谷をみる。周りはブナブナの連続で美しい。

天杉山で帰り支度の男女3人組と入れ違いになる。山頂からの展望はもともとあまり良くない。それでも天候はやや回復しており、足元のリンドウを踏みつけないように注意しながら、展望を楽しむ。目の前にはコマユミの小さな赤い実がはじけている。

天杉山から北側の下りはかなりの急坂だ。しかも粘土質の登山道が湿っており滑りやすい。かたわらのササを握り締めながら慎重に下る。鞍部手前で、相当な重装備の山男4人とすれ違った。最近ではめずらしい光景だ。

鞍部からササ原をかき分けて、ホタノコヤ谷へ飛び込む。谷は踏み跡が所々にある程度だが、狭い谷であり歩きやすい所を選んで下った。中之甲林道から夏焼峠への道を登る。足が軽い。前回よりはかなり短時間で登りきった。何とか今後とも安全な山歩きができそうな結果にうれしくなる。

牛小屋高原からの帰路は大規模林道を通ってみた。今年夏の台風でかなりやられている。横川トンネルの手前で、沢が二ヶ所抜け落ちている。トンネルの向こうでは、新しく作った法面が崩落している。大規模林道では、こうして完成後も絶え間なく工事を続けることになるのだろう。その工事費は、当然のことながら全て税金から支払われるのだ。