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2012年04月01日

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前峠山~先峠山~三ツ丸子山~室浜山~宮島自然植物実験所近く
(出発帰着:宮島桟橋)

2012年04月01日(日)、単独

はじめに

宮島桟橋~厳島神社~宮島水族館~大元公園~前峠山・423m~前峠~岩船岳登山口(多々良林道)~先峠(青海苔浦乗越)~先峠山・402m~三ツ丸子山・367m~室浜山・199m~広島大学大学院理学研究科附属宮島自然植物実験所近く(海岸道路)~多々良~大元公園~宮島水族館~厳島神社~宮島桟橋(出発帰着:宮島桟橋)

ここのところ宮島の山にあまり登っていない。とは言うものの、宮島にまったく渡っていないかというとそうではない。むしろ、最近は頻回に訪れている。

  • 宮島のさくら・もみじサポート講座

その理由は、昨年度、中国新聞情報文化センター主催の「宮島のさくら・もみじサポート講座」(アルパーク教室)を受講したからである。

講座の主旨は、「宮島のさくら・もみじを守る会」のサポート部隊として、実際に樹木の剪定や施肥を行ったり、あるいは宮島の歴史・文化について座学を受けたりしながら、宮島のサクラとモミジを守ることの意義について理解を深めようとするものである。

講座は、2011年4月から2012年3月まで毎月一度のペース(計12回)で開かれ、私はそれらすべてに参加した。開催場所は、その時々で宮島島内(廿日市市宮島)またはアルパーク教室(広島市西区)だったので、宮島に渡る機会は必然的に多くなった。

なお、学生時代の同期会を、今年秋(2012年11月)に宮島で開催することが決まっている。地元に住む者としての準備があるので、今年度も引き続いて宮島に渡る機会は多くなりそうである。

  • 宮島の宝物

今秋の同期会の宿を選択するにあたって、上記「宮島のさくら・もみじを守る会」の会員さんのアドバイスをいただいた。高校の同期生である。とは言っても、この講座で初めて直接知り合うことになった方である。さらに、この講座の受講生の一人も同じく高校の同期生であることが分かった。

また、数年前には、同じく同期生ながら高校時代は全く面識がなかった方と、Web上で初めて知り合いになったことがある。そしてその後、同期会で実際に顔を合わせて挨拶した後、宮島で再びばったりお会いした。2008年08月03日(日)山行記参照。

その方とは、その後一度だけだが芸北の山(カメイ谷)を一緒に歩いた(彼らご夫婦および私の次弟同行)。それは実に楽しい山行きであった。2008年10月25日(土)山行記参照。なおこの方は、宮島の対岸にある極楽寺山を実に精力的に歩いている。

宮島には何か宝物が埋まっているのだろうか。

今日のコース

多々良林道の右岸尾根を登り、左岸尾根を下る。ガイドブックでは、取り上げられることのないコースである。世界遺産の島でどのように山行を楽しむべきか、あるいは、自然保護のために、踏み込むべきでないエリアを設ける必要はあるのか、など考えはまだまとまっていない。

  • GPSロガーを使ってみる

GPSロガー(Wireless GPS Logger M-241)を初めて本格的に使ってみた。GPSロガーとは、GPSの一種で、ログ(軌跡)をとることに特化した機器である。

標準の設定では、5秒おきにログを取る(緯度経度、高度あるいは方角や時刻を保存する)ようになっているらしい。ファイルの保存形式は、KMZ方式というGoogle Earthで読めるファイル形式である。

帰宅してから、ファイルに関連付けられたGoogle Earthを立ち上げてみた。宮島に渡る船上でログの取得を開始して、宮島島内を歩き回り、再び電車で帰り着くまでの軌跡が、きちんと示されている。したがって、GPSロガーの操作およびデータの保存はうまくいったものと想像がつく。

ところで、このファイルをいつも使っているカシミール3Dで読み込むことはできないものだろうか。そうすれば、もう少しうまくデータを活用することができるだろう。

いろいろ検討したのだが、どうにもうまく行いかない。半ばあきらめかけていたところ、インターネット情報によって、何とすでに(2011年6月)、カシミール3DでKML(KMZ)形式のファイルを読み込むことができるようになっていることが分かった。

その時私がインストールしていたカシミール3Dは、「改訂新版 カシミール3D GPS応用編」(2011年5月刊)に添付のものである。つまり、KML形式対応のほんの少し前のバージョンということになる。

何はともあれ、バージョンアップしてみた。そして、データを読み込む。うまく行く。とりあえず、今日のルートをJPEG形式で図として保存した。

今日のコースタイム

宮島桟橋9:23-大元公園9:44-大元谷コース分岐(9:52、9:56)-前峠山(10:45、10:51)-前峠(11:04、11:05)-岩船岳登山口(多々良林道)(11:16、11:22)-先峠(11:33、11:42)-390m台(11:50、11:52)-先峠山402m(11:56、11:59)-四差路(12:16、12:18)-三ツ丸子山(第1峰)12:34-三ツ丸子山(第2峰)367m(12:38、12:40)-三ツ丸子(第3峰)360m台(展望良、12:43、13:35)-330m台13:42-室浜山199m14:14-実験所裏手14:32-海岸道路(簡易舗装)14:35-門扉14:36-多々良14:52-大元公園(15:18、15:19)-宮島桟橋15:39(写真誤差:写真がGPSよりも1分近く早い?)

宮島桟橋(29分)大元谷コース分岐(49分)前峠山423m(13分)前峠(11分)岩船岳登山口(11分)先峠
 小計2時間10分(途中休憩17分を加える)
先峠(14分)先峠山402m(39分)三ツ丸子山367m(3分)三ツ丸子山西端峰(第3峰、360m台ピーク)
 小計1時間01分(途中休憩5分を加える)
三ツ丸子山・第3峰(7分)330m台(32分)室浜山199m(22分)海岸道路門扉
 小計1時間01分
海岸道路門扉(16分)多々良(26分)大元公園(20分)宮島桟橋
 小計1時間03分(途中休憩1分を加える)
総合計5時間24分
 (三ツ丸子山西端峰での昼食52分を加えず)

前峠山423m

宮島水族館の先まで海岸道路を行き、大元公園に入る。国民宿舎みやじま杜の宿と大元神社の間を南向きに行く。ほどなく大元川左岸に渡り川沿いをさかのぼる。(ここまでは、写真を撮りながらのんびり)

分岐(標高40m前後)に至り、前方に延びる道(大元川左岸コース、岩船岳方面)と左手に行く道(大元谷コース、駒ヶ林方面)をみる。今日は、それらのさらに右手にある分岐に入り、大元谷左岸尾根(多々良林道右岸尾根)を前峠山423mまで登る。

>注:大元神社の西側から、直ちにこの左岸尾根に取りつくことができるようである。

先峠340m台

前峠山423mから前峠(標高330m台)を経て、多々良林道(岩船岳登山口、標高230m台)まで一気に下る。林道を横切ってさらに南向きに行き、今度は逆に登り返して、先峠340m台(岩船岳縦走路)に至る。

今日の探検はここから始まる。

先峠~先峠山402m~三ツ丸子山367m

初めてのコースである。最近、Web上で時々山行記を見かけるようになり、興味を持っていた。

先峠から先峠山に取付き、おおむね西をめざして尾根筋を行く。よく踏まれた道が付いている。先峠山~三ツ丸子山の鞍部では、左手の岩船岳縦走路方面に向けて、りっぱな道が延びており驚かされる。そしてそのすぐ先では、右手の多々良林道方面に踏み跡が下っている。(変則的な四差路)。

思ったよりも良い道が続いていたにもかかわらず、三ツ丸子山への登り(第1峰360m台の手前)で道迷いをしてしまった(右に振り過ぎ)。安全な山行のためには、宮島と言えども地形図とコンパスを常に持ち、ピークと尾根筋の角度を確認しながら進むことが求められる。

「気ままな山登り」さんに会う

三ツ丸子山367m付近にはピークが三つある。その中で、最西端(第3峰、360m台)の展望が最も良い。今日は、そこで先着の「気ままな山登り」ご夫妻(広島県呉市在住)にお会いした。

お二人には、その場で沸かしたコーヒーをごちそうになり、紅葉まんじゅうまでいただいた。山旅で二人旅は最強、これからもお元気でご活躍ください。

国土地理院地形図(古い地形図が出回っている?)

三ツ丸子山367mにはピークが三つある、と先ほど書いた。しかし、国土地理院地形図(2万5千分1)や電子国土を見ると、ピークは、主峰367m(中央ピーク、第2峰)と西峰360m台(第3峰)の二つしかない。

第1峰(東峰、360m台)は、地形図の等高線(10m間隔)で表現できるほどの高低差はないらしく、367m(中央)ピークのある360m等高線に吸収されている。(周囲の山からの観察では、10m以上の高低差はありそうにも見えるのだが・・・)

ところで、三ツ丸子山に三つのピークがあることを示した地図が、宮島桟橋の建物二階事務所で売られているのだという。気ままな山登りさんが使っていらっしゃるのがそれらしい。

それを見せていただくと、三ツ丸子山西端峰(第3峰、360m台)は358mと表記してあるようだ。実際、西端峰の樹木に「三ツ丸子本峰358m」と書かれた木札がつりさげてあった。(Web作者注:主峰はあくまでも367mピークとするのが妥当であろう)

さて、この地図を見ると、宮島島内の小さなピークまで、その多くにきちんと名前が付けられているのがよく分かる。宮島島内では昔から縦横に人が行き来していた名残であろう。であるからこそ、これだけの踏み跡や、さらにはもっと整備された山道が網の目のように張り巡らされているのであろう。

ところで、この山域のインターネット情報と地形図がかみ合わなくて、山行記の内容がよく理解できないことが、これまで何度かあった。インターネット情報の中には、件の地図を参考にした山行記がいくつかあるものと思われる。

インターネットで散見するこれらの山の標高が、現在の地形図(2万5千分1)と異なっているとすれば、その原因を探らざるを得ない。

なんとか件の地図を入手して、手元にある地形図と見比べてみたい。しかしながら、宮島にはよく行くものの、件の事務所は土日が休みで、平日しかその地図は入手できないようである。古い地形図もインターネットで入手できただろうか? 今後の検討課題である。

室浜山199mを経て海岸道路へ

三ツ丸子山で考えていた下山ルートは、三ツ丸子山から北西の330m台まで下って、さらに左手(西)に振る。そして、大江山273mにちょっと寄り道をして、植物実験所近くの海岸道路に降りる、というものであった。

しかし、330m台まで行くと、良い道が正面右手に下っている。それにつられて北向きに下り、小コブを越えながら尾根筋を行き、室浜山199mに至る。

この前後の山道では、シダがきれいに刈ってありよく整備されている。ここらあたり一帯は、宮島自然植物実験所の所有地であり、自然観察のために整備されているのであろう。心の中で感謝して通していただく。

さて、室浜山から右手多々良林道方面は、道悪し(立ち木に表記)というので、左手(西)に振ってさらに尾根筋を下り、植物実験所裏の遊歩道に降りたつ。そこから遊歩道を右手に少し行けば海岸道路(簡易舗装道)に出る。

海岸道路を左に行けば植物実験所である。今日はそちらではなく、右手多々良方面(宮島桟橋方面)に向かう。すぐに実験所の門扉がある。後は宮島桟橋までひたすら歩く。

サクラはまだ蕾、見ごろは来週だろう。リニューアルした宮島水族館や清盛ブームで宮島は大盛況である。今年秋(2012年11月)の同期会ではロープウェイに乗ることはできるだろうか。ちょっと心配になってきた。

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なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。

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細見谷渓谷遡行:立野キャンプ場~十方山林道(第2回目)(2010/08/22)

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細見谷渓谷遡行(第2回目)
立野キャンプ場~イカダ滝~V字滝~オオリュウズ~山の神(祠)
(出発:立野キャンプ場、帰着:押ヶ峠(十方山林道))

2010年08月22日(日)、Haさん

通過ポイントと写真との位置関係を見直して、2009年版(2009/08/23)を改良し、より正しい山行記になるように書き換えいる。
したがって、本ページ(2010年版)は、2009年版よりもコース説明が的確で写真も豊富である。

はじめに

今年も昨年(2009/08/23)に引き続き、Haさんのお誘いを受け、真夏の細見谷渓谷(細見谷下流部)を遡行してきた。

事前に防水デジカメを用意して、気力・体力が続く限り写真を撮りまくるつもりでいたのだが、実際には、ほんの10枚程度写しただけで電池切れ?
昨晩きちんと充電しておいたつもりがうまくいっていなかったのだろうか。
以後はHaさんのデジカメに大いに活躍をしてもらった。
(EXIFデータに約4分の遅れがあり、その分ファイル名(時刻表示)を調整した)

  • 桑原良敏『西中国山地』溪水社(復刻版1997年、初版1982年)
  • 山歩きのページ(Kさん)
    http://yamaaruki.sakura.ne.jp/

お二人の記録を参考にしながら、当日の行動について以下にまとめてみた。(時刻表示は概略の数値)

今日のコース&コースタイム

立野7:05~橋7:06~(下山林道)~堰堤上流部から入渓7:13~本格的な遡行開始7:17~右から小さく高巻く7:18~第一のゴルジュ7:35~高巻き取りつく7:38~高巻き頂点7:45ころ~懸垂下降7:54~二人の下降完了8:00~一の谷落ち口(右岸)8:12~第二のゴルジュ、高巻き8:20~高巻き終了8:35~テンガタキ(この時、既に二の谷落ち口まで達していたのか)9:17~二の谷落ち口の滝をみる9:22、9:50~イカダ滝10:14、10:16~ホトケ谷落ち口10:39~V字滝10:49~オオリュウズ11:02、111:04~オオリュウズの頭11:18~(休憩)~休み場(出発)11:40~ロクロ谷落ち口13:46~大堰堤14:13~祠(山の神)14:30すぎ~押ヶ峠15:35

  • 立野(4時間13分)オオリュウズの頭(休み場)
  • オオリュウズの頭(2時間50分)祠
  • 祠(1時間05分)押ヶ峠
  • 総合計8時間30分(昼食22分、途中休憩を全て含む)

立野キャンプ場を出発する

谷の入り口右岸に施設の完備した立野キャンプ場がある。前夜ここに泊り、翌朝谷へ入るが、下流部渓谷を抜けてから、二軒小屋まで行くにしろ、吉和中津谷へ帰るにしても、かなり歩かなければならないので入谷は早いにこしたことはない。

桑原良敏「西中国山地」p.111

私たちは、広島市内某所を午前5時に出発する。
車2台を使用し、一台を十方山林道の押ヶ峠手前まで回す。
昨年と全く同じスケジュールである。


〈写真〉出発地点の立野キャンプ場、7時05分

色とりどりのテントが張られている。
極暑の夏はまだまだ終わらない。
車の温度計は、出発時すでに30度あったのに対して、現地では17度であった。

昨年の細見谷遡行時に、このキャンプ場でお会いした男性に全く偶然再会する。
若者二人入渓準備中(後ですぐに追いつかれる)。

堰堤上部に出る

入口の橋(Web作者注、細見谷川橋:立野キャンプ場西側)より河原に降りる。渓の幅も広く浅い徒渉をくり返して行くと小さな堰堤がある。

桑原良敏「西中国山地」p.111

私たちは、キャンプ場(細見谷川右岸)から細見谷川橋(二万五千分1地形図記載あり)で細見谷川の左岸に渡り、下山林道(地形図黒破線)に入る。
昨年(8月23日)はたくさん咲いていたツリフネソウの花をほとんど見ない。
そのまましばらく林道を行き、堰堤上流部で河原(標高530m台)まで踏み跡に沿って下る。


〈写真〉堰堤上流部、7時14分

何の変哲もない河原となっている。

いよいよ本格的な遡行が始まる

これ(Web作者注、堰堤のこと)を過ぎると渓谷らしくなって、谷は右に曲がる。

桑原良敏「西中国山地」pp.111-112


〈写真〉いよいよ本格的な遡行が始まる、7時18分

私たちは泳がない。
岸辺をへつったり、右岸を小さく巻いたりする。


〈写真〉右岸を小さく高巻く、7時19分


〈写真〉右岸を小さく高巻き、越えていったところ、7時20分

最初は足慣らしである。
2分程度で簡単に越えてゆく。

最初のゴルジュを高巻く

やがて最初のゴルジュにつきあたる。

両岸の岸壁がせまり、長い淵が続いて、その奥に小さな滝が落ちている。この淵の通過は始め右岸を進み、腰から腹部、胸まで浸って左岸に取りつき少しへつって右岸に渡り返すのであるが、盛夏でも水の冷たさはこたえる。以後こんな深場の徒渉はない。

水に入りたくない場合は高まきということになるが、右岸を小さくまくか、少し引き返して左岸を大きく高まくとよい。右岸を大きくまくとガレにつきあたりザイルがないと谷へ降りられなくなる。

桑原良敏「西中国山地」pp.111-112


〈写真〉最初のゴルジュ(Haさん撮影)、7時35分

ゴルジュ手前で若者二人に追いつかれる。
そのまま進むには泳ぐしかない。
彼らは全て泳いで突破するつもりのようだ。

私たちは泳がない。
右岸を高巻いてゆく。


〈写真〉右岸の崖(Haさん撮影)、7時35分


〈写真〉右岸の崖を登る(Haさん撮影)、7時38分


〈写真〉右岸上部を高巻く(Haさん撮影)、7時42分

足元はるか下に細見谷渓谷の流れが見えている。
踏み跡(根曲がりの木をまたいで行く辺り)は細く、一歩間違うと足を踏み外しそうで怖い。

桑原の言う「右岸を小さくまく」ルートはどこにあるのだろうか。
「(昨年の2009/08/23山行記)沢は右手はるか下にみえている。足元がずり落ちそうで高所恐怖症の私にはつらい」。


〈写真〉懸垂下降の準備完了(Haさん撮影)、7時54分

そしてここでは、最後は渓谷に向けてロープで真っ逆さまに下る。

「(昨年の2009/08/23山行記)ロープが設置してあるものの、やや古く少し頼りなさそうである。Haさんが持参のロープを取り出す。彼が下の足場まで下りたことを確認してそれに続く。私の足があと少しで着地するかなと思った瞬間、ロープで身体を大きく振られてしまい、ややあわてる」。

昨年は、Haさん持参のロープと既存の古いロープ(適当な間隔で結び目あり)の2本を持って下った。
今年もHaさんがロープを持参した。
今年はそれだけを使って懸垂下降をした。
懸垂下降をするのは初めての経験である。

まず最初に私、そしてHaさんが二人分のリュックを古いロープに結んで下ろす。
そして最後にHaさんが下りるという段取りで進める。

なお、既存の古いロープは少し長さが足りない。
今年Haさんが設置したロープは下のテラス(岩場)まで十分な長さがあった。
そして、それをそのまま置いてきた。


〈写真〉ロープ降下地点、下流部を見る(Haさん撮影)、8時04分

一の谷落ち口付近を行く

一の谷落ち口付近は転石が多く、見上げると一の谷の小滝が見える。ここは小休止するによい場所である。また左岸の林道よりここへ降りる踏跡がある。

桑原良敏「西中国山地」p.112


〈写真〉一の谷落ち口付近から上流を見る(Haさん撮影)、8時13分

小休止するに適した場所である。
上流部に向けて右折しているのが分かる。

ところで、一の谷落ち口まで下山林道から踏み跡が下っているという。
立野から林道をしばらく行ったところにカーブミラーがあり、そこから下るらしい。
このルートを取れば、第一のゴルジュを通過することなく、細見谷渓谷に下りることができるわけである。
昔の木地師や釣り人が踏み固めた道があるのだろう。

第二のゴルジュを高巻く

本流は更に大きく右へ曲り、第二のゴルジュと長くて深い淵に出会う。両岸の岸壁は手掛かりがなく谷通しに行くには泳ぐ以外どうしようもないが、幸い右岸をかなり高くまく踏跡がある。

以後大体渓の中を歩くことができるが高まく必要の所は右岸を注意すれば踏跡が見つかる。

桑原良敏「西中国山地」p.112


〈写真〉第二のゴルジュ(Haさん撮影)、8時20分

ここも右岸を高巻く(それ程きつくはない)


〈写真〉高巻き終了(Haさん撮影)、8時35分


〈写真〉すぐ先は平たんになっている(Haさん撮影)、8時35分

二の谷落ち口に大滝をみる

やがて左岸、はるか上よりナメラ状の滝〈テンガタキ〉が現われ、50m先の右岸に〈二の谷落ち口の大滝〉が現れる。

桑原良敏「西中国山地」p.112


〈写真〉二の谷落ち口の大滝(Haさん撮影)、9時25分

イカダ滝にぶつかる

左岸よりクロダキノ谷の水流が出ている付近より谷は更に狭くなり、この峡谷の核心部となる。

左岸の水面近くにある足場を伝わって進むと谷は直角に右折し暗くなる。奥に〈イカダ滝〉と深い淵が見える。この滝と淵の通過が峡中の最も困難な所である。昔はここで筏を作り、それにのって滝下まで進み、滝をよじ登ったというので、この名が付けられている。

多くのパーティは渕尻の左岸の崖を登っている。しっかりしたホールドや木の根もあるが岩登りをやったことのない人はザイルで確保してもらった方が安全である。インターハイの時は、ここに縄梯子がセットされていた。

桑原良敏「西中国山地」p.112

この下流部渓谷は昭和五十二年の高校総体(インターハイ)の折、コースとして使われた。十八地点にザイルや縄梯子が固定(フィクス)されたが、現在はその跡も定かでない。

桑原良敏「西中国山地」p.110


〈写真左〉イカダ滝(Haさん撮影)、10時15分

イカダ滝手前でしばし休憩、写真を撮る。

昨年の山行記(2009/08/23)をみると、「イカダ滝は泳がなければいけない、と聞いていた。しかし、淵に大量の砂が流れ込んで浅くなっており、難なく淵の中を歩くことができた」と記している。
ここ10年で著しく環境が変化しているようである。

イカダ滝の右岸を高巻く

この崖(Web作者注、イカダ滝左岸の崖)を登る自信のない場合は、略図(Web作者注、筏滝周辺p.113)の右岸の草付きのガレを登ることになるが手がかりのない急な斜面である。

これも無理だとなるとクロダキノ谷(Web作者注、落ち口は細見谷左岸にある)まで引き返しこの谷を登る。大きな滝があり滝の手前の左岸の急な斜面を灌木につかまりながら登るとよく踏まれた旧道に出会う。

この旧道がクロダキノ谷を渡った所がテント場になっている。樹下のササに覆われた径を、注意して見失わないよう追っていくと、尾根を越し、五回ほどジグザグをえがいて下るとイカダ滝のすぐ上流にあたるホトケ谷落ち口(Web作者注、細見谷左岸)に出る。

桑原良敏「西中国山地」pp.112-113

イカダ滝から右岸を戻り、ガレを登り、踏み跡を降りていくとホトケ谷の落口に出る。そこから下流へ細い水路がイカダ滝へ落ちている。

山歩きのページ(Kさん)2006/8/12山行記

実は、このホトケ谷落ち口まで下山林道から踏み跡が下りている。
つまり、立野から林道経由で直接細見谷渓谷に下りるルートがある。
私は以前にこのルートをたどって、立野からホトケ谷落ち口に至ったことがある。(2006/09/30)

いずれにしても、イカダ滝を突破する方法の一つは、イカダ滝左岸の崖に取りつき、そこをよじ登ることである。
そのためには、いくら淵が土砂で浅くなってきたとはいえ、取りつき地点まで泳がざるを得ない。

私たちは、昨年と同様に右岸を少し戻り高巻くことにした。
登り始めはロープを頼りに直登する。
「後は立ち木を頼りに、ざら場の急な登りを上がった(同行者Haさんの昨年の弁)」。

イカダ滝を乗り越した地点の対面(左岸)にホトケ谷落ち口がある。


〈写真〉ホトケ谷落ち口(Haさん撮影)、10時39分

これ(Web作者注、ホトケ谷落ち口)より本流にV字形に落ちている小滝が見える。

桑原良敏「西中国山地」p.113


〈写真〉この奥にV字滝(Haさん撮影)、10時43分

ホトケ谷落ち口の上流部から写す。

(桑原の言うように)ホトケ谷落ち口から直接V字滝が見えたかどうか、昨年同様に今日もきちんとは確かめていない。
この写真を見る限り見えてはいないようだ。
Haさんも「見えないだろう」と言う。

私が初めて細見谷渓谷をみたのは、2006年09月30日のことである(既述)。
その時には、下山林道(立野出発)から直接ホトケ谷落ち口に向けて下った。

山行記をみると「細見谷本流の岩の上に立つ。右手(下流)の筏滝も左手(上流)のV字滝も見えない」としている。
(Web作者注:右手、左手は、ホトケ谷落ち口(左岸)に向かって立った場合を示している)

V字滝の頭からオオリュウズを高巻く

滝(Web作者注:V字滝)の左岸を登り、滝の頭をすぐ右岸に渡った所に〈オオリュウズ〉を高まく踏跡の取りつきがある。この踏跡はかなり高まくので峡中で一番大きな滝を見ることができないまま滝の頭の河原に出る。

岩登りに自信のある人は〈オオリュウズ〉を登っている。右岸より取り付き、滝の中程で流水をあびながら左岸へトラバースして左岸の壁を登る。残置ハーケンが要所に打ってあるが水量の多い時は難しい。

滝の上はかなり広い転石の多い河原で休むには格好の場所である。これより上流には悪場はなく核心部を抜けた安堵感で、大休止したり、昼食を取ったりするパーティが多い。

桑原良敏「西中国山地」p.113


〈写真〉V字滝(Haさん撮影)、10時51分

V字(2本の水流)の1本しか見えていないようである。
向かって右手(左岸側)にもう一本の小さな水流があったはずなのだが。


〈写真〉V字滝の頭からオオリュウズの水流を堪能(2009/08/23山行記の表現)(Haさん撮影)、11時03分


〈写真〉V字滝の頭からオオリュウズの水流を見る(Haさん撮影)、11時04分

V字滝の頭から右岸を高巻き、オオリュウズの上部を越えて行く。


〈写真〉高巻く途中で、オオリュウズを右下前方に見る(Haさん撮影)、11時09分


〈写真〉オオリュウズの頭から流れ落ちる水流(Haさん撮影)、11時18分


〈写真〉オオリュウズの頭の上流部:お休み処(Haさん撮影)、11時40分

昼食後、出発直前に写す。

オオリュウズの高巻きについて、昨年(2009/08/23)の山行記をみると、「右手に谷底を見ながら滝上部を越え、滝の上流部にずり落ちる。そこが「休み場」になっている。これで今日の核心部分は終わり、ほっと一息つく」としている。

今日は昨年に引き続いて2度目の細見谷渓谷である。
さすがに少し心の余裕がある。

前・中・奥フトウを行く

これから上流は渓の中を歩く。左岸〈マエフトウ谷〉の落ち口は4m位の小滝で少しばかり水が落ちている。〈ナカフトウ谷〉の右岸は転石の多い河原である。〈オクフトウ谷〉を過ぎた所に淵があり、これを過ぎると左岸にササに覆われた平坦な段丘がある。この場所も整備すればテントが張れる。(Web作者注、落ち口はいずれも左岸にある)

桑原良敏「西中国山地」p.113

オオリュウズを過ぎてしばらく進むと、前フトウ谷がある。岩崖を水流が落ちているが、対岸から見ると、谷の様子が見える。前フトウ谷のすぐ先にあるのが中フトウ谷。水量は僅かである。中フトウの先に渕があり、左岸に釣り人が吊るしたロープがある。その先にあるのが奥フトウ谷。

山歩きのページ(Kさん)2006/8/12山行記

昨年の私は、遡行の途中でろっ骨(左側)を骨折した。
そのため、岩場(右岸)をうまく確保できず、やむなく淵を泳いだことがある。
その場所では、今日は左岸を難なく通過した。

オオリュウズを越えてからは、大きく高巻くところはない
。去年一か所、右岸にあったはずだが、今日は記憶にない。
それに対して、後半部分では、左岸を小さく高巻く箇所が多いので、判断に迷った時の参考になるかもしれない。
(後日Web作者注)

昨年(2009/08/23)の山行記では、高巻く箇所を「前半部分(オオリュウズを越えたところの「休み場」まで)で三箇所、後半部分で一箇所、合計四箇所」としている。
今日の山行では、前半部分で4か所あり、昨年の記憶があいまいだったのかもしれない。

それはともかくとして、中フトウの先の淵(左岸)に吊るされたロープ手前で、今日二人目の釣り人と話をした。
ベテランさんである。

以前ならば、上から釣り下がって来る途中で、魚篭が一杯になりこの辺りまで下ることはなかった。
ここ10年でさっぱり釣れなくなった。
それ以前は、泳ぐ魚が見えたものである
。体調50cmくらい(手で示された幅を推定)のゴギが釣れたこともある。
普通に釣れば、表面にいるヤマメが多く釣れる。
ゴギはそれよりも深いところ。
などなど、興味深い話を聞くことができた。

S字ゴルジュを行く

〈カンネワラノ谷〉を過ぎるとS字型になったゴルジュがある。以後谷は開け、平凡な渓谷となる。

桑原良敏「西中国山地」p.113

特別の注意を払って通過していない。

堰堤につきあたる(祠の下)

更に渓を歩いていると堰堤につきあたる。堰堤のすぐ上流に〈押ヶ谷〉が右岸より落ちており、そこに小径があってこれを登ると十方林道の小祠のある所に出る。

桑原良敏「西中国山地」p.113


〈写真〉大堰堤の全面を一様に水が流れ落ちる(Haさん撮影)、14時13分

大堰堤(標高700mくらい)まで来れば後はもう少しである。堰堤左岸をよじ登り、堰堤上部のコンクリートの上を歩いて再び渓谷に入る。難なく河原に下りることができる。それだけ土砂が溜まってしまったのであろうか。

ところで、今日の私は、堰堤左岸を上がった所で行くべき道を見失い、Haさんとはぐれてしまった。

堰堤を上がれば、すぐに山の神(祠)に至る踏み跡があると錯覚してしまったのである。去年のことは全く覚えていない。地図とコンパスを今日は一度も使っていない。

大声を出してHaさんを呼び、さらに笛を吹こうとしたところで迎えが来て、事無きを得た。山道では最後の一歩まで緊張感を保たなければならない。反省することしきりである。

さて、河原をしばらく遡り、最後は、十方山林道の山の神(祠)まで急坂の踏み跡をあえぐ。

さて、帰りをどうするか

横川までは更に三時間歩かねばならない。

吉和へ出るには十方林道を歩くよりか、途中からロクロ谷(Web作者注、細見谷渓谷右岸)へ入り小さな鞍部を越し、セギガ谷の林道に出て、オセキガ峠を越してオオマチ谷の林道を歩いて大向へ出た方が早い。

出発点の立野キャンプ場へ帰るには、オセキガ峠を越し、角兵衛の墓の手前よりヒノ谷の小径を下るとよいが、これは茂っているかも知れない。ヒノ谷には目下入口より林道が作られつつある。

桑原良敏「西中国山地」P.113

昨年の山行記(2009/08/23)を読み返すと、「ロクロ谷、ヒノ谷など、細見谷渓谷の小谷については、「山歩きのページ」"K"さんの各山行記が大いに参考になるであろう。いずれそのうちの一つでも歩いてみたいものである」と記している。しかし残念ながら、年を取ると共に実現の可能性は低くなっている。

押ヶ峠まで帰りつく

祠(山の神)では休憩せずに、そのまま十方山林道を押ヶ峠まで歩いて登る。雨がぱらついてきて、やがて豪雨に変わる。はじめのうちは、どうせ濡れてしまっているからとたかをくくっていたが、あまりの雨足の強さに上着を羽織る。ただし、ズボンまでははかなかった。

それでも体が楽になる。夏でも冬支度、晴れでも雨仕度。山での衣服の管理も非常に大切なことである。(今日の広島市内の最高気温36度、もちろん雨は一滴も降っていない)

ところで、十方山林道沿いの自然はどこまで保たれるのであろうか。基本的には北方系に属する植物が、今年のような酷暑を乗り切ることは可能なのであろうか。少なくとも、人為的な環境破壊によって滅ぼしてしまうことだけは避けたいものである。

さて、今日の山行の前に、Haさんはまたまた何か面白い植物の目星をつけていたらしい。彼はそれを確かめるため帰りの林道で少し寄り道をしてきた。いい写真が撮れただろうか。解説を聞くのが楽しみである。

1年ぶり2度目の細見谷渓谷である。多少足元がふらつくものの去年よりは楽に歩けたように思う。また一つ楽しいページを増やすことができて、Haさん、ほんとうにありがとう。


渓流のせせらぎ、滝の流れ落ちる音に癒される
ヘルメット着用(昨年同様、Haさんから拝借)
今年は、Haさんが脛を打ってしまった。大丈夫だろうか。
枯れた木の葉が散乱、二か所あり
釣り人1、釣りのじゃまにならないよう、ほんの少し待つ
釣り人2、オオリュウズをサルのように跳ね上がるクライマーの話を聞く(世界的レベルの人らしい)

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2010年08月08日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 恐羅漢山トップページ

恐羅漢山:
2010年08月08日(日)、単独
牛小屋高原~恐羅漢山~台所原~33曲がり(手前で引き返す)~台所原~カメイ谷(往復)~台所原~管理林道~夏焼峠~牛小屋高原
(出発帰着:牛小屋高原)

はじめに

画像リンク切れ有り

カメイ谷には、お盆のころ咲く学術的にも貴重な花があると聞いていた。場所も分かっている。そこで、台所原~33曲がり経由でカメイ谷に下りようと試みた。しかし、33曲がり手前(カメイ谷右岸斜面)のササ原に行く手をはばまれ、あえなく敗退。台所原まで引き返した。

このまま帰るのも面白くない。というので、台所原三叉路の少し恐羅漢山寄りから、直接カメイ谷(標高約950m地点)をめざして下る。下った地点も面白そうだが、今日の目的地はそれよりも下流にある。

実は今年の4月に、台所原から33曲がり経由でカメイ谷に下りて、ここ(標高約950m地点)まで遡ったことがある。その途中に今日目的にしていた場所がある。

しかし、この辺り一帯が歩きにくいルートであることも、その時よく分かっている。今日はそこまで一人で下る気力はない。カメイ谷を一目見ただけで納得、無理をせず引き返すことにする。

今日のコースタイム

牛小屋高原(57分)恐羅漢山(46分)台所原
 小計1時間48分(恐羅漢山5分を加える)
台所原(15分)33曲がり手前(14分)台所原
 小計53分(引き返し地点1分、昼食23分を加える)
台所原(10分)カメイ谷(8分)台所原
 小計29分(カメイ谷11分を加える)
台所原(6分)中ノ甲林道終端部(29分)管理林道終端部(9分)縦走路(13分)夏焼峠(21分)牛小屋高原
 小計1時間32分(中ノ甲林道終端部5分、管理林道終端部3分、早手のキビレ6分を加える)
総合計4時間47分(出発から帰着まですべての時間)
 (台所原1回目5分を加える)

牛小屋高原10:07-第一リフト10:17-第二リフト横-10:28-地蔵10:36-登り切る10:57-国設スキー場分かれ10:58-稜線上10:59-台所原分岐11:02-恐羅漢山11:04、11:09-台所原分岐11:11-台所原11:55、12:00-尾根突端12:10-引き返す12:15、12:16-尾根突端(昼食)12:21-12:44-台所原12:53-(下りで待機)-カメイ谷(標高約950m地点)13:03、13:14-台所原13:22-中ノ甲林道終端部(土場)13:28、13:33-管理林道終端部14:02、14:05-稜線(早手のキビレ)14:14、14:20-夏焼峠14:33-牛小屋高原14:54

恐羅漢山を越えて台所原へ下る

国道191号~大規模林道~二軒小屋経由で牛小屋高原に上がる。何か大会があるらしい。二軒小屋から上の道路に表示板が置いてある。駐車場には車がかなり多い。

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〈写真左〉牛小屋高原登山口

真夏である。当然暑い。しかし、標高差があるので気温が30度を上回ることはないだろう。先週の宮島(8月1日)ほどの汗をかくことはない。水1.5リットル。まずは順調なペースで恐羅漢山に達する。展望はそれほど良くはない。

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〈写真右〉恐羅漢山山頂から、内黒峠~十方山縦走路をみる
恐羅漢山での展望もそこそこに台所原へ下る。下る途中で、10人くらいのパーティ、男女のペアなど、幾人もの人たちとすれ違う。真夏の台所原を登る人たちがいるものなんだ。感心することしきりである。どなたも息一つ切らせていない。話し声さえ聞こえる。すばらしい歩き方である。

ブナなどみごとな落葉広葉樹を楽しみながら台所原に至る。

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〈写真左〉台所原に下る途中

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〈写真右〉台所原に下る途中

台所原から33曲がりを経てカメイ谷へ下る(敗退)

台所原は三叉路になっている。今下りてきた恐羅漢山方面(東向き)、中ノ甲林道方面(北東向き)、そして中ノ川山~天杉山方面(西向き)のそれぞれの踏み跡を確認する。

20100808-115515.jpg
〈写真左〉台所原三叉路
ミズナラの大木がある

カメイ谷方面には、この三叉路から踏み込む。しかし、その踏み跡はササ藪の中に消えている。気合いを入れ直して、南西向きに、背丈ほどのササ藪の中に思い切り突っ込む。しばらく格闘していると何とか歩ける状態になる。

その先には良い道がしばらく続いている。尾根突端を二つほど巻いて行く。最初の尾根は、中ノ川山が南向きにカメイ谷に落ち込んでいるもので、地形図でも良く分かる。二番目の尾根は、その尾根から派生する小さなものだから、地形図ではあまり良く分からない。しかし、現地でははっきりとその地形が分かる。

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〈写真右〉クマの爪跡(二番目の尾根突端)

二番目の尾根を巻いて少し行ったところで、再びササが足元を覆うようになる。足元を注意深く探りながら一歩づつ進めばなんとかなるかもしれない。しかし、それをやり続けるだけの気力が出ない。あきらめて引き返すことにする。推定標高970mくらいで、右から左へ、ほぼ水平に小さな谷を巻いていく地点である。

台所原から直接カメイ谷に下りる

台所原まで引き返し、カメイ谷まで直接下った。夏のこの辺りは人気のスポットらしい。谷から登って来るパーティがあり、すれ違うために上で少し待機した。川原に下りると、休憩中の別のパーティがいる。これだけヒトの匂いが漂っていれば、クマは寄り付かないかも。

管理林道~夏焼峠経由で牛小屋高原へ帰りつく

台所原~恐羅漢山を登り返す気力は、今日の私にはない。管理林道経由で帰ることにする。管理林道にも雑草が繁っている。今春4月に通った時には、今でも車で楽に通過できる状態が保たれていると書いたが、ひと夏で状況は変わっている。次春の融雪後は再び歩きやすい状態に戻っているだろうか。

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〈写真左〉管理林道入口

管理林道には直射日光が当たる。しかし、時々雲が上空を覆って日を遮ってくれるので助かる。

管理林道終端部からしばし直登すれば、恐羅漢山~夏焼峠~砥石川山の稜線に出る。後は夏焼峠まで下り、そこからゆったりと牛小屋高原までさらに下るだけである。

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〈写真右〉夏焼峠への下り

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〈写真左〉夏焼峠から牛小屋高原へ

当初の目的は果たせなかったものの、大自然(自然林)の中をゆったりと歩くことができて大満足。

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2009年03月28日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 宮島弥山・岩船岳トップページ

〈モデル山行記〉
包ヶ浦自然歩道(博打尾)~かや谷コース~宮島弥山~奥の院~(多々良林道)~岩船岳登山口(多々良林道)~前峠~大元谷左岸コース
(出発帰着:宮島桟橋)

2009年03月28日(土)、単独

はじめに

紅葉谷~博打尾~かや谷駅~獅子岩駅~紅葉谷分岐~弥山本堂~弥山~仁王門跡手前分岐~御山神社~奥の院・仁王門跡コース~奥の院~(多々良林道)~岩船岳登山口(多々良林道)~前峠~大元谷左岸コース~大元公園
(出発帰着:宮島桟橋)

先週、風が強くて下るのをためらった「かや谷コース」(尾根筋)を登ってみることにした。そして、そこから奥の院まで下った。奥の院まで回ったのには訳がある。次の二つを再確認してみたかったのである。

一つは、岩船岳登山口(多々良林道)~前峠コースを、もう一度地形図と照合すること、そしてもう一つは、大元公園上部(大元公園コース、大元谷左岸コースそして前峠山コース)の各登山道分岐点とその周辺の道標にやや分からない点があり、それらを再確認することである。

なお今日は、奥の院から直接多々良林道を下り、岩船岳登山口(多々良林道)に至っている。つまり、奥の院~502m~先峠~岩船岳登山口(多々良林道)は歩いていない。

今日のコース&コースタイム

宮島桟橋9:33-紅葉谷コース分岐9:50-紅葉谷ロープウェイ駅9:53-中尾橋9:56、10:00-ベンチ3つ(10:06、10:09、10:14)-かや谷分岐10:20-尾根(302m南の鞍部)10:31-コブ10:38-コブ肩10:40-左から巻く10:41-小コブ10:44-410m台ピーク10:47-かや谷駅10:53-小コブ10:57-420m台ピーク11:01-しし岩駅11:05、11:08-紅葉谷分岐11:12-弥山本堂11:20、11:22-弥山11:28、12:22-大日堂下12:29-御山神社分岐12:30-御山神社12:32、12:38-奥の院・仁王門跡ルート12:46-奥の院分岐12:52-ヒトに会う12:53、12:58-奥の院13:00、13:01-岩船岳登山口(多々良林道)13:13-前峠13:26、13:34-よい道13:54-堰堤13:57-堰堤14:00-二町14:02-一町14:04-分岐14:05、14:15-「この先行き止まり」表示14:17、14:20-海岸道路14:25-大鳥居14:32-宮島桟橋14:43

  • 宮島桟橋(18分)かや谷コース(博打尾コース)取りつき(31分)尾根(22分)かや谷駅(12分)しし岩駅(12分)弥山本堂(6分)弥山
    小計1時間55分
    (ロープウェイ駅ロスを5分として加える、中尾橋4分、しし岩駅3分、弥山本堂2分を加える)
  • 弥山(10分)御山神社(17分)奥の院(12分)岩船岳登山口
    小計51分(御山神社6分、ヒトに会う5分、奥の院1分を加える)
  • 岩船岳登山口(13分)前峠(31分)大元谷左岸コース分岐(7分)海岸道路(18分)宮島桟橋
    小計1時間30分
    (前峠8分、分岐10分、道しるべ3分を加える)
  • 総合計4時間16分(弥山54分は加えず)

かや谷コースを登る

かや谷コースを行くには、まず、紅葉谷ロープウェイ始発駅(紅葉谷駅)近くから、左手の包ヶ浦自然歩道に入る。博打尾をすぎてしばらく行き、前方の包ヶ浦方面には向かわず右手山道を登る。やがてロープウェイ中間駅(榧谷駅、かやだに)の下をくぐりぬけ、さらに終点駅(獅子岩駅、ししいわ)まで登る。しし岩からは観光客といっしょに歩き、途中で右から登ってくる紅葉谷コースと合流して、弥山本堂を経て弥山山頂に至る。

それでは、宮島桟橋からもう少しくわしく見てみよう。まず、厳島神社の横を通りぬけて紅葉谷に入り、宮島ロープウェイ駅をめざして登る。

かや谷コースの取りつきである中尾橋は、ロープウェイ駅手前で左の車道(うぐいす道)に入ってすぐのところにある。この"うぐいす道"は宮島桟橋に通じているので、桟橋から車道を逆にさかのぼっても中尾橋に至ることができる。20080328-095804.jpg

さて、今日も"うぐいす道"への入り口を行き過ぎて、宮島ロープウェイ駅まで登ってしまった。引き返して左折、北向きに少し行き中尾橋を渡る。中尾橋のたもと、川の右岸によい道がついている。博打尾を通って包が浦に至る包ヶ浦自然歩道である。

中尾橋で少し休んで出発しようとしたところに、10人くらいのパーティが休むことなく自然歩道に入りこん来て、私がその先頭に立たされる形となってしまった。ずいぶんとピッチが速いように感じる。追い立てられるようにして、巻き道を右から左に行き第一ベンチに至る。

その後、第二・第三ベンチを通過するころには、後からの圧力も弱くなり、自分のペースで歩く。が、今日の私はかなりピッチがはやい。302m横から尾根筋に取りついてすぐに3人のパーティを追い抜いた。

このコースの特徴は、尾根からの眺めがよいことである。東の海側の展望を楽しみながら、かや谷駅(ロープウェイ中間駅)の下をくぐり抜け、あっという間に終点のしし岩駅まで登る。20080328-104553.jpg

弥山山頂にて

しし岩駅からは観光客といっしょに歩く。朝の船でいっしょになったロシア系の大きな団体さんと再びいっしょになったようである。もちろん日本人も多い。

弥山山頂にも人が多い。展望台から、あれが大島(周防大島)、あれは柱島という声があがる。今日は、海側よりも山寄りの方がよくみえる。それでも羅漢山、吉和冠山、大峯山などの山名は聞こえてこない。ちょっとさみしい。十方山はかすんでいるのだろうか。私にもよくわからない。

弥山山頂にある三角点の標高は529.8mである。これに対して、二万五千分1地形図には、弥山そのものの標高として535mが併記されている。国土地理院が、三角点(写真の広場中央にみえている)のすぐそばにある大岩(写真正面)の頂上を弥山山頂と認めたためである。

その山頂部で何やら測量をしている人がいる。三角点のそばで大きな白い紙を広げ、三角点に糸を巻きつけて周辺の岩までの距離を測っているようである。大岩の見取り図を作っているのだろうか。道路でよく見かける測量具は使っていないようである。アマチュアの方かもしれない。


〈写真〉弥山山頂、11時32分

御山神社を経て、奥の院まで下る

弥山山頂から弥山めぐりを反時計回りで下る。平坦な登山道にぶつかったところで、三叉路を右折して仁王門跡の方へ少し行く。すぐに左折、仁王門跡を経ずして御山神社経由で奥の院まで下る。

御山神社コースを下るのは3度目だと思うが、今日初めて御山神社に寄ってきた。御山神社は、奥の院へ下る途中で、左手に上がったすぐのところにある。


〈写真〉御山神社、12時33分

御山神社から奥の院の方角を見下ろすと、鳥居の真ん中に奥の院の屋根が小さくみえる。神社と石の鳥居と奥の院が一直線で並ぶ位置に配置されているようである。その真後ろは502mである。神の島宮島には様々な仕掛けが施されているのであろう。

奥の院手前まで下って、左手山道(奥の院への近道)に踏み込んだところで、前方から中年の男性が現れた。ここから岩船岳まではどれくらいかかるだろうか、と聞かれた。ついさっき、奥の院から502mに登ったが、左右の踏み跡のどちらに行けばよいか迷い、左手に行って道がなくなったので引き返して来たという。

502mからは右が正しく、そこから岩船岳は2時間では難しかろうと答える。「ひろしま百山」のコースを前提に行動されたのかもしれないが、具体的に何の資料も持たれていなかったのは残念である。

奥の院~岩船岳登山口~前峠

奥の院から多々良林道(地形図黒破線)を下り、岩船岳登山口(左手)で登山口と反対側にある右手の小さな沢(地形図表記あり)まで下る。

沢を渡り前峠まで登る。問題はその登りである。見通しのよい尾根筋を行く地点で、GPS軌跡は、地形図にわずかに表現されている尾根からは微妙に東へずれている。

そもそも、その尾根の東側の谷は、地形図よりももっと急な谷を形成しているが、そのことが地形図ではまったく表現できていない。10m間隔の等高線では限界があるのかもしれない。

ちなみに、十方山林道拡幅工事(西中国山地)で新設部分として予定されている地域も、深い谷があって工事を実施すれば崩落の可能性が指摘されている。しかし、二万五千分1地形図では、そのことはうまく表現されていない。

それはともかく前峠まで登る。峠には、東向きに「駒ヶ林」という小さな標識(テープ)が木に巻きつけてある。私は、宮島で登山ルート以外を積極的に歩くつもりもないので、今までそこは全く踏み込んだことはなかった。今日は時間が少しあるので(体調もいいので)、そちらへ急坂を少し駆け上がって探索してみた。踏み跡はあるが荒れている。そのままおとなしく引き下がる。

大元公園内の3ルート分岐点

大元谷左岸を大元公園まで下る。最初のベンチ(標高30m台)のところでサクラがきれいに咲いている。右手(東側)から大元橋を渡って人が次々と下りてきている。駒ヶ林の西側を通って下りてくる大元公園コースである。

ふと左手(西側)に踏み込んで振り返ると、掘れた道が今下りてきた大元谷左岸コースと平行についている。前峠山に至る道(尾根道)である。ここは、これら3つのコースの分岐点になっているのである。


〈写真〉岩船岳縦走路分岐、14時07分

この3ルート分岐点(標高30m台のベンチ)について、海岸道路から大元公園に入ってからのコースを再確認(過去のデータも参照)しておこう。

海岸道路から大元公園に入り、公園内の遊歩道を南向きに行く。大元神社を右手にして行くと、道なりに右手の橋で左岸に渡る。公園内にはいくつもの道標がある。左手「大元道、原生林」に対して、右手「弥山登山、駒ヶ林」というのもあり情報は錯綜している。

「駒ヶ林」につられて右手を進むと、「この先行き止まり」と大書した道しるべがあり、強制的に左へ寄せられる。確かにそこから先に延びている踏み跡は、遊歩道から外れているようでもある。道標のとおり歩いた結果にすぎないのだが。

さて、道標「・・・行きどまり」から左に行くと、道標「大元道、原生林」をまっすぐに来た遊歩道にぶつかり、そこからさらに少し南向きに行くと、先ほどのベンチ(分岐点、標高30m台)がある。

ここをまっすぐ行けば、大元谷左岸コース(前峠を経て、岩船岳登山口(多々良林道)に至る)、右手(西側)に入れば前峠山までの尾根道である。左手(東側)に行き大元橋を渡ると広場にベンチがあり、大元公園コースが駒ヶ林西側面に向けて延びている。

つまり、大元橋の位置(大元川の左岸から右岸に渡る位置)は、地形図黒破線よりも標高差約50mくらい手前ということになる。

いずれにしても、標高約30mのポイントとなる地点(ベンチ)までの道標はいい加減すぎる。正しくない方向へ導いておきながら、最後には「この先行き止まり」などと脅しをかけてくる。不愉快極まりない。一度すべての道標を取り払って、的確なものに付け替えるべきである。

大鳥居のそばまで行く


〈写真〉宮島大鳥居、14時31分

今日は大潮だろうか。大鳥居の沖合いまで潮が引いており、観光客が大鳥居まで歩いている。また、大鳥居の外側では大勢の人が潮干狩りを楽しんでいる。(注:大鳥居の内側は神域)

道路にも人があふれている。宮島が元気なのはなによりである。

宮島本発売(アマゾンKindle版)2018年1月17日刊

『孫と歩く~ユネスコ世界文化遺産の島・厳島~』

宮島のトピックス満載です。
なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。

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2001年08月12日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 剣山トップページ(番外編:四国徳島)

剣山、キレンゲショウマ
(出発帰着:見ノ越)

2001年08月12日(日)、EIKO、母、次弟

はじめに

2001年08月12日(日)、EIKO、母、次弟
剣山(つるぎさん)1954.7m(徳島県)
学生時代以来33年ぶり
EIKO、母(大正10年生)、次弟同行
天涯の花 "キレンゲショウマ" を堪能する

「天涯の花」宮尾登美子著、集英社1998年1月
初出、1996年8月25日~97年2月23日(徳島新聞連載)
NHKの土曜ドラマ放映(1999年11月)
山奥の神主夫妻の養女・珠子は遭難しかけたカメラマンの命を救い、運命の恋に――。四国・剣山の四季を背景に描く無垢な命の成長と恋。円熟の筆が清澄な自然と少女の生の輝きを捉えた会心作。内容紹介(集英社)

後日確認修正:1997年2月23日(正)←1997年2月13日(誤)

見ノ越(標高1400m)7:25-行場-頂上11:15(3時間50分)
頂上12:20-見ノ越14:10(1時間50分)

見の越から 、リフト西島駅―刀掛けの松-行場-頂上のコースを行く。母にリフトを使うかと問えば歩くというので、結局、登り下りともリフトには乗らずじまいだった。そして、途中の行場で「キレンゲショウマ」を堪能する。

行場への道は、2~3年前までは登山道として整備されていなかった道である。剣山=登山リフト=お気軽登山、と勘違いしてサンダル、ズック履きで入り込むと、ほんとうに大怪我をし兼ねないルートである。

通常頂上までの所要時間は、見の越→リフト西島駅→頂上の最短ルートを全て歩いた場合、リフト西島駅の前後でそれぞれ1時間づつ合計2時間といったところであろう。 私たちの上記登りのコースタイムは、(キレンゲショウマ見学の)寄り道があるとはいえ、さらに2割増くらいの感じである。

頂上からの下りは、遊歩道でゆったりと下り、御神水(日本名水100選)を味わったりしたが、植生(花)は乏しい。

曇り空のため夏の日差しにやられることもなく、水分摂取量も少なくてすんだ。また、かなりガスっており展望は全くきかなかったが、その分、剣山の花々を鑑賞することに集中できて満足のいく山行であった。
(いつかきっと写真公開予定)

見の越に下山するとまもなく雨模様となり、近くのホテルで入浴する予定を変更して車で即座に貞光(吉野川沿い)まで下ることにする。山道(第7~第1ヘヤピンカーブなど)は雨だったが下界は今年の夏(異常に暑い夏)のままであった。入浴は、吉野川ハイウェイオアシス(高速徳島道内)。

参考:
日本最大のジャンボ登山リフト
見の越-西島間、高低差320m(標高1420m→1740m)
総延長830m、所要時間約15分

広島からの往復は車(1泊2日)、走行距離 648km。
8月11日、自宅8:10-実家など-山陽道-瀬戸大橋-坂出-国道438号(貞光経由)-見の越14:20。
8月12日、見の越14:40-国道438号-美馬ICより徳島道、途中、吉野川ハイウェイオアシス(高速道路内)にて入浴-高松道-瀬戸大橋-山陽道-実家など-自宅21:00

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2004年03月20日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 黒滝山⇒白滝山トップページ

黒滝山
(出発帰着:”さくら堂”下)

2004年03月20日(土)、EIKO

はじめに

2004年03月20日(土)、EIKO
黒滝山
(出発帰着:”さくら堂”下)

朝出かけようとすると雨がぱらぱら降ってきた。天気予報では午後からはやむようだ。予定通りでかける。家に帰り着くころには青空がひろがる。

今日のコースタイム:
登り、48分
下り、28分
総合計1時間16分

”さくら堂”下10:48-乃木将軍腰掛岩10:52-観音6番10:58-展望所11:08-山頂広場11:27-黒滝山山頂11:36、12:45-”さくら堂”下13:13

現地に着いてもほんの少し雨が降っている。傘をさすほうがじゃまなくらいだ。しかし、ささなければ濡れてしまいそうである。幸いというかなんというか整備の行き届いた山道で傘も苦にはならない。ゆっくり歩いてもあっという間に頂上に着いてしまった。何せ標高7~80mから歩き始めており、JR忠海から歩くことを考えればかなりズルをしている。頂上に着くまでに雨はいつの間にかやんでいた。

前方で英語のにぎやかな話し声を聞きつつ進む。10人前後のファミリー登山隊のようだ。頂上に着いて展望を楽しんでいると、鎖場の方から元気に登ってきた。その他中年男女カップル1組のみ。まもなく桜の季節である。そのころにはにぎわうのであろう。

2003年03月20日(土)中国新聞
広島地方気象台19日発表
観測史上(1953年から)、最も早い「開花宣言」

開花判定の標本木は縮景園(広島市中区上幟町)のソメイヨシノ5本
開花宣言は、5、6輪の開花確認による

芽吹きの季節である。赤紫のツツジの花。ヤシャブシの花が垂れ下がる。ヤマザクラが山頂西側斜面で咲いている。白い小さな花をたくさん付けた常緑樹がある。

黄色い小さな丸い玉をたくさんつけた木があちこちで目立つ。葉の形からマメ科と検討をつけて調べた。フサアカシア(ミモザ)だろう。オーストラリア南東部とタスマニア島原産。空中窒素の固定能力があり(マメ科)、痩せ地でも育つことと、花が美しいことから治山目的で植栽されることがあるという。少し派手目の印象が山の中でみるには違和感がある。

スミレが点々と咲いている。葉の形が違うものがある。種類がいくつかあるのだろう。デジカメのメモリを忘れたのが痛い。データ移動のため別のところで使って戻していなかったのだ。せっかく「植物図鑑・撮れたてドットコム」(リンクの部屋、参照)の会員になったのにもったいないことをした。

山道途中に、平山郁夫画伯が写生(「輝く瀬戸内海」)をした場所があり、現場にはその絵の写真が置いてある。なお、この絵は地元にある忠海高校の講堂の緞帳(創立百周年記念事業)になっているという。

今日は彼岸の中日、農免道路をお墓参りのための車が行き交う。見下ろせばたくさんのお墓である。一千基以上あるという。

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2004年04月03日

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黒滝山~白滝山
(出発帰着:”さくら堂”下)

2004年04月03日(土)、単独

はじめに

2004年04月03日(土)、単独
黒滝山~白滝山
(出発帰着:”さくら堂”下)

前回登り残したままで気になっていた白滝山に登る。〈南側〉(海側)の黒滝山から登り、白滝山へのミニ縦走を楽しんだ後、龍泉寺旧参道をさらに〈北向き〉に下る。復路は黒滝・白滝〈西側〉の一般車道をひたすら海に向かって〈南向き〉に歩く。途中で忠海八幡神社社叢(国指定天然記念物)見学。

今日のコースタイム:
登山口(41分)黒滝山(60分)白滝山(40分)小泉小学校
小泉小学校(59分)農免道路入口(6分)忠海八幡神社(15分)登山口
総合計4時間49分(すべての時間を含む)

”さくら堂”下11:23-乃木将軍腰掛岩11:31-幸福の鳥居11:40-展望所11:45-観音堂11:54-山頂下広場12:00-黒滝山山頂12:04、12:10-下山道分岐12:17-稜線上12:28、1236-駐車場分岐12:39-車道12:45-駐車場12:52-龍泉寺山門下13:04-展望所13:06-山門下13:08-白滝山13:14-(山頂、山門附近探索)-山門下出発13:45-昼食(13:50~14:00)-堰堤14:10-堰堤14:14-集落14:23-小学校14:30、14:35-峠15:18-農免道路入口15:34、15:39-忠海八幡神社15:45、15:57-農免道路16:09-”さくら堂”下16:12

黒滝山~白滝山を行く

サクラが満開である。植栽のものはもちろんヤマザクラも咲いている。コバノミツバツツジが咲いている。ヤシャブシはすでに薄緑のつややかな葉を広げている。テリハノイバラ、スミレ類など。山は2週間前と違って華やかである。人出も多い。

ウグイスの谷渡りをほんの手の届く距離で聞く。鳥たちがギィーギィーとうるさいくらい鳴き声をたてている箇所がある。春なのだ。しかし、コナラ、クヌギ、アベマキなど雑木の芽吹きはこれからといったところ。山の端を透かしてみれば木々の骨格だけが見えている箇所がある。

白滝山山頂にて

岩肌に彫られた観音像を鑑賞しながら高度をかせぐ。白滝山山頂の八畳岩・摩崖仏やユーモラスな石仏も楽しい。方丈石(八畳岩)に登り360度の展望を楽しむ。西日本は全般的に晴れながら広島は霞む天気なのが惜しまれる。西の空に怪しげな雲があり風が冷たくなってきた。あまりくわしい展望図を描くことなく下山の準備をする。

龍泉寺旧参道を下る

三原市観光協会HPの次の言葉に誘われて、龍泉寺旧参道を下ってみることにした。すなわち「登山口から龍泉寺まで1時間(徒歩)ですが、エノキのほかアベマキやリョウブの巨木、そして季節ごとの野の花を楽しむことのできるとっておきのコースです 」とのこと。

地図にあげられた植物を山頂から順番に書き写すと、コウヤボウキ、アオダモ、ヤマウルシ、リョウメンシダ、タケニグサ、リョウブ、ヤブツバキ、ヒメヤシャブシ、アセビ、ハゼノキ、ヤマハンノキ、エノキ、アカメガシワ、コバノガマズミ、アベマキ、チシャノキとなり、平行して走る車道(市道)沿いには、ヤマモモ、ジャケツイバラが見られるとなっている。

山道がヤブツバキ・ロードであることはよくわかった。赤い花は未だに咲き続けている。しかし、他の種類はわからない。なお道幅はミニ四駆ならば登れそうなほどあり、実際に林業用の車が入っているようである。

山道がかなり不規則に掘り起こされたような箇所があった。イノシシのお仕事であろうか。里に下りるとイノシシよけの電線がいたるところに張り巡らせてある。小さな石仏もあった。両脇にはヒサカキが植えてあり小さな花がたくさん付いていた。

県道59号線を戻る

帰りは県道59号線をひたすら歩いた。ゆるやかな峠越えである。峠を越えてしばらくすると海が見えてくる。少しほっとする。距離にして5~6kmくらいだから、1時間30分もがんばれば大丈夫と思って歩くことにしたのだ。聞いたところでは、同じコースを下山した人が、バスで一旦三原に出て、それからJRで忠海に戻って来たことがあるという。

忠海八幡神社社叢(国指定天然記念物)見学

農免道路入口で地図を確認すると忠海八幡神社(社叢)が近そうである。左手前方にそれらしきこんもりとした林が見える。見当をつけて歩き始める。

国指定天然記念物・忠海八幡神社社叢(昭和11年9月3日指定)
モッコク60本余り(指定当時)が群生する海岸樹叢
クスノキ、ウバメガシ、クスドイゲ、ツルマサキなど

一人の中年女性が落ち葉をかき集めたりして掃除をしている。こうした人々によって森は守られているのであろう。

神社を後にして少し東へ行き、黒滝山観音近道の石柱に導かれて、民家の間を縫うようにして農免道路にあがる。ガイドブック記載の道よりも西側のはずである。

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2004年03月27日

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小田山
(出発帰着:イラスケ)

2004年03月27日(土)、単独

はじめに

2004年03月27日(土)、単独
小田山
(出発帰着:イラスケ)

小田山から北東尾根を下り、林道から笹ヶ峠を経て出発点に戻る。林道北側斜面ではタムシバの白い花を楽しむ。

今日のコースタイム:
イラスケ(28分)第一鉄塔(31分)笹ヶ峠尾根(29分)小田山
 小計1時間28分
展望岩往復
 小計10分程度
小田山(26分)稜線分岐(21分)林道
 小計47分
探索50分(休憩を含む)
 実質的な行動時間は、行き18分、帰り13分
林道(1時間10分)笹ヶ峠入口(6分)笹ヶ峠(26分)イラスケ
 小計1時間42分
総合計5時間31分(展望岩周辺34分を除く、その他探索時間50分を含む)

イラスケ9:09-小ピーク9:29-第一鉄塔9:37-第二鉄塔9:51、9:58-10:08-笹ヶ峠尾根出会10:08-岩場10:21-小田山山頂10:37-展望岩10:55、11:18-小田山山頂11:21-小ピーク11:36、11:44-岩11:47-(下る)-分岐(下り、里山あーと村)12:05-(探索)-12:55-林道12:58-笹ヶ峠入口14:08-笹ヶ峠14:14-車道14:28-イラスケ14:40

県道34号線(矢野安浦線)沿いにある高いクレーンのある工場の東側を北に入り、100~150m行くと右手に「小田山」と書いた小さなプレートがある。 そこの道路反対側に4~5台分の駐車スペースがある。
標識に従い一旦右折して東に向かう。しばらくして北東の方角に延びる尾根に乗り小田山をめざす。自9月25日~至11月15日入山禁止、マツタケ山である。マツは当然のことながらクヌギ・コナラの多い雑木林である。それらにまだ葉はでていない。

登るにつれて後ろを振り返ると展望が開けてくる。送電線の下は展望のよい山道である。野呂山(膳棚山)、灰ヶ峰、石岳山、そして石岳山の右懐に石嶽山が見えてくるようになる。第二鉄塔を過ぎると、やがて道は再び樹林帯に入っていく。

クリの木が目立つようになる。分岐を右折すると急登である。やがて道は右に折れて太陽を真正面から浴びる。汗が流れる。太陽を左手にみるまで廻ると頂上は近い。
小田山山頂でしばらく休んでいると、”こんにちは”と声がかかる。女性一人である。一人旅かな? それにしてもペースが速いなと感じつつお先に展望岩をめざす。途中で北~東側の展望を楽しめる箇所がありスケッチをする。

展望岩でスケッチをしていると、中年男女二人組み到着。件の女性だったのだろうか。よくお顔は拝見しなかった。男性から声がかかる。ここは初めてらしい。しばらくして手洗鉢岩の方へ下って行かれた。左前方下に姿が見えた。すぐ近くのようだ。山頂からでも片道5分みればよいだろう。

小田山山頂から北東に向かう尾根をめざす。"里山あーと村"の標識がかかっている。右側が伐採されて開けた斜面をゆっくりと下る。やがて樹林帯に入る。稜線上をしばらく行って左手(西側)斜面を下る。

一旦沢に下り切ったところで左上を見ると道がついているようだ。右手に下れば、林道まで後ほんの3分程度といった位置である。悪い癖がでた。行ってみたくなる。道なりに登りしばらく行くと、等高線に沿って南西方向に槇道が付いている。笹ヶ峠~小田山に向かう道かもしれない。道をたどってみたがやがて雑木林のなかに消えてしまった。元の場所まで引き返す。おにぎりを一つ食べる。

林道は6m幅くらいの未舗装だがりっぱな道である。等高線に沿うように曲がりくねって付けられており、ほぼ平坦となっている。笹ヶ峠入口に近くなったところで幅がせまくなり少し下り角度が強くなる。林道では植物観察をしたり弁当の残りを食べたりしてゆっくりと過ごす。

林道の北側斜面にはタムシバの白い花がいっぱい咲いている。ヤシャブシは葉が出始めている。ヒサカキの花は雄花も雌花も見た。キブシの花が鈴なりである。その他、マンサク・シキミ・アブラチャンなどもあるはずだがよくわからない。山道全体にヤブツバキをみる。笹ヶ峠からの下りでは山道に点々と赤い花が落ちている。

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2004年04月10日

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天神嶽
(出発帰着:安宿中村谷)

2004年04月10日(土)、EIKO

はじめに

2004年04月10日(土)、EIKO
天神嶽
(出発帰着:安宿中村谷)

快晴、雨の心配はまったくない天気で、のんびりと山行を楽しむことができた。ただ空が霞んでいたのが残念だ。

今日のコースタイム:
八幡神社(33分)ため池(41分)東天神・中天神分岐鞍部(12分)中天神嶽(8分)西天神嶽
 小計2時間07分(全ての休憩を含む)
西天神嶽(25分)分岐鞍部(25分)ため池(20分)八幡神社
 小計1時間18分(全ての休憩を含む)
総合計3時間25分(昼食タイム1時間18分をのぞく)

八幡神社10:55-林道11:17-ため池11:28、11:35-左分岐11:40-鞍部12:16、12:22-大石仏12:28-中天神嶽12:34、12:54-西天神嶽13:02、14:20-(南側巻き道)-中天神嶽14:34-大石仏14:38、14:41-鞍部14:45-分岐15:04-ため池15:10、15:18-林道15:24-林道15:32-八幡神社15:38

神社脇からイノシシ除けのトタンの壁を乗り越えて参道に入る。しばらく行って林道を横切ろうとすると、山仕事をしていた老夫婦から声をかけられる。ここまでで三分の一、あと残り三分の二だという。まだ歩き始めたばかりだが。

平成11年度県単独林道整備事業天神嶽線(豊栄町)
林道は砂利を敷いてローラーをかけてある。これから舗装をするのだろうか。

ため池の土手に植栽されたサクラが満開である。色はほとんど白に近い。土手の中央に立って行く手を見上げると、右に中天神嶽、左に西天神嶽が見える。

ため池のそばに句碑が立っている。
”藍ふかき 神原池に歩をとめて はるかに天神嶽の夫婦岩をみる”
東天神嶽をたたえた歌とのことである。東天神嶽は右手前623mピークの左奥になる。夫婦岩をきちんと確認はしなかった。

参道は登るにつれて少しづつ狭くはなるがよく整備されている。雑木林にクリの木などを見つけながら登る。まだ芽吹いていない木々も多い。足元にはショウジョウバカマが多い。

中天神から西天神にかけての北側斜面にはタムシバ(小葉は見えない)の白い花が目に付く。参道沿いの植栽のものには小葉が一枚づつ、ということはコブシか。ツツジのピンクも美しい。

霞む天気で芸北・備北の山々は全く見えないのが残念だ。山頂の草を刈った後にスミレが点々と咲いている(スミレは参道にも咲いていた)。晴れ上がった空を鷹ノ巣山に向かって真上から飛行機雲が延びていく。

山では誰にも会わなかった。ただし、帰りの中天神嶽で人の話し声を聞いた。大石仏まで降りて振り返ると、大岩の上に立つ男性の姿があった。

QJYつうしん83号(平成9年12月5日)
アカマツ、アザミ類、ウメモドキ、カキラン、コウヤボウキ、コウヨウザン、コタチツボスミレ、サカキ、サクラ、サルトリイバラ、サワギキョウ、シュンラン、ソヨゴ、ツルシキミ、ツルリンドウ、ノイバラ、ハギ、ボダイジュ、ミズゴケ、ヤマラッキョウ、リンドウ

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2002年12月29日

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虚空蔵山
(出発帰着:JR八本松駅―山陽本線)

2002年12月29日(日)、単独

はじめに

2002年12月29日(日)、単独
虚空蔵山(出発帰着:JR八本松)

今日のコースタイム:
うぐいすが丘団地往復(往路1時間16分、復路1時間05分)
虚空蔵山登山(並滝寺池から34分、うぐいすが丘団地まで37分)
道迷いおよび登山口移動(団地から並滝寺池へ)、46分
総合計4時間23分(山頂での大休止56分以外の休憩を含む)

JR八本松9:51-笹バス停10:45-うぐいすが丘団地終点11:07-(道迷い)-団地出発11:19-(中電鉄塔管理道)-舗装道路11:48-並滝寺池堰堤11:53、11:58-岩場12:14-小ピーク12:26-虚空蔵山頂上12:32、13:28-団地側登山口14:05-笹バス停14:25-磯松中学14:45-JR八本松15:10

JR八本松駅から往復歩いた。帰りの舗装道路では少し飛ばしてみたが往きとあまり時間差はなかった。時速6~7kmと思われる。昔の軍隊でやっていたという8キロ行軍とはどんなものだったのだろう。荷物もかなりしょっているはずだのに。通常では考えられないスピードである。

さて、舗装道路を往復同じ道を歩くのでは面白くないと考え、うぐいすが丘団地側から登って並滝寺池側に下り、並滝寺などを散策して今坂峠経由で帰るコースを考えた。

ところが、うぐいすが丘団地側の登山口を見つけることができなくて、結局、並滝寺へ廻ってから取りつき、うぐいすが丘団地へ下ったので、ロードは行き帰りとも八本松駅~うぐいすが丘団地となってしまった。

さて、うぐいすが丘団地側の登山口は、団地の一番<東側>の道路を上り詰めたところにある。団地に入ってからは、テニスコートを左手に見て進むめば間違いない。そこに団地貯水槽があり、その左手から山道に入る。

二万五千分1地形図には、テニスコートの<西側>を登り詰めたところから入るように道がついている。その通り突っ込んだら途中で道がなくなった。少し引き返して再び山へ入ったら良い道がついている。

ただし方角が違う。地図を見れば送電線の下を山道が走っている。鉄塔管理道路だろう。並滝寺池に向かってついているようだ。団地側の登山口がわからなければ並滝寺池側へ廻る以外にない。舗装道路を歩くのも面白くないのでそのまま管理道路を利用させていただくことにする。

無事、並滝寺池堰堤側から登り始める。しばらくするとかなり急な登りになる。落ち葉を踏んだ足が滑る。周りにはほんの少し雪が残っている。小ピークに達する頃には日陰はあたり一面白くなっていた。ただし頂上までほとんど雪を踏むことはなかった。

頂上および”みはらし大岩”で展望を楽しむ。天候はくもり。大岩は南東の方角を向いており、時折吹き付ける北風で上の方の木々が揺れても、寒さはあまり感じない。しかしながら季節は冬である。硬いつぶつぶの雪が少し降ってきて下山を急ぐことにする。

頂上まで戻り北へ向かう稜線を下る。送電線鉄塔の真横を真っ直ぐ通り抜けてほんの少し行ったところから右へ下る。さすがに北側では雪の上を歩くことになる。鉄塔を越えて今まで雪の上についていた足跡が消えた。下山口を通り越したようだ。引き返す。

下山道は幅は広いが石ころも多く決して歩きやすいとはいえない。ただし人の手が加えられていないので自然のままで気持ちはよい。途中に大きな葉っぱであたり一面が覆われている所が三箇所あった。落ち葉の長さ30~40cm、帰って図鑑でみれば、形はホウノキのようだが、葉脈が葉っぱの縁にくっついている。

下山道途中で、両側にビニールテープを張った個所が続くところがある。”マツタケ”山という事であろうか。その季節には入山しない方がよいのだろう。

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2003年01月12日

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七つ池~曾場ヶ城山~大山峠
(出発帰着:JR八本松-山陽本線)

2003年01月12日(日)、EIKO

はじめに

2003年01月12日(日)、EIKO
曾場ヶ城山:
七つ池~曾場ヶ城山~大山峠
(出発帰着:JR八本松-山陽本線)

天気は快晴、小春日和である。ただしかなり霞んでいる。家から能美島が見えない。電車の窓からは阿武山すら怪しく、白木山はまったく見えなかった。

今日のコースタイム:
JR八本松(21分)登山口(54分)石仏コース分岐(20分)曾場ヶ城跡(9分)曾場ヶ城山頂上(24分)無線基地局(22分)大山峠(21分)国道2号線(16分)JR八本松、
行き1時間44分、帰り1時間23分、総計3時間07分(昼休憩除く)

JR八本松10:51-東広島市八本松ポンプ所11:07-登山口11:12-稜線に乗る11:23?-戦没者供養塔横11:29-小ピーク11:34-小ピーク11:52-三の丸跡12:01-32番石仏(石仏コース分岐)12:06-午の段跡12:10-二の丸跡12:15-曾場ヶ城本丸跡12:26-曾場ヶ城山頂上12:35、13:48-小ピーク14:02-無線基地局14:12-大山峠14:34-国道2号線14:55-JR 八本松15:11

曾場ヶ城山~水ヶ丸山縦走を試みたかったがEIKOが付いてくるという。当然縦走は取り止めである。さて駅から”ため池”を見ながら登山口に至る。しばらく沢沿いを行って急登、稜線上にとりつく。そして、急登してはゆっくり、急登してはゆっくりしながら次第に高度をかせぐ。時々綿の毛みたいなのがある。コウヤボウキだろうか。

戦没者供養塔(みぎす岩)、三の丸跡を過ぎると、やがて32番石仏である。石仏は登山道からちょっと入った所にあり、北側に面しているため少し雪が残っている。登山道に戻ると、そこから先でヤブコウジが地面いっぱいに赤い実をつけている。

午の段(うしのだん)、二の丸跡を行って、31番~28番石仏と出会う。これらの石仏は、八本松八十八石仏の一部であり、JR八本松駅を中心として石仏めぐりコースが整備されているようだ。

二の丸跡を過ぎ、矢竹の林をくぐると少し盛り上がった個所があり道が迂回している。明らかに人工の石積みである。角には小さな古井戸だろうか。石組の遺構を少しばかり掘り下げたところをビニールテープで囲ってある。

曾場ヶ城本丸跡は標高577mという。その位置は、二万五千分1地形図では570m台ピークとなっている個所であろう。そこから少し下って最後の登りをがんばれば曾場ヶ城山607.2m三角点である。最後は待ちきれず一人で先行した。

展望を楽しんだ後、帰りは大山峠へ下りた。旧西国街道が通っていた峠である。

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2007年07月08日

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上瀬野南(奥野原登山口)~曾場ヶ城山縦走路、往路下山
(出発帰着:JR瀬野駅)

2007年07月08日(日)、単独

はじめに

2007年07月08日(日)、単独
上瀬野南(奥野原登山口)~曾場ヶ城山縦走路、往路下山
(出発帰着:JR瀬野)

水ヶ丸山から曾場ヶ城山縦走路に入って急下った所に「一貫田分岐」があり、上瀬野南に下ることができるという。しかしながら、直近2回の山行(2007年 6月23日、30日)ではその地点を確認することなくやり過ごしている。今日はその分岐を確認したくて下から登ってみることにした。

終始尾根筋を行くコースで、登りついた先 (縦走路上の位置)は、水ヶ丸山直下の鞍部600m台から、曾場ヶ城山方面へわずかに登った610m台小コブであった。確かな踏み跡が、ピークのほんのわずか水ヶ丸山寄りに付いている。

なお今日は、そこから水ヶ丸山を往復して縦走路を北に取り、小倉神社に下りて小倉林道を行き、JR八本松に至る予定を組んでいた。しかし、水ヶ丸山にも登ることなく、そのまま往路下山した。

「あきく魅力マップシリーズ」水ヶ丸山・曽場ヶ城山コース(安芸区役所)
山頂付近のルート図には誤りがある

すなわち、
水ヶ丸山660.2mから北に向かう下山コースは以下のとおり分岐していく。
まず、640m台で曾場ヶ城山縦走路を右に分ける。
そのまま直進すると、636mに至る。尾根分岐である。
笹ヶ峠162度、荒谷260度に向けて、それぞれの尾根を下ることができる。
つまり、
曾場ヶ城山縦走路、あるいは笹ヶ峠コース(そして新谷コース)に入るには、まずは、水ヶ丸山山頂から北に向かう同一コースを行く。

新谷コース:取りつき口、下切登山口

今日のコースタイム:
JR瀬野(23分)一貫田交叉点(6分)国際学院大学分岐(4分)緑化公園分岐(7分)寺分川分岐(2分)奥野原登山口
 小計42分
奥野原登山口(55分)370m台(27分)大岩ピーク(14分)一貫田分岐(縦走路)
 小計1時間46分(大岩ピーク10分加える)
一貫田分岐(52分)奥野原登山口(往路下山)
 小計52分
奥野原登山口(16分)一貫田交叉点(24分)JR瀬野
 小計40分
総合計4時間0分(縦走路休憩49分を加えず)

JR瀬野9:11-一貫田交叉点9:34-左折・国際学院大学方面へ9:40-右折(緑化公園分岐)地形図黒実線9:44-右折(寺分川沿い)9:51-奥野原登山口9:53-右折・尾根へ9:57-なだらか尾根200m台10:08-小コブ10:10-370m台10:48-420m台10:57-炭焼き跡11:02-岩場ピーク511m11:15、11:25-530m台11:29-560m台(右から巻く)11:33-曾場ヶ城山・水ヶ丸山縦走路11:39、12:28-511m12:37-炭焼き跡12:42-尾根下りる13:16-お墓13:18-奥野原登山口13:20-一貫田交叉点13:36-JR瀬野14:00

JR瀬野から、瀬野川沿いに国道2号線を東に向い、一貫田交叉点に至る。右折して、熊野川沿いに県道174号熊野呉線を南東に少しさかのぼる。左折して、広島国際学院大学~瀬野川公園に至る道路に入る。すぐに、上瀬野南バス停があり、そのわずかに手前で、右に上がる細い車道(地形図黒実線)に入る。緑化公園に至る道である。

今日は、緑化公園よりは手前で、寺分川にかかる小橋を渡ってすぐに右折、民家の側を寺分川沿いに東へ行く。すぐに簡易車道は突き当たりとなり、地道が真っ直ぐに延びている。奥野原登山口である。ただし、地形図には、民家の記号はあるが、寺分川も道路も表現されていない。それほど細い川と道ということになる。なお、自家用車使用の場合には、車を瀬野川公園に停めて、寺分川まで緑化公園経由で下りてくるという手もあるだろう。

登山口で、お婆さんから声がかかる。「山に行くんかいのおー、草むらの"はみ"に気をつけて行きんさい」。さっき目の前を通ったという。まむしのことである。

登山口(標高約120m)から奥へ、平坦な道が延びており草がかってある。しばらくして、お墓を左にみて平坦な道がさらに延びる。右折して尾根に乗る(標高140m前後)。ここからずっと尾根を追って、曾場ヶ城山~水ヶ丸山縦走路まで登ることになる。地形図黒点線(沢沿い)の南側尾根である。

シダが繁った小道を行く。梅雨の季節、降った雨は乾いていない。下半身のみならず上半身も雨粒で濡れ、汗で濡れる。パンツまで濡れて体が重くなる。なだらか尾根となり、左へ振って65度を向く。標高200m台の地点と思われる。やや行って小コブ10:10があり、右前方上方158度にピークをみる。どのピークかはくわしく検討していない。瀬野川公園の歓声が聞こえる。

急登をこなして、右に振りながらやや平らな部分を行くと、370m台ピークに至る。そこからほぼ真南に登って、水ヶ丸山北方から511mを経て、西北西に流れ落ちる尾根に乗る(420m前後)。 とはいうものの、はっきりと尾根が合流することを確かめてはいない。なお前方には、空が見えるようでもある。また、右側の尾根がほぼ同じ高さに見えている。

炭焼き跡と思われる石積みを越え、岩の間をすり抜けて行く。右手に尾根をみる。そのさらに右には、鉾取山が見えているようである。

岩場ピーク511mに達する。岩陰に”はみ”がもぐりこむのが見えた。まむしは岩の上で日向ぼっこをするという。こうした岩場の夏は気をつける必要があるだろう。

岩場に登りついて左手をみると、水ヶ丸山~曾場ヶ城山縦走路の652m懐に送電鉄塔がはっきりと見える。正面には、すぐ先のピーク、530m台(右)と 560m台(左)が大きい。水ヶ丸山山頂は、530m台の向こうに隠れているようである。それにしても、縦走路までが遠く感じる。そこから水ヶ丸山を往復して、さらに652mを越えて行くのはちょっとしんどそうだ。今日はここまでか。縦走路に登りついて分岐点を確認したら、すぐ往路下山することに決める。

なお652mの左には、虚空蔵山などの西条盆地の山々が見えているようである。また、少し登った地点からは、安駄山、金明山まで見ることができるようである。 ただし、雨上がりとはいえ、すっきりした展望は得られず、かなりもやっている。これも黄砂の影響だろうか。

ここから縦走路までは思いのほか近かった。しかし、水ヶ丸山への急登に挑戦する気にはなれず、予定通り、昼食後往路下山。このルートは、昔から踏まれた 里山の道の一つであろう。多少草がかぶるものの、楽しく上り下りさせていただく。下山後は、幸いにも曇り空となり、ロードで日の光を直接あびることなく元来た道を引き返す。

なお、「広島市の山を歩く(下巻)」中国新聞社(2005年)によると、取り付き口(標高約120m)~縦走路(610m台)の標高差490m/54分(行動時間のみ、休憩含まず)である。

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2002年05月11日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 東郷山トップページ

東郷山、四本杉を見学
国体コースを下ろうとしたが、踏み跡が分からず引き返す
(出発帰着:白井滝手前の空き地)

2002年05月11日(土)、単独

はじめに

2002年05月11日(土)、単独
東郷山の四本杉を見学する
(出発帰着:白井滝手前の空き地)

天気予報では、午前中は雨が残るかもしれない、ということであった。しかし、朝、目がさめると雨はあがっており見とおしも良さそうである。日曜日に出かける予定にしていたが予定を入れ替える。

今日のコースタイム:
駐車場(16分)東郷山登山口(1時間12分)東郷山
 小計1時間28分
東郷山(41分)四本杉(34分)東郷山
 小計1時間25分(休憩を含む)
東郷山(21分)国体コース(30分)東郷山
 小計58分(休憩を含む)
東郷山(33分)東郷山登山口(14分)駐車場
 小計47分
総合計4時間49分(大休止1時間18分以外の休憩を全て含む)

駐車場8:45-白井滝入口8:55-東郷山登山口9:01-階段入口9:14-第一番目鉄塔(送電線用)9:27、9:37-第二鉄塔9:48-第三鉄塔10:01-東郷山頂上10:13、10:19-分岐10:24-倒木10:37-四本杉11:00、11:10-倒木11:24-分岐11:37-東郷山頂上11:44、13:02-(国体コース)-853m13:15-行き止まり?13:23、13:30-(引き返す)-853m13:41-階段下13:46-東郷山頂上14:00、14:05-第三鉄塔14:12-第二鉄塔14:19-第一鉄塔14:26-分岐14:32-東郷山登山口14:38-駐車場14:52

登山口から沢沿いの道を行く。水量が豊富である。分岐点を右折して送電線鉄塔の尾根に取りつく。第二鉄塔~第三鉄塔は巻き気味の道。第三鉄塔で東郷山からの南~南東尾根に乗る。登山道入口までにフジ、ガマズミ。登山道でミツバツツジ、クサイチゴなど。

四本杉に至る道は急な下り坂である。雨でぬかるんだ道は滑りやすい。同じ道を往復するならば、登りの方が断然やさしい。今日の所要時間がそれを証明しており、下りの方が時間がかかっている。

さて、肝腎の四本杉だが、幹割れを防ぐためであろうか、それぞれの幹を金属製のベルトで締め付けられており見るからに痛々しい。

国体コースは、西北西の853mピークから西に延びる尾根道を行くものと思われるが、道はその尾根の途中で笹の中に消えてしまった。その先の林道部分もかなりの距離があるようで手におえないと判断して引き返す。

なお、国体コースは、頂上近くでは木製の階段が急である。階段は少し朽ち始めており、落ち葉が厚く堆積していることと合わせて注意が必要である。階段を下りきると少し傾斜が緩やかになり美しい若葉の疎林が続く。

国体コースへ行ってみたのは、「ひろしま百山」の”北側に雄大な展望が開ける”を期待していたからだ。しかし、北西への下りで確かに北側が見えるのだが若葉の向こうになり見通しは余りなかった。落葉後が良いということなのか、それとももっと下ったところに展望のよい地点があるということなのかわからない。

さて、東郷山頂上に帰り着くと、男女10人程のグループが出発の支度をしていた。メンバーの一人と国体コースを引き返してきたという話をしていたら、リーダーらしき人が”取りあえず行ってみましょう”と気合を入れて国体コースを下山して行った。

この人たちも四本杉を往復してきたようだ。やはり下りよりも登りの方が楽だったと言っていた。そして少々道が途切れたくらいは平気だという。メンバーの中に若者もいたがいわゆる中高年グループだ。とにかく元気のいい人達だった。

頂上ではもう一人、カメラマンに出会った。国体コースへ出発する少し前である。

最初頂上に着いたときにはガスっていて何も見えなかった。四本杉から戻ってくると霧がかかったり晴れたりの繰り返しである。国体コースを引き返して来た時には天気もかなり安定していた。林道(車道)まで下りたころ薄日がさしてくる。

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2001年10月06日

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ひろしま百山(私の踏み跡)>> 三倉岳トップページ

三倉岳(Bコース)~瓦小屋山
(出発帰着:ログハウス)

2001年10月06日(土)、単独

はじめに

2001年10月06日(土)、単独
三倉岳~瓦小屋山
(出発帰着:ログハウス)

ログハウスからBコースで鞍部まで、そして三倉岳から瓦小屋山まで縦走して下山、ログハウスまで車道を戻る。

今日のコースタイム:
ログハウス(47分)鞍部
上・中・下の岳(1時間)
三倉岳(47分)瓦小屋山(15分)630mピーク
630mピーク(55分)大栗林集落(30分)ログハウス
総合計、4時間27分

ログハウス(標高250m)09:10-鞍部09:57-上・中・下の岳-三倉岳11:00-灯篭岩11:20、12:03-瓦小屋山12:30-630mピーク12:45、13:10-大栗林集落(標高150m)13:55-ログハウス14:20
合計5時間10分(休息時間+昼食43分を含む)
なお、630mピークからさらに南に少しいったところにある”岩小屋”を往復した。所要時間約10分くらい。

秋の天気。久しぶりに快調、下りでは思わず小走りになる。

地図上の三倉岳山頂(二等三角点)の横に花崗岩でできた三つの岩峰がある。通常、三倉岳というときにはこちらの方を指すことが多い。ログハウス前広場から見上げるその姿は非常に厳しくまた興味をそそられる。

5合目から8.5合目がきついから飛ばしすぎないこと。サルが出てもエサをやらないこと。クマも出るよ。車上荒らしが出るから車の管理をしっかりと。

管理人さんの注意を受けていざ出発。

鞍部から上の岳(朝日岳)へは、岩場をよじ登る。展望はあるが、ここよりいい場所が後でいくらでもある。中の岳に向かう途中で、コースから少し外れたところに北東方面に展望の開けた場所がある。この後、中の岳、下の岳の鎖場が待っている。しばらく休息して英気を養っておくのがよい。

中の岳へは鎖場を二度登る。慎重にいけばほとんど鎖に触ることなく登ることができる。頂上の見晴らしは抜群だがちょっと場所が狭い。

下の岳(夕日岳)への登りにも鎖を使う。見晴らし抜群、360度の展望が開ける。羅漢山、吉和冠山、大峯山、大野権現山、瀬戸内沿岸の山々など。お弁当を広げるのに絶好の場所である。(ただし今回はもう少し先を急いだ)

地図上の三倉岳周辺は樹木が茂っており展望はない。瓦小屋山へは左手の小道を斜め前に進み、ミニ縦走を楽しむ(ただし、ロープを頼りによじ登る個所もある)。

途中に灯篭岩というのがあり、そこに登ると下の岳西面の岩場を下から上までたっぷり観察できる。直射日光が苦にならない季節である。岩は適当に暖かくなっている。谷から吹き上げる風が汗ばんだ体にちょうど良い。他に誰もいない。景色を独り占めして弁当を食べる。しかし、ちょっと風が強くなり怖くなって岩の下へ降りた。この岩はもともと余り広くはないので、真下へ吸い込まれそうな恐怖心を取り払うことが出来なかったのである。

630mピークからの下りは急坂である。十分注意。車道に出て、標高差約100m(上り)の道をログハウスまで戻る。

三倉岳(3つの岩峰)ではさすがに人が多く、数組の登山者と行き会ったが、三倉岳-瓦小屋山を縦走する人はほとんどいないようだ。今回は、三倉岳、瓦小屋山(630mピーク)でそれぞれ一人づつ単独登山者にあったのみである。三倉岳から向こうでは少しクモの巣あり。

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2003年12月13日

Akimasa Net
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河平連山、縦走
(出発帰着:コース案内板近く)

2003年12月13日(土)、単独

はじめに

2003年12月13日(土)、単独
河平連山(出発帰着:コース案内板近く)

昨日は仕事でアルコール、今日も夜はアルコール漬けになりそう。昼間にさっと行き帰りできるコースで、展望図のまだない河平連山にでかける。

今日のコースタイム:
案内板(8分)登山口(24分)前方・天狗岩(16分)鞍部分岐(12分)0号峰
 小計1時間07分(休憩を含む)
0号峰(8分)鞍部分岐(8分)2号峰(26分)5号峰(15分)8号峰(22分)大里ヶ峠東登山口(15分)案内板
 小計1時間34分(5号峰休憩を除く)
総合計2時間41分(0号峰、5号峰休憩、1時間01分を除く)

案内板前10:14-登山口10:22-馬ヶ峠10:42-前方・天狗岩10:46、10:53-沢11:00-鞍部分岐11:09-1号峰11:13-0号峰11:21、11:55-鞍部分岐12:03-宮島大鳥居展望12:06-2号峰12:11-札木峠12:19-3号峰12:25-4号峰12:32-5号峰(河平山)12:37、13:04-6号峰13:10-7号峰13:15-8号峰13:19-沢(水あり)13:37-鱒川の三段滝13:37-大里ヶ峠東登山口13:41-案内板前13:56

空は晴れているのに雨がぱらつく。傘を手に持って出発する。所々で木々に樹木名を書いた札が付けてある。植物音痴には楽しい仕掛けである。木肌の違いを確認しながら先に進む。

ツバキ、ウメモドキ、カキ、クリ、リョウブ、アラカシ、ウリハダカエデ、ヒサカキ、サワフタギ、シャシャンボ、コナラ、ソヨゴ、ハイノキ、ガンピ、イヌツゲ、ミツバツツジ、スノキ、アセビ、ネズ、シキミ、ネジキ、 ウラジロノキ

コースは全体に花崗岩の岩場が続き、大小のアップダウンもある。時にはロープの助けを借りながら上り下りすることになる。地元住民の共有地をハイキングコースとして整備したもので、真新しいトイレ、白いロープの設置等、日ごろの管理も行き届いた気持ちの良いコースである。人気の山になっているようだ。何組もの登山者と出会った。

0号峰先の八畳岩からの展望がよい。冷たい雨が降ってきたが、傘をさすほどのこともない。経小屋山、傘山が大きく、三倉岳もしっかりと確認できる。吉和冠山は雲の中のようだ。

雨と時間にせかされて、浅田砲兵大尉殉職の碑はパスした。2号峰手前に宮島大鳥居展望の地がある。547mピーク(経小屋山北方2km)の右奥に、海中に浮かぶ朱の大鳥居を認める。2号峰からも展望可能であるが、鳥居が尾根にほとんどくっつく形となり落ち着かない。

4号峰、5号峰で360度全開の展望を楽しむ。青空がのぞいてはいるものの、芸北方面には雨雲がかかっているようで山頂は確認できない。南方面も少しかすんでいる。

0号峰:飛行機衝突岩
2号峰手前:宮島大鳥居展望
2号峰:西前方、三倉岳・羅漢山望む
4号峰:水神釜(雨乞い信仰)
6号峰:三県一望之地

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2004年01月24日

Akimasa Net
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行者山に二度登る:
行者山(一般道)~谷和林道(傘山登山口)、往復
行者山(行場を登り、一般道を下る)
(出発帰着:JR玖波駅)

2004年01月24日(土)、単独

はじめに

2004年01月24日(土)、単独
行者山に二度登る(一般道、行場)
(出発帰着:JR玖波)

一か月ぶりの山行である。年末年始に種々雑多な資料の整理を始めたこと、さらに、連休中に風邪を引いたことでほとんど運動らしい運動をしていない。どの程度歩けるか調整を兼ねて軽めの山行とする。

とはいいつつ、「広島県の山」(新・分県登山ガイド、山と渓谷社2003年)のリストに載っている山で、既登ながら展望図のない山として、しばらく前からリストアップしていた山である。なお本日は軽めを心がけたはずなのだが、結果的に一般道コースと参道コースで山頂を二往復してしまった。

今日のコースタイム:

JR玖波(7分)登山口(10分)大歳神社(3分)西山社分岐(39分)行者山
 小計59分
行者山(8分)玖波槍(24分)310m台ピーク(14分)谷和林道
 小計49分(休憩を含む)
谷和林道(13分)310m台ピーク(20分)玖波槍(10分)行者山
 小計43分
行者山(24分)大歳神社
 小計24分
大歳神社(19分)一ノ鎖(13分)展望地(6分)行者山
 小計38分
行者山(23分)西山社分岐(3分)西山社(13分)JR玖波
 小計39分
総合計4時間48分(休憩をすべて含む)

JR玖波9:45-登山口9:52-大歳神社10:02-西山社分岐10:05-十四丁石柱10:12-裸地10:30-頂上下(展望図作成)10:35-行者山頂上10:44、10:50-小ピーク10:54-玖波槍10:58、11:01-小ピーク11:04、11:09-小ピーク11:11-290m台ピーク11:16-310m台ピーク11:25-分岐11:36-谷和林道11:39、11:46-ピーク11:59-ピーク12:07-玖波槍12:19-行者山頂上12:29、12:43-展望岩寄り道12:48-大歳神社13:07、13:12-鳥居13:19-一ノ鎖(天狗の力水)13:31-二ノ鎖13:36-三ノ鎖より上(展望地)13:44-行者山13:50、13:54-西山社分岐14:17-西山社14:20-JR玖波14:33

「地図とコンパスの使い方」横山雄三著、成山堂書店(2003年)に刺激されて、改めてコンパスの使い方を考えてみることにした。まず第一は、コンパスで角度を測る対象(目標物)は、出来るだけ近くにあって、しかも進行方向とできるだけ直角に交わる目標物を選べば誤差が少ないという点である。それともう一点、コンパスの構え方についても検討した。

行者山~谷和林道に至る縦走路で頻繁にコンパスを使ってみた。対象物としては、状況に応じて、行者山、玖波槍、傘山、経小屋山、あるいは谷和林道手前にある356mピークなどを適宜選んだ。特に、縦走路と谷をはさんで西側(横)にある474mピークは、山の形が尖っており、縦走路を移動するにつれて角度が大きく振れるのでよい目標となる。

縦走路はほぼ尾根に沿って付いている。したがって、推定現在位置は縦走路尾根上のどこかであることは間違いない。それと、各山(ピーク)を対象に計った角度(見通し線)との交点を求めれば、そこが正確な現在位置となる。

コンパスを左手に持って目標に向かって立ち、大矢印を目標に向けるという従来の方法でかなり正確に現在位置をつかむことが出来た。横山雄三著書ではこのようなコンパスの構え方は、角度誤差が大きくなりすぎるとして否定されているようなのだが。

玖波槍から谷和林道方向に縦走するとき、二万五千分1地形図で最初のピークは、290m台ピークである。しかし、その手前に地図上では表されていないが同じく290m台のピークがある。これらの位置(角度)は、474mピークを目標として、それぞれ302度と306度である。

手前の290m台ピークにいる時に、474mピークとの角度を306度と正確に測ることができるならば(もちろん出来るのだが)、地図上に表記のある290m台ピークにはまだ達していないと判断できる。現実にはブッシュで前方はよく見えないのだが、確かになにやらもう一つピークがありそうな気配が感じられる。

さて、先日の寒波の影響で登山道脇には雪が残っている。動物の足跡がついていたりする。北側斜面では実際に雪を踏んで歩くこともあった。しかし寒波はかなり緩んでおりそれほど寒さは感じない。谷和林道に至って傘山を目差そうかとも考えたが、頂上までさらに2時間は少しつらいかもしれない。縦走路でコンパスの使い方のおさらいをしながら帰ることにする。

行者山に帰りつき北風と共に雪が舞い始めた。食事もそこそこに下山する。登りは「大竹山の会」の標識に従って一般道を登った。帰りは行場(鎖場)を通ってみたいと思ってコースをさがしたがよくわからなかった。

大歳神社まで下りてやはり気になる。すこしあたりを歩き回って、行場への入山口は大歳神社を右から回りこんだところにあることが分かった。登ってみることにする。なるほど修験者の歩く道である。岩だらけの道は趣があって楽しい。山頂付近での分岐点は、展望裸地のちょっと下で、左手の一枚岩に鎖がぶらさがっている辺りへ向けて道がついている。

二度目の登りから防寒具を脱いで行動した。再びの行者山山頂では風が強いものの雪は舞っていない。

確かに人気上昇中の山のようだ。今日も多くの人たちと出会った。縦走路の310m台ピークの向こうで単独者に追い抜かれた。傘山までいくんじゃないかな。谷和林道に着いたときその姿はすでになかった。

帰り道で年配のペアとすれ違った。「傘山はこっちですか」と聞かれたけど、谷和林道からでも2時間位かかるはずだ、大丈夫かな。しばらく行くと、こんどは登山道を占拠して食事中のグループあり。二度目の登りでは、鎖場を障害者の方をエスコートしながら登る男女を追い抜く。行者山頂上で再びいっしょになったが、こちらは本日二度目の頂上でお先に失礼する。人それぞれの山行がある。

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2001年07月28日

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行者山東側の廃道~谷和林道(傘山登山口)~傘山
(出発帰着:JR玖波駅)

2001年07月28日(土)、単独

はじめに

2001年07月28日(土)、単独
傘山:
行者山東側の廃道~谷和林道(傘山登山口)~傘山
(出発帰着:JR玖波)

傘山(かさやま)649.9m
先週登山口を確認しただけの山を目指す。暑さ対策にいつもより早い出発となる。登山口まで車でも行けるが、いつもどおりJRの駅から歩くことにする。

JR 玖波(海抜0m)7:03-駅から広島方面へ100m戻ってガードをくぐり川土手に出る。行者山登山口を少しやり過ごし、新幹線下から行者山東側の沢に入る7:20-稜線8:15-356mピーク巻き道(先週通った道)8:25-谷和林道8:30、ここまで1時間25分

完全な廃道である。2万5千分1地図ではりっぱな道のはずだが。途中でブッシュ漕ぎ、ルートは3~4回見失う。体力消耗、全身汗びっしょりとなる。傘山登山口の道路反対側の谷(先週下った)を下って水浴びをしてくる。往復5分の距離。

傘山登山口(標高270m)9:03-526mピーク9:47-中国電力反射版10:20、10:40-展望岩10:41-10:51傘山頂上(標高649.9m)
ここまで1時間48分(合計3時間13分)

頂上出発11:10-下山道を下る、分岐11:17-谷コースを行く、谷和林道11:55-行者山分かれ(行者山からの稜線伝いの道と谷和林道で接している)12:05、ここまで0時間55分(合計4時間08分)

出発12:20-憩いの森、小さな峠を越え、メイプルヒル病院を経て、JR玖波駅13:40途中大休止あり、ここまで1時間(合計5時間08分)

ただしこの大休止時間は実働時間に含めるべきであり、傘山登山口への往復をどちらも憩いの森経由(片道1時間)とするにしても、全部で5時間30分以上みる必要があるだろう。

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2003年11月29日

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宮浜温泉~経小屋山~上ヶ原林道~いもせの滝遊園地
(出発帰着:JR大野浦駅)

2003年11月29日(土)、単独

はじめに

2003年11月29日(土)、単独
経小屋山(登り:宮浜温泉、下り:上ヶ原林道)
(出発帰着:JR大野浦)

今日のコースタイム:
JR大野浦(24分)宮浜温泉バス停(10分)登山口
 小計34分
登山口(37分)270m展望地(50)東展望台(14分)経小屋山
 小計1時間41分
経小屋山(13分)木段分岐(37分)四差路(35分)いもせの滝遊園地(7分)大頭神社(17分)JR大野浦
 小計1時間59分(休憩を含む)
総合計4時間14分(昼食時間30分を除く)

JR大野浦10:12-宮浜温泉バス停10:36-山陽自動車道10:40-登山口10:46-小ピーク、岩場11:03-(休憩5~10分)-270m展望地11:23-岩尾根南斜面を巻く290度11:42-稜線11:46-大きな稜線(大岩連なる)の南側11:50-いよいよ登り11:56-稜線12:03-東展望台12:13-妹背の滝方面木段12:15-一周コース分岐12:23-自動車道分岐12:25-経小屋山頂上12:27、12:57-(東展望台探索)-木段13:10-ロープ13:16-小ピーク13:34-小ピーク13:38-四差路13:47-沢13:55-いもせの滝遊園地14:22、14:27-大頭神社14:34、14:39-JR大野浦14:56

先週、宮浜温泉への下山ルートを山頂近くの大岩にはばまれた。今週はそれを下から登り返して確認してみようと思う。曇天の天気、何時雨が落ちてくるかわからない状態の中を歩きとおした。結局は、「広島県の山」-新・分県ガイド33-山と渓谷社(2003年)の追っかけとなってしまった。

宮浜温泉バス停を過ぎてすぐに右折、石亭を左に見ながら進み、自動車専用道路をくぐる。山道に入り右隣に石の尾根をみながら東から巻いて行く。小ピークに至り水の音がしてくる。少し登ると西側尾根の下に水流が見える。登山道には山火事で焼けたらしい松がある。

尾根の西側を北へ行く。270m展望台の少し下で休憩、雨具をはいて下草の雨粒除けとする。展望地を過ぎて薄日が差す。振り返っても展望無し、林の中をゆったりと行く。

290度に振れて岩尾根の南斜面を巻く。いったん稜線に出るが、再び大きな稜線の南斜面を巻く形となる。ガスってきて雲の中を行く。谷底に落ちそうな斜面を少し下り気味に巻いていく。右手を見上げれば大岩が稜線に連なる。

いよいよ最期の登りである。ジグザグに登っていく。先週行く手をはばまれた岩(大きな岩と斜めの岩の組み合わせ)に良く似た岩が右上に見える。先週は(下山では)その岩の少し手前で右(南側)に巻けばよかったのだろう。さて、しばらく行くと稜線に乗る。左手に行けば東展望台である。

展望台には、東展望台/鳴川山荘60分の木札がぶら下がっている。矢印の方角は、今上がってきた方角の右手である。その先には白い巨岩があり、その左手にロープがほぼ垂直に垂れ下がっている。

宮浜温泉に至る正規のルートは、その岩尾根をまっすぐに東へ下っていくというのだろうか。先日の雨で滑りやすい岩場、しかもガスった中でロープを伝って降りて確認してみる気にはならなかった。ふと、登ってきた足元をみれば、白い小さな杭に「宮浜温泉下る」と書いてある。今登ってきたルートで特別問題はないということだろう。

山頂での視界は約50m。昼食後、東展望台附近を少し探索して直ちに四差路に向けて下る。先週と同じコースである。ロープ手前で瀬戸内の海と町が見える。ただし宮島はまるで見えない。

ロープに取り付いたとき下に一人の男性が現れてびっくりする。こちらが先にロープにぶら下がって、一枚岩を尻滑べりをする格好で下る。先日の雨でぬれた岩場は滑りやすい。

男性の方はと振り返って見ていると、ロープをつかんで岩の上に立ち、ロープを手繰り寄せながら一歩一歩力強く登っていく。成る程、下りでもこの格好でロープを使えばよかったのだ。なお、今日出会ったのはこの方のみ。

ロープまでの木段、そしてここからの下りも滑りやすい。慎重に下る。林道は特別どうということはない。ゆったりとした下りはエスケープルートとして使えるという程度である。

家に帰り着くまで、経小屋山、弥山、極楽寺山はついに山頂の姿を見せなかった。リンドウ、ママコナ、アキノキリンソウ、ツツジなど。大頭神社に忠魂碑。

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2005年01月15日

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窓ヶ山(西コース)、往復
(出発帰着:魚切バス停付近)

2005年01月15日(土)、単独

はじめに

2005年01月15日(土)、単独
窓ヶ山(西コース)往復
(出発帰着:魚切バス停付近)

前日は飲み会、行く先がまとまらず近場の窓ヶ山に出かけることにした。「広島市の山を歩く(上巻)」を持参、まず西コースを登る。下りをどうしようか考えた。

本書の著者は、東コースは土石流で荒れてはいるが、危険はないという。しかし、下りに使ってもし道迷いした時、登り返すのはめんどうだ。今日はそこまでの気力がない。次回、下から探索してみることにする。おとなしく往路下山。

西峰(窓ヶ山三角点)と東峰の両方で展望を楽しむ。霞む天気で遠くまではよく見えなかった。しかし、前回の思い違いなどを直すよい機会となり満足。

西峰からは、羅漢山、大峯山~阿弥陀山の稜線が美しく、阿弥陀山の左奥には、雪で少し白くなった吉和冠山がはっきりと見える。前回展望図記載では、羅漢、大峯は西峰から見えないとしていた。また、吉和冠山も東峰から見えるとしていた(西峰から見えるかどうかについては言及せず)。展望図訂正の要あり(作業未着手)。

今日のコースタイム:
登り、1時間23分
東峰往復、27分
下り、49分
総合計2時間39分
(東西両峰での展望時間1時間22分を除く)

魚切バス停附近10:11-登山口(案内板)10:20、10:22-西コース登山口10:24-ベンチ10:31-、10:38-右展望10:45-頂上まで1000m10:49-頂上まであと900m10:52-再び尾根10:53-再び木段10:55-樹間に東峰11:08-頂上まで500m11:10-目の前に窓の白い岩11:13-7合目11:15-頂上まで300m11:18-展望11:22-頂上まで100m11:27-白川分岐11:32-窓ヶ山11:34、12:15-東峰12:29、13:10-窓ヶ山13:23-登山口(案内板)14:05-魚切りバス停附近14:12

霞む天気で遠くまでは見えない。しかし、岩陰の陽だまりに入れば暖かく、東西の峰でゆっくりと展望を楽しむ。以下では、窓ヶ山三角点(西峰)を中心にまとめておく。

西北西縦走路(白川上バス停方面)上の582m右奥に、羅漢山、大峯山~阿弥陀山の稜線が美しく、阿弥陀山の左奥には、雪で少し白くなった吉和冠山がはっきりと見える。

大峯山の右肩に西大峯山がはっきりと分かる。吉和冠山の位置は、大峯山~阿弥陀山にある896m右奥である。寂地山も見えているのだろう。その他、小五郎山(山口県)も頭を出しているようだ。

阿弥陀山の右奥に、湯来冠山、小室井山など。その北側手前の東郷山あたりから樹木にはばまれて見えにくい(東郷山は東峰からはよく見える)

窓・東峰の左に、東郷山から久地冠山に至る稜線を見る。その手前によい目標となるピークが3つある。まず左から、窓ヶ山北約1kmの650m台ピーク、さらにその北東600mにある647.4m三角点が、二つとも大きく尖っておりわかりやすい。さらにもう一つ、向山と奥畑川をはさんで北に対峙する637.2m三角点(640m台ピークが隣にあり)が、窓・東峰の左に入る。

東郷山右肩稜線途中に、大箒山附近がほんの少し見えているようだ。その右、東郷山稜線の最奥に山並がはっきりと見えてくるようになる。まずは、高杉山、天狗石山だ。高杉山にべっとりと雪がついている。ユートピアサイオトスキー場が見えているのであろうか。

それらに続いて(650~647mの最奥に)阿佐山~畳山~熊城山~櫛山~桶佐毛山~椎谷山の稜線が入る。時間をかければ一座づつ同定することも可能だろう。なおソフトでは、その手前に続く牛ヶ首山は左手に折れ曲がるという。

それらの右側、647m右奥に龍頭山が大きい。640m台の左奥に海見山、右奥に堂床山を見る。海見山の左手前に、本串山~牛頭山が見えているようである。また、海見山の左にいくつか小ピークが見えているのは、猿喰山、犬伏山あたりだろうか。

窓・東峰の上に見えているのは荒谷山か。東峰の右奥に向山があり、向山の左奥に白木山、右奥に安駄山~高鉢山を見る。白木山の右奥に見えるのは、カンノ木山~鷹ノ巣山だろう。高鉢山の右奥には虚空蔵山か。

高鉢山の右手前の火山から、丸山~大茶臼山~柚木城山~315m~鬼ヶ城山~鈴ヶ峰へ稜線が続く(武田山は火山の真後ろで見えない)。その向こうに、呉娑々宇山(丸山右奥)、鉾取山(大茶臼山左奥)、絵下山(柚木城山右奥)が入る。

呉娑々宇山の左奥に曽場ヶ城山(丸山よりも左)、鉾取山から少し右に行った奥に小田山(大茶臼山よりも右)、絵下山の左奥に野呂山(膳棚山)、右奥に灰ヶ峰がうっすらと見えている。

灰ヶ峰右手前に、460m(呉市焼山の南)の三角錐が目立つ。その右手前に天狗岩、天狗城山、烏帽子岩山が並んでいるはずだが、同定までには至らない(鬼ヶ城山左奥)。

海に向かって、休山~三峰山(鬼ヶ城山右奥)、安芸小富士(鈴ヶ峰右奥)、江田島(古鷹山)、倉橋島(火山)、東能美島、西能美島と並んでいる。倉橋火山の手前に、小弁天島、弁天島、津久根島を見る。能美島の右奥には、大黒神島、小黒神島あたりまでうっすらと見えている。

極楽寺山の左に宮島を見る。弥山~駒ヶ林、そして岩船岳がはっきりと見える。真後ろの周防大島(嘉納山など)までは今日は見えない。

極楽寺山~野貝原山の後に山並を認める。船倉山~大野権現にかけての小ピークが連なって入っているはずだ。ソフト上はその後に、経小屋山(極楽寺山右)、傘山(野貝原山左)が入るというが、はたしてほんとうに見えるかどうか定かではない。

泉水峠(のうが高原北)のさらに北にある722.4m三角点から右は樹木にはばまれる。窓・東峰から改めてその方角を見直すと、西峰の左に、瓦小屋山~三倉岳、上勝成山~下勝成山をはっきりと認める。

以下未整理
ベンチのちょっと上に、頂上まで1200m表示あり
段差の大きい木段がつらい
頂上まで1000m、やや平坦な狭い廊下、右から沢音

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2005年02月27日

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窓ヶ山(東コース~西コース)
(出発帰着:上河内運動広場近く)

2005年02月27日(日)、単独

はじめに

2005年02月27日(日)、単独
窓ヶ山、東コース~西コース
(出発帰着:上河内運動広場近く)

窓ヶ山の東コースを登る。沢ぞいは多少荒れていたが、それ程の苦労もなく尾根に取り付く。後はひたすら登るだけである。ただし、予想していなかった雪が登山口から残っており慎重に行動をした。

展望はまずまず。今までよりも細部にわたって観察することができた。詳細なカシミール展望図を作り直す必要があるだろう(このあと絵下山、宮島と大物が続き、完成は遅れ気味)。

週半ばから少し体調をくずして土曜日の外出を控えた。今日の日曜日は足慣らしのつもりででかける。

今日のコースタイム:
上河内運動広場近く(17分)新しい橋の先、川床(16分)水晶谷(46分)岩場(15分)東峰展望園地
 小計1時間34分
西峰移動、21分
西峰(41分)登山口(4分)上河内運動広場近く
 小計45分
総合計2時間40分
 (東峰休憩1時間13分、西峰休憩1時間10分を除く)

上河内運動広場近く8:46-案内板8:48-西コース分岐8:50-川床9:03-堰堤9:06-沢の中9:13-ナメラ滝9:15-水晶谷二俣9:19-休憩9:26、9:29-左分岐あり9:33-少し平9:37-左分岐あり9:52-平9:55-岩場(分岐)10:05-沼田分岐10:09-展望岩場10:10、10:12-窓ヶ山東峰三差路10:19-東峰展望園地10:20、11:33-窓ヶ山(西峰)11:54、13:04-頂上まで100m13:11-頂上まで300m13:18-頂上まで500m13:22-少し平坦13:30-頂上まで1000m13:34-頂上まで1200m13:37-ベンチ13:40-登山口13:45-案内板13:47-上河内運動広場近く13:49

山を見上げると何となく白い感じがする。もやではないだろう。もしかしたら雪が残っているのかもしれない。予想通り最初から雪を踏み慎重に行動する。

案内板から舗装道路を上る。沢にそって基本的には右岸を行く。時々高巻くこともあるが、沢から離れることはない。足を滑らせないように気をつけて進むと、やがて、水晶谷二俣につく。

ここから中尾根に取り付く。樹林の中にしっかりした道がついている。何の細工もしてなくて気持ちが良い。やがて稜線部につく。とたんに雪が多くなる。人も多くなる。やはり日曜日の人出は違うようだ。

東峰で十分展望を楽しんだ後、西峰(三角点)に移動する。雪が深く移動には少し時間がかかった。写真をたのまれてシャッターを押す。下山は西コースから。下るにつれて雪は完全に消えていた。

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2002年09月21日

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鎌倉寺山
(出発帰着:東山ハイツ)

2002年09月21日(土)、単独

はじめに

2002年09月21日(土)、単独
鎌倉寺山(出発帰着:東山ハイツ)

前日はアルコールが入ったので車を置いて帰った。車中にどうしても山に持っていきたいものを置きっぱなしにしていたので、朝、車を取りに行ってそのまま出かける。ほんとうはJRの駅から全部歩くつもりでいたのだ。

予定していたのは、鷹ノ巣、カンノ木だった。ところが向原に近づくと前方の山は雲におおわれている。これでは楽しみにしている展望が得られないかもしれない。急遽少しだけ引き返して鎌倉寺山に登ることにする。「広島市内では数少ない岩尾根が続く変化に富んだ山稜」(ひろしま百山より)ならば、少しくらい雲がかかっても楽しめるだろう。幸い地図(鷹ノ巣山と同じ”井原市”)もある。

予想外の展望(槍ヶ峰)に感激する。登山道にも人工物はない。ただし、真新しい落書きがあり腹立たしい。なお鎌倉寺山鞍部までの登山道は、二万五千分1地形図とは少し異なっている(ひろしま百山地図参照のこと)

今日のコースタイム:
駐車場所(20分)分岐(24分)支尾根(27分)十字路(11分)鎌倉寺山
 小計1時間22分
鎌倉寺山(8分)十字路(27分)槍ヶ峰(15分)十畳岩(19分)南峰(33分)林道
 小計1時間42分(休憩を含む)
林道(29分)駐車場所
総合計3時間46分(大休止1時間14分以外の休憩をすべて含む)

登山口下駐車スペース10:10-分岐10:30-左へ大きく振れる10:35-支尾根上10:54-十字路11:21-鎌倉寺山11:32、11:37-十字路11:45-槍ヶ峰12:12、13:26-十畳岩13:41-ピーク13:46-ピーク13:54-南峰14:00、14:04-(一般コース)-林道14:37、14:41-駐車場15:10

向原から広島方面に引き返し、志和口を左折して登山口を目指す。東山ハイツ入り口がわからない。2往復してやっと探し当てた。団地入り口とはいえ、一車線の狭い坂道(ガードレール付)を登っていくようになっている。付近は道路工事中で、一度行きすぎるとユーターンできる個所がなく、二度とも牛岩方面の林道(今日の下山口)まで行ってしまった。

さて、標識にしたがって右手登山道に入る。沢沿いの道で途中少し水が流れている中を歩く。分岐点から左の道を登っていく。道は途中から大きく左へ振られ急登する。登り詰めたところは北北西に延びる支尾根である。コースを右にとり支尾根の東側斜面を登る。十字路に出て、左鎌倉寺山、右岩尾根縦走コースである。

鎌倉寺山に着くと、キャンバスを立てて絵を描いているご夫婦がいる。声は掛けなかった。鎌倉寺跡の探索もせず縦走路に向けて引き返す。後は最後まで一人旅。

岩尾根縦走路はすばらしい。展望がよい。岩場をよじ登ったりずり落ちたり、コース取りを考えさせられる個所がある。全体的なアップダウンもかなりきつい。タフなコースである。

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2002年12月23日

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高鉢山、往復
(出発帰着:JR狩留家駅―芸備線)

2002年12月23日(月)、単独

はじめに

2002年12月23日(月)、単独
高鉢山(出発帰着:JR狩留家-芸備線)

コースタイム:
JR狩留家(35分)沢分岐(32分)支尾根(37分)高鉢山頂上
 小計1時間53分(休憩を含む)
高鉢山頂上(20分)支尾根(30分)沢分岐(18分)JR狩留家
 小計1時間08分(ロスタイム・昼食時間合計約26分を含まず)
高鉢山(28分)南峰、反射版(8分)高鉢山
 小計36分
総合計3時間37分(南峰での休憩44分などを除く)

JR狩留家10:12-登山口10:26-沢分岐10:47-支尾根11:19、11:28-高鉢山(三角点)12:05、12:08-南峰12:34-反射版12:36、13:20-高鉢山(三角点)13:28-昼食13:43、14:00-支尾根14:14-沢分岐14:44-登山口14:52-JR狩留家15:02

朝起きて北の空を見れば予想通り晴天、南の島は少しかすんでいるが良しとしよう。気温は高めで活動しやすそうだ。予定通り高鉢山を目指すことにする。

晴天見とおしのよさそうな時に、あえてなぜ展望のないとされる高鉢山かと言えば、展望があるという南峰まで行ってそのことを確認してみたかったからだ。ただし、晴れの日を選んだのは展望のためばかりではない。三角点から南峰に至るまでは、ほんの10分位の距離とはいえ倒木だらけでルートがわかりにくいというので、落ち着いて行動できる環境がほしかったのだ。

さて、最初は沢に沿って順調に登る。やがて、沢を左に外れて登り始めると、成る程大変な道である。滑りやすい粘土質の上に落ち葉が堆積しており、登りでもずり落ちてしまう。下りはどうなるかと心配していたら、やはり実際に何度か滑って手をついた。そのうち一回は尻餅をつく。

頂上までほとんど展望はない。ただし、冬枯れの木をすかして、呉娑々宇山、白木山、芸北の山々が見えるところが二三箇所あるがあまりはっきりとはしない。

頂上に着いた。先着のご夫婦一組、福山から電車で来たという。一列車前だったのだろう。ご主人の足の具合が悪くて仲間と別行動?とのこと。あいさつを交わした後ですぐに南峰を目指す。

赤テープに沿っていけばよいというので、その通りに倒木帯をぬけて進むと、植林帯(東斜面)の下側をどんどん下っていってしまう。右手を見上げれば、植林された木々が稜線まで整然と並んでいる。明らかに間違いだ。この道は志和町へ通じる槇道にちがいない。

見切りを付けて引き返しながら稜線への道をさぐる。稜線に出れば何のことはない。植林帯の中を太い道が通っている。南峰から先は再び倒木だらけだが、そのまま一直線に進めば中国電力反射版(2枚)はすぐそこだ。

間違いの原因は、高鉢山(三角点)から左側のルートを取って下ってしまったからのようだ。正解は前方に見えている南峰よりも少し右側から倒木帯に入っていくことだ。そうすれば稜線上の道に出る。

南峰からの展望はすばらしい(展望図は後日)。我が鈴ヶ峰をしっかりと確認する。ここで食事をしたかったが、三角点までの帰りのルートをきちんと押さえている訳ではない。何となく気がせいて引き返す。頂上もそのまま通過して下っていると大集団(20人位)のパーティとすれ違う。

こんにちはと挨拶を交わしてそのまま行けばなんだかおかしい。安駄山への稜線に入ったようだ。少し引き返して頂上手前で右手に下り、白木山の左手に芸北?(雪をかぶって白い)の山々が見える地点まで行って昼食をとる。

先程のパーティが下りてくる。聞けば福山からだと言う。頂上で話しをした奥さんから、無事(南峰へ)行けましたかと声を掛けられる。パーティは狩留家から上がって安駄山方面の展望地点にいってきたのではないだろうか。それにしても、件のご夫婦はどこで合流したのだろう。

後でこのパーティには追いついたのだが、滑って転ぶのを見られるのが恥ずかしくて、駅につくまで少し後ろを離れて歩いた。

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2002年04月30日

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牛頭山、往復
(出発帰着:広島市青少年野外活動センター)

2002年04月30日(土)、単独

はじめに

2002年04月30日(土)、単独
牛頭山往復
(出発帰着:広島市青少年野外活動センター)

先日登った堂床山、可部冠山を近くから眺めてみたくなり出かける。駐車場の心配がないのも良い。

少し気温が低めで曇り空である。夜は雨が降るかもしれないという天気予報であったが、家の窓からは山影がくっきりと見えている。意外に展望がよいかもしれない。読みが当たって初めての牛頭山に大満足、1時間19分の大休止をとる。

今日のコースタイム:
広島市青少年野外活動センター(13分)登山口(12分)沢入口(15分)鞍部(9分)牛頭山
 小計54分(休憩時間含む)
牛頭山(7分)鞍部(9分)沢入口(7分)登山口(13分)駐車場
 小計36分
総合計1時間30分(大休止以外の休憩を全て含む)

駐車場9:30-牧場横登山口9:43-沢登り口9:55-ヒノキ林終わり10:02-鞍部10:10、10:15-東第五郭跡10:20-東第二郭跡10:23-頂上10:24、11:43-鞍部11:50-沢入口11:59-登山口12:06-駐車場12:19

こども農園・牧場入口のアーチをくぐってさらに坂道を行く。登山口からは巻き道を東側の沢に向かって移動する。沢からは急登であるが太いロープをバランス良く利用すれば上り下りともに怖いことはない。鞍部からしばらくは岩だらけの急登である。慎重に行こう。5分も行けば疎林の広い道になり坂もゆるやかとなる。

頂上からは360度のパノラマが開ける。先日の可部冠山もすばらしかったが、可部冠山では、近くの山(堂床山、海見山、大掛山など)が近すぎてその後ろが見えなくなっていた。牛頭山では東峰が少しじゃまをするのと芸北方面にブッシュが多少あるくらいである。

山頂では時々風が強く(20m以上)吹き上げてくる。その度に登頂記念の木札が音を立て恐怖感を覚える。誰も登ってこない。全く一人だけの世界である。落ちついて昼食を食べる気にならず、弁当を持ったまま東峰の三角点にも寄らずに下山した。

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2004年04月24日

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本串山、往復
(出発帰着:JR布ぬの駅附近)

2004年04月24日(土)、単独

はじめに

2004年04月24日(土)、単独
本串山
(出発帰着:JR布ぬの附近)

QJY つうしん166号の追っかけである。その他、"こういち"さんとmjobinさんのレポートを合わせて3つプリンターで打ち出しておいたのだが、持参するのを忘れてしまった。手元には二万五千分1地形図(飯室)とコンパスしかない。しかも地形図に登山道は記されていない。 送電線鉄塔だけを頼りに進む。

なお、広島市青少年野外活動センター、広島市こども村の地図(本串山~牛頭山縦走路)が山中にあったが、本串山への登山道はかなりおおざっぱなもので、実際とは少しずれているように思われる。

本串山は、鈴ヶ峰から見える山である。
ほんぐし、もとぐし、どちらが正しい呼称かは検討していない。

今日のコースタイム

太田川(6分)分岐(19分)No77鉄塔(19分)No76鉄塔(17分)No75鉄塔(28分)No74鉄塔(14分)本串山頂上
 小計2時間05分(525mピーク探索15分を除く、その他休憩は全て含む)
 その他、最初の無駄な探索1時間15分は最後に加える
本串山(50分)線路(5分)太田川
 小計55分
総合計4時間33分(昼食43分以外の全ての時間を含む)

太田川10:45-分岐10:51-尾根に乗る11:06-鉄塔11:12-鉄塔11:26-鉄塔11:33-引き返す11:42-分岐12:06-送電鉄塔(No77)12:25、12:32-小ピーク12:45、12:49-送電鉄塔(No76)12:51、12:56-なだらかピーク13:06-小ピーク13:11-送電鉄塔(No75)13:13、13:23-(525m探索)-鉄塔下に戻る13:38-沢13:50-送電鉄塔(No74)14:06-小ピーク14:15-本串山頂上14:20、15:03-鉄塔(No74)15:07-沢15:14-鉄塔(No75)15:20-鞍部15:28-鉄塔(No76)15:30-鉄塔(No77)15:39-線路15:53-太田川15:58

77号鉄塔(標高220m台)
76号鉄塔(標高359m)
75号鉄塔(標高420m台)
74号鉄塔(標高520m台)
73号鉄塔(標高570m台)

登山口は、JR布(廃線)近く

電車で行きたいがすでにこの区間は昨年秋に廃線となっている。JR布(廃線)に駐車スペースがあるというのだがどうだろうか。よくわからないまま出発する。結局、太田川を渡った林道に駐車する。

靴をはきかえていると目の前にムラサキケマン。さっそくデジカメで撮影して出発する。布駅のすぐそばに駐車スペースがあった。数台の車が駐車していたが、自由に利用できるのだろうか。

最初のアプローチを間違える

駅の西側数十mで踏み切りのない線路を渡って・・・レポートはまだあまり読み込んではいなかった。うろ覚えの記憶を頼りに山道に入る。しばらくして中電の管理道標識がたっている。そこを右折してしまった。各レポートには真っ直ぐ行くとあったのに。

鉄塔をいくつかこなしていくがどうもおかしい。右手に太田川下流が見えてくるようになった。角度をはかってみると方角がまるで違う。久地冠山に角度を合わせる。ずっと南側を走る別の送電鉄塔を追っかけていたようだ。引き返す。

分岐まで戻って右折をして、改めて目差す山道を進む。送電線の走る尾根に向かって少しづつ高度をかせいでいく。左から巻き上げていく感じである。左手下には太田川が見え隠れしている。

77号鉄塔(標高220m台)

77号鉄塔では目の前に久地冠山が大きい。その右奥には、太田川上流の山々、滝山などが見えているようである。足元にヒメハギをみつける。スミレ類もある。

77号~76号鉄塔は急登である。山道に、フジの花やヤブツバキの赤い花が点々と落ちている。ヤブツバキはともかく、フジのツルは見上げてもまったく見つからない。途中に小ピークがあり少し休む。

76号鉄塔(標高359m)

76号鉄塔では久地冠山の右奥に天上山をみる。さらにその右奥にうっすらと見えているのは、恐羅漢山~砥石郷山あたりであろう。

76号からは少し下る。鞍部手前で、後から「フーフー」という息遣いが聞こえてきた。誰かに追いつかれたのかなと思って振り向くが誰もいない。目線を下げたその先に、小さな動物が二匹、ドドーと走りこんできた。白地に黒斑だったように思う。怖いなと思った瞬間に谷底の方へ走って逃げてくれた。タヌキだろうか。

木段の急登をこなしてなだらかなピークに達する。400m台ピークだ。左手上を送電線が走り、その向こうに525mピークが見えている。

75号鉄塔(標高420m台)

ちょっとしたコブをもう一つ越えて75号鉄塔(標高420m台)に達する。人の気配がする。自分より少し年上と思われる男性が、ワラビのいっぱい入ったビニール袋を手にして立っていた。今日こそはほんとうに誰にも会わないだろうと思ったのだが。

その人がいうには、バイクを布駅の駐車場に止めてきた、今日は牛頭山まで行こうと思ったが、ワラビだけで引き上げるという。広島県の山130座踏破。宮島では8本の登山道踏破。白木山では道なき道を歩いて7時間余り。元気である。尻高山は、久地冠山から流れる尾根(目の前の尾根)の向こうのはずだなど、詳しい。

75号からは急な下りの道である。しっかりした道が右手についている。しかし、ほんとうにこの道でいいんだろうか。送電線からはどんどん離れていってしまうことになるのだが。そこで、525mピークから稜線上を行くのかもしれないと考えて、525mピークに向けて急斜面をしばらく登ってみた。しかし道はなさそうである。

この時点で、本串山に至るまでには、残りあと一つの鉄塔(74号鉄塔)を通過しなければいけないということは全く認識していなかった。鉄塔をもう一つ通過するとなれば、525m~山頂というルートはありえない。

ともかくこうなればしっかりした道を行くよりほかあるまい。道を下りきったあと平坦な部分がしばらく続く。そこでヤマルリソウをいっぱい見た。今日のお目当てである。もしこの道が間違っていて時間が足らなくなったら、このまま帰ってもいいなと思った。大満足である。

74号鉄塔(標高520m台)

道は沢を越えてさらに南へ巻いて行く。しばらくして、左手を南西に延びる支尾根に乗って北東に折り返し、やがて74号鉄塔に達する。コナラが花穂をたくさん垂れ下げている。フジの花があちこちで咲いている。280度展望とメモをしており、写真も撮ったが山並みは真っ白けで鉄塔以外なにも写っていない。

ゆるやかな木段を頂上に向かう。チゴユリがかわいい。どの花も下を向いているので無理やりデジカメで覗いてしまった。その他スミレ類が多い。例によって確かな分類は未だ行っていない。

73号鉄塔(標高570m台)

本串山山頂三角点は木立の中である。ヒノキだろうな、裏面の葉にY字型の気孔線あり。三角点から東へ数歩踏み出せば73号鉄塔がたっており、太田川本流の左岸が見通せる。しかし周りの木が高くてあまり見通しがよいとはいえない。

時々ゴーッという不気味な音がする。風が吹き上げているのだろうか。頂上ではあまりゆっくりすることなく下山する。途中では乾いた落ち葉に足を滑らせない様に気をつけて下りる。

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2004年06月05日

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ひろしま百山(私の踏み跡)>> 道後山トップページ

岩樋山~道後山
(出発帰着:大峯ランド別荘地横の駐車場)

2004年06月05日(土)、EIKO

はじめに

2004年06月05日(土)、EIKO
岩樋山~道後山
(出発帰着:道後山スキー場)

終日晴れマークの天気に気をよくして出かける。大山を間近に見ることができて大満足。荒々しい谷筋を双眼鏡でのぞく。KENにも声をかけてやりたかったが車に弱くて残念だ。

どういう訳かデジカメが電池切れしてしまった。予備の電池を用意してあったがそれでもうまくいかない。道後山からの超展望を撮り損ねてしまった。

今日のコースタイム:
スキー場(18分)月見が丘(25分)展望台(27分)岩樋山(35分)道後山
 小計1時間45分
道後山(10分)大池(18分)鞍部分岐(15分)展望台(17分)月見が丘(13分)スキー場
 小計1時間23分(休憩を含む)
総合計3時間08分(昼休憩1時間21分を除く)

スキー場10:15-月見が丘10:33-展望台10:58-岩樋山11:25-道後山12:00、13:21-持丸山分岐13:23-大池13:31-分岐13:45-鞍部分岐13:49-岩樋山分岐14:03-展望台14:04、14:14-月見が丘14:31-スキー場14:44

月見が丘でなにやら工事をやっている。そこでその下から歩き始めた。月見ヶ丘からのルートは”ひろしま百山”とまったく同じである。まず岩樋山に登り、 前方に見える道後山を目差して、なだらかな草原をいったん下って再び登る。下山は、道後山から大池を回遊した後で主稜線に戻り、さらに岩樋山南面を巻いて下っていった。

岩樋山山頂近くにアカモノが多い。デジカメで撮っていたら、それは何ていう花ですかとマダムから声がかかる。”僕はワカモノ”と連れの男性。こっちは植物に詳しい訳ではない。冷や汗ものである。

アカモノのそばに赤や白のイワカガミが混じって咲いている。タニウツギは登山道の最初から最後まで続いている。その他スミレ類。ヤマボウシはまだ数が少なくこれからだろうか。サワフタギのようなもやもやした花も。

岩樋山山頂で、”ヤッホー”、”ヤッホー”と黄色い声がハモッている。小学校入学前の子供達だ。周囲に木霊を返してくれる山はない。ヤッホーでどこまで息が続くか楽しんでいるようだ。

さすが人気の山域である。大勢の人たちが入山している。なかにはハイヒールとまではいかないが、軽装の人たちもいる。広い草原はどんなに多くの登山者がいてもいっぱいにはなりそうにない。

道後山山頂で昼食。元ギャルの会話がはずんでいる。オレオレ詐欺に実際に引っかかった人の話、長崎県某市の小6少女殺傷事件など。聞くともなしに聞こえてくる。

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2004年09月11日

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ひろしま百山(私の踏み跡)>> 猫山トップページ

猫山
(出発帰着:スキー場駐車場)

2004年09月11日(土)、単独

はじめに

2004年09月11日(土)、単独
猫山(出発帰着:スキー場駐車場)

先週に引き続いて、備北の山である。ネコヤマヒゴタイ(希少種)が咲くのは、この時期ではないだろうか。何も分からないまま台風の後の山に入る。

今日のコースタイム:
駐車場(29分)リフト終点(5分)水場(3分)山上さん(18分)尾根(45分)猫山
 小計1時間40分
猫山(約16分)猫山南峰(19分)猫山
 小計35分
猫山(25分)尾根終端(11分)水場(19分)駐車場
 小計59分(休憩を含む)
総合計
 3時間14分(ただし、猫山展望地および南峰での休憩60分を除く)

駐車場10:05-小さな沢10:24、10:27-リフト終点10:34-水場10:39-山上さん10:42-小さな沢10:48-折り返し10:58-尾根11:00-急登開始11:10-休憩11:27、11:30-猫山山頂11:45-(南の展望地)-出発12:15-猫山南峰12:29、13:01-展望地13:19-猫山山頂13:20-急坂終わり13:37-尾根終端13:45-山上さん13:53-水場13:56、14:00-リフト終点14:03-小さな沢14:08-駐車場14:19

スキー場ゲレンデ横の林間を行く。台風で小枝や葉っぱがたくさん落ちている。青い毬栗が落ちている。中には茶色のしっかりした栗がつまっていた。そばには、これまた青いドングリが枝ごと落ちている。幸いなことに大木が倒れるといったことはなかったようだ。

大きなヘビが目の前を横切る。リフト終点の手前で振り返ると展望。岩樋山~道後山が見えているようだ。リフト終点を過ぎると、水場を通って一旦北へ向かう巻き道になる。山上さんを過ぎ、小さな沢をいくつか踏み越えてゆく。沢には最初の水場ほど水は流れていない。やがて、右手下方に四角錐の白い建物(猫山スキー場)が見え、その向こうに再び岩樋山~道後山を見る。

尾根に取り付き、しばらくはなだらかな道を行く。やがて急登が始まり、それを乗り越えると、道は右手前方の頂上を目差す。頂上に展望はなく、すぐに南に1分程度行ったところのササ原に至る。(カシミール展望図参照)

西から北の展望はどうなっているのだろう。そう思って、猫山南峰との鞍部の方へゆっくり下っていると、鈴の音が聞こえてきた。朝、駐車場で出会った人ではないだろうか。私のすぐ後に駐車場に着いて、手際よく身支度を整えると、鈴の音を鳴らしながら先行された。

私が歩き始めたのは、その5分くらい後だ。そして、頂上での展望時間はちょうど30分くらいだろう。その間に、もう南峰から帰ってきている。大変健脚のようだ。花の写真を主に撮っていらっしゃるとのこと。南峰は遠いように見えるけど、ここから10分位のものですよ、と言われて行ってみることにする。

南峰はイヨフウロのお花畑だった。展望を楽しんで往路を引き返す。

帰りはわりと飛ばしたが猫山山頂から約1時間だった。「ひろしま百山」猫山の項をみると、山頂からの下り60分となっている。「ひろしま百山」のコースタイムがきつめなのか、こちらの体力が落ちたのか、どちらかはわからない。

今日も幾種類もの草花をみた。しかし、ネコヤマヒゴタイは分からなかった。少しは勉強して行ったのだが。台風でだめになったのかな。自分の目が悪い(知識がない)ことを棚にあげて心配してみる。

フウロはあちこちにいっぱい咲いていた。ワレモコウもあった。トリカブトの小群落をみた。大きなトゲトゲしい葉っぱをつけたアザミがあちこちで倒れていた。うす茶色で目玉印を片側に2つ持ったチョウの羽の先端がほころびているように見える。台風の影響だろうか。みんな健気に生きている。

2005年07月16日(土)追加:
後日メール交換をするようになった方から、私(土曜日)の翌日(日曜日)に登っていたと連絡を受けていた。ネコヤマヒゴタイはちゃんとあったそうだ。

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2004年05月15日

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福田頭
(出発帰着:比和町総合運動公園)

2004年05月15日(土)、単独

はじめに

2004年05月15日(土)、単独
福田頭
(出発帰着:比和町総合運動公園)

久しぶりの比婆地方である。野性味あふれる登山道に大満足。このコースは、比和町が平成7年(1995年)に50年ぶりに復元・整備したもの。できるだけ人工的なものを加えないという方針が貫かれている。なお、駐車場については、総合運動公園(宿泊研修施設かさべるで)が推奨されている。

今日のコースタイム:
運動公園(14分)福田上集会所(45分)林道終点(57分)三の滝(50分)大波峠(31分)福田頭
 小計3時間20分(全ての休憩を含む)
福田頭(18分)兎舞台頭(45分)大規模林道(52分)福田上集会所(11分)運動公園
 小計2時間06分
総合計5時間26分(山頂休憩48分を除く)

運動公園9:09-福田上集会所9:23-林道終点10:08-一の滝10:38-二の滝10:58-三の滝11:05-おおはノ峠11:55、11:58-1161m12:06-福田の肩12:14-小ピーク12:23-福田頭頂上12:29、13:17-鞍部13:27-小ピーク(展望地)13:29-兎舞台頭13:35-1066m附近13:49-(ジグザグ)-小ピーク手前14:00-昇龍の滝14:09-大規模林道14:20-福田上集会所15:12-運動公園15:23

集会所を過ぎたところで、こちらに歩いてくる中年男性一人と話をする。縦走して下りるつもりだったが、沢の水が多そうなので、下り口の沢を渡ることができるかどうか心配だ。そこでピストンすることにした。ならば、車でこちら側を行けるところまで行こうというので、車を取りに引き返すのだという。

人家がなくなり、右の林道に入ってすぐの分岐で、左右どちらにしようか迷っていると、件の男性が左へ案内してくれた。三年前に今日同様ご夫婦で来たことがあるらしい。こちらが写真を撮り始めたのですぐに二人は見えなくなってしまい、再び追いついたのは、頂上ですでにお弁当を食べているところであった。なお、道はしばらくして林道と合流した。

一の滝の見学を終わって引き返すときに、下から登ってきた男性二人と挨拶を交わす。頂上で写真を撮っているときに追いついてきた男性5~6人の仲間の人たちのようだ。

時間を気にせずに随分とゆっくり登った。途中で植物観察中の家族連れの一団を追い抜いた。福田頭の肩手前で、頂上へ1000mの標識をみたときにはびっくりした。まだそんなに距離があるのか。しかし、肩までの急登をこなせば、後は山頂稜線上のおだやかな道である。

キツツキのドラミングが頂上の方向から聞こえてくる。やがてその音が後から聞こえてくるようになれば頂上は近い。

頂上についていつもの通りに写真を撮っていると、あの山は何という山ですかと一人の男性から聞かれた。大山だと思うがと言いつつ、コンパスで角度を測って声の主が持っていた地図に落とせば、間違いなく大山である。

そこに、あれは大山ですよ、と声がかかる。一の滝ですれ違った人たちのようだ。昔山歩きをやっていたらしい。あれが、船通山という声もあがるが、船通山は竜王山のちょうど向こうで見えないだろう。

なお、初めての山にカシミール展望図を持っていくことはしていない。一生懸命にコンパスで角度を測って、スケッチをして写真を撮り、家に帰ってから行うパソコンでの確認作業を楽しんでいる。

頂上から北をめざす。兎舞台頭からの下りは急で滑りやすい。しかし、みごとなブナ帯である。巨木の中には樹齢300年以上のものが含まれるという。登山道を50年ぶりに復元・整備した比和町に感謝である。

1066mピークの先の標高1020m附近から先は急坂である。このあたりからは、尾根をまっすぐには行かず、進行方向左手にジグザグの小道をつけてあるので、それに従う。再び尾根に戻ってややゆったりした道を下り、小ピーク手前から、左手の沢に向けて下り、昇龍の滝の下にでる。

沢沿いのそれ程急ではない道を下る。沢に水は多かったが、靴の中までぬれるほどのこともなく下りきる。林道沿いでホオノキを何本か見つける。対岸に3~5本一塊になっているところでは、満開の花、蕾、咲き終わった花が10個位づつあって見事であった。双眼鏡で覗くと大きな花がしっかりと見えた。

帰りの林道にハクウンボクが1本、白い花が鈴なりである。丸くて大きな葉、間違いないだろう。法面に植栽されたものかもしれない。なお、「葉による野生植物の検索図鑑」誠文堂新光社(1988年)の葉脈の形は間違っていないだろうか。

山道では、最初から最後までユキザサが道案内をしてくれる。ラショウモンカズラの群落、チゴユリの群落もある。イカリソウ、スミレ類もみた。その他数々の花をみた。その中にフタリシズカ?もあった。例によって、同定作業はいつになることやら。

夕方から雨という予報に傘を持って山に入る。頂上でパラついてきた。幸い急坂の下山道でも傘をさすまでには至らない。大木の枝葉が頭上を覆ってくれているお陰である。林道まで下りると、傘があった方がよい程度の雨だということがわかる。帰り道でやや本格的な降りとなりワイパーを動かす。

行き帰りで道路沿いにキリの花が多い。庄原市立北公民館横に忠魂碑。

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2003年09月06日

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竜王山、往復
(出発帰着:熊野神社)

2003年09月06日(土)、単独

はじめに

2003年09月06日(土)、単独
竜王山(比婆山系)
(出発帰着:熊野神社)

3週連続の比婆山系である。竜王山から池ノ段まで往復するつもりで出かける。3週連続の雨模様である。傘を持って出かけるが竜王山山頂で豪雨退散。

今日のコースタイム:
熊野神社(30分)那智の滝(27分)天狗の相撲場(18分)竜王キャンプ場下(27分)竜王山山頂
 小計1時間53分(全ての休憩を含む)
竜王山山頂(6分)キャンプ場上(19分)天狗の相撲場(20分)那智の滝(19分)熊野神社
 小計1時間04分
総合計2時間57分(全ての休憩を含む)

熊野神社10:00-那智の滝10:30、10:35-沢(水場)10:50-天狗の相撲場11:02、11:08-キャンプ場下11:26-キャンプ場上11:48-竜王山山頂11:53-キャンプ場上11:59-天狗の相撲場12:18-沢を渡る2回12:24、12:27-展望あり12:28-那智の滝12:38-熊野神社12:57

駐車場には乗用車が2台、車の主はすでに出発したようだ。少し後にマイクロバスが続いて入り、リーダーの掛け声で準備体操を始める。 5~6人位のパーティである。

熊野神社から那智の滝までの間で数多くの花を見る。ツユクサ、ゲンノショウコ、ツリフネソウ、キバナアキギリ、アキチョウジ、ヤマジノホトトギスなど。滝を過ぎてギンリョウソウ、点々と咲いているのはカニコウモリ?(オクモミジハグマ-葉の切れ込みは少ない)、キャンプ場階段でミヤマトウバナ、ウメバチソウ、ネジバナ、ツリガネニンジン、カワラナデシコ、サラシナショウマなど。頂上にはウバユリの咲いた跡。その他デジカメには今日も一杯の花々。きちんと名前を書き出してもらえるのは何時になることやら。

今にも降り出しそうな天気のなかを順調に高度をかせぐ。キャンプ場上で雨が強くなり傘をさして頂上を目差すが、頂上広場が見える直前から豪雨。頂上広場に出たところでは横殴りの 強風で傘を真横にさす。

あたりはガスって何も見えない。登山道のほんの20~30m先が頂上のようだ。方位盤らしきものが見える。勇気を振り絞って前進、方位盤の文字を確認する(池の段、立烏帽子、比婆山、毛無山、大山、道後山、猫山)。ほんとうに怖い。すぐに来た道を引き返す。

土砂降りの雨もキャンプ場を過ぎるころから和らぐ。もう少しで天狗の相撲場というあたりで、下から登ってくる男女2人組みに声をかけられる。マイクロバスの小パーティの人ではないようだ。自分たちもさっき雨に叩かれたと話していた。あの豪雨の中をよく引き返さなかったものだと思う。

駐車場に着くとマイクロバスはなかった。途中で下山したのだろう。一人の男性が着替えをしている。キャンプ場の階段ですれ違った人のようだ。こちらも着替えをしていると、マイクロバス(県民の森と書いてある)が一台入ってきて、小パーティが雨の中を登っていった。リーダーらしき人は上下黒づくめでかためている。登山教室なのだろうか。半端じゃなさそうである。

今回靴を買い換えた。今まで履いてきた靴の踵部分の底が、左右両方とも外側にそぎ落とされたような状態になってきたためだ。改めて山行の回数を数えてみると約120回(3年1か月)であった。平均的には靴の寿命は100回位(100日使用)が目安になるという。普通の人では約5年で到達するペースのようだ。

佐伯区の登山専門店で購入のアドバイスを受ける。足の長さは左右とも25.5cm、足回りは右が足の長さと同じ25.5cm、左はそれより1cm大きい。右利きで左足を支えに使うことが多いということか。

靴底が滑りにくいもの、という条件で選んでもらった。最初に出された靴は何となく左足が入りにくい。アドバイザーが首をかしげる。もう少し幅広のものに交換してOK、店内に設けられた坂道を上る。下りで急に止まっても指先が靴にあたることもない。シルバのコンパスといっしょに購入する。

熊野神社から登るコースは、県民の森開設(昭和47年)以前にはメインルートとして親しまれていたコースだという。登山道は県民の森側のように無理に押し広げられることなく昔のままの雰囲気を残している。

老スギ群の根っこ、むき出しの岩、小石のじゃりみち、粘土質と様々な状態の道を行く。下山では雨が流れ落ちて川のようになった道を下る。新品の靴はこのような登山道でその真価をいかんなく発揮してくれた。

なお、下りでは踵からではなく足の前側から着地するようにアドバイスを受けたが、すでにその通りやっているみたいだ。この方が、筋肉を使う(筋肉痛にはなる が)けれども関節を痛めることが少ないのだという。

道路法面の白ユリは首を垂れているものもある。黄金色の稲穂も首が垂れてきた。早いところでは稲刈りも終り「はざがけ」(天日乾燥)されている。

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2003年10月04日

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竜王山~池ノ段、往復
(出発帰着:熊野神社)

2003年10月04日(土)、単独

はじめに

2003年10月04日(土)、単独
竜王山~池ノ段往復
(出発帰着:熊野神社)

秋晴れが期待できる天気だ。前回涙をのんだ池ノ段までの往復を試みる。竜王山、池ノ段ともに花はあまり無かった。しかし、広島県西部地方の展望を大いに楽しむことができた。なお、下記コースタイムには、お花の鑑賞時間帯と歩きに徹した時間帯との間に激しい落差があります。

今日のコースタイム:
熊野神社(39分)那智の滝(20分)天狗の相撲場(20分)竜王キャンプ場下(26分)竜王山山頂
 小計1時間52分(全ての休憩を含む)
竜王山山頂(18分)立烏帽子駐車場(16分)池ノ段
 小計38分(休憩を含む)
池ノ段(14分)おっぱら越(34分)立烏帽子駐車場(27分)竜王山
 小計1時間15分
竜王山(7分)竜王キャンプ場下(9分)天狗の相撲場(11分)那智の滝(11分)熊野神社
 小計38分
総合計5時間(池ノ段先の往復時間を含む)
 (昼食および帰りの竜王山展望時間合計を1時間19分として除く) 

熊野神社9:03-那智の滝9:42、9:45-沢(水場)9:56-天狗の相撲場10:05-キャンプ場下10:25、10:29-竜王山10:55、11:11-立烏帽子駐車場11:29、11:33-鞍部(池の段前広場)11:45-池ノ段11:49-頂上先のピーク11:56、12:53-池ノ段12:55、13:03-おっぱら越13:17-沢(水場)13:26-立烏帽子駐車場13:51-竜王山14:18、14:44-キャンプ場下14:51-天狗の相撲場15:00-那智の滝15:11-熊野神社15:22

神社内のシャガ群生地あたりに、ツリフネソウ、キバナアキギリ、アキチョウジなど。いずれも花はすでに終わりか。花をつけているキバナアキギリも背が低いようだ。その先でオクモミジハグマなどを見ながら登る。

天狗の相撲場を過ぎると、青いドングリ(コナラ?)がたくさん落ちている。テント場に着くと、キュウシュウコゴメグサ?がほんの少し花を残している。ゲンノショウコの赤紫も美しい。階段を上がると、ウメバチソウが迎えてくれる。さらにその上にはアキノキリンソウである。竜王山ではマツムシソウが少し残っている。

頂上での超展望を楽しんで(大山は見えず)立烏帽子駐車場をめざす。林道にそって造られた山道をいく。ツリガネニンジン、タンナトリカブトなど。駐車場からは、立烏帽子山の南側巻き道(林道)を行く。池ノ段ではリンドウが多い。

池ノ段から2~3分南に行ったところで昼食をとる。広島県西部方面の展望を楽しむが資料がなく全く同定はできない。手前の山並みを基準にしてスケッチをとっておく。

池ノ段からおっぱら越、千引岩(ちびきいわ)を経て立烏帽子駐車場に戻る。千引岩の前後では左手にブナ自然林があり、その向こうに御陵、毛無山~牛曳山の稜線が見え隠れする。紅葉はまだ始まったばかりである。

竜王山に帰り着き、改めて西中国山地の遠望を楽しむ。その位置は、福田頭~吾妻山の方角である。雲間からさす太陽の光で、往路よりも山の輪郭がはっきりしているようである。写真屋さんも一人、二人カメラを据え付けている。振り返ると、大山も見えているが山頂部分には雲がかかっている。

さすがに人気の山域である。人に出会わなかったのは、おっぱら越~立烏帽子駐車場間だけである。竜王山からの下りは走った。

疑問種:
ヤマニガナ、アザミ、キク

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2003年09月27日

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牛曳山~伊良谷山~毛無山、縦走
さらに、烏帽子山~(御陵)に至る
(出発帰着:六ノ原駐車場)

2003年09月27日(土)、単独

はじめに

2003年09月27日(土)、単独
牛曳山~伊良谷山~毛無山縦走、さらに烏帽子山~(御陵)に至る
(出発帰着:六ノ原駐車場)

今日のコースタイム:
六ノ原(31分)牛曳谷入口(41分)牛曳滝(45分)牛曳山
 小計1時間57分
牛曳山(13分)伊良谷山(32分)毛無山
 小計45分
毛無山(29分)出雲峠(32分)烏帽子山
 小計1時間01分
烏帽子山(18分)御陵下の管理センター分岐(43分)六ノ原
 小計1時間01分 
総合計5時間05分(昼食時間57分を除く全ての休憩を含む)

六ノ原10:11-登山道入口10:25-牛曳谷入口10:42-水場11:02-牛曳滝11:23-稜線11:50過ぎ-牛曳山12:08、12:15-伊良谷山12:28-鞍部12:42-小ピーク12:49-毛無山13:00、13:57-鞍部14:06-ききょうが丘ピーク14:15-出雲峠14:26-水場14:35-調査9号地点14:38-烏帽子山14:58、15:12-鞍部15:16-管理センター分岐15:30-管理センター分岐15:45- (スキー場)-六ノ原14:13

久しぶりに天気の良い日に登れそうである。ところが庄原に入って深い霧、どうなることかと思ったが、現地に近づくにつれて霧は晴れていった。駐車場にはすでにかなりの数の車が止まっている。さすがに今日は人が多そうである。しかし、牛曳山の登りでは誰一出会わない。一人静かに花を楽しむ。

牛曳谷入口を入るとシラカバ林である。広島県内にシラカバ林があることは今まで全く知らなかった。しばらく行くとチョウセンマツもある。牛曳谷では全体を通してキバナアキギリを多く見る。その他、オオカニコウモリ、モミジガサ、ウワバミソウなどの地味な花が多い。アキチョウジ、アキノキリンソウもある。ツルリンドウも見つけた。その他、キクバヤマボクチ。

牛曳山直下で展望を楽しむ。136度(磁北から)の方角に1055mピークが大きい。その左手後方に、道後山が見える。道後山~1055mピークの間に、猫山、多飯が辻山も見えているようである。200~220度には、竜王山、立烏帽子山、池ノ段も見える。最奥に見えているのは四国の山々だろうか?そうこうしているうちに、単独登山者(男性2人)に追いつかれた。

毛無山までの縦走路では再び一人旅となった。このコースを歩く人は少ないようである。頂上に着いてみれば数組が弁当を広げている。出雲峠経由もあれば直接毛無山を目差してきた人もいるようだ。毛無山の頂上は草原が広がり比婆山系の主な山を全て見ることができる。360度の展望が得られるのでここだけでも満足できるだろう。足元にはマツムシソウ、リンドウなど。

烏帽子山の登りではスミレ類としか思えない花を2種類足元に発見する。狂い咲きをしたのだろうか。 登りでは下山中の3組のパーティとすれ違う。山頂には8人位の団体さんと男女1組。

烏帽子山山頂から御陵を望む。右肩に見えるはずの池ノ段は、立ち木にはばまれて見えないようである。そのさらに右手に吾妻山を望む。中腹の大膳原を見ると、こちらに向かって1本の登山道が真っ直ぐについているのが良く分かる。先週、雨 で見通しの全くない中を地図とコンパス、それに道標だけを頼りに往復した道である。さて、毛無山では確認できなかった宍道湖が見えるようである。

いつの間にか全く一人になっていた。すべての人が去った後の余韻をしばらく楽しんで御陵に向かう。御陵を踏んで下るつもりにしていたが、山頂手前の鞍部からそのまま御陵の左下を巻くようについているブナ林の中の道を下っていった。気持ちがよい。最後はスキー場の中を通る。駐車場手前で出雲峠経由で下山したと思われる件の団体さんといっしょになった。その手前で見た黄色い花はメタカラコウか?