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2007年11月18日

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包ヶ浦自然歩道(博打尾)~かや谷コース~弥山~駒ヶ林~駒ヶ林尾根
(出発帰着:宮島桟橋)

2007年11月18日(日)、Si、Tuさん

当山行で左ひざ関節を痛め、その後加療休養を余儀なくされる。

このページの目次です

はじめに

紅葉谷~博打尾~ロープウェイかや谷駅~弥山駒ヶ林尾根~多宝塔
(出発帰着:宮島桟橋)

Siさん、3回目の同行である。例によって、高級車でお出迎えを受ける。今回新たに加わったTuさんの車を私の駐車場に置き、3人で出発する。

今回は、いよいよ十方山と意気込んでいたのだが、少し冷え込むかもしれないというので、行き先を2日くらい前に宮島に変更する。宮島口桟橋では、高級車お断りの駐車場があり、右手に少し入り込んだ場所で駐車場を見つける。

さて、今日の北国は大分冷え込んだようである。また、広島市の隣の東広島市でも雨が降ったりして、天気が変わりやすかったようだ。

宮島でも気温は少し低めだったかもしれない。しかし、山頂で浴びる紫外線は温かく感じた。小春日和の中、大勢の観光客(紅葉)や登山者とも山中ではほとんど行き交うことなく、マイナーコースで存分に自然を楽しむことができて満足。

今日のコース&コースタイム

宮島桟橋8:16-かや谷コース登山口8:42-ベンチ8:57-ベンチ(ピーク)9:02-包ヶ浦分岐9:06-稜線9:23-302m9:32-ピーク9:43-410m台9:47-ロープウェイかやたに駅9:55-ピーク岩場420m台10:02-ロープウェイししいわ駅10:14-不消霊火堂10:30-弥山10:47、11:06-不消霊火堂11:12-仁王門跡11:21-大元コース分岐11:27-駒ヶ林11:33、12:35-最後の岩場(祠?)12:49-多宝塔13:30、13:41-宮島桟橋13:55

宮島桟橋(26分)取り付き口(24分)包ヶ浦分岐(26分)302m(23分)かや谷駅(19分)獅子岩駅(33分)弥山
 小計2時間31分
弥山(27分)駒ヶ林(55分)多宝塔(14分)宮島桟橋
 小計1時間47分(多宝塔付近11分加える)
総合計4時間37分
 (弥山19分加える、駒ヶ林1時間02分除く)

紅葉真っ盛りの宮島を歩く

朝8時から船は人で一杯である。紅葉の季節、観光客が多い。帰船時にも、続々と団体さんが宮島に渡るのとすれ違った。宮島が元気になるならば、それはそれで喜ばしいことである。

宮島自然植物実験所の向井誠二技術専門職員によれば、16日の段階で、「岩惣前の橋から紅葉谷全般に紅葉が見頃・・・今日から4-5日間は見頃」とあり、朱塗りの橋が入った写真が掲載されている。ちょうどいい時期に来たものである。

ゆっくり歩いて登山口に向う。宮島の紅葉は赤(もみじ)が多く、ときにまじる黄色(イチョウなど)が美しく映える。三段峡よりもきれいかもしれない(彼の地では 、どちらかというと黄色を主にして赤が入るようだが、今年は赤が少ないという)。

岩惣前を通り過ぎ、右手朱塗りの橋を渡るべきを直進してしまい、趣のある家屋を右にしてせまい山道を行く。しかし、すぐに行き止まりとなり引き返す。橋を渡り、紅葉谷ロープウェイ駅方面に行く。

かや谷コースの取りつきは、紅葉谷(ロープウェイ駅)手前で左の車道に入り、やや行ったところの橋を渡って右側にある。そこから、毛利元就奇襲の地である「博打尾」(ばくちお)を通り、包ヶ浦に抜ける遊歩道を正面に分けて右手山道に入る。

このコースは、ばくち尾コースとも言われている。ある新聞記者さんは、このコースは通ってはいけない(難しいから)ときつく言い渡されたそうである。それだけ自然の残るコースであり、私のお気に入りのコースとなっている。

尾根まで登りつくと東側の海が見える。Siさんは船を持っており釣りなどを楽しんでいる。だから、眼下に見える島々はすべて頭に入っている。Tuさんも釣りをするようだ。二人して釣り談義に花を咲かせながら山頂部に至る。

弥山山頂からの展望

山頂部に至る頃には、船上でみた黒い怪しげな雲も消えて、やや霞むものの良い天気となる。しばし展望を楽しむ。今回は、十方山周辺部と海側の展望をややくわしく見てみた。

弥山から南南西の方角、すぐ下に駒ヶ林 (山頂に大きな一枚岩あり)を見下ろす。その左上奥、海に面した一列の山並みの後に羅漢山が大きく、山頂にレーダードームを認める。

駒ヶ林の右裾下には、対岸の大野の町をみる。そこから右へほぼ同じ高さの山並があり、右懐に白い建物をみる。大野権現山~船倉山である。大野権現山(山並左手の一番高い山)の真後ろやや右に吉和冠山の懸崖を見る。

羅漢山と吉和冠山のほぼ中間点の尖がりは鬼ヶ城山。鬼ヶ城山の左奥に小五郎山、右奥に安蔵寺山、右谷山をみる。

海岸部に目を戻すと、船倉山(白い大きな建物のやや右上)のほぼ真後ろに、形のよい山がある。大峯山である。大峯山の左に、西大峯が連なり、その左奥の少し高い山は、板敷山である。

大峯山から右へ、藤ヶ瀬山883mを経て阿弥陀山へ山並が連なる。ただし、その途中は、手前の野貝原山山頂部(三角点~アンテナ群)にさえぎられて見えない。大峯山の右裾奥に、もみのき森林公園南の981mが頭を出し、そのさらに右に小室井山1072.2m(もみのき森林公園北)がわずかに頭を出す。

981m(もみのき森林公園南)の右裾から右へ、最奥にある十方山(南西尾根1210m台付近~十方山1318.9m・・・1328m・・・論所~奥三ツ倉~前三ツ倉)が覆いかぶさる。そして、十方山瀬戸滝南尾根(1250m台~1150m台)が、その懐にある。

したがって、一番手前にある野貝原山の左裾奥に、大峯山の右裾を認めて、さらにその後に山並があれば、それが十方山ということになる。なお、十方山山頂の位置は、小室井山のわずかに右奥となる。

今日は、十方山の位置に山並を認めることはできた。しかし、それが十方山そのものなのか、それとも大峯山右裾なのかについて、はっきりと確認することはできなかった。また、小室井山も同定できていない。

大野権現山~船倉山の右には、野貝原山山頂部の二つのなだらかなピーク(三角点~704mアンテナ群)がある。野貝山三角点のすぐ右奥(アンテナ群よりは左)に、湯来冠山をみる。野貝原山の右に極楽寺山が続く。

極楽寺山の左奥に、東郷山があり、東郷山の右裾は極楽寺山を覆いつくす。それらの左に、極楽寺山山系の679.5m(アルカディア・ビレッジ西側)と東郷山系の819.2m(東郷山南西)があり、その間に天上山をみる。

極楽寺山の右奥にみえる窓ヶ山の右奥に、窓・東峰の右肩698.4mをみる。その右に向山がある。

駒ヶ林からの展望

弥山から駒ヶ林へ移動して食事とする。駒ヶ林へ着いた時には、単独者2名程度だったものが、しばらくすると、山頂部の一枚岩がヒトで埋め尽くされ、通路さえなくなってしまった。 弥山の展望台にもヒトが鈴なりとなっている。

ただし、見通しがもっとよくなり楽しめた。海側をみると、大黒神島の右奥に多くの島々を認める。その後を、周防大島が右から左に覆いつくしている。

大黒神島の右奥に、柱島がある。戦艦「大和」の泊地だったところである。柱島の沖では、戦艦「陸奥」が謎の大爆発を起こして沈没している。その位置は、柱島の右手前にある端島の右奥である。

柱島のやや右懐には、手前から保高島、手島が折り重なる。柱島の左奥に、鯛峰(周防大島)がある。大島は、さらに左へ向けて、最先端部の68.3m~40.1mまで延びている。

鯛峰のすぐ左奥には、片島が大きく頭を出している。その位置は、柱島の左裾奥になる。ただし、今日は片島と大島の区別はつかない。そして、柱島の左横手前に、小柱島がある。

小柱島の左横後ろに、情島がある。その左後ろに、由利島の174mピークが大きく、右後に由利島の三角点102.9mをみる。一見すると、由利島の二つのピークを別の島と間違えそうである。

それらの右横に、諸島115m、そして、津和地島68.7m(大黒神島の後ろ)が並んでいる。

駒ヶ林で、年配の男性がシルバコンパスを手に山座同定をしている。方位一覧表 (おそらく数値入り)を用意してきているようである。うれしくなってしまう。

駒ヶ林の尾根を下る

昼食後、駒ヶ林~多宝塔の尾根を下る。ふもとの大願寺境内で猿回しを少し見学して桟橋に向う。観光客が行き交いまっすぐには歩けない。船も満杯でピストン輸送をしている。宮島がにぎわうのは嬉しいものである。

下山中、左足が少し辛くかばうような歩き方になった。そして、翌日、左脚の関節付近を見てびっくりした。腫れ上がって右関節部と形が異なって見える。歩くと痛い。Siさんの紹介で専門医を受診することになった。ただし、外来日の関係で来週の火曜日(11月27日)と決定する。その前に、関節液を106cc抜き取る。少し楽になる。

もしかすると、長期休養が必要かもしれない。

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なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。