2013年03月24日

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包ヶ浦自然歩道(博打尾)~かや谷コース~大砂利~海岸道路
(出発帰着:宮島桟橋)

2013年03月24日(日)、単独

  • 2013年12月01日(日)
    かや谷コース尾根~大砂利集落(海側から回る)~奥の院
  • 2013年04月07日(日)
    かや谷コース尾根~大砂利集落(山側から回る)~奥の院
  • 2013年03月24日(日)
    かや谷コース尾根~大砂利集落(海側から回る)〜海岸道路を帰る

このページの目次です

はじめに

かや谷コース~大砂利~奥の院の予定ででかける。

今日の予定では、まず、かや谷コース~鷹巣砲台跡の小尾根を乗り越えて、大砂利まで下る。そして、大砂利の集落横を通って再び山に入り、奥の院をめざすことにしていた。

予定どおり、大砂利まで下ることはできた。しかし、大砂利の集落は、シカの被害を防ぐため農園ごと金網で囲われており、取付き道路に入ることができない。

あきらめて、海岸道路を帰る。途中で、道路沿いに鷹巣砲台跡の一部?を確認する。

参考:2013年4月7日再度挑戦、今日予定していた博打尾~大砂利~奥の院を走破した。

今日のコース&コースタイム

宮島桟橋9:15-包ヶ浦自然歩道入り口9:37、9:40-第3ベンチ9:56、10:01-弥山分岐10:06-かや谷コース尾根10:18、10:23-410m台10:39-(ほんのちょっと引き返す)-下り口10:40-大休み10:46、10:48-大砂利地蔵10:55、11:03-尾根近く(標高240m台)11:08、11:12-大砂利(農地)11:48(探索)11:52-海岸道路12:10、12:23-大砂利入り口12:25、12:30-(大砂利集落取付き付近を探索して引き返す)-大砂利入り口12:38-腰細浦神社12:48、12:51-鷹ノ巣浦神社13:05、13:37-鷹巣砲台跡のごく一部?(海岸道路脇)13:54、14:02-鷹巣砲台跡取付き(海岸道路、標高110m台)14:19-鷹巣砲台跡取付き確認(包ヶ浦自然公園最南端)14:35-毛利元就上陸之跡14:44-旧杉ノ浦隧道14:53-(杉ノ浦集落)-うぐいす道15:10-宮島桟橋15:17

  • 宮島桟橋(22分)包ヶ浦自然歩道入り口(21分)弥山分岐
     小計51分(自然歩道入り口3分、ベンチ5分を加える)
  • 弥山分岐(12分)かや谷コース尾根(16分)410m台
     小計33分(尾根5分を加える)
  • 410m台(1分引き返す)下り口(6分)大休み(7分)大砂利地蔵(45分)大砂利、農地(18分)海岸道路(2分)大砂利入り口
     小計1時間29分
     (大休み2分、地蔵8分を加える、探索4分、海岸道路13分を除く)
  • 大砂利周辺探索
     小計13分(大砂利休憩5分を含む)
  • 大砂利入り口(10分)腰細浦(14分)入浜(17分)鷹巣砲台跡のごく一部?(42分)毛利元就碑(33分)宮島桟橋
     小計2時間39分(腰細浦3分、入浜32分、砲台跡8分を加える)
  • 宮島桟橋~大砂利入り口、3時間10分(探索4分、海岸道路13分を加える)
  • 大砂利入り口~宮島桟橋、2時間39分
  • 総合計6時間02分
    (大砂利入り口5分、周辺探索8分を加える)

かや谷コース尾根を途中まで登る

紅葉谷から包ヶ浦自然歩道に入り、博打尾を経て、かや谷コース尾根に乗る。その尾根を410m台(かや谷駅の東側)まで南向きに登り、前方に宮島ロープウエーを確認して、少し引き返す。

引き返した地点から、東向きに、鷹巣砲台跡に至る小尾根(300m台~202m~150m台~194m)に向けて下る。

急斜面を小さなジグで下ると、すぐに良い道と交差する。標高は330m台か?(私の直近の山行記では、いずれの場合も標高約350mくらい、と記載している)。そこはちょっとした広場になっており、木製の古いベンチまである。大休みと言うらしい。

なお、大休みまで、かや谷コース尾根302m南の鞍部付近から、尾根東斜面に良い道がついている(2013/03/10山行記)。今日は、410m台付近から下ってみたくて、まずは、上記のとおり尾根上を大休み上部(410m台付近)まで登った。

大砂利に向けて下る

大休みから大砂利に向けて、かや谷コース尾根の東斜面を南向きに下る。良い道が続いている。足元の崖を石とコンクリートで固めた箇所がある。その昔、この道はかなり手が入っていたのであろう。

さて、しばらく行くと、右手に小さな谷が現われてくる。標高310mくらいの地点である。ただし、地形図では読み取れない。その谷をそのまま下ることもできるようである。

今日は、ちょっとその先まで真っ直ぐに行き、左から巻いて谷まで下る。水が流れている。かや谷駅横(410m台)から流れ落ちる沢の水である。この沢は、地形図でもわずかに読み取ることができる。

沢の横(左岸)に大砂利地蔵(標高290m台)がある。この道は、大砂利~かや谷尾根東斜面~博打尾~厳島神社周辺を結ぶ山道として、昔から利用されてきたのであろう。

宮島・大砂利地蔵

〈写真右〉大砂利地蔵
(大砂利~博打尾を結ぶ山道にある)

大砂利地蔵から右岸に渡り、大砂利をめざして下る。途中で、かや谷駅から南に流れる小尾根を、標高240m台の地点で越える。

小尾根を越えて、しし岩ロープウエー駅(標高430m台)の東面の沢に入る。頭上からは、ロープウエー駅のアナウンスが流れ落ちてくる。

ところで、大砂利地蔵から先も良い道が続いているだろうと、安心しきっていたらそうはゆかなかった。崩落個所があったり、踏み跡が分からなかったりと、多少苦労しながら、大砂利まで下ることになった。

宮島・しし岩駅南東面の沢

〈写真左〉しし岩駅南東面の沢を行く
(踏み跡を追って下る)

奥の院取付き口を探して、大砂利周辺を探索する

やがて、目の前に金網の壁が現われる。大砂利の農園の北側まで、無事下ってきたようである。ちょうど、二万五千分1地形図の黒実線の先端辺り(標高70mくらい)である。
(注:2013年4月7日山行のGPS軌跡では、標高85mくらいの地点で金網にぶつかっている)

金網を見て、やっと大砂利まで下ってきたかとほっとした瞬間、一頭のシカが金網に沿ってドドッと駆け下って行くのが見えた。この金網は、シカ除けのために、大砂利の集落と農園全体を囲んでいるものだった

奥の院への取付きは、この金網の中にあると思われる。しかしながら、金網の入り口には鍵がかかっており、中には入れそうにない。

さてどうするか、取りあえずシカが逃げたのと反対方向へ、金網に沿って山側へ少しさかのぼってみた。しかし、全体の様子が全く分からない。

改めて地形図を見直してみると、海岸道路から奥の院の方角に向けて、集落の先まで黒実線が延びている。今日は、奥の院の取付きはそこにあると考えて、何とかここまでやって来たのだった。

しかし、山側からは奥の院に至る道に取付くことができない。そこで、海岸道路から集落に入ってみようと考え、海岸の方角めざして、先ほどシカが走り去った金網沿いの踏み跡を下った。

しかし、ここから海岸道路に出るのは容易ではなかった。すぐに金網沿いには歩けなくなり、しかたなく、岩のゴロゴロした小沢を怪我をしないように慎重に下った。

沢は農園の北~東側を流れており、何とか無事に海岸道路に出た。そして、道路を南東の方角に少し行き、大砂利の集落に向けて右折した。おおむね地形図のとおりである。

しかし、しばらく行くと、こちら側でも集落全体が金網ですっぽり囲まれている。その向こうに、502m~弥山の鞍部(奥の院)が見えているものの、どうすることもできない。今日はここまでとあきらめる。

宮島・弥山

〈写真右〉大砂利集落から見る弥山
(集落の向こうに弥山を見る。その位置は、画面右のしし岩駅ピーク・430m台の左奥である。その位置関係から、弥山の方が低く見えている。奥の院の位置は、画面左の鞍部あたりだろう)

後日注:
海岸道路の車止めゲート(大砂利入り口付近)の横から、奥の院取付き道路に至る踏み跡があるという。農園の南西側を山に向かって行くようである。

なお、かや谷コース尾根から大砂利まで下りてきて、海岸道路に出ることなく奥の院取付き道路に至るには、農園の山側(北~西)を回り込むことになる(参照:2013年4月7日山行記)。

海岸道路を桟橋に向かう

大砂利の集落から引き返し、再び海岸道路に出て包ヶ浦をめざす。大砂利付近の海岸道路を歩くのは、2003年6月7日以来であろう。

今日は、「海から詣でる厳島・七浦巡り」の腰細浦神社と鷹ノ巣浦神社(入浜にある)の二神社に詣でる。鷹ノ巣浦神社は、その名前のとおり、元々は鷹ノ巣浦にあったものを、鷹巣砲台(低砲台)建設に伴い、隣りの入浜に移したものという。

鷹巣砲台跡は、鷹巣山(標高194m)山頂およびその周辺(高砲台)では、その遺構はよく残っている。しかしながら、海岸部(低砲台)では、鷹ノ巣浦の砂浜がなくなってしまったために、砲台の石垣や砲座などが大きく崩れ落ちているという。

今日は、宮島の代表的な汽水湖も見学した。

宮島・汽水湖

〈写真左〉入浜の汽水湖
(汽水湖の奥に、かや谷駅東側のピーク410m台を見る)

入浜から鷹ノ巣方面にしばらく行ったところで、道路脇に、鷹巣砲台のごく一部?が残されているのを知った。前回歩いた時には気が付かなかったものである。

その位置は、鷹巣山(標高194m)から、南向きに海岸に向けて流れる尾根の上(標高50mくらい)である。

小さな穴を掘って、その壁を煉瓦とコンクリートで固めているようである。ただし、これが鷹巣砲台跡(明治期)の一部かどうかはよく分からない。あるいは第二次世界大戦中の監視所の一つであろうか。

そして最後は、包ヶ浦を経て、杉ノ浦から宮島桟橋まで歩いた。

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『孫と歩く~ユネスコ世界文化遺産の島・厳島~』

宮島のトピックス満載です。
なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。