2013年03月17日

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大元川左岸コース~前峠~焼山~駒ヶ林~弥山~かや谷コース~包ヶ浦自然歩道(博打尾)
(出発帰着:宮島桟橋)

2013年03月17日(日)、単独

仁王門

〈写真〉弥山「仁王門」
(1999年9月24日、台風18号による強風で倒壊、2012年10月再建)

このページの目次です

はじめに

ここのところ、宮島東海岸にある鷹巣砲台跡の周辺を歩いてきた。そうした中で、かや谷コース尾根の東斜面に大砂利に至る良い道があることを知った。

それともう一つ、前峠(大元川上流)の東側にある岩壁を越えて、駒ヶ林方面に至る踏み跡があるらしいことも前から気になっていた。

今日はそれらのコースを歩きたくて、まずは大元公園から取付き、大元川左岸コースを登った。そして、前峠から無事岩壁を越えて大元公園コースに合流し、駒ヶ林まで登った。しかしながら、岩壁途中で無駄な体力を使ったため、大砂利裏街道の探索は後日に改めた。

今日のコース&コースタイム

宮島桟橋9:46-大元公園入口10:05、10:07-大元コース分岐10:14-稜線10:54-前峠10:56、最初の挑戦失敗、11:20-休憩11:26、11:33-休憩11:34、11:37-休憩11:47、11:52-焼山11:56、12:03-大元公園コース合流12:06-駒ヶ林分岐12:11-駒ヶ林12:16、12:49-駒ヶ林分岐12:52-仁王門12:57、13:00-御山神社分岐13:04-弥山巡り13:07-弥山13:14、13:15-不消霊火堂13:21-紅葉谷コース分岐13:29-しし岩駅13:36、13:37-展望13:46、13:50-かや谷駅13:54-砲台跡分岐14:01-302m14:17、14:20-包ヶ浦自然歩道合流14:30-ベンチ休憩14:34、14:42-(博打尾)-降り口探索14:56、15:04-道路15:09(降り口探索)15:13-宮島桟橋15:29

  • 宮島桟橋(19分)大元公園入口(7分)大元公園コース分岐(42分)前峠
     小計1時間10分(途中休憩を加える)
  • 前峠(36分)焼山(3分)大元公園コース合流(10分)駒ヶ林
     小計56分(焼山7分を加える、探索24分を除く)
  • 駒ヶ林(8分)仁王門、大聖院コース分岐(14分)弥山
     小計25分(仁王門3分を加える)
  • 弥山(14分)紅葉谷コース分岐(7分)獅子岩駅
     小計21分
  • 獅子岩駅(17分)榧谷駅(24分)302m(10分)包ヶ浦自然歩道合流
     小計53分(302m3分を加える)
  • 包ヶ浦自然歩道合流(23分)うぐいす道(16分)宮島桟橋
     小計59分(途中休憩8分、探索8分、探索4分を加える)
  • 宮島桟橋~駒ヶ林、2時間30分(探索24分を加える)
  • 駒ヶ林~宮島桟橋、2時間40分(弥山1分、獅子岩駅1分を加える)
  • 総合計、5時間43分(駒ヶ林33分を加える)

大元川左岸コース

宮島桟橋から海岸沿いを南向きに行く。大鳥居を見て厳島神社の裏側に回り込み、西向きに大元公園をめざす。途中で、小さなリュックを背負った子どもたちが大勢歩いている。目的はみな宮島水族館(みやじマリン)のようである。

大元公園に入り、しばらく行くと左右に分岐がある。大元公園コース(左手)、そして前峠山(423m)への分岐(右手前方)である。今日は、そのまままっすぐに真ん中の大元川左岸コースを行く。このコースを登るのは、2005年3月19日以来だろう。

大元公園コース:大元公園~大元川右岸~(駒ヶ林)~仁王門~弥山

全体的にゆったりとしたコースである。ただし、途中で道が崩れたりしていると、ほんのちょっと高巻く箇所もある。前峠のある小尾根手前で、踏み跡が不鮮明になってくる。今日はちょっと右手の高みにより過ぎて、360m台鞍部に登りつく。

前峠(380m台)

鞍部の右手には、前峠山(423m)へ登る踏み跡がある。反対側の南東の方角に小尾根上を少し行くと、左手(北向き)に大元川左岸コースのしっかりした踏み跡が下っているのを確認できる。

2001年2月25日以来、ここから幾度か下ったことがある。見覚えのある場所である。やはり今日は、ここまでの登りで少しコースを外れてしまった(西側に寄り過ぎた)ようである。

それはともかく、そのまま尾根を進むと、すぐに前峠(380m台)である。

前峠は大元川源流部にある。前峠から北側に沢が下っており、元々はそこに向けて大元川左岸コースが付いていたものと思われる。それが、いつぞやの大風による倒木で通行不能となったため、沢に向かってやや左手(前峠山の方向)に行って、そこから下るようになったものと思われる。

焼山490m台

前峠の東側斜面の上には岩壁が立ちはだかっている。焼山(490m台)に登るには、その岩壁を乗り越えなければならない。

岩壁手前の急斜面を東向きに登る。岩壁に突き当たり、岩の割れ目を探しながら、右手に移動しつつ登る。岩の割れ目の超急斜面に取付き、木の幹、岩角を持って体を押し上げる。

ほぼ垂直である。どう見ても登山ルートとは思えない。滑落しないよう慎重に元の場所に下りる。前峠近くまで下り、こんどは素直に踏み跡を追って行く。

東向きに、やや左手から岩壁に取付く。岩壁をすり抜けながら、適度にある展望岩場で休み休みしながら登る。焼山ピークを過ぎて、さらに東向きにちょっと下れば、焼山~駒ヶ林間の鞍部(標高470mくらい)に至る。そこで大元公園コースに合流する。

宮島・焼山

〈写真〉焼山からの展望
(手前、左から、(502m)~先峠山402m~三つ丸子367m。その向こうに、岩船岳が大きい。岩船岳と先峠山の間に岩船岳縦走路上の351m)

駒ヶ林(509m)

駒ヶ林は、ちいさな子ども連れの団体さん、その他でにぎやかである。

その中で、鍋の準備をしている人がいる。どう見ても一人二人の分量ではない。聞くともなしに聞いていると、後からグループが追いついてくるらしい。リーダーらしき人の名前が飛び交う。見知った方かもしれない。しばらく待つことにする。

先着組に続いて、しばらくして本隊が到着した。やはり、リーダーは顔見知りの方だった。芸北の山中でも、実際に何度かお会いしたことがある。最近、共通の知人の訃報があり、お互い通夜に参列していたことなど話しをして、お先に失礼をする。

弥山(529.8m)

駒ヶ林から下り弥山に向かう。駒ヶ林~弥山間の鞍部(大聖院コース分岐)の横には、仁王門が再建されていた。

弥山めぐり(西側)を登る。弥山の展望台はすっかり片づけられ、きれいに整地されていた。もうすぐ新しい展望台の建設が始まることだろう。完成が楽しみである。

弥山めぐり(東側)を下る。不消霊火堂前で、読経? 大勢の人垣ができている。ドラムの音などが山中に響き渡っていた。

不消霊火堂

〈写真〉不消霊火堂

かや谷コース

霊火堂前からなおも下る。鞍部で紅葉谷コースを左下に分け、やや登って、しし岩駅に至る。そこから山中に入り、かや谷駅まで下る。かや谷駅手前で、ロープウエイが行き交う向こうに、瀬戸の多島美を楽しむ。眼下に見えるのは入浜か。(3/24訂正:大砂利の農園と集落が見えている)

宮島ロープウエイ

〈写真〉宮島ロープウエー

かや谷駅の下をくぐり抜け、410m台まで登る。410m台はほぼ平坦になっている。その東側の先端部(ちょうど標高410mくらい)に、鷹巣砲台跡に至る小尾根への下り口がある。ただし、羊歯にかくれて見えない。
(3/24訂正:小尾根の取付きは、410m台の平坦部の先から少し下った標高400mくらいの地点である)

410m台を乗り越えると、尾根はやや左に振って、ほぼ北向きとなる。今日はその先で、302mを乗り越してしばらく行き、左に振って下った。途中で良い道が左手から降りてきて合流し、その先の包ヶ浦自然歩道を左折して、博打尾まで下った。

今日の寄り道コースは、踏み跡はあるものの、302mの手前から繁っている。今ではあまり踏まれていないようである。足元も悪くかなり気をつかう。

正解は、302m手前の鞍部から左に少し振って下るルートである。最近、電子国土を見ると、宮島の多くの山道が黒破線で示されているのが分かる。それらはおおむね正確である。そして、302m付近も正しく表現されている。
(3/24訂正:尾根からの下り口は、鞍部290m台のやや手前(南側)の標高約300m付近である)

なお、この鞍部付近から、かや谷コース東斜面を大砂利まで下る踏み跡があるらしい(2013年3月10日、一部のみ体験済)。

博打尾を下る

博打尾を下り、途中で紅葉谷(左手)に下ることなく、そのまま桟橋の方角(北西)をめざして、踏み跡を追って下る。今日も"うぐいす道"に出た。すぐ下に街並みがあり、その向こうに桟橋がある。

しかし、そこをまっすぐ下りることができなくて、今日も"うぐいす道"で右手から大きく回り込んで桟橋に至る。10分間隔になっているらしい連絡船に飛び乗って帰路に着く。

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『孫と歩く~ユネスコ世界文化遺産の島・厳島~』

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なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。