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2008年04月26日(土)、単独
恐羅漢山~台所原~〔カメイ谷(33曲り、亀井谷奥橋)~鳥越~中ノ川山〕周回~台所原~管理林道~夏焼峠
(出発帰着:牛小屋高原)
このページの目次です
はじめに
2008年04月26日(土)、単独
恐羅漢山~台所原~カメイ谷
牛小屋高原~立山ゲレンデ~恐羅漢山~台所原~カメイ谷(33曲り、亀井谷奥橋)~亀井谷林道~鳥越(岩倉山分岐)~中ノ川山~台所原~管理林道~稜線~夏焼峠~牛小屋高原
(出発帰着:牛小屋高原)
注:2008年10月25日山行記による注釈の最新版は11月14日付け
先日、広見林道を歩いた折に、半四郎山登山口の標識を見た。「山歩き」の”Kさん”は、広島県側から県境尾根を越えて、広見山~半四郎山を登って帰ってきている。できることならば自分でもそうしてみたい。何せ、国道488号で広見林道へ入ることは自分にはできそうもないから。
ただし、その為には、恐羅漢山~旧羅漢山の向こう側である旧匹見町の土地勘が必要となる。今日はその第一弾として、〈台所原~33曲り~カメイ谷〉のルートを確認してみることにした。
カメイ谷は以前一度、台所原の向こうで上から少しのぞいたことがある。2006年08月20日(日)広島山稜会、恐羅漢山~(台所原)~管理林道~夏焼峠 (出発帰着:牛小屋高原)のことである。その時には、台所原から踏み込んですぐに左手の小谷を急下り、川筋が見える位置まで下って引き返した。
さて、広島県側から出発してカメイ谷を下(亀井谷奥橋)から登るとすれば、〈中ノ川山近く~鳥越(岩倉山手前)~亀井谷林道~亀井谷奥橋〉ルートを取ることになる。 ここで問題となるのは、カメイ谷をうまくさかのぼれたとして、もしも、33曲りの取り付きがわからなければ、広島県側に帰って来ることはできなくなってしまうことである。そこで今日は、33曲りの落ち口だけでも確認できればよしとして、まずは台所原 ~33曲りルートでカメイ谷に下ってみようと考えた。
首尾よく33曲りからカメイ谷に入ることができたので欲が出てきた。カメイ谷を亀井谷奥橋まで下り、そこから亀井谷林道をさかのぼって、〈岩倉山往復~中ノ川山~台所原〉経由で帰ってこようとしたのだ 。しかし、体力的にはかなりきついものとなり、結局、岩倉山はパスした。
今日のコースタイム:
牛小屋高原(25分)地蔵(27分)恐羅漢山
小計52分
恐羅漢山(40分)台所原(29分)33曲り(13分)カメイ谷(58分)亀井谷奥橋
小計2時間20分
亀井谷奥橋(54分)鳥越手前登山口(32分)1086m(32分)縦走路(4分)中ノ川山(24分)台所原
小計2時間38分(縦走路休憩12分を含む、鳥越往復4分を除く)
台所原(10分)中之甲林道広場(28分)管理林道終端(13分)縦走路(11分)夏焼峠(23分)牛小屋高原
小計1時間31分(管理林道終端3分、縦走路3分を加える)
総合計7時間51分(全ての行動時間)
(恐羅漢山8分、亀井谷奥橋18分、鳥越往復4分を加える)
牛小屋高原9:29-地蔵9:54-縦走路10:16-恐羅漢山10:21、10:29-アシウスギ10:45-台所原11:09-第一突端11:15-第二突端11:20-第三突端11:32-33曲り11:38-カメイ谷11:51-石垣(右岸)11:57-左岸小谷12:01-石垣(右岸)12:03- 小谷(左岸)12:18-広見入口(左岸)12:32-堰堤(左岸)12:34-右岸に小滝(タズガエキ?)12:39-亀井谷奥橋12:49、13:07-屈折点13:17-屈折点13:34-天杉・恐羅漢登山口14:01-鳥越14:03-天杉・恐羅漢登山口14:05- 小コブ14:16、14:24-1086m14:37- 平坦部14:42-小コブ14:44-小コブ14:45-平坦部14:47-小コブ14:51(前方に縦走路をみる)-右折ピーク14:56(すぐ左から谷せまる)-小コブ15:00-小コブ(高い)15:03(左下に谷が沿っている)-縦走路15:09、15:21-中 ノ川山15:25-台所原15:49-管理林道入口15:59-管理林道終端16:27、16:30-縦走路16:43、16:46-夏焼峠16:57-牛小屋高原17:20
恐羅漢山:
時雨れている。雨傘をさし立山ゲレンデを登り始める。足元にはショウジョウバカマが多い。登りはじめてしばらくの間、右手尾根の樹林帯を行く。再びゲレンデに出て、リフトを過ぎ樹林帯に達する。地蔵がなくなっている?、台座しか見当たらない。いつの間にか雨は止んでいる。振り返ると、内黒山~サバの頭などが見える。
地蔵から樹林帯に入り、右手に尾根をほんの少し見上げる位置関係となる。小さな沢をみて右折、すぐに左折する。左手谷の向こうに雪をみる。ふたたび右折 して尾根を乗り越える。しばらく右手に谷をみて登る。やがて左折して同じ尾根に乗り直しゆったりと登る。縦走路まで登りつき左折、台所原への下りを右に分けて進み、恐羅漢山山頂に立つ。 見通しはあまり良くない。
山頂から引き返し、すぐ左折して台所原に向けて下る。急な坂道を気をつけながら下る。ササが刈ってあり歩きやすい。感謝。ブナ、ブナの連続。木々はまだ完全には芽吹いていない。正面右手、樹間の向こうに中 ノ川山、左手にカメイ谷の空を見ながら下る。下るほどに斜面はなだらかとなる。タムシバをみる。
33曲り:
台所原三差路(990m台平坦部)まで下る。まっすぐ行けば中ノ川山~天杉山、右折すれば中之甲林道である。今日めざすカメイ谷33曲りへは、中ノ川山方面へほんの少し行って、踏み跡を左へ入るはずである。しかし、この三差路を左折した方角に、ササを乱雑に踏みつけた跡がついている。つられて入り込む。
しばらく胸までのササをかきわけて進むと、踏み跡がはっきりしてくる。中ノ川山から南へ流れ落ちる尾根突端まで、ほんの少し登り気味となっている。尾根を巻き、概ね西を目指して少しずつ下るトラバース道を行く。細い踏み跡がササの中に続いている。左手はカメイ谷の急斜面である。足を踏み外さないように慎重に進む。途中で極小さな尾根突端をさらに2度通り越す。
33曲りは、カメイ谷782m(地形図表示)に向けて、南西に流れ落ちる支尾根上に付けられている。最高点は標高おおよそ900m前後の地点であろう。昔よく踏んだと思われる道が小刻みに付けられている。
カメイ谷落ち口手前で、右手の沢沿いに降りたため、最後は数メートルくらい垂直に滑り落ちるはめになってしまった。小枝を次々に持ち替えて重い体を支え、難を逃れた。33曲りの取り付きは、カメイ谷右岸に小谷(沢)をみて、さらにほんの少し登った地点 (標高790m台)になる。(この記述は間違い、下記参照)
後日注:当日の山行記では、33曲りの取り付きを、カメイ谷右岸に沿って標高790m台まで登った地点としている。すなわち、 取り付きはカメイ谷右岸そのものにあるとしている(当日は未確認のまま)。それを、2008年10月25日山行記にもとづいて、この"小谷(沢) 右岸に沿って少し登った地点(標高820m付近)"に訂正する。
33曲り~アマスギ谷は次のようになる。
「33曲りの取り付きは、カメイ谷右岸に流れ落ちる小谷(沢)を少しさかのぼった所にある。つまり、33曲りからカメイ谷に入るには、33曲り終端 (標高820mくらい)で小谷(沢)を左岸から右岸に渡り、その谷(沢)にそって少し下る。そこ(標高800mくらい)で右折してカメイ谷右岸の踏み跡に入る。しばらくして、いったんカメイ谷左岸に渡りすぐ右岸に渡りかえす。そのまま下ると、やがてアマスギ谷(沢)が 右手から落ちてくる」
以下、当日の山行記に戻る。
カメイ谷:
カメイ谷を下る。幾度か渡渉を繰り返すものの、踏み跡がありそれに従えば亀井谷奥橋まで下ることはそれほど難しいことではない。途中で幾つもの石垣をみる。 こんな奥まで人の手が入っていたのかと驚かされる。
カメイ谷(右岸)に降り立ち、左岸に渡ってすぐ右岸に渡り返すと、幅広の平坦な道があり踏み跡が付いている。木馬道の跡であろうか。整備すれば4トントラック走行可能なくらいの幅がある。立野から延びる下山林道(黒ダキ山取り付き)よりはずっと歩きやすい。 (書き換えなし、ルートは当日そのまま)
途中でかなり川床から高い位置を行く。アマスギ谷(沢)を越えてしばらく狭い道になるが、再び道は広がる。やがて沢へ下り立つ。川の中を行く。左岸に渡る。左岸もかなり高巻く地点がある。
踏み跡が左岸の河原近くまで下りてくる。ブナの木に「広見入口」と彫り込まれてあるのを見つける。ジョシ谷(ジョシのキビレ)入口である。少し下流部に堰堤(左岸)がある。ジロタのものであろう。対岸(右岸)にはイヨキリ滝を見るはずである。小滝を一つ見たが、イヨキリ滝かどうかきちんと確認していない。
この辺りからは、渡渉を繰り返すものの、高低差はあまりなく、河原の側を歩いて亀井谷奥橋(右岸たもと、標高580m台)に着く。橋の左手奥(カメイ谷左岸)には、カズラガ谷(沢)が見える。
亀井谷林道(岩倉山):
亀井谷林道を登る。乗用車でも走行可能な状態である。しかし、鳥越峠は遠い。行けども行けどもキビレにたどりつかない。やっとの思いで最高点に達する。左手、岩倉山へ至る稜線をみると、踏み跡もよく分からない。時間も押してきたことだし、即座にパスとする。なお、林道を登り始めた地点で、南側に春日山を見る。
中ノ川山:
鳥越のやや手前右手に「天杉山・恐羅漢山入口」と赤字で書いた小さな標識がある。(島根県)教育委員会のものである。おそらく昭和57年の島根国体のときに整備されたものであろう。野田の原あたりで見るものと同じである。
取り付きから、天杉山~(中ノ川山)~恐羅漢山縦走路までササが刈ってあり、歩くのに困難はない。感謝!。振り返ると、真後ろに岩倉山がある。前方を見る。登るにつれて正面左手に縦走路が見えてくる。しかし、遠い。距離がある。行けども行けども、稜線が逃げ水のように逃げていく。
途中で不安になってコンパスを当てる。地形図に落とすと間違いはない。進行方向は一本道の支尾根に乗っている。途中の標高970m~1020mくらいで、尾根を左手上に見るトラバース道があるものの、それでも、間違って孫尾根に入ることはありえない。
その後も、地形図では平坦にしか見えないピークをいくつも越えて、やっと縦走路に着く。登りついたのは、中ノ川山1170.2mの北にある1160m台ピークのわずかに南側である。中ノ川山まで数分の距離であるが、しばらく休んで中ノ川山に向かう。
途中経過(参考):小コブ14:16には、リョウブ、マツ 。高木を見上げると、クマ棚、そしてクマ棚。出発して右へトラバース、小さいがブナ、ブナの連続である。しばらくして、エンレイソウをみる。
中ノ川山から台所原への下りで、雪のためか倒木多し。ヘビを見る。下るほどにカメイ谷から強風が吹き上げてくる。朝も強い風を受けた。今日一日吹き続けていたようである。なお、台所原までササが刈ってある。またまた感謝。
管理林道(その他):
台所原三差路に帰り着く。左折して進めば中之甲林道広場に達する。踏み跡はしっかりしており迷うことはない。広場で一息ついて管理林道に入る。管理林道で道路脇に雪を見る。終端部で水筒に水を汲む。あと少しの行程とはいえ、水がたっぷりとあるのは心強い。
管理林道終端部から稜線までは古い踏み跡を登る。小さな木段が崩れかかっている部分もあるが、趣のある登山道である。縦走路に入り、左折してしばらくはやや登りになるがなんとかこなす。そこから夏焼峠まで、そしてさらに牛小屋高原までの下りは慎重にゆっくり下る。
牛小屋高原のトイレ前スペースは、「牛小屋高原ふれあい広場」として、「ここはみんなで利用する広場です。テント等の設営、たき火、自動車の乗り入れをしないでください。広島県」となっている。この冬からの措置であろうか。気温が下がってきたようである。寒気を感じて着替えを急ぐ。
ミズナラ分岐、小尾根突端(第1,2,3)、33曲り、右下清流をのぞきこむ、右下清流、左岸の谷、うしろを振り返る、石垣、右岸へ、ゴルジュ右岸高巻く平坦な道あり4トン車通行可能 、沢渡る、踏み跡はなおも続く道幅せまい車通れそうにない、すぐに沢に合流、道途切れる川の中、ふたたび道振り返る、右岸から左岸へ左岸も上に延びている 、広見入口、右側滝あり、渡渉繰り返す、堰堤がすぐ下にある(南側)、長く左岸続く、ゴルジュ(左岸高い位置を行く)、すぐに右岸小滝あり、適度に渡渉繰り返す 水量多く靴濡れる、亀井谷奥橋
カメイ谷という新たなルートを手に入れることができて大満足。