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下山林道~細見谷渓谷、往復
下山林道経由で細見谷渓谷(イカダ滝~オオリュウズの間)まで下る。
(出発帰着:立野キャンプ場)
2006年09月30日(土)、単独
このページの目次です
はじめに
下山林道~クロダキ谷~ホトケ谷落ち口(細見谷渓谷)を往復する。
細見谷渓谷をどうしても見学したくて、2005/11/26(土)の記憶(敗退)をたどりながら、再び下山林道経由で細見谷渓谷目指して下る。
前回敗退地点から先で、急斜面を思い切って下り、細見谷渓谷(ホトケ谷落ち口)に降り立つ。
ただし、降り立った渓谷の岩場から一歩も動くことができずそのまま引き返す。
そして、ついに4年後(2009/08/23)、細見谷渓谷の全コースを歩くことに成功した(後日談)。
- 2009年08月23日(日)、Haさん
細見谷渓谷遡行:
立野キャンプ場~イカダ滝~オオリュウズ~山の神(祠)
(出発:立野キャンプ場、帰着:押ヶ峠(十方山林道)) - 2005年11月26日(土)、単独
1)黒ダキ山(ナガ谷へのトラバース道)敗退
2)細見谷渓谷探索(イカダ滝、オオリュウズ付近)
下山林道から細見谷渓谷をめざすが、沢のそばまで至ることなく敗退
(出発帰着:立野キャンプ場)
今日のコースタイム
立野キャンプ場9:19~(下山林道)~カーブミラー9:33~黒ダキ山取り付き10:11、10:14~(ロスタイム7~8分)~細見谷渓谷下り口10:30~クロダキ谷10:38~小尾根10:44~ホトケ谷をのぞきこむ10:52~細見谷渓谷11:00、11:15~沢上部11:28-小尾根11:37、12:02~クロダキ谷12:05~細見谷渓谷下り口12:15、12:18~(下山林道)~黒ダキ山取り付き12:26~カーブミラー13:02~立野キャンプ場3:16
- 立野キャンプ場(52分)黒ダキ山取り付き(8分)細見谷渓谷下り口(8分)クロダキ谷(22分)細見谷渓谷
小計1時間41分(黒ダキ山取り付き3分、ロスタイム8分加える) - 細見谷渓谷(25分)クロダキ谷(10分)細見谷渓谷下り口(8分)黒ダキ山取り付き(50分)立野キャンプ場
小計1時間36分(細見谷渓谷下り口3分を加える、昼食25分を除く)
- 総合計3時間57分
(細見谷渓谷15分を加える、昼食25分を加える)
立野キャンプ場~黒ダキ山取り付き
立野キャンプ場から、下山林道(細見谷渓谷左岸上部沿い)のガラガラ道を行く。
廃道となってかなりの年月が経過した下山林道には潅木が生えており、それらの間をぬって前に進む。
黒ダキ山取り付き(標高720m前後)を右に分けてさらに進む。
桑原良敏「西中国山地」筏滝周辺p.113を確認する
筏滝周辺の略図(及び文章)で、下山林道と細見谷渓谷の各谷(滝)との関係を確認する。
なおこの文章は、細見谷渓谷遡行(出発地点:立野キャンプ場)のために書かれている。
もちろん、細見谷渓谷~下山林道のエスケープルートとしても役立つ。
この崖(Web作者注:イカダ滝)を登る自信のない場合は、略図の右岸の草付きのガレを登ることになるが手がかりのない急な斜面である。
これも無理だとなるとクロダキノ谷(Web作者注、落ち口は細見谷左岸にある)まで引き返しこの谷を登る。大きな滝があり滝の手前の左岸の急な斜面を灌木につかまりながら登るとよく踏まれた旧道に出会う。
この旧道がクロダキノ谷を渡った所がテント場になっている。樹下のササに覆われた径を、注意して見失わないよう追っていくと、尾根を越し、五回ほどジグザグをえがいて下るとイカダ滝のすぐ上流にあたるホトケ谷落ち口(Web作者注、細見谷左岸)に出る。
桑原良敏「西中国山地」pp.112-113
下山林道からの下り口を確認する
標高740m台の地点で、林道左手の細見谷へ向けて下る。
この時、南西に流れる尾根に乗ってそのまま下ってしまった。
目標となる大岩が見当たらないので少しあわてる。
コンパスを取り出すと下る角度が少し違うようである。
林道まで引き返し、落ち着いて地形図にコンパスを当てる。
下山林道からの下り口は、下山林道が西向きから北向きに大きく右折する地点(標高740m台)である。
そこからほぼ真西へ、ほんの小さな枝尾根状になったところを下ると大岩がある。
(上記南西向き尾根の支尾根である)
つまり今日は、最初にほんの少し早めに細見谷へ向けて下りてしまったようである。
クロダキ谷へおりる
大岩の左(南)側を通り抜けて、その下の少し小さい岩を過ぎると、小岩が散乱している場所に至る。
右下にクロダキ谷を見る。
クロダキ谷に下りる前に、クマ除け用の笛を吹く。
クロダキ谷は小さな静かな流れである。
難なく対岸に渡り、小尾根を右上に駆け上がる。
なお、この小尾根は、黒ダキ山1084.7mから南向きに落ちる尾根の突端部分になる。
(下山林道からここまでは、ほぼ西向きに行く)
ホトケ谷落ち口まで下る
尾根を越え、尾根の南西斜面をトラバースして進む(北西向き)。
前回はよく見えたヒラヒラのテープが、色あせてほとんど見えない。
足元の踏み跡を踏み外さないよう慎重に、ホトケ谷を見下ろす位置まで突っ込んで、ホトケ谷の流れを確認する。
そこから左手にホトケ谷に向けて下る(南西向き)。
「西中国山地」P.113や「山歩き」(Kさん)のGPS軌跡を確認すると、ホトケ谷手前の斜面を目一杯使ってジグザグに下るようになっている。
踏み跡もテープもあるようだが、はっきりとは分からない。
大体の見当をつけて強引に下って、ホトケ谷下流部に降り立つ。
細見谷本流が左手すぐに見えている。
岩場を滑らないよう慎重に下って、細見谷本流に至る。
去年買って一度しか履くことのできなかった沢靴が役に立つ。
細見谷渓谷に立つ
細見谷本流(ホトケ谷落ち口)の岩の上に立つ。
これ(Web作者注、ホトケ谷落ち口)より本流にV字形に落ちている小滝が見える。
桑原良敏「西中国山地」pp.112-113
右手(下流)の筏滝も左手(上流)のV字滝も見えない。
ここからどのように進むのだろうか。
沢の中に入るのか、それとも巻き道があるのか。
先達の参考図を見てもよく分からない。
流れる水の量は多く、周りは切り立った崖だ。
その中にただ一人。
恐怖を感じさせる圧倒的な空間である。
結局はその場から一歩も動くことができず引き返した。
なお、参考図(桑原著)では、ホトケ谷に下りることなく直接細見谷に下り立つようになっている。
帰りの登りで確認すると、倒木があって最後の下りで細見谷に向けて下っているのが分からなかったようである。
それにしても、そこをそのまま下りると崖の上に出るように思うのだが、よくは分からなかった。
こうして細見谷渓谷見学の山行は終わった。
いずれ何らかの形でそこを歩いてみたい。
それまで体力の保持をしておかなくては。
今日の草花:ミゾソバ、ツリフネソウ、キバナアキギリなど。