2008年05月18日

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吉和西~十方山林道(新設部分など)
所属会による植物調査
(吉和西側から入る)

2008年05月18日(日)、森と水と土を考える会

このページの目次です

はじめに

2008年05月18日(日)、森と水と土を考える会
十方山林道植物調査
(吉和西側から入る)

京都から講師の先生をお迎えする。
前日は、魅惑の里宿泊(バンガロー)。先着して、先生たちの到着を待つ。
先生に直接お目にかかるのは初めてである。自著「細見谷渓畔林と十方山林道」に対して、「良い仕事をされました」といっていただき、ほっとする。カワセミソウ(カラー写真)を取り込んだ名刺をいただく。

当日は、ムラサキケマン?から始まり、講師の先生をはじめ、目の肥えた猛者の集まりがフル活動。いつもの山行とは違って、植物調査の醍醐味を 味わいつつ、多大な成果を目の当たりにすることができて大満足。

標高およそ840m地点、コナラ、ミズナラ、イヌブナ混在
祠では、ツガの大木、立ち枯れ
標高およそ730m地点、ウスギヨウラク(花あり)、ダイセンミツバツツジ、バイカツツジ混在
ウバユリvsオオウバユリ、遺伝子レベルでは差がない。DNAレベルでも差がないとの研究成果発表あり?

川沿いでは様々な鳥が鳴いている。今日参加の姉妹が、名前を確認しあっている。どの様にして覚えるのかと聞けば、よく知った人について行き、何回も確認をしながら覚えるのが一番だという。CD-ROMもあるけれども、関東で作られているものがほとんどで、関西の場合と比べると、夏鳥と冬鳥が逆転したりして同じ鳥でも鳴き方が異なる場合があったりするらしい。また、方言というのもあるという。

実際に川面を飛ぶ鳥も見た。そのなかに、真黒で大きな鳥がいた。この辺りには、カラスもいるという。

十方山林道の工事完了部分をみる。法面は、ほとんど草1本生えていないといってもいい状態である。5月の半ばを過ぎて、これはいったいどうしたことだろうか。よくよく見ると、法面に被せた金網が浮き上がっている。想像するに、雪解け水で土が流されてしまったもののようである。

当地では、法面に外国産の植物を生育させる予定だったという。現地に存在しない種類の植物を持ち込むことは、決して好ましいことではない。そこで、在来種を植えつけたそうである。ところが、その作業をしたのは冬前である。懸念されたとおり、雪解け水で種(たね)はすべて流されてしまった可能性がある。

広島山稜会50年誌に二口協賛する。一冊贈呈していただけるだろう。
自著「細見谷渓畔林と十方山林道」お二人にお買い上げいただく。

以上、今回は概略のみ。