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開学記念リレーシンポジウム(県立広島大学)
2006年02月04日(土)、単独
厳島の歴史と文化-宮島の魅力再発見
このページの目次です
はじめに
県立広島大学開学記念リレーシンポジウム
「大学と地域文化」
日時:2006年2月4日(土)13:00~16:30
場所:県立広島大学広島キャンパス大講義室(広島市南区)
主催:県立広島大学地域連携センター
赤岡功学長あいさつ
記念講演「人文学の社会連携を展望する」
広島大学大学院文学研究科長、岸田裕之(ひろし)教授
シンポジウム「厳島の歴史と文化-宮島の魅力再発見」
基調講演「世界遺産厳島神社と石見銀山」
県立広島大学人間文化学部長、秋山伸隆(日本史)
パネルディスカッション
コーディネーター1名とパネリスト5名、すべて人間文化学部教官
その他、在校生2名参加
本多博之(日本史)コーディネーター
文化財にひそむ歴史事実をさぐる-厳島神社五重塔初重柱銘文を中心に-
秋山伸隆(日本史)、上記基調講演
樹下文隆(芸能史)
中世における厳島理解と法華経-能<白楽天>と<厳島>から-
西本寮子(日本文学)
「平家納経」成立の背景を探る-「源氏物語」享受史との関係を視点として-
天野みゆき(英文学)
絵画から見えてくるもの-イギリスにおける自然観との比較を通して-
柳川順子(中国文学)
厳島の能楽に見る日中文化の異質性
村上寿珠(4年生)
厳島の町の発展と経済
大知徳子(4年生)
中世厳島神社の内侍について
県立広島大学とその理念
県立広島大学は、県立3大学を再編・統合して、平成17年(2005年04月01日)に開学した。すなわち、県立広島女子大学(現、本部・広島キャンパス)、広島県立大学(現、庄原キャンパス)、広島県立保健福祉大学(現、三原キャンパス)の3大学である。
その基本理念をHPで確認すると、
・教育-実践力のある人材の育成
・研究-地域に根ざした高度な研究
・地域貢献-大学資源の地域への提供
となっている。
宮島をテーマとした同大の重点研究プロジェクトは昨年10月からスタートしている。その目的は、世界遺産宮島の魅力を新たな学術的視点からとらえ直すことにある。その過程で当然教育(卒論研究など)も行われる。今回のパネリストの中に、卒論で宮島をテーマに選んだ学生3名の内2名が加わっている。
このリレーシンポジウム自体が、人文科学が地域に果たす役割をアピールするものとなっている。無料、事前申し込み不要、というのもストレスを感じなくて有難い。会場の整備・案内には数多くの女子学生があたっていた。これも教育の一環といってよいであろう。
国公立大学が、そこに属する構成員や学生たちだけの為にあったのはまぎれもない事実である。例えば図書館は一般市民(納税者)に開放されていないケースが圧倒的に多い。文献コピー等が可能な場合でも、かなり気兼ねをしなければならない。こうしたこともこれからはどんどん改善されていくであろう。
一般市民の側も社会人として成熟していく必要がある。地域文化を切り口に、地域の大学として、地域住民に語りかける今回のシンポジウムは、限られた時間の中でその成果の一端を示したにすぎない。今後はテーマ毎に研究の発展していく様子を、一般市民の前でも継続的に開示していただけるということである。大いに期待したい。
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なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。