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駒ヶ林尾根コース~駒ヶ林~弥山~かや谷コース
(出発帰着:宮島桟橋)
2006年01月08日(日)、単独
駒ヶ林にも雪が残り、岩場で少し苦労する
このページの目次です
はじめに
多宝塔~駒ヶ林尾根~駒ヶ林~仁王門跡~大日堂~弥山~弥山本堂~紅葉谷分岐~獅子岩駅~かや谷駅~博打尾~紅葉谷
(出発帰着:宮島桟橋)
今シーズンは、日本海側を中心に各地で記録的な大雪となっている。本格的なスキー場がある県としては日本最西端の広島県内も例外ではない。
西中国山地から庄原にかけて、ものすごい降雪量となっている。広島市内の白木山ですら、昨年暮れに山頂部では30~50cmくらいの雪が残っていた。その上に年明けの寒波でまた降り積もっているはずだ。
寒波が少し緩んだ連休を利用して、宮島に渡ってみることにした。今年の初登山だ。もちろん雪はないだろうと想定してのことである。しかし、岩場に雪がついており少してこずる。
今日のコース&コースタイム
宮島桟橋9:26-大鳥居横9:33-登山口9:38- 二重塔9:41-雪をみる9:53-小ピーク(樹間に大鳥居)10:00-小ピーク10:05、10:07-展望10:12-大岩(右巻く)10:16-大岩ピーク10:18-小さな渡り廊下10:19-大岩(左巻く)10:21-左下・崩落箇所を見る10:23-摩尼大師・岩屋大師堂10:25-大岩稜線10:27-小ピーク(左巻く)10:31-大岩の壁(左巻く)10:32-岩場(雪)10:40-(数分休む)-駒ヶ林10:48、10:55- 仁王門11:04-御山神社、奥の院分岐11:11-水掛地蔵11:13-弥山巡り分岐・左11:15-大日堂11:17-舟岩11:20-弥山11:23、12:37- 弥山本堂12:44-紅葉谷コース分岐12:52-獅子岩ロープウェイ駅12:57-かや谷ロープウェイ駅13:08-ピーク(包ヶ浦をみる)13:16-尾根両側をみる13:19-302m13:29-(左に振る)-大鳥居(左前方307度)13:31-包ヶ浦分岐(標高180m台)13:39-第3ベンチ13:43-第2ベンチ(厳島合戦要図)13:43-第1ベンチ13:48-登山口(紅葉谷横)13:58-宮島桟橋14:15
宮島桟橋(12分)登山口(38分)最初の大岩(32分)駒ヶ林
小計1時間22分
駒ヶ林(9分)仁王門(19分)弥山
小計28分
弥山(20分)獅子岩ロープウェイ駅(32分)302m(29分)紅葉谷横登山口(17分)宮島桟橋
小計1時間38分
総合計3時間35分(駒ヶ林7分を加える、昼食タイム1時間14分を除く)
多宝塔から駒ヶ林尾根に取りつく
連絡船は超満員だ。山支度の人たちが多くを占めている。桟橋に着くと、大グループが点呼をとっている。登山口で体操をしているグループや、登山道でも10人くらいの一団を追い抜いた。駒ヶ林山頂部で新年会の準備をしている人たちがいるなど、今日の山での人出は数百人単位の規模だろう。
大鳥居まで潮が引いている。厳島神社の前を横切って一直線に対岸をめざす。向こう側の護岸の石段を上がって左折、大願寺(地形図にお寺のマークあり)境内を通り抜けると車道に出る。車道を渡り、多宝塔(高塔のマーク)のある小丘(標高24m)に向けて石段を登る。
多宝塔の丘から尾根筋を駒ヶ林まで直登する。行程の半ばで大きな岩が現われる。その後は次々と現われる大岩を、右から巻いたり左から巻いたりしながら上を目差す。最後に大きな岩の上を這い上がれば山頂は真近だ。
ところがこの岩にうっすらと雪が残っている。少し前に自分を追い抜いていった人を後から見ていると、ほんの少し滑ったが危なげなく登っていった。自分でも試みるが滑ってうまくいかない。ちょっと休んでいると、次に来た人も何とか上がっていった。でも自分にはできそうにないな。引き返すか。
すると岩の陰で食事をしていたおば様グループから、こっちを通ると簡単だ、とアドバイスが入る。なるほど岩の東側が通りやすくなっているようだ。お蔭様でむざむざと引き返すことなく山頂に立つことができた。
駒ヶ林から弥山へ移動する
芸北方面の展望はあまりよくなさそうだ。それでも360度の展望を楽しむとすれば、やはり弥山の方だ。弥山に移動する。途中で完全に雪を踏む箇所があり、石段では特に気をつけて行動する。
弥山に着いて、展望台階段を一番上まで駆け上がる。雪が付いており坐ることはできない。その分あまり人が上がってこなくて、存分に展望を楽しむことができた。ここでもやはり芸北方面の雪山ははっきりしない。しかし、海側は雲の間から陽光が海を照らし、遠くの小さな島々までシルエットを映し出してくれる。(カシミール展望図再作成)
かや谷(博打尾)コースを下る
下山コースは、予定通り”かや谷(博打尾)コース”とした。途中で雲間から太陽がのぞいて、暖かい光を背中に注いでくれた。瀬戸の海を左右に見ながら、これぞ狙っていた陽だまりハイキングと悦に入ったが、それもほんの一瞬にすぎなかった。
かなりの急坂を包ヶ浦自然歩道まで下る。博打尾手前のベンチでハーモニカを吹いている男性一人、哀愁漂うメロディがせつない。このコースは、山頂部から下るにつれて左手に少しづつ振られてゆく。最後は、駒ヶ林の尾根、弥山の尾根、紅葉谷(ロープウェー)を左手前方に見ながら下り、紅葉谷を経て桟橋まで帰る。
朝出かけるときには、北側の空は快晴で真っ青に晴れ上がっていた。しかし、結局は終日曇り空、ただし風がない分過ごしやすく、手が一日中冷たかった割には穏やかな天気で、満足のゆく新年初歩きとなった。
その他
なお、大聖院コースは崩落のため通行止め。崩落箇所は駒ヶ林の登りで確認できる。そして、帰りのJRからもはっきり見ることができた。その他、かや谷コース途中にも崩落箇所があった。自然は生き物だ。また、弥山七不思議の一つに数えられる"不消霊火堂"は全焼して基礎からやり直しだ。せめて人的災害だけでも防ぎたいものである。
後日訂正:
焼失したのは、(正)不消霊火堂、(誤)弥山本堂(求聞持堂)。
「山で乾杯!(我らが初級中年登山隊)」様からメールによるご指摘あり。
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なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。