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広島湾岸トレイル(モデル山行記)
ニ艘木~絵下山~発喜山~野間神社~矢野城址
(出発:JR小屋浦駅―呉線、帰着:JR矢野駅―呉線)
2015年09月13日(日)、広島湾岸トレイル体験登山(第2回)
〈写真〉絵下頭の大岩、11時34分
(木柱には、絵下山山頂593.0mと表示されている)
- 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2015年09月13日)モデルコース
- 道標写真多数有り ⇒ Akimasa Net(2016年07月23日)山行記
- 道迷い注意箇所有り ⇒ Akimasa Net(2017年10月07日)山行記
このページの目次です
はじめに
『ひろしま百山』中国新聞社(1998年)pp.186-189の中の、「小屋浦コース」を登り、「矢野天神コース」を下った。体験登山2回目である。参加者が30人を超えたため、班編成(3班)をする。
なお、前回の私の山行記は、メールで拡散されたため多くの人たちに読まれたようである。今日お会いした人たちからは、おおむね好評を頂きうれしい。「Akimasa Net いつも見ています」という声も複数の方からお聞きした。
また、前回山行記でバテましたと弱気の書き込みをしたものだから、「続けて登れば、またすぐ歩けるようになりますよ」とはげましの言葉を頂いた。その他、間接的ながら思わぬうれしい出会い(後述)もあった。
以下、広島湾岸トレイルの成功を祈念して!!
今日のコース&コースタイム
今日のコースは、ほぼ地理院地図(電子国土Web)のとおりである。ただし、矢野城址から下では、一般的なコースを外れて少し西側を下る(地理院地図表示あり)。また、登山口付近では、地理院地図表示よりもさらに西側を下る(地図表示なし)。注:上記GPS軌跡には多少のブレを生じている。
JR小屋浦駅(8時30分集合)8:27-小公園(広島呉道路の下)8:37、8:54-絵下山登山口(標高60m台)9:07-折り返し(標高190m近く)9:22-折り返し(220m前後)9:35-天狗城山分岐9:43-ニ艘木峠(330m台)9:44、9:54-展望分岐(360m前後)9:58、10:02-展望岩(400m台)10:09、10:11-市光山(438m)10:17-砥場遊歩道分岐(420m台)10:25-下じゃくま(460m台)10:36~子の岳(上じゃくま、504m)10:47、10:56~展望岩場分岐(490m前後)10:58、11:04-明神山分岐鞍部(450m台)11:07~絵下山基点(550m台)11:19、11:22-絵下山遊歩道(550m前後)11:27-絵下山山頂近道11:27(550m台)-絵下山(絵下頭、593m)11:34、11:38-車道11:43-絵下山基点11:47-絵下山頂上広場(559.4m)11:51、12:34-明神山分岐(480m前後)12:46-発喜山(明神山分岐、476m)12:53-野間神社(410m台)13:06、13:13-矢野城址分岐(260m台)13:32、13:37(矢野城址272m往復)-城址下分岐(240m台)13:39-福永山分岐(190m台)13:46-中ダム分岐(140m前後)13:51-矢野上登山口(100m台)13:55、13:58-矢野天神バス停(70m前後)14:11-JR矢野駅14:52
- JR小屋浦駅(23分)登山口(36分)天狗城山分岐(1分)ニ艘木峠
小計1時間00分(小公園17分を除く) - ニ艘木峠(23分)市光山438m(8分)砥場遊歩道分岐(11分)下じゃくま(11分)子の岳504m(11分)明神山分岐鞍部(12分)絵下山基点
小計1時間25分(ニ艘木峠10分を除く、子の岳9分を加える) - 絵下山基点(12分)絵下頭(9分)絵下山基点に戻る(4分)絵下山頂上広場
小計29分(絵下山基点3分を除く) - 絵下山頂上広場(19分)発喜山(13分)野間神社(19分)矢野城址分岐(18分)矢野上登山口(13分)矢野天神バス停
小計1時間37分(野間神社7分、矢野城址5分、矢野上登山口3分を加える) - 矢野天神バス停(41分)JR矢野駅
小計41分
- 総合計6時間25分(全ての時間を含む)
(小公園17分、ニ艘木10分、絵下山基点3分、昼食43分を加える)
JR小屋浦駅集合
今日の参加者は30数人、JR小屋浦駅前で班編成(3班)をして登山口を目指す。
駅から線路沿いを南東方向(呉方面)に少し行き、左折して天地川右岸沿いにさかのぼる。広島呉道路(クレアライン)の下にある小公園に着く。今日の参加者全員一緒に自己紹介をした後、再び各班ごとに分かれて準備体操をして出発する。
天地川沿いに北東向きにさかのぼる。途中で左岸に渡り、さらに堰堤を越えて行く。絵下山登山口(標高60m台)で右折して山道に入る。ここで右折せず直進する道には、草むらの中にかろうじて踏み跡が1本付いている。天地峠に至る踏み跡である。そのどちらとも地理院地図に表示がある。
〈写真〉絵下山登山口(小屋浦コース)、9時7分
絵下山登山口からニ艘木峠に登る
JR小屋浦駅からニ艘木峠までは、先週(第1回)下ったコースを逆に登ることになる。この区間は、広島湾岸トレイルの正規ルートではない。正規ルートへの取り付きという扱いになる。
絵下山登山口から、ほぼ地理院地図の表示のとおり登る。ただし、登り始めの細かいジグは、地理院地図に表示されているほどははっきりしない。標高190m付近より上になると、折り返しもほぼ表示どおりである。
ニ艘木峠までは、木段の急坂や平坦部を繰り返して登る。尾根筋か巻道か、あるいはその方角を組み合わせれば、ほぼ現在位置(おおまかな標高)は確認できるだろう。
途中で冷たい風が通り抜けることがある。雨上がり後のちょっと蒸した中で気持ちが良い。
右に天狗城山分岐(JR呉ポートピア駅方面)を分ける位置からは、見上げると前方に二艘木峠を確認できる。1分足らずの距離である。
〈写真〉天狗城山分岐、9時43分
(上から道標を見下ろしているので、分岐は左手になっている)
絵下山は、JR呉線の各駅(矢野駅、坂駅、水尻駅、小屋浦駅、呉ポートピア駅、天応駅あるいは吉浦駅)から取り付くことができる。さらには、電車のない東面からもいくつかの道が付いている。人気の山である。
ニ艘木峠から絵下山まで登る
ニ艘木峠から、広島湾岸トレイルの正規ルートになる。
ニ艘木峠から絵下山まで、全般的に、ニ艘木峠までよりは傾斜のゆるやかな尾根筋を行く。ただし、樹冠にさえぎられて展望はほとんどない。途中の展望箇所は貴重である。
360m前後、400m台、490m前後で展望があり、休憩を兼ねてゆったり行くのが良いだろう。
〈写真〉二艘木からの登り、9時54分
(二艘木からのゆったりとした登り、頭上は樹冠で覆われている)
市光山(438m)に旧陸軍省標石
絵下山途中の市光山で旧陸軍省標石を見る。このような標石については、藤下憲明『広島県文化財ニュース(第168,170号)』「近代戦争制限区域標石について、上・下」(2001年)が詳しい。
〈写真〉旧陸軍省標石、10時17分
(陸軍輸送港域第一区標石(昭和15年6月10日)第49号)
これらの標石は、近代戦争における制限区域を示したものである。広島(陸軍第5師団)、呉(海軍鎮守府)は日本でも有数な軍都であった。したがって、広島・呉の回りの山々には、時代・目的を異にするこうした標石がたくさん残っている。広島湾岸トレイルのルートはまさにそうした線上に当たっている。
砥場遊歩道分岐(420m台)
〈写真〉砥場遊歩道分岐(左手)、10時25分
(JR小屋浦駅、坂駅あるいは水尻駅に通じる)
市光山の向こうに、砥場遊歩道分岐(標高420m台、左折)がある。分岐からは、JR坂駅、水尻駅あるいは小屋浦駅に向けて下ることができる。
絵下山登山道の砥場分岐で、左折(西向き)してすぐに右折(北向き)すると、砥場遊歩道に入る。そのまま下れば、平五郎池を経てJR坂駅に至る。
砥場分岐のすぐ先で右折することなく、そのまま下れば天地峠である。天地峠で左折して天地川沿いに下れば、絵下山登山口(今日登ってきた分岐)を経て、JR小屋浦駅に至る。
天地峠で左折することなく、そのまま西向きに直進すると、せんこう分かれである。せんこう分かれまで行って左折すれば、天狗岩を経てJR小屋浦駅まで下ることができる。せんこう分かれで右折して北上すれば、JR坂駅に至る。あるいはその途中で、JR水尻駅に下るコースも考えられる。
明神山分岐には旧海軍省標石
絵下山山頂部手前の鞍部(450m台)に、明神山分岐がある。分岐から北向きに踏み込めば、明神山を越えて、JR坂駅方面あるいは矢野方面に下ることができる。
ところで、明神山分岐には旧海軍省標石がある。
呉要塞地帯区域標石(大正15年8月)第85号である。
参照Web:藤下憲明『はつかいち』>>「近代戦争制限区域標石」から各ページにリンクあり。(URLは表示していません。必要に応じてGoogle検索をお願いします)
絵下山基点に登り着く
絵下山基点(550m台)に着く。絵下山道路(車道)がここまで上がってきている。ベンツも走っている。そして、ここにも中国自然歩道のりっぱな表示版がある。
〈写真〉絵下山基点、11時19分
(今日は、画面中央下の木柵まで、右手から登ってきた)
〈写真〉明神山分岐(左手のガードレール切れ目)、11時48分
(発喜山への巻道ともなる)
絵下山基点には、次の5本の道が集まっている。
- 今登ってきた二艘木に下る山道(南西向き)
- 展望台に登る石段(南向き)
- 明神山分岐(発喜山に至る巻道、西向き)
- 北向きの車道終端部の先に頂上広場~発喜山
- 車道はここで東向きに屈折して下っている
絵下山最高峰の絵下頭(593m)
絵下山基点から東向きの車道をしばらく行き、左折して山道(550m前後)に入れば絵下山最高峰の絵下頭(593m)である。
車道途中の右手奥(南側、標高570m台)に、広島デジタルテレビ放送所の電波塔を見る。高さは100m以上あるのだという。県内の山々からは、この1本の巨大な電波塔が絵下山のよい目印となっている。なお、古い2本の塔(アナログ)は撤去されて今はない。
〈写真〉広島デジタルテレビ放送所の電波塔、11時23分
広島湾岸トレイルの正規ルートは、自動車道(550m前後)から左折して山道(絵下山遊歩道)に入り、絵下頭の北北西面をゆったりと巻いて行く。そして、580m台で尾根に乗って右(南向き)に折り返し、そのまま絵下頭まで登る。巻道途中で絵下山近道があるが、広島湾岸トレイルの正規コースとしては、そこは歩かない決まりになっている。
〈写真〉絵下山遊歩道、11時27分
(途中の右分岐近道からは登らないのが決まりである)
絵下頭593mが、絵下山最高峰である。山頂には大岩があり、眼下に本庄水源地や呉市焼山の町並み、そしてその向こうに灰ヶ峰、さらにその左奥に野呂山などを見る。ずっと左手奥には小田山も見える。
〈写真〉絵下頭の大岩、11時34分
(木柱には、絵下山山頂593.0mと表示されている)
地理院地図も絵下頭を絵下山としている。ただしその標高は、593mと表記されている。決して593.0mではない。つまり小数点以下第1位がゼロであるとは、どこにも書いてない。私はこの場合、絵下山(絵下頭)の標高は593mと表記するのが正しいと考えている。
地図とコンパスの使い方
私のWebのコンテンツの一つに、「地図とコンパスの使い方 – ひろしま100山(私の踏み跡)」がある。そこに私は次のように書いている。
「2006年04月21日(金)、「登山者のための地図とコンパスの使い方-あなたの方法は間違っている-」成山堂(2003年)の著者横山雄三氏から1通のメールを受け取った。我がHPの「地図とコンパスの使い方」の中に、根本的な考え方の誤りがあるとのご指摘である。それをキッカケにこのページを全面的に書き直すことにした。その間横山氏からは、数度にわたり懇切丁寧なメールでご指導をいただくことができた。ここに感謝申し上げます」。
その横山さんは、御年80歳を越えてなお、毎日絵下山に登っているという。今日グループでご一緒した方からの情報である。その方は、横山さんが著書を出されていることはご存知なかったようであるが、横山さんは海事関係の仕事をしてきた先生で、今でも現場で「地図とコンパスの使い方」を教えているとのことである。
私がお世話になった横山さんで間違いないだろう。失礼も顧みず、その方に名刺を2枚差し上げて、横山さんへもお渡ししていただけるようお願いをした。
三角点がある絵下山の頂上広場
絵下頭から絵下山基点まで、西向きに自動車道を戻る。そこから北向きに自動車道終端部に至る。そしてその向こうの山頂広場(きれいなトイレあり)で昼食となる。
山頂広場には、かつて568.1m三角点があった。その後そこにはテレビ塔が建ち、三角点を見ることはできなくなった。さらにその後、テレビ塔は撤去され跡地は整地された。そしてその跡には大岩が置かれ、2012年(平成24)2月16日現在、三角点(金属標)が打ち込まれている。
〈写真〉テレビ塔跡に置かれた大岩、11時51分
(三角点の標高は、559.4mと表示されている)
〈写真〉大岩の頂上部に打ち込まれた三角点(金属標)、11時51分
しばらく前の「点の記」(国土地理院)では、この三角点(568.06m)は「〇〇テレビ中継所屋上に現存する(昭和45年、旧点より北方約20米の所に移転)」とされていたが、今日現在の現況は上記のとおりである。
ところで、この大岩の置かれた地点の標高は、地理院地図で見る限り、560m台である(少なくとも560mはあるはず)。ところが、そこにある三角点(金属標)の標高は、559.4mと表示されている。
なぜ、標高560m以上の地点に設置されている三角点の標高が、560m未満(559.4m)なのだろうか。その理由が私には分からない。(2015年現在の緯度経度確認などとともに、要調査、国土地理院問い合わせ中)
点の記を閲覧する
点の記は三角点の謄本といえよう。国土地理院Webで閲覧可能である。ただし、ID、暗証番号の登録を必要とする。また、国関係のWebは、Internet exploreでのみ正常に動作することがよくあるので注意。実際に以下のような注意書きがある。
2015年6月15日現在、以下2つのWEBブラウザにおいて、点の記・成果表等のPDFファイルの閲覧ができないことを確認しています。(国土地理院Webより)
- Mozilla firefox(ver.38)
- Google Chrome (ver.43)
Internet exploreを開いて以下の手順どおり進めば、点の記を閲覧することができる。ただし、この場合でも点の記(PDFファイル)を印刷・保存することはできない。
基準点成果等閲覧サービス(国土地理院)、Google検索
基準点検索入口、クリック
同意する(詳細システムへ)、クリック
広島県 広島市安芸区(住所から検索する場合に入力する)
全国から検索、クリック
選択リストから、「絵下山」の詳細情報の表示ボタン、クリック
(左端のカラム内にいくつかのボタンが並んでいる)
基準点詳細【基本詳細点】が表示される
点の記情報、ログインすると閲覧できます、と表示される
(ID、暗証番号の登録必要)
ログインすると、PDFファイルのアイコンが表示される
ダブルクリックで開くことができる
(印刷や保存はできない)
絵下山からの展望
絵下山からは広島市街地が一望できる。市街地の向こうに、広島湾岸トレイルの一部である太田川右岸の山々(阿武山~武田山~大茶臼山~鈴ヶ峰など)を見る。それらの後ろにも山並みが重なり、最奥には吉和冠山や十方山など西中国山地の山々も確認できる。
雨上がり後で、少しずつ湿気が取れつつあるようだ。まずまずの見通しである。
〈写真〉広島の海と山、12時08分
広島湾岸トレイルは、瀬戸内の多島美、広島市街地や現在位置の前後のルートを、幾度となく見ながら歩くことができるのが魅力の一つである。
絵下山の頂上広場から矢野に下る
絵下山の頂上広場から、北向きにほぼ尾根筋を、発喜山、野間神社さらに矢野城址を経て矢野ニュータウンまで下る。地理院地図のとおりであるが、矢野城址から下では、一般的なコースよりは西側を下る。さらに、登山口付近では地理院地図に表示のないコースを下る。
緩斜面もあるが、今日のコースの中では一番傾斜がきつい。急斜面の岩場もある。逆に登るのは大変だろう。
〈写真〉絵下山から発喜山に向けて下る、12時40分
(矢野天神コースの傾斜はきつい)
発喜山と明神山
絵下山、発喜山そして明神山の三つの山を矢野三山という。明神山は発喜山の西側にあり、この二つの山は谷を一つ挟んで対峙している。
発喜山に下る途中に、明神山分岐(480m前後)がある。発喜山(476m)にも明神山分岐がある。
〈写真〉明神山分岐(左手)、12時46分
(標高480m前後のもの)
二つの分岐からは、それぞれの踏み跡が発喜山~絵下山尾根の西斜面に付いている。途中、これら二つの踏み跡が合わさるあたりから右(西向き)に行くと、明神山南面の尾根道に取り付くことができる。
ここで右折することなく、合わさった踏み跡をそのまま南~南東に登れば、絵下山基点部の明神山分岐に至る。
さらにもう一つの明神山分岐がある。絵下山から二艘木方面に下る最初の鞍部(450m台)のものである(今日登ってきたコース)。鞍部から北向きに踏み込み、前記の合わさった踏み跡に合流して、そのまま北向きに尾根筋を登れば明神山である。
それぞれの明神山分岐から延びる踏み跡は、地理院地図に表示されている。ただし、それらの表示が細かい点まで正確かどうかはよく分からない。現地での確認は必須であろう。
野間神社
野間神社は、標高410m台の位置にある。毛利氏に敗れた野間氏をまつる瓦葺のお堂があり、その側には「野間神社の由緒」を書いた石碑もある。
〈写真〉野間神社の由緒、13時06分
ところで、『ひろしま百山』の地図と文章(矢野天神コースの登り)pp.187,189では、「発喜山の野間堂に着く」としている。新・分県ガイド33『広島県の山』(山と渓谷社)2003年版、2008年版では、それぞれ「発喜山(ほっきやま)の野間(のま)神社に着く」となっている。いずれも、野間神社の位置を取り違えているものと思われる。
矢野城址
矢野城址は、標高272mの位置にある。毛利元就に攻められて落城した城跡である。史跡の案内板や、輪塔墓などがある。
矢野上登山口に下る
さて、『ひろしま百山』に限らず、矢野天神コースと言えば、通常は矢野城址(標高272m)から北東向きの尾根(地理院地図に表示あり)を下るのが一般的であろう。
しかし、広島湾岸トレイルの正規ルートは、矢野城址から今来た道をほんの少し引き返し、それまでと同様に北向きに下るように設定されている。
〈写真〉矢野城址分岐、13時32分
(矢野城址から矢野上登山口までは、一般的なコースから少し外れる)
矢野城址分岐(260m台)からは、城址下分岐(240m台)、福永山分岐(190m台)そして中ダム分岐(140m前後)と下り、矢野ニュータウン最上部(最南端)の矢野上登山口(100m台)に至る。
そして、こちらも地理院地図に表示がある。ただし、福永山分岐から下は、地理院地図の表示よりもさらに西側を下る(地図表示なし)。
〈写真〉矢野上登山口、13時55分
なお、取り付き口を多少マイナーな矢野上登山口としたのは、一般的コースではコンビニなど買い物に不便だからとのことであった。
矢野天神バス停まで下る
広島湾岸トレイルは、絵下山~矢野から次の金ヶ燈篭山につながる。金ヶ燈篭山の取り付きは、矢野天神バス停と決められているので、今日はそのバス停まで正規ルートを歩き通す。
矢野上登山口から矢野ニュータウン内の坂道を下り、広島熊野道路(標高89m表示付近)を横切り、バス通りまで下る。道路に突き当たり、道路沿いをほんの少し右に行けば、矢野天神バス停である。今日のGPS軌跡は多少乱れているが、団地内の広い道路を道なりに下った。
〈写真〉矢野天神バス停、14時11分
(向こうの山の方角に、次の金ヶ燈篭山がある)
今日はこのバス停近くの交差点で解散となる。後はJR矢野駅までゆったりと歩く。
参考山行記
広島湾岸トレイル・モデル山行記
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- Akimasa Net(2015年09月13日)山行記(このページ)
ニ艘木~絵下山~発喜山~野間神社~矢野城址
(出発JR小屋浦駅、帰着JR矢野駅―呉線)