2010年10月30日

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JR白木山駅~〈白木山~押手山縦走〉~桧山集落
(出発:JR白木山駅―芸備線、帰着:白木分れバス停・バス乗り継ぎ~JR可部駅―可部線)

2010年10月30日(土)、単独

2010年9月~11月、再び懲りず〈白木山~押手山縦走〉~桧山集落に挑戦、今日(10月30日)は5回シリーズの第4回目である。(なお、12月4日に再確認登山有り)

先週(10月23日)に引き続いて、白木山から押手山を経て桧山集落まで下る。

先週は、白木山~押手山から650m台に至り、その後「沢沿い」に桧山集落まで下った。ほぼ二万五千分1地形図記載(黒破線~黒実線)のとおりである。つまり、田部戒自著(下記)に記載のコースとほとんど同一ということになる。

そして今週は、白木山~押手山~650m台辺りまでは、先週と同一コースである。そして、その下側では、先週の「沢沿い」に対して、今日は最後の最後まで「尾根を追って」下った。

ところで、「ひろしま百山」(下記)にも、白木山~押手山~桧山縦走路について記載がある。しかし、押手山北東の650m台あたりから桧山までの記述(略地図も含めて)はほとんどない。

唯一、「崩れかかった営林署の小屋まで来ると、大林の桧山集落もすぐだ」(同書p.122)という記述があるのみである。しかし、これだけでは、営林署の小屋の位置、及びそこから桧山まで具体的にどこを通って下るのか全く見当がつかない。

「ひろしま百山」に記載のコースは、桧山上部でも、地形図のコース(つまり田部著書とほぼ同等、沢沿い)を下っているのであろうか。あるいは、地形図のコースを離れて、尾根を追って行くのであろうか。

「山歩きと山野草のページ」(下記)では、押手山北東の650m台あたりから下側でも、あくまでも尾根を追って下っている。たぶんそれが、「ひろしま百山」記載のコースと同一のものと思われる。

今日は、その「尾根」コースを歩いてみることにした。

参考資料:

  • 田部戒自著「広島市の山を歩く(下巻)」(2005年11月発行)
    地図p.44(概要p.140)
  • 広島県山岳連盟監修「ひろしま百山」中国新聞社(1998年10月発行)
    白木山p.122
  • 山歩きと山野草のページ(守田さんWeb)
    押手山~桧山ルートについて実地にくわしく検討している

このページの目次です

今日のコース&コースタイム

JR白木山駅8:42-登山口8:48、8:49-一合目(経尾山)8:56-経納ヶ段09:00-二合目(馬ノ背)09:05-穴地蔵9:12、9:17-展望09:19-三合目(獅子ノ門)09:27、09:29(左分岐あり?)-釈迦ノ段-左分岐-四合目(勢至観音、別当松)09:38-五合目(天主の段)09:43、09:45-六合目(桜ノ馬場)、ヘリポート?09:52-水場10:04、10:08-九合目-白木山10:29、10:45-分岐(左前方へ)10:46-分岐ケルン10:54-平地10:59-743m11:13、11:18-右分岐点(標高700mくらい)11:24-小ピークの北端(海見山を見る326度)11:29-押手山下鞍部十字路11:34、11:38-押手山11:51、11:56-分岐12:01-660m台(左下に桧山集落)12:03、12:16-沢探索12:20-再び尾根12:27-小コブ12:28-営林署小屋跡?12:39、12:44-探索12:52-再び二股ピーク12:58-未舗装林道13:09-右前方に入って水路13:12(1~2分のロス)-再び未舗装林道13:15-林道右折13:16-バス停白木分れ13:19

  • JR白木山駅(6分)登山口(30分)最初の展望地(24分)五合目(19分)水場(21分)白木山
     小計1時間47分(登山口1分、五合目2分、水場4分を加える)
  • 白木山(9分)ケルン分岐(19分)743m(6分)右分岐点(10分)鞍部十字路(13分)押手山
     小計1時間06分(743m5分、鞍部4分を加える)
  • 押手山(7分)660m台(16分)営林署小屋跡、押手山林道(8分)二股ピーク(11分)未舗装林道(10分)白木分れバス停
     小計1時間10分(660m台13分、小屋跡5分を加える)
  • 総合計4時間37分(全ての時間を含む)
     (白木山16分、押手山5分、沢探索7分、二股探索6分を加える)

押手山から北東向きに下る

押手山から北東の方角に、660m台まで下る。そこから尾根を見下ろすと、右手東向きの谷はまだ若い植林帯となっており、その周りをフェンス(網製)で囲ってある。桧山集落が尾根の右手下方に見えている。

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〈写真左〉
660m台から、右手のフェンス(網製)越しに若い植林帯を見る
そして、画面中央に桧山集落を見下ろす

今日はそこから、地形図黒破線(谷コース、10月23日走破)の東側尾根を、北東向きに下る。

谷コースをちょっと確かめてくる

ところで、改めて地形図掲載の谷コース(黒破線)を詳しくみてみよう。すると、押手山北東の660m台~650m台から、北西の方角に小尾根(枝尾根)を下り、標高580~590m辺りで谷底に降りている。

10月10日、10月23日にこの小尾根を下った感じでは、ここに登山道があったとはとても思えない。それほどきつい勾配であった。

「広島市の山を歩く(下巻)」では、この谷コースを下から登っている。確認すると、最後まで谷を詰めて、650m台~660m台のくびれ「馬の背植林尾根」(同書概要p.140)に登りついている。若い植林帯の最上部(660m台)を、ほんのわずかに北側(桧山寄り)に下った辺りである。

そのことを確かめるため、今日は、「650m台~660m台のくびれ(馬の背植林尾根)」から谷底(標高630m前後)まで下り、沢沿いをほんのちょっと遡ってから、尾根まで引き返した。GPS軌跡にもそのことが表現されている。

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〈写真右〉
尾根左手の谷底(標高630m前後)を見学してくる

ここの部分の勾配もかなりきついものではある。しかし、谷コース上部のルートは、今日登り下りしたルート、すなわち標高630m前後と「650m台~660m台のくびれ」を結ぶものであったと考える方が妥当と思われる。田部著書のいう「馬の背植林尾根」から登り下りするルートである。

押手山林道終端部に降りる

尾根上をフェンスに沿って、北東向きにさらに下り、押手山林道(地形図未記載、標高570m台)終端部の上部に至る。そこは崖になっており、設置された木製の梯子を使って、ちょっとした広場に降り立つ。ここに、かつて営林署小屋があったと思われる。

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〈写真左〉
木製の梯子を伝って林道に降りる
画面の左手(東側)には、若い植林帯が続いている

なお、今日(10月30日)のこの辺りのGPS軌跡を見直すと、標高650m台からほんの少しの間、地形図黒破線に沿って北に行っている。そして、それから進路を右(東向き)に修正して、一番右(東側)のGPS軌跡と合流している。

この一番右側のGPS軌跡が、660m台から続くフェンスに沿って下る(11月03日走破)ルートである。つまり今日は、右手の谷を見学した後で尾根に復帰してからしばらくして、フェンスから少し離れた位置を下っている。そしてその後、フェンス沿いに戻って林道まで下ったことになる。

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〈写真右〉
この広場に、かつて営林署小屋があったのだろうか

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〈写真左〉
ここから、押手山林道が高屋集落に向けて下っている。

なお、ここら辺りの押手山林道上部は、地形図未記載である。林道が地形図に記載(黒実線)されるのは、標高330m前後から下である。そしてその地点で、押手山手前鞍部からの下山道(地形図黒破線、2010/09/26走破)を吸収する。

押手山林道~550m台(右の尾根へ)

今日(10月30日)は、林道を横切り、さらに少し下の標高550mくらいまで、同じ尾根上を下る。ここでもフェンスが続いている。後日注:ここまでは、11月3日とほぼ同一のコースである。

標高550m台で尾根が二股になっている。左に小尾根を分けて、右の尾根を下る(実は、ほんのちょっと左に行きかけている)。フェンスはさらに続いている。後日注:11月3日には、この二股を左折して小尾根を下り、地形図記載の谷コース(黒破線~黒点線)に降りている(GPS軌跡あり)。

標高540m台で一度左折して、ほんの小さな尾根を北西に少し下り、標高530m付近から引き返す。その理由は、右手に少し大きな尾根が見えており、今日の本命はそれではないかと考えたためである。

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〈写真右〉
今日は、あくまでも尾根を追って下る

実はこのあたりは、「山歩きと山野草のページ」(守田さんWeb)を参考にしながら、下山ルートを探っている。しかしながら、その中で左折地点がどこだったかうろ覚えのまま行動したため、行きあたりばったりの結果となってしまった。

標高540m台まで引き返してから、再び元の尾根を北東向きにほんのちょっと下る(標高530m台)。尾根はそこから北西に向きを変えるので、すなおにそれに従う。

尾根を追って、明瞭な廃車道まで下る

幅広の植林帯を下る。尾根を突端まで下ると、明瞭な廃車道(地形図黒実線、標高440mくらい)に出る。ただし、その位置は、明瞭な廃車道の終端部(10月23日走破)よりも桧山集落側である。

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〈写真左〉
歩きやすい植林帯を下り、明瞭な廃車道に出る。写真は、今下りてきた尾根を振り返ったところ。

今日歩いた感じでは、最後の尾根上は歩きやすいものの、昔からの踏み跡があるようにも思えない。ここが「ひろしま百山」のコースかどうか、多少の疑問が残る。帰ってからもう一度、資料をきちんと確かめてみよう。後日注:11月3日走破のコースを、「ひろしま百山」の押手山~桧山コースと推定した。

さて、桧山集落に下る途中で、右にそれて東向きに行ってしまい、水路のような所にぶつかる。左折して北向きに行き廃車道に復帰する。GPS軌跡では、標高430m~420m付近にそのことが示されている。

「バス停白木分れ」からバスに乗る。先客が一人二人あったかどうか。途中から二人くらい乗り込んでくる。バス停でなくとも手を挙げると止まってもらえるらしい。国道54号線でバスを乗り換えて、JR可部駅(可部線)まで行く。