2010年10月23日

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JR白木山駅~〈白木山~押手山縦走〉~桧山集落
(出発:JR白木山駅―芸備線、帰着:大林バス停~JR可部駅―可部線)

2010年10月23日(土)、単独

2010年9月~11月、再び懲りず〈白木山~押手山縦走〉~桧山集落に挑戦、今日(10月23日)は5回シリーズの第3回目である。(なお、12月4日に再確認登山有り)

押手山から「広島市の山を歩く(下巻)」のコースを下り、桧山集落に至る。さらに、野平谷集落を経て国道54号線まで下る。

白木山から押手山を経て桧山まで下った。押手山~桧山間を歩くことは私の長年の懸案事項であった。今日それをやっと何とか解決することができて満足。

先日来(9月16日、10月10日)、白木山~押手山~桧山縦走(「ひろしま百山」pp.122-123)に再び挑戦してきた。2005年以来のことである。しかし、どうしても押手山から桧山まできちんと下ることができない。

もうここに来ることはないかもしれないと考えたが、何だか気になり今年三度目の正直を狙う。

なお、後日(12月4日)改めて桧山上部を歩き、廃車道終端部付近が、地形図黒実線どおり谷の左岸にあったことを確認した(下記本文参照)。

レンズ付フィルム「写ルンです」を使ってみた

・カメラの製造元:NORITSU KOKI
・プログラム名:QSS-32_33 702S001 2008.10.27
・大きさ:3091ピクセル×2048ピクセル
・サイズ:2.45M

参考資料:

  • 田部戒自著「広島市の山を歩く(下巻)」(2005年11月発行)
    地図p.44(概要p.140)
  • 広島県山岳連盟監修「ひろしま百山」中国新聞社(1998年10月発行)
    白木山p.122
  • 山歩きと山野草のページ(守田さんWeb)
    押手山~桧山ルートについて実地にくわしく検討している

このページの目次です

今日のコース&コースタイム

JR白木山駅8:50-登山口8:56-一合目(経尾山)9:03-経納ヶ段09:07-二合目(馬ノ背)09:12-穴地蔵9:15-展望09:23、9:27-三合目(獅子ノ門)09:34(左分岐あり?)-釈迦ノ段9:38-左分岐9:40-四合目(勢至観音、別当松)09:45、09:47-五合目(天主の段)09:52-六合目(桜ノ馬場)、ヘリポート?10:00-右分岐あり-水場10:13、10:16-九合目-白木山10:36、11:26-分岐(左前方へ)11:28-分岐ケルン11:35-743m11:52-右分岐点(標高700mくらい)11:58-小ピークの北端(海見山を見る326度)12:05-押手山下鞍部十字路12:10、12:18-押手山12:31、12:38-道迷い復帰(分岐)12:48-660m台(左下に桧山集落)12:50、12:56-谷13:09、13:11-押手山林道13:16、13:18-(左岸を下る)-右岸を下る13:27-廃車道13:46-幅広の廃車道13:48-未舗装林道にぶつかる(右へ)13:52-自動車道-(ほんの少し左へ行く)-白木別れバス停13:55、13:58-バス停大林着15:00

  • JR白木山駅(6分)登山口(27分)最初の展望地(25分)五合目(21分)水場(20分)白木山
     小計1時間46分(展望4分、水場3分を加える)
  • 白木山(9分)ケルン分岐(17分)743m(6分)右分岐点(12分)鞍部十字路(13分)押手山
     小計1時間05分(鞍部8分を加える)
  • 押手山(7分)660m台(13分)谷(7分)押手山林道(30分)廃車道(9分)桧山(白木別れバス停)
     小計1時間16分(道迷い5分、660m台6分を加える)
  • 桧山(1時間02分)大林
     小計1時間02分
  • 総合計5時間20分
     (押手山7分、桧山3分を加える、白木山50分を除く)

白木山~押手山~690m台(道迷い、注意)~660m台

JR白木山駅から順調に白木山に登る。昼食後、今日も押手山をめざす。押手山までも順調である。

押手山の先の690m台でちょっと道迷いをした。ここは注意を要する箇所である。(GPS軌跡にも表示されている)

まず、押手山(706.8m)から北東向きに、小さな鞍部(680m台)まで下る。そして690m台に乗って、さらに北東向きに660m台(皆伐地帯最高点)に向けて少し急下る。

地形図を一見すると、押手山~660m台は一貫して北東向きを行くように読み取れる。しかし、その手前の690m台コブでは、尾根は左から右(北東向きから東)に小さいが確実に変化している。したがって、690m台ピークから素直に尾根を追っていくと、690m台から派生する東南向きの尾根に入り込んでしまう。

690m台から660m台に至るには、690mピークで意識して北東向きの尾根をさぐる必要がある。実際には、690mピークから左手に少し急下る。

660m台~桧山集落をどう下ろうか迷う

押手山北東にある660m台尾根を追って北向きに下れば、桧山集落に至るという。ポイントは、540m前後に二股の尾根があり、そこを左に下ること(守田さんWeb)。後日注:GPS軌跡では、二股尾根の分岐は標高550mくらいである。

さて660m台尾根には、ケーブルを巻きつけた跡のある大きな切り株がある。伐採した材の積み下ろしに利用したものと思われる。そして、左下に桧山集落を見る。

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〈写真左〉
660m台尾根

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〈写真右〉
右手の若い植林地に沿って、尾根上に高い網のフェンスが張ってある

さて、今日はフェンス沿いに尾根コースを下ってみるつもりだった。しかし、やはり田部著書の谷コース(二万五千分1地形図の黒破線)が気になる。すぐに尾根を離れ、左手に巻きながら谷まで下った。

GPS軌跡には、そのあたりの気持ちの迷いがはっきりと出ている。以下で、その時の行動をまとめておくと次のようになる。

まず、標高650m台では、地形図黒破線に沿って北からやや西向きに下っている。

そして、標高650m前後から、北東(主尾根の向き)に進路を変えて少し行く。当然、黒破線からは遠ざかることになる。

その後、標高630m~640m前後で西に反転する。標高640m前後で黒破線とクロスして、そのまま谷底(標高600m台)に向けて下っている。

なお、この付近の本来の主尾根(フェンス沿い)は、10月30日と11月03日の両コース(ほとんど同一)の位置にある。(GPS軌跡では、一番東側の分)

ところで10月10日にも、押手山林道までは今日(10月23日)とほぼ同じコースを下っている。

GPS軌跡をみると、10月10日には、660m台~650m台尾根を地形図黒破線に沿って標高630m前後まで下っている。そしてそこから、地形図黒破線の右側(東側)に回り込んだため、かなりの急斜面を下るはめになってしまった。

谷底まで急斜面を下る

さて今日(10月23日)は、尾根途中から谷に向かって西向きに下る。やがて左手眼下に、青い草で覆われた小さな沢が見えてくるようになる。急斜面を下って沢(標高600m台)に降り立つと、小石がゴロゴロしている。

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〈写真左〉
この谷こそ、地形図記載の押手山~桧山ルート(黒破線~黒点線)で間違いない

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〈写真右〉
荒れた谷を下る

今日のその後のGPS軌跡は、おおむね黒破線~黒実線に沿って桧山集落まで下っている。ほんとうは、右へ左へとかなりブレて歩きまわっているのだが、お化粧をして、できる限り地形図表示に合うように修正した。どのみち現地で判断をしなければならないのだから。(GPS軌跡は、一番左(西側))

途中で、押手山林道を横切る

谷を北向きに下り、押手山林道(標高560m前後)に降り立つと、そこに小さな橋がかかっている。見覚えのある橋である。10月10日に見た橋で間違いない。

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〈写真左〉
林道には、見覚えのある小さな橋が架かっている

押手山林道は、この辺りでは地形図に表示されていない。林道を右手に少し行けば、林道終端部(標高570m台)である。そこには、かつて営林署の小屋があったようである。

今日(10月23日)はここで林道を渡り、もう一度同じ谷に入ってさらに下る。

ところが、10月10日には、その谷が地形図黒破線(桧山下山道)だと気づくことはなかった。そして、押手山林道をそのまま左手(西向き)に下った。途中では、押手山手前の鞍部十字路から下りて来る踏み跡(9月26日走破)を、左手から吸収(標高320m台)して、高屋集落~国道54号に至った。

谷沿いを廃車道に向けて下る

今日(10月23日)は、林道を横切り谷沿いをさらに下る。谷は上部よりも荒れており、少し大きな岩がゴロゴロしている。

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〈写真右〉
林道を横切り同じ谷をさらに下る
まず、林道から、崩れやすいガレ場を慎重に谷底まで下る

さらに下って、谷の左岸にある平坦な地点(標高490m前後)に至る。ここが、廃車道終端部(地形図黒実線の終端部)と思われるが、はっきりとは分からない。

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〈写真左〉
廃車道終端部と思われる平坦な地点(谷の左岸)

なお、11月03日には、この谷の〈右岸〉にある東側尾根を下ってこの付近に降り立った。しかし、谷の〈左岸〉にある平坦な地点(標高490m前後)を通ったかどうか定かではない。

廃車道を経て、桧山集落に下る

標高470mくらいから桧山までは、今日(10月23日)と11月03日では、ほぼ同じコースを下ったと思われる。したがって、標高470m前後から下方では、GPS軌跡2回分を合わせて1本の軌跡として作図した。

さて、今日(10月23日)のGPS軌跡に戻ると、廃車道終端部の下方で標高470mくらいから標高440m台までは、地形図黒実線からやや離れて、その東側の河原を下っている。この間は、廃道があるようなないような状態で、確かなことは分からなかった。

GPS軌跡が再び黒実線に乗るあたり(標高440m台)が、明瞭な廃車道終端部と思われる。その後は、歩きやすい道で桧山集落まで一気に下った。

なお、明瞭な廃車道終端部(標高440m台)に入り、少し下った地点の尾根突端(標高440mくらい)で、尾根筋の下山コース(10月30日走破、一番東側のGPS軌跡)を吸収する。

後日注:

12月4日に改めて、この辺りを下って検討した。その結果、廃車道終端部(標高490m前後)~明瞭な廃車道終端部(標高440m台)の間には、地形図黒実線の位置(谷の左岸)にかつて車道があったことを確認した。

ただしその間の一部は、倒木やがけ崩れで埋没している。そのため、10月23日と11月03日には、そこを避けて河原を下らざるを得なかったのである。

さて、廃車道を下ると、やがてしっかりとした林道にぶつかる。右折して下ると簡易舗装道に入り、一軒家を右に見てさらに下る。

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〈写真右〉
右に一軒家を見て通り過ぎたあたり

前方遠くに桧山の集落を見る。すぐ先に舗装道路があり、T字路を右にほんの少し行けば、「バス停白木分れ」がある。逆に、左に下れば、野平谷集落を経て国道54号線に至る。

レンズ付フィルム「写ルンです」を買う

カメラを忘れた。駅の売店で「写ルンです」を買った(1,000円少々)。27コマのうち25コマを当日写して写真屋に持って行った。プリントした写真はいらないので、現像したものをCD-Rに焼き付けてもらった(1,000円足らず)。待ち時間は約3時間であった。

レンズ付フィルムは、今や「使い捨てカメラ」ではない。「写ルンです」誕生の地、富士フイルム株式会社神奈川工場では、2006年に、第5回「日本環境経営大賞」/環境価値創造部門環境連携賞を受賞している。

「この商品の大きな特長は、循環型の商品である点です。皆様のもとで使い終った「写ルンです」は回収され、当社の循環生産工場で高品質なリサイクル技術により再び新しい「写ルンです」に生まれ変わります。この循環生産工場を支えるため、回収率をあげる施策、リサイクル設備の自動化、リサイクルしやすい製品設計改善等を積み重ねてきました」(同社ホームページより)という。

さて当日の25コマのうち数枚は光量不足であった。いずれも光りの届きにくい樹林帯の中で写したものである。性能が上がったとはいえ、「写ルンです」の規格上、そこそこのシャッタースピードと「暗いレンズ」の組み合わせになるのはやむを得ないことなのであろう。

この写真にはExifデータが全くない。
日付情報を埋め込む必要がある。
後日作業のこと
そして、GPSの時刻表示はまたしてもデタラメ
ただし、経過時間、緯度経度は正確なので
ノートの記録と突き合わせれば、何とかなるだろう