2007年06月30日

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笹ヶ峠~水ヶ丸山~(曾場ヶ城山縦走路)~瀬野川公園
(出発帰着:JR瀬野駅)

2007年06月30日(土)、単独

このページの目次です

はじめに

2007年06月30日(土)、単独
笹ヶ峠~水ヶ丸山~水ヶ丸山・曾場ヶ城山縦走路~瀬野川公園

七つ池~姫ヶ池~長谷池手前~笹ヶ峠~水ヶ丸山~(曾場ヶ城山縦走路)~送電鉄塔南側鞍部~瀬野川公園~広島国際学院大学
(出発JR八本松、帰着JR瀬野-山陽本線)

二週連続の水ヶ丸山(標高660.2m)である。先週は、曾場ヶ城山(607.2m)から水ヶ丸山まで縦走して、水ヶ丸山の南西尾根を下りた。その時の水ヶ丸山からの下りでは、 頂上のすぐ下で、曾場ヶ城山縦走路への右分岐(標高590m台)を見送って、南西に向きを変えつつ、まずは636mに至った。その636mで、南に笹ヶ峠コースが分岐しているのをみている。今日はそのコースを確かめたくてやってきた。

さて、笹ヶ峠まで、どのようにしてアプローチするか考えた。JR中野東から鉾取山系を峠越えすることも考えたが、結局、先週と同じくJR八本松を出発点とすることにした。 八本松駅から、広島県道335号津江八本松線を南下しながら、右手に一週間前に通った曾場ヶ城山~水ヶ丸山の尾根の変化を楽しみつつ、水ヶ丸山に近づく。

「あきく魅力マップシリーズ」水ヶ丸山・曽場ヶ城山コース(安芸区役所)
山頂付近のルート図には誤りがある

すなわち、
水ヶ丸山660.2mから北に向かう下山コースは以下のとおり分岐していく。
まず、640m台で曾場ヶ城山縦走路を右に分ける。
そのまま直進すると、636mに至る。尾根分岐である。
笹ヶ峠162度、荒谷260度に向けて、それぞれの尾根を下ることができる。
つまり、
曾場ヶ城山縦走路、あるいは笹ヶ峠コース(そして新谷コース)に入るには、まずは、水ヶ丸山山頂から北に向かう同一コースを行く。

新谷コース:取りつき口、下切登山口

今日のコースタイム:
JR八本松(1時間21分)出ヶ原(45分)299m(14分)笹ヶ峠
 小計2時間20分(長谷池等探索52分加えず)
笹ヶ峠(29分)570m台(8分)610m台(4分)636m(8分)水ヶ丸山
 小計57分(570m台6分、636m2分加える)
水ヶ丸山(32分)送電鉄塔南側鞍部(34分)瀬野川運動公園
 小計1時間13分(送電鉄塔南側鞍部7分加える)
瀬野川運動公園(38分)県道(7分)一貫田交叉点(26分)JR瀬野
 小計1時間11分
総合計7時間12分(出発から帰着まですべての時間)
 (長谷池等探索52分、笹ヶ峠13分、水ヶ丸山26分を加える)

JR八本松8:46-小倉林道分岐あり(曾場ヶ城山登山口方面)9:00-後長沢バス停9:25-前長沢バス停9:38-原村基本射場(自衛隊)9:42-バス停姫池9:47-バス停出ヶ原(いずがはら)10:05-出ヶ原分岐(笹ヶ峠方面へ)10:07-大竹三差路10:23、10:27-右分岐あり10:36、10:38-(地道)-簡易舗装道10:43-右前方分岐あり10:44-右山道あり10:48-右細い山道あり10:50-(バラス道)-林道上の299mコブほんのわずか手前10:52-(左前方にも林道が延びる)-長谷池10:58、11:03-その先の池(堰堤)11:08-(散策、戻る)-299m11:44-笹ヶ峠387m11:58、12:11-急登一段落410m台(右26度に振る)12:20-やや平坦部450m台12:28、12:29-(21度で登る)-570m台ピーク12:40、12:46-610m台小コブ12:52-610m台ピーク12:54-636m12:58、13:00-小コブ630m台13:02-左・曾場ヶ城山縦走路分岐あり13:06-水ヶ丸山(660.2m)13:08 、13:34-右・曾場ヶ城山縦走路に入る13:35-鞍部600m台13:39-小コブ610m台13:40-(74度でゆったり行く)-620m台ピーク13:43-600m台まで急下って、その後ゆったり行く(右下に踏み跡)-展望コブ600m台13:46-少しづつ下る、下る下る-少し落ち着く13:52(左分岐あり)560m前後-急下る-(鞍部13:59-小コブ14:00)540m台-鞍部530m台14:01-小コブ540m台14:01-左へ振る(21度)-送電鉄塔南側鞍部520m台14:06、14:13-尾根14:20-沢渡る(水あり)14:25、14:32-涸沢14:35-沢渡る(水量あり)-瀬野川運動公園14:47-国際学院大学15:09-休憩15:20、15:23-県道174号熊野呉線15:25-国道2号(一貫田交叉点)15:32-JR瀬野15:58

JR八本松から、広島県道335号を南下する

JR八本松から国道2号線を渡り、車道(広島県道335号津江八本松線)を南へと移動していく。七ッ池を過ぎ工場群の側を通る頃、右前方に水ヶ丸山がみえるようになり、その後は、曾場ヶ城山~水ヶ丸山の見え方の変化を楽しみながら行く。

この辺りには、陸上自衛隊原村演習場が広がっている。道路左側に原村基本射場があり、金網の中に何か碑が建っているのを発見する。碑の正面には数多くの文字が刻んであるが、そのほとんどは判読不明である。それでも、最後の方に「明治38年12月」という文字を認める。

日露戦争関連のものであろう。そういえば、今日はこの道路沿いで、兵士御見送場址(時刻9:09)という碑や、陸軍歩兵伍長戦死之碑(民家の庭先にあった、時刻9:24)というのもみた。なお、姫ヶ池南側で、堰堤にそって右折せず直進したので、少し余分に歩くことになった。

県道から分かれて、西に向かう

元の道路に合流してさらに進み出ヶ原に至る。そこを右折して、ちょっとした山越えをすると大竹である。右手前方に水ヶ丸山が大きい。三差路を西にとり、谷あいの集落の中の車道を行き、笹ヶ峠をめざす。集落の西端辺りで、右折する車道を見送り、直進して地道を行く。しばらくして、右から大回りしてきた車道と再び合流して、さらに西をめざす。すぐに、右分岐をみる(地形図黒実線)。「広島市の山を歩く(下巻)」中国新聞社2005年によれば、水ヶ丸山までのルートがあるという。今日はそこを見送り直進する。

長谷池まで行ってしまった

林道上の299m(地形図表示)のところで、直進のバラス道には車止めがある。よい道がそのわずか左へそれて延びている。どこまで行けるのだろうか。そのまま簡易車道を行くと、長谷池というりっぱな溜池にでた。この堤は、江戸時代のものを戦後増築したもののようである。記念碑には、文政七甲申という文字とともに、竣工昭和二十九年十月という文字が見える。堤には小さな広場があり、ここまで車で入ることができる。私と入れ替わりに、自家用車が一台引き返していった。

池のすぐ側を右手から回り込んで、その先まで行ってみる。もう一つ池があって、堰堤まで歩くことができる。しかし、その先は進めそうにない。地形図をみれば、峠の向こうの熊野川まで黒点線が延びている。しかし、現在は消滅してしまったのかもしれない。

長谷池まで引き返す。実は、最初299mの位置を取り違えていた。地形図を見ると、299mの南側に池が一つあることになっている。しかし、この池は林道からは雑木林越しになり、まったく見ることができない。だから、最初に見えた長谷池を299m横の池だとばかり思い込んでいた。

そこで、299mから延びているはずの笹ヶ峠への道をさがそうとして、池の横に踏み込み、その結果さらに奥の池まで行ってしまったのだ。しかし、その間に右に分岐する道はなかった。

現在位置が正しく把握できていない。長谷池対岸にある槌山488mの位置をコンパスで測るなどして池の位置を確定、さらに299m(笹ヶ峠取り付き)まで戻る。

299m~笹ヶ峠387m

299mピークから西へバラス道が笹ヶ峠387mまで上がっている。大竹集落からは、ほぼ直線で進入する位置関係になる。299mには車止めがあるけれども、車で充分走行可能な林道となっている。 掘割りの笹ヶ峠に至ると、同じような幅広の林道が、峠を越えてその向こうまで下っているのが分かる。

尾根に取り付く

峠から北に向けて、尾根の西側面に廃林道がついている。そこに踏み込んで、すぐに右折して尾根に這い上がる。尾根へ取り付く最初の地点から、小型ブルドーザーで荒っぽく削り取ったような道が続いている。

尾根に乗り、左手を見上げてびっくりした。それまでと同じようなブルドーザー道が超急登している。完全な直登である。滑りやすい粘土質の地面を一歩づつ踏みしめながら登る。日の光をまともに背中から浴びる。大汗をかく。

急登をこなして一段落、さらに少し登って(時刻12:23)振り返り、右手に鉾取山~原山(鉄塔あり)~690mを見る。すぐに(時刻12:25)、後正面に小田山が見えるようになり、その右裾に灰ヶ峰がのぞいているか。さらに右手には、熊野の山々(石嶽山、三石山、土岐城山-三角錐)をみる。そのさらに右、鉾取山系との谷間には、天応烏帽子岩山、さらには周防大島(嘉納山など)が見えるというが、連日の黄砂でこれ以上は望むべくもない。

やや平坦部450m台から上を見上げると、尾根の左側が伐採されており、ほんの小さな支尾根が490m台から左に張り出しているのが分かる。そして、その右側樹木帯との境に登山道が延びているのが見える。その登山道を登りきり、480m~490m台で一息ついた後で、次は570m台をめざす。左隣に571mがあり、ほぼ同じ高さのピークが二つ並んでいるように見える。

636m

570m台まで登れば後は楽である。伐採地帯の中を、一応コンパスで左右の振れを確認しつつ610m台を越えて、植林帯の636mに至る。そこから小潅木のきれいな小道を頂上まで登る。なお、610m台で、水ヶ丸山、小田山、灰ヶ峰、そして石岳山などの熊野の山々、および鉾取山系をみる。

636m:笹ヶ峠162度、荒谷260度、水ヶ丸山361度

なお、笹ヶ峠387m~636mの標高差249mを、「広島市の山を歩く(下巻)」中国新聞社(2005年)のコースタイムでは、27分(休憩時間含まず)となっている。1時間に550m登る計算になる。早い。適度な修正が必要だろう。私の場合には、白木山の標高差約800m/約2時間を基準にしている。1時間400mで、249mならば約37分となる。そして、今日実際にかかった時間は47分、特別急いだ訳ではないのと、夏場であることを考えれば妥当なところだろう。

水ヶ丸山

水ヶ丸山直前で、曾場ヶ城山縦走路を左に分ける
そこを126度で直進して水ヶ丸山へ至る
水ヶ丸山での展望は、黄砂のため思わしくない。
水ヶ丸山、北下山口308度、南下山口165度

水ヶ丸山~曾場ヶ城山縦走路~瀬野川公園

水ヶ丸山からの下りで、曾場ヶ城山縦走路に入ってすぐに超下る。その後は、平坦部、急下り部分の繰り返しで、少しづつ標高を下げて鞍部に至る。途中の展望岩場では、ほとんど霞んでいる。左から右へ、呉娑々宇山~長者山、高鉢山~安駄山と連なり、高鉢山の上に白木山がのぞいているようである。

鞍部(520m台)では、西から吹き上げる風が心地よい。そこから、塹壕のように掘れた道をジグで急下る。下の方は、谷にかこまれた尾根状態になる。尾根終端部まで下って、右の沢に下りる。ここまでは、二万五千分1地形図の黒点線(沢沿い)よりは一つ北側の尾根を下っているはずである(推定標高370m前後)。そこから、広い谷をゆったりと下り瀬野川公園(220m前後)に至る。

公園外側の道路から、大学前の道路に入って県道174号熊野呉線まで下り、国道2号線を経てJR瀬野まで歩く。黄砂のため、展望を余り楽しめなかったのは残念であった。