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大規模農場~中尾山798m途中まで、往路下山
(出発帰着:JR可部駅―可部線)
2005年12月10日(土)、単独
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はじめに
2005年12月10日(土)、単独
中尾山798m(白木山系)途中まで
JR可部~高松橋(根谷川)~大規模農場~599m~707m~送電鉄塔710m台(往路下山)~JR可部、(出発帰着:JR可部-可部線)
先週に引き続いて、可部側から中尾山途中の送電鉄塔まで登る。往路復路とも同じコースをとり、登山道をしっかりと把握することが出来た。基本的には、尾根をとらえてどこまでも追って行けばよい。ただし、599mから送電鉄塔までの各ピークには巻き道(槇道)もついている。尾根道、巻き道のどちらを選択する方がよいかは各ピークによって異なる。
今日のコースタイム:
JR可部(10分)高松橋(15分)団地最終民家(13分)農場ゲート(9分)農場最上部T字路
小計51分(農場ゲート4分を加える)
農場最上部T字路(11分)尾根に乗る(26分)分岐(11分)599m(15分)640m台コブ(22分)707m下三差路(5分)反射板分岐(3分)送電鉄塔710m台
小計1時間36分(尾根に乗る、休憩3分を加える)
送電鉄塔(3分)反射板分岐(2分)707m下三差路(15分)640m台コブ(10分)599m(9分)分岐(19分)尾根終端(8分)農場最上部T字路
小計1時間06分
農場最上部T字路(6分)農場ゲート(10分)団地最終民家(12分)高松橋(11分)JR可部
小計39分
登り、2時間28分(農場最上部T字路、休憩1分を加える)
下り、1時間51分(農場最上部T字路、休憩6分を加える)
総合計、4時間19分(昼食37分以外の全ての時間を含む)
「広島市の山を歩く(下巻)P156」の登りコースタイムは、上記よりも少し早めである。なお、599m~640m台コブ間の登り15分程度が、カウントされていないようでもある。
JR可部9:08-根谷川9:14-高松橋9:18-道標9:24-高松峠分岐9:25-団地最終民家9:33-堰堤9:37-農場ゲート9:46、9:50-農場最上部T字路9:59、10:00-草道10:02-標石(山という印)10:03-尾根に乗る10:11、10:14-太陽正面166度10:17-展望10:21-雪10:30-展望10:35-ややゆったり10:37-左・巻き道分岐あり10:40-尾根190度10:43-小岩10:45-599m10:51-(渡り廊下170度)-ゆったり鞍部(600m台)132度10:55-(ゆったり土塁132度)-尾根急登130度(左・巻き道あり)10:55-尾根146度11:02-640m台(コブ11:06-鞍部11:08-(なだらか登り80度)-直進尾根 92度(右・巻き道あり)-鞍部・巻き道合流11:14、11:16-(土塁156度))-尾根123度11:21-右・巻き道(左手707m尾根)11:24-鞍部三差路11:28-土塁11:30-(710m台の右・巻き道)-反射板分岐11:33-(尾根~鞍部)-送電鉄塔11:36、12:13-反射板分岐12:16-707m手前三差路12:18-小コブ(尾根に乗る)306度12:22-640m台(土塁鞍部321度12:27-尾根269度12:29-鞍部12:31-コブ12:33)-尾根293度12:37-ゆったり鞍部325度12:40-小コブ341度12:42-599m12:43-平坦部最北26度12:45-植林帯340度12:47-右手前・巻き道分岐12:52-休憩12:58、13:03-尾根終点13:11-山道標石13:17-簡易舗道13:18-農場最上部T字路13:19、13:25-農場入口ゲート13:31-団地最終民家13:41-高松峠分岐13:47-高松橋13:53-JR可部14:04
JR可部駅から北東に向かう。すぐ旧道に出て根谷川土手に上がり高松橋に至る。橋を渡って高松山の南を東に行き、高松峠を左に分けて、正面の団地に向かってなおも東進する。団地の最上部まで急坂をゆっくりと登る。
地形図記載の団地内道路は不正確かもしれない。要は団地内最上部T字路を右折して、さらにその上に延びる簡易舗装道に入ればよい。その簡易舗装道をジグザグに上がって農場入口ゲートに至る。ゲートのわずか手前から右に林道が延びている。
ゲートのすぐ右横からは、尾根筋に山道がついているようだ。木製の古い標識(白木山約3時間)がある。農場ができる以前からあった山道だろうか。ここから取り付けば、確かに農場を通ることなく登ることができそうだ。しかし、ちょっとみた感じではかなり繁っており、すでに廃道といった様子だ。
さて、農場入口ゲートの横をすり抜けて、簡易舗装道をなおも上がり、右上に大きくカーブして大規模農場に入る。直前で追い抜いていった作業車の助手席に坐っていた女性が、道路脇の畑に入るため別のゲートを開けている。挨拶を交わす。
農場最上部T字路を右折し、送電線の下をくぐってすぐに舗装道は終わる。ここまでの舗装道路(林道も)は二万五千分1地形図にすべて記載されている。しかし、山道はまったく記載がない。山道は、地形図記載の舗装道終端から、599mを経て延びる尾根上に付けられている。
簡易舗装道が切れたすぐ先に、山という印の入った標石があり、そこに右手から山道が上がってきているようだ。農場入口ゲート横から登ってくる道かもしれない。そして、そこから先には、割と幅広の草生した山道が尾根西側についている。小型の作業車が通っていた頃もあるのだろうか。2つジグって尾根に達する。推定標高350m台(広島市の山を歩く・下巻の地図より)。
144度で尾根に取り付く。正面樹間の向こうに707mピークが見えているようだ。尾根上では、所々で左手に押手山~白木山、振り返ると可部の町、あるいは南原ダム(ロックフィル式)を抱えた堂床山~可部冠山縦走路や備前坊山などをながめながら高度を稼いでいく(前回山行記より)。
尾根が599mに向けて大きく向きを変える手前に、左・巻き道がほぼ水平に延びている。これが先週引き込まれた巻き道だろうか。すなおに尾根を見れば、今まで通りの山道が続いているのに、何となく杭に付けられた赤ペンキに誘われてしまったようだ。
今日は、分岐点付近で数日前の雪を踏むようになる。雪は草木の生えていない山道で融けやすく黒い地肌が見えている。先週よりも尾根筋の山道がはっきりと見えて分かりやすくなっていたのかもしれない。
なお、巻き道の分岐点は、今日のコースタイムでは、尾根に取り付いて26分の位置である。先週はここまで34分程度かかっているはずだ(手帳を失くして詳細不明)。
先週通った巻き道は、ほんとうに足の幅位しかない細いものだった。それでもしっかりした道が続いており、599m東側の谷に至る。黄色の落ち葉がふわふわしており美しい。見渡すとウリハダカエデの純林となっている。落ち葉はウリハダカエデのものだった。葉っぱの切れ込み部分が、図鑑で見るよりも少し膨らんでおり、その分、美しさが増している。
この時は、599m東側の谷から尾根に上がる道が全く分からなくなった。そこで、谷の右側を強引に登り返した。599mはすでに通り越しており、稜線に出たのは、今日のコースタイムでいうと、渡り廊下170度辺りかと思われる。そのすぐ後で、”可部東4丁目”の標識(赤テープ)を確認している。
今日”可部東4丁目”の標識を見たのは、599mから"渡り廊下"を越えてほんの少し登り、その先の"ゆったり鞍部"(600m台)132度10:55とした地点であり、ほんの少し沈み込むような地形(鞍部)となっている。「広島市の山を歩く(下巻)P156」には、この分岐は599mにあるとしている。間違いだ。
可部東4丁目に下る道は、ここから右手後に、599m西面を巻いて下るようである。なおここまで、巻き道分岐点からかかった時間は、先週24分程度(巻き道ロスあり)、今週15分だ。
次に、640m台コブを目差す。鞍部から土塁を経て、尾根に130度で取り付く(左・巻き道あり)。小潅木の尾根に乗り146度で急登すれば、コブ(640m台)に達する。コブを少し下って、なだらかな登り80度となる。右に巻き道を分けて、尾根を92度で直進して登って下る。鞍部に至り巻き道を吸収する。 鞍部直前の尾根筋には、4~5本のヒノキが一直線に植えられている。以上、東西に広がる640m台平坦部の微妙な変化を受け止めることが肝要。
実は先週と今週、二万五千分1地形図に蛍光ペンで登山道を書き写して使用してみた。参考としたのは、「広島市の山歩き(下巻)」の地図に記載されたルートだ。しかし、この試みは失敗だった。 ルート表示が割りとアバウトで、難しい場面では実用に耐えないことが分かったのだ。
例えば、599m~640m台コブを経て707mピークにぶつかるまでが、この2週連続での山行のハイライトだ。倒木が多く歩きにくい箇所が連続している。しかし、尾根の位置をしっかり押さえて、地形図と対比できればどうということはない。
そのためには、こまめにコンパスを当てる必要がある。そうすると、蛍光ペンで引いた緩やかなカーブよりももっとダイナミックに、尾根の角度が変わっていることに気づかされる。蛍光ペンでルートが書き込んであると、それだけを見て満足してしまい、コンパスを当てるのがおっくうになってよろしくないようだ。
それはともかく、707mへの登りにかかる。土塁156度で少し登り、尾根123度を向く。707m手前で右・巻き道に入り、707mの南西面を巻いてゆく。707mピークを踏むことなく、すぐ稜線鞍部に至る。
今来た方向に、"可部東4丁目"の標識(赤テープ)、そして中国電力標柱(NO.3,5,6)がある。帰り道で足元に古い木製の道標を発見した。はっきりとは読めない。「 広島市の山を歩く(下巻)P156」によれば、「可部-桐原」「可部・台・東亜ハイツ方面」と書いてあるらしい。
稜線鞍部から土塁を経て、710m台を右(西面)から巻いて反射板分岐に至る。710m台は依然として左手前方にある。710m台を左手に見ながら進み、尾根に乗って少し下り、送電鉄塔(次の710m台)まで少し登る。
今日の展望は良くない。登っている途中で見通しがかなり悪くなったようだ。あまり展望を楽しむことはできなかった。
まわりの林の中で、ガサゴソと音がする。ここまでの間に、融けた雪が樹林から落ちてドサッという音が幾度となく聞こえていた。それとは少し違う音だ。そもそも送電鉄塔部分の南側では、すでに木の枝に雪は残っていない。キューンという甲高い音が時々聞こえてくる。登ってくる途中でもよく聞こえていた。シカの鳴き声だろうか。姿は全く見せてくれない。監視されているのかもしれない。
昼食を済ませて、317度で帰路に着く。反射板分岐を左に分けて、巻きながら26度で下る。その先で、鞍部土塁が707mにぶつかる地点に三叉路がある。"可部東4丁目"の標識(赤テープ)がある地点だ。ピークに向かわず、左前方へほぼ水平に延びる道を行けば、何の問題もなく下山できる。
先週は、ここからピーク(707m)に上がり、北西に折れて、一旦670m台にある送電鉄塔に至ったようだ。送電線沿いに中応寺集落に下ることができるとされている「広島市の山を歩く(下巻)」P160。実際、その向こうにもいい道が続いていた。
その時は、間違いに気づいて引き返す。一度707m下三叉路まで引き返したはずだがはっきりしない。中途半端な地点から北西に向かう。途中で巻き道に入る。往路で入り込んだ巻き道よりももっとすごい所を通過した。岩場の連続で足懸かりはほとんどなく獣道そのものといった感じだ。それでもルートに沿ってピンクテープが付いている。
尾根に帰り着いた。と、その時は思ったのだが、599mの一本東側の尾根で、354.1m三角点に至る尾根だろう。北に向きすぎていると分かったが、植林帯の中に幅広の空間がある。途中で槇道に沿って右に移動したりしながら、強引に下りきった。集落手前の山中で手帳を落としてしまった。
さて今日は、707m南西面の巻き道を行き、やがて尾根に沿って下り、640m台の平坦部で微妙なアンジュレーションをこなしてコブを越え、599mに至る。そこからさらに下る途中で、右手尾根を見る。先週下った354.1m三角点のある尾根のはずだ。その末端に集落が見えている。いつかそのもう一つ向こうの尾根と谷を上り下りしてみたいものだ。「広島市の山を歩く(下巻)」P159-160。
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