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久地冠山
(出発帰着:野間平発電所)
2004年07月03日(土)、単独
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はじめに
2004年07月03日(土)、単独
久地冠山
(出発帰着:野間平発電所)
そろそろ今年も十方山へ、と思って予定していたのだが出遅れる。ホームグラウンドの鈴ヶ峰(広島市西区)から見える山の一つで、近場にある久地冠山に急遽変更。二万五千分1地形図(飯室)とコンパス、それに「あさきた里山いちばん」を手に飛び出す。
広島地方は今年一番の暑さだった。日差しはもちろん夏そのもの、山の中で直射日光を浴びることはほとんどないものの、全身汗でびしょぬれになってしまった。ポケットの手帳もぐちゃぐちゃになる。 全くの一人旅、ただし宇賀峡側でチェーンソーの音。山仕事中の人がいるのだ。
今日の久地冠山で、広島県西部の冠山5座(吉和冠山、中野冠山、湯来冠山、可部冠山、久地冠山)すべてを登ったことになる。
今日のコースタイム:
野間平発電所(56分)鉄塔1(30分)鉄塔2(16分)久地冠山
小計1時間58分(全ての休憩を含む)
久地冠山(11分)鉄塔2(17分)鉄塔1(29分)野間平発電所
小計57分
総合計2時間55分(山頂での休憩33分を除く)
野間平発電所13:23-展望13:44-分岐、鉄塔管理道13:59-分岐13:59-展望岩場14:07、14:13-第一鉄塔14:19-(途中休憩14:34、14:40)-ピークを左から巻く14:44-小ピーク14:46-第二鉄塔14:49、15:05-久地冠山15:21、15:54-第二鉄塔16:05-第一鉄塔16:22-分岐16:30-分岐16:34-堰堤16:41-沢渡る16:43-野間平発電所16:51
野間平発電所の左を施設に沿って真っ直ぐ登り尾根に取り付く。ほんとうは発電所横にある小さな案内図に書いてあるとおり、斜め左へ入っていかなければいけなかったのだ。
「あさきた里山いちばん」だけの文章ではちょっと分かりにくい。それに、この本の地図(久地冠山の項)に示された登山道の角度はかなりデタラメである。これに対して、"こういち"レポートは出色の出来である。GPSトラック付のコースガイドは大変分かりやすい。ところが今日はそれを参考にさせてもらっていない。もったいないことをした。
野間平発電所施設上部で道に花が落ちている。見上げるとネムノキの花が満開だ。下山後改めて駐車場所から見上げると、かなり大きな木で全体がピンクに染まっている。行き帰りの道路脇でも花盛りのネムノキをたくさんみた。
さて、尾根筋にはわずかに踏み跡がありそれに沿って登る。やがてちょっと平らな箇所を過ぎると、左手から道が上がってきており合流する。これが正規のルートである鉄塔管理道だろう。塹壕のように掘れてはいるが、しっかりした道だ。一安心する。
太陽が正面向かってほんのわずかに左から差してくる。展望岩に着く。北の方角に山影は見えるがよくは分からない。やがて第一鉄塔に着く。本串山に向けて送電線が延びる。本串山の右奥に水越山、(太田川をはさんで)その右隣りには尖がり帽子の後山権現山。
道が崩落している箇所がある。慎重に通り過ぎる。今日は久しぶりに”海人の藻塩”を持参した。少しづつなめながら進む。少し身体がだるい。座り込んで小休止。 普段は座り込んで休むことはあまりしない。登山スタイルを夏山モードに切り替える季節が再びやってきたようだ。
第二鉄塔のすぐそばまで来た。しばらく前から雨の音がしている。木立の中から鉄塔の方をみると、やはり雨が降っている。傘が必要なくらい降っている。しかし、木立の中で雨に濡れることはない。それくらい木が繁っている。
正面に冠山の急なピークを見上げる。標高差あと100m位のはずだ。ここで引き返すかどうか。しばらく待ってみることにする。やがて雨がやんだ。オカトラノオが咲く草地をかき分けて前に進む。
ところで、第二鉄塔は展望もよい。本串山の左に滝山、牛頭山など。右に水越山、後山権現山など。西南西の方角に、宇賀峡をはさんで対峙する663.5m三角点が大きい。その右奥に笹ヶ丸山が見える。さらに右奥には、十方山、恐羅漢山などが見えるはずだが雲の中である。
雨模様の中を、山頂でわずかばかりの展望を楽しむ。雷が遠くでゴロゴロ鳴っており下山を急ぐ。鉄塔管理道をそのまま堰堤まで下り、左折して沢沿いを行く。ドクダミが咲いている。イノシシよけの電線が道に沿って張ってある。電線は、道の右側に張ってあるかと思えば今度は左側というように、時々張る位置を変えている。その度に電線をまたいで行く。電線にはどれくらいの電流が流れているのだろうか。感電するんだろうか。
太田川沿いに何台かの車が止まっている。鮎つりをしている人が見える。太田川の水がいつまでもきれいであってほしいと願う。
注:第2鉄塔から第1鉄塔を越えてその向こう(本串山の方角)の鉄塔まで、ほぼ一直線のはずである。山旅倶楽部の地形図ではそのように表記してある。ところが、二万五千分1地形図(飯室、平成13年7月1日発行)では、第1鉄塔のところで少し内側に屈折している。地形図が間違っているのだろうか。登山道の表記が間違っていることは別に珍しくもない現象だが。
国土地理院の地形図では、第2鉄塔の標高が少し高くなり、冠山により近づいた地点になる。そして、カシミール展望図を描くと国土地理院の地形図上の位置の方がなんとなくしっくりする。機会があれば現地で一度検討してみたい。
注:ドック入りしていたデジカメが修理から戻ってきたので持って行く。 修理報告書によると不具合の現象は以下の通りで、部品を一部交換、正常動作確認、となっている。
カメラ起動時に焦点があっていない。ズームインさせていくと焦点は合うが、そこからズームアウトさせていくと再び焦点が合わなくなっていく。シャッターボタンの半押しで焦点をあわせようとしても合わない。部品交換(鏡胴セット、バッテリーカバーASSY) 、正常動作確認。
実際に山で使った感じでは、焦点を合わせる時にレンズの動く音が少し大きく、何か引っかかっているようでもある。焦点は合っている。
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