2002年12月15日

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鷹ノ巣山
(出発:JR向原駅、帰着:福富町役場)

2002年12月15日(日)、単独

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はじめに

2002年12月15日(日)、単独
鷹ノ巣山
(出発JR向原、帰着福富町役場)

今日のコースタイム:

JR向原(22分)中組(29分)登山口
 小計51分
登山口(35分)林道終点(29分)鞍部(31分)鷹ノ巣山頂上
 小計1時間45分(小休止含む)
鷹ノ巣山頂上(1時間03分)西谷(29分)福富町役場
 小計1時間32分(バス停まではさらに5~10分)

山頂まで、2時間36分
山頂から、1時間32分

JR向原9:12-中組9:34-峠9:53-登山口10:03-砂利道10:15-林道終点10:38、10:45-鞍部11:14,11:17-小ピーク11:32-鷹ノ巣山頂上11:48、13:10-国有林専用道13:37-林道鷹ノ巣線13:54-生活道路14:13-福富町役場14:42、バス停15:01

今日も天気はよさそうである。昨日鈴ヶ峰ではっきり視認した鷹ノ巣山を目指す。ところがJRで行くほどに霧は濃くなり平地しか見えなくなる。晴天の印だと頭では分かっていても不安な気持ちは隠せない。

霧の中を歩き始める。東林寺集会所を<左>へとり、舗装工事前の町道山田東林寺線を行く。峠を越えて山田の集落に入るとわずかに雪を見る。遠くで犬が吼え始める。霧に煙る谷間に遠吠えがこだまして怖い。

実は先週も同じようにここまで歩いてきた。集会所を<右>に行ったところで、親切な男性に道を間違っていることを教えてもらった。工事中の道を行けば楽に峠を越えられるが、鷹巣山まではまだ2時間半~3時間かかるということであった。

残念ながら、そのときは時間が遅くなったのと小雨が嫌になって登山口を確認することなく引き返したのだ。JR向原10:50-中組11:10-集会所11:37(ロスタイム15分)-峠11:49-山田12:00-(引き返す)-JR向原13:08

さて、登山口標識からしばらくは舗装道路、やがてそれは砂利道となる。霧が晴れてきて右手前方に太陽が顔をのぞかせはじめる。間違いなく快晴である。林道終点で小休止。振り返ると霧の上に雪をかぶった山が見えている。

山道に入ると植林された杉林で薄暗い。まわりに雪はあるが登山道は黒い土が見えている。ほとんど雪を踏むことなく鞍部へ達する。

鞍部から行く手を見上げれば急登である。防火帯として切り開かれた道だという。ここから本格的に雪を踏む。滑る。歩きづらい。下りに使ってだいじょうぶだろうかと心配になるような道である。水が流れてえぐれている側を登っていると、上からドンドンという音がしてきて、一人の男性が勢いよく降りてくるのに出会う。靴の構造が違うのか雪など全く関係ないといった感じである。

15分くらい格闘した後で小ピークに至り、その後はなだらかな道を雪の感触を楽しみながら頂上に達する。鞍部から頂上まで絶え間無く頭の上に雪がパラパラと落ちてくる。左右の木々の枝に降り積もった雪が落ちてくるのである。立ち休憩をしている時大きいのに直撃されてびっくりする。

頂上には5~6人のパーティ。医療関係の職場の仲間らしい。あの医者、この病院と様々な話題で盛り上がっている。久しぶりに備後弁を聞いた。

頂上は絶景、夢中でスケッチをする。山口県境から島根県境の山々が全て見えているようだ。雪をかぶって白く光っている。しかし、今まで見たことのない角度からで、特に手前の山は同定しにくい。もちろん東側は全く分からない。それでも雄大な景色に大満足する。

双眼鏡でのぞけば、大茶臼山のマイクロウェーブがかすかにわかる。そして我が鈴ヶ峰の山影もうっすらと認めることができる。見上げれば青空に飛行機雲が何本も行き交っている。

昼食後、予定通り福富町側へ下る。南東の方角を確認すれば大きな道がついている。雪の上をずるずると横滑りしながら下る。さらに下ると急坂となる。ロープが張ってあるが粘土質の道が雪解け水で湿って滑りやすい。

林の中で、”ふー”という声がする。シカでもいるのかとびっくりして見ると、一人の男性が登っていく後姿が見える。成る程、林の中に雪はなく歩きやすいのかもしれない。私はそのままロープの張ってある場所を下りて無事クリアーしたが、結局しばらく行った所で滑って転んだ。

国有林専用道、林道鷹ノ巣線のいずれも横切ってそのまま下っていく。概して幅の広い気持ちのよい道である。ただし、一番下の方は荒れていた。途中のため池には氷が張っていた。

西谷名所案内図がある位置から役場まで歩く。新築移転したばかりの超豪華な建物である。バス停をさがして確認すれば日曜日は運休。さて、どうしたものか、とりあえずその辺りを徘徊してみることにする。

役場を中心にその周りも整備されており、こちらも超豪華な一戸建ての立ち並ぶ団地が出来あがっている。土地の面積は一戸当たり数百坪はあろうかという大きさである。ちょっとした公園があり、そこから見下ろすと東側に大きな道が走っている。そこまでいけばバス停があるだろう。

結局、375号線、福富町役場東(旧、大和分かれ)バス停からJR西条駅行きのバスに乗る。小春日和、バスを待つ間も寒くはない。北針から74度の方角、、山の上に月が出ている。左下が少し欠けた白い月で月齢10日余だという。