2002年10月27日

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熊城山
(出発帰着:天狗シデ下、林道駐車場)

2002年10月27日(日)、EIKO

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はじめに

前日は朝方雨模様で山行を取り止めた。今朝起きると能美島がくっきりと見える。雨上がりで展望がよいとなれば出かける以外にない。幸い”南”の空に少し青空が見えており雨の確率10%という。芸北で紅葉の程度をさぐって来ることにしよう。

EIKOがついて行くと言う。といって家を出た途端、”北”の空を見れば今にも降り出しそうな雨雲である。多少の雨が降っても対応できるように行き先を熊城山に変更した。

最初予定していたのは、QJY通信46号(鷹ノ巣山-紅葉の隠れた名所、その1)の追っかけであった。しかし、鷹巣山に至る道が笹でおおわれていた場合(私の踏み跡、2002年07月13日参照)、下半身ずぶぬれになる可能性があると考えたのだ。

熊城山ならば、たとえ雨になっても、天狗シデを見て帰るだけで満足できそうだ。それに登山道も整備されているという。傘をさして歩けるかもしれない。予想はぴたりと当たり、1)途中から雨が降ってきて、2)傘をさして歩いた。

今日のコースタイム

登り、1時間19分
下り、1時間35分(ロスタイム約35分を含む)
総合計2時間59分(休憩時間をすべて含む)

天狗シデ下駐車場10:26-天狗シデ登山口10:36-林道10:56-展望台11:03、11:08-丸掛山稜線鞍部11:25-熊城山11:45、11:50-広葉樹の森、モクレンの道分岐12:05-モクレンの道を枕峠側へ12:22-(引き帰す)-広葉樹、モクレン分岐12:40-展望台12:50-天狗シデ下駐車場13:25

コース概略

天狗シデを初めて見た。すばらしい。天狗シデ群落は林道(りっぱな舗装道路)から右へ少し入ったところにあり、その横に熊城山登山口がある。林道分岐から天狗シデ群落まで車で通行可能ではあるが、現在は天狗シデ保護のため進入禁止となっている。そこで、車は分岐点にある大きな駐車場(水洗トイレ付)に置いて歩いた。

天狗シデ横の登山口からしばらく山道を行き再び林道とぶつかる。霧雨が降り続いている。林道を右に行くとやがて展望台(トイレ付)があり、さらに行くと林道が途切れそのまま山道となる。(ここまで舗装道路で車での進入可能)

丸掛山鞍部から山頂を目指す時計廻りで歩いてみた。鞍部手前から傘を必要とする雨になる。鞍部からは右手にブナの林をみながら木段の登りが続く。そこを登りきったあたりに大きなブナの木があり、一休みしていると小さなヒョウが降ってきた。雨にけむるブナの坂道を振り返ると幻想的で美しかった。

ただし、コース全般が公園化されすぎているのはちょっと残念だ。よく整備されていると言えば言えるのかもしれないが、木製の階段、砂利を敷き詰めた幅広い道では、山歩きの面白味が半減してしまう。

頂上での展望は全く無し。「ひろしま百山」でいう、阿佐山山塊、大佐山、白木山は確認していない。特に北側は木々が茂っておりほんとうに展望があるのかどうかはわからない。また、平坦な頂上で三角点すら見つけることができなかった。

モクレンの道、枕峠側はあまり人が通らないのであろう。道の真中にも草がはえている。途中で道が少し崩落した個所がある。

さて、再び林道まで下りてきて、登ってきた山道との分岐にブナの大木があるのに気づく。人の背丈以上のところに空がある。これが林道開通前はクマが冬眠していたというブナの木であろう。

帰りはその山道を使わず林道をそのまま下っていった。雨でぬれた山道ですべっても面白くないのでそうしたのだ。天狗シデ横を通ることなく直接駐車場まで帰り着く。

駐車場で食事をとる。その間、小雨の中を何台かの乗用車が次々と入ってくる。天狗シデの人気はかなり高いようだ。気温は低い。夏場ずっと同じ長袖で通してきたものにベストで行動中はちょうどよかった。しかし手はかじかんでいた。

注:丸掛山1002mピークは、桑原良敏著「西中国山地」では、”櫛山”とされている。