ままこな
- ママコナ
花序に苞葉が多数つき、わきに紅紫色の花が一個ずつつく
花は唇形で下唇に白い斑点がある
がく片の先は毛のように細い
苞葉は葉状で先は鋭くとがり、縁に刺毛状の長い歯牙がある
日本各地の山地に生える
(野草見分けのポイント図鑑 p.124)- ツシマママコナ
ママコナによく似る
ツシマママコナは、苞の歯牙が短く、花序の白毛も少ない
花序の長さや白毛の濃さ、あるいは苞の歯牙にも中間的なものがあって区別しにくい
広島県内には、ママコナとツシマママコナの両者とも広く分布している
(広島県の山野草・夏編 p.217)
広島県では,ツシマママコナは島嶼部から中国山地まで広く分布し,日陰に林下から日当たりのよい草原まで生育している
(広島県植物誌)
- ツシマママコナ
- ミヤマママコナ
色も形もママコナに似る
下唇の斑点が黄色をおび、苞葉の縁に鋸歯がない
苞葉は卵形~狭被針形で先端は鈍く、縁は全縁
日本各地の深山の林の縁や草地に生える
(野草見分けのポイント図鑑 p.124)
花冠の花喉両側に黄色斑がある
(山に咲く花 p.117-8)- シコクママコナ
山崎(1989)が、ミヤマママコナを東北日本に分布するミヤマママコナと西南日本のシコクママコナに分割した(広島県植物誌)
シコクママコナは、ミヤマママコナに非常によく似て、苞が卵形~三角状卵形で、縁に少数の歯牙がある
丘陵や産地の日の当たる尾根筋などに生育する
(広島県の山野草・夏編 p.219)
広島県では,吉備高原面に稀に分布する(広島県植物誌) - ミヤジマママコナ(ミヤマママコナ)
ミヤジマママコナの基準産地は宮島で,Tuyama(1941)により発表された
シコクママコナの苞に歯牙のない型で普通に存在する
(広島県植物誌)
ミヤマママコナと分ける必要はないという説が主流、という
(広島県の山野草・夏編 p.218)
ミヤジマママコナは、広島県では,島嶼部から吉備高原面,中国山地に広く分布し,乾燥した森林で,林床植物が少なく日当たりのよい所に生育している。シコクママコナは、広島県では,吉備高原面にまれに分布する。
(広島県植物誌)
県内での分布は、西部にミヤジマママコナが多く、東部にはシコクママコナが多いが、場所によっては両者が混生していることもある
(広島県の山野草・夏編 p.219)
- シコクママコナ