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広島湾岸トレイル(モデル山行記)
福王寺山
(出発:中国電力研修センター(JR可部駅―可部線)、帰着:安佐北区亀山(JR可部駅))
2015年12月19日(土)、広島湾岸トレイル体験登山(山関連団体向け、第10回)
〈写真〉福王寺本堂、11時58分
- 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2015年12月19日)モデルコース
このページの目次です
はじめに
福王寺山
(出発:中国電力研修センター、帰着:安佐北区亀山(JR可部駅―可部線))
距離:約8.0km
今日の目玉は、福王寺(広島市安佐北区大毛寺)である。随分前に一度訪れたことがある(2002/09/28)。その時もさすが「安芸の高野山」と言われるだけのことはあると、その壮大な建造物群に目を見張ったものである。今回改めてその素晴らしさに感嘆した。
福王寺は、真言宗御室派(おむろは)の別格本山の一つである。山門(仁王門)をくぐって石段を上がると、樹齢数百年と言われる燈明杉(数本)がある。そして正面に本堂(金堂)、その左に阿弥陀堂、右に御影堂、手前に鐘楼・宝蔵が配置されている。
今日は、福王寺の〈北東〉にある中国電力研修センターから尾根伝いに登った。山頂部の金亀(きんき)池の横を通り、そのまま福王寺山三角点に至って引き返し、建物の「裏側」から境内に入った。
境内での昼食が終わるころ、いつの間にか阿弥陀堂の扉をどなたかが開けてくださり、それぞれでお参りをした。
次回は、同じコースをたどるにしても、金亀池からまずは山門に向かい、「正面」から境内に入りたいものである。そして、境内をゆったりと散策して仏教文化の真髄に触れてみたい。そのとき、案内人を頼むことができるならば言うことはない。
参照:「ひろしま里山放浪記 福王寺山」など
注:中電研修センター ⇒ 中国電力(株)研修センター南原研修所
今日のコース&コースタイム
中電研修センター(200m前後)9:24-道路を渡る(160m台)9:28-(すぐに山道へ)-右分岐あり(中綾ヶ谷方面)9:59(300m台、地理院地図とは少しズレている)-石段10:11(360m台)-右手八十八ヶ所建造物の向こうに金亀池を見る10:25-金亀池10:26、10:32-山鬼堂(500m台)10:44-福王寺山(495.9m)10:49、11:03-右分岐(490m台)11:14-立ち枯れ地帯11:18-福王寺裏側11:21-福王寺(450m台)11:23、12:04-仁王門12:06-駐車場(370m台)12:17-384m12:20-観音坂参道(右折、370m台)12:22-観音坂参道展望台(250m台)12:33、12:39-自動車道(160m台)12:48-配水池(130m台)12:54-左・山側に分岐あり12:55-原爆犠牲者之碑(110m台)12:57-自動車道(90m前後)12:59-金亀橋(きんきばし、50m台)13:06-国道191号(50m台)13:07
中国電力研修センター(35分)中綾ヶ谷方面分岐(27分)金亀池(17分)福王寺山
小計1時間25分(金亀池6分を加える)
福王寺山(20分)福王寺(29分)観音坂参道展望台(28分)国道191号
小計1時間23分(展望台6分を加える、福王寺41分は除く)
総合計3時間02分
(福王寺山14分を加える、福王寺41分は除く)
中国電力研修センター
広島湾岸トレイル(HWT)の最北端は、可部連山(堂床山~可部冠山~小掛山~備前坊山)である。HWTは、そこからいよいよ太田川右岸沿いに南下して、最終的には(延伸コースでは)宮島(弥山)に至る。
可部連山の「堂床山」から下ってきて、太田川右岸に渡る手前にあるのが、「福王寺山」~螺山~茶臼山(太田川左岸)であり、今日登るのは、そのうちの福王寺山である。
福王寺山は「安芸の高野山」とも言われる真言宗の古刹である。地元では寄り集まって毎日登山する人たちがいるという。登り口も複数あり、それぞれのコースともよく整備されているようである。
今日の出発点は、福王寺山の〈北東〉方向にある中国電力研修センターである。「堂床山」登山口の南原峡駐車場(標高250m台)から、南原川右岸沿いの自動車道を下り、標高180m台で西向きに少し入った地点にある。
土曜日の朝、広島バスセンターやJR広島駅からJR可部駅を通って現地に至る適当なバス便は運休とのこと。今日もまたJR可部駅からタクシーに乗り合わせて、中国電力研修センター前に集合する。
〈写真〉中国電力研修センター、9時06分
(研修センターのグラウンドの向こうに白木山系が大きい)
〈写真〉広島県自然歩道標識、9時06分
(グラウンド(画面右奥)の北西角に福王寺2.6kmの表示あり、その向こうは備前坊山であろう)
〈写真〉堂床山を見る、9時07分
(グラウンドの角から北西に延びる道路の右奥に堂床山を見る)
中国電力研修センター~福王寺山頂部
グラウンド横の空き地で軽くストレッチをして出発する(班編成3班)。
研修センターグラウンド(標高190m台)の北西角地から、斜め右前方に踏み込み、一旦集落まで下る。そして、自動車道(標高160m台)を横切って山道に取り付く。地理院地図(黒破線)のとおり、おおまかには〈西〉向きである。
〈写真〉研修センターグラウンド隅の空き地、9時24分
(画面最奥に福王寺山が見えているようである)
〈写真〉研修センターグラウンド隅の空き地、9時24分
(斜め右前方に踏み込んで下る)
山道に取り付いて少しの間、急登が続く。その後は、割とゆったりとした幅広の道が続いている。2つの集落(綾ヶ谷、滑の下)を包み込むように、〈北西〉~〈南〉の尾根筋を行く。地理院地図(黒破線)から少し外れる箇所もあるが、ほぼ表示どおりと考えてよい。
〈写真〉尾根筋)、9時40分
(ゆったりとした尾根を行く)
標高300m台で右分岐あり、中綾ヶ谷方面に良い道が延びている。なおこの位置は、地理院地図(黒破線)の分岐点(標高320m前後)とは少しズレている。
〈写真〉中綾ヶ谷方面分岐、9時59分
(地理院地図とは少し位置がズレている)
福王寺山頂部(金亀池~山鬼堂~三角点)
山頂部手前でやや西に膨らんで一旦谷側に入る。再び尾根に乗り、尾根を乗り越して金亀池に至る。
〈写真〉町石を見る(二丁)、10時21分
(標高440m台)
〈写真〉八十八ヶ所巡り(お山めぐり)の建造物、10時25分
(向こうに金亀池が見え始めている、標高450m台)
〈写真〉町石を見る(一丁)、10時25分
(金亀池の手前である、標高450m台)
今日は、金亀池(標高450m台)で右折して池の側を〈南西〉向きに進んだ。その反対に、ここで左側へ〈南東〉向きに行けば、福王寺の山門(仁王門)に至ると思われる。
ただし、この後で境内から仁王門まで下ってきたが、金亀池の方に向けて道があったかどうか確認していない。また、地理院地図の黒破線がすこし曖昧で確信が持てない。
〈写真〉金亀池、10時26分
左手に池を見て〈南西〉向きに進み、池の角手前で右手山道に入る。そして〈西〉向きに登る。
〈写真〉右手山道、10時34分
(金亀池から別れて、右手山道に入る)
左折(標高460m前後)して、しばらく〈南〉向きに行き尾根に乗る。その尾根を追って〈西〉向きに山頂を目指す。山頂まで、ほぼほぼ地理院地図の黒破線のとおりである。
ただし、この辺りでは、お山めぐり(福王寺八十八ヶ所巡り)の山道が縦横に走っている。また地理院地図の黒破線にも複数ある。現在位置の確認が欠かせない。
〈写真〉標高460m前後の標識、10時35分
〈西〉向きの尾根にも、八十八ヶ所巡り(お山めぐり)の建造物がある。
〈写真〉第三十六番、10時40分
(各個人の浄財で作られたもののようである)
そのまま尾根を追って〈西〉に向かう。
〈写真〉標高490m台の分岐、10時40分
(写真は、今来た道を振り返ったところ、帰りは画面右に向けて下り、福王寺境内に至る)
山鬼堂を通過する。標高は500m台であり、福王寺山の最高点となっている。
〈写真〉山鬼堂、10時44分
(標高500m台の福王寺山最高点にある)
福王寺山三角点(495.9m)に至る。ある程度の展望がある(展望記、後日作成)
吉和冠山、深入山など。
〈写真〉福王寺山三角点、10時49分
福王寺山三角点~山鬼堂~福王寺
福王寺山三角点(495.9m)から、先ほど登った道を〈東〉向きに引き返す。山鬼堂(福王寺山最高点、標高500m台)の側を通り抜け、標高490m台分岐まで戻る。
〈写真〉標高490m台分岐、11時14分
(分岐を右手前方に入る)
標高490m台の分岐から右手前方(南東向き)に入る。すぐに〈東〉を向き、やがて〈北〉向きに下ると、福王寺境内の裏側に出る。ほぼ地理院地図(黒破線)のとおりである。
〈写真〉、11時18分
(福王寺まで下る途中に枯れ木帯がある)
福王寺境内の裏側に至る。〈東〉向きに石段を下ると、福王寺境内である。
〈写真〉、11時21分
(福王寺境内の裏側から石段を下る)
福王寺~駐車場~不動坂参道~観音坂参道~国道191号
福王寺境内である。
〈写真〉福王寺境内、11時52分
昼食後、山門(仁王門)をくぐって右折、駐車場までの道を下る。
〈写真〉駐車場まで下る、12時07分
駐車場(標高370m台)である。ここまで車で登ることができる。広島県自然歩道標識がある。国道191号6.1km、福王寺0.6kmとある。車道の距離であろう。
〈写真〉駐車場、12時16分
この駐車場まで、福王寺の表参道(不動坂参道)が尾根筋を登ってきている。駐車場から見て〈南東〉向きの尾根である。
〈写真〉尾根に取り付く、12時17分
(駐車場から、あくまでも山道(参道)を下る)
広島湾岸トレイル(HWT)は、福王寺から下山後、螺山に向かう。そこで、表参道(不動坂参道)の384m峰のすぐ下(標高370m台)で右折して、観音坂参道を〈南〉向きに下る。ほぼ地理院地図のとおりで国道191号まで下る。
〈写真〉観音坂参道下り口、12時22分
(〈南東〉向きに下る表参道(不動坂参道)を前方に見送って、〈南〉向きに観音坂参道を下る)
〈写真〉観音坂参道を下る、12時27分
観音坂参道を下る途中に、観音坂参道展望台がある。画面左に阿武山(太田川右岸)、右に螺山(太田川左岸)が大きい。
〈写真〉観音坂参道展望台、12時37分
(画面左右に、阿武山と螺山が大きい)
福王寺山の山道は、いずれも参道としてよく整備されているようである。気持ちの良い山道である。
さて今日はショートコース、体力の余っている方々は、螺山~茶臼山まで脚を延ばしていった。私は次回の体験登山に期待してパス、国道191号線の虹山団地バス停からJR可部駅経由で帰宅した。