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広島湾岸トレイル(モデル山行記)
金ヶ燈篭山~城山
(出発:JR矢野駅―呉線、帰着:海田総合公園(JR海田市駅―山陽本線))
2015年09月26日(土)、広島湾岸トレイル体験登山(第3回)
- 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2015年09月26日)モデルコース
このページの目次です
はじめに
広島湾岸トレイル(HWT)は、絵下山~発喜山(第2回体験登山、2015/09/13)から金ヶ燈篭山(第3回体験登山、今日2015/09/26)~鉾取山につながる。今日は、金ヶ燈篭山~鉾取山の途中まで歩いて海田総合公園に向けて下った。
HWTでは、絵下山(~発喜山)と金ヶ燈篭山(~鉾取山)を結ぶ各ポイントとして、「矢野天神バス停近くの交差点~狐原大師堂~愛宕神社~海田越え」を設定している。したがって今日はそのとおりを歩いた。
ただし、JR矢野駅から直接海田越え(金ヶ燈篭山の取り付き)に行くには、矢野天神バス停(矢野東七丁目)よりも矢野駅寄りにある矢野祇園バス停(矢野東六丁目)付近の交差点から愛宕神社を目指す方が、距離的にも近く、しかも傾斜が楽である。(上記いずれのバス停も、矢野通りにある)
参考(2002年02月16日山行記):
(矢野祇園バス停付近から左折して南東向きに行く)。登山道に入って堰堤を右に行くと、すぐに(左)愛宕神社の真新しい立て札。参道は幅広く、苔むした石の山道で趣がある。神社の向こうに少し下ると舗装された林道となる。その先が串掛林道である。突き当たって左折すればすぐに串掛林道最高点(海田越え)である。
さて、今日まで私は3回連続で体験登山に参加している。広島湾岸トレイル(HWT)の中心となっている日本山岳会広島支部「ロングトレイル研究会」の方々の中に顔見知りも増えてきた。また今日は、HWTの協力団体の方からぜひ一度ご一緒したいとお声掛けを頂いた。さらに、私のWebの内容について疑問点のご指摘もいくつか頂いている。この体験登山は私にとって楽しく学べる場となっている。
今日のコース&コースタイム
今日のコースは、ほぼ地理院地図(電子国土Web)のとおりである。ただし、矢野天神バス停付近~愛宕神社の間の正規ルートは、別途案内書がないと分からないだろう。注:GPS軌跡が新峠からの下り始めで一部乱れた。(ポイントデータ削除予定)
JR矢野駅前(8時15分集合)8:29-矢野ニュータウン上(90m台)8:35、8:38-広島熊野道路(89m)8:39-矢野安浦線・バス通り(60m台)8:45、8:47-(矢野東七丁目)-狐原大師堂(120m台)8:57、9:18-休憩(200m前後)9:31、9:33-分岐(250m台)9:40-展望(260m前後)9:41、9:46-愛宕神社下9:49-愛宕神社(300m台)9:51、10:01-串掛林道(330m台)10:15-海田越え(金ヶ燈篭山登山口、350m台)10:18-510m台10:42、10:47-金ヶ燈篭山(531.6m)10:53、11:00-496m11:22-送電鉄塔横の展望箇所(460m台)11:29、12:06-赤穂峠(450m台)12:07-休憩(580m前後)12:30、12:35-城山(じょうやま、592.5m)12:41-538m12:59-古峠(ふるだお、500m前後)13:04-休憩(490m台)13:07、13:12-566m13:29-新峠(460m台)13:38、13:41-海田総合公園管理棟(190m)14:14
- 矢野ニュータウン上バス停(19分)狐原大師堂(33分)愛宕神社(17分)海田越え
小計1時間40分(大師堂21分、愛宕神社10分を加える) - 海田越え(35分)金ヶ燈篭山(29分)送電鉄塔(展望)
小計1時間11分(金ヶ燈篭山7分を加える) - 展望(1分)赤穂峠(34分)城山(23分)古峠(34分)新峠(33分)海田総合公園
小計2時間08分(新峠3分を加える) - 総合(すべての時間を含む)
6時間36分(昼食37分を加える)
海田総合公園~JR海田市駅:海田町町内循環コミュニティバス(ふれあいバス)、料金100円。
JR矢野駅から矢野天神バス停付近の交差点へ
今日の参加者は20数人、あらかじめ2班に班分けされている。
JR矢野駅前から路線バスに乗る。バスは駅前から南向きに矢野ニュータウンに入り、団地内の幹線道路を走り抜ける。
矢野ニュータウン上バス停(矢野南五丁目)にて下車する。前回(第2回体験登山、2015/09/13)、下山口(矢野上登山口)から矢野天神バス停まで下った時に通ったバス停である。
今日も前回と同じく、広島熊野道路を標高89mの交差点で横切って道なりに下り、矢野通り(広島県道34号矢野安浦線、バス通り)の交差点に至る。この交差点から、バス通りに沿って右手(南向き)にほんの少し行くと矢野天神バス停である。
JR各線やバス路線の情報提供が大切
HWTでは、絵下山~発喜山と金ヶ燈篭山の間のポイントとして、矢野天神バス停(矢野通り、広島県道34号矢野安浦線)を定めている。
しかし今日は、JR矢野駅前からバスに乗ったものの、矢野ニュータウン内(矢野ニュータウン上バス停)で下車した。先日(第2回体験登山)下ってきた絵下山登山口(矢野上登山口)の近くである。
この路線は、矢野通り(バス通り)を行くバス路線とは異なるようである。
広電(広島電鉄)バス、路線番号3-3、熊野矢野線
矢野ニュータウン・広島熊野道路 経由 絵下山入口行き
土曜日(祝日を除く)の時刻表
JR矢野駅前8時28分~矢野ニュータウン上8時34分
料金160円(PASPY150円)
広島湾岸トレイル(HWT)の取り付きとしては、JRをはじめ数多くのバス路線が考えられる。地元以外の人たちにもHWTを楽しんでもらうためには、交通網についてきちんと分かりやすく整理した案内が必要であろう。
矢野天神バス停付近から大師堂を目指して登る
今日は、矢野ニュータウン内で下車して、矢野天神バス停近くの交差点まで下る。
〈写真左〉矢野天神バス停付近交差点、8時47分
(バス通りの向こうに、団地を上がる道路が見える)
バス通りを横切り向こう側(東側)に渡る。団地(矢野東七丁目)内の自動車道を、道なりに東向きに登ると三叉路がある。三叉路左手の標識に導かれて左折する。
〈写真左〉三叉路にある愛宕神社の標識で左へ折れる、8時50分
三叉路角地のお宅に、小さいながらセンスの良い道標がある。今日がお披露目で、持ち主のご好意で設置させてもらったとのこと。広島湾岸トレイルには、各地域の山関連グループが協力参加している。そうした方々と地元及び各自治体とのつながりの中で、よりよいトレイルに成長していくのだろう。
道路はすぐ右に大きくカーブして再び東向きに登る。突き当りを左折して北向きに登ると、道路終端部に狐原大師堂がある。(ここまで、地理院地図に表示あり)
〈写真左〉狐原大師堂、8時57分
狐原大師堂から愛宕神社に登る
大師堂で全員そろって自己紹介をした後、一緒に準備運動をして各班ごとに出発する。ここから愛宕神社までは、地理院地図にはほとんど表示がない。
大師堂の向かって右手にも真新しい道標がある。それに従って、北西向きに踏み込む。
〈写真左〉民家の脇をすり抜けて行く、9時18分
地理院地図黒破線と接する地点(110m台)で右折して、東向きに尾根を登る。急斜面では滑りやすい。(地理院地図表示なし)
〈写真左〉滑りやすい尾根(170m台)を登る、9時29分
〈写真左〉少しばかりの展望を得る(200m前後)、9時32分
(振り返ると、右手に広島市街地、左手の樹冠に絵下山鉄塔・絵下頭を見る)
標高250m台に分岐があり、左手後方から、矢野祇園バス停からの踏み跡(地理院地図に表示あり)が登ってきて合流する。この辺りから串掛林道までは地理院地図に表示がある。注:2002年02月16日山行記は、祇園バス停付近から取り付いている。JR矢野駅から登る場合、その方が距離的に近くて、しかも傾斜が緩やかである。
〈写真左〉祇園バス停分岐(250m台)、9時40分
(写真は分岐を上から写している。したがって、右手に祇園バス停への踏み跡が下る)
やがて少し展望が開け、石段を登ると愛宕神社である。
〈写真左〉愛宕神社の参道石段を登る、9時49分
〈写真左〉海田、広島市街地を見る、9時51分
愛宕神社から金ヶ燈篭山の取り付きへ
愛宕神社から今登ってきた階段を少し下る。左折して神社の南側を東向きに行く。やがて簡易舗装道路となり、クリがたくさん落ちている。イノシシのおこぼれを頂戴する。はぎが満開、ミズヒキロードでもある。(2002/02/16には、今日のコースとは違って、神社の横を通り抜けて向こう側に下ったように記憶している。思い違いかもしれないのだが)
〈写真左〉愛宕神社から串掛林道へ向かう、10時04分
〈写真左〉左折して串掛林道に入る、10時14分
串掛林道最高点(海田越え)が金ヶ燈篭山の取り付きとなる。ここから金ヶ燈篭山~城山~古峠~新峠とほぼ尾根筋を追ってゆく。
〈写真左〉金ヶ燈篭山に取り付く、10時17分
(串掛林道最高地点、標高350m台である)
〈写真左〉金ヶ燈篭山三角点、10時52分
二等三角点ではなかったのか?
疑問の声があがる、要確認
〈写真左〉ゆったりとした尾根道を行く、11時11分
今日のコース全般的に、きつい登り、下りがいくつもある。その中で、木漏れ日の中をゆったりと行く。暑い、汗をかなりかく。
〈写真左〉赤穂峠展望地から城山を望む、12時03分
〈写真左〉送電鉄塔の側からの大展望、12時29分
(赤穂峠から南西側にわずかに上がった地点からの展望。本日最高の展望である)
熊野側には野呂山も見えている。
カシミール展望図は、本ページの親ページ「鉾取山トップページ」下段に転記してある。なおこの展望を見て思うに、広島湾岸トレイルに呉娑々宇山が含まれていないのは残念である。
〈写真左〉城山三角点、12時40分
城山までに大岩、分岐が一つある。
古峠を越えて新峠に至る
今日の予定では、城山の向こうの尾根道を古峠から新峠まで行って、海田総合公園(運動公園)に下ることになっている。
新峠手前の古峠からも運動公園(西側)に下ることができるという。ただし熊野側(東側)は、道標「熊野初神登山口(荒れ道・危険)」にもあるとおり、あれ道で通行不可だという。(直近のプライベート情報による)
2015/10/02書き換え:
古峠・新峠から熊野側へのルート概況について、通行の可否を間違えて記載していました。この前後の記事のとおり訂正します。
〈写真左〉古峠に向けて下る急坂、13時03分
古峠と新峠に旧陸軍省標石がある。いずれも、陸軍輸送港域第ニ区標石(昭和15年6月10日)のもので、第6号(古峠)と第7号(新峠)である。なおこのような標石については、藤下憲明氏の資料に詳しい。(2015/09/13山行記参照)
〈写真左〉古峠に旧陸軍省標石、13時04分
(陸軍輸送港域第ニ区標石(昭和15年6月10日)第6号)
〈写真左〉新峠に旧陸軍省標石、13時39分
(陸軍輸送港域第ニ区標石(昭和15年6月10日)第7号)
新峠にも「熊野初神登山口(荒れ道・危険)」という道標がある。ただし、新峠から熊野側には良い道が付いており、「30分もあれば初神四丁目の登山口」に下ることができるという。(直近のプライベート情報による)
関係者の話として、この道標は付け替えるべきであるとのお考えのようである。
広島湾岸トレイルの全コースについて、道標を全般的に総点検する必要性を感じる。「後◯◯m」などの道標には私は興味がない。必要最低限なポイントを選定して、すっきりと統一感のある道標にしたいものである。
いずれにしても、道標を設置するならば10年先あるいは20年、30年先までも責任を持つ覚悟でやるべきであろう。
新峠から海田総合公園に向けて下る
この道は、かつて海田と熊野を結ぶ峠道だったようである。峠付近では、昔は荷駄でも通ったかと思うようなきれいな道であるが、海田側は下るほどに荒れてくる。(GPSの乱れがあるが未修正)
取り付き道(エスケープルート)としてはいかにも厳しい。途中で、どさっという鈍い音と共に悲鳴が上がる。ここまでで疲れた脚にはこのガレ場は辛い。
広島湾岸トレイルの全コース・全取り付き道について、難易度をランク付けすることによって、初めての人たちが、安心してコース設定ができるような目安を提供する必要があるだろう。
〈写真左〉新峠からガレ場を下る、13時56分
〈写真左〉海田総合公園管理棟から洞所山を見る、14時16分
その他の話題:
標識、まつたけ山(入ってはいけない、再生の努力の成果はでていない)
二等三角点、三等三角点、絵下山三角点
エスケープルート、取り付き道
ミズヒキ、クリ、イノシシ、アケビ、コシアブラ、タカノツメ
延伸ルート、鈴ヶ峰~極楽寺、街の中を歩く
極楽寺~宮島口、ルート選定の苦労
宮島3本登山道、三つとも採用してほしい