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JR中深川駅近く~中尾山途中まで~大規模農場~JR可部駅
(出発:JR下深川駅―芸備線、帰着:JR可部駅―可部線)
2010年11月20日(土)、単独
カメラ不調
(2010/11/27分を取り込んで整理する予定)
このページの目次です
はじめに
ここのところ5回ほど集中して、白木山~押手山~桧山集落縦走を試みた。登山口は、いずれもJR白木山駅(芸備線)である。
この秋冬も、引き続いて、もう少し白木山に登り続けようと思っている。ただし、登山口は少しづつ変えてみたい。というので、今日はJR中深川駅から中尾山(798m)経由で登ることにした。
ところで、今日の出発点はJR下深川駅である。JR中深川駅近くまでは、三篠川沿いを上流に向けて歩いた。そして、中電の送電鉄塔管理道(尾根筋)を登った。もちろん、さらにその上をめざして、中尾山(798m)から白木山山頂(889.3m)に至るつもりであった。
しかし、今日は残念ながら中尾山までも登ることができず、その手前の758mから大規模農場(可部側)に向けて下った。
今日のコース&コースタイム
JR下深川駅(16分)薬師橋北詰
小計16分
薬師橋北詰、JR中深川駅近く(14分)登山口(6分)舗装林道(11分)第1鉄塔(8分)第2鉄塔(30分)第3鉄塔(38分)758m
小計2時間08分(JR中深川駅からだと、さらに推定4~5分追加)
(林道7分、第1鉄塔6分、第2鉄塔4分、第3鉄塔4分を加える)
758m(3分)未舗装林道(13分)710m台鉄塔(10分)707m下(9分)599m(29分)廃車道(9分)農場最上部(舗装道路)
小計1時間19分
農場最上部(19分)団地最上部(13分)高松橋(15分)JR可部駅
小計47分
総合計4時間30分
(710m台鉄塔55分を加えず)
JR下深川駅9:38-亀崎橋歩道橋9:48-薬師橋(JR中深川駅近く)9:54-最終民家9:59-(橋渡る)-登山口10:08-舗装林道10:14、10:21-尾根に乗る10:28-第1鉄塔10:32、10:38-第2鉄塔10:46、10:50-474m近く11:09、11:14-第3鉄塔、ピーク11:20、11:24-少し登る、一段上の水平道-負傷11:30、11:35-登る-小コブ11:50-水平道-758m12:02-未舗装林道12:05-再び山道12:09-小ピーク12:11-小ピーク「タ」印12:13-710m台鉄塔12:18、13:13-小ピーク下「二」印13:16-707mピークを行かず、左から巻く-599m13:32-左下に分岐13:38(直進する)-少々コブ13:39-右奥に踏み跡らしきもの13:51(以前踏み込んだことがある)-左折13:57-左折14:00-左折14:05-廃車道14:07-大規模農場最上部(舗装道路)14:16-農場の門扉14:25-団地14:35-高松橋14:48-JR可部駅15:03
今日はどこを歩いた?
JR下深川駅で下車して、JR中深川駅近くまで歩く
JR下深川駅からJR中深川駅近くまで、三篠川沿いを上流に向けて歩いた。途中、亀崎橋歩道橋で三篠川左岸から右岸に渡り、薬師橋北詰に至る。JR中深川駅から歩いて薬師橋を渡る場合と比べて、ほんの10分あまり余計に時間がかかる程度である。
三篠川一帯は広々としている。秋深し、少し肌寒いものの日の光は温かい。数人の人たちが、思い思いに散歩したりジョギングをしたりしている。薄く霧がかかった前方の山を眺めながら、逆光が美しい川辺を行く。
薬師橋北詰から北向きに行く
JR中深川駅から歩く場合は、
「JR芸備線中深川駅を出発し、北に向かって三篠川に架かる薬師橋を渡り、舗装された道路を山手に向かう。県重文の深川薬師が祭ってある明光寺の横を過ぎると、三差路があり、ここを右手に行き、院内川の小さい橋を渡る」(「ひろしま百山」P.120)
今日は、薬師橋北詰から上記のコースを取る。
薬師橋北詰から北向きに行き、三差路で右折して北東を向く。その先に小さな橋があり、院内川右岸に渡る。石積みのしっかりとした棚田跡がある。何時のころまで耕作がされたのであろうか。すでに、そこでは木々が大きく成長している。
中電の送電鉄塔管理道を利用させてもらう
標高100m台で、左手に中電の送電鉄塔管理道取り付きがある。そこが今日の登山口である。登山口からいきなりの急登である。かなりの汗をかきながら、舗装林道(ガードレール付き)を横切ってなおも上をめざす。ジグるものの急登は続く。標高220m前後で支尾根に乗り北西を向く。汗が滴り落ちる。
今日は、これから758mピークまで登る間に、北向きに延びる4本の送電鉄塔そばを通過することになる。(ただし実際に、送電鉄塔のすぐそばを通過するのは3本のみ)
第一鉄塔
まず、第一鉄塔(標高250m近く)である。展望はあるものの霞んでいる。今登ってきた尾根を見下ろすと、左手手前から、木ノ宗山~二ヶ城山~(松笠山の一部)と並び、呉娑々宇山が木ノ宗山の右奥にある。右手の太田川下流の向こうに宮島(弥山)を見る。
反対に、尾根を見上げると、左手に送電鉄塔が2本立っており、その右奥に、中尾山リレーステーション(標高798m)を見る。
第二鉄塔
第一鉄塔から、左手樹林帯の支尾根をそのまま登る。標高290m台で主尾根に乗り、北を向く。すぐに第2鉄塔(標高320m台)である。ここでは送電線がクロスしており、送電鉄塔が2本並んで立っている。
ここで地形図を見ると、2本の送電線は標高300m付近で交差している。地形図では、第二鉄塔の位置(そして第一鉄塔も)が少し東に振れ過ぎているように思われる。
太田川右岸の展望が開けるようになる。鈴ヶ峰~大茶臼山~武田山縦走路、阿武山などを見る。
ところで、しばらく前から、ヘリが2~3回頭上を飛来している。
第三鉄塔
第二鉄塔からさらに登る。尾根の林の中に気持ちのよい平坦な道が付いている。やがて少し登る。秋深し、木々は多くの葉を落としている。木漏れ日に背中を押されながら、平坦な小コブ(標高474m近く)に至る。左手前方に、758m~675.4m尾根を見る。
右の樹林帯に入り、平坦な土塁の上を行く。やがて尾根上に大きな樹木がなくなり、左前方上方に第三鉄塔を見るようになる。
第三鉄塔(標高520mくらい)からの展望は、第二鉄塔とほぼ同じである。
ところで、海側を見下ろすと、眼下にもう一本の送電鉄塔が大きく見えている。実はこれが、本来であれば今日第3番目の鉄塔(標高480mくらい)である。しかし、登山道はそのすぐそばは通っていない。
北の方を見上げると、758m~675.4m尾根に向けて、送電線(送電鉄塔)がさらに延びている。尾根上にはっきりと見える送電鉄塔は、710m台(はからずも、今日の下山コースとなった:下記参照)のものである。そして、その送電線の右には、これから向かう758mの電波施設が見えている。
頭を負傷するも、何とか758mまではい上がる
第三鉄塔から、右手前方の平坦な道に入る。その先では、土塁状になったところもある。しばらく行くと、一段上の平坦な道に上がる。その前後で、「あっ!痛!」頭に何かゴツンと当り、そのまま頭を少しこすられた。
左から登山道上に倒れかかっている木に頭をぶつけてしまったのだ。頭に手をやると、血が付いている。タオルで押さえる。どの程度の出血だろうか。押さえたタオルを何度も確認しているうちに、たちまちタオルが真っ赤に染まってきた。とはいうものの、数分で出血もほぼ止まり事無きを得る。
そのまま登るにつれて、段々と岩場が多くなり、岩の間をすり抜けながら758mに無事達する。
中尾山(798m)~白木山をあきらめて、可部側に下る
758mから中尾山(798m)を経て、さらに白木山まで行く気力がわかない。可部側(大規模農場経由)に下ることにする。
758mの下には、未舗装の車道が通っている。758mを含めた周辺各施設の管理道である。その車道から758mピークの電波施設までは、標高差約20mくらいある。その急斜面上に、車一台が通れるだけの車幅(二本の車輪の幅)に合わせて、コンクリートの板がほぼ一直線に二本敷いてある。
そこを通って車道まで下り、バラスの車道を左手に行く(ちなみに白木山は右手)。車道はすぐに行き止まりとなるので、そこから右手尾根(山道)に乗る。まずは、710m台の送電鉄塔をめざして、西向きに小コブを越えて行く。
710m台送電鉄塔
710m台送電鉄塔には、可部側(大規模農園経由)から何度か登ったことがある。だから、そこまで下れば後は何の問題もない。そう考えて、山中を少し速足に行く。
710m台で大休止(昼食)を取る。日差しは柔らかいものの、ほんとうに天気が良い。昼食中にザックから取り出しておいた魔法瓶の外側が熱くなるくらいである。ゆったりとした時間を過ごす。
なお、この送電鉄塔は、今日登ってきた送電線のさらに上の鉄塔で、第三鉄塔からも見えていたものである。
707m~599mを下る
710m台送電鉄塔から北西に行くと、右手が開け、やや後方に押手山~白木山の側面を大きく見ることができる。紅葉で赤く燃える斜面が美しい。
小さな鞍部を越えて710m台コブに上がると、やたらと標識が多い。以前よりも増えたのだろうか。それぞれが勝手に付けまくっているといった感じで、肝心の情報が分かりづらい。こうした標識は、いっそのこと全部取っ払ってしまったらどうだろう。
707mは尾根の左手を巻いて下る。踏み跡ははっきりしている。
599mで左分岐を分けて直進する。すぐにほんの小さなコブ(標高590m台)があり、直進すると踏み跡が薄くなる。
不安になり地形図とコンパスを取り出す。地形図では、599mを北向きに通り過ぎてしばらくすると、尾根筋は北から東に少し振れている。しかし、コンパスは地形図よりもさらに東を指している。
一旦599mまで引き返しながら、見逃した踏み跡がないかどうか確認する。しかし、今往復した踏み跡以外には見当たらない。仕切り直しをして、足元がわずらわしい踏み跡を突っ切ると、再び分かりやすい道となる。
家に帰ってGPSで確認すると、部分的に尾根筋からさらに一本東側の小さな支尾根に向けて下っている箇所がある。結果として、大きく東に振れ過ぎていると感じたため、不安になったのである。
さてその後は、急坂を廃車道まで慎重に下り、大規模農園を経てその下の団地に至る。団地から高松橋を経てJR可部駅まで、多少行きあたりばったりながら無事到着する。
ケガをしたことを反省しつつ、電車に乗り込む。なお、山の中では、誰一人として、ヒトには出会わなかった。登り下りともに、人気の白木山としては非常に静かな山域である。
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