2003年02月01日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 呉娑々宇山トップページ

湯坂峠~長者山~ミノコージ峠
(出発:JR狩留家駅―芸備線、帰着:JR上深川駅―芸備線)

2003年02月01日(土)、単独

出発が遅れたのと積雪のため呉娑々宇山まで届かず。
呉娑々宇山からの展望図は次回以降のお楽しみ。

このページの目次です

今日のコース&コースタイム

JR狩留家9:40-国道9:45-林道分岐10:20-湯坂峠10:45-登山口10:50-稜線上11:11-491m11:13-536.6m三角点11:35-山陽道真上11:39-送電線鉄塔12:14-榎ノ山峠分岐12:43、12:48-612.7m三角点13:02-長者山(反射版)13:43、14:05-立石方面分岐14:12-狩留家分岐14:16-岩峰(千畳敷)14:24-555m14:29-送電線鉄塔14:32-ミノコウジ峠14:46-生活道路15:30-JR上深川16:16

  • JR狩留家駅(40分)林道分岐(25分)湯坂峠(5分)登山口
    小計1時間10分
  • 登山口(23分)491m(22分)536.6m(39分)鉄塔
    小計1時間24分
  • 鉄塔(48分)612.7m三角点(41分)長者山
    小計1時間29分
  • 長者山(24分)555m(17分)ミノコージ峠
    小計41分
  • ミノコージ峠(44分)生活道路(46分)JR上深川駅
    小計1時間30分
  • 総合計6時間36分(全ての時間を含む)

今日の様子

今週のターゲットは、ほとんど毎日眺めていながらまだ展望図を描いていない山、呉娑々宇山である。しかも、北側からの超ロングアプローチに挑戦してみることにする。堀啓子さん(広島山稜会)の追っかけだ。

前日の夜から明日は早く起きようと心に誓ったはずだが出遅れた。しかも雪である。少しうかつであった。広島市内とはいえこの辺りの雪の量は海岸線とは比較にならない。週半ばに降った雪は電車が進むにつれて残雪の量を増していく。こうなると登山道にも雪が残っているのは確実である。

電車を下りると駅前の道の中央に雪が残っている。湯坂峠を登るにつれて道が雪で覆われている範囲が広くなる。峠付近ではほとんど全面に雪がついており、時々足が滑る。このような道を軽自動車が登っていく。大丈夫だろうかとこちらが心配になる。

さて、登山口の雪の上にタイヤの跡があり、そこから靴跡が山に向かって付いている。登りと同時に下りも付いているようだ。しかし、その足跡はすぐ先で途絶えてしまった。しばらく踏みこんですぐに引き返したもののようだ。

こちらは雪の中をそのまま進む。雪が被っておりどこがほんとうの登山道かはよくわからない。しかし沢筋にそれらしき道がありたどって進んでいると、途中でそれもわからなくなった。地図では最初から稜線上を行くようになっている。適当な所で右手の稜線らしき所を目差して駆け上がる。

稜線上には確かに登山道がついているようだ。今日はこれ以降、とにかくこの稜線をはずさずに歩くことを心がけた。長者山に至って初めてはっきりとした靴跡を認めたが、そこに至るまで誰一人雪の上を歩いた痕跡はなかった。全くの一人旅、この雪の中をこのマイナーなコースを歩くとはよほどの酔狂というものだろう。

稜線上に靴跡はなかったが、動物の足跡がたくさんついていた。大きいのや小さいの、前後の足をそろえて飛び跳ねたのや、交互に足を出したものなど、様々な動物が入れ替わり立ち代り登山道を利用して移動しているようだ。

今日はたぶん呉娑々宇山まで行くことはできないだろう。これらの動物を道連れにとにかく無心で歩くことを楽しんだ。雪の量は登山靴の表面まで埋まってしまうほどではないが、最初から最後まで雪の上を歩く状態が続いた。

さて時間を巻き戻して、山陽自動車道真上から右手前方、樹間に木ノ宗山のピークが尖がっている。しばらく行くと、前方にこれから行く道が大きい。正面に見えるのは590m台ピーク(612.7m三角点少し手前)である。三角点そのものはピークの右奥に見える。さらにその右奥に長者山(反射版鉄塔)が見える。

さらに少し下ると、右手に船倉山~大野権現山の稜線がはっきり見える。その右手前は二ヶ城山である。少し行って、二ヶ城山~木ノ宗山の後方に大峯山を認める。吉和冠山も見えていた可能性がある。

しばらく行った痩せ尾根から振り向くと、510m台ピークの左奥に白木山があり、さらにその左に見えるのは深入山などの芸北の山々であろうか。

送電線は、二ツ城山~木ノ宗山の方に流れる。その右隣は阿武山である。北~東にかけて、高鉢山や曽場ヶ城山が見える。リョウブの皮がはげて真っ赤な地肌を見せている。

眼前に鉾取山系が見え隠れしはじめると長者山は近い。ザクザク、キュキュキュ、相変わらず雪の上を歩く。石ころがゴロゴロしただらだらの登りを行く。長者山からは、二ヶ城山、木ノ宗山、白木山、高鉢山が見える。

長者山からの下りはかなりきつい。左右の木々に交互につかまりながら、雪の上をずるずると滑っていく。鞍部を過ぎるとやがて岩場の登りである。雪の積もった岩場は手がかり足がかりを見つけにくい。もし滑れば命にかかわる。慎重に登っていく。登りきった所が千畳敷で東広島方面の展望がよい。

さらに登ると555mピークである。行く先の山並みの左手に海を見る。鉄塔前後の南斜面では雪が融けており、踏みこんだ落ち葉が滑る。ミノコージ峠に至れば道は再び雪の中である。

ミノコージ峠から小川原方面に下る。基本的には沢沿いに行くが、倒木だらけの大変な道である。それでも靴跡が一つついている。赤テープを頼りに強引に下りきる。途中で石がゴロゴロした川原の中を歩く。雪の上に少しだけ頭を出している石に足をとられないように気を付けながら行く。なお、今回下深川方面に下ったのは、次回は瀬野方面から登ってやろう(ぴよたレポートの追っかけ)と考えたからだ。

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデル山行記