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臥龍山~掛頭山、縦走
(出発帰着:千町原)
2002年06月15日(土)単独
このページの目次です
はじめに
今年の芸北第二弾は、臥龍山~掛頭山縦走とした。2002年05月25日(土)<湯来冠山>から見た両翼を広げる<臥龍山>の姿を思い出しながら現地に向かう。初めての土地であり多少手間取ったがなんとか登山口にたどり着く。
今日のコースタイム
千町原登山口、標高約800m(33分)ブナ大木(21分)菅原林道(11分)臥龍山、標高1223.4m
小計1時間30分(ロスタイム25分を含む)
臥龍山(46分)猿木峠(24分)掛頭山
小計1時間10分
掛頭山(30分)土草峠(15分)二川キャンプ場
小計45分
二川キャンプ場(19分)かおり茶屋(18分)千町原登山口
小計37分
総合計4時間15分
・臥龍山山頂休憩を含む
・掛頭山山頂休憩と昼食タイムの合計、1時間06分を除く
千町原登山口9:31-再出発9:56-渡渉10:06-倒木10:24-ツル性植物のからまるブナ大木10:29-ブナ大木群10:42-菅原林道10:50-臥龍山山頂11:01、11:14-右手展望11:45、55-猿木峠、林道12:00-(山道)-再び林道12:18-(山道)-テレビ塔12:24、13:00-テレビ塔(2番目)13:05-土草峠13:30-二川キャンプ場13:45、14:15-かおり茶屋14:34-千町原登山口(出発点)14:52
千町原から登る
登山口から、最初は右の原っぱに突っ込んで探検をしてしまう。仕切りなおして、ほぼ南東の方角一直線に臥龍山を目差す。菅原林道手前のブナ大木群がすばらしい。山頂ではホオノキが一輪。帰宅してから図鑑を開いて確認する。この花なら先週、<吉和冠山>の山頂近くでも見たな。
山頂からの展望はほとんどない(北北東がわずかに開ける)。「ひろしま百山」には八畳岩によじ登れば展望が開ける、とあるが、山頂に先着していた年配の男性がその上に立って、「余り変わらないなー」と連れの女性に声を掛けている。
ご夫婦で登山をされているのであろう。岩国の向こうから来たということであった。月に何回か気が向いた時にでかけるそうである。奥さんから、草もちがちょうど3つあるから一つづつと言われて頂戴する。その後その方たちは下山。私は掛頭山縦走コースへ。
小動物に出くわす
猿木峠手前数分のところに右手に展望が開ける地点がある。前方に<掛頭山>山頂を認める。振りかえると臥龍山、は見えないようだ。何山が見えているのかさっぱり検討がつかなかったが見通しもまずまずで満足する。
突然、ドドドーという地響きがしてきた。何事が起きたかと身構えていると、小動物が猿木峠方向から登山道を走ってきた。二匹続いている。犬ではない、猫でもないようだ。体は細長くしっぽも長い。色はうすい茶色である。イタチだろうか、体長30~40cmくらいに見えた。
噛み付かれたらどうしようかと固まっていると足元を無事通りすぎていってくれた。しばらくして反対の方向からやや弱いが同じような音がする。一匹が戻ってきたようだ。怖くて大声を上げると山側へ逃げて行った。そしてまた猿木峠方向から一匹走ってきた。同じように大声を上げるとさっきのと同じように逃げて行った。噛み付かれるのが怖くて足早に立ち去る。
猿木峠手前で大きな白いユリの花。さらに上の方で、ヤマボウシの白い花。山頂近くにはオレンジ色のレンゲツツジが最盛期である。
掛頭山山頂部からの展望を楽しむ
掛頭山山頂東側の林道でカシミール3D展望図を広げる。北東方向の島根県境沿いのものを1枚だけ作っておいたのだ(添付のもの)。ほとんど完璧だ。見とおしはこの3週間で一番良い。<阿佐山>その他の山々がはっきりと識別できる。
南側にも非常に多くの山が見えている。しかし残念ながら展望図は作っていなかった。また、臥龍山~掛頭山が入る浜田(20万分1)を持っていなかったので正確な角度もわからない。西中国山地用に広島・浜田・山口ともう一つの四隅を合成した地図(20万分1)を作っておく必要があるようだ(展望図は、後刻作成の2方向のものも添付、合計3枚)。
そうこうするうちに、一台の車が上からゆっくりゆっくり近づいてきた。さっき臥龍山の山頂であったご夫婦だ。臥龍山からはウマゴヤ谷の方へ下りるといっていたが、頂上直下の林道まで車で上がっていたのだろうか。
それはともかくいっしょになって展望図を眺めながら、<三瓶山>はあそこだとさっき教えてもらったという。ちょっと位置が違うように思う。さっきから自分でも角度を測って何回も見ていたのだがこの山については確信が持てなかった。
林道を少し下ってカーブのところまで行ってみる。左手に臥龍山が大きい。その右に恐羅漢山、吉和冠山、十方山と東へ順番に並んで見えているはずである。先週は、吉和冠山から見て<恐羅漢山>と<十方山>の間に臥龍山~掛頭山が見えることを期待したのだが霞みの中だったのだ。
十方山はたぶんあの山だとわかったが吉和冠山の形までは確認できなかった。さらに右(東)の丸いドーム型は<深入山>で間違いないだろう。
牧野富太郎博士句碑など
二川キャンプ場では、20人以上のパーティー、絵を描いている人など、思い思いの時間を過ごしている。ここで遅い昼食をとる。
牧野富太郎博士句碑近くの湿地にカキツバタが咲いている。大型観光バスでツアー客が来ている。添乗員だろうかあるいは学芸員の方なのか、カキツバタは花の真中に白い筋が一本入る、というような説明をしている。句碑の写真だけ撮って出発点に急ぐ。千町原登山口まではそこからほんのわずかの距離であった。
千町原登山口で改めて臥龍山を見上げながら考えた。さっきの句碑はバックに臥龍山が見える位置に設置してあるはずだ。車で戻って改めて眺めるとそのようになっていた。大型バスはすでに走り去っており、静かになった湿原でカキツバタの写真も撮った。