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木ノ宗山~二ヶ城山
(出発:JR上深川駅、帰着:東区温品(バス)JR広島駅)
2002年03月16日(土)、単独
二ヶ城山の項でガイドブックは言う、”北東の山稜は木ノ宗山まで延びるが、一般の人は縦走を控えた方がよい”と。行けるものなら行ってみたい。まず初めにまだ登ったことのない木ノ宗山に登って、それから考えよう。三田ヶ峠(木ノ宗山下山予定地点)~二ヶ城山で距離3km弱、高低差はあまりないようだから道の状態さえ良ければ行けるはずだ。
このページの目次です
今日のコース&コースタイム
JR上深川9:37-登山口9:54-右カーブ10:15-平らな稜線上10:30-10:32岩場-小ピーク10:39-分岐10:40-木ノ宗山10:51、11:08-北分岐あり11:18-史跡入口11:20、11:42-展望園地11:46-三田ヶ峠11:53-福田側登山口12:15-稜線上12:48-329.4m三角点12:50、13:25-332mピーク13:48-岩ノ上分岐13:55-鉄塔(341mピーク)13:58、14:08-鉄塔14:24、14:32-馬木八幡神社分岐14:42-二ヶ城山頂上14:44、-鉄塔14:56-千人塚入口15:02-(千人塚往復)-千人塚入口15:30-蝦蟇ヶ峠(がま)15:58-上温品バス停16:15
- JR上深川駅(17分)登山口(57分)木ノ宗山頂上
小計1時間14分 - 木ノ宗山(23分)三田ヶ峠
小計45分(史跡往復15分程度を含む) - 三田ヶ峠(22分)福田側登山口(35分)三角点329.4m
小計57分(注:三田ヶ峠~三角点を直進すれば30分以内か) - 三角点(33分)鉄塔341mピーク(36分)二ヶ城山頂上
小計1時間19分(休憩時間を含む) - 二ヶ城山(46分)蝦蟇ヶ峠(17分)上温品バス停
小計1時間31分(千人塚往復28分を加える)
- 総合計6時間38分(昼休憩35分、その他全ての休憩を含む)
JR上深川駅~木ノ宗山~三田ヶ峠
駅から登山口に至る途中で三篠川(太田川支流)の土手上を歩く。所々で土手に組み込まれた石が顔を出すが、柔らかく気持ちのよい道である。川向こう(目的地)からさかんに鳥の鳴き声が聞こえてくる。
養老橋を渡って民家の手前を左に巻いていく。大きな石でできたお墓がある。苔むしたりっぱなもので墓域も大きく囲ってある。若い夫婦が掃除をしていた。少なくとも明治以前から代々守ってきたものではないだろうか。
登山道は最初かなりの急登である。道が心持ち右にカーブしたかなと思うころまで続く。粘土質ですべりやすい。後は登るにつれて徐々に緩やかになる。
岩場では、樹間に呉娑々宇山、反対側に可部の山を望む。頂上からは、南に呉娑々宇山、高尾山、その右裾に黄金山。南西は二ヶ城山の山裾の向こうに太田川下流域が霞の中に消えてはっきりしない。
木ノ宗山から北分岐まで相当な急坂を下る。史跡入口は広場になっており休息するにはちょうどよい。樹間に東、呉娑々宇山(福田の町)、北、白木山、そして南正面に二ヶ城山を望む。史跡往復時間は15分程度。ここで蝶々にまとわりつかれる。ヒョウモンチョウの一種だと思うけど。(広島県史跡木ノ宗山銅鐸銅剣出土地)
三田ヶ峠~福田側に少し下る
三田ヶ峠には憩いの森ができており案内図がある。そこに二ヶ城山登山口の記載はない。
少し探索してみようかと思ったが、さっさとあきらめて、車道を南向きに福田側へ少し下る。右折して、ニ万五千分1地形図に記載のある登山道に入ろうとするが、入口が見つからない。
注:登山道とは、329.4m三角点と332mピークを結ぶ稜線上(標高300m台)に向けて西向きに登る黒破線。地理院地図(2016/07/10確認)には表示は無い。
しかたがないので、そのまま舗装道路を上がって、白い大きな建物の真裏まで行く。
参考までに、三田ヶ峠から二ヶ城山方面へ向かうには、木ノ宗山から三田ヶ峠へ下りてきた道(二万五千分1地形図記載道)を西に行って、堰堤の左岸にある尾根を登っていく。安佐北区と東区の境界線(二万五千分1地形図)よりも、100m北側になる。
Akimasa Net(2005年2月20日山行記)
半分「やぶこぎ」である
沢(水はない)沿いに所々赤テープが付けてある。行けるところまで行ってみることにする。進行方向が少しづつ右にぶれて行く。とうとう真北を目差すようになる。目的の二ヶ城山はすでに左後の位置になっているはずである。
329.4m三角点に向かっているようだが、赤テープが見当たらなくなった。右手の空がすいて見えるようになったのでブッシュの中を急登してみる。支尾根で道はないがその向こうに木ノ宗山が見えている。一旦沢に下りて素直に真っ直ぐ登ってみる。しばらくして〈尾根筋〉の登山道に出た。
329.4m三角点
三田ヶ峠方面(右)にもしっかりした道がついているようである。そして、左手の方が標高が高くなっている。とりあえずそこまで行って休憩としよう。すると、そこが三角点であった。予想よりも大きく右に振られていたようである。
三角点に着くと、直進する道と左折(下り)の二つの道がある。最初は、直進を二ヶ城山へ至る道、左折を福田側からの登山道と考えたがどうもおかしい。地図をくるくる回して考えた。
左折の道はほぼ真南を向いている。地図上で二ヶ城山へ至る道である。よく見ると樹間右前方に二ヶ城山らしき山が見えている。まちがいない。そして、直進道は高陽町側への下山道であろう。
なお、この三角点において、二ヶ城山、三田ヶ峠へ至る道は直角(90度)よりも鋭角に折れている。登山道は地図に示されている境界線上よりもずれていると考えられる。間違えやすい場所なのであろう。三田ヶ峠側の道には赤テープがいっぱい取りつけられている。
- 追加資料、三角点における考察:(2002年08月16日)
二ヶ城山方面、214度
木ノ宗山方面(三田ヶ峠)、82度(ただし、入ってすぐ123度を向く)
したがって、二ヶ城山~木ノ宗山(三田ヶ峠)は約90度の角度がある。前回(2002/03/16)、90度よりも鋭角であると見たのは間違いである。
高陽町方面、350度
前回(2002/03/16)、木ノ宗山(三田ヶ峠)~高陽町を直線と見たのは疑問。
(重要:2005年02月20日山行記で総括)
329.4m三角点~二ヶ城山
329.4m三角点から二ヶ城山に向けての登山道はやはり歩きにくい。倒木がありブッシュ気味。赤テープを頼りに進む。最初の送電鉄塔からは、東郷山と阿武山の間を見とおせるが春霞がにくい。東郷山の右肩は天上山、権現山の後は荒谷山であろうか。さらにその奥にほんとうにうっすらと見えるのは雲か山並か。第二鉄塔からは阿武山と白木山の間が見とおせる。その間に見えるのは可部の山々であろう。
二ヶ城山~千人塚~蝦蟇ヶ峠~バス通り
二ヶ城山から蝦蟇ヶ峠に向けてゆったりとした山道を下る。傾斜が緩やかな分、距離はかなり歩くことになる。途中で、千人塚に寄ってみた。二ヶ城落城時の古戦場跡で兵士の死体を埋葬した場所という。石組みの墓らしき跡のそばに、りっぱな”リョウブ”の株立ちがある。往復に要する時間は約20分くらいであるが、かなり下った所にあり疲れた体には登り返すのが大変だった。(登山道から350mという標識あり)。
実はこの後、余裕があれば松笠山へ登って戸坂へ下ろうと考えていた。時間と体力を考えて松笠山は次回順延とする。
蝦蟇ヶ峠からは舗道道路である。年配のご夫婦が登山スタイル(空荷)で登ってくるのとすれ違う。その他、二ヶ城山下山道だったと思うが、右手の分岐から散歩スタイルの老人が一人で歩いてこられたのと行き合う。杖をついていて、こちらは歩くだけで運動になるといった風であった。今日行き会ったのはこの三名の方々のみ。