2005年03月26日

Akimasa Net
ひろしま百山(私の踏み跡)>> 広島湾岸トレイル >> 白木山トップページ

JR白木山駅~〈白木山~押手山〉縦走~押手山林道~高屋集落~国道54号
(出発:JR白木山駅―芸備線、帰着:バス停下大林-国道54号)

2005年03月26日(土)、単独

このページの目次です

はじめに

2005年03月26日(土)、単独
白木山~押手山縦走
JR白木山~538m(五合目)~白木山~押手山分岐ケルン~743m~鞍部十字路~押手山~林道~押手山林道~高谷集落~下大林バス停、(出発JR白木山-芸備線、帰着下大林バス停-国道54号線)

JR白木山駅から標高差800mを一気に登る。そして、白木山~押手山縦走を試みて、雪の中を無事、押手山まで達する。しかし、押手山の先で皆伐地点があり下山道不明、予定していた<桧山>へ下りることを断念した。その地点から地形図上にない林道が西に延びている。たどって行くと押手山林道に至り、そのまま<高谷>集落に下る。

今日のコースタイム:
JR白木山(8分)登山口(28分)展望地(30分)五合目538m(24分)水場(23分)白木山
 小計1時間55分(水場2分を加える)
白木山(8分)ケルン(22分)743m(12分)分岐(14分)鞍部(15分)押手山
 小計1時間23分(途中休憩を加える)
押手山(33分)林道(54分)高谷集落(22分)下大林バス停
 小計1時間49分
総合計6時間45分(白木山18分、押手山20分の休憩を加える)

JR白木山8:44-登山口8:52-経尾山の地蔵8:58-穴地蔵9:12-展望地9:20-獅子の門(三合目)9:29-別当松9:40(四合目)-天主の段(五合目、538m)9:50-ヘリコプター広場10:00-水場10:14、10:16-風ノ穴(八合目)10:20-九合目10:28-縄張り左折10:32-白木山10:39、10:57-押手山分岐ケルン11:05-下りきる11:12-コブ11:14-コブ11:16-コブ11:19-鞍部11:21-コブ11:25-743m11:27-鞍部11:36-コブ11:38-小コブ(三差路)11:39、11:44-コブ11:50-小コブ11:52-鞍部十字路11:58、12:05-押手山12:20、12:40-鞍部12:42-690m台12:47-伐採地12:52、12:56-林道13:13-橋13:18-橋13:23-前方に鉄塔稜線13:31-橋(水場)13:34-橋(鉄板)13:49-車輌進入防止鉄柵13:55-ヘアピンカーブ13:59-橋(沢の上)14:00-高谷集落14:07-国道54号線下大林バス停14:29

JR白木山駅から線路北側を渡り、山沿いの生活道路を通って西に回り込む。しばらくして民家のところを右折すると、尾根先端部の登山口に至る。登山口からは、石段そして擬似木段が続き、いきなりの急登である。アセビが満開。それを過ぎると、登山道上に人工物はない。岩場の多い道を、急登とやや平坦な部分を繰り返しながら高度をかせぐ。

五合目以上では、季節外れ(二十数年振り)の雪の残りを踏んで行く。日差しは暖かく防寒具は登り始めてすでに脱ぎ捨てている。足元を雪解け水が小さな音をたてて流れ落ちる。"川になってしまった"とは、頂上近くですれ違った下山中の男性の声だ。登る時には締まった雪だったという。

白木山山頂まで、展望地点はあまりない。穴地蔵を過ぎて右手が開ける。正面に安駄山~高鉢山、その左手奥に、鎌倉寺山があり、最奥に鷹ノ巣山が大きい。五合目(538m)に至り正面を見上げると、白木山山頂を拝むことができる。(後日追加:「広島市の山を歩く(下巻)」P130によれば、左に呉娑々宇山、木ノ宗山、二ヶ城山方面、右に鷹ノ巣山ら)

アセビの林(花はまだ?)をくぐって山頂に着く。一面の雪野原である。山頂にも10名近くの人がいる。雪にもかかわらず今日も数多くの人が登山している。さすがに人気の山だ。

顔見知りの人がそれぞれのスタイル(単独または複数)で登ってきているようだ。"何回目?"、"30?回目"といった会話が飛び交っている。二十世紀最後の年に、白木山で1000回登頂記念を祝った人がいるという。ひょっとして、30数回というのは、今年になってからの登頂回数のことだろうか。会話の主の一人が、セルフタイマーを使って登頂(確認)写真を撮っている。

白木山駅でいっしょに下車した中年男女3人組が先行し、最後までその姿を見ることはなかった。途中男性一人に追い抜かれ、しばらくは背中が見えていたが、やがて見えなくなった。

山頂からの展望はかすんでいる。春霞ということか。

-----

早々に押手山方面に下る。雪道に足跡は全くない。林の中に入り、やや左手の尾根をはずさないように下る。心持ち左から巻いている。すぐにケルンに至る。

ケルンを右折して急下る。まわりの木につかまって、雪の上をズリズリと滑りながら慎重に下る。結構しんどい。やや平らなところまで下ってほっとする。ここからそのまま、基本的には北をめざして尾根筋をいく。

ポイントは743mを越えてしばらく行った所にある三差路だ。コブをほんの少し下った地点で、標高700m台のはずだ。押手山に向かうにはここを<右折>する。2004年09月20日には、その方角のちょっと先に倒木があり、前進をあきらめて逆に<左折>して、高谷集落に下った。

今日あらためて、三差路左手の西に向かって延びる尾根を確認すると、向こうの方に赤テープが1本ぶら下がっている。しかし、踏み跡は雪に埋もれて見えない。前回はその赤テープをたよりに下った。最初のうちこそしっかりした道がついていたが、いつの間にか消えてしまい、しかたなく尾根右側の谷を苦労しながら下った。

なお今日3月26日のコースタイムの一部である、743m~三差路間12分は、他の区間と比べて時間がかかりすぎているようにも思える。 ピークを取り違えたのか、記載ミスか、原因はわからない。

さて、前回三叉路のすぐ先にあった倒木はかたずけられたようだ。その先も人工林の多い中を割りとスムーズに進む。コブの前後で狭い廊下を二つ通れば鞍部十字路に至る。 道標には、左・大林分岐、右・桧山林道終点とある。

押手山に向けて直進する。ほぼ真北に向かっており、真後ろから日の光を浴びる。南向きの登山道の雪が融けて、べちゃべちゃになる。急坂を時々ずり落ちながら這い上がる。

山頂はかなり平になっている。樹木があり展望はない。昼食後下りにかかる。二万五千分1地形図通り、約50度(磁北から)の方角から690m台をめざす。倒木がかなりうるさく、こちら側はあまり人が通った気配はない。

展望が開ける所に出た、と思ったら、何と、谷の両側が皆伐されている。その位置は、地形図上で登山道が延びる北向き尾根と、610mに向けて東に延びる尾根の付け根辺りである。

登山道がわからない。地形図によれば、左側の北向き尾根を行くはずだ。伐採地点最上部を左に行くと、人工林の中に赤テープがあり、それにしたがって下る。しかしそのすぐ先でよくわからなくなった。 地形図で650m等高線がベロになっている辺りだ。

一旦右側の伐採箇所まで移動してそのまま下ると林道があった。今日はここまでと覚悟して林道を下ることにする。

ところが、林道は3~4mの崖になっていて、道路に下りることができない。伐採地の雑木がころがった所を登りなおし、そこから改めて谷底に下って林道に出る。 標高600m~620m位の地点だ。押手山から休まずに下れば、林道まで15分程度だろう。なお、一応下山道をさがしたがわからなかった。

この林道は、地形図には記載されていない。押手山の北東側から西側にかけて、巻きながらゆったりと下っている。道幅4m位で山側は削り取った跡は何の手当てもしていない。崖が道路まで崩れ落ちている箇所がいくつもある。 現在の状態では四輪駆動車でも走破はむつかしいだろう。

林道をたどって行くと、いつしか地形図上にも記載のある林道(押手山林道)に合流して、そのまま高谷集落まで下る。押手山手前鞍部十字路から下ってくるはずの山道(2004年09月20日に一部分通ったはず)は分からなかった。高谷集落で、オオイヌノフグリ、ホトケノザなど。春はもうそこまで来ている。

-----

2005年04月23日追加:

「山歩きと山野草のページ」(守田さん)の中に、林道~山道分岐点について次のような記述がある。「(高谷集落から押手山林道を)左手に押手山の稜線を見ながら登っていくと道が左に大きくUターンするところがある。

カーブ地点には小さな沢が流れており、その上にちゃちな鉄の橋が架けられているので見落とすことはありません。林道に別れを告げ右手の「白木山・押手山」のプレートのある椿の木のところから岩のコゴロゴロした登山道に入っていきます。」

3月26日の私のコースタイムでいうと、橋(鉄板)13:49-車輌進入防止鉄柵13:55-高谷集落14:07の"橋(鉄板)"の辺りだ。地形図でいうと、林道(実線)が山道(破線)に変わる位置だろう。そしてここから先には 、地形図上では林道の記載は何もない。


Akimasa Net
http://www.akimasa21.net/
- 21世紀は環境の世紀 -