2002年06月01日

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ひろしま百山(私の踏み跡)>> 羅漢山トップページ

板押峠~羅漢山~NTT中継所
(出発帰着:NTT中継所)

2002年06月01日(土)、単独

このページの目次です

はじめに

三週連続で「ひろしま百山」のナンバー通りに登山をしてきた。今週はその続きになる。結果的にそうなっているだけだが、この夏・秋で芸北の山々をできるだけ多く歩いてみたいと思っているので、県西部の少し奥からそれらの山を見ておきたいと考えているのである。(芸北の山の経験は昨年秋の三回のみ)

今日は天気は晴れだが見とおしが悪そうだ。広島市内から西に向かう途中で極楽寺山を正面にしても山の形はおぼろである。右奥をみると窓ヶ山があるのは何とか分かるが窓(キレット)までは区別がつかない。

さて、羅漢山山頂から何とか見えたのは鬼ヶ城山のみで、その真後に高くそびえているはずの吉和冠山は全く影も形もない。ここのところの晴天続きで再び黄砂が漂っているのであろうか。山頂から360度の展望が得られるというので張りきって作ったカシミール展望図(望遠レンズ使用で7~8枚作った)は全く役に立たなかった。

2002/06/27記
先日、2002/06/15臥龍山~掛頭山で会った年配の方が(羅漢山)山頂から宇品港(広島港)に停泊中の船の名前が見えると言っていた。そういえば、その方は大きな双眼鏡を持っていたな。

2002/07/21記
2002年6月1日の山行(羅漢山)でお会いした方と、2002/07/20(土)に一兵山家山~中野冠山途中にあるノベリ山で全く偶然に再会した。

板押峠(標高730m)~羅漢山~NTT中継所(出発帰着NTT中継所)、実登約280m

今日のコースタイム

NTT無線中継所(36分)板押峠
板押峠(18分)山道へ(10分)男岩(34分)羅漢山
 小計1時間02分(峠から山頂まで)
羅漢山(18分)NTT無線中継所
総合計2時間17分
 (大休止1時間14分を除く,津和野街道探索21分を含む)

NTT無線中継所9:55-板押峠10:31-(津和野街道探索)-再出発10:52-登山口11:00-山道へ11:10-おとこ岩11:20-振りかえると少し展望11:31-急登終わり11:47-レーダードーム11:52-羅漢山山頂11:54、13:08-NTT無線中継所13:26

山行記概略

出会橋を渡って県道119号に入ると、ノアザミの赤紫が続く。県道を歩き始めるとヤブウツギの赤が目立つ。この花は山頂でも多かった。途中で白い花のもあったけど何であろうか。県道の道端には黄色の花を付けた草も延々と続いていた。

最初、板押峠から津和野街道を探索してくる。沢沿いについている道だが倒木もありちょっと荒れているようである。ただ赤テープがぶら下がっていたので下まで行けるのであろう。

板押峠からは別荘地(分譲中)に通じる舗装道路を道なりに登っていく。10分くらいで左手の道に入る。しばらくはまだ舗装道路であるが、右手に山頂ドームが一瞬見えると登山口(山道)は近い。その途中右手に赤テープのついた踏み跡があるがどこへ通じるのかはよくわからない。

左手の道を入って少し南へ行ってすぐに西に向きを変えたところで尾根に乗っている。広い稜線をどんどん登れば頂上である。途中右手に「男岩」がある。北に吉和冠山から恐羅漢山・十方山まで望める、らしいが今日はパスした。

登山道(板押峠から)のハイライトは頂上直下のササ道かもしれない。かなりの急登(約15分くらい)である。道がえぐれて深くなっている所があると、急登で前かがみになるものだから、ササで頭まで完全に覆われてしまう。

時々、ササを束ねて持って重い体を引き上げた。道が少し北へ振れたなと感じたら急登は終わっている。ゆるやかな登りをしばらく行くと突然ドームが目の前に現れる。三角点まではそこからもうすこしである。

山頂から360度の大パノラマを期待していたのだが全くの期待はずれに終わった。もし見とおしがよかったとしても、伐採後年数を経て雑木林が復活しているようなので、例え東屋の上からでも360度の展望というわけにはいかないのではないだろうか。

東屋ではすでに10人前後のグループ、夫婦2組が食事中。それから私と、私よりちょっと後に男性3人組。大盛況である。某超大物男優(歌手、故人)のお母さん?の実家が宮島で紅葉饅頭を作っている家だとかなかなかにぎやかである。

年配のご夫婦、旦那さんの方は日本酒、ビールを召し上がっていたようである。夏には一週間泊まりがけ(民宿)で芸北の山を歩くという。うらやましい限りであるが健康面で大丈夫だろうか。

先着組が引き払った後、男性3人組と話をする。宗箇山で急病人をみたことがあるという。人工呼吸をして結局ヘリコプターで県病院に運んだが結果はよくなかったらしい。その人がそうであったかどうかはわからないが、二日酔いで登山などするものではない(登山中のアルコールも控えめに)というのが結論であった。

その人達もササの急登道から来たという。阿武山もきつかったといったら、今はジグザグの登山道だからあまりきつくはないかもしれないという。その人の話では、その登山道は今までの木の階段が崩れかかっている個所があったので今年の冬に新しく作ったんだという。冬場は遠くからでも良く見えたでしょうとも言う。

やっと話の辻褄があってきた。今年の3月23日に松笠山へ登ったとき、帰りは菰口憩いの森へ下りてJR安芸矢口まで歩いた。その途中で正面の阿武山を見るとジグザグの道らしき筋が見える。阿武山は頂上直下の直登が実にきつかった思い出があり、見えている道が自分で登った登山道なのかどうか半信半疑でいたのだ。一方で最近登った人の中から阿武山は整備しすぎだという声を聞いたことがある。

その人に”やりすぎですか”と聞いたら、”そうですね”ということであった。

宮島はいいですね、という話になった。岩船岳に行ってみたいけどまだだという。やはり遠いというイメージがあるようだ(実際、宮島だからといってバカにはできないと思う)。縦走路稜線までをいかに体力を使わずに行くかを第一のポイントとして少しばかりの経験を話させていただいた。年の頃はほぼ同じ位に見えたので、多々良林道を奥の院近くまでタクシーで行くという奥の手(まだ試したことはないが)までは話さなかった。

下りはNTT中継所へ真っ直ぐに下った。木製の階段はあるが歩きやすい道である。小羅漢山~羅漢山ハイランドロッジへ下る道はどうであろうか。少なくとも板押峠へは下るべきではないだろう。急坂のササ道で足元さえ見えないかもしれない。かなり危険である。足に負担のかかる下山道の選択は慎重に行いたいものである。