2013年10月27日

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大元公園コース~駒ヶ林~駒ヶ林尾根コース
(出発帰着:宮島桟橋)

2013年10月27日(日)、単独

多宝塔の上から

〈写真〉多宝塔の上から大鳥居を見る
(一番手前の多宝塔の右奥には五重塔)

注:現在の私は、駒ヶ林尾根(多宝塔)コースの通行(及び詳細な山行記の発表)には慎重な態度を取っています。 ⇒ 安芸の宮島を歩く

このページの目次です

今日のまとめ

大元公園から駒ヶ林まで登り、駒ヶ林尾根を多宝塔まで下る。

大元公園から大元公園コース、つまり弥山登山道三本のうちの一つである大元コースを登った。ただし、弥山まで登ることなく、途中の駒ヶ林からそのまま尾根を多宝塔まで下った。

今日のコース&コースタイム

宮島桟橋11:10-(海岸道路)-大元公園11:30、11:32-大元分岐11:39-大岩にぶつかる11:58-海軍省標石12:13-鞍部(天然記念物指定地域境界標 第四号)12:41-分岐12:47-駒ヶ林12:52、13:30-観音13:46-多宝塔14:27-大願寺前14:29-(海岸道路)-宮島桟橋14:44

  • 宮島桟橋(20分)大元公園(1時間20分)駒ヶ林
    小計1時間42分(大元公園2分を加える)
  • 駒ヶ林(59分)大願寺前(15分)宮島桟橋
    小計1時間14分
  • 総合計3時間56分
    (駒ヶ林38分を加えず)

デジカメExif情報、1時間ちょうどの設定ミス

大元コースを登る

今まで、大元公園コースを下りたことはあるが、登った記憶がない。石段の続く急坂を登るのはしんどい。無意識のうちに避けてきたようである。

登山道の登りと下りで趣が違うのは常である。今日は意を決して登ってみることにする。

公園入口には、次のような立て看板がある。

ご迷惑をおかけします
弥山展望台を新築しています
平成25年10月31日まで
工事監理者、広島県土木局営繕課

弥山山頂の新たな展望台は、最初は確か9月中に完成予定だったはずである。それが10月末完成も難しいのではないか、ということは口コミで聞いていた。

最近の中国新聞記事(2013年11月1日付け)によれば、「工事完了の予定が10月末から11月末となり、利用開始が紅葉のピークに間に合わない可能性も出てきた」という。度重なる台風の影響とはいえ、残念なことである。(事業主体は環境省、広島県に工事を委託、資材運搬には主としてヘリコプター使用)

大元コースには、町石がある。今日は四町から始まって、十九町まで数えた。四町前後で、不明になっているものがいくつかあるようである。

四町付近

〈写真〉四町付近、真新しい道標
(コース標識がきれいなもので置き換えられつつある。やはり統一感のある標識は気持ちが良い。それもなるべく小さなものが好ましい)

十二町の横に、海軍省標石を見る。今まで見たことがなかったのだろうか。呉要塞地帯区域と読めそうである。別の面を見ると、第66号のようにも見える。藤下憲明「近代戦争制限区域標石について、上・下」広島県文化財ニュース第168、170号のリストには載っていないようである。

後刻注:
藤下憲明様にご教示頂いた。「上記文献掲載後に確認している。呉要塞地帯区域標石(第66号)で間違いない」とのこと。www2u.biglobe.ne.jp/~n-fuji/sub113.htm

ところで、大元コースを下から登ってみると、荒削りの石材を積み上げた石段は、それなりに趣がある。また、急階段とゆるやかな歩道が適当に組み合わさっており、登るにはリズムが取れて心地良い。

駒ヶ林尾根

駒ヶ林尾根に登り着く。少し強い日差しがあり、先客何組かは木陰の中。南端の岩場では、一人の男性が寝っ転がって読書中。大学のゼミ仲間なのか、数名の若者と中年の男性の一団。若いカップルが入れ替わりで二組。なかなかにぎやかである。

弥山の頂上に、新築(建て替え)中の展望台を見る。どこまで出来ているのか気にはなったが、今日は完全に出遅れている。時間が気になり、そのまま駒ヶ林尾根を下ることにする。

駒ヶ林尾根を下る

踏み跡を追って急坂を下る。始めは岩場の続く急坂、そのうち落ち着いてくると、羊歯の小道を行くようになる。

ままこな

〈写真〉ままこな
(「宮島における植物の開花の時期」、広島大学宮島自然植物実験所『宮島の植物と自然』(2009年正式版)pp.130-9には、ミヤジマママコナが記載されている)

ミヤジマママコナについて、上記書籍p.145では、「シコクママコナの品種として分類されている.ミヤマママコナの品種として分類されている本もある」としている。なお、ここでは学名も併記されているが、当Web作者の判断で省略した(知識不足による誤記を防ぐため)。

ところで以前、ままこなについて、私なりに資料を羅列したものを作成していたのを思い出した。
ままこな

私は植物のことはよく分からないので、「~ままこな」という和名を見たとき、できる限り頭の中が混乱しないようにまとめたものにすぎないが。

さて、その後も時々急坂を下るものの、海が見えてくると心も和む。多宝塔の少し上から見る景色は最高である(トップの写真)。

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なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。