2007年06月09日

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武田山~火山~丸山~大茶臼山
(出発:JR下祇園駅―可部線、帰着:己斐峠バス停-ボンバス~JR西広島駅―山陽本線)

2007年06月09日(土)、単独

このページの目次です

はじめに

武田山・火山~丸山~大茶臼山縦走

5月後半から行っていた「細見谷渓畔林と十方山林道」の校正(初校)がやっと6月4日(月)に終了した(山行は3週連続でお休み)。久しぶりに出かけられそうである。ところが、金曜日夜の天気予報では、土曜日は雨。朝起きると、夜中まで少し降った模様である。日曜日登山に頭を切り替えていると、窓の外に少しづつ青空がのぞいて来た。出かける気になる。といって、芸北で降られても面白くない。4年ぶりに武田山~大茶臼山を歩いてみることにした。このコースならば、どこからでも下山(エスケープ)できるから。

今日のコースタイム

JR下祇園10:25-地道10:33-武田山憩いの森 10:45-登山道10:51-11:06尾根に乗る-御門跡11:16-城跡11:21-弓場跡分岐(右へ)11:25-火山分岐(右へ)11:26-武田山410.9m11:27、11:40-すぐ分岐(右へ)-左後に小道あり11:43-鞍部380m台11:44-東山本下山口(鞍部すぐ上)11:44-390m台11:46-弓場跡(観音堂分岐)11:47-少々コブ11:49-左手後にトラバース道分岐(馬場跡に至る)11:56-水越峠(東亜ハイツ、立専寺分岐)270m台11:58-300m台小コブ12:01-353m手前(東亜ハイツ分岐)12:10、12:13-地図上の水越峠320m台(平和台東・高取分岐)12:18-350m台(堀切、ひょうたん岩入口)12:23-鞍部340m台12:26-小コブ400m前後12:35-440m台コブ(平和台墓苑コース分岐)12:40-火山488.3m12:46、13:08-八畳岩13:13-アストラム大原分岐13:18-鞍部350m台13:20-360m台13:21- 鞍部350m台(右踏み跡うすい、左踏み跡消失)13:22-399m13:26-380m台(大岩ピーク)13:30-権現峠13:32-420m台(大岩ピーク)13:44-426m(送電鉄塔)13:49-少々コブ(推定400m台)13:53-400m台13:55-鞍部380m台(左右に踏み跡、廃道)13:56-440m台(大岩ピーク)-左分岐あり?14:09-丸山457.6m(反射板あり)14:10-小コブ420m台14:14-小コブ410m台14:18-336m(送電鉄塔)14:25-畑峠310m台14:30-最初の施設14:41-大茶臼山413.2m14:46-(探索3~4分)-車道14:50-ガードレール右外へ15:51-展望岩14:56、15:21-分岐を右へ(左・広電団地)15:26-左の尾根へ15:40-右へ振る15:42-バス停己斐峠15:46

JR下祇園(20分)憩いの森(42分)武田山
小計1時間02分
武田山(18分)水越峠(20分)地図上の水越峠(28分)火山
小計1時間06分
火山(24分)権現峠(38分)丸山
小計1時間02分
丸山(20分)畑峠(16分)大茶臼山
小計36分
JR下祇園~大茶臼山、小計4時間21分
(武田山13分、火山22分加える)

大茶臼山~己斐峠
小計35分(展望岩25分加えず)
総合計4時間56分
(大茶臼山展望岩25分含まず)

4年ぶりの武田山

4年ぶりの武田山山中には、道標がかなり増えている。武田山・火山を中心に、道標や登山道の整備をしている人たちのグループによるもののようだ。個人的な好みを言えば、道標はもう少し小ぶりの方が好きである。とはいうものの、道はよく踏まれており、気持ちのよい一日を過ごさせていただいたことに感謝。武田山~大茶臼山~鈴ヶ峰は、その周囲全体が360度にわたっていくつもの団地で削り取られてしまっている。最後まで都会に残された貴重なオアシスとして大切にしたいものである。

コースタイム比較検討

前回2000年11月03日(金)のコースタイムと比べると、武田山まで(前回1時間08分)はほぼ同じ、武田山~火山は、前回(43分)が極端に早くなっている。そのかわり、今回の火山~丸山は、前回(1時間21分)よりもかなり早い。丸山~大茶臼山は、前回(30分)の方が早い。

なお、2000年11月03日(金)で、同じコースを実働4時間としている。しかし、山行開始初期の頃の記録であり、詳しいコースタイムは分からない。したがって、JR下祇園 ~大茶臼山を4時間ちょうどで走破したのかどうかは、不明である。ただし、今日はその4時間を意識していたことは確かである。今日歩いた感じでは、休憩も含めて4時間はかなり厳しい設定だろう。 (参考:2007年06月16日、武田山~大茶臼山~鈴ヶ峰東峰)

さて、コースタイムの割合は、前回よりも今日の方がバランスがとれていると思われる。JR下祇園 ~武田山 、武田山~火山、火山~丸山ともに1時間+アルファといったところだろう。それにしても、武田山から火山への下り、登りはきつい。また、火山~丸山間の移動距離は大きく、その間にいくつものピークがある。地形図で現在位置を確認できない場合、まだかまだかという気になって疲れが倍加しそうだ。丸山~大茶臼山間はほぼフラットで歩きやすい。最後に畑峠から少し登り、山頂部のアンテナ群をダラダラとやり過ごしながら南下して行く。今日は火山~丸山間は少し飛ばしている。最後に大茶臼山の登りではバテテている。

水越峠の位置について

武田山~火山縦走路途中にある水越峠について、守田さん(山歩きと山野草のページ管理人)は、「国土地理院発行の1/25,000図では、ひとつ西側の鞍部を水越峠としていますが、今ではこの場所が水越峠として定着しています」として、353m手前の鞍部を水越峠としている。確かに、標識もそのようになっている。

今日は、その水越峠で失敗をした。地図上にある水越峠手前の353mを、峠の向こうにある400m台ピークと取り違えたのである。どう見ても、行く道は左折なのに、地形図では右折になっている。コンパスを当てるとまるで角度が合わない。それにしても、右折する道は真北へ延びている。これは絶対に間違っている。位置の確認も不確かなまま、左折して進む。当然ながら、コンパスは相変わらず合わない。火山手前の400m台ピークに至って、やっと現在位置を確信することができた。アップダウンのきつい火山東斜面で、余分な疲れ方をしてしまった。(今迄何といい加減に歩いていたことか)

太田川右岸の”武田山~大茶臼山~鈴ヶ峰”縦走路は、いつの頃からか”広島「南アルプス」”と呼ばれるようになっている。名前の響きと共に、実働8時間以上かかるタフなコースは、一度は挑戦してみたい対象として頭から離れることはなかった。だから、今日も一応は、最終地点として鈴ヶ峯を想定して行動している。

大茶臼山のルート復活

ただし、今日は出発が遅れたことと、大茶臼山で余力がなくなっていると感じたので、無理をしなかった。日没までには時間があり、少しでも前に進んで、途中の適当な所で下山すればよいとも考えたが、大茶臼山~己斐峠に新しい登山道ができた(復活した)というので、それを確かめるため展望岩でゆっくりと休んだ。展望岩には、ゼミの教官と学生さんらしい男女数名が先着していた。

この展望岩は、山頂部アンテナ群の南にある建物に、車道から取り付いて建物の外側を左に回り込み、少し下ったところにある。広電己斐団地に下るルートの途中になる。

「ひろしま百山」p.88でも、己斐峠~大茶臼山ルートを紹介している。今日下ったコースとは別のもので、山頂部アンテナ群から西へ、五月が丘へ至るコースを少し行った所を左折して下る。同書によれば、「この登山道は特有の形をしたブロックを敷き詰めた所が多く、急坂でもある」と書いている。ブロックを敷き詰めた形が板チョコによく似ているので、チョコレートコースと呼ばれていることを最近知った。名前の響きに反して、落ち葉で滑りやすく、無粋な登山道であることは間違いない。

己斐峠へ向けて下る新しい登山道は、展望岩を下ったところから、広電己斐団地分岐を左に分けて、右手尾根に沿って付けられていた。「ひろしま百山」よりも一つ東の尾根になるだろう。踏み始め(踏みなおし)の小道は、急ではあるがふかふかして気持が良い。あのコンクリートブロックの登山道では、とても登り下りする気になれない。そうした思いもあって古道復活となったのだろう。よいルートを付けていただいたことに感謝。

己斐峠の取り付き地点を確認しておこう。バス停己斐峠(国泰寺前)からほんの少し己斐峠に向けて登ったところに手摺があってそれに沿って登って行くとよい。少しの間、ゴミが投げ捨ててあったりして汚いが、その上はほんとうに気持ちのよい林間コースである。

今日登山道で多く見られた花は、ツツジとササユリだった。

武田山展望記

太田川右岸縦走路(火山~丸山~大茶臼山~柚木城山~鬼ヶ城山~鈴ヶ峰)方面をみる。柚木城山右奥に、鈴ヶ峰が見えているようだ。

火山~丸山の間に、極楽寺山の尾根が入る。火山の左奥に、羅漢山の三角形をみる。丸山の右奥に、傘山、船倉山~おむすび岩~(大野権現山)をみる。極楽寺山の後に、野貝原山のごく一部が見えるというが、分からない。

宗箇山の真後ろは海である。縦走路と宗箇山の間に、宮島をみる。山頂部平らな部分の右上に、阿多田島、左肩奥に、大奈佐美島をみる。それらの後にあるはずの、周防大島(嘉納山など)、皇座山、琴石山などは、霞んで形が分からない。

峠島の後に、江田島(古鷹山など)、その右奥に、東能美島(陀峯山)、倉橋島(岳浦山)が折り重なってうっすらと見えている。なお、766mは、佐田岬半島(今日は見えない)。

傘山もうっすらと見えているようである。

なお、722mは、野貝原山の一部(今日は区別できていない)

鉾取山系のうしろに、<野呂山>678.9m~728.6m~膳棚山839.4mを見る。それらの間に、石嶽山が、ほんの少し頭を出している。鉾取山そのものは、呉娑々宇山山系の右肩奥に、へばりつくようにほんの少し頭を出している。

曾場ヶ城山が、二ヶ城山の左奥にわずかに頭を出す。二ヶ城山の右奥に、620m~650m(水ヶ丸山縦走路途中)をみる。-未完-

参考山行記

広島湾岸トレイル・モデルコース