2004年10月02日

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坂山~鉾取山~原山~天狗防山、縦走
(出発JR瀬野駅、帰着JR安芸中野駅―山陽本線)

2004年10月02日(土)、単独

坂山は、「広島の里山を歩こう」(南々社2004年)で紹介されている山である。未だ展望図を作成していない鉾取山から、さらに北側へ縦走できるというので興味を持つ。今日は、坂山~鉾取山のコースで展望図も作成する予定で出かける。

鉾取山山頂からの展望はあまり良くなかった。結局、そこから西南西に少し行ったところにある"憩いの広場"(676mピーク、通称みはらし山)からの展望を楽しむ。

さて諸資料で、天狗防山からの下りは荒れ気味とされている。急な下りで気の抜けないコースであるのは確かだが、下りるべき尾根に乗ることさえできれば、それほど難しいコースではない。むしろ、台風の影響で倒木が多くなった原山~591m間の方が気持ちの上ではしんどい。

このページの目次です

今日のコース&コースタイム

JR瀬野09:10-岩棚橋09:18-瀬野幼稚園09:20-登山口09:25-瀬野川第4調整池09:32-坂山・鉾取山標識10:21-稜線鞍部10:31-坂山(499.8m三角点)10:42、11:05-小ピーク11:13-鞍部11:18-小ピーク11:20-みはらし台(514m)11:21-鞍部11:37-なだらかピーク(430m台)11:39-平原橋分岐(鞍部近く)11:46-急登一段落10:56-急登、ヒノキ植林-急登一段落12:06-急登終わり12:19-登り12:21-鉾取山12:33-憩いの広場(676m)12:57、14:20-原山小ピーク14:39-原山14:44-鞍部14:56-鞍部15:09-591m15:19、15:28-小鞍部15:34-林道(天狗防山口)15:38-天狗防山15:44-展望看板15:46-中野駅分岐15:52-右手尾根に乗せる15:56-展望16:03-展望16:14-登山口16:38-JR安芸中野16:56

  • JR瀬野駅(15分)登山口(1時間06分)稜線鞍部(11分)坂山
     小計1時間32分
  • 坂山(16分)みはらし台(25分)平原橋分岐(47分)鉾取山
     小計1時間28分
  • 鉾取山(20分)憩いの広場(24分)原山(35分)591m(16分)天狗防山
     小計1時間44分(591m休憩9分含む、憩いの広場1時間23分除く)
  • 天狗防山(54分)登山口(18分)JR安芸中野駅
     小計1時間12分
  • 総合計5時間56分
     (鉾取山休憩4分を含む、ただし
     坂山、憩いの広場展望時間、計1時間46分を除く)

注(2015/10/04):
標高その他は当時の情報による。
なお、上記の天狗防山通過時刻は、天狗防山512mの位置をきちんと確認したものではない。本来の天狗防山ピークは、天狗防山の取り付きからほんのわずか登った地点のはずである。

広島湾岸トレイル、検討箇所

広島湾岸トレイルマップでは、
瀬野川~坂山の間は、地理院地図黒破線に沿っているものと思われる。
安芸区みりょくマップでは、
459mで尾根に乗り、右手南西方向に坂山を通って行く。
2004年10月02日山行記では、
459m~坂山のどこで尾根に乗ったのか不明

JR瀬野駅(山陽本線)から出発する

JR瀬野駅(山陽本線)を南側に降りると、国道2号線が線路と瀬野川〈右岸〉の間を通っている。その国道をおよそ700mくらい東に行き、岩棚橋で瀬野川〈左岸〉に渡る。

右前方に病院を見ながら坂道を登る。左手の瀬野幼稚園では運動会が行われていた。民家の間の坂道をどんどん登る。登山口からは、神原川(瀬野川水系)に沿って登り、瀬野川第4調整池(広島市水道局)に至る。ここまで舗装道路。

調整池から本格的な山道となる。台風の影響でたくさんの葉っぱが落ちている。途中で小さな沢を何度か渡る。道そのものが川のようになっているところもある。野性味あふれる登山道である。アキチョウジが多い。

坂山から360度の展望を楽しむ

鉾取山手前514mピークの右奥に日浦山、そのさらに右奥に黄金山をみる。日浦山の左側は、514m尾根の樹木にさえぎられるようである。
瀬野川の向こうに、広島短距離交通瀬野線:愛称「スカイレールみどり坂線」をみる。その奥は、呉娑々宇山~長者山である。その右奥に、白木山が入る。
白木山の右は、高鉢山~安駄山~神ノ倉山、鎌倉寺山など。
東に、曾場ヶ城山~水ヶ丸山が大きい。
鉾取山の左奥に小田山、両者の間に膳棚山(野呂山)が入る。

その他の山もなんとか写真には納めてある。後日の検討課題としておこう。

ひと通り展望を楽しんだころ、男性2人組が"北側"から現れる。思わず安芸中野からですかと聞いてしまった。今いる場所がぜんぜん分かっていない愚問だ。答えは当然、"瀬野から"である。ここ(坂山頂上)まで1時間ちょっとだったという。速い。

鉾取山~676mの展望

お先に失礼して鉾取山をめざす。コウヤボウキをみる。鉾取山の登りはきつい。少し登ってはちょっとなだらかという状態を繰り返して頂上に至る。「ひろしま百山」には、「(頂上から)呉娑々宇山、水ヶ丸山方面が良く見える」とあるが、あまり満足のできる状態ではない。

早々と676mピークを目差す。途中の登山道で、大木が倒れて木段の手摺をへし折っている。台風の影響はここでも強く出ている。さて、676mからの展望はすばらしい(リンク先-カシミール展望図へ)。

原山~天狗防山

676mの展望に油断して、ちょっとゆっくりしすぎた。原山~591m~天狗防山ルートで帰りを急ぐ。林道(舗装)に下りてしばらく行って再び山道に入る。原山の無線中継局横から三角点に至り、よく整備された道をゆったりと下る。

ところが、その先が大変である。台風で木々がなぎ倒されている。迂回するためにヤブ漕ぎをしたり、倒木の上を歩いたり、精神的にも肉体的にもかなり疲れる。

やっとの思いで鞍部に至り、そのまま591mまで駆け上がる。途中に木段があり崩れかけている。591mには、陸軍省標石がある。ここから洞所山(標識あり)とは反対の方角へ北向きに下る。標識はなかったように記憶している。

未舗装の林道にたどり着く。原山手前で右手に入る道があり、鎖がかけてあった。その道を下ってくればここに至るはずだ。その林道を右に少し行き、天狗防山口という小さな標識に従って登り始める。

天狗防山の先を左折して下る

天狗防山を気づかないうちに通り越して、錆びついた展望案内板(日浦山方面?展望なし)を過ぎ、ヒノキ林を出ると道が左右に分かれる。ここで、「ひろしま百山」では〈右〉の道を行く、となっている。

小さな道標があり、〈左〉"中野駅へ"、となっている。それに従って槇道を下る。「広島の里山を歩こう!」と同じコースである。道は591mの中腹西斜面を走っているようだ。

しばらくして前方に瀬野川が見えてくるころ、その道を外れて右手尾根(北西に延びる)に乗る。そして、急な下りをくねくねと下る。左手に沢の水音が聞こえてくると、前方に展望が開ける(日浦山280度、似島248度、呉娑々宇山336度)。

今日初めての日の光を左手上から浴びるころ、再び展望の良い場所があり、似島、宮島、日浦山、呉娑々宇山、蓮華寺山、高鉢山などが見える。

下山口では、"広島~東広島間"自動車専用道路を建設中である。下山口がつぶされており、ほんの少しヤブ漕ぎをして、無事生活道路に降り立つ。後は才ノ瀬橋(JR中野東駅近く)に向けて道なりに一直線である。道路工事のため、新たに道が付けられているようである。

訂正(2015/10/04):JR中野東駅→JR安芸中野駅、天狗坊山→天狗防山