2016年08月06日(土)、広島湾岸トレイル・踏査&整備(第4回)、7名

広島湾岸トレイル
洞所山~天狗防山~原山~鉾取山
(出発:海田総合公園(JR海田市駅)、帰着:JR中野東駅) ― 山陽本線)

最終更新日:2017-04-07 (金) 12:05:31
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「コース紹介」そのものは下記をご参照ください。
Akimasa Net(2015年10月03日)山行記

天狗防山512mの位置を確認する

天狗防山512mの正確な位置はどこか、私も含めてまだ周りの誰も知らない。今日こそはきちんとその位置を特定しておこう。今日の課題の一つである。

海田総合公園(標高190m)から東向きに新峠(標高460m台)まで登る。新峠からおおまかには北向きに、洞所山(641.1m三角点)~591m峰の尾根筋を行く。591m峰(昼食)からは、ごくおおまかには北向き(北東向き)に、天狗防山512m手前の小さな広場(標高500m台)まで下る。

天狗防山512mは、小さな広場(標高500m台)から、そのまま北向きに疎林の中に踏み込んで、ほぼ2分足らずの位置のはずである。

小さな広場(標高500m台)から、どこがコブか分からないほどの平坦な道を行く。すると左手に、天狗防山512mの位置を示した標識がぶら下がっている。今回初めて気が付いた。

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〈写真〉天狗防山512m、13時11分

標識には、「N:34°23′00″、E:132°34′58″」と書いてある。「北緯34度23分0秒、東経132度34分58秒」である。

この数値は、世界測地系「日本測地系2000(Japanese Geodetic Datum2000)、平成14年4月1日(2002年)から適用」によるものであることは間違いない。

ちなみに、私が地理院地図(電子国土Web)で読み取った天狗防山512mの緯度経度は、「北緯34度23分00秒40、東経132度34分57秒45」である。

今日見た標識の位置は、天狗防山512mコブのほんの数歩だけ北側に行った位置のようにも思える。

天狗防山の展望地点(標高500m台)

天狗防山512mを確認して、なおも北向きに踏み跡をたどると、件の「朽ちた展望案内図」(標高500m台)がある。その位置を確認すると、地理院地図の閉じた500m等高線上の北側部分辺りである。

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〈写真〉天狗防山山中の朽ちた展望案内図(標高500m台)、13時15分

「朽ちた展望案内図」(標高500m台)のある位置を天狗防山512mとする標識がいくつかぶら下がっている。しかし、今日しっかりと確認したとおり、ここは天狗防山512mではない。

「朽ちた展望案内板」近くの道標の中には、天狗防山512mの512mを消し去ったものがある。いっそのこと、その道標の512mを復活させて、天狗防山512mコブの位置に付け替えていただくわけにはいかないだろうか。

「地図とコンパスを持たなくても安全・安心」に歩ける条件の一つとして、正確な道標の整備が欠かせない。(ただし、当Web作者の立場は、一般道から外れて山道を歩く場合、あくまでも「地図とコンパスは必携」としている)

注:天狗防山周辺の道標の中には、天狗〈坊〉山と誤記したものが散見される。

鉾取山(711.1m三角点)周辺の道標は非常に分かりにくい

鉾取山(標高711.1m)は、鉾取山塊(金ヶ燈篭山~城山~洞所山~原山~鉾取山~坂山)の最高峰である。ただし、2016年8月現在、鉾取山山頂からの展望はほとんど無い。展望の良いのは、鉾取山の南南西にある676m峰である。

『ひろしま百山』中国新聞社(1998年)pp.174-175では、鉾取山山頂部が「公園化」されたことによって展望が良くなったとしている。ただし、今(2016年8月)から20年近く前の記述である。

コース紹介の最寄り駅はJR山陽本線中野東駅で、まずは平原橋を経て縦走路鞍部(平原登山口分岐)まで登る。そしてそこから、急坂の縦走路を鉾取山山頂部まで登るコースを紹介している。(以下引用)

(平原登山口分岐、縦走路鞍部から)鉾取山登山の正念場とも言える急坂が続き、展望もなく一番苦しい所だ。

辺りが開け、公園化された風景に変わると山頂は近い。頂上からの展望は、今までほとんど望めなかったが、山頂から676mピークにかけての公園化により、呉娑々宇山、水ヶ丸山方面が良く見えるようになっている。

山頂から原山方面へ縦走にかかり、676mピークにくると、あたかも空中漫歩のように、絶景が広がり、海田湾、広島市街、宮島、県西部の山々が見渡せる。

『ひろしま百山』pp.174-175

この時の「公園化」とは、「生活環境保全林整備事業(鉾取山憩いの森)」(広島農林事務所)による整備事業のことであろう。この整備事業によって、鉾取山山頂部には、”南まわりコース”や”北まわりコース”といった周回コースも開かれたようである。

しかしながら、2016年8月現在、鉾取山山頂からの展望はほとんど無く、周回コースも荒れているように見える。

原山~676m~鉾取山の縦走路(尾根筋)を行く場合、周回コースを示した各道標を目にする度に、果たしてどちらへ行けばよいのか迷ってしまう。山の中で、曖昧な道標程神経を使うものはない。鉾取山山頂部の道標設置については、関係者の再考を願いたいところである。

なお、鉾取山山頂部のコース概念図は、原山(671.9m三角点)から「676m~鉾取山」へ取り付く自動車道脇に設置してあるりっぱな案内図「生活環境保全林整備事業(鉾取山憩いの森)」(広島県広島農林事務所)でしか確認できない。

注:写真未収載

平原登山口分岐(標高410m台)から下る

8月極暑の中、整備作業に時間がかかり、予定していた鉾取山(711.1m三角点)の先の坂山(499.5m三角点)までは届かなかった。

鉾取山とその北方にある514m峰間の鞍部(平原登山口分岐、標高410m台)から下ることにする。今日のメンバーの中の何人もが、しばらく前のこととはいえ、登ったことのあるルートである。何の疑問もなくエスケープルートに選ぶ。

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〈写真〉平原登山口分岐(標高410m台)から下る、16時45分

ところが、このルートは最近はほとんど歩かれていないのであろう。雑草が生い茂って足元は定かではなく、ガレ場が続く中で穴があいた状態の箇所もある。疲れた足で気軽に踏み込めば、けがをすることは間違いない。

鉾取山山系のエスケープルート(及び取付き)については、もう少しきちんと検討をしておく必要があるだろう。

参考までに、『ひろしま百山』中国新聞社(1998年)p.174では、「道(Web作者仮称:平原登山道)はよく整備されている」と記載している。

(JR山陽本線中野東)駅から平原橋、国道2号を渡ってゆっくり道をのぼっていると、20分もすれば公園に差し掛かる。

さらに、左を巻くようにして小さな社の前を通り過ぎると、やがて旧水道調整池に着き、いよいよ登山道となる。

道はよく整備されている。小川を右に見て、薄暗い杉林の中を一歩一歩進む。かなりの急坂でグングン高度が上がっていく。やがて大きなジグザグの登りとなり、再び小川のせせらぎが聞こえてくる。(中略)昼なお暗い杉林に入ると10分ほどで鞍部(Web作者注:鉾取山縦走路鞍部)に着く。

『ひろしま百山』p.174