2013年09月15日

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宮島自然植物実験所~大江浦~岩船岳縦走路~多々良林道
(出発帰着:宮島桟橋)

2013年09月15日(日)、単独

ハマゴウ

〈写真〉ハマゴウの花
(大江浦海岸、『宮島の植物と自然』広島大学宮島自然植物実験所(2009年)pp.108-9「宮島では花期は7月上旬-8月、場所によって9月中旬」)

このページの目次です

はじめに

大江浦(西海岸)から岩船岳縦走路まで、谷筋をさかのぼる。
宮島歩道(宮島国有林内の既設歩道)の中で、今日は、大江浦から岩船岳縦走路までさかのぼってみた。

今日のコース&コースタイム

宮島桟橋10:51-(大鳥居前渡る)-大元公園11:06-多々良11:36-植物実験所12:00-(室浜砲台跡通らず)-左前方に岩船岳12:32-大江浦12:39、13:12-大江川河口13:15-(大江川右岸をさかのぼる)-サルを見る13:20-左に貝殻塚分岐?13:30-川渡る(右岸→左岸)13:40-合戦史跡分岐入口13:46、13:52-休憩(13:59、14:06)-右へ振る14:23-岩船岳縦走路(大江浦分岐)14:37、14:47-(岩船岳縦走路を戻る)-陶晴賢碑分岐14:50-海軍省標石(三ツ丸子山分岐)14:52-振り返れば岩船岳14:57-右分岐あり?15:08、15:18-青海苔浦乗越(先峠)15:19-多々良林道(岩船岳登山口)15:30-(多々良林道を下る)-三ツ丸子山分岐(標高117m付近)15:39-休憩(15:47、15:51)-多々良15:58-大元公園16:23-(終始海岸道路)-宮島桟橋16:42

今日の出発点は、大江浦

宮島自然植物実験所から、海岸沿いの歩道を大江浦まで行く。大江川に達する前に、右折して海岸に出て昼食。大型の鳥が上空を舞う。足元にはハマゴウの群落。

昼食後、大江川河口を確認する。水の量は、去る6月23日に比べるとはるかに少ない。

大江川をさかのぼる

大江川の右岸をさかのぼる。左手に金網で囲まれた果樹園跡?をみる。歩道は、金網に沿って真っ直ぐに延びている。すると前方に、サルが2~3頭見え隠れしながら、あわてる様子もなく逃げて行く。そしてすぐに金網の中に入ってしまった。見ると金網の下側に、いくつか穴が開いている。

標高50mくらいの地点に、左分岐がありそうである。そしてその先は、大江山273mの南東~東面の谷を登っているようである。

貝殻塚に至る踏み跡かもしれない。しばらく前に(2012/04/29)、330m台ピーク(三ツ丸子の北西)~大江山の鞍部付近で、第一貝殻?分岐という標識を見たことがある

さて今日は、その後左岸に渡る。標高110m付近で、今度は右手山側に、合戦史跡分岐入口の標識がかかっている。大江川沿いには、厳島合戦で敗れた陶晴賢軍の将兵が身を隠した場所がいくつかあるらしい。

大江浦から延びる歩道は、標高120mくらいまで、地形図黒破線で表記されている。海岸部からその辺りまでは、ほぼそれに沿ってさかのぼっているといってよい。なお、その終端部辺りでは、驚くほどきれいな幅広の道となっている。

その後は、細くなった沢を幾度か渡り返しながら行く。沢の上部を高巻く箇所もあり、神経を使う。沢の中を歩いた方が楽なのでは、とも思ったりする。目を凝らして踏み跡を追って行き、標高200mくらいの地点に至る。

標高200mくらいの地点

ここから、どちらへ行けばよいか分からなくなった
1)左手に大きく振って、北向きに谷をさかのぼれば、先峠山402m~三ツ丸子山367mの鞍部の方向である。
2)そのまま前方の谷をさかのぼれば、岩船岳縦走路(海軍省標石、三ツ丸子山分岐)の方向である。
先日(2013/06/30)、多々良林道から先峠山の西面を通って、岩船岳縦走路(海軍省標石、三ツ丸子山分岐)にたどり着いたとき、その途中(右手)に、大江浦方面の標識はなかったように思う。
そして今日、下側から上を探してみても、そのどちらの方角にも踏み跡を見つけることができない。
3)右手に大きく振って、南向きに、小さな尾根に向けて踏み跡が上がっているように見える。
登ってみることにする。超急斜面を登り切ると、無事岩船岳縦走路に出た。その位置は、351mへの登りの取り付き地点である。先峠から南向きに来て、270m台の小さなコブを乗り越した鞍部手前になる。

『弥山登り』(宮島観光協会、2003年)

今日の帰りに、宮島桟橋の観光案内所で『弥山登り』を買った。そして、その中の〈宮島全図〉pp.44-5で今日歩いた付近を確認してみた。〈宮島全図〉には、手書きで宮島歩道が詳しく記載されている。

それを見ると、大江浦(西海岸)からの登り道は、多々良林道から先峠山の西面を通る道と合流して、岩船岳縦走路(海軍省標石、三ツ丸子山分岐)に至る。そしてそこから、そのまま青海苔浦(東海岸)まで下る、となっている。

しかし、大江浦分岐は、今日歩いた限りでは先峠山西面にはなく、岩船岳縦走路上に存在している。なお、海軍省標石(三ツ丸子山分岐)から青海苔浦方面へ直接下る歩道も、確認できなかった。

〈宮島全図〉と現在の歩道とでは、微妙にその位置関係が異なっているようである。

海苔浦乗越(先峠)から青海苔浦(東海岸)へ向けて、直接下ることはできるか?

岩船岳縦走路上のこの付近の分岐には、大江浦分岐(3分)陶晴賢碑分岐(2分)海軍省標石、三ツ丸子山分岐(16分)分岐あり?(1分)青海苔浦乗越、先峠(大元公園方面下山口)がある。

現在では、岩船岳縦走路から青海苔浦(東海岸)に至るには、陶晴賢碑分岐から下るコースが一般的であろう。しかし、今日注意しながら歩いてみると、海苔浦乗越(先峠)あるいはその付近から、青海苔浦へ直接下る歩道がありそうな感じがする。

二万五千分1地形図で、海苔浦乗越(先峠)から直接青海苔浦に向けて黒破線が記載されているのは、あながち間違いではないのかもしれない。(翌週2013/09/22、陶晴賢碑~海苔浦乗越を実際に走破した)

そのほか

ハマゴウ
りっぱな角を生やした大鹿
イノシシのヌタ場?
岩船岳縦走路、法面崩落

宮島本発売(アマゾンKindle版)2018年1月17日刊

『孫と歩く~ユネスコ世界文化遺産の島・厳島~』

宮島のトピックス満載です。
なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。