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2013年06月23日

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宮島自然植物実験所~室浜砲台跡~大江浦~(引き返して)一部海岸を歩く
(出発帰着:宮島桟橋)

2013年06月23日(日)、長男、小1(兄)

大潮の干潮

〈写真〉大潮の干潮、14時01分
(今日は大潮である。宮島の対岸の大野(本土側)にも、大きな干潟が出現し、多くの人が潮干狩りをしているのが見える)

  • 宮島自然植物実験所〜御床浦〜あての木浦(2014/11/23)
    この地域の決定版は、2014年11月23日山行記です。今日(2013/6/23)の山行記も含めて、過去の山行記中の不明瞭(不正確)な点を訂正しながらまとめています。コース概況(GPSルート図リンク)もあります。
  • 宮島の海岸線歩き
    2013/05/23(あての木浦~江ノ尻浦~長浦~須屋浦~下谷浦~御床浦~大川浦~大江浦)

このページの目次です

はじめに

長男、孫と宮島の西海岸(一部)を歩く。

今日は大潮である。
満潮9:00(潮位 333cm)、同22:01(同 387cm)
干潮3:18(潮位 111cm)、同15:28(同 -6cm)

ただし、これは広島港のデータ。厳島港では、これより多少時間が早まると予想される。(宮島観光協会ホームページ参照)

前回(2013/05/23)の大潮では、宮島最南端近くのあての木浦まで、海岸近くの山道を行った。そしてそこから、宮島の西海岸(あての木浦~御床浦~大江浦)を歩いて帰ってきた。

今日は、さらにそこから、厳島神社までの海岸(大江浦~室浜~多々良~大元公園~大鳥居)が歩けるのかどうか探索するつもりであった。

それともう一つ、御床山~御床浦の間の登山道がどうなっているか知りたくて、宮島桟橋から岩船岳を乗り越えて御床山に至り、そこから御床浦に下るつもりでいた。

長男と一緒に行く予定(今年夏の富士登山トレーニング)にしていたら、孫(小1男)も行きたいと言う。予定を変更せざるを得ない。御床山の探索は次回に回して、今回は海岸歩きだけにする。

まずは、海岸道路を宮島自然植物実験所まで行き、状況に応じて、室浜砲台跡(室浜海岸)あるいは、その先の前回敗退地点の大江浦から、海岸を歩いて帰ることにする。

予定した海岸をすべて歩くことはできなかった。途中で引き返した箇所もあったが、KANは全行程(約19.2km)を歩き切ってくれた。

今日のコース&コースタイム

宮島桟橋8:31-大鳥居横8:40、9:01-大元公園9:16-多々良10:06-宮島自然植物実験所10:36-室浜砲台跡10:40、10:47-岩船岳展望11:16ー大江川11:25-大江浦(砂浜を少し北に行く)昼食11:32、12:05-(海岸を行く)-敗退地点12:28、12:42-(引き返す)-大江川13:09-(海岸沿いの山道を行く)-岩船岳展望13:23-海岸エスケープ道分岐13:31-敗退地点上部(標高30mくらい)13:40-室浜砲台跡14:12-室浜海岸(下室浜)14:15-(海岸を行く)-多々良川(石組みの堰)15:02-(船止まり)-多々良林道始点15:18-(海岸道路を行く)-船着き場16:04-(海岸を行く)-大鳥居16:14、16:21-(対岸に上がる)-宮島桟橋16:36

  • 宮島桟橋(24分)大元公園(50分)多々良(30分)宮島植物実験所
     小計1時間44分(大鳥居横21分を除く)
  • 宮島植物実験所(4分)室浜砲台跡(38分)大江川
     小計49分(砲台跡7分を加える)
  • 大江川(30分)引き返し地点(27分)大江川
     小計57分(昼食33分、敗退地点14分を除く)
  • 大江川(1時間03分)室浜砲台跡(3分)室浜海岸(1時間03分)多々良
     小計2時間09分
  • 多々良(46分)綱の浦(10分)大鳥居(15分)宮島桟橋
     小計1時間18分(大鳥居7分を加える)
  • 総合計8時間05分(すべての時間)
     (大鳥居横21分、昼食33分、敗退地点14分を加える)

みやじまトライアスロン大会

みやじまトライアスロン大会

〈写真左〉みやじまトライアスロン大会のスタート直後、9時00分
(大鳥居沖で、2隻の本部船の間をスタートした選手たち。上空には報道機関のヘリが三機ホバリングしている)

今日は、「はつかいち縦断みやじま国際パワートライアスロン大会」の開催日である。宮島口(私たちの集合時間、午前8時)でも、ボランティアの方たちの一団が、それぞれの持ち場に散って行った。中国新聞記事(2013年6月24日付)によると、当日は「ボランティア約2千人が運営を支え」たという。(以下、同社新聞記事を参考にした)

大会は、スタート地点の厳島神社大鳥居沖から「2.5kmを泳いで対岸の大野地域に渡り、バイク55km、ラン20km(リレーの部22km)の計77.5km(同79.5km)」で争われた。

スタート地点(廿日市市宮島町)は、もちろん海抜0m。そこから、西中国山地(広島・島根・山口県境)の同市吉和に向けて、バイク最高点の標高約850m、ラン最高点の標高約900mを行くという過酷なレースである。

なお、今日の優勝タイムは、男子(34歳)3時間51分56秒、女子(42歳)4時間9分14秒で、「ともに大会新記録だった」。

午前9時のスタートを見送る

スタートは午前9時、スイムで始まる。私たちは、JR宮島航路で宮島に渡り、大鳥居横の参道に陣取った。そこでは、大太鼓が打ち鳴らされ気分を高揚させている。

スイムのコースは、私なりにまとめると、「厳島神社大鳥居沖から、宮島海岸に沿って西向きに行き、多々良手前の大黒岩沖から、対岸の大野(アクアネット桟橋、JR山陽本線前空駅の東北東)に渡る」となっている。(大野上陸、先頭通過予定時刻9:37、関門時刻10:25)。

今日の私たちの予定コースの沖合を行く形となる。

午前9時のスタートを見届けて、私たちも出発した。

厳島神社を左から迂回している間に、トップグループはすでに前の方に行ってしまったらしい。私たちは、最後尾の選手を追う形で、海岸道路(自動車道)を多々良方面に向かった。

時折展望の開ける箇所から沖合を見ると、黒いウェットスーツを着た選手が見え隠れしている。

「7回目のことしは過去最多の739人が出場」(今年から国際大会として公認)。「個人は出場439人のうち409人、リレーは100組中93組が完走した」という。スイムでは全員泳ぎ切っただろうか。

大江浦まで順調に達する

KANは良く歩いている。植物実験所に至る海岸道路(自動車道)で、カニを見つけたりしながら、ちゃんと歩いている。

自動車道は、植物実験所で行き止まりである。実験所の向こうの室浜砲台跡から先は、完全な山道となる。砲台跡で、もう少し先まで行くかと問えば行くと答えたので、そのまま山道に入り、大江浦まで行って海岸を引き帰すことにする。

室浜砲台跡

〈写真右〉室浜砲台跡、10時42分
(室浜砲台(跡)には、二連一組の砲台が二組あった)

大江浦手前の山道で、今日予定していた岩船岳を遠方にとらえる。海岸部を見下ろすと、潮はまだ引いていない。大江浦で昼食を取りながら、海岸を引き帰すための潮待ちをすれば、ちょうど良い時刻になりそうである。

大江浦手前

〈写真上〉大江浦手前、11時16分
(まだ潮は引いていない。画面左上奥は岩船岳)

大江川まで行き、先日来の雨で増水した川を一旦渡り、少し下流で渡り返す。水量が多く、KANは父親が抱っこして渡す。大江浦の砂浜を北に少し行って昼食をとる。KANが自分でおむすびを握り、卵焼きを作り、ウインナーまで焼いてきたらしい。

室浜めざして北に向かう(敗退)

昼食後、室浜をめざして海岸を北に向かう。ここの海岸は、あての木浦~御床浦~大江浦に比べると、多少岩場が多いように感じる。しかし、歩くのに何の不自由もない。途中でシカやタヌキを見たりしながら、出足は順調だった。

大江浦の北側

〈写真左〉大江浦の北側、12時19分
(海岸線を順調に歩いている)

ところが、小さな鼻先(273mと102mの中間点西側)で、行く手をはばまれてしまった。(12時半ころ)

潮待ち(干潮15時半ころ)すれば、通ることができるようになるのかどうか、確証はない。なにしろ、潮汐データを自分で計算しているわけではないので、宮島の干満について正確なデータは持っていない。また、潮位がどの程度の時に、ここが通過可能なのかも分からない。

行く手をはばまれる

〈写真右〉小さな鼻にぶつかる、12時27分
(もう少し潮待ちをすれば、通れるだろうか)

長男が前方を確かめると、向こう側は切り立った岩場になっているという。そして、こちら側の上部に切れかかったロープがあるものの、エスケープルートが存在するのかどうか分からないという。

安全で確実なのは、KANを連れて元来た道を引き返すことであろう。多少歩く距離が長くはなるが、今の状態なら歩いてくれそうである。引き返すことにする。

後日注:メル友から貴重な情報をいただいた。

ここを通過することのできる具体的な潮位(㎝)と、ある時刻における潮位の計算式(天文学に基づく数式、EXCEL計算式)である。今日の場合で言えば、後1時間程度の潮待ちが必要だったようである。

また、ここのエスケープルートについてもご教示いただいた。後日(2013/06/30)、海岸沿いの山道で標識らしきものを確認した。

ところで、今日はここから引き返したため、その先にあるはずの"内侍岩"は見ずじまいになってしまった。後日のお楽しみである。

大江浦~室浜砲台跡の山道を帰る

再び大江川の水につかりながら、山道に入る。大江川の少し手前で、海岸から疎林に入れば、少しだけショートカットできそうだったが、道迷いを恐れて回り道をした。

山道を引き返しながら海岸を見下ろすと、潮が引いて干潟が急速に広がっているのが分かる。

大江浦~須屋浦

〈写真上〉帰途振り返り、大江浦~大川浦~御床浦~須屋浦を望む、13時23分
(潮が一段と引いて、広範囲の干潟が出現しつつある。画面左上奥は、岩船岳)

展望を楽しんでしばらく行くと、左手の海岸に向けて小道が下りている。273mのほぼ真西(標高10m台)である。ここを知っておれば、先程の敗退地点から南に250m程度引き返して、すぐ山道に合流できたかもしれない。今後のために覚えておきたいポイントの一つであろう。

それはともかく、ゆっくりとしたペースながら、しっかりとした足取りで順調に進む。海岸に目をやると、対岸の大野にも大きな干潟(二万五千分1地形図表示あり)が出現しており、多くの人が潮干狩りをしているのが見える。宮島と本土との間の水道(大野瀬戸)は、幅200~300mといった感じである。(このページのトップ画面参照、14時01分)

室浜砲台跡の近くまで帰り着く。砲台跡周辺では道が錯綜しているが、植物実験所の道しるべが要所要所にあり助かる。少し遠回りをしながら再び砲台跡を確認して、下室浜の海岸に至る。

下室浜から多々良まで、再び海岸を歩く

下室浜から多々良まで、再び海岸を行く。

干潟を行く

〈写真右〉大きな干潟を行く、14時20分
(本土側の経小屋山が、せまい水道の向こうに大きく見えている)

大川浦から多々良まで、宮島でも多くの人が出て貝を掘っている。ただし、いずれも、仕事として掘っているような雰囲気がある。

また、ほとんどの場合、船外機で沖合から乗り着けているようである。いくつもの船外機が、潮の引いた干潟の上に取り残されている。宮島の山道からアプローチするよりは、ずっと簡単なことは確かである。

ところで、これらの干潟には縄張りがあるのだろうか。どこを見ても、文字どおりロープのようなもので区画整理されているようである。ある区画では、泥の干潟にきれいな砂を入れて、何かをまいている人がいる。稚貝を養殖しているのかもしれない。

宮島の干潟

〈写真左〉多々良川左岸沖の干潟、14時55分
(干潟を整備している人たちがいる。対岸の大野(本土側)は、すぐ手の届きそうな所にある)

多々良から海岸道路を行き、綱の浦から一直線に大鳥居をめざす

多々良で海岸道路(自動車道)に上がる。水路から上がったため、そのすぐ先にある"げんこつ岩"は、海岸道路から樹間越しに見ることになった。これも、"内侍岩"同様、後日のお楽しみとしておこう。

綱之浦隧道を出た所(大元隧道の手前)で海岸を見ると、大鳥居までずっと干潟が続いているのが分かる。またまた海岸に下りて、大鳥居まで一直線に歩く。

厳島神社大鳥居

〈写真右〉干潮の大鳥居、16時20分
(外国人観光客も多い)

少し潮が上げて来ており、大鳥居沖で潮干狩りをする人はほとんどいなくなっている。対岸に上がり、赤ちゃんを連れたシカを見る。

富士山挑戦

今年の夏は、長男と一緒に富士山に登ることにしている。前回(2010/07/12、7合目雨天敗退)のリベンジである。山小屋は世界遺産登録騒ぎ前から予約している(昨日2013/06/22、登録正式決定)。

KANも富士山に登りたいと言う。しかしながら、今日だけの実績では何とも言えない。今年秋には宮島弥山(三角点529.8m)の展望台が完成するだろうから、来年は弥山頂上まで登り、さらにその次の年に、十方山(三角点1318.9m、標高差約800m)を登って、合格ならば、三年後の小4(10歳)で連れて行ってやると約束をする。それまで、こちらも体力を維持しておかなければならない。

今日は、雨の確率40%(正午)ではあったが、帰途で宮島松大汽船を下りた時、ほんのちょっとぱらついたのみ。気温は終日低めの曇りで、山歩きには好都合であった。久しぶりに宮島口から広電に乗る。

宮島松大汽船

〈写真右〉帰りの宮島松大汽船にて、16時50分
(富士山に登るのはいつのことであろうか)

何はともあれ無事下山、全員揃って我が家で夕食、今日の一日に感謝。

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『孫と歩く~ユネスコ世界文化遺産の島・厳島~』

宮島のトピックス満載です。
なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。