2013年02月24日

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包ヶ浦~鷹ノ巣高砲台跡取付き探索
(出発帰着:宮島桟橋)

2013年02月24日(日)、単独

悠久の森

〈写真〉悠久の森
厳島神社の大鳥居を建て替えるのに必要な大きなクスノキを、果たして育てることができるかどうか(なおここは、今日予定していた取付き地点ではありません)

  • 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2013年02月24日)無し

このページの目次です

はじめに

宮島・鷹ノ巣砲台跡取付き道の入り口探索

先週(2013年2月17日)は、宮島の東海岸にある鷹ノ巣砲台跡から、小尾根を伝って「かや谷コース」に至るルートを歩いた。

その時は、鷹ノ巣砲台跡へ至る山道に取り付くのに、包ヶ浦から海岸道路を鷹ノ巣浦方面にしばらく登って行った。それとは別の取付き道として、インターネット情報によれば、包ヶ浦から直接砲台跡に至るきれいな山道があるという。

今日は、そのルートを探索したくてやってきた。しかし、また例の探検病が出て、あえなく途中敗退。

今日のコース&コースタイム

宮島桟橋10:00-包ヶ浦自然歩道10:24-かや谷コース分岐10:47-包ヶ浦11:18-悠久の森11:37-稜線12:14-海岸石積13:16、13:51-毛利元就上陸之跡13:52-杉之浦隧道14:04-宮島桟橋14:35

  • 宮島桟橋(24分)包ヶ浦自然歩道入り口(23分)弥山分岐(31分)包ヶ浦自然公園西端部
    小計1時間18分
  • 包ヶ浦自然公園西端部(10分)悠久の森(20分)稜線
    小計35分(探索21分を除く)
  • 稜線(15分)悠久の森(5分)包ヶ浦海岸
    小計20分(探索42分を除く、昼食35分を除く)
  • 包ヶ浦海岸(44分)宮島桟橋
    小計44分
  • 総合計4時間35分
    (出発から帰着まで全ての時間)

包ヶ浦自然歩道を行く

いつものように、紅葉谷から包ヶ浦自然歩道に入り、博打尾を通って包ヶ浦に至る。博打尾前後では、2組のパーティが後ろからせまってくる。包ヶ浦上部の212m手前では、若い男女数名のパーティとすれ違う。最近の宮島は、登山道でもヒトの匂いが濃くなっている。

鷹ノ巣砲台跡に至る小尾根を探る

今日予定の包ヶ浦~鷹ノ巣砲台跡コース(南向き)は、先週歩いた山道(地形図黒破線)西側の小尾根上にあるはずである。

包ヶ浦自然公園に入り、海岸道路よりも南側の簡易歩道を東に移動しながら、小尾根の突端を調べて行く。途中に、二田山と赤ペンキで大書した箇所がある。どんな山かちょっと探検してきたが、よくは分からない。

悠久の森(クスノキの育成)

そのうち、「悠久の森」入り口に至る。

私は以前(2003年12月6日)、「宮島「悠久の森」クスノキ手入れ作業」に、新聞のボランティア公募を見て参加したことがある。その場所入り口には、以下のような立て看板がある。

「中国森林管理局では、宮島国有林の一部(七二へ林小班面積0.8ヘクタール)を「悠久の森」に設定し、世界文化遺産に指定されている厳島神社のシンボルでもある大鳥居の用材となるクスノキを、宮島千年委員会と連携し育成しています。

平成十五年四月
宮島千年委員会
近畿中国森林管理局広島森林管理署」

その後、クスノキの苗木は全滅したとも聞いていた。気になっていたので、せっかくの機会であり、幅広の良い道を南向きに踏み込んでみた。やがて、山道の両側に、赤茶けた大きな四角の金網がいくつか点在している箇所に至る。

どの囲いの中にも、クスノキは全く見当たらなかった。やはり、苗木の育成はうまくいかなかったようである。なおこの金網は、クスノキの苗木がシカに食べられないように囲っていたものである。

金網のいくつかは倒れてしまっていた。しかし、大部分はそのままの状態を保っているので、クスノキが枯れたのは、シカのせいではなさそうである。

悠久の森から沢を詰めてみる

幅広の道が前の方へ続いている。そのまま沢の左岸を南向きに突っ込んでみた。途中で繁っている。右手尾根に向けて、羊歯の分け目に沿って、羊歯をつかみながら急登してみた。尾根に達する前にバテてしまった。急坂を慎重に下る。

再び沢沿いに登る。繁った箇所を通り過ぎると、再び良い道になる。やがて道はなくなり、前方の稜線に向けて這い上がる。砲台跡(150m台)西側の鞍部(140m台)のはずである。
(後日注:さらに西側の202mの西側鞍部)

眼下には入浜海岸が見えている。ここから、東向きにちょっと急登すれば砲台跡、と思って地図にコンパスを当てた。ところが「南北が逆転している」。何か磁気の影響を受けたのだろうか。南から日は射しているものの、現在位置に確信が持てない。往路を急下る。

再び、包ヶ浦探索

再び包ヶ浦まで下り、今日目標としていた取り付き地点を探る。ほぼここだろうと推測はできたが、インターネットに書かれた「高速道路」(幅広の良い道)はよくは分からない。

今日は時間がない。探索は次回として、海岸で食事。海風が少し強いものの、日差しは暖かい。広島市方面の見通しも良く、久しぶりに展望図を描く。

最後のおにぎりを食べようとしたところ、シカが4頭、私の顔近くまで迫ってくる。危険を感じておにぎりを片付けると、しばらくして向こうへ去って行った。

包ヶ浦には、シカがたむろしている。ところが、この広大な包ヶ浦自然公園には、日曜日にもかかわらず客は誰一人いない。バンガローやテニスコートなど、自然公園としての経営は成り立っているのであろうか。疑問である。

杉之浦経由で桟橋へ

石碑「毛利元就上陸之跡」を確認して包ヶ浦を離れ、海岸通りを北上する。途中にアセビが咲いている。

旧・杉之浦隧道を通って杉之浦集落に入る。その後は再び地形図表示のとおり歩いて、桟橋北東で海岸道路に出る。桟橋まではあと少しである。

帰りの船も超満員。宮島の人気は相変わらず高い。

鷹ノ巣砲台跡探索

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なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。