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ひろしま百山(私の踏み跡) >> 宮島弥山・岩船岳
紅葉谷コース~弥山~駒ヶ林~駒ヶ林尾根
(出発帰着:宮島桟橋)
2009年05月23日(土)、EIKO
- 今日の山行ルート図 ⇒ GPS軌跡(2009年05月23日)
この一年で、主なコースをほぼすべて歩いたことになる
枕崎台風(1945年9月)の災害復旧工事において、流出した土石を使って庭園風の流れを再現している。
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このページの目次です
はじめに
宮島桟橋~厳島神社~紅葉谷公園~紅葉谷コース~弥山~仁王門跡分岐~駒ヶ林~駒ヶ林尾根~多宝塔~大鳥居~宮島桟橋
宮島シリーズも大詰めである。久しぶりに駒ヶ林を歩いてみたくなり、紅葉谷(過日GPS軌跡取れず)から登って、駒ヶ林に回ることにした。ところが、そこにEIKOが加わることになり、ペースは初めから期待できない。
今日のコース&コースタイム
宮島桟橋9:59-橋10:24-紅葉谷橋10:29-奥紅葉谷橋10:32-三丁10:37-三号堰堤10:39-海軍省標石10:54-七号堰堤10:46、10:49-九号堰堤10:59、11:04-ベンチ11:13、11:17-十五号堰堤11:38-沢渡る11:39-休憩11:40、11:43-紅葉谷分岐11:45-弥山本堂12:03、12:09-弥山山頂12:20、13:24-大日堂下13:31-御山神社分岐13:35-仁王門跡分岐13:43-大元公園コース分岐13:50、13:53-駒ヶ林14:01、14:03-多宝塔15:41-宮島桟橋16:01
宮島桟橋(33分)奥紅葉谷橋(1時間13分)紅葉谷分岐(18分)弥山本堂(11分)弥山山頂
小計2時間21分(弥山本堂6分を加える)
弥山山頂(19分)仁王門跡分岐(18分)駒ヶ林
小計37分
駒ヶ林(1時間38分)多宝塔(20分)宮島桟橋
小計1時間58分
総合計4時間58分
(弥山山頂1時間04分を除く、駒ヶ林2分を加える)
紅葉谷コース(公式ルート)を登る
宮島ロープウエー駅をめざして紅葉谷を行く。岩惣横の朱塗りの橋で、紅葉谷川右岸から左岸に渡り、紅葉谷橋で左岸から右岸へ渡り返す。ロープウエーのりばの少し手前で右手に入り、奥紅葉谷橋で再び右岸から左岸に渡る。
紅葉谷川左岸をそのまま鞍部手前までさかのぼる。
紅葉谷川には、枕崎台風(1945年9月)の災害復旧工事で数多くの堰堤が築かれている。その堰堤が十五号まであることに今日初めて気づいた。その最後の堰堤を過ぎ、沢を右岸に渡って少し登ると、鞍部に達する。
鞍部で獅子岩駅からのコース(左手)と合流して右手に行き、弥山本堂を経て弥山山頂に達する。
曇り空、気温は高めである。汗をかく。ペースは遅いから多くの人に追い抜かれる。単独の中年男性たち、単独の外人女性、孫二人に引っ張り上げられている男性などなど。登山靴、ズックなど足元もさまざまである。
上からも何人もの人が下りてきてすれ違う。鞍部で上半身裸の外国人に追いつかれた。鞍部から右手に行き、弥山本堂から反時計まわりで弥山山頂に立つ。かすんでいる。見とおしはあまりよくない。
駒ヶ林コース(非公式ルート)を下る
昼食後、弥山山頂から駒ヶ林にまわり、その尾根を多宝塔めざして下る。最初は岩場の連続、次に急坂が続き、やがて下るほどに緩やかとなり、シダの中の踏み跡を下るようになる。時々灌木が茂っており、踏み跡を見失いそうになる。
迷うほどのことはないが、弥山直登尾根よりは気を使う。その弥山直登尾根(非公式ルート)では、2008年夏に登山道沿いに200か所以上で赤塗料が付けられ、種々の規制がある宮島で何を目的に行った行為かと話題になった。
しばらくして、そのマーキングは「落書き」とは認められないとして不問に付されたようである。「いたずら」ではなく「道しるべ」のためであったというのである。
私が考えるに、弥山直登尾根に「道しるべ」が必要だとはとても思えない。件のマーキングは明らかに「落書き」である。
一方、駒ヶ林尾根の「道しるべ」は少しあってもよいかもしれないと考える。特に下りの場合は少し分かりづらい箇所がある。もちろん、ちょっと気をつければ、尾根筋を行く踏み跡を外すことはないけれども。
宮島の正規登山道は三本しかない
駒ヶ林尾根は、実は弥山直登尾根と同様に正規の弥山登山道とは認定されておらず、行政からすれば、通行しないでほしいということのようである。一般登山客はもちろんのこと、地元の人も登ってはいけないとしている。
とするならば、そのような弥山直登尾根の「落書き」を、なぜ「道しるべ」として認めたのか、実に不可解な判断であった。
弥山登山道として行政が認めているのは、紅葉谷コース、大聖院コース、そして大元公園コースの三本だけである。その理由は、弥山原生林を保護するためとしている。
しかしながら、その他のコースはなぜ登ってはいけないのか、きちんとした説明はなされていない。大部分の登山客にとって、問題点があることすら気づく機会はない。行政による広報活動が圧倒的に不足している。
さらに、宮島の各地にあるさまざまな種類の道標をいったんすべて取り払って、統一感のあるものに付け替えるなど、ユネスコ世界文化遺産「厳島神社」を恒久的に守り、世界の人たちに楽しんでもらうためにやることは山ほどある。
そのためには財源も必要であろう。私は入島税を払ってもよいと考えている。
その他
駒ヶ林尾根は、下るほどに眼下に朱の大鳥居、厳島神社や五重塔を見下ろす絶好のビューポイントがある。踏みこんではいけないと言われればなすすべもないが。なお、EIKOには少々きつめであったか。コースタイムは、二倍近くかかっている。
厳島神社、センダンの花
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『孫と歩く~ユネスコ世界文化遺産の島・厳島~』
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なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。