2009年04月26日

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紅葉谷コース~弥山~大元公園コース
(出発帰着:宮島桟橋)

2009年04月26日(日)、単独

このページの目次です

はじめに

先日2009年04月11日(土)は宮島西南端部で少し苦労をした。そのすぐ後で、季節はずれの大風邪を引いてしまった。また、歯の治療もしたので翌週の山行はお休みにした。今日は、心と体のリハビリを兼ねて、紅葉谷コースと大元公園コース(先日GPS軌跡取れず)をゆったりと登り下りしてみた。

今日のコース&コースタイム

宮島桟橋8:00-紅葉谷橋8:12-奥紅葉谷橋8:26-紅葉谷川庭園砂防案内図8:29-道標(弥山山頂2.3km)、瀬戸内海国立公園(宮島)遊歩道、登山道案内図8:31-三丁8:34-道標(弥山山頂2.2km)8:35-三号堰堤8:37-四丁8:37-四号堰堤8:38-道標(弥山山頂2.0km)8:40-弥山9:45-道標(弥山山頂1.9km)8:43-七号堰堤8:45-八号堰堤8:48-道標(弥山山頂1.7km)8:50-海軍省標石(第68号)8:50-道標(弥山山頂1.6km)8:53-九号堰堤8:55-道標(弥山山頂1.5km)8:56-十号堰堤、道標(弥山山頂1.4km)8:59-十一号堰堤、道標(弥山山頂1.3km)9:02-十二号堰堤、道標(弥山山頂1.2km)9:04-十三号堰堤、道標(弥山山頂1.1km)9:15-道標(弥山山頂1.2km)9:18-十四号堰堤9:19-沢渡る9:23-道標(弥山山頂0.8km)9:23-紅葉谷分岐、道標(弥山山頂0.7km)9:26-弥山本堂9:37-三鬼堂9:38-二十二丁9:39-文殊堂、観音堂9:41-二十四丁9:44-弥山山頂9:45、10:28-干満岩10:30-大日堂10:32-大日堂下10:34-二十一丁10:34-御山神社分岐10:38-十九丁10:41-十六丁10:41-仁王門跡10:43-駒ヶ林分岐10:50-二十丁10:51-十九丁10:53-岩谷大師分岐10:58-(岩谷大師往復)-大断崖11:02-十七丁11:04-十六丁11:08-十五丁11:10-十四丁11:13-海軍省標石(第66号?)11;18-十二丁11:19-十一丁11:21-九丁11:27-八丁11:28-大岩11:30-七丁11:31-六丁11:34-五丁11:37-四丁11:39-大元公園上部東屋11:45-11:59-海岸道路12:08-宮島桟橋12:28

宮島桟橋(26分)奥紅葉谷橋(60分)紅葉谷分岐(11分)弥山本堂(8分)弥山
 小計1時間45分
弥山(15分)仁王門跡(1時間02分)大元公園上部東屋(9分)海岸道路(20分)宮島桟橋
 小計2時間00分(大元公園14分を加える)
総合計3時間45分(弥山43分を加えず)

紅葉谷コース(公式ルート)を登る

1945年9月(昭和20年)の枕崎台風のとき、紅葉谷川上流部では大崩落がおきて土石流が厳島神社境内まで流れ下った。

「瀬戸内海国立公園(宮島)紅葉谷川庭園砂防案内図(特別史跡・特別名勝厳島災害復旧工事)」案内板:平成8年3月広島県(コース始点近くに設置)によると、

災害復旧工事は、1948年(昭和23年)から3か年計画で進められ、工事を施工するにあたっては、「史跡名勝地の現状を継承し、しかも再びこのような災害を受けないような工法」が取られている。つまり、「施工に当たっては現地の材料を使い、樹木は切らず、コンクリート面は目にふれないようにするなど、特に自然景観との調和に重点」をおいたという。

紅葉谷川には数多くの堰堤が築かれている。各堰堤のそばには、それぞれ第○○号堰堤という標柱が建っており、第十四号堰堤まで確認できる。逆に、 かつては山頂までの目安になっていたであろう石柱は、三丁、四丁しか見ることができない。それより上流部のものは流されてしまったのかもしれない。

紅葉谷コースの道標は、「紅葉谷0.3km、弥山山頂2.2km」という形式で、ほぼ100m置きに設置されている。ロープウェイ獅子岩駅~弥山山頂コースと合流する鞍部で、「紅葉谷1.8km、弥山山頂0.7km、獅子岩駅0.3km」となる。

つまり、その鞍部から弥山山頂まで0.7kmあるので、各道標の弥山山頂○○kmから0.7km引いたものが鞍部までの距離ということになる。鞍部まで登れば一段落ではあるけれども、そこから弥山山頂までも登りの連続である。余力を残しておかないと後がきつい。

弥山展望

風が強く、ロープウェイ運休の可能性があるというアナウンスが流れているようである。山側よりも海側の方が見通しが良い。

以下、島の名前は、島ガイド「しまっぷ」(第六管区海上保安本部海洋情報部>>瀬戸内海・宇和海の安全情報>>その他>>しまっぷ)から引用。

ロープウェイ獅子岩駅の方角、大奈佐美島(おおなさびしま)の向こうに江田島(えたしま)のクマン岳399.8m、古鷹山392m、263mがある。そして、江田島263mの右手前に西能美島(のうみじま)が大きい。

クマン岳は大奈佐美島の真後ろ、古鷹山は大奈佐美島の右端奥である。古鷹山~263mの向こうに海をみて、そのさらに奥は、呉の山々(休山500.9m~三峰山380.4m)である。休山は江田島263mの左奥、三峰山は同263mの右奥になる。

江田島263mの方角、休山~三峰山のほぼ中間点奥に、上蒲刈島(かみかまがりしま)の420.8m、七国見山457.0mがある。七国見山は、江田島263mのわずか右奥にはっきりと見えている。しかし、江田島263mのわずか左奥に見えるはずの420.8mは分からない。

西能美島の左端のピーク376.4mの真後ろから右にかけての方角、三峰山の右山裾に小さな頭が二つ出ている。下蒲刈島(しもかまがりしま)の最南端部(190m台~130.3m)である。

それらの右、西能美島の奥にも海を認める。見えている島は、斎島(いつきしま)、上黒島(かみぐろしま)あたりであろう。その向こうにもうっすらと山並みが確認できる。四国の島々である。赤石山系あたりと思われるが、同定までには至らない。

  • – – –

平坦にみえる西能美島の二つの尾根は、右端の宇根山542.0m(野登呂山)でいっしょになり一段高くなる。宇根山の右裾奥には、陸続きの東能美島(のうみじま)がある。

そして、東能美島の奥には倉橋島(くらはしじま)が広がっている。また、西能美島の右手前に小黒神島(こくろかみしま)があり、小黒神島の右奥、倉橋島の右先端部手前に大黒神島(おおぐろかみしま)がある。もう少しくわしくみてみよう。

東能美島(陀峯山438m~323.6m)が、西能美島右裾と小黒神島の間にみえている。そして、西能美島右裾と陀峯山の間に、倉橋島(245.4m~432.3m~後火山455.8m)が入る。なお、倉橋火山408mは、陀峯山のほぼ真後ろ、ほんのわずか左奥に見えるはず(一度見たことがある)だが、両者の標高からみて微妙な位置関係のようだ。

東能美島の陀峯山438mと323.6mの間の方角、倉橋島の向こうにもうっすらと山並みを認める。睦月島(むづきじま-愛媛県)218.2m、中島(なかじま-愛媛県)の泰ノ山289.2mである(中島の大黒山296.2mは見えない)。

倉橋島は小黒神島の右奥の方角にも広がり、その右先端部は大黒神島の向こうに消える。岳浦山491.1m(倉橋島)は、小黒神島のほんのわずか右奥となる。

わずかに重なり合って見える倉橋島と大黒神島の間、つまり大黒神島の左奥に海をみる。怒和島(ぬわじま-愛媛県)の二つのピーク(205.6mと169mまるい頭)が見える。

大黒神島の右奥に柱島(はしらじま-山口県)があり、その周りの島々もよく見えている。さらにそのずっと右には、阿多田島(あただじま)があり、その右奥は、周防大島(すおうおおしま-山口県)の嵩山~嘉納山~文殊山である。そして、周防大島は、そこから、大黒神島と柱島の間まで延びているのがよく分かる。

大元公園コース(公式ルート)を下る

大元公園コースに向けて下りにかかる。小さな男の子二人を歩かせながらご夫婦が下っている。干満岩の手前で、「登りと違うな」というつぶやきが聞こえる。登りは霊火堂(消えずの火)の右手から来たのだろう。風が強く、ロープウェイは先ほどから運行停止になっている(山頂売店での話)。ご存じだったのだろうか。無事下りることができただろうか。

駒ヶ林には寄り道をせず、そのまま真っ直ぐに下った。この階段の多いコースを登る人がいるのかと思っていたが、案外と多くの人が登ってくるので少しびっくりした。 いつもより早い時間に下ったので、登ってくる人とすれ違うケースが多かったのだろう。

駒ヶ林の西側コルで、コース隣の490m台ピークから、一人の男性が岩場を飛び降りてきた。その向こうの前峠には、駒ヶ林という小さな道しるべがあるので、そこから踏み跡をたどってきたのだろうか。

紅葉谷コース、大元公園コースともに「天然記念物 弥山原生林」の核心部分を通っている。濃い樹林帯の中を行くコースである。

紅葉谷では、GPS信号が弱のまま登っていたようだ。帰宅してパソコンに転送してみると、やはり軌跡がみだれており使い物にならない。大元公園への下りでは、画面のコントラストを強くして、信号弱の表示にきちんと対応するようにした。ほぼ完璧な軌跡を取ることができた。

大元公園コースは、下るにつれて大元川の右岸近くを 行くようになる。そして、大元橋で左岸に渡ったところ(標高30m台)が、大元公園コース、大元谷左岸コース(前峠を経て、岩船岳登山口-多々良林道に至る)、そして前峠山への分岐点となっている(くわしくは、2009年03月28日山行記、大元公園内のルート分岐参照)。

初めて岩谷大師に寄ってみた。なにはともあれ、平穏無事な山行に感謝

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なお、初版刊行後も加筆修正を繰り返しています。